JP7210174B2 - 電子機器、電子機器の制御方法、プログラム - Google Patents

電子機器、電子機器の制御方法、プログラム Download PDF

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本発明は、電子機器、電子機器の制御方法、プログラムに関する。
近年、画像配信技術の発展により、多くの領域(データ)を含む、様々な視点から対象を撮影した全天球画像(全天球動画;VR画像)と呼ばれる画像を配信する画像配信技術が実現されている。例えば、特許文献1によれば、全天球画像を観賞(視聴)する際に、ユーザはスマートフォンあるいはヘッドマウントディスプレイなどの電子機器の方向を変える操作を行うことで、全天球画像における当該方向に応じた領域を直感的に観賞することが可能である。なお、これは電子機器自身の方向ではなく、例えば、電子機器を制御する制御装置の方向を変えることでも実現可能である。これにより、例えば、満天の星空などのデータを有する全天球画像を、様々な視点(角度)から観賞することができる。また、このような電子機器では、全天球画像の再生(表示)が一時停止である状態においても、電子機器の方向を変える操作によって、その電子機器の方向に応じた画像の領域を表示することができる。これによれば、電子機器の方向を変える操作によって、ユーザは、一時停止した時点における全天球画像が有する様々な表示領域を確認することができる。
特開2016-201714号公報
しかしながら、このような電子機器では、あるユーザが着目する全天球画像の特定領域を他のユーザと共有することが容易ではない。具体的には、このような場合に、あるユーザが全天球画像の再生を一時停止して、電子機器を当該他のユーザに渡すと、渡す動作や他のユーザの位置などによって電子機器の方向を変化する操作がされてしまい、表示される領域が変化してしまう。従って、あるユーザは、特定領域を他のユーザに観賞させるために、当該他のユーザ対して自分が電子機器を向けていた方向と同じ方向に電子機器を向けるように指示する必要があり、煩わしさがあった。また、この指示が正確に伝わらなければ、特定領域を他のユーザが観賞できないという問題があった。このように、従来は、電子機器などの方向を変化させるユーザ操作などに応じて、表示される画像の領域が変化する電子機器では、複数のユーザ間での表示領域の共有が容易ではなかった。
そこで、本発明は、ユーザ操作に応じて表示される画像の領域が変化する電子機器であっても、複数のユーザ間での表示領域の共有を容易にすることができる電子機器を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、
電子機器の向きに応じて、表示する領域を指定する指示を取得する取得手段と、
前記指示が取得されるたびに、現在の再生時刻における全天球動画のフレームと対応する全天球画像の一部であり、かつ、前記指示に対応する領域を表示するように表示部を制御する表示制御手段と、
前記表示部での前記全天球動画の再生を一時停止し、前記フレームを変更しないように制御する制御手段と、
前記一時停止する時点での、前記指示を示す指示情報を記憶する記憶手段と、
前記一時停止した時点からのユーザの切り替りを検知する検知手段と、
を有し、
前記表示制御手段は、前記一時停止している場合に、前記検知手段がユーザが切り替ったことを検知すると、前記表示部に表示する領域を、前記一時停止した時点の再生時刻における前記全天球動画の前記フレームと対応する前記全天球画像のうちの前記記憶手段に記憶された指示情報に応じた領域に変更し、
前記一時停止している場合であっても、
前記取得手段は、表示する領域を指定する指示を取得し、
前記表示制御手段は、前記検知手段がユーザが切り替ったことを検知しない場合には、当該指示が取得されるたびに、前記一時停止した時点の再生時刻における前記全天球動画の前記フレームと対応する前記全天球画像のうち当該指示に対応する領域を表示するように前記表示部を制御する、
ことを特徴とする電子機器である。
本発明の第2の態様は、
表示部と記憶部を備える電子機器の制御方法であって、
前記電子機器の向きに応じて、表示する領域を指定する指示を取得する取得工程と、
前記指示が取得されるたびに、現在の再生時刻における全天球動画のフレームと対応する画像の一部であり、かつ、前記指示に対応する領域を表示するように前記表示部を制御する表示制御工程と、
前記表示部での前記全天球動画の再生を一時停止し、前記フレームを変更しないように制御する制御工程と、
前記一時停止する時点での、前記指示を示す指示情報を前記記憶部に記憶する記憶工程と、
前記一時停止した時点からのユーザの切り替りを検知する検知工程と、
を有し、
前記表示制御工程では、前記一時停止している場合に、前記検知工程においてユーザが切り替ったことが検知されると、前記表示部に表示する領域を、前記一時停止した時点の再生時刻における前記全天球動画の前記フレームと対応する全天球画像のうちの前記記憶部に記憶された指示情報に応じた領域に変更し、
前記一時停止している場合であっても、
前記取得工程では、表示する領域を指定する指示を取得し、
前記表示制御工程では、前記検知工程においてユーザが切り替ったことを検知しない場合には、当該指示が取得されるたびに、前記一時停止した時点の再生時刻における前記全天球動画の前記フレームと対応する前記全天球画像のうち当該指示に対応する領域を表示するように前記表示部を制御する、
ことを特徴とする電子機器の制御方法である。
本発明の電子機器では、ユーザ操作に応じて表示される画像の領域が変化する電子機器であっても、複数のユーザ間での表示領域の共有を容易にすることができる。
実施形態1に係るスマートフォンの構成図。 実施形態1に係る全天球画像と表示領域を説明する図。 実施形態1に係る第1ユーザが観賞する表示領域を説明する図。 実施形態1に係る画像表示部に表示される表示領域を説明する図。 従来における、第2ユーザが観賞する表示領域を説明する図。 実施形態1に係る第2ユーザが観賞する表示領域を説明する図。 実施形態1に係る全天球画像の再生処理を示すフローチャート。 実施形態2に係るヘッドマウントディスプレイの構成図。 実施形態2に係る全天球画像の再生処理を示すフローチャート。
以下に、添付図面を参照して本発明を実施するための形態について詳細に説明する。以下に説明する実施の形態は、本発明の実現するための一例であり、本発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜修正又は変更されるべきものであり、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
<実施形態1>
本実施形態に係る電子機器は、電子機器自体の方向やユーザからの所定の操作により、指示される方向に合わせて、全天球画像の表示領域(表示画像;表示内容)を変更可能な電子機器である。なお、本実施形態では、電子機器はスマートフォンであるとして説明する。
[スマートフォンの構成]
以下、本実施形態に係るスマートフォン100の構成について、スマートフォン100の構成図である図1を用いて説明する。スマートフォン100は、CPU101、DRA
M102、ROM103、RAM104、表示制御部105、入力部106、方向取得部107、通信IF108、内部バス109、表示部110、撮像部111を備える。また、スマートフォン100は通信IF108を通じて、外部のネットワーク120を介して、動画配信サーバ10と接続されている。
(スマートフォンの概要について)
まず、本実施形態に係るスマートフォン100の概要を説明する。スマートフォン100(CPU101)は、画像(対象画像)の一部の領域を表示領域として表示部110に表示する。対象画像は、全天球画像などであり、通常の倍率で表示される場合に、表示領域よりも広い映像範囲(映像がある範囲;有効映像範囲)を持つ。有効映像範囲は撮影範囲ともいえる。通常の倍率は、例えば、拡大も縮小もされない倍率である。全天球画像は、「全方位画像」、「360度画像」、「360度パノラマ画像」、等とも呼ばれる。対象画像は、最大で上下方向(垂直角度、天頂からの角度、仰俯角、高度角)360度、左右方向(水平角度、方位角度)360度の視野分の有効映像範囲を持つ。なお、対象画像の有効映像範囲は、360度未満の仰俯角(例えば180度(±90度))に対応してもよいし、360度未満の方位角(例えば180度(±90度))に対応してもよい。なお、本実施形態では、説明を簡単にするために、対象画像を全天球画像として説明する。また、本実施形態では全天球画像を動画として説明するが、静止画であってもよい。
また、スマートフォン100(CPU101)は、スマートフォン100(表示部110)の方向変化に応じて、表示領域の位置を変更する。なお、スマートフォン100の方向を変える操作とは異なる操作に応答して表示領域を変更するための指示を取得し、取得した指示に応じて表示領域の位置が変更可能であってもよい。例えば、表示部110の表示面上に設けられたタッチパネルに対するタッチ操作(フリック操作やスライド操作)の位置の変化に応じて表示領域の位置が変更されてもよい。なお、タッチパネルは、平面的に構成された入力部に対して接触された位置に応じた座標情報が出力されるようにした入力デバイスである。さらに、スマートフォン100に設けられたボタン、スマートフォン100に接続されたコントローラ、等に対する操作に応じて表示領域の位置が変更されてもよい。
スマートフォン100(表示部110)の方向変化に応じて表示領域の位置を変更する表示方法は「VR表示」などと呼ばれる。そして、VR表示によれば、ユーザーに対して、視覚的にあたかも対象画像内(VR空間内)のその場にいるような感覚(没入感や臨場感)を提供することができる。対象画像は「有効映像範囲が仮想空間(VR空間)の少なくとも一部である画像」とも言える。VR表示のような対象画像の見せ方は「VRビュー」などと呼ばれる。
(スマートフォン100の各機能部について)
以下、スマートフォン100が有する各機能部について説明する。
CPU101は、スマートフォン100における各機能部をROM103に記憶されたプログラムによって制御する。例えば、CPU101は、入力部106が受け付けて生成する制御信号に基づき、スマートフォン100の各機能部を制御する。これにより、スマートフォン100は、ユーザ操作に応じた動作(処理)を行うことができる。
DRAM102は、スマートフォン100のメインメモリであり、画像データなどの大容量のデータを記憶することができる。
ROM103は、スマートフォン100の全体動作や後述する動画プレーヤのアプリケーションなどの各種プログラムが格納されており、それらのプログラムはCPU101によって実行可能である。
RAM104は、CPU101のワークメモリとして各種情報を記憶する。RAM10
4は、DRAM102と比較してデータ容量が小さいが、より高速なアクセスが可能という特徴を有する。本実施形態では、RAM104は、方向取得部107が取得するスマートフォン100の方向(姿勢)などを記憶する記憶部(記憶手段)である。
表示制御部105は、画像を表示させるための表示信号を出力することで、表示部110を制御する。具体的には、まず、表示制御部105に対して、CPU101が生成した表示制御信号が出力される。表示制御部105は、この表示制御信号に基づき表示信号を生成して表示部110に対して出力することで、所望の内容を表示させる。
入力部106は、ユーザ操作を受け付け、当該操作に応じた制御信号を生成して、CPU101に出力する。例えば、本実施形態における、入力部106には、ポインティングデバイスであるタッチパネルが使用される。つまり、本実施形態における入力部106は、表示部110と同じ位置に備えられており、表示部110に対するユーザからタッチ操作をユーザ操作として受け付けることができる。
方向取得部107は、ジャイロセンサーや磁気センサーから構成される。方向取得部107は、スマートフォン100の向いている方向(方角、仰角)の情報を取得(生成)し、CPU101に出力する。なお、方向取得部107は、予め設定された方向(基準方向)を基準として、現時点のスマートフォン100の向いている方向の情報を取得することもできる。なお、本実施形態では、スマートフォン100の向いている方向とは、表示部110が向いている方向、つまり、表示部110の表示面と垂直であり、かつ、表示部110の表示面から表示面の反対の面に向かう方向である。しかし、これに限らず、例えば、撮像部111の撮像方向でもよい。また、スマートフォン100の向いている方向は、スマートフォン100の傾きに依存することから、スマートフォン100の姿勢であるともいえる。
通信IF108は、CPU101の制御に基づき、スマートフォン100の外部に存在するネットワーク120を介して動画配信サーバ10と通信を行う。
内部バス109は、スマートフォン100における表示部110以外の各機能部と接続される。当該接続されている各機能部は、内部バス109を介して互いにデータのやり取りを行うことができる。
表示部110は、表示制御部105から取得する表示信号に基づいて画像(表示領域)を表示する。
撮像部111は、写真を撮影したり、ユーザの顔情報を取得(検知)したりするために使用される。この顔情報は、例えば、CPU101がスマートフォン100のユーザ(利用者)が切り替ったことを検知するために利用される。
動画配信サーバ10は全天球画像を記憶しており、動画である全天球画像の再生の要求がスマートフォン100からあると、全天球画像をネットワーク120を介してスマートフォン100に送信する。全天球画像を受信したスマートフォン100において、CPU101は、基準方向に対して相対的にスマートフォン100の向いている方向(以降、視点方向と称する)に応じて、受信した全天球画像から対応する領域を選択して切り出す。また、CPU101は、当該領域を必要に応じて変形させて、その視点方向(視聴方向)の表示領域として表示部110に表示する。この処理を、CPU101は、スマートフォン100の表示更新タイミングごとに行うことで、視点方向に応じた全天球画像の表示領域として表示することができる。なお、動画配信サーバ10は、全天球画像をスマートフォン100に送信するための装置であるため、例えば、スマートフォン100が内部に既に全天球画像を有している場合には、必須の構成ではない。
なお、以下では、上述のように全天球画像における基準方向に対して「相対的」にスマートフォン100が向いている方向を「視点方向」と称し、北南東西などで示すことができる「絶対的」にスマートフォン100が向いている方向を「端末方向」と称する。また、表示領域は視点方向に応じて決定されることから、視点方向は表示領域を指定するための1つの指示であるといえる。
[スマートフォンと全天球画像との関係について]
以下において、スマートフォン100と全天球画像との関係について説明する。具体的には、スマートフォン100における、全天球画像の表示領域の表示部110での表示方法や、全天球画像における表示領域の決定方法などについて説明する。
(全天球画像の観賞に用いるアプリケーションについて)
まず、動画である全天球画像の観賞(視聴;鑑賞)に用いるアプリケーションについて説明する。図2(A)はスマートフォン100上で動作するアプリケーションである動画プレーヤの外観を示す図である。この動画プレーヤは、入力部106に対してユーザ操作が行われて、CPU101がユーザ操作に応じてROM103から動画プレーヤのプログラムを読み出すことで起動する。そして、動画プレーヤが起動することで、表示部110(入力部106)は、画像表示部301、再生ボタン302、一時停止ボタン303、終了ボタン304を備える。また、スマートフォン100は、表示部110の表示面と垂直である端末方向305を向いている。
画像表示部301には、スマートフォン100の視点方向に応じた、全天球画像に含まれる領域(表示領域)が表示される。
再生ボタン302に対して、ユーザがボタンを押下(タップ)することで、CPU101が全天球画像の再生(表示)を開始(再開)する。
一時停止ボタン303に対して、ユーザがボタンを押下することで、CPU101が全天球画像の再生(表示)を一時停止(停止)する。
終了ボタン304に対して、ユーザがボタンを押下することで、CPU101が全天球画像の再生(表示)を終了する。
なお、本実施形態では、再生ボタン302、一時停止ボタン303、終了ボタン304は、表示部110(アプリケーション)に仮想的に備えられているものとするが、入力部106が有する物理的に押下可能なボタンとして備えられていてもよい。また、本実施形態では、全天球画像が再生されている状態とは、時間変化に応じて全天球画像の再生時刻が更新されている状態である。
(全天球画像の表示領域について)
つづいて、動画プレーヤを用いて観賞することができる全天球画像の表示領域について説明する。図2(B)は、図2(A)のスマートフォン100を用いてユーザが観賞することができる、動画配信サーバ10から配信される全天球画像に対応する仮想空間401を示している。具体的には、仮想空間401が示す球体の表面の位置に、全天球画像が存在している。なお、図2(B)では、簡単のために半球部分のみを図示しているが、実際には全球であるとする。
基準面402は、現実空間の水平面と平行である面である。CPU101は、基準面402の中心点Tにスマートフォン100が存在するものとして全天球画像の表示領域404の表示を制御する。
基準方向403(基準線)は、ユーザが動画プレーヤを用いて、全天球画像の再生を開始した時点のスマートフォン100の端末方向に基づいて決定される。具体的には、全天
球画像の再生を開始した時点のスマートフォン100の端末方向における水平成分(基準面402と平行である成分)が基準方向403である。つまり、基準方向403は、「相対的な方向」でなく、「絶対的な方向」である。なお、全天球画像の再生を開始した時点の基準方向403は、北を示す方向など予め設定された方向であってもよい。また、入力部106に対するユーザ操作によって、基準方向403および基準面402の位置や方向を任意に変更することが可能であってもよい。
表示領域404は、点Tからのスマートフォン100の視点方向に存在する仮想空間401の領域であり、動画プレーヤの画像表示部301に表示される。ここで、表示領域404の中心の位置に対応する視点方向は、視点角度Θと視点仰角Φを用いて表すことができる。従って、本実施形態では、視点方向は、視点角度Θと視点仰角Φにより構成されるものとして説明する。
視点角度Θとは、基準方向403と線TP(点Pと点Tとを結んだ線)とがなす角度である。なお、点Pとは表示領域404の中心から基準面402に対する垂直線を引き、当該垂直線と基準面402との交点である。従って、視点角度Θは、スマートフォン100の絶対的な方向が基準方向403から、どれほど水平方向に変化したかを示しており、視点方向の水平面に平行な成分であるといえる。つまり、視点角度Θ=0度の方向は、基準方向403と同一の方向である。このように、視点角度Θは相対的な角度であり、東西南北のような絶対的な方位を示すものではない。
また、視点仰角Φとは、表示領域404の中心と点Tとを結んだ線と基準面402がなす角度である。従って、視点仰角Φは、現実空間の水平面に対する絶対的な角度である。つまり、視点仰角Φは、スマートフォンの100の端末方向の絶対的な仰角を示す。なお、視点仰角Φにおいても、ユーザが全天球画像の再生を開始した時点でのスマートフォンの100の端末方向の仰角を0度とした相対的な角度としてもよい。
このように、CPU101は、全天球画像の再生を開始した時点における端末方向(基準方向403)と現時点における端末方向とに応じて、視点方向を決定している。そして、表示制御部105は、視点方向に応じて全天球画像から表示領域404を決定している。
また、上述のように、表示領域404は、図2(A)に示すように、スマートフォン100の画像表示部301に表示される。従って、ユーザはスマートフォン100の方向を変更することにより、視点角度Θおよび視点仰角Φを変更し、画像表示部301に表示される表示領域404を自由に変更(移動)することが可能である。
[従来の課題]
以下では、スマートフォン100を複数のユーザが共有して、同じ全天球画像を観賞する場合に発生し得る従来の課題(問題)について、図3、図4および図5を用いて説明する。具体的には、全天球画像の再生が一時停止状態(再生時刻が止まっている状態)である場合においても、視点方向に応じた全天球画像の表示領域を表示することで発生し得る課題について説明する。なお、全天球画像の再生時刻が止まっている状態において視点方向を変更できることにより、ユーザが、その再生時刻における様々な全天球画像の領域を確認することができるという効果がある。なお、以下の処理は、CPU101が、ROM103からプログラムを読み出して、スマートフォン100の各機能部を制御することで実行されるものとする。
図3(A)は、全天球画像の再生時刻t1での、第1ユーザ501と第2ユーザ502との2人のユーザを頭上から描き、さらに、第1ユーザ501が観賞している仮想空間5
05を重ねて描いている平面図である。図3(B)は、図3(A)の仮想空間505を立体的に表現した図である。図3(A)が示すように、第1ユーザ501と第2ユーザ502はそれぞれ異なる方向を向いて座っているものとし、各ユーザがスマートフォン100を使用する際の端末方向はそれぞれのユーザが向いている方向と同じ方向であるとする。なお、第1ユーザ501がスマートフォン100を使用して全天球画像の再生を開始した際に、表示制御部105は、スマートフォン100を中心に基準面503を設定し、スマートフォン100の端末方向に応じて、基準方向504を設定するものとする。
再生時刻t1において、第1ユーザ501が全天球画像のある表示領域を観賞する際、スマートフォン100は端末方向506に向いているとする。このときの、スマートフォン100の外観図が図4(A)であり、画像表示部301には、第1ユーザ501が注目している、人を含む表示領域601が表示されている。つまり、端末方向506に対応する視点方向507に存在する、人を含んだ表示領域601が画像表示部301に表示されている。
そして、例えば、再生時刻t1において、第1ユーザ501は、表示領域601を第2ユーザ502に見せようと考え、一時停止ボタン303を押下し、全天球画像の再生を一時停止状態にする。第1ユーザ501は、第2ユーザ502にスマートフォン100を手渡す。なお、本実施形態では、一時停止ボタン303は押下されると、明るい色(ハイライト)である状態で表示される。
図5(A)は、第2ユーザ502がスマートフォン100を手にした際の、全天球画像の再生時刻t1での、第1ユーザ501と第2ユーザ502とを頭上から描き、さらに、第2ユーザ502が観賞している仮想空間505を重ねて描いた平面図である。なお、図5(B)は、図5(A)における仮想空間505を立体的に示している。ここで、スマートフォン100は、端末方向506とは異なる端末方向701を向いているため、端末方向701に対応する視点方向702は視点方向507とは異なる方向である。従って、スマートフォン100を渡された際に第2ユーザ502が目にする表示領域は、第1ユーザ501が再生を一時停止する際に表示されていた人を含む表示領域601とは異なる。具体的には、図4(B)の画像表示部301が示すように、木とベンチを含む表示領域602が表示されてしまう。このように、従来は、所定の表示領域が表示部110に表示されている状態において、全天球画像の再生が一時停止され、ユーザ間でスマートフォン100の受け渡しがされても、受け渡されたユーザは当該所定の表示領域を観賞することが容易でなかった。
[従来の課題の解決方法]
上述のような従来の課題に対して、例えば、スマートフォン100が端末方向701を向いている状態においても、人を含む表示領域601を画像表示部301に表示する方法として、表示制御部105が基準方向504を変更する方法を説明する。
図6(A)は、第2ユーザ502がスマートフォン100を手にした際の、全天球画像の再生時刻t1での、第1ユーザ501と第2ユーザ502とを頭上から描き、さらに、第2ユーザ502が観賞している仮想空間505を重ねて描いている平面図である。図6(A)では、端末方向701は図5(A)から変化がないが、基準方向504がスマートフォン100を中心に回転しており、それにともない仮想空間505自体が回転している。
図6(B)は図6(A)における仮想空間505を立体的に示している。ここでは、表示制御部105は、基準方向504を基準面503の中心点Tを中心に回転させることで、視点方向702を変更している。これは、視点方向における視点角度Θが基準方向50
4に基づいた相対角度であるため、基準方向504の変更によって視点方向702を変更することができている。これにより、表示制御部105は、第1ユーザ501が一時停止する際の視点方向507の視点角度Θと視点方向702の視点角度Θを一致させることができる。従って、第2ユーザ502がスマートフォン100で全天球画像の表示領域を観賞する際にも、端末方向の仰角を調整するだけで、第1ユーザ501が全天球画像の再生を一時静止した際に表示されていた人を含む表示領域601を観賞することができる。
[本実施形態における画像再生処理]
上記のような課題の解決方法を実現するために、本実施形態におけるスマートフォン100が実行する全天球画像の再生処理について、図7のフローチャートを用いて具体的に説明する。なお、ユーザが入力部106を操作して、全天球画像の再生を開始することにより、図7が示すフローチャートは開始される。また、ユーザが全天球画像の再生を開始することにより、CPU101は、その時点のスマートフォン100の端末方向に応じた基準方向を決定する。なお、本フローチャートの処理は、CPU101が、スマートフォン100における各機能部をROM103に記憶されたプログラムによって制御することで実施される。
S1001では、CPU101は、方向取得部107を制御してスマートフォン100の視点方向を取得し、現在視点方向としてRAM104に記憶する。なお、既に、RAM104が現在視点方向を記憶している場合は、CPU101は、S1001にて取得した視点方向を当該現在視点方向に上書きする。なお、必ずしも、上書きする必要はなく、過去の現在視点方向は、名前を変更して引き続きRAM104に記憶させておいてもよい。
S1002では、CPU101は、全天球画像の再生が一時停止中であるか否かを判定する。一時停止中である場合にはS1003に遷移し、一時停止中でない場合にはS1006に遷移する。CPU101は、例えば、再生時刻の更新停止フラグがオンであるかオフであるかによって、全天球画像の再生が一時停止中であるか否か判定する。
S1003では、CPU101は、撮像部111を制御して観賞者情報(視聴者区分情報)を取得する。本実施形態では、CPU101は、撮像部111により、観賞者情報としてユーザ(操作者;観賞者)の顔情報を取得する。顔情報としては、例えば、目や口などの部位の相対位置、角度等の特徴情報を利用するとよい。
S1004では、CPU101は、撮像部111を制御して、S1010においてRAM104に記憶する最終観賞者情報とS1003において取得した観賞者情報と比較する。撮像部111は、当該2つの観賞者情報に差異があるか否か、または差異の大きさによってユーザ(観賞者)の切り替りを検知する。ユーザが切り替っている場合にはS1005に遷移し、ユーザが切り替っていない場合には、S1006に遷移する。
S1005では、CPU101は、S1009において取得する最終視点方向とS1001において取得した現在視点方向とをRAM104から読み出す。そして、CPU101は、表示制御部105を制御して、最終視点方向の視点角度Θと現在視点方向の視点角度Θとを一致させる処理を行う。具体的には、表示制御部105は、まず、RAM104が記憶する現在視点方向の視点角度Θを、最終視点方向の視点角度Θと同じ角度をとるように変更する。つまり、表示制御部105は、現在視点方向の視点角度Θ=最終視点方向の視点角度Θとする処理を行う。このとき、表示制御部105は、現在視点方向の視点仰角Φについては変更しない。次に、現在視点方向の変更による不整合を防ぐために、表示制御部105は、基準方向を、最終視点方向と当該変更前の現在視点方向とのそれぞれの水平成分がなす角度の分だけ基準面上において回転させる。つまり、回転された基準方向に対する相対的なスマートフォン100の方向は、最終視点方向に応じて変更された現在
視点方向と同一の方向をとる。従って、表示制御部105が、基準方向を更新することによって、現在視点方向を変更しているともいえる。また、当該ユーザの切り替え後において、切り替った後のユーザは、更新された基準方向と端末方向とに応じた視点方向による全天球画像の表示領域を観賞することとなる。
上述によれば、変更された現在視点方向の視点角度Θは、切り替る前のユーザが一時停止操作をした際の視点方向の視点角度Θと同一であるため、切り替った後のユーザは、一時停止をされた時点の表示領域を容易に観賞することができる。なお、現在視点方向における視点仰角Φは変更されないため、水平面に対する端末方向の仰角と視点方向の視点仰角Φが常に同じであり、S1005の処理によって不自然な表示領域が表示されることを防ぐことができる。つまり、例えば、理想的にはスマートフォン100が真上を向いている場合に表示されるべき仮想空間における北極星が、スマートフォン100が水平方向を向いている場合に表示されてしてしまうということを防ぐことができる。なお、上述では、表示制御部105は、現在視点方向の視点角度Θを最終視点方向の視点角度Θと一致させたが、さらに、現在視点方向の視点仰角Φを最終視点方向の視点仰角Φと一致させてもよい。これによれば、切り替った後のユーザは、視点仰角Φを調整することなく、一時停止の開始時点の表示画像を観賞することができる。なお、この場合には、表示制御部105は、基準方向を、基準方向に対する相対的なスマートフォン100の方向が最終視点方向と同一の方向をとるように更新する。従って、現在視点方向の視点角度Θを変更しない場合と異なり、視点角度Θを変更する場合には、更新後の基準方向は水平面と平行でない可能性がある。
なお、S1005の処理において、基準方向の更新(回転)や視点方向の変更をせずに、CPU101は表示制御部105を制御して、視点方向と全天球画像の領域との対応を変更させてもよい。例えば、ユーザの切り替え前は、図3が示すように、視点方向507に対応する全天球画像の領域が表示領域601であるとする。そして、全天球画像の再生の一時停止中に、ユーザの切り替えが検知させると、表示制御部105は、一時停止開始時からのスマートフォン100の方向の変化に応じて、視点方向と全天球画像の領域との対応を変更する。具体的には、例えば、第1ユーザ501から第2ユーザ502に切り替ると、表示制御部105は、全天球画像の表示領域601と視点方向702が対応するように変更する。なお、視点角度=0度、視点仰角=0度である場合の視点方向は基準方向と同一の方向であるため、上述の処理は、基準方向と全天球画像の領域との対応を変更させているともいえる。
S1006では、CPU101の制御により表示制御部105は、RAM104に記憶された現在視点方向に応じて、現在の再生時刻における表示領域を全天球画像から決定する。つまり、表示制御部105は、現在視点方向に対応する領域を、全天球画像から選択して表示領域に決定する。表示制御部105は、当該表示領域をスマートフォン100の画像表示部301(表示部110)に表示する。従って、表示制御部105は、S1004においてユーザの変更が検知されていなければ、一時停止開始時においてS1009にて取得する視点方向に応じた領域ではなく、S1001にて取得する視点方向に対応する領域を画像表示部301に表示する。
S1007では、CPU101は、全天球画像の再生の終了の操作がされたか否かを判定する。具体的には、CPU101は、ユーザによって終了ボタン304が押下されたか否かを判定する。全天球画像の再生の終了の操作がされたと判定される場合には、本フローチャートに係る全ての処理を終了し、終了の操作がされていないと判定される場合には、S1008に遷移する。
S1008では、CPU101は、ユーザ操作を取得し、それぞれの操作に応じた処理
に遷移する。CPU101が、全天球画像の再生がされている状態において、一時停止する操作である一時停止ボタン303が押下されたことを検知した場合にはS1009に遷移する。また、全天球画像の再生が一時停止である状態において、一時停止を解除する操作である再生ボタン302の押下がされた場合には、S1012に遷移する。また、上述以外がされた場合または何も操作がされない場合には、S1014に遷移する。
S1009では、CPU101は、方向取得部107から視点方向を取得し、最終視点方向(指示情報)としてRAM104に記憶する。
S1010では、CPU101は、撮像部111から観賞者情報(視聴者区分情報)を取得し、最終観賞者情報としてRAM104に記憶する。
S1011では、CPU101は、全天球画像の再生を一時停止する。従って、CPU101は、全天球画像の再生時刻を一時停止する。なお、S1009~S1011の処理は同じ時点に実施されているものとする。
S1012では、CPU101は、RAM104に記憶していた最終視点方向および最終観賞者情報を削除する。なお、これらの情報は必ずしも削除する必要はなく、例えば、名前を変えてRAM104に記憶させておいてもよい。
S1013では、CPU101は、全天球画像の再生を再開する。従って、CPU101は、全天球画像の再生時刻の更新を再開する。なお、S1012およびS1013の処理は同じ時点に実施されているものとする。
S1014では、CPU101は、ユーザからの操作に応じた処理を行う。当該処理については、本実施形態では任意の処理でよいため、説明は省略する。なお、ユーザからの操作がされていない場合には、S1014においてCPU101は何も実施しない。
また、S1011、S1013、S1014の処理が終了すると、処理工程はS1001に遷移する。つまり、全天球画像の再生の終了操作が行われるまで、本フローチャートの処理は行われる。
なお、本実施形態では、電子機器としてスマートフォンを使用し、スマートフォンのインナーカメラである撮像部111を観賞者情報の取得のために使用した。しかし、これに限定されず、電子機器は、観賞者情報として他の生体情報を取得可能である場合が考えられる。つまり、電子機器は、虹彩情報、指紋情報、声紋情報などの生体情報によって、ユーザの切り替えが判定されてもよい。なお、例えば、顔情報、虹彩情報、指紋情報、声紋情報のうち2以上のものを組合わせることで、ユーザの切り替えが判定されてもよい。また、生体情報によらず、例えば、パスワード入力やICカード情報や所定の操作などによって、ユーザの切り替えが判定されてもよい。従って、例えば、ユーザ切り替えを行ったか否かをユーザが入力するためのボタンなどの操作部を、スマートフォン100が有していてもよい。
また、上述ではスマートフォン100の方向に応じて全天球画像の表示領域が変化したが、例えば、入力部106に対するタッチ操作に応じて表示領域が変化してもよい。つまり、全天球画像の表示領域を指定する指示がスマートフォン100に対してされるのであれば、本実施形態は適用可能である。この場合には、まず、CPU101は、全天球画像の再生の一時停止の開始時点における当該指示を指示情報として、RAM104に記憶しておく。その後、CPU101は、再生の一時停止中に、全天球画像の表示領域を指定する指示が新たにされても、ユーザが変わったことを検知すれば、表示制御部105を制御して、指示情報に応じた全天球画像の表示領域を表示部110に表示する。なお、CPU101は、再生の一時停止中においても、ユーザが変わったことが検知されなければ、全天球画像の表示領域を指定する指示がされると、表示制御部105を制御して、当該指示
に対応した全天球画像の表示領域を表示部110に表示する。以上によれば、ユーザ間のスマートフォン100の受け渡しの際に、全天球画像の表示領域を変更してしまう誤操作が発生した場合にも、切り替った後のユーザは、一時停止の開始時点の表示領域を観賞することができる。なお、ここで指示は、全天球画像の表示領域と対応付けられていればいかなるものでもよく、例えば、入力部106が有する所定のボタンの押下の回数などでもよい。なお、入力部106は、全天球画像の表示領域を指定する指示を取得することが可能であるから、方向取得部107と同様に、本実施形態における取得手段であるといえる。
[効果]
以上、説明したように、本実施形態によれば、第1ユーザは画像の再生を一時停止して、スマートフォンを第2ユーザに手渡すことで、自分が共有したい画像の表示領域を第2ユーザに容易に提示することができる。また、画像の再生を一時停止しても、一時停止の開始時点からユーザが切り替らなければ、基準方向を変更しないため、従来のように視点方向に応じた画像の表示領域を観賞可能である。このため、画像の再生を一時停止した再生時刻における、画像の様々な表示領域を確認することができるという効果は損なわない。
<実施形態2>
実施形態1では、電子機器をスマートフォン100として説明したが、本実施形態では、ユーザの頭部に装着するヘッドマウントディスプレイ200(以降、HMD200と称する)とする場合について説明する。本実施形態によれば、全天球画像の再生中にヘッドマウントディスプレイ200をユーザが外した場合にも、再生の一時停止をするヘッドマウントディスプレイ200において、実施形態1と同じ効果を得ることができる。
図8は、本実施形態に係るHMD200の構成図である。HMD200は、CPU101、DRAM102、ROM103、RAM104、表示制御部105、入力部201、方向取得部107、通信IF108、内部バス109、表示部110、虹彩情報検知部202を備える。入力部201と虹彩情報検知部202が実施形態1に係るスマートフォン100とは異なるため、以下にて詳細に説明し、実施形態1に係るスマートフォン100と同名および同じ符号の機能部は実施形態1と同様の処理を行うため詳細な説明は省略する。
入力部201はユーザ操作を受け付け、操作に応じた制御信号を生成し、CPU101に出力する入力手段である。本実施形態では、入力部201は、HMD筐体上に設けられた各種操作ボタンで構成されるが、HMD筐体と通信ケーブルでつながるコントローラとして構成してもよい。この場合、コントローラによる操作がユーザの手元で行え、さらにHMD筐体自体を軽量にすることができるため、ユーザの操作性が向上する。
虹彩情報検知部202は、HMD200のユーザ(装着者)の目の虹彩情報を取得し、当該情報によりユーザの有無やユーザの切り替りを検知する検知手段である。なお、HMD200は接眼型の電子機器であり、本実施形態では、その接眼部分に虹彩情報検知部202が配置される。
[本実施形態における画像再生処理]
本実施形態に係るHMD200が実行する全天球画像の再生処理について、図9が示すフローチャートを用いて説明する。なお、ユーザが入力部201を操作して、全天球画像の再生を開始することにより、図9が示すフローチャートは開始される。また、ユーザが全天球画像の再生を開始することにより、CPU101は、その時点のHMD200の端末方向に応じた基準方向を決定する。なお、本実施形態においても、HMD200の端末
方向は、HMD200の表示部110の向いている方向であるとする。また、本実施形態では、ユーザの虹彩情報が連続して取得できない期間(時間)、つまり、ユーザが存在しない期間をカウントするために、カウント値CNを用いる。なお、本フローチャートの処理開始時はカウント値CN=0である。なお、本フローチャートの処理は、CPU101が、HMD200における各機能部をROM103に記憶されたプログラムによって制御することで実施される。
S2001では、CPU101は、虹彩情報検知部202を制御して、ユーザ(装着者)の虹彩情報を取得(検知)する。
S2002では、CPU101は、虹彩情報検知部202を制御して、S2001における虹彩情報の取得の成否からユーザの有無の判定を行なう。虹彩情報が取得できなかった場合には、S2003に遷移する。虹彩情報の取得に成功した場合には、S2007に遷移する。つまり、虹彩情報検知部202は、虹彩情報の取得の有無によって、HMD200をユーザが外したか否かを判定している。
S2003では、CPU101は全天球画像の再生を一時停止する。CPU101は、例えば、再生時刻の更新停止フラグをオンにすることで、全天球画像の再生を一時停止する処理を実現する。なお、CPU101は、既に全天球画像の再生が一時停止されている場合には、何も行わない。
S2004では、CPU101は、カウンタ値CNを1だけ増加(インクリメント)させる。つまり、S2004において、CPU101は、ユーザが連続して存在しない時間をカウントする。
S2005では、CPU101は、カウンタ値CNが所定値Thを超えるか否か、つまり、HMD200を誰も装着されていない(ユーザが存在しない)状態が所定期間継続しているか否かを判定する。すなわち、CPU101は、虹彩情報を所定期間取得していないか否かを判定している。カウンタ値CNが所定値Thを超えると判定される場合は、S2006に遷移し、所定値Th以下である場合は、S2014に遷移する。なお、所定値Thは、ユーザに任意に設定されてもよいし、例えば、HMD200の脱着の頻度が多いほどCPU101により大きく設定されてもよい。
S2006では、CPU101は、全天球画像の再生処理を終了するとともに、HMD200自身の電源をオフにする(シャットダウンする)。
S2007では、CPU101は、ユーザが存在すると判定したため、カウンタ値CNを0にすることで、ユーザが存在しない期間をカウントするためのカウント値CNのリセットを行なう。
S2008では、CPU101は、方向取得部107よりHMD200の視点方向を取得し、現在視点方向としてRAM104に記憶する。なお、既にRAM104が現在視点方向を記憶している場合には、CPU101は上書きして記憶させる。なお、必ずしも、上書きする必要はなく、過去の現在視点方向は、名前を変更して引き続きRAM104に記憶させておいてもよい。
S2009では、CPU101は、虹彩情報検知部202を制御して、S2001において取得した虹彩情報とRAM104が記憶している最終虹彩情報とを比較し、当該情報が一致するか否かにより、ユーザ(装着者)が変更されたか否かを判定する。ユーザが変更されたと判定される場合は、S2010に遷移して、ユーザが変更されていないと判定される場合は、S2012に遷移する。なお、HMD200は、虹彩情報以外の生体情報である、顔情報、指紋情報、声紋情報またはこれらの組合せなどによって、ユーザの変更
を判定してもよい。
S2010では、CPU101は、S2001において取得した虹彩情報を最終虹彩情報としてRAM104に記憶する。なお、既に、RAM104が最終虹彩情報を記憶している場合には、CPU101は、当該情報を上書きする。この処理により、切り替った後のユーザの虹彩情報をRAM104が記憶しておくことができる。
S2011では、CPU101は、表示制御部105を制御して、実施形態1において図9を用いて説明したS1005と同じ処理を行う。つまり、ユーザが変更されているため、CPU101は表示制御部105を制御することで、S2008において取得した現在視点方向とRAM104に記憶された最終視点方向とに応じて、実施形態1と同様に現在視点方向の視点角度Θを変更する処理を行う。また、CPU101は、表示制御部105を制御して、実施形態1と同様に、基準方向を更新(回転)する処理を行う。
S2012では、CPU101は、S2008において取得した視点方向(現在視点方向)を、最終視点方向としてRAM104に記憶する。なお、既に、RAM104に最終視点方向が記憶されている場合には、CPU101は、その最終視点方向を上書きする。
S2013では、CPU101は、表示制御部105を制御して、RAM104に記憶された現在視点方向に応じた全天球画像の表示領域をHMD200の表示部110に表示する。ここでは、表示制御部105は、例えば、再生時刻の更新停止フラグがオフであれば、現在のフレームを次のフレームに変更して全天球画像の表示領域を表示する。例えば、再生時刻の更新停止フラグがオンであれば、表示制御部105は、現在のフレームを変更せずに全天球画像の表示領域を表示する。
S2014では、CPU101は、ユーザからの終了操作があったか否かを判定し、終了操作があった場合には本フローチャートにおける全ての処理を終了する。終了操作がされていない場合は、S2015に遷移する。なお、本実施形態では、ユーザからの終了操作は入力部201に対して行われる。
S2015では、CPU101は、HMD200に対する操作の種別を判定する。HMD200に対して、CPU101が全天球画像の再生の一時停止解除操作(再開操作)がされたと判定する場合には、S2016に遷移する。HMD200に対して、CPU101が上述の一時停止解除操作以外の操作がされている、または、なにも操作がされていないと判定する場合は、S2017に遷移する。なお、本実施形態では、ユーザからのHMD200に対する操作は入力部201に対して行われる。
S2016では、CPU101は、全天球画像の再生の再開をする。従って、CPU101は、全天球画像の再生時刻の更新を再開する。CPU101は、例えば、再生時刻の更新停止フラグをオフにすることで、全天球画像の再生を再開する処理を実現する。
S2017では、CPU101は、ユーザからの操作に応じた処理を行う。当該処理については、本実施形態では任意の処理でよいため、説明は省略する。なお、ユーザからの操作がされていない場合には、S2016においてCPU101は何も実施しない。
S2016およびS2017の処理が終了すると処理工程はS2001に遷移する。
[効果]
以上、説明した通り、電子機器としてHMDを使用した本実施形態では、一時停止を生体情報である虹彩情報によって制御することができるため、ユーザが直接一時停止の操作を行う必要がなく、ユーザの利便性が向上する。また、あるユーザがHMDを外す直前まで観賞していた視点方向を最終視点方向として記憶し、自動的に画像の再生を一時停止に
することで、次にHMDを装着した別のユーザにも、その最終視点方向に応じた画像の領域の再生を行わせることができる。
なお、上記の各実施形態や各変形例の各機能部は、個別のハードウェアであってもよいし、そうでなくてもよい。2つ以上の機能部の機能が、共通のハードウェアによって実現されてもよい。1つの機能部の複数の機能のそれぞれが、個別のハードウェアによって実現されてもよい。1つの機能部の2つ以上の機能が、共通のハードウェアによって実現されてもよい。また、各機能部は、ASIC、FPGA、DSPなどのハードウェアによって実現されてもよいし、そうでなくてもよい。例えば、装置が、プロセッサと、制御プログラムが格納されたメモリ(記憶媒体)とを有していてもよい。そして、装置が有する少なくとも一部の機能部の機能が、プロセッサがメモリから制御プログラムを読み出して実行することにより実現されてもよい。
(その他の実施形態)
本発明は、上記の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100 :電子機器
101 :CPU
104 :RAM
105 :表示制御部
107 :方向取得部
110 :表示部
111 :撮像部

Claims (13)

  1. 電子機器の向きに応じて、表示する領域を指定する指示を取得する取得手段と、
    前記指示が取得されるたびに、現在の再生時刻における全天球動画のフレームと対応する全天球画像の一部であり、かつ、前記指示に対応する領域を表示するように表示部を制御する表示制御手段と、
    前記表示部での前記全天球動画の再生を一時停止し、前記フレームを変更しないように制御する制御手段と、
    前記一時停止する時点での、前記指示を示す指示情報を記憶する記憶手段と、
    前記一時停止した時点からのユーザの切り替りを検知する検知手段と、
    を有し、
    前記表示制御手段は、前記一時停止している場合に、前記検知手段がユーザが切り替ったことを検知すると、前記表示部に表示する領域を、前記一時停止した時点の再生時刻における前記全天球動画の前記フレームと対応する前記全天球画像のうちの前記記憶手段に記憶された指示情報に応じた領域に変更し、
    前記一時停止している場合であっても、
    前記取得手段は、表示する領域を指定する指示を取得し、
    前記表示制御手段は、前記検知手段がユーザが切り替ったことを検知しない場合には、当該指示が取得されるたびに、前記一時停止した時点の再生時刻における前記全天球動画の前記フレームと対応する前記全天球画像のうち当該指示に対応する領域を表示するように前記表示部を制御する、
    ことを特徴とする電子機器。
  2. 前記取得手段は、表示領域を指定する指示として、基準方向に対する、前記表示部の相対的な方向を取得し、
    前記指示情報は、前記一時停止する時点での、前記取得手段が取得する方向である第1方向を示す、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記表示部の方向とは、
    前記表示部の表示面と垂直な方向であり、かつ、前記表示面から前記表示面の反対の面
    に向かう方向である、
    ことを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記一時停止している場合に、前記検知手段がユーザが切り替ったことを検知すると、
    前記取得手段は、前記検知した時点での、前記表示部の前記相対的な方向である第2方向を取得し、
    前記表示制御手段は、前記第1方向と前記第2方向とに応じて前記基準方向を更新することで、表示する領域を変更する、
    ことを特徴する請求項2または請求項3に記載の電子機器。
  5. 前記表示制御手段は、
    前記基準方向に対する前記表示部の相対的な方向のうち水平面と平行な成分が、前記第1方向の水平面に平行な成分と同一の方向をとるように、前記基準方向を更新する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
  6. 前記基準方向は、水平面と平行な方向である、
    ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の電子機器。
  7. 前記表示制御手段は、前記一時停止している場合に、前記検知手段がユーザが切り替ったことを検知すると、
    前記基準方向に対する前記表示部の相対的な方向が、前記第1方向と同一の方向をとるように、前記基準方向を更新することで、表示する領域を変更する、
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の電子機器。
  8. 前記検知手段は、
    さらにユーザの生体情報を取得し、
    前記生体情報に応じて、ユーザが切り替ったことを検知する、
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の電子機器。
  9. 前記制御手段は、前記検知手段が前記生体情報を所定期間取得しない場合に、前記全天球動画の再生を一時停止する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の電子機器。
  10. 前記生体情報は、ユーザの顔情報、虹彩情報、指紋情報、声紋情報の4つの情報のうち少なくとも1つである、
    ことを特徴とする請求項8または請求項9に記載の電子機器。
  11. 前記電子機器の外部と通信することによって、前記全天球動画を取得する通信手段をさらに有する、
    ことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の電子機器。
  12. 表示部と記憶部を備える電子機器の制御方法であって、
    前記電子機器の向きに応じて、表示する領域を指定する指示を取得する取得工程と、
    前記指示が取得されるたびに、現在の再生時刻における全天球動画のフレームと対応する画像の一部であり、かつ、前記指示に対応する領域を表示するように前記表示部を制御する表示制御工程と、
    前記表示部での前記全天球動画の再生を一時停止し、前記フレームを変更しないように制御する制御工程と、
    前記一時停止する時点での、前記指示を示す指示情報を前記記憶部に記憶する記憶工程と、
    前記一時停止した時点からのユーザの切り替りを検知する検知工程と、
    を有し、
    前記表示制御工程では、前記一時停止している場合に、前記検知工程においてユーザが切り替ったことが検知されると、前記表示部に表示する領域を、前記一時停止した時点の再生時刻における前記全天球動画の前記フレームと対応する全天球画像のうちの前記記憶部に記憶された指示情報に応じた領域に変更し、
    前記一時停止している場合であっても、
    前記取得工程では、表示する領域を指定する指示を取得し、
    前記表示制御工程では、前記検知工程においてユーザが切り替ったことを検知しない場合には、当該指示が取得されるたびに、前記一時停止した時点の再生時刻における前記全天球動画の前記フレームと対応する前記全天球画像のうち当該指示に対応する領域を表示するように前記表示部を制御する、
    ことを特徴とする電子機器の制御方法。
  13. コンピュータを請求項1乃至11のいずれか一項に記載の電子機器の各手段として機能させるプログラム。
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