JP7219240B2 - 直動案内ユニット - Google Patents

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Description

この発明は,軌道路へと転走するローラの軸芯がケーシングと保持板との案内面に対して直交するように整列させるため,保持板にローラ端面を押圧する手段を設けたローラタイプの直動案内ユニットに関する。
従来,直動案内ユニットは,軌道路内を転走するローラの軸芯が進行方向に対して傾くことがあり,その際に傾いたローラがすべり摩擦を伴って転走してスキューが発生することがある。そこで,直動案内ユニットについて,転動体であるローラのスキューを抑制することが要望されていた。従来の直動案内ユニットでは,ローラをスムーズに循環させるため,ローラの端面と案内面との間に僅かな隙間が必要であり,ローラのスキューを防止する対策として,ローラとその案内面との間の隙間を小さくするために,循環路を構成する個々の部品を高精度に作製する必要があったが,製造コストがかかり,それでスキューの発生を防止するために安価な対策が望まれていた。
そこで,本出願人は,直動案内ユニットとして,図16に示すように,転動体であるローラ5の端面25を保持する保持板を構成する保持部材49の端部27にスリットを設け,保持部材49に設けたばね部材で保持部材49を弾性変形させてローラ5の端面25を押圧し,ローラ5の姿勢を矯正するものを開発した。該直動案内ユニットは,保持部材49にローラ5の端面25を案内する案内面32を形成し,ケーシング3に対向する保持部材49の両端部27に案内面32より突出した突出部44をそれぞれ形成し,無負荷域で傾いたローラ5の姿勢をその軸芯がケーシング3の案内面31に直交するように整列させて正しい姿勢で負荷域43に進入させ,摺動抵抗の変動や発熱を抑制するものである。上記直動案内ユニットは,ローラ5が方向転換路から軌道路14に転走する時に,保持部材49に設けた突出部44によってローラ5がケーシング3の案内面31の方向に押圧され,ローラ5の軸心がケーシング3の入口側で案内面31に対して直交状態の姿勢にそれぞれ整列させて,ローラ5のスキューの発生を防止するものであった(例えば,特許文献1参照)。
特開2018-173132号公報
しかしながら,特許文献1の直動案内ユニットでは,図16に示すように,保持部材49の端部27にスリットを入れて,弾性変形させ,ローラ5の端面25を押圧する構造となっているが,保持部材49が弾性変形した際に,保持部材49の案内面32及び突出部44が斜めになり,突出部44が一部のローラ5にしか接触しない状態が発生することがあり,ケーシング3の案内面31に押し付けてローラ5の姿勢を矯正する機能が不十分になる場合があった。
そこで,本出願人は,上記直動案内ユニットを更に改良するために,保持板を構成する保持部材の幅方向中央に形成した端面側から延びるスリットに加えて,ローラを押圧する突出部を囲むように更に別のスリットを端面側に向かうように追加して設けることに着眼し,それによって直動案内ユニットとして突出部に代わる舌片部を適切にローラ端面に接触させることで複数のローラを同時に押圧することができるようになった。
この発明の目的は,上記の課題を解決することであり,ローラタイプの直動案内ユニットにおいて,循環路における無負荷域で傾いたローラの姿勢即ち軸芯がケーシングの案内面に直交するように整列させて,正しい姿勢で負荷域で転動させ,摺動抵抗の変動や発熱を抑制するため,保持板を構成する保持部材にローラ端面を押圧する構造を持たせるため,保持部材にその端部にスリットを設けて二股状の弾性変形可能な片持梁状保持部に形成し,特に,それらの片持梁状保持部にU字状スリットをそれぞれ形成して更なる片持梁状の舌片部を形成し,更に片持梁状保持部と舌片部との自由端と固定端との長手方向位置が逆位置に形成され,即ち,舌片部と片持梁状保持部との拡開する方向が互いに逆に形成されており,該舌片部と片持梁状保持部とで複数のローラの姿勢を徐々にそれらの軸芯をケーシングの案内面に直交するように整列させ,ローラを正しい姿勢で軌道路の負荷路に進入させて,負荷路でのローラのスキューの発生を防止できる直動案内ユニットを提供することである。
この発明は,長手方向の両側面に沿って第1軌道面が形成された軌道レール,及び前記軌道レールに跨架して前記第1軌道面にそれぞれ対向する第2軌道面が形成され且つ前記第1軌道面と前記第2軌道面とからそれぞれ構成された軌道路をそれぞれ転走する転動体であるローラを介して前記軌道レールに対して相対移動するスライダから成り,前記スライダは,一対の前記第2軌道面と前記第2軌道面に平行に延びるリターン路が形成されたケーシング,前記ケーシングの長手方向の両端面に固定され且つ前記軌道路と前記リターン路とを連通する方向転換路が形成されたエンドキャップ,及び前記ケーシングに取り付けられてそれぞれの前記ローラを前記ケーシングと共働して保持する保持板を有し,前記保持板を構成する保持部材の両端部には第1スリットによって一対の片持梁状保持部にそれぞれ形成されており,前記ローラは,前記軌道路,前記方向転換路及び前記リターン路から成る循環路をそれぞれ転走する直動案内ユニットにおいて,
前記ケーシングには,前記第2軌道面に隣接して直交し且つ前記ローラの一方の端面を案内する一対の第1案内面が形成されていると共に,前記第2軌道面の両端部に前記軌道路の無負荷路から負荷路に進入可能になるクラウニング部がそれぞれ形成されており,
前記保持部材の前記片持梁状保持部には,前記ケーシングの前記第1案内面にそれぞれ対向し且つ前記ローラの他方の端面をそれぞれ案内する第2案内面が形成されていると共に,前記クラウニング部に対向する前記第2案内面の両端部に前記ケーシングの前記第1案内面に向かって前記第2案内面より突出する舌片部がそれぞれ形成されており,
前記舌片部が複数の前記ローラの前記一方の端面を前記第1案内面に向かって押圧して前記ローラの姿勢をそれぞれ整列させ,前記ローラのスキューの発生を防止することを特徴とする直動案内ユニットに関する。
また,前記保持板は,前記第2案内面が形成された合成樹脂製の前記保持部材,前記保持部材の前記第2案内面の背面側に形成された凹溝に配設され且つ前記保持部材を前記ケーシングに固定する金属製の固定部材,及び前記保持部材の長手方向の予め決められた複数の位置が切り欠かれた切欠き部に配置され且つ前記固定部材と前記ケーシングとの間を予め決められた所定の間隔に設定する金属製のこま部材から構成されている。
また,この直動案内ユニットにおいて,前記保持部材の前記一対の第2案内面間の前記長手方向に沿って形成された前記保持部材の断面V字形状の凸部でなる尖端部は,前記ケーシングの前記第2軌道面間に長手方向に沿って形成された断面V字状の凹状係止溝に嵌入されている。
また,前記保持部材の前記端部に形成された前記片持梁状保持部は,前記第2案内面間の幅方向中央で且つ両端面から長手方向中央へ向かって延びる前記第1スリットによって形成され,前記舌片部は,前記片持梁状保持部に位置する前記第2案内面に形成されたU字状の第2スリットによってそれぞれ形成され,前記舌片部が弾性変形して複数の前記ローラの前記一方の端面を前記第1案内面に向かって同時に押圧するものである。
また,前記片持梁状保持部は,前記エンドキャップの前記方向転換路側が第1自由端に且つ前記軌道路の負荷路側が第1固定端に形成されており,前記舌片部は,前記エンドキャップの前記方向転換路側が第2固定端且つ前記負荷路側が第2自由端に形成されているものである。
また,前記舌片部は,前記片持梁状保持部の前記第2案内面より突出する突出案内面に形成され且つ前記突出案内面が前記片持梁状保持部の端面側を前記第2固定端とした弾性変形可能な片持梁状に形成されている。
また,この直動案内ユニットは,前記保持部材に形成された前記第1スリットには,前記第1スリットを拡開する方向に押圧するばね部材が配設されている。
この発明による直動案内ユニットは,上記のように,保持板を構成する保持部材の端部が第1スリットによって片持梁状保持部に形成され,その片持梁状保持部に第2スリットによって形成された舌片部が片持梁状の構造に形成され,舌片部が片持梁状保持部の第2案内面に対して突出して傾斜し,舌片部がローラ端面に沿うように弾性変形することによって,複数のローラを同時に押圧することができ,また,片持梁状保持部に舌片部を形成することによって,それらのばねの強さやスリット形状に特徴を持たせることができ,ローラに対して適正な押圧力を与えることができ,第2スリットの形状を変化させることによって舌片部の押圧力を適正に設定でき,同時に押圧するローラ数を増減することも可能となり,複数のローラの姿勢を同時に整列させるできるため,摺動抵抗の変動や発熱を効果的に抑制することができる。また,片持梁状保持部とそれに形成された片持梁状の舌片部とは,それぞれの自由端と固定端との長手方向位置が逆に向いて形成され,舌片部と片持梁状保持部との拡開する方向が逆向きになり,舌片部と片持梁状保持部とはローラ端面の長手方向両端に対して押圧力をそれぞれ作用させることになり,ローラの正しい姿勢に整列させることができる。また,保持板を構成する保持部材は,樹脂の射出成形で製作すると,製造コストを低減することができる。更に,保持板を構成する固定部材を配設する保持部材の凹溝には,固定部材に当接する凸部を設けているため,固定部材の側面と保持部材との間にすきまを設けることができ,保持部材の片持梁状保持部が変形する際に固定部材と片持梁状保持部が干渉することがない。
この直動案内ユニットは,循環路の無負荷域で転走して傾いたローラの姿勢即ち軸芯がケーシングと保持部材との案内面に対して直交するように整列させて正しい姿勢にして負荷域に進入させることができるので,ローラのスキューによる摺動の引っ掛かりや早期摩耗,摺動抵抗の変動や発熱を抑制することができ,更に,保持部材に設けた舌片部の両端部に形成した傾斜面でローラの姿勢を徐々に,ケーシングの案内面にローラ軸芯が直交するように整列させることができるので,スムーズにローラを循環路で転動させることができる。また,この直動案内ユニットは,ローラが保持部材に形成した舌片部を通過する際,保持部材の片持梁状保持部が撓むことを利用して舌片部をローラの端面に押圧しているので,傾いたローラの姿勢を確実にケーシングの案内面にローラ軸芯が直交するように整列させることができる。この直動案内ユニットは,ローラと循環路との間の厳密な隙間管理を必要としないので,製造コストを低減できる。更に,保持部材の端部の片持梁状保持部に弾性変形を付勢するばね部材を設けることができ,舌片部の突出案内面をローラ端面に確実に押し付けることができる。また,保持板をケーシングにねじ止めする構成は,固定ボルトの締結力で保持板を構成する樹脂の保持部材が変形する恐れがあるので,保持部材のねじ止めする位置に金属製のこま部材を配設し,こま部材を介して保持板をケーシングに固定するので,固定ボルトの締結力が保持部材に直接加わらず,ねじ止めによる保持部材の変形を抑制できる。
この発明における直動案内ユニットの一実施例を一部破断した断面を示す斜視図である。 図1の線A-Aにおける直動案内ユニットを示す断面図である。 図1の直動案内ユニットに組み込まれる保持板を示す斜視図である。 図3の領域Dにおける保持板を拡大して示す部分拡大斜視図である。 図3の保持板を構成する保持部材,固定部材及びこま部材を分解して示す分解斜視図である。 図5の保持部材をケーシングの軌道面側から見た平面図である。 図5の保持部材を軌道レールの軌道面側から見た平面図である。 図5の保持部材をケーシングの上面側から見た平面図である。 図1の直動案内ユニットにおけるケーシング,保持板及びローラをケーシングの端面側から見た正面図である。 図6の線B-Bにおける保持部材を示す断面図である。 この発明による直動案内ユニットにおいて,ローラが方向転換路から軌道路に転走する動きを示しており,ローラの端面側から見た平面を示す概念図である。 この直動案内ユニットにおける保持部材に形成した片持梁状保持部に設けた舌片部がローラの端面を押圧する状態であって,第1スリットで形成された片持梁状保持部が撓んで舌片部がローラの端面を押圧している状態を示す説明図である。 この直動案内ユニットにおける保持部材の舌片部がローラの端面を押圧する状態であって,第1スリットで形成された片持梁状保持部が撓んだ状態で舌片部がローラ端面を押圧している状態を示し,片持梁状保持部の撓む前の位置を点線で示している説明図である。 この直動案内ユニットにおける保持部材の片持梁状保持部に設けた舌片部がローラの端面を押圧する状態であって,第2スリットで形成された舌片部が撓んだ状態であって,片持梁状保持部を点線で示す説明図である。 この発明による直動案内ユニットにおける保持部材の片持梁状保持部に形成した可撓性の舌片部がローラの端面を押圧する状態を示す説明図である。 従来の直動案内ユニットにおける保持板に設けた突出部がローラの端面を押圧する状態を示す説明図である。
以下,図面を参照して,この発明による直動案内ユニットの実施例について説明する。図1及び図2に示すように,この発明による直動案内ユニットは,概して,長手方向の両側面23に直交する二条列の軌道面21(第1軌道面)がそれぞれ形成された軌道レール1,及び軌道レール1に跨架して軌道面21にそれぞれ対向する二条列の直交する軌道面22(第2軌道面)が形成され且つ軌道面21と軌道面22とからそれぞれ構成された軌道路14をそれぞれ転走する転動体であるローラ5を介して軌道レール1に対して相対移動するスライダ2から構成されている。スライダ2は,一対の軌道面22と該軌道面22に平行に延びる一対のリターン路15が形成されたケーシング3,ケーシング3の長手方向の両端面26に固定され且つ軌道路14とリターン路15とをそれぞれ連通する一対の方向転換路39(図12-図14参照)が形成されたエンドキャップ4,エンドキャップ4の端面にそれぞれ配設されたエンドシール8,軌道路14とリターン路15と一対の方向転換路39とから構成される無限循環路を転走するローラ5,及び軌道路14に沿って配置され且つローラ5をケーシング3と共働して保持する保持板7を有している。図11に示すように,エンドキャップ4は,方向転換路39の外周面側を形成するエンドキャップ本体4Hと方向転換路39の内周面側を形成するスペーサ4Sとから構成されている。軌道レール1には,軌道レール1をベース,ベッド,機台等の相手部材に取り付ける際にボルト(図示せず)が挿入される複数の取付け用孔58が形成されている。また,ケーシング3には,その上面にワーク,機器等の相手部材に取り付けるための複数の取付け用ねじ穴57が形成されている。エンドキャップ4には,方向転換路39内に潤滑剤を供給可能な給油孔61が設けられており,給油しない時には止栓62で閉鎖されている。ケーシング3には,固定ボルト60によって,エンドキャップ4及びエンドシール8が固定されている。
図2に示すように,この直動案内ユニットは,例えば,軌道路14を4つ備えた四条列タイプの直動案内ユニットに構成されている。ケーシング3は,ねじ孔57が設けられて本体部64と,本体部64の両端から垂下する一対の袖部65から構成されている。ローラ5は,軌道面21,22からなる軌道路14を転動する転動面24とその両端面25とから形成されている。ケーシング3の両袖部65には,ローラ5の転動面24を無負荷で転走させるリターン路15が軌道面22に沿って延びるように形成されている。リターン路15は,ケーシング3の袖部65に形成された嵌挿孔56に嵌挿されたスリーブ6によって形成されている。軌道レール1の側面23には,軌道面21が形成される逃げ溝66が長手方向に沿って形成されている。また,ケーシング3の袖部65には,互いに直交方向に延びる上下の軌道面22の間に凹状係止溝36が形成されている。保持板7を構成する保持部材12には,長手方向に延びて互いに直交する案内面32(第2案内面)に隣接して長手方向に延びる頂部47でなる尖端部33が形成されている。ケーシング3の凹状係止溝36には,保持部材12の頂部47が嵌合して配置されている。ケーシング3の袖部65には,ローラ5の一方の端面25を案内する案内面31(第1案内面)が形成され,また,案内面31に対向する位置の保持板7には,ローラ5の他方の端面25を案内する案内面32が形成されている。ケーシング3には,ローラ5の一方の端面25を案内する案内面31が長手方向に延びる軌道路14に沿って軌道面22に直交して形成されていると共に,軌道面22の両端部には,ローラ5が軌道路14の無負荷路43Nから負荷路43に滑らかに進入可能になる緩やかなカーブに形成されたクラウニング部30がそれぞれ形成されている。図11~13に示すように,ケーシング2の軌道面22に所定の長さLCに形成されたクラウニング部30は,方向転換路39側であるケーシング端部側の無負荷路43Nと軌道路14側の負荷路43から構成されている。なお,袖部65の下面と軌道レール1との間には,下面シール59が配設されている。
図3~図8に示すように,保持板7は,主として,ローラ5の他方の端面25をガイドする案内面32が形成される合成樹脂製の保持部材12,保持部材12の案内面32の背面側に形成された凹溝50に嵌入して保持部材12をケーシング3に固定する金属製の固定部材13,及び保持部材12の長手方向の予め決められた複数の位置が切り欠かれたこま取付け孔51に配置され且つ固定部材13とケーシング3との間を予め決められた所定の間隔に設定する金属製のこま部材18から構成されている。また,保持部材12に形成した凹溝50には,固定部材13に当接する内向きに延びる凸部48が形成されており,凸部48によって固定部材13の側面と保持部材12との間にすきまが形成されており,保持部材12の片持梁状保持部11が変形する際に,固定部材13と片持梁状保持部11とが干渉しないように構成されている。また,こま部材18は,保持部材12に形成されたこま取付部であるこま取付け孔51に遊嵌されている。また,保持部材12には,端部27の幅方向中間位置に長手方向に延びるスリット45(第1スリット)が形成されており,スリット45によって保持部材12の端部27が一対の片持梁状保持部11に形成されている。その形成によって,片持梁状保持部11には,スリット45の両側に弾性変形可能な案内面32が形成されている。片持梁状保持部11は,保持部材12の端部27側である方向転換路側が自由端19(第1自由端)に,且つ保持部材12の中央側である軌道路14の負荷路43側が固定端20(第1固定端)に形成されている。保持部材12には,ローラ5の転動面24の角部を支持してローラ5を保持するため,案内面32の長手方向に延びる爪部55が形成されている。保持部材12の両端部27には,ばね部材40を配設するスペースを形成するため凹部35が形成されている。また,ローラ5が軌道路14を転走する際に,片持梁状保持部11を通過するが,その際に片持梁状保持部11は,ローラ5の端面25をケーシング3の案内面31の方向にそれぞれ押圧するように弾性変形可能に構成されている。また,保持部材12には,その尖端部33にこま取付け孔51に隣接して給脂用切欠き部52が形成されている。給脂用切欠き部52は,給油孔61から潤滑剤を軌道面22や軌道路14に供給するためのスペースを提供する。
この発明による直動案内ユニットは,特に,保持板7を構成する保持部材12の端部27に形成された片持梁状保持部11に形成された案内面32の両端部27に,U字状に切り欠かれたスリット9(第2スリット)を形成して舌片部10が形成され,言い換えれば,スリット9が舌片部10を囲むように形成され,舌片部10が片持梁状に形成されていることを特徴としている。舌片部10は,案内面32より突出しローラ5の端面25をガイドする突出案内面54に形成されている。即ち,保持部材12は,片持梁状保持部11の案内面32より突出する突出案内面54に形成された片持梁状の舌片部10を設け,舌片部10を弾性変形可能な片持梁状部材に形成したことを特徴としている。図11に示すように,ケーシング3には,軌道面22に隣接して直交し且つローラ5の一方の端面25を案内する一対の案内面31が形成されていると共に,軌道面22の両端部に軌道路14の無負荷路43Nから負荷路43に進入可能になるクラウニング部30がそれぞれ形成されている。また,保持板7には,ケーシング3の案内面31にそれぞれ対向し且つローラ5の他方の端面25をそれぞれ案内する一対の案内面32が形成されていると共に,ケーシング3のクラウニング部30に対向する案内面32の両端部にケーシング3の案内面31に向かって案内面32より突出する舌片部10がそれぞれ形成されている。この発明による直動案内ユニットは,上記構成により,特に,舌片部10である突出案内面54が複数のローラ5の一方の端面25を案内面31におけるクラウニング部30に向かって押圧してローラ5の姿勢をそれぞれ整列させることを特徴としている。
この直動案内ユニットでは,更に具体的に述べると,ケーシング3は,軌道面22に隣接して直交し且つローラ5の一方の端面25を案内する一対の案内面31を有している。保持板7の長手方向両端部27には,案内面31にそれぞれ対向し且つローラ5の他方の端面25をそれぞれ案内する互いに直交する一対の案内面32が形成されている。即ち,保持部材12に形成された案内面32は,一対に形成されており,各案内面32には,舌片部10がそれぞれ設けられている。また,舌片部10は,エンドキャップ4の方向転換路39側である片持梁状保持部11の端面28側が固定端17(第2固定端)に形成され,軌道路14の負荷路43側が自由端19(第2自由端)に形成されている。舌片部10の自由端16と固定端17との長手方向位置は,片持梁状保持部11の自由端19と固定端20との長手方向位置が逆方向,言い換えれば,舌片部10と片持梁状保持部11との拡開する方向が互いに逆向きに形成されている。即ち,ローラ5の端面25には,舌片部10の自由端16と片持梁状保持部11の自由端19との弾性変形による撓み力が長手方向の両側から作用し,それによって,ローラ5が正しい姿勢に整列させられることになる。上記のように,案内面32が形成された片持梁状保持部11には,舌片部10を囲んだスリット9がそれぞれ形成されており,舌片部10は,その突出案内面54が片持梁状保持部11の案内面32より突出しているので,ローラ5が軌道路14を転走する際に,舌片部10の突出案内面54が弾性変形してローラ5の一方の端面25を複数同時に案内面31に向かって押圧するように機能する。それによって,舌片部10が複数のローラ5の一方の端面25を案内面31に向かって弾性的に押圧してローラ5の姿勢をそれぞれ整列させるように機能する。即ち,舌片部10は,軌道路14を転走する上下のローラ5がそれぞれの片持梁状の舌片部10を通過する際に,舌片部10がローラ5の端面25をケーシング3の案内面31へとそれぞれ押圧してローラ5の姿勢をそれぞれ整列させることができる。
この直動案内ユニットは,固定ボルト41がケーシング3の取付け孔である貫通孔34に挿通し,保持板7の固定部材13に形成された取付けねじ孔42に螺入され,それによって,保持板7がケーシング3に固定されている。この実施例では,スライダ2が高剛性で高精度を実現するために効率的に実施可能な長さに形成されたものが使用されており,ケーシング3の全長を軌道レール1の幅寸法の略4倍に相当する長さに長く形成した超ロングタイプである。また,ケーシング3に形成されたクラウニング部30の長さLCは,ローラ5の直径の実質的に4±0.5倍に形成されている。ケーシング3は,例えば,軌道レール1の取付け用孔58が3個~4個が掛かる長さに形成されており,また,エンドキャップ4の移動方向長さの6.3~8.3倍の長さに形成されている。ケーシング3の全長に応じて,クラウニング部30の長さLCが異なる場合でも,保持板7に形成されている舌片部10は,クラウニング部30の無負荷路43Nの領域から負荷路43の領域に達するように形成されている。また,ケーシング3の案内面31に対向する舌片部10の部分は,案内面31と平行な平面に形成され,舌片部10へ至る保持部材12の端部27の方向転換路39側の傾斜面37(第1傾斜面)の傾斜角度は,軌道路14側の傾斜面38(第2傾斜面)の傾斜角度よりも小さく形成されている。更に,図12のように,この直動案内ユニットは,傾斜面37の長手方向の長さL1がローラ径の実質的に1.2倍以上に形成され,傾斜面38の長手方向の長さL3がローラ径の実質的に0.25倍以上に形成されているものである。また,片持梁状保持部11の案内面32に形成された舌片部10の平らな面の長さL2は,ローラ径の実質的に2~3倍以上に形成されている。舌片部10を含む突出部長さLはローラ径の3~4倍に形成されている。舌片部10は,ケーシング3の案内面31と共に,ローラ端面25の回転軸芯位置を押さえる位置に形成されている。更に,傾斜面37,38は,長手方向の断面形状が曲面形状に形成されてもよいものである。
この直動案内ユニットでは,スリット45は,保持部材12の端部27から軌道路14の負荷路43に達しており,ケーシング3の軌道面22に形成されたクラウニング部30よりも長く形成されている。更に,保持部材12には,片持梁状保持部11を拡開方向にそれぞれ押圧するばね部材40が片持梁状保持部11間に形成された凹部35に配設されている。そして,各案内面32の端部が片持梁状保持部11にそれぞれ形成されている。保持部材12の端部27は,スリット45により弾性変形可能な一対の片持梁状保持部11が形成されており,片持梁状保持部11に舌片部10が形成されているので,ローラ5が舌片部10を通過する際に,片持梁状保持部11の弾性変形の撓みを利用して舌片部10をローラ5の一方の端面25に当接させることができ,ローラ5の他方の端面25をケーシング3の案内面31に確実に押し当てることができる。更に,この直動案内ユニットでは,片持梁状保持部11の撓みに加えて,ばね部材40の弾性力により舌片部10をローラ3の端面25に当接させているので,ローラ5の他方の端面25をケーシング3の案内面31に一層確実に押し当てることができる。この直動案内ユニットでは,上記の構成によって正しい姿勢のローラ5を軌道路14の負荷路43の領域に送り込むことができる。
また,保持板7を構成する保持部材12の断面V字形状の凸部でなる尖端部33は,片持梁状保持部11の一対の案内面32間の長手方向に沿って形成されており,ケーシング4の軌道面22間に長手方向に沿って形成された断面V字状の凹状係止溝36に嵌入されている。保持部材12は,長手方向に直交する断面が山型に形成され,山型の傾斜面46は平面状に形成された案内面32を構成しており,山型の頂部47がケーシング3の凹状係止溝36に嵌入されている。固定部材13には,長手方向に隔置して複数の取付けねじ孔42が形成されており,取付けねじ孔42に対応する位置の保持板7とケーシング3には貫通孔が形成され,ケーシング3の外側から貫通孔に固定ボルト41を嵌挿して取付けねじ孔42に螺合させることによって,保持板7がケーシング3に固定される。保持部材12の取付け部は,金属製のこま部材18を介してケーシング3に固定されるので,固定ボルト41の締結力が保持部材12に直接伝わることを避けることができ,保持部材12の変形を抑制することができる。また,保持部材12には,こま部材18が挿入されるこま取付け孔51が形成されている。こま部材18には,貫通孔53と保持部材12の山型に対応する形状の凸部即ち尖端部34(図5)が保持部材12の尖端部33に対応して形成されている。更に,保持部材12には,ケーシング3の袖部65の給油孔61から供給された潤滑剤を軌道路14に導入する機能を備えている。
この直動案内ユニットにおいて,片持梁状保持部11の案内面32に形成されたU字状のスリット9によって形成された舌片部10は,上記のとおり弾性変形可能な片持梁状に形成され,保持部材12の端部27側即ちエンドキャップ4の方向転換路39側に固定端17(第2固定端)が形成され,保持部材12の中央側即ち軌道路14の負荷路43側に円弧形状の自由端16(第2自由端)が形成されている。舌片部10の長手方向両側には,一対の傾斜面37(第1傾斜面),38(第2傾斜面)が形成されているので,傾いたローラ5を傾斜面37,38で徐々に姿勢を,ローラ軸芯がケーシング3の案内面31に直交するように整列させることができ,ローラ5をスムーズに転走させ,確実にローラ軸芯がケーシング3の案内面31に直交するように整列させることができる。特に,端部27側に形成された傾斜面37の傾斜角度を傾斜面38に比較して小さくして傾斜面の長さを長くすることで,徐々にローラ5の姿勢をその軸芯がケーシング3の案内面31に直交するように整列させることができる。また,軌道路14の中央即ち負荷域側に傾斜面38を形成することにより,負荷域から転走するローラ5が舌片部10をスムーズに通過することができる。また,ケーシング3の案内面31に対向する舌片部10の部分は,案内面31と平行な平面に形成され,傾斜面37の方向転換路39側の傾斜角度は,軌道路14側の傾斜面38の傾斜角度よりも小さく形成されている。更に,この直動案内ユニットは,例えば,傾斜面37の長手方向の長さが実質的にローラ径の約1.2倍に形成され,傾斜面38の長手方向の長さが実質的にローラ径の約0.25倍に形成されている。舌片部10は,ケーシング3の案内面31と共に,ローラ3の端面25の回転軸芯位置を押さえる位置に形成されている。更に,傾斜面37と傾斜面38とは,長手方向の断面形状が曲面形状に形成されてもよいものである。
また,保持板7の断面V字形状の凸部でなる尖端部33は,保持板7の上下の案内面32間の長手方向に沿って形成され,図2に示すように,ケーシング3の上下の軌道面22間に長手方向に沿って形成された断面V字状の凹状係止溝36に嵌入されている。固定ボルト41は,ケーシング3の取付け孔である貫通孔に挿通し,保持板7の固定部材13に形成された取付けねじ孔42に螺入され,それによって,保持板7がケーシング3に固定されている。この実施例では,スライダ2が高剛性で高精度を実現するために効率的に実施可能な長さに形成されたものが使用されており,例えば,ケーシング3の全長を軌道レール1の幅寸法の略4倍に相当する長さに形成されている。また,図4には,ケーシング3に取り付いた保持板7の端部27を拡大するばね部材40を示した斜視図が示されている。固定部材13が収容される保持部材12の凹溝50の両端部には,撓みによって変形した片持梁状保持部11が,固定部材13が干渉しないように逃がし部となるこま取付け孔51が形成されている。図9に示すように,保持部材12は,ローラ3の端面25から案内面32を押すような方向の力を受けるが,図5に示すように,固定部材13によってバックアップされている。保持部材12の両端部27に形成された一対の片持梁状保持部11は,スリット45の間隔が狭くなる方向に弾性変形する。また,一対の片持梁状保持部11は,独立してそれぞれ弾性変形できるように形成されている。また,スリット45を保持部材12の断面形状において中央の位置に設定することにより,舌片部10をローラ3の端面25に確実に押し付けることができる。
この直動案内ユニットでは,図12~図14に示すように,ケーシング3の案内面31と保持部材12の案内面32との隙間は,ローラ5の高さ(軸心長さ)よりも大きく形成されているため,案内面31,32とローラ5の端面25との間には,隙間が形成されることになる。保持部材12の案内面32に形成された舌片部10は,ローラ5の一方の端面25に当接してローラ5の他方の端面25をケーシング3の案内面31に押し付ける寸法に舌片部10の突出案内面54が設置されている。舌片部10は,ケーシング3の軌道面22側に寄った位置に形成されており,ローラ5の端面25の中心である軸芯位置に対向する位置に形成されている。また,舌片部10は,ローラ5の端面25の中心を押圧する機能を有している。軸芯が傾いたローラ5を,ケーシング3の案内面31に直交する姿勢になるように安定して整列させることができる。従って,ローラ5が舌片部10を通過する時に,2つの片持梁状保持部11は,ローラ5をケーシング3の案内面31に押し当てながら,スリット45間が狭くなる方向に撓んで変形する。保持部材12には,それに形成されたスリット45の基部に保持部材12を貫通する孔63が形成されている。図4~図7に示すように,スリット45の基部には孔63が形成され,該孔63は,スリット45側を切り欠いた丸孔に形成されている。孔63は,スリット45の幅よりも丸孔を大きく形成されており,スリット45の基部に応力集中するのを防止している。保持部材12の端部27に形成されたスリット45によって形成される一対の片持梁状保持部11は,撓む時に孔63によって根元の肉厚が薄くなり,弾性変形し易くなるように形成されている。片持梁状保持部11は,保持部材12の端部27に組み込んだばね部材40の弾性力に依存するように構成されている。
この直動案内ユニットは,図11~図14に示すように,方向転換路39やクラウニング部30の無負荷路43Nの領域では,ローラ5に負荷が加わっていないので,ローラ5が傾き易い状態になっている。ローラ5が傾いてスキューした状態で転走すると,スライダ2がすべりを伴うような動きをする。傾いたローラ5が負荷路43の領域に進入すると,ローラ5は軌道路21,22を滑りながら転走するので,摩擦が増え,ローラ5の端面25で案内面31,32を押し,摺動抵抗が大きくなり,発熱の問題が生じることになる。そこで,傾いたローラ5の軸芯をケーシング3の案内面31に直交した正しい姿勢に整列させるため,軌道路14の無負荷域43Nから負荷路43の領域にかけて保持部材12に突出部となる舌片部10を設けている。図11に示すように,軌道路14の両端部には,ケーシング3に緩やかな曲面形状のクラウニング部30が形成されているので,ローラ5を方向転換路39から軌道路14へスムーズに案内することができる。クラウニング部30の深さは,例えば,スライダ2に基本静定格荷重の半分の荷重の負荷によって生じるローラ5と軌道面21及び軌道面22との弾性変形量に相当する深さに形成されている。クラウニング部30の曲面形状は,長手方向に沿って単一曲率半径Rで形成されている。クラウニング部30は,ケーシング3の軌道面22の平面部と同時加工で連続して形成されている。ケーシング3の端面26とクラウニング部30の端部は曲面形状のR面取り部が形成されている。図12~図14に示すように,符号a,bで示すように方向転換路39内で傾いたローラ5は,ケーシング3の案内面31の第1傾斜面37に沿って徐々にローラ軸芯がケーシング3の案内面31に直交するように整列させることができ,ローラ5が符号cで示すような状態になり,舌片部10に案内され,符号d,eで示すような正常な状態になる。符号d,eで示すローラ5の一方の端面25を舌片部10に当接させ,ローラ5の他方の端面25をケーシング3の案内面31に押し付けることにより,傾いたローラ5の姿勢が正しい姿勢になり,ローラ5の軸芯がケーシング3の案内面31に直交した正しい姿勢に整列させることができる。ローラ軸心が舌片部10によってケーシング3の案内面31に直交するように整列させたローラ5は,次いで,軌道路14の負荷路43の領域に進入し,符号fで示すような状態になり,舌片部10の端部に形成された第2傾斜面38を介して軌道路14の負荷路43に進入することによって,ローラ5は,スムーズに転走案内されることになる。
この発明による直動案内ユニットについては,図15に示すように,ローラ5が軌道路14に進入の際に,片持梁状保持部11が符号Aで示す方向に弾性変形し,舌片部10が符号Bで示す方向に弾性変形し,それぞれがローラ5の端面25を押圧することになり,ローラ5の姿勢を矯正する。これに対して,図16に示す従来の直動案内ユニットについては,片持梁状保持部11が符号Aで示す方向に弾性変形するのみであり,ローラ5の端面25を押圧するのは片持梁状保持部11の弾性変形のみになっており,ローラ5に対する姿勢の矯正が不十分になる場合がある。
この発明による直動案内ユニットは,半導体製造装置,精密機械,自動車等の各種装置の摺動部等に適用して好ましいものである。
1 軌道レール
2 スライダ
3 ケーシング
4 エンドキャップ
5 ローラ
7 保持板
9 スリット(第2スリット)
10 舌片部
11 片持梁状保持部
12 保持部材
13 固定部材
14 軌道路
15 リターン路
16 自由端(第2自由端)
17 固定端(第2固定端)
18 こま部材
19 自由端(第1自由端)
20 固定端(第1固定端)
21 軌道面(第1軌道面)
22 軌道面(第2軌道面)
23 側面
25,26,28 端面
27 端部
30 クラウニング部
31 案内面(第1案内面)
32 案内面(第2案内面)
33 尖端部
36 凹状係止溝
39 方向転換路
40 ばね部材
45 スリット(第1スリット)
50 凹溝
51 こま取付け孔
54 突出案内面

Claims (7)

  1. 長手方向の両側面に沿って第1軌道面が形成された軌道レール,及び前記軌道レールに跨架して前記第1軌道面にそれぞれ対向する第2軌道面が形成され且つ前記第1軌道面と前記第2軌道面とからそれぞれ構成された軌道路をそれぞれ転走する転動体であるローラを介して前記軌道レールに対して相対移動するスライダから成り,前記スライダは,一対の前記第2軌道面と前記第2軌道面に平行に延びるリターン路が形成されたケーシング,前記ケーシングの長手方向の両端面に固定され且つ前記軌道路と前記リターン路とを連通する方向転換路が形成されたエンドキャップ,及び前記ケーシングに取り付けられてそれぞれの前記ローラを前記ケーシングと共働して保持する保持板を有し,前記保持板を構成する保持部材の両端部には第1スリットによって一対の片持梁状保持部にそれぞれ形成されており,前記ローラは,前記軌道路,前記方向転換路及び前記リターン路から成る循環路をそれぞれ転走する直動案内ユニットにおいて,
    前記ケーシングには,前記第2軌道面に隣接して直交し且つ前記ローラの一方の端面を案内する一対の第1案内面が形成されていると共に,前記第2軌道面の両端部に前記軌道路の無負荷路から負荷路に進入可能になるクラウニング部がそれぞれ形成されており,
    前記保持部材の前記片持梁状保持部には,前記ケーシングの前記第1案内面にそれぞれ対向し且つ前記ローラの他方の端面をそれぞれ案内する第2案内面が形成されていると共に,前記クラウニング部に対向する前記第2案内面の両端部に前記ケーシングの前記第1案内面に向かって前記第2案内面より突出する舌片部がそれぞれ形成されており,
    前記舌片部が複数の前記ローラの前記一方の端面を前記第1案内面に向かって押圧して前記ローラの姿勢をそれぞれ整列させ,前記ローラのスキューの発生を防止することを特徴とする直動案内ユニット。
  2. 前記保持板は,前記第2案内面が形成された合成樹脂製の前記保持部材,前記保持部材の前記第2案内面の背面側に形成された凹溝に配設され且つ前記保持部材を前記ケーシングに固定する金属製の固定部材,及び前記保持部材の長手方向の予め決められた複数の位置が切り欠かれた切欠き部に配置され且つ前記固定部材と前記ケーシングとの間を予め決められた所定の間隔に設定する金属製のこま部材から構成されていることを特徴とする請求項1に記載の直動案内ユニット。
  3. 前記保持部材の前記一対の第2案内面間の前記長手方向に沿って形成された前記保持部材の断面V字形状の凸部でなる尖端部は,前記ケーシングの前記第2軌道面間に長手方向に沿って形成された断面V字状の凹状係止溝に嵌入されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の直動案内ユニット。
  4. 前記保持部材の前記端部に形成された前記片持梁状保持部は,前記第2案内面間の幅方向中央で且つ両端面から長手方向中央へ向かって延びる前記第1スリットによって形成され,前記舌片部は,前記片持梁状保持部に位置する前記第2案内面に形成されたU字状の第2スリットによってそれぞれ形成され,前記舌片部が弾性変形して複数の前記ローラの前記一方の端面を前記第1案内面に向かって同時に押圧することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の直動案内ユニット。
  5. 前記片持梁状保持部は,前記エンドキャップの前記方向転換路側が第1自由端に且つ前記軌道路の負荷路側が第1固定端に形成されており,前記舌片部は,前記エンドキャップの前記方向転換路側が第2固定端且つ前記負荷路側が第2自由端に形成されていることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の直動案内ユニット。
  6. 前記舌片部は,前記片持梁状保持部の前記第2案内面より突出する突出案内面に形成され且つ前記突出案内面が前記片持梁状保持部の端面側を前記第2固定端とした弾性変形可能な片持梁状に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の直動案内ユニット。
  7. 前記保持部材に形成された前記第1スリットには,前記第1スリットを拡開する方向に押圧するばね部材が配設されていることを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の直動案内ユニット。
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