JP7207882B2 - 無線通信端末および通信制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば車載無線ネットワークなどに利用可能な無線通信端末および通信制御方法に関する。
例えば、特許文献1の通信システムは、目的ノードまで迅速にデータを送信するための技術を示している。すなわち、各ノードA~Dは、目的ノードへのデータの送信要求が発生すると、目的ノード宛にデータを含んだ直接通信データを送信する。また、自ノード宛の直接又は代理通信データを受信したとき、受信した旨を示すACKを送信する。また、自ノード宛でない直接通信データを受信し、その後、ACKを受信できなかった場合、直接通信データに含まれるデータを含んだ代理通信データを送信する。さらに、代理通信データを送信した後に、ACKを受信すると、直接通信データの送信元宛に代理通信完了通知を送信する。
また、特許文献2の中継装置は、CANノード同士が通信するCANデータを無線ネットワークを介して中継するにあたり、無線通信のスループットの向上とリアルタイム性の確保とを両立するための技術を示している。すなわち、中継装置は、受信したCANデータのうち無線で送信すべきCANデータをバッファに溜めておくとともに、所定の無線送信タイミングにおいてバッファに溜まっているCANデータが単一である場合は、単一のCANデータを他の中継装置に送信し、バッファに溜まっているCANデータが複数存在する場合には、複数のCANデータをアグリゲートして他の中継装置に一括送信する。
また、特許文献3の通信装置は、短い時間で効率よく、経路情報等のデータをまとめて送信するための技術を示している。すなわち、通信経路がツリー状となるように親子関係をなすネットワークにおいて、信号の送信先に基づいて送信処理を行う時間を決定し、決定した時間を経過すると、バッファに記憶された1又は複数のデータを含む信号を無線送受信部に送信させる。
特開2014-225859号公報 特開2014-27406号公報 特開2010-287993号公報
具体例として、図1に示したネットワーク構造の通信システムに、特許文献1に示されたような技術を採用する場合の動作例について以下に説明する。
図1に示した通信システムは、通信が可能な5つのノードN1~N5を含んでいる。ここで、ノードN1~N5の各々は無線通信端末であり、例えば図1中に示したノードN1~N5間を接続する実線のような無線通信経路を利用して相互に通信可能な状況を想定している。但し、ノードN1~N5間で無線通信を利用して通信するので、これらの接続関係は固定的ではなく、例えばノード間距離の大小や、電波環境の変化の影響を受けて変化する。例えば、ノードN1とN5との間や、ノードN2とN5との間で直接無線通信することも可能であるが、電波環境が悪化すると通信できなくなる。一方、例えば、互いに隣接するノードN1、N3の間、ノードN2、N3の間、ノードN3、N4の間、ノードN4、N5の間では、いずれも距離が近いので無線通信できない状況は発生しにくい。
図1の通信システムにおいて、ノードN1からノードN5宛てにデータを送信し、更にノードN2からノードN5宛てにデータを送信する場合の状況を想定した動作について説明する。
ノードN1はノードN5宛てに無線通信でデータを送信する。ここで、ノード間距離や電波環境の影響により、ノードN1、N5間で直接無線通信ができる場合とできない場合がある。そこで、例えば他のノードN3がこの無線通信をオーバーヒア(立ち聴き、傍受)し、ノードN1、N5間の直接通信の成否を識別する。そして、ノードN3がノードN1、N5間の直接通信の失敗を認識すると、ノードN1の送信したデータをノードN3が保存し、ノードN3がノードN1の代わりに該当するデータをノードN5宛てに無線通信で送信する。この場合も、ノードN3、N5間の無線通信が成功しない可能性がある。そこで、他のノードN4がこの無線通信をオーバーヒアし、ノードN3、N5間の直接通信の成否を識別する。そして、ノードN4がノードN3、N5間の直接通信の失敗を認識すると、ノードN3の送信したデータをノードN4が保存し、ノードN4がノードN3の代わりに該当するデータをノードN5宛てに無線通信で送信する。
つまり、ノードN1、N5間で直接通信できない場合でも、他のノードN3、N4等が該当するデータを宛先のノードN5に中継するので、ノードN1、N5間のデータ転送が可能になる。このような制御は、特許文献1の技術により実現できる。
一方、図1のような通信システムにおいて、上記のようにノードN1で発生した通信データの転送を実施している途中で、他のノードN2に通信要求が発生する場合がある。つまり、ノードN1で発生した第1の通信データと、ノードN2で発生した第2の通信データとがネットワーク上で干渉する可能性がある。この場合、一般的な制御では、第1の通信データに関する全ての通信が終了したことを確認した後で、第2の通信データの通信を開始するか、あるいは第1の通信データの処理の途中に、第2の通信データの通信を割り込ませるような処理を実施する。
また、後者の場合には、各ノードの通信プロトコルとして例えばCSMA/CA(Carr
ier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)を採用することが現実的である
。すなわち、各ノードがデータを保有すると、それぞれのノードが通信を開始し、CSMA/CAに従い、各タイミングでランダムに通信ノードが選ばれて通信が実施される。この場合の一般的に想定される動作例を図2に示す。図2の各時刻t1~t6の動作について以下に説明する。
t1:ノードN1で通信要求が発生し、その通信データD1を宛先のノードN5に向けて送信するが、この場合は通信データD1がノードN5に届かず通信に失敗する。この時にノードN1の位置に近いノードN3が通信データD1の無線信号をオーバーヒアすることにより、ノードN1が通信に失敗した通信データD1と同じデータD1Aを保有する。
t2:ノードN3は、保有している通信データD1Aを宛先のノードN5へ転送するための通信を開始するが、この場合も宛先のノードN5へデータが届かず通信に失敗する。この時、ノードN3の位置に近いノードN4が通信データD1Aの無線信号をオーバーヒアすることにより、ノードN3が通信に失敗した通信データD1Aと同じデータD1Bを保有する。
t3:ノードN4は、保有している通信データD1Bを宛先のノードN5へ転送するための通信を開始する。また、この時にノードN2で新たな通信要求が発生し、その通信データD2の送信を開始する。しかし、この時にノードN4の通信が行われているため、ノードN2は干渉を避けるために通信できない。そこで、ノードN2はCSMA/CAに従い、通信データD2の通信のタイミングを遅らせる。
t4:ノードN2は、送信タイミングを遅延させた後で、通信データD2をその宛先のノードN5に向けて送信するが、この通信データD2はノードN5に届かず通信は失敗する。この時に近くのノードN3が、通信データD2の無線信号をオーバーヒアすることにより、ノードN2が通信に失敗した通信データD2と同じデータD2Aを保有する。
t5:ノードN3は、保有している通信データD2Aを宛先のノードN5へ転送するための通信を開始するが、この通信データD2AはノードN5に届かず通信は失敗する。また、この時に近くのノードN4が、通信データD2Aの無線信号をオーバーヒアすることにより、ノードN3が通信に失敗した通信データD2Aと同じデータD2Bを保有する。
t6:ノードN4は、保有している通信データD2Bを、宛先のノードN5に向けて送信する。これにより、宛先のノードN5に通信データD2と同じデータが届く。
以上のように、複数のノードでそれぞれ発生した通信データの送信が重なった場合には、例えば図2に示した通信データD2等の送信に遅延が発生する。
一方、特許文献2の技術では、複数のCANノードと、これらの間を無線接続可能な無線通信機能を有する複数の中継装置を有するシステムを想定している。そして、通信相手であるCANノードへ直接通信できない場合、ネットワーク内の他のCANノードを利用して通信し、さらにノード間の通信に無線通信を利用することを想定している。
このようなネットワーク形態の場合、中継を行う通信が増えて遅延が発生する課題があるが、これを解消するための技術が特許文献2に示されている。すなわち、CANノードでデータが生成されると、無線端末に転送され無線端末は中継無線端末にデータを送る。中継無線端末は、そこに繋がるCANノードからのデータの有無を確認し、データが存在する場合に、無線端末から受信したデータと、CANノードからのデータを合成(アグリゲート)し、他の無線端末へ送信する。これにより、複数のCANノードのデータを同時に送信できる。また、中継無線端末に接続されているCANノードからのデータが存在しない場合、中継無線端末に接続されているCANノードからのデータを待つことなく、直ちに無線通信を利用して目的のCANノードヘデータを転送する。このため、CANノードからのデータを遅延無く転送できる。
一方、特許文献3においては、ノード間の接続を階層構造にすると共に、下位階層から上位階層へ通信する場合に、複数の下位層端末からのデータを束ねる(アグリゲート)ことで、上位層への通信量を減らすことを示している。
しかしながら、特許文献2や特許文献3のように中継ノードで複数のデータを合成する場合には、他の通信が理由で通信タイミングを遅らせることから、通信の遅延に繋がる可能性が高い。
また、特許文献2の技術では、各端末のデータ発生頻度がまばらである場合、中継端末でデータを集めることができない。また、端末の動作周期が十分長かったり、ネットワーク内の端末数が少ない場合には、通信頻度が低下するため、それぞれの通信が独立になり十分な効果が得られない。
また、特許文献3の技術では、階層構造を利用するため、通信を行う端末間で予め親子構造を構築する必要がある。更に、階層構造のため、上位層から下位層への通信ではデータをアグリゲートできない。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ネットワーク上に送出されるトラフィックの量を減らして効率的な通信を可能にすると共に、通信の遅延を抑制することが可能な無線通信端末および通信制御方法を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る無線通信端末および通信制御方法は、下記(1)~(5)を特徴としている。
(1) 無線信号を受信する機能、無線信号を送信する機能、および受信した無線信号の内容を中継して無線信号により再送する機能を含み、所定の無線ネットワークに接続可能な無線通信端末であって、
宛先の同じ中継すべきデータが複数ある場合に、当該複数のデータを合成し送出するデータ合成部と、
端末毎に独自に決めた送信タイミングに従ってデータを送信すると共に、所定のデータが前記無線ネットワーク上のデータ中継ノードに集中するのを促進するように前記送信タイミングを変更する送信タイミング管理部と、
を備え、
前記送信タイミング管理部は、前記無線ネットワーク上のデータ中継ノードとして、中継が必要な他ノード宛てのデータを受信して自ノード上で保存した場合に、前記送信タイミングを変更すると共に、送信の待ち時間の長さを、少なくとも、自ノードが中継を行わない前記無線ネットワーク上のデータ発生ノードに比べて長くする、
ことを特徴とする無線通信端末。
(2) 無線信号を受信する機能、無線信号を送信する機能、および受信した無線信号の内容を中継して無線信号により再送する機能を含み、所定の無線ネットワークに接続可能な無線通信端末であって、
宛先の同じ中継すべきデータが複数ある場合に、当該複数のデータを合成し送出するデータ合成部と、
端末毎に独自に決めた送信タイミングに従ってデータを送信すると共に、所定のデータが前記無線ネットワーク上のデータ中継ノードに集中するのを促進するように前記送信タイミングを変更する送信タイミング管理部と、
を備え、
前記送信タイミング管理部は、自ノードが中継を行わないデータ発生ノードであり、第1の他ノードと第2の他ノードとの間の無線通信における通信の失敗を検知した場合に、前記独自に決めた送信タイミングと比べて前記送信タイミングを前方にずらす、
ことを特徴とする無線通信端末。
) 第1の他ノードと第2の他ノードとの間の無線通信における通信の失敗を検知した場合に、該当する受信データを中継対象として一時的に保持するデータバッファを備える、
ことを特徴とする上記(1)又は上記(2)に記載の無線通信端末。
(4) 少なくとも第1ノード、第2ノード、および第3ノードを含む3以上の無線通信端末により形成される無線ネットワークを制御するための通信制御方法であって、
前記第1ノードと前記第2ノードとの間の無線通信を前記第3ノードで監視し、
前記第3ノードが、前記第1ノードと前記第2ノードとの間の無線通信の失敗を検知した場合に、該当する通信データを中継対象として前記第3ノード上で一時的に保持し、
前記通信データを保持した前記第3ノードの送信タイミングを変更すると共に、送信の待ち時間の長さを、少なくとも、自ノードが中継を行わない前記無線ネットワーク上のデータ発生ノードに比べて長くし、
前記第3ノードが、宛先の同じ複数の通信データを保持する場合には、前記複数の通信データを合成して送信し、
前記第3ノードにおける送信待ち時間に関連する過去の実績値を記録して保持し、
前記実績値およびその変化を、前記第3ノードにおける送信の待ち時間の長さに動的に反映する、
ことを特徴とする通信制御方法。
(5) 記送信タイミング管理部における送信待ち時間関連する過去の実績値を記録し保持する実績値記録部を更に備え、
前記送信タイミング管理部は、前記実績値記録部が保持している実績値およびその変化を、送信の待ち時間の長さ動的に反映する、
ことを特徴とする上記(1)記載の無線通信端末。
上記(1)の構成の無線通信端末によれば、送信タイミング管理部の制御により各ノードの送信タイミングが状況に応じて適切に変更される。これにより、無線ネットワーク上のデータ中継ノードに、所定のデータを集中させることが可能になる。すなわち、データ中継ノードが合成すべきデータがデータ中継ノードに集まりやすくすることにより、データ合成を効率よく行うと共に、余分な待ち時間の増大を避けることが可能になり、ネットワーク上に送出されるトラフィックの量を削減できる。
更に、上記()の構成の無線通信端末によれば、中継対象の通信データを保持したデータ中継ノードの送信タイミングは、データ発生ノードよりも送信の待ち時間が長くなるように自動調整される。したがって、データ中継ノードでは、他のデータ発生ノードが送信した通信データを傍受する機会が増え、他ノードで通信が失敗した場合に、該当する通信データを、合成対象の中継データに加えることができる。そのため、データ中継ノードが複数の通信データを合成して中継する頻度が高くなり、ネットワーク上に送出されるトラフィックの量を効率よく削減できる。また、データ発生ノードにおける送信の待ち時間を短縮できるので、通信の遅延を抑制できる。
上記()および()の構成の無線通信端末によれば、第1の他ノードと第2の他ノードとの間で無線通信に失敗した場合に、該当する通信データの転送を、他のデータ中継ノードの代行通信により効率よく処理することが容易になる。
上記()の構成の通信制御方法によれば、第1ノードと第2ノードとの間の無線通信が失敗した場合に、該当する通信データを第3ノードの中継および代行の送信処理により、効率よく宛先に届けることが可能になる。しかも、第3ノードは宛先が同じ複数の通信データを合成した後で送信するので、ネットワークに送出されるトラフィックの量を効率よく削減できる。更に、状況に応じて第3ノードの送信タイミングを変更するので、合成すべき複数の通信データが第3ノードに集中するのを促進することが可能になる。また、データ発生ノードにおける送信待ち時間を短縮することが可能であり、通信の遅延を抑制できる。
上記()の構成の無線通信端末、および上記()の構成の通信制御方法によれば、中継対象となるデータの実際の発生状況に合わせて、中継送信の待ち時間を適切に自動調整できる。また、一定量のデータが纏まるまで一定時間待機する必要がないので、データ発生が少ない状況においては、短時間で中継送信を開始できる。また、データ発生量が多い環境においては、中継の際に合成するデータ数を増やすことにより効率的な通信が可能になる。
本発明の無線通信端末および通信制御方法によれば、ネットワーク上に送出されるトラフィックの量を減らして効率的な通信を可能にすると共に、通信の遅延を抑制することが可能である。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、通信システムの無線ネットワーク構成例を示すブロック図である。 図2は、想定される一般的な通信制御方法を採用した場合の通信システムの動作例を示すタイムチャートである。 図3は、本発明の第1実施形態の無線通信端末および通信制御方法を採用した場合の通信システムの動作例を示すタイムチャートである。 図4は、本発明の第1実施形態の無線通信端末における主要な動作例を示すフローチャートである。 図5は、本発明の第1実施形態の無線通信端末の主要な構成要素を表すブロック図である。 図6は、通信システムの無線ネットワーク構成例を示すブロック図である。 図7は、本発明の第2実施形態の無線通信端末の主要な構成要素を表すブロック図である。 図8は、図7に示した無線通信端末における特徴的な動作を表すフローチャートである。 図9は、通信システムの無線ネットワーク構成例を示すブロック図である。 図10は、履歴データバッファ上のデータ構成例を示す模式図である。 図11は、中継ノードにおける各種数値の経時変化例を示す模式図である。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
(第1実施形態)
<本発明が適用される通信システムの構成例>
図示しないが、本発明を実施する通信システムは、例えば車両に搭載され車両上で通信するためのシステムとして構成される。勿論、車両以外の用途の通信システムとして構成することも可能である。
車両においては、一般的に、比較的狭い空間の中に様々な電装品が様々な箇所に分散した状態で配置されている。例えば、各種スイッチ、センサ、ランプ、モータ、ヒータ、電子制御ユニット(ECU)などが様々な箇所に配置されているので、これらを通信線などを介して互いに接続する必要がある。また、有線接続の代わりに無線通信を利用する場合には通信線が不要になるので、ワイヤハーネスの構造を簡略化して、その重量を低減したりコストを削減することが可能になる。
但し、多数の無線通信端末を車両上の様々な箇所に分散して配置した場合には、端末間の距離の大小や、無線通信環境の変化の影響を受けるため、データの送信元の端末と宛先の端末との間で無線通信ができる場合と、無線通信に失敗する場合とがある。
そこで、例えば既に説明した図1のような無線ネットワークを車両上で形成する。すなわち、図1に示したノードN1~N5の各々の位置に無線通信端末を配置し、ノードN1~N5の間で無線通信ができるように構成する。そして、例えば各ノードN1、N2の無線通信端末にスイッチやセンサなどの電装品をそれぞれ接続し、それらの電装品を制御するためのECUをノードN5の無線通信端末に接続する。
ここで、例えばノードN1が無線信号を送信する場合に、この無線信号をノードN5が直接受信できる場合とできない場合とがある。ノードN1、N5の間で直接通信できない場合には、通信可能な他のノードN3、N4等がデータを中継し送信を代行することにより、ノードN1が送出した通信データを宛先のノードN5に届けることが可能になる。
但し、車両のように狭い空間の中に多数の無線通信端末を配置する場合には、各端末の中継動作によって、このネットワーク上に送出されるトラフィックの量が増えたり、図2に示したように通信の遅延が発生することが懸念される。しかし、本発明を適用することにより、ネットワーク上に送出されるトラフィックの増大を抑制し、通信の遅延も抑制できる。
<本発明を実施する場合の通信システムの動作例>
本発明の第1実施形態の無線通信端末および通信制御方法を採用した場合の通信システムの動作例を図3に示す。図3に示した各ノードN1~N5の各時刻の動作を以下に示す。
t11:ノードN1の位置の無線通信端末の入力にデータ送信要求が発生し、該当する通信データD1をノードN1が無線信号によりノードN5宛てに送信する。この場合では、距離や無線通信環境の影響により、この無線信号がノードN5に直接は届かずノードN1の通信は失敗する。これと同時に、近い位置のノードN3は、ノードN1が送出した無線信号をオーバーヒアしており、ノードN1の通信失敗を検知すると、受信した通信データD1の内容を内部バッファに保存(一時的に保持)する。
t12:ノードN2の位置の無線通信端末の入力にデータ送信要求が発生し、該当する通信データD2をノードN2が無線信号によりノードN5宛てに送信する。ここで、通常であれば時刻t11における通信データD1の通信が終了してから十分な時間を経過した後(t13の近傍)でノードN2が通信データD2を送信するが、図3の例ではステップS01の処理として、ノードN2の通信データD2の送信時刻を前にずらし、時刻t12で通信データD2を送信する。しかし、この通信データD2の無線信号はノードN5に直接届かず、ノードN2の通信は失敗する。これと同時に、近い位置のノードN3は、ノードN2が送出した無線信号をオーバーヒアしており、ノードN2の通信失敗を検知すると、受信した通信データD2の内容を内部バッファに保存(一時的に保持)する。
t13:一方、ノードN3における送信のタイミングは、例えば時刻t11で通信データD1を保存した後、ノードN2によるデータD2の送信が先に開始されているので、ステップS02の処理として、通常よりも後方にずらされる。そのため、ノードN3は中継するデータを、ノードN2による送信後の時刻t13で送信する。また、時刻t13の前で複数の通信データD1、D2がノードN3に集まっているので、ノードN3は宛先が同じ複数の通信データD1、D2を例えば1つのフレームとして、あるいは1つのパケットとして合成する。そして、合成した通信データ(D1+D2)を時刻t13で無線信号によりノードN5宛てに送信する。しかし、この通信データ(D1+D2)の無線信号はノードN5に直接届かず、ノードN3の通信は失敗する。これと同時に、近い位置のノードN4は、ノードN3が送出した無線信号をオーバーヒアしており、ノードN3の通信失敗を検知すると、受信した通信データの内容を通信データ(D1A+D2A)として内部バッファに保存(一時的に保持)する。
t14:ノードN4は、オーバーヒアの結果として保持している通信データ(D1A+D2A)を、無線信号により宛先のノードN5に向けて送信する。ノードN4、N5間の距離が近いので、ノードN4の無線信号はノードN5に届く。つまり、ノードN5は複数のデータ発生ノードN1、N2の両方の通信データD1、D2を時刻t14で同時に受信できる。
図3に示した各ステップS01、S02における送信タイミングの調整については、例えばCSMA/CAプロトコルにおけるバックオフ時間の調整により実現できる。具体的には、ステップS01でノードN2のバックオフ時間を最小値(0)に定め、ステップS02でノードN3のバックオフ時間を十分に大きい値の範囲(例えば32以上)でランダムに決定する。
つまり、データ発生ノードであるノードN1、N2等については送信の待ち時間を短縮し、データ中継ノードであるノードN3、N4等については、送信の待ち時間を長くする。これにより、ノードN3が中継の送信を始める前にノードN2が優先的に送信を開始することになる。その結果、データ発生ノードにおける通信の遅延を避けることができる。しかも、データ中継ノードが送信する前に当該ノードに複数の通信データが集まりやすくなるので、複数の通信データを纏めて単一のパケットとして送信する頻度が高くなり、ネットワークに送出されるトラフィックの量が大幅に削減される。
なお、データ発生ノードとして固定されるノードについては、例えばバックオフ時間を予め最小値に固定しておき、ステップS01の処理を省略してもよいが、状況に応じてデータ発生ノード、データ中継ノードのいずれかに切り替わるノードについては、切り替わりの際にバックオフ時間も切り替えることが重要である。
また、各ステップS01、S02における送信タイミングの調整方法としては、CSMA/CAプロトコルにおけるバックオフ時間の調整に限定されない。例えば、データ中継ノードは、データ発生ノードから通信データを取得すると、次のデータ発生ノードからの通信を待ち、複数の通信データが纏まったら中継の送信を始めるようにしてもよい。この場合、データ中継ノードは、纏まった通信データの数が所定数になるか、あるいは一定の待ち時間Nが経過したか、のいずれかが成立したら中継送信を開始する。ここで、待ち時間Nは、例えば纏められる通信データの最大数と1回あたりの通信時間との積により定められる。
<無線通信端末の動作例>
本発明の第1実施形態の無線通信端末における主要な動作例を図4に示す。すなわち、図4の動作を実施する無線通信端末を例えば図1に示した各ノードN1~N5の位置に接続して通信システムを構成することにより、図3に示した特徴的な動作が実現する。
図4に示した動作は、無線通信端末における無線信号の受信動作、送信動作、および中継動作の各機能を含んでいる。したがって、この動作を実行する無線通信端末は、例えば図1に示したノードN1又はN2のようなデータ発生ノード、ノードN5のようなデータ受信ノード、ノードN3又はN4のようなデータ中継ノードのいずれにも利用できる。図4の動作について以下に説明する。
この無線通信端末は、他ノードから自ノード宛ての通信データを無線通信により受信した場合には、S11、S12、S13の処理を順に実行し、当該通信データの受信に成功したことを表す肯定応答(ACK)を送信元に返信する(S13)。
また、この無線通信端末が自ノード以外に宛てた他ノードからの通信データを無線通信により受信した場合には、S11、S12、S14の処理を順に実行する。そして、当該通信データの宛先ノードからの肯定応答(ACK)をS14で検知した場合はこの処理を終了し、肯定応答を検知しない場合は通信失敗とみなしてS15の処理に進む。そして、この無線通信端末は、他ノードの無線通信の傍受によりS11で受信した通信データをS15で後述する通信データバッファ15に保存する。ここで保存したデータは後で中継する際に利用される。
また、この無線通信端末は、S11において受信した通信データの送信元が、1つ前のタイミングのノードであった場合には、S17において通信データ(通信データD2)を取得し、S18において自ノードのタイミングを前にずらす。例えば、図3に示したステップS01にように、ノードN2の通信データD2の送信時刻を通常のタイミングより前にずらし、時刻t12で通信データD2を送信する。一方、ノードN3においては、ノードN2と同様にS11、S12、S14、S15の処理を順に実行するが、S11において受信した通信データの送信元が、1つ前のタイミングのノードではないため、S16の処理を実行すると終了する。なお、ステップS17とS18は逆の順番に行われてもよい。
一方、送信又は中継すべき通信データが通信データバッファ15に保持されている場合には、この無線通信端末はS11、S19、S20の順に処理を実行する。そして、自ノードの送信タイミングになるとS20からS21に進む。また、通信データバッファ15内に複数の通信データが保持されている場合には、S21からS22に進み、宛先が同じ複数の通信データを合成(アグリケート)して1つのパケットなどに纏め、合成後のパケットを今回の送信対象の中継データとする。そして、この無線通信端末は次のS23で該当する通信データ(合成後のパケット)を無線信号により宛先に向けて送信する。
<無線通信端末の構成例>
本発明の第1実施形態における無線通信端末10の主要な構成要素を図5に示す。すなわち、図5に示した各構成要素を無線通信端末10に搭載することにより、図4に示した端末の動作および図3に示した特徴的な通信システムの動作が実現する。
図5に示した無線通信端末10は、無線送信機能11、無線受信機能12、宛先判定機能13、通信成否判定機能14、通信データバッファ15、データ合成機能16、通信タイミング管理部(通信タイミング管理機能)17、インタフェース(I/F)18および19を備えている。なお、これらの各機能ブロックは、専用の電子回路などのハードウェア、制御用のマイクロコンピュータが実行するソフトウェア、又はこれらの組合せにより実現できる。
無線送信機能11は、無線通信により自ノードの通信データを送信する場合や、他の無線通信端末10から受信した他ノード宛ての通信データを中継して送出する場合に利用される。
無線受信機能12は、他ノードから無線信号により送出された自ノード宛ての通信データを受信したり、他ノード宛ての無線信号を傍受(オーバーヒア)するために利用される。宛先判定機能13は、無線受信機能12により受信した無線信号に含まれる通信データの宛先の情報を参照して自ノード宛ての通信データと他ノード宛ての通信データとを区別する機能を有している。
通信成否判定機能14は、他ノード宛ての無線通信を傍受(オーバーヒア)した際に、該当する通信が成功したか否かを識別する。例えば、各々の通信データの無線送信に対する宛先側ノードからの肯定応答(ACK)の無線信号送出を検知したか否かを確認する。
通信データバッファ15は、自ノードで発生した送信対象の通信データや、無線通信の傍受により他ノードから取得した自ノード宛てでない通信データを一時的に保存するために利用されるメモリである。
データ合成機能16は、無線通信の傍受により他ノードから取得した自ノード宛てでない通信データが通信データバッファ15上に複数存在する場合に、宛先が同じ複数の通信データを合成(アグリゲート)して一体化する機能を有する。つまり、合成により送信される総パケット数を減らすことができる。
通信タイミング管理部17は、基本的には一定の時間間隔に従って自ノードが無線通信の送信動作を開始するように管理する。但し、他ノードが前のタイミングで行った無線通信の結果に従って、自ノードの送信タイミングを自動的に変更する機能も有している。例えば、自ノードが無線信号の中継動作を行う場合には、自ノードが複数の通信データを取得しそれらを合成してから送出する頻度を高めるために、自ノードの送信タイミングを後方にずらす(図3のS02参照)。また、自ノードが通信データの発生ノードである場合には、自ノードの送信タイミングを前方にずらす(S01)。
具体的には、例えばCSMA/CAの通信プロトコルを採用する場合に、バックオフ時間の長さを通信タイミング管理部17が自動調整することにより、適切な送信タイミングの管理が可能になる。
インタフェース18は、自ノードの無線通信端末10に接続された車載機器(ECUなど)に対して受信した通信データの内容を出力する機能を有する。また、インタフェース19は、自ノードの無線通信端末10に接続された車載機器(例えばスイッチやセンサ)から出力される信号のデータを例えば定期的に入力して通信データおよびその送信要求を生成する機能を有する。
<無線通信端末の動作例>
図5に示した無線通信端末10を各ノードの位置に配置して図1のような無線ネットワークの通信システムを形成する場合には、図3に示したような動作が可能になる。例えば、自ノードが通信データD2を発生するノードN2である場合には、データ合成機能16がノードN2の送信タイミングを自動調整するので、他ノードの通信データD1の通信が終了かつ失敗した直後に、ノードN2から通信データD2の無線信号送信を開始できる。つまり、データ発生ノードであるノードN2の送信動作はデータ中継ノードであるノードN3の送信よりも優先される。
また、自ノードが通信データを中継するノードN3である場合には、データ合成機能16がノードN3の送信タイミングを自動調整するので、データ発生ノードであるノードN2の送信よりも後でノードN3が中継動作を開始するように制御される。したがって、ノードN1による通信データD1の通信が終了かつ失敗し、更にノードN2による通信データD2の通信が終了かつ失敗した後で、ノードN3が中継を実施できる。また、この場合はノードN3による無線通信傍受の結果として、時刻t13において複数の通信データD1、D2がノードN3の通信データバッファ15上に保持されている。したがって、ノードN3は宛先が同じ複数の通信データD1、D2をデータ合成機能16で合成し、その合成結果を中継対象の1つの通信データとして時刻t13で送信することができる。
<無線ネットワーク構成の変形例>
通信システムの無線ネットワーク構成例を図6に示す。
図6に示した無線ネットワークにおいては、図1に示したノードN1~N5の他に、ノードNBおよびNCが更に存在する場合を想定している。また、ノードNB、NCのいずれについても無線通信端末を有し、ノードN3とノードNB、NCとの間でそれぞれ無線通信が可能な場合を想定している。
図6のような無線ネットワーク構成の場合には、ノードN2の通信が失敗した場合に、ノードN2の近傍に存在しているノードNBがノードN2の通信を傍受して取得した通信データD2を宛先のノードN5へ中継するための通信を行うことができる。また、ノードNBの通信が失敗した場合に、ノードNCがノードNCの通信を傍受して取得した通信データD2を宛先のノードN5へ中継するための通信を行うことができる。また、ノードNB、NCが通信データを中継する際にも、ノードN3の場合と同様に、宛先が同じ複数の通信データ(D1、D2)を合成してから送信するように、送信タイミングを調整することが想定される。
<無線通信端末および通信制御方法の利点>
上述の通信システムにおいては、各無線通信端末10内の通信タイミング管理部17がノード毎の送信タイミングを自動的に調整するので、無線ネットワークの負荷、すなわちトラフィック量を減らすことができ、通信の遅延も抑制できる。すなわち、図3のようにデータ発生ノードであるノードN2の送信タイミングを早くする(S01)ことにより、データ送信の遅延を防止できる。また、データ発生ノードに比べてデータ中継ノードであるノードN3の送信タイミングを遅らせる(S02)ことにより、中継動作の際にデータ中継ノードに通信データが集まりやすくなる。その結果、データ中継ノードにおいてデータ合成により送信パケット数を減らす頻度が高まり、ネットワークに送出されるトラフィック量が削減される。また、送信のタイミングをノード毎に独自に調整できるので、無線ネットワークに接続される無線通信端末10の数が増えた場合でも、端末数に依存せずに適切な送信制御ができる。
また、データ中継ノードの無線通信端末10は、他ノード間の通信を傍受することにより通信タイミングを制御するので、ネットワークを階層構造にする必要がなく、通信を行う端末間で予め親子関係を構築する必要もない。また、階層構造を利用しないため、データアグリゲートする際の通信の方向に制限がない。
(第2実施形態)
第2実施形態に係る無線通信端末10Bは、第1実施形態に係る無線通信端末10の以下に示す点について改良したものである。
例えば図6に示した通信システムにおいて、各ノードN1、N2、NB、NC等からノードN5等に向けて送信されるパケットのデータを必要に応じてノードN3で中継する場合に、図2~図4のような制御をノードN3で実施する場合を想定する。この場合、ノードN3は、ノードN1の通信の失敗をオーバーヒアした後、即座にそのデータを中継送信せずに、他のノードN2等からのデータを待つ必要がある。この時間待ち処理の具体的な方法としては、例えば以下のいずれかが想定される。
(1)中継ノードでは一定量の中継データが纏まるまで待ってから送信する。
(2)中継ノードでは一定時間が経過してから中継送信を行う。
しかし、上記(1)の方法の場合には次の問題がある。すなわち、通信システムにおいてデータ発生が少ない状況では、中継ノードにデータが蓄積されるまで時間がかかるので、中継送信が開始されるまで時間がかかる。そのため、中継すると送信元から宛先にデータが届くまでの所要時間が長くなる。
また、上記(2)の方法の場合には次の問題がある。すなわち、通信システムにおいてデータ発生が少ない状況では、中継ノードが特別な送信待ちをしているにも関わらず、その待ち時間に比べてデータ送信効率改善の効果が少ない。
現実には、車両上で利用される無線通信システムのアプリケーションの場合に、次のような状況になる。例えばシートセンサの場合に、実際の乗員の数に応じて利用するセンサの数が変動する。例えば、運転者1人だけが乗車している車両の場合は稼働しているセンサの数が1つのみになり、ミニバンのように3列シートを搭載した車両に6名の乗員が乗車している環境では6つ以上のセンサが同時に稼働することになる。また、乗員の乗降により乗員数が変動すると、稼働するセンサの数も変動する。したがって、車両上の無線通信システムのネットワーク上で送信されるデータ及び中継されるデータの頻度やデータ数は、状況に応じて大きく変動する。
<無線通信端末の構成例>
本発明の第2実施形態における無線通信端末10Bの主要な構成要素を図7に示す。
図7に示した無線通信端末10Bは、図5に示した無線通信端末10の変形例であり、前述の無線通信端末10と同等の構成要素の他に、履歴データバッファ17Cを備えている。また、図7の通信タイミング管理部17Bは、以下に説明するように第1実施形態に係る通信タイミング管理部17と異なる機能を有している。
履歴データバッファ17Cは、中継するノードの無線通信端末10Bにおいて、過去の中継待ち発生に関する履歴データを記録し保持するようになっている。具体的には、当該中継ノードが最初に通信データをオーバーヒアしてから、中継動作を開始するまでにかかった時間などの情報を履歴データバッファ17Cが記録し保持する。
通信タイミング管理部17Bの基本的な機能は前述の無線通信端末10と同じであるが、通信タイミング管理部17Bは更に次の機能を有している。すなわち、通信タイミング管理部17Bは、これまでの中継動作の履歴に関するデータを履歴データバッファ17Cから取得し、このデータを次回の中継制御に反映する。例えば、過去の待ち時間もしくは合成(アグリゲート)データ数に基づいて、次回の中継送信までの待ち時間もしくはデータを纏める数を算出する。計算式の具体例を以下に示す。
Wi+1=T0+ΔT+Tα ・・・(1)
T0=Wi:今回の実績
ΔT=(Wi-Wi-1):実績の変化分
Tα=1:状態遷移の停滞を防止するための調整係数
Wi:i番目(今回)の通信の待ち時間
Wi+1:次回の通信の待ち時間
Wi-1:前回の通信の待ち時間
なお、上記第(1)式は通信の待ち時間を表しているが、この時間をデータ合成機能16が合成するデータ数にそのまま置き換えることもできる。また、上記第(1)式は線形予測を行う場合を想定しているが、2次関数や3次関数に基づいた予測計算を実施してもよい。
通信タイミング管理部17Bは、例えば上記第(1)式に基づいて、制御の条件を表す待ち時間あるいは纏めるデータ数を繰り返し算出し、この条件を満たしたら中継の通信を開始するようにデータ合成機能16を管理する。また、前の端末の通信結果に従って、自端末の通信タイミング(データ送信タイミング)を動的に変更する。
<無線通信端末の動作例>
本発明の第2実施形態の無線通信端末における主要な動作例を図8に示す。すなわち、図8の動作を実施する無線通信端末10Bを例えば図1に示した各ノードN1~N5の中継位置に接続して通信システムを構成することにより、第2実施形態における特徴的な動作が実現する。
図8に示した動作は、無線通信端末10Bにおける無線信号の中継動作の機能だけを示しているが、送信動作や受信動作についても図4に示した動作により実施できる。したがって、図8の動作を実行する無線通信端末10Bは、例えば図1に示したノードN3又はN4のようなデータ中継ノードとして利用できる。図8の動作について以下に説明する。
中継ノードの無線通信端末10Bは、他ノードから無線通信により送信されたデータをS31で受信(オーバーヒア)した場合には、履歴データバッファ17Cが保持している履歴の内容を参照して、データ合成機能16における過去のデータ合成状況を把握し、その結果に応じて、中継送信を開始するまでの待ち時間と纏めるデータ数とをS32で算出する。例えば、前述の第(1)式を利用して、適切な待ち時間や纏めるデータ数を算出できる。
中継ノードの無線通信端末10Bは、S32で算出した待ち時間の値を、S33で中継開始待ちタイマにセットして、タイマ動作をスタートする。
中継ノードの無線通信端末10Bは、S33でスタートした中継開始待ちタイマにおけるタイムアウトの有無、すなわちS32で算出した待ち時間の経過の有無をS34で識別し、タイムアウトの場合はS40に進み、タイムアウトしていなければS35に進む。
すなわち、中継ノードの無線通信端末10Bは、中継用のデータをS31で受信してからS32で算出した待ち時間が経過すると、S40で中継のデータ送信を開始する。
また、中継ノードの無線通信端末10Bは、中継開始待ちタイマがタイムアウトする前に、新たなデータを受信(オーバーヒア)したか否かをS35で識別する。新たなデータを受信してなければS34に戻って同じ処理を繰り返す。
中継ノードの無線通信端末10Bは、中継開始待ちタイマがタイムアウトする前に、S35で新たなデータを受信した場合には、今回受信したデータの宛先を次のS36で確認する。そして、前に受信したデータと今回受信したデータの宛先が同じ場合はS38に進み、違う場合はS37に進む。
すなわち、宛先が同じ複数の受信データが存在する場合には、複数のデータをデータ合成機能16で合成(S38)してからS39に進む。また、宛先が異なる新たなデータを受信した場合には、この受信データをS37で通信データバッファ15へ保存する。
また、複数のデータをデータ合成機能16で合成した後で、合成したデータの数とその最大値(上限値)とをS39で比較する。そして、合成したデータの数が最大値に到達した場合はS39からS40に進み、合成後のデータの中継送信を開始する。合成したデータの数が最大値未満の場合は、S39からS34に戻り、上記の処理を繰り返す。
中継ノードの無線通信端末10Bは、合成後のデータをS40で中継送信した後、今回送信したデータの合成数(アグリゲート数)、およびS32で算出した中継送信の待ち時間の値を、宛先ノードを特定する情報と共に、S41で履歴データバッファ17Cに保存する。
つまり、中継ノードの無線通信端末10Bにおいては、中継開始待ちタイマのタイムアウトをS34で検出するか、又はデータの合成数が最大値に到達したことをS39で検出したタイミングで、データの中継送信が実行される。
<具体例の説明>
通信システムの無線ネットワーク構成例を図9に示す。また、中継ノードの無線通信端末10Bにおける履歴データバッファ17C上のデータ構成例を図10に示す。また、中継ノードの無線通信端末10Bにおける各種数値の経時変化例を図11に示す。
図10および図11に示した内容は、図9に示した無線ネットワークにおけるノードN4の無線通信端末10Bが、他のノードから送出されたデータを中継して宛先に届ける場合の状況を表している。
図9の無線ネットワークにおいて、例えばノードN3がノードN1宛てに送信したデータの直接通信に失敗した時に、この通信をオーバーヒアしたノードN4が、このデータを中継送信して、ノードN1に届けることができる。また、例えばノードN7がノードN2宛てに送信したデータの直接通信に失敗した時に、この通信をオーバーヒアしたノードN4が、このデータを中継送信して、ノードN2に届けることができる。また、例えば、ノードN1、N2、N3、N5の各々がノードN7宛てに送信したデータの直接通信に失敗した時に、この通信をオーバーヒアしたノードN4が、このデータを中継送信して、ノードN7に届けることができる。
図10に示した履歴データバッファ17Cにおいては、宛先データDa、合成数データ(アグリゲート数)Db、および中継待ち時間データDcが記録されている。宛先データDaは、ノードN4等の中継ノードが、中継に備えてオーバーヒアした受信データ毎の宛先を表し、この例では宛先ノードの番号を履歴データバッファ17Cが保持している。合成数データDbは、ノードN4等の中継ノードが、中継送信を実行した際に、データ合成機能16が実際に合成したデータ数の実績値を表す。中継待ち時間データDcは、ノードN4等の中継ノードが、中継送信を実行した際に、S33の中継開始待ちタイマにセットした送信開始までの待ち時間の長さに相当する。
図10に示した例では、宛先がノードN1、N2、N7、N7、N7、N7、・・・のデータを順番に同じ中継ノードで受信した場合を想定しているので、履歴データバッファ17Cの宛先データDaの値が、「1、2、7、7、7、7、・・・」になっている。また、合成数データDbの値は「1、1、4、3、3、2、・・・」に、中継待ち時間データDcの値は「1、1、4、3、2、2、・・・」にそれぞれなっている。なお、合成数データDbの値「1」はデータ数が1であり合成をしていないことを意味するが、ここでは便宜上、「1」も合成数とする。
図11は、中継ノードの無線通信端末10Bにおける合成数設定値(設定アグリゲート数)V1、合成数実績値(実アグリゲート数)V2、およびデータ発生数V3の経時変化例を表している。合成数設定値V1は、前述の第(1)式などに基づいてS32で算出される値であり、S39で比較するアグリゲート最大値に相当する。また、合成数実績値V2は、中継送信の際に、実際にデータ合成機能16が合成したデータ数の実績値であり、S41で保存した内容に含まれている。また、データ発生数V3は、中継ノードにおいて、中継送信の際に実際に発生したデータ数を表している。
なお、図11に示した例では、合成数設定値V1の初期値が「4」になっている。また、合成数設定値V1は上限値が「5」に定められ、下限値が「2」に定められている。また、合成数設定値V1の値は、前述の第(1)式における「T0+ΔT」と「Tα」とに分けて表記されている。
図11の時刻t31においては、合成数設定値V1は初期値「4」であり、合成数実績値V2は「1」、データ発生数V3は「1」である。また、時刻t32においては、合成数設定値V1は「2+1」、つまり「T0+ΔT」が「2」、「Tα」が「1」になっている。また、時刻t36において、合成数設定値V1の計算値「5+1」が上限値の「5」を超えるので、この場合の合成数設定値V1は上限値の「5」に修正される。
図11に示したような合成数設定値V1は、履歴データバッファ17C上に記録された履歴と、前述の第(1)式などとを利用することにより状況に合わせて適切な値に定めることができる。
図11に示した例では、データ発生数V3が「1、1、2、3、4、3、3、2、2、1、・・・」と変動しており、この変化に追従するように、合成数設定値V1が「4、3、2、4、5、5、3、4、2、・・・」と動的に変化している。また、合成数設定値V1の変化に合わせて合成数実績値V2も「1、1、2、3、4、3、3、2、・・・」と変化している。また、図11に示した例では、各時刻のデータ発生数V3と合成数実績値V2とがほぼ同じである。
つまり、中継ノードがデータを中継送信する際に、データ発生数V3に合わせて合成数設定値V1を適切に自動調整しているので、実際のオーバーヒアにより受信したデータ数が合成数設定値V1に到達するまでに無駄な時間待ちをしていないことが分かる。また、データ発生数V3が多くなると、合成数設定値V1も増大するので、合成数実績値V2が増える。すなわち、中継送信の際に、効率よく複数のデータを合成して送信できるので、無線通信ネットワークのトラフィックを減らすことができる。
無線通信端末10Bは、図11に示したような合成数設定値V1又は合成数実績値V2の変化の履歴を、履歴データバッファ17Cの内容から把握することができる。例えば、図11における時刻t31からt32に遷移したタイミングでは、合成数設定値V1が「4」から「3」に減少したことが分かるので、これが前述の第(1)式のΔTに反映され、これが次回の時刻t33における合成数設定値V1を決定する際にS32で反映される。他のタイミングでも同様である。
なお、図10に示した例では合成数データDbおよび中継待ち時間データDcの両方を履歴データバッファ17Cに保存しているが、いずれか一方を履歴データバッファ17Cに保持するだけでも図8に示した制御を実施可能である。また、合成数データDbおよび中継待ち時間データDcのいずれか一方については、S32で算出した結果と、S40で実際にデータ送信した結果を反映した実績とのいずれを履歴データバッファ17Cに保存してもよい。また、図11に示したデータ発生数V3の実績値を履歴データバッファ17Cに保存して利用してもよい。
上述の第2実施形態の無線通信端末および通信制御方法によれば、中継対象となるデータの実際の発生状況に合わせて、中継送信の待ち時間を適切に自動調整できる。また、一定量のデータが纏まるまで一定時間待機する必要がないので、データ発生が少ない状況においては、短時間で中継送信を開始できる。また、データ発生量が多い環境においては、中継の際に合成するデータ数を増やすことにより効率的な通信が可能になる。
ここで、上述した本発明の実施形態に係る無線通信端末および通信制御方法の特徴をそれぞれ以下[1]~[7]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 無線信号を受信する機能(無線受信機能12)、無線信号を送信する機能(無線送信機能11)、および受信した無線信号の内容を中継して無線信号により再送する機能(通信データバッファ15)を含み、所定の無線ネットワークに接続可能な無線通信端末(10)であって、
宛先の同じ中継すべきデータが複数ある場合に、当該複数のデータを合成し送出するデータ合成部(データ合成機能16)と、
端末毎に独自に決めた送信タイミングに従ってデータを送信すると共に、所定のデータが前記無線ネットワーク上のデータ中継ノードに集中するのを促進するように前記送信タイミングを変更する送信タイミング管理部(通信タイミング管理部17)と、
を備えたことを特徴とする無線通信端末。
[2] 前記送信タイミング管理部は、中継が必要な他ノード宛てのデータを受信して自ノード上で保存した場合に、前記送信タイミングを変更する(S18)と共に、前記データ中継ノードにおける送信の待ち時間の長さを、少なくともデータ発生ノードに比べて長くする(S01、S02)、
ことを特徴とする上記[1]に記載の無線通信端末。
[3] 前記送信タイミング管理部は、自ノードが中継を必要としないデータ発生ノードであり、第1の他ノードと第2の他ノードとの間の無線通信における通信の失敗を検知した場合に、前記送信タイミングを前方にずらす(S01)、
ことを特徴とする上記[1]又は[2]に記載の無線通信端末。
[4] 第1の他ノードと第2の他ノードとの間の無線通信における通信の失敗を検知した場合(S12、S14)に、該当する受信データを中継対象として一時的に保持する(S15)データバッファ(通信データバッファ15)を備える、
ことを特徴とする上記[1]乃至[3]のいずれかに記載の無線通信端末。
[5] 少なくとも第1ノード、第2ノード、および第3ノードを含む3以上の無線通信端末(10、ノードN1~N5)により形成される無線ネットワークを制御するための通信制御方法であって、
前記第1ノードと前記第2ノードとの間の無線通信を前記第3ノードで監視し、
前記第3ノードが、前記第1ノードと前記第2ノードとの間の無線通信の失敗を検知した場合(S14)に、該当する通信データを中継対象として前記第3ノード上で一時的に保持し(S15)、
前記通信データを保持した前記第3ノードの送信タイミングを変更し(S18)、
前記第3ノードが、宛先の同じ複数の通信データを保持する場合には、前記複数の通信データを合成(S22)して送信する(S23)、
ことを特徴とする通信制御方法。
[6] 前記データ合成部が合成したデータ数(合成数実績値V2)、データ発生数(V3)、および前記送信タイミング管理部における送信待ち時間(合成数設定値V1、合成数データDb、中継待ち時間データDc)、の少なくとも1つに関連する過去の実績値を記録し保持する実績値記録部(履歴データバッファ17C)を更に備え、
前記送信タイミング管理部(通信タイミング管理部17B)は、前記実績値記録部が保持している実績値およびその変化を、送信の待ち時間の長さ、および前記データ合成部が合成するデータ数の基準値の少なくとも一方に動的に反映する(S32,S33)、
ことを特徴とする上記[1]乃至[4]のいずれかに記載の無線通信端末。
[7] 前記第3ノードにおける合成したデータ数、データ発生数、および送信待ち時間、の少なくとも1つに関連する過去の実績値を記録して保持し(S41)、
前記実績値およびその変化を、前記第3ノードにおける送信の待ち時間の長さ、および合成するデータ数の基準値の少なくとも一方に動的に反映する(S32)、
ことを特徴とする上記[5]に記載の通信制御方法。
10 無線通信端末
11 無線送信機能
12 無線受信機能
13 宛先判定機能
14 通信成否判定機能
15 通信データバッファ
16 データ合成機能
17 通信タイミング管理部
18,19 インタフェース
N1,N2,N3,N4,N5,NB,NC ノード
D1,D1A,D1B,D2,D2A,D2B 通信データ
10B 無線通信端末
17B 通信タイミング管理部
17C 履歴データバッファ
N6,N7 ノード
Da 宛先データ
Db 合成数データ
Dc 中継待ち時間データ
V1 合成数設定値
V2 合成数実績値
V3 データ発生数

Claims (5)

  1. 無線信号を受信する機能、無線信号を送信する機能、および受信した無線信号の内容を中継して無線信号により再送する機能を含み、所定の無線ネットワークに接続可能な無線通信端末であって、
    宛先の同じ中継すべきデータが複数ある場合に、当該複数のデータを合成し送出するデータ合成部と、
    端末毎に独自に決めた送信タイミングに従ってデータを送信すると共に、所定のデータが前記無線ネットワーク上のデータ中継ノードに集中するのを促進するように前記送信タイミングを変更する送信タイミング管理部と、
    を備え、
    前記送信タイミング管理部は、前記無線ネットワーク上のデータ中継ノードとして、中継が必要な他ノード宛てのデータを受信して自ノード上で保存した場合に、前記送信タイミングを変更すると共に、送信の待ち時間の長さを、少なくとも、自ノードが中継を行わない前記無線ネットワーク上のデータ発生ノードに比べて長くする、
    ことを特徴とする無線通信端末。
  2. 無線信号を受信する機能、無線信号を送信する機能、および受信した無線信号の内容を中継して無線信号により再送する機能を含み、所定の無線ネットワークに接続可能な無線通信端末であって、
    宛先の同じ中継すべきデータが複数ある場合に、当該複数のデータを合成し送出するデータ合成部と、
    端末毎に独自に決めた送信タイミングに従ってデータを送信すると共に、所定のデータが前記無線ネットワーク上のデータ中継ノードに集中するのを促進するように前記送信タイミングを変更する送信タイミング管理部と、
    を備え、
    前記送信タイミング管理部は、自ノードが中継を行わないデータ発生ノードであり、第1の他ノードと第2の他ノードとの間の無線通信における通信の失敗を検知した場合に、前記独自に決めた送信タイミングと比べて前記送信タイミングを前方にずらす、
    ことを特徴とする無線通信端末。
  3. 第1の他ノードと第2の他ノードとの間の無線通信における通信の失敗を検知した場合に、該当する受信データを中継対象として一時的に保持するデータバッファを備える、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の無線通信端末。
  4. 少なくとも第1ノード、第2ノード、および第3ノードを含む3以上の無線通信端末により形成される無線ネットワークを制御するための通信制御方法であって、
    前記第1ノードと前記第2ノードとの間の無線通信を前記第3ノードで監視し、
    前記第3ノードが、前記第1ノードと前記第2ノードとの間の無線通信の失敗を検知した場合に、該当する通信データを中継対象として前記第3ノード上で一時的に保持し、
    前記通信データを保持した前記第3ノードの送信タイミングを変更すると共に、送信の待ち時間の長さを、少なくとも、自ノードが中継を行わない前記無線ネットワーク上のデータ発生ノードに比べて長くし、
    前記第3ノードが、宛先の同じ複数の通信データを保持する場合には、前記複数の通信データを合成して送信し、
    前記第3ノードにおける送信待ち時間に関連する過去の実績値を記録して保持し、
    前記実績値およびその変化を、前記第3ノードにおける送信の待ち時間の長さに動的に反映する、
    ことを特徴とする通信制御方法。
  5. 記送信タイミング管理部における送信待ち時間関連する過去の実績値を記録し保持する実績値記録部を更に備え、
    前記送信タイミング管理部は、前記実績値記録部が保持している実績値およびその変化を、送信の待ち時間の長さ動的に反映する、
    ことを特徴とする請求項1記載の無線通信端末。
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