JP7214058B2 - 無線通信装置、無線ネットワーク装置、無線通信システム、ブリッジシステム、制御回路、記憶媒体およびログ情報同期方法 - Google Patents

無線通信装置、無線ネットワーク装置、無線通信システム、ブリッジシステム、制御回路、記憶媒体およびログ情報同期方法 Download PDF

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Description

本開示は、無線ネットワーク装置とともに無線通信システムを構成する無線通信装置、無線ネットワーク装置、無線通信システム、ブリッジシステム、制御回路、記憶媒体およびログ情報同期方法に関する。
3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、5G(5th Generation)システムの機能として5Gシステムを仮想的なブリッジとみなし、5Gシステム外のTSN(Time Sensitive Networking)に配置される制御機器間のTSC(Time Sensitive Communication)をサポートすることが規定されている。5Gシステムをブリッジとして扱う場合、5GシステムがブリッジするTSNの数だけ5GシステムにTSNポートを設ける必要がある。
5Gシステム内の無線通信装置が通信品質、装置状態などの情報をログ情報として収集して無線ネットワーク装置に集約する運用管理を考えた場合、ログ情報の収集による無線通信装置の負荷の増加、ログ情報を無線ネットワーク装置へ報告する際の無線帯域の圧迫などが想定される。このような問題に対して、特許文献1には、無線通信装置が、ログ情報を保持していることを示す情報を無線ネットワーク装置に送信し、無線ネットワーク装置からの報告要求が来た際にログ情報を送信することで、ログ情報の収集および報告による無線通信装置の負荷の増加および無線回線の圧迫を抑制する技術が開示されている。
特許第6721878号公報
5Gシステムである無線通信システムをブリッジ、すなわち1つの装置とみなす場合、無線ネットワーク装置は、異常時において、各TSNポートに接続される無線通信装置から同期してログ情報を取得できることが好ましい。しかしながら、上記従来の技術によれは、各無線通信装置のログ情報の収集タイミングは同期していない。そのため、無線ネットワーク装置は、各無線通信装置から同期して、すなわち同じ収集タイミングのログ情報を取得できない、という問題があった。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、無線ネットワーク装置および複数の無線通信装置から構成される無線通信システムにおいて、無線通信装置の負荷の増加および無線帯域の圧迫を抑制しつつ、無線ネットワーク装置が複数の無線通信装置から同期してログ情報を取得できるようにログ情報を収集および報告する無線通信装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示は、無線ネットワーク装置とともに無線通信システムを構成する無線通信装置である。無線通信装置は、無線ネットワーク装置と無線通信を行う無線通信部と、タイムセンシティブネットワークと有線通信を行う有線通信部と、の間で転送されるトラヒックを測定するトラヒック測定部と、トラヒックのうち周期性のあるトラヒックの通過推定時刻を推定するトラヒック推定部と、トラヒック推定部で推定されたトラヒックの通過推定時刻とトラヒック測定部で測定されたトラヒックの実際の通過時刻との差分に基づく第1のログレベルと、無線ネットワーク装置から取得した第2のログレベルとを用いてログレベルを判定するログレベル判定部と、ログレベルに基づく収集頻度でログ情報を収集するログ情報収集部と、ログレベルに基づく報告頻度でログ情報を無線ネットワーク装置に報告するログ情報報告部と、を備えることを特徴とする。
本開示に係る無線通信装置は、無線ネットワーク装置および複数の無線通信装置から構成される無線通信システムにおいて、無線通信装置の負荷の増加および無線帯域の圧迫を抑制しつつ、無線ネットワーク装置が複数の無線通信装置から同期してログ情報を取得できるようにログ情報を収集および報告することができる、という効果を奏する。
本実施の形態に係るブリッジシステムの構成例を示す図 本実施の形態に係る無線通信装置の構成例を示すブロック図 本実施の形態に係る無線ネットワーク装置の構成例を示すブロック図 本実施の形態に係る無線通信装置および無線ネットワーク装置で使用されるログレベルに対する各パラメータの例を示す図 本実施の形態に係る無線通信システムにおいて無線ネットワーク装置から無線通信装置への制御機器のアプリケーショントラヒックの通過推定時刻と実際の通過時刻との差分Δの算出例を示す図 本実施の形態に係る無線通信装置がログレベルを設定する動作を示すフローチャート 本実施の形態に係る無線通信装置および無線ネットワーク装置がログレベルを判定する動作を示すフローチャート 本実施の形態に係る無線ネットワーク装置が無線通信装置にログレベル指示値を送信する動作を示すフローチャート 本実施の形態に係る無線通信装置がログ情報を収集し、ログ情報を報告する動作を示すフローチャート 本実施の形態に係る無線通信システムにおいて無線通信装置からの報告によって無線通信システム内の各装置のログレベルを変更する動作を示すシーケンス図 本実施の形態に係る無線通信システムにおいて無線ネットワーク装置からのログレベル指示値によって無線通信装置のログレベルを変更する動作を示すシーケンス図 本実施の形態に係る無線通信装置が備える処理回路をプロセッサおよびメモリで実現する場合の処理回路の構成例を示す図 本実施の形態に係る無線通信装置が備える処理回路を専用のハードウェアで構成する場合の処理回路の例を示す図
以下に、本開示の実施の形態に係る無線通信装置、無線ネットワーク装置、無線通信システム、ブリッジシステム、制御回路、記憶媒体およびログ情報同期方法を図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態.
図1は、本実施の形態に係るブリッジシステム1の構成例を示す図である。ブリッジシステム1は、無線通信システム2と、複数のTSN3と、を備える。ブリッジシステム1は、無線通信装置10および無線ネットワーク装置20から構成される無線通信システム2を仮想的なブリッジとして扱ったシステムである。ブリッジシステム1は、TSN3を無線通信システム2でブリッジすることで、異なる位置で展開されるTSN3に配置される制御機器30間のアプリケーションのための通信を実現する。無線通信システム2は、TSN3のブリッジとして動作し、無線通信装置10および無線ネットワーク装置20をTSNポートの組み合わせとして管理する。無線通信システム2は、後述するように、無線通信装置10および無線ネットワーク装置20のログレベルを統一的に変更してログ情報を収集する。無線通信システム2は、ブリッジとして、異なるTSN3に配置される制御機器30間のアプリケーショントラヒックを転送する。制御機器30間のアプリケーショントラヒックには、定周期のものが含まれる。以降の説明において、TSNのことをタイムセンシティブネットワークと称することがある。
制御機器30は、TSN3に存在する装置である。制御機器30は、例えば、工場内の装置を制御するための通信を、他のTSN3に存在する制御機器30との間でやり取りする。制御機器30で用いられるアプリケーションは、定周期性があるものおよび非定周期性のものに大別され、各アプリケーションの通信間隔は各アプリケーションの要件によって設定される。定周期性のある通信のために高精度な時刻同期を行うため、時刻同期用の通信トラヒックもまた定周期性を持つ。無線通信システム2は、ブリッジシステム1内のTSNブリッジとして機能するため、TSN3との有線インタフェースを持つ。有線インタフェースは、無線通信装置10または無線ネットワーク装置20において仮想的なTSNポートとして扱われる。
無線通信装置10は、無線通信システム2における移動体端末としての機能を持ち、無線ネットワーク装置20との無線インタフェースおよびTSNポートとしての有線インタフェースを持つ。また、無線通信装置10は、無線通信システム2をTSNブリッジとして成立させるため、無線通信システム2で使用される時刻およびTSN3で使用される時刻を同時に持ち合わせる。また、無線通信装置10は、無線インタフェースで受信した制御機器30のアプリケーショントラヒックを有線インタフェースに転送する機能、および有線インタフェースで受信した制御機器30のアプリケーショントラヒックを無線インタフェースに転送する機能を持つ。また、無線通信装置10は、有線通信品質、無線通信品質、装置負荷などの情報をログ情報として収集および蓄積し、ログ情報を無線ネットワーク装置20に対して報告する機能を持つ。以降の説明において、制御機器30のアプリケーショントラヒックのことを単にトラヒックと称することがある。
無線ネットワーク装置20は、無線通信システム2を制御する機能を持つ。ここでいう無線通信システム2の制御とは、無線通信装置10の無線アクセス管理、モビリティ管理、加入者情報管理、セッション管理、スライス管理、ポリシー課金管理などである。また、無線ネットワーク装置20は、無線基地局としての機能を持ち、無線インタフェースで無線通信装置10と無線通信を行う。また、無線ネットワーク装置20は、無線インタフェースで無線通信装置10から受信した制御機器30のアプリケーショントラヒックを、適切な宛先となる制御機器30が存在するTSNポートとなる無線通信装置10に無線通信で、または無線ネットワーク装置20の有線インタフェースに転送する機能を持つ。また、無線ネットワーク装置20は、有線インタフェースで受信した制御機器30のアプリケーショントラヒックを、適切な宛先となる制御機器30が存在するTSNポートとなる無線通信装置10に無線通信で転送する機能を持つ。また、無線ネットワーク装置20は、無線通信装置10から無線受信したログ情報を蓄積する。
なお、図1において、無線通信システム2を構成する無線通信装置10は2台であるが、一例であり、これに限定されない。無線通信システム2を構成する無線通信装置10は3台以上であってもよい。また、図1において、無線ネットワーク装置20が有線接続するTSN3が2網であるが、一例であり、これに限定されない。無線ネットワーク装置20が有線接続するTSN3は3網以上であってもよい。また、図1において、各TSN3に存在する制御機器30が1台の構成になっているが、一例であり、これに限定されない。各TSN3に存在する制御機器30は2台以上であってもよい。
無線通信装置10の構成について説明する。図2は、本実施の形態に係る無線通信装置10の構成例を示すブロック図である。無線通信装置10は、ログ情報収集部101と、トラヒック推定部102と、無線通信部103と、メモリ制御部104と、有線通信部105と、トラヒック測定部106と、ログレベル判定部107と、ログ情報報告部108と、メモリ109と、有線NIC(Network Interface Card)部110と、アンテナ部111と、を備える。
ログ情報収集部101は、ログレベル判定部107で判定されたログレベルに基づく収集頻度でログ情報を収集する。ログ情報収集部101は、収集周期に従って周期的に、無線インタフェースにおける受信信号電力強度などの無線通信品質、有線インタフェースを通過する制御機器30のアプリケーショントラヒックのヘッダおよびタイムスタンプ、無線通信装置10のCPU(Central Processing Unit)使用率および温度などの装置負荷、などのログ情報を収集、すなわち測定する機能を有している。また、ログ情報収集部101は、収集したログ情報をメモリ109に格納する機能を有している。
トラヒック推定部102は、無線通信部103と有線通信部105との間で転送される制御機器30のアプリケーショントラヒックのうち周期性のある制御機器30のアプリケーショントラヒックが次にいつ通過するのか、すなわち通過推定時刻を推定する機能を有している。トラヒック推定部102は、周期性のある制御機器30のアプリケーショントラヒックについて、制御機器30のアプリケーショントラヒックのヘッダ情報などから設定する。トラヒック推定部102は、例えば、ブリッジシステム1の時刻同期用パケットがマスタクロックから125ms毎に送信されることが既知の場合、時刻0:00:00.125に時刻同期用パケットが通過していた場合、次回の時刻同期用パケットの通過時刻、すなわち通過推定時刻を0:00:00.250と推定する。
無線通信部103は、無線ネットワーク装置20と無線通信を行う。無線通信部103は、アンテナ部111から入出力される無線信号の送受信処理を行う無線インタフェース機能を有している。また、無線通信部103は、無線ネットワーク装置20との無線アクセス、ユーザデータ伝送など無線プロトコル処理を行うモデム機能を有している。また、無線通信部103は、無線インタフェースから無線通信システム2の時刻を復元して無線通信システム2の一部として時刻を管理する機能を有している。また、無線通信部103は、無線受信した制御機器30のアプリケーショントラヒックを有線通信部105に転送する機能を有している。また、無線通信部103は、有線通信部105から転送された制御機器30のアプリケーショントラヒックを無線送信する機能を有している。
メモリ制御部104は、ログ情報収集部101によってメモリ109に格納されたログ情報のうち、規定された期間経過したログ情報をメモリ109から破棄する機能を有している。また、メモリ制御部104は、ログ情報報告部108によって無線ネットワーク装置20に報告済みのログ情報をメモリ109から破棄する機能を有している。規定された期間は、例えば、ログ情報報告部108の報告頻度として想定される報告間隔より長い期間とする。
有線通信部105は、TSN3に対応した有線通信によってTSN3と有線通信を行う。有線通信部105は、有線NIC部110から入出力される有線信号の送受信処理を行う有線インタフェース機能を有している。また、有線通信部105は、無線通信部103から転送された制御機器30のアプリケーショントラヒックを適切なTSN3に接続している有線NIC部110から有線送信し、有線NIC部110から制御機器30のアプリケーショントラヒックを有線受信するフォワーディング機能を有している。また、有線通信部105は、TSN3の一部として時刻同期する機能を有している。また、有線通信部105は、TSN3の一部として優先制御する機能を有している。また、有線通信部105は、無線通信システム2をブリッジとして成立させるためのタイムスタンピング、および時刻同期用パケット修正機能を有している。
トラヒック測定部106は、無線通信部103と有線通信部105との間で転送されるトラヒックを測定する。トラヒック測定部106は、無線通信部103から有線通信部105に転送される制御機器30のアプリケーショントラヒックの通過時刻を測定する機能を有している。また、トラヒック測定部106は、有線通信部105から無線通信部103に転送される制御機器30のアプリケーショントラヒックの通過時刻を測定する機能を有している。
ログレベル判定部107は、トラヒック推定部102で推定された制御機器30のアプリケーションの通過推定時刻と、トラヒック測定部106で測定された制御機器30のアプリケーショントラヒックの実際の通過時刻との差分Δを算出する機能を有している。また、ログレベル判定部107は、差分Δに基づいて、無線通信装置10が持つべきログレベルを判定する機能を有している。また、ログレベル判定部107は、無線ネットワーク装置20から指示されているログレベル指示値を管理する機能を有している。また、ログレベル判定部107は、判定したログレベルがログレベル指示値以上の場合、判定したログレベルを無線ネットワーク装置20に報告するため、判定したログレベルをログ情報報告部108に通知する機能を有している。また、ログレベル判定部107は、ログレベルに基づいて、ログ情報収集部101のログ情報の収集周期、およびログ情報報告部108の無線ネットワーク装置20へのログ情報の報告周期を変更する機能を有している。以降の説明において、ログレベル判定部107が判定したログレベルを第1のログレベルと称し、無線ネットワーク装置20からログレベル指示値で指示されているログレベルを第2のログレベルと称することがある。すなわち、ログレベル判定部107は、トラヒック推定部102で推定されたトラヒックの通過推定時刻とトラヒック測定部106で測定されたトラヒックの実際の通過時刻との差分Δに基づく第1のログレベルと、無線ネットワーク装置20から取得した第2のログレベルとを用いてログレベルを判定する。
ログ情報報告部108は、ログレベル判定部107で判定されたログレベルに基づく報告頻度でログ情報を無線ネットワーク装置20に報告する。ログ情報報告部108は、報告周期に従って無線ネットワーク装置20にログ情報を報告するため、メモリ109に格納されているログ情報を無線通信部103に転送する機能を有している。また、ログ情報報告部108は、無線ネットワーク装置20から指示されたログレベル指示値を無線通信部103から取得した場合、ログレベル指示値をログレベル判定部107に通知する機能を有している。また、ログ情報報告部108は、ログレベル判定部107において無線通信装置10が持つべきログレベルの変更があった場合、変更後のログレベルを無線ネットワーク装置20に報告するため、変更後のログレベルを無線通信部103に転送する機能を有している。なお、ログレベル指示値については、無線通信部103からログ情報報告部108を介してログレベル判定部107に通知され、変更後のログレベルについては、ログレベル判定部107からログ情報報告部108を介して無線通信部103に通知されているが、これに限定されない。ログ情報報告部108を経由することを省略し、ログレベル指示値については、無線通信部103からログレベル判定部107に通知され、変更後のログレベルについては、ログレベル判定部107から無線通信部103に通知されてもよい。
メモリ109は、無線通信装置10が動作するためのパラメータなどの設定情報を格納する機能を有している。また、メモリ109は、ログ情報収集部101によって収集されたログ情報を格納、すなわち蓄積する機能を有している。
有線NIC部110は、有線通信部105から取得した信号を接続しているTSN3に有線送信する機能を有している。また、有線NIC部110は、TSN3から有線受信した信号を有線通信部105に出力する機能を有している。
アンテナ部111は、無線通信部103から取得した信号を電波にして送信する機能を有している。また、アンテナ部111は、受信した信号を無線通信部103に出力する機能を有している。
つぎに、無線ネットワーク装置20の構成について説明する。図3は、本実施の形態に係る無線ネットワーク装置20の構成例を示すブロック図である。無線ネットワーク装置20は、ブリッジ管理部201と、ログ情報収集部202と、トラヒック推定部203と、無線基地局部204と、メモリ制御部205と、有線通信部206と、トラヒック測定部207と、ログレベル判定部208と、ログレベル指示部209と、メモリ210と、有線NIC部211と、アンテナ部212と、を備える。
ブリッジ管理部201は、無線通信システム2をTSNブリッジとして管理する。ブリッジ管理部201は、無線通信システム2をTSNブリッジとして扱うため、無線通信システム2におけるTSNポートの役割をしている無線通信装置10、無線ネットワーク装置20の有線通信部206などの情報を管理する機能を有している。管理している情報は、TSNブリッジとして機能しているTSNポートの組み合わせ、各組み合わせにおける滞留遅延時間などである。
ログ情報収集部202は、ログレベル判定部208で判定されたログレベルに基づく収集頻度でログ情報を収集する。ログ情報収集部202は、収集周期に従って周期的に、無線インタフェースにおける受信信号電力強度などの無線通信品質、有線インタフェースを通過する制御機器30のアプリケーショントラヒックのヘッダおよびタイムスタンプ、無線ネットワーク装置20のCPU使用率および温度などの装置負荷、などのログ情報を収集、すなわち測定する機能を有している。また、ログ情報収集部202は、収集したログ情報をメモリ210に格納する機能を有している。
トラヒック推定部203は、無線基地局部204と有線通信部206との間で転送される制御機器30のアプリケーショントラヒックのうち周期性のある制御機器30のアプリケーショントラヒックが次にいつ通過するのか、すなわち通過推定時刻を推定する機能を有している。トラヒック推定部203は、周期性のある制御機器30のアプリケーショントラヒックについて、制御機器30のアプリケーショントラヒックのヘッダ情報などから設定する。トラヒック推定部203は、例えば、ブリッジシステム1の時刻同期用パケットがマスタクロックから125ms毎に送信されることが既知の場合、時刻0:00:00.125に時刻同期用パケットが通過していた場合、次回の時刻同期用パケットの通過時刻を0:00:00.250と推定する。
無線基地局部204は、無線通信装置10と無線通信を行って無線通信装置10からログ情報を取得する。無線基地局部204は、アンテナ部212から入出力される無線信号の送受信処理を行う無線インタフェース機能を有している。また、無線基地局部204は、無線通信装置10との無線アクセス、ユーザデータ伝送など無線プロトコル処理を行うモデム機能を有している。また、無線基地局部204は、無線通信システム2のマスタクロックとして時刻を管理する機能を有している。また、無線基地局部204は、無線受信した制御機器30のアプリケーショントラヒックを有線通信部206に転送する機能を有している。また、無線基地局部204は、有線通信部206から転送された制御機器30のアプリケーショントラヒックを無線送信する機能を有している。以降の説明において、無線通信装置10のログ情報を第1のログ情報と称し、ログ情報収集部202で収集された無線ネットワーク装置20のログ情報を第2のログ情報と称することがある。
メモリ制御部205は、ログ情報収集部202によってメモリ210に格納されたログ情報、および無線通信装置10から報告されたログ情報を、メモリ210において並べ替え、整理などを行う機能を有している。
有線通信部206は、TSN3に対応した有線通信によってTSN3と有線通信を行う。有線通信部206は、有線NIC部211から入出力される有線信号の送受信処理を行う有線インタフェース機能を有している。また、有線通信部206は、無線基地局部204から転送された制御機器30のアプリケーショントラヒックを適切なTSN3に接続している有線NIC部211から有線送信し、有線NIC部211から制御機器30のアプリケーショントラヒックを有線受信するフォワーディング機能を有している。また、有線通信部206は、TSN3の一部として時刻同期する機能を有している。また、有線通信部206は、TSN3の一部として優先制御する機能を有している。また、有線通信部206は、無線通信システム2をブリッジとして成立させるためのタイムスタンピング、および時刻同期用パケット修正機能を有している。
トラヒック測定部207は、無線基地局部204と有線通信部206との間で転送されるトラヒックを測定する。トラヒック測定部207は、無線基地局部204から有線通信部206に転送される制御機器30のアプリケーショントラヒックの通過時刻を測定する機能を有している。また、トラヒック測定部207は、有線通信部206から無線基地局部204に転送される制御機器30のアプリケーショントラヒックの通過時刻を測定する機能を有している。
ログレベル判定部208は、トラヒック推定部203で推定された制御機器30のアプリケーションの通過推定時刻と、トラヒック測定部207で測定された制御機器30のアプリケーショントラヒックの実際の通過時刻との差分Δを算出する機能を有している。また、ログレベル判定部208は、差分Δに基づいて、無線ネットワーク装置20が持つべきログレベルを判定する機能を有している。また、ログレベル判定部208は、ブリッジ管理部201で管理しているTSNポートの組み合わせに基づいて必要となる無線通信装置10のログレベルを変更させるため、判定したログレベルを示すログレベル指示値をログレベル指示部209に通知する機能を有する。また、ログレベル判定部208は、ログレベルに基づいて、ログ情報収集部202のログ情報の収集周期を変更する機能を有している。すなわち、ログレベル判定部208は、無線通信装置10から報告された第1のログレベルと、トラヒック推定部203で推定されたトラヒックの通過推定時刻とトラヒック測定部207で測定されたトラヒックの実際の通過時刻との差分Δに基づく第2のログレベルとを用いてログレベルを判定する。
ログレベル指示部209は、ログレベル判定部208で判定されたログレベルをログレベル指示値として無線通信装置10に指示するため、ログレベル指示値を無線基地局部204に転送する機能を有している。
メモリ210は、無線ネットワーク装置20が動作するためのパラメータなどの設定情報を格納する機能を有している。また、メモリ210は、ログ情報収集部101によって収集されたログ情報、および無線通信装置10から報告されたログ情報を格納、すなわち蓄積する機能を有している。なお、無線通信装置10から報告されたログ情報については、無線基地局部204がメモリ210に格納してもよいし、無線通信装置10から報告されたログ情報を無線基地局部204がログ情報収集部202またはメモリ制御部205に転送し、ログ情報収集部202またはメモリ制御部205がメモリ210に格納してもよい。
有線NIC部211は、有線通信部206から取得した信号を接続しているTSN3に有線送信する機能を有している。また、有線NIC部211は、TSN3から有線受信した信号を有線通信部206に出力する機能を有している。
アンテナ部212は、無線基地局部204から取得した信号を電波にして送信する機能を有している。また、アンテナ部212は、受信した信号を無線基地局部204に出力する機能を有している。
なお、図3では、無線ネットワーク装置20の各機能部全てが同一装置に実装されているが、一例であり、これに限定されない。無線ネットワーク装置20の各機能部は、論理的に接続されていれば分散的に別装置に配置される構成であってもよい。
図4は、本実施の形態に係る無線通信装置10および無線ネットワーク装置20で使用されるログレベルに対する各パラメータの例を示す図である。ログレベル300は、無線通信装置10および無線ネットワーク装置20で管理される値であり、ログレベル300の値に対して、ログ情報を測定、すなわち収集する周期である収集周期301、およびログ情報を報告する周期である報告周期302が決定される。
ログレベル300が「0」の場合、収集周期301は「125ms」となり、報告周期302は「なし」となる。無線通信装置10は、ログ情報の収集を125msに一度行い、報告は行わない。無線ネットワーク装置20は、ログ情報の収集を125msに一度行い、報告は行わない。ログレベル300が「1」の場合、収集周期301は「62.5ms」となり、報告周期302は「125ms」となる。無線通信装置10は、ログ情報の収集を62.5msに一度行い、報告を125msに一度行う。無線ネットワーク装置20は、ログ情報の収集を62.5msに一度行い、報告は行わない。ログレベル300が「2」の場合、収集周期301は「31.25ms」となり、報告周期302は「62.5ms」となる。無線通信装置10は、ログ情報の収集を31.25msに一度行い、報告を62.5msに一度行う。無線ネットワーク装置20は、ログ情報の収集を31.25msに一度行い、報告は行わない。なお、本実施の形態では、ログレベルを「0」、「1」、および「2」の3つとしているが、一例であり、これに限定されない。ログレベルの数は2つ以下であってもよいし、4つ以上であってもよい。
図5は、本実施の形態に係る無線通信システム2において無線ネットワーク装置20から無線通信装置10への制御機器30のアプリケーショントラヒックの通過推定時刻と実際の通過時刻との差分Δの算出例を示す図である。無線通信装置10のトラヒック推定部102は、時刻t0における実際の制御機器30のアプリケーショントラヒック通過後、次の制御機器30のアプリケーショントラヒックの通過推定時間を推定する。トラヒック推定部102は、125ms周期の定周期の制御機器30のアプリケーショントラヒックが存在することを予め設定で知っていることとする。トラヒック推定部102は、無線通信装置10を最後に通過した定周期の制御機器30のアプリケーショントラヒックの通過時刻が時刻t0で0:00:00.125であった場合、通過推定時刻を時刻t1で0:00:00.250と推定する。ここで、無線通信システム2におけるTSNポート間の遅延時間に揺らぎが無い場合、トラヒック測定部106における次の制御機器30のアプリケーショントラヒックの実際の通過時刻は、推定された時刻t1となる。この場合、通過推定時刻と実際の通過時刻とが等しいため差分Δは0となる。
ここで、無線通信品質、無線通信システム2内の各機器の負荷状況などによっては、無線ネットワーク装置20から無線通信装置10への無線送信に遅延時間の揺らぎが発生した場合を想定する。トラヒック推定部102は、時刻t1の後、次の通過推定時刻を時刻t2で0:00:00.375と推定する。一方、無線通信品質の悪化などによって、トラヒック測定部106における次の制御機器30のアプリケーショントラヒックの実際の通過時刻は、時刻t2´の0:00:00.400となる。この場合、差分Δは時刻t2´から時刻t2を引いた値の25msとなる。なお、遅延時間の揺らぎは、無線レベルでの再送、再接続、ハンドオーバなどが多いほど増えることが考えられるため、差分Δが大きければ大きい程、通信品質が悪いと想定できる。図5の例では、無線ネットワーク装置20から無線通信装置10へのダウンリンクにおいて無線通信装置10が差分Δを算出する場合ついて説明したが、無線通信装置10から無線ネットワーク装置20へのアップリンクにおいても、無線ネットワーク装置20は、同様の算出方法によって差分Δを算出する。
つづいて、無線通信装置10がログレベルを設定する動作について説明する。図6は、本実施の形態に係る無線通信装置10がログレベルを設定する動作を示すフローチャートである。無線通信装置10は、差分Δを算出する度に図6に示すフローチャートを実行する。無線通信装置10において、ログレベル判定部107は、フローチャートで使用する変数Aおよび変数Bの初期化を行う(ステップS101)。具体的には、ログレベル判定部107は、変数A=0とし、変数B=0とする。ログレベル判定部107は、無線通信装置10が持つべきログレベルを判定する(ステップS102)。ログレベル判定部107におけるログレベルの判定方法については後述する。ログレベル判定部107は、変数Aにログレベル判定結果を代入する(ステップS103)。ログレベル判定部107は、無線ネットワーク装置20からログレベル指示値を取得しているか否かを判定する(ステップS104)。
無線ネットワーク装置20からログレベル指示値を取得している場合(ステップS104:Yes)、ログレベル判定部107は、変数Bにログレベル指示値を代入する(ステップS105)。ログレベル判定部107は、変数Aと変数Bとを比較する(ステップS106)。変数Aより変数Bの方が大きい場合(ステップS106:Yes)、ログレベル判定部107は、無線通信装置10が持つべきログレベルに変数Bを代入する(ステップS107)。すなわち、ログレベル判定部107は、無線通信装置10が持つべきログレベルをログレベル指示値にする。変数Aが変数B以上の場合(ステップS106:No)、ログレベル判定部107は、ログ情報報告部108および無線通信部103を介して、変数Aを無線通信装置10のログレベルとして無線ネットワーク装置20に報告する(ステップS108)。ログレベル判定部107は、無線通信装置10が持つべきログレベルに変数Aを代入する(ステップS109)。なお、無線ネットワーク装置20からログレベル指示値を取得していない場合(ステップS104:No)、ログレベル判定部107は、同様に無線通信装置10が持つべきログレベルに変数Aを代入する(ステップS109)。すなわち、ログレベル判定部107は、無線通信装置10が持つべきログレベルをログレベル判定結果にする。
このように、ログレベル判定部107は、第1のログレベルと第2のログレベルとを比較する。ログレベル判定部107は、第1のログレベルが第2のログレベル以上の場合、第1のログレベルを無線ネットワーク装置20に報告する制御を行うとともに、第1のログレベルを、ログ情報収集部101におけるログ情報の収集頻度およびログ情報報告部108におけるログ情報の報告頻度を制御するためのログレベルとする。ログレベル判定部107は、第1のログレベルが第2のログレベル未満の場合、第2のログレベルを、ログ情報収集部101におけるログ情報の収集頻度およびログ情報報告部108におけるログ情報の報告頻度を制御するためのログレベルとする。
つぎに、無線通信装置10および無線ネットワーク装置20がログレベルを判定する動作について説明する。図7は、本実施の形態に係る無線通信装置10および無線ネットワーク装置20がログレベルを判定する動作を示すフローチャートである。図7に示すフローチャートの動作については、無線通信装置10ではログレベル判定部107が行い、無線ネットワーク装置20ではログレベル判定部208が行う。以下では一例として、無線通信装置10のログレベル判定部107を主体にして説明する。図7に示すフローチャートの動作は、前述の図6に示すフローチャートのステップS102の動作の詳細を示すものである。
無線通信装置10において、ログレベル判定部107は、算出した差分Δの絶対値と62.5msとを比較する(ステップS201)。差分Δの絶対値が62.5msより大きい場合(ステップS201:Yes)、ログレベル判定部107は、ログレベル判定結果を「2」とする(ステップS202)。差分Δの絶対値が62.5ms以下の場合(ステップS201:No)、ログレベル判定部107は、算出した差分Δの絶対値と31.25msとを比較する(ステップS203)。差分Δの絶対値が31.25msより大きい場合(ステップS203:Yes)、ログレベル判定部107は、ログレベル判定結果を「1」とする(ステップS204)。差分Δの絶対値が31.25ms以下の場合(ステップS203:No)、ログレベル判定部107は、ログレベル判定結果を「0」とする(ステップS205)。本実施の形態では、ログレベルを判定する動作としてログレベルの数だけ分岐する簡易なフローチャートとしたが、ステップS201およびステップS203の分岐判定に用いる値は、定周期アプリケーションの周期によって適切な値に設定することが望ましい。また、本実施の形態では、直前の差分Δの絶対値を判定に使用したが、頻繁にログレベル判定結果が変更するような事態を回避するため、適切な拘束長を持つ差分Δの移動平均値を判定に使用してもよい。
つぎに、無線ネットワーク装置20が無線通信装置10にログレベル指示値を送信する動作について説明する。図8は、本実施の形態に係る無線ネットワーク装置20が無線通信装置10にログレベル指示値を送信する動作を示すフローチャートである。無線ネットワーク装置20において、ログレベル判定部208は、フローチャートで使用する変数Aおよび変数Bの初期化を行う(ステップS301)。具体的には、ログレベル判定部208は、変数A=0とし、変数B=0とする。ログレベル判定部208は、無線ネットワーク装置20が持つべきログレベルを判定する(ステップS302)。ログレベル判定部208における無線ネットワーク装置20が持つべきログレベルを判定する動作は、前述の図7に示すフローチャートの動作と同じである。ログレベル判定部208は、変数Aにログレベル判定結果を代入する(ステップS303)。ログレベル判定部208は、TSNブリッジとして関係のある無線通信装置10からログレベルが報告され、未確認の無線通信装置10のログレベルが有るか否かを判定する(ステップS304)。
無線通信装置10からログレベルが報告され、未確認の無線通信装置10のログレベルが有る場合(ステップS304:Yes)、ログレベル判定部208は、変数Bに報告されているログレベルを代入する(ステップS305)。ログレベル判定部208は、変数Aと変数Bとを比較する(ステップS306)。変数Aより変数Bの方が大きい場合(ステップS306:Yes)、ログレベル判定部208は、変数Aに変数Bを代入し(ステップS307)、ステップS304に戻る。変数Aが変数B以上の場合(ステップS306:No)、ログレベル判定部208は、ステップS304に戻る。ログレベル判定部208は、ステップS304からステップS307において、TSNブリッジとして関係のある全ての無線通信装置10からログレベルの報告を取得しているか否かを判定し、報告があったログレベルと変数Aとで比較を行い、最大の値を変数Aに代入する動作を行っている。なお、ログレベル判定部208は、ブリッジ管理部201が管理している情報を用いることで、TSNブリッジとして関係がある無線通信装置10、すなわちTSNポートの組み合わせとして関係している無線通信装置10を特定することができる。
無線通信装置10からログレベルが報告されていない、または無線通信装置10からログレベルが報告されたが未確認の無線通信装置10のログレベルが無い場合(ステップS304:No)、ログレベル判定部208は、ログレベル指示値に変数Aを代入する(ステップS308)。ログレベル判定部208は、変数Aをログレベル指示値として指示することをログレベル指示部209に通知する。ログレベル指示部209は、ブリッジ管理部201が管理している情報を用いてログレベル指示値を送信する無線通信装置10を特定し、変数Aをログレベル指示値として、無線基地局部204を介して、特定した無線通信装置10に送信する(ステップS309)。
このように、ログレベル判定部208は、第1のログレベルと第2のログレベルとを比較する。ログレベル判定部208は、第2のログレベルが第1のログレベル以上の場合、第2のログレベルを、ログ情報収集部202におけるログ情報の収集頻度を制御するためのログレベルとする。ログレベル判定部208は、第2のログレベルが第1のログレベル未満の場合、第1のログレベルを、ログ情報収集部202におけるログ情報の収集頻度を制御するためのログレベルとする。ログレベル判定部208は、ログレベルをログレベル指示部209に通知する。ログレベル指示部209は、ログレベル判定部208から通知されたログレベルをログレベル指示値として、無線基地局部204を介して、無線通信装置10に送信する。
つぎに、無線通信装置10がログ情報を収集し、ログ情報を報告する動作について説明する。図9は、本実施の形態に係る無線通信装置10がログ情報を収集し、ログ情報を報告する動作を示すフローチャートである。
無線通信装置10において、ログ情報収集部101は、現在時刻がログ情報を収集する収集タイミングか否かを判定する(ステップS401)。現在時刻が収集タイミングの場合(ステップS401:Yes)、ログ情報収集部101は、ログ情報を収集する(ステップS402)。ログ情報収集部101は、収集したログ情報をメモリ109に格納する。メモリ制御部104は、無線通信装置10の装置負荷の増加、メモリ109の圧迫などを防ぐため、規定された期間経過したログ情報、ここでは一例として現在時刻より10秒以上前のログ情報をメモリ109から削除する(ステップS403)。本実施の形態では10秒としているが、無線ネットワーク装置20からのログレベル指示値の変更が無線通信システム2全体に行き渡る時間を考慮した適切な値を設定することが望ましい。
現在時刻が収集タイミングではない場合(ステップS401:No)、またはステップS403の動作の後、無線通信装置10において、ログ情報報告部108は、現在時刻が報告タイミングか否かを判定する(ステップS404)。現在時刻が報告タイミングの場合(ステップS404:Yes)、ログ情報報告部108は、メモリ109に格納されているログ情報を、無線通信部103を介して、無線ネットワーク装置20に報告をする(ステップS405)。現在時刻が報告タイミングではない場合(ステップS404:No)、無線通信装置10は、動作を終了する。なお、無線通信装置10は、図9に示すフローチャートの動作を、ログ情報の収集周期およびログ情報の報告周期で設定され得る周期よりも短い周期で実行する。
つぎに、無線通信システム2において、無線通信装置10からのログレベルの報告によって無線通信システム2内の各装置のログレベルを変更する動作について説明する。図10は、本実施の形態に係る無線通信システム2において無線通信装置10からの報告によって無線通信システム2内の各装置のログレベルを変更する動作を示すシーケンス図である。図10において、無線通信装置10A,10Bは前述の無線通信装置10と同様の構成とする。ここでは前提として、無線ネットワーク装置20から無線通信装置10A,10Bに対して、ログレベル指示値としてログレベル「0」がすでに送信されているものとする。無線通信装置10Aは、ログレベルの変更が有った場合(ステップST501)、ログレベルを無線ネットワーク装置20に報告する(ステップST502)。図10に示すステップST501およびステップST502の動作は、図6に示すフローチャートのステップS106:NoおよびステップS108の場合の動作に相当する。
無線ネットワーク装置20は、無線通信装置10Aから報告されたログレベルがログレベル指示値として送信したログレベル「0」より大きいことから、無線通信装置10Aから報告されたログレベルをログレベル指示値にすることを判定する。すなわち、無線ネットワーク装置20は、ログレベル指示値に変数Aとして無線通信装置10Aから報告されたログレベルを代入する(ステップST503)。図10に示すステップST503の動作は、図8に示すフローチャートのステップS304:Yes、ステップS305、ステップS306:Yes、ステップS307、およびステップS308の場合の動作に相当する。無線ネットワーク装置20は、ブリッジ管理部201が管理している情報を用いてログレベル指示値を送信する無線通信装置10A,10Bを特定し、ログレベル指示値を送信する(ステップST504A,ST504B)。図10に示すステップST504A,ST504Bの動作は、図8に示すフローチャートのステップS309の動作に相当する。
無線通信装置10Bは、無線ネットワーク装置20から取得したログレベル指示値に基づいて、ログレベルを変更する(ステップST505)。図10に示すステップST505の動作は、図6に示すフローチャートのステップS106:YesおよびステップS107の場合の動作に相当する。図10に示すシーケンス図の動作を行うことによって、無線通信システム2において、無線通信装置10AとTSNブリッジとして関係のある無線通信装置10Bは、無線通信装置10Aでログレベルの変更が有った場合において、無線通信装置10Aと同様のログレベルに変更し、無線通信装置10Aと同様の粒度でログ情報を収集および報告することができる。
つぎに、無線通信システム2において、無線ネットワーク装置20からのログレベル指示値によって無線通信システム2内の無線通信装置10A,10Bのログレベルを変更する動作について説明する。図11は、本実施の形態に係る無線通信システム2において無線ネットワーク装置20からのログレベル指示値によって無線通信装置10A,10Bのログレベルを変更する動作を示すシーケンス図である。
無線ネットワーク装置20は、ログレベルの変更が有った場合(ステップST601)、無線ネットワーク装置20のログレベル判定結果をログレベル指示値にすることを判定する。すなわち、無線ネットワーク装置20は、ログレベル指示値に変数Aとしてログレベル判定結果を代入する(ステップST602)。図11に示すステップST601の動作は、図8に示すフローチャートのステップS301からステップS307までの動作に相当する。図11に示すステップST602の動作は、図8に示すフローチャートのステップS308の動作に相当する。無線ネットワーク装置20は、ブリッジ管理部201が管理している情報を用いてログレベル指示値を送信する無線通信装置10A,10Bを特定し、ログレベル指示値を送信する(ステップST603A,ST603B)。図11に示すステップST603A,ST603Bの動作は、図8に示すフローチャートのステップS309の場合の動作に相当する。
無線通信装置10Aは、無線ネットワーク装置20から取得したログレベル指示値に基づいて、ログレベルを変更する(ステップST604A)。無線通信装置10Bは、無線ネットワーク装置20から取得したログレベル指示値に基づいて、ログレベルを変更する(ステップST604B)。図11に示すステップST604A,ST604Bの動作は、図6に示すフローチャートのステップS106:YesおよびステップS107の場合の動作に相当する。図11に示すシーケンス図の動作を行うことによって、無線通信システム2において、無線ネットワーク装置20は、無線ネットワーク装置20が管理しているTSNブリッジとして関係のある無線通信装置10A,10Bに対して、ログレベルを変更させ、無線ネットワーク装置20と同様の粒度でログ情報を収集するように変更させることができる。
つづいて、無線通信装置10のハードウェア構成について説明する。無線通信装置10において、アンテナ部111は、アンテナ素子により実現される。有線NIC部110は、インターフェースカードによって実現される。メモリ109は、メモリによって実現される。無線通信装置10においてその他の構成は、処理回路により実現される。処理回路は、メモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサおよびメモリであってもよいし、専用のハードウェアであってもよい。処理回路は制御回路とも呼ばれる。
図12は、本実施の形態に係る無線通信装置10が備える処理回路をプロセッサ91およびメモリ92で実現する場合の処理回路90の構成例を示す図である。図12に示す処理回路90は制御回路であり、プロセッサ91およびメモリ92を備える。処理回路90がプロセッサ91およびメモリ92で構成される場合、処理回路90の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアまたはファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ92に格納される。処理回路90では、メモリ92に記憶されたプログラムをプロセッサ91が読み出して実行することにより、各機能を実現する。すなわち、処理回路90は、無線通信装置10の処理が結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリ92を備える。このプログラムは、処理回路90により実現される各機能を無線通信装置10に実行させるためのプログラムであるともいえる。このプログラムは、プログラムが記憶された記憶媒体により提供されてもよいし、通信媒体など他の手段により提供されてもよい。
上記プログラムは、トラヒック測定部106が、無線ネットワーク装置20と無線通信を行う無線通信部103と、TSN3と有線通信を行う有線通信部105と、の間で転送されるトラヒックを測定する第1のステップと、トラヒック推定部102が、トラヒックのうち周期性のあるトラヒックの通過推定時刻を推定する第2のステップと、ログレベル判定部107が、トラヒック推定部102で推定されたトラヒックの通過推定時刻とトラヒック測定部106で測定されたトラヒックの実際の通過時刻との差分Δに基づく第1のログレベルと、無線ネットワーク装置20から取得した第2のログレベルとを用いてログレベルを判定する第3のステップと、ログ情報収集部101が、ログレベルに基づく収集頻度でログ情報を収集する第4のステップと、ログ情報報告部108が、ログレベルに基づく報告頻度でログ情報を無線ネットワーク装置20に報告する第5のステップと、を無線通信装置10に実行させるプログラムであるとも言える。
ここで、プロセッサ91は、例えば、CPU、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、またはDSP(Digital Signal Processor)などである。また、メモリ92は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(登録商標)(Electrically EPROM)などの、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、またはDVD(Digital Versatile Disc)などが該当する。
図13は、本実施の形態に係る無線通信装置10が備える処理回路を専用のハードウェアで構成する場合の処理回路93の例を示す図である。図13に示す処理回路93は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。処理回路については、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。このように、処理回路は、専用のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
なお、無線ネットワーク装置20についても、無線通信装置10と同様のハードウェア構成により実現される。無線ネットワーク装置20において、アンテナ部212は、アンテナ素子により実現される。有線NIC部211は、インターフェースカードによって実現される。メモリ210は、メモリによって実現される。無線ネットワーク装置20においてその他の構成は、処理回路により実現される。処理回路は、メモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサおよびメモリであってもよいし、専用のハードウェアであってもよい。
以上説明したように、本実施の形態によれば、無線通信システム2において、無線通信装置10は、無線通信装置10を通過する制御機器30のアプリケーショントラヒックの通過推定時間と実際の通過時間との差分Δに基づいて、無線通信品質の悪化などの異常を予想し、ログレベルを切り替えてログ情報の収集頻度およびログ情報の報告頻度を調整するとともに、ログレベルを無線ネットワーク装置20に報告する。無線ネットワーク装置20は、無線通信装置10からログレベルの報告を取得すると、他の無線通信装置10に対してログレベルを変更するためのログレベル指示値を送信する。
これにより、無線ネットワーク装置20、および無線ネットワーク装置20からログレベル指示値を取得した他の無線通信装置10は、ログレベルを報告した無線通信装置10と同じログレベルに変更することができる。無線通信システム2の各装置は、同じログレベルに基づいて、同期して同様の収集頻度でログ情報を収集し、無線通信システム2の各無線通信装置10は、同じログレベルに基づいて同期して同様の報告頻度でログ情報を報告することができる。無線通信システム2において、無線ネットワーク装置20は、無線通信装置10の負荷の増加、無線帯域の圧迫などを抑制しつつ、無線通信装置10からログ情報を同期して取得することができる。このように、無線通信装置10は、無線通信装置10の負荷の増加および無線帯域の圧迫を抑制しつつ、無線ネットワーク装置20が複数の無線通信装置10から同期してログ情報を取得できるようにログ情報を収集および報告することができる。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、実施の形態同士を組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 ブリッジシステム、2 無線通信システム、3 TSN、10,10A,10B 無線通信装置、20 無線ネットワーク装置、30 制御機器、101,202 ログ情報収集部、102,203 トラヒック推定部、103 無線通信部、104,205 メモリ制御部、105,206 有線通信部、106,207 トラヒック測定部、107,208 ログレベル判定部、108 ログ情報報告部、109,210 メモリ、110,211 有線NIC部、111,212 アンテナ部、201 ブリッジ管理部、204 無線基地局部、209 ログレベル指示部。

Claims (13)

  1. 無線ネットワーク装置とともに無線通信システムを構成する無線通信装置であって、
    前記無線ネットワーク装置と無線通信を行う無線通信部と、タイムセンシティブネットワークと有線通信を行う有線通信部と、の間で転送されるトラヒックを測定するトラヒック測定部と、
    前記トラヒックのうち周期性のある前記トラヒックの通過推定時刻を推定するトラヒック推定部と、
    前記トラヒック推定部で推定された前記トラヒックの通過推定時刻と前記トラヒック測定部で測定された前記トラヒックの実際の通過時刻との差分に基づく第1のログレベルと、前記無線ネットワーク装置から取得した第2のログレベルとを用いてログレベルを判定するログレベル判定部と、
    前記ログレベルに基づく収集頻度でログ情報を収集するログ情報収集部と、
    前記ログレベルに基づく報告頻度で前記ログ情報を前記無線ネットワーク装置に報告するログ情報報告部と、
    を備えることを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記ログレベル判定部は、前記第1のログレベルと前記第2のログレベルとを比較し、前記第1のログレベルが前記第2のログレベル以上の場合、前記第1のログレベルを前記無線ネットワーク装置に報告する制御を行うとともに前記第1のログレベルを前記ログレベルとし、前記第1のログレベルが前記第2のログレベル未満の場合、前記第2のログレベルを前記ログレベルとする、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記ログ情報が格納されるメモリと、
    前記メモリに格納されている前記ログ情報のうち、規定された期間経過した前記ログ情報、および前記ログ情報報告部によって報告済みの前記ログ情報を破棄するメモリ制御部と、
    を備え、
    前記規定された期間は、前記報告頻度として想定される報告間隔より長い期間とする、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の無線通信装置。
  4. 無線通信装置とともに無線通信システムを構成する無線ネットワーク装置であって、
    前記無線通信装置と無線通信を行って前記無線通信装置から第1のログ情報を取得する無線基地局部と、タイムセンシティブネットワークと有線通信を行う有線通信部と、の間で転送されるトラヒックを測定するトラヒック測定部と、
    前記トラヒックのうち周期性のある前記トラヒックの通過推定時刻を推定するトラヒック推定部と、
    前記無線通信装置から報告された第1のログレベルと、前記トラヒック推定部で推定された前記トラヒックの通過推定時刻と前記トラヒック測定部で測定された前記トラヒックの実際の通過時刻との差分に基づく第2のログレベルとを用いてログレベルを判定するログレベル判定部と、
    前記ログレベル判定部で判定された前記ログレベルをログレベル指示値として前記無線通信装置に指示するログレベル指示部と、
    前記ログレベルに基づく収集頻度で前記無線ネットワーク装置の第2のログ情報を収集するログ情報収集部と、
    前記無線通信システムをブリッジとして管理するブリッジ管理部と、
    を備えることを特徴とする無線ネットワーク装置。
  5. 前記ログレベル判定部は、前記第1のログレベルと前記第2のログレベルとを比較し、前記第2のログレベルが前記第1のログレベル以上の場合、前記第2のログレベルを前記ログレベルとし、前記第2のログレベルが前記第1のログレベル未満の場合、前記第1のログレベルを前記ログレベルとし、前記ログレベルを前記ログレベル指示部に通知し、
    前記ログレベル指示部は、前記ログレベル判定部から通知された前記ログレベルを前記ログレベル指示値として前記無線通信装置に送信する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の無線ネットワーク装置。
  6. 請求項1から3のいずれか1つに記載の無線通信装置と、
    請求項4または5に記載の無線ネットワーク装置と、
    を備え、
    タイムセンシティブネットワークのブリッジとして動作し、前記無線通信装置および前記無線ネットワーク装置をタイムセンシティブネットワークポートの組み合わせとして管理し、前記無線通信装置および前記無線ネットワーク装置のログレベルを統一的に変更してログ情報を収集する、
    ことを特徴とする無線通信システム。
  7. 請求項6に記載の無線通信システムと、
    複数のタイムセンシティブネットワークと、
    を備え、
    前記無線通信システムは、ブリッジとして、異なる前記タイムセンシティブネットワークに配置される制御機器間のトラヒックを転送し、
    前記制御機器間のトラヒックは定周期である、
    ことを特徴とするブリッジシステム。
  8. 無線ネットワーク装置とともに無線通信システムを構成する無線通信装置を制御するための制御回路であって、
    前記無線ネットワーク装置と無線通信を行う無線通信部と、タイムセンシティブネットワークと有線通信を行う有線通信部と、の間で転送されるトラヒックを測定、
    前記トラヒックのうち周期性のある前記トラヒックの通過推定時刻を推定、
    推定された前記トラヒックの通過推定時刻と測定された前記トラヒックの実際の通過時刻との差分に基づく第1のログレベルと、前記無線ネットワーク装置から取得した第2のログレベルとを用いてログレベルを判定、
    前記ログレベルに基づく収集頻度でログ情報を収集、
    前記ログレベルに基づく報告頻度で前記ログ情報を前記無線ネットワーク装置に報告、
    を前記無線通信装置に実行させることを特徴とする制御回路。
  9. 無線通信装置とともに無線通信システムを構成する無線ネットワーク装置を制御するための制御回路であって、
    前記無線通信装置と無線通信を行って前記無線通信装置から第1のログ情報を取得する無線基地局部と、タイムセンシティブネットワークと有線通信を行う有線通信部と、の間で転送されるトラヒックを測定、
    前記トラヒックのうち周期性のある前記トラヒックの通過推定時刻を推定、
    前記無線通信装置から報告された第1のログレベルと、推定された前記トラヒックの通過推定時刻と測定された前記トラヒックの実際の通過時刻との差分に基づく第2のログレベルとを用いてログレベルを判定、
    判定された前記ログレベルをログレベル指示値として前記無線通信装置に指示、
    前記ログレベルに基づく収集頻度で前記無線ネットワーク装置の第2のログ情報を収集、
    前記無線通信システムをブリッジとして管理、
    を前記無線ネットワーク装置に実行させることを特徴とする制御回路。
  10. 無線ネットワーク装置とともに無線通信システムを構成する無線通信装置を制御するためのプログラムが記憶された記憶媒体であって、
    前記プログラムは、
    前記無線ネットワーク装置と無線通信を行う無線通信部と、タイムセンシティブネットワークと有線通信を行う有線通信部と、の間で転送されるトラヒックを測定、
    前記トラヒックのうち周期性のある前記トラヒックの通過推定時刻を推定、
    推定された前記トラヒックの通過推定時刻と測定された前記トラヒックの実際の通過時刻との差分に基づく第1のログレベルと、前記無線ネットワーク装置から取得した第2のログレベルとを用いてログレベルを判定、
    前記ログレベルに基づく収集頻度でログ情報を収集、
    前記ログレベルに基づく報告頻度で前記ログ情報を前記無線ネットワーク装置に報告、
    を前記無線通信装置に実行させることを特徴とする記憶媒体。
  11. 無線通信装置とともに無線通信システムを構成する無線ネットワーク装置を制御するためのプログラムが記憶された記憶媒体であって、
    前記プログラムは、
    前記無線通信装置と無線通信を行って前記無線通信装置から第1のログ情報を取得する無線基地局部と、タイムセンシティブネットワークと有線通信を行う有線通信部と、の間で転送されるトラヒックを測定、
    前記トラヒックのうち周期性のある前記トラヒックの通過推定時刻を推定、
    前記無線通信装置から報告された第1のログレベルと、推定された前記トラヒックの通過推定時刻と測定された前記トラヒックの実際の通過時刻との差分に基づく第2のログレベルとを用いてログレベルを判定、
    判定された前記ログレベルをログレベル指示値として前記無線通信装置に指示、
    前記ログレベルに基づく収集頻度で前記無線ネットワーク装置の第2のログ情報を収集、
    前記無線通信システムをブリッジとして管理、
    を前記無線ネットワーク装置に実行させることを特徴とする記憶媒体。
  12. 無線ネットワーク装置とともに無線通信システムを構成する無線通信装置のログ情報同期方法であって、
    トラヒック測定部が、前記無線ネットワーク装置と無線通信を行う無線通信部と、タイムセンシティブネットワークと有線通信を行う有線通信部と、の間で転送されるトラヒックを測定する第1のステップと、
    トラヒック推定部が、前記トラヒックのうち周期性のある前記トラヒックの通過推定時刻を推定する第2のステップと、
    ログレベル判定部が、前記トラヒック推定部で推定された前記トラヒックの通過推定時刻と前記トラヒック測定部で測定された前記トラヒックの実際の通過時刻との差分に基づく第1のログレベルと、前記無線ネットワーク装置から取得した第2のログレベルとを用いてログレベルを判定する第3のステップと、
    ログ情報収集部が、前記ログレベルに基づく収集頻度でログ情報を収集する第4のステップと、
    ログ情報報告部が、前記ログレベルに基づく報告頻度で前記ログ情報を前記無線ネットワーク装置に報告する第5のステップと、
    を含むことを特徴とするログ情報同期方法。
  13. 無線通信装置とともに無線通信システムを構成する無線ネットワーク装置のログ情報同期方法であって、
    トラヒック測定部が、前記無線通信装置と無線通信を行って前記無線通信装置から第1のログ情報を取得する無線基地局部と、タイムセンシティブネットワークと有線通信を行う有線通信部と、の間で転送されるトラヒックを測定する第1のステップと、
    トラヒック推定部が、前記トラヒックのうち周期性のある前記トラヒックの通過推定時刻を推定する第2のステップと、
    ログレベル判定部が、前記無線通信装置から報告された第1のログレベルと、前記トラヒック推定部で推定された前記トラヒックの通過推定時刻と前記トラヒック測定部で測定された前記トラヒックの実際の通過時刻との差分に基づく第2のログレベルとを用いてログレベルを判定する第3のステップと、
    ログレベル指示部が、前記ログレベル判定部で判定された前記ログレベルをログレベル指示値として前記無線通信装置に指示する第4のステップと、
    ログ情報収集部が、前記ログレベルに基づく収集頻度で前記無線ネットワーク装置の第2のログ情報を収集する第5のステップと、
    ブリッジ管理部が、前記無線通信システムをブリッジとして管理する第6のステップと、
    を含むことを特徴とするログ情報同期方法。
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