JP7200671B2 - 車載用電動圧縮機 - Google Patents
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Description
請求項5に記載のように、請求項4に記載の車載用電動圧縮機において、前記タブ部における前記低融点の金属材との界面には金属メッキ層が形成されているとよい。
請求項7に記載のように、請求項4または5に記載の車載用電動圧縮機において、前記タブ部は、前記環状部の外周面に沿うように折り曲げられているとよい。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。本実施形態の車載用電動圧縮機は、流体としての冷媒を圧縮する圧縮部を備えており、車載用空調装置に用いられる。即ち、本実施形態における車載用電動圧縮機の圧縮対象の流体は冷媒である。
ハウジング14は、伝熱性を有する材料(例えばアルミニウム等の金属)で形成されている。ハウジング14は、車両のボディに接地されている。
回転軸17は、ハウジング14に対して回転可能な状態で支持されている。回転軸17は、その軸線方向が板状の底壁部15aの厚さ方向(換言すれば筒状の側壁部15bの軸線方向)と一致する状態で配置されている。回転軸17と圧縮部18とは連結されている。
カバー部材25は、ハウジング14、詳細には吸入ハウジング15の底壁部15aに向けて開口した有底筒状である。カバー部材25は、開口端が底壁部15aに突き合せられた状態で、ボルト26によってハウジング14の底壁部15aに取り付けられている。カバー部材25の開口は、底壁部15aによって塞がれている。収容室S0は、カバー部材25と底壁部15aとによって形成されている。
インバータ装置30は、電動モータ19を駆動するためのものである。インバータ装置30は、インバータ回路31(図2参照)と、ノイズ低減部32(図2参照)を備えている。インバータ回路31は、直流電力を交流電力に変換するためのものである。ノイズ低減部32は、インバータ回路31の入力側に設けられるとともにインバータ回路31に入力される前の直流電力に含まれるコモンモードノイズ及びノーマルモードノイズを低減させるためのものである。
図2に示すように、電動モータ19のコイル23は、例えばu相コイル23u、v相コイル23v及びw相コイル23wを有する三相構造となっている。各コイル23u~23wは例えばY結線されている。
Xコンデンサ35は、コモンモードチョークコイル34に対して後段(インバータ回路31側)に設けられており、両接続ラインEL1,EL2に電気的に接続されている。コモンモードチョークコイル34とXコンデンサ35とによってLC共振回路が構成されている。即ち、本実施形態のローパスフィルタ回路36は、コモンモードチョークコイル34を含むLC共振回路である。
コモンモードチョークコイル34は、車両側のPCU39で発生する高周波ノイズが圧縮機側のインバータ回路31に伝わるのを抑制するためのものであり、特に、漏れインダクタンスをノーマルインダクタンスとして利用することでノーマルモードノイズ(ディファレンシャルモードノイズ)を除去するためのローパスフィルタ回路(LCフィルタ)36におけるL成分として用いられる。即ち、コモンモードノイズ及びノーマルモードノイズ(ディファレンシャルモードノイズ)に対応可能であり、コモンモード用チョークコイルとノーマルモード(ディファレンシャルモード)用チョークコイルとを、それぞれ、用いるのではなく1つのチョークコイルで両モードノイズに対応可能である。
図3(a),(b),(c),(d)に示すように、コモンモードチョークコイル34は、環状のコア50と、第1の巻線60と、第2の巻線61と、環状の導電体としての金属薄膜70を備える。
図3(a),(b),(c),(d)に示すように、金属薄膜70は、銅箔よりなる。即ち、環状の導電体としての金属薄膜70は薄膜形状である。金属薄膜70の厚さは、10μm~100μmである。例えば金属薄膜70の厚さは35μmである。薄くするのは、電流(誘導電流)が流れたときに抵抗を大きくして熱に変えるためである。反面、薄くすると強度を保ちにくく形状を保持しにくい。
図3(c),(d)に示すように、樹脂層80により、金属薄膜70の強度保持、高剛性とともに絶縁性確保が図られている。樹脂層80は、ポリイミドよりなり、薄い金属薄膜70に対し強度を保ち形状を保持することができる。樹脂層80の厚さは、例えば数10μmである。なぜなら、巻線60,61と金属薄膜70とは、より接近しているのが望ましく、巻線60,61により発生する磁界を金属薄膜70で受けて誘導電流が流れるからであり、接近していると誘導電流が流れやすい。
次に、作用について説明する。
まず、図5及び図6を用いてノーマルモード(ディファレンシャルモード)について説明する。
(1)車載用電動圧縮機11の構成として、電動モータ19を駆動するインバータ装置30を備え、インバータ装置30は、インバータ回路31とノイズ低減部32とを備え、ノイズ低減部32は、コモンモードチョークコイル34と、コモンモードチョークコイル34と共にローパスフィルタ回路36を構成する平滑コンデンサとしてのXコンデンサ35と、を備える。コモンモードチョークコイル34は、環状のコア50と、コア50に巻回された第1の巻線60と、コア50に巻回されるとともに第1の巻線60から離れつつ対向する第2の巻線61と、第1の巻線60及び第2の巻線61を跨ぎつつコア50を覆う環状の導電体としての金属薄膜70と、を備える。コア50は金属薄膜70に覆われない露出部53,54を有し、金属薄膜70は、第1の巻線60と第2の巻線61の間において対向する部位同士が離れている。
○金属薄膜70は、銅箔の他にも、アルミ箔、真鍮箔、ステンレス鋼材の箔等で構成されていてもよい。これら非磁性金属は、誘導電流が流れるに伴い更なる磁束を生じないので、扱いやすい。また、銅などの非磁性金属に限らず鉄などの磁性金属でもよい。
○樹脂層80は、ポリイミドの他にも、ポリエステル、PET、PEN等で構成されていてもよい。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態を、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
薄膜形状の導電体としての金属薄膜70は、帯状の薄膜を湾曲させつつ両端部を重ね合わせた構造である。金属薄膜70は、環状部70aと、タブ部71,72とを有する。環状部70aは、コア50を覆いつつ湾曲している。タブ部71,72は、環状部70aから外側に突出している。タブ部71,72は、帯状の薄膜における重ね合わせる前のそれぞれの両端部である。タブ部71とタブ部72とは、はんだ付けされている。つまり、タブ部71,72は、両端部同士を、金属薄膜(銅箔)70よりも低融点の金属材である、はんだ100で溶着されている。また、タブ部71における、はんだ100との界面には金属メッキ層としてのNiメッキ層73が形成されている。同様に、タブ部72における、はんだ100との界面には金属メッキ層としてのNiメッキ層74が形成されている。タブ部71,72において、対向する全面に、Niメッキ層73,74が形成されているとともに、はんだ100が形成されている。
製造は、次のように行う。
帯状かつ無端状をなす金属薄膜70において、漏れ磁束に抗う方向に磁束を発生させようとして内部に電流が流れ、電力を消費して発熱する。
金属薄膜70の接合方法と接合位置について、コモンモードチョークコイル34において、金属薄膜70は、第1の巻線60及び第2の巻線61を囲み、かつ電気的に繋がった円環形状が必要であり、さらに板厚はダンピング特性に影響を与えるので、薄い方がダンピング効果は高い。
(4)金属薄膜70は、帯状の薄膜を湾曲させつつ両端部を重ね合わせた構造であり、金属薄膜70は、コア50を覆いつつ湾曲した環状部70aと、環状部70aから外側に突出したタブ部71,72とを有する。タブ部71,72は、両端部同士を、金属薄膜70よりも低融点の金属材である、はんだ100で溶着されている。よって、コアを覆う環状の導電体を容易に製造することができる。
○ 図8(a)、図8(b)、図8(c)に代わり、図11(a)、図11(b)、図11(c)に示すように、ボルトで締結することなくタブ部71,72を放熱面であるハウジング14の底壁部15aに接するように配置してもよい。
Claims (4)
- 流体を圧縮する圧縮部と、
前記圧縮部を駆動する電動モータと、
前記電動モータを駆動するインバータ装置と、を備え、
前記インバータ装置は、
直流電力を交流電力に変換するインバータ回路と、
前記インバータ回路の入力側に設けられるとともに前記インバータ回路に入力される前の前記直流電力に含まれるコモンモードノイズ及びノーマルモードノイズを低減させるノイズ低減部と、を備え、
前記ノイズ低減部は、
コモンモードチョークコイルと、
前記コモンモードチョークコイルと共にローパスフィルタ回路を構成する平滑コンデンサと、を備え、
前記コモンモードチョークコイルは、
環状のコアと、
前記コアに巻回された第1の巻線と、
前記コアに巻回されるとともに前記第1の巻線から離れつつ対向する第2の巻線と、
前記第1の巻線と前記第2の巻線と前記第1の巻線及び前記第2の巻線の間にある前記コアの内側空間とを覆う環状の導電体と、を備え、
前記コアは前記導電体に覆われない露出部を有し、
前記導電体は、前記第1の巻線と前記第2の巻線の間において対向する部位同士が離れており、
前記導電体は薄膜形状であって、薄膜の内周面と前記第1の巻線及び前記第2の巻線の外面との間に形成された樹脂層を有し、
前記導電体は、帯状の前記薄膜を湾曲させて両端部を重ね合わせた構造であって、前記薄膜の両端部同士が接合されてタブ部となることにより、電気的に繋がった環状となっており、
前記導電体のうち、前記第1の巻線と前記第2の巻線と前記第1の巻線及び前記第2の巻線の間にある前記コアの内側空間とを覆う湾曲した部位を環状部としたとき、前記タブ部は、前記環状部から外側に突出されており、
前記環状部は、ハウジングに熱的に結合されており、前記タブ部は、前記ハウジングに拘束されていることを特徴とする車載用電動圧縮機。 - 前記コアは、互いに平行になるよう直線に延びる第1の直線部と第2の直線部とを有し、
前記第1の直線部に前記第1の巻線の少なくとも一部が巻回され、前記第2の直線部に前記第2の巻線の少なくとも一部が巻回されていることを特徴とする請求項1に記載の車載用電動圧縮機。 - 前記タブ部は、前記両端部同士を前記導電体よりも低融点の金属材で溶着してなることを特徴とする請求項1または2に記載の車載用電動圧縮機。
- 前記タブ部における前記低融点の金属材との界面には金属メッキ層が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の車載用電動圧縮機。
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