JP7216498B2 - 包装容器 - Google Patents

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Description

本発明は、包装容器に関し、さらに詳しくは、バッグインボックスが備える注出口の固定用穴での固定を、段ボールを歪めることなく行うことができる包装容器に関する。
バッグインボックス(バッグインカートンともいう。)は、液体飲料、液体化粧品、液体薬品等の液体を封入可能で、封入した液体を注ぎ出す注出口(コックともいう。)を有する樹脂製の内袋と、その内袋を収納して外形を保持する段ボール製の外装箱とで構成されている。その外装箱は、段ボール紙を打ち抜いて得られるブランク板を組み立てて作られ、組み立てられた外装箱内に内袋を収納し、その後に内容物を充填し、箱を閉じることにより、バッグインボックスが完成する。
図7に示す態様の従来のバックインボックス100では、外装箱の正面板111には、内袋に取り付けられた注出口を箱外に引き出すための引出用穴103と、引出用穴103から引き出した注出口を外装箱に固定するための固定用穴105とが切れ線(ミシン目)113aにより形成されている。液体が注入されたバックインボックス100を最初に使用する際、注出口を外装箱に固定した後に使用することになる。その固定手順は、先ず、組み立て後の外装箱の正面板111を切れ線113aに沿って開封して引出用穴103と固定用穴105とし、その後、注出口を引出用穴103から箱外に引き出し、注出口が有するフランジを固定用穴105の縁に引っ掛けて箱壁に固定し、最後に、引出用穴103を塞いでいた外装箱の残留片部104を元の位置に戻して引出用穴103を塞ぐことで行われている。なお、符号114は左側面板であり、符号15は底蓋である。関連する先行技術文献として、例えば特許文献1を挙げることができる。
特開2007-22596号公報
しかしながら、従来のバックインボックス100では、図7に示すように、残留片部104が片開き扉構造のものが多く、その残留片部104を元の位置に戻して引出用穴103を閉じる際、残留片部104と注出口とが干渉してしまうため、残留片部104を歪めながら作業しなければならず、作業性が非常に悪かった。作業性を上げるために、引出用穴の面積を大きくすることも可能であるが、この場合は内袋に収容した液体の内圧によって残留片部を押し退けて引出用穴から内袋が飛び出てしまうおそれがある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、バッグインボックスが備える注出口の固定を、段ボールを歪めることなく行うことができる包装容器を提供することにある。
本発明に係る包装容器は、液体を注出する注出口を有する袋体を包装するための包装容器であって、
前記注出口を引き出すための引出用穴と該引出用穴の周縁に設けられて前記注出口を固定するための固定用穴とをそれぞれの切取線で切り取って形成可能とする正面板と、前記正面板に対向する位置に配置された背面板と、前記正面板と前記背面板とを連結して帯状の胴部を形成させる右側面板及び左側面板と、前記正面板の底辺に連結された底蓋と、を少なくとも有し、
前記切取線が、前記正面板のほか、前記右側面板、前記左側面板及び前記底蓋から選ばれる壁面にも連続して設けられており、前記壁面は、前記それぞれの切取線で切り取って開封した後の残留片部を折り返し可能とする折曲部を有する、ことを特徴とする。
この発明によれば、正面板に引出用穴を形成可能とするために設けられている切取線が、正面板のほか、右側面板、左側面板及び底蓋から選ばれる壁面にも連続して設けられ、その壁面は、それぞれの切取線で切り取って開封した後の残留片部を折り返し可能とする折曲部を有するので、包装容器が組み立てられた後において、切取線で切り取って開封した後の残留片部は、その折曲部で折り返し可能であるとともに、正面板と他の壁面とで構成された稜部を支点として容易に折り曲げることができる。そして、その後に、折曲部で折り返すとともに稜部で折り曲げた残留片部を元の形状に戻しながらスライドさせて元の位置に戻すことにより、引出用穴の周縁に設けられた固定用穴と残留片部とで注出口を固定することができる。その結果、注出口の固定を、段ボールを歪めることなく作業性よく行うことができる。
本発明に係る包装容器において、前記固定用穴が、前記折曲部の反対側の引出用穴先端部に設けられている。
この発明によれば、固定用穴が折曲部の反対側の引出用穴先端部に設けられているので、折曲部で折り返すとともに稜部で折り曲げた残留片部を元の形状に戻しながらスライドさせて元の位置に戻す際に、段ボールを歪めることなく行うことができる。
本発明に係る包装容器において、前記切取線が前記正面板と前記右側面板又は前記左側面板とに設けられている場合、前記固定用穴が、前記折曲部の反対側の引出用穴下縁先端部に設けられている。
この発明によれば、固定用穴が折曲部の反対側の引出用穴下縁先端部に設けられているので、折曲部で折り返すとともに稜部で折り曲げた残留片部を元の形状に戻しながらスライドさせて元の位置に戻す際に、段ボールを歪めることなく行うことができるとともに正面板の壁面で重さを受け止めて安定して保持することができる。
本発明に係る包装容器において、前記固定用穴が、前記引出用穴の周縁に突出穴として設けられており、該突出穴の開口幅は、前記注出口が有する装着部位の直径と同じ又は略同じである。
この発明によれば、突出穴の開口幅は注出口が有する装着部位の直径と同じ又は略同じであるので、注出口の装着部位を突出穴に嵌め込むように固定することができる。その結果、注出口をがたつきなく固定することができる。
本発明に係る包装容器において、前記固定用穴が前記折曲部の反対側の引出用穴先端部に設けられている場合、前記正面板から前記他の壁面に対向して延びる固定用穴側縁のうち少なくとも一方の側縁には、前記正面板のいずれかの位置に係合凹部が設けられている。
この発明によれば、正面板から他の壁面に対向して延びる固定用穴側縁のうち少なくとも一方の側縁には、正面板のいずれかの位置に係合凹部が設けられているので、その係合凹部と同じ形状の凸部を有する残留片部を元の位置に戻す際に、凸部を凹部に嵌め込んで契合させることができる。その結果、元の位置に戻した残留片部をがたつきなく固定することができる。
本発明に係る包装容器において、前記袋体はバッグインボックスを構成する内袋であり、前記包装容器は前記バッグインボックスを構成する外装箱である。
本発明によれば、バッグインボックスが備える注出口の固定を、段ボールを歪めることなく行うことができる包装容器を提供することができる。
本発明に係る包装容器を構成する段ボールの一例を示す展開図である。 引出用穴とその引出用穴の周縁に設けられた固定用穴の例を示す模式図である。 図1に示す段ボールを組み立てて包装容器とした外観斜視図であり、(A)は組み立て後の包装容器から切除片部を切除して固定用穴を形成したときの形態であり、(B)はそれぞれの切取線で切り取って残留片部を開封した後の引出用穴の形態である。 図3(B)で開封した後の残留片部を元の位置にスライドさせて戻して、注出口の装着部位に嵌め込む作業態様を示す説明図である。 正面板に設けられた係合凹部と、残留片部に設けられた凸状部とが係合する態様を示す説明図である。 引出用穴とその引出用穴の周縁に設けられた固定用穴の例を示す模式図であり、(A)は正面板と左側面板とで引出用穴を設けた例であり、(B)は正面板と底蓋とで引出用穴を設けた例である。 従来の包装容器の例を示す説明図である。
本発明に係る包装容器について図面を参照しつつ説明する。なお、本発明は下記実施の形態に記載の内容に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や使用例も含む。また、本発明に係る要旨を逸脱しない範囲内であれば種々の変更や上記実施の形態の組み合わせを施してもよい。
[包装容器の基本構成]
本発明に係る包装容器1は、例えば封入した液体飲料、液体化粧品、液体薬品等の液体を注出する注出口21を有する袋体2を包装するために用いられるものである。その基本的な構成は、図1~図4等に示すように、正面板11と背面板12と右側面板13及び左側面板14と底蓋15とを少なくとも有している。詳しくは、正面板11と、正面板11に対向する位置に配置された背面板12と、正面板11と背面板12とを連結して帯状の胴部を形成させる右側面板13及び左側面板14と、複数の底面フラップ151~154が各連結部でそれぞれ折り曲げられて重なり合うことで形成される底蓋15とを少なくとも有している。
本発明の特徴は、(1)正面板11が、注出口21を引き出すための引出用穴3と、その引出用穴3の周縁に設けられて注出口21を固定するための固定用穴5とをそれぞれの切取線3a,5aで切り取って形成可能とするものであること、及び、(2)切取線3aが、正面板11のほか、右側面板13、左側面板14及び底蓋15(正面板連結底面フラップ153)から選ばれる壁面にも連続して設けられており、その壁面は、それぞれの切取線3aで切り取って開封した後の残留片部4を折り返し可能とする折曲部7を有するものである。
この包装容器1は、正面板11に引出用穴3を形成可能とするために設けられている切取線3aが、正面板11のほか、右側面板13、左側面板14及び底蓋15(正面板連結底面フラップ153)から選ばれる壁面にも連続して設けられ、その壁面は、それぞれの切取線3aで切り取って開封した後の残留片部4を折り返し可能とする折曲部7を有するので、包装容器1が組み立てられた後において、それぞれの切取線3aで切り取って開封した後の残留片部4は、その折曲部7で折り返し可能であるとともに、正面板11と他の壁面(13,14,153)とで構成された稜部8を支点として容易に折り曲げることができる。そして、その後に、折曲部7で折り返すとともに稜部8で折り曲げた残留片部4を元の形状に戻しながらスライドさせて元の位置に戻すことにより、引出用穴3の周縁に設けられた固定用穴5で注出口21を固定することができる。その結果、注出口21の固定を、段ボールを歪めることなく作業性よく行うことができる。
なお、「少なくとも」とは、通常、上面フラップ161~164が重なり合うことで形成される上蓋16を有するためである。上面フラップ161~164とは、正面板11の上面に連結された正面板連結上面フラップ163、背面板12の上辺に連結された背面板連結上面フラップ161、右側面板13の上辺に連結された右側面板連結上面フラップ164及び左側面板14の上辺に連結された左側面板連結上面フラップ162である。上面フラップは、上蓋16を形成できればよいので、必ずしも4枚で構成される必要はなく1枚以上の任意の枚数で構成させることができる。
また、底蓋15は底面フラップ151~154で構成され、底面フラップ151~154とは、正面板11の底辺に連結された正面板連結底面フラップ153、背面板12の底辺に連結された背面板連結底面フラップ151、右側面板13の底辺に連結された右側面板連結底面フラップ154及び左側面板14の底辺に連結された左側面板連結底面フラップ152である。底面フラップも、必ずしも4枚で構成される必要はなく、引出用穴3を形成するための切取線3aが、正面板11と正面板連結底面フラップ153とで形成可能とする最小枚数で構成させることができる。
包装容器1は、図1に例示するものを後述する組立手順例で組立てることで形成される直方体又は立方体の外装箱である。なお、右側面板13や左側面板14の「右」「左」は、図3~図6に示す組み立て後の包装容器1を正面板11側から見たときの左右位置として表している。したがって、図1の組み立て前の状態では、正面板11の右は左側面板14となり、左側は右側面板13となっている。図の例示では、注出口21は外装箱の正面の正面板11に設けられた引出用穴3と固定用穴5とで固定されているが、注出口21は必ず正面板11に設けられていなければならないというわけではなく、全体的には同様の形態であれば、外装箱の天面(上蓋16の面)に設けられた引出用穴と固定用穴とで固定される形態であってもよい。
以下、各構成要素を図面に基づいて詳しく説明する。
(正面板)
正面板11は、図1の展開図や図3の組み立て図に示すように、注出口21を貫通させて保持して固定する板状体である。正面板11は、底蓋15(具体的には正面板連結底面フラップ153(単に底面フラップ153ともいう。))と、右側面板13と、左側面板14と、上蓋16(具体的には上面フラップ163)とにそれぞれ連結されている。正面板11と底面フラップ153との連結部には折曲線11aが設けられている。正面板11と右側面板13との連結部には、折曲線11bが設けられている。正面板11と左側面板14との連結部には折曲線11cが設けられている。正面板11と上面フラップ163との連結部には折曲線11dが設けられている。
この正面板11には、図1及び図2に示すように、注出口21を引き出すための引出用穴3を切り取って形成可能とする切取線3a(ミシン目等)と、その引出用穴3の周縁に設けられて注出口21を固定するための固定用穴5を切り取って形成可能とする切取線5a(ミシン目等)とが設けられている。正面板11の切取線3aとともに他の壁面にも設けられている切取線3aとを切り取ることで、図3(B)に示す残留片部4が形成される。この残留片部4は、包装容器1が組み立てられた後において、図3(B)に示すように、他の壁面に設けられた折曲部7で容易に折り返しできる。
さらに、残留片部4は、包装容器1が組み立てられた後において、図4(A)のように、正面板11と他の壁面(13,14,153)とで構成された稜部8を支点として容易に折り曲げることができる。その後に、図4(B)のように、折曲部7で折り返すとともに稜部8で折り曲げた残留片部4を元の形状に戻しながらスライドさせて元の位置に戻すことにより、図4(C)のように、引出用穴3の周縁に設けられた固定用穴5で注出口21を固定することができる。この一連の動作では、注出口21の固定を、段ボールを歪めることなく作業性よく行うことができる。
ユーザは、注出口21を包装容器1の内部から外部に引き出して使用するときには、以下の手順に沿った作業を行う。すなわち、(1)通常ミシン目からなる切取線5aで区画された円形部分を指等で強く押して切り取る。これにより、正面板11上に固定用穴5が形成される。(2)残留片部4の形態をなす通常ミシン目からなる切取線3aを切り取りながら、折曲部7を基線として、残留片部4を手前に折り返す。これにより、図4(A)のように、注出口21を外部に引き出すための引出用穴3が正面板11と他の壁面とで形成される。(3)包装容器1の中から注出口21を引き出して、図4(B)のように、注出口21の基部に設けられている円形状の溝からなる装着部位(図示せず)と、引出用穴3の周縁に設けられた固定用穴5の内縁(内面淵ともいう。)とを嵌着させる。(4)折り返された状態にある残留片部4を元の形状に戻しながらスライドさせて元の位置に戻すことにより、固定用穴5に嵌着された注出口21を、図4(C)のように、固定用穴5と残留片部4の先端部の半円形又は略半円形からなる凹形状の淵4bとで保持し、固定する。これにより、包装容器1への注出口21の固定を、組み立て後の段ボールを歪めることなく作業性よく行うことができる。
(背面板)
背面板12は、図1に示すように、正面板11に対向する位置に配置された板状体である。背面板12には、底蓋15(具体的には背面板連結底面フラップ151(単に底面フラップ151ともいう。))と、左側面板14と、上蓋16(具体的には上面フラップ161)とがそれぞれ連結されている。背面板12と底面フラップ151の連結部には、折曲線12aが設けられている。背面板12と左側面板14との連結部には、折曲線12bが設けられている。背面板12と上面フラップ161との連結部には、折曲線12cが設けられている。背面板12には、さらに、糊代片121が連結されている。背面板12と糊代片121との連結部には、折曲線12dが設けられている。糊代片121は、折曲線12dを基線として折り曲げられ、右側面板13の内側の面に接着されることにより、帯状の胴部を筒状に一体固着させる。これにより、筒状の胴部が形成される。
(右側面板)
右側面板13は、左側面板14に対向した位置に配置された板状体であり、左側面板14とともに正面板11と背面板12とを連結させて帯状の胴部を形成する。右側面板13には、正面板11と、底蓋15(具体的には右側面板連結底面フラップ154(単に底面フラップ154ともいう。))と、上蓋16(具体的には上面フラップ164)と、がそれぞれ連結されている。右側面板13と正面板11との連結部には、折曲線11bが設けられている。右側面板13と底面フラップ154との連結部には、折曲線13aが設けられている。右側面板13と上面フラップ164との連結部には、折曲線13bが設けられている。
本発明では、切取線3aが、正面板11のほか、右側面板13、左側面板14及び底蓋15(具体的には正面板連結底面フラップ153)から選ばれる壁面にも連続して設けられており、その壁面は、それぞれの切取線3aで切り取って開封した後の残留片部4を折り返し可能とする折曲部7を有している。したがって、右側面板13に切取線3aが設けられる場合(図示しない)は、正面板11と右側面板13とで残留片部4を形成し、上記した本発明の作用効果を担うことになる。
(左側面板)
左側面板14は、右側面板13に対向した位置に配置された板状体であり、右側面板13とともに正面板11と背面板12とを連結させて帯状の胴部を形成する。左側面板14には、正面板11と、背面板12と、底蓋15(具体的には左側面板連結底面フラップ152(単に底面フラップ152ともいう。))と、上蓋16(具体的には上面フラップ162)とがそれぞれ連結されている。左側面板14と正面板11との連結部には、折曲線11cが設けられている。左側面板14と背面板12との連結部には、折曲線12bが設けられている。左側面板14と底面フラップ152との連結部には、折曲線14aが設けられている。左側面板14と上面フラップ162との連結部には、折曲線14bが設けられている。
上記右側面板13での説明と同様、本発明では、切取線3aが、正面板11のほか、右側面板13、左側面板14及び底蓋15(具体的には正面板連結底面フラップ153)から選ばれる壁面にも連続して設けられており、その壁面は、それぞれの切取線3aで切り取って開封した後の残留片部4を折り返し可能とする折曲部7を有している。したがって、図1及び図2に示すように、左側面板14に切取線3aが設けられる場合は、正面板11と左側面板14とで残留片部4を形成し、図4に示すように、上記した本発明の作用効果を担うことになる。
(底蓋)
底蓋15は、複数の底面フラップ151~154が重なり合って形成される板状体であり、包装容器1の底面部を構成する。底蓋15は、各底面フラップ151~154との連結部にそれぞれ設けられた折曲線を基線として、正面板連結底面フラップ153、右側面板連結底面フラップ154、左側面板連結底面フラップ152、背面板連結底面フラップ151の順で折り曲げられて重なり合うことにより形成される。正面板連結底面フラップ153と右側面板連結底面フラップ154との折り曲げられる順番は上記の順番に限定されず、逆であってもよい。なお、正面板連結底面フラップ153は、正面板11に連結された底面フラップであり、正面板11との連結部には、折曲線11aが設けられている。背面板連結底面フラップ151は、背面板12に連結された底面フラップであり、背面板12との連結部には、折曲線12aが設けられている。右側面板連結底面フラップ154は、右側面板13に連結された底面フラップであり、右側面板13との連結部には、折曲線13aが設けられている。左側面板連結底面フラップ152は、左側面板14に連結された底面フラップであり、左側面板14との連結部には、折曲線14aが設けられている。
上記右側面板13での説明と同様、本発明では、切取線3aが、正面板11のほか、右側面板13、左側面板14及び底蓋15(具体的には正面板連結底面フラップ153)から選ばれる壁面にも連続して設けられており、その壁面は、それぞれの切取線3aで切り取って開封した後の残留片部4を折り返し可能とする折曲部7を有している。したがって、図6(B)に示すように、底蓋15(具体的には正面板連結底面フラップ153)に切取線3aが設けられる場合は、正面板11と底蓋15(具体的には正面板連結底面フラップ153)とで残留片部4を形成し、上記した本発明の作用効果を担うことになる。
(上蓋)
上蓋16は、上面フラップ161~164が、各連結部にそれぞれ設けられた折曲線を基線として折り曲げられて重なり合うことにより形成される上蓋である。取っ手(図示せず)を備える袋体2を包装した場合、上蓋16には、その取っ手を包装容器1の外部に露出させるための取手孔160が任意に設けられていてもよい。
背面板連結上面フラップ161は、背面板12に連結された上面フラップであり、背面板12との連結部には、折曲線12cが設けられている。この背面板連結上面フラップ161には、取手孔160の一部を形成する切欠き部161aが設けられていてもよい。正面板連結上面フラップ163は、正面板11に連結された上面フラップであり、正面板11との連結部には折曲線11dが設けられている。この正面板連結上面フラップ163には、取手孔160の一部を形成する切欠き部163aが設けられていてもよい。左側面板連結上面フラップ162は、左側面板14に連結された上面フラップであり、左側面板14との連結部には折曲線14bが設けられている。この左側面板連結上面フラップ162には、取手孔160の一部を形成する切欠き部162aが設けられていてもよい。また、右側面板連結上面フラップ164は、右側面板13に連結された上面フラップであり、右側面板13との連結部には折曲線13bが設けられている。この右側面板連結上面フラップ164には、取手孔160の一部を形成する切欠き部を形成させるためのスリット164aと折曲線164bとが設けられていてもよい。
(組立手順)
上述したように、糊代片121により胴部が形成された後、以下の手順で底蓋15及び上蓋16が形成される。ただし、包装容器1を組立てる手順は特に限定されるものではなく、下記の手順は好適な一例である。すなわち、(1)折曲線11aを基線として、正面板連結底面フラップ153を内側に折り曲げる。(2)折曲線13aを基線として、右側面板連結底面フラップ154を内側に折り曲げる。(3)折曲線14aを基線として、左側面板連結底面フラップ152を内側に折り曲げて部分的に右側面板連結底面フラップ154に接着する。(4)折曲線12aを基線として、背面板連結底面フラップ151を内側に折り曲げて部分的に左側面板連結底面フラップ152に接着する。これにより底蓋15が形成され、この段階で包装容器1の中に袋体2が収納される。(5)折曲線11dを基線として、正面板連結上面フラップ163を内側に折り曲げる。(6)折曲線12cを基線として、背面板連結上面フラップ161を内側に折り曲げる。(7)折曲線13bを基線として、右側面板連結上面フラップ164を内側に折り曲げる。(8)折曲線14bを基線として、左側面板連結上面フラップ162を内側に折り曲げて、部分的に右側面板連結上面フラップ164に接着する。これにより、上蓋16が形成される。なお、(5)と(6)の順番は逆でもよく、(7)と(8)の順番も逆でもよい。
(包装容器の材質、大きさ)
包装容器1の材質としては、紙製品(段ボールや板紙等の紙製品)を用いることが好ましいが、紙製品に限定されない。例えば、加工し易い樹脂等を使用してもよい。樹脂を使用した場合、樹脂の特性を生かした包装容器1を製造することができる。その結果、性質や外観の異なる複数種類の包装容器1を製造することができる。また、包装容器1の大きさも特に限定されないが、一般家庭で使用される飲料水等を袋体2に封入する場合には、包装容器1の縦横奥行の長さは、それぞれ数十センチ程度となるのが好ましい。包装容器1の形状は、直方体に限らず、立方体でもよく、また、一面とその対向する面が五角形以上の多角形であってもよい。
(引出用穴、固定用穴)
引出用穴3については既に説明したが、図1~図6に示すように、折曲部7を一辺に有し、切取線(ミシン目等)3aを他の三辺に有する四角形又は略四角形の残留片部4を折曲部7で折り返した際に生じる穴である。残留片部4は、図4に示す態様で注出口21を固定用穴5で固定するので、通常は四角形であるが、その機能を阻害しない範囲で多少変形した四角形(略四角形という。)であってもよい。なお、残留片部4の先端(折曲部7の反対側の端部のこと。)に設けられている凹形状の淵4bは、固定用穴5に注出口21を嵌め込んだ際に、その固定用穴5とともに注出口21を固定するように作用する。
固定用穴5についても既に説明したが、図1~図6に示すように、折曲部7の反対側の引出用穴先端部に設けられている。こうすることにより、折曲部7で折り返すとともに稜部8で折り曲げた残留片部4を元の形状に戻しながらスライドさせて元の位置に戻す際に、段ボールを歪めることなく行うことができる。
切取線3aが正面板11と右側面板13又は左側面板14とに設けられている場合は、固定用穴5は、図1~図5及び図6(A)に示すように、折曲部7の反対側の引出用穴下縁先端部に設けられている。引出用穴下縁先端部とは、例えば図3に示すように、固定用穴5が折曲部7の反対側の引出用穴先端部の切取線3aに突出するように設けられている場合、その折曲部7から延びる引出用穴下縁部の切取線3aの先端位置であるコーナー部のことを指している。こうすることにより、折曲部7で折り返すとともに稜部8で折り曲げた残留片部4を元の形状に戻しながらスライドさせて元の位置に戻す際に、段ボールを歪めることなく行うことができるとともに、正面板11の壁面で注出口21の重さを引出用穴下縁先端部で受け止めて安定して保持することができる。
一方、切取線3aが正面板11と底蓋15(具体的には正面板連結底面フラップ153)とに設けられている場合は、固定用穴5は、図6(B)に示すように、折曲部7の反対側の引出用穴上縁中央部に設けられている。こうすることにより、折曲部7で折り返すとともに稜部8で折り曲げた残留片部4を元の形状に戻しながらスライドさせて元の位置に戻す際に、段ボールを歪めることなく行うことができるとともに、正面板11の残留片部4の中央部で注出口21の重さを引出用穴上縁中央部で受け止めて安定して保持することができる。
固定用穴5は、引出用穴3の周縁に突出穴として設けられており、その突出穴の開口幅Wが、図2に示すように、注出口21が有する装着部位(図示しない)の直径と同じ又は略同じであることが好ましい。こうすることにより、注出口21の装着部位を突出穴に嵌め込むように固定することができ、その結果、注出口21をがたつきなく固定することができる。
なお、固定用穴5が折曲部7の反対側の引出用穴先端部に設けられている場合、正面板11から他の壁面に延びる固定用穴側縁(上縁又は下縁)のうち少なくとも一方の側縁には、正面板11のいずれかの位置に係合凹部9が設けられているようにしてもよい。こうすることにより、その係合凹部9と同じ形状の凸部4aを有する残留片部4を元の位置に戻す際に、凸部4aを係合凹部9に嵌め込んで契合させることができる。その結果、図4(C)に示す元の位置に戻した残留片部4が、図4(B)に示すスライド前の位置に戻ってしまうことを無くすことができ、注出口21をがたつきなく固定することができる。こうした係合凹部9は、スライド前の位置に戻ってしまう方向と直交する側縁に設けられていることが戻りを無くす上で望ましく、図5に示す上縁に設けられていてもよいし、固定用穴5と同様の下縁に設けられていてもよい。
以上説明したように、本発明に係る包装容器1は、切取線3aで切り取って開封した後の残留片部4は、その折曲部7で折り返し可能であるとともに、正面板11と他の壁面(13,14,153)とで構成された稜部8を支点として容易に折り曲げることができるので、残留片部4を元の形状に戻しながらスライドさせて元の位置に戻すことにより、段ボールを歪めることなく行うことができる。
1 包装容器
2 袋体
3 引出用穴
3a 切取線(ミシン目)
4 残留片部
4a 凸部
4b 凹形状の淵
5 固定用穴
5a 切取線(ミシン目)
6 切除片部
7 折曲部
8 稜部
9 係合凹部
11 正面板
11a~11d 折曲線
12 背面板
12a 折曲線(第1折曲線)
12b 折曲線
12c 折曲線
12d 折曲線
13 右側面板
13a,13b 折曲線
14 左側面板
14a,14b 折曲線
15 底蓋
16 上蓋
21 注出口
121 糊代片
151 底面フラップ(背面板連結底面フラップ)
152 底面フラップ(左側面板連結底面フラップ)
153 底面フラップ(正面板連結底面フラップ)
154 底面フラップ(右側面板連結底面フラップ)
151a 折曲線(第2折曲線)
152a 折曲線(第3折曲線)
153a 折曲線(第3折曲線)
160 取手孔
161 背面板連結上面フラップ
162 左側面板連結上面フラップ
163 正面板連結上面フラップ
164 右側面板連結上面フラップ
161a 切欠き部
162a 切欠き部
163a 切欠き部
164a スリット
164b 折曲線
100 従来の包装容器(バックインボックス)
103 引出用穴
104 残留片部
105 固定用穴
111 正面板
113a 切取線(ミシン目)
114 左側面板
115 底蓋

Claims (4)

  1. 液体を注出する注出口を有する袋体を包装するための包装容器であって、
    前記注出口を引き出すための引出用穴と該引出用穴の周縁に設けられて前記注出口を固定するための固定用穴とをそれぞれの切取線で切り取って形成可能とする正面板と、前記正面板に対向する位置に配置された背面板と、前記正面板と前記背面板とを連結して帯状の胴部を形成させる右側面板及び左側面板と、前記正面板の底辺に連結された底蓋と、を少なくとも有し、
    前記切取線が、前記正面板と、前記右側面板又は前記左側面板とからなる壁面に連続して設けられており、前記壁面は、前記それぞれの切取線で切り取って開封した後の残留片部を折り返し可能とする折曲部を有し、
    前記正面板に形成された前記固定用穴が、前記折曲部の反対側の引出用穴下縁先端部に突出穴として設けられている、ことを特徴とする包装容器。
  2. 前記突出穴の開口幅は、前記注出口が有する装着部位の直径と同じ又は略同じである、請求項1に記載の包装容器。
  3. 前記正面板から前記右側面板又は前記左側面板に対向して延びる固定用穴側縁のうち少なくとも一方の側縁には、前記正面板のいずれかの位置に係合凹部が設けられている、請求項1又は2に記載の包装容器。
  4. 前記袋体はバッグインボックスを構成する内袋であり、前記包装容器は前記バッグインボックスを構成する外装箱である、請求項1~3のいずれか1項に記載の包装容器。
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