JP7219134B2 - スターリングエンジン発電機の制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、消費電力量に合わせて燃料流量の調整を行う事ができ、スターリングエンジン発電機のシリンダー温度を維持して高効率発電を行い、蓄電池とインバータを活用して顧客のニーズに合った品質の電力を供給できる自立型のスターリングエンジン発電機の制御システムに関するものである。
スターリングエンジンは高効率で静粛な熱機関であるが、出力制御では電気負荷の変動に対して追随できない問題がある。
自立型発電装置として燃料の流量を調整し始動、発電、停止を行い、スターリングエンジン発電機と電力負荷を連結する電気回路の電力均衡をとって発電制御する必要がある。
同時に、スターリングエンジンの特長である高効率の発電を実現するには、熱源の温度、供給熱量の変化に応じて、スターリングエンジンの高温シリンダー内の作動ガス温度は耐熱強度の範囲内で出来るだけ高い温度に維持する必要がある。
特許文献1に記載された発電制御には、商用幹線にスターリングエンジン直結の誘導発電機を回生機能付インバータを使い、熱源変化に応じて回転速度を制御してヒータチューブ温度を維持する方法を提案している。
しかし、特許文献1記載の方法では誘導発電機の速度制御には商用幹線への連結や大きな放電抵抗を必要とするので自立型発電機には使えない。
次に、特許文献2は電気負荷に応じエンジントルク制御を行い、燃焼制御によりヒータチューブ温度を一定とする発電制御を提案している。
しかし、特許文献2に記載の方法では、電気負荷トルクをエンジン軸トルクの調整で行うことから、非特許文献1の9.5に記載する作動ガス圧力制御が必要となり、作動ガス漏れを生じる故障が誘発される問題が生じる、また装置価格が高い。
次に、特許文献3に記載されたスターリングエンジン発電機はスターリングエンジンの発電量に合わせ負荷の電力消費量を調整する制御システムを提案している。
しかし、抵抗負荷から熱損失として逃がすと正味発電効率が低くなり、自立型発電装置としては問題がある。
次に、特許文献4、特許文献5ではフリーピストンのスターリングエンジン発電機を蓄電池で起動し発生電力を直流母線に帰還させインバータで電気負荷に供給する、発電量が消費量を上回ると電気抵抗器に流す方法を提案している。
しかし、フリーピストン発電機の構造上トルク変動が大きいため振動が発生し、安定した運転を損なう問題が生じる、効率も低く実用的な自立発電機としては問題がある。
なお、本発明者は、多気筒復動型のスターリングエンジンと、スターリングエンジンを起動時には駆動し、発電時には駆動される永久磁石付同期発電機と、を一体で備えているスターリングエンジン発電機についてすでに提案している(特許文献6参照)。
また、スターリングエンジン発電機の制御技術として利用可能性のある参考技術としては、非特許文献2~4に記載の技術がある。非特許文献2は電力回生型コンバータ、非特許文献3は3相PWMインバータのスイッチングモード、非特許文献4は可逆変換装置に関する記載の技術がある。
特開2000―310158号公報 特開平5-284797号公報 特開2013―40617号公報 特開2016-205295号公報 特開2018-42395号公報 特開2014-206120号公報
スターリングエンジンの理論と設計 山海堂出版234~236頁、平成11年発行 インバータドライブ技術 45~47頁、日刊工業新聞社 第3版2006年3月発行 電気機器とサーボモータ 180~184ページ 産業図書株式会社 パワーエレクトロニクスの基礎 2~5頁 電気学会 オーム社、第4版、1997年
自立型のスターリングエンジン発電機では、商用電源は無いので蓄電池からスターリングエンジン発電機を起動し、エンジントルクが負から正になり発電状態になるまで、発電機を電動機(モータ)として働かせ、作動ガス封入圧力を封入した状態で確実に起動させる必要がある。
また、自立型のスターリングエンジン発電機では負荷側の要求電力に合わせて作動ガス圧力を変化させ、その後でヒータチューブ温度を一定とする燃料流量制御を行うことで、高効率発電状態を維持する手段もあるが、圧力制御装置はコストも高く、ガス漏れの原因になるという問題が発生する。
また、消費電力量と発電量を均衡させる必要があるが、スターリングエンジン発電機の熱電変換の時定数は負荷変化に比較して大きいため、余剰発電を熱抵抗に逃がす方法が提案されているがエネルギー効率の面で大きな問題が生じる。
本発明は、上記の問題を解決し、安定した起動を行い、消費電力量に応じて燃料流量を調整し、幅広い負荷領域で高効率の発電を行い、顧客の要求する電源品質と制御性能を満足させ、スターリングエンジン発電機の特長を生かした自立型のスターリングエンジン発電機の制御システムを実現することを課題とする。
本発明は上記課題を解決するために、多気筒復動型スターリングエンジンと永久磁石付同期発電機を有するスターリングエンジン発電機を制御する発電制御装置および温度制御装置を備えたスターリングエンジン発電機の制御システムであって、スターリングエンジン発電機は、回転速度を検出する手段と、ヒータチューブの温度測定手段と、高温シリンダーの温度測定手段とを備え、スターリングエンジン発電機を接続する電気回路には直流母線が設けられ、直流母線に、回生機能付インバータが接続されており、温度制御装置は、予め設定された設定温度に、高温シリンダーの測定温度が同じとなるように、回転速度増減指令の指示信号を生成し、
回生機能付インバータは、回転速度増減指令の指示信号に基づいて同期発電機の回転速度を制御する構成であることを特徴とするスターリングエンジン発電機の制御システムを提供する。
発電制御装置は、ヒータチューブ温度が予め設定した温度に達した時、起動時には予め設定した回転速度指令を出し、起動後、高温シリンダーの温度が予め設定された設定温度になると、温度制御装置は、前記回転速度増減指令の指示信号を生成する構成であり、回生機能付インバータは、起動時には前記回転速度指令に基づき、同期発電機の回転速度制御を行い、高温シリンダーの温度が予め設定された設定温度になると、回転速度増減指令の指示信号に基づいて、同期発電機の回転速度を制御するように切り替わる構成であることが好ましい。
直流母線は、半導体バルブと誘導コイルを介して接続された第1直流母線と第2直流母線を備え、回生機能付インバータは、第1直流母線に接続されており、第2直流母線には、蓄電池とキャパシターが並列に接続され、さらに出力インバータと絶縁トランスが接続されており、絶縁トランスの2次側配線に電圧計および電流計が付設されており、出力インバータは、電圧計および電流計の測定値に基づき、フィードバック制御を行い、所定の周波数、電圧の電力を実用負荷に供給する構成であることが好ましい。
絶縁トランスの2次側配線に消費電力計が設けられ、該消費電力計は、設定する時間間隔で消費電力量の信号を出し、発電制御装置は、該消費電力量に相当する発電を行うために必要な燃料流量を演算して、該燃料流量に基づき燃料流量調整弁を制御するフィードバック制御をする構成であることが好ましい。
蓄電池の高圧側ターミナルと第1直流母線の高圧線の間に接続スイッチが設けられており、接続スイッチは、スターリングエンジン発電機の起動時および停止時における力行運転時は接続スイッチが入り、回生運転時はスイッチが切れる動作を行う構成であることが好ましい。
第2直流母線には、放電抵抗器と半導体バルブが接続されており、発電制御装置は、第2直流母線の電圧が閾値を超えると、半導体バルブを開閉して放電抵抗器に電流を放出し、該動作が一定の時間続くと燃料電磁弁を閉じ、燃料供給を停止する安全機能を持たせた構成であることが好ましい。
温度制御装置および発電制御装置は、蓄電池の電源で動作可能なマイクコンピュータを使用し、温度制御装置および発電制御装置は、蓄電池を電源として、スターリングエンジン発電機の始動、発電、停止を制御するとともに、スターリングエンジンの補機の操作、インバータ制御部、温度制御装置の電力供給、始動時と停止時の指令回転数信号を出し、自立型発電機や緊急用発電機として自動運転可能とする構成であることが好ましい。
スターリングエンジンは、燃料にプロパンガス、バイオガス、シェールガス、熱源として太陽熱、焼却炉の熱または地熱を用いて、環境に優しい構成であることが好ましい。
本発明に係るスターリングエンジン発電機の発電制御装置によれば、次のような効果が生じる。
(1)商用の基幹電力を使う事がなく、蓄電池により起動、発電、停止の運転操作が行え、シリンダー温度制御装置の出す指令回転速度信号により回生機能付インバータを用いて発電制御を行い、出力用インバータにより実用負荷に交流電力を供給し、電力消費量から燃料流量のフィードバック調整を行うことから、省燃費の自立型発電機として活用できるようになる。
(2)太陽光発電の補助発電としてスターリングエンジン発電機を使用した場合は、受給電力の差変動を、スターリングエンジン発電機の燃料調整で平準化する事が出来る自立型の発電も可能となる。効果として蓄電池の容量を小さくでき、充放電深度も浅くできるので電池寿命を延ばす利点があげられる。
本発明に係るスターリングエンジン発電機の制御システムの実施例の全体構成を示す図である。 上記実施例のスターリングエンジン発電機の構成を示す断面図である。 上記実施例のスターリングエンジン発電機の各部を説明する図であり、(a)、(b)は、シリンダーとヒータチューブ等を示す図である。 (a)、(b)は、上記実施例の永久磁石付回転子と積層鋼板巻き線の構成を示す図である。 上記実施例の第1直流母線の3相巻線と回生機能付インバータ等の配線図を示す図である。 上記実施例の第2直流母線、出力インバータおよび出力側の回路等の配線図を示す図である。 上記実施例の始動モードの制御を説明する図である。 上記実施例の定格発電モードにおいて、シリンダー温度制御による回転速度の制御を説明する図である。 上記実施例の消費電力フィードバックによる燃料流量制御を説明する図である。 上記実施例の始動、発電調整および燃料調整の動作を説明するフローチャートである。 本発明に係るスターリングエンジン発電機の制御システムの基礎試験の結果(燃料流量、ヒータチューブ、シリンダー温度)を示すグラフであり、横軸は時間を示す。 本発明に係るスターリングエンジン発電機の制御システムの基礎試験の結果(回転速度、有効電力)を示すグラフであり、横軸は時間を示す。 本発明に係るスターリングエンジン発電機の制御システムのシリンダー温度と発電トルクの関係に係る試験データである。
本発明に係るスターリングエンジン発電機の発電制御装置を実施するための形態を実施例に基づき図面を参照して、以下説明する。
本発明に係るスターリングエンジン発電機の制御システムの実施例を、図1~13を参照して説明する。
(スターリングエンジン発電機)
本実施例におけるスターリングエンジン発電機の制御システムの制御対象であるスターリングエンジン発電機1は、図1~図3に示すように、多気筒復動型のスターリングエンジン2と、スターリングエンジン2を起動時には駆動し、発電時には駆動される永久磁石付同期発電機3と、を一体で備えている。
スターリングエンジン2は、回転斜板式スターリングエンジンであり、図2に示すように、4つの高温シリンダー42、回転斜板48、回転出力軸49、ヒータチューブ41、再生器44、冷却器45等を備えている。
4つの高温シリンダー42は、図3(a)に示すように、それぞれの高温作動ガス空間46がヒータチューブ41で再生器44と連通されている。高温シリンダー42は、図3(b)に示すように、断熱材57で囲まれており、高温シリンダー42内でピストン40が上下方向に往復動する。
ピストン40のピストンロッド43は、図2に示すように、ロッドシール47を通して下方に延び、その上下方向の往復動によって、回転斜板48を介して回転出力軸49を回転させ。回転出力を得る。回転出力軸49には、図1、図2に示すように、エンコーダ4が設けられている。
スターリングエンジン2には、図1、図3(b)に示すように、高温シリンダー42にシリンダー温度測定用の熱電対23が設けられ、熱電対23の計測値は、シリンダー温度信号118として、温度制御装置24に送られる。温度制御装置24は、マイクロコンピュータが使用される。
ヒータチューブ41には、ヒータチューブ温度測定用の熱電対25が設けられており、その計測値は、温度測定器26に送られ、さらに温度測定器26からヒータチューブ温度信号121として発電制御装置34に送られる。
温度制御装置24は、後で詳記するが回転速度増減指令信号120を生成するが、その回転速度増減指令信号120は、図1に示すように、回生機能付インバータ演算部5に送られ、回生機能付インバータ6によるスターリングエンジン発電機1の回転速度の制御に供するように構成されている。
また、エンコーダ4で得られた永久磁石付同期発電機3の回転子50の回転速度データおよび回転角度は、回転子の回転速度信号103および角度位置信号104として、回生機能付インバータ演算部5に送られ、スターリングエンジン発電機1の回転速度の制御に供するように構成されている。
スターリングエンジン2の頭部(ヘッド)には、燃料噴射弁33およびイグナイタ32が設けられている。燃料噴射弁33には、燃料減圧弁29、燃料電磁弁30および燃料流量調整弁31を通して、燃料が供給される構成となっている。
燃料電磁弁30、燃料流量調整弁31およびイグナイタ32は、それぞれ燃焼制御装置27からの燃料電磁弁の開閉信号123、燃料流量調整弁開度信号124およびイグナイタ通電信号125よって、その動作が制御される。空気ブロアー28は、燃焼用空気をスターリングエンジン2内に供給するが、燃焼制御装置27からの空気ブロアー回転信号126によって制御される。
(制御システム)
本発明に係るスターリングエンジン発電機の制御システムは、その主要構成要素として、図1、図5、図6に示すように、発電制御装置34、温度制御装置24、温度測定器26、燃焼制御装置27、第1直流母線7に接続された回生機能付インバータ6、第2直流母線15に接続された出力インバータ14、および実用負荷21に接続される連繁スイッチ20等を備えている。なお、本明細書中、「実用負荷」とは、具体的には、電力を消費する機器、設備等による負荷を言う。
発電制御装置34は、マイクロコンピュータが使用されており、温度測定器26を介してヒータチューブ41の温度計測データが入力される。また、発電制御装置34には、負荷側の消費電力計(積算電力計)22が接続されており、実用負荷21で消費される積算電力量が入力される。このような構成によって、後で詳記するが、実用負荷21の積算電力量に応じて、燃焼制御装置27を制御する。
また、発電制御装置34は、燃焼制御装置27、出力インバータ演算部13、回生機能付インバータ演算部5にそれぞれ接続されており、それぞれに、燃焼制御の信号(燃焼制御のスタート信号122等)、顧客が使用する周波数(日本では50Hzか60Hz)の指示信号110、起動モードの指令回転速度信号113を送る。これによって、燃料電磁弁30および燃料流量調整弁31、イグナイタ32、空気ブロアー28等の動作を制御する。
回生機能付インバータ6には、回生機能付インバータ演算部5が付設され、出力インバータ14に出力インバータ演算部13が付設されている。
回生機能付インバータ6は、回生機能付インバータスイッチング素子として、図5に示すように、第1直流母線7に接続された6対の帰還ダイオード65およびパワートランジスタ(バイポーラ)66と、第1キャパシター8を備えており、回生機能付インバータ演算部5からの信号で制御される。
回生機能付インバータ6は、スターリングエンジン発電機1の起動時には、永久磁石付同期発電機3の3相巻き線51へ、蓄電池12からの電源供給を行い、永久磁石付同期発電機3を同期発動機(モータ)として駆動させる。
また、図1において、回生機能付インバータ6は、スターリングエンジン発電機1が発電状態(回生)になると、コンバータとして機能し、帰還ダイオード65と第1半導体バルブ9と第1キャパシター8により第1直流母線7の母線電圧を上昇させる。
この第1直流母線の電圧信号101は、回生機能付インバータ演算部5に送られ、回生機能付インバータ演算部5は、第1直流母線の電圧が、予め定めた電圧の閾値を超えると、第1半導体バルブ9を作動信号114により第2直流母線15に繋ぎ、接続スイッチ11が閉じられる。
この結果、スターリングエンジン発電機1が発電した電力の全量が、誘導コイル10を通り、第2直流母線15に直流電流として流され、実用負荷21で消費されない余剰電力は蓄電池12に一時的に充電可能とする構成になっている。
図1、図6で示すように、第2直流母線15の出力側には、絶縁トランス19を介して、連繋スイッチ20に接続されている。連繋スイッチ20には、実用負荷21が接続されており、また、負荷側の消費電力計(積算電力計)22を介して発電制御装置34に接続されている。
第2直流母線15には、蓄電池12、負荷用PWMインバータ(多重パルス幅変調制御を用いたインバータ)を構成する出力インバータ14、放電抵抗器18、第2半導体バルブ16(「バルブスイッチ」とも言う)および第2キャパシター17がそれぞれ並列に接続されている。
発電制御装置34は、図1、図6に示すように、直流母線15の電圧信号108が閾値を超えると、信号115を出して第2半導体バルブ16を開閉して放電抵抗器18に電気を逃がし、このような半導体バルブの作動が一定時間続くと、燃焼制御装置27を介して、燃料電磁弁30を閉じ、燃料供給を停止する安全機能と無駄な燃料の消費を防ぐ機能を持たせた構成である。
図示はしないが、絶縁トランス19の2次側配線に設置する交流電圧計から、負荷側の交流電圧のフィードバック信号109を出力インバータ演算部13に送る。そして、発電制御装置34は、予め設定した周波数を指示する周波数指示信号110を、出力インバータ演算部13に送る。
出力インバータ演算部13は、交流電圧のフィードバック信号109と周波数指示信号110に基づいてパルス幅変調(PWM)の出力信号111を演算し、これにより、負荷用インバータ14がフィードバック制御をすることで、周波数、電圧を顧客の要求品質にキープした交流電力として、実用負荷21に供給する構成となっている。
永久磁石付同期発電機3は、図4(a)、(b)、図5に示すが、ステータ60内の回転子50は、コア53の周面に永久磁石片52が設けられ、ステータ60は、その内周面に積層鋼板59の複数の歯54が設けられ、積層鋼板59の巻線空間55には3相巻線51が占有する構成となっている。
本実施例の永久磁石付同期発電機3は、図4に示すように、磁極対数Pは8極対であり、磁極対幅の角度77は45度で、同期速度Ns(RPM)はNs=120f/Pの関係を持つ、今、電機子巻線51に流す電流波の周波数f(Hz)を1Hzとすると同期速度は15RPMになる。
永久磁石付同期発電機3は、同期電動機としても機能し、同期発電機と同期電動機の基本構造は同一であり同期周波数も同じであり、回転方向78も同一で、力行(モータ)と回生(発電)の違いは、巻線電流の起点が図4(b)に示す永久磁石のN極軸79に対し遅れるか、進むかの違いである。積層鋼板の歯54は18個あり、6個の歯番号71から76に1本の巻き線を複数回巻き、120度ずつずらして他の2本も複数回巻き、その3本を中性点64で繋ぐ。
永久磁石付同期発電機3は、図1、図5に示すように、3相巻き線51のU相巻き線61、V相巻き線62およびW相巻き線が、それぞれ回生機能付インバータ6、第1キャパシター8の接続された第1直流母線7、第1半導体バルブ9、誘導コイル10で動作する接続スイッチ11等を介して、蓄電池12に接続されている。
以上の構成から成るスターリングエンジン発電機の制御システムの構成およびその特徴を、より明確にするために、その作用、動作を、図7~9および図10のフローチャート等を参照して、さらに詳細に説明する。
(作用)
起動モード:
起動モード(始動モード)の制御動作について、図1、図5、図6、図7、図10等を参照して説明する。起動時には、発電制御装置34は、燃焼制御装置27に燃焼制御のスタート信号122を出し、燃焼制御装置27からの燃料電磁弁の開閉信号123により燃料電磁弁30を開き、燃料流量調整弁の開度信号124により燃料流量調整弁31の開度を100%として、定格出力時の燃料流量を燃料噴射弁33から噴出させ、空気ブロアー28の燃焼用空気と混合してイグナイタ32で着火し連続燃焼を開始する(図10参照)。
次に、発電制御装置34の起動信号112により接続スイッチ11がオンになり、蓄電池12が第1直流母線7と繋がる。燃焼ガスの加熱により。スターリングエンジン発電機1のヒータチューブ41に付設した熱電対25の温度が、予め設定した設定値の600℃に達すると、発電制御装置34から起動モードの指令回転速度信号113が回生機能付インバータ演算部5に送られる。
起動時に起動モードで「エンジン回転速度(N)を停止から15RPM/秒で増速し1000RPMの速度を維持する」とすると、回生機能付インバータ演算部5は、巻線電流の周波数を「1Hz/秒で増加させ60Hzで保持させる」ために、エンコーダ4からの回転子の回転速度信号103、角度位置信号104、3相巻線の電圧信号106および3相巻線の巻線電流信号107に基づいて、基調波(目標の電流波形)の位相と実効値を決めPWM信号105を出すことができる。
そして、永久磁石付き同期発電機3が、力行(電動機としての動作)から回生(発電機機としての動作)に変換する時も、巻線電流の位相と実効値を変化させ、同一周波数の回転速度指令を出すことにより、円滑な回転速度制御を行うことができる。
起動モードでは、永久磁石付同期発電機3の3相巻線51の電流周波数を1秒間に1Hzづつ増加させると、回転子50が同期速度で回され15RPMづつ速度をあげる。そして、回転斜板48が同じ速度で回転して、ピストン40が上下運動する。
ピストン40の上下運動によって、高圧作動ガスが、ヒータチューブ41、再生器44、冷却器45の中を往復動すると、受熱と放熱を繰り返し図示仕事が大きくなる。図示仕事が、機械損失を上回ると回転軸トルクが負から正になり、スターリングエンジン発電機1は、同期発電機として自立運転の状態になる。
図3(b)に示すように、スターリングエンジン2の高温シリンダー42は、断熱材57で覆われており、作動ガス温度に近く、ヒータチューブ41は火炎に直接さらされている。エンジンを起動するタイミングは、ヒータチューブの熱電対25の温度で、600℃付近が始動時間を短くし、バーストを避ける上でも最も適している。
安定的な起動が行われ約20分が経過すると、高温シリンダー42の温度(本明細書では「シリンダー温度」とも言う)は600℃付近になり、エンジントルクが定格出力に近くなる。
そして、シリンダー温度を一定に保つ回転速度制御の定格発電モードに切り替わり、定格時の燃焼量を持続すると、シリンダー温度の上昇を抑える方向で、温度制御装置24から指示回転速度の増減信号120を出し定格発電の状態に達する。
以上のような起動モードの制御動作について、さらに図7において相関的に分かり易く説明を、以下補足する。起動時には、発電制御装置34は、起動モードの指令回転速度信号113と永久磁石付同期発電機3の回転子50の回転速度信号103を、回生機能付インバータ演算部5に送り、トルク(電流値)指示信号とする。
ここで、上記「指令回転速度信号113」は、予め設定されている指示回転速度指令(図7中の左下の枠内のグラフ中に記載の「時間経過とともに、右上がり後水平となる線図」参照)に基づいて発電制御装置34から出される信号である。
さらに、この起動モードに際して、図7に示すように、永久磁石付同期発電機3の回転子の角度位置信号104、およびフィードバックされた回生機能付インバータ6の電流値107も、回生機能付インバータ演算部5に入力され、トルク指示信号とともに、パルス幅変調信号(PWM信号)105の発生に使用される。
このPWM信号105に基づき、回生機能付インバータ6によって、永久磁石付同期発電機3の回転速度を制御し、図7中の左下の枠内にグラフの線図に沿って回転速度を増し、シリンダー温度が200℃を超えると、モータ(力行)から発電(回生)の状態に移り、回生機能付インバータ6はコンバータとして働き、引き続き線図に沿って増速し1000RPMに達した時点で速度を維持し、その後で定格発電モードへと移行していく。この起動モード中は、燃料流量は、初期値(定格流量)のままで変動はない。
定格発電モード:
定格発電モード(定格発電の状態)の制御動作については、図8において相関的に分かり易く説明する。定格発電モードでは、温度制御装置24は、予め設定したシリンダー設定温度Trefを維持するように、永久磁石付同期発電機3の回転速度を制御して稼働する。
そのために、温度制御装置24は、シリンダー設定温度Tref(図7中119参照)と、熱電対23で測定されたシリンダー温度信号Td(図7中118参照)に基づいて、指示回転速度を新たな回転速度にする指令である回転速度増減指令の指示信号120を生成し、この指示信号120を回生機能付インバータ演算部5に送り、そこでPWM信号105を生成する。
このPWM信号105に基づき、回生機能付インバータ6によって、永久磁石付同期発電機3の回転速度を制御する。要するに、定格発電モードでは、シリンダーの温度の変化を測定し、予め設定した設定温度と比較し、その差に応じて回転速度増減することで、予め設定したシリンダーの温度を一定に維持するように、永久磁石付同期発電機3の回転制御を行うことを特徴とする。この定格発電モードでは、燃料流量は、基本的には、初期値(定格流量)のままで変動はない。
さらに、定格発電モードの制御動作について、図1、図5、図6等を参照して説明を補足する。すでに起動モードの中でモータ(力行)から発電(回生の状態)になっており、回生機能付インバータ6はコンバータとして働き、帰還ダイオード65と第1キャパシター8により第1直流母線7の母線電圧を上昇させる。
第1直流母線7の電圧検知センサーが閾値を超えると、第1半導体バルブ9が作動し誘導コイル10を通り、スターリングエンジン発電機1が発電した電力の全量が第2直流母線15に直流電流として流される。
発電量の全量が第2直流母線15に入力されるが、この第2直流母線15には出力インバータ14、蓄電池12および第2キャパシター17が設置されており、出力インバータ14は負荷側の電力に合わせて出力する。
図1、図6において、第2直流母線15の出力インバータ14(多重パルス幅変調制御を用いたインバータであり負荷用PWMインバータとも言う)は、前記したとおり、絶縁トランス19の2次側配線に設置する電圧計および電流計から、負荷側の電圧および電流のフィードバック信号109を出力インバータ演算部13に送り、負荷用インバータ14がフィードバック制御をすることで、実用負荷21側の配線の電圧値、電流値をフィードバックして顧客が要求する周波数、電圧で交流電力を実用負荷に電力を供給する。
消費電力量をフィードバックして燃料流量制御:
ところで、定格発電をしている場合、燃焼制御装置27は、実用負荷21における消費電力量をフィードバックして燃料流量制御を行う。この消費電力フィードバックによる燃料流量の制御の動作については、図9において相関的に分かり易く説明しているが、図1、図6等も参照して、さらに説明を補足する。
即ち、発電制御装置34は、2次側の配線に設置した消費電力計22(電力積算計)から積算電力量のデータを入力し、燃料流量調整弁31の開度を決めるフィードバック制御を行う。実用負荷21による積算電力量が低下している場合の例でさらに説明する。
消費電力計22から、1時間の積算電力量に係る消費電力計の信号127が発電制御装置34に送られ、消費電力P2(kW)を算出して定格発電量P1(kW)と割合(P2/P1)を求め、この割合を受けて燃焼制御装置27により燃料流量調整弁31の開度、空気ブロアー28の回転数を調整して燃料流量を削減する。
以上が、消費電力量をフィードバックして燃料流量制御の例であるが、上記のように、燃料流量を削減すると、加熱量が減り高温シリンダー42の測定温度Tdは低くなる。
そこで、温度制御装置24は、回転速度を減じる指示回転速度信号120を生成し、回転機能付インバータ演算部5に送り、回転機能付インバータ6が動作して、回転速度を低くすることで高温シリンダー42の吸熱量を減少させて高温シリンダー42の温度を高めて一定に維持するように機能する。
即ち、図8に示すように、温度制御装置24は、高温シリンダー42の設定温度(Tref)と測定温度Tdを比較しTd―Tref<0となるので、現時点の回転速度指令の値N1に対してN1-ΔNとして新たな回転速度指令の値N2を、回生機能付インバータ演算部5に出す。
回生機能付インバータ演算部5は、エンコーダ4による回転子の回転速度信号103の値Ndと新たな回転速度指令の値N2を比較しNd-N2>0の条件でトルク(電流値)の増加と基調波の周波数を新たな回転速度指令の値N2に合わせて、回転子の角度位置信号104、巻線電流値の信号(3相巻線の電圧信号106および3相巻線の巻線電流信号107)を入力し、新たな周波数、位相、振幅のPWM信号105を演算し、回生機能付インバータ6により巻線電流を制御して回転速度をN2に制定させる。
逆に、実用負荷21による積算電力量の増大に応答し、低下燃料流量が増加されると、図8において、測定温度についてはTd‐Tref>0、回転速度についてはN2+ΔNのN3の値の速度指令により、基調波の周波数を増加させ、電流値の制御を行い回転速度N3に制定する。定格発電時の全負荷と1/4負荷の発電領域では、シリンダー温度一定の回転速度制御を行い、高い発電効率を維持して発電量を制御する(図10、図11の実験データ参照)。
以上、起動モード、定格発電モードおよび消費電力フィードバックによる燃料流量の制御について説明したが、定格発電モードにおいて、短時間の電力の均衡は蓄電池12と第2キャパシター17が行い、一定時間の消費電力量のバランスは、発電側と消費側が一致する様に燃料流量を変えて発電量を調整する。具体的には次のとおりである。
図9に示すように、消費電力計22の電力消費量がエンジンの定格発電量を下回ると、前記したとおり、燃料流量を削減させ、他方、電力消費量が増加すると燃料流量を増加させる。
この時、回転速度が一定であると、燃料流量の削減または増加のように燃料流量が変化するとシリンダー温度が変動する。具体的には、燃料流量を削減するとシリンダー温度は下がり、燃料流量を増加するとシリンダー温度は上がる。
このようにシリンダー温度が変動するので、繰り返しの説明となるが、図8において説明したように、温度制御装置24から、新たな回転速度増減指令の信号120を、回生機能付インバータ演算部5に送り、回生機能付インバータ6によって、回転速度を変更することで、シリンダー温度を設定温度に保持しながら、電力消費量に相当する発電量の調整を行う。
消費電力がほとんど無い夜間は、蓄電池12から電力供給し、消費電力計22で積算する消費電力量が定格発電量の1時間程度になったら、スターリングエンジン発電機1を稼働させ蓄電池12を充電する。
スターリングエンジン発電機1を停止させる時は、燃料を遮断し燃料入力をゼロにするが、高温シリンダー断熱材57および燃焼炉壁の断熱層58の高温の熱容量が残っている。
スターリングエンジン発電機1は、シリンダー温度が200℃に下がるまでは、温度制御装置24からの回転速度増減指令の指示信号120を、回生機能付インバータ演算部5に出し、回生機能付インバータ6により減速しながら発電を続ける(図11、図12、図13の実験データ参照)。
そして、回転速度が約400RPMになった時点で、電源である蓄電池12からの接続スイッチ11をオフして回生機能付インバータ6を切り、エンジン発電機を停止させる、この操作により断熱材の熱容量分は蓄電池の充電用に電力回収して燃料消費を抑える。
本発明に係るスターリングエンジン発電機の制御システムは以上の構成であり、このような構成による動作の特徴的なポイントを整理すると次のとおりである。
まず、定格発電時の燃料供給一定状態から、ヒータチューブ温度が600℃になると回生機能付きインバータ6が起動して、前記した起動モードで発電状態まで持っていき(図7参照)、次に、シリンダー温度が600℃になると、温度制御装置24を稼働させ、シリンダー温度による回転速度を制御する定格運転モードとする。
さらに、ユーザの消費電力量と比較し燃焼量を調整し(図9)、燃料を減らすと温度が下がるので、温度制御装置24が働き回転速度を下げて発電量を消費電力量に一致させる。
このような動作を、スターリングエンジン発電機1において、シリンダーおよびヒータチューブのそれぞれの温度を検出することにより、圧力制御をすることなく、回生機能付インバータ6を備えた回路により実現できる。
そのため、本発明に係るスターリングエンジン発電機の制御システムは、蓄電池12の電源を利用し、スターリングエンジン発電機1の起動、発電、停止の自動化を可能とし、自立型発電機としてスターリングエンジン2の高効率の特徴を生かすことができる。
また、本発明に係るスターリングエンジン発電機の制御システムは、図示しない冷却水ポンプ、ラジエターファン、オイルポンプ等の補機の操作を制御するとともに、回生機能付インバータ6を有する回路への電力供給を制御し、さらに、起動時と停止時の指令回転数信号を出し、スターリングエンジン発電機を、自立型発電機や緊急用発電機として自動運転を可能とする。
また、本発明に係るスターリングエンジン発電機の制御システムは、太陽熱や焼却炉を熱源とするスターリングエンジン発電機にも適用でき、その場合は、熱源の態様に対応して、例えば、燃焼装置部を外したりする構成の変更だけで、スターリングエンジン発電機のほとんどの構成の変更や、回転数制御等の手段を変えることなく、蓄電池を利用した自立型発電機や緊急用発電機として活用できる。
なお、本発明に係るスターリングエンジン発電機の制御システムについて、燃料流量とヒータチューブおよびシリンダー温度の関係について基礎試験を行った。その結果、図11に示すように、ヒータチューブ温度は燃焼熱で急上昇し、スターリングエンジンを始動させると吸熱作用により急上昇が抑えられ、一方、断熱材で覆われているシリンダー温度は、始動すると作動ガス温度が上昇し、モータ(力行)から発電(回生)状態に移行した後も、温度上昇は続くが、600度に達すると温度制御装置が働き一定温度に保持されることが判る。
また、起動から定格発電をして停止するまでの、回転速度と発電出力(有効電力)の変化について基礎試験を行った。その結果、図12に示すように、起動モードでは燃料流量は定格出力に合わせており、約20秒後には発電電力が負(力行)から正(回生)に転換し、回転速度を1000RPMで維持すると、シリンダー温度が600℃に達し、シリンダー温度一定制御により回転速度が上がり1400RPMで定格発電に達し、そこで、燃料調整が行われると、シリンダー温度一定制御により回転速度が追従して有効電力を調整することを確認した。
さらに、シリンダー温度と発電トルクの関係に係る基礎試験を行った。その結果、図13に示すように、起動時のシリンダー温度が低い時は負の発電トルクで、200℃付近で負から正になり、その後はシリンダー温度の上昇に追従して発電トルクも増加し、600℃付近で定格トルクが出ていることを確認した。
以上、本発明に係るスターリングエンジン発電機の制御システムを実施するための形態を実施例に基づいて説明したが、本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内でいろいろな実施例があることは言うまでもない。
本発明に係るスターリングエンジン発電機の制御システムは上記のような構成であるから、熱源として、燃料だけでなく、太陽光、燃焼炉、地熱等、いろいろなエネルギーを利用したスターリングエンジン発電機に適用可能である。
1 スターリングエンジン発電機
2 多気筒復動型スターリングエンジン
3 永久磁石付同期発電機
4 エンコーダ
5 回生機能付インバータ演算部
6 回生機能付インバータ
7 第1直流母線
8 第1キャパシター
9 第1半導体バルブ
10 誘導コイル
11 接続スイッチ
12 蓄電池
13 出力インバータ演算部
14 出力インバータ
15 第2直流母線
16 第2半導体バルブ
17 第2キャパシター
18 放電抵抗器
19 絶縁トランス
20 連繋スイッチ
21 実用負荷
22 負荷側の消費電力計
23 シリンダー温度測定用の熱電対
24 温度制御装置
25 ヒータチューブ温度測定用の熱電対
26 温度測定器
27 燃焼制御装置
28 空気ブロアー
29 燃料減圧弁
30 燃料電磁弁
31 燃料流量調整弁
32 イグナイタ
33 燃料噴射弁
34 発電制御装置
40 ピストン
41 ヒータチューブ
42 高温シリンダー
43 ピストンロッド
44 再生器
45 冷却器
46 高温作動ガス空間
47 ロッドシール
48 回転斜板
49 回転出力軸
50 回転子
51 発電機の3相巻き線
52 永久磁石片
53 回転子コア
54 積層鋼板の歯
55 積層鋼板の巻き線空間
56 燃焼室の断熱材
57 高温シリンダーの断熱材
59 積層鋼板
58 燃焼炉壁の断熱層
60 ステータ
61 U相巻き線
62 V相巻き線
63 W相巻き線
64 中性点
65 帰還ダイオード
66 パワートランジスタ(バイポーラ)
71~76 U相巻線歯番号
77 磁極対幅の角度
78 回転方向
79 永久磁石のN極軸(d軸)
101 第1直流母線の電圧信号
102 第1直流母線の電流信号
103 回転子の回転速度信号
104 回転子の角度位置信号
105 パルス幅変調信号(PWM信号)
106 3相巻線の交流電圧の信号
107 3相巻線の交流電流の信号
108 第2直流母線の電圧信号
109 負荷側の電圧電流のフィードバック信号
110 周波数の指示信号
111 パルス幅変調(PWM)の出力信号
112 起動信号(蓄電池への接続スイッチのオンオフ信号)
113 起動モードの指令回転速度信号
114 第1半導体バルブの作動信号
115 第2半導体バルブの作動信号
118 シリンダー温度信号
119 シリンダー温度の設定値
120 回転速度増減指令の指示信号
121 ヒータチューブ温度信号
122 燃焼制御のスタート信号
123 燃料電磁弁の開閉信号
124 燃料流量制御弁開度の信号
125 イグナイタ通電信号
126 空気ブロアー回転速度の信号
127 消費電力計の信号

Claims (7)

  1. 多気筒復動型スターリングエンジンと永久磁石付同期発電機を有するスターリングエンジン発電機を制御する発電制御装置および温度制御装置を備えたスターリングエンジン発電機の制御システムであって、
    スターリングエンジン発電機は、回転速度を検出する手段と、ヒータチューブの温度測定手段と、高温シリンダーの温度測定手段と、を備え、
    スターリングエンジン発電機と実用負荷を接続する電気回路には直流母線が設けられ、直流母線に、回生機能付インバータが接続されており、
    温度制御装置は、予め設定された設定温度に、高温シリンダーの温度測定手段による測定温度が同じとなるように、回転速度増減指令の指示信号を生成し、
    回生機能付インバータは、回転速度増減指令の指示信号に基づいて同期発電機の回転速度を制御する構成であることを特徴とするスターリングエンジン発電機の制御システム。
  2. 発電制御装置は、ヒータチューブが設定温度に達した時、予め設定した回転速度指令を回生機能付インバータに出し、起動後、高温シリンダーの温度が予め設定された設定温度になると、温度制御装置は、前記回転速度増減指令の指示信号を生成する構成であり、
    回生機能付インバータは、起動時には前記回転速度指令に基づき、同期発電機の回転速度制御を行い、高温シリンダーの温度が予め設定された設定温度になると、回転速度増減指令の指示信号に基づいて、同期発電機の回転速度を制御するように切り替わる構成であることを特徴とする請求項1に記載のスターリングエンジン発電機の制御システム。
  3. 直流母線は、半導体バルブと誘導コイルを介して接続された第1直流母線と第2直流母線を備え、
    回生機能付インバータは、第1直流母線に接続されており、
    第2直流母線には、蓄電池とキャパシターが並列に接続され、さらに出力インバータと絶縁トランスが接続されており、
    絶縁トランスの2次側配線に電圧計および電流計が付設されており、
    出力インバータは、電圧計および電流計の測定値に基づき、フィードバック制御を行い、所定の周波数、電圧の電力を実用負荷に供給する構成であることを特徴とする請求項1または2に記載のスターリングエンジン発電機の制御システム。
  4. 絶縁トランスの2次側配線に消費電力計が設けられ、該消費電力計は、設定する時間間隔で消費電力量の信号を出し、
    発電制御装置は、該消費電力量に相当する発電を行うために必要な燃料流量を演算して、該燃料流量に基づき燃料流量調整弁を制御するフィードバック制御をする構成であることを特徴とする請求項3に記載のスターリングエンジン発電機の制御システム。
  5. 蓄電池の高圧側ターミナルと第1直流母線の高圧線の間に接続スイッチが設けられており、
    接続スイッチは、スターリングエンジン発電機の起動時および停止時における力行運転時は接続スイッチが入り、回生運転時はスイッチが切れる動作を行う構成であることを特徴とする請求項3または4に記載のスターリングエンジン発電機の制御システム。
  6. 第2直流母線には、放電抵抗器と半導体バルブが接続されており、
    発電制御装置は、第2直流母線の検出電圧が閾値をこえると、半導体バルブを開閉して放電抵抗器に電流を放出し、該動作が一定の時間続くと燃料電磁弁を閉じ、安全機能と燃料消費を抑える機能を持たせた構成であることを特徴とする請求項3~5のいずれかに記載のスターリングエンジン発電機の制御システム。
  7. スターリングエンジンは、燃料にプロパンガス、バイオガス、シェールガスを用い、熱源として太陽熱、焼却炉の熱または地熱を用いる構成であることを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載のスターリングエンジン発電機の制御システム。
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