JP7214582B2 - 軌道融雪用ノズルの防護装置 - Google Patents

軌道融雪用ノズルの防護装置 Download PDF

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Description

この発明は、鉄道軌道の分岐器のクロッシング部に向けて温風や温水などを噴射し、雪氷を融かして除去する融雪装置を構成するノズルが走行する列車より落下する雪氷によって損傷されないように防護する軌道融雪用ノズルの防護装置に関する。
鉄道線路の分岐器はポイント部、リード部、クロッシング部及びガイドレールによって複雑に構成したものからなっており、このうちポイント部は可動部分であるため、降雪寒冷地においてはポイント部が凍結することにより、転換不能になる事態が発生することがある。そこで、従来、鉄道の分岐器には、雪氷が介在することでポイント不転換が発生しないように、分岐器のクロッシング部に向けて温風や温水などを噴射し、雪氷を融かして除去する融雪装置が設置されている。
分岐器のクロッシング部に向けて温水などを噴射し、雪氷を融かして除去する融雪装置としては、例えば、特許文献1に開示されているように、クロッシング部に向けて温水を噴射するノズルを備えた融雪装置が知られている。
特開2001-279633号公報 特開2012-144922号公報
特許文献1に開示されている融雪装置は、クロッシング部に向けて温水を噴射するノズルが、上方を車両が通過する軌道内のレール間に配設されるため、走行する列車より落下する雪氷によって損傷されることがある。そこで、バラスト軌道では、枕木を利用して箱状をなす金属製の落雪カバーをノズルの上方を覆うように設けることで、融雪用ノズルを落雪から防護する技術が知られている。しかしながら、スラブ軌道では、上記のような落雪カバーを設置する枕木がないため、適用するのが困難であるという課題があった。
なお、スラブ軌道における軌道部品の防護装置に関しては、軌道を横断するように配設されているケーブルを落雪から防護するためのゴム製の防護板に関する発明が提案されている(特許文献2)。
しかしながら、特許文献2の防護板が設置される箇所は。レールの外側であって、防護対象も軌道面に敷設されている真っ直ぐなケーブルであるため、比較的設置作業が容易である。これに対し、本発明の軌道融雪用ノズルの防護装置を設置したいのは、基本レールとガイドレールとの間のような狭隘な箇所であり、アンカーボルトを設けることができないとともに、防護対象であるノズルの形状も複雑であるため、特許文献2のような防護板は使用することができないという課題がある。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたもので、特にスラブ軌道のクロッシング部に設置するのに好適であって、列車からの落下雪氷により融雪用ノズルが損傷されるのを防止することができる軌道融雪用ノズルの防護装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、
弾性材料で形成され防護対象の融雪用ノズルの水平部に係合される主防護部材と、前記融雪用ノズルの軌道からの立上がり部に係合されるクリップ部材と、前記主防護部材と前記クリップ部材とを結合する結合手段とを備えた軌道融雪用ノズルの防護装置において、
前記主防護部材は、列車が進行して来る側に傾斜面が形成されているとともに、融雪用ノズルの水平部が係合可能な係合凹部が下面から上方へ向かって形成され、
前記クリップ部材は、融雪用ノズルの立上がり部に係合可能な第1部位と、前記主防護部材の前記係合凹部に嵌合可能な第2部位とを備え、少なくとも前記第1部位が弾性材料で形成され、
前記クリップ部材の前記第1部位が前記主防護部材の前記係合凹部に嵌合された状態で、前記主防護部材と前記クリップ部材とが前記結合手段によって結合されるように構成したものである。
上記のような手段によれば、主防護部材がそれぞれ弾性材料で形成されるとともに前側に傾斜面が形成されているため、走行する列車から剥がれて落下した雪氷塊が主防護部材に衝突しても衝撃を吸収することができる。その結果、落下雪氷により融雪用ノズルが損傷されるのを防止することができる。また、傾斜面の角度を適切に設定することによって、衝突後の雪氷塊を上方へ跳ね返さずに列車進行方向へ逃がすことができ、主防護部材に衝突した雪氷が上方へ跳ね返って列車の床下構成部材が損傷されるのを低減することができる。さらに、クリップ部材を主防護部材の一部に嵌合させているため、防護装置全体をコンパクトに構成することができ、クロッシング部のような狭隘な箇所に設置されている融雪用ノズルを防護することができる。
ここで、望ましくは、前記主防護部材の後壁には、上下方向に所定の間隔だけ離れた位置に、表面側から前記係合凹部の内壁面まで達する一対のボルト挿通穴が形成され、
前記一対のボルト挿通穴には、前記係合凹部の内側にて融雪用ノズルの水平部に係合されたUボルトの両端の雄ネジ部が挿通され、前記主防護部材の後壁から突出した前記雄ネジ部にそれぞれナットが螺合されるように構成する。
かかる構成によれば、Uボルトによって主防護部材を融雪用ノズルの水平部に固定することができ、それによって主防護部材が融雪用ノズルから外れたり横方向へずれたりするのを防止することができる。
また、望ましくは、 前記一対のボルト挿通穴は、水平方向の長穴であるようにする。これにより、ノズルに対する主防護部材21の位置調整が容易に行える。
また、前記クリップ部材の前記第2部位は前記第1部位とともに弾性材料によって一体に形成され、
前記第2部位には、融雪用ノズルの立上がり部に係合された状態で、前記第1部位に達する縦方向のスリットが形成されているようにする。
これにより、第2部位のスリットを広げるように変形させることができ、クリップ部材を融雪用ノズルの立上がり部に容易に装着させることができる。
さらに、望ましくは、前記クリップ部材の前記第2部位には、前記スリットと交差する位置に当該第2部位を水平方向に貫通するようにボルト挿通穴が形成され、
前記主防護部材の下部には、前記係合凹部に嵌合された前記第2部位の前記ボルト挿通穴に対応する部位にボルト挿通穴が形成され、
前記結合手段は、前記第2部位の前記ボルト挿通穴と前記主防護部材の下部に形成された前記ボルト挿通穴とを貫通するように挿入された結合用ボルトであるようにする。
これにより、結合用ボルトによって主防護部材とクリップ部材とをしっかりと結合することができ、それによって主防護部材が融雪用ノズルから外れたり横方向へずれたりするのをより確実に防止することができる。
さらに、望ましくは、前記結合手段は、前記主防護部材の後壁に接合される後壁側押えプレートと、前記主防護部材の前壁の下部に接合される前壁側押えプレートと、を備え、
前記後壁側押えプレートと前記前壁側押えプレートが前記主防護部材の後壁と前壁にそれぞれに接合された状態で、前記主防護部材の下部に形成された前記ボルト挿通穴に対応する部位にボルト挿通穴が形成され、
前記結合用ボルトは、前記後壁側押えプレートと前記主防護部材の下部と前記クリップ部材の前記第2部位と前記前壁側押えプレートに形成された前記ボルト挿通穴を貫通するように挿入され、先端の雄ネジ部にナットが螺合されることで、前記主防護部材と前記クリップ部材とを結合するようにする。
上記のような構成によれば、後壁側押えプレートと前壁側押えプレートとによって主防護部材の下部を挟持させた状態で、両者を結合することができるため、弾性材料で形成された主防護部材が、結合用ボルトに螺合するナットの締め付け力や主防護部材へ衝突した雪氷塊の衝撃力により破損されるのを防止することができ、防護装置の耐久性を高めることができる。
本発明によれば、スラブ軌道のクロッシング部に容易に設置することができるとともに、列車からの落下雪氷により融雪用ノズルが損傷されるのを防止することができる軌道融雪用ノズルの防護装置を実現することができるという効果がある。
本発明に係る軌道融雪用ノズルの防護装置の一実施形態を示すもので、(A)は防護装置を装着する前の融雪用ノズルの状態を示す斜視図、(B)は防護装置を融雪用ノズルに装着した状態を示す斜視図である。 実施形態の軌道融雪用ノズルの防護装置を構成する主防護部材の詳細を示すもので、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は背面図である。 実施形態の軌道融雪用ノズルの防護装置を構成するクリップ部材の詳細を示すもので、(A)は平面図、(B)は側面図、(C)は開いた状態を示す平面図である。 主防護部材とクリップ部材とを結合するための結合金具の具体例を示すもので、(A)は結合金具を構成する後壁側押えプレートを示す図、(B)はUボルトを示す図、(C)は前壁側押えプレートを示す図、(D)は結合用ボルトおよびナットを示す図である。 主防護部材とクリップ部材とを結合して融雪用ノズルに装着した様子を示すもので、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は平面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る軌道融雪用ノズルの防護装置の実施形態について、詳細に説明する。なお、以下の説明では、走行して来る列車に対向する側を前側、反対側を後側と称する。
図1(A)は本発明に係る防護装置を装着する前の融雪用ノズルの状態を示す斜視図、図1(B)は実施形態の防護装置を融雪用ノズルに装着した状態を示す斜視図、図2は実施形態の軌道融雪用ノズルの防護装置を構成する主防護部材の詳細を示す平面図、正面図および断面側面図、図3は実施形態の軌道融雪用ノズルの防護装置を構成するクリップ部材の詳細を示す平面図、正面図および断面側面図である。
図1(A)に示すように、防護装置を装着する前の防護対象の融雪用ノズル10は、例えばクロッシング部の基本レールR1とガイドレールR2との間の軌道面から立ち上がる立上がり部11と、該立上がり部11からレールと直交する方向に水平に延びる水平部12と、水平部12の終端からレールと平行な方向に水平に延びる噴射部13とを備える。立上がり部11の下端は、軌道内に埋設されている温風供給用配管に接続されており、温風供給用配管の他端はポンプまたはヒータに接続されており、噴射部13から温風を基本レールR1の腹部側面に沿って噴出することで、レール側面に付着している雪氷を融解させるように構成されている。
図1(B)に示すように、本実施形態の軌道融雪用ノズルの防護装置20は、融雪用ノズル10の水平部12を防護する台形状の主防護部材21と、該主防護部材21の下方に配設されて融雪用ノズル10の立上がり部11に係合されることで主防護部材21の外れを防止するためのクリップ部材22とを備え、傾斜面21aのある前側が融雪用ノズル10の噴射部13と反対方向を向くようにして装着されている。
また、上記主防護部材21とクリップ部材22は、硬質ゴムのような弾性材料で形成されている。主防護部材21とクリップ部材22の形成材料である硬質ゴムとしては、例えば硬度65程度のプロロプレンが考えられる。
次に、上記主防護部材21とクリップ部材22のそれぞれの形状および機能について、図2および図3を用いて説明する
図2は、本実施形態の防護装置20を構成する主防護部材21の詳細が示されている。このうち、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は背面図である。
図2(B)に示されているように、主防護部材21は、前面(図では右側の面)に所定の角度(例えば32°)を有する傾斜面21aが形成されているとともに、ほぼ中央には融雪用ノズル10の水平部12が挿入可能な大きさを有する係合凹部21bが下向きに形成されており、傾斜面21aの下流側の下方すなわち主防護部材21の前端下部には、タイプレートなど軌道側の部品との干渉を回避するための切欠き21cが形成されている。
上記係合凹部21bの左側の壁(後壁)が薄くなっているのは、後壁を変形させて、係合凹部21bの下側の開口を広げて、融雪用ノズル10の水平部12を通過させるためである。また、図2(C)に示されているように、主防護部材21の後壁下部の中心には、下向きのボルト挿通用スリット21dが形成され、後壁の上部と中間高さ位置には、水平方向の長穴21e1,21e2が平行に形成されている。また、特に限定されるものでないが、主防護部材21の後壁下部の両側部には、切欠き21f1,21f2が形成されている。
さらに、図2(A)に示されているように、主防護部材21の下部の上記係合凹部21bと切欠き21cに挟まれた部位には、上記スリット21dに対向するようにボルト挿通穴21gが形成されている。
図3には、実施形態の軌道融雪用ノズルの防護装置を構成するクリップ部材22の詳細が示されている。このうち、(A)は平面図、(B)は側面図、(C)は開いた状態を示す平面図である。
図3(A)および(B)から分かるように、クリップ部材22は全体としてほぼ直方体状をなしており、図3(B)に示されているように、中心から少しずれた位置に、融雪用ノズル10の立上がり部11に係合可能な係合穴22aが形成されているとともに、先端部から係合穴22aに向かってスリット22bが鉛直方向に形成されている。
また、図3(A)に示されているように、上記係合穴22aと交差しない位置に、スリット22bと直交するようにボルト挿通用の長穴22cが水平方向に形成されている。
上記のように、本実施形態のクリップ部材22には係合穴22aに達するスリット22bが形成されているため、図3(C)に示されているように、クリップ部材22はスリット22bを開くように変形させることができ、これによってクリップ部材22を融雪用ノズル10の立上がり部11に容易に係合させることができる。
図4には、上記主防護部材21とクリップ部材22とを結合するための結合金具30の詳細が示されている。結合金具30は、いずれも金属製である、後壁側押えプレート31と、Uボルト32と、前壁側押えプレート33と、結合用ボルト34およびナット35と、Uボルト32の端部に螺合されるナット36(図5(A)参照)とからなる。
図4(A)~(D)のうち、(A)は結合金具を構成する後壁側押えプレート31の例を示す図、(B)はUボルト32の例を示す図、(C)は前壁側押えプレート33の例を示す図、(D)は結合用ボルト34およびナット35の例を示す図である。
後壁側押えプレート31は、図4(A)に示されているように、図2(C)の主防護部材21の後壁とほぼ同じ形状を有しており、下部の中心には下向きのボルト挿通用スリット31dが形成され、後壁の上部と中間高さ位置には、水平方向に一対の長穴31e1,31e2が形成されている。この長穴31e1,31e2の縦方向の幅は、図4(B)に示されているUボルト32の端部が挿通可能な大きさであり、長穴31e1と31e2の間隔はUボルト32の両端部の間隔と同じである。なお、Uボルト32の両端部には雄ネジ部32a,32bが設けられている。
前壁側押えプレート33は、図4(C)に示されているように、矩形状をなし中央に図4(D)のボルト34が挿通可能なボルト挿通穴33aが形成されている。この前壁側押えプレート33は、図4(D)に破線で示すように、ボルト34の頭部に溶接で結合され一体化されていても良い。
図5には、上記主防護部材21とクリップ部材22とを結合して融雪用ノズル10に装着した様子が示されている。このうち、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は平面図である。
図5(A)に示されているように、主防護部材21は、係合凹部21bの奥部に、融雪用ノズル10の水平部12が位置するように配置されるとともに、融雪用ノズル10の水平部12にUボルト32が横向き姿勢でセットされ、雄ネジ部32a,32bが、主防護部材21の長穴21e1,21e2および後壁側押えプレート31の長穴31e1と31e2を貫通し、その先端にナット36がそれぞれ螺合されている。Uボルト32の雄ネジ部32a,32bが挿通されるのが長穴21e1,21e2および長穴31e1と31e2であるため、ノズルに対する主防護部材21の位置調整が容易に行える。
また、主防護部材21の係合凹部21bの下部には、融雪用ノズル10の立上がり部11に装着されたクリップ部材22の先端側が挿入され、主防護部材21のボルト挿通穴21gとクリップ部材22の長穴22cと主防護部材21のスリット21dと後壁側押えプレート31のスリット31dを貫通するように、結合用ボルト34が挿入され、先端にナット35が螺合されることで、主防護部材21とクリップ部材22と後壁側押えプレート31とが結合されている。
上記のように、本実施形態の防護装置20は、融雪用ノズル10の水平部12を覆うように硬質ゴム製の主防護部材21が装着されているため、走行する列車から剥がれて落下した雪氷塊から融雪用ノズルを保護することができる。また、主防護部材21の列車が進行して来る側に傾斜面21aが設けられているため、列車から剥がれて落下して衝突した雪氷塊を上方へ跳ね返さずに列車進行方向へ逃がすことができる。その結果、主防護部材21に衝突した雪氷塊が上方へ跳ね返って列車の床下構成部材に当たるのを抑制して、列車の床下構成部材や主防護部材それ自身が損傷されるのを低減することができる。
さらに、後壁側押えプレート31と前壁側押えプレート33とによって、主防護部材21の下部を挟持させた状態で両者を結合することができるため、弾性材料(硬質ゴム)により形成された主防護部材21が、結合用ボルト34のナット35やUボルト32を固定するナット36を締め付けた際の力や主防護部材21へ衝突した雪氷塊の衝撃力によって破損されるのを防止することができ、防護装置20の耐久性を高めることができる。
次に、上記実施形態の防護装置20の融雪用ノズル10への装着方法について説明する。
防護装置20を融雪用ノズル10へ装着するには、先ずクリップ部材22を、スリット22bに沿って開いた状態に変形させたまま、融雪用ノズル10の立上がり部11へ移動させて、係合穴22aに立上がり部11を係合させる。続いて、Uボルト32を融雪用ノズル10の水平部12に係合させた後、主防護部材21を、係合凹部21bを下向きにした状態で、係合凹部21bの下端が広がるように変形させたまま、融雪用ノズル10の水平部12へ移動させて、Uボルト32の両端部が、主防護部材21の長穴21e1,21e2に挿入されるようにして、係合凹部21bの奥に水平部12を係合させる。
次に、係合凹部21bの入口へクリップ部材22の先端部分(スリット22bが形成されている部位)を嵌合させる。その後、主防護部材21の後壁に、Uボルト32の両端部が長穴31e1,31e2に挿入された状態となるようにして、後壁側押えプレート31を接合させ、Uボルト32の両端の雄ネジ部32a,32bにナット36を螺合させる。
続いて、主防護部材21のボルト挿通穴21gとクリップ部材22の長穴22cと主防護部材21のスリット21dと後壁側押えプレート31のスリット31dとを貫通するように、結合用ボルト34を挿入し、先端にナット35を螺合させて締め付けて、作業が終了する。なお、クリップ部材22と主防護部材21の装着順序は逆であっても良い。
以上、本発明を実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、発明の要旨を逸脱しない範囲において、適宜変更可能である。例えば、上記実施形態では、主防護部材21に形成する傾斜面21aの傾斜角度を、新幹線のような高速で走行する軌道に設置される融雪用ノズルを防護することを想定して一例として32°に設定しているが、在来線の場合には、傾斜角度をもっと小さく設定しても良い。また、上記実施形態では、主防護部材21の強度(材質)等によっては、主防護部材21に傾斜面21aを設けずに、垂直面としても良い。
また、上記実施形態では、クリップ部材22全体を硬質ゴムで形成すると説明したが、クリップ部材22は、少なくとも融雪用ノズル10の立上がり部11と係合する部位がゴムで形成されていればよい。また、主防護部材21とクリップ部材22の材料を硬質ゴムとしたが、同様な性質を有する他の弾性材料を使用しても良い。
さらに、上記実施形態では、クリップ部材22にスリット22bを設けているが、スリット22bを設けずに、係合穴22aの径を大きくして、係合穴22aに噴射部13を通過させるようにして、クリップ部材22を融雪用ノズル10の先端側から立上がり部11の側へ移動させ、係合穴22aと立上がり部11との隙間にゴム製の間隙材を挿入して介在させることで、クリップ部材22を固定するようにしても良い。
さらに、上記実施形態では、スラブ軌道のクロッシング部に配設された融雪用ノズルを防護することを想定して説明したが、本発明の軌道融雪用ノズルの防護装置20は、バラスト軌道のクロッシング部に配設された融雪用ノズルを防護したい場合にも利用することができる。
10 融雪用ノズル
11 立上がり部
12 水平部
13 噴射部
20 防護装置
21 主防護部材
21a 傾斜面
21b 係合凹部
21g ボルト挿通穴
22 クリップ部材
22a 係合穴
22b スリット
31 後壁側押えプレート
32 Uボルト
33 前壁側押えプレート
34 結合用ボルト

Claims (6)

  1. 弾性材料で形成され防護対象の融雪用ノズルの水平部に係合される主防護部材と、前記融雪用ノズルの軌道からの立上がり部に係合されるクリップ部材と、前記主防護部材と前記クリップ部材とを結合する結合手段とを備えた軌道融雪用ノズルの防護装置であって、
    前記主防護部材は、列車が進行して来る側に傾斜面が形成されているとともに、融雪用ノズルの水平部が係合可能な係合凹部が下面から上方へ向かって形成され、
    前記クリップ部材は、融雪用ノズルの立上がり部に係合可能な第1部位と、前記主防護部材の前記係合凹部に嵌合可能な第2部位とを備え、少なくとも前記第1部位が弾性材料で形成され、
    前記クリップ部材の前記第2部位が前記主防護部材の前記係合凹部に嵌合された状態で、前記主防護部材と前記クリップ部材とが前記結合手段によって結合されることを特徴とする軌道融雪用ノズルの防護装置。
  2. 前記主防護部材の後壁には、上下方向に所定の間隔だけ離れた位置に、表面側から前記係合凹部の内壁面まで達する一対のボルト挿通穴が形成され、
    前記一対のボルト挿通穴には、前記係合凹部の内側にて融雪用ノズルの水平部に係合されたUボルトの両端の雄ネジ部が挿通され、前記主防護部材の後壁から突出した前記雄ネジ部にそれぞれナットが螺合されることを特徴とする請求項1に記載の軌道融雪用ノズルの防護装置。
  3. 前記一対のボルト挿通穴は、水平方向の長穴であることを特徴とする請求項2に記載の軌道融雪用ノズルの防護装置。
  4. 前記クリップ部材の前記第2部位は前記第1部位とともに弾性材料によって一体に形成され、
    前記第2部位には、融雪用ノズルの立上がり部に係合された状態で、前記第1部位に達する縦方向のスリットが形成されていることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の軌道融雪用ノズルの防護装置。
  5. 前記クリップ部材の前記第2部位には、前記スリットと交差する位置に当該第2部位を水平方向に貫通するようにボルト挿通穴が形成され、
    前記主防護部材の下部には、前記係合凹部に嵌合された前記第2部位の前記ボルト挿通穴に対応する部位にボルト挿通穴が形成され、
    前記結合手段は、前記第2部位の前記ボルト挿通穴と前記主防護部材の下部に形成された前記ボルト挿通穴とを貫通するように挿入された結合用ボルトであることを特徴とする請求項4に記載の軌道融雪用ノズルの防護装置。
  6. 前記結合手段は、前記主防護部材の後壁に接合される後壁側押えプレートと、前記主防護部材の前壁の下部に接合される前壁側押えプレートと、を備え、
    前記後壁側押えプレートと前記前壁側押えプレートが前記主防護部材の後壁と前壁にそれぞれに接合された状態で、前記主防護部材の下部に形成された前記ボルト挿通穴に対応する部位にボルト挿通穴が形成され、
    前記結合用ボルトは、前記後壁側押えプレートと前記主防護部材の下部と前記クリップ部材の前記第2部位と前記前壁側押えプレートに形成された前記ボルト挿通穴を貫通するように挿入され、先端の雄ネジ部にナットが螺合されることで、前記主防護部材と前記クリップ部材とを結合することを特徴とする請求項5に記載の軌道融雪用ノズルの防護装置。
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