JP7207065B2 - 金銭収納装置用制御装置、電子金銭登録機、および開閉制御プログラム - Google Patents

金銭収納装置用制御装置、電子金銭登録機、および開閉制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、金銭収納装置用制御装置、電子金銭登録機、および開閉制御プログラムに関する。
商品の販売や飲食物の提供を行う店舗では、商品の販売額等を計算、記録する電子機器、これらを入力するためのキーボード、金額等を表示する表示器、およびレシート(領収書)を印刷するプリンタ等を備える電子金銭登録機(キャッシュレジスタ)が使用されている。電子金銭登録機は、現金(売上金、釣銭)や金券等を収納する金銭収納装置(キャッシュドロア)と組み合わせて使用され、あるいは、金銭収納装置に設けられたドロア一体型として使用される。近年は、金銭収納装置だけでなくプリンタとも分離され、キーボードに代えてタッチパネルで入力するスマートフォンやタブレット等の情報端末が、アプリケーションソフトウェアをインストールされて電子金銭登録機として使用されている(例えば、特許文献1)。
金銭収納装置の多くは、正面が開口した背の低い直方体の筐体およびこの筐体に収納された引出しで構成され、引出しの内側が仕切られて硬貨や紙幣を額面別に収納し、上に電子金銭登録機が載置されまたは一体に設けられる(例えば、特許文献2)。このような金銭収納装置は、引出しが電気的手段によって筐体の外へ引き出される(開放される)ように構成され、電子金銭登録機のユーザ(店員)による所定の操作で開放される。所定の操作とは、金銭収納装置に現金等を出し入れする際の操作であり、具体的には、会計時に客からの支払いで現金を預かったときの、キーボードまたはタッチパネルの「現金」キーを打鍵(またはタップ)することや、両替を行うための「両替」キーを打鍵すること等である。
特開2015-18521号公報 特開平08-83380号公報 特開2015-60368号公報
特許文献2に記載されているような引出しで構成された金銭収納装置は、載置した姿勢が安定し、上に表示画面の大きな電子金銭登録機等を設置するのに好適で、現金を出し入れし易い等、使い勝手に優れている。一方で、前記金銭収納装置は、引出しが引き出された状態を加味すると、設置スペースが奥行き方向に大きく、店舗の構造等によっては十分な容積のものを設置することができない等、改良の余地がある。そこで、硬貨や紙幣等のそれぞれの収納部を奥行き方向ではなく高さ方向に2段以上に積み重ねた、高さのある形状の金銭収納装置が開示されている(例えば、特許文献3)。さらに、イベントでの出店等、臨時で設置スペースを抑えるために、奥行きと高さで向きを入れ替えて使用可能な金銭収納装置が要求されている。
本発明の課題は、設置方向に応じて金銭収納装置を良好に使用することができる、金銭収納装置用制御装置、電子金銭登録機、および開閉制御プログラムを提供することである。
上記課題を解決するため、本発明に係る金銭収納装置用制御装置は、互いに交差する2つの面のそれぞれに開口部が設けられた筐体と、前記開口部毎に設けられてそれぞれに対応する前記開口部を開閉する2つの開閉蓋と、前記開閉蓋毎に対応する前記開口部を当該開閉蓋で閉じた状態に施錠可能な施錠手段と、を備える金銭収納装置の、前記施錠手段を制御する装置であって、前記施錠手段による施錠を前記開閉蓋毎に解錠制御する解錠制御手段と、前記2つの開閉蓋の一方を、前記解錠制御手段が解錠制御可能とするように、ユーザの操作に基づいて設定する初期設定手段と、を備え、前記解錠制御手段は、所定のユーザ操作が行われると、前記初期設定手段が設定した前記開閉蓋を解錠することを特徴とする。
また、本発明に係る別の金銭収納装置用制御装置は、互いに交差する2つの面のそれぞれに開口部が設けられた筐体と、前記開口部毎に設けられてそれぞれに対応する前記開口部を開閉する2つの開閉蓋と、前記開閉蓋毎に対応する前記開口部を当該開閉蓋で閉じた状態に施錠可能な施錠手段と、を備える金銭収納装置の、前記施錠手段を制御する装置であって、前記施錠手段による施錠を前記開閉蓋毎に解錠制御する解錠制御手段と、前記金銭収納装置の姿勢を検知する姿勢検知手段と、を備え、前記解錠制御手段は、所定のユーザ操作が行われ、かつ、前記姿勢検知手段が検知した前記金銭収納装置の姿勢が予め設定された姿勢であったときに、前記2つの開閉蓋のうちの予め設定された所定の一方を解錠することを特徴とする。
また、本発明に係る開閉制御プログラムは、互いに交差する2つの面のそれぞれに開口部が設けられた筐体と、前記開口部毎に設けられてそれぞれに対応する前記開口部を開閉する2つの開閉蓋と、前記開閉蓋毎に対応する前記開口部を当該開閉蓋で閉じた状態に施錠可能な施錠手段と、を備える金銭収納装置の、前記施錠手段をコンピュータで制御するプログラムであって、前記コンピュータを、前記施錠手段による施錠を前記開閉蓋毎に解錠制御する解錠制御手段、および、前記2つの開閉蓋の一方を、前記解錠制御手段が解錠制御可能とするように、ユーザの操作に基づいて設定する初期設定手段、として機能させ、前記解錠制御手段は、所定のユーザ操作が行われると、前記初期設定手段が設定した前記開閉蓋を解錠することを特徴とする。
また、本発明に係る別の開閉制御プログラムは、互いに交差する2つの面のそれぞれに開口部が設けられた筐体と、前記開口部毎に設けられてそれぞれに対応する前記開口部を開閉する2つの開閉蓋と、前記開閉蓋毎に対応する前記開口部を当該開閉蓋で閉じた状態に施錠可能な施錠手段と、を備える金銭収納装置の、前記施錠手段をコンピュータで制御するプログラムであって、前記コンピュータを、前記施錠手段による施錠を前記開閉蓋毎に解錠制御する解錠制御手段、および、前記金銭収納装置の姿勢を検知する姿勢検知手段、として機能させ、前記解錠制御手段は、所定のユーザ操作が行われ、かつ、前記姿勢検知手段が検知した前記金銭収納装置の姿勢が予め設定された姿勢であったときに、前記2つの開閉蓋のうちの予め設定された所定の一方を解錠することを特徴とする。
本発明に係る金銭収納装置用制御装置、電子金銭登録機、および開閉制御プログラムによれば、設置方向に応じて金銭収納装置を良好に使用することができる。
本発明の実施形態に係る金銭収納装置用制御装置を使用する金銭収納装置 の構造を説明するための、横置きとした俯瞰図である。 本発明の実施形態に係る金銭収納装置用制御装置および図1Aに示される 金銭収納装置の横置きでの使用時の俯瞰図である。 図1Aに示される金銭収納装置の構造を説明するための、縦置きとした俯 瞰図である。 図1Aに示される金銭収納装置の構造を説明するための、縦置きとした仰 瞰図である。 本発明の実施形態に係る金銭収納装置用制御装置および図2Aに示される 金銭収納装置の縦置きでの使用時の俯瞰図である。 本発明の実施形態に係る金銭収納装置用制御装置、および金銭収納装置用制 御装置を使用する金銭収納装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る金銭収納装置用制御装置による初期動作および金銭 収納装置の初期設定の手順を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態に係る金銭収納装置用制御装置の、金銭収納装置の初期設 定画面を示す図である。 本発明の実施形態に係る金銭収納装置用制御装置の、売上登録画面を示す図 である。 本発明の実施形態に係る金銭収納装置用制御装置による金銭収納装置の姿勢 検出手順を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態に係る金銭収納装置用制御装置による金銭収納装置の開放 手順を説明するフローチャートである。 本発明の別の実施形態に係る金銭収納装置用制御装置、および金銭収納装置 用制御装置を使用する金銭収納装置の構成を示すブロック図である。
以下、本発明を実施するための形態を、各図を参照して詳細に説明する。ただし、以下に示す形態は、本実施形態の技術思想を具現化するための金銭収納装置用制御装置、電子金銭登録機、および開閉制御プログラムを例示するものであって、以下に限定するものではない。図面に示す部材は、説明を明確にするために、大きさや位置関係等を誇張していることがあり、また、形状を単純化していることがある。また、以下の説明において、同一のまたは同質の部材や工程については、同一の符号を付し、説明を適宜省略する。
〔電子金銭登録機〕
本発明の実施形態に係る金銭収納装置用制御装置および電子金銭登録機の構成について、この金銭収納装置用制御装置を使用する金銭収納装置の構成と共に、図1A、図1B、図2A、図2B、図2C、および図3を参照して説明する。図1A、図2A、および図2Bは、金銭収納装置の構造を説明するための外観図であり、図1Aは横置きとした俯瞰図、図2Aは縦置きとした俯瞰図、図2Bは縦置きとした仰瞰図である。図1Bおよび図2Cは、本発明の実施形態に係る金銭収納装置用制御装置および金銭収納装置の使用時の外観図であり、図1Bは金銭収納装置を横置きにした使用時の俯瞰図、図2Cは金銭収納装置を縦置きにした使用時の俯瞰図である。図3は、本発明の実施形態に係る金銭収納装置用制御装置、および金銭収納装置の構成を示すブロック図である。本明細書においては、電子金銭登録機(キャッシュレジスタ、売上登録装置)は、金銭収納装置(キャッシュドロア)を含んだ構成を指すものとし、金銭収納装置を除く、計算機や表示器等を含む部分を金銭収納装置用制御装置(以下、制御装置)と称する。まず、金銭収納装置の構成について説明する。
(金銭収納装置)
金銭収納装置40は、レシートプリンタ(以下、プリンタ)9を内蔵したキャッシュドロアである。金銭収納装置40は、外形が、1辺が他の2辺よりも顕著に短い扁平な直方体であり、対向する2面の広面と、4面の細い長方形の面を有する。本明細書においては、金銭収納装置40について、この短い1辺に沿った方向を短手方向と称する。金銭収納装置40について、図1Aに示すように、高さ(上下方向)が最小となるように広面の所定の一面を上に向けて水平に載置した状態を「横置き」と称する。この状態で、正面(ユーザ側)とする細長い面を第1開口面4aと称し、上に向けた広面を第2開口面4bと称する。また、第1開口面4aと第2開口面4bのいずれかであるかを示す場合に、第1開口面4aを「狭面」と称し、第2開口面4bを「広面」と称することがある。また、横置き時の左右方向を幅方向、奥行き方向を引出し方向とそれぞれ称する。また、第1開口面4aおよび第2開口面4bの両方と直交する細長い2面を側面と称する。一方、図2Aおよび図2Cに示すように、奥行き方向が最小となるように第2開口面4bを正面として第1開口面4aを上に向けて載置した状態を「縦置き」と称する。縦置き時は、幅方向が左右方向となるが、横置き時とは左右が入れ替わり、また、引出し方向が鉛直となる。なお、図1Aおよび図2Aに、横置き、縦置きそれぞれにおける正面方向を、白抜き矢印で示す。金銭収納装置40は、横置きと縦置きの向きの異なる2通りの置き方で使用することができる。
金銭収納装置40は、外装を構成する筐体41、開閉蓋43、およびプリンタ開閉蓋46、ならびに、内部に収容された金銭収納ケース5、硬貨トレイ52、紙幣トレイ53,54、およびプリンタ9を備える。金銭収納装置40はさらに、内部に、図3に示すように、開閉機構6、制御部71、記憶部72、通信部73、およびNFCタグ81,82を備える。また、金銭収納装置40は、開閉蓋43の外面(表側)にスタンド44およびストッパ45を備え、第1開口面4aと対向する面の四隅に脚部47を突設して備える。また、金銭収納装置40は、第1ドロアロック錠(シリンダ)68を引出し状の金銭収納ケース5の前板51に備え、第2ドロアロック錠69を筐体41の一方の側面に備える。また、筐体41の他方の側面にACアダプタ(図示省略)の差込口(ジャック)48が設けられる。金銭収納装置40は、商用電源からACアダプタを経由して電力を供給されて、開閉機構6のモータ63やプリンタ9等を駆動させる。あるいは、金銭収納装置40はACアダプタを内蔵していてもよい。また、金銭収納装置40は、バッテリーを内蔵していてもよい。また、金銭収納装置40は、USB(Universal Serial Bus)ポートが筐体41の側面の差込口48近傍等に設けられていてもよい。金銭収納装置40は、主電源スイッチが、筐体41の側面および開口面4a,4bの4面のいずれかに設けられていてもよい。
筐体41は、金銭収納装置40の外装を構成する。筐体41は、内部を幅方向に2つに仕切る隔壁42を備え(図2C参照)、仕切られた一方の空間の第1開口面4a側に金銭収納ケース5を収容し、第1開口面4aの対向面側に開閉機構6(図3参照)を収容する。金銭収納ケース5の内部には現金や金券等が収納されることから、この一方の空間を金銭収納部と称する。また、筐体41の金銭収納部には仕切られた他方の空間をプリンタ収容部と称し、プリンタ9および制御部71(図3参照)等を収容する。筐体41は、第1開口面4aの金銭収納部側とプリンタ収容部側のそれぞれ、および第2開口面4bの金銭収納部側に、矩形の開口部が形成されている。第1開口面4aの金銭収納部側の開口部には、引出し状の金銭収納ケース5の前板51が嵌合する。第1開口面4aのプリンタ収容部側の開口部には、開き戸式のプリンタ開閉蓋46が嵌合し、第2開口面4bの開口部には開き戸式の開閉蓋43が嵌合する。そのため、筐体41は、第2開口面4bの開口部の幅方向に対向する端面の2箇所に、開閉蓋43の取付軸43pが嵌合する軸穴が形成されている。第1開口面4aのプリンタ収容部側の開口部も同様である。また、筐体41は、第1開口面4aのプリンタ収容部側に、幅方向に細長いスリット状のレシート排出口41sが形成されている。詳しくは、筐体41は、プリンタ開閉蓋46が嵌合する開口部を拡張して、プリンタ開閉蓋46に隣接したレシート排出口41sが形成されている。また、筐体41および隔壁42は、金銭収納部の内面に、金銭収納ケース5を抜き差しするための、金銭収納ケース5の側板の案内レール5rに係合する溝(図示省略)が形成されている。
開閉蓋43は、矩形の板状部材であり、金銭収納装置40の横置き時には外装(天板)の一部として閉めた状態のままとし、縦置き時に開閉する。そのため、開閉蓋43は、第2ドロアロック錠69の施錠によって、筐体41に固定される。また、開閉蓋43は、縦置き時における下辺を回転軸として、外側に開く開き戸となるように構成され、完全に開放したときに板面が水平となる。そのために、開閉蓋43は、幅方向に対向する端面の下辺近傍に筐体41の軸穴に嵌合する取付軸(とぼそ)43pが突設されて回転自由に軸支され、少なくとも90°まで回動可能に構成される。また、開閉蓋43は、内面に、ラッチ(掛金)43lおよび押さえ部材43gが突設されている。ラッチ43lは、開閉蓋43の戸先(縦置き時における上辺)近傍の端に設けられた鉤状の部材であり、開閉蓋43が閉まっているときに筐体41内に配置された開閉機構6の係止部材(図示省略)に係止され、開閉機構6の動作で係止が外れることによって開閉蓋43が開く。押さえ部材43gは、開閉蓋43の幅方向両端に設けられた細長い長方形の板状の部材であり、縦置き時において、開閉蓋43の内面上に取り付けられる紙幣トレイ54を幅方向両外側から把持して固定するために、内側の面に爪(図示省略)が突設されている。また、開閉蓋43は、外面にスタンド44およびストッパ45が取り付けられ、これらを回転自由に軸支し、また、不使用時には収容する。そのために、開閉蓋43は、スタンド収容部43dおよびストッパ収容部43eとして浅い凹みが外面に形成され、それぞれの戸先側の端の段差部にスタンド44の取付軸44pおよびストッパ45の取付軸45pが係合する軸穴が形成されている。
スタンド44は、図2Cに示すように、金銭収納装置40の縦置き時において、開放された開閉蓋43を支持する脚となる。スタンド44は一方、図1Bに示すように、金銭収納装置40の横置き時において、金銭収納装置40の上に制御装置10を斜めに立てかけた状態で支持する。スタンド44は、平面視でコの字型に2箇所で屈曲した板状の部材であり、両端に取付軸44pが突設されて、開閉蓋43の外面に形成されたスタンド収容部43dの戸先側の端で回転自由に軸支される。ただし、スタンド44は、90°程度まで回動可能で、それ以上大きく回動しないように、スタンド収容部43dの形状と併せて設計される。さらに、スタンド44は、90°回動して開閉蓋43に対して垂直に立ち上げて、開閉蓋43に向けて軽く押し込まれると、垂直に立ち上がった状態で固定される。また、スタンド44の取付軸44pは、開閉蓋43の回転軸-戸先方向の中心またはそれよりも戸先寄りに配置される。金銭収納装置40の縦置き時において、図2Aに示すように開閉蓋43が閉まって板面が鉛直方向であるときには、スタンド44は、開閉蓋43のスタンド収容部43dに収容されている。そして、開閉蓋43が外側へ回動して開き始めると外面が下を向くので、スタンド44が自重で開閉蓋43とは逆方向に回動して開閉蓋43から垂れ下がる。開閉蓋43が90°回動して板面が水平になると、この板面に対してスタンド44は垂直となり、下端(自由端)が載置面に接触すると、垂直な状態に固定される。閉めるために開閉蓋43の戸先が持ち上げられると、スタンド44が載置面から離れて回転自由な状態に戻る。一方、図1Aおよび図1Bに示すように、金銭収納装置40の横置き時において、スタンド44は垂直に立ち上げられて固定される。
ストッパ45は、図1Aおよび図1Bに示すように、金銭収納装置40の横置き時において、スタンド44に立てかけられた制御装置10の下辺近傍を係止して固定するための、出し入れ自在の爪状の部材である。そのために、ストッパ45は、スタンド44と同様に、取付軸45pが突設されて、開閉蓋43に回転自由に支持される。ただし、ストッパ45は、90°またはそれよりも小さい角度(例えば60°)まで回動可能で、それ以上大きく回動しないように、ストッパ収容部43eの形状と併せて設計される。また、ストッパ45の取付軸45pは、スタンド44の取付軸44pに対して開閉蓋43の戸先側に配置される。
プリンタ開閉蓋46は、矩形の板状部材であり、金銭収納装置40の横置き時における上辺を回転軸として外側に開く開き戸で、手動で開閉される。プリンタ開閉蓋46は、プリンタ9の印刷用紙(ロール紙)の入れ換え作業等の際に筐体41のプリンタ収容部を開放するために設けられる。
脚部47は、金銭収納装置40の縦置き時に底面となる、第1開口面4aの対向面に突設されたいわゆるゴム足である。脚部47は、金銭収納装置40の縦置き時における滑り止めや防振のために設けられ、また、縦置き時に底面とする面を判別し易くする。
金銭収納ケース5は、金銭収納装置40の横置き時において上に開口した浅い箱型である。金銭収納ケース5は、横置き時においては、図1Bに示すように引出しとして抜き差しされ、そのために、引出し方向(抜き差し方向)に沿った案内レール5rが2枚の側板の外面に突設されている。また、金銭収納ケース5の前板51は、横置き時における開閉蓋であり、前記したように第1ドロアロック錠68が設けられる。金銭収納ケース5は、横置き時においては、手前側(前板51側)から順に、2つの硬貨トレイ52,52、紙幣トレイ53が、それぞれ着脱可能に取り付けられる。一方、縦置き時においては、金銭収納ケース5は閉めた状態のままであり、図2Cに示すように、内部に2つの硬貨トレイ52,52のみが引出し方向に間隔を空けて取り付けられる。そのために、金銭収納ケース5は、2枚の側板の内面に、硬貨トレイ52,52を、横置き、縦置きにおけるそれぞれの所定の位置で固定するための凹部が形成されている。さらに、縦置き用の凹部は、短手方向に延びた溝状に形成され、縦置き時において、硬貨トレイ52,52を短手方向に、すなわち奥から手前にスライド可能とする。
硬貨トレイ52は、硬貨を額面別に収納するための細長い容器で、長手方向に3つに仕切られている。硬貨トレイ52は、長手方向から見て略扇型であり、扇型の2本の直線(半径)の一方の部分が開口している。硬貨トレイ52は、長手方向を幅方向として、金銭収納ケース5の内側の所定の位置に着脱可能に取り付けられる。そのために、硬貨トレイ52は、側板の外面に、金銭収納ケース5の側板内面の凹部に係止する凸部が形成されている(図示省略)。また、硬貨トレイ52は、金銭収納装置40の横置き、縦置きのいずれにおいても、開口部を上に向け、扇型の弧の部分、すなわち柱面状の曲面を手前(ユーザ側)に向けて使用される。硬貨トレイ52は、金銭収納ケース5の半分程度以下の深さに形成され、金銭収納装置40の横置き時には、硬貨トレイ52は金銭収納ケース5の上側(第2開口面4b側)に寄せて取り付けられて、硬貨トレイ52の下の空いた空間に釣銭用の棒金を収納することができる。
紙幣トレイ53および紙幣トレイ54はそれぞれ、紙幣や金券等を種類・額面別に収納する容器であり、3枚の仕切り板で4つに仕切られている。紙幣トレイ53は、図1Bに示すように、金銭収納装置40の横置き時に使用され、2つの硬貨トレイ52と共に金銭収納ケース5の内側に取り付けられる。したがって、紙幣トレイ53は、2つの硬貨トレイ52と並べて金銭収納ケース5に納まる寸法に設計され、深さが金銭収納ケース5と同程度であり、また、仕切り板が略鉛直に配置される。一方、紙幣トレイ54は、図2Cに示すように、金銭収納装置40の縦置き時に使用され、開閉蓋43の内面上の全面に取り付けられる。そのため、紙幣トレイ54は、開閉蓋43を閉めたときに、硬貨トレイ52,52の手前の空間に収容されるように、金銭収納ケース5の半分程度以下の深さに形成される。また、紙幣トレイ54は、開閉蓋43の開閉に伴い90°回転するので、内壁面や内部の仕切り板を開閉蓋43の板面に対して傾斜させて、収納した紙幣等が落下し難いように構成される。また、紙幣トレイ54は、開閉蓋43に対して回転軸から張り出して長く形成され、かつ、この張り出した部分が斜めに切欠いた形状に形成され、下側の硬貨トレイ52を手前にスライド可能とする。
開閉機構6は、金銭収納ケース5および開閉蓋43を閉塞した状態を保持する機械的手段であり、この閉塞状態を制御部71によって解除されて開放させるように構成される。開閉機構6は、金銭収納ケース5を開閉する第1開閉機構61、開閉蓋43を開閉する第2開閉機構62、開閉機構61,62を駆動するモータ63、およびモータ63の回転を開閉機構61,62に伝達するギヤ等の動力伝達手段(図示省略)を備える。開閉機構6のこれらの各部材は、開閉蓋43や筐体41の金銭収納部の金銭収納ケース5の周囲、主に先板の向こう側(第1開口面4aの対向面側)の空間に収容される。
第1開閉機構61は、筐体41の第1開口面4aの対向面側の内面に取り付けられた係止部材および弾性部材、ならびに、金銭収納ケース5の先板の外面に取り付けられた鉤状のラッチ(掛金)を備える(図示省略)。係止部材は、金銭収納ケース5が閉まっているときに金銭収納ケース5のラッチを係止し、モータ63によって回動して係止を外す。弾性部材は、例えば圧縮コイルばねであり、金銭収納ケース5を第1開口面4aの側へ突出させる方向に付勢する。第1開閉機構61の係止部材の係止が外れると、弾性部材によって金銭収納ケース5が引出し方向に第1開口面4aの側へスライドして開放される。また、開放された金銭収納ケース5が手動等で完全に閉められると、ラッチが係止部材に係止されて閉塞する。
第2開閉機構62は、筐体41の側面の内面に取り付けられた係止部材、および開閉蓋43の回転軸回りに取り付けられた弾性部材を備える(図示省略)。係止部材は、開閉蓋43が閉まっているときに開閉蓋43の内面に取り付けられたラッチ(掛金)43lを係止し、モータ63によって回動して係止を外す。弾性部材は、例えばトーションばね(ねじれコイルばね)であり、開閉蓋43を外側へ回動する方向に付勢する。第2開閉機構62の係止部材の係止が外れると、弾性部材によって開閉蓋43が外側へ回動して開き、金銭収納装置40の縦置き時においては自重で完全に開放される。また、開放された開閉蓋43が手動等で完全に閉められると、ラッチ43lが係止部材に係止されて閉塞する。
モータ63は、正逆回転可能な構成であり、正転すると第1開閉機構61の係止部材を回動させ、逆転すると第2開閉機構62の係止部材を回動させる。このようなモータ63の駆動は、制御部71によって制御される。
第1ドロアロック錠68および第2ドロアロック錠69は、それぞれ組となる鍵(図示省略)によって施錠、解錠される。第1ドロアロック錠68は、金銭収納ケース5が閉まった状態で施錠されることにより、金銭収納ケース5を開放不可能な状態にする。第2ドロアロック錠69は、開閉蓋43が閉まった状態で施錠されることにより、開閉蓋43を開放不可能な状態にする。第1ドロアロック錠68と第2ドロアロック錠69の鍵は、異なっていてもよいし、共通であってもよい。
制御部71は、開閉機構6や通信部73を制御するCPU(Central Processing Unit)またはマイコンである。記憶部72は、フラッシュメモリやRAM(Random Access Memory)等からなり、制御部71が開閉機構6を制御するためのプログラム等を記憶し、あるいはさらに、金銭収納装置40が横置きまたは縦置きで使用されていることを一時的に記憶する。
通信部73は、アンテナおよびアナログ回路等からなり、制御装置10の通信部21と通信可能に接続して、送受信を行う。通信方法としては、制御装置10として使用されるスマートフォン等に標準で搭載されているWi-Fi(登録商標)やBluetooth(登録商標)等の無線通信が好適であり、さらにUSB等の有線通信機能を備えていてもよい。
NFCタグ81およびNFCタグ82は、NFC(Near Field Communication)用のアンテナ、アナログ回路、および不揮発性メモリ等を備える公知のNFCタグである。NFCタグ81,82は、外部(制御装置10)から通信部73に接続するための情報をメモリに格納し、制御装置10のNFC通信部22と接続して前記情報を取得させる。さらに、NFCタグ81は金銭収納装置40が横置きで使用されることを示す識別情報をメモリに記憶し、NFCタグ82は縦置きで使用されることを示す識別情報をメモリに記憶している。本実施形態においては、NFCタグ81,82の一方が、制御装置10を金銭収納装置40に接触させることによってNFCによる通信を開始し、Bluetooth(登録商標)またはWi-Fi(登録商標)による通信を行う通信部73に引き継ぐ。そのために、NFCタグ81はスタンド44に取り付けられ、NFCタグ82は金銭収納ケース5の前板51の外面上に取り付けられる。
プリンタ9は、印刷媒体としてロール紙を格納し、ロール紙に印字し、印字されたロール紙(レシートR)を切り離すオートカッター等を備えた公知のレシートプリンタであり、ダイレクトサーマル方式(感熱式)やドットインパクト方式等が適用される。プリンタ9は、レシートRを筐体41のレシート排出口41sから排出し、その際、印字面が第2開口面4bの側となるように筐体41のプリンタ収容部に収容される。プリンタ9は、ロール紙を回転させながら印字を行って切断する印字部91、制御装置10の通信部21と有線または無線通信可能に接続して送受信を行う通信部92、印字部91および通信部92を制御するCPUからなる制御部93、およびフラッシュメモリやRAM等からなる記憶部94を備える。なお、通信部92、制御部93、および記憶部94はそれぞれ、金銭収納装置40の通信部73、制御部71、および記憶部72に統合されていてもよい。
(金銭収納装置用制御装置)
本発明の実施形態に係る制御装置について説明する。図1B、図2C、および図3に示すように、制御装置10は、金銭収納装置40と組み合わせて売上登録装置(電子金銭登録機)100を構成する。制御装置10は、制御部1、通信部21、NFC通信部22、記憶部23、加速度センサ24、入力操作部31、および表示部32を備える。本実施形態において、制御装置10は、入力操作部31および表示部32を一体化したタッチパネルとして備え、加速度センサ24による画面表示の自動回転機能、およびNFC通信部22によるNFC通信機能を有するスマートフォンやタブレット等の携帯情報端末であり、制御部1が後記機能を有するようにアプリケーションソフトウェアをインストールされている。本実施形態において、制御装置10は、金銭収納装置40を横置きで使用する場合には、図1Bに示すように金銭収納装置40の上に斜めに立てかけて使用され、画面サイズは特に限定されないが8インチ型以上の大判のタブレットが好適である。制御装置10は一方、縦置きで使用する場合には、図2Cに示すように、金銭収納装置40の上に水平に載置され、金銭収納装置40の短手方向長以下の短辺長のものとし、金銭収納装置40の外形寸法にもよるが、スマートフォンが好ましい。
制御部1は、売上登録部11、プリンタ制御部12、通信制御部13、ドロア設定部14、ドロア開閉機構制御部15、およびドロア姿勢検出部16を備える。売上登録部11およびプリンタ制御部12は、制御装置10が一般的なキャッシュレジスタの動作を行うために設けられる。ユーザによる入力操作部31での操作に基づいて、売上登録部11は商品や金額を入力されて計算、記録等を行い、プリンタ制御部12は通信部21とプリンタ9の通信部92を介して、プリンタ9の制御部93にレシートRの印字をさせる。通信制御部13は、通信部21を制御して、金銭収納装置40の通信部73、プリンタ9の通信部92、さらに必要に応じて販売情報等を管理するホストコンピュータやサーバ等と接続させ、また接続を解除する。また、通信制御部13は、NFC通信部22を制御して、NFCタグ81またはNFCタグ82と接続させ、また接続を解除する。
ドロア設定部14は、接続した金銭収納装置40を登録し、さらに横置きか縦置きのいずれで使用するかを設定して登録する。ドロア開閉機構制御部15は、接続した金銭収納装置40の制御部71に開閉機構6を制御させて、金銭収納ケース5または開閉蓋43を開放させる。ドロア姿勢検出部16は、接続した金銭収納装置40が横置きまたは縦置きの正しい姿勢であるかを検出する。ドロア設定部14、ドロア開閉機構制御部15、およびドロア姿勢検出部16のそれぞれの動作については、詳細を後記する。
通信部21は、スマートフォンやタブレットに標準で搭載されているBluetooth(登録商標)やWi-Fi(登録商標)等の無線通信を行うアンテナおよびアナログ回路等からなるユニットであり、金銭収納装置40の通信部73およびプリンタ9の通信部92と通信可能に接続して、送受信を行う。NFC通信部22は、NFC用のアンテナおよびアナログ回路等からなり、制御装置10が金銭収納装置40に接触することによって、金銭収納装置40のNFCタグ81またはNFCタグ82と、NFCによる通信可能に接続する。
記憶部23は、フラッシュメモリやRAMであり、制御部1の売上登録部11やドロア開閉機構制御部15等に所定の動作を実行させる開閉制御プログラムを含むプログラム(アプリケーションソフトウェア)や、登録された金銭収納装置40の情報や販売情報等を格納し、また、入力された金額等を一時的に記憶する。加速度センサ24は、制御装置10の姿勢(傾き)を観測し、表示部32の画面表示の自動回転機能のために搭載される。本実施形態においてはさらに、後記するように、金銭収納装置40の姿勢を検出するために使用される。
入力操作部31および表示部32は、前記したように一体化した液晶や有機ELのタッチパネルである。さらに入力操作部31は、制御装置10のタッチパネルの周囲の筐体上に押しボタン等を備えていてもよく、また、制御装置10がマイクを搭載して音声入力可能な構成であってもよい。表示部32は、タッチパネルの周囲に赤色や緑色等のLED等を備えていてもよく、また、スピーカを備えて音声による通知を行ってもよい。
〔金銭収納装置用制御装置による制御方法〕
本実施形態に係る制御装置10の、金銭収納装置40を制御する方法について説明する。まず、制御装置10の初期動作および金銭収納装置の初期設定について、図4、図5、および図6を参照して説明する。図4は、本発明の実施形態に係る金銭収納装置用制御装置による初期動作および金銭収納装置の初期設定の手順を説明するフローチャートである。図5および図6は、本発明の実施形態に係る金銭収納装置用制御装置の表示画面を示す図であり、図5は金銭収納装置の初期設定画面、図6は売上登録画面である。
(初期動作)
制御装置10が起動すると、通信制御部13が、公知の方法により、NFC機能を使用して金銭収納装置40とWi-Fi(登録商標)またはBluetooth(登録商標)で接続する(S11~S12)。具体的には、はじめに、通信接続可能な金銭収納装置40を検出する(S11)。なお、制御装置10は、NFC、Wi-FiまたはBluetoothによるそれぞれの接続が許可されるように設定されている。本実施形態では、図1Bまたは図2Cに示すように、制御装置10が金銭収納装置40のNFCタグ81またはNFCタグ82の取り付け部位に接触するように載置されている。これにより、接触部位のNFCタグ81,82からNFC通信部22がWi-FiまたはBluetoothの接続情報を取得し、デバイスすなわち金銭収納装置40の機器名称を表示部32(タッチパネル)に表示する。この金銭収納装置40との接続を許可する場合には、ユーザが表示部32に表示された機器名称をタップし、通信部21が金銭収納装置40の通信部73と接続する(S12,YES)。また、接続可能なデバイスが所定時間以内に検出されなかった(S12,NO)場合には、例えば「接続可能なデバイスはありません」というメッセージと「再試行」と表示されたボタンを表示部32に表示する(S13)。ユーザが前記ボタンをタップする(S14)と、ステップS11の実行に移行する。接続可能なデバイスが検出されない原因としては、制御装置10が金銭収納装置40のNFCタグ81,82の取り付け部位に接触していない、金銭収納装置40に電源が供給されていない、等が挙げられる。
(金銭収納装置の初期設定)
制御装置10が金銭収納装置40と接続すると、ドロア設定部14が、この金銭収納装置40について、横置き、縦置きのどちらで使用されるように設定されているか、金銭収納装置40の記憶部72から読み出す(S21)。この設定が存在しなかった(S22,NO)場合、具体的には金銭収納装置40が初めて使用される、または設定が消去(初期化)されていた等の場合には、ドロア設定部14が金銭収納装置40の使用時の置き方(姿勢)の設定を実行する(S23~S28,S30a,S30b)。まず、金銭収納装置の初期設定画面321を表示部32に表示する(S23)。図5に示すように、初期設定画面321には、上端のステータスバー3211、その下のタイトルバー3212、およびワークスペース3210が表示される。ステータスバー3211には、例えば、アプリケーションソフトウェアの名称または制御装置10の機器名称「XXXXX」、通信状態、現在日時「19/03/25 09:12」が表示される。タイトルバー3212には、例えば、ユーザID「09876543」、作業名称「キャッシュドロア設定」、接続中の金銭収納装置40の機器名称「ECR-001」が表示される。ワークスペース3210には、3つのラジオボタン3213,3214,3215、「戻る」ボタン3216、および「実行」ボタン3217が表示されている。ワークスペース3210においてはさらに、ラジオボタン3213に「横置きで使用します」の文字と横置きの金銭収納装置40の概形の図形が付され、ラジオボタン3214に「縦置きで使用します」の文字と縦置きの金銭収納装置40の概形の図形が付され、ラジオボタン3215に「現在の置き方で使用します」の文字が付されている。ユーザがラジオボタン3213,3214,3215の1つをタップして選択し、「実行」ボタン3217をタップする(S24)。
「現在の置き方で使用します」のラジオボタンを選択する(S24、「現在の姿勢で登録」)と、金銭収納装置40が、横置き(図1A参照)、縦置き(図2A参照)、またはそのいずれでもないかを、ドロア姿勢検出部16が検出する(S30a)。金銭収納装置40が横置きまたは縦置きであると検出された(S25,YES)場合、「横置きで使用します」または「縦置きで使用します」の文字、検出された姿勢の金銭収納装置40の概形の図形(図5参照)、ならびに「登録」ボタンおよび「再試行」ボタンを表示部32に表示する(S26)。ユーザが「登録」ボタンをタップする(S27)と、金銭収納装置40が横置きで、または縦置きで使用されることが記憶部23および金銭収納装置40の記憶部72に書き込まれ、また、表示部32に、引き続き金銭収納装置40の置き方(文字、金銭収納装置40の概形の図形)を表示し(S28a)、さらに「メニュー画面」ボタンを表示する(S44)。ユーザが「メニュー画面」ボタンをタップすると、売上登録部11が、表示部32にメニュー画面(図示省略)を表示する(S45)。一方、金銭収納装置40が横置き、縦置きのいずれでもなかった(S25,NO)場合、再び表示部32に初期設定画面321を表示し(S23)、その際、初期設定画面321上に「ECR-001が正しい向きではありません」のメッセージを重ねて表示する(図示省略)。
「横置きで使用します」または「縦置きで使用します」のラジオボタンを選択する(S24、「直接入力」)と、金銭収納装置40が横置きで、または縦置きで使用されることが記憶部23および金銭収納装置40の記憶部72に書き込まれ、また、表示部32に金銭収納装置40の置き方(文字、図形)と「ドロアチェック」ボタンを表示する(S28b)。ユーザが「ドロアチェック」ボタンをタップする(S41)と、金銭収納装置40が設定された置き方であるか否かをドロア姿勢検出部16が検出する(S30b)。検出された金銭収納装置40の姿勢が、記憶部23または金銭収納装置40の記憶部72に記憶された設定と一致した(S43,YES)場合、表示部32に「ドロアチェック完了」の文字と「メニュー画面」ボタンを表示する(S44)。一方、金銭収納装置40が設定された置き方でなかった(S43,NO)場合、表示部32に、「ECR-001が正しい向きではありません」のメッセージおよび金銭収納装置40の設定された置き方(図5参照)と共に、初期設定画面321を表示する(S46,S23)。
金銭収納装置40が横置き、縦置きの一方で使用されるように既に設定されていた(S22,YES)場合、設定内容が記憶部23に書き込まれ、その置き方(文字、図形(図5参照))と「ドロアチェック」ボタンを表示部32に表示する(S41)。
メニュー画面は、各種画面を呼び出すボタン等を表示する。各種画面とは、例えば、担当者(ユーザ)のIDを入力するログイン画面、釣銭用の現金を金銭収納装置40に収納してその金額を入力するつり銭準備画面、売上登録画面(図6参照)、一日の営業を終了したときに金銭収納装置40内の現金を数えて申告する在高申告画面等である。なお、「メニュー画面」ボタンのタップによらず、自動的にメニュー画面を表示するように設定されていてもよい。または、ログイン画面やつり銭準備画面等、一日の業務の開始に必要な入力を行う画面を表示するように設定されていてもよい。また、ログインについては、制御装置10を金銭収納装置40と接続させる(S11~S12)前に実行されていてもよい。
図6に示す売上登録画面322は、一般的なタッチパネル式のキャッシュレジスタの表示画面の一例である。売上登録画面322には、ユーザが入力した商品名や単価を表示する明細欄3223、商品の数量や単価を入力するテンキー3224、支払いで現金を預かったときにこれを登録し釣銭を計算する「現金」キー3225、商品名を付した複数の商品選択ボタン3226、両替を行う等の金銭収納装置40を開放するための「両替」キー3227等が表示されている。また、売上登録画面322は、初期設定画面321と同様に上部にステータスバー3221およびタイトルバー3222が表示され、タイトルバー3222にはさらに、接続中の金銭収納装置40の機器名称「ECR-001」と共に登録された置き方を表示する。図6では、金銭収納装置40が横置きで登録されているとして、横長の長方形とその上の「ヨコ」の横書きの文字とでタイトルバー3222の右端に表示されている。縦置きの場合には、縦長の長方形とその左の「タテ」の縦書きの文字とで表示される。このような金銭収納装置40の置き方は、メニュー画面等、金銭収納装置40の設定登録後の表示画面のタイトルバーにも表示される。
(金銭収納装置の姿勢検出方法)
ここで、金銭収納装置の姿勢検出(S30a)の手順について、図7を参照して詳細に説明する。図7は、本発明の実施形態に係る金銭収納装置用制御装置による金銭収納装置の姿勢検出手順を説明するフローチャートである。
金銭収納装置40の姿勢検出が開始されると、ステップS11と同様に、NFC通信部22が金銭収納装置40のNFCタグ81またはNFCタグ82と通信接続する(S31)。金銭収納装置40の第2開口面4bのスタンド44上のNFCタグ81と接続する(S32、「広面のタグ」)と、ドロア姿勢検出部16は、加速度センサ24が観測した(S33)制御装置10の姿勢(傾き)が+25°~+80°の場合(S34,YES)に金銭収納装置40が横置きであると判定し(S37)、それ以外の傾き(S34,NO)では金銭収納装置40または制御装置10の姿勢が不適正であると判定する(S39a)。なお、制御装置10が表示部32(タッチパネル)を上に向けて水平であるときを0°とする。一方、金銭収納装置40の第1開口面4aの前板51上のNFCタグ82と接続する(S32、「狭面のタグ」)と、ドロア姿勢検出部16は、加速度センサ24が観測した(S35)制御装置10の姿勢(傾き)が0°±5°の場合(S36,YES)に金銭収納装置40が縦置きであると判定し(S38)、それ以外の傾き(S36,NO)では姿勢が不適正であると判定する(S39a)。また、所定時間以内にNFCタグ81,82のいずれとも接続しなかった場合(S32、「検出なし」)も、金銭収納装置40または制御装置10の姿勢が不適正であると判定する(S39b)。
なお、金銭収納装置40の姿勢が設定と一致するかを判定する(S30b)場合には、ステップS32において、設定が横置きの場合にはNFCタグ81(広面のタグ)と接続するか否かのみを判定してもよく、NFCタグ81と接続しなかった場合には不一致(姿勢が不適正)と判定する。同様に、設定が縦置きの場合にはNFCタグ82(狭面のタグ)と接続するか否かのみを判定してもよい。
また、最初に制御装置10が金銭収納装置40と接続した(S12)以降に、加速度センサ24が制御装置10の姿勢の変化を観測していなかった場合には、ステップS30a,S30bにおいてNFC通信部22による接続(S31)を実行せず、ステップS11~S12で接続したNFCタグ81,82に基づいてステップS32の判断を実行してもよい。
(金銭収納装置の開放制御方法)
制御装置10による売上登録の操作は、一般的なタッチパネル式のキャッシュレジスタと同様である。そして、売上登録画面322の「現金」キー3225や「両替」キー3227をタップすると、現金を出し入れするために金銭収納装置40が開放される。この他に、メニュー画面からつり銭準備画面や在高申告画面を呼び出したとき等にも、金銭収納装置40が開放される。このような、売上登録装置100において金銭収納装置40を開放する操作(ドロア開放操作)が実行されたときに、金銭収納ケース5および開閉蓋43の、金銭収納装置40の置き方に基づいた適切な一方を開放する手順について、図8を参照して説明する。図8は、本発明の実施形態に係る金銭収納装置用制御装置による金銭収納装置の開放手順を説明するフローチャートである。
ユーザが制御装置10のタッチパネルの所定のキーをタップしてドロア開放操作が実行される(S42)と、金銭収納装置40が設定された置き方であるか否かをドロア姿勢検出部16が検出する(S30b)。ステップS30bの詳細については、図7を参照して説明した通りである。検出された金銭収納装置40の姿勢が、記憶部23または金銭収納装置40の記憶部72に記憶された設定と一致する(S43,YES)と、例えば横置きである場合には、ドロア開閉機構制御部15が、金銭収納装置40の制御部71に金銭収納ケース5を開放させる(S47)。また、縦置きである場合には、開閉蓋43を開放させる(S47)。そして、制御装置10の先の操作(S42)に基づいた画面を表示部32に表示する(S48)。例えば、メニュー画面でつり銭準備画面の呼び出しを実行した場合には、メニュー画面からつり銭準備画面に切り替わる。一方、金銭収納装置40が設定された置き方でなかった(S43,NO)場合、表示部32に、「ECR-001が正しい向きではありません」のメッセージを、ドロア開放操作(S42)時の画面上に表示する(S46)。
なお、金銭収納装置の初期設定(図4参照)において、ステップS44で「メニュー画面」ボタンを表示する、またはステップS45でメニュー画面を表示すると同時に、金銭収納装置40が開放されるように設定されていてもよい。
金銭収納装置40は、前板51に、開閉蓋43のように外面(表側)にスタンド等が取り付けられていてもよく、縦置き時においても、制御装置10に大判のタブレットを適用することができる。この場合には、金銭収納装置の姿勢検出(S30a,S30b、図7参照)において、斜めに立てかけて載置した制御装置10の姿勢(傾き)に合わせてステップS36の判定条件を設定する。また、金銭収納装置40の横置き時と縦置き時とで制御装置10の姿勢(傾き)が異なるように、スタンド44の形状等を設計することが好ましい。
前記実施形態においては、画面表示の自動回転機能およびNFC通信機能を有する制御装置によって金銭収納装置の姿勢を検出して開放制御しているが、これらの機能によらず金銭収納装置を開放制御することもできる。以下、本発明の別の実施形態について、図9を参照して説明する。図9は、本発明の別の実施形態に係る金銭収納装置用制御装置、および金銭収納装置用制御装置を使用する金銭収納装置の構成を示すブロック図である。前記実施形態(図1~8参照)と同一の要素については同じ符号を付し、説明を省略する。
(金銭収納装置用制御装置)
本実施形態に係る金銭収納装置用制御装置(以下、制御装置)10Aは、金銭収納装置40Aと組み合わせて売上登録装置(電子金銭登録機)100Aを構成する。制御装置10Aは、制御部1A、通信部21、記憶部23、入力操作部31、および表示部32を備える。制御部1Aは、ドロア設定部14Aおよびドロア姿勢検出部16A以外は図3に示す制御装置10の制御部1と同様の構成である。本実施形態に係る制御装置10Aは、画面表示の自動回転機能およびNFC通信機能がなくてもよく、前記実施形態と同様にスマートフォンやタブレット等を適用してもよいし、入力操作部31としてキーボードやマウス、表示部32として液晶ディスプレイ等を備えるノートPC等を適用することもできる。
(金銭収納装置)
金銭収納装置40Aは、図1A、図1B、および図2A~2Cに示す金銭収納装置40と同様の構造であり、ただし、図9に示すように、NFCタグ81,82に代えてRFタグ81A,82Aが取り付けられ、さらにRF受信部74を内蔵し、また、圧力センサ67(図2B参照)を備える。
RFタグ81AおよびRFタグ82Aは、RFID(Radio Frequency Identification)用のアンテナ、アナログ回路、および不揮発性メモリ等を備える公知のRFタグ(ICタグ)である。RFタグ81Aは、金銭収納装置40が横置きで使用されることをメモリに記憶し、紙幣トレイ53に取り付けられている。RFタグ82Aは、縦置きで使用されることをメモリに記憶し、紙幣トレイ54に取り付けられる。したがって、金銭収納装置40Aは、横置きで使用される場合にはRFタグ81Aを備え、縦置きで使用される場合にはRFタグ81Aを備える。RF受信部74は、公知のRFIDリーダーであり、RFタグ81A,82Aのメモリに記憶された情報を読み出す。
圧力センサ67は、金銭収納装置40Aが縦置きに載置されて当該金銭収納装置40Aの荷重が加わると、検出信号を出力するように構成され、検出信号は制御部71に入力される。そのために、圧力センサ67は、図2Bに示すように、金銭収納装置40Aが縦置き時に底面となる、第1開口面4aと対向する面に取り付けられた脚部47に接続されている。圧力センサ67は、脚部47の1つに取り付けられていてもよいし、2以上取り付けられていてもよい。また、金銭収納装置40Aは、当該金銭収納装置40Aの向きを検出することができればよく、圧力センサ67に代えて加速度センサを備えていてもよい。
(金銭収納装置用制御装置による制御方法)
本実施形態に係る制御装置10Aの、金銭収納装置40Aを制御する方法について、図4および図8を参照して、前記実施形態と異なるステップを説明する。ステップS11~S12においては、通信制御部13が、直接に通信部21を金銭収納装置40Aの通信部73とBluetooth接続させるか、USBで有線接続する。ステップS21においては、ドロア設定部14Aが、金銭収納装置40Aの記憶部72から横置き、縦置きの設定情報を読み出すと、金銭収納装置40Aの制御部71がRF受信部74にRFタグ81AまたはRFタグ82Aの情報を読み出させて、記憶部72および制御装置10Aの記憶部23に書き込む。したがって、ドロア設定部14Aは金銭収納装置の初期設定を行わず、ステップS41に移行する。
ユーザの操作によってステップS41が実行されると、ステップS30bを実行し、金銭収納装置40Aが設定された置き方であるか否かをドロア姿勢検出部16Aが検出する。本実施形態においては、ドロア姿勢検出部16Aが、金銭収納装置40Aの制御部71に圧力センサ67からの信号の有無を確認させる。信号有の場合は縦置きとして、設定と一致するかを判定する。一方、信号無の場合は横置きとみなして設定と一致するかを判定する。ドロア開放操作がされた(S42、図8参照)ときも、同様にステップS30bを実行する。
本実施形態においては、金銭収納装置40Aの姿勢が、縦置きかそれ以外かの2通りのみに判定される。したがって、例えば、図4に示す金銭収納装置40Aの最初の姿勢チェック(S30b,S43)後のステップS44で、表示部32に、金銭収納装置40Aの検出された姿勢を示す文字および図形(図5参照)と共にユーザに目視で確認するようにメッセージを表示したり、金銭収納装置40Aが開放されるように設定したりしてもよい。あるいは、金銭収納装置40Aは、横置き時に底面となる第2開口面4bの対向面にも、脚部47およびこれに接続する圧力センサ67を設けていてもよい。
制御装置10は、金銭収納装置40Aと接続してもよく、当該制御装置10の姿勢と、圧力センサ67により検出した金銭収納装置40Aの姿勢とから、金銭収納装置40Aの姿勢が設定と一致するか判定することができる。また、金銭収納装置40,40Aはプリンタ9を内蔵しなくてもよく、この場合には、売上登録装置100,100Aにおいて、プリンタ9を別途備えて、制御装置10,10Aと通信接続する。また、売上登録装置100,100Aにおいて、ICカードリーダー(図示省略)を備えて、制御装置10,10Aと通信接続してもよく、クレジットカード決済が可能となる。また、金銭収納装置40,40Aは外形が直方体に限られず、例えば、横置きにおいて上を向く第2開口面4bが、正面に向かって下がるように傾斜していたり凸状に湾曲していたりしてもよい。
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更実施が可能である。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
《請求項1》
互いに交差する2つの面のそれぞれに開口部が設けられた筐体と、前記開口部毎に設けられてそれぞれに対応する前記開口部を開閉する2つの開閉蓋と、前記開閉蓋毎に対応する前記開口部を当該開閉蓋で閉じた状態に施錠可能な施錠手段と、を備える金銭収納装置の、前記施錠手段を制御する金銭収納装置用制御装置であって、
前記施錠手段による施錠を前記開閉蓋毎に解錠制御する解錠制御手段と、
前記2つの開閉蓋の一方を、前記解錠制御手段が解錠制御可能とするように、ユーザの操作に基づいて設定する初期設定手段と、を備え、
前記解錠制御手段は、所定のユーザ操作が行われると、前記初期設定手段が設定した前記開閉蓋を解錠することを特徴とする金銭収納装置用制御装置。
《請求項2》
互いに交差する2つの面のそれぞれに開口部が設けられた筐体と、前記開口部毎に設けられてそれぞれに対応する前記開口部を開閉する2つの開閉蓋と、前記開閉蓋毎に対応する前記開口部を当該開閉蓋で閉じた状態に施錠可能な施錠手段と、を備える金銭収納装置の、前記施錠手段を制御する金銭収納装置用制御装置であって、
前記施錠手段による施錠を前記開閉蓋毎に解錠制御する解錠制御手段と、
前記金銭収納装置の姿勢を検知する姿勢検知手段と、を備え、
前記解錠制御手段は、所定のユーザ操作が行われ、かつ、前記姿勢検知手段が検知した前記金銭収納装置の姿勢が予め設定された姿勢であったときに、前記2つの開閉蓋のうちの予め設定された所定の一方を解錠することを特徴とする金銭収納装置用制御装置。
《請求項3》
前記姿勢検知手段は、当該金銭収納装置用制御装置の傾きを計測し、前記傾きに基づいて、前記金銭収納装置の姿勢を検知することを特徴とする請求項2に記載の金銭収納装置用制御装置。
《請求項4》
無線通信手段を備えて、前記金銭収納装置と無線通信接続可能であり、
前記金銭収納装置との無線通信により、前記施錠手段を解錠制御することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の金銭収納装置用制御装置。
《請求項5》
互いに交差する2つの面のそれぞれに開口部が設けられた筐体と、前記開口部毎に設けられてそれぞれに対応する前記開口部を開閉する2つの開閉蓋と、前記開閉蓋毎に対応する前記開口部を当該開閉蓋で閉じた状態に施錠可能な施錠手段と、を備える金銭収納装置、
および請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の金銭収納装置用制御装置を備える電子金銭登録機。
《請求項6》
互いに交差する2つの面のそれぞれに開口部が設けられた筐体と、前記開口部毎に設けられてそれぞれに対応する前記開口部を開閉する2つの開閉蓋と、前記開閉蓋毎に対応する前記開口部を当該開閉蓋で閉じた状態に施錠可能な施錠手段と、を備える金銭収納装置の、前記施錠手段をコンピュータで制御する開閉制御プログラムであって、
前記コンピュータを、
前記施錠手段による施錠を前記開閉蓋毎に解錠制御する解錠制御手段、
および、前記2つの開閉蓋の一方を、前記解錠制御手段が解錠制御可能とするように、ユーザの操作に基づいて設定する初期設定手段、として機能させ、
前記解錠制御手段は、所定のユーザ操作が行われると、前記初期設定手段が設定した前記開閉蓋を解錠することを特徴とする開閉制御プログラム。
《請求項7》
互いに交差する2つの面のそれぞれに開口部が設けられた筐体と、前記開口部毎に設けられてそれぞれに対応する前記開口部を開閉する2つの開閉蓋と、前記開閉蓋毎に対応する前記開口部を当該開閉蓋で閉じた状態に施錠可能な施錠手段と、を備える金銭収納装置の、前記施錠手段をコンピュータで制御する開閉制御プログラムであって、
前記コンピュータを、
前記施錠手段による施錠を前記開閉蓋毎に解錠制御する解錠制御手段、
および、前記金銭収納装置の姿勢を検知する姿勢検知手段、として機能させ、
前記解錠制御手段は、所定のユーザ操作が行われ、かつ、前記姿勢検知手段が検知した前記金銭収納装置の姿勢が予め設定された姿勢であったときに、前記2つの開閉蓋のうちの予め設定された所定の一方を解錠することを特徴とする開閉制御プログラム。
100,100A 売上登録装置(電子金銭登録機)
10,10A 制御装置(金銭収納装置用制御装置)
1,1A 制御部
11 売上登録部
12 プリンタ制御部
13 通信制御部
14 ドロア設定部(初期設定手段)
14A ドロア設定部
15 ドロア開閉機構制御部(解錠制御手段)
16,16A ドロア姿勢検出部(姿勢検知手段)
21 通信部
23 記憶部
24 加速度センサ
40,40A 金銭収納装置
4a 第1開口面
4b 第2開口面
41 筐体
43 開閉蓋
5 金銭収納ケース
51 前板(開閉蓋)
6 開閉機構
67 圧力センサ
73 通信部
9 プリンタ

Claims (7)

  1. 互いに交差する2つの面のそれぞれに開口部が設けられた筐体と、前記開口部毎に設けられてそれぞれに対応する前記開口部を開閉する2つの開閉蓋と、前記開閉蓋毎に対応する前記開口部を当該開閉蓋で閉じた状態に施錠可能な施錠手段と、を備える金銭収納装置の、前記施錠手段を制御する金銭収納装置用制御装置であって、
    前記施錠手段による施錠を前記開閉蓋毎に解錠制御する解錠制御手段と、
    前記2つの開閉蓋の一方を、前記解錠制御手段が解錠制御可能とするように、ユーザの操作に基づいて設定する初期設定手段と、を備え、
    前記解錠制御手段は、所定のユーザ操作が行われると、前記初期設定手段が設定した前記開閉蓋を解錠することを特徴とする金銭収納装置用制御装置。
  2. 互いに交差する2つの面のそれぞれに開口部が設けられた筐体と、前記開口部毎に設けられてそれぞれに対応する前記開口部を開閉する2つの開閉蓋と、前記開閉蓋毎に対応する前記開口部を当該開閉蓋で閉じた状態に施錠可能な施錠手段と、を備える金銭収納装置の、前記施錠手段を制御する金銭収納装置用制御装置であって、
    前記施錠手段による施錠を前記開閉蓋毎に解錠制御する解錠制御手段と、
    前記金銭収納装置の姿勢を検知する姿勢検知手段と、を備え、
    前記解錠制御手段は、所定のユーザ操作が行われ、かつ、前記姿勢検知手段が検知した前記金銭収納装置の姿勢が予め設定された姿勢であったときに、前記2つの開閉蓋のうちの予め設定された所定の一方を解錠することを特徴とする金銭収納装置用制御装置。
  3. 前記姿勢検知手段は、当該金銭収納装置用制御装置の傾きを計測し、前記傾きに基づいて、前記金銭収納装置の姿勢を検知することを特徴とする請求項2に記載の金銭収納装置用制御装置。
  4. 無線通信手段を備えて、前記金銭収納装置と無線通信接続可能であり、
    前記金銭収納装置との無線通信により、前記施錠手段を解錠制御することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の金銭収納装置用制御装置。
  5. 互いに交差する2つの面のそれぞれに開口部が設けられた筐体と、前記開口部毎に設けられてそれぞれに対応する前記開口部を開閉する2つの開閉蓋と、前記開閉蓋毎に対応する前記開口部を当該開閉蓋で閉じた状態に施錠可能な施錠手段と、を備える金銭収納装置、
    および請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の金銭収納装置用制御装置を備える電子金銭登録機。
  6. 互いに交差する2つの面のそれぞれに開口部が設けられた筐体と、前記開口部毎に設けられてそれぞれに対応する前記開口部を開閉する2つの開閉蓋と、前記開閉蓋毎に対応する前記開口部を当該開閉蓋で閉じた状態に施錠可能な施錠手段と、を備える金銭収納装置の、前記施錠手段をコンピュータで制御する開閉制御プログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記施錠手段による施錠を前記開閉蓋毎に解錠制御する解錠制御手段、
    および、前記2つの開閉蓋の一方を、前記解錠制御手段が解錠制御可能とするように、ユーザの操作に基づいて設定する初期設定手段、として機能させ、
    前記解錠制御手段は、所定のユーザ操作が行われると、前記初期設定手段が設定した前記開閉蓋を解錠することを特徴とする開閉制御プログラム。
  7. 互いに交差する2つの面のそれぞれに開口部が設けられた筐体と、前記開口部毎に設けられてそれぞれに対応する前記開口部を開閉する2つの開閉蓋と、前記開閉蓋毎に対応する前記開口部を当該開閉蓋で閉じた状態に施錠可能な施錠手段と、を備える金銭収納装置の、前記施錠手段をコンピュータで制御する開閉制御プログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記施錠手段による施錠を前記開閉蓋毎に解錠制御する解錠制御手段、
    および、前記金銭収納装置の姿勢を検知する姿勢検知手段、として機能させ、
    前記解錠制御手段は、所定のユーザ操作が行われ、かつ、前記姿勢検知手段が検知した前記金銭収納装置の姿勢が予め設定された姿勢であったときに、前記2つの開閉蓋のうちの予め設定された所定の一方を解錠することを特徴とする開閉制御プログラム。
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