JP7217009B2 - 内径測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、筒状の測定対象物の内径寸法を測定する内径測定装置に関し、特に、レーザ距離計を用いて測定対象物の内径寸法を測定する内径測定装置に関する。
従来より、筒状の測定対象物の内径寸法を測定する光学式の内径測定装置として、測定対象物が有する内周面にレーザ光を照射し、そのレーザ光が照射された内周面から反射される反射レーザ光に基づいて、測定対象物の内径を測定する内径測定装置が知られている。
例えば特許文献1に開示されている筒状内径測定装置では、測定対象物の外に配置されるレーザ変位計から出力されるレーザ光を、測定対象物の内周面に挿入する反射面で反射させて内周面に照射し、予めレーザ光の焦点距離(ピント)が内周面に合うようにレーザ変位計および反射面の位置を調整して固定しておき、測定対象物を移動させて又は反射面を回転させて測定対象物の内径を測定している。
また従来より、精密なポイントの距離計測が可能なアクティブ式距離計測方法として、レーザ光を利用する光学原理による距離計測が知られている。レーザ光を用いて対象物体までの距離を測定するレーザ距離計ではレーザ光の発射時刻と、測定対象に当たり反射してきたレーザ光を受光素子にて検出した時刻との差に基づいて、測定対象物までの距離が算出される(例えば、特許文献2参照)。また、例えば、半導体レーザの駆動電流に三角波等の変調をかけ、対象物での反射光を半導体レーザ素子の中に埋め込まれたフォトダイオードを使用して受光し、フォトダイオード出力電流に現れた鋸歯状波の主波数から距離情報を得ている。
ある点から測定点までの絶対距離を高精度で測定する装置としてレーザ距離計が知られている。例えば、上記特許文献2には、基準光の干渉信号と測定光の干渉信号の時間差から距離を測定する距離計が記載されている。
しかしながら、従来の絶対距離計では、長い距離を高精度で測れる実用的な絶対距離計を実現することが難しく、高い分解能を得るためにはレーザ変位計のように原点復帰が必要なため絶対距離測定に適さない方法しか手段がなかった。
本件発明者等は、基準面に照射される基準光と測定面に照射される測定光との干渉光を基準光検出器により検出するとともに、上記基準面により反射された基準光と上記測定面により反射された測定光との干渉光を測定光検出器により検出して、上記基準光検出器と測定光検出器により得られる2つの干渉信号の時間差から、上記基準面までの距離と上記測定面までの距離の差を求めることにより、高精度で、しかも短時間に行うことの可能な距離計及び距離測定方法並びに光学的三次元形状測定機を先に提案している(例えば、特許文献3参照)。
特開2003-042725号公報 特開2001-343234号公報 特許第5231883号公報
特許文献1に開示されている筒状内径測定装置のように、測定対象物を移動させて又は反射面を回転させて測定対象物の内径を測定する場合には、回転の精度を向上させることができなければ、回転させるときに光源等との間に生じる位置ずれ(偏心)誤差が、受光器によって検出する合焦状態に影響を与え、内径の測定誤差となるおそれがある。
そこで、本発明の目的は、上述の如き従来の実情に鑑み、回転させるときに光源等との間に生じる位置ずれ(偏心)誤差の影響を受けることなく、レーザ距離計を用いて、内径測定を、高精度で行うことができるようにすることにある。
本発明の他の目的は、レーザ距離計として光コム距離計を用いて、内径測定をより高精度に行うことができるようにすることにある。
さらに、本発明の他の目的は、本件発明者等が先に提案している技術、すなわち、所定光路長の基準光路を通過させる基準光と測定対象物の内径面に照射される測定光との干渉光を基準光検出器により検出するとともに、上記所定光路長の基準光路を通過させた基準光と上記測定対象物の内径面により反射された測定光との干渉光を測定光検出器により検出して、上記基準光検出器と測定光検出器により得られる2つの干渉信号の時間差から、上記測定対象物の内径面までの距離を求める光コム距離計を用いて、内径測定を、より高精度で、しかも短時間に行うことができるようにすることにある。
本発明の他の目的、本発明によって得られる具体的な利点は、以下に説明される実施の形態の説明から一層明らかにされる。
本発明は、筒状の測定対象物の内径寸法を測定する内径測定装置であって、レーザ距離計と、上記レーザ距離計から出射される測定光を該測定光の光軸の方向に反射する状態に設けられる基準反射面と、上記基準反射面を挟んで2n(nは1以上の正の整数)回転対称位置に対称に設けられ、該基準反射面が配置される二次元平面に対して互いに45度逆方向に傾斜したn対の傾斜反射面とを有し、測定対象物の測定空間内に配置される反射光学系と、上記レーザ距離計から出射される測定光で上記二次元平面を走査する走査手段とを備え、上記レーザ距離計により上記反射光学系を介して測定対象物の内径面を走査して内径測定を行うことを特徴とする。
本発明に係る内径測定装置において、上記反射光学系は、台形プリズムに上記基準反射面と1対の傾斜反射面を設けてなるものとすることができる。
また、本発明に係る内径測定装置において、上記反射光学系は、正4角錐台形プリズムに上記基準反射面と2対の傾斜反射面を設けてなるものとすることができる。
また、本発明に係る内径測定装置において、上記走査手段は、上記レーザ距離計から出射される測定光の光軸を該光軸と直交する二次元方向に移動させるものとすることができる。
また、本発明に係る内径測定装置において、上記走査手段は、ガルバノミラーやポリゴンミラー等の可動ミラーにより上記レーザ距離計から出射される測定光の光軸を移動させて、上記反射光学系を介して測定対象物の内径面を走査するものとすることができる。
また、本発明に係る内径測定装置において、上記走査手段は、上記レーザ距離計から出射された測定光をテレセントリック光学系を介して上記反射光学系に入射させるものとすることができる。
また、本発明に係る内径測定装置において、上記レーザ距離計は、出射する測定光を二次元方向に移動させる上記走査手段を内蔵しているものとすることができる。
また、本発明に係る内径測定装置において、上記走査手段は、上記レーザ距離計から出射される測定光の光軸に対して、測定対象物とともに該測定対象物の測定空間内に配置された上記反射光学系を二次元方向に移動させるものとすることができる。
また、本発明に係る内径測定装置において、上記走査手段は、上記レーザ距離計から測定光を出射するヘッド部に対して、測定対象物の測定空間内に配置された上記反射光学系を測定対象物とともに二次元方向に相対移動させるものとすることができる。
また、本発明に係る内径測定装置において、上記レーザ距離計は、測定光を出射する第1のレーザ光源と、この第1のレーザ光源から出射された測定光を基準光として検出する基準光検出器と、上記第1のレーザ光源から出射されて測定対象物の内径面により反射された測定光を検出する測定光検出器とを備え、上記基準光検出器と測定光検出器により得られる2つの信号の時間差から、上記測定対象物の内径面までの距離を計算するものとすることができる。
また、本発明に係る内径測定装置において、上記基準検出器は、所定光路長の基準光路を通過させた測定光を上記基準光として検出するものとすることができる。
また、本発明に係る内径測定装置において、上記レーザ距離計は、上記第1のレーザ光源として光コム発生器を備える光コム距離計であるものとすることができる。
また、本発明に係る内径測定装置において、上記レーザ距離計は、参照光を出射する第2のレーザ光源を備え、この第2のレーザ光源から出射された参照光と上記測定光との干渉光を上記基準光として上記基準検出器により検出し、上記第2のレーザ光源から出射された参照光と上記測定対象物の内径面により反射された測定光との干渉光を上記測定光検出器により検出し、上記基準光検出器と測定光検出器により得られる2つの干渉信号の時間差から、上記測定対象物の内径面までの距離を計算するものとすることができる。
また、本発明に係る内径測定装置において、上記レーザ距離計は、上記測定光を出射する第1の光コム発生器と、上記参照光を出射する第2の光コム発生器を備える光コム距離計であるものとすることができる。
また、本発明に係る内径測定装置において、上記レーザ距離計は、上記測定光を出射する第1の光コム発生器と、上記参照光を出射する第2の光コム発生器を備える光コム距離計であるものとすることができる。
また、本発明に係る内径測定装置において、上記レーザ距離計は、所定光路長の基準光路を通過させる基準光と測定対象物の内径面に照射される測定光との干渉光を基準光検出器により検出するとともに、上記基準光路を通過させた基準光と上記測定対象物の内径面により反射された測定光との干渉光を測定光検出器により検出して、上記基準光検出器と測定光検出器により得られる2つの干渉信号の時間差から、上記基準光路の所定光路長と上記測定対象物の内径面までの距離の差を求めるものとすることができる。
さらに、本発明に係る内径測定装置において、上記レーザ距離計は、上記基準光を出射する第1の光コム発生器と、上記測定光を出射する第2の光コム発生器を備える光コム距離計であるものとすることができる。
本発明では、レーザ距離計から出射される測定光を該測定光の光軸の方向に反射する状態に設けられる基準反射面と、上記基準反射面を挟んで2n(nは1以上の正の整数)回転対称位置に対称に設けられ、該基準反射面が配置される二次元平面に対して互いに45度逆方向に傾斜したn対の傾斜反射面とを有し、測定対象物の測定空間内に配置される反射光学系を備えているので、走査手段により上記レーザ距離計から出射される測定光で上記二次元平面を直線状に走査して、上記レーザ距離計により上記反射光学系を介して測定対象物の内径面を軸方向に走査して内径測定を行うことができる。
本発明では、従来のように測定対象物を相対的に回転させて内径測定を行うのではなく、回転にともなう位置ずれ(偏心)誤差が発生せず、高精度に内径測定を行うことができる。
本発明では、レーザ光源から出射された測定光を検出する基準検出器により検出するとともに、上記第1のレーザ光源から出射されて測定対象物の内径面により反射された測定光を検出する測定光検出器により検出して得られる2つの信号の時間差から、上記測定対象物の内径面までの距離を計算することにより、内径測定を高精度に行うことができる。
本発明では、所定光路長の基準光路を通過させた上記測定光を上記基準検出器により検出することにより、内径測定をさらに高精度に行うことができる。
本発明では、上記レーザ距離計として上記第1のレーザ光源として光コム発生器を備えることにより、内径測定をさらに高精度に行うことができる。
本発明では、上記レーザ距離計において、第2のレーザ光源から出射された参照光と上記測定光との干渉光を上記基準検出器により検出するとともに、上記第2のレーザ光源から出射された参照光と上記測定対象物の内径面により反射された測定光との干渉光を上記測定光検出器により検出して得られる2つの干渉信号の時間差から、上記測定対象物の内径面までの距離を計算することにより、内径測定をさらに高精度に行うことができる。
本発明では、上記レーザ距離計が上記基準光を出射する第1の光コム発生器と、上記測定光を出射する第2の光コム発生器を備える光コム距離計であることにより、内径測定をより高精度で、しかも短時間に行うことができる。
本発明を適用した内径測定装置の構成を示す要部縦断面図である。 上記内径測定装置におけるレーザ距離計の構成例を示す模式図である。 上記内径測定装置における反射光学系の構成を示す外観斜視図である。 上記内径測定装置における上記反射光学系を測定空間内に配置した測定対象物の横断平面図である。 上記内径測定装置における上記反射光学系を測定空間内に配置した測定対象物の縦断正面図である。 上記内径測定装置における内径測定処理の手順を示すフローチャートである。 上記内径測定装置における反射光学系の他の構成例を示す測定対象物の横断平面図である。 上記内径測定装置におけるレーザ距離計の他の構成例を示す模式図である。 上記内径測定装置におけるレーザ距離計のさらに他の構成例を示す模式図である。 上記内径測定装置にレーザ距離計として備えられた光コム距離計の構成例を示す模式図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、共通の構成要素については、共通の指示符号を図中に付して説明する。また、本発明は以下の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更可能であることは言うまでもない。
本発明は、例えば図1に示すような構成の内径測定装置100に適用される。 この内径測定装置100は、筒状の測定対象物1の内径を測定する内径測定装置であって、レーザ距離計10と、上記レーザ距離計10から出射された測定光Lsが入射される走査手段20と、上記測定光Lsが上記走査手段20を介して入射される反射光学系30を備え、上記反射光学系30が、上記測定対象物1の測定空間1A内に配置される。
レーザ距離計10は、例えば図2の模式図に示すように、測定対象物1の測定面(内径面)1Bに照射する測定光Lsを出射する第1のレーザ光源11と、この第1のレーザ光源11からビームスプリッタ12を介して入射される測定光Lsを基準光LREFとして検出する基準光検出器13と、上記ビームスプリッタ12を介して測定対象物1に照射された測定光Lsが該測定対象物1の測定面(内径面)1Bにより反射された測定光Ls’を検出する測定光検出器14とを備える。測定光Lsが通過した光路の光路長は、光路を通過するのに要した時間Tに真空中の光速Cをかけて光路の屈折率ngで割ることにより求めることができ、このレーザ距離計10では、上記基準光検出器13と測定光検出器14により得られる2つの信号の時間差ΔTから、上記測定対象物1の内径面1Bまでの距離を計算することができる。
走査手段20は、上記レーザ距離計10から出射される測定光Lsの光軸を該光軸と直交する二次元(XY)方向に移動させ、上記反射光学系30を介して測定対象物1の内径面1Bを測定面として走査する。
この内径測定装置100において、上記走査手段20は、X方向走査とY方向走査を行う一組のガルバノミラー(あるいはポリゴンミラーと)21により、上記レーザ距離計10から入射される測定光Lsを反射して、テレセントリックf-θレンズ(あるいはテレセントリックf-θレンズと同等の光学特性を有するテレセントリック光学系)22を介して出射することにより、上記測定光Lsを上記二次元(XY)平面と垂直なZ軸方向から上記反射光学系30に入射させて、上記測定光Lsで上記二次元(XY)平面をX軸方向とY軸方向に走査する二次元光学スキャナである。
反射光学系30は、走査手段20を介して入射される測定光Lsを該測定光Lsの光軸方向に反射する状態、すなわち、測定光Lsの光軸方向をZ軸方向とする二次元(XY)平面に配置される方形状の基準反射面31と、上記基準反射面31を挟んで2回転対称位置に対称に設けられ、上記二次元平面に対して互いに45度逆方向に傾斜した1対の傾斜反射面32M、32Pとを有している。
この内径測定装置100における反射光学系30は、その外観斜視図を図3に示すように、直角二等辺プリズム30Cから高さhの直角二等辺プリズム30Bを除去した外観形状の台形プリズム30Aの上部平面に上記基準反射面31が形成され、1対の傾斜面に傾斜反射面32M、32Pが形成されている。
この内径測定装置100において、上記走査手段20は、上記測定対象物1の測定空間1A内に配置される上記反射光学系30に対して、上記測定光Lsを上記二次元(XY)平面と垂直なZ軸方向から上記反射光学系30に入射させて、図4に示すように、上記測定光LsをX軸方向とY軸方向に走査する。
ここで、図4には、上記走査手段20による測定光Lsの上記二次元(XY)平面上でのX軸方向の走査範囲AとY軸方向の走査範囲Aを示してある。
上記二次元(XY)平面と垂直なZ軸方向から上記反射光学系30に入射された測定光Lsは、該二次元(XY)平面に配置された基準反射面31の走査範囲AX0×AY0では、図5に示すように、基準反射面31により反射されて、そのままZ軸方向に戻される。
また、上記二次元(XY)平面と垂直なZ軸方向から上記反射光学系30に入射された測定光Lsは、上記二次元平面に対して互いに45度逆方向に傾斜した1対の傾斜反射面32M、32Pの走査範囲AXM×AYM、AXP×AYPでは、図5に示すように、傾斜反射面32M、32Pにより反射されてX軸方向から上記測定対象物1の内径面1Bに照射され、さらに、上記測定対象物1の内径面1Bにより反射されてX軸方向に戻され、再度、上記傾斜反射面32M、32Pにより反射されてZ軸方向に戻される。
上記走査手段20により測定光Lsを走査することにより、上記測定対象物1の測定空間1A内に配置された上記反射光学系30の1対の傾斜反射面32M、32Pを介して上記測定光LsがX軸方向から上記測定対象物1の内径面1Bに照射される範囲AYM×AZM、AYP×AZPが、この内径測定装置100による測定対象物1の内径測定の測定範囲となっている。
そして、この内径測定装置100における内径測定処理の手順を図6のフローチャートに示すように、内径測定を開始すると、先ず、最初の処理ステップST1では、走査手段20による測定光Lsの走査を開始して、測定光LsをX軸方向に走査する毎にY軸方向に1ライン分ずらしながら繰り返し走査することにより、二次元(XY)平面上の走査範囲AX×AYで該二次元(XY)平面と垂直なZ軸方向から反射光学系30に測定光Lsを入射させる。
次の処理ステップST2では、レーザ距離計10により、二次元(XY)平面上の走査範囲A×Aにおける反射光学系30に対する走査範囲、すなわち、基準反射面31の走査範囲AX0×AY0と傾斜反射面32M、32Pの走査範囲AXM×AYM、AXP×AYPにおける距離分布データを取得する。
すなわち、この処理ステップST2では、レーザ距離計10により、測定光Lsを走査手段20を介して反射光学系30の基準反射面31に照射し、上記測定光Lsが基準反射面31により反射されて走査手段20を介して戻ってくるまでの光路長として、走査範囲AX0×AY0における基準反射面31までの距離D0(XY)を測定して、距離D0(XY)の分布データを取得し、また、測定光Lsを走査手段20と反射光学系30の傾斜反射面32Mを介して測定対象物1の内径面1Bに照射し、上記測定光Lsが内径面1Bにより反射されて傾斜反射面32M、走査手段20を介して戻ってくるまでの光路長として、測定範囲AZM×AYM(走査範囲AXM×AYM)における内径面1Bまでの距離DM(XY)を測定し、距離Dの分布データを取得し、さらに、測定光Lsを走査手段20と反射光学系30の傾斜反射面32Pを介して測定対象物1の内径面1Bに測定光Lsを照射し、上記測定光Lsが内径面1Bにより反射されて傾斜反射面32P、走査手段20を介して戻ってくるまでの光路長として、測定範囲AZP×AYP(走査範囲AXP×AYP)における内径面1Bまでの距離DP(XY)を測定し、距離Dの分布データを取得する。
次の処理ステップST3では、レーザ距離計10において、上記処理ステップST2において取得した距離Dの分布データ、すなわち、走査範囲AX0×AY0における基準反射面31までの距離D0(XY)に基づいて、基準反射面31までの距離Dを決定する。
次の処理ステップST4では、レーザ距離計10において、上記処理ステップST2において取得した距離D、Dの分布データ、すなわち、測定範囲AZM×AYM、AZP×AYPにおける内径面31までの距離DM(XY)、DP(XY)における最大値を示すX軸方向における二つの距離DM(MAX)、DP(MAX)を決定する。
そして、最後の処理ステップST5では、上記処理ステップST4で決定したX軸方向における二つの距離DM(MAX)、DP(MAX)するからX軸方向の直径Dを算出する。
ここで、この内径測定装置100において、上述のように直角二等辺プリズム30Cから高さhの直角二等辺プリズム30Bを除去した外観形状の台形プリズム30Aの上部平面に形成された基準反射面31と、1対の傾斜面に形成された傾斜反射面32M、32Pからなる反射光学系30を介して測定光Lsが照射される反射光学系30の基準反射面31までの距離は、照射される測定光Lsの光軸が二次元(XY)平面と直交し、台形プリズム30Aの2回転対称軸と平行になっている設置状態であれば、レーザ距離計10により反射光学系30の基準反射面31の走査範囲AX0×AY0で得られる該基準反射面31までの距離D0(XY)は、どこでも等しい距離Dとなる。
また、測定対象物1の内径面1Bが真の円筒面であり、その中心軸が台形プリズム30Aの2回転対称軸と一致している理想的な設置状態になっているとすれば、この内径測定装置100において、図4に示すように、走査手段20により反射光学系30の傾斜反射面32Mの走査範囲AXM×AYMで測定光Lsを走査することにより、内径面1Bの測定範囲AYM×AZMで得られる内径面1Bまでの距離DM1(Y)、DM2(Y)、DM3(Y)は、X軸方向の走査範囲AXMすなわちZ軸方向の測定範囲AZM内ではどこでも等しく、Y軸方向の走査範囲AYM内でX軸方向に一致した半径上を通過するX軸方向の走査により得られる距離が最大値DM(MAX)となり、同様に、走査手段20により反射光学系30の傾斜反射面32Pの走査範囲AXP×AYPで測定光Lsを走査することにより、内径面1Bの測定範囲AYP×AZPで得られる内径面1Bまでの距離DP1(Y)、DP2(Y)、DP3(Y)は、X軸方向の走査範囲AXPすなわちZ軸方向の測定範囲AZP内ではどこでも等しく、Y軸方向の走査範囲AYM内でX軸方向に一致した半径上を通過するX軸方向の走査により得られる距離が最大値DP(MAX)となる。
そこで、上記処理ステップST4では、上述のように直角二等辺プリズム30Cから高さhの直角二等辺プリズム30Bを除去した外観形状の台形プリズム30Aの上部平面に形成された基準反射面31と、1対の傾斜面に形成された傾斜反射面32M、32Pからなる反射光学系30を介して測定光Lsを照射することにより、上記内径面1Bの測定範囲AYM×AZMで得られる最大値DM(MAX)から上記基準反射面31までの距離D0を引いて上記高さhを加えることにより、
=DM(MAX)-D+h
にてX軸方向での半径Rを算出することができ、また、上記内径面1Bの測定範囲AYP×AZPで得られる最大値DP(MAX)から上記基準反射面31までの距離Dを引いて上記高さhを加えることにより、
=DP(MAX)-D+h
X軸方向での半径RPを算出することができる。
上記高さhの値は、予めキャリブレーションや三次元計測等、別の手段で求めておくことができる。
なお、測定対象物1の内径面1Bが真の円筒面であり、その中心軸が2回転対称体である台形プリズム30Aの回転対称軸と一致している理想的な設置状態では、上記処理ステップST4で決定したX軸方向における二つの半径D、Dは、
M(MAX)=DP(MAX)
となるが、測定対象物1の内径面1Bが真の円筒面の中心軸から台形プリズム30Aの回転対称軸がY軸方向へずれている場合には、X軸方向の走査により得られる距離が最大値DP(MAX)となるX軸方向の走査位置を上記処理ステップST4において探索することで、X軸方向に一致した半径上で最大値DP(MAX)を検出することができ、また、測定対象物1の内径面1Bが真の円筒面の中心軸から台形プリズム30Aの2回転対称軸がX軸方向へずれている場合には、そのずれ量Δd分だけ二つの半径DM、DPは相補的に変化するので、測定対象物1の内径面1Bが真の円筒面の中心軸から台形プリズム30Aの回転対称軸がずれていても、台形プリズム30Aの2回転対称軸と測定対象物1の内径面1Bが真の円筒面の中心軸とが平行になっていれば、上記処理ステップST5において算出される測定対象物1の内径面1BのX軸方向の直径DX、
=R +R
=(DM(MAX)-D+h)+(DP(MAX)-D+h)
=DM(MAX)+DP(MAX)-2D+2h
に影響を及ぼすことはない。
上記内径測定装置100では、2回転対称体である上記台形プリズム30Aの上部平面に形成された基準反射面31と、1対の傾斜面に形成された傾斜反射面32M、32Pからなる反射光学系30を介して、レーザ距離計10により、測定対象物1の内径面1BのX軸方向の直径Dを計測するようにしたが、上記反射光学系30を回転対称軸廻りに90度回転させた配置とすることにより、従来のように測定対象物を相対的に回転させて内径測定を行うのではなく、回転にともなう位置ずれ(偏心)誤差が発生せず、測定対象物1の内径面1BのY軸方向の直径Dを高精度に且つ短時間で計測することができる。
ここで、上記反射光学系30は、基準反射面31を挟んで2n(1は2以上の正の整数)回転対称位置に対称に設けられ、該基準反射面31が配置される二次元平面に対して互いに45度逆方向に傾斜したn対の傾斜反射面32M、32Pを有するものであればよく、n=1とした2回転対称体である台形プリズム30Aに代えて、例えば、n=2として図7に示すように、4回転対称体である正4角錐台形プリズム30Dに基準反射面31と2対の傾斜反射面32M、32P、32M、32Pを設けてなるものとして、レーザ距離計10により、測定対象物1の内径面1BのX軸方向の直径DとY軸方向の直径DYを高精度に且つ短時間で計測することができる。
すなわち、上記内径測定装置100では、レーザ距離計10から出射される測定光Lsを該測定光Lsの光軸の方向に反射する状態に設けられる基準反射面31と、上記基準反射面31を挟んで2n(nは2以上の正の整数)回転対称位置に対称に設けられ、該基準反射面31が配置される二次元平面に対して互いに45度逆方向に傾斜したn対の傾斜反射面32M、32P、32M、32Pとを有する反射光学系30を測定対象物1の測定空間1A内に配置し、走査手段20によりレーザ距離計10から出射される測定光Lsで上記二次元平面を走査し、レーザ距離計10により反射光学系30を介して測定対象物1の内径面1Bを走査して、高精度に且つ短時間で内径測定を行うことができる。
なお、レーザ距離計10は、上述の図2の模式図に示した構成に場合、基準光検出器13と測定光検出器14により得られる2つの信号の時間差から、測定対象物1の内径面1Bまでの距離を計算するようにしたが、例えば、図8の模式図に示すレーザ距離計10Aように、第1のレーザ光源11から測定光Lsをパルス出射するようにして、第1のレーザ光源11第1のレーザ光源11から測定光Lsをパルス出射した時刻から測定対象物1の内径面1Bにより反射された測定光Ls’がビームスプリッタ12Aを介して測定光検出器14で検出されるまでの時間Tを計測することにより、計測された時間Tに真空中の光速Cをかけて測定光Lsが通過した光路の屈折率ngで割ることにより得られる測定光Lsが通過した光路の光路長から、測定対象物1の内径面1Bまでの距離を計算することもできる。上記光路は空間伝搬路に限定されることなく光ファイバなどであってもよい。
また、レーザ距離計10は、例えば、図9の模式図に示すレーザ距離計10Bように、上述の図2の模式図に示した構成に参照光Lrを出射する第2のレーザ光源11Bを設け、基準光検出器13により基準光LREFと参照光Lrとの干渉光検出し、測定光検出器に14より測定光Ls’と参照光Lrとの干渉光検出し、2つの干渉信号の時間差から、上記測定対象物1の内径面1Bまでの距離を計算することもできる。
このレーザ距離計10Bは、第1のレーザ光源11Aから出射された測定光Lsが第1のビームスプリッタ1Aを介して基準面15に照射されるとともに、第1のレーザ光源11Aから出射された測定光Lsが第1のビームスプリッタ12Aと第2のビームスプリッタ12Bを介して測定対象物1の内径面1Bに照射される。上記基準面15に照射された測定光Lsは、該基準面15により反射されて第1のビームスプリッタ12Aと第3のビームスプリッタ12Cを介して基準光検出器13に入射される。また、測定対象物1の内径面1Bに照射された測定光Lsは、該内径面1Bにより反射されて第1のビームスプリッタ12Aと第4のビームスプリッタ12Dを介して測定光検出器14に入射される。
第2のレーザ光源11Bから出射された参照光Lrは、第5のビームスプリッタ12Eを介して上記第3のビームスプリッタ12Cに入射されて、該第3のビームスプリッタ12Cにおいて上記基準面15により反射された測定光Ls’と混合されるとともに、第5のビームスプリッタ12Eと反射鏡12Fを介して上記第4のビームスプリッタ12Dに入射されて、該第4のビームスプリッタ12Dにおいて上記測定対象物1の内径面1B反射された測定光Ls’と混合されようになっている。
そして、このレーザ距離計10Bにおいて、上記基準光検出器13は、上記第3のビームスプリッタ12Cにおいて混合された上記基準面15により反射された測定光Ls’と上記参照光Lrとの干渉信号SM1を検出する。また、上記測定検出器14は、上記第4のビームスプリッタ12Dにおいて混合された上記測定対象物1の内径面1Bにより反射された測定光Ls’と上記参照光Lrとの干渉信号SM2を検出する。
上記第1のレーザ光源11Aから測定光Lsが出射されたタイミングtと上記第2のレーザ光源11Bから参照光Lrが出射されたタイミングtが一致していれば、上記基準光検出器13は、次のΔTM1にて示される時間差を有す測定光Ls’と参照光Lrとの干渉信号SM1を検出することになる。
ΔTM1=T+T+T-T
ここで、Tは測定光Lsが通過する上記第1のレーザ光源11Aから第1のビームスプリッタ12Aまでの光路長に対応する時間であり、Tは測定光Lsが通過する上記第1のビームスプリッタ12Aから基準面15までの間を往復する光路長に対応する時間であり、Tは測定光Lsが通過する上記第1のビームスプリッタ12Aから基準光検出器13までの光路長に対応する時間であり、Tは参照光Lrが通過する上記第2のレーザ光源11Bから第3のビームスプリッタ12Cまでの光路長に対応する時間である。
また、上記測定光検出器14は、次のΔTM2にて示される時間差を有す測定光Ls’と参照光Lrとの干渉信号SM2を検出することになる。
ΔTM2=T+T+T+T-T
=T+T+T+(T+T)-(T+T+T
=T+T+T-T
ここで、Tは測定光Lsが通過する上記第1のレーザ光源11Aから第1のビームスプリッタ12Aまでの光路長に対応する時間であり、Tは測定光Lsが通過する上記第1のビームスプリッタ12Aから第2のビームスプリッタ12Bまでの光路長に対応する時間であり、Tは測定光Lsが通過する上記第2のビームスプリッタ12Bから上記測定対象物1の内径面1Bまで間を往復する光路長に対応する時間であり、Tは測定光Lsが通過する上記第2のビームスプリッタ12Bから第4のビームスプリッタ12Dまでの光路長に対応する時間であり、Tは参照光Lrが通過する上記第2のレーザ光源11Bから第4のビームスプリッタ12Dまでの光路長に対応する時間である。
上記Tは、上記測定光Lsが通過する上記第1のビームスプリッタ12Aから基準光検出器13までの光路長に対応する上記時間Tと参照光Lrが通過する上記第5のビームスプリッタ12Eから反射鏡12Fまでの光路長に対応する時間Tとの和に等しく、
=T+T
である。
また、上記Tは、上記参照光Lrが通過する上記第2のレーザ光源11Bから第3のビームスプリッタ12Cまでの光路長に対応する時間Tと、上記測定光Lsが通過する上記第1のビームスプリッタ12Aから第2のレーザ光源11Bまでの光路長に対応する時間Tと、上記参照光Lrが通過する上記第5のビームスプリッタ12Eから反射鏡12Fまでの光路長に対応する時間Tとの和に等しく、
=T+T+T
である。
従って、上記時間差ΔTM2は、
ΔTM2=T+T+T+T-T
=T+T+T+(T+T)-(T+T+T
=T+T+T-T
である。
そして、上記時間差ΔTM2と時間差ΔTM1の差(ΔTM2-ΔTM1)は、
ΔTM2-ΔTM1=T-T
であるから、上記基準光検出器13と測定光検出器に14より得られる2つの干渉信号の時間差から、上記測定対象物1の内径面1Bまでの距離を計算することができる。
なお、このレーザ距離計10Bでは、測定光Lsが通過する上記第2のビームスプリッタ12Bから上記測定対象物1の内径面1Bまで間を往復する光路長に対応する時間Tと測定光Lsが通過する上記第1のビームスプリッタ12Aから基準面15までの間を往復する光路長に対応する時間Tとの差分として、上記測定対象物1の内径面1Bまでの距離を計算するが、基準面15がなくても時間Tは測定光Lsを所定光路長の光路を通過させることで与えることができる。
また、上記内径測定装置100では、レーザ距離計10から出射された測定光Lsを二次元方向に移動させる走査手段20として、X方向走査とY方向走査を行う一組のガルバノミラー(あるいはポリゴンミラー)21とテレセントリックf-θレンズ(あるいはテレセントリックf-θレンズと同等の光学特性を有するテレセントリック光学系)22からなる二次元光学スキャナを用いたが、走査手段20は、レーザ距離計10から出射される測定光Lsの光軸を機械的に移動させるものであってもよく、レーザ距離計10から出射される測定光Lsの光軸を固定しておき、測定対象物1とともに該測定対象物1の測定空間1A内に配置された上記反射光学系30を二次元方向に移動させるものであってもよい。すなわち、例えば、上記レーザ距離計10から測定光Lsを出射するヘッド部に対して、測定対象物1の測定空間1A内に配置された上記反射光学系30を測定対象物1とともに二次元方向に相対移動させる図示しない駆動手段を備えるXYステージ上に測定対象物1と反射光学系30を設置するようにしてもよい。
また、上記内径測定装置100におけるレーザ距離計10、10A、10Bとして、光コムを上記測定光Lsや参照光Lrとして出射する光コム発生器を備える光コム距離計を採用することにより、さらに、高精度に内径測定を行うことができる。
また、上記内径測定装置100におけるレーザ距離計10として、本件発明者等が先に提案している特許文献3に記載された二次元光学スキャナと光コム距離計で構成される光学的三次元形状測定機を採用することにより、走査手段20を光コム距離計110に内蔵させた構成とすることもできる。
光コム距離計110には、光コムを測定光Lsとして測定対象物1に照射して、その戻り光Ls’と参照光との干渉光を検出することにより、測定対象物1までの距離を測定するものであって、例えば、本件発明者等が先提案している特許文献3に記載されたものを採用することができる。
ここで、上記光コム距離計110は、例えば、図10に示すように、基準面104に照射される基準光S1と測定面105に照射される測定光S2との干渉光S3を基準光検出器103により検出するとともに、上記基準面104により反射された基準光S1’と上記測定面105により反射された測定光S2’との干渉光S4を測定光検出器106により検出して、上記信号処理部107により、上記基準光検出器103により干渉光S3を検出した干渉信号と上記測定光検出器106により干渉光S4を検出した干渉信号の時間差から、光速と測定波長における屈折率から上記基準面104にまでの距離L1と上記測定面105までの距離L2の差を求めるものとすることができる。
図10に示す光コム距離計110は、基準光S1を出射する第1の光源101と、測定光S2を出射する第2の光源102と、上記基準光S1と上記測定光S2との干渉光S3を検出する基準光検出器103と、上記基準光S1が照射される基準面104と、上記測定光S2が照射される測定面105と、上記基準面104により反射された基準光S1’と上記測定面105により反射された測定光S2’との干渉光S4を検出する測定光検出器106と、上記基準光検出器103により上記干渉光S3を検出して得られる干渉信号と上記測定光検出器106により上記干渉光S4を検出して得られる干渉信号が供給される信号処理部107を備える。
上記第1及び第2の光源101,102は、それぞれ周期的に強度又は位相が変調され、互いに変調周期が異なる干渉性のある基準光S1と測定光S2を出射するものであって、それぞれ周期的に強度又は位相を変調され、互いに変調周期が異なる干渉性のある基準光S1と測定光S2を出射するための光変調器を備える2台の光源、光周波数コムモード間隔が異なる2台の光周波数コム発生器、或いは、光パルス繰り返し周波数が異なる2台のパルス光源からなる。
上記第1及び第2の光源101,102から出射された基準光S1と測定光S2は、半透鏡又は偏光ビームスプリッタからなる光混合素子111により混合されて重ね合わされ、半透鏡からなる光分離素子112により、上記基準光検出器103に向かう光と測定対象に向かう光に分離される。
ここでは、上記第1及び第2の光源101,102から出射された基準光S1と測定光S2は、互いに偏光面が直交してものとし、半透鏡からなる光混合素子111により混合され、その混合光が光分離素子112により反射されて偏光子113を介して上記基準光検出器103に入射されるとともに、上記光分離素子112を通過した混合光が偏光ビームスプリッタ114により偏光に応じて基準光S1と測定光S2に分離されて、上記基準光S1が基準面104に入射され、また、上記測定光S2が測定面105に入射されるようになっている。
なお、ここでは、上記第1及び第2の光源101,102から出射された基準光S1と測定光S2は、互いに偏光面が直交したものとしたが、上記光混合素子111として偏光ビームスプリッタを用いて、基準光S1と測定光S2の互いに偏光面が直交する成分を混合するようにしてもよい。
さらに、上記基準面104により反射された基準光S1’と、上記測定面105により反射された測定光S2’は、上記偏光ビームスプリッタ114により混合され、その混合光が上記光分離素子112により反射されて偏光子115を介して上記測定光検出器106に入射されるようになっている。
そして、上記基準光検出器103は、上記偏光子113を介して入射される上記基準光S1と測定光S2との混合光を受光することより、上記第1及び第2の光源101,102から出射された基準光S1と測定光S2の干渉光S3を検出するようになっている。
また、上記測定光検出器106は、上記偏光子115を介して入射される上記基準光S1’と上記測定光S2’の混合光を受光することにより、上記基準面104により反射された基準光S1’と上記測定面105により反射された測定光S2’の干渉光S4を検出するようになっている。
この光コム距離計110では、図10中に太線で示す上記光混合素子111から偏光ビームスプリッタ114までの光路では、基準光S1と測定光S2が干渉しないように偏光を直交させてあり、上記偏光ビームスプリッタ114により上記基準光S1と測定光S2を偏光に応じて分離して上記基準面104と上記測定面105に入射させる。そして、上記基準面104と上記測定面105で反射された上記基準光S1’と測定光S2’を上記偏光ビームスプリッタ114により混合し、その混合光を上記光分離素子112により反射して上記測定光検出器106に入射させ、上記基準面104により反射された基準光S1’と上記測定面105により反射された測定光S2’の干渉光S4を上記測定光検出器106により検出する。
ここで、上記光混合素子111から偏光ビームスプリッタ114までの光路中に設けられた光分離素子112を介して基準光検出器103に導かれる混合光に含まれる基準光S1と測定光S2は偏光が直交しているため、そのまま上記基準検出器103に入射しても干渉信号が得られないので、偏光子113を挿入し、上記基準光S1と測定光S2の偏光に対して斜めになるように上記偏光子113の向きを調整しておくことにより、上記偏光子113の透過成分として上記基準光S1と測定光S2の成分が混合された干渉光S3が基準検出器103に入射されるようにして、上記基準検出器103により干渉信号を得るようにしている。同様に、上記光分離素子112を介して測定光検出器106に導かれる混合光に含まれる基準光S1’と測定光S2’は偏光が直交しているため、そのまま上記測定検出器106に入射しても干渉信号が得られないので、偏光子115を挿入し、上記基準光S1’と測定光S2’の偏光に対して斜めになるように上記偏光子115の向きを調整しておくことにより、上記偏光子115の透過成分として上記基準光S1’と測定光S2’の成分が混合された干渉光S4が測定光検出器106に入射されるようにして、上記測定検出器106により干渉信号を得るようにしている。なお、偏光子に替えて半波長板と偏光ビームスプリッタを用いてもよい。
上記基準光検出器103によって得られる干渉信号は、キャリア周波数が上記第1及び第2の光源101,102から出射された基準光S1と測定光S2のキャリア光周波数の差であり、上記基準光S1と測定光S2の光パルス繰り返し周波数の差の周波数で同じ干渉波形が繰り返される。
この光コム距離計110において、上記基準光検出器103の役割は、遅延時間計測の基準を生成することである。上記第1及び第2の光源101,102から出射された基準光S1と測定光S2は、繰り返し周波数が等しくないので、光源が動作を開始した時にタイミングがずれていても、少しずつタイミングがずれていき、必ずどこかで基準光S1の光パルスと測定光S2の光パルスが重なる瞬間が現れる。また、その重なる瞬間は基準光S1と測定光S2の繰り返し周波数の差の繰り返し周波数で周期的に現れる。この光パルスと光パルスの重なる瞬間が、遅延時間計測の基準となる。
また、測定光検出器106によって得られる干渉信号は、上記基準光検出器103によって得られる干渉信号と同じくキャリア周波数が基準光S1’と測定光S2’のキャリア光周波数の差であり、上記基準光S1と測定光S2の光パルス繰り返し周波数の差と同じ繰り返し周波数を持つ。しかし、上記測定光検出器106に入力される光パルスは、基準面104までの距離L1と測定面105までの距離L2の距離差の絶対値(L2-L1)の分だけ、光パルスのタイミングが遅れるため、光パルスと光パルスの重なる瞬間が上記基準光検出器103によって得られる干渉信号と比較して遅れる。この遅れ時間が上記距離差の絶対値(L2-L1)の2倍の距離を光パルスが伝搬することによる遅延時間であり、真空中の光速Cをかけて屈折率ngで割ることにより距離が得られる。
このように、周期の異なる2台のパルス光源の干渉によって距離計測を行う場合、時間基準を与える干渉信号の基準光検出器3が不可欠であり、基準光検出器103と測定光検出器106により得られる各干渉信号の時間差を比較することによって初めて距離測定が可能となる。
そこで、光コム距離計110において、上記信号処理部107は、上記基準光検出器103により上記干渉光S3を検出して得られる干渉信号と上記測定光検出器106により上記干渉光S4を検出して得られる干渉信号の時間差から、光速と測定波長における屈折率から上記基準面104までの距離L1と上記測定面5までの距離L2の距離差の絶対値(L2-L1)を求める処理を行う。
すなわち、この光コム距離計110では、第1及び第2の光源101,102から出射されるそれぞれ周期的に強度又は位相が変調され、互いに変調周期が異なる干渉性のある基準光S1と測定光S2を基準面104と測定面105に照射し、上記基準面104と測定面105に照射する基準光S1と測定光S2との干渉光S3を基準光検出器103により検出するとともに、上記基準面104により反射された基準光S1’と上記測定面105により反射された測定光S2’との干渉光S4を測定光検出器106により検出し、上記信号処理部107により、上記基準光検出器103により干渉光S3を検出した干渉信号と上記測定光検出器106により干渉光S4を検出した干渉信号の時間差から、光速と測定波長における屈折率から上記基準面104までの距離L1と上記測定面105までの距離L2の距離差の絶対値(L2-L1)を求めることにより、距離を高い精度でしかも短時間に測定することができる。
そして、上記光コム距離計110は、上記測定光S2を上記測定光Lsとして、上記走査手段20を介して上記二次元(XY)平面と垂直なZ軸方向から上記反射光学系30に入射させることにより、上記反射光学系30の基準反射面31を上記測定面105として、上記基準反射面31までの距離D0を測定し、また、上記測定対象物1の内径面1Bを上記測定面105として、X軸方向に一致した半径上を通過するX軸方向の走査により得られる距離が最大値となる測定対象物1の内径面1Bまでの距離DM(MAX)、DP(MAX)を測定し、上記測定対象物1の内径面1BのX軸方向の直径DX、の測定結果として、
DX=RM +RP
=(DM(MAX)-D0+h)+(DP(MAX)-D0+h)
=DM(MAX)+DP(MAX)-2D0+2h
を高い精度でしかも短い測定時間で得ることができる。
この光コム距離計110においても、基準面104を備える代わりに所定光路長の基準光路を備えるようにしてもよい。また、基準光S1と測定光S2が通過する光路は、空間伝搬路に限定されることなく光ファイバなどであってもよい。
1 測定対象物、1A 測定空間、1B 内径面、10、10A、10B レーザ距離計、11,11A,11B 光源、12,12A~12E ビームスプリッタ、13 基準光検出器、14 測定光検出器、15 基準面、20 走査手段、21 ガルバノミラー(あるいはポリゴンミラー)、22 テレセントリックf-θレンズ(あるいはテレセントリックf-θレンズと同等の光学特性を有するテレセントリック光学系)、30 反射光学系、30A 台形プリズム、30B、30C 直角二等辺プリズム、30D 正4角錐台形プリズム、31 基準反射面、32M、32P、32MX、32PX、32MY、32PY 傾斜反射面、100 内径測定装置、101,102 光源、103 基準光検出器、104 基準面、105 測定面、106 測定光検出器、107 信号処理部、110 光コム距離計、111 光混合素子、112 光分離素子、113,115 偏光子、114 偏光ビームスプリッタ114、S1,Ls 測定光、Lr 参照光、h 高さ、AX X軸方向の走査範囲、AY Y軸方向の走査範囲、AX0×AY0 基準反射面の走査範囲、AXM×AYM、AXP×AYP 傾斜反射面の走査範囲

Claims (16)

  1. 筒状の測定対象物の内径寸法を測定する内径測定装置であって、
    レーザ距離計と、
    上記レーザ距離計から出射される測定光を該測定光の光軸の方向に反射する状態に設けられる基準反射面と、上記基準反射面を挟んで2n(nは1以上の正の整数)回転対称位置に対称に設けられ、該基準反射面が配置される二次元平面に対して互いに45度逆方向に傾斜したn対の傾斜反射面とを有し、測定対象物の測定空間内に配置される反射光学系と 、
    上記レーザ距離計から出射される測定光で上記二次元平面を走査する走査手段とを備え、
    上記レーザ距離計により上記反射光学系を介して測定対象物の内径面を走査して内径測定を行う内径測定装置。
  2. 上記反射光学系は、台形プリズムに上記基準反射面と1対の傾斜反射面を設けてなることを特徴とする請求項1記載の内径測定装置。
  3. 上記反射光学系は、正4角錐台形プリズムに上記基準反射面と2対の傾斜反射面を設けてなることを特徴とする請求項1記載の内径測定装置。
  4. 上記走査手段は、上記レーザ距離計から出射される測定光の光軸を二次元方向に移動させることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の内径測定装置。
  5. 上記走査手段は、可動ミラーにより上記レーザ距離計から出射される測定光の光軸を移動させて、上記反射光学系を介して測定対象物の内径面を走査することを特徴とする請求項4記載の内径測定装置。
  6. 上記走査手段は、上記レーザ距離計から出射された測定光をテレセントリック光学系を介して上記反射光学系に入射させることを特徴とする請求項5記載の内径測定装置。
  7. 上記レーザ距離計は、出射する測定光を二次元方向に移動させる上記走査手段を内蔵していることを特徴とする請求項4乃至請求項6の何れか1項記載の内径測定装置。
  8. 上記走査手段は、上記レーザ距離計から出射される測定光の光軸に対して、測定対象物とともに該測定対象物の測定空間内に配置された上記反射光学系を二次元方向に移動させることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の内径測定装置。
  9. 上記走査手段は、上記レーザ距離計から測定光を出射するヘッド部に対して、測定対象物の測定空間内に配置された上記反射光学系を測定対象物とともに二次元方向に相対移動させることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の内径測定装置 。
  10. 上記レーザ距離計は、測定光を出射する第1のレーザ光源と、この第1のレーザ光源から出射された測定光を基準光として検出する基準光検出器と、上記第1のレーザ光源から出射されて測定対象物の内径面により反射された測定光を検出する測定光検出器とを備え、上記基準光検出器と測定光検出器により得られる2つ信号の時間差から、上記内径面までの距離を計算することを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れか1項記載の内径測定装置。
  11. 上記基準検出器は、所定光路長の基準光路を通過させた測定光を上記基準光として検出することを特徴とする請求項10記載の内径測定装置。
  12. 上記レーザ距離計は、上記第1のレーザ光源として光コム発生器を備える光コム距離計であることを特徴とする請求項10又は請求項11の何れか1項記載の内径測定装置。
  13. 上記レーザ距離計は、参照光を出射する第2のレーザ光源を備え、
    この第2のレーザ光源から出射された参照光と上記測定光との干渉光を上記基準光として上記基準光検出器により検出し、
    上記第2のレーザ光源から出射された参照光と上記測定対象物の内径面により反射された測定光との干渉光を上記測定光検出器により検出し、
    上記基準光検出器と測定光検出器により得られる2つの干渉信号の時間差から、上記内径面までの距離を計算することを特徴とする請求項10又は請求項11の何れか1項記載の内径測定装置。
  14. 上記レーザ距離計は、上記測定光を出射する第1の光コム発生器と、上記参照光を出射する第2の光コム発生器を備える光コム距離計であることを特徴とする請求項13記載の内径測定装置。
  15. 上記レーザ距離計は、所定光路長の基準光路を通過させる基準光と上記測定対象物の内径面に照射される測定光との干渉光を基準光検出器により検出するとともに、上記基準光路を通過させた基準光と上記測定対象物の内径面により反射された測定光との干渉光を測定光検出器により検出して、上記基準光検出器と測定光検出器により得られる2つの干渉信号の時間差から、上記基準光路の所定光路長と上記測定対象物の内径面までの距離の差を求めることを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れか1項記載の内径測定装置。
  16. 上記レーザ距離計は、上記基準光を出射する第1の光コム発生器と、上記測定光を出射する第2の光コム発生器を備える光コム距離計であることを特徴とする請求項15項記載の内径測定装置。
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