JP7205275B2 - ガリウムの回収方法 - Google Patents

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Description

本発明は、少なくとも鉄、コバルトとガリウムを含む処理対象物から、ガリウムを回収する方法に関する。
R-T-B系永久磁石(Rは希土類元素のうち少なくとも一種でありNdを必ず含む、Tは遷移金属元素のうち少なくとも一種でありFeを必ず含む、Bはホウ素である)は優れた磁気特性を有していることから自動車や産業用機械、電子機器など様々な分野で使用されている。その使用量は電気自動車や電子機器の普及により増加が期待されている。一方、磁石の生産量の増加に伴って、磁石の製造工程で発生する切削屑や研削屑などの加工屑(以下、「磁石スラッジ」という)の量も増加している。磁石スラッジには有価な金属元素が含まれているので、回収して再利用することは重要な技術課題である。とりわけ希土類元素は高価であることから、積極的にリサイクルが行われている。
R-T-B系永久磁石には添加材としてガリウム(Ga)が使用されているものがある。ガリウムはおもにアルミニウム精錬の副産物として製造されているが、その生産量は少なく、長期的に安定な調達が懸念されている。したがって、磁石スラッジなどの廃棄物から希少金属であるガリウムを回収して再利用することは、原料の調達の観点から重要な課題である。
ガリウムを含む化合物からガリウムを分離して回収する方法としては、特許文献1に記載の電解精錬法や、特許文献2に記載のアルカリ金属の水酸化物を混合して溶解する方法が知られている。
特許文献1に記載の電解精錬法では、電解質を含む水溶液を使用し、ガリウムを含む原料を陽極として電解を行う。陽極から溶け出したガリウムは陰極に電析するが、電解液の温度をガリウムの融点以上とすることで、電析したガリウムは溶融して滴下し、液体として回収することができる。しかしながら、磁石スラッジなどのように酸化が進行した粉末は導電率が低いため、この方法により処理することが非常に困難である。
特許文献2に記載の方法は、主成分としてガリウムを含む原料をアルカリ金属の水酸化物と混合、加熱し、水酸化物に転換した後、水に溶解して回収する方法である。しかしながら、磁石スラッジなどのようにガリウムの含有量が少ない場合は、ガリウムを効率よく水酸化物に転換し難い。
また、磁石スラッジにはコバルト(Co)などの強アルカリ性の水溶液に溶出する成分が含まれている。処理対象物からガリウムを溶出させた後は、電解等により金属ガリウムに還元する。このとき、溶液中にコバルトなどのガリウムより貴な金属が存在すると、ガリウムよりも優先して還元され、コバルト-ガリウム合金などを生成する恐れがある。ガリウム-コバルト合金は、コバルト濃度が22wt%まではGaおよびGaCoの2相共存状態が安定であり、およそ30℃でGa相が液化するため、低温でのガリウムの回収が容易である。一方、コバルト濃度が22wt%を超えるとGa相が安定に存在できなくなるため、生成物の融点が上昇するので、低温でのガリウムの回収が困難となる。
特開平6-192877号公報 特許第5002790号公報
そこで本発明は、処理対象物からコバルトの混入を抑制しつつ、ガリウムを回収する方法を提供することを目的とする。
上記の点に鑑みてなされた本発明のガリウムの回収方法は、例示的な態様1において、少なくとも鉄、コバルトとガリウムを含む処理対象物を、温度が120℃未満であり、1mol/L以上、13.8mol/L以下に調整したアルカリ金属の水酸化物の水溶液に浸漬処理するガリウムの回収方法である。
態様2において、水溶液の温度は、70℃以上である、態様1に記載のガリウムの回収方法である。
態様3において、水溶液の浸漬時間は、10分以上である、態様2に記載のガリウムの回収方法である。
態様4において、水溶液の浸漬時間は、48時間以上である、態様1に記載のガリウムの回収方法である。
態様5において、水溶液の温度は、50℃以上である、態様4に記載のガリウムの回収方法である。
態様6において、処理対象物がR-T-B系永久磁石の磁石スラッジまたは磁石スラッジから希土類元素を除去することで得られる酸化鉄を主成分とする残渣である態様1乃至態様5に記載のガリウム回収方法である。
本発明の方法によれば、少なくとも鉄、コバルトとガリウムを含む処理対象物からコバルトの溶出を抑制しながらガリウムを回収することができる。
水酸化ナトリウム濃度とろ液中のCo、Ga濃度の関係を示すグラフである。 各水酸化ナトリウム濃度において温度とろ液中のGa濃度の関係を示すグラフである。 各水酸化ナトリウム濃度において温度とろ液中のCo濃度の関係を示すグラフである。 各浸漬時間において温度とろ液中のGa濃度の関係を示すグラフである。 各浸漬時間において温度とろ液中のCo濃度の関係を示すグラフである。
本発明のガリウムの回収方法は、少なくとも鉄、コバルトとガリウムを含む処理対象物を、温度が120℃未満であり、1mol/L以上、13.8mol/L以下になるよう調整したアルカリ金属の水酸化物の水溶液に浸漬処理することによって、コバルトの溶出を抑制しながらガリウムを溶出させることを特徴とする。
以下、本発明の詳細を説明する。
まず、本発明の方法の適用対象となる少なくとも鉄、コバルトとガリウムを含む処理対象物は、その他の元素として希土類元素やホウ素などを含んでいてもよい。具体的には、R-T-B系永久磁石が挙げられる。とりわけ、製造工程で発生した磁石スラッジに好適に適用することができる。
このとき、磁石スラッジは完全に酸化している状態であっても未酸化の状態であっても良い。磁石スラッジに含まれるガリウム、コバルト、鉄の濃度はたとえば0.02~0.6wt%、0.76~1.46wt%、34.6~54.8wt%である。
また、磁石スラッジから希土類元素を回収(除去)した後の残渣であってもよい。希土類元素の回収方法(除去方法)としては、例えば、磁石スラッジをロータリーキルンにより完全に酸化させた後、水中に分散させ、pHが3以上になるよう調整しながら酸を滴下することで回収(除去)すればよい。この他に、完全に酸化させた磁石スラッジを、その磁石スラッジに含まれる希土類元素の3倍以上のモル数の水素イオンを含む酸に浸漬し、60℃以上で8時間以上加熱処理することによっても回収(除去)することができる。これらの操作によって得られる残渣の主成分は酸化鉄である。残渣中のガリウム、コバルト濃度は、たとえば0.03~0.32wt%、1.09~2.09wt%である。
処理対象物に対して本発明の効果を十分発揮するには、処理対象物は10μm以下の粒径d50を有する粉末状であることが望ましい。処理対象物の粒径d50が10μmを超えると、粒子の内部のガリウムが十分溶出しない恐れがある。
本発明で使用するアルカリ金属の水酸化物としては、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムが使用できる。これらのアルカリ金属の水酸化物のうち1種類もしくは2種類を水に溶解して使用する(以降、この水溶液を「処理液」という)。このとき、アルカリ金属の水酸化物の濃度は1mol/L以上、13.8mol/L以下が好ましい。アルカリ金属の水酸化物の濃度が13.8mol/Lを超えると、室温での溶解度を超えるため、添加しても無駄になる。アルカリ金属の水酸化物の濃度が1mol/L未満になると、ガリウムを溶出させる効果が低下する。また、アルカリ金属の水酸化物の濃度が5mol/Lより大きくなると、ガリウムを回収する能力が増加し難くなる(飽和状態に近くなる)ことを考慮すると、アルカリ金属の水酸化物の濃度は5mol/L以下とすることがさらに好ましい。
処理液の温度は120℃未満が好ましい。処理液の温度が120℃以上になるとコバルトの溶出量が大きく、続く電解によるガリウム金属の低温での還元を困難にする。
処理液への浸漬時間の下限値は処理温度によって異なる。処理液の温度が70℃以上、120℃未満の場合は10分以上が好ましい。処理液の温度が50℃以上の場合は、48時間以上が好ましい。浸漬時間がこれらの下限値より短くなると、コバルトの溶出量が大きくなり、ガリウム濃度とコバルト濃度の和に対するコバルト濃度の比を22wt%以下にできなくなる。また、浸漬時間の上限値は生産性を考慮すると96時間以下であることが好ましい。
上述のとおりアルカリ金属の水酸化物の濃度と温度を調整した処理液に処理対象物を浸漬して処理を行う。このとき、処理液と処理対象物との反応を促進するため、必要に応じて攪拌を行うことが好ましい。攪拌方法としては、攪拌羽による攪拌や、空気をバブリングすることによる攪拌法が使用できる。特に、空気のバブリングにより攪拌する方法は、空気中の酸素が酸化剤として作用することでコバルトの溶出を抑制するという点で好ましい。
以下、本発明を実施例によって詳細に説明するが、本発明は以下の記載に限定して解釈されるものではない。
処理対象物のガリウム濃度及びコバルト濃度
処理対象物である、R-T-B系永久磁石の製造過程で発生した約10μmの粒径d50を有する磁石スラッジ(自然発火防止のため水中で保管したもの)を、吸引ろ過することで脱水した。この磁石スラッジをさらに900℃で2時間熱処理した後、ICP分析(使用装置:島津製作所社製のICPV-1017)を行った。その結果、ガリウム濃度は0.30~0.38wt%、コバルト濃度は0.58~0.61wt%であった。
実施例1~5:
次に、1mol/Lから5mol/Lまで1mol/Lずつ濃度が異なるよう調整した水酸化ナトリウム(NaOH)水溶液100ml(処理液)を5つ準備し、それぞれに吸引ろ過した磁石スラッジ(湿ったままの状態のもの)を浸漬し、70℃で6時間の処理を行った。処理後の残渣を吸引ろ過し、ろ液のICP分析を行った。それぞれのサンプルを実施例1~5とし、その結果を図1及び表1に示す。図1は水酸化ナトリウム濃度とろ液中のCo、Ga濃度の関係を示すグラフであり、表1は水酸化ナトリウム濃度とろ液中のCo濃度、Ga濃度、Ga収率、及びろ液中のCoとGaから生成されると考えられるCo-Ga合金中のCoの質量%について具体的な数値を示したものである。
Figure 0007205275000001
図1及び表1の結果から、70℃の温度においては、ガリウムの溶出量はアルカリ金属の水酸化物の濃度が高いほど高くなった。コバルトの溶出量はガリウムと比べて変化量が小さく、ろ液から生成すると予測されるCo-Ga合金中のコバルトの質量%はいずれの結果も8.3wt%以下であり、溶出量も非常に小さかった。したがって、電解等により金属ガリウムに還元する際、低温でのガリウムの回収が容易になると考えられる。以上から、ガリウムの溶出量はアルカリ金属の水酸化物の濃度に影響されるが、コバルトの溶出量に対しては影響が小さい事が分かった。
実施例6~15、比較例1~8:
5mol/Lから12.5mol/Lまで2.5mol/Lずつ濃度が異なるよう調整した水酸化ナトリウム水溶液100ml(処理液)を準備し、それぞれに吸引ろ過した磁石スラッジ(湿ったままの状態のもの)10gを浸漬し、濃度ごとに異なる温度(30℃~140℃の範囲内)で6時間の処理を行った。なお、使用した磁石スラッジは実施例1~5で用いた磁石スラッジとは異なるものを用いている。
水酸化ナトリウム水溶液の濃度が5mol/Lの場合、実施例6として70℃、実施例7として80℃、実施例8として90℃、実施例9として100℃、実施例10として110℃の温度で処理を行った。
水酸化ナトリウム水溶液の濃度が7.5mol/Lの場合、実施例11として100℃、比較例1として120℃の温度で処理を行った。
水酸化ナトリウム水溶液の濃度が10mol/Lの場合、実施例12として100℃、実施例13として110℃、比較例2として120℃、比較例3として130℃の温度で処理を行った。
水酸化ナトリウム水溶液の濃度が12.5mol/Lの場合、実施例14として100℃、実施例15として110℃、比較例4として120℃、比較例5として130℃、比較例6として140℃の温度で処理を行った。
水酸化ナトリウム水溶液の濃度が5mol/Lの場合、比較例7として30℃、比較例8として50℃の温度で処理を行った。
処理後、残渣を吸引ろ過し、ろ液のICP分析を行った。その結果を図2と図3、表2に示す。図2は各水酸化ナトリウム濃度において温度とろ液中のGa濃度の関係を示したグラフであり、図3は各水酸化ナトリウム濃度において温度とろ液中のCo濃度の関係を示すグラフである。また、表2は、各水酸化ナトリウム濃度と各温度に対するろ液中のCo濃度、Ga濃度、Ga収率、及びろ液中のCoとGaから生成されると考えられるCo-Ga合金中のCoの質量%の具体的な数値を示したものである。
Figure 0007205275000002
図2と表2の結果から、ガリウムの溶出量は温度上昇に伴って徐々に増大する傾向が認められた。また、5mol/Lより濃い濃度域においては、水酸化ナトリウム濃度の違いにより溶出量に大きな違いは認められなかった。一方、図3と表2の結果から、コバルトの溶出量は110℃から120℃にかけて急激に増大したが、水酸化ナトリウム濃度の違いにより大きな違いは認められなかった。また、50℃以下の低温においてもコバルトの溶出量が高い値となった。さらに、実施例において、ろ液から生成すると予測されるCo-Ga合金中のコバルトの質量%は22wt%以下であった。したがって、電解等により金属ガリウムに還元する際、低温でのガリウムの回収が容易になると考えられる。
実施例16~26、比較例9~11:
5mol/L水酸化ナトリウム水溶液100ml(処理液)に吸引ろ過した磁石スラッジ(湿ったままの状態のもの)10gを浸漬し、50℃~110℃で6~48時間の処理を行った。なお、使用した磁石スラッジは実施例1~15、比較例1~8で用いた磁石スラッジとは異なるものを用いている。
温度が50℃の場合、比較例9として6時間、比較例10として12時間、比較例11として24時間、実施例16として48時間の処理を行った。
温度が70℃の場合、実施例17として6時間、実施例18として12時間、実施例19として24時間、実施例20として48時間の処理を行った。
温度が90℃の場合、実施例21として6時間、実施例22として12時間、実施例23として48時間の処理を行った。
温度が110℃の場合、実施例24として6時間、実施例25として24時間、実施例26として48時間の処理を行った。
処理後、残渣を吸引ろ過し、ろ液のICP分析を行った。その結果を図4と図5、表3に示す。図4は各浸漬時間において温度とろ液中のGa濃度の関係を示したグラフであり、図5は各浸漬時間において温度とろ液中のCo濃度の関係を示すグラフである。また、表3は、各温度と各浸漬時間に対するろ液中のCo濃度、Ga濃度、Ga収率、及びろ液中のCoとGaから生成されると考えられるCo-Ga合金中のCoの質量%の具体的な数値を示したものである。
Figure 0007205275000003
図4と表3の結果から、ガリウムの溶出量は浸漬時間の経過に伴って徐々に増大する傾向が認められた。一方、図5と表3の結果から、コバルトの溶出量は浸漬時間の経過に伴って徐々に減少する傾向が認められた。さらに、実施例において、ろ液から生成すると予測されるCo-Ga合金中のコバルトの質量比は22wt%以下であった。したがって、電解等により金属ガリウムに還元する際、低温でのガリウムの回収が容易になると考えられる。
以上から、ガリウムの溶出量はアルカリ金属の水酸化物の濃度に影響され、1mol/L以上、5mol/L以下の濃度において特に影響が大きく、コバルトの溶出量はガリウムよりもアルカリ金属の水酸化物の濃度の影響が小さい事が分かった。一方、ガリウムの溶出量は温度の上昇に伴って徐々に増大し、コバルトの溶出量は温度が50℃未満または120℃以上になると増大することから、どちらとも処理液の温度の影響がある事が分かった。また、コバルトの溶出量は時間経過とともに減少することが分かった。そのため、コバルトの混入を抑制しつつ、ガリウムを回収するには、1mol/L以上、13.8mol/L以下に調整したアルカリ金属の水酸化物の水溶液に浸漬し、120℃未満で処理するとよく、望ましくは70℃以上の温度がよく、更に浸漬時間が10分以上であるとなおよい。もしくは、望ましくは1mol/L以上、13.8mol/L以下に調整したアルカリ金属の水酸化物の水溶液に浸漬し、120℃未満で48時間以上処理するとよく、更に50℃以上の温度であるとなおよいと考えられる。
本発明は、R-T-B系永久磁石の磁石スラッジなどの、鉄、コバルトとガリウムを含む処理対象物から、生産量が少なく長期的に安定な調達が懸念される希少金属であるガリウムを回収できる点において、産業上の利用可能性を有する。

Claims (2)

  1. 少なくとも鉄、コバルトとガリウムを含む処理対象物を、温度が50℃以上120℃未満であり、1mol/L以上、13.8mol/L以下に調整した水酸化ナトリウム水溶液に6時間以上48時間以下、浸漬処理するガリウムの回収方法。
  2. 前記処理対象物が、R-T-B系永久磁石の磁石スラッジまたは前記磁石スラッジから希土類元素を除去することで得られる酸化鉄を主成分とする残渣である請求項に記載のガリウムの回収方法。
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