JP7217697B2 - 係止装置及びその鉤受け部材 - Google Patents

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Description

本発明は、運搬物を搬送する搬送装置全般、例えば、ドローンや小型ヘリコプターなどに使用され得る係止装置及びその鉤受け部材に関する。
搬送装置等に用いられる係止装置の構造として、フックやロック機構など様々な構成を有するものが知られている。
このような係止装置として、例えば、特許文献1では、フック装置基部から下方に向けて鉛直に二本の棒状ロードアームを、フック装置基部の回動支点を中心に開閉自在に設置し、棒状ロードアームの一方の下端には、他方の棒状ロードアームの方向に突出するワイヤロープ受部を備えると共に、フック装置基部には棒状ロードアーム作動手段を備え、当該棒状ロードアーム作動手段により棒状ロードアームを閉状態にしたときに、二本の棒状ロードアーム間にワイヤロープが摺動可能な隙間を生じる遠隔操作用フック装置に係る構成が開示されている。
また、このような係止装置として、例えば、特許文献2では、吊部を有するハンガー部材の両端下部に、それぞれ撤去用スリングワイヤを吊るためのフックを取り付けて、これら両フックの開口を互いに向かい合わせに配置すると共に、両フックの開口間には撤去用スリングワイヤを受け入れるためのガイドバーを架設したフック装置に係る構成も知られている。
特開2014-118251号公報 特開2006-315835号公報
しかしながら、特許文献1に係る構成では、フック装置の運搬物近傍への移動やフック装置の開閉による運搬物の把持が困難であり、フック装置により運搬物を把持したとしても運搬物が傾いてしまうという問題があった。
また、特許文献2に係る構成では、スリンガワイヤ及びガイドバーを用いた構造を採用するものの、このようなフック装置の運搬物近傍への移動自体がそもそも困難であり、運搬物の把持のためにはフック装置を操作する操作者の技量に依存しなければならないという問題があった。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、係止装置による係止が操作者の技量に極力依存しなくても済むようにして運搬物の係止容易さを向上させるだけでなく、係止装置による運搬の際に運搬物が傾くことを防止することで運搬物への衝撃を低減することにある。本発明のこれら以外の目的は、本明細書全体を参照することにより明らかとなる。
本発明の一実施形態に係る係止装置は、運搬機構に取り付けられ、運搬物を搬送するための鉤と、該運搬物に接続され、該鉤が複数の位置で係止可能に構成される鉤受け部と、を備え、該鉤受け部は、複数の鉤受け孔を有する網と、該網を保持する保持部材であって、前記運搬物を吊り下げ可能な保持部材と、を備えるよう構成される。また、本発明の一実施形態に係る係止装置において、前記保持部材は、前記運搬物を吊り下げ可能な紐部材を含むよう構成される。他方、前記保持部材は、傾動連結部材であり、該傾動連結部材は、前記運搬物を前記網に対して、第1の回転軸と、第1の回転軸と平行ではない第2の回転軸によって回動自在に支持するジンバル機構であるよう構成される。
本発明の一実施形態に係る係止装置において、前記鉤受け部の網は、金網であるよう構成される。
本発明の一実施形態に係る係止装置において、前記鉤受け部の網は、複数の孔が形成された金網であり、前記鉤は該金網の孔の1つに係止可能に構成される。
本発明の一実施形態に係る係止装置において、前記保持部材は、前側保持部材と後側保持部材を備えるよう構成される。
本発明の一実施形態に係る係止装置において、前記前側保持部材又は前記後側保持部材の少なくともいずれかは、円筒状部と縁部とを有するよう構成される。
本発明の一実施形態に係る係止装置において、前記前側保持部材及び前記後側保持部材のそれぞれは、円筒状部と縁部とを有し、前記網は一対の該縁部の間に保持されるよう構成される。
本発明の一実施形態に係る係止装置において、前記前側保持部材又は前記後側保持部材の少なくともいずれかは、フランジであるよう構成される。
本発明の一実施形態に係る係止装置において、前記前側保持部材及び前記後側保持部材のそれぞれは、フランジであり、前記網は一対の該フランジの間に保持されるよう構成される。
本発明の一実施形態に係る係止装置においては、前記前側保持部材及び前記後側保持部材は、前記一対の縁部で連結されるよう構成される。
本発明の一実施形態に係る係止装置において、前記紐部材の両端は、前記保持部材に取り付けられるよう構成される。
本発明の一実施形態に係る鉤受け部材は、運搬物に接続され、運搬機構に取り付けられる鉤が複数の位置で係止可能に構成され、該鉤受け部は、複数の鉤受け孔を有する網と、該網を保持する保持部材と、該保持部材に取付けられ、前記運搬物を吊り下げ可能な紐部材と、を備えるよう構成される。
上記実施形態によれば、当該係止装置の運搬物への係止が操作者の技量に極力依存しなくても済むようにして運搬物の係止容易さを向上させるだけでなく、係止装置による運搬の際に運搬物が傾くことを防止することで運搬物への衝撃を低減することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る係止装置1の一使用態様を示す図である。 本発明の一実施形態の係止装置1の鉤受け部の斜視図である。 本発明の一実施形態の係止装置1の鉤の斜視図である。 本発明の一実施形態の係止装置1の鉤の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る係止装置1の他の使用態様を示す図である。 本発明の他の実施形態の係止装置1の鉤受け部の斜視図である。
以下、本発明に係る係止装置の実施形態について、添付図面を参照しながら具体的に説明する。複数の図面において共通する構素には当該複数の図面を通じて同一の参照符号が付されている。各図面は、説明の便宜上、必ずしも正確な縮尺で記載されているとは限らない点に留意されたい。
本発明の一実施形態に係る係止装置は、運搬物を搬送する搬送装置全般、例えば、ドローンや小型ヘリコプターなどに使用することができる。このような搬送装置には様々なものが考えられ、上記例に限定されるものではない。以下では、便宜上ドローンを例に説明する。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る係止装置1は、通常、運搬機構(接続機構)2、例えば、糸と、該糸を巻き上げ可能な糸巻き装置などを用いて、搬送装置3に接続されるが、当該係止装置1は搬送装置3と直接接続されてもよい。また、このような運搬機構には様々のものが考えられ、特定の装置、構造、形状、寸法に限定することを意図するものではない。
次に、図1を参照して、本発明に係る係止装置1の一実施形態について説明する。図示のように、本発明の一実施形態に係る係止装置1は、運搬物4を目的地に運ぶため、搬送装置3と当該運搬物4とを接続(連結)するために用いられ、当該係止装置1は、上述の通り、通常は図示の運搬機構2を介して、搬送装置3に接続(連結)される。この場合、運搬機構2の一端には搬送装置3が、当該運搬機構2の他端には係止装置1が取り付けられることとなる。
図示のように、本発明の一実施形態に係る係止装置1は、一方側で上記運搬機構2に、他方側では運搬物4に取付けられる。運搬物4は、係止装置1に吊り下げられるようにして取付けられる。
引き続き図1を参照して、本発明の一実施形態に係る係止装置1のより具体的構成につき説明する。
本発明の一実施形態に係る係止装置1は、運搬機構2に取り付けられ、運搬物4を搬送するための鉤5と、該運搬物4に接続される鉤受け部8と、を備え、該鉤5は該鉤受け部8の複数の位置で係止可能に構成される。
本発明の一実施形態に係る係止装置1は、運搬機構2に取り付けられ、運搬物4を搬送するための鉤5と、該運搬物4に接続され、該鉤5が複数の位置で係止可能に構成される鉤受け部8と、を備え、該鉤受け部8は、複数の鉤受け孔9を有する網10と、該網を保持する保持部材11であって、前記運搬物を吊り下げ可能な保持部材11とを備える。本発明の一実施形態に係る係止装置1においては、該網10を保持する保持部材11は、該運搬物4を吊り下げ可能な紐部材12を備えるよう構成することができる。当該紐部材12は、例えば、ワイヤ、チェーン、ロープ、釣糸等により構成することができるが、これらに限られない。
本発明の一実施形態に係る係止装置1により、当該係止装置の運搬物への係止が操作者の技量に極力依存しなくても済むようにして運搬物の係止容易さを向上させるだけでなく、係止装置による運搬の際に運搬物が傾くことを防止することで運搬物への衝撃を低減することが可能となる。
次に、図2を参照して、本発明の一実施形態に係る係止装置1の鉤受け部8について説明する。本発明の一実施形態に係る鉤受け部材8は、運搬物4に接続され、運搬機構2に取り付けられる鉤5が複数の位置で係止可能に構成され、該鉤受け部8は、複数の鉤受け孔9を有する網10と、該網10を保持する保持部材11と、該保持部材11に取付けられ、該運搬物4を吊り下げ可能な紐部材12と、を備えるよう構成される。
本発明の一実施形態に係る鉤受け部材8により、当該係止装置の運搬物への係止が操作者の技量に極力依存しなくても済むようにして運搬物の係止容易さを向上させるだけでなく、係止装置による運搬の際に運搬物が傾くことを防止することで運搬物への衝撃を低減することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る係止装置1の鉤受け部8は、複数の孔9が形成された金網10を含み、当該鉤6は該金網10の孔9の1つに係止可能に構成される。ここで、金網10は、例えば、ステンレス等の金属材料や、エンジニアリングプラスチック等の樹脂材料を板状に成形した素材に、概略同一形状(内接円および外接円が所定の範囲内に納まる形状)の多数の孔を開けることで構成することができるが、これに限られない。その他、複数のステンレス鋼線やビニール皮膜線からなる線をねじり合わせることで、六角形や四角形の網目を持つ金網を形成してもよい。
当該金網の孔の構造、形状、寸法、材料、数には様々な態様が考えられ、図示の構成に限定することを意図するものではない。また、本発明の一実施形態に係る係止装置1の鉤受け部8の金網の上面は、重力方向に垂直な方向に形成することができる。また、本発明の一実施形態に係る係止装置1の鉤受け部8の金網の上面は、重力方向に平行な方向に形成するようにしてもよい。なお、当該金網の上面の方向は、これら以外に適宜任意の確度に設定することが可能である。
次に、図2を更に参照して、本発明の一実施形態に係る係止装置1の鉤受け部8について説明する。
本発明の一実施形態に係る係止装置1において、鉤受け部8の保持部材11は、前側保持部材13と後側保持部材14を備えるよう構成される。当該保持部材11の材料は、例えば、ステンレスやアルミ等の板金、エンジニアリングプラスチック、竹、木材等が考えられるが、これらに限られない。
本発明の一実施形態に係る係止装置1において、鉤受け部8の当該前側保持部材13又は当該後側保持部材14の少なくともいずれかは、円筒状部15と縁部16とを有するよう構成される。当該円筒状部15は、数学的に厳密な円筒である必要はなく、略円筒状であればよい。このように、保持部材11若しくは前側保持部材13が円筒状に形成されることで、鉤5が鉤受け部8の近傍まで近づくことができれば、鉤5は鉤受け部8に容易に案内され、その後係合されることができることにより、運搬装置(図示しない)は、係止装置1に接続された運搬物を簡易かつ確実に目的地へ搬送することができる。
本発明の一実施形態に係る係止装置1において、鉤受け部8の前側保持部材13及び後側保持部材14のそれぞれは、円筒状部15と縁部16とを有し、該網10は一対の該縁部16の間に保持されるよう構成される。このようにすることで、網部材に必要な投影面積を確保した上で、保持部材の強度向上、軽量化、製造コスト低減を実現することが可能となる。また、全周に亘って網部材の端部を固定することができるため、使用時の鉤受け部の孔の変形を防止することができる。
本発明の一実施形態に係る係止装置1において、鉤受け部8の前側保持部材13又は後側保持部材14の少なくともいずれかは、フランジであるよう構成される。
本発明の一実施形態に係る係止装置1において、鉤受け部8の前側保持部材13及び後側保持部材14のそれぞれは、フランジであり、当該網10は一対の該フランジの間に保持されるよう構成される。これにより、部品の共通化を図ることができるため、保持部材の製造コストを低減することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る係止装置1において、鉤受け部8の前側保持部材13及び後側保持部材14は、当該一対の縁部16で連結されるよう構成される。鉤受け部8の前側保持部材13及び後側保持部材14は、当該一対の縁部16で、例えば、ネジ止めや溶接、接着により連結されるようにすることができるが、これらに限られない。
本発明の一実施形態に係る係止装置1において、鉤受け部8の紐部材12の両端は、当該保持部材11に取り付けられるよう構成される。鉤受け部8の紐部材12の両端の当該保持部材11への取り付けは、例えば、ネジ止めや接着、結び止めにより行うことができるが、これらに限られない。
次に、図3、4を参照して、本発明の一実施形態に係る係止装置1の鉤5の一例について説明する。図3、4に示すように、本発明の一実施形態に係る係止装置1の鉤5は、本体部6と、本体部6に取り付けられた係止部(カエシ部ともいう)7とを含むように構成されるが、当該態様に限定されるものではない。当該鉤5の係止部7は、係止作業状態において弾性変形可能に構成することができる。若しくは、当該係止部7は、係止作業状態において回転可能に構成してもよい。この場合、係止部7の回転は、その軸方向が当該鉤の挿入方向と直行又は略直行するように構成されてもよいが、これに限られない。このようにして、係止作業状態において、重力の作用とも相俟って、鉤5を鉤受け部8にスムーズに挿入することができる。なお、当該鉤5は、一体又は別体の複数の鉤部により構成されるようにしてもよい。
さらに、図3、4を参照して、鉤5が係止作業状態と係止状態との移行について説明する。鉤5に外力がかからず、接続機構(糸)2にぶら下げられた自然状態では、鉤5は図4のように係止状態となっている。鉤5が搬送装置3によって鉤受け孔9に導かれていくと、係止部7が鉤受け孔9の外縁に接触する。このとき、鉤5は自重によって全体が鉤受け孔9の中へ入ろうとするため、係止部7はその反力を受ける。この反力によって係止部7は弾性変形や回転運動を行ない、畳まれることで係止作業状態へと変わる。したがって、係止部7は、鉤5の自重以下の力で係止作業状態に移行するように設計しておくと良好である。
係止部7が鉤受け孔9を通過すると、反力が無くなることで自然状態に戻り、鉤5は係止状態となる。この状態で接続機構(糸)に張力を働かせ、鉤5を全体に引っ張ると、鉤5はいわゆるラチェット機構として機能する。すなわち、図11のように係止部7の上側から鉤受け孔9接触している状態では、係止部7は鉤6に接触するため、回転や弾性変形が阻害されるため、破壊や塑性変形を伴わずには鉤5が鉤受け部9から抜けなくなる。鉤6を鉤受け部9から外すには、糸の張力を抜いて係止部7と鉤受け部9を離したのちに、係止部7を係止作業状態まで畳みながら鉤5の全体を鉤受け部9から抜く作業が必要になる。したがって、運搬作業中に、意図しない衝撃等により運搬物4が外れてしまう可能性を低減することができる。
次に、本発明の一実施形態に係る係止装置1若しくは鉤受け部8の技術的効果について、運搬物4に網10を直接つけた方法と比較することにより、より詳細に説明する。図5は、地上においた運搬物4を、上空にホバリングするドローン等の搬送装置3によってピックアップする場合の概念図である。運搬物4と搬送装置3を接続するために、搬送装置3若しくは運搬機構2から、糸(接続機構)の先端にとりつけた鉤5を、鉤受け部8に向けて垂らしていく。そして鉤5が網10に刺さると、搬送装置2と運搬物4は直接若しくは運搬機構2を介して接続される。この際、搬送装置2の揺れや糸の振り子運動等により、鉤受け部8を精度よく網10に刺すのは難しく、網10の面積は広いほど作業が容易になる。
搬送装置3及び運搬機構(接続機構)2を操作し、接続された運搬物4を持ち上げていくと、糸と鉤5と運搬物4の重心が一直線になる位置で安定する。図5aは、網10を運搬物4に直接取り付けた場合において、網10の重心(図心)に鉤5が刺さった場合を示す。また、図5bは、網10を運搬物4に直接取り付けた場合において、網10の外縁付近に鉤5が刺さった場合を示す。
図5aは、本発明の一実施形態に係る係止装置1若しくは鉤受け部8において、網10の重心(図心)に鉤5が刺さった場合を示す。また、図5bは、本発明の一実施形態に係る係止装置1若しくは鉤受け部8において、網10の外縁付近に鉤5が刺さった場合を示す。図5aのように、鉤5が網10の重心に刺されば、問題とはならず、また、図5bのように、鉤5が網10の外縁付近に刺さった場合でも、本発明の一実施形態に係る係止装置1若しくは鉤受け部8によれば、鉤受け部8が傾くことで、糸、鉤5、運搬物4の重心が鉛直上に一直線になるようにされる。そのため、本発明の一実施形態に係る係止装置1若しくは鉤受け部8では、運搬物4を回転運動させることなく、鉛直方向に並進して持ち上げることができる。このため、運搬物4が液体である場合や、長尺物である場合であっても、液体がこぼれてしまう可能性をより確実に回避でき、また、回転運動時に衝撃を受けたり、周辺の障害物にぶつかる等のトラブルが発生する可能性をより低減することにも繋がる。
このように、本発明の一実施形態に係る係止装置1若しくは鉤受け部8によれば鉤8を網10の外縁部に刺しても運搬物4をトラブルなく持ち上げることができるため、運搬物4と搬送装置2を接続する作業が容易になる。また、上述のように鉤受け部8を、金網及びフランジ部で構成することにより、鉤受け部8の面積を大きくとりながら、軽量化と強度確保を実現することが可能となる。
次に、図6を参照して、本発明の別の実施形態に係る係止装置1の鉤受け部について説明する。図示のように、本発明の別の実施形態に係る係止装置1の鉤受け部108は、網10と、該網10を保持しかつ運搬物と接続される保持部材112により構成される。より具体的には、本発明の別の実施形態に係る係止装置1の鉤受け部108は、網10と、該網10を保持しかつ運搬物4との間を連結する傾動連結部材(傾動連結部材)112と、によって構成される。
傾動連結部材112は、いわゆるジンバル機構として構成され、網10を保持する第1ジンバル部材113と、第1のジンバル部材を支持する第2のジンバル部材114と、第2のジンバル部材を支持し、運搬物4を保持可能な第3ジンバル部材115とにより構成される。
第2のジンバル部材113は、第1の回転軸(X)を中心にして、第1のジンバル部材114を回動自在に支持するように構成される。また、第3のジンバル部材114は、第2の回転軸(Y)を中心にして、第2のジンバル部材115を回動自在に支持するように構成される。
本発明の別の実施形態に係る係止装置1若しくはその鉤受け部108において、該鉤受け部108を吊り下げた際、第1の回転軸(X)および第2の回転軸(Y)は、それぞれ垂線方向と直交する。本発明の別の実施形態において第1の回転軸(X)と第2の回転軸(Y)は、直交して交わっているが、それぞれがねじれの位置にあっても構わず、平行関係でなければ良い。
本発明の別の実施形態に係る係止装置1若しくはその鉤受け部108において、鉤5が網10の外縁付近に刺さった状態で鉤受け部108を持ち上げた場合、網10は第3ジンバル部材115に対して第1の回転軸(X)及び第2の回転軸(Y)周りに回動する。その結果、鉤5と網10の中心が鉛直方向に並ぶ位置で安定する。このため、運搬物4を回転運動させることなく、鉛直方向に並進して持ち上げることが可能となる。
本明細書で説明された各構成要素の寸法、材料、及び配置は、実施形態中で明示的に説明されたものに限定されず、この各構成要素は、本発明の範囲に含まれうる任意の寸法、材料、及び配置を有するように変形することができる。また、本明細書において明示的に説明していない構成要素を、説明した実施形態に付加することもできるし、各実施形態において説明した構成要素の一部を省略することもできる。
1 係止装置
2 運搬機構(接続機構)
3 搬送装置
4 運搬物
5 鉤
6 本体部
7 係止部(カエシ部)
8 鉤受け部
9 鉤受け孔
10 網
11 保持部材
12 紐部材
13 前側保持部材
14 後側保持部材
15 円筒状部
16 縁部
100 係止装置
108 鉤受け部
112 傾動連結部材(傾動連結部材)
113 第1ジンバル部材
114 第2ジンバル部材
115 第3ジンバル部材

Claims (13)

  1. 運搬機構に取り付けられ、運搬物を搬送するための鉤と、該運搬物に接続され、該鉤が複数の位置で係止可能に構成される鉤受け部と、を備えた係止装置であって、該鉤受け部は、複数の鉤受け孔を有する網と、該網を保持する保持部材であって、前記運搬物を吊り下げ可能な保持部材と、を備えることを特徴とする係止装置。
  2. 前記保持部材は、前記運搬物を吊り下げ可能な紐部材を含むことを特徴とする、請求項1に記載の係止装置。
  3. 前記鉤受け部の網は、金網である、請求項1又は2に記載の係止装置。
  4. 前記鉤受け部の網は、複数の孔が形成された金網であり、前記鉤は該金網の孔の1つに係止可能に構成される、請求項1から3までのいずれか1項に記載の係止装置。
  5. 前記保持部材は、前側保持部材と後側保持部材を備える、請求項1から4までのいずれか1項に記載の係止装置。
  6. 前記前側保持部材又は前記後側保持部材の少なくともいずれかは、円筒状部と縁部とを有する、請求項5に記載の係止装置。
  7. 前記前側保持部材及び前記後側保持部材のそれぞれは、円筒状部と縁部とを有し、前記網は一対の該縁部の間に保持される、請求項5に記載の係止装置。
  8. 前記前側保持部材又は前記後側保持部材の少なくともいずれかは、フランジである、請求項5に記載の係止装置。
  9. 前記前側保持部材及び前記後側保持部材のそれぞれは、フランジであり、前記網は一対の該フランジの間に保持される、請求項5に記載の係止装置。
  10. 前記前側保持部材及び前記後側保持部材は、前記一対の縁部で連結される、請求項7に記載の係止装置。
  11. 前記紐部材の両端は、前記保持部材に取り付けられる、請求項に記載の係止装置。
  12. 前記保持部材は、傾動連結部材であり、該傾動連結部材は、前記運搬物を前記網に対して、第1の回転軸と、第1の回転軸と平行ではない第2の回転軸によって回動自在に支持するジンバル機構であることを特徴とする、請求項1に記載の係止装置。
  13. 運搬物に接続され、運搬機構に取り付けられる鉤が複数の位置で係止可能に構成される鉤受け部であって、該鉤受け部は、複数の鉤受け孔を有する網と、該網を保持する保持部材であって、前記運搬物を吊り下げ可能な保持部材と、を備えることを特徴とする鉤受け
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