JP7207821B2 - 高周波機器を備えた人工衛星及びその製造方法 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1に示される地球観測衛星は、太陽電池を備えた円筒形の外皮により覆われた本体を有している。この本体には、「北」側横方向面上に配置された放射器及びラジアルインプットバッフルを備えた赤外線光学観測システム、同じく「北」側横方向面から突出する遠隔通信及び映像送信アンテナセット、及び「南」に向かって放出する軸方向に配置された遠地点推進システムをさらに有している。
そして、このような人工衛星に搭載される映像送信アンテナセット又は遠地点推進システムといった高周波機器には、導波管構成素子が独立した部品として設置される。
特許文献2に記載の導波管構成部品では、上筐体と下筐体の組み合わせで筐体が構成されており、下筐体にシャーシが取り付けられる。下筐体には、凹部が形成されており、該凹部がシャーシによって塞がれることにより、3つに分岐した方形導波管が形成されている。
このため、特許文献1に示される人工衛星が大型化するとの問題は未だ解決されておらず、新たな技術提供が期待されていた。
本発明に示される人工衛星は、衛星本体のケーシングを形成する筐体と、該筐体内に設置された通信機器等の高周波機器と、該筐体内の導波路に設けられかつ前記高周波機器に接続される導波管構成部品とを具備することを特徴とする。
この人工衛星100は、衛星本体1のケーシングを形成する筐体2、該筐体2内に設置された高周波機器3及び導波管構成部品4、を主な構成要素とする。
導波管構成部品4は、筐体2内の導波路5に設けられて高周波機器3に接続される導波路構成部材であって、導波管アイソレータ、導波管サーキュレータ又は導波管フィルタなどの信号制御部品を有する。
すなわち、本発明の人工衛星100では、人工衛星の機器筐体2内に導波管構成部品4を一体に設けるとの構成が採用されることで、インターフェイスに係る接続部品を減少させるとともに、部品単体の試験を無くしその試験に係るコストを削減でき、小型軽量化及び低コスト化を共に実現することができる。
図1の人工衛星100を具体化した本実施形態に係る人工衛星101について、図2及び図3を参照して説明する。
図2及び図3に示される筐体12は下側筐体を示すものであり、下側筐体12の周縁部17を図示しない上側筐体の周縁部に重ね合わせることで、該筐体内部に、高周波機器13及び導波管構成部品14が収容できる内部空間Aを形成する。
また、下側筐体12の周縁部17には、めねじ孔17aが形成されており、上側筐体のボルト孔(図示略)を貫通してめねじ孔17aに螺合されるボルト(図示略)が設置される。そして、このようなボルトの螺合により、下側筐体12と上側筐体(図示略)とが一体化され、これら筐体の内部空間Aが密閉される。
導波管構成部品14は、筐体12内の導波路15内に一体に設けられかつ高周波機器13に接続される導波路構成部材であって、本例では、導波管構成部品14として筐体12内の導波路15に導波管アイソレータを一体に組み込んだ例が示されている。
このY字ジャンクション部15Bから伸びる導波路15の末端部には、3つの接続ポートP1~P3が一体に形成される。
また、導波路15上には筐体12の一部をなすカバー16が設けられており、このカバー16を被せることによって、導波路15の凹部15Aの内側の空間が外部から密閉されている。
導波路15のY字ジャンクション部15Bには整合板20が設置されている。この整合板20には、一対のスペーサ21を介して、導波路15内にて信号の流れる方向を制御するフェライト22及びマグネット23が設置されている。
スペーサ21は、導波路15上の整合板20上の位置にフェライト22を保持するための構造保持材として設けられる。
また、マグネット23はカバー16上に設置されており、カバー16を間に挟んで、導波路15内に位置するフェライト22の近傍に同軸状に配置される。
また、導波路15の接続ポートP3の近傍には筐体12内部での信号の共振、反射を減衰させる電波吸収体24が設けられている。
前記カバー16の周縁部には、その輪郭に沿って複数のボルト孔16aが形成されている。また、前記筐体12の底板部12aには、前記ボルト孔16aに対応する配列にて、めねじ孔12bが形成されていて、前記ボルト孔16aを貫通してめねじ孔12bに螺合されるボルト16bが多数設置される。そして、このように前記カバー16の周囲に、相互に所定の間隔をおいて配置されたボルト16bにより、カバー16が筐体12内に強固に、かつ一部への荷重の集中をできるだけ避けた状態で固定される。
また、上記導波管アイソレータでは、接続ポートP3方向からの反射波(図2に符号S3で示す)は同様に伝搬方向を曲げられて接続ポートP1より出力される。
すなわち、本実施形態の人工衛星101では、人工衛星の筐体12内に導波管構成部品14を一体に設けるとの構成が採用されることで、インターフェイスに係る接続部品を減少させるとともに、部品単体の試験を無くしその試験に係るコストを削減でき、小型軽量化及び低コスト化を共に実現することができる。
2 筐体
3 高周波機器
4 導波管構成部品
5 導波路
11 衛星本体
12 筐体
12a 底板部
12b めねじ孔
13 高周波機器
14 導波管構成部品
15 導波路
16 カバー
16a ボルト孔
16b ボルト
17 縁部
17a ボルト孔
20 整合板
21 スペーサ
22 フェライト
23 マグネット
24 電波吸収体
100 人工衛星
101 人工衛星
A 内部空間
P1 接続ポート
P2 接続ポート
P3 接続ポート
Claims (8)
- 衛星本体のケーシングを形成する筐体と、
該筐体内に設置された通信機器を有する高周波機器と、
該筐体内の導波路に一体に設けられて前記高周波機器に接続される導波管構成部品と、
前記筐体の凹部を覆って筐体内を密閉するカバーを有し、
該カバーは、カバーの外周に沿って形成された複数のボルト孔をそれぞれ貫通して前記筐体にねじ込まれるボルトによって固定され、
前記導波管構成部品は、前記筐体の導波路内にて信号の流れる方向を制御するフェライト及びマグネットを有し、
該マグネットは、前記導波路内に位置する前記フェライトと同軸状に、前記カバーを挟んでその上に設置された、
ことを特徴とする人工衛星。 - 前記導波管構成部品では、前記筐体内部の導波路の端部に一体に形成された接続ポートがインターフェイスとなって、前記高周波機器に接続されることを特徴とする請求項1に記載の人工衛星。
- 前記導波路は、前記筐体を構成する材料の一部を削り出しにより除去することによって前記筐体内に形成された凹部であることを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載の人工衛星。
- 前記導波路は、前記筐体の内面にて面方向に沿うように形成されることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の人工衛星。
- 前記導波管構成部品は電波吸収体を有することを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の人工衛星。
- 前記導波管構成部品の導波路は前記筐体の縁部付近に形成されることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の人工衛星。
- 前記導波管構成部品は、導波管アイソレータ、導波管サーキュレータ、導波管フィルタの少なくともいずれかである請求項1~6のいずれか1項に記載の人工衛星。
- 衛星本体のケーシングとなる筐体内に通信機器を有する高周波機器を設置する工程と、
前記筐体を構成する材料の内面を削り出して一部を除去することにより凹状の導波路を形成する工程と、
前記筐体内の導波路に、前記高周波機器に接続される導波管構成部品を一体に設置する工程と、を有し、
前記筐体に形成された凹部を覆って筐体内を密閉するカバーを有し、
該カバーは、カバーの外周に沿って形成された複数のボルト孔をそれぞれ貫通して前記筐体にねじ込まれるボルトによって固定され、
前記導波管構成部品は、前記筐体の導波路内にて信号の流れる方向を制御するフェライト及びマグネットを有し、
該マグネットは、前記導波路内に位置する前記フェライトと同軸状に、前記カバーを挟んでその上に設置された、
ことを特徴とする人工衛星の製造方法。
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JPH08316705A (ja) * | 1995-05-23 | 1996-11-29 | Nec Corp | 筐体と一体型のサーキュレータ |
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- 2018-06-15 JP JP2018114588A patent/JP7207821B2/ja active Active
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