JP7214481B2 - 風向調整装置 - Google Patents

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Description

本発明は、風向調整用のルーバを回動可能に備える風向調整装置に関する。
従来、自動車などの車両に用いられる空調装置において、風を吹き出す吹出口に備えられる風向調整装置は、空調風吹出装置、エアアウトレット、ベンチレータ、レジスタなどとも呼ばれ、例えばインストルメントパネルやセンタコンソール部などの車両の各部に設置され、冷暖房による快適性能の向上に寄与している。
例えば、上下方向に短手状で、左右方向に長手状の開口を備える風向調整装置において、短手方向の風向制御をするために、内壁を開口に向かうにしたがい断面が上下方向に狭くなるように形成するとともに、この内壁の内方に、長手方向に延びて上下方向に回動可能に1枚のルーバを配置したものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2017-13783号公報 (第6-8頁、図1-6)
しかしながら、上記の構成の場合、例えば長手方向への風向制御のためには、別途の複数枚のルーバが必要になる。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、簡素な構成で広範囲に風向を調整可能な風向調整装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の風向調整装置は、筒状に形成され、一端部から他端部へと内部を風が通過するケース体と、このケース体に設けられ、風が通過する方向に沿う第一軸線周りに回動可能な支持部と、この支持部に対して、前記第一軸線と交差する第二軸線周りに回動可能に支持されるルーバと、このルーバにより制御される風が吹き出す排気口と、球状に形成された回転体部と、を具備し、前記ケース体は、前記第一軸線について回転体となる球状の内壁部を前記排気口に連なって備え、前記回転体部は、前記内壁部の内方に同心に位置して前記ケース体の内部を通過する風を外周面に沿って回り込ませる整流機能を有するものである。
求項記載の風向調整装置は、請求項記載の風向調整装置において、ルーバは、回転体部が嵌合される切欠部を備えるものである。
請求項記載の風向調整装置は、請求項1または2記載の風向調整装置において、ケース体は、第一軸線に沿って軸方向を有する筒状の軸支持部を内部に備え、支持部は、前記第一軸線周りに回動可能に前記軸支持部に挿入される被支持部と、ルーバを第二軸線周りに回動可能に支持する支持受け部とを備えたものである。
請求項記載の風向調整装置は、請求項1または2記載の風向調整装置において、ケース体は、筒状のダクト部と、排気口を端部に有する筒状のパネルとを備え、前記パネルは、ルーバを第二軸線周りに回動可能に支持するとともに、前記ダクト部の端部に対して第一軸線周りに回動可能に取り付けられた支持部であるものである。
請求項1記載の風向調整装置によれば、第一軸線について回転体となる内壁部を排気口に連なって備えるケース体に対して第一軸線周りに回動可能に配置した支持部に対し、ルーバを第一軸線と交差する第二軸線周りに回動可能に支持することで、多数のルーバを備えることなく、簡素な構成で、支持部の回動と、支持部に対するルーバの回動との組み合わせによって、全方位に一様な安定した風を供給可能となり、排気口から吹き出される風向を様々な方向に広範囲に調整可能となるとともに、球状の内壁部の内方に同心に配置した球状の回転体部が外周面に沿って風を回り込ませる整流機能を有することで、風を排気口へと安定的に導くことができる
求項記載の風向調整装置によれば、請求項記載の風向調整装置の効果に加えて、回転体部は、ルーバの切欠部に嵌合されるため、ルーバを第二軸線周りに回動させたときのルーバと回転体部との干渉を防止しつつ、切欠部が回転体部により閉塞されるので、切欠部からの風の漏れを抑制できる。
請求項記載の風向調整装置によれば、請求項1または2記載の風向調整装置の効果に加えて、第一軸線に沿って軸方向を有する筒状の軸支持部に対し、支持部の被支持部を、第一軸線周りに回動可能に挿入し、支持部の支持受け部に、ルーバを、第二軸線周りに回動可能に支持することで、第一軸線周り及び第二軸線周りに回動可能なルーバを備える風向調整装置を簡素な構成で容易に形成できる。
請求項記載の風向調整装置によれば、請求項1または2記載の風向調整装置の効果に加えて、筒状のパネルに対し、ルーバを、第二軸線周りに回動可能に支持するとともに、パネルを、筒状のダクト部の端部に対して第一軸線周りに回動可能に取り付けることで、排気口を端部に有するパネルを利用して、第一軸線周り及び第二軸線周りに回動可能なルーバを備える風向調整装置を簡素な構成で容易に形成できる。
本発明の第1の実施の形態の風向調整装置の一部を示す斜視図である。 同上風向調整装置の分解斜視図である。 (a)は同上風向調整装置のルーバの中立位置とした状態での断面図、(b)はルーバを最大振り角とした状態での断面図である。 同上風向調整装置の斜視図である。 本発明の第2の実施の形態の風向調整装置の一部を示す斜視図である。 同上風向調整装置の斜視図である。
以下、本発明の第1の実施の形態の構成について、図面を参照して説明する。
図1ないし図4において、10は風向調整装置を示す。風向調整装置10は、例えば自動車などの車両に備えられた空調装置などからの風の向き、すなわち風向を調整する空調用のものである。風向調整装置10は、図示しないが、自動車の内装部材、例えばインストルメントパネルやセンタコンソール、オーバーヘッドコンソール部、センタピラーあるいはドアトリムなどの被設置部に設置されている。
本実施の形態の風向調整装置10は、丸型に設定されている。この風向調整装置10は、エアアウトレット、ベンチレータ、レジスタなどとも呼ばれる。この風向調整装置10は、風が内部を通過する円筒状のケース体11と、ケース体11に設けられた整流部12と、ケース体11に対し可動的なルーバ13とを備えている。そして、風向調整装置10は、ルーバ13が、風が通過する方向に沿う所定の第一軸線A周りと、この第一軸線Aと交差(直交)する第二軸線B周りとに回動可能となっており、ルーバ13により向きが制御された風を排気口14から吹き出すようになっている。
ケース体11は、上流端部である一端部から、下流端部である他端部へと内部を風が通過する通風路である。ケース体11は、第一軸線Aに対し平行または略平行に軸方向を有する。本実施の形態のケース体11は、第一軸線Aと中心軸と一致または略一致する。本実施の形態において、ケース体11は、円筒状のダクト部15と、このダクト部15の端部に取り付けられる円筒状のパネル16とが同軸または略同軸に連結されて構成されている。ケース体11の軸方向に対し平行または略平行である。本実施の形態において、第一軸線Aは、ケース体11の中心軸と一致または略一致する。
ダクト部15は、ケース体11の上流側部分をなすものである。ダクト部15は、パネル16よりも軸方向に長く形成されている。ダクト部15のパネル16とは反対側の端部は、通風路の上流端、すなわち空調風の受入口となっている。ダクト部15は、本実施の形態において、円筒状のダクト部本体部17と、このダクト部本体部17に連なるパネル受け部18とを一体的に備えている。ダクト部本体部17は、ダクト部15の上流側部分をなすものである。本実施の形態において、ダクト部本体部17は、径寸法が一定または略一定の直円筒状に形成されている。また、パネル受け部18は、ダクト部15の下流側部分をなしパネル16と連結される部分である。パネル受け部18は、球面状に形成されており、ダクト部本体部17から離れる方向に向かって拡開されている。パネル受け部18は、ケース体11の中心軸、つまり第一軸線Aについて回転体となっている壁部である。
パネル16は、ダクト部15、本実施の形態ではパネル受け部18と連結され、ケース体11の下流側部分をなすものである。パネル16は、端部に円形状の上記の排気口14を有し、ダクト部18の端部、本実施の形態ではパネル受け部18の端部の外周部に取り付けられる。パネル16は、排気口14を除き、ルーバ13を覆って配置されている。パネル16は、本実施の形態において、回転体として形成されている。例えば、パネル16は、ダクト部15に取り付けられるパネル取付部20と、排気口14を区画する区画部21とを一体的に備えている。
パネル取付部20は、本実施の形態において、軸方向に短い直円筒状に形成されている。パネル取付部20は、ダクト部15のパネル受け部18の外部に取り付けられる。本実施の形態において、パネル取付部20は、パネル受け部18に対し爪嵌合されて固定されている。また、区画部21は、球面状に形成されており、パネル取付部20側から排気口14側に向かって徐々に縮径されている。区画部21は、ダクト部15のパネル受け部18と等しいまたは略等しい径寸法に形成されている。そして、区画部21は、ダクト部15に対してパネル16が取り付けられた位置で、パネル受け部18とともに、排気口14へと連なる通風路の一部をなす球状の内壁部23を一体的にケース体11に構成するようになっている。内壁部23は、第一軸線Aについて回転体となっている。
整流部12は、ケース体11を流れる空調風を整流する部分である。また、整流部12は、ケース体11に対して可動するルーバ13の後述する切欠部25からの空調風の漏れを防止するものである。整流部12は、ケース体11に支持される被支持部26を備えている。また、整流部12は、切欠部25と嵌合される回転体部である嵌合部27を備えている。
被支持部26は、柱状または筒状に形成されたシャフト部である。被支持部26は、嵌合部27の外周面から径方向に突出している。被支持部26は、ケース体11の内部に形成された取付部29に挿入されて保持されている。取付部29は、筒状に形成され、ケース体11の内部に配置されている。取付部29は、本実施の形態において、ケース体11と同軸状に配置されている。つまり、取付部29は、ケース体11の中心軸(第一軸線A)に沿って延びている。したがって、整流部12は、ケース体11の中心軸に沿って、ケース体11と同軸または略同軸に配置される。言い換えると、整流部12は、第一軸線Aに沿って位置する。本実施の形態において、取付部29は、ダクト部15のダクト部本体部17の端部にてパネル受け部18に臨む位置に配置され、パネル16と対向している。取付部29は、ケース体11、本実施の形態ではダクト部15(ダクト部本体部17)に対し、放射状に形成された連結部であるリブ30によって連結されている。リブ30は、本実施の形態において、例えば十字状に配置され、ケース体11(ダクト部15)を補強する機能も有する。取付部29に対し挿入された被支持部26は、取付部29の反対側の端部側から抜止部材であるビス31により抜け止め保持される。ビス31は、取付部29の端部に対し、間隙保持部材であるワッシャ32を挟んで挿入され、取付部29の内部で被支持部26にねじ止め固定される。
嵌合部27は、球状に形成されている。嵌合部27は、コアンダ効果により空調風を外周面に沿って回り込ませる整流機能を有する。嵌合部27は、整流部12がケース体11に取り付けられた状態で、第一軸線A、本実施の形態ではケース体11の中心軸について回転体となっている。嵌合部27は、整流部12がケース体11に取り付けられた状態で、取付部29に対して突出した位置に配置され、内壁部23の内方に位置している。本実施の形態において、嵌合部27は、内壁部23と同心に位置している。また、嵌合部27は、整流部12がケース体11に取り付けられた状態で、切欠部25に嵌合される位置に配置される。
また、整流部12は、本実施の形態において、ルーバ13をケース体11に対して回動可能に支持する支持部である。本実施の形態の整流部12は、ケース体11に対し、第一軸線A周りに(第一軸線Aを中心として)所定の角度範囲、例えば360°で回動可能に支持されている。そのため、被支持部26は、円柱状または円筒状に形成され、取付部29に対して軸回り方向に回動可能に支持されている。また、取付部29は、第一軸線Aに沿って軸方向を有する円筒状に形成され、被支持部26が回動可能に挿入される軸支持部である。さらに、本実施の形態の整流部12は、ルーバ13を支持する支持受け部34を備えている。
支持受け部34は、ルーバ13を第二軸線B周りに(第二軸線Bを中心として)回動可能に支持する。支持受け部34は、被支持部26の軸方向に対して交差(直交)する方向に沿って軸方向を有して形成される。本実施の形態では、支持受け部34は、嵌合部27の両側、すなわち嵌合部27の中心を挟んで互いに反対側の位置にそれぞれ配置されている。つまり、第二軸線Bは、支持受け部34,34を結ぶ方向に沿って設定される。本実施の形態において、第二軸線Bと第一軸線Aとは、嵌合部27の中心位置で交差している。そのため、第二軸線Bは、整流部12の回転角度に応じて、第一軸線Aと交差(直交)する仮想平面上において所定の角度範囲、例えば360°に亘り向きが変わるようになっている。
さらに、整流部12は、本実施の形態において、例えば複数の部材に分割されていてよい。本実施の形態において、整流部12は、第一軸線A及び第二軸線Bを含む仮想平面、つまり嵌合部27の赤道位置で二つの部材37,38に分割されており、一の部材37に被支持部26及び嵌合部27の半球部分が位置し、他の部材38に支持受け部34及び嵌合部27の残りの半球部分が位置している。これら二つの部材37,38は、例えば互いに爪嵌合により一体的に固定される。整流部12を分割する部材はこれに限られるものではない。
ルーバ13は、ケース体11の下流端部側に位置し、排気口14から吹き出される空調風の向きを設定したり、空調風の流路を遮断したりするものである。本実施の形態において、ルーバ13は1つ設定されている。ルーバ13は、板状に形成されている。また、ルーバ13は、半円形状に形成されている。ルーバ13の径寸法は、ケース体11の径寸法よりも小さく設定されている。本実施の形態において、ルーバ13の径寸法は、内壁部23の径寸法よりも僅かに小さく設定されている。また、本実施の形態のルーバ13には、上記の切欠部25が形成されている。切欠部25は、半円形状に形成され、ルーバ13に対して同心状に配置されている。このため、本実施の形態のルーバ13は、半円弧状の帯状となっている。切欠部25は、整流部12の嵌合部27が嵌合され、ルーバ13の操作時に嵌合部27と摺接する部分である。つまり、切欠部25は、ルーバ13を取り付けた状態で、第一軸線Aと第二軸線Bとの交差位置を中心とする半円形状となっている。また、切欠部25は、嵌合部27と等しいまたは嵌合部27よりも僅かに大きい径寸法を有している。さらに、ルーバ13は、支持受け部34に回動可能に支持される支持軸部40を備えている。本実施の形態において、支持軸部40は、ルーバ13の切欠部25の互いに対向する位置、すなわちルーバ13の円弧の中心に対して互いに反対側の位置に配置されている。すなわち、支持軸部40は、ルーバ13の内側に配置されている。支持軸部40は、第二軸線Bに沿って配置される。本実施の形態では、支持受け部34,34が凹状、支持軸部40,40が軸状となっているが、これらの関係は逆でもよく、支持受け部34,34が軸状、支持軸部40,40が凹状となっていてもよいし、一方の支持受け部34が軸状、他方の支持受け部34が凹状、一方の支持軸部40が凹状、他方の支持軸部40が軸状などとなっていてもよい。
また、ルーバ13には、ユーザがルーバ13を操作する際に摘む摘み部42が形成されている。摘み部42は、ルーバ13から径方向に突出している。また、摘み部42は、排気口14からパネル16の外部に延出している。なお、摘み部42は必須の構成ではない。
次に、第1の実施の形態の作用を説明する。
風向調整装置10を組み立てる際には、部材37,38を互いに一体的に固定して整流部12を構成するとともに、整流部12の支持受け部34,34に対し、別途形成したルーバ13の支持軸部40,40を回動可能に支持する。この状態で、整流部12の嵌合部27がルーバ13の切欠部25に嵌合される。
次いで、整流部12とルーバと13とを組み合わせたアセンブリを、別途形成したダクト部15の取付部29の端部から整流部12の被支持部26を挿入し、取付部29の反対側の端部からワッシャ32を挟みつつビス31を挿入して、被支持部26にビス31を締結する。この状態で、整流部12とルーバと13とを組み合わせたアセンブリが、ダクト部15に対して軸回り方向に回動可能に支持される。
この後、別途形成したパネル16のパネル取付部20を、ダクト部15のパネル受け部18に対して嵌合させて取り付けることで、風向調整装置10が完成する。
完成した風向調整装置10は、ルーバ13の摘み部42が排気口14から突出しているため、ユーザは、摘み部42を摘み、図1に示すように、ルーバ13を整流部12とともに、第一軸線A周りに所定の角度範囲、例えば360°回動させることができるとともに、ルーバ13を整流部12に対し、第二軸線B周りに回動させることができる。整流部12に対するルーバ13の回動範囲は、ルーバ13がストッパ部と当接するまでの範囲とすることが可能である。例えば、ルーバ13の摘み部42が排気口14の縁部と当接することで、ルーバ13の回動範囲が設定されるようにしてもよい。
図3(a)は、ルーバ13を中立位置とした状態を示す。また、図3(b)は、ルーバ13を最大振り角とした状態を示す。例えば図3(a)の状態では、矢印Wに示すように、通風路を通過する空調風は、ケース体11内をダクト部15からパネル16へと、嵌合部27の外周面に沿って回り込んで排気口14に向かって導かれ、ルーバ13に沿って指向制御されて排気口14から吹き出す。また、図3(b)の状態では、ルーバ13によって排気口14の上側と連通する流路が遮断、または、ほぼ遮断され、嵌合部27の下側の外周面に沿って空調風が回り込んで排気口14の下側から上側に向かって吹き出す。
上述したように、第1の実施の形態によれば、ケース体11に第一軸線A周りに回動可能に配置した整流部12に対し、ルーバ13を第一軸線Aと交差する第二軸線B周りに回動可能に支持することで、多数のルーバを備えることなく、簡素な構成で、ケース体11に対する整流部12の回動と、整流部12に対するルーバ13の回動との組み合わせによって、排気口14から吹き出される風向を様々な方向に広範囲に調整可能となる。
本実施の形態では、ケース体11に対して整流部12が軸回り方向に360°回動可能であるため、全方位任意の方向に風向制御可能となる。
ケース体11が、第一軸線Aについて回転体となる内壁部23を排気口14に連なって備えるため、同じ第一軸線Aに沿って回動可能なルーバ13とともに、全方位に一様な安定した風を供給可能となる。
内壁部23を球状に形成し、内壁部23の内方に、球状の嵌合部27を同心に配置することで、コアンダ効果によって風を嵌合部27に沿って回り込ませ、排気口14へと安定的に導くことができる。
また、嵌合部27は、ルーバ13の切欠部25に嵌合されるため、ルーバ13を第二軸線B周りに回動させたときのルーバ13と嵌合部27との干渉を防止しつつ、切欠部25が嵌合部27により閉塞されるので、切欠部25からの風の漏れを抑制できる。
また、内壁部23と、嵌合部27と、1枚のルーバ13を備えるのみで全方位の風向制御が可能であるため、部品点数が少なく、組み付け工数が少ないことから安価に製造できる。
第一軸線Aに沿って軸方向を有する筒状の取付部29に対し、整流部12の被支持部26を、第一軸線A周りに回動可能に挿入し、整流部12の支持受け部34に、ルーバ13を、第二軸線B周りに回動可能に支持することで、第一軸線A周り及び第二軸線B周りに回動可能なルーバ13を備える風向調整装置10を簡素な構成で容易に形成できる。
次に、第2の実施の形態について、図5及び図6を参照して説明する。なお、上記の第1の実施の形態と同様の構成及び作用については、同一符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態の風向調整装置10は、パネル16が支持部となっているものである。すなわち、本実施の形態のパネル16は、ダクト部15に対して、軸回り方向に回動可能に支持されるとともに、ルーバ13を、パネル16の回動方向と交差する方向に回動可能に支持する支持部である。
図6に示すように、パネル16は、パネル取付部20がダクト部15、本実施の形態ではパネル受け部18に対し、周方向に回動可能に取り付けられる。また、パネル16には、図5に示すように、ルーバ13の支持軸部40を回動可能に支持する受け部45が形成されている。そのため、本実施の形態の整流部12には、支持受け部34が設けられておらず、嵌合部27は、被支持部26以外に突出する構造が外周面にない、略球状となっている。
ここで、本実施の形態のルーバ13の支持軸部40は、ルーバ13の外縁部にて、ルーバ13の円弧の中心に対して互いに反対側の位置に配置されている。すなわち、本実施の形態の支持軸部40は、ルーバ13の外側に配置されている。また、受け部45は、パネル16の内部に形成されている。例えば、本実施の形態の受け部45は、パネル16の区画部21の内面の両側、すなわち中心軸を挟んで互いに反対側の位置に形成されている。本実施の形態では、受け部45,45が凹状、支持軸部40,40が軸状となっているが、これらの関係は逆でもよく、受け部45,45が軸状、支持軸部40,40が凹状となっていてもよいし、一方の受け部45が軸状、他方の受け部45が凹状、一方の支持軸部40が凹状、他方の支持軸部40が軸状などとなっていてもよい。
そして、風向調整装置10を組み立てる際には、部材37,38を互いに一体的に固定して整流部12を構成するとともに、別途形成したダクト部15の取付部29の端部から整流部12の被支持部26を挿入し、取付部29の反対側の端部からワッシャ32を挟みつつビス31を挿入して、被支持部26にビス31を締結する。整流部12は、ケース体11に対して固定されていてもよいし、軸回り方向に回動可能となっていてもよい。
次いで、別途形成したパネル16の受け部45,45に対し、別途形成したルーバ13の支持軸部40,40を回動可能に支持する。
さらに、パネル16とルーバ13とを組み合わせアセンブリを、ダクト部15に対して軸回り方向に回動可能に取り付ける。この状態で、ルーバ13の切欠部25に嵌合部27が嵌合され、風向調整装置10が完成する。
ユーザは、摘み部42を摘み、図6に示すように、ルーバ13をパネル16とともにダクト部15に対し、第一軸線A周りに所定の角度範囲、例えば360°回動させることができるとともに、ルーバ13をパネル16に対し、第二軸線B周りに回動させることができる。
このように、ケース体11に第一軸線A周りに回動可能に配置したパネル16に対し、ルーバ13を第一軸線Aと交差する第二軸線B周りに回動可能に支持することで、多数のルーバを備えることなく、簡素な構成で、パネル16の回動と、パネル16に対するルーバ13の回動との組み合わせによって、排気口14から吹き出される風向を様々な方向に広範囲に調整可能となるなど、上記の第1の実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
また、筒状のパネル16に対し、ルーバ13を、第二軸線B周りに回動可能に支持するとともに、パネル16を、ルーバ13の一部を覆ってダクト部15の端部にて第一軸線A周りに回動可能に取り付けることで、排気口14を端部に有するパネル16を利用して、第一軸線A周り及び第二軸線B周りに回動可能なルーバ13を備える風向調整装置10を簡素な構成で容易に形成できる。
さらに、整流部12の嵌合部27を、被支持部26以外に突出する構造が外周面にない、略球状とすることができるので、嵌合部27の外周面に沿って整流される風の通気抵抗を抑制できる。
なお、第2の実施の形態においては、整流部12を設け、空調風を嵌合部27の外周面に沿って回り込ませて排気口14へと効率よく導くとともに、ルーバ13の切欠部25に整流部12の嵌合部27を摺接させて、ルーバ13の可動時の切欠部25からの空調風の漏れを生じさせない、または、生じさせにくくしているものの、ルーバ13に切欠部25を形成しなければ、整流部12は必ずしも設けなくてもよい。その場合、ケース体11においても、取付部29やリブ30が不要となり、風向調整装置10の構成をより簡素化できるとともに、空調風を横切る構造が減少し、通気抵抗をより低減できる。
また、上記各実施の形態において、ケース体11は、互いに別体のダクト部15とパネル16とにより構成したが、その他の任意の複数の部材に分割されていてもよいし、一体的に形成されていてもよい。
さらに、風向調整装置10は、車両用に限らず、任意の空調装置などの風向の調整に用いることができる。
本発明は、例えば自動車の空調用の風向調整装置として好適に用いることができる。
10 風向調整装置
11 ケース体
12 支持部である整流部
13 ルーバ
14 排気口
15 ダクト部
16 支持部であるパネル
23 内壁部
25 切欠部
26 被支持部
27 回転体部である嵌合部
29 軸支持部である取付部
34 支持受け部
A 第一軸線
B 第二軸線

Claims (4)

  1. 筒状に形成され、一端部から他端部へと内部を風が通過するケース体と、
    このケース体に設けられ、風が通過する方向に沿う第一軸線周りに回動可能な支持部と、
    この支持部に対して、前記第一軸線と交差する第二軸線周りに回動可能に支持されるルーバと、
    このルーバにより制御される風が吹き出す排気口と
    球状に形成された回転体部と、を具備し、
    前記ケース体は、前記第一軸線について回転体となる球状の内壁部を前記排気口に連なって備え、
    前記回転体部は、前記内壁部の内方に同心に位置して前記ケース体の内部を通過する風を外周面に沿って回り込ませる整流機能を有する
    ことを特徴とする風向調整装置
  2. ルーバは、回転体部が嵌合される切欠部を備える
    ことを特徴とする請求項記載の風向調整装置。
  3. ケース体は、第一軸線に沿って軸方向を有する筒状の軸支持部を内部に備え、
    支持部は、
    前記第一軸線周りに回動可能に前記軸支持部に挿入される被支持部と、
    ルーバを第二軸線周りに回動可能に支持する支持受け部とを備えた
    ことを特徴とする請求項1または2記載の風向調整装置。
  4. ケース体は、
    筒状のダクト部と、
    排気口を端部に有する筒状のパネルとを備え、
    前記パネルは、ルーバを第二軸線周りに回動可能に支持するとともに、前記ダクト部の端部に対して第一軸線周りに回動可能に取り付けられた支持部である
    ことを特徴とする請求項1または2記載の風向調整装置。
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