JP7219949B2 - 昇降装置 - Google Patents

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本発明は、取付対象物の固定部に対して可動部が昇降移動するときにダンパー効果を生じさせる昇降装置の技術に関する。
従来、固定部に対して可動部が昇降移動可能に構成される取付対象物に設けられて、取付対象物の固定部に対して可動部が昇降移動するときにダンパー効果(減衰効果)を生じさせる昇降装置に関する技術は公知となっている。
前記取付対象物には、例えば、洋式便器がある。このとき、固定部は、洋式便器の便器本体として構成され、可動部は、洋式便器の便座、弁蓋、およびタンク等の装着体で構成される。
このような取付対象物(洋式便器)に設けられる昇降装置としては、取付対象物の固定部(便器本体)に固定される固定部材と、取付対象物の可動部(装着体)に固定されて固定部材に対して昇降移動可能に構成される可動部材と、可動部材が昇降移動するときにダンパー効果を生じさせるエアーダンパーと、を備えるものがある。洋式便器の通常の使用状態では、洋式便器の装着体は下端位置に配置され、昇降装置の可動部材は下端位置に位置する。また、洋式便器の便器本体と装着体との間を清掃する際には、洋式便器の装着体が上方に引上げられ、昇降装置の可動部材は上端位置に位置する。
特開2007-268211号公報
しかしながら、前記昇降装置では、昇降移動するときのダンパー効果をより高めることが求められる場合がある。もっとも、昇降移動するときのダンパー効果を高めるためには、エアーダンパーのシリンダーの容量が大きくなり装置構成が大型化するという問題があった。
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、装置構成が大型化することを抑制しつつ、昇降移動するときのダンパー効果を高める構成とすることができる昇降装置を提供することを課題とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、固定部に対して可動部が昇降移動可能に構成される取付対象物に設けられて、前記取付対象物の固定部に対して可動部が昇降移動するときにダンパー効果を生じさせる昇降装置であって、前記取付対象物の固定部に固定される固定部材と、前記取付対象物の可動部に固定され、前記固定部材に対して昇降移動可能に構成される可動部材と、を備え、前記可動部材は、被挟持部材を備え、前記固定部材は、前記可動部材が昇降移動しているときに前記被挟持部材を挟持した状態とされる挟持部材を備え、前記挟持部材は、前記可動部材の昇降方向に沿って配置され、前記可動部材が昇降移動しているときに前記被挟持部材を挟持した状態で弾性変形可能な一対の挟持体を備え、前記被挟持部材は、前記可動部材が昇降移動するときに前記挟持部材の一対の前記挟持体によって挟持されるローラを備えるものである。
請求項2においては、前記可動部材は、前記可動部材が下降側端部位置または上昇側端部位置に配置された状態を一時的に保持するストッパを備えるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、本発明によれば、エアーダンパーを備え構成のものに比べて装置構成が大型化することを抑制しつつ、昇降移動するときのダンパー効果を高める構成とすることができる。
本発明の実施形態係る昇降装置が取付けられる取付対象物を示す側面図。 同じく昇降装置を示す斜視図。 同じく昇降装置を示す側面図。 同じく昇降装置を示す背面図。 同じく昇降装置を示す断面図。 同じく昇降装置のスライダと被挟持部材を示す拡大分解斜視図。 同じく昇降装置の可動部材が下端位置の状態の内部構造を示す側面図。 同じく昇降装置の可動部材が上端位置の状態の内部構造を示す側面図。 同じく昇降装置の挟持部材の挟持体を示す側面図。 同じく昇降装置の挟持部材の挟持体を示す側面図。
次に、本発明の実施形態に係る昇降装置1について、図1から図10を用いて説明する。
昇降装置1は、取付対象物に設けられて、取付対象物の固定部に対して可動部が昇降移動するときにダンパー効果(減衰効果)を生じさせる。
図1乃至図5に示すように、昇降装置1は、固定部材2と、可動部材3と、付勢部材4と、を備える。可動部材3は、下端位置(下降側端部位置)と上端位置(上昇側端部位置)との間で上下方向に移動可能(昇降移動可能)に固定部材2に設けられる(図7まはた図8参照)。付勢部材4は、可動部材3を固定部材2に対して離間する方向(上方)に付勢する。付勢部材4は、コイルスプリングで構成される。
取付対象物は、固定部と可動部とを備え、固定部に対して可動部が昇降可能に構成される。以下において、取付対象物は、洋式便器100であるものとして説明する。このとき、固定部は、洋式便器100の便器本体101として構成される。可動部は、洋式便器100の便座、弁蓋、およびタンク等の装着体102で構成される。洋式便器100では、通常の使用状態では、装着体102は下端位置に配置され昇降装置1の可動部材3は下端位置に位置する。また、洋式便器100では、便器本体101と装着体102との間を清掃する際には、装着体102が上方に引上げられ、昇降装置1の可動部材3は上端位置に位置する。
なお、可動部は、洋式便器100の仕様に応じて、便座のみで装着体102を構成すること、便座および弁蓋で装着体102を構成すること、また、便座およびタンクで装着体102を構成することもできる。また、取付対象物は、洋式便器100であることに限定されず、例えば、OA機器の本体(固定部)に対して蓋体(可動部)が昇降するもの等、固定部材2に対して可動部材3が昇降可能に構成されるものを広く含むものとする。
図1乃至図8に示すように、昇降装置1の固定部材2は、洋式便器100の便器本体101(取付対象物の固定部)に固定される。固定部材2は、固定プレート10と、天板20と、ベース30と、一対の挟持部材40と、を備える。
固定プレート10は、洋式便器100の便器本体101にビス等で取付けられて固定される。固定プレート10は、金属素材の板状の部材を折曲げ加工されて構成される。固定プレート10は、側面視略L字状に構成される。固定プレート10は、底部11と本体部12とを備える。
固定プレート10の底部11は、下部の側方に突出する部分で構成される。固定プレート10の底部11は、洋式便器100の便器本体101に取付けられる部分として構成される。
固定プレート10の本体部12は、上部の上方に突出する部分で構成される。固定プレート10の本体部12は、内部に所定の空間が形成されるように略箱状に構成される。固定プレート10の本体部12では、背面部の両側が前方に折曲げられて一対の側面部が形成され、側面部の両側から中央方向に折曲げられて一対の正面部が形成される。固定プレート10の本体部12では、両正面部はそれぞれの端部が所定の間隔を空けて向合うように構成されて、本体部12の前部の一部が上端から下端に開放する。
固定プレート10の本体部12は、背面部に係止凹部13を備える。固定プレート10の本体部12の係止凹部13は、背面部の内側(本体部12の内部側)が凹状に形成されて構成される。固定プレート10の本体部12の係止凹部13は、下方において左右一対、上方において左右一対それぞれ配置される。固定プレート10の本体部12の下側の係止凹部13を下側係止凹部13Lと称し、固定プレート10の本体部12の上側の係止凹部を上側係止凹部13Uと称する。
固定プレート10の本体部12の一対の下側係止凹部13Lは、可動部材3の上下の移動方向と直交するように配置される。固定プレート10の本体部12の一対の上側係止凹部13Uは、可動部材3の上下の移動方向と直交するように配置される。固定プレート10の本体部12の左方の下側係止凹部13Lと左方の上側係止凹部13Uは、可動部材3の上下の移動方向と平行するように配置される。固定プレート10の本体部12の右方の下側係止凹部13Lと右方の上側係止凹部13Uは、可動部材3の上下の移動方向と平行するように配置される。
天板20は、板状の部材であり、固定プレート10の本体部12の上端部に取付けられる。天板20が固定プレート10に取付けられることによって、固定プレート10の本体部12の上端において開口する部分が閉じられる。天板20は、4個の貫通孔21を有する。天板20の貫通孔21は、前後方向に長い長丸状に構成される。
ベース30は、固定プレート10の本体部12内の下方に配置され、固定プレート10の底部11に取付けられる。ベース30は、基部31と突出部32とを備える。
ベース30の基部31は、固定プレート10の底部11の上方に配置され、固定プレート10の底部11にビス等で取付けられて固定される。
ベース30の突出部32は、ベース30の左右中央部から上方に突出する。ベース30の突出部32は、には、付勢部材4の下部が挿入される。
挟持部材40は、可動部材3が上下方向に移動しているとき、後述する被挟持部材70を挟持した状態とする。挟持部材40は、被挟持部材70を挟持することによって、可動部材3が上下方向に移動するときにダンパー効果を生じさせる。挟持部材40は、金属素材の棒状の部材を折曲げ加工されて構成される。挟持部材40は、弾性変形可能な棒バネで構成される。挟持部材40は、被挟持部材70を挟持する前後一対の挟持体41と、前後の挟持体41同士をそれぞれの下端部で連結する連結体42と、を有し、側面視略U字状に構成される。挟持部材40の挟持体41は、挟持体41同士の間隔が下方に比べて上方が前後方向に若干狭くなるように構成される。挟持部材40は、可動部材3が上下方向に移動するときに若干前後方向外側に膨らむように弾性変形しながら被挟持部材70を挟持体41で挟持する。
挟持部材40は、固定プレート10の本体部12内の両側にそれぞれ配置され、ベース30の基部31に係合するようにして固定プレート10の底部11に取付けられる。挟持部材40は、連結体42がベース30の基部31の側端部の下方に位置し、一対の挟持体41がベース30の前後をそれぞれ通ってそれぞれ上方に延出するように構成される。挟持部材40の挟持体41は、可動部材3の移動方向(上下方向)に沿って固定プレート10の本体部12の下端部近傍から上端部に亘り、挟持体41のそれぞれの上端部(先端部)が天板20のそれぞれの貫通孔21に挿通される。
挟持部材40の挟持体41は、被挟持部材70を挟持した状態で、可動部材3が上下方向に移動可能な程度の挟持力(弾性力)を有する。また、挟持部材40の挟持体41は、可動部材3が下端位置する状態からはダンパー効果を生じさせつつ作業者によって洋式便器100の装着体102を引上げることができ、また、可動部材3が上端位置する状態からはダンパー効果を生じさせつつ作業者によって洋式便器100の装着体102を押下げることができる程度の挟持力(弾性力)を有する。
なお、挟持部材40は、金属素材の板状の部材で構成することもできる。また、挟持部材40は、連結体42を有さず、一対の挟持体41を別体として構成することもできる。
可動部材3は、洋式便器100の装着体102に(取付対象物の可動部)に固定される。
可動部材3は、スライダ50と、可動プレート60と、一対の被挟持部材70と、一対のカバー80と、一対のクッション81と、一対のストッパ90と、を備える。
スライダ50は、固定プレート10の本体部12内に配置されて、固定プレート10に対して上下方向に移動可能に構成される。スライダ50は、内部が中空状の略立方体状に構成される。スライダ50は、筒部51と、一対の切欠部52と、ピン配置部53と、保持部55と、を備える。
スライダ50の筒部51は、底面部から若干下方に突出する。スライダ50の筒部51は、下方に開口する。そして、付勢部材4が、筒部51の下方の開口から筒部51を通ってスライダ50の内部に挿入され、付勢部材4の上端部がスライダ50の上板部の内側の面に当接する。このようにして、スライダ50は、付勢部材4によって上方に付勢される。
スライダ50の切欠部52は、被挟持部材70が配置される部分である。スライダ50の切欠部52は、スライダ50の底面部側と上面部側とを若干残した状態で両側面が切欠かれるようにして形成される。
スライダ50のピン配置部53は、被挟持部材70の切欠部52内における配置姿勢を安定させるものであり、後述する被挟持部材70のピン72の一端部が配置される。スライダ50のピン配置部53は、切欠部52内の左右の側面にそれぞれ形成される。スライダ50のピン配置部53は、上下方向に形成される溝状に構成される。
スライダ50の保持部55は、被挟持部材70を挟持した挟持部材40の挟持体41の状態を保持する。スライダ50の保持部55は、挟持部材40の挟持体41が被挟持部材70によって前後方向外側に押されて必要以上に外側(前後方向)に広がることを防止する。
スライダ50の保持部55は、被挟持部材70における可動部材3の移動方向の両側(被挟持部材70の上下)を挟むように配置される。スライダ50の保持部55は、挟持部材40の前方の挟持体41を保持する上下一対の前保持部55Fと、挟持部材40の後方の挟持体41を保持する上下一対の後保持部55Bと、を有する。
スライダ50の前保持部55Fは、スライダ50における切欠部52の下方の底面部の前方と、切欠部52の上方の上面部の前方とに、それぞれ形成される貫通孔で構成される。スライダ50の前保持部55Fは、平面視で前後方向に長い長丸状に構成される。スライダ50の前保持部55Fの左右方向の幅は、挟持部材40の挟持体41の直径の約2倍の長さに形成され、前後方向の幅は、挟持部材40の挟持体41の直径の約3倍の長さに形成される。スライダ50の前保持部55Fには、挟持部材40の前方の挟持体41が挿通される。
スライダ50の後保持部55Bは、スライダ50における切欠部52の下方の底面部の後方と、切欠部52の上方の上面部の後方と、にそれぞれ形成される貫通孔で構成される。スライダ50の後保持部55Bは、平面視で前後方向に長い長丸状に構成される。スライダ50の後保持部55Bの左右方向の幅は、挟持部材40の挟持体41の直径の約2倍の長さに形成され、前後方向の幅は、挟持部材40の挟持体41の直径の約3倍の長さに形成される。スライダ50の後保持部55Bには、挟持部材40の後方の挟持体41が挿通される。
可動プレート60は、スライダ50の前面に固定されて、スライダ50の上下方向の移動とともに上下方向に移動可能に構成される。可動プレート60は、洋式便器100の装着体102にビス等で取付けられて固定される。可動プレート60は、金属素材の板状の部材を折曲げ加工されて構成される。可動プレート60は、側面視略L字状に構成される。可動プレート60は、上部61と下部62とを備える。
可動プレート60の上部61は、上部の上方に突出する部分で構成される。可動プレート60の上部61は、スライダ50に固定される部分として構成される。可動プレート60の上部61は、固定プレート10の本体部12内の前方側に配置される。
可動プレート60の下部62は、下部の側方に突出する部分で構成される。可動プレート60の下部62は、固定プレート10の前部において開放する部分から前方に突出する。可動プレート60の下部62は、洋式便器100の装着体102に取付けられる部分として構成される。
被挟持部材70は、スライダ50の切欠部52内に配置されて、可動部材3が上下方向に移動したときにスライダ50とともに上下方向に移動する。被挟持部材70は、可動部材3が上下方向に移動しているとき、挟持部材40によって挟持された状態とされる。被挟持部材70は、左右一対のローラ71と左右一対のピン72とを備える。
被挟持部材70のローラ71は、平板円盤状の部材である。被挟持部材70のピン72は棒状の部材であり、ローラ71の中心孔に貫装される。被挟持部材70のローラ71は、その周面に保持溝73を有する。被挟持部材70のローラ71の保持溝73は、挟持部材40の挟持体41が配置されて、可動部材3が上下方向に移動しているときにおいても挟持部材40の挟持体41が被挟持部材70を挟持した状態を保持する。
カバー80は、板状の部材であり、スライダ50の配置部および被挟持部材70のローラ71を隠すように、スライダ50の両側面に配置される。カバー80は、案内孔81を有する。カバー80の案内孔81は、カバー80を貫通して上下方向に長丸状に形成され、被挟持部材70のピン72の他端部が貫入される。被挟持部材70のローラ71とピン72とは、スライダ50のピン配置部53とカバー80の案内孔81に支持されて、スライダ50のピン配置部53の長さまたはカバー80の案内孔81の長さ分上下方向に移動可能に構成される。スライダ50のピン配置部53とカバー80の案内孔81は、可動部材3が下端位置から上方に移動するときまたは上端位置から下方に移動するときの遊びとして構成される。
クッション81は、スライダ50の上面部の左右に配置される。クッション81は、スライダ50が上方に移動して固定プレート10に当接したときの衝撃を吸収する。クッション81は、例えば、ウレタン素材で構成される。
ストッパ90は、可動部材3が下端位置または上端位置に配置された状態を一時的に保持する。ストッパ90は、スライダ50の背面部の左右に配置される。ストッパ90は、台部91と突出片92とを有する。ストッパ90の突出片92は、台部91から後方に突出し、側面視で山形状に形成される。ストッパ90は、スライダ50の背面部に形成される凹部に台部91の前方側の一部分が配置され、スライダ50の背面部から後方に突出片92が突出するように配置される。ストッパ90は、バネ部材(不図示)によってストッパ90を後方(固定プレート10側)に付勢される。バネ部材は、ストッパ90の台部91の前面とスライダ50の前記凹部内の後面との間に配置される。
ストッパ90の突出片92は、可動部材3が下端位置に位置するときには、固定プレート10の本体部12の下側係止凹部13Lに係止されて、可動部材3が下端位置に配置された状態を保持する。ストッパ90の突出片92は、可動部材3が上端位置に位置するときには、固定プレート10の本体部12の上側係止凹部13Uに係止されて、可動部材3が上端位置に配置された状態を保持する。
バネ部材は、可動部材3が下端位置する状態からは、作業者によって洋式便器100の装着体102を引上げた際にストッパ90の突出片92が固定プレート10の下側係止凹部13L内から脱落するようにストッパ90を固定プレート10側に付勢する程度の付勢力を有する。
バネ部材は、可動部材3が上端位置する状態からは、洋式便器100の装着体102の重さや少々の衝撃等で可動部材3が下方に移動しないようにストッパ90の突出片92が固定プレート10の上側係止凹部13U内に配置された状態となるように、また、作業者によって洋式便器100の装着体102を押下げた際にストッパ90の突出片92が固定プレート10の上側係止凹部13U内から脱落するようにストッパ90を固定プレート10側に付勢する程度の付勢力を有する。
なお、ストッパ90がバネ部材によって付勢される構成ではなく、ストッパ90(ストッパ90全体またはストッパ90の突出片92)が樹脂素材等によって弾性変形可能に構成されて、固定プレート10の下側係止凹部13Lまたは上側係止凹部13Uに係止され、また、可動部材3が上方または下方に移動するときに固定プレート10の下側係止凹部13Lまたは上側係止凹部13Uから脱落する構成とすることもできる。
図7または図8に示すように、このように構成される昇降装置1は、下端位置から上方に可動部材3を移動させるとき、作業者によって洋式便器100の装着体102を引上げた際にまずスライダ50および可動プレート60等がカバー80の案内孔81の長さ分上方に移動して、被挟持部材70のピン72がカバー80の案内孔81の上端部に当接する。このような状態でさらに可動部材3を上方に引上げると、スライダ50のストッパ90の突出片92が固定プレート10の下側係止凹部13L内から脱落し、挟持部材40に挟持された状態で被挟持部材70(ローラ71及びピン72)、スライダ50、および可動プレート60等が上方に移動する。そして、スライダ50のストッパ90の突出片92が固定プレート10の上側係止凹部13Uに係止されて、可動部材3が上端位置に位置する状態とされる。
また、昇降装置1は、上端位置から下方に可動部材3を移動させるとき、作業者によって洋式便器100の装着体102を押下げた際にまずスライダ50および可動プレート60等がカバー80の案内孔81の長さ分下方に移動して、被挟持部材70のピン72がカバー80の案内孔81の下端部に当接する。このような状態でさらに可動部材3を下方に押下げると、スライダ50のストッパ90の突出片92が固定プレート10の上側係止凹部13U内から脱落し、挟持部材40に挟持された状態で被挟持部材70(ローラ71及びピン72)、スライダ50、および可動プレート60等が下方に移動する。そして、スライダ50のストッパ90の突出片92が固定プレート10の下側係止凹部13Lに係止されて、可動部材3が下端位置に位置する状態とされる。
以上のように、可動部材3は被挟持部材70を備え、固定部材2は可動部材3が上下方向に移動しているときに被挟持部材70を挟持した状態とされる挟持部材40を備える、昇降装置1では、可動部材3が上下方向に移動しているときに挟持部材40によって被挟持部材70が挟持された状態とされることから、挟持部材40と被挟持部材70とによって可動部材3が上下方向に移動するときにダンパー効果を生じさせることができる。したがって、昇降装置1によれば、エアーダンパーを備え構成のものに比べて装置構成が大型化することを抑制しつつ、ダンパー効果を高める構成とすることができる。
また以上のように、挟持部材40は、可動部材3の昇降方向に沿って配置され、可動部材3が上下方向に移動しているときに被挟持部材70を挟持した状態で弾性変形可能な一対の挟持体41を備えることから、可動部材3を上方または下方に移動させて下端位置から上端位置または上端位置から下端位置に可動部材3を位置させるときに、被挟持部材70(ローラ71)が上方または下方に移動すると、挟持部材40の挟持体41が被挟持部材70を挟持した部分が前後方向(外側)に若干開くように弾性変形する。このため、昇降装置1によれば、可動部材3が昇降するときの、挟持部材40の挟持体41によるダンパー効果をより確実に得る構成とすることができる。
また以上のように、被挟持部材70は、可動部材3が昇降するときに挟持部材40の一対の挟持体41によって挟持されるローラ71を備えることから、可動部材3を上方または下方に移動させて下端位置から上端位置または上端位置から下端位置に可動部材3を位置させるときの動作をスムーズに行うことができる構成のものを簡易な構成で実現することができる。
また以上のように、被挟持部材70のローラ71は保持溝73を備え、挟持部材40の挟持体41が保持溝73に配置された状態で被挟持部材70のローラ71を挟持することから、可動部材3を上方または下方に移動させて下端位置から上端位置または上端位置から下端位置に可動部材3を位置させるときに、挟持部材40がローラ71を挟持した状態を確実に保持することができる。
また以上のように、可動部材3(スライダ50)は、被挟持部材70のローラ71を挟持した挟持部材40の挟持体41の状態を保持する保持部55を備え、スライダ50の保持部55は、被挟持部材70のローラ71の上下に配置され、挟持部材40の挟持体41が被挟持部材70のローラ71によって押されて必要以上に外側に広がることを防止することから、挟持部材40の挟持体41の被挟持部材70のローラ71を挟持する力が弱くなることを防止する。
また以上のように、可動部材3が下端位置または上端位置に配置された状態を一時的に保持するストッパ90を備えることから、意図せずに可動部材3が下端位置または上端位置に移動して、取付対象物の可動部が意図しない昇降位置に配置されることを防止することができる。
また以上のように、固定プレート10は係止凹部13を備え、ストッパ90は固定プレート10の係止凹部13に係止される突出片92を備えることから、可動部材3が下端位置または上端位置に配置された状態を一時的に保持することができる構成を簡易な構成で実現することができる。
なお、昇降装置1では、挟持部材40の挟持体41の素材や形状等の仕様を適宜変更することによって、洋式便器100(取付対象物)の仕様に応じて挟持部材40の挟持体41の挟持力を調節することができる。
例えば、挟持部材40の挟持体41の挟持力を強くして可動部材3が上下移動するときのダンパー効果を高めたい場合には、挟持部材40の挟持体41をより硬質な素材で構成すること、また、挟持部材40の挟持体41をより太い径のもので構成することもできる。また例えば、可動部材3が上端位置から下方に移動するときに下方に行くにしたがって挟持部材40の挟持体41の挟持力を強くしたい場合には、挟持部材40の挟持体41同士の間隔が上方に比べて下方の方が狭くなるように挟持部材40の挟持体41を略V字状に構成すること(図9参照)、また、挟持部材40の挟持体41をクランク状に構成すること(図10参照)もできる。
1 昇降装置
2 固定部材
3 可動部材
10 固定プレート
20 天板
30 ベース
40 挟持部材
41 挟持体
50 スライダ
60 可動プレート
70 被挟持部材
71 ローラ
90 ストッパ

Claims (2)

  1. 固定部に対して可動部が昇降移動可能に構成される取付対象物に設けられて、前記取付対象物の固定部に対して可動部が昇降移動するときにダンパー効果を生じさせる昇降装置であって、
    前記取付対象物の固定部に固定される固定部材と、
    前記取付対象物の可動部に固定され、前記固定部材に対して昇降移動可能に構成される可動部材と、を備え、
    前記可動部材は、被挟持部材を備え、
    前記固定部材は、前記可動部材が昇降移動しているときに前記被挟持部材を挟持した状態とされる挟持部材を備え、
    前記挟持部材は、前記可動部材の昇降方向に沿って配置され、前記可動部材が昇降移動しているときに前記被挟持部材を挟持した状態で弾性変形可能な一対の挟持体を備え、
    前記被挟持部材は、前記可動部材が昇降移動するときに前記挟持部材の一対の前記挟持体によって挟持されるローラを備える、昇降装置。
  2. 前記可動部材は、前記可動部材が下降側端部位置または上昇側端部位置に配置された状態を一時的に保持するストッパを備える、
    請求項1に記載の昇降装置。
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