JP7215246B2 - 表示装置、表示方法、及び表示プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、表示装置、表示方法、及び表示プログラムに関する。
視覚認知機能とは、眼から情報を入力する機能と、入力された情報を認識する機能とからなる。眼から情報を入力する機能では、視線を見たい物に向ける眼球運動などの視機能が重要である。視機能を評価する方法としては、例えば、表示部に図形を表示して被験者に注視させ、注視点の位置を検出して、図形における所定領域の注視時間を算出する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2017-158868号公報
特許文献1に記載の技術では、被験者の注視点を検出することで、注視時間を算出し評価者が評価をおこなう技術が記載されている。しかしながら、特許文献1に記載の技術は、被験者の視機能を評価することは記載されているものの、被験者に対して視機能の状況をフィードバックすることに関しては、言及されていない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、被験者に対して視機能の状況をフィードバックすることが可能な表示装置、表示方法、及び表示プログラムを提供することを目的とする。
本発明に係る表示装置は、被験者に注視させる所定の対象物を表示する表示部と、前記表示部を観察する被験者の注視点の位置を検出する注視点検出部と、前記所定の対象物に対応した特定領域を設定する領域設定部と、前記注視点が前記特定領域に存在するかを判定する判定部と、前記判定部の判定結果に基づいて、注視点データを算出する演算部と、前記注視点データが所定の指標表示条件を満たす場合に、前記表示部において前記注視点に対応する位置に指標を表示する表示制御部とを備える。
本発明に係る表示方法は、被験者に注視させる所定の対象物を表示部に表示することと、前記表示部を観察する被験者の注視点の位置を検出することと、前記所定の対象物に対応した特定領域を設定することと、前記注視点が前記特定領域に存在するかを判定することと、判定結果に基づいて、注視点データを算出することと、前記注視点データが指標表示条件を満たす場合に、前記表示部において前記注視点に対応する位置に指標を表示することとを含む。
本発明に係る表示プログラムは、被験者に注視させる所定の対象物を表示部に表示する処理と、前記表示部を観察する被験者の注視点の位置を検出する処理と、前記所定の対象物に対応した特定領域を設定する処理と、前記注視点が前記特定領域に存在するかを判定する処理と、判定結果に基づいて、注視点データを算出する処理と、前記注視点データが指標表示条件を満たす場合に、前記表示部において前記注視点に対応する位置に指標を表示する処理とをコンピュータに実行させる。
本発明によれば、被験者に対して視機能の状況をフィードバックすることが可能な表示装置、表示方法、及び表示プログラムを提供することができる。
図1は、本実施形態に係る表示装置の一例を模式的に示す図である。 図2は、表示装置の一例を示す機能ブロック図である。 図3は、表示部に表示する内容の一例を示す図である。 図4は、表示部に表示する内容の一例を示す図である。 図5は、表示部に表示する内容の一例を示す図である。 図6は、表示部に表示する内容の一例を示す図である。 図7は、表示部に表示する内容の一例を示す図である。 図8は、表示部に表示する内容の一例を示す図である。 図9は、表示部に表示する内容の一例を示す図である。 図10は、表示部に表示する内容の他の例を示す図である。 図11は、表示部に表示する内容の他の例を示す図である。 図12は、表示部に表示する内容の他の例を示す図である。 図13は、表示部に表示する内容の他の例を示す図である。 図14は、本実施形態に係る表示方法の一例を示すフローチャートである。 図15は、本実施形態に係る表示方法の他の例を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る表示装置、表示方法、及び表示プログラムの実施形態を図面に基づいて説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
以下の説明においては、三次元グローバル座標系を設定して各部の位置関係について説明する。所定面の第1軸と平行な方向をX軸方向とし、第1軸と直交する所定面の第2軸と平行な方向をY軸方向とし、第1軸及び第2軸のそれぞれと直交する第3軸と平行な方向をZ軸方向とする。所定面はXY平面を含む。
[表示装置]
図1は、本実施形態に係る表示装置100の一例を模式的に示す図である。本実施形態に係る表示装置100は、被験者の視線を検出し、検出結果を用いることで、被験者に対して視機能の状況をフィードバックする。表示装置100は、例えば被験者の瞳孔の位置と角膜反射像の位置とに基づいて視線を検出する装置、又は被験者の目頭の位置と虹彩の位置とに基づいて視線を検出する装置等、被験者の視線を検出可能な各種の装置を用いることができる。
図1に示すように、表示装置100は、表示装置10と、画像取得装置20と、コンピュータシステム30と、出力装置40と、入力装置50と、入出力インターフェース装置60とを備える。表示装置10、画像取得装置20、コンピュータシステム30、出力装置40及び入力装置50は、入出力インターフェース装置60を介してデータ通信を行う。表示装置10及び画像取得装置20は、それぞれ不図示の駆動回路を有する。
表示装置10は、液晶ディスプレイ(liquid crystal display:LCD)又は有機ELディスプレイ(organic electroluminescence display:OLED)のようなフラットパネルディスプレイを含む。本実施形態において、表示装置10は、表示部11を有する。表示部11は、画像等の情報を表示する。表示部11は、XY平面と実質的に平行である。X軸方向は表示部11の左右方向であり、Y軸方向は表示部11の上下方向であり、Z軸方向は表示部11と直交する奥行方向である。表示装置10は、ヘッドマウント型ディスプレイ装置であってもよい。表示装置10がヘッドマウント型ディスプレイ装置である場合、ヘッドマウントモジュール内に画像取得装置20のような構成が配置されることになる。
画像取得装置20は、被験者の左右の眼球EBの画像データを取得し、取得した画像データをコンピュータシステム30に送信する。画像取得装置20は、撮影装置21を有する。撮影装置21は、被験者の左右の眼球EBを撮影することで画像データを取得する。撮影装置21は、被験者の視線を検出する方法に応じた各種カメラを有する。例えば被験者の瞳孔の位置と角膜反射像の位置とに基づいて視線を検出する方式の場合、撮影装置21は、赤外線カメラを有し、例えば波長850[nm]の近赤外光を透過可能な光学系と、その近赤外光を受光可能な撮像素子とを有する。また、例えば被験者の目頭の位置と虹彩の位置とに基づいて視線を検出する方式の場合、撮影装置21は、可視光カメラを有する。撮影装置21は、フレーム同期信号を出力する。フレーム同期信号の周期は、例えば20[msec]とすることができるが、これに限定されない。撮影装置21は、例えば第1カメラ21A及び第2カメラ21Bを有するステレオカメラの構成とすることができるが、これに限定されない。
また、例えば被験者の瞳孔の位置と角膜反射像の位置とに基づいて視線を検出する方式の場合、画像取得装置20は、被験者の眼球EBを照明する照明装置22を有する。照明装置22は、LED(light emitting diode)光源を含み、例えば波長850[nm]の近赤外光を射出可能である。なお、例えば被験者の目頭の位置と虹彩の位置とに基づいて視線ベクトルを検出する方式の場合、照明装置22は設けられなくてもよい。照明装置22は、撮影装置21のフレーム同期信号に同期するように検出光を射出する。照明装置22は、例えば第1光源22A及び第2光源22Bを有する構成とすることができるが、これに限定されない。
コンピュータシステム30は、表示装置100の動作を統括的に制御する。コンピュータシステム30は、演算処理装置30A及び記憶装置30Bを含む。演算処理装置30Aは、CPU(central processing unit)のようなマイクロプロセッサを含む。記憶装置30Bは、ROM(read only memory)及びRAM(random access memory)のようなメモリ又はストレージを含む。演算処理装置30Aは、記憶装置30Bに記憶されているコンピュータプログラム30Cに従って演算処理を実施する。
出力装置40は、フラットパネルディスプレイのような表示装置を含む。なお、出力装置40は、印刷装置を含んでもよい。入力装置50は、操作されることにより入力データを生成する。入力装置50は、コンピュータシステム用のキーボード又はマウスを含む。なお、入力装置50が表示装置である出力装置40の表示部に設けられたタッチセンサを含んでもよい。
本実施形態に係る表示装置100は、表示装置10とコンピュータシステム30とが別々の装置である。なお、表示装置10とコンピュータシステム30とが一体でもよい。例えば表示装置100がタブレット型パーソナルコンピュータを含んでもよい。この場合、当該タブレット型パーソナルコンピュータに、表示装置、画像取得装置、コンピュータシステム、入力装置、出力装置等が搭載されてもよい。
図2は、表示装置100の一例を示す機能ブロック図である。図2に示すように、コンピュータシステム30は、表示制御部31と、注視点検出部32と、領域設定部33と、判定部34と、演算部35と、評価部36と、入出力制御部37と、記憶部38とを有する。コンピュータシステム30の機能は、演算処理装置30A及び記憶装置30B(図1参照)によって発揮される。なお、コンピュータシステム30は、一部の機能が表示装置100の外部に設けられてもよい。
注視点検出部32は、被験者の注視点の位置データを検出する。本実施形態において、注視点検出部32は、画像取得装置20によって取得される被験者の左右の眼球EBの画像データに基づいて、三次元グローバル座標系で規定される被験者の視線ベクトルを検出する。注視点検出部32は、検出した被験者の視線ベクトルと表示装置10の表示部11との交点の位置データを、被験者の注視点の位置データとして検出する。つまり、本実施形態において、注視点の位置データは、三次元グローバル座標系で規定される被験者の視線ベクトルと、表示装置10の表示部11との交点の位置データである。本実施形態において、注視点は、被験者に注視されることで指定される表示部11上の指定点である。注視点検出部32は、規定のサンプリング周期毎に被験者の注視点の位置データを検出する。このサンプリング周期は、例えば撮影装置21から出力されるフレーム同期信号の周期(例えば20[msec]毎)とすることができる。
領域設定部33は、表示部11に特定領域を設定する。特定領域は、例えば円形、楕円形、多角形、これらの組み合わせの形状等、各種の平面形状とすることができる。領域設定部33は、表示部11の全体に特定領域を設定してもよいし、表示部11の一部に特定領域を設定してもよい。本実施形態において、領域設定部33で設定される各領域は、原則として表示部11には表示されない。なお、例えば表示制御部31の制御により、各領域が表示部11に表示されるようにしてもよい。
判定部34は、領域設定部33によって特定領域が設定される期間に、注視点が特定領域に存在するか否かを判定し、判定データを出力する。判定部34は、規定の判定周期毎に注視点が特定領域に存在するか否かを判定する。判定周期としては、例えば撮影装置21から出力されるフレーム同期信号の周期(例えば20[msec]毎)と同一の周期とすることができる。この場合、判定部34の判定周期は、注視点検出部32のサンプリング周期と同一である。
演算部35は、判定部34の判定データに基づいて、上記の特定領域が設定される期間における注視点の移動の経過を示す注視点データを算出する。演算部35は、注視点データとして、例えば存在時間データを算出する。存在時間データは、注視点が特定領域に存在した存在時間を示すデータである。判定部34において注視点が存在すると判定された判定回数が多い特定領域ほど、その特定領域に注視点が存在した存在時間が長いと推定することができる。したがって、本実施形態において、存在時間は、判定部34による判定回数とすることができる。つまり、存在時間は、特定領域において検出される注視点のサンプリング回数とすることができる。演算部35は、判定部34により特定領域に注視点が存在すると判定された判定回数をカウントするカウンタを有する。
表示制御部31は、被験者の視機能を評価するための評価用画像を表示部11に表示する。評価用画像の表示形態は、動画及び静止画のいずれであってもよい。また、表示制御部31は、注視点データが指標表示条件を満たす場合に、表示部11において注視点に対応する位置に指標を表示する。この場合、表示制御部31は、指標表示条件として存在時間が所定時間以上である場合に、表示部11に指標を表示する。
指標は、例えば移動用指標と固定用指標とを含む。移動用指標は、注視点検出部32で注視点が検出されるごとに注視点の位置に表示される。つまり、移動用指標は、注視点検出部32によってサンプリングされるごとに、サンプリングされた注視点の位置に表示される。固定用指標は、注視点データが指標表示条件を満たした時点での注視点の位置に表示される。つまり、固定用指標は、指標表示条件を満たすこととなった注視点の位置に表示される。
指標の外観のうち、指標の形状については、例えば円形、楕円形、多角形、又はこれらを組み合わせた形状等、各種の形状とすることができる。また、指標の形状は、幾何学的形状に限定されず、動物や植物等を示す画像であってもよい。指標の外観のうち、指標の色については、例えば表示部11に表示可能な色であればどのような色であってもよく、単色または複数の色の組み合わせでもよい。指標の外観のうち、指標の大きさについては、例えば表示部11に表示可能な大きさであれば、どのような大きさであってもよい。表示制御部31は、表示部11に指標を表示させた状態で、注視点データが指標表示条件を満たさなくなった場合に、指標を非表示とする。上記した指標は、指標データとして記憶部38に記憶される。
評価部36は、注視点データに基づいて、被験者の評価データを求める。評価データは、例えば表示部11に表示される評価用画像の所定領域を被験者が注視できているかを評価するデータを含む。
入出力制御部37は、画像取得装置20及び入力装置50の少なくとも一方からのデータ(眼球EBの画像データ、入力データ等)を取得する。また、入出力制御部37は、表示装置10及び出力装置40の少なくとも一方にデータを出力する。入出力制御部37は、被験者に対する課題をスピーカ等の出力装置40から出力してもよい。
記憶部38は、上記の判定データ、注視点データ(存在時間データ)、指標データを記憶する。また、記憶部38は、表示部11を観察する被験者の注視点の位置を検出する処理と、表示部11に特定領域を設定する処理と、注視点が特定領域に存在するかをそれぞれ判定する処理と、判定結果に基づいて、注視点データを算出する処理と、注視点データが指標表示条件を満たす場合に、表示部11において注視点に対応する位置に指標を表示する処理とをコンピュータに実行させる表示プログラムを記憶する。
[表示方法]
次に、本実施形態に係る表示方法について説明する。本実施形態に係る表示方法では、上記の表示装置100を用いることにより、被験者に対して視機能の状況をフィードバックする。
図3は、表示部11に表示する内容の一例を示す図である。表示制御部31は、被験者の視機能を評価するための評価用画像を表示部11に表示する。表示制御部31は、例えば対象物Qを表示部11に表示している。対象物Qは、例えば円形状である。なお、被験者には、対象物Qをしばらくの間注視するように、表示部11、出力装置40等により予め指示を与えておくことができる。なお、対象物Qは、円形状には限定されない。
領域設定部33は、対象物Qに対応した特定領域ARを設定する。本実施形態において、特定領域ARは、基準位置Aを中心とする円形である。なお、特定領域ARは、円形に限定されず、他の形状であってもよい。基準位置Aは、例えば対象物Qの中心位置であってもよい。領域設定部33は、例えば対象物Qを含む領域に特定領域ARを設定することができる。
注視点検出部32は、規定のサンプリング周期(例えば20[msec])毎に、表示部11における被験者の注視点Pの位置を検出する。表示部11には、注視点検出部32によって検出される注視点Pの位置を破線で示しているが、当該注視点Pは、図3の時点では表示部11には表示されていない。このように、注視点Pが表示されない場合、被験者は、自分が注視している位置を把握することが困難となる。例えば、被験者が注視していると認識する位置と、検出される注視点の位置とが異なる場合、被験者が認識している注視位置と検出された注視点位置とのずれを把握できず、被験者の認識とは異なる位置を注視しているという結果が得られる可能性がある。
本実施形態において、表示制御部31は、注視点データが指標表示条件を満たす場合に、表示部11において注視点Pに対応する位置に指標を表示する。被験者が注視する位置を被験者本人にリアルタイムに把握させることで、例えば被験者が注視していると認識する位置と、検出される注視点の位置とが異なる場合、被験者に注視点Pの位置を修正する機会を与えることができる。
判定部34は、領域設定部33によって特定領域ARが設定される期間に、注視点Pが特定領域ARに存在するか否かを判定し、判定データを出力する。判定部34は、規定の判定周期毎に注視点Pが特定領域ARに存在するか否かを判定する。判定周期としては、注視点検出部32のサンプリング周期と同一である。
演算部35は、判定部34の判定データに基づいて、特定領域ARが設定される期間における注視点Pの移動の経過を示す注視点データを算出する。演算部35は、注視点データとして、例えば存在時間データを算出する。
表示制御部31は、注視点データが指標表示条件を満たす場合に、表示部11において注視点Pに対応する位置に指標を表示する。この場合、表示制御部31は、第1の指標表示条件(以下、「条件1」と表記する)として、第1の存在時間が所定時間以上である場合に、注視点の位置が検出されるごとに、表示部11の注視点に対応する位置に指標を表示する。表示部11に指標を表示する。条件1として、例えば直近の50回の注視点Pが連続して特定領域AR内でサンプリングされること、とすることができる。また、条件1を満たすことで表示される指標は、移動用指標であるとする。
図4から図9は、表示部11に表示する内容の一例を示す図である。図4に示す場合、被験者の注視点Pが対象物Q上に位置しており、被験者が対象物Qを注視している状態である。この場合、注視点Pは、対象物Qを含む特定領域AR内に位置する。注視点Pが特定領域ARに位置してから直近の50回の注視点Pが連続して特定領域AR内でサンプリングされるまでの間、指標は表示されない。
特定領域AR内の位置で連続して50回の注視点Pがサンプリングされた場合、図5に示すように、注視点Pの位置に移動用指標Mが表示される。移動用指標Mは、注視点Pがサンプリングされるごとに、サンプリングされた注視点の位置に表示される。つまり、移動用指標Mは、注視点Pの移動に対応して移動する。図5では、移動用指標Mが黒丸状である例が示されているが、移動用指標Mの表示形態についてはこれに限定されない。注視点Pが特定領域AR内に位置し続ける場合、移動用指標Mが表示された状態が継続する。
一方、移動用指標Mが表示された状態で、被験者の注視点Pが特定領域ARの外側で検出された場合、特定領域ARの内側における検出ではないため、条件1を満たさないことになる。このように、表示制御部31は、移動用指標Mを表示させた状態で条件1を満たさない状態となった場合、図6に示すように、移動用指標Mを非表示とすることができる。
表示制御部31は、第2の指標表示条件(以下、「条件2」と表記する)として、第2の存在時間が所定時間以上である場合に、当該第2の存在時間が所定時間以上となった時点での表示部11の注視点に対応する位置に指標を表示する。条件2として、例えば、移動用指標Mが表示されてから直近の50回の注視点Pが連続して特定領域AR内でサンプリングされること、とすることができる。また、条件2を満たすことで表示される指標は、固定用指標であるとする。更に、条件2を満たすことにより、条件2の注視点Pのカウントがリセットされるとする。
例えば、移動用指標Mが表示された図5に示す状態から、直近の50回の注視点Pが更に連続して特定領域AR内でサンプリングされる場合、条件2を満たすことになる。したがって、この場合、表示制御部31は、図7に示すように、50回目にサンプリングされた注視点Pの位置に固定用指標Sを表示させる。固定用指標Sは、注視点Pの移動に関わらず、50回目にサンプリングした注視点Pの位置に留まった状態で表示される。図7では、固定用指標Sが白丸状である例が示されているが、固定用指標Sの表示形態についてはこれに限定されない。注視点Pが特定領域AR内に位置し続ける場合、移動用指標Mが表示された状態が継続する。固定用指標Sが1つ表示されたため、条件2の注視点Pのカウントはリセットされる。
したがって、移動用指標M及び固定用指標Sが表示された状態から、直近の50回の注視点Pが更に連続して特定領域AR内でサンプリングされる場合、再び条件2を満たすことになる。この場合、表示制御部31は、図8に示すように、50回目にサンプリングされた注視点Pの位置に固定用指標S1を表示させる。固定用指標S1は、固定用指標Sと同様に、白丸状であるが、これに限定されず、固定用指標Sとは異なる表示形態であってもよい。例えば、対象物Qをしばらくの間注視するという指示に対して、固定用指標Sが表示されるように設定してもよい。この場合、固定用指標Sを表示することにより、視機能が正常であると判定できる。
表示制御部31は、移動用指標M及び固定用指標S、S1が表示された状態で、被験者の注視点Pが特定領域ARの外側で検出された場合、特定領域ARの内側における検出ではないため、条件1を満たさないことになる。表示制御部31は、移動用指標Mを表示させた状態で条件1を満たさない状態となった場合、図9に示すように、移動用指標Mを非表示とすることができる。なお、この場合において、表示制御部31は、固定用指標S、S1については表示部11に表示させておくことができる。なお、移動用指標Mと同様に固定用指標S、S1についても非表示としてもよい。
図10及び図11は、表示部11に表示する内容の他の例を示す図である。図10に示すように、表示制御部31は、例えば被験者に対する課題情報I1及び回答対象物Q1~Q4を表示部11に表示する。本実施形態において、課題情報I1は、「五角形」を示す図柄をしばらく見つめさせる、という内容の課題が例として示されている。回答対象物としては、三角形を示す回答対象物Q1と、四角形を示す回答対象物Q2と、五角形を示す回答対象物Q3と、六角形を示す回答対象物Q4とが含まれる。課題情報I1に対する正解(五角形)である回答対象物Q3を含む領域には、領域設定部33により特定領域ARが設定されている。表示制御部31は、上記の条件1(直近の50回の注視点Pが連続して特定領域AR内でサンプリングされる)を指標表示条件とする。また、条件1を満たすことで表示される指標は、移動用指標Mであるとする。
被験者が五角形を示す回答対象物Q3をしばらく見つめることにより、被験者の注視点Pが特定領域AR内に留まった状態となる。この状態で、特定領域AR内の位置で連続して50回の注視点Pがサンプリングされた場合、図11に示すように、注視点Pの位置に移動用指標Mが表示される。表示制御部31は、移動用指標Mが表示されたことをトリガーとして、表示部11に課題に対する回答が終了した旨の指示情報I2を表示させる。このように、表示部11に指標(移動用指標M)が表示されるまで被験者が対象物(回答対象物Q3)を見続けることを、回答終了の条件とすることができる。この場合、被験者に対して回答対象物をしばらく見つめることにより回答が終了するという回答方式の趣旨を容易に把握させることができる。
図12及び図13は、表示部11に表示する内容の他の例を示す図である。図12に示すように、表示制御部31は、図10と同様の課題情報I1及び回答対象物Q1~Q4を表示部11に表示する。なお、図12に示す例では、領域設定部33により、回答対象物Q1~Q4のそれぞれを含む領域に特定領域ARが設定されている。表示制御部31は、上記の条件1(直近の50回の注視点Pが連続して特定領域AR内でサンプリングされる)及び条件2(移動用指標Mが表示されてから直近の50回の注視点Pが連続して特定領域AR内でサンプリングされる)を指標表示条件とする。また、条件1を満たすことで表示される指標は、移動用指標Mであり、条件2を満たすことで表示される指標は、固定用指標Sであるとする。
このような条件において、被験者が五角形を示す回答対象物Q1~Q4のいずれかをしばらく見つめることにより、被験者の注視点Pが特定領域AR内に留まった状態となる。この状態で条件1を満たす場合、つまり、特定領域AR内の位置で連続して50回の注視点Pがサンプリングされた場合、図12に示すように、注視点Pの位置に移動用指標Mが表示される。移動用指標Mが表示されることにより、例えば被験者が注視していると認識する位置と、検出される注視点の位置とが異なる場合、被験者に注視点Pの位置を修正する機会を与えることができる。例えば、図12に示す例では、移動用指標Mが回答対象物Q2上に表示されている。被験者は、例えば回答対象物Q3を注視しているという認識であった場合、視点を右にずらすことで、注視点Pの位置を修正することができる。
また、所定の回答対象物Q1~Q4のいずれかに対応する位置に移動用指標Mが表示された状態から、被験者が同じ領域を更に注視し続けて条件2を満たした場合、つまり、特定領域AR内の位置で連続して更に50回の注視点Pがサンプリングされた場合、図13に示すように、表示制御部31は、回答が確定したとして固定用指標Sを表示してもよい。なお、図13では、移動用指標Mに固定用指標Sが重なった状態を示しているが、この態様に限定されない。更に、表示制御部31は、固定用指標Sが表示されたことをトリガーとして、課題に対する回答が終了した旨の指示情報I2を表示してもよい。これにより、移動用指標Mを表示して被験者に注視点の位置のずれを修正する機会を与えた上で、最終的に被験者が注視した回答を固定用指標Sにより決定して、検査を終了とすることができる。したがって、決定した回答に基づいて評価を行うことができる。
図14は、本実施形態に係る表示方法の一例を示すフローチャートである。図14では、移動用指標Mを表示させる場合の一例を示している。図14に示すように、まず、指標表示条件Cを設定する(ステップS101)。ステップS101において、表示制御部31は、例えば使用者に入力装置50等を介して指標表示条件Cを入力するよう案内する情報を出力装置40に出力する。そして、入力装置50に対する入力結果に基づいて、指標表示条件Cを設定する。指標表示条件Cは、例えば特定領域ARの位置及び範囲と、特定領域ARにおける注視点Pの存在時間とが含まれる。領域設定部33は、設定された指標表示条件Cに基づいて、表示部11に特定領域ARを設定する。
次に、表示制御部31は、指標の外観を設定する(ステップS102)。ステップS102では、ステップS101と同様、表示制御部31は、例えば記憶部38に記憶された指標の画像データの中から候補を出力装置40に出力し、使用者に入力装置50等を介して画像データを選択する入力するよう案内する。そして、入力装置50に対する入力結果に基づいて、指標の外観を設定する。
次に、注視点の検出を開始する(ステップS103)。注視点検出部32は、被験者の注視点Pを検出し、検出した注視点Pの位置を算出する(ステップS104)。判定部34は、算出された注視点Pの位置に基づいて、注視点検出部32のサンプリング周期と同一の判定周期で、注視点Pが特定領域ARに存在するか否かを判定して、判定データを出力する。演算部35は、判定部34の判定データに基づいて、注視点Pの存在時間データを算出する。
表示制御部31は、演算部35で算出される存在時間データに基づいて、注視点Pが指標表示条件Cを満たすか否かを判断する(ステップS105)。注視点Pが指標表示条件Cを満たすと判定された場合(ステップS105のYes)、ステップS102にて設定された指標を、表示部11における注視点Pの位置に表示する(ステップS106)。また、注視点Pが指標表示条件Cを満たさないと判定された場合(ステップS105のNo)、指標表示条件Cに応じて注視点Pの表示状態を更新する(ステップS108)。ステップS108では、例えば表示部11に注視点Pの指標が表示された状態から指標表示条件Cを満たさない状態となった場合、表示制御部31は、指標の表示をクリアする。また、表示部11に注視点Pの指標が表示されていない状態において指標表示条件Cを満たさない場合、表示制御部31は、表示部11に指標を表示しないままの状態を維持する。
ステップS106又はステップS108の処理の後、演算部35は、注視点Pの検出が終了したか否かを判定する(ステップS107)。注視点Pの検出が終了したと判定された場合(ステップS107のYes)、処理を終了する。注視点Pの検出が終了していないと判定された場合(ステップS107のNo)、ステップS104以降の処理を繰り返し行う。
図15は、本実施形態に係る表示方法の他の例を示すフローチャートである。図15では、移動用指標M及び固定用指標S、S1、…、を表示させる場合の一例を示している。図15に示すように、まず、指標表示条件を設定して注視点Pの検出を開始する(ステップS201)。ステップS201では、移動用指標Mを表示するための第1の指標表示条件(以下、指標表示条件C1と表記する)及び固定用指標S、S1、…、を表示するための第2の指標表示条件(以下、指標表示条件C2と表記する)を設定する。ここでは、指標表示条件C1は、特定領域ARにおける第1の存在時間が所定時間以上である場合、例えば、直近の50回の注視点Pが連続して特定領域AR内でサンプリングされること、とする。また、指標表示条件C2は、特定領域ARにおける第2の存在時間が所定時間以上である場合、例えば、移動用指標Mが表示されてから直近の50回の注視点Pが連続して特定領域AR内でサンプリングされること、とする。また、指標表示条件C2が満たされた場合、注視点Pのカウントがリセットされるとする。また、ステップS201では、移動用指標M及び固定用指標S、S1、…、の外観を設定する。また、ステップS201では、特定領域ARの位置及び範囲と、特定領域ARにおける注視点Pの存在時間とを設定する。
次に、注視点検出部32は、被験者の注視点Pを検出し、検出した注視点Pの位置を算出する(ステップS202)。判定部34は、上記同様に、算出された注視点Pの位置に基づいて、注視点検出部32のサンプリング周期と同一の判定周期で、注視点Pが特定領域ARに存在するか否かを判定して、判定データを出力する。演算部35は、判定部34の判定データに基づいて、注視点Pの存在時間データを算出する。
表示制御部31は、演算部35で算出される存在時間データに基づいて、指標表示条件C1に規定される特定領域内に注視点Pが位置するか否かを判定する(ステップS203)。特定領域AR内に注視点Pが位置すると判定された場合(ステップS203のYes)、表示制御部31は、指標表示条件C1に規定される所定回数(ここでは50回)連続であるか否かを判定する(ステップS204)。所定回数連続であると判定された場合(ステップS204のYes)、表示制御部31は、移動用指標が非表示であるか否かを判定する(ステップS205)。非表示であると判定された場合(ステップS205のYes)、表示制御部31は、表示部11の注視点Pの位置に移動用指標Mを表示する(ステップS206)。
また、ステップS203において特定領域AR内に注視点Pが位置しないと判定された場合(ステップS203のNo)、演算部35は、指標表示条件C1の連続判定回数をクリアする(ステップS207)。その後、表示制御部31は、移動用指標Mが表示されているか否かを判定する(ステップS208)。移動用指標Mが表示されていると判定された場合(ステップS208のYes)、移動用指標Mの表示をクリアし(ステップS209)、後述するステップS214以降の処理を行う。移動用指標Mが表示されていないと判定された場合(ステップS208のNo)、後述するステップS215以降の処理を行う。
また、ステップS204において、注視点Pが特定領域AR内に位置するが、所定回数連続ではないと判定された場合(ステップS204のNo)、後述するステップS215以降の処理を行う。
また、ステップS205において、移動用指標Mが非表示ではない(既に表示されている)と判定された場合(ステップS205のNo)、表示制御部31は、移動用指標Mの表示を継続して行う(ステップS210)。
ステップS206又はS210の処理を行った後は、表示部11に移動用指標Mが表示された状態である。この状態において、表示制御部31は、指標表示条件C2に規定される特定領域に注視点Pが位置するか否かを判定する(ステップS211)。本実施形態では、指標表示条件C1、C2の特定領域が共に特定領域ARと同一であるため、ステップS211の判定結果は、ステップS203と同様となる。一方、指標表示条件C1と指標表示条件C2とで特定領域の設定が異なる場合、ステップS211において判定される。
ステップS211において、指標表示条件C2に規定される特定領域内に注視点Pが位置すると判定された場合(ステップS211のYes)、表示制御部31は、指標表示条件C2に規定される所定回数(ここでは50回)連続であるか否かを判定する(ステップS212)。所定回数連続であると判定された場合(ステップS212のYes)、表示制御部31は、連続で50回目にサンプリングされた注視点Pの位置に固定用指標Sを表示する(ステップS213)。その後、指標表示条件C2における連続判定回数のカウンタをリセットする(ステップS214)。
また、ステップS211において特定領域AR内に注視点Pが位置しないと判定された場合(ステップS211のNo)、ステップS214以降の処理を行う。また、ステップS212において、注視点Pが特定領域AR内に位置するが、所定回数連続ではないと判定された場合(ステップS212のNo)、後述するステップS215以降の処理を行う。
ステップS204のNo、ステップS208のNo、ステップS212のNo、又はステップS214の処理が行われた後、演算部35は、注視点Pの検出が終了したか否かを判定する(ステップS215)。注視点Pの検出が終了したと判定された場合(ステップS215のYes)、処理を終了する。注視点Pの検出が終了していないと判定された場合(ステップS215のNo)、ステップS202以降の処理を繰り返し行う。
以上のように、本実施形態に係る表示装置100は、被験者に注視させる所定の対象物を表示する表示部11と、表示部11を観察する被験者の注視点の位置を検出する注視点検出部32と、所定の対象物に対応した特定領域ARを設定する領域設定部33と、注視点が特定領域ARに存在するかをそれぞれ判定する判定部34と、判定部34の判定結果に基づいて、注視点データを算出する演算部35と、注視点データが指標表示条件を満たす場合に、表示部11において注視点に対応する位置に指標を表示する表示制御部31とを備える。
本実施形態に係る表示方法は、被験者に注視させる所定の対象物を表示部11に表示することと、表示部11を観察する被験者の注視点の位置を検出することと、所定の対象物に対応した特定領域ARを設定することと、注視点が特定領域ARに存在するかをそれぞれ判定することと、判定結果に基づいて、注視点データを算出することと、注視点データが指標表示条件を満たす場合に、表示部11において注視点に対応する位置に指標を表示することとを含む。
本実施形態に係る表示プログラムは、被験者に注視させる所定の対象物を表示部11に表示する処理と、表示部11を観察する被験者の注視点の位置を検出する処理と、所定の対象物に対応した特定領域ARを設定する処理と、注視点が特定領域ARに存在するかをそれぞれ判定する処理と、判定結果に基づいて、注視点データを算出する処理と、注視点データが指標表示条件を満たす場合に、表示部11において注視点に対応する位置に指標を表示する処理とをコンピュータに実行させる。
本実施形態によれば、注視点データが指標表示条件を満たす場合に、表示制御部31が表示部11において注視点Pに対応する位置に指標を表示する。被験者が注視する位置を被験者本人にリアルタイムに把握させることで、例えば被験者が注視していると認識する位置と、検出される注視点の位置とが異なる場合、被験者が認識している注視位置と検出された注視点位置とのずれを把握させ、被験者に注視点Pの位置のずれを修正する機会を与えることができる。これにより、被験者が認識している注視位置と検出された注視点位置とのずれが無く、被験者の注視点を表示することが可能となる。
本実施形態に係る表示装置100において、注視点データは、特定領域ARに注視点が連続して存在した第1の存在時間を含み、所定の指標表示条件は第1の指標表示条件を含み、第1の指標表示条件は、第1の存在時間が所定時間以上である場合に、注視点の位置が検出されるごとに、表示部の注視点に対応する位置に指標として移動用指標Mを表示する。移動用指標Mを表示することにより、被験者が認識している注視位置と検出された注視点位置とのずれを把握させることができる。これにより、被験者に注視点の位置のずれを修正する機会を与えることができる。
本実施形態に係る表示装置100において、注視点データは、特定領域ARに注視点が連続して存在した第2の存在時間を含み、所定の指標表示条件は第2の指標表示条件を含み、第2の指標表示条件は、第2の存在時間が所定時間以上である場合に、注視点データが第2の指標表示条件を満たした時点での表示部11の注視点に対応する位置に、指標として固定用指標Sを表示する。固定用指標Sが表示されることで、被験者の最終的な注視点を把握することができる。
本実施形態に係る表示装置100において、第2の指標表示条件は、第1の指標表示条件により移動用指標を表示した後、更に第2の存在時間が所定時間以上である場合に、固定用指標Sを表示する。これにより、移動用指標Mを表示して被験者に注視点の位置のずれを修正する機会を与えた上で、最終的に被験者が注視した回答を固定用指標Sにより決定して、検査を終了とすることができる。したがって、決定した回答に基づいて評価を行うことができる。
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。例えば、上記各実施形態では、表示装置100を、被験者に対して視機能の状況をフィードバックする表示装置として用いる場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、表示装置100は、発達障がいや認知機能障害および脳機能障害などの被験者の評価に用いてもよい。
また、本実施形態では、移動用指標を表示した後、固定用指標を表示する形態を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、移動用指標を表示するが、固定用指標を表示しない形態であってもよい。また、移動用指標を表示せずに、固定用指標を表示する形態であってもよい。
A…基準位置、C,C1,C2…指標表示条件、I1…課題情報、I2…指示情報、M…移動用指標、EB…眼球、P…注視点、Q…対象物、Q1~Q4…回答対象物、S,S1…固定用指標、AR…特定領域、10…表示装置、11…表示部、20…画像取得装置、21…撮影装置、21A…第1カメラ、21B…第2カメラ、22…照明装置、22A…第1光源、22B…第2光源、30…コンピュータシステム、30A…演算処理装置、30B…記憶装置、30C…コンピュータプログラム、31…表示制御部、32…注視点検出部、33…領域設定部、34…判定部、35…演算部、36…評価部、37…入出力制御部、38…記憶部、40…出力装置、50…入力装置、60…入出力インターフェース装置、100…表示装置

Claims (5)

  1. 被験者に注視させる所定の対象物を表示する表示部と、
    前記表示部を観察する被験者の注視点の位置を検出する注視点検出部と、
    前記所定の対象物に対応した特定領域を設定する領域設定部と、
    前記注視点が前記特定領域に存在するかを判定する判定部と、
    前記判定部の判定結果に基づいて、注視点データを算出する演算部と、
    前記注視点データが所定の指標表示条件を満たす場合、前記注視点検出部が前記被験者の注視点の位置を検出している期間に、前記表示部における前記被験者の注視点に対応する位置に指標を表示する表示制御部と
    を備える表示装置。
  2. 前記注視点データは、前記特定領域に前記注視点が連続して存在した第1の存在時間を含み、
    前記所定の指標表示条件は第1の指標表示条件を含み、
    前記第1の指標表示条件は、前記第1の存在時間が所定時間以上である場合に、前記注視点の位置が検出されるごとに、前記表示部の前記注視点に対応する位置に前記指標として移動用指標を表示する、
    請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記注視点データは、前記特定領域に前記注視点が連続して存在した第2の存在時間を含み、
    前記所定の指標表示条件は第2の指標表示条件を含み、
    前記第2の指標表示条件は、前記第2の存在時間が所定時間以上である場合に、前記注視点データが前記第2の指標表示条件を満たした時点での前記表示部の前記注視点に対応する位置に、前記指標として固定用指標を表示する、
    請求項1に記載の表示装置。
  4. 被験者に注視させる所定の対象物を表示部に表示することと、
    前記表示部を観察する被験者の注視点の位置を検出することと、
    前記所定の対象物に対応した特定領域を設定することと、
    前記注視点が前記特定領域に存在するかを判定することと、
    判定結果に基づいて、注視点データを算出することと、
    前記注視点データが指標表示条件を満たす場合、前記被験者の注視点の位置を検出している期間に、前記表示部における前記被験者の注視点に対応する位置に指標を表示することと
    を含む表示方法。
  5. 被験者に注視させる所定の対象物を表示部に表示する処理と、
    前記表示部を観察する被験者の注視点の位置を検出する処理と、
    前記所定の対象物に対応した特定領域を設定する処理と、
    前記注視点が前記特定領域に存在するかを判定する処理と、
    判定結果に基づいて、注視点データを算出する処理と、
    前記注視点データが指標表示条件を満たす場合、前記被験者の注視点の位置を検出している期間に、前記表示部における前記被験者の注視点に対応する位置に指標を表示する処理と
    をコンピュータに実行させる表示プログラム。
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