実施例において使用される用語は、本発明での機能を考慮しながら可能な限り、現在広く使用される一般的な用語を選択したが、これは、当業者の意図または判例、新たな技術の出現などによっても異なる。また、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、その場合、当該発明の説明部分において、詳細にその意味を記載する。したがって、本発明で使用される用語は、単なる用語の名称ではない、その用語が有する意味と、本発明の全般にわたる内容とに基づいて定義されねばならない。
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、それは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいということを意味する。また、明細書に記載された「…部」、「…モジュール」というような用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、それは、ハードウェアまたはソフトウェアによって具現されるか、あるいはハードウェアとソフトウェアとの結合によっても具現される。
ここで、使用されたように、要素のリストに先行する「~のうち、少なくとも1つ」のような表現は、要素の全体リストを修飾するものであり、そのリストの個別要素を修飾するものではない。例えば、「a、b、及びcのうち少なくとも1つ」のような表現は、a単独、b単独、c単独、a及びb、a及びc、b及びc、または、a、b、及びcを含むと理解されねばならない。
ある要素や層が「上に」、「上方に」、「連結された」または「結合された」と言及されるとき、その要素や層は、他の要素や層に直接(または直ぐ)上に、上に、連結または結合されており、または介入する要素または層が存在するように理解されてもよい。逆に、ある要素が他の要素または層に「直接上に」、「直接上方に」、「直接連結され」または「直接結合され」ていると記載された場合、他の要素や層の介入がないということを意味する。明細書全般にわたって同じ参照符号は、同じ要素を意味する。
以下、添付した図面に基づいて、本発明の実施例について本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施可能なように詳細に説明する。しかし、本発明は、様々な互いに異なる形態として具現可能であり、ここで説明する実施例に限定されない。
以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
図1ないし図3は、エアロゾル生成装置にシガレットが挿入された例を示す図面である。
図1を参照すれば、エアロゾル生成装置10000は、バッテリ11000、制御部12000、及びヒータ13000を含む。図2及び図3を参照すれば、エアロゾル生成装置10000は、蒸気化器14000をさらに含む。また、エアロゾル生成装置10000の内部空間には、シガレット20000が挿入されてもよい。
図1ないし図3に示されたエアロゾル生成装置10000には、本実施例と係わる構成要素が示されている。したがって、図1ないし図3に示された構成要素以外に他の汎用的な構成要素がエアロゾル生成装置10000にさらに含まれるということを、本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
また、図2及び図3には、エアロゾル生成装置10000にヒータ13000が含まれていると示されているが、必要に応じて、ヒータ13000は、省略されてもよい。
図1には、バッテリ11000、制御部12000、及びヒータ13000が一列に配置されたように示されている。また、図2には、バッテリ11000、制御部12000、蒸気化器14000、及びヒータ13000が一列に配置されたように示されている。また、図3には、蒸気化器14000及びヒータ13000が並列に配置されたように示されている。しかし、エアロゾル生成装置10000の内部構造は、図1ないし図3に示されたところに限定されない。すなわち、エアロゾル生成装置10000の設計によって、バッテリ11000、制御部12000、ヒータ13000、及び蒸気化器14000の配置は、変更されてもよい。
シガレット20000がエアロゾル生成装置10000に挿入されれば、エアロゾル生成装置10000は、ヒータ13000及び/または蒸気化器14000を作動させ、シガレット20000及び/または蒸気化器14000からエアロゾルを発生させうる。ヒータ13000及び/または蒸気化器14000によって発生したエアロゾルは、シガレット20000を通過してユーザに伝達される。
必要に応じて、シガレット20000がエアロゾル生成装置10000に挿入されない場合にも、エアロゾル生成装置10000は、ヒータ13000を加熱することができる。
バッテリ11000は、エアロゾル生成装置10000の動作に用いられる電力を供給する。例えば、バッテリ11000は、ヒータ13000、または蒸気化器14000が加熱されるように電力を供給し、制御部12000の動作に必要な電力を供給する。また、バッテリ11000は、エアロゾル生成装置10000に設けられたディスプレイ、センサ、モータなどの動作に必要な電力を供給する。
制御部12000は、エアロゾル生成装置10000の動作を全般的に制御する。具体的に、制御部12000は、バッテリ11000、ヒータ13000、及び蒸気化器14000だけではなく、エアロゾル生成装置10000に含まれた他の構成の動作を制御する。また、制御部12000は、エアロゾル生成装置10000の構成それぞれの状態を確認し、エアロゾル生成装置10000が動作可能な状態であるか否かを判断しうる。
制御部12000は、少なくとも1つのプロセッサを含む。プロセッサは、多数の論理ゲートのアレイとしても具現され、汎用的なマイクロプロセッサと、該マイクロプロセッサで実行されるプログラムが保存されたメモリの組合わせによっても具現される。また、他の形態のハードウェアによっても具現されるということを、本実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
ヒータ13000は、バッテリ11000から供給された電力によって加熱される。例えば、シガレットがエアロゾル生成装置10000に挿入されれば、ヒータ13000は、シガレットの外部に位置してもよい。したがって、加熱されたヒータ13000は、シガレット内のエアロゾル生成物質の温度を上昇させうる。
ヒータ13000は、電気抵抗性ヒータでもある。例えば、ヒータ13000には、導電性トラック(track)を含み、導電性トラックに電流が流れることにより、ヒータ13000が加熱される。しかし、ヒータ13000は、前述した例に限定されず、希望温度まで加熱されるものであれば、制限なしに該当しうる。ここで、希望温度は、エアロゾル生成装置10000に予め設定されていてもよく、ユーザによって所望の温度に設定されてもよい。
一方、他の例において、ヒータ13000は、誘導加熱式ヒータでもある。具体的に、ヒータ13000には、シガレットを誘導加熱方式で加熱するための導電性コイルを含み、シガレットは、誘導加熱式ヒータによって加熱されるサセプタを含んでもよい。
例えば、ヒータ13000は、管状加熱要素、板状加熱要素、針状加熱要素、または棒状加熱要素を含み、加熱要素の形状によってシガレット20000の内部または外部を加熱することができる。
また、エアロゾル生成装置10000には、ヒータ13000が複数個配置されてもよい。この際、複数個のヒータ13000は、シガレット20000の内部に挿入されるように配置されてもよく、シガレット20000の外部に配置されてもよい。また、複数個のヒータ13000のうち、一部は、シガレット20000の内部に挿入されるように配置され、残りは、シガレット20000の外部に配置されてもよい。また、ヒータ13000の形状は、図1ないし図3に示された形状に限定されず、多様な形状にも作製される。
蒸気化器14000は、液状組成物を加熱してエアロゾルを生成し、生成されたエアロゾルは、シガレット20000を通過してユーザに伝達されうる。すなわち、蒸気化器14000によって生成されたエアロゾルは、エアロゾル生成装置10000の気流通路に沿って移動し、気流通路は、蒸気化器14000によって生成されたエアロゾルがシガレットを通過してユーザに伝達されるように構成されうる。
例えば、蒸気化器14000は、液体保存部、液体伝達手段及び加熱要素を含んでもよいが、それらに限定されない。例えば、液体保存部、液体伝達手段及び加熱要素は独立したモジュールとしてエアロゾル生成装置10000に含まれてもよい。
液体保存部は、液状組成物を保存することができる。例えば、液状組成物は、揮発性タバコ香成分を含むタバコ含有物質を含む液体でもあり、非タバコ物質を含む液体でもある。液体保存部は、蒸気化器14000から/に脱/付着されるように作製されてもよく、蒸気化器14000と一体として作製されてもよい。
例えば、液状組成物は、水、ソルベント、エタノール、植物抽出物、香料、香味剤、またはビタミン混合物を含んでもよい。香料は、メントール、ペパーミント、スペアミントオイル、各種果実香成分などを含むが、それらに制限されるものではない。香味剤は、ユーザに多様な香味または風味を提供する成分を含んでもよい。ビタミン混合物は、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC及びビタミンEのうち、少なくとも1つが混合されたものでもあるが、それらに制限されるものではない。また、液状組成物は、グリセリン及びプロピレングリコールのようなエアロゾル形成剤を含んでもよい。
液体伝達手段は、液体保存部の液状組成物を加熱要素として伝達することができる。例えば、液体伝達手段は、綿繊維、セラミック繊維、ガラスファイバ、多孔性セラミックのような芯(wick)にもなるが、それに限定されない。
加熱要素は、液体伝達手段によって伝達される液状組成物を加熱するための要素である。例えば、加熱要素は、金属熱線、金属熱板、セラミックヒータなどにもなるが、それらに限定されるものではない。また、加熱要素は、ニクロム線のような伝導性フィラメントで構成され、液体伝達手段に巻かれる構造によっても配置される。加熱要素は、電流供給によって加熱され、加熱要素と接触された液体組成物に熱を伝達し、液体組成物を加熱することができる。その結果、エアロゾルが生成されうる。
例えば、蒸気化器14000は、カトマイザ(cartomizer)または霧化器(atomizer)とも称されるが、それらに限定されない。
一方、エアロゾル生成装置10000は、バッテリ11000、制御部12000、ヒータ13000、及び蒸気化器14000以外に汎用的な構成をさらに含んでもよい。例えば、エアロゾル生成装置10000は、視覚情報の出力が可能なディスプレイ及び/または触覚情報の出力のためのモータを含んでもよい。また、エアロゾル生成装置10000は、少なくとも1つのセンサ(例:パフ感知センサ、温度感知センサ、シガレット挿入感知センサなど)を含んでもよい。また、エアロゾル生成装置10000は、シガレット20000が挿入された状態でも、外部空気が流入されるか、内部気体が流出される構造によっても作製される。
図1ないし図3には、示されていないが、エアロゾル生成装置10000は、別途のクレードルと共に、システムを構成してもよい。例えば、クレードルは、エアロゾル生成装置10000のバッテリ11000の充電に用いられる。または、クレードルとエアロゾル生成装置10000とが結合された状態で、ヒータ13000が加熱されてもよい。
シガレット20000は、一般的な燃焼型シガレットと類似してもいる。例えば、シガレット20000は、エアロゾル生成物質を含む第1部分とフィルタなどを含む第2部分に区分されてもよい。または、シガレット20000の第2部分にもエアロゾル生成物質が含まれる。例えば、顆粒状またはカプセル状に作られたエアロゾル生成物質が第2部分に挿入されてもよい。
エアロゾル生成装置10000の内部には、第1部分の全体が挿入され、第2部分は、外部に露出されうる。または、エアロゾル生成装置10000の内部に第1部分の一部だけ挿入されてもよく、第1部分の全体及び第2部分の一部が挿入されてもよい。ユーザは、第2部分を口にした状態でエアロゾルを吸い込むことができる。この際、エアロゾルは、外部空気が第1部分を通過することで生成され、生成されたエアロゾルは、第2部分を通過してユーザの口に伝達される。
一例として、外部空気は、エアロゾル生成装置10000に形成された少なくとも1つの空気通路を通じても流入される。例えば、エアロゾル生成装置10000に形成された空気通路の開閉及び/または空気通路の大きさは、ユーザによって調節されうる。これにより、霧化量、喫煙感などがユーザによって調節されうる。他の例として、外部空気は、シガレット20000の表面に形成された少なくとも1つの孔(hole)を通じてシガレット20000の内部に流入されうる。
以下、図4を参照して、シガレット20000の一例について説明する。
図4は、シガレットの一例を示す図面である。
図4を参照すれば、シガレット20000は、タバコロッド21000及びフィルタロッド22000を含む。図1ないし図3を参照して前述した第1部分21000は、タバコロッド21000を含み、第2部分22000は、フィルタロッド22000を含む。
図4には、フィルタロッド22000が単一セグメントとして示されているが、それに限定されない。すなわち、フィルタロッド22000は、複数のセグメントで構成されてもよい。例えば、フィルタロッド22000は、エアロゾルを冷却する第1セグメント及びエアロゾル内に含まれた所定の成分をフィルタリングする第2セグメントを含んでもよい。また、必要に応じて、フィルタロッド22000には、他の機能を遂行する少なくとも1つのセグメントをさらに含んでもよい。
シガレット20000は、少なくとも1枚のラッパ24000によっても包装される。ラッパ24000には、外部空気が流入されるか、内部気体が流出される少なくとも1つの孔(hole)が形成されてもよい。一例として、シガレット20000は、1枚のラッパ24000によっても包装される。他の例として、シガレット20000は、2以上のラッパ24000によって重畳して包装されてもよい。例えば、第1ラッパによってタバコロッド21000が包装され、第2ラッパによってフィルタロッド22000が包装されてもよい。そして、個別ラッパによって包装されたタバコロッド21000及びフィルタロッド22000が結合され、第3ラッパによってシガレット20000全体が再包装されてもよい。もし、タバコロッド21000またはフィルタロッド22000それぞれが複数のセグメントを含むならば、それぞれのセグメントが個別ラッパによっても包装される。そして、個別ラッパによって包装されたセグメントが結合されたシガレット20000全体が他のラッパによっても再包装される。
タバコロッド21000は、エアロゾル生成物質を含む。例えば、エアロゾル生成物質は、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール及びオレイルアルコールのうち、少なくとも1つを含むが、それらに限定されない。また、タバコロッド21000は、風味剤、湿潤剤及び/または有機酸(organic acid)のような他の添加物質を含んでもよい。また、タバコロッド21000には、メントールまたは保湿剤などの加香液が、タバコロッド21000に噴射されることで添加される。
タバコロッド21000は、多様に作製されうる。例えば、タバコロッド21000は、シート(sheet)によっても作製され、ストランド(strand)によっても作製される。また、タバコロッド21000は、タバコシートが細かく切られた刻みタバコによっても作製される。また、タバコロッド21000は、熱伝導物質によっても取り囲まれる。例えば、熱伝導物質は、アルミ箔のような金属箔でもあるが、それに限定されない。一例として、タバコロッド21000を覆い包む熱伝導物質は、タバコロッド21000に伝達される熱を押し並べて分散させ、タバコロッドに加えられる熱伝導率を向上させ、これにより、タバコ風味を向上させうる。また、タバコロッド21000を取り囲む熱伝導物質は、誘導加熱式ヒータによって加熱されるサセプタとしての機能が行える。この際、図面に示されていないが、タバコロッド21000は、外部を覆い包む熱伝導物質以外にも、追加のサセプタをさらに含んでもよい。
フィルタロッド22000は、酢酸セルロースフィルタでもある。一方、フィルタロッド22000の形状には、制限がない。例えば、フィルタロッド22000は、円柱状ロッドでもあり、内部に中空を含むチューブ状ロッドでもある。また、フィルタロッド22000は、リセス状ロッドでもある。もし、フィルタロッド22000が複数のセグメントで構成された場合、複数のセグメントのうち、少なくとも1つが異なる形状にも作製される。
フィルタロッド22000は、香味が発生するようにも作製される。一例として、フィルタロッド22000に加香液が噴射されてもよく、加香液が塗布された別途の繊維がフィルタロッド22000の内部に挿入されてもよい。
また、フィルタロッド22000には、少なくとも1つのカプセル23000が含まれてもよい。ここで、カプセル23000は、香味を発生させる機能を行ってもよく、エアロゾルを発生させる機能を行ってもよい。例えば、カプセル23000は、香料を含む液体を被膜で覆い包んだ構造でもある。カプセル23000は、球状または円筒状を有するが、それに制限されない。
もし、フィルタロッド22000にエアロゾルを冷却するセグメントが含まれる場合、冷却セグメントは、高分子物質または生分解性高分子物質によっても製造される。例えば、冷却セグメントは、純粋なポリ乳酸(polylactic acid)だけでも作製されるが、それに限定されない。または、冷却セグメントは、複数の孔が形成された酢酸セルロースフィルタによっても作製される。しかし、冷却セグメントは、前述した例に限定されず、エアロゾルが冷却される機能が行えるならば、制限なしに該当しうる。
一方、図4には、示されていないが、一実施例によるシガレット20000は、前端フィルタをさらに含んでもよい。前端フィルタは、タバコロッド21000において、フィルタロッド22000に対向しない一側に位置する。前端フィルタは、タバコロッド21000の離脱を防止し、喫煙中にタバコロッド21000から液状化されたエアロゾルがエアロゾル発生装置(図1ないし図3の10000)に流れて行くことを防止することができる。
図5は、一実施例に係わるエアロゾル生成装置の概略的な断面図である。以下では、図1ないし図4のエアロゾル生成装置10000について記述された内容は、以下で説明するエアロゾル生成装置にも適用されてもよい。
図5を参照すれば、エアロゾル生成装置100は、ハウジング101、バッテリ110、印刷回路基板120、ヒータ130、及び温度センサ161、162、163、164を含んでもよい。
ハウジング101は、エアロゾル生成装置100の外観を形成する。また、ハウジング101の一側には、シガレットが挿入される開口102が形成されている。
印刷回路基板120は、制御部を含んでもよい。例えば、制御部は、マイクロコントローラユニット(microcontroller unit, MCU)でもある。MCUは、エアロゾル生成装置100の全般的な動作を制御するハードウェアである。MCUは、少なくとも1つのプロセッサを含む。プロセッサは、多数の論理ゲートのアレイとしても具現され、汎用的なマイクロプロセッサと、該マイクロプロセッサで実行されるプログラムが保存されたメモリの組合わせによっても具現される。また、他の形態のハードウェアによっても具現されるということを、本実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
MCUは、ヒータ130の全般的な動作を制御することができる。一実施例において、MCUは、少なくとも1つのセンサによってセンシングされた値(value)に基づいて、ヒータ130の動作が開始または終了するように、ヒータ130に供給される電力を制御することができる。また、MCUは、少なくとも1つのセンサによってセンシングされた値に基づいて、ヒータ130が所定の温度まで加熱されるか、適切な温度を保持するようにヒータ130に供給される電力の量、及び電力が供給される時間を制御することができる。
後述するように、MCUは、少なくとも1つの温度センサ161、162、163、164を通じて内部部品の温度をモニタリングし、エアロゾル生成装置100の内部部品の温度に基づいてエアロゾル生成装置100の異常動作を防止するように制御することができる。
温度センサ161、162、163、164は、エアロゾル生成装置100のハウジング101の内部に配置された内部部品の温度をセンシングすることができる。例えば、内部部品は、バッテリ110、制御部が配置される印刷回路基板120及びヒータ130を含んでもよい。内部部品は、前述した要素以外に他の要素をさらに含んでもよい。
エアロゾル生成装置100は、ヒータ130の温度をセンシングする第1温度センサ161、印刷回路基板120の温度をセンシングする第2温度センサ162、ハウジング101の内部に配置されてエアロゾル生成装置100の外部の温度をセンシングする第3温度センサ163、及びバッテリ110の温度をセンシングするバッテリ温度センサ164を含んでもよい。また、エアロゾル生成装置100は、前述した要素外に要素の温度をセンシングするさらに他の温度センサをさらに含んでもよい。
第1温度センサ161は、ヒータ130に配置されてヒータ130の温度をセンシングすることができる。第1温度センサ161は、ヒータ130の温度を接触式または非接触式で測定することができる。例えば、第1温度センサ161は、抵抗温度測定器(resistance temperature detector, RTD)センサでもある。もし、エアロゾル生成装置100が誘導加熱方式でシガレットを加熱する場合、第1温度センサ161は、サセプタに配置されてサセプタの温度をセンシングすることができる。また、第1温度センサ161は、コイルによって印加される磁場に影響を受けない種類のセンサでもある。
第2温度センサ162は、エアロゾル生成装置100の内部温度をセンシングすることができる。例えば、第2温度センサ162は、サーミスタ(thermistor)でもある。第2温度センサ162は、エアロゾル生成装置100の内部において発熱の高い地点に配置されてもよい。例えば、第2温度センサ162は、印刷回路基板120の温度をセンシングするように配置されてもよい。特に、印刷回路基板120上でヒータ130と隣接した地点は、温度が最も高いので、第2温度センサ162は、印刷回路基板120からヒータ130と隣接した地点の温度をセンシングすることができる。
第3温度センサ163は、エアロゾル生成装置100の外部環境の温度をセンシングすることができる。第3温度センサ163は、エアロゾル生成装置100の内部において発熱が最も低く、外部環境と最も近い温度の地点に設けられる。例えば、第3温度センサ163は、開口102からハウジング101の反対側に配置されて外部の温度をセンシングすることができる。一実施例において、第3温度センサ163は、必要に応じて温度及び湿度を共に測定するセンサでもある。
バッテリ温度センサ164は、バッテリ110の温度をセンシングすることができる。例えば、バッテリ温度センサ164は、負温度係数(negative temperature coefficient, NTC)センサでもある。バッテリ温度センサ164は、バッテリ110の表面温度をセンシングするために、バッテリ110の側面、前面及び/または後面に配置されうる。また、バッテリ温度センサ164は、バッテリ110の表面の温度をセンシングすることができるように、バッテリ110の周辺に配置される。
一方、温度センサ161、162、163、164は、前述した種類に制限されず、必要によって、他種の温度センサがエアロゾル生成装置100に設けられてもよい。
図6は、図5に示された実施例に係わるエアロゾル生成装置の一例示的な動作方法に関するフローチャートである。
図6を参照すれば、S101段階において、エアロゾル生成装置100が電源オン(ON)状態に進入すれば、制御部(例えば、MCU)は、エアロゾル生成装置100の内部部品の温度に基づいてエアロゾル生成装置100の異常動作を防止する安全動作手続を開始する。
S102段階において、第1温度センサ161(例えば、RTD温度センサ)は、ヒータ130の温度をセンシングし、MCUにヒータ130の温度データを伝送することができる。したがって、MCUは、ヒータ130の温度をモニタリングできる。
S103段階において、第2温度センサ162(例えば、サーミスタ)は、印刷回路基板120の温度をセンシングし、MCUに印刷回路基板120の温度データを伝送することができる。したがって、MCUは、印刷回路基板120の温度をモニタリングすることができる。また、第3温度センサ163(例えば、温湿度計)は、エアロゾル生成装置100のハウジング101の外部温度をセンシングし、MCUにセンシングされた温度データを伝送することができる。したがって、MCUは、外部の温度をモニタリングすることができる。図6において、S102段階及びS103段階は、順次段階と開示されているが、前記段階を遂行する順序は、それに限定されない。例えば、第1温度センサ161ないし第3温度センサ163は、同時に内部部品の温度をセンシングすることもできる。また、S103段階は、S102段階以後に遂行されてもよい。
S104段階において、MCUは、それぞれの温度センサ161、162、163でセンシングされた温度が既設定の第1温度以上であるかを判断する。この際、第1温度は、部品過熱時に測定された温度を意味することができる。
S104段階において、それぞれの内部部品のうち少なくとも1つ以上の温度が既設定の第1温度以上である場合、S105段階に進む。しかし、それぞれの内部部品の温度が第1温度未満である場合、MCUは、それぞれの内部部品のうち少なくとも1つ以上の温度が第1温度以上であると判断されるまでS104段階を繰り返して遂行する。
S105段階において、MCUは、それぞれの温度センサ161、162、163でセンシングされた温度が既設定の第2温度以上であるかを判断する。この際、第2温度は、前述した第1温度よりも高い温度であって、エアロゾル生成装置100が過熱状態を超えて異常動作する場合の温度を意味する。
S105段階において、それぞれの内部部品のうち少なくとも1つ以上の温度が既設定の第2温度以上である場合、S107段階に進む。S107段階において、MCUは、エアロゾル生成装置100が異常動作を行うと判断することができる。また、MCUは、ユーザにエアロゾル生成装置100の終了お知らせを出力し、エアロゾル生成装置100の動作を中断する。また、発生した問題を解決するために、エアロゾル生成装置100をリセットさせてもよい。
MCUは、電力を消耗する内部部品に対する電圧または電流の供給を制御する少なくとも1つのロウドロップアウトレギュレータ(Low-dropout regulator; LDO)(図示せず)にイネーブル信号を印加することで、エアロゾル生成装置100を動作させうる。LDOは、バッテリ110から伝達される電力を用いて電力を消耗する内部部品にレギュレイティングされた電圧/電流を提供するハードウェアを意味することができる。
エアロゾル生成装置100の動作を中断するために、例えば、MCUは、少なくとも1つのLDOにイネーブル信号を印加しない。これにより、少なくとも1つのLDOは、ディスエーブルされ、少なくとも1つのLDOそれぞれを通じて連結された電力を消耗する内部部品及びバッテリ110の間の電気的な連結が遮断される。少なくとも1つのLDOそれぞれと連結された電力を消耗する内部部品は、バッテリ110との電気的な連結が遮断されることにより、非活性化され、これにより、エアロゾル生成装置100の動作が停止されうる。
S105段階において、それぞれの内部部品の温度が第2温度未満である場合には、S106段階に進む。この際、内部部品のうち少なくとも1つ以上が異常動作温度には到逹していないが、正常動作温度よりも依然として高い。したがって、ユーザに過熱お知らせを出力する。例えば、過熱お知らせは、前述した視覚情報の出力が可能なディスプレイ及び/または触覚情報の出力が可能なモータによってなる。これにより、ユーザは、エアロゾル生成装置100の過熱状態を認知し、ユーザは、エアロゾル生成装置100の使用をしばらく中断するか、ヒータ130の温度を低めるなどの適切な措置を取ることができる。MCUは、S106段階において、過熱お知らせを出力した後、それぞれの内部部品の温度を再びモニタリングするように、S105段階を繰り返して遂行する。
前述した実施例は、エアロゾル生成装置100の内部部品の温度は、過熱温度及び異常温度に基づいて判断し、異常動作お知らせ以前にユーザに過熱お知らせを出力する。したがって、エアロゾル生成装置100は、安定して動作することができる。
図7は、図5に示された実施例に係わるエアロゾル生成装置の他の例示的な動作方法に係わるフローチャートである。
図7を参照すれば、S201段階において、エアロゾル生成装置100が電源オン(ON)状態に進むと、バッテリ110の温度に基づいてエアロゾル生成装置100の異常動作を防止するために、MCUは、安定バッテリ動作過程(stable battery operation procedure)を開始する。
バッテリ110がある理由で損傷したとき、バッテリ110の温度は、正常動作時の温度よりも高くなる。したがって、バッテリの過電流、過充電、過放電、短絡及び過熱時、MCUは、センシングされた温度に基づいて安定バッテリ動作過程を開始することができる。
S202段階において、バッテリ温度センサ164(例えば、NTCセンサ)は、バッテリ110の温度をセンシングし、MCUにバッテリ110の温度データを伝送することができる。したがって、MCUは、バッテリ110の温度をモニタリングできる。
S203段階において、MCUは、バッテリ温度センサ164でセンシングされた温度が既設定の第1バッテリ温度以上であるかを判断する。この際、第1バッテリ温度は、正常動作の間にバッテリ110の温度範囲よりも高い温度を意味することができる。
S203段階において、バッテリ110の温度が既設定の第1バッテリ温度以上である場合、S204段階に進む。しかし、バッテリ110の温度が第1バッテリ温度未満である場合、MCUは、バッテリ110の温度が第1バッテリ温度以上であると判断されるまで、S203段階を繰り返して遂行する。
S204段階において、MCUは、バッテリ温度センサ164でセンシングされた温度が既設定の第2バッテリ温度以上であるかを判断する。この際、第2バッテリ温度は、前述した第1バッテリ温度よりも高い温度であって、バッテリ110(または、エアロゾル生成装置100)が過熱状態を超えて異常動作を行う温度を意味することができる。
S204段階において、バッテリ110の温度が既設定の第2バッテリ温度以上である場合、S206段階に進む。S206段階において、MCUは、バッテリ110が異常動作を行うと判断する。したがって、MCUは、バッテリ110の使用及びエアロゾル生成装置100の動作を停止させうる。また、発生した問題を解決するために、エアロゾル生成装置100をリセットさせてもよい。
しかし、S204段階において、バッテリ110の温度が第2バッテリ温度未満である場合には、S205段階に進む。この際、バッテリ110は、異常動作温度に到逹していないが、依然として過熱されている。したがって、ユーザにバッテリの過熱お知らせを出力する。例えば、バッテリ過熱お知らせは、前述した視覚情報の出力が可能なディスプレイ及び/または触覚情報の出力が可能なモータによってなる。これにより、ユーザは、バッテリ110の過熱状態を認知し、ユーザは、エアロゾル生成装置100の使用をしばらく中断するなどの適切な措置を取ることができる。MCUは、S205段階において、バッテリ110の過熱お知らせを出力した後、バッテリ110の温度を再びモニタリングするようにS204段階を繰り返して遂行する。
制御部12000のように図面においてブロック図によって表現されるコンポーネント、要素、モジュールまたはユニット(総じて、この段落の「構成」)のうち、少なくとも1つは、実施例によって前述したそれぞれの機能を遂行する多様な個数のハードウェア、ソフトウェア及び/またはファームウェア構造として具現されてもよい。例えば、このような構成のうち、少なくとも1つは、少なくとも1つのマイクロプロセッサまたは他の制御装置の制御を通じてそれぞれの機能を遂行することができるメモリ、プロセッサ、論理回路、ルックアップテーブル(look-up table)のような直接回路構造(a direct circuit structure)を使用することができる。また、そのような構成のうち、少なくとも1つは、特定の論理機能を遂行するための少なくとも1つの実行可能な命令語を含むモジュール、プログラムまたはコードの部分によって具体的に具現され、少なくとも1つのマイクロプロセッサまたは他の制御装置によっても実行される。また、そのような構成のうち、少なくとも1つは、それぞれの機能を遂行する中央処理ユニット(CPU)、マイクロプロセッサのようなプロセッサを含むか、これによっても具現される。そのような構成のうち、2つ以上は、結合された2つ以上の構成の全動作または機能を遂行する1つの単一構成によっても結合される。また、そのような構成のうち、少なくとも1つの機能のうち少なくとも一部は、前記構成の他の1つによっても行われる。また、前記ブロック図では、バス(bus)が示されていないが、構成間の通信は、バスを通じても遂行される。上の例示的な実施例の機能的側面は、1つ以上のプロセッサで実行されるアルゴリズムによっても具現される。また、ブロックまたは動作段階によって表現される構成は、電子構成、信号処理及び/または制御、データ処理などに係わる任意数の関連技術を利用することができる。
一実施例は、コンピュータによって実行されるプログラムモジュールのようなコンピュータによって実行可能な命令語を含む記録媒体の形態にも具現される。コンピュータ可読媒体は、コンピュータによってアクセスされる任意の可用媒体でもあり、揮発性及び不揮発性媒体、分離型及び非分離型媒体をいずれも含む。また、コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記録媒体及び通信媒体をいずれも含んでもよい。コンピュータ記録媒体は、コンピュータ可読命令語、データ構造、プログラムモジュールまたはその他データのような情報の保存のための任意の方法または技術によって具現された揮発性及び不揮発性、分離型及び非分離型媒体をいずれも含む。通信媒体は、典型的にコンピュータ可読命令語、データ構造、プログラムモジュールのような変調されたデータ信号のその他データ、またはその他伝送メカニズムを含み、任意の情報伝達媒体を含む。
本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者は、前記記載の本質的な特性から外れない範囲で変形された形態として具現可能であるということを理解できるであろう。したがって、開示された方法は、限定的な観点ではなく、説明的な観点で考慮されねばならない。本発明の範囲は、前述した説明ではなく、請求範囲に現れており、それと同等な範囲内にある全ての相違点は、本発明に含まれていると解釈されねばならない。