この出願の実施形態は、ピーク対平均電力比(peak-to-average power ratio, PAPR)を低減するのに役立ち、それにより、システムの伝送性能を改善するための、参照信号構成方法及び装置並びに系列構成方法及び装置を提供する。
第1の態様によれば、この出願の実施形態は、参照信号構成方法を提供し、少なくとも2つの参照信号を生成及び送信するステップを含む。少なくとも2つの参照信号は、ネットワークデバイスにより同じ端末に割り当てられた少なくとも2つのアンテナポートに対応する参照信号であり、少なくとも2つの参照信号は同じタイプの参照信号であり、少なくとも2つの参照信号は第1の参照信号及び第2の参照信号を含み、第1の参照信号の系列は第2の参照信号の系列と異なる。任意選択で、参照信号の系列は、参照信号を取得するために使用される系列であり、参照信号の生成系列又は参照信号のローカル系列とも呼ばれてもよい。
当該方法は、ネットワークデバイス又は端末により実行されてもよい。任意選択で、参照信号は、復調参照信号(demodulation reference signal, DMRS)、チャネル状態情報参照信号(channel state information reference signal, CSI-RS)等でもよい。
この技術的解決策では、ネットワークデバイスにより端末に割り当てられたアンテナポートに対応する異なる参照信号は、異なる系列を有してもよい。これは、ネットワークデバイス及び端末により生成され且つ同じリソースユニットにマッピングされる参照信号が異なることを実現するのに役立つ。言い換えると、これは、時間領域シンボルにマッピングされる異なる参照信号が異なることを実現するのに役立つ。これは、系列値又は系列マッピングのランダム性を増加させ、すなわち、周波数領域における系列繰り返しの問題を回避するのに役立つ。したがって、PAPRが低減でき、それにより、システムの伝送性能を改善する。
任意選択で、第1の参照信号の系列及び第2の参照信号の系列は同時に生成される。ここでの「同時」は、同じ時点又は同じ期間として理解されてもよい。期間は、スケジューリング周期以下である。例えば、期間は、1つ以上の時間領域シンボル、1つ以上のミニスロット、1つ以上のスロット又は1つのサブフレームでもよい。
任意選択で、第1の参照信号の系列及び第2の参照信号の系列の双方は、参照信号レベルに基づいて生成された系列、又は時間領域シンボルレベルに基づいて生成された系列である。
可能な設計では、少なくとも2つの参照信号を生成するステップは、M個の系列に基づいて少なくとも2つの参照信号を生成するステップであり、M個の系列は、第1の参照信号の系列及び第2の参照信号の系列を含み、Mは2以上の整数であり、Mは、ネットワークデバイスにより端末に割り当てられたアンテナポートにより占有される符号分割多重グループの数、又はネットワークデバイスにより端末に割り当てられたアンテナポートの数である、ステップを含む。
任意選択で、M個の系列は同時に生成される。ここでの「同時」の説明については、上記の説明を参照する。
第2の態様によれば、この出願の実施形態は、参照信号構成方法を提供し、少なくとも2つの参照信号を受信するステップを含む。少なくとも2つの参照信号は、ネットワークデバイスにより同じ端末に割り当てられた少なくとも2つのアンテナポートに対応する参照信号であり、少なくとも2つの参照信号は同じタイプの参照信号であり、少なくとも2つの参照信号は第1の参照信号及び第2の参照信号を含み、第1の参照信号の系列は第2の参照信号の系列と異なる。参照信号の系列は、参照信号を取得するために使用される系列であり、参照信号の生成系列又は参照信号のローカル系列とも呼ばれてもよい。この解決策の効果については、第1の態様を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
第1の態様において提供される方法がネットワークデバイスにより実行されるとき、当該方法は、端末により実行されてもよい。第1の態様において提供される方法が端末により実行されるとき、当該方法は、ネットワークデバイスにより実行されてもよい。
可能な設計では、当該方法は、M個の系列に基づいて少なくとも2つの参照信号を生成するステップであり、M個の系列は、第1の参照信号の系列及び第2の参照信号の系列を含み、Mは2以上の整数であり、Mは、ネットワークデバイスにより端末に割り当てられたアンテナポートにより占有される符号分割多重グループの数、又はネットワークデバイスにより端末に割り当てられたアンテナポートの数である、ステップを更に含む。
任意選択で、M個の系列は同時に生成される。ここでの「同時」の説明については、上記の説明を参照する。
第2の態様において提供される技術的解決策は、第1の態様において提供される方法に対応する。したがって、第2の態様における関連する内容及び有利な効果の説明については、第1の態様を参照する。
第1の態様及び第2の態様において提供されるいずれかの技術的解決策に基づいて、以下に、いくつかの可能な設計を提供する。
可能な設計では、第1の参照信号及び第2の参照信号のいずれかについて、参照信号の系列は、式
に従って取得され、
は参照信号の系列内の第nの要素を表し、r(n)は参照系列内の第nの要素を表し、n≧0であり、nは整数であり、f(n
CDM_m)はn
CDM_mに関連する関数を表し、n
CDM_mは参照信号に対応するアンテナポートが属する符号分割多重グループのインデックス、符号分割多重グループに対応するオフセット値、又は符号分割多重グループに対応するスクランブル係数を表す。
例えば、
であり、kは
がマッピングされる周波数領域単位のインデックスを表す。
他の例では、M=2のとき、
であり、或いは、M=3のとき、
であり、Mは、ネットワークデバイスにより端末に割り当てられたアンテナポートにより占有される符号分割多重グループの数である。言い換えると、異なる符号分割多重グループに対応する系列は、同じ参照系列に基づいて異なる位相回転を生成し、それにより、異なる符号分割多重グループは異なる系列に対応する。
他の可能な設計では、第1の参照信号に対応するアンテナポート及び第2の参照信号に対応するアンテナポートは、異なる符号分割多重グループに属し、異なる符号分割多重グループは、異なる直交カバーコードOCCに対応する。言い換えると、異なる符号分割多重グループは、異なるOCCに対応するように設定され、それにより、異なる符号分割多重グループは異なる系列に対応する。
例えば、システムが2つの符号分割多重グループをサポートし、2つの符号分割多重グループが第1の符号分割多重グループ及び第2の符号分割多重グループを含む場合、第1の符号分割多重グループにおける各周波数領域単位に対応するOCCは行列aであり、第2の符号分割多重グループにおける各周波数領域単位に対応するOCCは-aであるか、或いは、第1の符号分割多重グループにおける各周波数領域単位に対応するOCCは行列aであり、第2の符号分割多重グループにおける2つの隣接する周波数領域単位のうち一方に対応するOCCは行列aであり、他方の周波数領域単位に対応するOCCは-aである。
他の例では、システムが3つの符号分割多重グループをサポートし、3つの符号分割多重グループが第1の符号分割多重グループ、第2の符号分割多重グループ及び第3の符号分割多重グループを含む場合、第1の符号分割多重グループにおける各周波数領域単位に対応するOCCは行列aであり、第2の符号分割多重グループにおける各周波数領域単位に対応するOCCはa*exp(j*x)であり、第3の符号分割多重グループにおける各周波数領域単位に対応するOCCはa*exp(j*y)であり、x+y=2π又はx+y=-2πであり、jは虚数単位であるか、或いは、第1の符号分割多重グループにおける各周波数領域単位に対応するOCCは行列aであり、第2の符号分割多重グループにおける2つの隣接する周波数領域単位のうち一方に対応するOCCは行列aであり、他方の周波数領域単位に対応するOCCはa*exp(j*x)であり、第3の符号分割多重グループにおける2つの隣接する周波数領域単位のうち一方に対応するOCCは行列aであり、他方の周波数領域単位に対応するOCCはa*exp(j*y)であり、x+y=2π又はx+y=-2πであり、jは虚数単位である。
第3の態様によれば、この出願の実施形態は、参照信号構成方法を提供し、少なくとも2つの参照信号を生成及び送信するステップを含む。少なくとも2つの参照信号は、ネットワークデバイスにより同じ端末に割り当てられた少なくとも2つのアンテナポートに対応する参照信号であり、少なくとも2つの参照信号は同じタイプの参照信号であり、少なくとも2つの参照信号は第1の参照信号及び第2の参照信号を含み、第1の参照信号の系列は第2の参照信号の系列と異なる。当該方法は、ネットワークデバイス又は端末により実行されてもよい。任意選択で、参照信号の系列は、参照信号に含まれる要素を含む系列である。
任意選択で、第1の参照信号の系列及び第2の参照信号の系列の双方は、参照信号レベルに基づいて生成された系列、又は時間領域シンボルレベルに基づいて生成された系列である。
可能な設計では、少なくとも2つの参照信号を生成するステップは、1つの系列(マザー系列とも呼ばれてもよい)に基づいて少なくとも2つの参照信号を生成するステップを含む。これに基づいて、第1の参照信号の系列が第2の参照信号の系列と異なることは、マザー系列内の第1の参照信号に含まれる変調シンボルの位置を含むセットがマザー系列内の第2の参照信号に含まれる変調シンボルの位置を含むセットと異なることを含んでもよい。
第4の態様によれば、この出願の実施形態は、参照信号構成方法を提供し、少なくとも2つの参照信号を受信するステップであり、少なくとも2つの参照信号は、ネットワークデバイスにより同じ端末に割り当てられた少なくとも2つのアンテナポートに対応する参照信号であり、少なくとも2つの参照信号は同じタイプの参照信号であり、少なくとも2つの参照信号は第1の参照信号及び第2の参照信号を含み、第1の参照信号の系列は第2の参照信号の系列と異なる、ステップを含む。当該方法は、ネットワークデバイス又は端末により実行されてもよい。参照信号の系列は、参照信号に含まれる要素を含む系列である。
可能な設計では、当該方法は、1つの系列(マザー系列とも呼ばれてもよい)に基づいて少なくとも2つの参照信号を生成するステップを更に含む。
第4の態様において提供される技術的解決策は、第3の態様において提供される方法に対応する。したがって、第4の態様における関連する内容及び有利な効果の説明については、第3の態様を参照する。
第5の態様によれば、この出願の実施形態は、系列構成方法を提供し、構成情報を生成及び送信するステップであり、構成情報は、少なくとも2つのアンテナポートにより占有され且つネットワークデバイスにより端末に割り当てられたM個の符号分割多重グループのそれぞれに対応する系列を構成するために使用され、Mは2以上の整数である、ステップを含む。
第6の態様によれば、この出願の実施形態は、系列構成方法を提供し、構成情報を受信するステップであり、構成情報は、少なくとも2つのアンテナポートにより占有され且つネットワークデバイスにより端末に割り当てられたM個の符号分割多重グループのそれぞれに対応する系列を構成するために使用され、Mは2以上の整数である、ステップと、構成情報に基づいて各符号分割多重グループに対応する系列を構成するステップとを含む。
第5の態様又は第6の態様に基づいて、符号分割多重グループに対応する系列は、「符号分割多重グループにおける各アンテナポートに対応する参照信号を取得するために使用される」系列、例えば、上記のローカル系列である。任意選択で、1つの符号分割多重グループは1つの系列に対応する。
第5の態様又は第6の態様に基づいて、可能な設計では、構成情報は、各符号分割多重グループに対応する系列の生成パラメータを構成するために具体的に使用され、生成パラメータは、符号分割多重グループのインデックス、符号分割多重グループに対応するオフセット値、又は符号分割多重グループに対応するスクランブル係数を含む。
第5の態様又は第6の態様に基づいて、可能な設計では、構成情報は、例えば、無線リソース制御(radio resource control, RRC)シグナリング、媒体アクセス制御(medium access control, MAC)シグナリング及びダウンリンク制御情報(downlink control information, DCI)のうち1つ又は組み合わせ又は少なくとも2つでもよいが、これらに限定されない。例えば、構成情報は、DCIで搬送されてもよい。
第7の態様によれば、この出願の実施形態は、系列構成方法を提供し、構成情報を生成及び送信するステップであり、構成情報は、ネットワークデバイスにより端末に割り当てられた少なくとも2つのアンテナポートのそれぞれに対応する系列を構成するために使用される、ステップを含む。
第8の態様によれば、この出願の実施形態は、系列構成方法を提供し、構成情報を受信するステップであり、構成情報は、ネットワークデバイスにより端末に割り当てられた少なくとも2つのアンテナポートのそれぞれに対応する系列を構成するために使用される、ステップと、構成情報に基づいて各アンテナポートに対応する系列を構成するステップとを含む。
第7の態様又は第8の態様に基づいて、アンテナポートに対応する系列は、「アンテナポートに対応する参照信号を取得する」ために使用される系列である。任意選択で、1つのアンテナポートは1つの系列に対応する。
第7の態様又は第8の態様に基づいて、可能な設計では、構成情報は、各符号分割多重グループに対応する系列の生成パラメータを構成するために具体的に使用され、生成パラメータは、符号分割多重グループのインデックス、符号分割多重グループに対応するオフセット値、又は符号分割多重グループに対応するスクランブル係数を含む。
第7の態様又は第8の態様に基づいて、可能な設計では、構成情報は、例えば、限定されるものではないが、RRCシグナリング、MACシグナリング及びDCIのうち1つ又は少なくとも2つの組み合わせを通じて実現されてもよい。例えば、構成情報はDCIで搬送されてもよい。
第5の態様~第8の態様において提供される系列構成方法は、第1の態様~第2の態様において提供される参照信号構成方法の基礎を提供する。したがって、系列構成方法により達成できる有利な効果については、第1の態様又は第2の態様の説明を参照する。明らか、系列構成方法は、他のシナリオに更に適用されてもよい。
第9の態様によれば、この出願の実施形態は、参照信号構成方法を提供し、指示情報を生成するステップであり、指示情報は、参照信号の第1のリリースを示すために使用される、ステップと、同じスケジューリング周期においてスケジューリングされた複数の端末のうち少なくとも1つの端末に指示情報を送信するステップであり、複数の端末は全て第1のリリースをサポートし、少なくとも1つの端末はまた、第1のリリース以外のリリースをサポートする、ステップとを含む。これは、同じスケジューリング周期においてスケジューリングされた全ての端末が同じ参照信号リリースを使用することを実現するのに役立ち、それにより、同じスケジューリング周期においてスケジューリングされ且つ参照信号の異なるリリースをサポートする端末の互換性の問題を解決するのに役立つ。
第10の態様によれば、この出願の実施形態は、参照信号構成方法を提供し、指示情報を受信するステップであり、指示情報は、参照信号の第1のリリースを示すために使用される、ステップと、指示情報に基づいて、現在のスケジューリング周期において伝送された参照信号のリリースが第1のリリースであると決定するステップとを含む。当該方法は、端末により実行されてもよい。任意選択で、端末は、少なくとも2つのリリースの参照信号をサポートする。任意選択で、少なくとも2つのリリースの参照信号は、同じタイプの参照信号である。当該方法により達成できる有利な効果については、第9の態様を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
第9の態様又は第10の態様に基づいて、可能な設計では、指示情報は、例えば、限定されるものではないが、RRCシグナリング、MACシグナリング及びDCIのうち1つ又は少なくとも2つの組み合わせを通じて実現されてもよい。例えば、指示情報はDCIで搬送されてもよい。
第11の態様によれば、この出願の実施形態は、参照信号構成方法を提供し、端末により送信された能力情報を受信するステップであり、能力情報は、端末が参照信号のリリース切り替えをサポートするか否かを示すために使用され、端末は少なくとも2つのリリースの参照信号をサポートする、ステップと、能力情報に基づいて、参照信号のリリース切り替えを実行するように端末に指示するか否かを決定するステップとを含む。当該方法は、ネットワークデバイスにより実行されてもよい。任意選択で、端末は、少なくとも2つのリリースの参照信号をサポートする。任意選択で、少なくとも2つのリリースの参照信号は、同じタイプの参照信号である。言い換えると、この出願では、端末は、参照信号のリリース切り替え能力情報をネットワークデバイスに報告できる。これは、ネットワークデバイスがシグナリングを通じて参照信号リリースを端末に指示するのに役立ち、それにより、同じスケジューリング周期においてスケジューリングされ且つ参照信号の異なるリリースをサポートする端末の互換性の問題を解決するのに役立つ。
第12の態様によれば、この出願の実施形態は、参照信号構成方法を提供し、端末により、能力情報を送信するステップであり、能力情報は、端末が参照信号のリリース切り替えをサポートするか否かを示し、それにより、ネットワークデバイスは、参照信号のリリース切り替えを実行するように端末に指示するか否かを決定する、ステップを含む。任意選択で、端末は、少なくとも2つのリリースの参照信号をサポートする。任意選択で、少なくとも2つのリリースの参照信号は同じタイプの参照信号である。この方法により達成できる有利な効果については、第11の態様を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
第11の態様又は第12の態様に基づいて、可能な設計では、能力情報は、例えば、限定されるものではないが、RRCシグナリング、MACシグナリング及びDCIのうち1つ又は少なくとも2つの組み合わせを通じて実現されてもよい。例えば、能力情報はDCIで搬送されてもよい。
第13の態様によれば、この出願の実施形態は、参照信号構成方法を提供し、同じスケジューリング周期においてスケジューリングされた第1の端末及び第2の端末について、ネットワークデバイスにより、第1の端末の第1の参照信号及び第2の端末の第2の参照信号を生成するステップであり、第1の参照信号のリリースは第2の参照信号のリリースと異なり、第1の参照信号及び第2の参照信号は時間周波数リソースを非符号分割多重する、ステップと、ネットワークデバイスにより、スケジューリング周期において、第1の参照信号を第1の端末に送信し、第2の参照信号を第2の端末に送信するステップとを含む。この技術的解決策では、同じスケジューリング周期においてネットワークデバイスによりスケジューリングされたいずれか2つの端末の参照信号が異なるリリースを有するとき、2つの端末の参照信号により時間周波数リソースを多重する方式は、符号分割多重方式を含まない。このように、これは、同じスケジューリング周期において、参照信号の異なるリリースをサポートする端末をスケジューリングするのに役立ち、それにより、参照信号の異なるリリースをサポートし且つ同じスケジューリング周期においてスケジューリングされる端末の互換性の問題を解決する。
第14の態様によれば、この出願の実施形態は、参照信号構成方法を提供し、第1のスケジューリング周期においてスケジューリングされた少なくとも2つの端末について、ネットワークデバイスにより、各端末について対応する参照信号を生成するステップであり、第1のスケジューリング周期においてスケジューリングされた少なくとも2つの端末の参照信号は、同じリリースを有し、当該リリースは、第2のスケジューリング周期における少なくとも2つの端末の参照信号のリリースと異なり、第2のスケジューリング周期においてスケジューリングされた少なくとも2つの端末の参照信号は、同じリリースを有する、ステップと、ネットワークデバイスにより、第1のスケジューリング周期において、対応する参照信号を、第1のスケジューリング周期においてスケジューリングされた少なくとも2つの端末に送信するステップとを含む。この技術的解決策では、同じスケジューリング周期においてネットワークデバイスによりスケジューリングされた少なくとも2つの端末の参照信号は、同じリリースを有し、異なるスケジューリング周期において伝送される参照信号は、異なるリリースを有し、参照信号の異なるリリースをサポートする端末の互換性の問題を解決する。
第15の態様によれば、この出願の実施形態は、参照信号構成装置を提供する。参照信号構成装置は、上記の態様(例えば、第1の態様~第4の態様又は第9の態様~第14の態様のうちいずれか1つ)又は可能な設計のうちいずれか1つにおいて提供される参照信号構成方法を実行するように構成されてもよい。
可能な設計では、参照信号構成装置は、上記の態様又は可能な設計のうちいずれか1つにおいて提供される参照信号構成方法に基づいて、機能モジュールに分割されてもよい。例えば、各機能モジュールは、それぞれの対応する機能に基づく分割を通じて取得されてもよく、或いは、2つ以上の機能が1つの処理モジュールに統合されてもよい。
他の可能な設計では、参照信号構成装置は、プロセッサ及びトランシーバを含む。プロセッサは、送信及び受信以外のステップを実行するように構成されてもよい。トランシーバは、受信及び/又は送信ステップを実行するように構成される。代替として、いくつかの実現方式では、参照信号構成装置は、送信及び/又は受信ステップを実行するように構成されたトランシーバを含む。
例えば、参照信号構成装置は、プロセッサ及びトランシーバを含む。プロセッサは、少なくとも2つの参照信号を生成するように構成され、少なくとも2つの参照信号は、ネットワークデバイスにより同じ端末に割り当てられた少なくとも2つのアンテナポートに対応する参照信号であり、少なくとも2つの参照信号は同じタイプの参照信号であり、少なくとも2つの参照信号は第1の参照信号及び第2の参照信号を含み、第1の参照信号の系列は第2の参照信号の系列と異なる。トランシーバは、少なくとも2つの参照信号を送信するように構成される。
例えば、参照信号構成装置は、トランシーバを含む。トランシーバは、少なくとも2つの参照信号を受信するように構成され、少なくとも2つの参照信号は、ネットワークデバイスにより同じ端末に割り当てられた少なくとも2つのアンテナポートに対応する参照信号であり、少なくとも2つの参照信号は同じタイプの参照信号であり、少なくとも2つの参照信号は第1の参照信号及び第2の参照信号を含み、第1の参照信号の系列は第2の参照信号の系列と異なる。
例えば、参照信号構成装置は、プロセッサ及びトランシーバを含む。プロセッサは、指示情報を生成し、指示情報は、参照信号の第1のリリースを示すために使用される。トランシーバは、同じスケジューリング周期においてスケジューリングされた複数の端末のうち少なくとも1つの端末に指示情報を送信するように構成され、複数の端末は全て第1のリリースをサポートし、少なくとも1つの端末はまた、第1のリリース以外のリリースをサポートする。
例えば、参照信号構成装置は、プロセッサ及びトランシーバを含む。トランシーバは、指示情報を受信するように構成され、指示情報は、参照信号の第1のリリースを示すために使用される。プロセッサは、指示情報に基づいて、現在のスケジューリング周期において伝送された参照信号のリリースが第1のリリースであると決定するように構成される。
例えば、参照信号構成装置は、プロセッサ及びトランシーバを含む。トランシーバは、端末により送信された能力情報を受信するように構成され、能力情報は、端末が参照信号のリリース切り替えをサポートするか否かを示すために使用され、端末は少なくとも2つのリリースの参照信号をサポートする。プロセッサは、能力情報に基づいて、参照信号のリリース切り替えを実行するように端末に指示するか否かを決定するように構成される。
例えば、参照信号構成装置は、トランシーバを含む。トランシーバは、能力情報を送信するように構成され、能力情報は、端末が参照信号のリリース切り替えをサポートするか否かを示し、それにより、ネットワークデバイスは、参照信号のリリース切り替えを実行するように端末に指示するか否かを決定する。参照信号構成装置は、具体的には端末でもよい。
例えば、参照信号構成装置は、プロセッサ及びトランシーバを含む。プロセッサは、同じスケジューリング周期においてスケジューリングされた第1の端末及び第2の端末について、第1の端末の第1の参照信号及び第2の端末の第2の参照信号を生成するように構成され、第1の参照信号のリリースは第2の参照信号のリリースと異なり、第1の参照信号及び第2の参照信号は時間周波数リソースを非符号分割多重する。トランシーバは、スケジューリング周期において、第1の参照信号を第1の端末に送信し、第2の参照信号を第2の端末に送信するように構成される。参照信号構成装置は、具体的にはネットワークデバイスでもよい。
例えば、参照信号構成装置は、プロセッサ及びトランシーバを含む。プロセッサは、第1のスケジューリング周期においてスケジューリングされた少なくとも2つの端末について、各端末について対応する参照信号を生成するように構成され、第1のスケジューリング周期においてスケジューリングされた少なくとも2つの端末の参照信号は、同じリリースを有し、当該リリースは、第2のスケジューリング周期における少なくとも2つの端末の参照信号のリリースと異なり、第2のスケジューリング周期においてスケジューリングされた少なくとも2つの端末の参照信号は、同じリリースを有する。トランシーバは、第1のスケジューリング周期において、対応する参照信号を、第1のスケジューリング周期においてスケジューリングされた少なくとも2つの端末に送信するように構成される。参照信号構成装置は、具体的にはネットワークデバイスでもよい。
第16の態様によれば、この出願の実施形態は、参照信号構成装置を提供する。参照信号構成装置は、メモリ及びプロセッサを含む。メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成される。コンピュータプログラムがプロセッサにより実行されたとき、上記に提供されるいずれかの参照信号構成方法が実行される。例えば、当該装置は、ネットワークデバイス、端末又はチップでもよい。
第17の態様によれば、この出願の実施形態は、系列構成装置を提供する。系列構成装置は、上記の態様(例えば、第5の態様~第8の態様のうちいずれか1つ)又は可能な設計のうちいずれか1つにおいて提供される系列構成方法を実行するように構成されてもよい。
可能な設計では、系列構成装置は、上記の態様又は可能な設計のうちいずれか1つにおいて提供される系列構成方法に基づいて、機能モジュールに分割されてもよい。例えば、各機能モジュールは、それぞれの対応する機能に基づく分割を通じて取得されてもよく、或いは、2つ以上の機能が1つの処理モジュールに統合されてもよい。
他の可能な設計では、系列構成装置は、プロセッサ及びトランシーバを含む。プロセッサは、送信及び受信以外のステップを実行するように構成されてもよい。トランシーバは、受信及び/又は送信ステップを実行するように構成される。代替として、いくつかの実現方式では、系列構成装置は、送信及び/又は受信ステップを実行するように構成されたトランシーバを含む。
例えば、プロセッサは、構成情報を生成するように構成され、構成情報は、少なくとも2つのアンテナポートにより占有され且つネットワークデバイスにより端末に割り当てられたM個の符号分割多重グループのそれぞれに対応する系列を構成するために使用され、Mは2以上の整数である。トランシーバは、構成情報を送信するように構成される。
例えば、トランシーバは、構成情報を受信するように構成され、構成情報は、少なくとも2つのアンテナポートにより占有され且つネットワークデバイスにより端末に割り当てられたM個の符号分割多重グループのそれぞれに対応する系列を構成するために使用され、Mは2以上の整数である。プロセッサは、構成情報に基づいて各符号分割多重グループに対応する系列を構成するように構成される。
例えば、プロセッサは、構成情報を生成するように構成され、構成情報は、ネットワークデバイスにより端末に割り当てられた少なくとも2つのアンテナポートのそれぞれに対応する系列を構成するために使用される。トランシーバは、構成情報を送信するように構成される。
例えば、トランシーバは、構成情報を受信するように構成され、構成情報は、ネットワークデバイスにより端末に割り当てられた少なくとも2つのアンテナポートのそれぞれに対応する系列を構成するために使用される。プロセッサは、構成情報に基づいて各アンテナポートに対応する系列を構成するように構成される。
第8の態様によれば、この出願の実施形態は、系列構成装置を提供する。系列構成装置は、メモリ及びプロセッサを含む。メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成される。コンピュータプログラムがプロセッサにより実行されたとき、上記に提供されるいずれかの系列構成方法が実行される。例えば、当該装置は、ネットワークデバイス、端末又はチップでもよい。
第19の態様によれば、この出願の実施形態は、プロセッサを提供する。プロセッサは、上記の態様又は可能な設計のうちいずれか1つにおいて提供される方法(参照信号構成方法又は系列構成方法を含む)を実行するように構成される。
例えば、プロセッサは、少なくとも2つの参照信号を生成し、少なくとも2つの参照信号を出力するように構成される。少なくとも2つの参照信号の関連する説明については、第1の態様又は第3の態様を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
他の例では、プロセッサは、少なくとも2つの参照信号を入力するように構成される。少なくとも2つの参照信号の関連する説明については、第2の態様又は第4の態様を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
プロセッサが、いずれかの態様又はいずれかの可能な設計において提供される方法を実行することに関して、プロセッサにより実行されるステップは、上記の2つの例に基づく推論を通じて、方法を参照して取得されてもよい。詳細はここでは再び説明しない。具体的には、方法における送信ステップがプロセッサの出力ステップに置き換えられ、及び/又は、方法における受信ステップが入力ステップに置き換えられる等である。
具体的な実現プロセスでは、プロセッサは、例えば、限定されるものではないが、ベースバンド関連処理を実行するように構成されてもよく、受信機及び送信機は、例えば、限定されるものではないが、無線周波数受信及び送信を実行するようにそれぞれ構成されてもよい。上記のコンポーネントは、互いに独立したチップ上に別々に配置されてもよく、或いは、上記のコンポーネントのうち少なくともいくつか又は全部は、同じチップ上に配置されてもよい。例えば、受信機及び送信機は、互いに独立した受信機チップ及び送信機チップ上に配置されてもよく、或いは、トランシーバとして統合され、次いで、トランシーバチップ上に配置されてもよい。他の例では、プロセッサは、アナログベースバンドプロセッサ及びデジタルベースバンドプロセッサに更に分類されてもよい。アナログベースバンドプロセッサ及びトランシーバは、同じチップに統合されてもよく、デジタルベースバンドプロセッサは、独立したチップ上に配置されてもよい。集積回路技術の継続的な開発によって、ますます多くのコンポーネントが同じチップ上に統合できる。例えば、デジタルベースバンドプロセッサ及び複数のアプリケーションプロセッサ(例えば、限定されるものではないが、グラフィックスプロセッサ及びマルチメディアプロセッサ)は、同じチップに統合されてもよい。このようなチップは、システム・オン・チップ(system on chip)と呼ばれてもよい。コンポーネントが異なるチップ上に独立して配置されるか、1つ以上のチップ上に統合されて配置されるかは、通常では、製品設計の具体的な要件に依存する。上記のコンポーネントの具体的な実現形式は、この出願の実施形態では限定されない。
この出願の実施形態は、コンピュータ読み取り可能記憶媒体を更に提供する。コンピュータ読み取り可能記憶媒体は、コンピュータプログラムを記憶する。コンピュータプログラムがコンピュータ上で動作するとき、コンピュータは、上記の態様又は可能な設計のうちいずれか1つにおいて提供される参照信号構成方法、例えば、第1の態様~第4の態様、第9の態様~第14の態様又はこれらの態様の可能な設計のうちいずれか1つにおいて提供されるいずれかの参照信号構成方法を実行することが可能になる。
この出願の実施形態は、コンピュータ読み取り可能記憶媒体を更に提供する。コンピュータ読み取り可能記憶媒体は、コンピュータプログラムを記憶する。コンピュータプログラムがコンピュータ上で動作するとき、コンピュータは、上記の態様又は可能な設計のうちいずれか1つにおいて提供される系列構成方法、第5の態様~第8の態様又はこれらの態様の可能な設計のうちいずれか1つにおいて提供されるいずれかの系列構成方法を実行することが可能になる。
この出願の実施形態は、コンピュータプログラム製品を更に提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で動作するとき、上記の態様又は可能な設計のうちいずれか1つにおいて提供される参照信号構成方法、例えば、第1の態様~第4の態様、第9の態様~第14の態様又はこれらの態様の可能な設計のうちいずれか1つにおいて提供されるいずれかの参照信号構成方法が実行される。
この出願の実施形態は、コンピュータプログラム製品を更に提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で動作するとき、上記の態様又は可能な設計のうちいずれか1つにおいて提供される系列構成方法、第5の態様~第8の態様又はこれらの態様の可能な設計のうちいずれか1つにおいて提供されるいずれかの系列構成方法が実行される。
この出願は、通信チップを更に提供する。通信チップは命令を記憶し、命令がネットワークデバイス/端末上で動作するとき、ネットワークデバイスは、上記の対応する参照信号構成方法、例えば、第1の態様~第4の態様、第9の態様~第14の態様又はこれらの態様の可能な設計のうちいずれか1つにおいて提供されるいずれかの参照信号構成方法を実行することが可能になる。
この出願は、通信チップを更に提供する。通信チップは命令を記憶し、命令がネットワークデバイス/端末上で動作するとき、ネットワークデバイスは、上記の対応する系列構成方法、第5の態様~第8の態様又はこれらの態様の可能な設計のうちいずれか1つにおいて提供されるいずれかの系列構成方法を実行することが可能になる。
本発明の他の態様は、参照信号取得方法を提供し、
参照信号の初期化係数を決定するステップであり、初期化係数の値は、以下の式に従って決定されてもよい、ステップと、
初期化係数に基づいて参照信号を取得するステップと
を含む。
対応して、本発明は、通信装置を更に提供し、
参照信号の初期化係数を決定するように構成された決定モジュールと、
初期化係数に基づいて参照信号を取得するように構成された取得モジュールと
を含む。
対応して、本発明は、通信装置を更に提供し、
上記の参照信号取得方法を実行するように構成されたプロセッサを含む。
対応して、本発明は、通信装置を更に提供し、
コンピュータプログラムを記憶するように構成されたメモリと、
メモリに記憶されたコンピュータプログラムを読み取り、上記の参照信号取得方法を実行するように構成されたプロセッサと
を含む。
対応して、本発明は、コンピュータ読み取り可能記憶媒体を更に提供し、コンピュータ読み取り可能記憶媒体はコンピュータプログラムを記憶し、コンピュータプログラムがコンピュータ上で動作するとき、コンピュータは、上記の参照信号取得方法を実行することが可能になる。
対応して、本発明は、コンピュータプログラム製品を更に提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で動作するとき、上記の参照信号取得方法が実行可能になる。
対応して、本発明は、通信チップを更に提供し、通信チップは命令を記憶し、命令が通信装置上で動作するとき、通信装置は、上記の参照信号取得方法を実行することが可能になる。
具体的な実現プロセスでは、初期化係数は、
でもよい。
より具体的には、初期化係数が上記の式1又は式2を使用することによる計算を通じて取得されるとき、
である。
具体的な実現プロセスでは、初期化係数は、代替として
でもよい。
Yは、log
2(n
CDM_m*2
X)+1以上のいずれかの正の整数であり、Xは
以上のいずれかの正の整数である。
具体的な実現プロセスでは、初期化係数は、代替として
でもよい。
より具体的には、初期化係数が上記の式4を使用することによる計算を通じて取得されるとき、
である。
上記の式において、c
init_mは初期化係数であり、n
CDM_mは参照信号に対応するアンテナポートが属する符号分割多重グループのインデックス、符号分割多重グループに対応するオフセット値、符号分割多重グループに対応するスクランブル係数、又は符号分割多重グループを識別するために使用できる他の情報であり、N
symb
slotはスロット(slot)内のシンボル(symbol)の数であり、n
s,f
μはサブフレーム又はスロット(slot)のインデックスであり、lはシンボル(symbol)のインデックスであり、n
SCIDはスクランブル係数であり、
は系列スクランブル識別子(ID)である。
具体的な実現プロセスでは、n
SCIDの値は、例えば、0又は1でもよいが、これに限定されない。この場合、n
SCIDの値は、DCI内の1ビット(bit)を使用することにより示されてもよい。
の値の範囲は、例えば、0~65535でもよいが、これに限定されない。パラメータは、例えば、限定されるものではないが、RRCシグナリングを通じて構成されてもよい。n
CDM_mとDMRSポート(port)との間に対応関係が存在する。
上記のパラメータの意味及び値の範囲については、この明細書及び従来技術(例えば、限定されるものではないが、LTE及び5G標準のような様々な通信標準)の定義を参照する。例えば、LTE標準又は5G標準では、cinit_mは参照信号系列の初期化係数であり、Nsymb
slotはスロット内のシンボルの数、例えば、限定されるものではないが、参照信号を搬送するスロット内のシンボルの数である。例えば、LTE標準では、Nsymb
slotは6又は7に等しくてもよい。ns,f
μはサブフレームのインデックス、例えば、限定されるものではないが、参照信号を搬送するサブフレームのインデックスあるか、或いは、ns,f
μはスロットのインデックス、例えば、限定されるものではないが、参照信号を搬送するスロットのインデックスであり、lはシンボルのインデックス、例えば、限定されるものではないが、参照信号を搬送するシンボルのインデックスである。例えば、lはLTE標準では0~5又は0~6に等しくてもよい。
上記の式は、同じ機能を有し且つこの明細書で言及される他の式(例えば、限定されるものではないが、以下に説明する初期化係数を生成するための式)に置き換えられてもよく或いは組み合わされてもよいことを理解することは困難ではない。
具体的な実現プロセスでは、参照信号は、従来技術を参照して取得されてもよい。例えば、参照信号は、以下の方式で取得されてもよい。
参照信号系列が取得され、参照信号系列は、以下の式に従って生成されてもよい。
ここで、
であり、c(n)はバイナリゴールド系列であり、バイナリゴールド系列の長さは、例えば、M
PNでもよいが、これに限定されず、n=0,1,…,M
PN-1であり、N
C=1600であり、
である。
具体的な実現プロセスでは、参照信号はDMRS又はCSI-RSである。
参照信号を取得することは、様々な方式で参照信号を取得すること、例えば、限定されるものではないが、予め設定された式に従った計算を通じて参照信号を取得すること、又はテーブル参照を通じて参照信号を見つけることでもよい。より具体的には、予め設定された式は、例えば、参照信号の系列生成式であるが、これに限定されず、式は、初期化係数に関連する式である。例えば、限定されるものではないが、予め設定された式におけるパラメータは、初期化係数を含む。具体的な実現プロセスでは、予め設定された式について、例えば、限定されるものではないが、既存のLTE標準又は5G標準で言及される参照信号系列生成式を参照する。さらに、この明細書に記載されるように、nCDM_mは参照信号に対応するアンテナポートが属する符号分割多重グループのインデックス、符号分割多重グループに対応するオフセット値、符号分割多重グループに対応するスクランブル係数、又は符号分割多重グループを識別するために使用できる他の情報を表す。
上記の方法を実行するためのデバイスが送信端デバイスである場合、上記の方法は、参照信号を送信するステップを更に含んでもよい。より具体的には、参照信号が送信される前に、他の処理が更に実行されてもよい。例えば、限定されるものではないが、処理はOCCコードを通じて実行され、次いで、参照信号は、参照信号に対応する時間周波数リソース上で送信される。
上記の方法を実行するためのデバイスが受信端デバイスである場合、上記の方法は、受信端デバイスにより、参照信号及び送信端デバイスからの参照信号に基づいてデータ復調を実行するステップを更に含んでもよい。この場合、参照信号はDMRSであることを理解することは困難ではない。具体的には、受信端デバイスにより生成された参照信号及び送信端デバイスにより生成された参照信号は同じ参照信号である。このように、送信端デバイスにより生成された参照信号が送信端デバイスにより送信され、チャネル上で伝送された後に、参照信号は受信端デバイスにより受信され、それにより、受信端デバイスは、送信端デバイスから受信した参照信号と、初期化係数に基づいて受信端デバイスにより取得された参照信号とに基づいてデータ復調を実行できる。送信端デバイスからの参照信号と、初期化係数に基づいて受信端デバイスにより取得された参照信号とに基づいてデータ復調を実行するプロセスについては、従来技術を参照する。詳細はこの明細書では説明しない。例えば、限定されるものではないが、受信端デバイスは、送信端デバイスからの参照信号と、初期化係数に基づいて受信端デバイスにより取得された参照信号とに基づいて、例えば、チャネルパラメータ(例えば、限定されるものではないが、等価チャネル行列)を決定し、チャネルパラメータに基づいてデータ復調を実行してもよい。データ復調が実行される前に、送信端デバイスからの参照信号と、初期化係数に基づいて受信端デバイスにより取得された参照信号とに対して、他の処理が更に実行される必要があってもよい。
他の態様によれば、送信端デバイスはネットワークデバイスでもよく、受信端デバイスは端末でもよい。このように、送信端デバイスは、参照信号を受信端デバイスに送信し、受信端デバイスは、送信端デバイスから受信した参照信号と、受信端デバイスにより生成された参照信号とに基づいてデータ復調を実行する。これはダウンリンク通信プロセスに対応する。
更に他の態様によれば、送信端デバイスは端末でもよく、受信端デバイスはネットワークデバイスでもよい。このように、送信端デバイスは、参照信号を受信端デバイスに送信し、受信端デバイスは、送信端デバイスから受信した参照信号と、受信端デバイスにより生成された参照信号とに基づいてデータ復調を実行する。これはアップリンク通信プロセスに対応する。
通信装置は送信端デバイスでもよく或いは受信端デバイスでもよいことを理解することは困難ではない。さらに、送信端デバイス及び受信デバイスは、トランシーバモジュール又はトランシーバのようなコンポーネントを更に含んでもよい。
モジュール、プロセッサ、メモリ及びトランシーバのような上記のコンポーネントの関連する内容については、この明細書における他の部分の説明を参照する。
上記に提供されるいずれかの装置、プロセッサ、コンピュータ読み取り可能記憶媒体、コンピュータプログラム製品、通信チップ等は、上記の説明において提供される対応する方法を実行するように構成されることが理解され得る。したがって、いずれかの装置、プロセッサ、コンピュータ読み取り可能記憶媒体、コンピュータプログラム製品、通信チップ等により達成できる有利な効果については、対応する方法における有利な効果を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
この出願の実施形態において提供され且つコンピュータ命令又はコンピュータプログラムを記憶するように構成された上記のコンポーネント、例えば、限定されるものではないが、上記のメモリ、コンピュータ読み取り可能記憶媒体及び通信チップは全て非一時的(non-transitory)である点に留意すべきである。
通常では、1つのアンテナポートは1つの参照信号に対応する。1つの参照信号は、複数の変調シンボル(或いはコンステレーションシンボルと呼ばれる)が特定の系列に配置された後に取得される系列に対応する。さらに、この出願の実施形態はまた、1つの参照信号が1つの変調シンボルを含むシナリオに適用可能である。
参照信号を構成するプロセスは、1つ以上の系列を生成し、各系列が複数の変調シンボルを含み、次いで、1つ以上の系列に基づいて参照信号を生成することを含んでもよい。例えば、生成された系列内の全ての変調シンボルは、参照信号内の変調シンボルとして順次使用されるか、或いは、生成された系列内のいくつかの変調シンボルは、参照信号内の変調シンボルとして順次使用される。さらに、送信端デバイスについて、送信端デバイスは、生成された参照信号を時間周波数リソースに更にマッピングし、時間周波数リソースにマッピングされた参照信号を送信してもよい。受信端デバイスについて、受信端デバイスは、対応する時間周波数リソース上で参照信号を更に受信してもよい。
ダウンリンク伝送シナリオでは、送信端デバイスはネットワークデバイスでもよく、受信端デバイスは端末でもよい。アップリンク伝送シナリオでは、送信端デバイスは端末でもよく、受信端デバイスはネットワークデバイスでもよい。
5G新無線(新無線(new radio, NR))R15では、サイクリックプレフィックス(cyclic prefix, CP)直交周波数分割多重(orthogonal frequency division multiplexing, OFDM)波形におけるCSI-RS及びDMRSについて、参照信号の構成が準拠する規則は、ネットワークデバイスにより同じ端末に割り当てられたDMRSポートが固有の系列を使用し、ネットワークデバイスにより同じ端末に割り当てられたCSI-RSリソースに対応するCSI-RSポートが固有の系列を使用することを含んでもよい。アンテナポートにより使用される系列はまた、アンテナポートに対応する系列、すなわち、アンテナポートに対応する参照信号を取得するために使用される系列とも呼ばれてもよい。
図1は、5G NR R15に従って参照信号を構成するプロセスの概略図である。図1において、「R15 2-port(ポート) DMRS(port 0,2)type 1(タイプ1)」が説明のための例として使用される。図1における時間周波数リソースは、1つのリソースブロック(resource block, RB)内の1つの時間周波数領域シンボルに対応する時間周波数リソースを表し、時間周波数リソース内のそれぞれの小さいボックスは、1つのリソースエレメント(resource element, RE)を表す。図1を参照すると、ネットワークデバイスにより端末に割り当てられたDMRSポートは、DMRSポート0及びDMRSポート2であり、図1において斜線での網掛けにより示されるREは、DMRSポート0に対応する参照信号がマッピングされたREであり、水平線での網掛けにより示されるREは、DMRSポート2に対応する参照信号がマッピングされたREであることが習得できる。DMRSポート0及びDMRSポート2に対応する系列は双方とも、変調シンボルr(0)~r(5)を含む系列である。系列は、DMRSポート0に対応する参照信号として使用されてもよく、DMRSポート2に対応する参照信号として使用されてもよい。ネットワークデバイス/端末は、系列内の全ての変調シンボルを系列内の時間周波数リソースにマッピングしてもよい。変調シンボルは、REと1対1の対応関係にある。
図1から、参照信号は既存の5G NR R15に基づいて構成され、それにより、同じ時間領域シンボルにマッピングされた2つの参照信号は完全に同じであり、周波数領域における系列繰り返しはPAPRを増加させることが習得できる。その結果、システム伝送性能が影響を受ける。
これに基づいて、この出願の実施形態は、参照信号構成方法及び装置並びに系列構成方法及び装置を提供する。
この出願の実施形態において提供される技術的解決策は、様々な通信システムに適用できる。この出願の実施形態において提供される技術的解決策は、5G NRシステムのような5G通信システム、将来の進化型システム、複数の通信集約システム等に適用されてもよく、或いは、既存の通信システム等に適用されてもよい。この出願において提供される技術的解決策の適用シナリオは、複数のタイプ、例えば、マシン対マシン(machine to machine, M2M)、マクロ・マイクロ通信、拡張モバイルブロードバンド(enhanced mobile broadband, eMBB)、超高信頼性低遅延通信(ultra reliable & low latency communication, uRLLC)及び大規模マシンタイプ通信(massive machine type communication, mMTC)を含んでもよい。シナリオは、端末の間の通信のシナリオ、ネットワークデバイスの間の通信のシナリオ、ネットワークデバイスと端末との間の通信のシナリオ等を含んでもよいが、これらに限定されない。以下に、ネットワークデバイスが端末と通信するシナリオに技術的解決策が適用される例を使用することにより、説明を提供する。
図2は、この出願の実施形態に適用可能な通信システムの概略図である。通信システムは、1つ以上のネットワークデバイス10(1つのネットワークデバイスのみが示されている)と、各ネットワークデバイス10に接続された1つ以上の端末20とを含んでもよい。図2は単なる概略図であり、この出願において提供される技術的解決策の適用シナリオに対する限定を構成しない。
ネットワークデバイス10は、送受信ポイント(transmission reception point, TRP)、基地局、中継局、アクセスポイント等でもよい。ネットワークデバイス10は、5G通信システムにおけるネットワークデバイス、又は将来の進化型ネットワークにおけるネットワークデバイスでもよく、或いは、ウェアラブルデバイス、車載デバイス等でもよい。さらに、ネットワークデバイス10は、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーションズ(global system for mobile communication, GSM)又は符号分割多元接続(code division multiple access, CDMA)ネットワークにおける基地送受信局(base transceiver station, BTS)でもよく、或いは、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access, WCDMA)におけるNB(NodeB)でもよく、或いは、ロングタームエボリューション(long term evolution, LTE)におけるeNB又はeNodeB(evolutional NodeB)でもよい。ネットワークデバイス10は、代替として、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud radio access network, CRAN)シナリオにおける無線コントローラでもよい。
端末20は、ユーザ機器(user equipment, UE)、アクセス端末、UEユニット、UE局、移動局、移動コンソール、遠隔局、遠隔端末、移動デバイス、UE端末、無線通信デバイス、UEエージェント、UE装置等でもよい。アクセス端末は、携帯電話、コードレス電話、セッションイニシエーションプロトコル(session initiation protocol, SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(wireless local loop, WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant, PDA)、無線通信機能を有するハンドヘルドデバイス、無線モデムに接続されたコンピューティングデバイス又は他の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、5Gネットワークにおける端末、将来の進化型公衆陸上移動ネットワーク(public land mobile network, PLMN)ネットワークにおける端末等でもよい。
任意選択で、図2における各ネットワークエレメント(例えば、ネットワークデバイス10及び端末20)は、1つのデバイスにより実現されてもよく、或いは、複数のデバイスにより共同で実現されてもよく、或いは、デバイス内の機能モジュールでもよい。これはこの出願の実施形態では具体的に限定されない。上記の機能は、ハードウェアデバイス内のネットワークエレメントでもよく、或いは、専用ハードウェア上で動作するソフトウェア機能でもよく、或いは、プラットフォーム(例えば、クラウドプラットフォーム)上にインスタンス化された仮想化機能でもよいことが理解され得る。
例えば、図2における各ネットワークエレメントは、図3における通信デバイス200を使用することにより実現されてもよい。図3は、この出願の実施形態に適用可能な通信デバイスのハードウェア構造の概略図である。通信デバイス200は、少なくとも1つのプロセッサ201と、通信線202と、メモリ203と、少なくとも1つの通信インタフェース204とを含む。
プロセッサ201は、汎用中央処理装置(central processing unit, CPU)、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit, ASIC)、又はこの出願の解決策におけるプログラム実行を制御するように構成された1つ以上の集積回路でもよい。
通信線202は、上記のコンポーネントの間で情報を伝送するための経路を含んでもよい。
トランシーバのようないずれかの装置を使用する通信インタフェース204は、イーサネット、RAN又は無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area networks, WLAN)のような他のデバイス又は通信ネットワークと通信するように構成される。
メモリ203は、静的な情報及び命令を記憶できる読み取り専用メモリ(read-only memory, ROM)若しくは他のタイプの静的記憶デバイス、又は情報及び命令を記憶できるランダムアクセスメモリ(random access memory, RAM)若しくは他のタイプの動的記憶デバイスでもよく、或いは、電気的消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(electrically erasable programmable read-only memory, EEPROM)、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(compact disc read-only memory, CD-ROM)若しくは他のコンパクトディスクストレージ、光ディスクストレージ(圧縮光ディスク、レーザディスク、光ディスク、デジタル多用途ディスク、ブルーレイ光ディスク等を含む)、又は磁気ディスク記憶媒体若しくは他の磁気記憶デバイス、又は命令若しくはデータ構造の形式で想定されるプログラムコードを搬送又は記憶でき且つコンピュータによりアクセスできるいずれかの他の媒体でもよいが、これらに限定されない。メモリは独立して存在してもよく、通信線202を通じてプロセッサに接続される。代替として、メモリは、プロセッサに統合されてもよい。この出願のこの実施形態において提供されるメモリは、通常では不揮発性でもよい。メモリ203は、この出願における解決策を実行するためのコンピュータ実行可能命令を記憶するように構成され、プロセッサ201は、コンピュータ実行可能命令の実行を制御する。プロセッサ201は、メモリ203に記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行し、この出願の以下の実施形態において提供される方法を実現するように構成される。
任意選択で、この出願のこの実施形態におけるコンピュータ実行可能命令はまた、アプリケーションプログラムコードとも呼ばれてもよい。これは、この出願のこの実施形態では具体的に限定されない。
具体的な実現方式の中で、実施形態では、プロセッサ201は、図3におけるCPU0及びCPU1のような1つ以上のCPUを含んでもよい。
具体的な実現方式の中で、実施形態では、通信デバイス200は、複数のプロセッサ、例えば、図3におけるプロセッサ201及びプロセッサ207を含んでもよい。プロセッサのそれぞれは、シングルコア(single-CPU)プロセッサでもよく、或いは、マルチコア(multi-CPU)プロセッサでもよい。ここでのプロセッサは、データ(例えば、コンピュータプログラム命令)を処理するように構成された1つ以上のデバイス、回路及び/又は処理コアを示してもよい。
具体的な実現方式の中で、実施形態では、通信デバイス200は、出力デバイス205及び入力デバイス206を更に含んでもよい。出力デバイス205は、プロセッサ201と通信し、複数の方式で情報を表示してもよい。例えば、出力デバイス205は、液晶ディスプレイ(liquid crystal display, LCD)、発光ダイオード(light emitting diode, LED)ディスプレイデバイス、陰極線管(cathode ray tube, CRT)ディスプレイデバイス、プロジェクタ(projector)等でもよい。入力デバイス206は、プロセッサ201と通信し、複数の方式でユーザから入力を受け取ってもよい。例えば、入力デバイス206は、マウス、キーボード、タッチスクリーンデバイス、センシングデバイス等でもよい。
通信デバイス200は、汎用デバイス又は専用デバイスでもよい。具体的な実現方式の中で、通信デバイス200は、デスクトップコンピュータ、ポータブルコンピュータ、ネットワークサーバ、パームトップコンピュータ(personal digital assistant, PDA)、携帯電話、タブレットコンピュータ、無線端末デバイス、埋め込み式デバイス、又は図3における構造と同様の構造を有するデバイスでもよい。通信デバイス200のタイプは、この出願のこの実施形態では限定されない。
この出願のこの実施形態において提供されるいずれかの技術的解決策はダウンリンク伝送シナリオに適用されてもよく、或いは、アップリンク伝送シナリオに適用されてもよい点に留意すべきである。この出願のこの実施形態において提供されるいずれかの技術的解決策がダウンリンク伝送シナリオに適用されるとき、送信端デバイスはネットワークデバイスでもよく、受信端デバイスは端末でもよい。この出願のこの実施形態において提供されるいずれかの技術的解決策がアップリンク伝送シナリオに適用されるとき、送信端デバイスは端末でもよく、受信端デバイスはネットワークデバイスでもよい。以下の実施形態のうちいずれか1つにおいて、送信端デバイス(又は受信端デバイス)がネットワークデバイスに置き換えられた後に、この実施形態におけるネットワークデバイスと、送信端デバイス(又は受信端デバイス)が置き換えられたネットワークデバイスとは、同じネットワークデバイスを表してもよい。送信端デバイス(又は受信端デバイス)が端末に置き換えられた後に、この実施形態における端末と、送信端デバイス(又は受信端デバイス)が置き換えられた端末とは、同じ端末を表してもよい。これは、ここでは一様に記載されており、詳細は以下では再び説明しない。
この出願のこの実施形態における「リソースユニット」は、端末をスケジューリングするための基本的な単位である。リソースユニットは、周波数領域における複数の連続サブキャリアと、時間領域における1つの時間間隔(time interval, TI)とを含む。異なるスケジューリングプロセスでは、リソースユニットのサイズは同じでもよく或いは異なってもよい。TIは、LTEシステムにおける送信時間間隔(transmission time interval, TTI)でもよく、或いは、シンボルレベルのショートTTI、又は大きいサブキャリア間隔を有し且つ高周波数システム内にあるショートTTIでもよく、或いは、5Gシステムにおけるスロット(slot)又はミニスロット(mini-slot)でもよい。これはこの出願のこの実施形態では限定されない。任意選択で、1つのリソースユニットは、1つ以上のRB、1つ以上のRBペア(RB pair)等を含んでもよい。さらに、リソースユニットはRBの半分等でもよい。代替として、リソースユニットは、他の時間周波数リソースでもよい。これはこの出願のこの実施形態では限定されない。特に指定しない限り、或いは、矛盾が存在しないとき、以下の具体例は全て、リソースユニットがLTEシステムにおけるRBである例を使用することにより記載されている点に留意すべきである。
この出願のこの実施形態における「スケジューリング周期」は、時間間隔TIである。
この出願のこの実施形態における「時間領域シンボル」は、以下のもの、すなわち、OFDMシンボル、ユニバーサルフィルタマルチキャリア(universal filtered multi-carrier, UFMC)信号、フィルタバンクマルチキャリア(filter-band multi-carrier, FBMC)シンボル、一般化周波数分割多重(generalized frequency-division multiplexing, GFDM)シンボル等のうちいずれか1つを含んでもよいが、これらに限定されない。
この出願の実施形態における「少なくとも1つの(タイプ)」という用語は、1つの(タイプ)又はそれ以上の(タイプ)を含む。「複数の」は、2つの(タイプ)又は2つよりも多い(タイプ)を意味する。例えば、A、B及びCのうち少なくとも1つは、以下の場合、すなわち、Aのみ、Bのみ、AとBとの双方、AとCとの双方、BとCとの双方、及びAとBとCとの双方を含む。この出願の実施形態における「及び/又は」という用語は、関連する対象物を記述するための関連付け関係のみを記述し、3つの関係が存在してもよいことを表す。例えば、A及び/又はBは、以下の3つの場合、すなわち、Aのみ、AとBとの双方、及びBのみを表してもよい。この出願の実施形態における「/」という用語文字は、通常では、関連する対象物の間の「又は」の関係を示す。さらに、式において、「/」という文字は、関連する対象物の間の除算関係を示す。例えば、A/Bは、AがBで除算されることを示してもよい。この出願の実施形態では、「第1」、「第2」等という用語は、異なる対象物の間を区別することを意図しているが、対象物の特定の順序を示さない。
以下に、添付の図面を参照して、この出願の実施形態において提供される技術的解決策について説明する。
図4は、この出願の実施形態による参照信号構成方法の概略図である。当該方法は以下のステップを含む。
S101:送信端デバイスは、少なくとも2つの参照信号を生成する。少なくとも2つの参照信号は、ネットワークデバイスにより同じ端末に割り当てられた少なくとも2つのアンテナポートに対応する参照信号である。少なくとも2つの参照信号は同じタイプの参照信号である。少なくとも2つの参照信号は第1の参照信号及び第2の参照信号を含み、第1の参照信号の系列は第2の参照信号の系列と異なる。
1つのスケジューリング周期において、ネットワークデバイスは、1つ以上の端末をスケジューリングしてもよいことが理解され得る。それぞれのスケジューリングされた端末について、ネットワークデバイスは、1つ以上のアンテナポートを端末に割り当ててもよい。S101に記載の端末は、1つのスケジューリング周期においてネットワークデバイスによりスケジューリングされた端末うち、2つ以上のアンテナポートが割り当てられたいずれかの端末でもよい。
少なくとも2つの参照信号は、同じタイプの参照信号である。例えば、少なくとも2つの参照信号は全てDMRS又はCSI-RSである。明らかに、この出願のこの実施形態はこれに限定されない。1つのアンテナポートは1つの参照信号に対応する。
この出願のこの実施形態では、1つの参照信号は、1つのリソースユニット上の1つ以上の時間領域シンボルを占有してもよい。例えば、図5は、この出願の実施形態に従って参照信号を時間周波数リソースにマッピングする概略図である。図5の(a)に示す参照信号により1つのリソースユニット上で占有される時間領域シンボルの数は1であり、時間領域シンボルの数は2である。図5の(b)に示す参照信号により1つのリソースユニット上で占有される時間領域シンボルの数は2であり、時間領域シンボルの数は2及び3である。
この出願のいくつかの実施形態では、参照信号の系列は、参照信号内の変調シンボルを取得するために使用される系列である。参照信号の系列は、参照信号の生成系列又は参照信号のローカル系列と呼ばれてもよい。参照信号内の変調シンボルは、参照信号の系列から選択される。参照信号の系列は、複数の変調シンボルが特定の順序で配置された後に取得された系列でもよい。この出願のこの実施形態はまた、1つの参照信号の系列が1つの変調シンボルを含むシナリオに適用可能である。
異なる参照信号は、同じ系列又は異なる系列を有してもよい。第1の参照信号の系列が第2の参照信号の系列と異なることは、第1の参照信号の系列に含まれる要素が第2の参照信号の系列に含まれる要素と異なること、及び/又は第1の参照信号の系列内の要素の順序が第2の参照信号の系列内の要素の順序と異なることを含んでもよい。第1の参照信号の系列に含まれる要素が第2の参照信号の系列に含まれる要素と異なることは、第1の参照信号の系列に含まれる変調シンボルを含むセットが第2の参照信号の系列に含まれる変調シンボルを含むセットと異なることとして理解されてもよい。
任意選択で、第1の参照信号の系列及び第2の参照信号の系列は同時に生成される。ここでの「同時」は、同じ時点又は同じ期間として理解されてもよい。期間は、スケジューリング周期以下である。期間は、例えば、1つ以上の時間領域シンボル、1つ以上のミニスロット、1つ以上のスロット又は1つのサブフレームでもよいが、これらに限定されない。
参照信号の系列を生成する方式は、例えば、以下の2つの方式を含んでもよいが、これらに限定されない。
方式1:参照信号の系列は、参照信号レベル(又はアンテナポートレベル)に基づいて生成された系列である。例えば、LTEシステムにおいてローカル系列を生成する方式を参照する。
第1の方式に基づいて、参照信号の系列は、1つのスケジューリング周期の開始時に生成されてもよい。例えば、LTEシステムでは、1つのスケジューリング周期は1つのサブフレームである。5G NRシステムでは、1つのスケジューリング周期は1つのスロット、1つのミニスロット等でもよい。
これに基づいて、第1の参照信号の系列及び第2の参照信号の系列が同時に生成されることは、第1の参照信号の系列及び第2の参照信号の系列が同じスケジューリング周期の開始時に生成されることを含んでもよい。
第1の方式に基づいて、参照信号の系列の長さ(すなわち、系列に含まれる変調シンボルの数)は、参照信号の長さ(すなわち、参照信号に含まれる変調シンボルの数)以上でもよい点に留意すべきである。一例では、参照信号の長さは、リソースユニット内の参照信号により占有されるREの数と、帯域幅によりサポートできるリソースユニットの最大数との積に等しい。例えば、帯域幅によりサポートできるリソースユニットの最大数が20であると仮定すると、図5の(a)に示す参照信号の長さは、6*20=120である。この例では、参照信号の系列の長さは120以上でもよい。他の例では、帯域幅によりサポートできるリソースユニットの最大数が20であると仮定すると、図5の(b)に示す参照信号の長さは、12*20=240である。この例では、参照信号の系列の長さは240以上でもよい。
任意選択で、参照信号の系列の長さが参照信号の長さに等しいと仮定すると、系列は参照信号として直接使用されてもよい。参照信号の系列の長さが参照信号の長さよりも大きいと仮定すると、系列内のいくつかの変調シンボルを含む系列は参照信号として使用されてもよい。例えば、参照信号の系列の長さが10であり、参照信号の長さが8である場合、8個の値が系列内の10個の値から選択されてもよく、8個の値が参照信号として使用される。通常では、参照信号内の8個の値の順序は、参照信号の系列内の8個の値の順序と一致する。明らかに、この出願のこの実施形態はこれに限定されない。
方式2:参照信号の系列は、時間領域シンボルレベルに基づいて生成された系列である。例えば、5G NR R15においてローカル系列を生成する方式を参照する。
第2の方式に基づいて、参照信号の系列は、時間領域シンボルの開始時に生成されてもよい。ここでの時間領域シンボルは、参照信号により占有される時間領域シンボルである。例えば、図5の(a)に示す参照信号を参照して、参照信号の系列は、時間領域シンボル2の開始時に生成されてもよい。他の例では、図5の(b)に示す参照信号を参照して、参照信号の系列は、時間領域シンボル2の開始時に生成されてもよく、参照信号の系列は、時間領域シンボル3の開始時に生成されてもよい。
これに基づいて、第1の参照信号の系列及び第2の参照信号の系列が同時に生成されることは、第1の参照信号の系列及び第2の参照信号の系列が同じ時間領域シンボルの開始時に生成されることを含んでもよい。
第2の方式に基づいて、参照信号の系列の長さは、時間領域シンボル上の参照信号の変調シンボルの数以上でもよい点に留意すべきである。例えば、帯域幅によりサポートできるリソースユニットの最大数が20であると仮定すると、図5の(a)又は(b)に示す参照信号の時間領域シンボル上の変調シンボルの数は6であるので、参照信号の系列の長さは120以上でもよい。
第1の方式及び第2の方式は単なる例であり、この出願のこの実施形態が適用可能な参照信号の系列を生成する方式に対する限定を構成しない点に留意すべきである。例えば、第2の方式は以下のように拡張されてもよい。参照信号の系列は、時間領域単位に基づいて生成され、時間領域単位はスケジューリング周期未満である。例えば、1つのスケジューリング周期が1つのサブフレームであると仮定すると、1つの時間領域単位は1つのスロット、1つのミニスロット、1つの時間領域シンボル等でもよい。この場合、参照信号の系列の長さは、時間領域単位内の参照信号の変調シンボルの数以上でもよい。
S101は、送信端デバイスにより、M個の系列を生成し、M個の系列に基づいて少なくとも2つの参照信号を生成することを含んでもよい。Mは2以上の整数である。
具体的には、M個の系列は、第1の参照信号の系列及び第2の参照信号の系列を含む。送信端デバイスは、第1の参照信号の系列に基づいて第1の参照信号を生成し、第2の参照信号の系列に基づいて第2の参照信号を生成する。
任意選択で、M個の系列は同時に生成される。「M個の系列は同時に生成される」についての関連する説明については、「第1の参照信号の系列及び第2の参照信号の系列は同時に生成される」についての上記の説明を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
図6は、この出願の実施形態に従って参照信号を構成するプロセスの概略図である。図6における時間周波数リソースは、1つのRB内の1つの時間領域シンボルに対応する時間周波数リソースを表す。図6に基づいて、送信端デバイスは、まず、系列0及び系列2を生成し、系列0内の要素は順次に変調シンボルr(0)~r(5)であり、系列2内の要素は順次に変調シンボルr(6)~r(11)であり、次いで、系列0を第1の参照信号(すなわち、図6におけるDMRSポート0に対応する参照信号)として使用し、系列2を第2の参照信号(すなわち、図6におけるDMRSポート2に対応する参照信号)として使用し、次いで、第1の参照信号内の変調シンボルを第1の参照信号に対応する時間周波数リソースに順次マッピングし、第2の参照信号内の変調シンボルを第2の参照信号に対応する時間周波数リソースに順次マッピングしてもよい。
M個の系列を構成する具体的な実現方式については、図8又は図9に示す以下の実施形態を参照する点に留意すべきである。明らかに、この出願のこの実施形態はこれに限定されない。
S102:受信端デバイスは、少なくとも2つの参照信号を生成する。S102の具体的な実現方式については、S101の具体的な実現方式の上記の説明を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
S103:送信端デバイスは、少なくとも2つの参照信号を受信端デバイスに送信する。
S102及びS103を実行する順序は、この出願のこの実施形態では限定されない。例えば、S102はS103の前に実行されてもよく、或いは、S103はS102の前に実行されてもよく、或いは、S102及びS103は同時に実行される。
S104:受信端デバイスは、少なくとも2つの参照信号を受信する。
受信端デバイスにより受信された少なくとも2つの参照信号は、S101において生成された少なくとも2つの参照信号がチャネル上で伝送された後に取得された参照信号であることが理解され得る。続いて、受信端デバイスは、生成された少なくとも2つの参照信号と、チャネル上で伝送された受信した少なくとも2つの参照信号とに基づいて、チャネル推定等を実行してもよい。
この実施形態において提供される参照信号構成方法において、ネットワークデバイスにより端末に割り当てられたアンテナポートに対応する異なる参照信号は、異なる系列を有してもよい。異なる参照信号は同じタイプの参照信号である。任意選択で、異なる参照信号の系列は同時に生成される。これは、ネットワークデバイス及び端末により生成され且つ同じリソースユニットにマッピングされる参照信号が異なることを実現するのに役立つ。言い換えると、これは、時間領域シンボルにマッピングされる異なる参照信号が異なることを実現するのに役立つ。これは、系列値又は系列マッピングのランダム性を増加させる。したがって、これは、周波数領域における系列繰り返しの問題を回避するのに役立つ。したがって、PAPRが低減でき、それにより、システムの伝送性能を改善する。
この出願のいくつかの他の実施形態では、参照信号の系列は、マザー系列内の1つ以上の位置から選択された変調シンボルを含む系列であり、選択された変調シンボルの数は、参照信号に含まれる変調シンボルの数に等しい。言い換えると、参照信号の系列は、参照信号内の要素を含む系列である。これに基づいて、S101は、送信端デバイスにより、マザー系列を生成し、次いで、マザー系列に基づいて少なくとも2つの参照信号を生成することを含んでもよい。
任意選択で、マザー系列は、参照信号レベルに基づいて生成されてもよく、或いは、時間領域単位(例えば、時間領域シンボル)に基づいて生成されてもよい。上記の系列生成方式とは異なり、マザー系列が参照信号レベルに基づいて生成される場合、マザー系列の長さは参照信号の長さよりも大きい点に留意すべきである。マザー系列が時間領域単位に基づいて生成される場合、参照信号の系列の長さは、時間領域単位内の参照信号の変調シンボルの数よりも大きい。これは、異なる参照信号がマザー系列に基づいて生成できることを確保するためである。
この実施形態では、第1の参照信号の系列が第2の参照信号の系列と異なることは、マザー系列内の第1の参照信号に含まれる変調シンボルの位置を含むセットがマザー系列内の第2の参照信号に含まれる変調シンボルの位置を含むセットと異なることを含んでもよい。
図7は、この出願の実施形態に従って参照信号を構成するプロセスの概略図である。図7における時間周波数リソースは、1つのRB内の1つの時間領域シンボルに対応する時間周波数リソースを表す。図7を参照すると、送信端デバイスは、まず、マザー系列を生成し、マザー系列内の要素は順次に変調シンボルr(0)~r(11)であり、次いで、マザー系列内の要素r(0)、r(2)、r(4)、r(6)、r(8)及びr(10)を含む系列を第1の参照信号(すなわち、図7におけるDMRSポート0に対応する参照信号)として使用し、r(1)、r(3)、r(5)、r(7)、r(9)及びr(11)を第2の参照信号(すなわち、図7におけるDMRSポート2に対応する参照信号)として使用し、次いで、第1の参照信号内の変調シンボルを第1の参照信号に対応する時間周波数リソースに順次マッピングし、第2の参照信号内の変調シンボルを第2の参照信号に対応する時間周波数リソースに順次マッピングしてもよいことが習得できる。
以下に、参照信号の系列の具体的な実現方式について説明する。
方式1:第1の参照信号及び第2の参照信号のいずれかについて、参照信号の系列は、式cinit_m=f(nCDM_m)に従って取得される。f(nCDM_m)はnCDM_mに関連する関数を表し、nCDM_mは参照信号に対応するアンテナポートが属する符号分割多重グループのインデックス、又は符号分割多重グループに対応するオフセット値、又は符号分割多重グループに対応するスクランブル係数を表す。cinit_mは符号分割多重グループに対応する系列の初期化係数を表す。cinit_m=f(nCDM_m)の具体例については、以下を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
方式2:第1の参照信号及び第2の参照信号のいずれかについて、参照信号の系列は、式
に従って取得され、
は参照信号の系列内の第nの要素を表し、r(n)は参照系列内の第nの要素を表し、n≧0であり、nは整数であり、f(n
CDM_m)はn
CDM_mに関連する関数を表し、n
CDM_mは参照信号に対応するアンテナポートが属する符号分割多重グループのインデックス、符号分割多重グループに対応するオフセット値、又は符号分割多重グループに対応するスクランブル係数を表す。
f(nCDM_m)は以下の方式2A~2Cのうち1つで実現されてもよい。
方式2A:
等である。n
PRBはPRBインデックス情報であり、n
subcarrierはサブキャリアインデックス情報である。明らかに、この出願のこの実施形態はこれに限定されない。この場合、複数の参照信号に対応する系列はまた、同じ参照信号系列の変換、例えば、マッピングの変換(すなわち、時間周波数リソースにマッピングするステップにおける「マッピング」の変換)又は多重方式の変換(すなわち、時間周波数リソースを多重する方式の変換)として考えられてもよい。
方式2B:
であり、kは
がマッピングされる周波数領域単位のインデックスを表す。切り捨て演算記号「
」又は切り上げ演算記号「
」は、他の演算記号に置き換えられてもよい。これはこの出願のこの実施形態では限定されない。
以下に、R15 2-ports DMRS type 1又はR15 2-ports DMRS type 2の例を使用することにより、この出願の実施形態に記載の周波数領域単位の概念について説明する。
R15 2-ports DMRS type 1が例として使用される。参照信号がマッピングされる周波数領域単位(或いは周波数領域リソース粒度と呼ばれる)は4である。言い換えると、1つの周波数領域単位は4つのサブキャリアを含む。したがって、端末について構成された第1のRB内の周波数領域単位のインデックスは0、1又は2でもよい。第2のRB内の周波数領域単位のインデックスは3、4、5、...でもよい。例えば、第1のRBについて、サブキャリア0~3は周波数領域単位0を形成し、サブキャリア4~7は周波数領域単位1を形成し、サブキャリア8~11は周波数領域単位2を形成する。
R15 2-ports DMRS type 2が例として使用される。参照信号がマッピングされる周波数領域単位は6である。言い換えると、1つの周波数領域単位は6つのサブキャリアを含む。したがって、端末について構成された第1のRB内の周波数領域単位のインデックスは0又は1でもよい。第2のRB内の周波数領域単位のインデックスは2又は3でもよい。例えば、第1のRBについて、サブキャリア0~5は周波数領域単位0を形成し、サブキャリア6~11は周波数領域単位1を形成する。図18は、この出願の実施形態に適用可能な周波数領域単位の概略図である。
図18において、1つの小さいボックスは1つのREを表し、番号0~11はサブキャリアの番号を表し、1つの時間領域シンボルは3つの符号分割多重グループ(それぞれ、符号分割多重グループ0、符号分割多重グループ1及び符号分割多重グループ2として記される)に対応する。これに基づいて、k=0及びk=1に対応するサブキャリアの番号が図18に示されている。
図18を参照して、以下に、符号分割多重グループに対応する参照信号の周波数領域リソースの位置について説明することにより、この出願のこの実施形態において記載されるk又は周波数領域単位の概念について説明する。具体的には、図18に基づいて、以下が習得できる。
符号分割多重グループ2に対応する参照信号がマッピングされる周波数領域リソースは、第6kのサブキャリア及び第(6k+1)のサブキャリアであり、
符号分割多重グループ1に対応する参照信号がマッピングされる周波数領域リソースは、第(6k+2)のサブキャリア及び第(6k+3)のサブキャリアであり、
符号分割多重グループ0に対応する参照信号がマッピングされる周波数領域リソースは、第(6k+4)のサブキャリア及び第(6k+5)のサブキャリアである。
kは0以上の整数である。
類推により、この出願のこの実施形態において提供される周波数領域単位の概念が、明らかに習得され得る。
任意選択で、方式2Bに基づいて、nCDM_mは、具体的には第1の参照信号又は第2の参照信号に対応するアンテナポートが属する符号分割多重グループのインデックスでもよい。
方式2C:f(nCDM_m)は符号分割多重グループの数Mに基づいて決定されてもよい。Mはネットワークデバイスにより端末に割り当てられたアンテナポートにより占有される符号分割多重グループの数である。Mは2以上の整数である。
他の例では、M=3であるとき、
である。jは虚数単位である。
明らかに、この出願のこの実施形態はこれに限定されない。
上記はM≧2を説明のための例として使用する。実際の実現プロセスでは、M=1であるとき、
であり、或いは、M=1であるとき、
の具体的な実現方式については、従来技術を参照する。
任意選択で、方式2Cに基づいて、nCDM_mは、具体的には第1の参照信号又は第2の参照信号に対応するアンテナポートが属する符号分割多重グループのインデックスでもよい。
方式2Cは、異なる符号分割多重グループに対応する系列が同じ参照系列に基づいて異なる位相回転を生成し、それにより、異なる符号分割多重グループが異なる系列に対応することとして理解されてもよい。
方式2A~方式2Cのうちいずれか1つに基づいて、M個の符号分割多重グループのうちいずれか2つの符号分割多重グループは、同じカバーコード(orthogonal cover code, OCC)に対応してもよい。この場合、参照系列は、系列生成器により生成された系列でもよく、或いは、系列生成器により生成された系列をOCCで乗算することにより取得された系列でもよい。
方式3:第1の参照信号に対応するアンテナポート及び第2の参照信号に対応するアンテナポートは、異なる符号分割多重グループに属し、異なる符号分割多重グループは、異なるOCCに対応する。
具体的な実現プロセスでは、受信端デバイス及び/又は送信端デバイスは、まず、参照系列を生成し、次いで、システムによりサポートされる各符号分割多重グループについて、参照系列を符号分割多重グループに対応するOCCで乗算し、符号分割多重グループに対応する系列を取得してもよい。M個の符号分割多重グループのうち少なくとも2つは、異なるOCCに対応する。
M=2であるとき、M個の符号分割多重グループは、第1の符号分割多重グループ及び第2の符号分割多重グループを含むと仮定する。
この場合、実現方式では、第1の符号分割多重グループにおける各周波数領域単位に対応するOCCはaであり、第2の符号分割多重グループにおける各周波数領域単位に対応するOCCは-a(aを-1で乗算することにより取得された行列)である。一例が表1に示されてもよい。
以下の表(表1~表4D)は全て、2-ports DMRS type 2の例を使用することにより記載されており、
であり、aにおいて各行は1つのREを表し、各列は1つのアンテナポートを表し、以下の表は全て、端末に割り当てられたRB内の第1のRB(すなわち、k=0,1)及び第2のRB(すなわち、k=2,3)を例として使用することにより記載されている点に留意すべきである。これはここでは一様に記載される。詳細は以下では再び説明しない。さらに、特に指定しない限り、方式3に基づく各実施形態における「a」は行列aを表す。行列aは、一次元ベクトルでもよく、或いは、多次元行列でもよい。これはここでは一様に記載される。詳細は以下では再び説明しない。
他の実現方式では、第1の符号分割多重グループにおける各周波数領域単位に対応するOCCはaであり、第2の符号分割多重グループにおける2つの隣接する周波数領域単位のうち一方に対応するOCCはaであり、他方の周波数領域単位に対応するOCCは-aである。
具体的には、2-ports DMRS type 2が例として使用される。第1の符号分割多重グループにおける周波数領域単位0~3に対応するOCCは全てaである。第2の符号分割多重グループにおける周波数領域単位0~3に対応するOCCはそれぞれa、-a、a及び-aである。一例が表2に示されてもよい。代替として、第2の符号分割多重グループにおける周波数領域単位0~3に対応するOCCはそれぞれ-a、a、-a及びaである。一例が表2Bに示されてもよい。
M=3であるとき、M個の符号分割多重グループが第1の符号分割多重グループ、第2の符号分割多重グループ及び第3の符号分割多重グループを含むと仮定すると、3つの符号分割多重グループのうち少なくとも2つは、異なるOCCに対応する。
実現方式では、第1の符号分割多重グループにおける各周波数領域単位に対応するOCCはaであり、第2の符号分割多重グループにおける各周波数領域単位に対応するOCCはa*exp(j*x)であり、第3の符号分割多重グループにおける各周波数領域単位に対応するOCCはa*exp(j*y)であり、x+y=2π又はx+y=-2πであり、jは虚数単位である。一例が表3に示されてもよい。表3において、x=2π/3及びy=4π/3である例が説明に使用される。
他の実現方式では、第1の符号分割多重グループにおける各周波数領域単位に対応するOCCはaであり、第2の符号分割多重グループにおける2つの隣接する周波数領域単位のうち一方に対応するOCCはaであり、他方の周波数領域単位に対応するOCCはa*exp(j*x)であり、第3の符号分割多重グループにおける2つの隣接する周波数領域単位のうち一方に対応するOCCはaであり、他方の周波数領域単位に対応するOCCはa*exp(j*y)である。x+y=2πであり、jは虚数単位である。
具体的には、2-ports DMRS type 2が例として使用される。
第1の符号分割多重グループにおける周波数領域単位0~3に対応するOCCは全てaである。第2の符号分割多重グループにおける周波数領域単位0~3に対応するOCCはそれぞれa、a*exp(j*x)、a及びa*exp(j*x)である。第3の符号分割多重グループにおける周波数領域単位0~3に対応するOCCはそれぞれa、a*exp(j*y)、a及びa*exp(j*y)である。一例が表4Aに示されてもよい。
代替として、第1の符号分割多重グループにおける周波数領域単位0~3に対応するOCCは全てaである。第2の符号分割多重グループにおける周波数領域単位0~3に対応するOCCはそれぞれa*exp(j*x)、a、a*exp(j*x)及びaである。第3の符号分割多重グループにおける周波数領域単位0~3に対応するOCCはそれぞれa*exp(j*y)、a、a*exp(j*y)及びaである。一例が表4Bに示されてもよい。
代替として、第1の符号分割多重グループにおける周波数領域単位0~3に対応するOCCは全てaである。第2の符号分割多重グループにおける周波数領域単位0~3に対応するOCCはそれぞれa、a*exp(j*x)、a及びa*exp(j*x)である。第3の符号分割多重グループにおける周波数領域単位0~3に対応するOCCはそれぞれa*exp(j*y)、a、a*exp(j*y)及びaである。一例が表4Cに示されてもよい。
代替として、第1の符号分割多重グループにおける周波数領域単位0~3に対応するOCCは全てaである。第2の符号分割多重グループにおける周波数領域単位0~3に対応するOCCはそれぞれa*exp(j*x)、a、a*exp(j*x)及びaである。第3の符号分割多重グループにおける周波数領域単位0~3に対応するOCCはそれぞれa、a*exp(j*y)、a及びa*exp(j*y)である。一例が表4Dに示されてもよい。
表4A~表4Dにおいて、x=2π/3及びy=4π/3である例が説明に使用される。
具体的な実現方式の中で、M個の符号分割多重グループのうち少なくとも2つの符号分割多重グループは、異なるOCCに対応する点に留意すべきである。他の実現方式が存在してもよい。例えば、上記の実施形態のうちいずれか1つにおける「2つの隣接する周波数領域単位」は、「周波数領域単位の各グループが少なくとも2つの周波数領域単位を含む、周波数領域単位の2つの隣接するグループ」に置き換えられてもよい。さらに、上記は、M≧2を説明のための例として使用する。実際の実現プロセスでは、M=1であるとき、1つの符号分割多重グループに対応するOCCの実現方式については、従来技術を参照する。
さらに、上記の具体例は全て、R15 2-ports DMRS type 2、及び端末について構成された第1のRB及び第2のRB内の周波数領域単位に対応するOCCの例を使用することにより記載されている点に留意すべきである。実際の実現プロセスでは、これに基づいて、当業者は、創造的取り組みなしに、他のタイプの参照信号に対応し且つ端末について構成されたRBのインデックスが他のインデックスである場合に対応するOCCを合理的に推論してもよく、詳細はここでは再び説明しない。
以下に、この出願の実施形態において提供される系列構成方法について説明する。ここでの系列は、参照信号を取得するために使用される系列であり、例えば、上記の説明におけるM個の系列である。任意選択で、この実施形態における送信端デバイスは、具体的にはネットワークデバイスであり、受信端デバイスは、具体的には端末である。
図8は、この出願の実施形態による系列構成方法の概略図である。当該方法は、以下のステップを含む。
S201:送信端デバイスは、第1の構成情報を生成し、第1の構成情報は、少なくとも2つのアンテナポートにより占有され且つネットワークデバイスにより端末に割り当てられたM個の符号分割多重グループのそれぞれに対応する系列を構成するために使用され、Mは2以上の整数である。
1つの符号分割多重グループは複数のアンテナポートを含み、複数のアンテナポートに対応する参照信号は時間周波数リソースを符号分割多重(code division multiplexing, CDM)する。
符号分割多重グループに対応する系列が参照信号レベルに基づいて生成される場合、ここでの符号分割多重グループは、具体的には、時間領域符号分割多重グループ、周波数領域符号分割多重グループ、又は時間周波数符号分割多重グループでもよい点に留意すべきである。符号分割多重グループに対応する系列が時間領域シンボルレベルに基づいて生成される場合、ここでの符号分割多重グループは、具体的には、周波数領域符号分割多重グループでもよい。
符号分割多重グループに対応する系列は、「符号分割多重グループにおける各アンテナポートに対応する参照信号を取得するために使用される」系列、例えば、上記のローカル系列である。任意選択で、1つの符号分割多重グループは1つの系列に対応する。
例えば、システムが8個のアンテナポート(それぞれアンテナポート0~7と記される)をサポートし、アンテナポート0及び1が符号分割多重グループ0に属し、アンテナポート2及び3が符号分割多重グループ1に属し、アンテナポート4及び5が符号分割多重グループ2に属し、アンテナポート6及び7が符号分割多重グループ3に属すると仮定すると、符号分割多重グループ0~3は、系列0~3にそれぞれ対応してもよい。これに基づいて、ネットワークデバイスにより端末に割り当てられたアンテナポートがアンテナポート0~3である場合、送信端デバイスは、受信端デバイスについて、符号分割多重グループ0に対応する系列0と、符号分割多重グループ1に対応する系列1とを構成してもよい。
具体的な実現プロセスでは、端末は、まず、ネットワークデバイスにより端末に割り当てられたアンテナポートを取得し、次いで、ネットワークデバイスにより端末に割り当てられた少なくとも2つのアンテナポートにより占有されるM個の符号分割多重グループのそれぞれに対応する系列を取得する必要はないことが理解され得る。例えば、端末は、まず、システムによりサポートされる各符号分割多重グループに対応する系列を取得し、次いで、ネットワークデバイスにより端末に割り当てられたアンテナポートを決定した後に、アンテナポートにより占有される各符号分割多重グループに対応する系列を使用することにより、参照信号を直接送信/受信してもよい。
S202:送信端デバイスは、第1の構成情報を送信する。
第1の構成情報を使用することにより構成される情報は、構成対象情報と呼ばれる。具体的な実現プロセスでは、構成対象情報は、多くの方式、例えば、限定されるものではないが、構成対象情報又は構成対象情報のインデックスのように構成対象情報を直接構成すること、又は他の情報を構成することにより構成対象情報を間接的に構成することであり、他の情報と構成対象情報との間に関連付け関係が存在する、ことで構成される。代替として、構成対象情報の一部のみが構成されてもよく、構成対象情報の他の部分は既知であるか或いは事前に合意されている。例えば、特定の情報は、構成オーバーヘッドを或る程度低減するために、代替として、事前に合意された(例えば、プロトコルで規定された)様々な情報の配列系列を使用することにより構成されてもよい。さらに、全ての情報の共通部分は、同じ情報を別々に構成することにより引き起こされる構成オーバーヘッドを低減するために、統一された方式で更に識別及び構成されてもよい。
さらに、具体的な構成方式はまた、様々な既存の構成方式でもよい。具体的な実現プロセスでは、必要な構成方式は、具体的な要件に従って選択されてもよい。選択された構成方式はこの出願のこの実施形態では限定されない。このように、この出願のこの実施形態における構成方式は、構成対象のものが構成対象情報を習得することを可能にできる様々な方法をカバーするものとして理解されるべきである。
さらに、構成対象情報は、他の等価な形式を有してもよい。この出願のこの実施形態において提供される技術的解決策は、様々な形式をカバーするものとして理解されるべきである。例えば、この出願のこの実施形態における一部又は全部の特徴は、特徴の様々な表現をカバーするものとして理解されるべきである。
構成対象情報は、全体として送信されてもよく、或いは、別々の送信のために複数の部分情報に分割されてもよい。さらに、部分情報の送信周期及び/又は送信機会は同じでもよく或いは異なってもよい。具体的な送信方法はこの出願では限定されない。部分情報の送信周期及び/又は送信機会は予め定義されてもよく、例えば、プロトコルに従って予め定義されてもよく、或いは、構成情報を受信端デバイスに送信することにより送信端デバイスにより構成されてもよい。
以下に説明する第2の構成情報、指示情報等の具体的な実現方式は、ここでの第1の構成情報の説明に基づく推論を通じて取得されてもよい点に留意すべきである。したがって、詳細は以下では再び説明しない。
任意選択で、第1の構成情報は、例えば、限定されるものではないが、RRCシグナリング、MACシグナリング及びDCIのうち1つ又は少なくとも2つの組み合わせを使用することにより実現されてもよい。例えば、第1の構成情報は、独立した指示フィールドをRRCシグナリング/MACシグナリング/DCIに追加することにより搬送されてもよく、或いは、第1の構成情報は、系列指示フィールドのサイズ(size)を拡張することにより搬送されてもよい。系列指示フィールドは、系列初期化フィールド、系列生成フィールド及びスクランブルIDフィールドのうち少なくとも1つを含んでもよいが、これらに限定されない。系列指示フィールドのサイズは系列指示フィールドにより占有されるビットの数である。
任意選択で、第1の構成情報は、M個の符号分割多重グループのそれぞれに対応する系列の生成パラメータを構成するために具体的に使用される。各符号分割多重グループに対応する系列の生成パラメータは、符号分割多重グループのインデックス、符号分割多重グループに対応するオフセット値、又は符号分割多重グループに対応するスクランブル係数を含む。
生成パラメータが符号分割多重グループのインデックスを含むとき、
任意選択で、第1の構成情報は、M個の符号分割多重グループのインデックスを含んでもよい。例えば、ネットワークデバイスにより端末に割り当てられたアンテナポートは、4つの符号分割多重グループを占有し、4つの符号分割多重グループのインデックスは、それぞれ、符号分割多重グループ0~3でもよいと仮定する。第1の構成情報は、符号分割多重グループのインデックス0~3を含んでもよい。
代替として、ここでの符号分割多重グループのインデックスは、ポート構成情報のような他の構成情報との暗示的な関係に基づいて予め定義されてもよく或いは取得されてもよい。この場合、第1の構成情報は、予め定義された情報を示す必要はない。
生成パラメータが符号分割多重グループに対応するオフセット値を含むとき、
任意選択で、第1の構成情報は、M個の符号分割多重グループに対応するオフセット値を含んでもよい。例えば、ネットワークデバイスにより端末に割り当てられたアンテナポートが4つの符号分割多重グループを占有し、4つの符号分割多重グループに対応するオフセット値がそれぞれ100、200、300及び400である場合、第1の構成情報は、オフセット値100、200、300及び400を含んでもよい。
任意選択で、第1の構成情報は、オフセット単位と、M個の符号分割多重グループのうち1つに対応するオフセット値とを含んでもよい。ここでのオフセット値は、M個の符号分割多重グループに対応するオフセット値のうち最大のオフセット値又は最小のオフセット値でもよい。具体的には、オフセット値が最大のオフセット値であるか最小のオフセット値であるかは予め定義されてもよく、例えば、プロトコルを使用することにより予め定義されてもよく、或いは、送信端デバイスによりシグナリングを受信端デバイスに送信することにより示されてもよい。これは、この出願のこの実施形態では限定されない。例えば、ネットワークデバイスにより端末に割り当てられたアンテナポートが4つの符号分割多重グループを占有し、4つの符号分割多重グループに対応するオフセット値がそれぞれ100、200、300及び400であると仮定すると、第1の構成情報は、オフセット単位100と、オフセット値100(すなわち、最小のオフセット値)とを含んでもよく、或いは、第1の構成情報は、オフセット単位100と、オフセット値400(すなわち、最大のオフセット値)とを含んでもよい。代替として、ここでのオフセット単位又はオフセット値は予め定義されてもよい。この場合、第1の構成情報は、予め定義された情報を示す必要はない。
第1の構成情報がオフセット単位を示すとき、受信端デバイスは、オフセット単位と、オフセット単位と各オフセット値との間の予め定義された対応関係とに基づいて、ネットワークデバイスにより端末に割り当てられたアンテナポートにより占有される符号分割多重グループに対応するオフセット値を決定してもよい点に留意すべきである。例えば、対応関係は、Δm=△1+(m-1)*aでもよく、△mはM個の符号分割多重グループのうち第mの符号分割多重グループに対応するオフセット値を表し、△1はM個の符号分割多重グループのうち第1の符号分割多重グループに対応するオフセット値を表し、△1は最小のオフセット値であり、aはオフセット単位を表す。他の例は1つずつ列挙されていない。
生成パラメータが符号分割多重グループに対応するスクランブル情報(例えば、スクランブル係数)を含むとき、
任意選択で、第1の構成情報は、M個の符号分割多重グループに対応するスクランブル係数を含んでもよい。例えば、ネットワークデバイスにより端末に割り当てられたアンテナポートが4つの符号分割多重グループを占有し、4つの符号分割多重グループに対応するスクランブル係数がそれぞれ0~3であると仮定すると、第1の構成情報は、スクランブル係数0~3を含んでもよい。
代替として、ここでの符号分割多重グループに対応するスクランブル情報は予め定義されてもよい。この場合、第1の構成情報は、予め定義された情報を示す必要はない。
S203:受信端デバイスは、第1の構成情報を受信する。
代替として、受信端デバイスは、プロトコルを使用することにより、事前定義の方式で第1の構成情報を習得する。
S204:受信端デバイスは、第1の構成情報に基づいて各符号分割多重グループに対応する系列を構成する。
S204は、例えば、限定されるものではないが、以下の方式のうち1つで実現されてもよい。
方式1:受信端デバイスは、第1の構成情報に基づいて、M個の符号分割多重グループのそれぞれに対応する系列の初期化パラメータを決定する。次いで、各系列について、系列は、系列の初期化パラメータに基づいて取得される。任意選択で、1つの系列の初期化パラメータは1つの符号分割多重グループに対応する。系列の初期化パラメータは、系列を生成するプロセスにおいて使用される初期化パラメータである。例えば、初期化パラメータは初期化係数等でもよい。
例えば、受信端デバイスは、式cinit_m=f(nCDM_m)に従って、M個の符号分割多重グループのうち第mの符号分割多重グループに対応する系列の初期化係数を決定する。cinit_mは第mの符号分割多重グループに対応する系列の初期化係数を表し、nCDM_mは第mの符号分割多重グループに関連する情報を表す。例えば、関連する情報は、第mの符号分割多重グループのアイデンティティ(identity, ID)でもよい。符号分割多重グループのIDは、符号分割多重グループのインデックス、符号分割多重グループに対応するオフセット値、符号分割多重グループに対応するスクランブル情報(例えば、スクランブル係数)等でもよい。m=1,2,3…Mである。
例えば、上記の式c
init_m=f(n
CDM_m)は
として表されてもよい。明らかに、この出願のこの実施形態はこれに限定されない。N
symb
slotはスロット内のシンボルの数を表し、n
s,f
μはスロットのインデックスであり、lはシンボルインデックスであり、
は系列生成係数であり、n
SCIDはスクランブル係数である。式は、5G NR R15において生成された初期化係数に基づいて決定される。したがって、式における関連する内容の説明については、5G NR R15を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
方式2:受信端デバイスは、参照系列を生成し、次いで、第1の構成情報に基づいて参照系列を転換(或いは処理又は変換と呼ばれる)し、各符号分割多重グループに対応する系列を取得する。
任意選択で、1つの転換プロセスは1つの符号分割多重グループに対応する。例えば、M個の符号分割多重グループのうち第mの符号分割多重グループに対応する系列内の第nの要素
は、式
による転換を通じて取得され、r(n)は参照系列内の第nの要素を表し、参照系列は、例えば、既存の5G NR R15のような従来技術において提供される解決策に従って生成され且つ参照信号を取得するために使用される系列でもよいが、これに限定されない。n
CDM_m及びmの意味については、上記の説明を参照する。nは0以上の整数であることが理解され得る。例えば、式
は
として具体的に表されてもよい。より具体的には、
等である。n
PRBはPRBインデックス情報であり、n
subcarrierはサブキャリアインデックス情報である。明らかに、この出願のこの実施形態はこれに限定されない。この場合、複数の参照信号に対応する系列はまた、同じ参照信号系列の変換、例えば、マッピングの変換(すなわち、時間周波数リソースにマッピングするステップにおける「マッピング」の変換)又は多重方式の変換(すなわち、時間周波数リソースを多重する方式の変換)として考えられてもよい。受信端デバイスが少なくとも2つの参照信号を生成するプロセスのみがここに記載されている点に留意すべきである。具体的な実現プロセスでは、送信端デバイスは、代替として、同様の方法に従って少なくとも2つの参照信号を生成してもよい。詳細はここでは再び説明しない。
この実施形態において提供される系列構成方法は、各符号分割多重グループに対応する系列がシグナリング方式で構成される例を使用することにより記載されている。代替として、各符号分割多重グループに対応する系列はまた、予め定義されてもよく、例えば、プロトコルを使用することにより予め定義されてもよい。さらに、RRC接続が端末とネットワークデバイスとの間に確立される前に(例えば、端末が全くRRC構成パラメータを受信していない)、各符号分割多重グループに対応する系列は予め定義されてもよい。例えば、各符号分割多重グループに対応する系列は、第1の構成情報で搬送される上記の情報を予め定義することにより、予め定義される。
この実施形態において提供される系列構成方法は、図4に示す構成方法を実現するための基礎を提供する。したがって、この実施形態において達成できる有利な効果については、図4に示す実施形態に記載の有利な効果を参照する。明らかに、この実施形態において提供される系列構成方法は、他のシナリオに更に適用されてもよい。
図9は、この出願の実施形態による系列構成方法の概略図である。この実施の形態における関連する内容の説明については、上記の説明を参照する。当該方法は、以下のステップを含む。
S301:送信端デバイスは、第2の構成情報を生成し、第2の構成情報は、ネットワークデバイスにより端末に割り当てられた少なくとも2つのアンテナポートのそれぞれに対応する系列を構成するために使用される。
アンテナポートに対応する系列は、「アンテナポートに対応する参照信号を取得する」ために使用される系列である。任意選択で、1つのアンテナポートは1つの系列に対応する。
例えば、システムが8個のアンテナポート(それぞれアンテナポート0~7と記される)をサポートすると仮定すると、アンテナポート0~7がそれぞれ系列0~7に対応してもよい。これに基づいて、ネットワークデバイスにより端末に割り当てられたアンテナポートがアンテナポート0~3である場合、送信端デバイスは、受信端デバイスについて、アンテナポート0~3に対応する参照信号の系列0~3を構成してもよい。
S302:送信端デバイスは、第2の構成情報を送信する。
任意選択で、第2の構成情報は、例えば、限定されるものではないが、RRCシグナリング、MACシグナリング及びDCIのうち1つ又は少なくとも2つの組み合わせを使用することにより実現されてもよい。例えば、第2の構成情報は、独立した指示フィールドをRRCシグナリング/MACシグナリング/DCIに追加することにより搬送されてもよく、或いは、第2の構成情報は、系列指示フィールドのサイズを拡張することにより搬送されてもよい。
任意選択で、第2の構成情報は、少なくとも2つのアンテナポートのそれぞれに対応する系列の生成パラメータを構成するために具体的に使用される。各アンテナポートに対応する系列の生成パラメータは、アンテナポートのインデックス、アンテナポートに対応するオフセット値、又はアンテナポートに対応するスクランブル係数を含む。
生成パラメータがアンテナポートのインデックスを含むとき、任意選択で、第2の構成情報は、ネットワークデバイスにより端末に割り当てられたアンテナポートのインデックスを含んでもよい。
生成パラメータがアンテナポートに対応するオフセット値を含むとき、任意選択で、第2の構成情報は、ネットワークデバイスにより端末に割り当てられたアンテナポートに対応するオフセット値を含んでもよい。代替として、第2の構成情報は、オフセット単位又は少なくとも2つのアンテナポートのうち1つに対応するオフセット値を含んでもよい。ここでのオフセット値は、少なくとも2つのアンテナポートに対応するオフセット値のうち最大のオフセット値又は最小のオフセット値でもよい。具体的には、オフセット値が最大のオフセット値であるか最小のオフセット値であるかは予め定義されてもよく、例えば、プロトコルを使用することにより予め定義されてもよく、或いは、送信端デバイスによりシグナリングを受信端デバイスに送信することにより示されてもよい。これは、この出願のこの実施形態では限定されない。代替として、ここでのオフセット単位又はオフセット値は予め定義されてもよい。この場合、第2の構成情報は、予め定義された情報を示す必要はない。
第2の構成情報がオフセット単位を示すとき、受信端デバイスは、オフセット単位と、オフセット単位と各オフセット値との間の予め定義された対応関係とに基づいて、ネットワークデバイスにより端末に割り当てられたアンテナポートにより占有される符号分割多重グループに対応するオフセット値を決定してもよい点に留意すべきである。具体例は、図8に示す実施形態を参照した推論を通じて取得される。詳細はここでは再び説明しない。
生成パラメータがアンテナポートに対応するスクランブル情報(例えば、スクランブル係数)を含むとき、任意選択で、第2の構成情報は、ネットワークデバイスにより端末に割り当てられたアンテナポートに対応するスクランブル係数を含んでもよい。代替として、ここでのアンテナポートに対応するスクランブル情報は予め定義されてもよい。この場合、第2の構成情報は、予め定義された情報を示す必要はない。
第2の構成情報の具体例は、第1の構成情報の具体例を参照した推論を通じて取得されてもよい。詳細はここでは再び説明しない。
S303:受信端デバイスは、第2の構成情報を受信する。
代替として、受信端デバイスは、プロトコルを使用することにより、事前定義の方式で第2の構成情報を習得する。
S304:受信端デバイスは、第2の構成情報に基づいて各アンテナポートに対応する系列を構成する。
S304は、例えば、限定されるものではないが、以下の方式のうち1つで実現されてもよい。
方式1:受信端デバイスは、第2の構成情報に基づいて、少なくとも2つのアンテナポートのそれぞれに対応する系列の初期化パラメータを決定する。次いで、各系列について、系列は、系列の初期化パラメータに基づいて生成される。任意選択で、1つの系列の初期化パラメータは1つのアンテナポートに対応する。系列の初期化パラメータは、初期化係数等でもよい。
例えば、受信端デバイスは、式cinit_m=f(np_m)に従って、少なくとも2つのアンテナポートのうち第mのアンテナポートに対応する系列の初期化パラメータを決定する。cinit_mは第mのアンテナポートに対応する系列の初期化係数を表し、np_mは第mのアンテナポートに関連する情報を表す。例えば、関連する情報は、第mのアンテナポートのIDでもよい。アンテナポートのIDは、アンテナポートのインデックス、アンテナポートに対応するオフセット値等でもよい。m=1,2,3…Mであり、Mはネットワークデバイスにより端末に割り当てられたアンテナポートの数である。
例えば、上記の式c
init_m=f(n
p_m)は
として表されてもよい。明らかに、この出願のこの実施形態はこれに限定されない。式におけるパラメータの説明については、上記の説明を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
方式2:受信端デバイスは、参照系列を生成し、次いで、第2の構成情報に基づいて参照系列を転換(或いは処理又は変換と呼ばれる)し、各アンテナポートに対応する系列を取得する。
任意選択で、1つの転換プロセスは1つのアンテナポートに対応する。例えば、第mのアンテナポートに対応する系列内の第nの要素
は、式
による転換を通じて取得される。r(n)、n
p_m及びmの意味については、上記の説明を参照する。
例えば、式
は
、例えば、
として具体的に表されてもよい。n
PRBはPRBインデックス情報であり、n
subcarrierはサブキャリアインデックス情報である。明らかに、この出願のこの実施形態はこれに限定されない。この場合、複数の参照信号に対応する系列はまた、同じ参照信号系列の変換、例えば、マッピングの変換又は多重方式の変換として考えられてもよい。
この実施形態において提供される系列構成方法は、各アンテナポートに対応する系列がシグナリング指示方式で構成される例を使用することにより記載されている。代替として、各符号アンテナポートに対応する系列はまた、予め定義されてもよく、例えば、プロトコルを使用することにより予め定義されてもよい。さらに、RRC接続が端末とネットワークデバイスとの間に確立される前に(例えば、端末が全くRRC構成パラメータを受信していない)、各アンテナポートに対応する系列は予め定義されてもよい。例えば、各アンテナポートに対応する系列は、第2の構成情報で搬送される上記の情報を予め定義することにより、予め定義される。
この実施形態において提供される系列構成方法は、図4に示す構成方法を実現するための基礎を提供する。したがって、この実施形態において達成できる有利な効果については、図4に示す実施形態に記載の有利な効果を参照する。明らかに、この実施形態において提供される系列構成方法は、他のシナリオに更に適用されてもよい。
具体的な実現プロセスでは、系列構成方法が5G NRシステムに適用されるとき、既存の5G NR R15に記載の系列設計方法に基づいて構成された参照信号はリリース1と呼ばれてもよく、この出願のこの実施形態において提供される系列設計方法に基づいて構成された参照信号はリリース2と呼ばれてもよい。互換性を考慮して、実現方式では、リリース2をサポートする端末がまた、リリース1をサポートしてもよく、リリース1をサポートする端末が、リリース2をサポートしなくてもよい。
上記は、ネットワークデバイスが1つの端末について参照信号を構成する例を使用することにより記載されている。具体的な実現プロセスでは、ネットワークデバイスが複数の端末を同時にスケジューリングし(具体的には、1つのスケジューリング周期においてスケジューリングし)、複数の端末のうちいくつかがリリース1のみをサポートし、いくつかの他の端末がリリース2をサポートする場合、ネットワークデバイスが複数の端末をどのようにスケジューリングするかは、解決されるべき緊急の問題になる。
これに基づいて、この出願の実施形態は、以下の参照信号構成方法を提供する。
図10は、この出願の実施形態による参照信号構成方法の概略図である。当該方法は、以下のステップを含む。
S401:ネットワークデバイスは、指示情報を生成し、指示情報は、参照信号の第1のリリースを示すために使用される。
任意選択で、第1のリリースは、同じスケジューリング周期においてネットワークデバイスによりスケジューリングされた複数の端末によりサポートされるいずれかの参照信号のリリースでもよい。参照信号は、例えば、DMRS又はCSI-RSでもよいが、これらに限定されない。
具体的な実現プロセスでは、ネットワークデバイスは、1つ以上のスケジューリング周期の単位において、この実施形態において提供される方法を実行してもよく、例えば、各スケジューリング周期又は複数の連続するスケジューリング周期において、この実施形態において提供される方法を実行してもよい。
指示情報が参照信号の第1のリリースを示すために使用されることは、指示情報が、1つ以上のスケジューリング周期において伝送される参照信号(アップリンク参照信号又はダウンリンク参照信号を含む)のリリースが第1のリリースであることを示すために使用されることとして理解されてもよい。1つ以上のスケジューリング周期は、現在のスケジューリング周期、又は現在のスケジューリング周期から始まる複数のスケジューリング周期(例えば、複数の連続するスケジューリング周期)、又は現在のスケジューリング周期の後の複数のスケジューリング周期(例えば、複数の連続するスケジューリング周期)を含んでもよい。
可能な実現方式では、S401が実行される前に、ネットワークデバイス及びネットワークデバイスによりスケジューリングされた一部又は全部の端末は、ネットワークデバイス及びネットワークデバイスによりスケジューリングされた一部又は全部の端末によりサポートできる参照信号のリリースに基づいて、少なくとも2つのリリースの参照信号を生成している。例えば、少なくとも2つのリリースの参照信号は、従来技術において提供される方法(例えば、限定されるものではないが、5G NR R15において提供される方法を含む)に基づいて生成された少なくとも2つのリリースの参照信号を含む。他の例では、少なくとも2つのリリースの参照信号は、従来技術において提供される方法(例えば、限定されるものではないが、5G NR R15において提供される方法を含む)に基づいて生成された少なくとも1つのリリースの参照信号と、上記の方法に基づいて生成された1つのリリースの参照信号とを含む。さらに、少なくとも2つのリリースの参照信号はまた、将来のリリース(例えば、5G NR R16又は5G NR R17)に基づいて生成される参照信号を含んでもよい。
S402:ネットワークデバイスは、同じスケジューリング周期においてスケジューリングされた複数の端末のうち少なくとも1つの端末に指示情報を送信し、複数の端末は全て第1のリリースをサポートし、少なくとも1つの端末はまた、第1のリリース以外のリリースをサポートする。
少なくとも1つの端末は、第1のリリース及び第1のリリース以外のリリースをサポートする点に留意すべきである。ここでの第1のリリース及び他のリリースは共に、同じタイプの参照信号のリリースである。任意選択で、第1のリリースの参照信号の系列及び他のリリースの参照信号の系列は同時に生成される。「同時に生成する」の説明については、上記の説明を参照する。
具体的な実現プロセスでは、指示情報は、RRCシグナリング、MACシグナリング及びDCIのうち1つまたは少なくとも2つの組み合わせで搬送されてもよく、ネットワークデバイスにより端末に送信される。例えば、指示情報は、独立した指示フィールドをRRCシグナリング、MACシグナリング又はDCIに追加することにより搬送される。
一例では、この実施形態に記載の第1のリリースは、上記のリリース2でもよい。この実施形態に記載の他のリリースは、上記のリリース1でもよい。S402における少なくとも1つの端末は、リリース2をサポートする端末でもよい。この例では、ネットワークデバイスによりスケジューリングされた複数の端末が合計で2つのリリースをサポートする例が説明のために使用される。拡張可能な方式で、ネットワークデバイスによりスケジューリングされた複数の端末が合計で2つよりも多いリリースをサポートするとき、参照信号は、代替として、この実施形態において提供されるシグナリングを使用することにより、参照信号のリリースを示すための方法を使用することにより構成されてもよい。
S403:少なくとも1つの端末は、指示情報を受信する。
S404:少なくとも1つの端末のそれぞれは、指示情報に基づいて、現在のスケジューリング周期において伝送(受信及び/又は送信を含む)された参照信号のリリースが第1のリリースであると決定する。
続いて、当該方法がダウンリンク伝送シナリオに適用されるとき、ネットワークデバイスは、第1のリリースの参照信号を端末に送信してもよく、端末は、第1のリリースの参照信号を受信する。当該方法がアップリンク伝送シナリオに適用されるとき、端末は、第1のリリースの参照信号をネットワークデバイスに送信してもよく、ネットワークデバイスは、第1のリリースの参照信号を受信する。
この実施形態において提供される参照信号構成方法では、ネットワークデバイスは、シグナリングを使用することにより、参照信号のリリースを同じスケジューリング周期においてスケジューリングされた端末(例えば、一部又は全部の端末)に示す。これは、同じスケジューリング周期においてスケジューリングされた全ての端末が同じリリースの参照信号を使用することを実現するのに役立ち、さらに、これは、参照信号の異なるリリースをサポートし且つ同じスケジューリング周期においてスケジューリングされた端末の互換性の問題を解決するのに役立つ。
図11は、この出願の実施形態による参照信号構成方法の概略図である。当該方法は、以下のステップを含む。
S501:端末は、能力情報を送信し、能力情報は、端末が参照信号のリリース切り替えをサポートするか否かを示すために使用され、端末は、少なくとも2つのリリースの参照信号をサポートする。
ここでの少なくとも2つのリリースの参照信号は同じタイプの参照信号である。任意選択で、少なくとも2つのリリースの参照信号の系列は同時に生成される。少なくとも2つのリリースの参照信号の具体例については、上記の説明を参照する。明らかに、この出願のこの実施形態はこれに限定されない。
具体的には、端末が少なくとも2つのリリースのアップリンク参照信号をサポートする場合、能力情報は、端末がアップリンク参照信号のリリース切り替えをサポートするか否かを示すために使用されてもよい。端末が少なくとも2つのリリースのダウンリンク参照信号をサポートする場合、能力情報は、端末がダウンリンク参照信号のリリース切り替えをサポートするか否かを示すために使用されてもよい。さらに、端末が少なくとも2つのリリースのアップリンク参照信号をサポートし、少なくとも2つのリリースのダウンリンク参照信号をサポートする場合、能力情報は、端末がアップリンク参照信号のリリース切り替え及び/又はダウンリンク参照信号のリリース切り替えをサポートするか否かを示すために使用されてもよい。
具体的な実現プロセスでは、能力情報は、RRCシグナリング、MACシグナリング及びDCIのうち1つ又は少なくとも2つの組み合わせで搬送されてもよく、ネットワークデバイスにより端末に送信される。例えば、指示情報は、独立した指示フィールドをRRCシグナリング、MACシグナリング又はDCIに追加することにより搬送される。
任意選択で、端末が参照信号のリリース切り替えをサポートする場合、能力情報は、端末によりサポートされる参照信号のリリース切り替えが、以下の切り替え方式、すなわち、動的切り替え(例えば、指示情報がDCIで搬送されることをサポートする)、半静的切り替え(例えば、指示情報がMACシグナリングで搬送されることをサポートする)及び静的切り替え(例えば、指示情報がRRCシグナリングで搬送されることをサポートする)のうち1つ以上であることを更に示してもよい。続いて、ネットワークデバイスは、能力情報に基づいて、参照信号のリリース切り替え方式を更に決定してもよい。
S502:ネットワークデバイスは、能力情報を受信する。
S503:ネットワークデバイスは、能力情報に基づいて、参照信号のリリース切り替えを実行するように端末に指示するか否かを決定する。
例えば、能力情報が、端末が参照信号のリリース切り替えをサポートすることを示すとき、続いて、ネットワークデバイスが端末をスケジューリングする必要があるとき、ネットワークデバイスは、能力情報に基づいて、参照信号のリリース切り替えを実行するように端末に指示してもよい。適用シナリオのうち1つは、上記のように、ネットワークデバイスが第1のリリースを端末に指示することでもよい。
他の例では、能力情報が、端末が参照信号のリリース切り替えをサポートしないことを示すとき、続いて、ネットワークデバイスが端末をスケジューリングする必要があるとき、ネットワークデバイスは、参照信号のリリース切り替えを実行するように端末に指示しなくてもよい。
能力情報に基づいてネットワークデバイスにより実行される動作は、この出願のこの実施例では限定されない点に留意すべきである。言い換えると、S503は任意選択のステップである。
この実施形態において提供される参照信号構成方法では、端末は、参照信号のリリース切り替え能力情報をネットワークデバイスに報告できる。これは、ネットワークデバイスがシグナリングを通じて参照信号リリースを端末に指示するのに役立ち、それにより、同じスケジューリング周期においてスケジューリングされ且つ参照信号の異なるリリースをサポートする端末の互換性の問題を解決するのに役立つ。
図12は、この出願の実施形態による参照信号構成方法の概略図である。当該方法は、以下のステップを含む。
S601:同じスケジューリング周期においてスケジューリングされた第1の端末及び第2の端末について、ネットワークデバイスは、第1の端末の第1の参照信号及び第2の端末の第2の参照信号を生成し、第1の参照信号のリリースは第2の参照信号のリリースと異なり、第1の参照信号及び第2の参照信号は時間周波数リソースを非符号分割多重する。言い換えると、第1の参照信号及び第2の参照信号は、時間周波数リソースを符号分割多重できない。
第1の参照信号及び第2の参照信号は同じタイプの参照信号である。例えば、第1の参照信号及び第2の参照信号は共に、DMRS又はCSI-RSである。
任意選択で、第1の参照信号及び第2の参照信号は、時間周波数リソースを時分割多重してもよい。図13Aは、この出願の実施形態に従って同じスケジューリング周期における異なる端末の参照信号を時間周波数リソースにマッピングする概略図である。ここでの異なる端末は、具体的には、参照信号の異なるリリースをサポートする端末である。
任意選択で、第1の参照信号及び第2の参照信号は、時間周波数リソースを周波数分割多重してもよい。図13Bは、この出願の実施形態に従って同じスケジューリング周期における異なる端末の参照信号を時間周波数リソースにマッピングする概略図である。ここでの異なる端末は、具体的には、参照信号の異なるリリースをサポートする端末である。
図13A及び図13Bでは、1つのスケジューリング周期が1つのスロットである例が説明のために使用され、1つのRBにマッピングされる参照信号が示されている。
S602:ネットワークデバイスは、スケジューリング周期において第1の参照信号を第1の端末に送信し、第2の参照信号を第2の端末に送信する。例えば、第1の参照信号及び第2の参照信号の双方が時間周波数リソースにマッピングされた後に、時間周波数リソースにマッピングされた第1の参照信号及び第2の参照信号は同時に送信される。
S603.第1の端末は、第1の参照信号を受信する。第2の端末は、第2の参照信号を受信する。
第1の端末及び第2の端末のいずれかについて、端末によりスケジューリングされたいずれかのアンテナポートに対応する系列は、アンテナポートが位置する符号分割多重グループにおける他のアンテナポートに対応する系列と同じであると仮定してもよい。代替として、現在のスケジューリング周期において、対応する系列がアンテナポートに対応する系列と異なるアンテナポートが存在しないと仮定してもよい。
この実施形態において提供される参照信号構成方法では、同じスケジューリング周期においてネットワークデバイスによりスケジューリングされたいずれか2つの端末の参照信号が異なるリリースを有するとき、2つの端末の参照信号により時間周波数リソースを多重する方式は、非符号分割多重方式でもよい。このように、これは、同じスケジューリング周期において参照信号の異なるリリースをサポートする端末をスケジューリングするのに役立ち、それにより、参照信号の異なるリリースをサポートし且つ同じスケジューリング周期においてスケジューリングされる端末の互換性の問題を解決する。
図14は、この出願の実施形態による参照信号構成方法の概略図である。当該方法は、以下のステップを含む。
S701:第1のスケジューリング周期においてスケジューリングされた少なくとも2つの端末について、ネットワークデバイスは、各端末について対応する参照信号を生成し、第1のスケジューリング周期においてスケジューリングされた少なくとも2つの端末の参照信号は、同じリリースを有し(例えば、第1のスケジューリング周期においてスケジューリングされた全ての端末の参照信号は、同じリリースを有する)、当該リリースは、第2のスケジューリング周期における少なくとも2つの端末の参照信号のリリースと異なり、第2のスケジューリング周期においてスケジューリングされた少なくとも2つの端末の参照信号は、同じリリースを有する(例えば、第2のスケジューリング周期においてスケジューリングされた全ての端末の参照信号は、同じリリースを有する)。
任意選択で、第1のスケジューリング周期においてスケジューリングされたいずれかの端末及び第2のスケジューリング周期においてスケジューリングされたいずれかの端末は、1つ以上のリリースの参照信号をサポートしてもよい。
第1のスケジューリング周期においてスケジューリングされた少なくとも2つの端末の参照信号は、同じリリースを有するので、第1のスケジューリング周期において、少なくとも2つの端末の参照信号は、時間周波数リソースを時分割多重、周波数分割多重又は符号分割多重してもよい。同様に、第2のスケジューリング周期においてスケジューリングされた少なくとも2つの端末の参照信号は、時間周波数リソースを時分割多重、周波数分割多重又は符号分割多重してもよい。
S702:ネットワークデバイスは、第1のスケジューリング周期において、対応する参照信号を、第1のスケジューリング周期においてスケジューリングされた少なくとも2つの端末に送信する。
S703.少なくとも2つの端末は、第1のスケジューリング周期において対応する参照信号を受信する。
少なくとも2つの端末のうちいずれか1つについて、端末によりスケジューリングされたいずれかのアンテナポートに対応する系列は、アンテナポートが位置する符号分割多重グループにおける他のアンテナポートに対応する系列と同じであると仮定してもよい。代替として、現在のスケジューリング周期において、対応する系列がアンテナポートに対応する系列と異なるアンテナポートが存在しないと仮定してもよい。
図15は、この出願の実施形態に従って異なるスケジューリング周期における異なる端末の参照信号を時間周波数リソースにマッピングする概略図である。ここでの異なる端末は、具体的には、参照信号の異なるリリースをサポートする端末である。図15では、1つのスケジューリング周期が1つのスロットである例が説明のために使用され、1つのRBにマッピングされた参照信号が示されている。
この実施形態は、時間周波数リソースを時分割多重する異なるリリースをサポートする端末の参照信号として理解されてもよい。具体的には、時間周波数リソースは、スケジューリング周期(例えば、サブフレーム、スロット又はミニスロット)を単位として使用することにより時分割多重されてもよい。この実施形態では、同じスケジューリング周期においてネットワークデバイスによりスケジューリングされた少なくとも2つの端末の参照信号は、同じリリースを有し、異なるスケジューリング周期において伝送される参照信号は、異なるリリースを有し、参照信号の異なるリリースをサポートする端末の互換性の問題を解決する。
上記は、主に、方法の観点からこの出願の実施形態において提供される解決策について説明している。上記の機能を実現するために、機能を実行するための対応するハードウェア構造及び/又はソフトウェアモジュールが含まれる。当業者は、この明細書に開示された実施形態に記載の例のユニット及びアルゴリズムステップと組み合わせて、この出願がハードウェア又はハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組み合わせにより実現されてもよいことを容易に認識すべきである。機能がハードウェアにより実行されるか、コンピュータソフトウェアにより駆動されるハードウェアにより実行されるかは、技術的解決策の特定の用途及び設計上の制約に依存する。当業者は、特定の用途について記載の機能を実現するために異なる方法を使用し得るが、実現方式がこの出願の範囲を超えると考えられるべきではない。
この出願の実施形態では、参照信号構成装置(ネットワークデバイス又は端末を含む)又は系列構成装置(ネットワークデバイス又は端末を含む)は、上記の方法の例に基づいて機能モジュールに分割されてもよい。例えば、各機能モジュールは、それぞれの対応する機能に基づく分割を通じて取得されてもよく、或いは、2つ以上の機能が1つの処理モジュールに統合されてもよい。統合されたモジュールは、ハードウェアの形式で実現されてもよく、或いは、ソフトウェア機能モジュールの形式で実現されてもよい。この出願の実施形態では、モジュールへの分割は単なる例であり、単なる論理的な機能分割である点に留意すべきである。実際の実現方式では、他の分割方式が使用されてもよい。
図16は、この出願の実施形態による参照信号構成装置160の概略構造図である。参照信号構成装置160は、上記に提供されるいずれかの参照信号構成方法を実行するように構成されてもよい。参照信号構成装置160は、処理ユニット1601及びトランシーバユニット1602を含んでもよい。代替として、参照信号構成装置160は、トランシーバユニット1602を含んでもよく、任意選択で、処理ユニット1601を更に含んでもよい。具体的な説明は以下の通りである。
いくつかの実施形態(以下では実施形態1として記される)では、参照信号構成装置160は、処理ユニット1601及びトランシーバユニット1602を含む。処理ユニット1601は、少なくとも2つの参照信号を生成するように構成され、少なくとも2つの参照信号は、ネットワークデバイスにより同じ端末に割り当てられた少なくとも2つのアンテナポートに対応する参照信号であり、少なくとも2つの参照信号は同じタイプの参照信号であり、少なくとも2つの参照信号は第1の参照信号及び第2の参照信号を含み、第1の参照信号の系列は第2の参照信号の系列と異なる。トランシーバユニット1602は、少なくとも2つの参照信号を送信するように構成される。
例えば、図4を参照して、参照信号構成装置160は送信端デバイスでもよく、処理ユニット1601はS101を実行するように構成されてもよく、トランシーバユニット1602はS103を実行するように構成されてもよい。
任意選択で、参照信号の系列は、参照信号を取得するために使用される系列であり、参照信号の生成系列又は参照信号のローカル系列とも呼ばれてもよい。
任意選択で、処理ユニット1601は、M個の系列に基づいて少なくとも2つの参照信号を生成するように具体的に構成され、M個の系列は、第1の参照信号の系列及び第2の参照信号の系列を含み、Mは2以上の整数であり、Mは、ネットワークデバイスにより端末に割り当てられたアンテナポートにより占有される符号分割多重グループの数、又はネットワークデバイスにより端末に割り当てられたアンテナポートの数である。
いくつかの実施形態(以下では実施形態2として記される)では、参照信号構成装置160は、少なくとも2つの参照信号を受信するように構成されたトランシーバユニット1602であり、少なくとも2つの参照信号は、ネットワークデバイスにより同じ端末に割り当てられた少なくとも2つのアンテナポートに対応する参照信号であり、少なくとも2つの参照信号は同じタイプの参照信号であり、少なくとも2つの参照信号は第1の参照信号及び第2の参照信号を含み、第1の参照信号の系列は第2の参照信号の系列と異なる、トランシーバユニット1602を含んでもよい。
例えば、図4を参照して、参照信号構成装置160は受信端デバイスでもよく、トランシーバユニット1602はS104を実行するように構成されてもよい。
任意選択で、参照信号構成装置160は、M個の系列に基づいて少なくとも2つの参照信号を生成するように構成された処理ユニット1601であり、M個の系列は、第1の参照信号の系列及び第2の参照信号の系列を含み、Mは2以上の整数であり、Mは、ネットワークデバイスにより端末に割り当てられたアンテナポートにより占有される符号分割多重グループの数、又はネットワークデバイスにより端末に割り当てられたアンテナポートの数である、処理ユニット1601を更に含む。例えば、図4を参照して、処理ユニット1601はS102を実行するように構成されてもよい。
実施形態1又は実施形態2に基づいて、以下に、いくつかの任意選択の実現方式を提供する。
任意選択で、第1の参照信号及び第2の参照信号のいずれかについて、参照信号の系列は、式
に従って取得され、
は参照信号の系列内の第nの要素を表し、r(n)は参照系列内の第nの要素を表し、n≧0であり、nは整数であり、f(n
CDM_m)はn
CDM_mに関連する関数を表し、n
CDM_mは参照信号に対応するアンテナポートが属する符号分割多重グループのインデックス、符号分割多重グループに対応するオフセット値、又は符号分割多重グループに対応するスクランブル係数を表す。
例えば、
であり、kは
がマッピングされる周波数領域単位のインデックスを表す。
他の例では、M=2のとき、
である。代替として、M=3のとき、
である。Mは、ネットワークデバイスにより端末に割り当てられたアンテナポートにより占有される符号分割多重グループの数である。
任意選択で、第1の参照信号に対応するアンテナポート及び第2の参照信号に対応するアンテナポートは、異なる符号分割多重グループに属し、異なる符号分割多重グループは、異なる直交カバーコードOCCに対応する。
例えば、システムが2つの符号分割多重グループをサポートし、2つの符号分割多重グループが第1の符号分割多重グループ及び第2の符号分割多重グループを含む場合、第1の符号分割多重グループにおける各周波数領域単位に対応するOCCは行列aであり、第2の符号分割多重グループにおける各周波数領域単位に対応するOCCは-aであるか、或いは、第1の符号分割多重グループにおける各周波数領域単位に対応するOCCは行列aであり、第2の符号分割多重グループにおける2つの隣接する周波数領域単位のうち一方に対応するOCCは行列aであり、他方の周波数領域単位に対応するOCCは-aである。
他の例では、システムが3つの符号分割多重グループをサポートし、3つの符号分割多重グループが第1の符号分割多重グループ、第2の符号分割多重グループ及び第3の符号分割多重グループを含む場合、第1の符号分割多重グループにおける各周波数領域単位に対応するOCCは行列aであり、第2の符号分割多重グループにおける各周波数領域単位に対応するOCCはa*exp(j*x)であり、第3の符号分割多重グループにおける各周波数領域単位に対応するOCCはa*exp(j*y)であり、x+y=2π又はx+y=-2πであり、jは虚数単位であるか、或いは、第1の符号分割多重グループにおける各周波数領域単位に対応するOCCは行列aであり、第2の符号分割多重グループにおける2つの隣接する周波数領域単位のうち一方に対応するOCCは行列aであり、他方の周波数領域単位に対応するOCCはa*exp(j*x)であり、第3の符号分割多重グループにおける2つの隣接する周波数領域単位のうち一方に対応するOCCは行列aであり、他方の周波数領域単位に対応するOCCはa*exp(j*y)であり、x+y=2π又はx+y=-2πであり、jは虚数単位である。
いくつかの実施形態では、参照信号構成装置160は、処理ユニット1601及びトランシーバユニット1602を含んでもよい。処理ユニット1601は、指示情報を生成するように構成され、指示情報は、参照信号の第1のリリースを示すために使用される。トランシーバユニット1602は、同じスケジューリング周期においてスケジューリングされた複数の端末のうち少なくとも1つの端末に指示情報を送信するように構成され、複数の端末は全て第1のリリースをサポートし、少なくとも1つの端末はまた、第1のリリース以外のリリースをサポートする。
例えば、図10を参照して、参照信号構成装置160はネットワークデバイスでもよく、処理ユニット1601はS401を実行するように構成されてもよく、トランシーバユニット1602はS402を実行するように構成されてもよい。
いくつかの実施形態では、参照信号構成装置160は、処理ユニット1601及びトランシーバユニット1602を含んでもよい。トランシーバユニット1602は、指示情報を受信するように構成され、指示情報は、参照信号の第1のリリースを示すために使用される。処理ユニット1601は、指示情報に基づいて、現在のスケジューリング周期において伝送された参照信号のリリースが第1のリリースであると決定するように構成される。
例えば、図10を参照して、参照信号構成装置160は少なくとも1つの端末のうちいずれか1つでもよく、トランシーバユニット1602はS403を実行するように構成されてもよく、処理ユニット1601はS404を実行するように構成されてもよい。
いくつかの実施形態では、参照信号構成装置160は、処理ユニット1601及びトランシーバユニット1602を含んでもよい。トランシーバユニット1602は、端末により送信された能力情報を受信するように構成され、能力情報は、端末が参照信号のリリース切り替えをサポートするか否かを示すために使用され、端末は少なくとも2つのリリースの参照信号をサポートする。任意選択で、処理ユニット1601は、能力情報に基づいて、参照信号のリリース切り替えを実行するように端末に指示するか否かを決定するように構成される。
例えば、図11を参照して、参照信号構成装置160はネットワークデバイスでもよく、処理ユニット1601はS502を実行するように構成されてもよく、トランシーバユニット1602はS503を実行するように構成されてもよい。
いくつかの実施形態では、参照信号構成装置160は、トランシーバユニット1602を含んでもよい。トランシーバユニット1602は、能力情報を送信するように構成され、能力情報は、端末が参照信号のリリース切り替えをサポートするか否かを示し、それにより、ネットワークデバイスは、参照信号のリリース切り替えを実行するように端末に指示するか否かを決定する。
例えば、図11を参照して、参照信号構成装置160は端末でもよく、トランシーバユニット1602はS501を実行するように構成されてもよい。
いくつかの実施形態では、参照信号構成装置160は、処理ユニット1601及びトランシーバユニット1602を含んでもよい。処理ユニット1601は、同じスケジューリング周期においてスケジューリングされた第1の端末及び第2の端末について、第1の端末の第1の参照信号及び第2の端末の第2の参照信号を生成するように構成され、第1の参照信号のリリースは第2の参照信号のリリースと異なり、第1の参照信号及び第2の参照信号は時間周波数リソースを非符号分割多重する。トランシーバユニット1602は、スケジューリング周期において、第1の参照信号を第1の端末に送信し、第2の参照信号を第2の端末に送信するように構成される。
例えば、図12を参照して、参照信号構成装置160はネットワークデバイスでもよく、処理ユニット1601はS601を実行するように構成されてもよく、トランシーバユニット1602はS602を実行するように構成されてもよい。
いくつかの実施形態では、参照信号構成装置160は、処理ユニット1601及びトランシーバユニット1602を含んでもよい。処理ユニット1601は、第1のスケジューリング周期においてスケジューリングされた少なくとも2つの端末について、各端末について対応する参照信号を生成するように構成され、第1のスケジューリング周期においてスケジューリングされた少なくとも2つの端末の参照信号は、同じリリースを有し、当該リリースは、第2のスケジューリング周期における少なくとも2つの端末の参照信号のリリースと異なり、第2のスケジューリング周期においてスケジューリングされた少なくとも2つの端末の参照信号は、同じリリースを有する。トランシーバユニット1602は、第1のスケジューリング周期において、対応する参照信号を、第1のスケジューリング周期においてスケジューリングされた少なくとも2つの端末に送信するように構成される。
例えば、図14を参照して、参照信号構成装置160はネットワークデバイスでもよく、処理ユニット1601はS701を実行するように構成されてもよく、トランシーバユニット1602はS702を実行するように構成されてもよい。
いくつかの実施形態では、参照信号構成装置160は、処理ユニット1601及びトランシーバユニット1602を含んでもよい。処理ユニット1601は、少なくとも2つの参照信号を生成するように構成され、少なくとも2つの参照信号は、ネットワークデバイスにより同じ端末に割り当てられた少なくとも2つのアンテナポートに対応する参照信号であり、少なくとも2つの参照信号は同じタイプの参照信号であり、少なくとも2つの参照信号は第1の参照信号及び第2の参照信号を含み、第1の参照信号の系列は第2の参照信号の系列と異なる。トランシーバユニット1602は、少なくとも2つの参照信号を送信するように構成される。任意選択で、参照信号の系列は、参照信号に含まれる要素を含む系列である。
任意選択で、第1の参照信号の系列及び第2の参照信号の系列の双方は、参照信号レベルに基づいて生成された系列、又は時間領域シンボルレベルに基づいて生成された系列である。
任意選択で、処理ユニット1602は、1つの系列(マザー系列とも呼ばれてもよい)に基づいて少なくとも2つの参照信号を生成するように具体的に構成される。
いくつかの実施形態では、参照信号構成装置160は、トランシーバユニット1602を含んでもよい。トランシーバユニット1602は、少なくとも2つの参照信号を受信するように構成され、少なくとも2つの参照信号は、ネットワークデバイスにより同じ端末に割り当てられた少なくとも2つのアンテナポートに対応する参照信号であり、少なくとも2つの参照信号は同じタイプの参照信号であり、少なくとも2つの参照信号は第1の参照信号及び第2の参照信号を含み、第1の参照信号の系列は第2の参照信号の系列と異なる。任意選択で、参照信号の系列は、参照信号に含まれる要素を含む系列である。
任意選択で、参照信号構成装置160は、1つの系列(マザー系列とも呼ばれてもよい)に基づいて少なくとも2つの参照信号を生成するように構成された処理ユニット1601を更に含む。
上記に提供されるいずれかの参照信号構成装置160における関連する内容の説明、有利な効果の説明等については、上記の対応する方法の実施形態を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
一例では、図3に示す通信デバイスを参照して、処理ユニット1601は、図3におけるプロセッサ201又はプロセッサ207を使用することにより実現されてもよい。トランシーバユニット1602は、図3における通信インタフェース204を使用することにより実現されてもよい。
図17は、この出願の実施形態による系列構成装置170の概略構造図である。系列構成装置170は、上記に提供されるいずれかの系列構成方法を実行するように構成されてもよい。系列構成装置170は、処理ユニット1701及びトランシーバユニット1702を含んでもよい。具体的な内容は以下の通りである。
いくつかの実施形態では、処理ユニット1701は、構成情報を生成するように構成され、構成情報は、少なくとも2つのアンテナポートにより占有され且つネットワークデバイスにより端末に割り当てられたM個の符号分割多重グループのそれぞれに対応する系列を構成するために使用され、Mは2以上の整数である。トランシーバユニット1702は、構成情報を送信するように構成される。
例えば、図8を参照して、系列構成装置170は送信端デバイスでもよく、処理ユニット1701はS201を実行するように構成されてもよく、トランシーバユニット1702はS202を実行するように構成されてもよい。
任意選択で、構成情報は、各符号分割多重グループに対応する系列の生成パラメータを構成するために具体的に使用され、生成パラメータは、符号分割多重グループのインデックス、符号分割多重グループに対応するオフセット値、又は符号分割多重グループに対応するスクランブル係数を含む。
いくつかの実施形態では、トランシーバユニット1702は、構成情報を受信するように構成され、構成情報は、少なくとも2つのアンテナポートにより占有され且つネットワークデバイスにより端末に割り当てられたM個の符号分割多重グループのそれぞれに対応する系列を構成するために使用され、Mは2以上の整数である。処理ユニット1701は、構成情報に基づいて各符号分割多重グループに対応する系列を構成するように構成される。
例えば、図8を参照して、系列構成装置170は受信端デバイスでもよく、トランシーバユニット1702はS203を実行するように構成されてもよく、処理ユニット1701はS204を実行するように構成されてもよい。
任意選択で、構成情報は、各符号分割多重グループに対応する系列の生成パラメータを構成するために具体的に使用され、生成パラメータは、符号分割多重グループのインデックス、符号分割多重グループに対応するオフセット値、又は符号分割多重グループに対応するスクランブル係数を含む。いくつかの実施形態では、処理ユニット1701は、構成情報を生成するように構成され、構成情報は、ネットワークデバイスにより端末に割り当てられた少なくとも2つのアンテナポートのそれぞれに対応する系列を構成するために使用される。トランシーバユニット1702は、構成情報を送信するように構成される。
例えば、図9を参照して、系列構成装置170は送信端デバイスでもよく、処理ユニット1701はS301を実行するように構成されてもよく、トランシーバユニット1702はS302を実行するように構成されてもよい。
任意選択で、構成情報は、各アンテナポートに対応する系列の生成パラメータを構成するために具体的に使用され、生成パラメータは、アンテナポートのインデックス、アンテナポートに対応するオフセット値、又はアンテナポートに対応するスクランブル係数を含む。
いくつかの実施形態では、トランシーバユニット1702は、構成情報を受信するように構成され、構成情報は、ネットワークデバイスにより端末に割り当てられた少なくとも2つのアンテナポートのそれぞれに対応する系列を構成するために使用される。処理ユニット1701は、構成情報に基づいて各アンテナポートに対応する系列を構成するように構成される。
例えば、図9を参照して、系列構成装置170は受信端デバイスでもよく、トランシーバユニット1702はS303を実行するように構成されてもよく、処理ユニット1701はS304を実行するように構成されてもよい。
任意選択で、構成情報は、各アンテナポートに対応する系列の生成パラメータを構成するために具体的に使用され、生成パラメータは、アンテナポートのインデックス、アンテナポートに対応するオフセット値、又はアンテナポートに対応するスクランブル係数を含む。
上記に提供されるいずれかの系列構成装置170における関連する内容の説明、有利な効果の説明等については、上記の対応する方法の実施形態を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
一例では、図3に示す通信デバイスを参照して、処理ユニット1701は、図3におけるプロセッサ201又はプロセッサ207を使用することにより実現されてもよい。トランシーバユニット1702は、図3における通信インタフェース204を使用することにより実現されてもよい。
以下に、本発明の他の実施形態について説明する。この実施形態における対応する特徴については、上記の実施形態における関連する説明を参照する。
本発明の他の態様は、参照信号取得方法を提供し、
参照信号の初期化係数を決定するステップであり、初期化係数の値は、以下の式に従って決定されてもよい、ステップと、
初期化係数に基づいて参照信号を取得するステップと
を含む。
対応して、本発明は、通信装置を更に提供し、
参照信号の初期化係数を決定するように構成された決定モジュールと、
初期化係数に基づいて参照信号を取得するように構成された取得モジュールと
を含む。
対応して、本発明は、通信装置を更に提供し、
上記の参照信号取得方法を実行するように構成されたプロセッサを含む。
対応して、本発明は、通信装置を更に提供し、
コンピュータプログラムを記憶するように構成されたメモリと、
メモリに記憶されたコンピュータプログラムを読み取り、上記の参照信号取得方法を実行するように構成されたプロセッサと
を含む。
対応して、本発明は、コンピュータ読み取り可能記憶媒体を更に提供し、コンピュータ読み取り可能記憶媒体はコンピュータプログラムを記憶し、コンピュータプログラムがコンピュータ上で動作するとき、コンピュータは、上記の参照信号取得方法を実行することが可能になる。
対応して、本発明は、コンピュータプログラム製品を更に提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で動作するとき、上記の参照信号取得方法が実行可能になる。
対応して、本発明は、通信チップを更に提供し、通信チップは命令を記憶し、命令が通信装置上で動作するとき、通信装置は、上記の参照信号取得方法を実行することが可能になる。
具体的な実現プロセスでは、初期化係数は、
でもよい。
より具体的には、初期化係数が上記の式1又は式2を使用することによる計算を通じて取得されるとき、
である。
具体的な実現プロセスでは、初期化係数は、代替として
でもよい。
Yは、log
2(n
CDM_m*2
X)+1以上のいずれかの正の整数であり、Xは
以上のいずれかの正の整数である。
具体的な実現プロセスでは、初期化係数は、代替として
でもよい。
より具体的には、初期化係数が上記の式4を使用することによる計算を通じて取得されるとき、
である。
上記の式において、c
init_mは初期化係数であり、n
CDM_mは参照信号に対応するアンテナポートが属する符号分割多重グループのインデックス、符号分割多重グループに対応するオフセット値、符号分割多重グループに対応するスクランブル係数、又は符号分割多重グループを識別するために使用できる他の情報であり、N
symb
slotはスロット(slot)内のシンボル(symbol)の数であり、n
s,f
μはサブフレーム又はスロット(slot)のインデックスであり、lはシンボル(symbol)のインデックスであり、n
SCIDはスクランブル係数であり、
は系列スクランブル識別子(ID)である。
具体的な実現プロセスでは、n
SCIDの値は、例えば、0又は1でもよいが、これに限定されない。この場合、n
SCIDの値は、DCI内の1ビット(bit)を使用することにより示されてもよい。
の値の範囲は、例えば、0~65535でもよいが、これに限定されない。パラメータは、例えば、限定されるものではないが、RRCシグナリングを通じて構成されてもよい。n
CDM_mとDMRSポート(port)との間に対応関係が存在する。
上記のパラメータの意味及び値の範囲については、この明細書及び従来技術(例えば、限定されるものではないが、LTE及び5G標準のような様々な通信標準)の定義を参照する。例えば、LTE標準又は5G標準では、cinit_mは参照信号系列の初期化係数であり、Nsymb
slotはスロット内のシンボルの数、例えば、限定されるものではないが、参照信号を搬送するスロット内のシンボルの数である。例えば、LTE標準では、Nsymb
slotは6又は7に等しくてもよい。ns,f
μはサブフレームのインデックス、例えば、限定されるものではないが、参照信号を搬送するサブフレームのインデックスあるか、或いは、ns,f
μはスロットのインデックス、例えば、限定されるものではないが、参照信号を搬送するスロットのインデックスであり、lはシンボルのインデックス、例えば、限定されるものではないが、参照信号を搬送するシンボルのインデックスである。例えば、lはLTE標準では0~5又は0~6に等しくてもよい。
上記の式は、同じ機能を有し且つこの明細書で言及される他の式(例えば、限定されるものではないが、上記の初期化係数を生成するための式)に置き換えられてもよく或いは組み合わされてもよいことを理解することは困難ではない。
具体的な実現プロセスでは、参照信号は、従来技術を参照して取得されてもよい。例えば、参照信号は、以下の方式で取得されてもよい。
参照信号系列が取得され、参照信号系列は、以下の式に従って生成されてもよい。
この場合、参照信号系列はまた、上記の式に基づいて取得された参照テーブルを使用することにより取得されてもよく、
である。
c(n)はバイナリゴールド系列であり、バイナリゴールド系列の長さは、例えば、M
PNでもよいが、これに限定されず、n=0,1,…,M
PN-1であり、N
C=1600であり、
である。
具体的な実現プロセスでは、参照信号はDMRS又はCSI-RSである。
参照信号を取得することは、様々な方式で参照信号を取得すること、例えば、限定されるものではないが、予め設定された式に従った計算を通じて参照信号を取得すること、又はテーブル参照を通じて参照信号を見つけることでもよい。より具体的には、予め設定された式は、例えば、参照信号の系列生成式であるが、これに限定されず、式は、初期化係数に関連する式である。例えば、限定されるものではないが、予め設定された式におけるパラメータは、初期化係数を含む。具体的な実現プロセスでは、予め設定された式について、例えば、限定されるものではないが、既存のLTE標準又は5G標準で言及される参照信号系列生成式を参照する。さらに、この明細書に記載されるように、nCDM_mは参照信号に対応するアンテナポートが属する符号分割多重グループのインデックス、符号分割多重グループに対応するオフセット値、符号分割多重グループに対応するスクランブル係数、又は符号分割多重グループを識別するために使用できる他の情報を表す。
上記の方法を実行するためのデバイスが送信端デバイスである場合、上記の方法は、参照信号を送信するステップを更に含んでもよい。より具体的には、参照信号が送信される前に、他の処理が更に実行されてもよい。例えば、限定されるものではないが、処理はOCCコードを通じて実行され、次いで、参照信号は、参照信号に対応する時間周波数リソース上で送信される。
上記の方法を実行するためのデバイスが受信端デバイスである場合、上記の方法は、受信端デバイスにより、参照信号及び送信端デバイスからの参照信号に基づいてデータ復調を実行するステップを更に含んでもよい。この場合、参照信号はDMRSであることを理解することは困難ではない。具体的には、受信端デバイスにより生成された参照信号及び送信端デバイスにより生成された参照信号は同じ参照信号である。このように、送信端デバイスにより生成された参照信号が送信端デバイスにより送信され、チャネル上で伝送された後に、参照信号は受信端デバイスにより受信され、それにより、受信端デバイスは、送信端デバイスから受信した参照信号と、初期化係数に基づいて受信端デバイスにより取得された参照信号とに基づいてデータ復調を実行できる。送信端デバイスからの参照信号と、初期化係数に基づいて受信端デバイスにより取得された参照信号とに基づいてデータ復調を実行するプロセスについては、従来技術を参照する。詳細はこの明細書では説明しない。例えば、限定されるものではないが、受信端デバイスは、送信端デバイスからの参照信号と、初期化係数に基づいて受信端デバイスにより取得された参照信号とに基づいて、例えば、チャネルパラメータ(例えば、限定されるものではないが、等価チャネル行列)を決定し、チャネルパラメータに基づいてデータ復調を実行してもよい。データ復調が実行される前に、送信端デバイスからの参照信号と、初期化係数に基づいて受信端デバイスにより取得された参照信号とに対して、他の処理が更に実行される必要があってもよい。
他の態様によれば、送信端デバイスはネットワークデバイスでもよく、受信端デバイスは端末でもよい。このように、送信端デバイスは、参照信号を受信端デバイスに送信し、受信端デバイスは、送信端デバイスから受信した参照信号と、受信端デバイスにより生成された参照信号とに基づいてデータ復調を実行する。これはダウンリンク通信プロセスに対応する。
更に他の態様によれば、送信端デバイスは端末でもよく、受信端デバイスはネットワークデバイスでもよい。このように、送信端デバイスは、参照信号を受信端デバイスに送信し、受信端デバイスは、送信端デバイスから受信した参照信号と、受信端デバイスにより生成された参照信号とに基づいてデータ復調を実行する。これはアップリンク通信プロセスに対応する。
通信装置は送信端デバイスでもよく或いは受信端デバイスでもよいことを理解することは困難ではない。さらに、送信端デバイス及び受信デバイスは、トランシーバモジュール又はトランシーバのようなコンポーネントを更に含んでもよい。
モジュール、プロセッサ、メモリ及びトランシーバのような上記のコンポーネントの関連する内容については、この明細書における他の部分の説明を参照する。
簡単にすると、上記の式は以下でもよい。
ここで、f(n
CDM_m)は、
でもよく、Yはlog
2(n
CDM_m*2
X)+1以上のいずれかの正の整数である。Xは
以上のいずれかの正の整数であるか、或いは、
であり、f(n
CDM_m)は、
でもよく、N
symb
slotはスロット内のシンボルの数であり、n
s,f
μはサブフレーム又はスロットインデックスであり、lはシンボルインデックスであり、n
SCIDはスクランブル係数(値は0又は1である)であり、1ビットのDCIで示され、
は系列スクランブルIDであり、0~65535の値の範囲を有し、RRCにより構成され、n
CDM_mはCDMグループのインデックス又はIDであり、0~2の値の範囲を有し、DMRSポートとの対応関係を有する。
上記の実施形態の全部又は一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア又はこれらのいずれかの組み合わせを通じて実現されてもよい。ソフトウェアプログラムが実施形態を実現するために使用されるとき、実施形態は、完全に或いは部分的に、コンピュータプログラム製品の形式で実現されてもよい。コンピュータプログラム製品は、1つ以上のコンピュータ命令を含む。コンピュータ実行命令がコンピュータ上にロードされて実行されたとき、この出願の実施形態による手順又は機能が全て或いは部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、特殊用途コンピュータ、コンピュータネットワーク又は他のプログラム可能装置でもよい。コンピュータ命令は、コンピュータ読み取り可能記憶媒体に記憶されてもよく、或いは、コンピュータ読み取り可能記憶媒体から他のコンピュータ読み取り可能記憶媒体に伝送されてもよい。例えば、コンピュータ命令は、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ又はデジタル加入者線(digital subscriber line, DSL))又は無線(例えば、赤外線、無線又はマイクロ波)方式で、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ又はデータセンタから、他のウェブサイト、コンピュータ、サーバ又はデータセンタに伝送されてもよい。コンピュータ読み取り記憶媒体は、コンピュータによりアクセス可能ないずれかの使用可能媒体、又は1つ以上の使用可能媒体を統合するサーバ又はデータセンタのようなデータ記憶デバイスでもよい。使用可能媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク又は磁気テープ)、光媒体(例えば、DVD)、半導体媒体(例えば、ソリッドステートドライブ(solid state disk, SSD))等でもよい。
この出願は、実施形態を参照して記載されているが、保護を請求するこの出願を実現するプロセスにおいて、当業者は、添付の図面、開示の内容及び添付の特許請求の範囲を閲覧することにより、開示の実施形態の他の変形を理解して実現し得る。特許請求の範囲において、「含む」(comprising)は、他のコンポーネント又は他のステップを除外せず、単数又は「1つ」は、複数の意味を除外しない。単一のプロセッサ又は他のユニットは、特許請求の範囲に列挙されるいくつかの機能を実現してもよい。いくつかの手段は、互いに異なる従属請求項に記録されているが、これは、これらの手段がより良い効果を生じるように組み合わせることができないことを意味するものではない。
この出願は、具体的な特徴及びこれらの実施形態を参照して記載されているが、この出願の真意及び範囲から逸脱することなく、様々な変更及び組み合わせがこれらに対して行われてもよいことは明らかである。対応して、明細書及び添付の図面は、添付の特許請求の範囲により定義されるこの出願の単なる例示的な説明であり、この出願の範囲をカバーする変更、変形、組み合わせ又は均等物のいずれか又は全てと考えられる。当業者は、この出願の真意及び範囲から逸脱することなく、この出願に様々な変更及び変形を行うことができることは明らかである。この出願は、この出願の特許請求の範囲及びこれらの等価な技術の範囲内に入ることを条件として、この出願の変更及び変形をカバーすることを意図する。