JP7218365B2 - 情報処理装置 - Google Patents
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Description
そこで、本発明は、日陰が混じる圃場における生育状況の適切な判断を支援することを目的とする。
前記算出部は、前記日陰の前記撮影条件が特定された場合に、前記圃場の前記画像のうち前記日向領域と判定されなかった部分における前記指標として、取得された前記指標補正用の画像に基づいて補正された前記指標を算出するようにしてもよい。
また、本発明は、撮影された圃場の画像に含まれる当該圃場の日向領域を判定する判定部と、判定された前記日向領域における作物の育成状況を示す指標を日向指標として取得する指標取得部と、取得された前記日向指標を前記日向領域の指標として出力する出力部と、撮影手段を備える飛行体により撮影された圃場の画像を取得する第1画像取得部と、取得された前記圃場の前記画像から前記作物の前記育成状況を示す指標を算出する算出部と、前記圃場のうち前記日向領域と日陰領域とが切り替わる固定領域を撮影する撮影手段が撮影した前記固定領域の画像を取得する第2画像取得部とを備え、前記指標取得部は、前記圃場の前記画像の全体について算出された前記指標から前記日向領域について算出されたものを前記日向指標として取得し、又は、前記圃場の画像のうち前記日向領域についてのみ算出された前記指標を前記日向指標として取得し、前記算出部は、取得された前記固定領域の画像から得られる前記日向領域の指標と前記日陰領域の指標の相関関係に基づいて、前記圃場の前記画像のうち前記日向領域と判定されなかった部分について補正された前記指標を算出する情報処理装置を提供する。
図1は実施例に係る農業支援システム1の全体構成を表す。農業支援システム1は、作物の生育状況を表す指標を活用して、圃場(稲、野菜及び果物等の作物を生育する場所)での作業を行う者を支援するシステムである。生育状況を表す指標とは、作物の生育段階の進み具合(例えば収穫に適した時期か否か)と、サイズ及び病気の有無等の状況(活性度ともいう)との一方又は両方を表す指標である。
図4は農業支援システム1が実現する機能構成を表す。サーバ装置10は、圃場画像生成部101と、日向領域判定部102と、指標算出部103と、生育情報生成部104と、生育情報記録部105とを備える。
図6は日向領域の判定結果の一例を表す。図6では、圃場A1の圃場全体画像E1に、判定結果として、南西側に林R1による日陰領域G1が表されており、それ以外の領域が日向領域F1として表されている。
図7は画素単位のNDVIマップの一例を表す。図7の例では、図5に表す圃場A1の画素単位のNDVIマップM1が表されている。
図8A及び図8Bは領域単位のNDVIマップの一例を表す。図8Aでは図6に表す日向領域F1における領域単位のNDVIマップMf1が表され、図8Bでは図6に表す日陰領域G1における領域単位のNDVIマップMg1が表されている。
図9A~9Dは生育情報の検索画面の一例を表す。図9Aでは、ユーザ端末30が、時期、圃場名、日照条件の入力欄を含む生育情報検索画面を表示している。この例では、「2017/5/15」の「圃場A1」の「日向」という検索条件が入力されている。
図10は記録処理における各装置の動作手順の一例を表す。この動作手順は、ユーザである農作業者が圃場にドローン20を持って行き撮影飛行開始の操作を行うことを契機に開始される。まず、ドローン20(飛行制御部201、飛行部202及びセンサ測定部203)は、記憶している圃場範囲情報に基づき圃場上空での飛行を開始する(ステップS11)。
上述した実施例は本発明の実施の一例に過ぎず、以下のように変形させてもよい。また、実施例及び各変形例は必要に応じてそれぞれ組み合わせてもよい。その際は、各変形例について優先順位を付けて(各変形例を実施すると競合する事象が生じる場合にどちらを優先するかを決める順位付けをして)実施してもよい。
生育情報生成部104は、実施例では、日向指標及び日陰指標の両方を取得したが、これに限らず、例えば日向指標のみを取得してもよい。その場合、生育情報生成部104は、取得した日向指標を表すNDVIマップMf1だけを生成し、そのNDVIマップMf1を示す日向生育情報をユーザ端末30に対して出力する。この場合でも、日向領域のNDVIだけを比べることができるので、日陰が混じる圃場において日向の作物の生育状況の適切な判断を支援することができる。
実施例では、圃場全体の各画素についてNDVIが算出されたが、これに限らない。例えば上記変形例のように日向生育情報しか生成されない場合には、日向領域についてだけNDVIが算出されればよい。この場合、日向領域判定部102は、日向領域だけを判定し、生成した日向情報を圃場全体画像データと共に指標算出部103に供給する。
生育情報生成部104は、実施例では撮影範囲に対応する領域を区分領域として領域単位のNDVIマップを生成したが、区分領域はこれに限らない。例えば複数の撮影範囲を1つの区分領域としてもよいし、1つの撮影領域を複数に分割した分割領域に対応する領域を区分領域としてもよい。また、各区分領域の形及び大きさが統一されていてもよいし揃っていなくてもよい。
実施例では、自律飛行を行う飛行体として回転翼機型の飛行体が用いられたが、これに限らない。例えば飛行機型の飛行体であってもよいし、ヘリコプター型の飛行体であってもよい。また、自律飛行の機能も必須ではなく、割り当てられた飛行空域を割り当てられた飛行許可期間に飛行することができるのであれば、例えば遠隔から操縦者によって操作されるラジオコントロール型(無線操縦型)の飛行体が用いられてもよい。
実施例では、ドローン20が飛行中に撮影した画像に基づいて日向領域の判定及びNDVIの算出が行われたが、これに限らない。これらの判定及び算出は、例えば作業者がデジカメを用いて手作業で撮影した画像、圃場に設置された固定のデジカメが撮影した画像又は衛星から撮影された画像に基づいて行われてもよい。
実施例では、生育状況を表す指標としてNDVIが用いられたが、これに限らない。例えば、葉色値(葉の色を示す値)、植被率(植被領域の単位面積あたりの占有率)、SPAD(葉緑素含量)、草丈又は茎数等が用いられてもよい。要するに、作物の生育状況を表しており、且つ、撮影された作物領域の画像から算出可能な値であれば、どのような値が生育状況を表す指標として用いられてもよい。
撮影装置27のイメージセンサに到達する作物からの反射光の強さは、日向及び日陰だけでなく、季節毎の太陽光の強さ、雲のかかり具合及び大気の状態等の周囲の環境によっても変化し得る。また、気温及び湿度等の影響を受けた撮影装置27のレンズの状態によっても変化し得る。それらの要因でイメージセンサに到達する反射光の強さが変化することに起因する指標(NDVI)の変化をなくすための補正を行ってもよい。
上記の補正を行う際に、パネルJ1が日向にあるか日陰にあるかによって補正の対象を絞り込んでもよい。
図13は本変形例で実現される機能構成を表す。図13では、図11に表す各部に加えて日照条件特定部107を備えるサーバ装置10bが表されている。
図14は撮影条件の入力画面の一例を表す。図14では、ユーザ端末30が、撮影日、圃場名、日照条件の入力欄を含む農業支援システム画面を表示している。
日陰領域と判定された領域も、撮影する時間帯によっては日向領域になっている場合がある。そこで、時間帯を変えて日陰領域を撮影してもよい。
図15は本変形例で実現される機能構成を表す。図15では、図4に表す各部に加えて飛行指示部108を備えるサーバ装置10cが表されている。
指標算出部103は、日陰領域の画素から算出する指標(日陰領域の指標)を、その画素が日向領域だった場合に算出されることが見込まれる指標に補正してもよい。指標算出部103は、例えば同じ作物を日向領域のときに撮影した画像のピクセル値と日陰領域のときに撮影した画像のピクセル値とを比較することでこの補正を行う。
図16は本変形例で設置される撮影手段の撮影範囲の一例を表す。図16では、圃場A1の圃場全体画像E1が表されている。圃場全体画像E1は、図5に表す林R1の影(日陰領域G1)が北に延びる午後の早い時間に撮影された画像である。
図17は本変形例で実現される機能構成を表す。図17では、図4に表す各部に加えて画像取得部109を備えるサーバ装置10dが表されている。固定カメラK1は通信機能を有しており、撮影した画像を示す画像データをサーバ装置10dに送信する。
図18は指標割合の相関関係の一例を表す。図18では、日陰領域でのピクセル値を横軸に示し、指標割合を縦軸に示すグラフが表されている。
指標算出部103は、上記変形例とは異なる方法で日陰領域の指標を補正してもよい。指標算出部103は、本変形例では、圃場画像生成部101により取得された圃場の画像から日向領域と判定された部分と日向領域と判定されなかった部分(日陰領域と判定された部分)の境界部分に着目して補正を行う。
ドローン20が備える撮影装置は上記のものに限らない。例えばズーム機能(解像度を上げてNDVIの精度を向上することができる)を有していてもよいし、赤及び赤外線に特化した感度を有していてもよい。その場合、例えば日向領域判定部102が日向領域を判定する際に、スペクトラムを補正することで他の波長の光(青、緑)のピクセル値を復元してもよい。
生育情報記録部105は、実施例とは異なる方法で日向指標及び日陰指標を出力してもよい。生育情報記録部105は、例えば、日向指標用に用意されたフォルダ又はデータベース等に対して日向指標を出力し、日陰指標用に用意されたフォルダ又はデータベース等に対して日陰指標を出力してもよい。
図4等に表す各機能を実現する装置がそれらの図とは異なっていてもよい。例えばサーバ装置が備える全ての機能又は一部の機能をドローンが備えていてもよい。その場合はドローンのプロセッサが本発明の「情報処理装置」の一例となる。また、サーバ装置の機能をユーザ端末30が実現してもよい。その場合はユーザ端末30が本発明の「情報処理装置」の一例となる。
本発明は、上述したサーバ装置及びユーザ端末のような情報処理装置と、ドローンのような飛行体(ドローンは情報処理装置を兼ねる場合もある)の他、それらの装置及び飛行体を備える農業支援システムのような情報処理システムとしても捉えられる。また、本発明は、各装置が実施する処理を実現するための情報処理方法としても捉えられるし、各装置を制御するコンピュータを機能させるためのプログラムとしても捉えられる。このプログラムは、それを記憶させた光ディスク等の記録媒体の形態で提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してコンピュータにダウンロードさせ、それをインストールして利用可能にするなどの形態で提供されてもよい。
本明細書で説明した各実施例の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾がない限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本明細書で説明した方法については、例示的な順序で様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
入出力された情報等は特定の場所(例えばメモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルで管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
本明細書で説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
本明細書で使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
本明細書で使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
本明細書において、「A及びB」でも「A又はB」でも実施可能な構成については、一方の表現で記載された構成を、他方の表現で記載された構成として用いてもよい。例えば「A及びB」と記載されている場合、他の記載との不整合が生じず実施可能であれば、「A又はB」として用いてもよい。
本明細書で説明した各実施例は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
Claims (3)
- 撮影された圃場の画像に含まれる当該圃場の日向領域を判定する判定部と、
判定された前記日向領域における作物の育成状況を示す指標を日向指標として取得する指標取得部と、
取得された前記日向指標を前記日向領域の指標として出力する出力部と、
撮影手段を備える飛行体により撮影された圃場の画像を取得する第1画像取得部と、
取得された前記圃場の前記画像から前記作物の前記育成状況を示す指標を算出する算出部と、
前記飛行体により撮影された指標補正用の画像を取得する補正取得部と、
前記指標補正用の画像の撮影条件が日向及び日陰のいずれであるかを特定する条件特定部とを備え、
前記指標取得部は、前記圃場の前記画像の全体について算出された前記指標から前記日向領域について算出されたものを前記日向指標として取得し、又は、前記圃場の画像のうち前記日向領域についてのみ算出された前記指標を前記日向指標として取得し、
前記算出部は、前記日向の前記撮影条件が特定された場合に、前記圃場の前記画像のうち前記日向領域と判定された部分における前記指標として、取得された前記指標補正用の前記画像に基づいて補正された前記指標を算出する情報処理装置。 - 前記算出部は、前記日陰の前記撮影条件が特定された場合に、前記圃場の前記画像のうち前記日向領域と判定されなかった部分における前記指標として、取得された前記指標補正用の画像に基づいて補正された前記指標を算出する
請求項1に記載の情報処理装置。 - 撮影された圃場の画像に含まれる当該圃場の日向領域を判定する判定部と、
判定された前記日向領域における作物の育成状況を示す指標を日向指標として取得する指標取得部と、
取得された前記日向指標を前記日向領域の指標として出力する出力部と、
撮影手段を備える飛行体により撮影された圃場の画像を取得する第1画像取得部と、
取得された前記圃場の前記画像から前記作物の前記育成状況を示す指標を算出する算出部と、
前記圃場のうち前記日向領域と日陰領域とが切り替わる固定領域を撮影する撮影手段が撮影した前記固定領域の画像を取得する第2画像取得部とを備え、
前記指標取得部は、前記圃場の前記画像の全体について算出された前記指標から前記日向領域について算出されたものを前記日向指標として取得し、又は、前記圃場の画像のうち前記日向領域についてのみ算出された前記指標を前記日向指標として取得し、
前記算出部は、取得された前記固定領域の画像から得られる前記日向領域の指標と前記日陰領域の指標の相関関係に基づいて、前記圃場の前記画像のうち前記日向領域と判定されなかった部分について補正された前記指標を算出する情報処理装置。
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