JP7206427B2 - 生体情報表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、心電計等の生体情報表示装置に関し、特に、装置本体に対して開閉自在に設けられ、装置本体に対して折り畳み可能な表示部を有する折り畳み式の生体情報表示装置に関する。
病院等の医療現場においては、一人一人の患者の生体情報(例えば、心電図、血圧、呼吸回数、脈拍等)を、随時、収集したり、分析したり、表示したりすることが必要となり、これらの機能を有する生体情報表示装置が用いられている。また、患者は、病室、検査室、手術室等を移送されることも想定される。
例えば、患者の生体情報である心電図を測定して表示する心電計としては、心電図電極等から生体情報が入力される装置本体と、心電図等の生体情報を表示する表示部とを開閉動作により折り畳み可能に構成した心電計が知られている。
なお、装置本体と表示部とが開閉自在な折り畳み可能な医療電子機器としては、特許文献1に示すラップトップコンピュータ型の医療電子機器が知られており、この医療電子機器は、装置本体に、心電図電極、脈波センサ等を設けて、一般家庭で脈波、心電図を測定可能としている。
国際公開第2014/184868号
ところで、生体情報を表示する心電計等の医療機器において、取得した生体情報或いは表示した生体情報等を含む診断データの移行は、通常、機器に挿抜可能な携帯型の記憶媒体(記憶装置でもよい)であるUSBメモリを介して行われる。機器にUSBメモリを接続して診断データを書き込み、そのUSBメモリを他の機器に接続して内部に書き込まれた診断データを読み出すことで診断データは移行される。
従来の装置では、USBメモリが接続されるUSBポートは、装置本体の背面或いは、装置本体の側面に設けられている。よって、ユーザは、装置を操作しつつUSBメモリを用いる際に、それらの位置のUSBポートへUSBメモリを抜き差しする必要があるため、USBメモリが扱いにくくなる。特に背面にある場合では、USBポートに接続したUSBメモリの抜き忘れが生じるという問題がある。また、USBメモリをUSBポートに接続した状態では、USBメモリ自体が装置本体から突出してユーザ或いは他機器がぶつかる恐れもあり、操作の際の邪魔になる可能性がある。
また、他の機器との間の診断データの移行等、USBメモリを用いた操作は、頻繁に行う操作ではないため、装置使用後のUSBメモリの抜き忘れがより生じやすい。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、データ移行時等に、USBメモリ等の携帯型の記憶媒体を接続して行う操作を終了する場合でも、記憶媒体の抜き忘れを防止する生体情報表示装置を提供することを目的とする。
本発明の生体情報表示装置の一つの態様は、
装置本体と、
装置本体に対して開閉自在に構成され、且つ、生体情報を表示する表示部と、
前記装置本体及び前記表示部において閉状態で互いに重なる対向面のうち少なくとも一方の面に設けられ、携帯型の記憶媒体が挿抜により接続可能なポートと、
前記ポートに前記記憶媒体が接続された状態を、前記装置本体と前記表示部との閉状態でも視認可能な態様で表示して、ユーザに前記記憶媒体の抜脱を喚起する喚起手段と、
を有し、
前記喚起手段は、
前記ポートに接続された前記記憶媒体により押圧されて移動する押圧部と、
前記押圧部の移動により、前記記憶媒体と前記ポートとの接続状態を、前記装置本体及び前記表示部の前記対向面以外の外面で表示して前記記憶媒体の抜脱を喚起する接続状態表示部と、を有する構成を採る。
本発明によれば、USBメモリ等の携帯型の記憶媒体を接続して行う操作を終了する場合でも、携帯型の記憶媒体の抜脱を促して携帯型の記憶媒体の抜き忘れを防止することができる。
本発明に係る一実施の形態の生体情報表示装置の外観斜視図である。 図1に示す生体情報表示装置においてUSBメモリを接続可能な状態とした外観斜視図である。 図1に示す生体情報表示装置においてUSBメモリを接続した状態を示す生体情報表示装置の外観斜視図である。 同生体情報表示装置の背面図である。 図1に示す生体情報表示装置におけるUSB収容部分の拡大図である。 図5に示すUSB収容部分の側面図である。 スイッチ部の要部構成を示す外観斜視図である。 図7に示すスイッチ部の側面図である。 ガイド部の外観斜視図である。 ガイド部を外した状態のスイッチ部を示す斜視図である。 ガイド部を外した状態を示すスイッチ部を背面側から見た図である。 押圧部の外観斜視図である。 回転部の外観斜視図である。 スイッチ部の動作の説明に供する図である。 生体情報表示装置の表示部を閉じた状態を示す斜視図である。 スイッチ部を押圧するUSBメモリの動作の説明に供する図である。 本発明に係る一実施の形態の生体情報表示装置の変形例1を示す外観斜視図である。 同生体情報表示装置の喚起手段の動作を示す図である。 本発明に係る一実施の形態の生体情報表示装置の変形例2を示す外観斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
<生体情報表示装置の全体構成>
図1は、本発明に係る一実施の形態の生体情報表示装置の外観斜視図であり、図2は、図1に示す生体情報表示装置においてUSBメモリを接続可能な状態とした外観斜視図である。また、図3は、図1に示す生体情報表示装置においてUSBメモリを接続した状態を示す生体情報表示装置の外観斜視図であり、図4は、同生体情報表示装置の背面図である。
生体情報表示装置100は、外部から入力される患者の生体情報を表示する生体情報表示装置である。本実施の形態では、生体情報表示装置100は、接続された心電図電極等の生体情報取得部を介して取得した患者の心電情報を測定して表示する心電計である。生体情報表示装置100は、取得したデータを、診断データとして記憶する。なお、生体情報表示装置100が取得する生体情報は、心電図の他に、体温、脈拍、脈圧及び動脈血酸素飽和度であり、これらを計測して、波形、数値で表示してもよい。生体情報表示装置100は、診断データを、継続的に計測した脈拍、脈圧及び動脈血酸素飽和度を含めて記憶してもよい。診断データを解析することにより、病状・原因を確認することができる。
生体情報表示装置100は、装置本体21、心電図を表示する表示部22、携帯型の記憶媒体としてのUSBメモリ50が挿抜されるUSBポート(ポート)32及び喚起手段40を有する。
装置本体21と表示部22とは、ヒンジ部30を介して開閉自在に取り付けられ、装置本体21に対して表示部22を折り畳み自在である。生体情報表示装置100は、装置本体21の主面212に、表示部22の表示画面23(具体的には表示面221)を重ねて配置(つまり、閉状態)して、生体情報表示装置100は未使用時或いは移動時においてコンパクト化できる。なお、装置本体21の主面212と、表示部22の表示画面23とが互いに重なる対向面である。また、本実施の形態では、装置本体21と表示部22とは、ヒンジ部30を介して開閉自在に取り付けられた構成としたが、これに限らず、生体情報を表示する表示部22が装置本体21に対して開閉自在に構成され、装置本体21の主面212に、表示部22の表示画面23(具体的には表示面221)を重ねて配置可能であれば、どのように構成されてもよい。装置本体21と表示部22とがスライド可能に取り付けられても良いし、装置本体21と表示部22とを分離可能に構成して、互いの主面212と表示面221とに重ねて配置可能としてもよい。
装置本体21は、外部から入力される生体情報としての心電図を処理して表示部22の表示画面23に表示したり、診断データとして記憶したりする。
装置本体21は、本実施の形態では、生体情報取得部としての心電図電極(図示省略)が接続され、接続される心電図電極から生体情報として心電図が入力される。なお、装置本体21は、表示する生体情報を、USBポート32に接続される携帯型の記憶媒体としてのUSBメモリ50を介して取得しても良い。
装置本体21は、平面視矩形状に形成され、側面には、心電図電極等の生体情報取得部或いは、生体情報を取得する際に用いられる器機が接続される接続部が設けられている。
装置本体21の主面212は、プリンタや操作キー等が配置される操作面であり、操作面の操作キーを操作することにより生体情報表示装置100を操作する。
装置本体21の主面212は、表示部22が装置本体21上に折り畳まれた際に、表示部22において表示画面23を有する表示面221と互いに対向する対向面である。
表示部22は、平面視矩形状に形成され、ヒンジ部30を介して装置本体21の主面212に対して開閉することにより、装置本体21に対する蓋体として機能する。表示部22は、心電図等の生体情報を表示する表示画面23を表示面221に備える。
装置本体21の操作面である主面212と、主面212に重なる表示部22の表示面221とのうち少なくとも一方の面には、USBメモリ50が接続されるUSBポート32が設けられている。本実施の形態では、USBポート32は、表示部22の表示面221に設けられる。
生体情報表示装置100は、図3に示すようにUSBポート32にUSBメモリ50を接続して、USBメモリ50からのデータの読み出し或いはUSBメモリ50へのデータの書き込みが可能となっている。
本実施の形態では、生体情報表示装置100は、USBメモリ50に対し、特に、生体情報表示装置100で測定した患者の診断データの読み出しを行ったり、USBメモリ50が記憶した診断データを読み出して表示部22の表示画面23に表示したりする。なお、生体情報表示装置100に、USBポート32を介して挿抜により接続されるUSBメモリ50を、USBメモリ50以外の携帯型の記憶媒体としてもよい。この場合、生体情報表示装置100は、操作面である主面212及び表示面221のうちの少なくとも一方の面に、USBポート32に代えて、接続可能な記憶媒体用のポートを有する構成とする。
<喚起手段40>
喚起手段40は、USBポート32にUSBメモリ(携帯型の記憶媒体)50が接続された状態で、表示部22と装置本体21とを折り畳むことで、表示部22と装置本体21とを閉じる際に、取り忘れたUSBメモリ50の抜脱をユーザに喚起する。
本実施の形態では、図1~図6に示すように、喚起手段40は、USBポート32を表示部22に回動可能に取り付ける軸部42と、収容部44と、スイッチ部46と、窓部49とを有する。
窓部49は、装置本体21及び表示部22の対向面である主面212、表示面221以外の外面に設けられる。本実施の形態では表示部22の天面222に、回転表示円盤部466(詳細は後述する)の接続状態表示部4662の一部と対向する位置に設けられている。なお、窓部49は、本実施の形態では、回転表示円盤部466(詳細は後述する)の回転軸からずれた位置に設けられている。
USBポート32は、一端部にUSBメモリ50のプラグが挿入されるソケット321を有する。USBポート32は、ソケット321側が揺動するように、生体情報表示装置100(本実施の形態では表示部22)に回動自在に取り付けられている。
USBポート32は、本実施の形態では、表示部22の表示面221に形成された凹状の収容部44において対向する内壁間に配置される。その対向する内壁間で、USBポート32の他端側が、軸部42を介して取り付けられている。なお、軸部42は、ヒンジ部30の回動軸(図示しない)と平行に配置されている。
USBポート32は、回動により、USBポート32のソケット321が、収容部44の開口方向に向けて開口する位置と、収容部44内で突出する押圧部462の突出端である接触部462aに向けて開口する位置とに移動する。ソケット321にUSBメモリ50のプラグを接続した状態で、USBポート32を回動して収容部44内に移動させることにより、USBメモリ50は接触部462aを押圧した状態で収容部44内に収容される。
USBポート32は、本実施の形態では、図2に示すように、ソケット321の開口方向を表示面221と交差する方向(ここでは直交方向)に向けて配置可能である。この状態で開口側、ここでは、表示面221を視認できる位置(装置本体21と表示部22の開状態)にいるユーザ側からUSBメモリ50のプラグが挿入されることによりUSBメモリ50は接続される。この状態のUSBメモリ50は、表示面221から突出した状態でUSBポート23に接続され、表示面221から突出する。これにより、ユーザは、USBポート32にUSBメモリ50を外部から挿脱し易く、ユーザは表示画面23で生体情報を確認可能な状態で、ソケット321にUSBメモリ50のプラグの装着状態を確認できる。また、本実施の形態では、USBポート32のソケット321を備える一端部は、回動により、表示面221から直交する方向に突出した位置に配置されるので、ユーザに対し、USBポート32のソケット321に対するUSBメモリ50の挿抜を一層行い易いものとしている。
収容部44は、USBメモリ50が接続したUSBポート32を、表示面221から突出した状態と、表示面221から突出しない状態、つまり、表示面221よりも表示部22の内部側に位置して収容した状態とに配置させる形状を有する。本実施の形態では収容部44は、表示面221に開口し、表示部22を折り畳む際の回動方向に沿って延在する矩形箱状に形成される。
収容部44は、本実施の形態では、表示部22の表示面221の一側辺部において、ヒンジ部30が取り付けられる基端部側に設けられており、基端側の端部の対向する内壁間で軸部42を介してUSBポート32を軸支している。
これにより、USBポート32に接続されたUSBメモリ50は、装置本体21の主面212から表示部22の表示面221を離間して表示面221の表示画面23を露出させた状態(装置本体21と表示部22とが開状態)でも、表示面221の基端側で主面212である操作面に沿って配置される。すなわち、ユーザによる表示画面23の視認作業の際でも、USBポート32に接続されたUSBメモリ50は、視認作業の邪魔になることがない。
スイッチ部46は、収容部44内に収容されるUSBメモリ50により接触部462aが押圧されることにより、USBメモリ50がUSBポート32に接続された状態であることを、窓部49を介して表示する。
スイッチ部46は、本実施の形態では、接触部462aが押圧されることにより、回転部464の回転表示円盤部466を回転させて、窓部49を介して視認される表示形態を変更する。これにより、喚起手段40は、窓部49を介してユーザに、USBメモリ50が接続されている状態、つまり、取り忘れたUSBメモリ50の抜脱を喚起させる。
スイッチ部46は、一部が押圧されることにより、USBメモリ50が接続されている状態をユーザに喚起させるものであればどのように構成されてもよい。スイッチ部46は、例えば、タクタイルスイッチ、プッシュスイッチ等を適用しても良い。
本実施の形態のスイッチ部46は、図5~図13に示すように、接触部462aを有する押圧部462、第一付勢部材463、押圧部462により押圧されて回転する回転表示円盤部466を有する回転部464、第二付勢部材467、ガイド部47を有する。
スイッチ部46では、表示部22において収容部44の裏側に固定された筒状のガイド部47により、押圧部462及び回転部464が、押圧方向に案内される。
ガイド部47は、内壁部472に、ガイド部47の軸方向に沿って延在する突条部であるガイド突起部474を有する。このガイド突起部474により、ガイド部47内に配置された押圧部462及び回転部464は、押圧方向(ここではガイド部47の軸方向に相当)への移動が案内される。
ガイド突起部474における基端側(表示部22の天面部222側でもある)の端部474a(図14参照)は、後述する回転部464(詳細には被押圧部465)の先端面を摺動して、受けラッチ部4653と係合したり、案内溝4654内に案内されたりする形状を有する。なお、ガイド突起部474の端部474aが案内溝4654内に案内されると、ガイド突起部474自体が案内溝4654に係合した状態となる。
押圧部462は、接触部462aを先端に備える棒状部4621の基端側に、基端部にラッチ爪4623を有するラッチ部4622が設けられている。
棒状部4621は、収容部44の底面に形成された開口部に延在方向で進退自在に挿入され、先端の接触部462aは収容部44内に位置する。
ラッチ部4622は円柱状に形成され、外周に棒状部4621の延在方向に沿って設けられた案内溝4624を有し、案内溝4624内にはガイド部47のガイド突起部474が配置される。
第一付勢部材463は、ガイド部47に対して押圧部462を収容部44側に付勢する。第一付勢部材463は、本実施の形態ではコイルバネであり、そのコイル部分がラッチ部4622の外周を囲むように配置されている。第一付勢部材463は、一端をガイド部47側、つまり表示部22側で固定し、他端部をラッチ部4622に固定している。
第一付勢部材463は、押圧部462を常時、収容部44側に付勢する。これにより、押圧部462は、常態時では、接触部462a側が収容部44内に突出した状態で、且つ、ガイド部47により案内されて、押圧部462の延在方向、つまり、収容部44の底面と交差する方向に進退自在な状態で配置されている。
回転部464は、被押圧部465と、回転表示円盤部466とを有し、被押圧部465は、ラッチ部4622のラッチ爪4623とガイド突起部474とに係合可能な受けラッチ部4653及び案内溝4654を備える。
回転部464は、本実施の形態では、表示部22の内側で、ガイド部47と、表示部22の天面部222との間で、軸方向に移動自在に配置される。
被押圧部465は、筒状に形成され、ラッチ部4622に対向する側の一端部である先端部に受けラッチ部4653と、案内溝4654の開口とが周方向で交互に等間隔で設けられている。本実施の形態では、受けラッチ部4653と案内溝4654は、被押圧部465の軸回りで90°毎に配置されている。被押圧部465の先端部の端面は、ラッチ爪4623が摺動した際に、受けラッチ部4653或いは案内溝4654に案内するカム面となっている。
被押圧部465は、基端側で、回転表示円盤部466が同一軸で一体に固定されている。
被押圧部465は、ガイド部47内に挿入可能であるとともに、押圧部462によりガイド部47の外に押し出される。
被押圧部465は、押圧部462により基端側に押圧されてガイド部47からガイド部47外に押し出されることにより回転可能となり、ラッチ爪4623が、被押圧部465における先端部の端面を摺動可能となる。被押圧部465が回転可能な状態では、被押圧部465は、カム面でラッチ爪4623を摺動させて、ラッチ爪4623を、受けラッチ部4653に係合させたり、或いは案内溝4654に係合させたりできる。
案内溝4654は、被押圧部465の外周に、被押圧部465の軸方向(棒状部4621の延在方向に相当)と平行に設けられる。案内溝4624は、内部にガイド部47のガイド突起部474が配置されることにより、ガイド部47に対して周方向の移動が規制される。
被押圧部465は、ガイド部47の外に位置する場合、回転表示円盤部466とともに軸を中心に回転自在となる。
回転表示円盤部466の裏面には、USBメモリ50の接続状態或いは非接続状態を示す接続状態表示部4662が設けられている。
回転表示円盤部466は、本実施の形態では、表示部22内で天面部222の裏面側で離間して対向配置されている。
回転表示円盤部466の接続状態表示部4662は、天面部222に開口して設けられた窓部49を介して生体情報表示装置100の外方に臨む。
接続状態表示部4662は、ここでは、軸を中心に周方向に異なる色彩が施された領域を有し、異なる色彩の領域は、USBメモリ50の接続状態と、非接続状態とを示す。異なる色彩の領域の部分は、USBポート32にUSBメモリ50が接続された状態を示す接続表示部と、USBポート32からUSBメモリ50が抜かれた非接続状態を示す非接続表示部である。
接続状態表示部4662は、押圧部462の押圧で回転部464が回転することにより、表示部22の天面部222の窓部49から外部に臨む色彩の領域が切り替えられる。これにより、接続状態表示部4662は、ユーザに、USBメモリ50の接続状態或いは非接続状態を報知する。ユーザは、窓部49を介して接続状態表示部4662を視認できる。例えば、本実施の形態では、USBメモリ50の接続状態は赤色で示し、非接続状態は緑色で表示してユーザに報知する、つまり視認させる。
第二付勢部材467は、回転部464を周方向の一方に付勢するとともに、押圧部462側、つまり、ガイド部47内に付勢する。
第二付勢部材467は、本実施の形態ではコイルバネであり、被押圧部465の基端側の外周を囲むように配置されている。第二付勢部材467は、表示部22の筐体において、一端をガイド部47側、つまり表示面221側で固定し、他端部を回転部464側(被押圧部465及び回転表示円盤部466)に固定している。
第二付勢部材467は、回転部464を常時、収容部44側で且つ周方向の一方側、ここでは、押圧部462による被押圧部465への回転方向(例えば、図7のD1方向)と逆方向(例えば、図7の-D1方向)に付勢する。
<本実施の形態の動作>
USBポート32にUSBメモリ50を装着した状態で、表示部22を装置本体21上に重なるように折り畳むと、USBポート32に接続されたUSBメモリ50は、軸部42を介して回動し、収容部44内のスイッチ部46の接触部462aを収容部44の底面側に押圧する。
このとき、スイッチ部46では、押圧部462が、図14に示すように、D3方向に押圧されることにより、押圧部462は、第一付勢部材463の付勢力(-D3方向の付勢力)に抗して、D3方向に移動する。
押圧部462は、ガイド部47のガイド突起部474に案内されてガイド部47内を基端側に移動する。ガイド部47内には、第二付勢部材467により押圧部462側(-D4方向)に付勢された回転部464の被押圧部465が配置されているため、押圧部462は、被押圧部465を第二付勢部材467の付勢力に抗して、ガイド部47の外に押し出す。
押圧部462により押圧される被押圧部465は、ガイド部47内では、ガイド突起部474により周方向の移動が規制され、押圧された方向である軸方向(D4方向)に移動できる。
そして、押圧部462の基端側のラッチ爪4623がガイド部47から基端側に突出して、被押圧部465は、ガイド部47の外に押し出される。
このとき、回転部464自体がガイド部47から外れ、周方向(図10に示すD1方向及び-D1方向)への移動の規制が解除され、回転部464の被押圧部465は第二付勢部材467により-D1方向に付勢されつつ、被押圧部465の受けラッチ部4653が、押圧部462のラッチ爪4623に係合する。
被押圧部465は、受けラッチ部4653が押圧部462のラッチ爪4623で押圧されることにより、第二付勢部材467の付勢力に抗した方向(図10に示すD1方向)に回転し、被押圧部465と一体の回転表示円盤部466も回転する。
回転表示円盤部466の回転により、接続状態表示部4662においてUSBメモリ50の接続状態を示す接続表示部である赤色部分が窓部49と重なる位置に位置する。
これにより、図15に示すように、窓部49を介してユーザにUSBメモリ50がUSBポート32に挿しっぱなし状態、つまり、USBメモリ50が接続状態であることを表示する。
すなわち、ユーザは、装置本体21上に表示部22を折り畳んだ状態において、表示部22の天面部222の窓部49を介して、接続状態表示部4662の接続表示部である赤色部分を視認することができる。なお、本実施の形態のスイッチ部46では、押圧部462が第一付勢部材463の付勢力によりUSBメモリ50側(-D3方向)に移動して、ラッチ爪4623が受けラッチ部4653から外れ、回転部464が第二付勢部材467により回転方向とは逆の-D1方向に移動しても、受けラッチ部4653が、カム面を摺動するガイド突起部474の端部474aに係合して、その移動が規制され、USBメモリ50の接続状態を示す赤色部分の表示は維持される。
USBメモリ50が接続状態であることが窓部49を介して表示された後で、接続されたUSBメモリ50をUSBポート32から抜いて取り外す際には、表示部22を再び開いて表示画面23を露出させ、収容部44に収容されたUSBメモリ50を収容部44の底面側にプッシュする。これにより、押圧部462が押圧されて回転部464の被押圧部465の受けラッチ部4653とガイド突起部474(詳細には、ガイド突起部474の端部474a)との係合状態は解放される。
すると、回転部464は、第二付勢部材467により-D1方向に回転し、ガイド部47側に移動して、案内溝4654がガイド突起部474内に案内されて、被押圧部465がガイド部47内に配置される。
これにより、接続状態表示部4662において接続表示部である赤色部分は、窓部49と重なる位置から移動に位置して、USBメモリ50の非接続状態を示す非接続表示部である緑部分が窓部49と重なる位置に位置する。
すなわち、スイッチ部46では、回転部464の被押圧部465が押圧部462により押圧されることにより、ガイド部47から外方に押し出されて、受けラッチ部4653とガイド突起部474の端部474aとが係合して窓部49に赤色部分を位置させる状態と、ガイド突起部474と案内溝4654とが係合して窓部49に緑部分を位置させる状態と、を繰り返す。
なお、生体情報表示装置100において、図16に示すように、表示部22と操作本体21との間の角度が、所定角度α(例えば90°以内の角度)である場合に、USBポート32に接続されたUSBメモリ50がスイッチ部46の接触部462aを押圧するように、スイッチ部46を表示部22に設けてもよい。この構成によれば、表示部22を完全に閉じる前に、窓部49を介して、接続状態表示部4662が接続表示部である赤色(USBメモリ50接続状態)であることをユーザに視認させて、抜け忘れたUSBメモリ50の抜脱を促すことができる。
このように、生体情報表示装置100によれば、診断データ移行時等に、USBメモリ50を接続して操作し、例えば、表示部22と装置本体21とを閉じて操作を終了する場合、USBメモリ50の抜き忘れを防止することができる。
また、生体情報収集装置100の喚起手段40は、装置本体21及び表示部22の閉状態における表示部22の最上面である天面を有する天面部222に設けた窓部49を介して、接続状態表示部4662で、赤色領域の部分でUSBメモリ50とUSBポート32の接続状態を表示してUSBメモリ50の抜脱を喚起させる。
これにより、装置本体21と表示部22とを閉じた閉状態で、ユーザの目が最も届く天面222の窓部49を介して、ユーザにUSBメモリ50の抜け忘れを視認させることで喚起できる。よって、ユーザに、USBメモリ50をUSBポート32から確実に抜脱させてUSBメモリ50の抜き忘れを防止することができる。
<変形例1>
図17に示す生体情報表示装置100Aは、図1に示す実施の形態1に対応する生体情報表示装置100と同様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
生体情報表示装置100Aは、生体情報表示装置100において喚起手段40の構成のみ異なる。
生体情報表示装置100Aは、装置本体21と、心電図を表示する表示部22と、喚起手段40AとしてのUSBポート32Aを有する。
装置本体21と表示部22とは、生体情報表示装置100と同様に、ヒンジ部30を介して開閉自在に取りつけられ、装置本体21に対して表示部22は折り畳み自在である。
USBメモリ50が接続されるUSBポート32Aは、表示部22が装置本体21上に折り畳まれた際に、互いに対向する対向面である装置本体21の主面212及び表示部22の面221の一方の面から、接続したUSBメモリ50が突出するように設けられる。
図17では、USBポート32Aは、表示部22の表示面221に開口して設けられ、USBポート32Aに接続されるUSBメモリ50は表示面221から直交する方向に突出する。
これにより、生体情報表示装置100Aを使用する際に、患者の生体情報、ここでは心電図を確認する表示画面23が配置された表示部22のUSBポート32AにUSBメモリ50を接続するため、背面にUSBポートが設けられた構造の生体情報表示装置と比較して、USBメモリ50の挿抜が容易である。また、表示部22の表示面221において、表示画面23を視認しつつ、接続された状態であることを確認することができ、USBメモリ50の抜け忘れの防止を図ることができる。
また、USBポート32AにUSBメモリ50を接続した状態で、表示部22を装置本体21に対して閉じるように移動させると、図18に示すように、USBポート32Aから突出するUSBメモリ50の後端部が、装置本体21の主面212に当接して、表示部22を閉じる動作(閉動作)を阻害する。
これにより、ユーザに対して、USBメモリ50がUSBポート32Aに接続した状態であって、USBメモリ50の抜脱を喚起して、USBメモリ50の取り忘れを防止できる。
なお、本実施の形態の生体情報表示装置100及び変形例1の生体情報表示装置100Aでは、開閉自在に設けられて折り畳み可能な装置本体21及び表示部22において、USBポート32、32Aと喚起手段40、40Aとを表示部22側に設けたが、これに限らず、装置本体21側に設けても良い。
<変形例2>
図19は、本発明に係る一実施の形態の生体情報表示装置の変形例2を示す外観斜視図である。
図19に示す生体情報表示装置100Bは、図1に示す実施の形態1に対応する生体情報表示装置100と同様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
生体情報表示装置100Bは、生体情報表示装置100の構成において、USBポート32Bと喚起手段40Bとを装置本体21側に設けたものである。
喚起手段40Bは、USBポート32BにUSBメモリ50が接続された状態で、表示部22と装置本体21とを折り畳むことで、表示部22と装置本体21とを閉じる際に、ユーザに取り忘れたUSBメモリ50の抜脱を喚起する。
喚起手段40Bは、喚起手段40と比較して、スイッチ部46Bの構成が異なる。
喚起手段40Bは、USBポート32B、収容部44B、スイッチ部46B、窓部49B、図示しないLED等の発光部を有する。なお、発光部は、窓部49Bを介して、USBメモリ50とUSBポート32Bとの接続状態を表示してUSBメモリ50の抜脱を喚起する接続状態表示部である。
喚起手段40Bでは、装置本体21の主面212に凹状に形成された収容部44B内に、USBポート32Bが図示しない軸部を介して回動自在に設けられている。
収容部44Bの底部には、スイッチ部46Bの押圧部462Bが収容部44Bの底面と直交する方向、ここでは、装置本体21の厚み方向に進退自在に配置されている。
スイッチ部46Bの押圧部462Bは、棒状体であり、USBポート32Bに接続されるUSBメモリ50が、収容部44Bに収容された際に押圧される。
スイッチ部46Bは、ここでは、窓部49Bの内側に配置された発光部を発光させる回路基板に実装されるタクタイルスイッチであり、押圧部462Bが押圧されることにより、回路を通電させて発光部を発光させる。スイッチ部46Bは、モーメンタリ動作をするものである。スイッチ部46Bは、USBメモリ50により押圧部462Bが押圧されるとオンになり、発光部は発光し、USBメモリ50が抜かれて押圧状態が解除されるとオフとなり、発光部は発光しない。
生体情報表示装置100Bによれば、USBポート32BにUSBメモリ50を接続した状態で、表示部22を装置本体21に対して閉じた際に、USBポート32Bの回動により収容部44B内に配置されるUSBメモリが押圧部462Bを押圧して、発光部が発光する。これにより、表示部22を閉じた状態において、窓部49Bを介してユーザに、USBメモリ50が装着状態であることを視認させ、USBメモリのUSBポート32Bからの抜脱を喚起する。
なお、発光部による喚起手段40Bは、図1に示す生体情報表示装置100の構成において、喚起手段40に代えた構成にしてもよい。この場合、USBメモリ50がUSBポート32に接続された状態で装置本体21に対して表示部22を閉じた際に、表示部22の天面部222の窓部49内が発光することにより、USBメモリ50の接続状態、つまり、USBメモリ50の抜き忘れを表示し、ユーザにUSBメモリ50の抜脱を促すことができる。
また、本実施の形態の生体情報表示装置100、100A、100Bにおいて、窓部49、49Bは、装置本体21及び表示部22のうち、USBポート32、32A、32Bが配置される側とは逆の筐体に設けられても良い。
また、生体情報表示装置100、100Bにおける窓部49、49Bは、USBメモリ50の接続状態を表示可能な構成であれば、表示部22を装置本体21に対して閉じて折り畳んだ際の外面のどこに設けられても良い。
また、USBメモリ50の接続状態のまま、表示部22を装置本体21に対して折り畳んだ際にアラームを発音するようにしても良い。
以上、本発明の実施の形態について説明した。なお、以上の説明は本発明の好適な実施の形態の例証であり、本発明の範囲はこれに限定されない。つまり、上記装置の構成や各部分の形状についての説明は一例であり、本発明の範囲においてこれらの例に対する様々な変更や追加が可能であることは明らかである。
本発明に係る生体情報表示装置は、携帯型の記憶媒体(記憶装置でもよい)を接続して行う操作を終了する場合でも、携帯型の記憶媒体の抜脱を促して携帯型の記憶媒体の抜き忘れを防止できる効果を有し、携帯型の記憶媒体を介した診断データの移行が必要な生体情報表示装置として有用である。
21 装置本体
22 表示部
23 表示画面
30 ヒンジ部
32、32A、32B USBポート
40、40A、40B 喚起手段
42 軸部
44、44B 収容部
46、46B スイッチ部
47 ガイド部
49、49B 窓部
50 USBメモリ(携帯型の記憶媒体)
100、100A、100B 生体情報表示装置
212 主面(対向面)
221 表示面(対向面)
222 天面部
321 ソケット
462、462B 押圧部
462a 接触部
4621 棒状部
4622 ラッチ部
4623 ラッチ面
4624、4654 案内溝
463 第一付勢部材
464 回転部
465 被押圧部
4653 受けラッチ部
466 回転表示円盤部
4662 接続状態表示部
467 第二付勢部材
474 ガイド突起部

Claims (4)

  1. 装置本体と、
    装置本体に対して開閉自在に構成され、且つ、生体情報を表示する表示部と、
    前記装置本体及び前記表示部において閉状態で互いに重なる対向面のうち少なくとも一方の面に設けられ、携帯型の記憶媒体が挿抜により接続可能なポートと、
    前記ポートに前記記憶媒体が接続された状態を、前記装置本体と前記表示部との閉状態でも視認可能な態様で表示して、ユーザに前記記憶媒体の抜脱を喚起する喚起手段と、
    を有し、
    前記喚起手段は、
    前記ポートに接続された前記記憶媒体により押圧されて移動する押圧部と、
    前記押圧部の移動により、前記記憶媒体と前記ポートとの接続状態を、前記装置本体及び前記表示部の前記対向面以外の外面で表示して前記記憶媒体の抜脱を喚起する接続状態表示部と、
    を有する、
    生体情報表示装置。
  2. 前記喚起手段は、
    前記装置本体及び前記表示部の前記対向面以外の外面に設けられる窓部を有し、
    前記押圧部は、前記装置本体と前記表示部とを閉状態にする或いは閉状態にした際に、前記ポートに接続された前記記憶媒体により押圧されて移動し、
    前記接続状態表示部は、前記押圧部の移動により、前記窓部を介して、前記接続状態を表示する、
    請求項1記載の生体情報表示装置。
  3. 前記接続状態表示部は、移動する前記押圧部に押圧されることにより回転可能に設けられ、回転して前記ポートと前記記憶媒体との非接続状態を前記接続状態に切り替えて前記窓部を介して表示する、
    請求項2記載の生体情報表示装置。
  4. 前記接続状態表示部は、前記窓部に対向して配置され、周方向で回転可能な面状をなし、
    回転により前記窓部に対向する位置に移動する、前記接続状態を示す接続表示部と、前記非接続状態を示す非接続表示部とを有し、
    前記接続状態表示部は、前記押圧部の押圧により回転して前記接続表示部を前記窓部に対向する位置に位置させ、前記押圧部の押圧が解除されると、前記非接続表示部を前記窓部に対向する位置に位置させる、
    請求項3記載の生体情報表示装置。
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