JP7207015B2 - 液体吐出ヘッド制御回路、液体吐出ヘッド、及び液体吐出装置 - Google Patents

液体吐出ヘッド制御回路、液体吐出ヘッド、及び液体吐出装置 Download PDF

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本発明は、液体吐出ヘッド制御回路、液体吐出ヘッド、及び液体吐出装置に関する。
インクジェットプリンター等の液体吐出装置は、プリントヘッドに設けられた圧電素子を駆動信号により駆動することで、キャビティーに充填されたインク等の液体をノズルから吐出し、記録媒体上に文字や画像を形成する。このような液体吐出装置において、プリントヘッドに不具合が生じた場合、ノズルから正常に液体を吐出できなくなる吐出異常が生じるおそれがある。このような吐出異常が生じた場合、ノズルから吐出されるインクの吐出精度が低下し、記録媒体上に形成される画像の品質が低下するおそれがある。
特許文献1には、プリントヘッド(液体吐出ヘッド)に入力される複数の信号に応じて、正常な印字品質を満たすドットの形成が可能か否かを、プリントヘッド自身で判別する自己診断機能を有するプリントヘッドが開示されている。
特開2017-114020号公報
しかしながら、特許文献1に記載のプリントヘッドにおいて、自己診断機能を実行するための複数の信号波形にノイズが重畳することで、当該信号波形に歪みが生じた場合、自己診断機能が正常に実行されないおそれがある。
本発明に係る液体吐出ヘッド制御回路の一態様は、
ノズルから液体を吐出する液体吐出ヘッドの動作を制御する液体吐出ヘッド制御回路であって、
前記液体吐出ヘッドは、
駆動信号に基づいて駆動することで前記ノズルから液体を吐出させる駆動素子と、
第1診断信号及び第2診断信号に基づいて自己診断する診断回路と、
一対の第1差動信号を前記第1診断信号に復元する復元回路と、
前記駆動信号の前記駆動素子への供給を制御する駆動信号選択回路と、
前記駆動信号選択回路と電気的に接続されている第1端子と、
前記復元回路と電気的に接続されている第2端子、第3端子、第4端子、及び第5端子と、
を有し、
前記液体吐出ヘッド制御回路は、
前記第1診断信号の基となる基診断信号を前記一対の第1差動信号に変換する変換回路と、
前記第1端子と電気的に接続され、前記駆動信号選択回路に供給される第1基準電圧信号を伝搬する第1配線と、
前記第2端子と電気的に接続され、前記復元回路に供給される第2基準電圧信号を伝搬する第2配線と、
前記第3端子と電気的に接続され、前記復元回路に供給される前記第2基準電圧信号を伝搬する第3配線と、
前記第4端子と電気的に接続され、前記一対の第1差動信号の内の一方の信号を伝搬する第4配線と、
前記第5端子と電気的に接続され、前記一対の第1差動信号の内の他方の信号を伝搬する第5配線と、
前記駆動信号を出力する駆動信号出力回路と、
を備え、
前記第4配線と前記第5配線とは並んで配置され、
前記第4配線と前記第5配線とが並ぶ方向に沿って、
前記第4配線と前記第2配線とが隣り合って位置し、
前記第5配線と前記第3配線とが隣り合って位置し、
前記第4配線及び前記第5配線は、前記第2配線と前記第3配線との間に位置している。
本発明に係る液体吐出ヘッド制御回路の一態様は、
ノズルから液体を吐出する液体吐出ヘッドの動作を制御する液体吐出ヘッド制御回路であって、
前記液体吐出ヘッドは、
駆動信号に基づいて駆動することで前記ノズルから液体を吐出させる駆動素子と、
第1診断信号及び第2診断信号に基づいて自己診断する診断回路と、
一対の第1差動信号を前記第1診断信号に復元する復元回路と、
前記駆動信号の前記駆動素子への供給を制御する駆動信号選択回路と、
前記駆動信号選択回路と電気的に接続されている第1端子と、
前記復元回路と電気的に接続されている第2端子、第3端子、第4端子、及び第5端子と、
を有し、
前記液体吐出ヘッド制御回路は、
前記第1診断信号の基となる基診断信号を前記一対の第1差動信号に変換する変換回路と、
前記第1端子と電気的に接続され、前記駆動信号選択回路に供給される第1基準電圧信号を伝搬する第1配線と、
前記第2端子と電気的に接続され、前記復元回路に供給される第2基準電圧信号を伝搬する第2配線と、
前記第3端子と電気的に接続され、前記復元回路に供給される前記第2基準電圧信号を伝搬する第3配線と、
前記第4端子と電気的に接続され、前記一対の第1差動信号の内の一方の信号を伝搬する第4配線と、
前記第5端子と電気的に接続され、前記一対の第1差動信号の内の他方の信号を伝搬する第5配線と、
前記駆動信号を出力する駆動信号出力回路と、
を備え、
前記第4配線と前記第5配線とは並んで配置され、
前記第4配線と前記第5配線とが並ぶ方向と交差する方向において、
前記第2配線は、前記第4配線と一部が重なって位置し、
前記第3配線は、前記第5配線と一部が重なって位置している。
前記液体吐出ヘッド制御回路の一態様において、
前記変換回路は、クロック信号の基となる基クロック信号を一対の第2差動信号に変換し、
前記第4配線は、前記一対の第2差動信号の内の一方の信号を伝搬する配線を兼ね、
前記第5配線は、前記一対の第2差動信号の内の他方の信号を伝搬する配線を兼ねても
よい。
前記液体吐出ヘッド制御回路の一態様において、
前記変換回路は、前記駆動信号の波形選択を規定する印刷データ信号の基となる基印刷データ信号を一対の第3差動信号に変換し、
前記第4配線は、前記一対の第3差動信号の内の一方の信号を伝搬する配線を兼ね、
前記第5配線は、前記一対の第3差動信号の内の他方の信号を伝搬する配線を兼ねてもよい。
前記液体吐出ヘッド制御回路の一態様において、
前記診断回路は、前記第1診断信号及び前記第2診断信号に加え、第3診断信号及び第4診断信号に基づいて前記自己診断を行ってもよい。
前記液体吐出ヘッド制御回路の一態様において、
前記液体吐出ヘッドは、
前記駆動信号選択回路と電気的に接続されている第6端子と、
前記復元回路と電気的に接続されている第7端子と、
を有し、
前記液体吐出ヘッド制御回路は、
前記第6端子と電気的に接続され、前記駆動信号選択回路に供給される前記第1基準電圧信号を伝搬する第6配線と、
前記第7端子と電気的に接続され、前記第3診断信号を伝搬する第7配線と、
を備え、
前記第4配線と前記第5配線とが並ぶ方向に沿って、
前記第7配線は、前記第1配線及び前記第6配線と隣り合って位置していてもよい。
本発明に係る液体吐出ヘッドの一態様は、
駆動信号に基づいて駆動することでノズルから液体を吐出させる駆動素子と、
第1診断信号及び第2診断信号に基づいて自己診断する診断回路と、
一対の第1差動信号を前記第1診断信号に復元する復元回路と、
前記駆動信号の前記駆動素子への供給を制御する駆動信号選択回路と、
前記駆動信号選択回路と電気的に接続されている第1端子と、
前記復元回路と電気的に接続されている第2端子、第3端子、第4端子、及び第5端子と、
を備え、
前記第1端子には、前記駆動信号選択回路に供給される第1基準電圧信号が入力され、
前記第2端子には、前記復元回路に供給される第2基準電圧信号が入力され、
前記第3端子には、前記復元回路に供給される前記第2基準電圧信号が入力され、
前記第4端子には、前記復元回路に供給される前記一対の第1差動信号の内の一方の信号が入力され、
前記第5端子には、前記復元回路に供給される前記一対の第1差動信号の内の他方の信号が入力され、
前記第4端子と前記第5端子とは並んで配置され、
前記第4端子と前記第5端子とが並ぶ方向に沿って、
前記第4端子と前記第2端子とが隣り合って位置し、
前記第5端子と前記第3端子とが隣り合って位置し、
前記第4端子及び前記第5端子は、前記第2端子と前記第3端子との間に位置している。
本発明に係る液体吐出ヘッドの一態様は、
駆動信号に基づいて駆動することでノズルから液体を吐出させる駆動素子と、
第1診断信号及び第2診断信号に基づいて自己診断する診断回路と、
一対の第1差動信号を前記第1診断信号に復元する復元回路と、
前記駆動信号の前記駆動素子への供給を制御する駆動信号選択回路と、
前記駆動信号選択回路と電気的に接続されている第1端子と、
前記復元回路と電気的に接続されている第2端子、第3端子、第4端子、及び第5端子と、
を備え、
前記第1端子には、前記駆動信号選択回路に供給される第1基準電圧信号が入力され、
前記第2端子には、前記復元回路に供給される第2基準電圧信号が入力され、
前記第3端子には、前記復元回路に供給される前記第2基準電圧信号が入力され、
前記第4端子には、前記復元回路に供給される前記一対の第1差動信号の内の一方の信号が入力され、
前記第5端子には、前記復元回路に供給される前記一対の第1差動信号の内の他方の信号が入力され、
前記第4端子と前記第5端子とは並んで配置され、
前記第4端子と前記第5端子とが並ぶ方向と交差する方向において、
前記第2端子は、前記第4端子と一部が重なって位置し、
前記第3端子は、前記第5端子と一部が重なって位置している。
本発明に係る液体吐出ヘッドの一態様は、
前記復元回路は、一対の第2差動信号をクロック信号に復元し、
前記第4端子は、前記一対の第2差動信号の内の一方の信号が供給される端子を兼ね、
前記第5端子は、前記一対の第2差動信号の内の他方の信号が供給される端子を兼ねてもよい。
本発明に係る液体吐出ヘッドの一態様は、
前記復元回路は、一対の第3差動信号を前記駆動信号の波形選択を規定する印刷データ信号に復元し、
前記第4端子は、前記一対の第3差動信号の内の一方の信号が供給される端子を兼ね、
前記第5端子は、前記一対の第3差動信号の内の他方の信号が供給される端子を兼ねてもよい。
本発明に係る液体吐出ヘッドの一態様は、
前記診断回路は、前記第1診断信号及び前記第2診断信号に加え、第3診断信号及び第4診断信号に基づいて前記自己診断を行ってもよい。
本発明に係る液体吐出ヘッドの一態様は、
前記駆動信号選択回路と電気的に接続されている第6端子と、
前記復元回路と電気的に接続されている第7端子と、
を備え、
前記第6端子には、前記駆動信号選択回路に供給される前記第1基準電圧信号が入力され、
前記第7端子には、前記第3診断信号が入力され、
前記第4端子と前記第5端子とが並ぶ方向に沿って、
前記第7端子は、前記第1端子及び前記第6端子と隣り合って位置していてもよい。
本発明に係る液体吐出装置の一態様は、
ノズルから液体を吐出する液体吐出ヘッドと、
前記液体吐出ヘッドの動作を制御する液体吐出ヘッド制御回路と、
を備え、
前記液体吐出ヘッドは、
駆動信号に基づいて駆動することで前記ノズルから液体を吐出させる駆動素子と、
第1診断信号及び第2診断信号に基づいて自己診断する診断回路と、
一対の第1差動信号を前記第1診断信号に復元する復元回路と、
前記駆動信号の前記駆動素子への供給を制御する駆動信号選択回路と、
前記駆動信号選択回路と電気的に接続されている第1端子と、
前記復元回路と電気的に接続されている第2端子、第3端子、第4端子、及び第5端子と、
を有し、
前記液体吐出ヘッド制御回路は、
前記第1診断信号の基となる基診断信号を前記一対の第1差動信号に変換する変換回路と、
前記第1端子と電気的に接続され、前記駆動信号選択回路に供給される第1基準電圧信号を伝搬する第1配線と、
前記第2端子と電気的に接続され、前記復元回路に供給される第2基準電圧信号を伝搬する第2配線と、
前記第3端子と電気的に接続され、前記復元回路に供給される前記第2基準電圧信号を伝搬する第3配線と、
前記一対の第1差動信号の内の一方の信号を伝搬する第4配線と、
前記一対の第1差動信号の内の他方の信号を伝搬する第5配線と、
前記駆動信号を出力する駆動信号出力回路と、
を有し、
前記第1配線と前記第1端子とは第1接触部で電気的に接触し、
前記第2配線と前記第2端子とは第2接触部で電気的に接触し、
前記第3配線と前記第3端子とは第3接触部で電気的に接触し、
前記第4配線と前記第4端子とは第4接触部で電気的に接触し、
前記第5配線と前記第5端子とは第5接触部で電気的に接触し、
前記第4接触部と前記第5接触部とは並んで配置され、
前記第4接触部と前記第5接触部とが並ぶ方向に沿って、
前記第2接触部は、前記第4接触部と隣り合って位置し、
前記第3接触部は、前記第5接触部と隣り合って位置し、
前記第4接触部及び前記第5接触部は、前記第2接触部と前記第3接触部との間に位置している。
本発明に係る液体吐出装置の一態様は、
ノズルから液体を吐出する液体吐出ヘッドと、
前記液体吐出ヘッドの動作を制御する液体吐出ヘッド制御回路と、
を備え、
前記液体吐出ヘッドは、
駆動信号に基づいて駆動することで前記ノズルから液体を吐出させる駆動素子と、
第1診断信号及び第2診断信号に基づいて自己診断する診断回路と、
一対の第1差動信号を前記第1診断信号に復元する復元回路と、
前記駆動信号の前記駆動素子への供給を制御する駆動信号選択回路と、
前記駆動信号選択回路と電気的に接続されている第1端子と、
前記復元回路と電気的に接続されている第2端子、第3端子、第4端子、及び第5端子と、
を有し、
前記液体吐出ヘッド制御回路は、
前記第1診断信号の基となる基診断信号を前記一対の第1差動信号に変換する変換回路
と、
前記第1端子と電気的に接続され、前記駆動信号選択回路に供給される第1基準電圧信号を伝搬する第1配線と、
前記第2端子と電気的に接続され、前記復元回路に供給される第2基準電圧信号を伝搬する第2配線と、
前記第3端子と電気的に接続され、前記復元回路に供給される前記第2基準電圧信号を伝搬する第3配線と、
前記一対の第1差動信号の内の一方の信号を伝搬する第4配線と、
前記一対の第1差動信号の内の他方の信号を伝搬する第5配線と、
前記駆動信号を出力する駆動信号出力回路と、
を備え、
前記第1配線と前記第1端子とは第1接触部で電気的に接触し、
前記第2配線と前記第2端子とは第2接触部で電気的に接触し、
前記第3配線と前記第3端子とは第3接触部で電気的に接触し、
前記第4配線と前記第4端子とは第4接触部で電気的に接触し、
前記第5配線と前記第5端子とは第5接触部で電気的に接触し、
前記第4接触部と前記第5接触部とは並んで配置され、
前記第4接触部と前記第5接触部とが並ぶ方向と交差する方向において、
前記第2接触部は、前記第4接触部と一部が重なって位置し、
前記第3接触部は、前記第5接触部と一部が重なって位置している。
前記液体吐出装置の一態様において、
前記変換回路は、クロック信号の基となる基クロック信号を一対の第2差動信号に変換し、
前記第4配線は、前記一対の第2差動信号の内の一方の信号を伝搬する配線を兼ね、
前記第5配線は、前記一対の第2差動信号の内の他方の信号を伝搬する配線を兼ねてもよい。
前記液体吐出装置の一態様において、
前記変換回路は、前記駆動信号の波形選択を規定する印刷データ信号の基となる基印刷データ信号を一対の第3差動信号に変換し、
前記第4配線は、前記一対の第3差動信号の内の一方の信号を伝搬する配線を兼ね、
前記第5配線は、前記一対の第3差動信号の内の他方の信号を伝搬する配線を兼ねてもよい。
前記液体吐出装置の一態様において、
前記診断回路は、前記第1診断信号及び前記第2診断信号に加え、第3診断信号及び第4診断信号に基づいて前記自己診断を行ってもよい。
前記液体吐出装置の一態様において、
前記液体吐出ヘッドは、
前記駆動信号選択回路と電気的に接続されている第6端子と、
前記復元回路と電気的に接続されている第7端子と、
を有し、
前記液体吐出ヘッド制御回路は、
前記第6端子と電気的に接続され、前記駆動信号選択回路に供給される前記第1基準電圧信号を伝搬する第6配線と、
前記第7端子と電気的に接続され、前記第3診断信号を伝搬する第7配線と、
を有し、
前記第6配線と前記第6端子とは第6接触部で電気的に接触し、
前記第7配線と前記第7端子とは第7接触部で電気的に接触し、
前記第4接触部と前記第5接触部とが並ぶ方向に沿って、
前記第7接触部は、前記第1接触部及び前記第6接触部と隣り合って位置していてもよい。
液体吐出装置の概略構成を示す図である。 液体吐出装置の電気的な構成を示すブロック図である。 駆動信号COMA,COMBの一例を示す図である。 駆動信号VOUTの一例を示す図である。 駆動信号選択回路の構成を示す図である。 デコーダーにおけるデコード内容を示す図である。 吐出部の1個分に対応する選択回路の構成を示す図である。 駆動信号選択回路の動作を説明するための図である。 液体吐出装置の内部構成を概略的に示す図である。 ケーブルの構成を示す図である。 液体吐出ヘッドの構成を示す斜視図である。 インク吐出面の構成を示す平面図である。 複数の吐出部の内の1つの概略構成を示す図である。 ヘッド基板を面321から見た場合の平面図である。 コネクターの構成を示す図である。 ケーブルがコネクターに取り付けられた場合の具体例を説明するための図である。 ケーブル19aで伝搬され、コネクター350aを介して液体吐出ヘッド21に入力される信号の詳細を示す図である。 ケーブル19bで伝搬され、コネクター350bを介して液体吐出ヘッド21に入力される信号の詳細を示す図である。 ケーブル19cで伝搬され、コネクター350cを介して液体吐出ヘッド21に入力される信号の詳細を示す図である。 ケーブル19dで伝搬され、コネクター350dを介して液体吐出ヘッド21に入力される信号の詳細を示す図である。 ケーブル19eで伝搬され、コネクター350eを介して液体吐出ヘッド21に入力される信号の詳細を示す図である。 ケーブル19fで伝搬され、コネクター350fを介して液体吐出ヘッド21に入力される信号の詳細を示す図である。 ケーブル19gで伝搬され、コネクター350gを介して液体吐出ヘッド21に入力される信号の詳細を示す図である。 ケーブル19hで伝搬され、コネクター350hを介して液体吐出ヘッド21に入力される信号の詳細を示す図である。 第2実施形態のケーブル19bで伝搬され、コネクター350bを介して液体吐出ヘッド21に入力される信号の詳細を示す図である。 第3実施形態のケーブル19aで伝搬され、コネクター350aを介して液体吐出ヘッド21に入力される信号の詳細を示す図である。 第3実施形態のケーブル19bで伝搬され、コネクター350bを介して液体吐出ヘッド21に入力される信号の詳細を示す図である。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて説明する。用いる図面は説明の便宜上のものである。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必
須構成要件であるとは限らない。
1 第1実施形態
1.1 液体吐出装置の概要
図1は、液体吐出装置1の概略構成を示す図である。液体吐出装置1は、液体の一例としてのインクを吐出する液体吐出ヘッド21が搭載されたキャリッジ20が往復動し、搬送される媒体Pに対してインクを吐出することで、媒体Pに対して画像を形成するシリアル印刷方式のインクジェットプリンターである。以下の説明では、キャリッジ20が移動する方向をX方向、媒体Pが搬送される方向をY方向、インクが吐出される方向をZ方向として説明する。なお、X方向、Y方向及びZ方向は互いに直交する方向として説明を行う。また、媒体Pとしては、印刷用紙、樹脂フィルム、布帛等の任意の印刷対象を用いることができる。
液体吐出装置1は、液体容器2、制御機構10、キャリッジ20、移動機構30及び搬送機構40を備える。
液体容器2には、媒体Pに吐出される複数種類のインクが貯留されている。液体容器2に貯留されるインクの色彩としては、ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー、レッド、グレー等が挙げられる。このようなインクが貯留される液体容器2としては、インクカートリッジや、可撓性のフィルムで形成された袋状のインクパック、インクの補充が可能なインクタンク等が用いられる。
制御機構10は、例えばCPU(Central Processing Unit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の処理回路と半導体メモリ等の記憶回路とを含み、液体吐出装置1の各要素を制御する。具体的には、制御機構10は、制御信号Ctrl-H,Ctrl-C,Ctrl-Tを生成し、液体吐出装置1の各種構成に出力する。
キャリッジ20には、液体吐出ヘッド21が搭載されている。液体吐出ヘッド21には、複数の信号を含む制御信号Ctrl-Hが入力される。液体吐出ヘッド21は、制御信号Ctrl-Hに基づいて、液体容器2から供給されるインクを吐出する。なお、液体容器2は、キャリッジ20に搭載されていてもよい。
移動機構30は、キャリッジモーター31及び無端ベルト32を含む。キャリッジモーター31には、制御信号Ctrl-Cに基づく信号が入力される。キャリッジモーター31は、制御信号Ctrl-Cに基づいて動作する。無端ベルト32には、キャリッジ20が固定される。無端ベルト32は、キャリッジモーター31の動作に従って回転する。これにより、無端ベルト32に固定されたキャリッジ20がX方向に沿って往復動する。なお、制御信号Ctrl-Cは、不図示のキャリッジモータードライバーにおいて、キャリッジモーター31を動作させるために、より適した形式の信号に変換されてもよい。
搬送機構40は、搬送モーター41及び搬送ローラー42を含む。搬送モーター41には、制御信号Ctrl-Tに基づく信号が入力される。搬送モーター41は、制御信号Ctrl-Tに基づいて動作する。搬送ローラー42は、搬送モーター41の動作に従って回転する。この搬送ローラー42の回転に従って媒体PがY方向に搬送される。なお、制御信号Ctrl-Tは、不図示の搬送モータードライバーにおいて、搬送モーター41を動作させるために、より適した形式の信号に変換されてもよい。
以上のように液体吐出装置1は、搬送機構40による媒体Pの搬送と、移動機構30によるキャリッジ20の往復動とに連動して、キャリッジ20に搭載された液体吐出ヘッド21からインクが吐出される。これにより、液体吐出装置1は、媒体Pに所望の画像を形
成する。
1.2 液体吐出装置の電気構成
図2は、液体吐出装置1の電気的な構成を示すブロック図である。液体吐出装置1は、制御機構10と、液体吐出ヘッド21とを含む。なお、図2において液体吐出ヘッド21は、n個の駆動信号選択回路200を有するとして説明する。
制御機構10は、変換回路70、駆動信号出力回路50-1~50-n、第1電源電圧出力回路51、第2電源電圧出力回路52、及び制御回路100を含む。制御回路100は、例えば、マイクロコントローラー等のプロセッサーを含む。そして、制御回路100は、ホストコンピューターから入力される画像データ等の各種信号に基づいて、液体吐出装置1を制御するためのデータや各種信号を生成し出力する。
具体的には、制御回路100は、液体吐出装置1を制御するための基診断信号oDIG1~oDIG4、基クロック信号oSCK、基印刷データ信号oSI1~oSIn、基ラッチ信号oLAT、基チェンジ信号oCHa,oCHb、及び基駆動信号dA1~dAn,dB1~dBnを生成し出力する。
基診断信号oDIG1~oDIG4は、液体吐出ヘッド21が液体の正常な吐出が可能か否かを診断するための4つの診断信号DIG1~DIG4の基となる信号である。基診断信号oDIG1,oDIG2のそれぞれは、変換回路70に入力される。また、基診断信号oDIG3,oDIG4のそれぞれは、液体吐出ヘッド21に入力される。すなわち、制御回路100は、液体吐出ヘッド21の自己診断に用いられる診断信号DIG1~DIG4の基となる基診断信号oDIG1~oDIG4を生成し出力する基診断信号出力回路として機能する。
基クロック信号oSCK、基印刷データ信号oSI1~oSIn、基ラッチ信号oLAT、及び基チェンジ信号oCHa,oCHbは、液体吐出ヘッド21の動作を制御するためのクロック信号SCK、印刷データ信号SI1~SIn、ラッチ信号LAT、及びチェンジ信号CHa,CHbの基となる信号である。基クロック信号oSCK、及び基印刷データ信号oSI1~oSInのそれぞれは、変換回路70に入力される。また、基ラッチ信号oLAT、及び基チェンジ信号oCHa,oCHbのそれぞれは、液体吐出ヘッド21に入力される。
変換回路70は、入力される基診断信号oDIG1,oDIG2、基クロック信号oSCK、及び基印刷データ信号oSI1~oSInのそれぞれを、一対の差動信号に変換する。具体的には、変換回路70は、基診断信号oDIG1,oDIG2のそれぞれを、一対の差動診断信号dDIG1,dDIG2のそれぞれに変換する。また、変換回路70は、基クロック信号oSCKを、一対の差動クロック信号dSCKに変換する。また、変換回路70は、基印刷データ信号oSI1~oSInのそれぞれを、一対の差動印刷データ信号dSI1~dSInに変換する。そして、変換回路70は、差動診断信号dDIG1,dDIG2、差動クロック信号dSCK、及び差動印刷データ信号dSI1~dSInのそれぞれを、液体吐出ヘッド21に出力する。ここで、基診断信号oDIG1が基診断信号の一例であり、一対の差動診断信号dDIG1が第1差動信号の一例であり、一対の差動クロック信号dSCKが一対の第2差動信号の一例であり、基印刷データ信号oSIが基印刷データ信号の一例であり、一対の差動印刷データ信号dSI1が第3差動信号の一例である。また、診断信号DIG1が第1診断信号の一例であり、診断信号DIG2が第2診断信号の一例であり、診断信号DIG3が第3診断信号の一例であり、診断信号DIG4が第4診断信号の一例である。
ここで、変換回路70は、例えば、LVDS(Low Voltage Differential Signaling)転送方式の差動信号に変換する。LVDS転送方式の差動信号はその振幅が350mV程度であるため高速データ転送を実現することができる。なお、変換回路70は、LVDS転送方式以外のLVPECL(Low Voltage Positive Emitter Coupled Logic)転送方式や、CML(Current Mode Logic)転送方式等の各種の高速転送方式の差動信号に変換してもよい。
また、本実施形態における液体吐出装置1では、基診断信号oDIG1~oDIG4のそれぞれと、基クロック信号oSCK、基印刷データ信号oSI1、基ラッチ信号oLAT、及び基チェンジ信号oCHaのそれぞれとは、共通の配線で伝搬される。具体的には、基診断信号oDIG1と基クロック信号oSCKとが共通の配線で伝搬され、基診断信号oDIG2と基印刷データ信号oSIとが共通の配線で伝搬され、基診断信号oDIG3と基ラッチ信号oLATとが共通の配線で伝搬され、基診断信号oDIG4と基チェンジ信号oCHaとが共通の配線で伝搬される。また、差動診断信号dDIG1,dDIG2のそれぞれと、差動クロック信号dSCK、及び差動印刷データ信号dSI1のそれぞれとは、共通の配線で伝搬される。具体的には、差動診断信号dDIG1と差動クロック信号dSCKとが共通の配線で伝搬され、差動診断信号dDIG2と差動印刷データ信号dSI1とが共通の配線で伝搬される。
基駆動信号dA1~dAn,dB1~dBnは、デジタルの信号であって、液体吐出ヘッド21が有する駆動素子の一例としての圧電素子60を駆動させるための駆動信号COMA1~COMAn,COMB1~COMBnの基なる信号である。基駆動信号dA1~dAn,dB1~dBnのそれぞれは、対応する駆動信号出力回路50-1~50-nに入力される。なお、以下の説明では、基駆動信号dAi,dBi(i=1~nのいずれか)が、対応する駆動信号出力回路50-iに入力されるとして説明する。
駆動信号出力回路50-iは、入力された基駆動信号dAiを、デジタル/アナログ信号変換し、変換されたアナログ信号をD級増幅することで駆動信号COMAiを生成する。また、駆動信号出力回路50-iは、入力された基駆動信号dBiを、デジタル/アナログ信号変換し、変換されたアナログ信号をD級増幅することで駆動信号COMBiを生成する。すなわち、駆動信号出力回路50-iは、基駆動信号dAiに基づいて駆動信号COMAiを生成するD級増幅回路と、基駆動信号dBiに基づいて駆動信号COMBiを生成するD級増幅回路との2つのD級増幅回路を含む。なお、基駆動信号dAi,dBiは、駆動信号COMAi,COMBiの波形を規定することができる信号であればよく、アナログ信号であってもよい。また、駆動信号出力回路50-iが有する2つのD級増幅回路は、基駆動信号dAi,dBiで規定される波形を増幅できればよく、A級増幅回路、B級増幅回路、又はAB級増幅回路等で構成されてもよい。
また、駆動信号出力回路50iは、駆動信号COMAi,COMBiの基準電位を示す電圧VBSiを生成し出力する。電圧VBSは、例えば、電圧値が0Vのグラウンド電位の信号であってもよく、電圧値が6V等の直流電圧の信号であってもよい。
そして、駆動信号出力回路50-iは、生成した駆動信号COMAi,COMBi、及び電圧VBSを液体吐出ヘッド21に出力する。ここで、駆動信号出力回路50-1~50-nはいずれも同様の構成であり、以下の説明において駆動信号出力回路50と称する場合がある。また、駆動信号出力回路50には、基駆動信号dA,dBが入力され、駆動信号COMA,COMB、及び電圧VBSを生成するとして説明を行う場合がある。ここで、駆動信号COMA,COMBの少なくとも一方が駆動信号の一例である。
制御回路100は、図1に示す移動機構30に対して、液体吐出ヘッド21が搭載され
るキャリッジ20の往復動を制御する為の制御信号Ctrl-Cを生成し出力する。また、制御回路100は、図1に示す搬送機構40に対して、媒体Pの搬送を制御する為の制御信号Ctrl-Tを生成し出力する。
第1電源電圧出力回路51は、電圧VDDを生成する。電圧VDDは、制御機構10、及び液体吐出ヘッド21の各種構成の電源電圧である。第1電源電圧出力回路51は、制御機構10、及び液体吐出ヘッド21の各種構成に適した複数の電圧値の電圧VDDを生成してもよい。第1電源電圧出力回路51は、電圧VDDを液体吐出ヘッド21に出力する。
第2電源電圧出力回路52は、電圧VHVを生成する。電圧VHVは、電圧VDDよりも電圧値の大きな信号であって、駆動信号出力回路50-1~50-nが有する2つのD級増幅回路の増幅電圧の基となる。また、電圧VHVは、液体吐出ヘッド21が有する駆動信号選択回路200-1~200-nにも入力される。すなわち、第2電源電圧出力回路52は、電圧VHVを液体吐出ヘッド21にも出力する。
以上のように制御機構10は、液体吐出ヘッド21の動作を制御するための制御信号Ctrl-Hとして、上述した各種信号、及び電圧を液体吐出ヘッド21に出力する。また、制御機構10は、液体吐出ヘッド21のグラウンド電位を規定するグラウンド信号GND1,GND2を液体吐出ヘッド21に出力する。
液体吐出ヘッド21は、復元回路130、駆動信号選択回路200-1~200-n、診断回路240、及び複数の吐出部600を含む。
復元回路130には、差動診断信号dDIG1,dDIG2、差動クロック信号dSCK、差動印刷データ信号dSI1~dSIn、基診断信号oDIG3,oDIG4、基ラッチ信号oLAT、及び基チェンジ信号oCHa,oCHbが入力される。そして、復元回路130は、入力される各種信号に基づいて、差動信号をシングルエンド信号に復元する。
具体的には、復元回路130は、入力される基ラッチ信号oLAT、及び基チェンジ信号oCHA,oCHbで規定されるタイミングに基づいて、差動診断信号dDIG1,dDIG2、差動クロック信号dSCK、及び差動印刷データ信号dSI1~dSInをシングルエンド信号に復元する。換言すれば、復元回路130は、一対の差動診断信号dDIG1を診断信号DIG1に復元する。これにより、差動診断信号dDIG1,dDIG2は、シングルエンド信号の診断信号DIG1,DIG2に復元される。また、差動クロック信号dSCKは、シングルエンド信号であるクロック信号SCKに復元される。また、差動印刷データ信号dSI1~dSInは、シングルエンド信号である印刷データ信号SI1~SInに復元される。そして、復元回路130は、復元されたシングルエンド信号の診断信号DIG1,DIG2、クロック信号SCK、及び印刷データ信号SI1~SInを出力する。
また、復元回路130に入力される基ラッチ信号oLAT、及び基チェンジ信号oCHa,oCHbは、一対の差動信号をシングルエンド信号に復元するためのタイミングを規定した後、ラッチ信号LAT、チェンジ信号CHa、CHbとして復元回路130から出力される。ここで、復元回路130に入力される基ラッチ信号oLAT、及び基チェンジ信号oCHa,oCHbと、復元回路130から出力されるラッチ信号LAT、チェンジ信号CHa、CHbとは、当該復元回路130で生じる遅延を加味しない場合、同じ波形の信号であってもよい。また、基ラッチ信号oLATと共通の配線で伝搬される基診断信号oDIG3、及び基チェンジ信号oCHaと共通の配線で伝搬される基診断信号oDI
G4も同様に、復元回路130に入力される基診断信号oDIG3,oDIG4と、復元回路130から出力される診断信号DIG3,DIG4とは、当該復元回路130で生じる遅延を加味しない場合、同じ波形の信号であってもよい。
以上のように、復元回路130における復元対象の信号である差動信号に加えて、液体吐出装置1を制御するためのシングルエンド信号を、復元回路130に入力することにより、復元回路130において復元されたシングルエンド信号と、復元回路130において復元されていないシングルエンド信号との間における、信号の遅延を低減することが可能となる。したがって、制御機構10から差動信号で入力される診断信号DIG1,DIG2と、制御機構10からシングルエンド信号で入力される診断信号DIG3,DIG4との間に、復元回路130の動作に起因する信号の遅延が生じるおそれが低減される。同様に、制御機構10から差動信号で入力されるクロック信号SCK、印刷データ信号SI1~SInと、制御機構10からシングルエンド信号で伝搬されるラッチ信号LAT、チェンジ信号CHa,CHbとの間に、復元回路130の動作に起因する信号の遅延が生じるおそれが低減される。
診断回路240は、復元回路130から入力される診断信号DIG1~DIG4に基づいて,液体吐出ヘッド21におけるインクの正常な吐出が可能か否かを自己診断する。診断回路240は、例えば、入力される診断信号DIG1~DIG4のうちの複数の信号、又は全ての信号の電圧値が正常であるか否かを検出し、当該検出結果に基づいて、液体吐出ヘッド21と制御機構10とが正常に接続されているか否かの診断を行う。また、診断回路240は、入力される診断信号DIG1~DIG4のうちの複数の信号、又は全ての信号の論理レベルの組合せに応じて、液体吐出ヘッド21が有する任意の構成を動作させ、当該動作に基づく電圧、又は信号を検出することで、液体吐出ヘッド21が正常に動作可能か否かを診断してもよい。すなわち、液体吐出ヘッド21は、診断回路240の診断結果に基づいて、インクの正常な吐出が可能か否かの自己診断を行う。なお、診断回路240は、診断信号DIG1及び診断信号DIG2に基づいて自己診断を行ってもよく、本実施形態に示すように、診断信号DIG1及び診断信号DIG2に加え、診断信号DIG3及び診断信号DIG4に基づいて自己診断を行ってもよい。
本実施形態においては、診断回路240において、液体吐出ヘッド21におけるインクの正常な吐出が可能であると診断された場合、診断回路240は、診断信号DIG3と共通の配線で伝搬されるラッチ信号LAT、及び診断信号DIG4と共通の配線で伝搬されるチェンジ信号CHaを出力する。一方、診断回路240において、液体吐出ヘッド21におけるインクの正常な吐出が不可能であると診断された場合、診断回路240は、診断信号DIG3と共通の配線で伝搬されるラッチ信号LAT、及び診断信号DIG4と共通の配線で伝搬されるチェンジ信号CHaの出力を停止する。診断信号DIG1及び診断信号DIG2に加え、診断信号DIG3及び診断信号DIG4に基づいて自己診断を行うことで、液体吐出ヘッド21におけるインクの正常な吐出が不可能であると診断された場合に、駆動信号選択回路200-1~200-nに共通に供給されるラッチ信号LAT、及びチェンジ信号CHaの出力を停止することが可能となり、液体吐出ヘッド21におけるインク吐出動作を停止することができる。すなわち、不要な印刷動作が生じるおそれを低減することが可能となる。また、診断回路240は、駆動信号選択回路200-1~200-nのそれぞれに対応して複数設けられていてもよい。
ここで、図2に示すように、診断信号DIG1と診断信号DIG2とは、液体吐出ヘッド21において分岐されたのち、分岐された一方の信号が診断回路240に入力され、他方が駆動信号選択回路200-1に入力される。診断信号DIG1と共通の配線で伝搬されるクロック信号SCK、及び診断信号DIG2と共通の配線で伝搬される印刷データ信号SI1は、ラッチ信号LAT、及びチェンジ信号CHに対して、転送レートの高い信号
である。そのため、印刷データ信号SI1、及びクロック信号SCKの信号の波形に歪みが生じた場合、液体吐出装置1の動作の安定性が低減するおそれがある。印刷データ信号SI1、及びクロック信号SCKが、診断回路240を介さずに駆動信号選択回路200-1に入力されることで、クロック信号SCK、及び印刷データ信号SI1の信号の波形に歪が生じるおそれを低減することができる。
駆動信号選択回路200-1~200-nのそれぞれには、電圧VHV,VDD、クロック信号SCK、ラッチ信号LAT、チェンジ信号CHa,CHb、及びグラウンド信号GND1が共通に入力される。また、駆動信号選択回路200-1~200-nのそれぞれには、対応する駆動信号COMA1~COMAn,COMB1~COMBn、及び印刷データ信号SI1~SInがそれぞれ入力される。そして、駆動信号選択回路200-1~200-nのそれぞれは、対応する駆動信号COMA1~COMAn,COMB1~COMBnのそれぞれを選択又は非選択とすることで、駆動信号VOUT1~VOUTnを生成し、対応する複数の吐出部600のそれぞれに含まれる圧電素子60の一端に供給する。換言すれば、駆動信号選択回路200-1~200-nのそれぞれは、駆動信号COMA1~COMAn,COMB1~COMBnのそれぞれの圧電素子60への供給を制御する。この場合において、当該圧電素子60の他端には、電圧VBS1~VBSnが供給される。そして、圧電素子60は、駆動信号VOUT1~VOUTnと、電圧VBS1~VBSnとに基づいて変位し、当該変位に応じた量のインクが吐出部600から吐出される。すなわち、圧電素子60は、駆動信号COMA,COMBに基づいて駆動することでノズルから液体を吐出させる。
ここで、駆動信号選択回路200-1~200-nはいずれも同様の構成であり、以下の説明において駆動信号選択回路200と称する場合がある。また、駆動信号選択回路200は、駆動信号COMA,COMBを選択又は非選択とすることで、駆動信号VOUTを生成するとして説明を行う場合がある。
なお、液体吐出ヘッド21が有する復元回路130、診断回路240、及び駆動信号選択回路200は、それぞれが1又は複数の集積回路(IC:Integrated Circuit)装置として構成されていてもよい。また、復元回路130と診断回路240、診断回路240と駆動信号選択回路200、又は、復元回路130と診断回路240と駆動信号選択回路200とが、1つの集積回路で構成されていてもよい。
1.3 駆動信号の波形の一例
ここで、駆動信号出力回路50で生成される駆動信号COMA,COMBの波形の一例と、圧電素子60に供給される駆動信号VOUTの波形の一例について図3及び図4を用いて説明する。
図3は、駆動信号COMA,COMBの一例を示す図である。図3に示すように、駆動信号COMAは、ラッチ信号LATが立ち上がってからチェンジ信号CHaが立ち上がるまでの期間T1に配置された台形波形Adp1と、チェンジ信号CHaが立ち上がってから次にラッチ信号LATが立ち上がるまでの期間T2に配置された台形波形Adp2とを連続させた波形である。本実施形態において、台形波形Adp1と台形波形Adp2とは、互いにほぼ同一の波形である。この台形波形Adp1、Adp2のそれぞれが、圧電素子60の一端に供給された場合、当該圧電素子60に対応する吐出部600から、中程度の量のインクが吐出される。
また、駆動信号COMBは、ラッチ信号LATが立ち上がってからチェンジ信号CHbが立ち上がるまでの期間T3に配置された台形波形Bdp1と、チェンジ信号CHbが立ち上がってから次にラッチ信号LATが立ち上がるまでの期間T4に配置された台形波形
Bdp2とを連続させた波形である。本実施形態において、台形波形Bdp1と台形波形Bdp2とは、互いに異なる波形である。このうち、台形波形Bdp1は、吐出部600のノズル開孔部付近のインクを微振動させて、インク粘度の増大を防止するための波形である。この台形波形Bdp1が圧電素子60の一端に供給された場合、当該圧電素子60に対応する吐出部600からインクは吐出されない。また、台形波形Bdp2は、台形波形Adp1,Adp2及び台形波形Bdp1と異なる波形である。この台形波形Bdp2が圧電素子60の一端に供給された場合、当該圧電素子60に対応する吐出部600から、中程度量よりも少ない量のインクが吐出される。
以上のように、駆動信号COMA,COMBの圧電素子60への供給のタイミングである期間T1~T4、及び周期Taはラッチ信号LAT、チェンジ信号CHa,CHbに基づいて規定される。ここで、台形波形Adp1、Adp2、Bdp1、Bdp2のそれぞれの、開始タイミング及び終了タイミングでの電圧は、いずれも電圧Vcで共通である。すなわち、台形波形Adp1、Adp2、Bdp1、Bdp2は、それぞれ電圧Vcで開始し、電圧Vcで終了する波形となっている。なお、駆動信号COMA,COMBのそれぞれは、周期Taにおいて、2つの台形波形が連続した波形の信号であるとして説明を行ったが、3つ以上の台形波形が連続した波形の信号であってもよい。
図4は、「大ドット」、「中ドット」、「小ドット」及び「非記録」のそれぞれに対応する駆動信号VOUTの一例を示す図である。図4に示すように、「大ドット」に対応する駆動信号VOUTは、周期Taにおいて、台形波形Adp1と台形波形Adp2とを連続させた波形となっている。この駆動信号VOUTが圧電素子60の一端に供給された場合、周期Taにおいて、当該圧電素子60に対応した吐出部600から、中程度の量のインクが2回にわけて吐出される。よって、媒体Pにはそれぞれのインクが着弾し合体して大ドットが形成される。
「中ドット」に対応する駆動信号VOUTは、周期Taにおいて、台形波形Adp1と台形波形Bdp2とを連続させた波形となっている。この駆動信号VOUTが圧電素子60の一端に供給された場合、周期Taにおいて、当該圧電素子60に対応した吐出部600から、中程度の量のインクと小程度の量のインクとが吐出される。よって、媒体Pにはそれぞれのインクが着弾し合体して中ドットが形成される。
「小ドット」に対応する駆動信号VOUTは、周期Taにおいて、台形波形Bdp2となっている。この駆動信号VOUTが圧電素子60の一端に供給された場合、周期Taにおいて、当該圧電素子60に対応した吐出部600から、小程度の量のインクが吐出される。よって、媒体Pにはこのインクが着弾して小ドットが形成される。
「非記録」に対応する駆動信号VOUTは、周期Taにおいて、台形波形Bdp1となっている。この駆動信号VOUTが圧電素子60の一端に供給された場合、周期Taにおいて、当該圧電素子60に対応した吐出部600のノズル開孔部付近のインクが微振動するのみで、インクは吐出されない。このため、媒体Pにはインクが着弾せず、ドットが形成されない。
ここで、駆動信号VOUTとして駆動信号COMA,COMBのいずれも選択されていない場合、圧電素子60の一端には、当該圧電素子60の容量成分により直前の電圧Vcが保持される。すなわち、駆動信号COMA,COMBのいずれも選択されていない場合、電圧Vcが駆動信号VOUTとして圧電素子60に供給される。
なお、図3及び図4に示した駆動信号COMA,COMB及び駆動信号VOUTはあくまでも一例であり、液体吐出ヘッド21が搭載されるキャリッジ20の移動速度、吐出さ
れるインクの物性、及び媒体Pの材質等に応じて、様々な波形の組み合わせが用いられてもよい。また、駆動信号COMA及び駆動信号COMBとは、同じ台形波形が連続した信号であってもよい。ここで、駆動信号COMA,COMBが駆動信号の一例である。また、駆動信号COMA,COMBの波形を選択又は非選択することで生成される駆動信号VOUTも、広義の上での駆動信号の一例である。
1.4 駆動信号選択回路
次に、駆動信号選択回路200の構成及び動作について図5~図8を用いて説明する。図5は、駆動信号選択回路200の構成を示す図である。図5に示すように、駆動信号選択回路200は、選択制御回路220、及び複数の選択回路230を含む。
選択制御回路220には、印刷データ信号SI、ラッチ信号LAT、チェンジ信号CHa,CHb、及びクロック信号SCKが入力される。また、選択制御回路220には、シフトレジスター(S/R)222とラッチ回路224とデコーダー226との組が、複数の吐出部600の各々に対応して設けられている。すなわち、駆動信号選択回路200は、対応する吐出部600の総数mと同数のシフトレジスター222とラッチ回路224とデコーダー226との組を含む。
印刷データ信号SIは、駆動信号COMA、及び駆動信号COMBの波形選択を規定する信号である。具体的には、印刷データ信号SIは、クロック信号SCKに同期した信号であって、m個の吐出部600の各々に対して、「大ドット」、「中ドット」、「小ドット」及び「非記録」のいずれかを選択するための2ビットの印刷データ[SIH,SIL]を含む、合計2mビットの信号である。そして、印刷データ信号SIは、吐出部600に対応して、印刷データ信号SIに含まれる2ビット分の印刷データ[SIH,SIL]毎に、シフトレジスター222に保持される。詳細には、吐出部600に対応したm段のシフトレジスター222が互いに縦続接続されるとともに、シリアルで供給された印刷データ信号SIが、クロック信号SCKに従って順次後段に転送される。なお、図5では、シフトレジスター222を区別するために、印刷データ信号SIが供給される上流側から順番に1段、2段、…、m段と表記している。
m個のラッチ回路224の各々は、m個のシフトレジスター222の各々で保持された2ビットの印刷データ[SIH,SIL]をラッチ信号LATの立ち上がりでラッチする。
m個のデコーダー226の各々は、m個のラッチ回路224の各々によってラッチされた2ビットの印刷データ[SIH,SIL]をデコードする。そして、デコーダー226は、ラッチ信号LATとチェンジ信号CHaとで規定される期間T1,T2毎に選択信号S1を出力し、ラッチ信号LATとチェンジ信号CHbとで規定される期間T3,T4毎に選択信号S2を出力する。
図6は、デコーダー226におけるデコード内容を示す図である。デコーダー226は、ラッチ回路224にラッチされた2ビットの印刷データ[SIH,SIL]に従い選択信号S1,S2を出力する。例えば、デコーダー226は、ラッチ回路224にラッチされた2ビットの印刷データ[SIH,SIL]が[1,0]の場合、選択信号S1の論理レベルを、期間T1,T2のそれぞれにおいてH,Lレベルとし、選択信号S2の論理レベルを、期間T3,T4のそれぞれにおいてL,Hレベルとする。なお、選択信号S1,S2の論理レベルは、不図示のレベルシフターによって、電圧VHVに基づく高振幅論理にレベルシフトされる。
選択回路230は、吐出部600のそれぞれに対応して設けられている。すなわち、駆
動信号選択回路200が有する選択回路230の数は、対応する吐出部600の総数mと同じである。
図7は、吐出部600の1個分に対応する選択回路230の構成を示す図である。図7に示すように、選択回路230は、NOT回路であるインバーター232a,232b、とトランスファーゲート234a,234bとを有する。
選択信号S1は、トランスファーゲート234aにおいて丸印が付されていない正制御端に供給される一方で、インバーター232aによって論理反転されて、トランスファーゲート234aにおいて丸印が付された負制御端に供給される。また、選択信号S2は、トランスファーゲート234bの正制御端に供給される一方で、インバーター232bによって論理反転されて、トランスファーゲート234bの負制御端に供給される。
トランスファーゲート234aの入力端には、駆動信号COMAが供給され、トランスファーゲート234bの入力端には、駆動信号COMBが供給される。トランスファーゲート234a,234bの出力端同士は共通接続され、当該共通接続端子を介して駆動信号VOUTが吐出部600に出力される。
トランスファーゲート234aは、選択信号S1がHレベルの場合、入力端と出力端との間を導通とし、選択信号S1がLレベルの場合、入力端と出力端との間を非導通とする。トランスファーゲート234bは、選択信号S2がHレベルの場合、入力端と出力端との間を導通とし、選択信号S2がLレベルの場合、入力端と出力端との間を非導通とする。
次に、駆動信号選択回路200の動作について図8を用いて説明する。図8は、駆動信号選択回路200の動作を説明するための図である。印刷データ信号SIは、クロック信号SCKに同期してシリアルで供給されて、吐出部600に対応するシフトレジスター222において順次転送される。そして、クロック信号SCKの供給が停止すると、各シフトレジスター222には、吐出部600の各々に対応した2ビットの印刷データ[SIH,SIL]が保持される。なお、印刷データ信号SIは、シフトレジスター222における最終m段、…、2段、1段の吐出部600に対応した順に供給される。
そして、ラッチ信号LATが立ち上がると、ラッチ回路224のそれぞれは、シフトレジスター222に保持されている2ビットの印刷データ[SIH,SIL]を一斉にラッチする。図8において、LT1、LT2、…、LTmは、1段、2段、…、m段のシフトレジスター222に対応するラッチ回路224によってラッチされた2ビットの印刷データ[SIH,SIL]を示している。
デコーダー226は、ラッチされた2ビットの印刷データ[SIH,SIL]で規定されるドットのサイズに応じて、期間T1,T2,T3,T4のそれぞれにおいて、選択信号S1,S2の論理レベルを図6に示すような内容で出力する。
具体的には、デコーダー226は、当該印刷データ[SIH,SIL]が[1,1]の場合、選択信号S1を期間T1,T2においてH,Hレベルとし、選択信号S2を期間T3,T4においてL,Lレベルとする。この場合、選択回路230は、期間T1において駆動信号COMAに含まれる台形波形Adp1を選択し、期間T2において駆動信号COMAに含まれる台形波形Adp2を選択し、期間T3において駆動信号COMBに含まれる台形波形Bdp1を選択せず、期間T4において駆動信号COMBに含まれる台形波形Bdp2を選択しない。その結果、図4に示した「大ドット」に対応する駆動信号VOUTが生成される。
また、デコーダー226は、当該印刷データ[SIH,SIL]が[1,0]の場合、選択信号S1を期間T1,T2においてH,Lレベルとし、選択信号S2を期間T3,T4においてL,Hレベルとする。この場合、選択回路230は、期間T1において駆動信号COMAに含まれる台形波形Adp1を選択し、期間T2において駆動信号COMAに含まれる台形波形Adp2を選択せず、期間T3において駆動信号COMBに含まれる台形波形Bdp1を選択せず、期間T4において駆動信号COMBに含まれる台形波形Bdp2を選択する。その結果、図4に示した「中ドット」に対応する駆動信号VOUTが生成される。
また、デコーダー226は、当該印刷データ[SIH,SIL]が[0,1]の場合、選択信号S1を期間T1,T2においてL,Lレベルとし、選択信号S2を期間T3,T4においてL,Hレベルとする。この場合、選択回路230は、期間T1において駆動信号COMAに含まれる台形波形Adp1を選択せず、期間T2において駆動信号COMAに含まれる台形波形Adp2を選択せず、期間T3において駆動信号COMBに含まれる台形波形Bdp1を選択せず、期間T4において駆動信号COMBに含まれる台形波形Bdp2を選択する。その結果、図4に示した「小ドット」に対応する駆動信号VOUTが生成される。
また、デコーダー226は、当該印刷データ[SIH,SIL]が[0,0]の場合、選択信号S1を期間T1,T2においてL,Lレベルとし、選択信号S2を期間T3,T4においてH,Lレベルとする。この場合、選択回路230は、期間T1において駆動信号COMAに含まれる台形波形Adp1を選択せず、期間T2において駆動信号COMAに含まれる台形波形Adp2を選択せず、期間T3において駆動信号COMBに含まれる台形波形Bdp1を選択し、期間T4において駆動信号COMBに含まれる台形波形Bdp2を選択しない。その結果、図4に示した「非記録」に対応する駆動信号VOUTが生成される。
1.5 液体吐出ヘッドと液体吐出ヘッド制御回路との接続
次に制御機構10と液体吐出ヘッド21との電気的接続の詳細について説明する。なお、以下の説明において、液体吐出ヘッド21は、12個の駆動信号選択回路200-1~200-12を備えるとして説明を行う。すなわち、液体吐出ヘッド21には、12個の駆動信号選択回路200-1~200-12のそれぞれに対応する12個の印刷データ信号SI1~SI12、12個の駆動信号COMA1~COMA12,COMB1~COMB12、及び12個の電圧VBS1~VBS12が入力される。また、制御機構10は、12個の駆動信号選択回路200-1~200-12のそれぞれに対応する12個の駆動信号出力回路50-1~50-12を備える。
図9は、Y方向から見た場合における液体吐出装置1の内部構成を概略的に示す図である。図9に示すように液体吐出装置1は、メイン基板11、及び液体吐出ヘッド21と、メイン基板11と液体吐出ヘッド21とを電気的に接続する複数のケーブル19を有する。
メイン基板11には、図1及び図2に示す制御機構10が有する変換回路70、駆動信号出力回路50-1~50-12、第1電源電圧出力回路51、第2電源電圧出力回路52、及び制御回路100を含む各種回路が実装されている。また、メイン基板11には、複数のケーブル19の一端が取り付けられる複数のコネクター12が実装されている。なお、図9では、メイン基板11として1個の回路基板を図示しているが、メイン基板11は2個以上の回路基板を含んで構成されていても良い。
液体吐出ヘッド21は、ヘッド310、ヘッド基板320、複数のコネクター350を有する。複数のコネクター350のそれぞれには、複数のケーブル19のそれぞれの他端が取付けられる。これにより、メイン基板11に設けられた制御機構10で生成された各種信号は、複数のケーブル19を介して液体吐出ヘッド21に入力される。なお、液体吐出ヘッド21の構成の詳細、及び複数のケーブル19で伝搬される信号の詳細については後述する。
以上のように構成された液体吐出装置1は、メイン基板11に実装された制御機構10から出力される駆動信号COMA1~COMA12,COMB1~COMB12、電圧VBS1~VBS12、差動クロック信号dSCK、差動印刷データ信号dSI1~dSI12、基ラッチ信号oLAT、基チェンジ信号oCHa,oCHb、及び診断信号DIG1~DIG4を含む各種信号に基づいて液体吐出ヘッド21の動作を制御する。すなわち、図9に示す液体吐出装置1において、液体吐出ヘッド21の動作を制御するための各種信号を出力する制御機構10と、液体吐出ヘッド21の動作を制御するための各種信号を伝搬する複数のケーブル19とを含む構成が、自己診断する機能を有し、ノズル651からインクを吐出する液体吐出ヘッド21の動作を制御する液体吐出ヘッド制御回路15の一例である。
図10は、ケーブル19の構成を示す図である。ケーブル19は、互いに対向する短辺191,192と、互いに対向する長辺193,194とを有する略矩形であり、例えばフレキシブルフラットケーブル(FFC:Flexible Flat Cable)である。ケーブル19は、短辺191に沿って並設された複数の端子195と、短辺192に沿って並設された複数の端子196と、複数の端子195と複数の端子196とを電気的に接続する複数の配線197とを有する。
具体的には、ケーブル19の短辺191側には、p個の端子195が、長辺193側から長辺194側に向かって端子195-1~195-pの順に並設されている。また、ケーブル19の短辺192側には、p個の端子196が、長辺193側から長辺194側に向かって端子196-1~196-pの順に並設されている。また、ケーブル19には、端子195のそれぞれと端子196のそれぞれとを電気的に接続するp個の配線197が、長辺193側から長辺194側に向かって配線197-1~197-pの順に並設されている。配線197-1は、端子195-1と端子196-1とを電気的に接続する。同様に、配線197-j(jは1~pのいずれか)は、端子195-jと端子196-jとを電気的に接続する。以上のように構成されたケーブル19は、端子195-jから入力された信号を、配線197-jで伝搬し、端子196-jから出力する。また、ケーブル19が有する複数の配線197は、絶縁体198により被覆されている。これにより、複数の配線197の相互間で互いに絶縁される。なお、図10に示すケーブル19の構成は一例であり、これに限られるものではなく、例えば、複数の端子195と複数の端子196とが、ケーブル19の異なる面に設けられてもよい。
次に、複数のケーブル19のそれぞれで伝搬された信号が入力される液体吐出ヘッド21の構成について説明する。図11は液体吐出ヘッド21の構成を示す斜視図である。図11に示すように、液体吐出ヘッド21は、ヘッド310及びヘッド基板320を有する。
ヘッド基板320は、面321と、面321と異なる面322とを有する。ヘッド基板320の面322には複数のコネクター350が設けられている。また、ヘッド基板320の面321側には、ヘッド310が設けられている。また、ヘッド310のZ方向おける下側の面には、複数の吐出部600が形成されたインク吐出面311が位置する。
図12は、インク吐出面311の構成を示す平面図である。図12に示すように、インク吐出面311には、複数の吐出部600に含まれるノズル651を有するノズルプレート632が、12個設けられている。また、ノズルプレート632のそれぞれには、Y方向に沿ってノズル651が並設されたノズル列L1a~L1f,L2a~L2fが形成されている。
ノズル列L1a~L1fは、X方向に沿って図12の右から左に向かい、ノズル列L1a,L1b,L1c,L1d,L1e,L1fの順に並んで設けられている。また、ノズル列L2a~L2fは、X方向に沿って図12の左から右に向かい、ノズル列L2a,L2b,L2c,L2d,L2e,L2fの順に並んで設けられている。さらに、X方向に沿って並んで設けられるノズル列L1a~L1fとノズル列L2a~L2fとは、Y方向において、2列で並んで設けられている。すなわち、インク吐出面311には、Y方向に沿って複数のノズル651が形成されるノズル列L1a~L1fとノズル列L2a~L2fとが、X方向に沿って2列で形成されている。なお、図12において、ノズル列L1a~L1f,L2a~L2fのそれぞれには、ノズル651がY方向に1列で並んで設けられているが、ノズル651がY方向に2列以上で並んで設けられてもよい。
ノズル列L1a~L1f,L2a~L2fのそれぞれは、駆動信号選択回路200のそれぞれと対応する。具体的には、駆動信号選択回路200-1とノズル列L1aが対応する。そして、駆動信号選択回路200-1が出力する駆動信号VOUT1は、ノズル列L1aに設けられる複数の吐出部600が有する圧電素子60の一端に供給され、当該圧電素子60の他端には電圧VBS1が供給される。同様に、ノズル列L1b~L1fは、それぞれが駆動信号選択回路200-2~200-6と対応し、駆動信号VOUT2~VOUT6のそれぞれと、電圧VBS2~電圧VBS6のそれぞれとが供給される。また、ノズル列L2a~L2fは、それぞれが駆動信号選択回路200-7~200-12と対応し、駆動信号VOUT7~VOUT12のそれぞれと、電圧VBS7~VBS12のそれぞれとが供給される。
次に、ヘッド310に含まれる吐出部600の構成について、図13を用いて説明する。図13は、ヘッド310に含まれる複数の吐出部600の内の1つの概略構成を示す図である。図13に示すように、ヘッド310は、吐出部600及びリザーバー641を含む。
リザーバー641は、ノズル列L1a~L1f,L2a~L2fのそれぞれに対応して設けられる。そして、リザーバー641には、インク供給口661からインクが導入される。
吐出部600は、圧電素子60、振動板621、キャビティー631及びノズル651を含む。振動板621は、図13において上面に設けられた圧電素子60の変位に伴い変形する。そして、振動板621は、キャビティー631の内部容積を拡大/縮小させるダイヤフラムとして機能する。キャビティー631の内部には、インクが充填されている。そして、キャビティー631は、圧電素子60の変位により、内部容積が変化する圧力室として機能する。ノズル651は、ノズルプレート632に形成されると共に、キャビティー631に連通する開孔部である。そして、キャビティー631の内部容積の変化に応じてキャビティー631の内部に貯留されたインクが、ノズル651から吐出される。
圧電素子60は、圧電体601を一対の電極611,612で挟んだ構造である。この構造の圧電体601は、電極611,612に供給された電圧に応じて、電極611,612及び振動板621の中央部分が、両端部分に対して図13における上下方向に撓む。具体的には、一端である電極611には、駆動信号VOUTが供給され、他端である電極
612には、電圧VBSが供給される。そして、駆動信号VOUTの電圧が高くなると、圧電素子60の中央部分が上方向に撓み、駆動信号VOUTの電圧が低くなると、圧電素子60の中央部分が下方向に撓む。すなわち、圧電素子60が上方向に撓めば、キャビティー631の内部容積が拡大する。したがって、インクがリザーバー641から引き込まれる。また、圧電素子60が下方向に撓めば、キャビティー631の内部容積が縮小する。したがって、キャビティー631の内部容積の縮小の程度に応じた量のインクが、ノズル651から吐出される。以上のように、圧電素子60は、駆動信号COMA,COMBに基づく駆動信号VOUTにより駆動する。そして、圧電素子60が、駆動信号COMA1~COMAn,COMB1~COMBnに基づく駆動信号VOUTにより駆動することで、ノズル651からインクが吐出される。なお、圧電素子60は、図示した構造に限られず、圧電素子60の変位に伴いインクを吐出させることができる型であればよい。また、圧電素子60は、屈曲振動に限られず、縦振動を用いる構成でもよい。
次に図14を用いて、ヘッド基板320の構成について説明する。図14はヘッド基板320を面321から見た場合の平面図である。ヘッド基板320は、辺323と、辺323に対してX方向で対向する辺324と、辺325と、辺325に対してY方向に対向する辺326とで形成される略矩形状である。なお、ヘッド基板320の形状は矩形に限られるものではなく、例えば、六角形や八角形等の多角形であってもよく、さらには、切欠きや弧等が形成されていてもよい。すなわち、ヘッド基板320は、辺323と、辺323と異なる辺324と、辺323及び辺324と交差する辺325と、辺323及び辺324と交差し辺325と異なる辺326を有する。ここで、辺323及び辺324と交差する辺325及び辺326とは、辺325の仮想延長線が、辺323の仮想延長線、及び辺324の仮想延長線と交差し、辺326の仮想延長線が、辺323の仮想延長線、及び辺324の仮想延長線と交差することを含む。
ヘッド基板320には、FPC挿通孔331a~331f,341a~341fと、電極群332a~332f,342a~342fと、複数のコネクター350とが設けられている。
電極群332a~332f,342a~342fのそれぞれは、Y方向に並設された複数の電極を有する。電極群332a~332fは、辺324から辺323に向かって辺326に沿って電極群332a,332b,332c,332d,332e,332fの順に並んで設けられる。電極群342a~342fは、辺323から辺324に向かい辺325に沿って電極群342a,342b,342c,342d,342e,342fの順に並んで設けられる。以上のように設けられた電極群332a~332f,342a~342fのそれぞれには、不図示のフレキシブル配線基板(FPC:Flexible Printed Circuits)が電気的に接続される。
電極群332aに接続されるFPCは、電極群332aに供給される各種信号を、駆動信号選択回路200-1に伝搬する。すなわち、電極群332aには、ノズル列L1aの動作を制御するための各種制御信号が供給される。同様に、電極群332b~332fのそれぞれに接続されるFPCは、電極群332b~332fのそれぞれに供給される各種信号を、駆動信号選択回路200-2~200-6のそれぞれに伝搬する。すなわち、電極群332b~332fのそれぞれには、ノズル列L1b~L1fのそれぞれの動作を制御するための各種制御信号が供給される。同様に、電極群342a~342fのそれぞれに接続されるFPCは、電極群342a~342fのそれぞれに供給される各種信号を、駆動信号選択回路200-7~200-12のそれぞれに伝搬する。すなわち、電極群342a~342fのそれぞれには、ノズル列L2a~L2fのそれぞれの動作を制御するための各種制御信号が供給される。
FPC挿通孔331a~331f,341a~341fは、ヘッド基板320の面321と面322とを貫通する貫通孔である。FPC挿通孔331a~331f,341a~341fのそれぞれには、電極群332a~332f,342a~342fのそれぞれに電気的に接続されたFPCが挿通される。
具体的には、FPC挿通孔331aは、電極群332aと電極群332bとの間に設けられる。FPC挿通孔331bは、電極群332bと電極群332cとの間に設けられる。FPC挿通孔331cは、電極群332cと電極群332dとの間に設けられる。FPC挿通孔331dは、電極群332dと電極群332eとの間に設けられる。FPC挿通孔331eは、電極群332eと電極群332fとの間に設けられる。FPC挿通孔331fは、電極群332fの辺323側に設けられる。そして、FPC挿通孔331a~331fのそれぞれには、電極群332a~332fのそれぞれと電気的に接続されたFPCが挿通される。
また、FPC挿通孔341aは、電極群342aと電極群342bとの間に設けられる。FPC挿通孔341bは、電極群342bと電極群342cとの間に設けられる。FPC挿通孔341cは、電極群342cと電極群342dとの間に設けられる。FPC挿通孔341dは、電極群342dと電極群342eとの間に設けられる。FPC挿通孔341eは、電極群342eと電極群342fとの間に設けられる。FPC挿通孔341fは、電極群342fの辺324側に設けられる。そして、FPC挿通孔341a~341fのそれぞれには、電極群342a~342fのそれぞれと電気的に接続されたFPCが挿通される。
複数のコネクター350の内のコネクター350a~350dのそれぞれは、電極群332a~332f,342a~342f、及びFPC挿通孔331a~331f,341a~341fの辺323側に設けられ、複数のコネクター350の内のコネクター350e~350hのそれぞれは、電極群332a~332f,342a~342f、及びFPC挿通孔331a~331f,341a~341fの辺324側に設けられている。
ここで、図15を用いてコネクター350の構成について説明する。図15は、コネクター350の構成を示す図である。図15に示すように、コネクター350は、ハウジング351と、ハウジング351に形成されたケーブル取付部352と、並設されたp個の端子353とを有する。ここで、コネクター350に並設されたp個の端子353を図15において、左から右に向かい順に、端子353-1,353-2,・・・,353-pと称する。
以上のように構成された複数のコネクター350には、ケーブル19が取り付けられる。具体的には、ケーブル19は、コネクター350のケーブル取付部352に取り付けられる。この場合において、図11に示すケーブル19の端子196-1~196-pのそれぞれと、コネクター350の端子353-1~353-pのそれぞれとが電気的に接続される。これにより、ケーブル19の配線197-1~197-pのそれぞれで伝搬される各種信号が、コネクター350を介して液体吐出ヘッド21に入力される。
ここで、ケーブル19とコネクター350との電気接続の具体例について図16を用いて説明する。図16は、ケーブル19がコネクター350に取り付けられた場合の具体例を説明するための図である。図16に示すように、コネクター350の端子353は、基板取付部354、ハウジング挿通部355、及びケーブル保持部356を有する。基板取付部354は、コネクター350の下方に位置し、ハウジング351とヘッド基板320との間に設けられる。そして、基板取付部354は、例えば、はんだなどによりヘッド基板320に設けられる不図示の電極と電気的に接続される。ハウジング挿通部355は、
ハウジング351の内部を挿通する。そして、ハウジング挿通部355は、基板取付部354とケーブル保持部356とを電気的に接続する。ケーブル保持部356は、ケーブル取付部352の内部に突出する湾曲形状を有する。そして、ケーブル取付部352にケーブル19が取り付けられた場合、ケーブル保持部356と端子196とが接触部180を介して電気的に接触する。これにより、ケーブル19とコネクター350、及びヘッド基板320とが電気的に接続される。この場合において、ケーブル19が取り付けられることで、ケーブル保持部356に形成された湾曲形状に応力が生じる。そして当該応力により、ケーブル19は、ケーブル取付部352の内部に保持される。
以上のようにケーブル19とコネクター350とは、端子196と端子353とが接触部180を介して接触することで電気的に接続される。なお、図10には、端子196-1~196-pのそれぞれと、コネクター350の端子353とが電気的に接触する接触部180-1~180-pが示されている。そして、ケーブル19は、端子195-kがコネクター12と電気的に接続され、端子196-kが接触部180-kを介してコネクター350と電気的に接続される。
図14に戻り、ヘッド基板320に設けられるコネクター350a~350hの配置の詳細について説明する。なお、以下の説明において、コネクター350aが有するハウジング351をハウジング351a、ケーブル取付部352をケーブル取付部352a、及びp個の端子353をp個の端子353aと称する。また、p個の端子353aのそれぞれを、端子353a-1~353a-pと称する。同様に、コネクター350b~350hのそれぞれが有するハウジング351をハウジング351b~351h、ケーブル取付部352をケーブル取付部352b~352h、及びp個の端子353をp個の端子353b~353hと称する。また、p個の端子353bのそれぞれを、端子353b-1~353b-pと称し、p個の端子353cのそれぞれを、端子353c-1~353c-pと称し、p個の端子353dのそれぞれを、端子353d-1~353d-pと称し、p個の端子353eのそれぞれを、端子353e-1~353e-pと称し、p個の端子353fのそれぞれを、端子353f-1~353f-pと称し、p個の端子353gのそれぞれを、端子353g-1~353g-pと称し、p個の端子353hのそれぞれを、端子353h-1~353h-pと称する。
コネクター350aは、電極群332a~332f,342a~342f、及びFPC挿通孔331a~331f,341a~341fの辺324側において、p個の端子353aが、辺324に沿って、辺325から辺326に向かい端子353a-1,353a-2,・・・,353a-pの順に並ぶように設けられる。
また、コネクター350bは、電極群332a~332f,342a~342f、及びFPC挿通孔331a~331f,341a~341fの辺324側であって、コネクター350aの辺323側において、p個の端子353bが、辺324に沿って、辺326から辺325に向かい端子353b-1,353b-2,・・・,353b-pの順に並ぶように設けられる。
また、コネクター350cは、電極群332a~332f,342a~342f、及びFPC挿通孔331a~331f,341a~341fの辺324側であって、コネクター350aの辺325側において、p個の端子353cが、辺324に沿って、辺325から辺326に向かい端子353c-1,353c-2,・・・,353c-pの順に並ぶように設けられる。
また、コネクター350dは、電極群332a~332f,342a~342f、及びFPC挿通孔331a~331f,341a~341fの辺324側であって、コネクタ
ー350cの辺323側において、p個の端子353dが、辺324に沿って、辺326から辺325に向かい端子353d-1,353d-2,・・・,353d-pの順に並ぶように設けられる。
また、コネクター350eは、電極群332a~332f,342a~342f、及びFPC挿通孔331a~331f,341a~341fの辺323側において、p個の端子353eが、辺323に沿って、辺326から辺325に向かい端子353e-1,353e-2,・・・,353e-pの順に並ぶように設けられる。
また、コネクター350fは、電極群332a~332f,342a~342f、及びFPC挿通孔331a~331f,341a~341fの辺323側であって、コネクター350eの辺324側において、p個の端子353fが、辺323に沿って、辺325から辺326に向かい端子353f-1,353f-2,・・・,353f-pの順に並ぶように設けられる。
また、コネクター350gは、電極群332a~332f,342a~342f、及びFPC挿通孔331a~331f,341a~341fの辺323側であって、コネクター350aの辺325側において、p個の端子353gが、辺323に沿って、辺326から辺325に向かい端子353g-1,353g-2,・・・,353g-pの順に並ぶように設けられる。
また、コネクター350hは、電極群332a~332f,342a~342f、及びFPC挿通孔331a~331f,341a~341fの辺323側であって、コネクター350gの辺324側において、p個の端子353fが、辺323に沿って、辺325から辺326に向かい端子353h-1,353h-2,・・・,353h-pの順に並ぶように設けられる。
以上のように構成されたヘッド基板320には、コネクター350a~350hのそれぞれに接続される複数のケーブル19を介して液体吐出ヘッド21を制御するための各種信号が供給される。液体吐出ヘッド21に供給された各種信号は、ヘッド基板320に設けられる不図示の配線パターンで伝搬され、電極群332a~332f,342a~342fに入力される。そして、当該各種信号は、電極群332a~332f,342a~342fのそれぞれに接続されるFPCを介して、駆動信号選択回路200-1~200-12のそれぞれに供給される。これにより、ノズル列L1a~L1f,L2a~L2fのそれぞれが有する圧電素子60が所望のタイミングで駆動し、当該圧電素子60の駆動に応じた量のインクがノズル651から吐出される。
ここで、図2に示した、復元回路130、及び診断回路240を構成する集積回路は、ヘッド基板320の面322,321のいずれか、ヘッド310の内部、又は、FPC上にCOF(Chip On Film)実装されている。また、駆動信号選択回路200-1~200-6のそれぞれを構成する集積回路は、ヘッド310の内部、又はFPC上にCOF実装されている。
1.6 液体吐出ヘッドと液体吐出ヘッド制御回路との間で伝搬される信号
ここで、制御機構10と液体吐出ヘッド21との間で伝搬される信号の詳細について説明する。なお、以下の説明では、コネクター350aに接続されるケーブル19をケーブル19aと称する。そして、ケーブル19aの端子196a-j(jは1~pのいずれか)と、コネクター350aの端子353a-jとが接触部180a-jを介して電気的に接続される。同様に、コネクター350b~350hのそれぞれに接続されるケーブル19をそれぞれ、ケーブル19b~19hと称する。そして、ケーブル19bの端子196
b-jと、コネクター350bの端子353b-jとが接触部180b-jを介して電気的に接続され、ケーブル19cの端子196c-jと、コネクター350cの端子353c-jとが接触部180c-jを介して電気的に接続され、ケーブル19dの端子196d-jと、コネクター350dの端子353d-jとが接触部180d-jを介して電気的に接続され、ケーブル19eの端子196e-jと、コネクター350eの端子353e-jとが接触部180e-jを介して電気的に接続され、ケーブル19fの端子196f-jと、コネクター350fの端子353f-jとが接触部180f-jを介して電気的に接続され、ケーブル19gの端子196g-jと、コネクター350gの端子353g-jとが接触部180g-jを介して電気的に接続され、ケーブル19hの端子196h-jと、コネクター350hの端子353h-jとが接触部180h-jを介して電気的に接続される。
図17~図24を用いて、ケーブル19a~19hのそれぞれで伝搬され、コネクター350a~350hのそれぞれを介して液体吐出ヘッド21に入力される信号の詳細について説明する。なお、図17~図24の説明において、ケーブル19a~19hのそれぞれは、24本の配線を含み、また、コネクター350a~350hのそれぞれは、24個の端子353を含むとして説明する。
本実施形態における液体吐出装置1において、液体吐出ヘッド21は、駆動信号選択回路200と電気的に接続されている端子353b-19と、復元回路130と電気的に接続されている端子353b-3,353b-6,353b-4,353b-5を有する。
また、液体吐出ヘッド制御回路15は、駆動信号選択回路200に供給されるグラウンド信号GND1を伝搬する配線197b-19と、復元回路130に供給されるグラウンド信号GND2を伝搬する配線197b-3,197b-6と、一対の差動診断信号dDIG1の内の一方の信号dDIG1+を伝搬する配線197b-4と、一対の差動診断信号dDIG1の内の他方の信号dDIG1-を伝搬する配線197b-5と、を有する。
そして、液体吐出装置1において、配線197b-19と端子353b-19とは接触部180b-19で電気的に接触し、配線197b-3と端子353b-3とは接触部180b-3で電気的に接触し、配線197b-6と端子353b-6とは接触部180b-6で電気的に接触し、配線197b-4と端子353b-4とは接触部180b-4で電気的に接触し、配線197b-5と端子353b-5とは接触部180b-5で電気的に接触する。
以上のように構成された液体吐出ヘッド制御回路15は、配線197b-4と配線197b-5とは並んで配置され、配線197b-4と配線197b-5とが並ぶ方向であるY方向に沿って、配線197b-4と配線197b-3とが隣り合って位置し、配線197b-5と配線197b-6とが隣り合って位置し、配線197b-4及び配線197b-5は、配線197b-3と配線197b-6との間に位置している。すなわち、液体吐出ヘッド制御回路15において、配線197b-3,197b-4,197b-5,197b-6は、同一のケーブル19bに設けられて、配線197b-4と配線197b-3とが隣接して位置し、配線197b-5と配線197b-6とが隣接して位置し、配線197b-4及び配線197b-5は、配線197b-3と配線197b-6との間に位置している。ここで、隣接して位置するとは、配線と配線との間に絶縁体198、又は空間等を介して隣り合って位置することを含む。換言すれば、配線197b-3,197b-4,197b-5,197b-6は、同一のケーブル19bにおいて、配線197b-3,197b-4,197b-5,197b-6の順に設けられている。
また、液体吐出ヘッド21において、端子353b-4と端子353b-5とは並んで
配置され、端子353b-4と端子353b-5とが並ぶ方向である方向Yに沿って、端子353b-4と端子353b-3とが隣り合って位置し、端子353b-5と端子353b-6とが隣り合って位置し、端子353b-4、及び端子353b-5は、端子353b-3と端子353b-6との間に位置している。すなわち、液体吐出ヘッド21において、端子353b-3,353b-4,353b-5,353b-6は、同一のコネクター350bに設けられて、端子353b-4と端子353b-3とが隣接して位置し、端子353b-5と端子353b-6とが隣接して位置し、端子353b-4及び端子353b-5は、端子353b-3と端子353b-6との間に位置している。ここで、隣接して位置するとは、コネクター350に含まれる端子353b-4と端子353b-3、及び端子353b-5と端子353b-6とがハウジング351等の絶縁物、またケーブル取付部352の内部空間などを介して隣り合って位置することを含む。換言すれば、端子353b-3,353b-4,353b-5,353b-6は、同一のコネクター350bにおいて、端子353b-3,353b-4,353b-5,353b-6の順に設けられている。
また、液体吐出装置1において、接触部180b-4と接触部180b-5とは並んで配置され、接触部180b-4と接触部180b-5とが並ぶ方向である方向Yに沿って、接触部180b-4と接触部180b-3とが隣り合って位置し、接触部180b-5と接触部180b-6とが隣り合って位置し、接触部180b-4、及び接触部180b-5は、接触部180b-3と接触部180b-6との間に位置している。すなわち、液体吐出装置1において、接触部180b-3,180b-4,180b-5,180b-6は、ケーブル19bとコネクター350bとが電気的に接触する複数の接触部180bに含まれ、接触部180b-4と接触部180b-3とが隣接して位置し、接触部180b-5と接触部180b-6とが隣接して位置し、接触部180b-4及び接触部180b-5は、接触部180b-3と接触部180b-6との間に位置している。ここで、隣接して位置するとは、ケーブル19bとコネクター350bとが電気的に接触する複数の接触部180bにおいて、接触部180b-4と接触部180b-3、及び接触部180b-5と接触部180b-6とが空間などを介して隣り合って位置することを含む。換言すれば、接触部180b-3,180b-4,180b-5,180b-6は、ケーブル19bとコネクター350bとが電気的に接触する複数の接触部180bにおいて、接触部180b-3,180b-4,180b-5,180b-6の順に設けられている。
ここで、端子353b-19が第1端子の一例であり、端子353b-3が第2端子の一例であり、端子353b-6が第3端子の一例であり、端子353b-4が第4端子の一例であり、端子353b-5が第5端子の一例である。また、配線197b-19が第1配線の一例であり、配線197b-3が第2配線の一例であり、配線197b-6が第3配線の一例であり、配線197b-4が第4配線の一例であり、配線197b-5が第5配線の一例である。また、接触部180b-19が第1接触部の一例であり、接触部180b-3が第2接触部の一例であり、接触部180b-6が第3接触部の一例であり、接触部180b-4が第4接触部の一例であり、接触部180b-5が第5接触部の一例である。
図17は、ケーブル19aで伝搬され、コネクター350aを介して液体吐出ヘッド21に入力される信号の詳細を示す図である。図17に示すようにケーブル19aは、複数の駆動信号選択回路200に供給されるグラウンド信号GND1、電圧VHVを含む複数の制御信号を伝搬する。そして、ケーブル19aで伝搬された複数の制御信号は、コネクター350aを介して、液体吐出ヘッド21に供給される。
具体的には、グラウンド信号GND1は、配線197a-2,197a-4~197a-19のそれぞれで伝搬され、接触部180a-2,180a-4~180a-19のそ
れぞれ、及びコネクター350a-3,350a-4~350a-19のそれぞれを介して液体吐出ヘッド21に入力される。また、電圧VHVは、配線197a-1で伝搬され、接触部180a-1、及びコネクター350a-1を介して液体吐出ヘッド21に入力される。また、電圧VDDは、配線197a-20~197a-23のそれぞれで伝搬され、接触部180a-20~180a-23のそれぞれ、及びコネクター350a-20~350a-23のそれぞれを介して液体吐出ヘッド21に入力される。ここで、グラウンド信号GND1が第1基準電圧信号の一例である。
また、ケーブル19aは、液体吐出ヘッド21の温度異常を示す信号である信号XHOT、液体吐出ヘッド21の温度情報を示す信号THなどの複数の制御信号を、液体吐出ヘッド21と制御機構10との間で伝搬する。
図18は、ケーブル19bで伝搬され、コネクター350bを介して液体吐出ヘッド21に入力される信号の詳細を示す図である。図18に示すようにケーブル19bは、差動診断信号dDIG1,dDIG2、差動クロック信号dSCK、差動印刷データ信号dSI1~dSI6を含む差動信号と、基診断信号oDIG3,oDIG4、基ラッチ信号oLAT、基チェンジ信号oCHa,oCHb、グラウンド信号GND1,GND2を含むシングルエンド信号とを伝搬する。
差動診断信号dDIG1の内の一方の信号dDIG1+は、ケーブル19bの配線197b-4で伝搬され、接触部180b-4、及びコネクター350bの端子353b-4を介して液体吐出ヘッド21に入力される。また、差動診断信号dDIG1の内の他方の信号dDIG1-は、ケーブル19bの配線197b-5で伝搬され、接触部180b-5、及びコネクター350bの端子353b-5を介して液体吐出ヘッド21に入力される。
差動診断信号dDIG2の内の一方の信号dDIG2+は、ケーブル19bの配線197b-7で伝搬され、接触部180b-7、及びコネクター350bの端子353b-7を介して液体吐出ヘッド21に入力される。また、差動診断信号dDIG2の内の他方の信号dDIG2-は、ケーブル19bの配線197b-8で伝搬され、接触部180b-8、及びコネクター350bの端子353b-8を介して液体吐出ヘッド21に入力される。
基診断信号oDIG3は、ケーブル19bの配線197b-20で伝搬され、接触部180b-20、及びコネクター350bの端子353b-20を介して液体吐出ヘッド21に入力される。また、基診断信号oDIG4は、ケーブル19bの配線197b-22で伝搬され、接触部180b-22、及びコネクター350bの端子353b-22を介して液体吐出ヘッド21に入力される。ここで、配線197b-20が第7配線の一例であり、端子353b-20が第7端子の一例であり、配線197b-20と端子353b-20とが電気的に接触する接触部180b-20が第7接触部の一例である。
差動クロック信号dSCKの内の一方の信号dSCK+は、ケーブル19bの配線197b-4で伝搬され、接触部180b-4、及びコネクター350bの端子353b-4を介して液体吐出ヘッド21に入力される。また、差動クロック信号dSCKの内の他方の信号dSCK-は、ケーブル19bの配線197b-5で伝搬され、接触部180b-5、及びコネクター350bの端子353b-5を介して液体吐出ヘッド21に入力される。
すなわち、配線197b-4は、一対の差動診断信号dDIG1の内の一方の信号dDIG1+を伝搬する配線と、一対の差動クロック信号dSCKの内の一方の信号dSCK
+を伝搬する配線とを兼ね、配線197b-5は、一対の差動診断信号dDIG1の内の他方の信号dDIG1-を伝搬する配線と、一対の差動クロック信号dSCKの内の他方の信号dSCK-を伝搬する配線を兼ねる。また、端子353b-4は、一対の差動診断信号dDIG1の内の一方の信号dDIG1+が供給される端子と、一対の差動クロック信号dSCKの内の一方の信号dSCK+が供給される端子とを兼ね、端子353b-5は、一対の差動クロック信号dSCKの内の他方の信号dSCK-が供給される端子と、一対の差動クロック信号dSCKの内の他方の信号dSCK-が供給される端子を兼ねる。これにより、液体吐出ヘッド制御回路15と液体吐出ヘッド21とを接続するための配線の数を減らすことが可能となる。
差動印刷データ信号dSI1の内の一方の信号dSI1+は、ケーブル19bの配線197b-7で伝搬され、接触部180b-7、及びコネクター350bの端子353b-7を介して液体吐出ヘッド21に入力される。また、差動印刷データ信号dSI1の内の他方の信号dSI1-は、ケーブル19bの配線197b-8で伝搬され、接触部180b-8、及びコネクター350bの端子353b-8を介して液体吐出ヘッド21に入力される。
すなわち、配線197b-7は、一対の差動診断信号dDIG2の内の一方の信号dDIG2+を伝搬する配線と、一対の差動印刷データ信号dSI1の内の一方の信号dSI1+を伝搬する配線とを兼ね、配線197b-8は、一対の差動診断信号dDIG2の内の他方の信号dDIG2-を伝搬する配線と、一対の差動印刷データ信号dSI1の内の他方の信号dSI1-を伝搬する配線とを兼ねる。また、端子353b-7は、一対の差動診断信号dDIG2の内の一方の信号dDIG2+が供給される端子と、一対の差動印刷データ信号dSIS1の内の一方の信号dSI1+が供給される端子とを兼ね、端子353b-8は、一対の差動診断信号dDIG2の内の他方の信号dDIG2-が供給される端子と、一対の差動印刷データ信号dSI1の内の他方の信号dSI1-が供給される端子を兼ねる。これにより、液体吐出ヘッド制御回路15と液体吐出ヘッド21とを接続するための配線の数を減らすことが可能となる。
差動印刷データ信号dSI2~dSI6のそれぞれは、ケーブル19bの配線197b-9~197b-18のそれぞれで伝搬され、接触部180b-9~180b-18のそれぞれ、及びコネクター350bの端子353b-9~353b-18のそれぞれを介して液体吐出ヘッド21に入力される。
具体的には、一対の差動印刷データ信号dSI2~dSI6のそれぞれの一方の信号dSI2+,dSI3+,dSI4+,sDI5+,sDI6+のそれぞれは、配線197b-9,197b-11,197b-13,197b-15,197b-17のそれぞれで伝搬され、接触部180b-9,180b-11,180b-13,180b-15,180b-17のそれぞれ、及び端子353b-9,353b-11,353b-13,353b-15,353b-17のそれぞれを介して液体吐出ヘッド21に入力される。また、差動印刷データ信号dSI2~dSI6の内の他方の信号dSI2-,dSI3-,dSI4-,sDI5-,sDI6-のそれぞれは、配線197b-10,197b-12,197b-14,197b-16,197b-18のそれぞれで伝搬され、接触部180b-10,180b-12,180b-14,180b-16,180b-18のそれぞれ、及び端子353b-10,353b-12,353b-14,353b-16,353b-18のそれぞれを介して液体吐出ヘッド21に入力される。
基ラッチ信号oLATは、ケーブル19bの配線197b-20で伝搬され、接触部180b-20、及びコネクター350bの端子353b-20を介して液体吐出ヘッド21に入力される。基チェンジ信号oCHaは、ケーブル19bの配線197b-22で伝
搬され、接触部180b-22、及びコネクター350bの端子353b-22を介して液体吐出ヘッド21に入力される。基チェンジ信号oCHbは、ケーブル19bの配線197b-23で伝搬され、接触部180b-23、及びコネクター350bの端子353b-23を介して液体吐出ヘッド21に入力される。
すなわち、配線197b-20は、基診断信号oDIG3を伝搬する配線と、基ラッチ信号oLATを伝搬する配線とを兼ねる。また、配線197b-22は、基診断信号oDIG4を伝搬する配線と、基チェンジ信号oCHaを伝搬する配線とを兼ねる。これにより、液体吐出ヘッド制御回路15と液体吐出ヘッド21とを接続するための配線の数を減らすことが可能となる。
グラウンド信号GND1は、ケーブル19bの配線197b-19,197b-21で伝搬され、接触部180b-19,180b-21、及びコネクター350bの端子353b-19,3530b-21を介して液体吐出ヘッド21に入力される。すなわち、配線197b-19は、接触部180b-19を介して端子353b-19と電気的に接続され、駆動信号選択回路200に供給されるグラウンド信号GND1を伝搬し、配線197b-21は、接触部180b-21を介して端子353b-21と電気的に接続され、駆動信号選択回路200に供給されるグラウンド信号GND1を伝搬する。そして、端子353b-4と端子353b-5とが並ぶ方向である方向Yに沿って、配線197b-20は、配線197b-19及び配線197b-21と隣り合って位置する。
また、端子353b-19及び端子353b-21には、グラウンド信号GND1が入力される。また、端子353b-20には、基診断信号oDIG3が入力される。そして、端子353b-4と端子353b-5とが並ぶ方向である方向Yに沿って、端子353b-20は、端子353b-19及び端子353b-21と隣り合って位置する。そして、接触部180b-19及び接触部180b-21には、グラウンド信号GND1が入力される。また、接触部180b-20には、基診断信号oDIG3が入力される。そして、接触部180b-4と接触部180b-5とが並ぶ方向である方向Yに沿って、接触部180b-20は、接触部180b-19及び接触部180b-21と隣り合って位置する。ここで、配線197b-21が第6配線の一例であり、端子353b-21が第6端子の一例であり、配線197b-21と端子353b-21とが電気的に接触する接触部180b-21が第6接触部の一例である。
グラウンド信号GND2は、ケーブル19bの配線197b-3,197b-6で伝搬され、接触部180b-3,180b-6、及びコネクター350bの端子353b-3,353b-6を介して液体吐出ヘッド21に入力される。すなわち、配線197b-3は、接触部180b-3を介して端子353b-3と電気的に接続され、駆動信号選択回路200に供給されるグラウンド信号GND2を伝搬し、配線197b-6は、接触部180b-6を介して端子353b-6と電気的に接続され、駆動信号選択回路200に供給されるグラウンド信号GND2を伝搬する。そして、端子353b-4と端子353b-5とが並ぶ方向であるY方向に沿って、配線197b-3は、配線197b-4と隣り合って位置し、配線197b-6は、配線197b-5と隣り合って位置する。ここで、グラウンド信号GND2が第2基準電圧信号の一例である。
また、ケーブル19bは、液体吐出ヘッド21からのインクの吐出状態を検出する信号NVTS、信号NVTSによるインクの吐出状態の検出タイミングを規定する信号TSIG、また、液体吐出ヘッド21が有する複数の圧電素子60を強制的に駆動させる信号NCHGなどの複数の制御信号を、液体吐出ヘッド21と制御機構10との間で伝搬する。
図19は、ケーブル19cで伝搬され、コネクター350cを介して液体吐出ヘッド2
1に入力される信号の詳細を示す図である。また、図20は、ケーブル19dで伝搬され、コネクター350dを介して液体吐出ヘッド21に入力される信号の詳細を示す図である。図19及び図20に示すように、ケーブル19c、及びケーブル19dは、ノズル列L2a~L2fに含まれる圧電素子60の一端に供給される駆動信号VOUT7~VOUT12のそれぞれの基となる駆動信号COMA7~COMA12,COMB7~COMB12と、当該圧電素子60の他端に供給される電圧VBS7~電圧VBS12とを伝搬する。
具体的には、ノズル列L2aに含まれる圧電素子60の一端に供給される駆動信号VOUT7の基となる駆動信号COMA7は、配線197d-22,197d-24で伝搬され、駆動信号COMB7は、配線197c-2,197c-4で伝搬される。また、当該圧電素子60の他端に供給される電圧VBS7は、配線197c-1,197c-3,197d-21,197d-23で伝搬される。
ノズル列L2bに含まれる圧電素子60の一端に供給される駆動信号VOUT8の基となる駆動信号COMA8は、配線197c-6,197c-8で伝搬され、駆動信号COMB8は、配線197d-18,197d-20で伝搬される。また、当該圧電素子60の他端に供給される電圧VBS8は、配線197c-5,197c-7,197d-17,197d-19で伝搬される。
ノズル列L2cに含まれる圧電素子60の一端に供給される駆動信号VOUT9の基となる駆動信号COMA9は、配線197d-14,197d-16で伝搬され、駆動信号COMB9は、配線197c-10,197c-12で伝搬される。また、当該圧電素子60の他端に供給される電圧VBS9は、配線197c-9,197c-11,197d-13,197d-15で伝搬される。
ノズル列L2dに含まれる圧電素子60の一端に供給される駆動信号VOUT10の基となる駆動信号COMA10は、配線197c-14,197c-16で伝搬され、駆動信号COMB10は、配線197d-10,197d-12で伝搬される。また、当該圧電素子60の他端に供給される電圧VBS10は、配線197c-13,197c-15,197d-9,197d-11で伝搬される。
ノズル列L2eに含まれる圧電素子60の一端に供給される駆動信号VOUT11の基となる駆動信号COMA11は、配線197d-6,197d-8で伝搬され、駆動信号COMB11は、配線197c-18,197c-20で伝搬される。また、当該圧電素子60の他端に供給される電圧VBS11は、配線197c-17,197c-19,197d-5,197d-7で伝搬される。
ノズル列L2fに含まれる圧電素子60の一端に供給される駆動信号VOUT12の基となる駆動信号COMA12は、配線197c-22,197c-24で伝搬され、駆動信号COMB12は、配線197d-2,197d-4で伝搬される。また、当該圧電素子60の他端に供給される電圧VBS12は、配線197c-21,197c-23,197d-1,197d-3で伝搬される。
図21は、ケーブル19eで伝搬され、コネクター350eを介して液体吐出ヘッド21に入力される信号の詳細を示す図である。図21に示すようにケーブル19eは、複数の駆動信号選択回路200に供給されるグラウンド信号GND1、電圧VHVを含む複数の制御信号を伝搬する。そして、ケーブル19eで伝搬された複数の制御信号は、コネクター350eを介して、液体吐出ヘッド21に供給される。
具体的には、グラウンド信号GND1は、配線197e-2,197e-4~197e-19のそれぞれで伝搬され、接触部180e-2,180e-4~180e-19のそれぞれ、及びコネクター350e-3,350e-4~350e-19のそれぞれを介して液体吐出ヘッド21に入力される。また、電圧VHVは、配線197e-1で伝搬され、接触部180e-1、及びコネクター350e-1を介して液体吐出ヘッド21に入力される。また、電圧VDDは、配線197e-20~197e-23のそれぞれで伝搬され、接触部180e-20~180e-23のそれぞれ、及びコネクター350e-20~350e-23のそれぞれを介して液体吐出ヘッド21に入力される。
また、ケーブル19eは、液体吐出ヘッド21の温度異常を示す信号である信号XHOT、液体吐出ヘッド21の温度情報を示す信号THなどの複数の制御信号を、液体吐出ヘッド21と制御機構10との間で伝搬する。
図22は、ケーブル19fで伝搬され、コネクター350fを介して液体吐出ヘッド21に入力される信号の詳細を示す図である。図22に示すようにケーブル19bは、差動クロック信号dSCK、差動印刷データ信号dSI7~dSI12を含む差動信号と、基ラッチ信号oLAT、基チェンジ信号oCHa,oCHb、グラウンド信号GND1,GND2を含むシングルエンド信号とを伝搬する。
差動クロック信号dSCKの内の一方の信号dSCK+は、ケーブル19fの配線197f-4で伝搬され、接触部180f-4、及びコネクター350fの端子353f-4を介して液体吐出ヘッド21に入力される。また、差動クロック信号dSCKの内の他方の信号dSCK-は、ケーブル19fの配線197f-5で伝搬され、接触部180f-5、及びコネクター350fの端子353f-5を介して液体吐出ヘッド21に入力される。
差動印刷データ信号dSI7~dSI12のそれぞれは、ケーブル19fの配線197f-7~197f-18のそれぞれで伝搬され、接触部180f-7~180f-18のそれぞれ、及びコネクター350fの端子353b-7~353b-18のそれぞれを介して液体吐出ヘッド21に入力される。
具体的には、一対の差動印刷データ信号dSI7~dSI12のそれぞれの一方の信号dSI7+,dSI8+,dSI9+,dSI10+,sDI11+,sDI12+のそれぞれは、配線197f-7,197f-9,197f-11,197f-13,197f-15,197f-17のそれぞれで伝搬され、接触部180f-7,180f-9,180f-11,180f-13,180f-15,180f-17のそれぞれ、及び端子353f-7,353f-9,353f-11,353f-13,353f-15,353f-17のそれぞれを介して液体吐出ヘッド21に入力される。また、差動印刷データ信号dSI7~dSI12の内の他方の信号dSI7-,dSI8-,dSI9-,dSI10-,sDI11-,sDI12-のそれぞれは、配線197f-8,197f-10,197f-12,197f-14,197f-16,197f-18のそれぞれで伝搬され、接触部180f-8,180f-10,180f-12,180f-14,180f-16,180f-18のそれぞれ、及び端子353f-8,353f-10,353f-12,353f-14,353f-16,353f-18のそれぞれを介して液体吐出ヘッド21に入力される。
基ラッチ信号oLATは、ケーブル19fの配線197f-20で伝搬され、接触部180f-20、及びコネクター350fの端子353f-20を介して液体吐出ヘッド21に入力される。基チェンジ信号oCHaは、ケーブル19fの配線197f-22で伝搬され、接触部180f-22、及びコネクター350fの端子353f-22を介して
液体吐出ヘッド21に入力される。基チェンジ信号oCHbは、ケーブル19fの配線197f-23で伝搬され、接触部180f-23、及びコネクター350fの端子353b-23を介して液体吐出ヘッド21に入力される。
グラウンド信号GND1は、ケーブル19fの配線197f-19,197f-21で伝搬され、接触部180f-19,180f-21、及びコネクター350fの端子353f-19,353f-21を介して液体吐出ヘッド21に入力される。
グラウンド信号GND2は、ケーブル19fの配線197f-3,197f-6で伝搬され、接触部180f-3,180f-6、及びコネクター350fの端子353f-3,353f-6を介して液体吐出ヘッド21に入力される。すなわち、配線197f-3は、接触部180f-3を介して端子353f-3と電気的に接続され、駆動信号選択回路200に供給されるグラウンド信号GND2を伝搬し、配線197f-6は、接触部180f-6を介して端子353f-6と電気的に接続され、駆動信号選択回路200に供給されるグラウンド信号GND2を伝搬する。
また、ケーブル19fは、液体吐出ヘッド21からのインクの吐出状態を検出する信号NVTS、信号NVTSによるインクの吐出状態の検出タイミングを規定する信号TSIG、また、液体吐出ヘッド21が有する複数の圧電素子60を強制的に駆動させる信号NCHGなどの複数の制御信号を、液体吐出ヘッド21と制御機構10との間で伝搬する。
図23は、ケーブル19gで伝搬され、コネクター350gを介して液体吐出ヘッド21に入力される信号の詳細を示す図である。また、図24は、ケーブル19hで伝搬され、コネクター350hを介して液体吐出ヘッド21に入力される信号の詳細を示す図である。図23、及び図24に示すように、ケーブル19g、及びケーブル19hは、ノズル列L1a~L1fに含まれる圧電素子60の一端に供給される駆動信号VOUT1~VOUT6のそれぞれと、当該圧電素子60の他端に供給される電圧VBS1~電圧VBS6とを伝搬する。
具体的には、ノズル列L1aに含まれる圧電素子60の一端に供給される駆動信号VOUT1の基となる駆動信号COMA1は、配線197h-22,197h-24で伝搬され、駆動信号COMB1は、配線197g-2,197c-4で伝搬される。また、当該圧電素子60の他端に供給される電圧VBS1は、配線197g-1,197g-3,197h-21,197h-23で伝搬される。
また、ノズル列L1bに含まれる圧電素子60の一端に供給される駆動信号VOUT2の基となる駆動信号COMA2は、配線197g-6,197g-8で伝搬され、駆動信号COMB2は、配線197h-18,197h-20で伝搬される。また、当該圧電素子60の他端に供給される電圧VBS2は、配線197g-5,197g-7,197h-17,197h-19で伝搬される。
また、ノズル列L1cに含まれる圧電素子60の一端に供給される駆動信号VOUT3の基となる駆動信号COMA3は、配線197h-14,197h-16で伝搬され、駆動信号COMB3は、配線197g-10,197g-12で伝搬される。また、当該圧電素子60の他端に供給される電圧VBS3は、配線197g-9,197g-11,197h-13,197h-15で伝搬される。
また、ノズル列L1dに含まれる圧電素子60の一端に供給される駆動信号VOUT4の基となる駆動信号COMA4は、配線197g-14,197g-16で伝搬され、駆動信号COMB4は、配線197h-10,197h-12で伝搬される。また、当該圧
電素子60の他端に供給される電圧VBS4は、配線197g-13,197g-15,197h-9,197h-11で伝搬される。
また、ノズル列L1eに含まれる圧電素子60の一端に供給される駆動信号VOUT5の基となる駆動信号COMA5は、配線197h-6,197h-8で伝搬され、駆動信号COMB5は、配線197g-18,197g-20で伝搬される。また、当該圧電素子60の他端に供給される電圧VBS5は、配線197g-17,197g-19,197h-5,197h-7で伝搬される。
また、ノズル列L1fに含まれる圧電素子60の一端に供給される駆動信号VOUT6の基となる駆動信号COMA6は、配線197g-22,197g-24で伝搬され、駆動信号COMB6は、配線197h-2,197h-4で伝搬される。また、当該圧電素子60の他端に供給される電圧VBS6は、配線197g-21,197g-23,197h-1,197h-3で伝搬される。
1.7 作用効果
以上のように構成された液体吐出装置1、液体吐出ヘッド制御回路15、及び液体吐出ヘッド21において、液体吐出ヘッド21の自己診断に用いられる診断信号DIG1は、一対の差動診断信号dDIG1として液体吐出ヘッド制御回路15から液体吐出ヘッド21に伝搬される。この場合において、一対の差動診断信号dDIG1の内の一方が信号dDIG1+が伝搬される配線197b-4、端子353b-4、及び接触部180b-4は、一対の差動診断信号dDIG1を診断信号DIG1に復元する復元回路130のグラウンド信号GND2が伝搬される配線197b-3、端子353b-3、及び接触部180b-3と隣り合って位置し、一対の差動診断信号dDIG1の内の他方が信号dDIG1-が伝搬される配線197b-5、端子353b-5、及び接触部180b-5は、復元回路130のグラウンド信号GND2が伝搬される配線197b-6、端子353b-6、及び接触部180b-6と隣り合って位置する。これにより、一対の差動診断信号dDIG1が復元回路130に伝搬される伝搬経路を短くすることが可能となり、一対の差動診断信号dDIG1に歪みが生じるおそれを低減することが可能になるとともに、外来ノイズが一対の差動診断信号dDIG1に重畳するおそれを低減することができる。
したがって、診断回路240において自己診断を行うための診断信号DIG1の信号波形に歪みが生じるおそれが低減され、診断回路240における自己診断機能が正常に実行されないおそれを低減することができる。
2 第2実施形態
第2実施形態における液体吐出装置1、液体吐出ヘッド制御回路15、及び液体吐出ヘッド21について説明する。
第2実施形態における液体吐出ヘッド制御回路15は、第1実施形態における液体吐出ヘッド制御回路15に対して、復元回路130に供給されるグラウンド信号GND2が伝搬される配線197b-3と隣り合う配線197b-4は、一対の差動診断信号dDIG1の一方の信号dDIG1+と、一対の差動印刷データ信号dSI1の一方の信号dSI1+とが伝搬される配線を兼ね、グラウンド信号GND2が伝搬される配線197b-6と隣り合う配線197b-5は、一対の差動診断信号dDIG1の他方の信号dDIG1-と、一対の差動印刷データ信号dSI1の他方の信号dSI1-が伝搬される配線を兼ねる点で、第1実施形態における液体吐出ヘッド制御回路15と異なる。
また、第2実施形態における液体吐出ヘッド21は、復元回路130に供給されるグラウンド信号GND2が入力される端子353b-3と隣り合う端子353b-4は、一対
の差動診断信号dDIG1の一方の信号dDIG1+と、一対の差動印刷データ信号dSI1の一方の信号dSI1+とが入力される端子を兼ね、グラウンド信号GND2が入力される端子353b-6と隣り合う端子353b-5は、一対の差動診断信号dDIG1の他方の信号dDIG1-と、一対の差動印刷データ信号dSI1の他方の信号dSI1-が入力される端子を兼ねる点で第1実施形態における液体吐出ヘッド21と異なる。
また、第2実施形態における液体吐出装置1は、復元回路130に供給されるグラウンド信号GND2が入力される接触部180b-3と隣り合う接触部180b-4は、一対の差動診断信号dDIG1の一方の信号dDIG1+と、一対の差動印刷データ信号dSI1の一方の信号dSI1+とが入力される接触部を兼ね、グラウンド信号GND2が入力される接触部180b-6と隣り合う接触部180b-5は、一対の差動診断信号dDIG1の他方の信号dDIG1-と、一対の差動印刷データ信号dSI1の他方の信号dSI1-が入力される端子を兼ねる点で第1実施形態における液体吐出装置1と異なる。
なお、第2実施形態における液体吐出装置1、液体吐出ヘッド制御回路15、及び液体吐出ヘッド21を説明するにあたり、第1実施形態と同一の構成には同じ符号を付し、第1実施形態と同一の構成についての説明を省略する。
図25は、第2実施形態のケーブル19bで伝搬され、コネクター350bを介して液体吐出ヘッド21に入力される信号の詳細を示す図である。図25に示すように、一対の差動診断信号dDIG1の内の一方の信号dDIG1+を伝搬する配線、及び一対の差動印刷データ信号dSI1の内の一方の信号dSI1+を伝搬する配線を兼ねる配線197a-4と、復元回路130に供給されるグラウンド信号GND2が伝搬される配線197-3と、が隣り合って位置し、一対の差動診断信号dDIG1の内の他方の信号dDIG1-を伝搬する配線、及び一対の差動印刷データ信号dSI1の内の一方の信号dSI1-を伝搬する配線を兼ねる配線197a-5と、復元回路130に供給されるグラウンド信号GND2が伝搬される配線197a-6と、が隣り合って位置する。
また、一対の差動診断信号dDIG1の内の一方の信号dDIG1+が入力される端子、及び一対の差動印刷データ信号dSI1の内の一方の信号dSI1+が入力される端子を兼ねる端子353b-4と、復元回路130に供給されるグラウンド信号GND2が入力される端子353b-3と、が隣り合って位置し、一対の差動診断信号dDIG1の内の他方の信号dDIG1-が入力される端子、及び一対の差動印刷データ信号dSI1の内の他方の信号dSI1-が入力される端子を兼ねる端子353b-5と、復元回路130に供給されるグラウンド信号GND2が入力される端子353b-6と、が隣り合って位置する。
また、一対の差動診断信号dDIG1の内の一方の信号dDIG1+が入力される接触部、及び一対の差動印刷データ信号dSI1の内の一方の信号dSI1+が入力される接触部を兼ねる接触部180b-4と、復元回路130に供給されるグラウンド信号GND2が入力される接触部180b-3と、が隣り合って位置し、一対の差動診断信号dDIG1の内の他方の信号dDIG1-が入力される接触部、及び一対の差動印刷データ信号dSI1の内の他方の信号dSI1-が入力される接触部を兼ねる接触部180b-5と、復元回路130に供給されるグラウンド信号GND2が入力される接触部180b-6と、が隣り合って位置する。
以上のように構成された、第2実施形態における液体吐出装置1、液体吐出ヘッド制御回路15、及び液体吐出ヘッド21であっても、第1実施形態に示す液体吐出装置1、液体吐出ヘッド制御回路15、及び液体吐出ヘッド21と同様の作用効果を奏する。
3 第3実施形態
第3実施形態における液体吐出装置1、液体吐出ヘッド制御回路15、及び液体吐出ヘッド21について説明する。第3実施形態における液体吐出装置1、液体吐出ヘッド制御回路15、及び液体吐出ヘッド21は、第1実施形態における液体吐出装置1、液体吐出ヘッド制御回路15、及び液体吐出ヘッド21に対して、復元回路130に供給されるグラウンド信号GNDが伝搬される配線、端子、及び接触部が、一対の差動診断信号dDIG1が伝搬される一対の配線197b-4、197b-5、端子353b-4、353b-5、及び接触部180b-4、180b-5と対向して設けられている点で第1実施形態と異なる。なお、第3実施形態における液体吐出装置1、液体吐出ヘッド制御回路15、及び液体吐出ヘッド21を説明するにあたり、第1実施形態と同一の構成には同じ符号を付し、第1実施形態と同一の構成についての説明を省略する。
図26は、第3実施形態のケーブル19aで伝搬され、コネクター350aを介して液体吐出ヘッド21に入力される信号の詳細を示す図である。図27は、第3実施形態のケーブル19bで伝搬され、コネクター350bを介して液体吐出ヘッド21に入力される信号の詳細を示す図である。
ここで、第3実施形態に液体吐出装置1、液体吐出ヘッド制御回路15、及び液体吐出ヘッド21では、ヘッド基板320を辺324から辺323に向かってX方向に沿って見た場合、すなわち、コネクター350aが有する端子353a-1~353a-pが並ぶ方向と交差する方向から見た場合に、コネクター350aが有する端子353a-1~353a-pのそれぞれと、コネクター350bが有する端子353b-1~353b-pのそれぞれとの少なくとも一部が重なるように、コネクター350a,350bは、ヘッド基板320に設けられているとして説明する。具体的には、コネクター350aが有する端子353a-1と、コネクター350bが有する端子353b-pとの少なくとも一部が重なるように設けられ、コネクター350aが有する端子353a-j(jは1からPのいずれか)と、コネクター350bが有する端子353b-((p+1)-j)との少なくとも一部が重なるように設けられているとして説明する。
図26に示すように、ケーブル19aは、複数の駆動信号選択回路200に供給されるグラウンド信号GND1,GND2、電圧VHVを含む複数の制御信号を伝搬する。そして、ケーブル19aで伝搬された複数の制御信号は、コネクター350aを介して、液体吐出ヘッド21に供給される。
具体的には、グラウンド信号GND1は、配線197a-2,197a-4~197a-19のそれぞれで伝搬され、接触部180a-2,180a-4~180a-19のそれぞれ、及びコネクター350a-3,350a-4~350a-19のそれぞれを介して液体吐出ヘッド21に入力される。また、グラウンド信号GND2は、配線197a-20,197a-21のそれぞれで伝搬され、接触部180a-20,180a-21のそれぞれ、及びコネクター350a-20,350a-21のそれぞれを介して液体吐出ヘッド21に入力される。また、電圧VHVは、配線197a-1で伝搬され、接触部180a-1、及びコネクター350a-1を介して液体吐出ヘッド21に入力される。また、電圧VDDは、配線197a-22,197a-23のそれぞれで伝搬され、接触部180a-22,180a-23のそれぞれ、及びコネクター350a-20~350a-23のそれぞれを介して液体吐出ヘッド21に入力される。
また、図27に示すように、ヘッド基板320を辺324から辺323に向かってX方向に沿って見た場合に、グラウンド信号GND2が入力されるコネクター350aの端子353a-21と少なくとも一部が重なるように設けられるコネクター350bの端子353b-4には、差動診断信号dDIG1の一方の信号dDIG1+が入力され、グラウ
ンド信号GND2が入力されるコネクター350aの端子353a-20と少なくとも一部が重なるように設けられるコネクター350bの端子353b-5には、差動診断信号dDIG1の他方の信号dDIG1-が入力されている。
すなわち、第3実施形態における液体吐出ヘッド21では、端子353b-4と端子353b-5とが並ぶ方向と交差する方向において、グラウンド信号GND2が入力される端子353a-21は、差動診断信号dDIG1の一方の信号dDIG1+が入力される端子353b-4と一部が重なって位置し、グラウンド信号GND2が入力される端子353a-20は、差動診断信号dDIG1の他方の信号dDIG1-が入力される端子353b-5と一部が重なって位置する。換言すれば、グラウンド信号GND2と差動診断信号dDIG1とは異なるコネクター350に入力され、端子353b-4と端子353b-5とが並ぶ方向と交差する方向において、グラウンド信号GND2が入力される端子353a-21と、差動診断信号dDIG1の一方の信号dDIG1+が入力される端子353b-4とが対向して位置し、グラウンド信号GND2が入力される端子353a-20と、差動診断信号dDIG1の他方の信号dDIG1-が入力される端子353b-5とが対向して位置する。
ここで、対向して位置するとは、端子353a-kと端子353b-kとの間が空間であることに限られるのもではない。例えば、端子353a-kと端子353b-kとの間に、ヘッド基板320、コネクター350のハウジング351、ケーブル19の絶縁体198などが介在してもよい。換言すれば、対向して位置するとは、特定の方向から見た場合に、端子353a-kと端子353b-kとの間に、他の端子353が位置しないことを意味する。すなわち、グラウンド信号GND2が入力される端子353a-21と、差動診断信号dDIG1の一方の信号dDIG1+が入力される端子353b-4との最短距離は、コネクター350aが有するグラウンド信号GND1が入力される端子との最短距離よりも短く、グラウンド信号GND2が入力される端子353a-20と、差動診断信号dDIG1の他方の信号dDIG1-が入力される端子353b-5との最短距離の一方は、コネクター350aが有するグラウンド信号GND1が入力される端子との最短距離よりも短い。ここで、最短距離とは、端子353間を直線で結ぶ場合の空間距離である。
また、第3実施形態における液体吐出ヘッド制御回路15では、配線197b-4と配線197b-5とが並ぶ方向と交差する方向において、グラウンド信号GND2が伝搬される配線197a-21は、差動診断信号dDIG1の一方の信号dDIG1+が伝搬される配線197b-4と一部が重なって位置し、グラウンド信号GND2が伝搬される配線197a-20は、差動診断信号dDIG1の他方の信号dDIG1-が伝搬される配線197b-5と一部が重なって位置する。換言すれば、グラウンド信号GND2と差動診断信号dDIG1とは異なるケーブル19で伝搬され、配線197b-4と配線197b-5とが並ぶ方向と交差する方向において、グラウンド信号GND2が伝搬される配線197a-21と、差動診断信号dDIG1の一方の信号dDIG1+が伝搬される配線197b-4とが対向して位置し、グラウンド信号GND2が伝搬される配線197a-20と、差動診断信号dDIG1の他方の信号dDIG1-が伝搬される配線197b-5とが対向して位置する。
ここで、対向して位置するとは、配線197a-kと配線197b-kとの間が空間であることに限られるのもではない。例えば、配線197a-kと配線197b-kとの間に、ヘッド基板320、コネクター350のハウジング351、ケーブル19の絶縁体198などが介在してもよい。
また、第3実施形態における液体吐出装置1では、接触部180b-4と接触部180
b-5とが並ぶ方向と交差する方向において、グラウンド信号GND2が入力される接触部180a-21は、差動診断信号dDIG1の一方の信号dDIG1+が入力される接触部180b-4と一部が重なって位置し、グラウンド信号GND2が入力される接触部180a-20は、差動診断信号dDIG1の他方の信号dDIG1-が入力される接触部180b-5と一部が重なって位置する。換言すれば、グラウンド信号GND2と差動診断信号dDIG1とは異なる接触部180を介して液体吐出ヘッド制御回路15から液体吐出ヘッド21に入力され、接触部180b-4と接触部180b-5とが並ぶ方向と交差する方向において、グラウンド信号GND2が入力される接触部180a-21と、差動診断信号dDIG1の一方の信号dDIG1+が入力される接触部180b-4とが対向して位置し、グラウンド信号GND2が入力される接触部180a-20と、差動診断信号dDIG1の他方の信号dDIG1-が入力される接触部180b-5とが対向して位置する。
ここで、対向して位置するとは、接触部180a-kと接触部180b-kとの間が空間であることに限られるのもではない。例えば、接触部180a-kと接触部180b-kとの間に、ヘッド基板320、コネクター350のハウジング351、ケーブル19の絶縁体198などが介在してもよい。換言すれば、対向して位置するとは、特定の方向から見た場合に、接触部180a-kと接触部180b-kとの間に、他の接触部180が位置しないことを意味する。すなわち、グラウンド信号GND2が入力される接触部180a-21と、差動診断信号dDIG1の一方の信号dDIG1+が入力される接触部180b-4との最短距離は、グラウンド信号GND1が入力される接触部180との最短距離よりも短く、グラウンド信号GND2が入力される接触部180a-20と、差動診断信号dDIG1の他方の信号dDIG1-が入力される接触部180b-5との最短距離の一方は、グラウンド信号GND1が入力される接触部180との最短距離よりも短い。ここで、最短距離とは、接触部180間を直線で結ぶ場合の空間距離である。
以上のように構成された、第3実施形態における液体吐出装置1、液体吐出ヘッド制御回路15、及び液体吐出ヘッド21であっても、第1実施形態に示す液体吐出装置1、液体吐出ヘッド制御回路15、及び液体吐出ヘッド21と同様の作用効果を奏する。
以上、実施形態及び変形例について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。例えば、上記の実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1…液体吐出装置、2…液体容器、10…制御機構、11…メイン基板、12…コネクター、15…液体吐出ヘッド制御回路、19…ケーブル、20…キャリッジ、21…液体吐出ヘッド、30…移動機構、31…キャリッジモーター、32…無端ベルト、40…搬送機構、41…搬送モーター、42…搬送ローラー、50…駆動信号出力回路、51…第1電源電圧出力回路、52…第2電源電圧出力回路、60…圧電素子、70…変換回路、100…制御回路、130…復元回路、180…接触部、191,192…短辺、193,194…長辺、195…端子、196…端子、197…配線、198…絶縁体、200…駆動信号選択回路、220…選択制御回路、222…シフトレジスター、224…ラッチ
回路、226…デコーダー、230…選択回路、232a,232b…インバーター、234a,234b…トランスファーゲート、240…診断回路、310…ヘッド、311…インク吐出面、320…ヘッド基板、321,322…面、323,324,325,326…辺、331a,331b,331c,331d,331e,331f…FPC挿通孔、332a,332b,332c,332d,332e,332f…電極群、341a,341b,341c,341d,341e,341f…FPC挿通孔、342a,342b,342c,342d,342e,342f…電極群、350…コネクター、351…ハウジング、352…ケーブル取付部、353…端子、354…基板取付部、355…ハウジング挿通部、356…ケーブル保持部、600…吐出部、601…圧電体、611,612…電極、621…振動板、631…キャビティー、632…ノズルプレート、641…リザーバー、651…ノズル、661…インク供給口、P…媒体

Claims (18)

  1. ノズルから液体を吐出する液体吐出ヘッドの動作を制御する液体吐出ヘッド制御回路であって、
    前記液体吐出ヘッドは、
    駆動信号に基づいて駆動することで前記ノズルから液体を吐出させる駆動素子と、
    第1診断信号及び第2診断信号に基づいて自己診断する診断回路と、
    一対の第1差動信号を前記第1診断信号に復元する復元回路と、
    前記駆動信号の前記駆動素子への供給を制御する駆動信号選択回路と、
    前記駆動信号選択回路と電気的に接続されている第1端子と、
    前記復元回路と電気的に接続されている第2端子、第3端子、第4端子、及び第5端子と、
    を有し、
    前記液体吐出ヘッド制御回路は、
    前記第1診断信号の基となる基診断信号を前記一対の第1差動信号に変換する変換回路と、
    前記第1端子と電気的に接続され、前記駆動信号選択回路に供給される第1基準電圧信号を伝搬する第1配線と、
    前記第2端子と電気的に接続され、前記復元回路に供給される第2基準電圧信号を伝搬する第2配線と、
    前記第3端子と電気的に接続され、前記復元回路に供給される前記第2基準電圧信号を伝搬する第3配線と、
    前記第4端子と電気的に接続され、前記一対の第1差動信号の内の一方の信号を伝搬する第4配線と、
    前記第5端子と電気的に接続され、前記一対の第1差動信号の内の他方の信号を伝搬する第5配線と、
    前記駆動信号を出力する駆動信号出力回路と、
    を備え、
    前記第4配線と前記第5配線とは並んで配置され、
    前記第4配線と前記第5配線とが並ぶ方向に沿って、
    前記第4配線と前記第2配線とが隣り合って位置し、
    前記第5配線と前記第3配線とが隣り合って位置し、
    前記第4配線及び前記第5配線は、前記第2配線と前記第3配線との間に位置している、
    ことを特徴とする液体吐出ヘッド制御回路。
  2. ノズルから液体を吐出する液体吐出ヘッドの動作を制御する液体吐出ヘッド制御回路であって、
    前記液体吐出ヘッドは、
    駆動信号に基づいて駆動することで前記ノズルから液体を吐出させる駆動素子と、
    第1診断信号及び第2診断信号に基づいて自己診断する診断回路と、
    一対の第1差動信号を前記第1診断信号に復元する復元回路と、
    前記駆動信号の前記駆動素子への供給を制御する駆動信号選択回路と、
    前記駆動信号選択回路と電気的に接続されている第1端子と、
    前記復元回路と電気的に接続されている第2端子、第3端子、第4端子、及び第5端子と、
    を有し、
    前記液体吐出ヘッド制御回路は、
    前記第1診断信号の基となる基診断信号を前記一対の第1差動信号に変換する変換回路と、
    前記第1端子と電気的に接続され、前記駆動信号選択回路に供給される第1基準電圧信号を伝搬する第1配線と、
    前記第2端子と電気的に接続され、前記復元回路に供給される第2基準電圧信号を伝搬する第2配線と、
    前記第3端子と電気的に接続され、前記復元回路に供給される前記第2基準電圧信号を伝搬する第3配線と、
    前記第4端子と電気的に接続され、前記一対の第1差動信号の内の一方の信号を伝搬する第4配線と、
    前記第5端子と電気的に接続され、前記一対の第1差動信号の内の他方の信号を伝搬する第5配線と、
    前記駆動信号を出力する駆動信号出力回路と、
    を備え、
    前記第4配線と前記第5配線とは並んで配置され、
    前記第4配線と前記第5配線とが並ぶ方向と交差する方向において、
    前記第2配線は、前記第4配線と一部が重なって位置し、
    前記第3配線は、前記第5配線と一部が重なって位置している、
    ことを特徴とする液体吐出ヘッド制御回路。
  3. 前記変換回路は、クロック信号の基となる基クロック信号を一対の第2差動信号に変換し、
    前記第4配線は、前記一対の第2差動信号の内の一方の信号を伝搬する配線を兼ね、
    前記第5配線は、前記一対の第2差動信号の内の他方の信号を伝搬する配線を兼ねる、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出ヘッド制御回路。
  4. 前記変換回路は、前記駆動信号の波形選択を規定する印刷データ信号の基となる基印刷データ信号を一対の第3差動信号に変換し、
    前記第4配線は、前記一対の第3差動信号の内の一方の信号を伝搬する配線を兼ね、
    前記第5配線は、前記一対の第3差動信号の内の他方の信号を伝搬する配線を兼ねる、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出ヘッド制御回路。
  5. 前記診断回路は、前記第1診断信号及び前記第2診断信号に加え、第3診断信号及び第4診断信号に基づいて前記自己診断を行う、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド制御回路。
  6. 前記液体吐出ヘッドは、
    前記駆動信号選択回路と電気的に接続されている第6端子と、
    前記復元回路と電気的に接続されている第7端子と、
    を有し、
    前記液体吐出ヘッド制御回路は、
    前記第6端子と電気的に接続され、前記駆動信号選択回路に供給される前記第1基準電圧信号を伝搬する第6配線と、
    前記第7端子と電気的に接続され、前記第3診断信号を伝搬する第7配線と、
    を備え、
    前記第4配線と前記第5配線とが並ぶ方向に沿って、
    前記第7配線は、前記第1配線及び前記第6配線と隣り合って位置している、
    ことを特徴とする請求項5項に記載の液体吐出ヘッド制御回路。
  7. 駆動信号に基づいて駆動することでノズルから液体を吐出させる駆動素子と、
    第1診断信号及び第2診断信号に基づいて自己診断する診断回路と、
    一対の第1差動信号を前記第1診断信号に復元する復元回路と、
    前記駆動信号の前記駆動素子への供給を制御する駆動信号選択回路と、
    前記駆動信号選択回路と電気的に接続されている第1端子と、
    前記復元回路と電気的に接続されている第2端子、第3端子、第4端子、及び第5端子と、
    を備え、
    前記第1端子には、前記駆動信号選択回路に供給される第1基準電圧信号が入力され、
    前記第2端子には、前記復元回路に供給される第2基準電圧信号が入力され、
    前記第3端子には、前記復元回路に供給される前記第2基準電圧信号が入力され、
    前記第4端子には、前記復元回路に供給される前記一対の第1差動信号の内の一方の信号が入力され、
    前記第5端子には、前記復元回路に供給される前記一対の第1差動信号の内の他方の信号が入力され、
    前記第4端子と前記第5端子とは並んで配置され、
    前記第4端子と前記第5端子とが並ぶ方向に沿って、
    前記第4端子と前記第2端子とが隣り合って位置し、
    前記第5端子と前記第3端子とが隣り合って位置し、
    前記第4端子及び前記第5端子は、前記第2端子と前記第3端子との間に位置している、
    ことを特徴とする液体吐出ヘッド。
  8. 駆動信号に基づいて駆動することでノズルから液体を吐出させる駆動素子と、
    第1診断信号及び第2診断信号に基づいて自己診断する診断回路と、
    一対の第1差動信号を前記第1診断信号に復元する復元回路と、
    前記駆動信号の前記駆動素子への供給を制御する駆動信号選択回路と、
    前記駆動信号選択回路と電気的に接続されている第1端子と、
    前記復元回路と電気的に接続されている第2端子、第3端子、第4端子、及び第5端子と、
    を備え、
    前記第1端子には、前記駆動信号選択回路に供給される第1基準電圧信号が入力され、
    前記第2端子には、前記復元回路に供給される第2基準電圧信号が入力され、
    前記第3端子には、前記復元回路に供給される前記第2基準電圧信号が入力され、
    前記第4端子には、前記復元回路に供給される前記一対の第1差動信号の内の一方の信号が入力され、
    前記第5端子には、前記復元回路に供給される前記一対の第1差動信号の内の他方の信号が入力され、
    前記第4端子と前記第5端子とは並んで配置され、
    前記第4端子と前記第5端子とが並ぶ方向と交差する方向において、
    前記第2端子は、前記第4端子と一部が重なって位置し、
    前記第3端子は、前記第5端子と一部が重なって位置している、
    ことを特徴とする液体吐出ヘッド。
  9. 前記復元回路は、一対の第2差動信号をクロック信号に復元し、
    前記第4端子は、前記一対の第2差動信号の内の一方の信号が供給される端子を兼ね、
    前記第5端子は、前記一対の第2差動信号の内の他方の信号が供給される端子を兼ねる、
    ことを特徴とする請求項7又は8に記載の液体吐出ヘッド。
  10. 前記復元回路は、一対の第3差動信号を前記駆動信号の波形選択を規定する印刷データ信号に復元し、
    前記第4端子は、前記一対の第3差動信号の内の一方の信号が供給される端子を兼ね、
    前記第5端子は、前記一対の第3差動信号の内の他方の信号が供給される端子を兼ねる、
    ことを特徴とする請求項7又は8に記載の液体吐出ヘッド。
  11. 前記診断回路は、前記第1診断信号及び前記第2診断信号に加え、第3診断信号及び第4診断信号に基づいて前記自己診断を行う、
    ことを特徴とする請求項7乃至10のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
  12. 前記駆動信号選択回路と電気的に接続されている第6端子と、
    前記復元回路と電気的に接続されている第7端子と、
    を備え、
    前記第6端子には、前記駆動信号選択回路に供給される前記第1基準電圧信号が入力され、
    前記第7端子には、前記第3診断信号が入力され、
    前記第4端子と前記第5端子とが並ぶ方向に沿って、
    前記第7端子は、前記第1端子及び前記第6端子と隣り合って位置している、
    ことを特徴とする請求項11項に記載の液体吐出ヘッド。
  13. ノズルから液体を吐出する液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドの動作を制御する液体吐出ヘッド制御回路と、
    を備え、
    前記液体吐出ヘッドは、
    駆動信号に基づいて駆動することで前記ノズルから液体を吐出させる駆動素子と、
    第1診断信号及び第2診断信号に基づいて自己診断する診断回路と、
    一対の第1差動信号を前記第1診断信号に復元する復元回路と、
    前記駆動信号の前記駆動素子への供給を制御する駆動信号選択回路と、
    前記駆動信号選択回路と電気的に接続されている第1端子と、
    前記復元回路と電気的に接続されている第2端子、第3端子、第4端子、及び第5端子と、
    を有し、
    前記液体吐出ヘッド制御回路は、
    前記第1診断信号の基となる基診断信号を前記一対の第1差動信号に変換する変換回路と、
    前記第1端子と電気的に接続され、前記駆動信号選択回路に供給される第1基準電圧信号を伝搬する第1配線と、
    前記第2端子と電気的に接続され、前記復元回路に供給される第2基準電圧信号を伝搬する第2配線と、
    前記第3端子と電気的に接続され、前記復元回路に供給される前記第2基準電圧信号を伝搬する第3配線と、
    前記一対の第1差動信号の内の一方の信号を伝搬する第4配線と、
    前記一対の第1差動信号の内の他方の信号を伝搬する第5配線と、
    前記駆動信号を出力する駆動信号出力回路と、
    を有し、
    前記第1配線と前記第1端子とは第1接触部で電気的に接触し、
    前記第2配線と前記第2端子とは第2接触部で電気的に接触し、
    前記第3配線と前記第3端子とは第3接触部で電気的に接触し、
    前記第4配線と前記第4端子とは第4接触部で電気的に接触し、
    前記第5配線と前記第5端子とは第5接触部で電気的に接触し、
    前記第4接触部と前記第5接触部とは並んで配置され、
    前記第4接触部と前記第5接触部とが並ぶ方向に沿って、
    前記第2接触部は、前記第4接触部と隣り合って位置し、
    前記第3接触部は、前記第5接触部と隣り合って位置し、
    前記第4接触部及び前記第5接触部は、前記第2接触部と前記第3接触部との間に位置している、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  14. ノズルから液体を吐出する液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドの動作を制御する液体吐出ヘッド制御回路と、
    を備え、
    前記液体吐出ヘッドは、
    駆動信号に基づいて駆動することで前記ノズルから液体を吐出させる駆動素子と、
    第1診断信号及び第2診断信号に基づいて自己診断する診断回路と、
    一対の第1差動信号を前記第1診断信号に復元する復元回路と、
    前記駆動信号の前記駆動素子への供給を制御する駆動信号選択回路と、
    前記駆動信号選択回路と電気的に接続されている第1端子と、
    前記復元回路と電気的に接続されている第2端子、第3端子、第4端子、及び第5端子と、
    を有し、
    前記液体吐出ヘッド制御回路は、
    前記第1診断信号の基となる基診断信号を前記一対の第1差動信号に変換する変換回路と、
    前記第1端子と電気的に接続され、前記駆動信号選択回路に供給される第1基準電圧信号を伝搬する第1配線と、
    前記第2端子と電気的に接続され、前記復元回路に供給される第2基準電圧信号を伝搬する第2配線と、
    前記第3端子と電気的に接続され、前記復元回路に供給される前記第2基準電圧信号を伝搬する第3配線と、
    前記一対の第1差動信号の内の一方の信号を伝搬する第4配線と、
    前記一対の第1差動信号の内の他方の信号を伝搬する第5配線と、
    前記駆動信号を出力する駆動信号出力回路と、
    を備え、
    前記第1配線と前記第1端子とは第1接触部で電気的に接触し、
    前記第2配線と前記第2端子とは第2接触部で電気的に接触し、
    前記第3配線と前記第3端子とは第3接触部で電気的に接触し、
    前記第4配線と前記第4端子とは第4接触部で電気的に接触し、
    前記第5配線と前記第5端子とは第5接触部で電気的に接触し、
    前記第4接触部と前記第5接触部とは並んで配置され、
    前記第4接触部と前記第5接触部とが並ぶ方向と交差する方向において、
    前記第2接触部は、前記第4接触部と一部が重なって位置し、
    前記第3接触部は、前記第5接触部と一部が重なって位置している、
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  15. 前記変換回路は、クロック信号の基となる基クロック信号を一対の第2差動信号に変換し、
    前記第4配線は、前記一対の第2差動信号の内の一方の信号を伝搬する配線を兼ね、
    前記第5配線は、前記一対の第2差動信号の内の他方の信号を伝搬する配線を兼ねる、
    ことを特徴とする請求項13又は14に記載の液体吐出装置。
  16. 前記変換回路は、前記駆動信号の波形選択を規定する印刷データ信号の基となる基印刷データ信号を一対の第3差動信号に変換し、
    前記第4配線は、前記一対の第3差動信号の内の一方の信号を伝搬する配線を兼ね、
    前記第5配線は、前記一対の第3差動信号の内の他方の信号を伝搬する配線を兼ねる、
    ことを特徴とする請求項13又は14に記載の液体吐出装置。
  17. 前記診断回路は、前記第1診断信号及び前記第2診断信号に加え、第3診断信号及び第4診断信号に基づいて前記自己診断を行う、
    ことを特徴とする請求項13乃至16のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  18. 前記液体吐出ヘッドは、
    前記駆動信号選択回路と電気的に接続されている第6端子と、
    前記復元回路と電気的に接続されている第7端子と、
    を有し、
    前記液体吐出ヘッド制御回路は、
    前記第6端子と電気的に接続され、前記駆動信号選択回路に供給される前記第1基準電圧信号を伝搬する第6配線と、
    前記第7端子と電気的に接続され、前記第3診断信号を伝搬する第7配線と、
    を有し、
    前記第6配線と前記第6端子とは第6接触部で電気的に接触し、
    前記第7配線と前記第7端子とは第7接触部で電気的に接触し、
    前記第4接触部と前記第5接触部とが並ぶ方向に沿って、
    前記第7接触部は、前記第1接触部及び前記第6接触部と隣り合って位置している、
    ことを特徴とする請求項17項に記載の液体吐出装置。
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