JP7212584B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、吸収性物品に関する。
使い捨ておむつ等の吸収性物品においては、外観に優れた襞を形成することを目的として、伸長状態の弾性部材を複数枚のシートで挟んだ構成の複合伸縮シートを用いることが検討されている。例えば、本出願人は、複合伸縮シートによってギャザーが形成された吸収性物品を提案した(特許文献1及び2)。これらの文献には、物品の外面を形成する外層シート及びその内面側に積層された内層シートが、それぞれ複数の襞を形成していること、及び外層シートの襞が内層シートの襞より大きいことが記載されている。このように襞の大きさが異なっていると、複合伸縮部の表裏に異なるクッション性を付与することができる。
特開2009-297096号公報 特開2013-176708号公報
肌触りや風合いの柔らかなギャザーを形成する目的では、複合伸縮シートとして、曲げ剛性の低いシートを用いることが一般的である。しかし単に曲げ剛性の低いシートを使用するのみでは、襞の形態にばらつきが生じて、整ったギャザーを形成することはできない。ギャザーにおいては、見た目の外観を向上させる目的で、物品の外面側の襞を細かくし、着用後のギャザー跡を軽減させる目的で、内面側の襞を逆に大きくすることが好ましい。特許文献1及び2には、外面側の襞を細かくし、且つ内面側の襞を大きくする構成について、何ら記載も示唆もされていない。
したがって、本発明の課題は、外観に優れ、しかもギャザー跡が付き難い襞構造を備える吸収性物品を提供することにある。
本発明は、着用時に、着用者の腹側に配される腹側部、背側に配される背側部及び該腹側部と該背側部の間に位置する股下部を有する吸収性物品であって、
前記股下部に、着用者の脚周りに配される脚回り伸縮部を有しており、
前記脚回り伸縮部は、二枚のシート材と、該二枚のシート材間に配された弾性部材とを有し、
前記弾性部材は、前記脚回り伸縮部の伸縮方向に沿って延び、該伸縮方向と交差する方向に間隔を空けて配されており、且つ前記二枚のシート材と接着剤を介して接合されており、
前記二枚のシート材のうち、肌対向面側に位置する第1シート材は、非肌対向面側に位置する第2シート材に比して、リングクラッシュ圧縮強さが低く、
収縮状態の前記脚回り伸縮部に、前記第1シート材が、複数の第1凸条部及び該第1凸条部間の第1凹条部を有するように変形して形成された肌対向面側の襞構造と、前記第2シート材が、複数の第2凸条部及び該第2凸条部間の第2凹条部を有するように変形した非肌対向面側の襞構造とが形成されるようになされており、
前記第1凸条部のピッチが、前記第2凸条部のピッチよりも大きい、吸収性物品を提供するものである。
本発明によれば、外観に優れ、しかもギャザー跡が付き難い襞構造を備える吸収性物品が提供される。
図1は、本発明の吸収性物品が有する脚回り伸縮部の一例の伸長状態を模式的に示す斜視図である。 図2は、図1に示す複合伸縮部のII-II線断面図である。 図3は、本発明の吸収性物品が有する脚回り伸縮部の一例の自然状態を模式的に示す斜視図である。 図4は、図3に示す複合伸縮部のIV-IV線断面図である。 図5は、本発明の吸収性物品の一実施形態において、その展開且つ伸長状態における肌対向面側(内面側)を模式的に示す展開平面図である。
以下、本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。本発明の吸収性物品は一般に、着用者の腹側に配される腹側部、背側に配される背側部及びそれらの間に位置する股下部を有している。そして吸収性物品は、腹側部から股下部を介して背側部に延びる方向に相当する長手方向とこれに直交する幅方向とを有する縦長の形状をしている。股下部は、吸収性物品の着用時に着用者の排泄部に対向配置される排泄部対向部を有しており、該排泄部対向部は通常、吸収性物品の長手方向の中央部又はその近傍に位置している。
吸収性物品は一般に、着用者の肌対向面側に位置する表面シートと、非肌対向面側に位置する裏面シートと、両シート間に位置する吸収体とを備える。表面シートとしては、液透過性のシートを用いることが好ましく、例えば不織布や穿孔フィルムなどを好ましく用いることができる。裏面シートとしては、液難透過性のシートを用いることが好ましく、例えば液難透過性のフィルムや、該フィルムの外面に不織布等の風合いの良好なシートを積層した積層体を好ましく用いることができる。
吸収体は、吸収性コアを備えている。吸収性コアは例えばパルプをはじめとするセルロース等の親水性繊維の積繊体、該親水性繊維と吸収性ポリマーとの混合積繊体、吸収性ポリマーの堆積体、二枚の吸収性シート間に吸収性ポリマーが担持された積層構造体などから構成される。吸収性コアは、少なくともその肌対向面が液透過性のコアラップシートで覆われていてもよく、肌対向面及び非肌対向面を含む表面の全域がコアラップシートで覆われていてもよい。コアラップシートとしては、例えば親水性繊維からなる薄葉紙や、液透過性を有する不織布などを用いることができる。
「肌対向面」は、吸収性物品又はその構成部材(例えば吸収体)に着目したときに、急の着用時に着用者の肌に向けられる面であり、「非肌対向面」は、吸収性物品の着用時に着用者の肌とは反対側に向けられる面である。つまり、肌対向面は、着用者の肌に相対的に近い側の面であり、非肌対向面は、着用者の肌から相対的に遠い側の面である。
上述の表面シート、裏面シート及び吸収体に加え、吸収性物品の具体的な用途に応じ、肌対向面側の長手方向に沿う両側部に、長手方向に沿って延びる防漏カフが配されていてもよい。防漏カフは一般に、基端部と自由端部とを備えている。防漏カフは、吸収性物品の肌対向面側に基端部を有し、肌対向面側から自由端部が起立している。防漏カフは、液抵抗性ないし撥水性で且つ通気性のシート材から構成されている。防漏カフの自由端部又はその近傍には、糸ゴム等からなる弾性部材を伸長状態で配してもよい。吸収性物品の着用状態においてこの弾性部材が収縮することによって、防漏カフが着用者の身体に向けて起立するようになり、表面シート上に排泄された液が、表面シート上を伝い吸収性物品の幅方向外方へ漏れ出すことが効果的に阻止される。
吸収性物品の長手方向に沿う両側部は、股下部において内方に凸の形状に形成されている。側部における内方に凸の部分には、吸収性物品を構成する二枚のシート間に糸ゴム等からなる弾性部材が伸長状態で複数本配されている。吸収性物品の着用状態において、これらの弾性部材が収縮することによって、股下部に、着用者の脚回りに配される脚回り伸縮部が形成されるようになっている。
また吸収性物品の具体的な用途に応じ、該吸収性物品の長手方向の少なくとも一方の端部には、糸ゴム等からなる弾性部材を伸長状態で配してもよい。吸収性物品の着用状態においてこれらの弾性部材が収縮することによって、ウエストギャザーが形成されるようになる。
以上の構成を有する吸収性物品としては、例えば展開型の使い捨ておむつ、パンツ型の使い捨ておむつ、失禁パッド、生理用ナプキン等が挙げられる。
図1及び図2には、本発明の吸収性物品が備える脚回り伸縮部の一例が示されている。図1及び図2には、脚回り伸縮部10を伸長させた状態が示されている。脚回り伸縮部10は、上述した使い捨ておむつ、失禁パッド、生理用ナプキン等の吸収性物品の股間部における脚回り部分に形成される。
図1及び図2に示すように、脚回り伸縮部10は、第1シート材11と、第2シート材12と、両シート材11,12間に配された複数本の弾性部材13とを有している。第1シート材11は、弾性部材13から着用者の肌対向面側に位置するものである。一方、第2シート材12は、弾性部材13から着用者の非肌対向面側に位置するものである。各弾性部材13は、脚回り伸縮部10の伸縮方向Xに沿って延びており、且つ伸縮方向Xと交差する方向に間隔を置いて間欠的に配されている。図2に示す実施形態では、弾性部材13は、伸縮方向Xに直交する直交方向Yに間隔を置いて配されている。弾性部材13は、好ましくは脚回り伸縮部10の全長に亘って配されている。これによって、脚回り伸縮部10は、弾性部材の延在方向である伸縮方向Xに沿って伸縮できるようになる。一方、脚回り伸縮部10は、直交方向Yでは実質的に非伸縮である。
第1シート材11を構成する素材としては、例えば吸収性物品の肌対向面を形成するシート材であればよく、例えば表面シート、防漏カフを形成するシート、あるいは吸収性物品の外装体を構成する内層シート等が挙げられる。第2シート材12を構成する素材としては、例えば吸収性物品の非肌対向面を形成するシート材であればよく、例えば裏面シート、あるいは外装体の外面を構成する外層シート等が挙げられる。二枚のシート材11,12は、同一の材質のものでもよく、異なる材質のものでもよい。
弾性部材13は、弾性部材13が有する伸縮性に起因して、脚回り伸縮部10の伸縮性を発現させるものである。弾性部材13は、糸状(弾性フィラメント)、帯状、フィルムあるいは繊維集合体からなるシート状等の形状であってもよく、好ましくは糸状又は帯状の形状である。図1に示す弾性部材13は糸状の部材であり、直交方向Yにおいて隣り合う弾性部材13間の距離は略同じとなっている。これに代えて、直交方向Yにおいて隣り合う弾性部材13間の距離は異なっていてもよい。
図3及び図4には、脚回り伸縮部10の収縮状態、すなわち外力が加わっていない自然状態が示されている。脚回り伸縮部10の収縮状態においては、第1シート材11及び第2シート材12がそれぞれ、凸条部と凹条部とを伸縮方向Xに沿って交互に形成するように変形している。第1シート材11には、第2シート材12から離間するように外方に突出した複数の第1凸条部17aが形成されている。第1凸条部17aは、直交方向Yに延びる畝状をなしており、伸縮方向Xに沿って間欠的に配されている。伸縮方向Xに沿って隣り合う第1凸条部17aどうしの間には、直交方向Yに延びる溝状の第1凹条部18aが形成されている。これによって脚回り伸縮部10の肌対向面には、第1シート材11が変形して、複数の第1凸条部17a及び第1凹条部18aからなる襞構造20aが形成される。肌対向面側の襞構造20aは、直交方向Yに延びるように形成される。各第1凸条部17aは、その内部が空洞であることが、襞構造の柔軟性の観点から好ましい。
第2シート材12には、第1シート材11と同様に、第1シート材11から離間するように外方に突出した複数の第2凸条部17bと、第2凹条部18bとが、直交方向Yに延びて形成されている。第2凸条部17bと第2凹条部18bとは伸縮方向Xに沿って交互に配されている。これによって脚回り伸縮部10の非肌対向面には、第2シート材12が変形して、複数の第2凸条部17b及び第2凹条部18bからなる襞構造20bが形成される。非肌対向面側の襞構造20bは、直交方向Yに延びるように形成される。各第2凸条部17bは、各第1凸条部17aと同様に、内部が空洞であることが、襞構造の柔軟性の観点から好ましい。
複数本の弾性部材13は、第1シート材11と第1凹条部18aにおいて接着剤により接合されている。また弾性部材13は、第2シート材12と第2凹条部18bにおいて接着剤により接合されている。そして直交方向Yに隣り合う弾性部材13どうしの間においては、第1シート材11と第2シート材12とが、第1凹条部18a及び第2凹条部18bにおいて接着剤により接合されている。接着剤としては、当該技術分野において通常用いられているものを特に制限無く用いることができ、例えばホットメルト接着剤等を好ましく用いることができる。接着剤の塗工パターンについては後述する。
図3及び図4に示すとおり、脚回り伸縮部10の収縮状態において、肌対向面側の襞構造20aの襞は、非肌対向面側の襞構造20bの襞よりも大きなものとなっている。詳述すると、第1シート材11に形成された第1凸条部17aのピッチP1は、第2シート材12に形成された第2凸条部17bのピッチP2よりも大きくなっている。ピッチとは伸縮方向Xに隣り合う凸条部の頂点間の距離である。図4に示す実施形態では、第1凹条部18aの位置と第2凹条部18bの位置が厚み方向Zにおいて重なっておらず、第1凸条部17aの位置と第2凸条部17bの位置とも一致していない。それに代えて、襞構造の柔軟性の観点から、伸縮方向Xに隣り合う第1凸条部17aどうしの間に、複数の第2凸条部17bを配し、第1凹条部18aの位置に1つの第2凹条部18bの位置が厚み方向Zにおいて重なるようにしてもよい。
以上に説明した構成を有する脚回り伸縮部10は、非肌対向面側の襞構造20bの襞が相対的に小さいので、見た目の外観が向上している。それに加えて、肌対向面側の襞構造20aの襞が相対的に大きいので、着用者の肌と襞構造20aとの当接に起因するギャザー跡が付き難くなる。本発明の吸収性物品は、斯かる脚回り伸縮部10を有することによって、脚回り伸縮部10及び全体として意匠性が向上する。
外観に優れ、しかもギャザー跡が付き難くなる観点から、ピッチP2に対するピッチP1は、1.2倍以上であることが好ましく、1.3倍以上であることが更に好ましく、また4.0倍以下であることが好ましく、3.8倍以下であることが更に好ましく、そして1.2倍以上4.0倍以下であることが好ましく、1.3倍以上3.8倍以下であることが更に好ましい。ギャザー跡が付き難くなる観点から、ピッチP1は、3.5mm以上であることが好ましく、3.8mm以上であることが更に好ましく、また8.0mm以下であることが好ましく、7.5mm以下であることが更に好ましく、そして3.5mm以上8.0mm以下であることが好ましく、3.8mm以上7.5mm以下であることが更に好ましい。外観に優れる観点から、ピッチP2は、0.8mm以上であることが好ましく、1.0mm以上であることが更に好ましく、また3.0mm以下であることが好ましく、2.8mm以下であることが更に好ましく、そして0.8mm以上3.0mm以下であることが好ましく、1.0mm以上2.8mm以下であることが更に好ましい。
ピッチP1がピッチP2よりも大きいことに加えて、第1凸条部17aの高さT1は、第2凸条部17bの高さT2よりも大きいことが好ましい。このように構成されていると、外観が更に優れしかもギャザー跡が更に付き難くなる。このような観点から、高さT2に対する高さT1は、1.1倍以上であることが好ましく、1.2倍以上であることが更に好ましく、また3.0倍以下であることが好ましく、2.8倍以下であることが更に好ましく、そして1.1倍以上3.0倍以下であることが好ましく、1.2倍以上2.8倍以下であることが更に好ましい。ギャザー跡が付き難くなる観点から、高さT1は、0.4mm以上であることが好ましく、0.6mm以上であることが更に好ましく、また6.0mm以下であることが好ましく、4.0mm以下であることが更に好ましく、そして0.4mm以上6.0mm以下であることが好ましく、0.6mm以上4.0mm以下であることが更に好ましい。外観に優れる観点から、高さT2は、0.2mm以上であることが好ましく、0.5mm以上であることが更に好ましく、また5.0mm以下であることが好ましく、3.0mm以下であることが更に好ましく、そして0.2mm以上5.0mm以下であることが好ましく、0.5mm以上3.0mm以下であることが更に好ましい。
外観が優れしかもギャザー跡が付き難い観点から、第1凹条部18aの伸縮方向Xに沿う全幅W1(図4参照)は、好ましくは0.2mm以上、更に好ましくは0.4mm以上であり、また、好ましくは5.0mm以下、更に好ましくは3.0mm以下である。第2凹条部18bの伸縮方向Xに沿う全幅W2(図4参照)は、好ましくは0.1mm以上、更に好ましくは0.2mm以上であり、また、好ましくは4.0mm以下、更に好ましくは3.0mm以下である。
上述したピッチP1,P2、高さT1,T2及び全幅W1,W2は、例えば以下の方法で測定することができる。すなわち、収縮状態の脚回り伸縮部10を有するサンプルを、鋭利なカミソリで伸縮方向Xに沿って切断し、その切断面を観察して測定される。その状態下における、互いに隣り合う凸条部それぞれの頂点間の最短距離をピッチP1,P2とし、凸条部の頂部の上面と凹条部を形成する面との間の最短距離を高さT1,T2とする。前記切断面において、伸縮方向Xに直交する方向において隣り合う高密度部15a,15aどうしまたは15b,15bどうしの間の距離を測定し、これらの算術平均値をそれぞれ全幅W1,W2とする。測定は肉眼にて行うが、肉眼にて測定し難い場合には、切断されたサンプルの断面を、例えば、マイクロスコープ(KEYENCE社製、VHX-1000)を用いて20~100倍の倍率で観察して測定してもよい。
第1凸条部17aのピッチP1を第2凸条部17bのピッチP2よりも大きくする観点から、第1シート材11としては、第2シート材12に比して、リングクラッシュ圧縮強さが低いものを用いることが好ましい。第2シート材12のリングクラッシュ圧縮強さに対する、第1シート材11のリングクラッシュ圧縮強さは、0.20倍以上であることが好ましく、0.25倍以上であることが更に好ましく、また0.95倍以下であることが好ましく、0.90倍以下であることが更に好ましく、そして0.20倍以上0.95倍以下であることが好ましく、0.25倍以上0.90倍以下であることが更に好ましい。第1シート材11のリングクラッシュ圧縮強さは、好ましくは10.0N以下、より好ましくは8.0N以下、更に好ましくは7.5N以下であり、またその下限は、好ましくは2.0N以上である。一方、第2シート材12のリングクラッシュ圧縮強さは、好ましくは16.0N以下、より好ましくは15.0N以下、更に好ましくは14.5N以下であり、またその下限は、好ましくは3.5N以上である。リングクラッシュ圧縮強さは、以下の方法で測定される。
〔リングクラッシュ圧縮強さの測定法〕
脚回り伸縮部10をドライヤーやコールドスプレーなどを用いて構成している部材を剥がし、対象となる第1シート材11及び第2シート材12を得る。又は第1シート材11及び第2シート材12に使用したシート材を用意する。第1シート材11及び第2シート材12それぞれから、シート材製造時の機械方向であるMD方向に対応する伸縮方向Xの長さ150mm、直交方向Yの長さ30mmである矩形状の試験片を切り出す。各試験片を、それぞれ、該試験片の長手方向が周方向となるように丸め、該試験片の長手方向の両端を5mm重ねて、直径45mmの円筒を作る。そして両端の重ねた部分において、円筒の軸方向の上端及び下端の2箇所を、マックス(株)製No.10-1Mの針等のステープルを用いて止着して、円筒形状の測定サンプルを作製する。なおステープルの向きは周方向と平行とする。作製した円筒状の各測定サンプルを、それぞれ、その軸方向を鉛直方向に一致させるように立たせ、株式会社オリエンテック社製の「RTA-100」等の圧縮試験機にセットする。そして、直径70mm以上の円形圧縮プレートにより、測定サンプルを円筒の軸方向に10mm/minの圧縮速度で圧縮し、その圧縮時に示す最大荷重(N/30mm)を記録する。第1シート材11及び第2シート材12それぞれにつき、5つの測定サンプルを用意してそれぞれの最大荷重を測定し、それらの算術平均値をリングクラッシュ圧縮強さの値とする。
リングクラッシュ圧縮強さを低く調整し、非肌対向面側の襞構造20bの襞を相対的に小さくする観点から、図1及び図2に示すように、第1シート材11及び第2シート材12のうち、少なくとも第2シート材12は、部分的に圧密化された高密度部15bを複数有していることが好ましい。第1シート材11及び第2シート材12がそれぞれ高密度部を有しているときには、第2シート材12における単位面積あたりの高密度部15bの面積が、第1シート材11における単位面積あたりの高密度部15aの面積よりも大きいことが好ましい。高密度部は、シート材の構成繊維が圧密化されており、該シート材における他の部位と比較して、繊維密度が高くなっている部位である。高密度部は、繊維密度が高いので、シート材の他の部位と比較して剛性が高くなる。このような高密度部は、例えば、用いるシート材に予めエンボス加工等の圧密加工を施したり、用いるシート材にニードルパンチ、スパンレース等の機械による交絡加工を部分的に施したりすることによって形成することができる。高密度部の平面視形状は、真円形であってもよく、矩形及び楕円等の異方性を有する形状であってもよい。
シート材が高密度部を備える場合、脚回り伸縮部10の伸縮方向Xにおいては、間隔を置いて間欠的に形成されていることが好ましい。脚回り伸縮部10の直交方向Yにおいては、高密度部は、連続的に形成されていてもよく、間隔を置いて間欠的に形成されていてもよい。肌触りの観点からは、高密度部は、伸縮方向X及び直交方向Yの両方向に間隔を置いて不連続に形成されていることが好ましい。
非肌対向面側の襞構造20bの襞を相対的に小さくする観点から、第1シート材11の単位面積あたりの高密度部15aの面積に対する、第2シート材12の単位面積あたりの高密度部15bの面積は、1.2倍以上であることが好ましく、1.3倍以上であることが更に好ましく、また4.0倍以下であることが好ましく、3.5倍以下であることが更に好ましく、そして1.2倍以上4.0倍以下であることが好ましく、1.3倍以上3.5倍以下であることが更に好ましい。第1シート材11の単位面積あたりの高密度部15aの面積は、好ましくは5.0%以上、より好ましくは5.5%以上、また好ましくは18.0%以下であり、より好ましくは16.0%以下である。一方、第2シート材12の単位面積あたりの高密度部15bの面積は、好ましくは8.0%以上、より好ましくは8.5%以上、また好ましくは20.0%以下であり、より好ましくは19.0%以下である。1個の高密度部15aを平面視したときの面積は、好ましくは0.5mm以上、より好ましくは0.8mm以上であり、また好ましくは4.5mm以下、より好ましくは4.0mm以下である。1個の高密度部15bを平面視したときの面積は、好ましくは1.5mm以上、より好ましくは1.8mm以上であり、また好ましくは5.0mm以下、より好ましくは4.5mm以下である。シート材の単位面積あたりの高密度部の面積は、以下の方法で測定される。
〔シート材における単位面積あたりの高密度部の面積の測定法〕
弾性部材13を伸長させて設計寸法となるまで脚回り伸縮部10を拡げる。その状態の脚回り伸縮部10から伸縮方向Xの長さ100mm、直交方向Yの長さ15mmである矩形状の測定サンプルを切り出す。該測定サンプルの第1シート材11側に配されている高密度部15aについて、個数を数え、平面視したときの1個当たりの面積を測定し、高密度部15aの合計面積を求める。次いで該合計面積を、矩形状の測定サンプルの面積で除すことによって、第1シート材11における単位面積あたりの高密度部15aの面積を算出する。第2シート材12の高密度部15bの面積は、該測定サンプルの第2シート材12側に配されている高密度部15bから、高密度部15aの面積と同様にして求める。
図1及び図2に示すように、脚回り伸縮部10は、第1シート材11及び第2シート材12のうち、少なくとも第2シート材12は、少なくとも一本の弾性部材13と厚み方向Zで重なる位置に、高密度部を複数有していることが好ましく、各弾性部材13それぞれと厚み方向Zで重なる位置に、高密度部を複数有していることが更に好ましい。このように高密度部が配されていると、高密度部を襞構造の凹部の底部に配した襞構造が、直交方向Yに沿って整列性が高く形成され易くなるからである。詳細には、高密度部は剛性が相対的に高くなっているので、弾性部材の収縮に伴って襞構造が形成される際に、高密度部が形成されている部位は接着剤により弾性部材に接合されたままとなり、意図しないシート材の隆起が抑制される。底部における高密度部及びその近傍は略平坦な形状となる。それに対して、隣り合う高密度部どうしの間に位置するシート材は、弾性部材が収縮すると、接着剤が剥がれ高密度部が起点となって弾性部材から厚み方向の外方に隆起しやすくなる。その結果、凸条部及び凹条部が規則性を持って形成され、整列性が高く、外観が良好な襞構造が形成され易くなるからである。
図1及び図2に示すように、第1シート材11の高密度部15a及び第2シート材12の高密度部15bがそれぞれ、1本の弾性部材13と厚み方向Zで重なる位置に配されているときには、該弾性部材13に重なる高密度部15bの数が、該弾性部材13に重なる高密度部15aの数よりも多いことが好ましい。このように配されていると、図4に示すように、肌対向面側においては、高密度部15aが第1凹条部18aの底部に配された襞構造20aが形成され易く、非肌対向面側においては、高密度部15bが第2凹条部18bの底部に配された襞構造20bが形成され易くなる。それに加えて、非肌対向面側の襞構造20bの襞を肌対向面側の襞構造20aの襞よりも小さくすることができる。
非肌対向面側の襞構造20bの襞を相対的に小さくする観点から、1本の弾性部材13に重なる高密度部15aの数に対する、該1本の弾性部材13に重なる高密度部15bの数は、1.1倍以上であることが好ましく、1.2倍以上であることが更に好ましく、また3.0倍以下であることが好ましく、2.8倍以下であることが更に好ましく、そして1.1倍以上3.0倍以下であることが好ましく、1.2倍以上2.8倍以下であることが更に好ましい。前記の高密度部15aの数は、好ましくは2個/100mm以上、より好ましくは4個/100mm以上であり、また好ましくは20個/100mm以下、より好ましくは16個/100mm以下である。前記の高密度部15bの数は、好ましくは4個/100mm以上、より好ましくは6個/100mm以上であり、また好ましくは30個/100mm以下、より好ましくは26個/100mm以下である。
弾性部材13と高密度部15a,15bとを重なるように配置するためには、例えば、高密度部が一方向に配された高密度部列15X(図1参照)をシート材に形成しておき、弾性部材13の伸縮方向Xと高密度部列15Xの延在方向とが一致するように、弾性部材13とシート材とを重ねて、弾性部材13と高密度部列15Xとの厚み方向での位置が重なるように、位置合わせを行うことが好ましい。このような形態は、目的とする吸収性物品の設計寸法に応じて、弾性部材13どうしの間隔若しくは高密度部どうしの間隔を適宜調整すればよい。
非肌対向面側の襞構造20bの襞を相対的に小さくする目的で、リングクラッシュ圧縮強さを低く調整する観点から、圧縮仕事量WCに関し、第2シート材12の方が第1シート材11よりも大きいことが好ましい。圧縮仕事量は、シート材のクッション性の尺度となるものであり、WC値が大きいほどクッション性が高いと評価できる。第1シート材11の圧縮仕事量に対する、第2シート材12の圧縮仕事量は、1.2倍以上であることが好ましく、1.4倍以上であることが更に好ましく、また5.0倍以下であることが好ましく、4.5倍以下であることが更に好ましく、そして1.2倍以上5.0倍以下であることが好ましく、1.4倍以上4.5倍以下であることが更に好ましい。第1シート材11の圧縮仕事量WCは、好ましくは0.015gf・cm/cm以上、より好ましくは0.018gf・cm/cm以上であり、また好ましくは0.070gf・cm/cm以下、より好ましくは0.065gf・cm/cm以下である。第2シート材12の圧縮仕事量WCは、好ましくは0.018gf・cm/cm以上、より好ましくは0.025gf・cm/cm以上であり、また好ましくは0.35gf・cm/cm以下、より好ましくは0.32gf・cm/cm以下である。圧縮仕事量WCは、以下の書籍に記載の方法に従い、カトーテック株式会社製のKESFB4-AUTO-A(商品名)を用いて測定する。
川端季雄著、「風合い評価の標準化と解析」、第2版、社団法人日本繊維機会学会 風合い計量と規格化研究委員会、昭和55年7月10日発行
〔圧縮仕事量WCの測定法〕
脚回り伸縮部10をドライヤーやコールドスプレーなどを用いて構成している部材を剥がし、対象となる第1シート材11及び第2シート材12を得る。又は第1シート材11及び第2シート材12に使用したシート材を用意する。第1シート材11及び第2シート材12それぞれから、伸縮方向Xの長さ100mm、直交方向Yの長さ15mmの矩形状の試験片を切り出し、試験台に取りつける。次に、その試験片を面積2cmの円形平面を持つ鋼板間で圧縮する。圧縮速度は0.02cm/sec、圧縮最大荷重は50g/cmとする。回復過程も同一速度で測定を行う。圧縮仕事量(WC)は次式で表される。式中、T、Tは、それぞれ49cN/cm荷重時の厚み、0.49cN/cm荷重時の厚みを示す。また、式中のPは測定時(圧縮過程)の荷重(cN/cm)を示す。
Figure 0007212584000001
非肌対向面側の襞構造20bの襞を相対的に小さくする目的で、リングクラッシュ圧縮強さを低く調整する観点から、シート材の厚みに関し、第2シート材12の方が第1シート材11よりも厚いことが好ましい。第1シート材11の厚みに対する、第2シート材12の厚みは、2.0倍以上であることが好ましく、2.2倍以上であることが更に好ましく、また15.0倍以下であることが好ましく、14.5倍以下であることが更に好ましく、そして2.0倍以上15.0倍以下であることが好ましく、2.2倍以上14.5倍以下であることが更に好ましい。第1シート材11の厚みは、好ましくは0.05mm以上、より好ましくは0.06mm以上であり、また好ましくは0.40mm以下、より好ましくは0.38mm以下である。第2シート材12の厚みは、好ましくは0.10mm以上、より好ましくは0.12mm以上であり、また好ましくは1.20mm以下、より好ましくは1.15mm以下である。
上述した厚みは、以下の方法で測定される。脚回り伸縮部10をドライヤーやコールドスプレーなどを用いて構成している部材を剥がし、対象となる第1シート材11及び第2シート材12を得る。又は第1シート材11及び第2シート材12に使用したシート材を用意する。第1シート材11及び第2シート材12をそれぞれ、水平な場所に皺が生じないように静置し、無荷重下での厚みをデジタルマイクロスコープ(例えば、KEYENCE製VHX-1000)を用いて測定する。
隣り合う高密度部どうしの間に位置するシート材を弾性部材から厚み方向の外方に隆起させやすくなる観点から、直交方向Yに隣り合う弾性部材13どうしの間においては、第1シート材11と第2シート材12とが、間欠的に配された接着剤により接合されていることが好ましい。このような接着剤の塗工パターンとしては、散点状に接着剤を塗工したもの、スパイラル状に接着剤を塗工したもの、又は直交方向Yに間隔を置いて弾性部材13の延在方向に沿って接着剤を直線的に配したストライプ状に塗工したもの等が挙げられる。尚、弾性部材13と第1シート材11又は弾性部材13と第2シート材12とを接着する接合剤は、コームガン等を用いて、弾性部材13上に該弾性部材13に沿って直線状に塗工されることが好ましい。
隣り合う高密度部どうしの間に位置するシート材を弾性部材から厚み方向の外方に隆起させやすくなる観点から、直交方向Yに隣り合う弾性部材13どうしの間における第1シート材11と第2シート材12との接合強度は、25.0N/30mm以下であることが好ましく、20.0N/30mm以下であることが更に好ましい。前記の接合強度の下限値は、1.0N/30mm以上であることが好ましい。接合強度は、以下の方法で測定される。
〔接合強度の測定法〕
弾性部材13を伸長させて設計寸法となるまで脚回り伸縮部10を拡げる。その状態の脚回り伸縮部10から伸縮方向Xの長さ50mm、直交方向Yの長さ30mmである矩形状の測定サンプルを切り出す。該測定サンプルの長手方向の一端において、第1シート材11と第2シート材12との層間を剥がし、剥がした部位を引張試験機の各チャックに挟み、測定サンプルをT字状にセットする。引張試験機としては、例えばエーアンドデイ社のテンシロン「RTCシリーズ」)を用いる。チャック間距離は20mmとする。引張速度300mm/minで剥離を行い、最大強度を測定する。測定は3回行い、最大強度の平均値を接合強度(単位:N/30mm)とする。
図5には、脚回り伸縮部10を有する吸収性物品の一実施形態として、展開型の使い捨ておむつ1が示されている。おむつ1は、その展開且つ伸長状態において、着用者の前後方向に対応し、着用者の腹側から股間部を介して背側に延びる長手方向D1と、これに直交する幅方向D2とを有している。おむつ1は、腹側部Fと、背側部Rと、これらの間に位置する股下部Mと有する。各領域は、着用者の前後方向に連続して延びている。
本明細書において、おむつ1の「展開且つ伸長状態」とは、おむつ1を展開状態とし、その展開状態のおむつ1を各部の弾性部材を伸長させて設計寸法(弾性部材の影響を一切排除した状態で平面状に広げたときの寸法と同じ)となるまで拡げた状態をいう。
図5に示すように、おむつ1は、肌対向面を形成する液透過性の表面シート2と、非肌対向面を形成する液難透過性(撥水性も含む)の裏面シート3とを備えている。表面シート2と裏面シート3の間には、略長方形状の吸収体4が長手方向D1に一致して配されている。吸収体4は、腹側部Fから背側部Rに亘って配されている。表面シート2及び裏面シート3は、それぞれ、吸収体4よりも大きな寸法を有し、吸収体4の外周縁から外方に延出している。また、表面シート2及び裏面シート3は、吸収体4の長手方向D1に沿う両側縁から幅方向D2の外方に延出している。表面シート2及び裏面シート3の各長手方向D1の両端縁は、おむつ1の長手方向D1の両端縁と略一致している。
図5に示すように、おむつ1の肌対向面における長手方向D1に沿う両側部には、一対の防漏カフ6,6が長手方向D1に延びるように設けられている。防漏カフ6は、撥水性且つ通気性の防漏カフ形成シート61から構成されている。各防漏カフ6の自由端部には、糸状のカフ用弾性部材62が長手方向D1に沿って伸長状態で一本以上配されている。防漏カフ6は、伸長状態で配された弾性部材62がおむつ1の着用時に収縮することによって少なくとも股下部Mで起立し、それによって尿等の排泄物の幅方向D2外方への流出を阻止する。
図5に示すように、防漏カフ形成シート61は、吸収体4から幅方向D2の外方に延出する裏面シート3とともにサイドフラップ部を形成している。該サイドフラップ部は、おむつ1において、吸収体4から幅方向の外方に延出する2枚のシート材である防漏カフ形成シート61及び裏面シート3から構成されている。おむつ1の長手方向D1に沿う両側部のサイドフラップ部には、それぞれ、2枚のシート材の間にレッグギャザー形成用の複数本のレッグ弾性部材85が長手方向D1に沿って伸長状態に配されている。レッグ弾性部材85の収縮により脚回り伸縮部10が形成されるようになっている。
図5に示すおむつ1においては、脚回り伸縮部10の伸縮方向Xとおむつ1の長手方向D1とが一致し、且つ脚回り伸縮部10の直交方向Yとおむつ1の幅方向D2とが一致するように配されている。おむつ1の有する脚回り伸縮部10においては、レッグ弾性部材85が弾性部材13に相当する。そして、防漏カフ形成シート61が第1シート材11に相当し、裏面シート3が第2シート材12に相当する。その結果、おむつ1の脚回り伸縮部10の収縮状態においては、防漏カフ形成シート61及び裏面シート3がそれぞれ、凸条部と凹条部とを伸縮方向Xに沿って交互に形成するように変形し、防漏カフ形成シート61側の襞構造の襞が、裏面シート3側の襞構造の襞よりも大きくなっている。このような構造であるので、着用者の肌と防漏カフ形成シート61の襞構造との当接に起因するギャザー跡が付き難くなる。そして、裏面シート3側の襞構造の襞が相対的に小さいので、見た目の外観を向上させることができる。外観を向上させる観点から、裏面シート3としては、液難透過性のフィルムの非肌対向面に不織布を配した積層体を用いることが好ましい。
図5に示すとおり、おむつ1の背側部Rの長手方向D1に沿う両側縁部に、一対のファスニングテープ7,7が設けられている。ファスニングテープ7には、機械的面ファスナーのオス部材からなる止着部が取り付けられている。また、おむつ1の腹側部Fの非肌対向面には、機械的面ファスナーのメス部材からなる被止着領域9が形成されている。被止着領域9は、腹側部Fの非肌対向面を形成する裏面シート3の非肌対向面に、機械的面ファスナーのメス部材を、例えば接着剤やヒートシール等の公知の接合手段で接合固定して形成されている。ファスニングテープ7の前記止着部は、被止着領域9に着脱自在に係合可能となっている。
おむつ1では、腹側部F及び背側部Rにおける各長手方向端部域には弾性部材が存在していないが、例えば、おむつ1の長手方向D1の端部域を構成する二枚のシート材の間に腰回り弾性部材を幅方向D2に伸長状態に複数本配して、該弾性部材の収縮によりウエストギャザーが形成できるようになっていてもよい。
脚回り伸縮部10は、柔軟性及び風合いを向上させる観点から、その全体の坪量が、好ましくは10g/m以上、より好ましくは12g/m以上、更に好ましくは15g/m以上であり、好ましくは40g/m以下、より好ましくは36g/m以下、更に好ましくは32g/m以下である。
脚回り伸縮部10を構成するシート材11,12としては、例えば不織布を始めとする各種の繊維シートを用いることができる。不織布としては、例えばスパンボンド不織布、サーマルボンド不織布(ポイント・ボンド不織布、ヒートエンボス不織布、エアスルー不織布等)、スパンレース不織布、メルトブローン不織布、エアレイド不織布、レジンボンド不織布、ニードルパンチ不織布、湿式不織布などの公知の不織布を特に制限なく用いることができる。シート材は単層又は複層であってもよい。また、上述した繊維シートとフィルムとのラミネートであってもよい。
各シート材11,12が不織布である場合、該不織布を構成する繊維は、各種の熱可塑性樹脂、例えばポリエチレンやポリプロピレンやポリブテン等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ナイロン等のポリアミド系樹脂、ポリスチレンやポリ塩化ビニル等のビニル系樹脂、アクリル等のアクリロニトリル系樹脂、メタクリル樹脂、ビニリデン系樹脂、天然繊維のコットン、パルプ、ポリ乳酸などの生分解性プラスチック等から構成することができる。あるいは、これらの樹脂の2種以上をブレンドした物から繊維を構成したり、これらの樹脂を2種以上組み合わせた複合繊維(芯鞘型繊維やサイド・バイ・サイド型繊維、偏芯したクリンプを有する芯鞘繊維、分割繊維)を用いたりすることもできる。また、繊維に繊維着色剤、静電気防止特性剤、潤滑剤、滑剤、親水剤など少量の添加物を付与した繊維を用いることもできる。
脚回り伸縮部10を構成する弾性部材13は、例えば弾性樹脂から構成することができる。弾性樹脂としては、例えばスチレン-ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ネオプレンゴム等の合成ゴム、天然ゴム、EVAゴム、SIS(スチレン-イソプレン-スチレン)ゴム、SEBS(スチレン-エチレン-ブチレン-スチレン)ゴム、SEPS(スチレン-エチレン-プロピレン-スチレン)ゴム、伸縮性ポリオレフィン(前記エチレン系エラストマー、前記プロピレン系エラストマーなど)、ポリウレタン等が挙げられる。形状としては、フィルム状、ネット状等のシート形状のものや、断面が短形、正方形、円形、多角形状等の糸状ないし紐状(平ゴム)のもの、又はマルチフィラメントタイプの糸状のもの等を用いることができる。
脚回り伸縮部10に配される弾性部材の本数は、1本以上であることが好ましく、2本以上であることがより好ましく、また、6本以下であることが好ましく、4本以下であることがより好ましい。弾性部材の本数の数え方は、弾性部材の延在方向に直交する方向に仮想直線をひいたとき、その仮想直線と交差する弾性部材の本数を、上述した弾性部材の本数と定義する。吸収性物品に脚回り伸縮部10が複数箇所存在する場合、上述の本数の範囲を各箇所で独立して満たしていれば良い。
脚回り伸縮部10の第1シート材11において、弾性部材13と、高密度部15aの高密度部列15Xとが互いに重なる本数は、1本以上であることが好ましく、2本以上であることがより好ましく、また、6本以下であることが好ましく、4本以下であることがより好ましい。一方、第2シート材12において、弾性部材13と、高密度部15bの高密度部列15Xとが互いに重なる本数は、1本以上であることが好ましく、2本以上であることがより好ましく、また、6本以下であることが好ましく、4本以下であることがより好ましい。以上の構成によって、整列性が高く、外観が良好な襞構造を形成することができる。
本発明の吸収性物品の一実施形態として、脚回り伸縮部10が展開型の使い捨ておむつに形成されたものとして説明したが、適用される吸収性物品の種類は特に限定されない。例えば、吸収性物品をパンツ型使い捨ておむつとして、パンツ型使い捨ておむつにおける外装体のレッグギャザー部に脚回り伸縮部10が形成されていてもよい。また、ショーツ型ナプキンにおけるレッグギャザー部に脚回り伸縮部10が形成されていてもよい。
図5に示すおむつ1においては、脚回り伸縮部10の伸縮方向Xとおむつ1の長手方向D1とが一致しており、レッグ弾性部材85が長手方向D1に平行に配されている。それに代えて、レッグ弾性部材は着用者の脚回りに沿うように配されていてもよい。
上述した本発明の実施形態に関し、更に以下の吸収性物品を開示する。
<1>
着用時に、着用者の腹側に配される腹側部、背側に配される背側部及び該腹側部と該背側部の間に位置する股下部を有する吸収性物品であって、
前記股下部に、着用者の脚周りに配される脚回り伸縮部を有しており、
前記脚回り伸縮部は、二枚のシート材と、該二枚のシート材間に配された弾性部材とを有し、
前記弾性部材は、前記脚回り伸縮部の伸縮方向に沿って延び、該伸縮方向と交差する方向に間隔を空けて配されており、且つ前記二枚のシート材と接着剤を介して接合されており、
前記二枚のシート材のうち、肌対向面側に位置する第1シート材は、非肌対向面側に位置する第2シート材に比して、リングクラッシュ圧縮強さが低く、
収縮状態の前記脚回り伸縮部に、前記第1シート材が、複数の第1凸条部及び該第1凸条部間の第1凹条部を有するように変形して形成された肌対向面側の襞構造と、前記第2シート材が、複数の第2凸条部及び該第2凸条部間の第2凹条部を有するように変形した非肌対向面側の襞構造とが形成されるようになされており、
前記第1凸条部のピッチが、前記第2凸条部のピッチよりも大きい、吸収性物品。
<2>
前記第2凸条部のピッチに対する前記第1凸条部のピッチが、1.2倍以上4.0倍以下、好ましくは1.3倍以上3.8倍以下である、前記<1>に記載の吸収性物品。
<3>
前記第1凸条部のピッチが、3.5mm以上8.0mm以下、好ましくは3.8mm以上7.5mm以下である、前記<1>又は<2>に記載の吸収性物品。
<4>
前記第2凸条部のピッチが、0.8mm以上3.0mm以下、好ましくは1.0mm以上2.8mm以下である、前記<1>~<3>の何れか1に記載の吸収性物品。
<5>
前記第1凸条部の高さが、前記第2凸条部の高さよりも大きい、前記<1>~<4>の何れか1に記載の吸収性物品。
<6>
前記第2凸条部の高さに対する前記第1凸条部の高さが、1.1倍以上3.0倍以下、好ましくは1.2倍以上2.8倍以下である、前記<1>~<5>の何れか1に記載の吸収性物品。
<7>
前記第1凸条部の高さが、0.4mm以上6.0mm以下、好ましくは0.6mm以上4.0mm以下である、前記<1>~<6>の何れか1に記載の吸収性物品。
<8>
前記第2凸条部の高さが、0.2mm以上5.0mm以下、好ましくは0.5mm以上3.0mm以下である、前記<1>~<7>の何れか1に記載の吸収性物品。
<9>
前記第1凹条部の前記伸縮方向に沿う全幅が、0.2mm以上5.0mm以下、好ましくは0.4mm以上3.0mm以下である、前記<1>~<8>の何れか1に記載の吸収性物品。
<10>
前記第2凹条部の前記伸縮方向に沿う全幅が、0.1mm以上4.0mm以下、好ましくは0.2mm以上3.0mm以下である、前記<1>~<9>の何れか1に記載の吸収性物品。
<11>
前記第2シート材のリングクラッシュ圧縮強さに対する、前記第1シート材のリングクラッシュ圧縮強さは、0.20倍以下0.95倍以下、好ましくは0.25倍以上0.90倍以下である、前記<1>~<10>の何れか1に記載の吸収性物品。
<12>
前記第1シート材のリングクラッシュ圧縮強さが、10.0N以下、好ましくは8.0N以下、より好ましくは7,5N以下であり、好ましくは2.0N以上である、前記<1>~<11>の何れか1に記載の吸収性物品。
<13>
前記第2シート材のリングクラッシュ圧縮強さが、16.0N以下、好ましくは15.0N以下、より好ましくは14.5N以下であり、好ましくは3.5N以上である、前記<1>~<12>の何れか1に記載の吸収性物品。
<14>
前記第1シート材及び前記第2シート材のそれぞれが、部分的に圧密化された高密度部を有しており、
前記第2シート材における単位面積あたりの前記高密度部の面積が、前記第1シート材における単位面積あたりの前記高密度部の面積よりも大きい、前記<1>~<13>の何れか1に記載の吸収性物品。
<15>
前記第1シート材及び前記第2シート材のそれぞれが、部分的に圧密化された高密度部を、前記弾性部材と重なる位置に有しており、
前記第2シート材は、前記第1シート材に比して、前記弾性部材と重なる位置に配された前記高密度部の数が多い、前記<1>~<14>の何れか1に記載の吸収性物品。
<16>
前記第1シート材及び前記第2シート材のそれぞれが、部分的に圧密化された高密度部を有しており、
前記第1シート材の前記高密度部は、前記第1凹条部の底部に形成されており、前記第2シート材の前記高密度部は、前記第2凹条部の底部に形成されている、前記<1>~<15>の何れか1に記載の吸収性物品。
<17>
前記第1シート材の単位面積あたりの高密度部の面積に対する、前記第2シート材の単位面積あたりの高密度部の面積は、1.2倍以上4.0倍以下であり、好ましくは1.3倍以上3.5倍以下である、前記<14>~<16>の何れか1に記載の吸収性物品。
<18>
前記第1シート材の単位面積あたりの高密度部の面積は、5.0%以上18.0%以下、好ましくは5.5%以上16.0%以下である、前記<14>~<17>の何れか1に記載の吸収性物品。
<19>
前記第2シート材の単位面積あたりの高密度部の面積は、8.0%以上20.0%以下、好ましくは8.5%以上19.0%以下である、前記<14>~<18>の何れか1に記載の吸収性物品。
<20>
前記第1シート材の前記高密度部の平面視したときの面積は、0.5mm以上4.5mm以下、好ましくは0.8mm以上4.0mm以下である、前記<14>~<19>の何れか1に記載の吸収性物品。
<21>
前記第2シート材の前記高密度部の平面視したときの面積は、1.5mm以上5.0mm以下、好ましくは1.8mm以上4.5mm以下である、前記<14>~<20>の何れか1に記載の吸収性物品。
<22>
前記第1シート材の1本の弾性部材に重なる高密度部の数に対する、前記第1シート材の1本の弾性部材に重なる高密度部の数は、1.1倍以上3.0倍以下、好ましくは1.2倍以上2.8倍以下である、前記<14>~<21>の何れか1に記載の吸収性物品。
<23>
前記第1シート材の1本の弾性部材に重なる高密度部の数は、2個/100mm以上20個/100mm以下、好ましくは4個/100mm以上16個/100mm以下である、前記<14>~<22>の何れか1に記載の吸収性物品。
<24>
前記第2シート材の1本の弾性部材に重なる高密度部の数は、4個/100mm以上30個/100mm以下、好ましくは6個/100mm以上26個/100mm以下である、前記<14>~<23>の何れか1に記載の吸収性物品。
<25>
前記第2シート材は、前記第1シート材よりも、圧縮仕事量が大きい、前記<1>~<24>の何れか1に記載の吸収性物品。
<26>
前記第1シート材の圧縮仕事量に対する、前記第2シート材の圧縮仕事量は、1.2倍以上5.0倍以下であることが好ましく、1.4倍以上4.5倍以下である、前記<25>に記載の吸収性物品。
<27>
前記第1シート材の圧縮仕事量は、0.015gf・cm/cm以上0.070gf・cm/cm以下、好ましくは0.018gf・cm/cm以上0.065gf・cm/cm以下である、前記<25>又は<26>に記載の吸収性物品。
<28>
前記第2シート材の圧縮仕事量は、0.018gf・cm/cm以上0.35gf・cm/cm以下、好ましくは0.025gf・cm/cm以上0.32gf・cm/cm以下である、前記<25>~<27>の何れか1に記載の吸収性物品。
<29>
前記第2シート材は、前記第1シート材よりも、厚みが大きい、前記<1>~<28>の何れか1に記載の吸収性物品。
<30>
前記第1シート材の厚みに対する、前記第2シート材の厚みは、2.0倍以上15.0倍以下、好ましくは2.2倍以上14.5倍以下である、前記<29>に記載の吸収性物品。
<31>
前記第1シート材の厚みは、0.05mm以上0.40mm以下、好ましくは0.06mm以上0.38mm以下である、前記<29>又は<30>に記載の吸収性物品。
<32>
前記第2シート材の厚みは、0.10mm以上1.20mm以下、好ましくは0.12mm以上1.15mm以下である、前記<29>~<31>の何れか1に記載の吸収性物品。
<33>
前記第2シート材は、液難透過性のフィルムと、該フィルムの非肌対向面側に配された不織布との積層体である、前記<1>~<32>の何れか1に記載の吸収性物品。
<34>
前記交差する方向に隣り合う前記弾性部材どうしの間においては、前記第1シート材と前記第2シート材とが、間欠的に配された接着剤により接合されている、前記<1>~<33>の何れか1に記載の吸収性物品。
<35>
前記第1シート材と前記第2シート材との接合強度は、25.0N/30mm以下、好ましくは1.0N/30mm以上20.0N/30mm以下である、前記<34>に記載の吸収性物品。
<36>
前記弾性部材の本数は、1本以上6本以下、好ましくは2本以上4本以下である、前記<1>~<35>の何れか1に記載の吸収性物品。
10 脚回り伸縮部
11 第1シート材
12 第2シート材
13 弾性部材
15a,15b 高密度部
17a 第1凸条部
17b 第2凸条部
18a 第1凹条部
18b 第2凹条部
20a,20b 襞構造
1 使い捨ておむつ(吸収性物品)
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
6 防漏カフ
61 防漏カフ形成シート
62 カフ用弾性部材
X 伸縮方向
Y 直交方向(伸縮方向に直交する方向)
D1 長手方向
D2 幅方向

Claims (9)

  1. 着用時に、着用者の腹側に配される腹側部、背側に配される背側部及び該腹側部と該背側部の間に位置する股下部を有する吸収性物品であって、
    前記股下部に、着用者の脚周りに配される脚回り伸縮部を有しており、
    前記脚回り伸縮部は、二枚のシート材と、該二枚のシート材間に配された弾性部材とを有し、
    前記弾性部材は、前記脚回り伸縮部の伸縮方向に沿って延び、該伸縮方向と交差する方向に間隔を空けて配されており、且つ前記二枚のシート材と接着剤を介して接合されており、
    前記二枚のシート材のうち、肌対向面側に位置する第1シート材は、非肌対向面側に位置する第2シート材に比して、リングクラッシュ圧縮強さが低く、
    収縮状態の前記脚回り伸縮部に、前記第1シート材が、複数の第1凸条部及び該第1凸条部間の第1凹条部を有するように変形して形成された肌対向面側の襞構造と、前記第2シート材が、複数の第2凸条部及び該第2凸条部間の第2凹条部を有するように変形した非肌対向面側の襞構造とが形成されるようになされており、
    前記第1凸条部のピッチが、前記第2凸条部のピッチよりも大きい、吸収性物品。
  2. 前記第1シート材及び前記第2シート材のそれぞれが、部分的に圧密化された高密度部を有しており、
    前記第2シート材における単位面積あたりの前記高密度部の面積が、前記第1シート材における単位面積あたりの前記高密度部の面積よりも大きい、請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記第1シート材及び前記第2シート材のそれぞれが、部分的に圧密化された高密度部を、前記弾性部材と重なる位置に有しており、
    前記第2シート材は、前記第1シート材に比して、前記弾性部材と重なる位置に配された前記高密度部の数が多い、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 前記第1シート材及び前記第2シート材のそれぞれが、部分的に圧密化された高密度部を有しており、
    前記第1シート材の前記高密度部は、前記第1凹条部の底部に形成されており、前記第2シート材の前記高密度部は、前記第2凹条部の底部に形成されている、請求項1~3の何れか1項に記載の吸収性物品。
  5. 前記第2シート材は、前記第1シート材よりも、圧縮仕事量が大きい、請求項1~4の何れか1項に記載の吸収性物品。
  6. 前記第2シート材は、前記第1シート材よりも、厚みが大きい、請求項1~5の何れか1項に記載の吸収性物品。
  7. 前記第2シート材は、液難透過性のフィルムと、該フィルムの非肌対向面側に配された不織布との積層体である、請求項1~6の何れか1項に記載の吸収性物品。
  8. 前記交差する方向に隣り合う前記弾性部材どうしの間においては、前記第1シート材と前記第2シート材とが、間欠的に配された接着剤により接合されている、請求項1~7の何れか1項に記載の吸収性物品。
  9. 前記第1シート材と前記第2シート材との接合強度は、25.0N/30mm以下である、請求項8に記載の吸収性物品。
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