JP7214164B2 - プログラム、方法、情報処理装置 - Google Patents

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Description

本開示は、プログラム、方法、情報処理装置に関する。
ポートフォリオを確認しながら、複数の金融商品に投資する技術が知られている。
特許文献1には、通信端末装置がユーザによる取引操作に基づいて金融商品の取引注文をサーバへ送信する金融商品取引システムにおいて、ユーザが保有する銘柄の金融商品についての保有量に係る銘柄保有情報を前記通信端末装置へ送信する手段、銘柄保有情報に基づき、銘柄についての金融商品の保有量を図形的に表すとともに、ユーザ操作により移動可能な保有量インジケータを有する銘柄図形部を含む画面を生成して表示する手段等を備えることを特徴とする金融商品取引システムが記載されている。
特開2016-157418号公報
特許文献1の技術では、ユーザは、ユーザ自身の選択によって金融商品の取引注文を行っている。
一方、初めて投資を行うユーザは、どのような制度、金融商品に対し投資をすればよいか、どの銘柄に投資すればよいか、等がわからないことが多い。そのため、初めて投資を行うユーザは、事前に複数の制度、金融商品について調べる必要があるため、投資に対し及び腰になってしまうおそれがある。
そのため、初めて投資を行うユーザでも、容易に投資を始めることができる技術が必要とされている。
一実施形態によると、プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行させるためのプログラムであって、プログラムは、プロセッサに、資産形成のための複数の制度の名称および金融商品の名称をユーザに提示することなく、ユーザが投資を実行する金額の程度を指定する第1の入力操作をユーザから受け付けるステップと、第1の入力操作に応答して、指定された金額の程度の情報に基づいて、各制度または各金融商品の少なくとも1つにおいて投資を行う投資額を決定するステップと、決定した投資額を、各制度および各金融商品の名称とともにユーザに提示するステップと、各制度または各金融商品の少なくとも1つへの投資額を了承する第2の入力操作をユーザから受け付けるステップと、第2の入力操作に応答して、各制度または各金融商品の少なくとも1つに対応するユーザの口座へ、投資額を入金する処理を行うことにより、各制度または各金融商品の少なくとも1つを利用したユーザの投資を実行するステップと、を実行させる、プログラムが提供される。
本開示によれば、初めて投資を行うユーザでも、容易に投資を始めることができる技術を提供することができる。
システム1全体の構成を示すブロック図である。 端末装置10の機能的な構成を示す図である。 サーバ20の機能的な構成を示す図である。 サーバ20の記憶部に記憶されているユーザ情報データベース(DB)のデータ構造である。 サーバ20の記憶部に記憶されている投資先情報DBのデータ構造である。 ユーザから投資を実行する金額の程度を指定する入力操作を受け付け、当該操作に応答し、投資額を決定し、ユーザの承認ののち、投資先に対応する口座に入金する処理を行うことにより、投資先への投資を実行する一連の処理を表すフローチャートである。 ユーザが投資を実行する程度を指定する際の画面例である。 ユーザが、制度を用いた投資を初めて開始する際に情報を入力する際の画面例である。 投資額を決定後、ユーザからの承認操作を受け付ける際の画面例である。 ユーザに、制度および金融商品の名称とともに投資額を提示する際の画面例である。 ユーザに、制度および金融商品の詳細を手時する際の画面例である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
<概要>
以下の実施形態では、ユーザが投資を実行するためのシステムにおいて、ユーザから資産形成のための複数の制度の名称および金融商品の名称をユーザに提示することなく、ユーザが投資を実行する金額の程度を指定する入力操作をユーザから受け付け、当該金額の程度に基づいて投資額を決定し、投資を行う技術について説明する。
一般的に、ユーザが投資を行うシステムは、ユーザ側に各種制度、金融商品に対するある程度の知識を要求する場合が多い。そのため、ユーザは、知識が乏しい状態で投資を初めてしまうと、損をする、要諦通りの資産形成ができないのでは、と感じ、投資に対し及び腰になってしまうおそれがある。
そこで、システム1では、プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行させるためのプログラムであって、プログラムは、プロセッサに、資産形成のための複数の制度の名称および金融商品の名称をユーザに提示することなく、ユーザが投資を実行する金額の程度を指定する第1の入力操作をユーザから受け付けるステップと、第1の入力操作に応答して、指定された金額の程度の情報に基づいて、各制度または各金融商品の少なくとも1つにおいて投資を行う投資額を決定するステップと、決定した投資額を、各制度および各金融商品の名称とともにユーザに提示するステップと、各制度または各金融商品の少なくとも1つへの投資額を了承する第2の入力操作をユーザから受け付けるステップと、第2の入力操作に応答して、各制度または各金融商品の少なくとも1つに対応するユーザの口座へ、投資額を入金する処理を行うことにより、各制度または各金融商品の少なくとも1つを利用したユーザの投資を実行するステップと、を実行させる技術を提供する。
システム1は、例えば、ユーザが自身の端末装置にインストールする、投資のためのアプリ等において使用され得る。ユーザは、アプリの画面を確認しながら、必要事項を入力し、投資を実行させる。このとき、本開示によれば、ユーザは、各種制度、金融商品に対する専門的な知識を有さずとも、直感的に投資を行うことができる。
<1 システム全体の構成図>
図1は、第1の実施の形態におけるシステム1の全体の構成を表している。
図1に示すように、システム1は、複数の端末装置(図1では端末装置10Aおよび端末装置10Bを示している。以下、総称して「端末装置10」ということもある)と、サーバ20とを含む。端末装置10と、サーバ20とは、ネットワーク80を介して通信接続する。
端末装置10は、各ユーザが操作する装置である。端末装置10は、移動体通信システムに対応したスマートフォン、タブレット等の携帯端末などにより実現される。この他に、端末装置10は、例えば据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPC等であるとしてもよい。図1に端末装置10Bとして示すように、端末装置10は、通信IF(Interface)12と、入力装置13と、出力装置14と、メモリ15と、記憶部16と、プロセッサ19とを備える。サーバ20は、通信IF22と、入出力IF23と、メモリ25と、ストレージ26と、プロセッサ29とを備える。
端末装置10は、ネットワーク80を介してサーバ20と通信可能に接続される。端末装置10は、5G、LTE(Long Term Evolution)などの通信規格に対応した無線基地局81、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11などの無線LAN(Local Area Network)規格に対応した無線LANルータ82等の通信機器と通信することによりネットワーク80に接続される。
通信IF12は、端末装置10が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。入力装置13は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置(例えば、タッチパネル、タッチパッド、マウス等のポインティングデバイス、キーボード等)である。出力装置14は、ユーザに対し情報を提示するための出力装置(ディスプレイ、スピーカ等)である。メモリ15は、プログラム、および、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。記憶部16は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。プロセッサ19は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路などにより構成される。
サーバ20は、投資をするユーザに関連する情報を管理する。サーバ20は、ユーザの年齢、性別、職業等の各種情報、ユーザが投資する投資先の各種情報等を記憶する。
通信IF22は、サーバ20が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。入出力IF23は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置、および、ユーザに対し情報を提示するための出力装置とのインタフェースとして機能する。メモリ25は、プログラム、および、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。ストレージ26は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。プロセッサ29は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路などにより構成される。
本実施形態において、各装置(端末装置、サーバ等)を情報処理装置として把握することもできる。すなわち、各装置の集合体を1つの「情報処理装置」として把握することができ、システム1を複数の装置の集合体として形成してもよい。1つ又は複数のハードウェアに対して本実施形態に係るシステム1を実現することに要する複数の機能の配分の仕方は、各ハードウェアの処理能力及び/又はシステム1に求められる仕様等に鑑みて適宜決定することができる。
<1.1 端末装置10の構成>
図2は、実施の形態1のシステム1を構成する端末装置10のブロック図である。図2に示すように、端末装置10は、複数のアンテナ(アンテナ111、アンテナ112)と、各アンテナに対応する無線通信部(第1無線通信部121、第2無線通信部122)と、操作受付部130(タッチ・センシティブ・デバイス131およびディスプレイ132を含む)と、音声処理部140と、マイク141と、スピーカ142と、位置情報センサ150と、カメラ160と、モーションセンサ170と、記憶部180と、制御部190と、を含む。端末装置10は、図2では特に図示していない機能及び構成(例えば、電力を保持するためのバッテリ、バッテリから各回路への電力の供給を制御する電力供給回路など)も有している。図2に示すように、端末装置10に含まれる各ブロックは、バス等により電気的に接続される。
アンテナ111は、端末装置10が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ111は、空間から電波を受信して受信信号を第1無線通信部121へ与える。
アンテナ112は、端末装置10が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ112は、空間から電波を受信して受信信号を第2無線通信部122へ与える。
第1無線通信部121は、端末装置10が他の無線機器と通信するため、アンテナ111を介して信号を送受信するための変復調処理などを行う。第2無線通信部122は、端末装置10が他の無線機器と通信するため、アンテナ112を介して信号を送受信するための変復調処理などを行う。第1無線通信部121と第2無線通信部122とは、チューナー、RSSI(Received Signal Strength Indicator)算出回路、CRC(Cyclic Redundancy Check)算出回路、高周波回路などを含む通信モジュールである。第1無線通信部121と第2無線通信部122とは、端末装置10が送受信する無線信号の変復調、および周波数変換を行い、受信信号を制御部190へ与える。
操作受付部130は、ユーザの入力操作を受け付けるための機構を有する。具体的には、操作受付部130は、タッチスクリーンとして構成され、タッチ・センシティブ・デバイス131と、ディスプレイ132とを含む。タッチ・センシティブ・デバイス131は、端末装置10のユーザの入力操作を受け付ける。タッチ・センシティブ・デバイス131は、例えば静電容量方式のタッチパネルを用いることによって、タッチパネルに対するユーザの接触位置を検出する。タッチ・センシティブ・デバイス131は、タッチパネルにより検出したユーザの接触位置を示す信号を入力操作として制御部190へ出力する。
ディスプレイ132は、制御部190の制御に応じて、画像、動画、テキストなどのデータを表示する。ディスプレイ132は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)、または有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイによって実現される。
音声処理部140は、音声信号の変復調を行う。音声処理部140は、マイク141から与えられる信号を変調して、変調後の信号を制御部190へ与える。また、音声処理部140は、音声信号をスピーカ142へ与える。音声処理部140は、例えば音声処理用のプロセッサによって実現される。マイク141は、音声入力を受け付けて、当該音声入力に対応する音声信号を音声処理部140へ与える。スピーカ142は、音声処理部140から与えられる音声信号を音声に変換して当該音声を端末装置10の外部へ出力する。
位置情報センサ150は、端末装置10の位置を検出するセンサであり、例えばGPS(Global Positioning System)モジュールである。GPSモジュールは、衛星測位システムで用いられる受信装置である。衛星測位システムでは、少なくとも3個または4個の衛星からの信号を受信し、受信した信号に基づいて、GPSモジュールが搭載される端末装置10の現在位置を検出する。また、位置情報センサ150は、情報機器間の近距離通信システムで用いられる通信規格に基づく送受信装置であるとしてもよい。具体的には、位置情報センサ150は、Bluetooth(登録商標)モジュールなど2.4GHz帯を使用して、Bluetooth(登録商標)モジュールを搭載した他の情報機器からのビーコン信号を受信する。
カメラ160は、受光素子により光を受光して、撮影画像として出力するためのデバイスである。カメラ160は、例えば、カメラ160から撮影対象までの距離を検出できる深度カメラである。
モーションセンサ170は、ジャイロセンサ、加速度センサ等により構成され、端末装置10の傾きを検出する。
記憶部180は、例えばフラッシュメモリ等により構成され、端末装置10が使用するデータおよびプログラムを記憶する。ある局面において、記憶部180は、ユーザ情報181を記憶する。
ユーザ情報181は、ユーザの年齢、性別、職業、所得等の情報である。複数の制度、または複数の金融商品に対する投資において、端末装置10Aは、当該情報に基づいて、所定の制度または金融商品への投資を実行してもよい。しかし、当該情報の登録自体は必須ではなく、投資のための手続き実施時に、ユーザから各種情報の登録を受け付けることで、投資を実行することとしてもよい。
制御部190は、記憶部180に記憶されるプログラムを読み込んで、プログラムに含まれる命令を実行することにより、端末装置10の動作を制御する。制御部190は、例えばアプリケーションプロセッサである。制御部190は、プログラムに従って動作することにより、入力操作受付部191と、送受信部192と、データ処理部193と、報知制御部194としての機能を発揮する。
入力操作受付部191は、タッチ・センシティブ・デバイス131等の入力装置に対するユーザの入力操作を受け付ける処理を行う。入力操作受付部191は、タッチ・センシティブ・デバイス131に対してユーザが指などを接触させた座標の情報に基づき、ユーザの操作がフリック操作であるか、タップ操作であるか、ドラッグ(スワイプ)操作であるか等の操作の種別を判定する。
送受信部192は、端末装置10が、サーバ20等の外部の装置と、通信プロトコルに従ってデータを送受信するための処理を行う。
データ処理部193は、端末装置10が入力を受け付けたデータに対し、プログラムに従って演算を行い、演算結果をメモリ等に出力する処理を行う。
報知制御部194は、表示画像をディスプレイ132に表示させる処理、音声をスピーカ142に出力させる処理、振動をカメラ160に発生させる処理を行う。
<1.2 サーバ20の機能的な構成>
図3は、サーバ20の機能的な構成を示す図である。図3に示すように、サーバ20は、通信部201と、記憶部202と、制御部203としての機能を発揮する。
通信部201は、サーバ20が外部の装置と通信するための処理を行う。
記憶部202は、サーバ20が使用するデータ及びプログラムを記憶する。記憶部202は、ユーザ情報データベース281と、投資先情報データベース282等を記憶する。
ユーザ情報データベース281は、投資を実行するユーザの各種情報を保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
投資先情報データベース282は、ユーザの投資先に関する各種情報を保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
受信制御モジュール2041は、サーバ20が外部の装置から通信プロトコルに従って信号を受信する処理を制御する。
送信制御モジュール2042は、サーバ20が外部の装置に対し通信プロトコルに従って信号を送信する処理を制御する。
ユーザ情報取得モジュール2043は、投資を実行するユーザに関する各種情報を取得する。
投資先情報取得モジュール2044は、ユーザの投資先に関する各種情報を取得する。
為替等情報取得モジュール2045は、各国における為替等に関する各種情報を取得する。
<2 データ構造>
図4および図5は、サーバ20が記憶するユーザ情報データベース281、投資先情報データベース282のデータ構造を示す図である。
図4に示すように、ユーザ情報データベース281は、項目「ユーザID」と、項目「氏名」と、項目「年齢」と、項目「性別」と、項目「生年月日」と、項目「住所」と、項目「国籍」と、項目「居住地国」と、項目「同居の家族」と、項目「同居の家族の職業」と、項目「勤務先」と、項目「上場・非上場」と、項目「役職」と項目「所得」と、項目「所得の種類」と、項目「投資上限」と、項目「口座情報」と、項目「節税効果」と、項目「投資経験」と、項目「投資目的」と、項目「興味のある金融商品」と、項目「投資方針」と、項目「内部者登録」と、項目「米国法FATCAに関する自己宣誓」と、項目「備考」等を含む。
項目「ユーザID」は、ユーザそれぞれを識別する情報である。
項目「氏名」は、ユーザそれぞれの氏名に関する情報である。
項目「年齢」は、ユーザそれぞれの年齢に関する情報である。
項目「性別」は、ユーザそれぞれの性別に関する情報である。
項目「生年月日」は、ユーザそれぞれの生年月日に関する情報である。
項目「住所」は、ユーザそれぞれの現住所に関する情報である。
項目「国籍」は、ユーザそれぞれの国籍に関する情報である。ある局面において、サーバ20は、当該国籍の情報に基づいて、日本国内で投資する際に必要な情報の入力をユーザに要求してもよい。
項目「居住地国」は、ユーザそれぞれの居住する国に関する情報である。
項目「同居の家族」は、ユーザそれぞれの、同居の家族の有無、および続柄等に関する情報である。例えば、ユーザID「U002」のユーザの同居の家族は「有」であり「妻」であることを示す。
項目「同居の家族の職業」は、ユーザの同居家族それぞれの職業に関する情報である。例えば、ユーザID「U002」の同居の家族の職業は「専業主婦」であることを示す。ある局面において、サーバ20の制御部203は、当該情報に基づいて、ユーザの扶養控除等の情報を特定してもよい。制御部203は、特定した情報に基づいて、ユーザの控除額、投資可能な上限額等を特定し、ユーザに提示してもよい。
項目「勤務先」は、ユーザそれぞれの勤務先に関する情報である。
項目「上場・非上場」は、ユーザの勤務先が上場しているか否かを示す情報である。
項目「役職」は、ユーザの勤務先における役職に関する情報である。
項目「所得」は、ユーザそれぞれの所得に関する情報である。例えば、ユーザID「U001」であるユーザの所得は「600万円」であることを示す。サーバ20は、ユーザが複数の支払元から所得を得ている場合等には、各支払元からの所得を合算した合計額としてユーザの所得情報を保持してもよい。ある局面において、サーバ20は、当該所得の情報を、所得の種類に対応させて記憶部に保持していてもよい。例えば、サーバ20は、給与所得、雑所得等を区別して記憶部に保持してもよい。
ある局面において、サーバ20は、当該所得の情報に基づいて、投資の上限額が設定されている制度、金融機関等への投資上限額を算出し、ユーザ情報として保持していてもよい。例えば、サーバ20は、ユーザが、所得により投資の上限額が設定されている投資先への投資を検討する場合に、当該ユーザの投資上限額をユーザに提示してもよい。
これにより、ユーザは、投資の上限額を予め確認しながら、投資を検討することができる。
項目「所得の種類」は、ユーザの所得の種類を識別する情報である。具体的には、サーバ20は、ユーザの所得の情報として、下記の情報を記憶部に保持していてもよい。
・給与所得
・配当所得
・利子所得
・不動産所得
・事業所得
・退職所得
・山林所得
・譲渡所得
・一時所得
・雑所得
項目「投資上限」は、投資の上限額が設定されている制度、金融商品等の投資上限に関する情報を示す。具体的には、例えば、ユーザID「U001」であるユーザの投資上限は制度Aにおいて「**万円」であり、制度Bにおいて「++万円」であることを示す。サーバ20は、ユーザの所得に基づいて制度、金融商品ごとの投資額の上限額を特定し、当該DBに保持してもよい。当該投資上限額の単位は、月間の上限額でもよいし、年間の上限額、または投資1回あたりの上限額でもよく、限定されない。ある局面において、投資上限は、ユーザの所得に基づかない投資上限額であってもよい。例えば、サーバ20は、クレジットカードによる投資を行うユーザにおいて、一度にクレジットカードにより決済できる額を、当該投資上限として保持してもよい。また、サーバ20は、当該情報に基づいて、ユーザが投資をしようとする時に、ユーザが投資可能な上限額の情報をユーザに提示してもよい。
これにより、ユーザは、どの程度投資が可能なのかを逐一調べずとも、投資上限額を把握したうえで、投資をすることができる。そのため、ユーザが投資を始める際の心理的な障壁等を下げることができ、ユーザは投資を簡易に始めることができる。
項目「口座情報」は、ユーザが開設した口座に関する情報を示す。例えば、ユーザID「U001」であるユーザの口座情報は、「口座A ******」、「口座B xxxxxxx」であることを示す。サーバ20は、ユーザからの当該項目の登録を受け付けることで、ユーザが投資に使用する際の口座情報を記憶部に保持する。サーバ20は、当該項目に保持されている口座情報と、制度、または金融商品とを紐づけて保持しており、制度または金融商品に紐づけられた口座に対する入金に応答して、対応した制度、または金融商品に対する投資を行ってよい。他にも、サーバ20は、証券口座と連携したユーザの銀行口座の情報を保持していてもよい。また、サーバ20は、ユーザのクレジットカードの情報等を保持していてもよい。
ある局面において、サーバ20は、ユーザのクレジットカードの情報を保持する場合には、当該クレジットカードに紐づいている口座、クレジットカードを用いて投資した際のポイント還元率等の情報も併せて保持していてもよい。
項目「節税効果」は、ユーザの投資の実績に基づいた節税効果を示す情報である。例えば、ユーザID「U001」であるユーザの清津税効果は「***万円」であることを示す。サーバ20は、ユーザが投資を実施する複数の制度、または複数の金融商品のうち、節税効果を示す制度、または金融商品について、節税額を特定する。このとき、サーバ20は、特定した節税額を、各制度、金融商品ごと、または、節税額の総額として、ユーザに提示してもよい。また、ある局面において、サーバ20は、ユーザが投資を開始するうえで、当該節税額の多寡の情報に基づいて、投資先の優先度を特定し、特定した優先度に基づいた投資先を決定してもよい。
これにより、ユーザは、どの制度、金融商品が、節税効果が高いのか等を事前に調べなくてよく、効果的に投資を行うことができる。そのため、ユーザからの投資の活性化が期待できる。
項目「投資経験」は、ユーザそれぞれの投資経験に関する情報である。例えば、ユーザID「U001」のユーザの投資経験は「無」であることを示す。ある局面において、サーバ20は、当該投資経験の有無に基づいて、投資をするのに最適な制度、銘柄等の情報を特定し、ユーザに提示してもよい。
これにより、ユーザは、投資経験が浅くとも、適切な投資をすることができる。
項目「投資目的」は、ユーザそれぞれの投資の目的に関する情報を示す。具体的には、当該項目は、ユーザが投資を始めるにあたっての、基本的な目的・方針等を示す。例えば、ユーザID「U001」のユーザの投資目的は「貯金」であることを示す。ある局面において、サーバ20は、当該目的に基づいて、ユーザの投資計画の基本方針を特定してもよい。例えば、サーバ20は、投資目的が「貯金」等である場合には、長期間の積立を行う制度等を優先してユーザに提示してもよい。
項目「興味のある金融商品」は、ユーザそれぞれが興味のある金融商品に関する情報である。例えば、ユーザID「U001」の興味のある金融商品は「制度B」であることを示す。ある局面において、サーバ20は、当該項目として、制度ではなく、投資先の各銘柄に関する情報を記憶部に保持してもよい。ある局面において、サーバ20は、当該項目に基づいて、ユーザから受け付けた投資額の投資先を優先的に特定してもよい。このとき、サーバ20は、ユーザの興味のある金融商品が、投資先として不適である場合、例えば、損失が大きいと想定される場合等、には当該項目の情報を考慮せずに投資先を特定してもよい。
これにより、ユーザは、自身の興味のある金融商品に優先して投資できる。また、ユーザは、興味はあっても、投資先として不適である場合には、安易な投資を防止することができる。
項目「投資方針」は、ユーザの投資方針に関する情報を示す。具体的には、ユーザがどのような投資、資産運用等の方針・計画を検討しているかの情報を示す。例えば、ユーザID「U001」であるユーザの投資方針は「20年後に**万円必要」であることを示す。ある局面において、サーバ20は、当該受け付けた投資、資産運用等の方針に基づいて、ユーザが投資すべき制度、金融商品への最適な投資割合を特定し、当該情報に基づいて、ユーザの投資額を特定してもよい。例えば、サーバ20は、ユーザが数年後に資産を引き出す必要性がある場合には、ユーザが任意で資産を引き出せる制度、金融商品のうち、投資効果の高いものに対して優先的に投資を実行してもよい。
これにより、ユーザは、自身で投資額の運用先の割り振りを悩まずとも、自身の将来の資産運用等の計画に沿った投資をすることができる。そのため、気軽に投資を開始しようというモチベーションの向上が期待できる。
項目「内部者登録」は、ユーザそれぞれの内部者登録の状況に関する情報である。例えば、ユーザID「U001」のユーザの内部者登録は「済」であることを示す。サーバ20は、当該情報の登録状況に基づいて、ユーザに対し、当該情報の登録に関するアラート等を提示してもよい。
項目「米国法FATCAに関する自己宣誓」は、ユーザそれぞれの外国口座税務コンプライアンス法(Foreign Account Tax Compliance Act/FACTA)の宣誓状況に関する情報である。例えば、ユーザID「U001」のユーザの米国法FATCAに関する自己宣誓は「済」であることを示す。サーバ20は、当該情報の登録状況に基づいて、ユーザに対し、当該情報の登録に関するアラート等を提示してもよい。
項目「備考」は、ユーザにおいて、特記事項等がある場合に保持される情報である。特記事項とは、例えば、以下がある。
・転職・退職の予定
・結婚・離婚の予定
図5に示すように、投資先情報データベース282は、項目「投資ID」と、項目「ユーザID」と、項目「投資先情報」と、項目「備考」等を含む。
項目「投資ID」は、ユーザの投資先の情報それぞれを識別する情報を示す。
項目「ユーザID」は、投資IDそれぞれと紐づけられたユーザIDを示す。例えば、投資ID「F001」に紐づけられたユーザIDは「U001」であることを示す。
項目「投資先情報」は、ユーザの投資先に関する情報を示す。具体的には、ユーザが投資している制度、金融商品等に関する、信託投資手数料、投資額、銘柄、口座等の種々情報を示す。例えば、投資ID「F001」は、ユーザID「U001」の投資先に関する詳細情報であり、例えば、制度Aに関する詳細情報は、下記であることを示す。下記に例示した情報はこれに限定されず、サーバ20は、投資先の情報として必要な情報を適宜記憶部に保持することとしてもよい。
・信託投資手数料:++%
・基準価額:***万円/口
・投資上限:**万円/月
・投資用口座:******
・買付可能額:100万円
・評価損益:***円(+)
・損益推移:2021/01 ***円(+)、・・・
・銘柄Aの平均取得価額:++円
・銘柄Aの保有数量:++株
・銘柄Aの積立予定日:2021/1/31
・銘柄Aの積立予定額:*万円
・銘柄Aに対する積立開始日:2010/01/01
・銘柄Aに対する最新の変更日:2021/01/01
・銘柄Aに対する積立総額:***万円
・銘柄Aの売買履歴:2019/04、・・・
・銘柄Aの評価損益:*円(+)
・銘柄Aの損益履歴:2020/01 +円(+)、・・・
・全制度、全銘柄に対する取引総額:*****万円
ここで、上記の詳細情報について例示する。「信託投資手数料」は、投資信託にかかる手数料の情報を示す。ここで、当該情報は、ユーザが得た利益に対する所定の割合であっても良いし、固定額であってもよい。
「基準価額」は、投資信託の一口あたりの金額の情報を示す。
「投資上限」は、各制度、金融商品における、ユーザの投資上限額の情報を示す。
「投資用口座」は、制度Aに対応する口座の情報を示す。口座情報は、ユーザが投資を行う制度、金融商品によって異なる。例えば、投資用口座は、個人型確定拠出年金(iDeCo)に対応するiDeCo口座であってもよいし、iDeCo口座以外に証券会社の管理用の口座であってもよい。証券会社の管理用の口座には、積み立てNISAに対応する口座、および、これらiDeCo、NISA(積み立てNISA、一般NISA)以外に投資信託等で投資を行うためのその他の口座、例えば、一般口座、特定口座等であってもよい。ここで、これら口座は限定されない。また、ある局面において、サーバ20は、当該口座の種別、例えば、iDeCo口座であるのか、上記に例示したその他の口座であるのかの情報も併せて保持してもよい。ある局面において、サーバ20は、利用する口座によって優先度を設定し、優先度に基づいて、ユーザから受け付けた投資額を割り当ててもよい。これにより、ユーザは、各制度、金融商品のうち、どれに優先的に投資額を割り当てるべきかがわからずとも、適切に投資を行うことができる。
「買付可能額」は、ユーザの口座残高に基づいた、投資商品の買付可能額の情報を示す。ある局面において、サーバ20は、ユーザから、買付可能額のうちどの程度の割合を投資に充てるかの情報を受け付け、当該情報に基づいて、投資額を決定してもよい。
「評価損益」は、ユーザが投資を行う、制度、金融商品において、保有資産の時価から簿価を引いた額の総額の情報を示す。ある局面において、サーバ20は、当該情報に基づいて、ユーザが投資する制度、金融商品を変更する旨のアドバイスなどをユーザに提示してもよい。
「損益推移」は、ユーザが投資を行う、制度、金融商品における、評価損益の推移の情報を示す。ある局面において、サーバ20は、当該推移の情報に基づいて、ユーザが投資する制度、金融商品の投資額の割合などを特定し、ユーザに提示してもよい。
「銘柄Aの平均取得価額」は、ユーザが制度Aを利用し、投資先として銘柄Aを選択した場合において、売却までの期間に買付した株式の買付代金を、手数料を含めて平均化した価格の情報を示す。
「銘柄Aの保有数量」は、各銘柄のユーザが保有数量の情報を示す。
「銘柄Aの積立予定日」は、ユーザが制度Aを利用し、投資先として銘柄Aを選択した場合において、積立日として対応するユーザの口座から投資額を引き落とす予定日の情報を示す。
「銘柄Aの積立予定額」は、ユーザが制度Aを利用し、投資先として銘柄Aを選択した場合において、積立予定日に対応するユーザの口座から引き落とされる投資額の情報を示す。このとき、サーバ20は、ユーザから投資割合を指定されている場合でも、投資額と投資割合とから投資額を特定し、投資額として当該データベースに保持していてもよい。
「銘柄Aに対する積立開始日」は、ユーザが制度Aを利用し、投資先として銘柄Aを選択した場合において、銘柄Aへの積立・投資を開始した日付に関する情報を示す。
「銘柄Aに対する最新の変更日」は、ユーザが制度Aを利用し、投資先として銘柄Aを選択した場合において、銘柄Aへの投資額を変更した最新の日付に関する情報を示す。
「銘柄Aに対する積立総額」は、ユーザが制度Aを利用し、投資先として銘柄Aを選択した場合において、銘柄Aに対しこれまで積立・投資した総額の情報を示す。
「銘柄Aの売買履歴」は、ユーザが制度Aを利用し、投資先として銘柄Aを選択した場合において、当該銘柄の売買を行った履歴に関する情報を示す。
「銘柄Aの評価損益」は、ユーザが制度Aを利用し、投資先として銘柄Aを選択した場合において、保有資産の時価から簿価を引いた額の総額の情報を示す。
「銘柄Aの損益履歴」は、評価損益の推移の情報を示す。
「全制度、全銘柄に対する取引総額」は、ユーザが投資を行っている制度、金融商品全てに対する投資額の総額に関する情報を示す。
項目「備考」は、投資先において、特記事項等がある場合に保持される情報である。
サーバ20は、記憶部202に、為替等情報データベース283(図示せず)を保持する。当該データベースには、例えば、下記の経済指標の情報が含まれる。
・各国の為替レート
・各国の政策金利
・各国の経済成長率
・各国のインフレ率
ここで、サーバ20は、為替レート、政策金利等の経済指標の「時系列データ」を保持する。ある局面において、サーバ20は、ユーザから受け付けた各種情報と、当該データベースに保持している情報とに基づいて、最適な投資先を特定しユーザに提示してもよい。これにより、ユーザは、海外の銘柄に対し投資する場合でも、為替レート、政策金利等の情報に基づいて最適な投資を行うことができる。
<3 動作>
以下、システム1が、ユーザから資産形成のための複数の制度の名称および金融商品の名称をユーザに提示することなく、ユーザが投資を実行する金額の程度を指定する入力操作をユーザから受け付け、当該金額の程度に基づいて投資額を決定し、投資を行う一連の処理について説明する。
図6は、ユーザから投資を実行する金額の程度を指定する入力操作を受け付け、当該操作に応答し、投資額を決定し、ユーザの承認ののち、投資先に対応する口座に入金する処理を行うことにより、投資先への投資を実行する一連の処理を表すフローチャートである。
ステップS601において、端末装置10Aの制御部190は、資産形成のための複数の制度の名称および金融商品の名称をユーザに提示することなく、ユーザが投資を実行する金額の程度を指定する入力操作をユーザから受け付ける。具体的には、例えば、制御部190は、ディスプレイ132等に表示するユーザから投資に関する情報を受け付ける画面において、資産形成のための複数の制度の名称および金融商品の名称を表示せず、異なる名称を表示する。例えば、制御部190は、表示する異なる名称として、当該制度、金融商品の略称、通称等ではなく、当該制度、金融商品の特定を示す名称をユーザに表示してもよい。ある局面において、制御部190は、異なる名称として、制度、金融商品の特定に基づき「いつでも引き出せる」、「老後まで引き出せない」等の名称をユーザに表示する。当該異なる名称は、これらに限定されず、制度、金融商品の特性を示す名称であれば、あらゆる名称であってもよい。
また、ユーザから投資を実行する金額の程度は、例えば、ユーザが指定する投資額であってもよいし、資産額に対する投資割合等の数値であってもよい。また、ユーザから投資を実行する金額の程度としては、日額、月額、年額等、制度、金融商品の規定に沿った態様でよく、限定されない。制御部190は、受け付けた情報を、サーバ20に送信する。
ある局面において、制御部190は、ユーザから一定期間ごとの投資を実行する程度の指定を受け付けてもよい。一定期間は、例えば、月ごと、半年ごと、年ごと等であってもよい。制御部190は、当該情報をサーバ20に送信する。サーバ20の制御部203は、当該受け付けた、一定期間ごと、例えば、月ごとの金額の程度の情報に基づいて、投資を実行する制度、金融商品の優先度を特定し、特定した優先度に基づいて、投資を実行してもよい。例えば、サーバ20は、複数の制度、金融商品のうち、一定期間ごと(例えば、毎月)の掛け金を引き落とすことが必須である制度、金融商品と、一定期間ごと(例えば、毎月)の掛け金を引き落とすことが必須ではない制度、金融商品とがある場合には、言って期間ごと(例えば、毎月)の掛け金を引き落とすことが必須である制度、金融商品に対し優先的に投資を実行することとしてもよい。
ある局面において、制御部190は、ユーザの情報、例えば、ユーザの所得等の情報が入力される前であっても、当該情報を受け付けてもよい。制御部190は、ユーザの所得等の情報が入力される前に当該情報を受け付けた場合、次のステップである、投資額を決定する処理の前に、ユーザから当該情報の入力操作を受け付ける処理を行ってもよい。制御部190は、ユーザから所得などの情報を受け付けると、当該情報に基づいて、制度、金融商品における投資の上限額を算出し、ユーザに提示してもよい。このとき、ユーザから受け付けた金額の程度の情報が、当該上限額を上回っていた場合には、制御部190は、金額の程度の情報を、当該上限額に変更してユーザに提示してもよい。また、制御部190は、ユーザから投資を実行する金額の程度を受け付けると、当該情報に基づいて、資産額のシミュレーション結果を図示したグラフ等をユーザに提示してもよい。
これにより、ユーザは、事前に所得などの情報を入力せずとも、気軽に投資を開始できる。また、投資額等に基づいて、資産額のシミュレーション結果を同時に確認できるため、投資に対するモチベーションの向上が期待できる。
また、ある局面において、制御部190は、ユーザの口座が開設される前であっても、当該投資額等の情報を受け付けてもよい。制御部190は、ユーザの口座が開設される前に、当該投資額等の情報を受け付けると、仮投資額として当該情報を受け付け、サーバ20に送信してもよい。その後、制御部190は、ユーザに対し、口座を開設するための所定の情報の入力操作を要求してもよい。サーバ20は、仮投資額として情報を受け付けた場合、ユーザの口座が開設されることに応答して、自動的に当該仮投資額の金額を、正式な投資額として投資を実行してもよい。
これにより、ユーザは、各制度、金融商品の投資に際し、どのような口座が必要であるかを知らずとも、投資を開始することができ、投資先の制度、金融商品に対応して、適切な口座を開設することができる。また、ユーザは、口座開設に応答して、仮投資額に基づいて自動で投資が実行されることで、再度投資するための情報処を入力することなく、投資ができる。そのため、ユーザは簡易に投資を行うことができ、投資に対する心理的障壁を下げることができる。
ステップS651において、サーバ20の制御部203は、入力操作に応答して、指定された金額の程度の情報に基づいて、各制度または各金融商品の少なくとも1つにおいて投資を行う投資額を決定する。具体的には、例えば、制御部203は、受け付けた金額の程度の情報に基づいて、複数の制度、金融商品のうち、ユーザが投資を行うための最適な投資先を特定する。その後、制御部203は、特定した投資先と、当該投資先の投資上限額の情報とに基づいて、当該投資先への投資額を決定する。
ある局面において、サーバ20は、投資先を特定し、投資額を決定する処理において、投資先の優先度を特定してもよい。例えば、サーバ20は、ユーザが制度を利用して投資する場合に、第1の制度として個人型確定拠出年金(iDeCo)を、第2の制度として積み立てNISAを投資先の候補としている場合に、iDeCoへの投資を積み立てNISAへの投資よりも優先して行うこととしてもよい。また、サーバ20は、各制度、金融商品における、節税額、節税効果に基づいて、投資先の優先度を特定してもよい。例えば、サーバ20は、各制度、金融商品のうち、最も節税額が高い、節税効果を得られる制度、金融商品に対して優先的に投資することとしてもよい。
これにより、ユーザは、節税効果等について知識がなくとも、節税効果を最大限得られる投資を行うことができる。そのため、ユーザは気軽に投資を始めることができ、投資に対するモチベーションの向上が期待できる。
ステップS652において、サーバ20の制御部203は、決定した投資額を、各制度および各金融商品の名称とともにユーザに提示する。具体的には、例えば、ステップS651において、ユーザから受け付けた金額の程度の情報に基づいて、制御部203が第1の制度(本実施形態においてiDeCoとして例示する)を投資先として特定し、当該制度における投資額を決定する。その後、制御部203は、決定した投資額を、iDeCoを利用して投資する投資額であることを明示して、ユーザに提示してもよい。このとき、サーバ20は、各制度、金融商品の特定を示す名称とともに、当該情報をユーザに提示してもよい。例えば、制御部203は、iDeCo等を「老後まで引き出せない」として定義し、本ステップにおいて、「iDeCo」の名称と「老後まで引き出せない」の名称とを共にユーザに提示することとしてもよい。
これにより、ユーザは、投資する金額の程度を指定する時には、制度、金融商品の名称を知らずとも、投資額を決定する時には、どの制度、金融商品を利用して投資するかを把握することができる。また、ある局面において、サーバ20は、当該制度、金融商品の名称だけでなく、当該制度、金融商品において投資する各銘柄の情報等もユーザに提示してもよい。これにより、ユーザは、投資額を決定する際に、どのような銘柄に投資するのかを確認することができる。そのため、投資の知識が乏しいユーザでも、簡易に投資ができるだけでなく、どのような制度、金融商品を選ぶべきか、どのような銘柄を選ぶべきか、等を知ることができ、ユーザの投資知識の向上が期待できる。
ステップS602において、端末装置10Aの制御部190は、各制度または各金融商品の少なくとも1つへの投資額を了承する入力操作をユーザから受け付ける。具体的には、例えば、制御部190は、ステップS652において決定した、各制度、金融商品に対する投資額を了承するための入力操作を受け付ける。ある局面において、制御部190は、提示した投資額等に対する、ユーザからの修正のための入力操作を受け付けてもよい。制御部190は、ユーザからの修正のための入力操作を受け付けた後、当該修正を確定し、了承するための入力操作を受け付けてもよい。制御部190は、了承された情報を、サーバ20に送信する。
これにより、ユーザは、投資する銘柄等の情報を確認したうえで、投資額を了承することができ、安心して投資を行うことができる。
ステップS653において、サーバ20の制御部203は、入力操作に応答して、各制度または各金融商品の少なくとも1つに対応するユーザの口座へ、投資額を入金する処理を行うことにより、各制度または各金融商品の少なくとも1つを利用したユーザの投資を実行する。ある局面において、サーバ20は、ユーザの口座が開設されていない場合には、仮投資額として決定した投資額を受け付けておき、ユーザの口座が開設されたことに応答して、自動的に投資を実行することとしてもよい。
ステップS603において、端末装置10Aの制御部190は、サーバ20が投資を実行した結果をディスプレイ132に表示する等により、ユーザに提示する。
本実施形態において、ユーザが各制度、金融商品に対応する口座を登録、または開設することで投資のための処理を行うことを例示しているが、ユーザの口座の態様についてはこれらに限定されない。例えば、ユーザが予めシステム1とは異なるシステムにおいて、一部の制度、金融商品に対応する口座、例えば、積み立てNISAに対応する口座等、を保有している場合でも、本実施形態に開示されているシステムを適用してもよい。具体的には、例えば、サーバ20は、システム1とは異なるシステムから、当該異なるシステムに登録されているユーザの口座情報を取得することとしてもよい。
<4 画面例>
図7は、ユーザが投資を実行する程度を指定する際の画面例である。図7において、スマートフォン等の端末装置におけるディスプレイに表示される画面を例に説明しているが、画面例はこれに限定されず、PC用のディスプレイにこれら画面を表示してもよい。すなわち、本開示において例示されるアプリケーションはスマートフォン等の携帯端末用のアプリケーションに限定されず、PC用のソフトウェア、アプリケーションであってもよい。以降の画面例においても同様である。
図7において、金額指定領域701は、ユーザが投資をするための金額の程度を指定するための領域を示す。具体的には、端末装置10Aの制御部190は、当該領域においてユーザから金額の程度の指定として、投資額、資産に対する投資割合等の情報を受け付ける。このとき、制御部190は、ユーザに対し、ユーザが利用可能な複数の制度、金融商品の名称を表示せずとも、ユーザからの金額の程度の指定のための入力操作を受け付けてよい。例えば、制御部190は、複数の制度、金融商品の名称の代わりに、各制度、金融商品の特定を示す名称として「いつでも引き出せる」「老後まで引き出せない」等の名称をユーザに提示してもよい。また、制御部190は、事前にユーザの所得等の情報を受け付けている場合には、当該領域に、投資の上限額に関する情報等を表示してもよい。
これにより、ユーザは、制度、金融商品についての理解が乏しくとも、制度、金融商品それぞれの特性を知ることができる。そのため、ユーザは投資する対象が、短期的に引き出すことができるのか、老後の資産運用を目的としたものなのかを把握して、投資を始めることができる。
資産推移702は、ユーザから受け付けた投資の金額の程度の情報に基づいて、想定される資産額のシミュレーション結果を図示したグラフを表示する領域を示す。具体的には、例えば、端末装置10Aの制御部190は、ユーザから投資の金額の程度の情報を受け付けると、サーバ20に当該情報を送信する。サーバ20の制御部203は、取得した金額の程度の情報に基づいて、ユーザの投資額を決定し、当該投資額に基づいて、ユーザの推定の資産額の推移に関する情報を特定し、端末装置10Aに送信する。端末装置10Aは、サーバ20から当該情報を取得し、取得した情報に基づいて、グラフを図示し、ユーザに提示する。このとき、資産額および推定の資産推移の情報は、端末装置10Aにおいて決定、特定してもよい。制御部190は、ユーザの口座が開設されずとも、当該グラフを図示し、ユーザに提示してもよく、ユーザの口座開設後に、当該口座情報を取得し、グラフを更新してもよい。
ある局面において、端末装置10Aの制御部190は、資産推移の期間を、ユーザの指定により受け付け、当該受け付けた期間に基づいた資産推移のグラフを図示することとしてもよい。
これにより、ユーザは、投資を始める前に、投資によってどのように資産が推移するかを把握することができる。また、ユーザは、任意の期間における資産推移を確認することができる。そのため、ユーザは、自身の資産運用の計画、例えば、老後の資産運用のための投資か、短期的な資産形成のための投資か等に基づいた計画を視覚的に確認しながら検討することができる。
図8は、ユーザが、制度を用いた投資を初めて開始する際に情報を入力する際の画面例である。
図8において、ユーザ情報入力画面801は、ユーザの所得を含む詳細情報を入力するための画面を示す。具体的には、端末装置10Aの制御部190は、ユーザから投資の金額の程度の指定を受け付ける前に、当該情報を受け付けていないときは、投資額の決定前に当該画面をユーザに提示する。制御部190は、受け付けた当該情報をサーバ20に送信する。ある局面において、サーバ20の制御部203は、受け付けた当該情報に基づいて、ユーザが各制度、金融商品において投資することが可能な上限額を特定することとしてもよい。その際、制御部203は、ユーザから受け付けた投資の金額の程度が、特定した投資額の上限額を超過していた場合、当該投資額の上限額を投資額として設定してもよい。制御部203は、当該設定した投資額を端末装置10Aに送信する。端末装置10Aの制御部190は、取得した当該投資額の上限額に関する情報をユーザに提示する。
これにより、ユーザは、詳細情報を入力する前に、大まかな投資額を設定したのち、自身の所得情報等に基づいた、正確な投資額を決定することができる。そのため、ユーザは、複雑な知識などを有さずとも、投資を容易に開始することができる。
図9は、投資額を決定後、ユーザからの承認操作を受け付ける際の画面例である。
図9において、承認受付画面901は、制度、金融商品等のそれぞれに対する投資額について、制度、および金融商品の名称をユーザに提示しながら、ユーザから承認を受け付けるための画面を示す。具体的には、端末装置10Aの制御部190は、例えば、下記に示す画面をユーザに提示する。
・ユーザの投資額の合計額
・制度に対する投資額
・金融商品に対する投資額
ここで、制御部190は、制度、および金融商品等の名称とともに、当該制度、金融商品等の特性を示す名称をユーザに提示してもよい。例えば、図9において、制御部190は、iDeCoに対する投資額をユーザに提示する際に、「老後まで引き出せないお金」として、当該制度の特性を示す名称をともに表示してもよい。また、ある局面において、制御部190は、制度、金融商品の名称だけでなく、当該制度、金融商品において運用する銘柄の情報等をユーザに提示してもよい。
これにより、ユーザは、自身が投資しようと考えている制度、金融商品が、どのような特性をもつものなのかを把握しながら、投資額を決定することができる。そのため、ユーザが投資実行後に、制度、金融商品の仕組みを知り、投資に対して後悔をする、等を防ぐことができる。
図10は、ユーザに、制度および金融商品の詳細をユーザに提示する際の画面例である。
図10において、詳細提示画面1001は、図9における承認受付画面901において、ユーザからの投資額の承認を受け付ける際に、対象となる制度、金融商品の詳細情報をユーザに提示するための画面を示す。具体的には、端末装置10Aの制御部190は、ユーザが投資をする制度、金融商品における各種情報を提示する。各種情報は、例えば、下記である。
・投資方式
・購入手数料
・信託報酬等
・売却手数料
・基準価額
ここで、ユーザに提示する各種情報は、これに限定されず、投資に関するあらゆる情報が含まれてよい。また、制御部190は、当該画面において、ユーザからの投資額の修正などのための入力操作を受け付けてもよい。制御部190は、ユーザからの修正のための入力操作を受け付けた後、投資額などを修正後、再度ユーザからの承認のための入力操作を受け付ける。
これにより、ユーザは、投資額を決定する際に、どのような方式で投資を行うのか等、詳細な情報を確認することができる。そのため、ユーザは投資に関する情報に触れながら投資を行うこともでき、ユーザの投資に対する知識の向上に寄与することが期待できる。
図11は、ユーザに、制度および金融商品の投資割合の詳細を提示する際の画面例である。具体的には、
図11において、投資割合表示画面1101は、各制度、金融商品における、投資額を方式ごとに分配した割合をユーザに提示する画面を示す。例えば、推奨される割合は予め設定されており、端末装置10Aの制御部190は、ユーザから投資の金額の程度に関する情報を受け付けた後、当該情報に基づいて投資割合を決定してもよい。ある局面において、制御部190は、ユーザから、当該割合の変更のための入力操作を受け付けてもよい。制御部190は、ユーザから当該割合の変更を受け付けると、受け付けた結果をサーバ20に送信する。サーバ20の制御部203は、決定された割合に従って、投資を実行する。
これにより、ユーザは、どの投資方式に対し、どの程度原資を配分するべきかわからずとも、最適な投資を行うことができる。
本開示により、ユーザは、投資の知識が乏しくとも、簡易に、かつ適切な投資を行うことができる。また、ユーザは、自身の目的に沿った投資計画を立てることが可能となる。
<5 変形例>
本実施形態の変形例について説明する。すなわち、以下のような態様を採用してもよい。
(1)情報処理装置であって、このプログラムが予めインストールされていてもよいし、事後的にインストールされてもよいし、このようなプログラムを外部の非一時的な記憶媒体に記憶させてもよいし、クラウドコンピューティングで動作させてもよい。
(2)方法であって、コンピュータを情報処理装置として機能させ、当該情報処理装置に、このプログラムが予めインストールされていてもよいし、事後的にインストールされてもよいし、このようなプログラムを外部の非一時的な記憶媒体に記憶させてもよいし、クラウドコンピューティングで動作させてもよい。
<6 付記>
以上の各実施形態で説明した事項を以下に付記する。
(付記1)
プロセッサ29と、メモリ25とを備えるコンピュータ20に実行させるためのプログラムであって、プログラムは、プロセッサ29に、資産形成のための複数の制度の名称および金融商品の名称をユーザに提示することなく、ユーザが投資を実行する金額の程度を指定する第1の入力操作をユーザから受け付けるステップ(S601)と、第1の入力操作に応答して、指定された金額の程度の情報に基づいて、各制度または各金融商品の少なくとも1つにおいて投資を行う投資額を決定するステップ(S651)と、決定した投資額を、各制度および各金融商品の名称とともにユーザに提示するステップ(S652)と、各制度または各金融商品の少なくとも1つへの投資額を了承する第2の入力操作をユーザから受け付けるステップ(S602)と、第2の入力操作に応答して、各制度または各金融商品の少なくとも1つに対応するユーザの口座へ、投資額を入金する処理を行うことにより、各制度または各金融商品の少なくとも1つを利用したユーザの投資を実行するステップ(S653)と、を実行させる、プログラム。
(付記2)
プログラムは、投資を実行する金額の程度を指定する第1の入力操作において、ユーザから、一定期間ごとの投資を実行する金額の程度の指定を受け付け、制度には、一定期間ごとに掛け金を引き落とすことが必須の第1の制度と、一定期間ごとに掛け金を引き落とすことが必須ではない第2の制度とが含まれ、投資を実行するステップ(S653)において、一定期間ごとの投資を実行する程度の情報に従って決定される一定期間ごとの投資額に基づいて、第1の制度を第2の制度よりも優先して利用して投資を実行する、付記1に記載のプログラム。
(付記3)
ユーザの口座には、第1の制度に対応する口座と、第2の制度に対応する口座と、第1の制度及び第2の制度のいずれも利用しない口座とが含まれ、投資を実行するステップ(S653)において、一定期間ごとの投資を実行する程度の情報に従って決定される一定期間ごとの投資額に基づいて、第1の制度に対応する口座を利用した投資を、第2の制度を利用した口座よりも優先し、第2の制度を利用した投資を、第1の制度及び第2の制度のいずれも利用しない口座を利用した投資よりも優先して投資額を割り当てて、投資を実行する、付記2に記載のプログラム。
(付記4)
プログラムは、プロセッサ29に、さらに、第1の入力操作を受け付けるステップ(S601)において、ユーザから、ユーザの所得の情報を含む詳細情報を受け付けずとも、投資を実行する金額の程度を指定する第1の入力操作を受け付け、金額の程度の指定を受け付けたのち、ユーザの所得の情報を含む情報を受け付ける、付記1から3のいずれかに記載のプログラム。
(付記5)
プログラムは、プロセッサ29に、さらに、受け付けた、ユーザの所得の情報を含む情報に基づいて、各制度に対するユーザの投資上限額を特定し、特定した結果をユーザに提示するステップを実行させる、付記4に記載のプログラム。
(付記6)
投資額を了承する第2の入力操作をユーザから受け付けるステップ(S602)において、プログラムは、各制度または各金融商品の少なくとも1つに対応するユーザの口座が開設されていない場合であっても、仮投資額として投資額を了承する入力操作を受け付ける、付記1から5のいずれかに記載のプログラム。
(付記7)
投資を実行するステップ(S653)において、プログラムは、投資額を了承する第2の入力操作をユーザから受け付けるステップ(S602)において、仮投資額を受け付けると、各制度または各金融商品の少なくとも1つに対応するユーザの口座が開設されることに応答して、ユーザが投資を開始する操作をせずとも、投資額を入金する、付記6に記載のプログラム。
(付記8)
投資額を決定するステップ(S652)において、プログラムは、各制度または各金融商品のうち、節税効果のある各制度または各金融商品を優先して投資額を決定する、付記1から7のいずれかに記載のプログラム。
(付記9)
投資額を、各制度および各金融商品の名称とともにユーザに提示するステップ(S651)において、プログラムは、各制度および各金融商品において投資する銘柄に関する情報と、当該銘柄に対する投資額に関する情報とをともにユーザに提示する、付記1から8のいずれかに記載のプログラム。
(付記10)
複数の制度および複数の金融商品には、ユーザの任意で資産を引き出せるものと、ユーザの任意で資産を引き出せないものとが含まれ、第1の入力操作を受け付けるステップ(S601)において、プログラムは、ユーザからユーザの資産運用に関する情報の入力操作を受け付け、投資額を決定するステップ(S652)において、指定された金額の程度の情報と、資産運用に関する情報とに基づいて、複数の制度および複数の金融商品のうち、ユーザの任意で資産を引き出せるもの、ユーザの任意で資産を引き出せないものそれぞれに対する投資額を決定する、付記1から9のいずれかに記載のプログラム。
(付記11)
資産運用に関する情報が、資産を引き出す予定の日時に関する情報である、付記10に記載のプログラム。
(付記12)
ユーザが投資を実行する金額の程度を指定する第1の入力操作をユーザから受け付けるステップ(S601)において、プログラムは、資産形成のための複数の制度の名称および金融商品の名称および略称ではなく、複数の制度および複数の金融商品の特性を表す名称で提示する、付記1から11のいずれかに記載のプログラム。
(付記13)
特性を表す名称は、複数の制度および複数の金融商品の名称と関連付けられており、プログラムは、決定した投資額を、各制度および各金融商品の名称とともにユーザに提示するステップ(S652)において、特性を表す名称を各制度および各金融商品の名称とともに表示する、付記12に記載のプログラム。
(付記14)
第1の入力操作をユーザから受け付けるステップ(S601)において、プログラムは、第1の入力操作に応答して、ユーザの口座が開設されていなくとも、投資額に基づいて決定される資産額のシミュレーション結果を図示したグラフをユーザに提示する、付記1から13のいずれかに記載のプログラム。
(付記15)
投資額を了承する第2の入力操作をユーザから受け付けるステップ(S602)において、プログラムは、投資額を了承する第2の入力操作をユーザから受け付ける画面において、投資額と、各制度および各金融商品の名称とをともに表示する、付記1から14のいずれかに記載のプログラム。
(付記16)
プロセッサ29と、メモリ25とを備えるコンピュータ20に実行させるための方法であって、方法は、プロセッサ29が、資産形成のための複数の制度の名称および金融商品の名称をユーザに提示することなく、ユーザが投資を実行する金額の程度を指定する第1の入力操作をユーザから受け付けるステップ(S601)と、第1の入力操作に応答して、指定された金額の程度の情報に基づいて、各制度または各金融商品の少なくとも1つにおいて投資を行う投資額を決定するステップ(S651)と、決定した投資額を、各制度および各金融商品の名称とともにユーザに提示するステップ(S652)と、各制度または各金融商品の少なくとも1つへの投資額を了承する第2の入力操作をユーザから受け付けるステップ(S602)と、第2の入力操作に応答して、各制度または各金融商品の少なくとも1つに対応するユーザの口座へ、投資額を入金する処理を行うことにより、各制度または各金融商品の少なくとも1つを利用したユーザの投資を実行するステップ(S653)と、を実行する、方法。
(付記17)
制御部203を備える情報処理装置20であって、情報処理装置20は、制御部203が、資産形成のための複数の制度の名称および金融商品の名称をユーザに提示することなく、ユーザが投資を実行する金額の程度を指定する第1の入力操作をユーザから受け付けるステップ(S601)と、第1の入力操作に応答して、指定された金額の程度の情報に基づいて、各制度または各金融商品の少なくとも1つにおいて投資を行う投資額を決定するステップ(S651)と、決定した投資額を、各制度および各金融商品の名称とともにユーザに提示するステップ(S652)と、各制度または各金融商品の少なくとも1つへの投資額を了承する第2の入力操作をユーザから受け付けるステップ(S602)と、第2の入力操作に応答して、各制度または各金融商品の少なくとも1つに対応するユーザの口座へ、投資額を入金する処理を行うことにより、各制度または各金融商品の少なくとも1つを利用したユーザの投資を実行するステップ(S653)と、を実行する、情報処理装置20。
10 端末装置、12 通信インタフェース、13 入力装置、14 出力装置、15 メモリ、16 記憶部、19 プロセッサ、20 サーバ、22 通信インタフェース、23 入出力インタフェース、25 メモリ、26 ストレージ、29 プロセッサ、80 ネットワーク、181 ユーザ情報、191 入力操作受付部、192 送受信部、193 データ処理部、194 報知制御部、132 ディスプレイ、150 位置情報センサ、160 カメラ、281 ユーザ情報データベース、282 投資先情報データベース、2041 受信制御モジュール、2042 送信制御モジュール、2043 ユーザ情報取得モジュール、2044 投資先情報取得モジュール。

Claims (17)

  1. プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記プログラムは、前記プロセッサに、
    資産形成のための複数の制度の名称および金融商品の名称をユーザに提示することなく、前記ユーザが投資を実行する金額の程度を指定する第1の入力操作を前記ユーザから受け付けるステップと、
    前記第1の入力操作に応答して、前記指定された前記金額の程度の情報に基づいて、各前記制度または各前記金融商品の少なくとも1つにおいて投資を行う投資額を決定するステップと、
    前記決定した前記投資額を、各前記制度および各前記金融商品の名称とともに前記ユーザに提示するステップと、
    各前記制度または各前記金融商品の少なくとも1つへの前記投資額を了承する第2の入力操作を前記ユーザから受け付けるステップと、
    前記第2の入力操作に応答して、各前記制度または各前記金融商品の少なくとも1つに対応する前記ユーザの口座へ、前記投資額を入金する処理を行うことにより、各前記制度または各前記金融商品の少なくとも1つを利用した前記ユーザの投資を実行するステップと、を実行させる、プログラム。
  2. 前記プログラムは、前記投資を実行する金額の程度を指定する前記第1の入力操作において、前記ユーザから、一定期間ごとの前記投資を実行する金額の程度の指定を受け付け、
    前記制度には、一定期間ごとに掛け金を引き落とすことが必須の第1の制度と、一定期間ごとに掛け金を引き落とすことが必須ではない第2の制度とが含まれ、
    前記投資を実行するステップにおいて、
    前記一定期間ごとの投資を実行する程度の情報に従って決定される一定期間ごとの投資額に基づいて、前記第1の制度を前記第2の制度よりも優先して利用して前記投資を実行する、請求項1に記載のプログラム。
  3. 前記ユーザの口座には、前記第1の制度に対応する口座と、前記第2の制度に対応する口座と、
    前記第1の制度及び前記第2の制度のいずれも利用しない口座とが含まれ、
    前記投資を実行するステップにおいて、
    前記一定期間ごとの投資を実行する程度の情報に従って決定される一定期間ごとの投資額に基づいて、前記第1の制度に対応する口座を利用した前記投資を、前記第2の制度を利用した口座よりも優先し、前記第2の制度を利用した前記投資を、前記第1の制度及び前記第2の制度のいずれも利用しない口座を利用した前記投資よりも優先して前記投資額を割り当てて、前記投資を実行する、請求項2に記載のプログラム。
  4. 前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、
    前記第1の入力操作を受け付けるステップにおいて、前記ユーザから、前記ユーザの所得の情報を含む詳細情報を受け付けずとも、前記投資を実行する金額の程度を指定する前記第1の入力操作を受け付け、
    前記金額の程度の指定を受け付けたのち、前記ユーザの所得の情報を含む情報を受け付ける、請求項1から3のいずれかに記載のプログラム。
  5. 前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに、
    前記受け付けた、前記ユーザの所得の情報を含む情報に基づいて、各前記制度に対する前記ユーザの投資上限額を特定し、前記特定した結果を前記ユーザに提示するステップを実行させる、請求項4に記載のプログラム。
  6. 前記投資額を了承する第2の入力操作を前記ユーザから受け付けるステップにおいて、前記プログラムは、
    各前記制度または各前記金融商品の少なくとも1つに対応する前記ユーザの口座が開設されていない場合であっても、仮投資額として前記投資額を了承する入力操作を受け付ける、請求項1から5のいずれかに記載のプログラム。
  7. 前記投資を実行するステップにおいて、前記プログラムは、
    前記投資額を了承する第2の入力操作を前記ユーザから受け付けるステップにおいて、前記仮投資額を受け付けると、
    各前記制度または各前記金融商品の少なくとも1つに対応する前記ユーザの口座が開設されることに応答して、前記ユーザが投資を開始する操作をせずとも、前記投資額を入金する、請求項6に記載のプログラム。
  8. 前記投資額を決定するステップにおいて、前記プログラムは、
    各前記制度または各前記金融商品のうち、節税効果のある各前記制度または各前記金融商品を優先して前記投資額を決定する、請求項1から7のいずれかに記載のプログラム。
  9. 前記投資額を、各前記制度および各前記金融商品の名称とともに前記ユーザに提示するステップにおいて、前記プログラムは、
    各前記制度および各前記金融商品において投資する銘柄に関する情報と、当該銘柄に対する投資額に関する情報とをともに前記ユーザに提示する、請求項1から8のいずれかに記載のプログラム。
  10. 前記複数の制度および前記複数の金融商品には、前記ユーザの任意で資産を引き出せるものと、前記ユーザの任意で資産を引き出せないものとが含まれ、
    前記第1の入力操作を受け付けるステップにおいて、前記プログラムは、前記ユーザから前記ユーザの資産運用に関する情報の入力操作を受け付け、
    前記投資額を決定するステップにおいて、前記指定された前記金額の程度の情報と、前記資産運用に関する情報とに基づいて、前記複数の制度および前記複数の金融商品のうち、前記ユーザの任意で資産を引き出せるもの、前記ユーザの任意で資産を引き出せないものそれぞれに対する前記投資額を決定する、請求項1から9のいずれかに記載のプログラム。
  11. 前記資産運用に関する情報が、資産を引き出す予定の日時に関する情報である、請求項10に記載のプログラム。
  12. 前記ユーザが投資を実行する金額の程度を指定する第1の入力操作を前記ユーザから受け付けるステップにおいて、前記プログラムは、
    前記資産形成のための前記複数の制度の名称および前記金融商品の名称および略称ではなく、前記複数の制度および前記複数の金融商品の特性を表す名称で提示する、請求項1から11のいずれかに記載のプログラム。
  13. 前記特性を表す名称は、前記複数の制度および前記複数の金融商品の名称と関連付けられており、前記プログラムは、
    前記決定した前記投資額を、各前記制度および各前記金融商品の名称とともに前記ユーザに提示するステップにおいて、前記特性を表す名称を各前記制度および各前記金融商品の名称とともに表示する、請求項12に記載のプログラム。
  14. 前記第1の入力操作を前記ユーザから受け付けるステップにおいて、前記プログラムは、
    前記第1の入力操作に応答して、前記ユーザの口座が開設されていなくとも、前記投資額に基づいて決定される資産額のシミュレーション結果を図示したグラフを前記ユーザに提示する、請求項1から13のいずれかに記載のプログラム。
  15. 前記投資額を了承する第2の入力操作を前記ユーザから受け付けるステップにおいて、前記プログラムは、
    前記投資額を了承する第2の入力操作を前記ユーザから受け付ける画面において、前記投資額と、各前記制度および各前記金融商品の名称とをともに表示する、請求項1から14のいずれかに記載のプログラム。
  16. プロセッサと、メモリとを備えるコンピュータに実行させるための方法であって、
    前記方法は、前記プロセッサが、
    資産形成のための複数の制度の名称および金融商品の名称をユーザに提示することなく、前記ユーザが投資を実行する金額の程度を指定する第1の入力操作を前記ユーザから受け付けるステップと、
    前記第1の入力操作に応答して、前記指定された前記金額の程度の情報に基づいて、各前記制度または各前記金融商品の少なくとも1つにおいて投資を行う投資額を決定するステップと、
    前記決定した前記投資額を、各前記制度および各前記金融商品の名称とともに前記ユーザに提示するステップと、
    各前記制度または各前記金融商品の少なくとも1つへの前記投資額を了承する第2の入力操作を前記ユーザから受け付けるステップと、
    前記第2の入力操作に応答して、各前記制度または各前記金融商品の少なくとも1つに対応する前記ユーザの口座へ、前記投資額を入金する処理を行うことにより、各前記制度または各前記金融商品の少なくとも1つを利用した前記ユーザの投資を実行するステップと、を実行する、方法。
  17. 制御部を備える情報処理装置であって、
    前記情報処理装置は、前記制御部が、
    資産形成のための複数の制度の名称および金融商品の名称をユーザに提示することなく、前記ユーザが投資を実行する金額の程度を指定する第1の入力操作を前記ユーザから受け付けるステップと、
    前記第1の入力操作に応答して、前記指定された前記金額の程度の情報に基づいて、各前記制度または各前記金融商品の少なくとも1つにおいて投資を行う投資額を決定するステップと、
    前記決定した前記投資額を、各前記制度および各前記金融商品の名称とともに前記ユーザに提示するステップと、
    各前記制度または各前記金融商品の少なくとも1つへの前記投資額を了承する第2の入力操作を前記ユーザから受け付けるステップと、
    前記第2の入力操作に応答して、各前記制度または各前記金融商品の少なくとも1つに対応する前記ユーザの口座へ、前記投資額を入金する処理を行うことにより、各前記制度または各前記金融商品の少なくとも1つを利用した前記ユーザの投資を実行するステップと、を実行する、情報処理装置。


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