JP7211620B2 - ガラス皮膜付き材料の製造方法 - Google Patents

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特許法第30条第2項適用 雑誌における商品の公開(平成30年 9月 1日) 新聞における商品の公開(平成30年 4月15日) 新聞における商品の公開(平成30年 7月10日) TVにおける商品の公開(平成30年11月24日) HPにおける商品の公開(平成30年 3月 1日) 発明に係る商品の公開(平成30年 4月 4日~平成30年12月14日)
本発明は、ガラス皮膜付き材料の製造方法に関する。
従来、例えば、建造物の内装品、車両の内装品、家具、靴、鞄類、衣料、皮革小物類などの、天然または合成の皮革製品における表面の損傷や色落ちの補修には、これら皮革製品の表面に塗料を塗布する方法が知られている。また、このような用途には、例えば、ウレタン系樹脂を主成分とする塗料組成物(特許文献1参照)や、硝化綿ラッカーが汎用されている。
なかでも、ウレタン系樹脂を主成分とする塗料組成物は、皮革に対する塗膜の密着性や、塗膜の柔軟性(耐屈曲性)、耐摩耗性などが優れているため、多用されている。
特開2002-188053号公報
ところが、従来の塗料では、皮革材料の革本来の風合いを活かすことができない。
発明者の鋭意検討の結果、革本来の風合いを活かすことのできるガラスコーティング剤やガラス皮膜付き材料の製造方法を見出した。さらに、このガラスコーティング剤やガラス皮膜付き材料の製造方法は、金属やプラスチック等、皮革材料以外にも適用できることもわかった。
本発明は、上記のようなガラスコーティング剤、ガラス皮膜付き材料の製造方法、及びガラス皮膜付き材料を提供しようとするものである。
本発明は、ガラスコーティング剤をヌメ革に塗布する塗布工程と、前記ガラスコーティング剤由来のガラス皮膜を形成する皮膜形成工程と、を備えるガラス皮膜付き材料の製造方法であって、前記ガラスコーティング剤は、溶剤と、ポリシラザンと、を含み、前記溶剤の濃度は10重量%以上97重量%以下であり、前記ポリシラザンの濃度は50重量%以下であり、前記ポリシラザンはペルヒドロポリシラザン及びオルガノポリシラザンを含むことを特徴とする。
本発明は、ガラスコーティング剤を皮革材料に塗布する塗布工程と、前記ガラスコーティング剤由来のガラス皮膜を形成する皮膜形成工程と、を備えるガラス皮膜付き材料の製造方法であって、前記ガラスコーティング剤は、溶剤と、ポリシラザンと、動物油と、を含み、前記溶剤の濃度は10重量%以上97重量%以下であり、前記ポリシラザンの濃度は50重量%以下であり、前記ポリシラザンはペルヒドロポリシラザンを含み、前記動物油の濃度が10重量%以下であり、前記皮革材料はヌメ革又は素上げ革であることを特徴とする。
本発明は、ガラスコーティング剤を素上げ革に塗布する塗布工程と、前記ガラスコーティング剤由来のガラス皮膜を形成する皮膜形成工程と、を備えるガラス皮膜付き材料の製造方法であって、前記ガラスコーティング剤は、溶剤と、ポリシラザンと、動物油と、を含み、前記溶剤の濃度は10重量%以上97重量%以下であり、前記ポリシラザンの濃度は50重量%以下であり、前記ポリシラザンはオルガノポリシラザンを含み、前記動物油の濃度が10重量%以下であることを特徴とする。
前記動物油はミンクオイルを含むことが好ましい。
本発明によれば、ガラスコーティング剤、ガラス皮膜付き材料の製造方法、及びガラス皮膜付き材料を提供することができる。
ガラス皮膜付き皮革材料の概要を示す断面図である。 ガラス皮膜付き皮革材料の製造方法の概要を示すフローチャートである。 ガラス皮膜付き皮革材料の概要を示す断面図である。 ガラス皮膜付き皮革材料の製造方法の概要を示すフローチャートである。 ガラス皮膜付き皮革材料の概要を示す断面図である。 ガラス皮膜付き皮革材料の製造方法の概要を示すフローチャートである。
「皮革」とは動物の皮膚をなめし処理したものを意味し、動物の皮膚を生のまま加工しないものや、もともと生えていた体毛まで利用する毛皮は含まれない。なめし処理は動物の皮膚は一般的にそのままだと凝固、腐敗するため、それらを防ぎ、柔らかくして耐久性や可塑性を加え、皮革製品として利用するために必要な処理である。このなめしの工程では腐敗しやすい動物の脂を除き、たんぱく質(主にコラーゲン線維)を変化させ、また、柔らかくするために主として合成の脂を再度入れる(加脂)。なめしには植物に含まれるタンニンを利用するタンニンなめしや、金属化合物であるクロムなめし剤(塩基性硫酸クロム)を用いたもの、これら両者を組み合わせたコンビネーションなめしがある。
皮革の材料には牛、豚、馬、羊、山羊、カンガルーほかの哺乳類、ワニ、ヘビ、トカゲほかの爬虫類、鳥類、魚類などが挙げられる。本発明はこれら材料を問わず施工可能である。製品革の種類には、エナメル、スエード、ヌバック、型押し、クラッキング、塗料による色づけ、製品染め、オイル、ワックス仕上げ、カゼイン仕上げ等がある。本発明は、これら種類を問わず施工可能である。
以降、本発明の説明として、皮革材料のうち、加工済み皮革、ヌメ革、素上げ革を例にして説明する。
(素上げ革)
皮革材料の表面の最もオーソドックスな仕上げ方法は、素仕上げである。この素仕上げでは、着色剤や仕上げ剤を使用することなく、場合によっては若干の染料のみを使用し、ロール掛けやバフ掛けのみによって皮革材料自体の色艶を全面的に活かすものである。このように、なめした革の加工済み皮革に着色剤や仕上げ剤を使用せずに仕上げられた皮革材料を素上げ革と呼ぶ。
(ヌメ革)
ヌメ革とは、タンニン鞣しを施しただけの、染色・塗装がされていない革のことをいう。革そのものの風合い、味わいが魅力となっている。このヌメ革は、高い強度と長く使うほどなじんでくるという革製品の魅力を併せ持っている。このヌメ革は、タンニン鞣しにより得られた革であるが、生産効率及び品質(重い・硬い・熱に弱い)上、一部の特殊な製品および製品パーツの素材にしか使用されていないことが多い。
(加工済み皮革)
皮革材料のうち、素上げ革及びヌメ革に該当しない皮革材料を、加工済み皮革と称する。
(ガラス皮膜付き皮革材料)
図1に示すように、ガラス皮膜付き皮革材料2は、皮革材料10と、皮革材料10の上に形成されたガラス皮膜20と、を備える。
ガラス皮膜20は、第1液(ガラスコーティング剤)によって形成される。ガラス皮膜20は、後述のガラス形成成分、油性成分や、各成分の生成物からなる。ガラス皮膜20の厚さは、防水性、防汚性、光沢、通気性など所期の効果を発現できる程度のものであればよいが、厚くなるに従い、ガラス皮膜付き皮革材料の柔軟性が失われる点や、ガラス皮膜20が割れやすくなるなどの悪影響も起こりうる。したがって、かかる悪影響が出ない程度の厚さにすることが好ましい。ガラス皮膜20の厚さは、例えば、20nm以上10μm以下であることが好ましく、60nm以上5μm以下であることがより好ましい。
皮革材料10は、第1液が浸透した浸透部12と、第1液が未だ浸透していない未浸透部14と、を有する。浸透部12の厚さもまた、防水性、防汚性、光沢、通気性など所期の効果を発現できる程度のものであればよいが、厚くなるに従い、ガラス皮膜付き皮革材料の柔軟性が失われる点や、ガラス皮膜が割れやすくなるなどの悪影響も起こりうる。浸透部12の厚さは、皮革材料10にもよるが、その目安として、皮革材料10の厚みに対して、例えば、5%以上30%以下であることが好ましく、10%以上20%以下であることが好ましい。
(第1液)
第1液は、溶剤成分と、ガラス形成成分と、バインダー成分とを含む。
(溶剤)
溶剤としては、有機溶剤が用いられ、例えば、ヘキサン、オクタン、イソオクタン、シクロヘキサン等の飽和炭化水素、トルエン、エチルベンゼン、キシレン等の芳香族炭化水素、ジブチルエーテル、ジプロピルエーテル等のエーテル類、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル等のエステル類等の化合物が挙げられるが、これに限定されるものでは無い。これらは、単独で若しくは2種類以上を組み合わせて用いることができる。
溶剤の濃度は、所期の効果を発現できる程度のものであればよいが、例えば、第1液全体に対して、10重量%以上99重量%以下であることが好ましく、50重量%以上97重量%以下であることがより好ましい。溶剤の濃度が、高くなると乾燥時間が長くなる傾向にある一方、溶剤の濃度が低くなると、液の粘性が高くなりすぎて塗布が行いにくくなってしまう。
(ガラス形成成分)
ガラス形成成分は、ガラス皮膜を形成可能なケイ素化合物であることが好ましい。ガラス形成成分として用いられるケイ素化合物としては、ポリシラザン化合物がある。ポリシラザン化合物を用いる場合は、無機化合物あるいは有機化合物のいずれのものであってもよい。これらポリシラザンのうち、無機ポリシラザンとしては、例えば一般式(I)で示される構造単位を有する直鎖状構造を包含するペルヒドロポリシラザン(パーヒドロポリシラザン)又はその変性物が挙げられる。ペルヒドロポリシラザンは、従来知られている任意の方法により製造することができる。
Figure 0007211620000001
溶剤中のポリシラザンは、皮革材料に浸透しやすい。皮革材料に浸透した状態でガラス形成が進むと、皮革材料に対してアンカー効果を奏することができる。
またさらに ガラス形成成分として用いられるケイ素化合物としては、例えば、下記一般式(II)で表される構造単位からなる骨格を有するオルガノポリシラザンまたはその変性物が挙げられる。
Figure 0007211620000002
式中、R1、R2およびR3は、それぞれ独立に水素原子、アルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アリール基、アルコキシ基、アミノ基、またはシリル基であり、R1、R2およびR3の少なくとも1つは水素原子である。ここで、水素原子以外の基は、1またはそれ以上の、フッ素などのハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アミノ基、シリル基、アルキルシリル基などにより置換されていてもよい。具体的には、フルオロアルキル基、ペルフルオロアルキル基、シリルアルキル基、トリシリルアルキル基、アルキルシリルアルキル基、トリアルキルシリル基、アルコキシシリルアルキル基、フルオロアルコキシ基、シリルアルコキシ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、アルキルアミノアルキル基、アルキルシリル基、ジアルキルシリル基、アルコキシシリル基、ジアルコキシシリル基、トリアルコキシシリル基などがR1、R2およびR3に用いることができる基としてあげられる。
これらのケイ素化合物は、単独で若しくは2種類以上を組み合わせて用いることができる。
ガラス形成成分の濃度は、第1液全体に対して、1重量%以上60重量%以下であることが好ましく、2重量%以上50重量%以下であることがより好ましい。ガラス形成成分の濃度が、60重量%を超えると、塗工膜が密着しないおそれがある。また、ガラス形成成分の濃度が、1重量%を下回ると、ガラス皮膜としての機能性が発揮できないおそれがある。
(バインダー成分)
バインダー成分として、シリケートが含まれていてもよい。シリケートとしては、例えば、メチルシリケート、エチルシリケート、プロピルシリケート、ブチルシリケートなどを挙げることができる。これらのシリケートは、1種を単独で用いてもよく、複数種を適宜混合して用いてもよい。
バインダー成分の濃度は、第1液全体に対して、1重量%以上60重量%以下であることが好ましく、3重量%以上50重量%以下であることがより好ましい。バインダー成分の濃度が低くなると、ガラス皮膜が皮革材料に密着しない可能性がある。
(油性成分)
さらに、第1液は、所期の効果を発現できる程度の範囲において、油性成分を含めてもよい。油性成分の添加は、皮革材料に対する油の補給のみならず、皮革材料に対する第1液の浸み込み速度を調節する含浸速度調整剤としても作用する。
油性成分としては、鉱物油、植物油、動物油のいずれでもよい。上記鉱物油としては、特に制限されるものではなく、従来公知のものを用いることができる。例えば、石油(ナフサ、ガソリン、軽油、灯油、重油)、鉱物油(ミネラルオイル)、パラフィン、ベビーオイル、流動パラフィン、セレシン、鉱物ワックス、石油ワックス、シリコンオイル、琥珀油、頁岩油、クレオソード油などが挙げられるが、これらに何ら制限されるものではない。上記植物油としては、例えば、ひまし油(キャスターオイル)、桐油、ナンヨウアブラギリ油(ヤトロファ油)、鳥臼油、亜麻仁油(フラックスシードオイル、リンシードオイル)、ショートニング、サラダ油、白絞油、コーン油、大豆油、ごま油(セサミオイル)、菜種油(キャノーラ油)、サフラワー油(ベニバナ油)、ひまわり油、こめ油、糠油、椿油、パーム油、パーム核油、ヤシ油(コプラ油)、綿実油、麻実油(ヘンプオイル)、葡萄油、けし油(ポピーシードオイル)、カラシ油、小麦胚芽油、月見草油、紫蘇油、荏油、榧油、杏仁油(アプリコット核油)、アケビ油(アケビ種子油)、山茶花油(茶梅油)、茶油、胡桃油、白樺油、大風子油、巴豆油、ニクズク油、オリーブオイル、ピーナッツオイル、アーモンドオイル、アボカドオイル、ヘーゼルナッツオイル、グレープシードオイル、ローレルオイル(月桂樹実油)、マカダミアナッツオイル、アルガンオイル、パンプキンシードオイル、ペカンナッツオイル、ピスタチオオイル、ホホバオイル、カカオバター、ボリジオイル(ルリジサ種子油)、シアバター、ババスオイル、バオバオオイル、メロンシードオイル、マンゴバター、サルバター、コクルバター、メドウフォーム油、コーヒー豆油、マルーラナッツオイル、ブロッコリーシードオイル、モモ核油、チェリー核油、クランベリーシードオイル、ざくろの種油、ククイナッツオイル、ニーム油(マルゴーサ油)、キウイフルーツシードオイル、ローズヒップオイル、シーバクソン(ウミクロウメモドキ種子油)、モンゴンゴオイル、油瀝青油、チンク油、蜜陀油、木蝋、キャンデリラワックス、カルナウバワックス、精油(エッセンシャル・オイル)などが挙げられるが、これらに何ら制限されるものではない。動物油としては、例えば、ラード、ヘット(牛脂)、骨脂、骨油、魚油、鶏油、鴨油、鵞鳥油、蛹油、蟹油、ラノリン(ウールグリース)、シュマルツ、バター、エミューオイル、蘇油(酥油)、ギー、ガマの油(主原料は馬油)、鯨油、イルカ油、ミンクオイル、スクワラン、卵黄油、肝油、鮫油、牛脚油、蜜蝋などが挙げられるが、これらに何ら制限されるものではない。これらの油(廃油を含む)は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用して用いてもよい。これらは、単独で若しくは2種類以上を組み合わせて用いることができる。
油性成分の濃度は、所期の効果を発現できる程度のものであればよいが、例えば、第1液全体に対して、50重量%以下であることが好ましく、10重量%以下であることがより好ましい。
また、第1液には、本発明の作用効果を妨げない範囲内であれば、各種の添加剤(例えば、界面活性剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、滑剤など)が適量混入されていてもよい。
(第1のガラス皮膜付き皮革材料の製造方法)
図2に示すように、ガラス皮膜付き皮革材料の製造方法100は、第1液を皮革材料10に塗布して皮革材料に塗膜を形成する第1塗布工程110と、皮革材料10に形成された塗膜の乾燥を行う第1皮膜形成工程120と、を備える。
第1塗布工程110では、第1液を皮革材料10の表面に塗布する。第1液は皮革材料10に浸透する場合があるため、第1液の塗布量は、ガラス皮膜20や浸透部12の厚さが所期のものとなるように適宜設定すればよく、例えば、0.005cc/cm以上1cc/cm以下であることが好ましく、0.01cc/cm以上0.5cc/cm以下であることがより好ましい。
第1液を皮革材料10へ塗布する方法としては、公知の塗布方法が適用でき、特に限定されるものではないが、例えば、指の腹を使って塗布する方法や、ウエスなどを用いて塗りのばす方法の他、バーコート法、ロールコート法、グラビアコート法、スプレーコート法、エアーナイフコート法、スピンコート法、ディップコート法等が挙げられる。
第1皮膜形成工程120では、第1塗布工程110を経た皮革材料を静置する。この第1皮膜形成工程120により、第1液は、全体として皮革材料に染み込みながら、溶剤の蒸発と、ガラス形成成分と空気中の水分との反応によるガラス皮膜20の形成とが行われる。第1皮膜形成工程120の時間としては、溶剤の濃度や塗布量等にもよって異なるが、例えば、48時間以下であることが好ましい。
(第2のガラス皮膜付き皮革材料の製造方法)
図3~4に示すように、ガラス皮膜付き皮革材料の製造方法200は、第1液を皮革材料に塗布して皮革材料10の上に第1塗膜を形成する第1塗布工程210と、皮革材料10に形成された第1塗膜の乾燥を行う第1皮膜形成工程220と、第1塗膜の上に第1液を塗布して第1塗膜の上に第2塗膜を形成する第2塗布工程230と、第2塗膜の乾燥を行う第2皮膜形成工程240と、を備える。
第1塗布工程210は、前述の第1塗布工程110と同様のものである。
第1皮膜形成工程220は、第1塗布工程210の後に行われるものである。この第1皮膜形成工程220により、第1液は、全体として皮革材料に染み込みながら、溶剤の蒸発と、ガラス形成成分と空気中の水分との反応による第1のガラス皮膜21の形成とが行われる。
第2塗布工程230では、第1液を第1のガラス皮膜21の表面に塗布する。第1液の塗布量は、ガラス皮膜20の厚さが所期のものとなるように適宜設定すればよく、例えば、0.005cc/cm以上1cc/cm以下であることが好ましく、0.01cc/cm以上0.5cc/cm以下であることがより好ましい。
第2皮膜形成工程240では、第2塗布工程230を経た皮革材料10を静置する。この第2皮膜形成工程230により、第1液において、溶剤の蒸発と、ガラス形成成分と空気中の水分との反応による第2のガラス皮膜22の形成とが行われる。第2のガラス皮膜22は、元のガラス皮膜21の上に形成される。ガラス皮膜22とガラス皮膜21とは、共に第1液から形成されるものであるため、ガラス皮膜20として一体となる(図4)。
第2皮膜形成工程240の時間としては、求めるガラス皮膜の厚さや、塗布量にもよって異なるが、例えば、3時間以上48時間以下であることが好ましい。
ガラス皮膜付き皮革材料の製造方法200のように、第1液の重ね塗りを行うことにより、ガラス皮膜の防水性、防汚性や光沢が向上する。
(第3のガラス皮膜付き皮革材料)
図5に示すように、ガラス皮膜付き皮革材料6は、皮革材料10と、皮革材料10の上に形成された第1ガラス皮膜20と、第1ガラス皮膜20の上に形成された第2ガラス皮膜30と、を備える。
第1ガラス皮膜20は、第1液によって形成されるものであり、ガラス皮膜付き皮革材料2の場合と同様である。皮革材料10もガラス皮膜付き皮革材料2の場合と同様である。
第2ガラス皮膜30は、第2液(ガラスコーティング剤)によって形成されるものである。第2ガラス皮膜30は、後述のガラス形成成分やバインダー成分等からなる。第2ガラス皮膜30の厚さは、防水性、防汚性、光沢、通気性など所期の効果を発現できる程度のものであればよいが、厚くなるに従い、ガラス皮膜付き皮革材料6の柔軟性が失われる点や、第2ガラス皮膜30が割れやすくなるなどの悪影響も起こりうる。したがって、かかる悪影響が出ない程度の厚さにすることが好ましい。第2ガラス皮膜30の厚さは、例えば、20nm以上10μm以下であることが好ましく、20nm以上5μm以下であることがより好ましい。
(第2液)
第2液は、ガラス形成成分と、バインダー成分と、を含む。
(ガラス形成成分)
ガラス形成成分は、ガラス皮膜を形成可能なケイ素化合物であることが好ましい。ガラス形成成分として用いられるケイ素化合物としては、例えば、前述の一般式(II)で表される構造単位からなる骨格を有するオルガノポリシラザンまたはその変性物が挙げられる。
ガラス形成成分の濃度は、第2液全体に対して、1重量%以上99重量%以下であることが好ましく、2重量%以上95重量%以下であることがより好ましい。
(バインダー成分)
バインダー成分として、シリケートが含まれていてもよい。シリケートとしては、例えば、メチルシリケート、エチルシリケート、プロピルシリケート、ブチルシリケートなどを挙げることができる。これらのシリケートは、1種を単独で用いてもよく、複数種を適宜混合して用いてもよい。
バインダー成分の濃度は、第1液全体に対して、1重量%以上60重量%以下であることが好ましく、3重量%以上50重量%以下であることがより好ましい。バインダー成分の濃度が低くなると、ガラス皮膜としての機能性が発揮できないおそれがある。
また、第2液には、本発明の作用効果を妨げない範囲内であれば、溶剤成分や油性成分や、各種の添加剤(例えば、界面活性剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、滑剤など)が適量混入されていてもよい。
第2液に含まれる溶剤成分としては、第1液と同様のものを用いることができる。第2液に含まれる溶剤成分は、第1液に含まれる溶剤成分と同じでもよいし、異なるものでもよい。
第2液に含まれる油性成分としては、第1液と同様のものを用いることができる。第2液に含まれる油性成分は、第1液に含まれる油性成分と同じでもよいし、異なるものでもよい。
(第3のガラス皮膜付き皮革材料の製造方法)
図6に示すように、ガラス皮膜付き皮革材料の製造方法300は、第1液を皮革材料10に塗布して皮革材料10の上に第1塗膜を形成する第1塗布工程310と、皮革材料10に形成された第1塗膜の乾燥を行う第1皮膜形成工程320と、第1塗膜の上に第2液を塗布して第1塗膜の上に第2塗膜を形成する第2塗布工程330と、第2塗膜の乾燥を行う第2皮膜形成工程340と、を備える。
第1塗布工程310は、前述の第1塗布工程110と同様のものである。
第1皮膜形成工程320は、第1塗布工程310の後に行われるものである。第1皮膜形成工程320により、第1の塗膜において、皮革材料10に塗布された溶剤が蒸発するとともに、皮革材料10に塗布されたガラス形成成分が、空気中等にある水分と反応して、第1ガラス皮膜20が形成される。それ以外においては、第1皮膜形成工程320は、第1皮膜形成工程120(図2)と同様のものである。
第2塗布工程330では、第2液を第1ガラス皮膜20に塗布する。第2液の塗布量は、ガラス皮膜20の厚さが所期のものとなるように適宜設定すればよく、0.005cc/cm以上1cc/cm以下であることが好ましく、0.01cc/cm以上0.5cc/cm以下であることがより好ましい。
第2液を皮革材料10へ塗布する方法としては、公知の塗布方法が適用でき、特に限定されるものではないが、例えば、指の腹を使って塗布する方法の他、バーコート法、ロールコート法、グラビアコート法、スプレーコート法、エアーナイフコート法、スピンコート法、ディップコート法等が挙げられる。
第2皮膜形成工程340では、第2塗布工程330を経た皮革材料10を静置する。この第2皮膜形成工程340により、第2液において、ガラス形成成分が、空気中等にある水分と反応して、第2ガラス皮膜30が第1ガラス皮膜20の上に形成される。第2皮膜形成工程340の時間としては、求めるガラス皮膜の厚さや、塗布量にもよって異なるが、例えば、3時間以上48時間以下であることが好ましい。
上記実施形態において、塗布のターゲット材料は、皮革部材として説明したが、本発明はこれに限られず、金属やプラスチックでも良い。
上記実施形態において、各皮膜形成工程では、塗布工程110を経た皮革材料を静置するとしたが、本発明はこれに限られない。塗布のターゲット材料が、塗工液が染み込みやすい場合や、塗工液により溶解する場合には、材料に未だ染み込んでいない余剰の塗工液を、または溶解していない部分の塗工液をウエスなどでふき取る、としてもよい。
なお、ガラス皮膜付き皮革材料の製造方法100~300(図2、4、6)において、最終の皮膜形成工程の後に、磨き工程を行ってもよい。これにより、光沢の付与や質感が向上する。
<実施例>
皮革材料として、素上げ革(牛皮)を用いて、実験A1~H1を行った。
(実験A1~A5)
皮革材料に対し、ガラス皮膜付き皮革材料の製造方法100(図2)を行った。第1液の成分は表1の通りである。第1塗布工程110における第1液の塗布量は、塗布エリアの面積10cmに対し0.1ccであった。第1皮膜形成工程120では、24時間、室温環境に静置した。
Figure 0007211620000003
(評価)
出来上がったガラス皮膜付き皮革材料について、次の評価を行った。
(密着性試験)
ガラス皮膜付き皮革材料のガラス皮膜に対し、爪で10回擦った。擦った部分を目視観察した。
評価基準は以下の通りである。
○:擦った部分は、他の部分と比べ、外観上の違いがなかった。
△:擦った部分には白い跡が残っていた。
×:擦った部分は、はがれた。
(割れ試験)
ガラス皮膜が内側となるように、ガラス皮膜付き皮革材料を180°折りたたんだ。その後、折り畳み部分を目視観察した。
評価基準は以下の通りである。
○:折り畳み部分は、他の部分と比べ、外観上の違いがなかった
△:折り畳み部分には、白い跡が残っていた。
×:折り畳み部分において、ガラス皮膜の割れが確認できた。
(柔軟性試験)
ガラス皮膜が内側となるように、ガラス皮膜付き皮革材料を約90°に折った。その後、目視による評価を行った。
評価基準は以下の通りである。
○:折った感触は、塗布前の皮革材料と比べ、違いがなかった。
△:折った感触は、塗布前の皮革材料と比べて、やや違いがあった。
×:折った感触は、塗布前の皮革材料と比べて、著しい違いがあった。
(防水性試験)
ガラス皮膜の上にスポイトで水滴を1~2滴たらし、0.5時間静置した。その後、目視による評価を行った。
評価基準は以下の通りである。
○:ガラス皮膜付き皮革材料に水のシミが生じていない。
△:ガラス皮膜付き皮革材料に水のシミが若干生じていた。
×:ガラス皮膜付き皮革材料に水のシミが生じていた。
(防汚性試験)
ガラス皮膜付き皮革材料のガラス皮膜の上に口紅を1回擦った。次に、白い布を用いて擦った場所を30回擦った。その後、目視による評価を行った。
評価基準は以下の通りである。
○:ガラス皮膜付き皮革材料に口紅が残っていなかった。
△:ガラス皮膜付き皮革材料に口紅がほとんど残っていなかった。
×:ガラス皮膜付き皮革材料に口紅がほとんど残っていた。
(光沢試験)
ガラス皮膜付き皮革材料のガラス皮膜の上に光を当てて、反射光を目視で確認し、評価を行った。
評価基準は以下の通りである。
○:ガラス皮膜付き皮革材料の光沢が増した。
△:ガラス皮膜付き皮革材料の光沢に変化がなかった。
×:ガラス皮膜付き皮革材料の光沢が減った。
(実験B1~B5)
皮革材料として、ヌメ革(牛皮)を用いて、ガラス皮膜付き皮革材料の製造方法100(図2)を行った。第1液の成分は表2の通りである。それ以外は、実験A1と同様にした。
Figure 0007211620000004
(実験C1~C9)
皮革材料として、加工済み皮革を用いた。この加工済み皮革は牛皮であり、その表層は、ウレタン系樹脂を主成分とする塗料によってコーティングされたものである。この加工済み皮革に対し、ガラス皮膜付き皮革材料の製造方法100(図2)を行った。第1液の成分は表3の通りである。それ以外は、実験A1と同様にした。
Figure 0007211620000005
(実験D1~D5)
ガラス皮膜付き皮革材料の製造方法200(図2)を行ったこと以外は、実験A1~A5と同様にして行った。
ガラス皮膜付き皮革材料の製造方法200については次のように行った。第1塗布工程210では、皮革材料に第1液を塗布した。第1液の塗布量は、塗布エリアの面積10cmに対し0.2ccであった。第1皮膜形成工程220では、塗工後の皮革材料を24時間、室温環境に静置した。第2塗布工程230では、第1ガラス皮膜の上に第1液を塗布した。第2塗布工程230における第1液の塗布量は、塗布エリアの面積10cmに対し0.2ccであった。第2皮膜形成工程240では、塗工後の皮革材料を24時間、室温環境に静置した。第1液の成分は実験A1~A5と同様にして行った。
実験D1~D5について、評価を行ったところ、実験A1~A5と同様の傾向の評価結果を得た。
(実験E1~E5)
ガラス皮膜付き皮革材料の製造方法200(図2)を行ったこと以外は、実験B1~B5と同様にして行った。実験E1~E5について、評価を行ったところ、実験B1~B5と同様の傾向の評価結果を得た。
(実験F1~F9)
ガラス皮膜付き皮革材料の製造方法200(図2)を行ったこと以外は、実験C1~C9と同様にして行った。実験F1~F9について、評価を行ったところ、実験C1~C9と同様の傾向の評価結果を得た。
(実験G1)
ガラス皮膜付き皮革材料の製造方法300(図2)を行ったこと以外は、実験F1と同様にして行った。なお、第1液の成分及び第2液の成分は、表4の通りである。
Figure 0007211620000006
ガラス皮膜付き皮革材料の製造方法300については次のように行った。第1塗布工程310では、皮革材料に第1液を塗布した。第1液の塗布量は、塗布エリアの面積10cmに対し0.5ccであった。第1皮膜形成工程320では、塗工後の皮革材料を24時間、室温環境に静置した。第2塗布工程330では、第1ガラス皮膜の上に第2液を塗布した。第2塗布工程330における第2液の塗布量は、塗布エリアの面積10cmに対し0.5ccであった。第2皮膜形成工程340では、塗工後の皮革材料を24時間、室温環境に静置した。
実験G1について、評価を行ったところ、表4の結果を得た。
(実験H1~H2)
塗布のターゲット材料として、皮革材料に代えて、ステンレス板(実験H1)、ポリプロピレン板(実験H2)を用いたこと以外は、実験G1と同様にして行った。実験H1~H2について、評価を行ったところ、ステンレス、ポリプロピレンいずれについても、G1と同様の傾向の評価結果を得た。
尚、本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
2,4,6 ガラス皮膜付き皮革材料
10 皮革材料
12 浸透部
14 未浸透部
20~22 ガラス皮膜
100 製造方法
200 製造方法
300 製造方法

Claims (4)

  1. ガラスコーティング剤をヌメ革に塗布する塗布工程と、
    前記ガラスコーティング剤由来のガラス皮膜を形成する皮膜形成工程と、を備えるガラス皮膜付き材料の製造方法であって、
    前記ガラスコーティング剤は、
    溶剤と、
    ポリシラザンと、を含み、
    前記溶剤の濃度は10重量%以上97重量%以下であり、
    前記ポリシラザンの濃度は50重量%以下であり、
    前記ポリシラザンはペルヒドロポリシラザン及びオルガノポリシラザンを含むことを特徴とするガラス皮膜付き材料の製造方法。
  2. ガラスコーティング剤を皮革材料に塗布する塗布工程と、
    前記ガラスコーティング剤由来のガラス皮膜を形成する皮膜形成工程と、を備えるガラス皮膜付き材料の製造方法であって、
    前記ガラスコーティング剤は、
    溶剤と、
    ポリシラザンと、
    動物油と、を含み、
    前記溶剤の濃度は10重量%以上97重量%以下であり、
    前記ポリシラザンの濃度は50重量%以下であり、
    前記ポリシラザンはペルヒドロポリシラザンを含み、
    前記動物油の濃度が10重量%以下であり、
    前記皮革材料はヌメ革又は素上げ革であることを特徴とするガラス皮膜付き材料の製造方法
  3. ガラスコーティング剤を素上げ革に塗布する塗布工程と、
    前記ガラスコーティング剤由来のガラス皮膜を形成する皮膜形成工程と、を備えるガラス皮膜付き材料の製造方法であって、
    前記ガラスコーティング剤は、
    溶剤と、
    ポリシラザンと、
    動物油と、を含み、
    前記溶剤の濃度は10重量%以上97重量%以下であり、
    前記ポリシラザンの濃度は50重量%以下であり、
    前記ポリシラザンはオルガノポリシラザンを含み、
    前記動物油の濃度が10重量%以下であることを特徴とするガラス皮膜付き材料の製造方法。
  4. 前記動物油はミンクオイルを含むことを特徴とする請求項2または3記載のガラス皮膜付き材料の製造方法。
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