JP7198439B2 - 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
予測モデルを用いた数値予測、および、この予測モデルの学習に関連して幾つかの技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、気象予測モデルを用いて定期的に気象予測を行う気象予測システムが記載されている。この気象予測システムは、気象予測モデルに観測データを同化して気象予測を行い、気象予測の演算に用いる演算パラメータを予測時刻に応じて変更する。
また、特許文献2に記載の予測装置は、複数の予測モデルを作成し、予測モデルそれぞれに対して残差を予測する残差予測モデルを作成する。そして、この予測装置は、予測モデル毎の予測値に対して、残差予測モデルによる残差予測値を合成して、予測装置としての予測値を算出する。
特開2008-008772号公報 特開2005-135287号公報
しかし、特許文献1に開示されたシステム、及び、特許文献2に開示された装置を用いたとしても、高精度な予測を効率的に実行することはできない。この理由は、予測モデルにおけるパラメータを効率的に決めることができないからである。
そこで、本明細書に開示される実施形態が達成しようとする目的の1つは、効率的にパラメータを算出することができる情報処理装置等を提供することにある。
第1の態様にかかる情報処理装置は、
観測対象に入力を与えた場合に観測される複数の観測情報と、前記観測対象をパラメータのサンプルに基づきシミュレーションするシミュレータが複数の前記サンプル及び前記入力を表す第1種類のデータに対して作成した第2種類のデータとの差異と、前記複数の観測情報における各観測情報の寄与度とに応じて、各前記サンプルの重要度を決定し、前記パラメータの分布に対応するデータを算出する対応データ算出手段と、
前記パラメータの分布に対応するデータを用いて、所定の処理に従い、前記パラメータの新たなサンプルを生成する新規パラメータサンプル生成手段と
を備える。
第2の態様にかかる情報処理方法は、
情報処理装置によって、
観測対象に入力を与えた場合に観測される複数の観測情報と、前記観測対象をパラメータのサンプルに基づきシミュレーションするシミュレータが複数の前記サンプル及び前記入力を表す第1種類のデータに対して作成した第2種類のデータとの差異と、前記複数の観測情報における各観測情報の寄与度とに応じて、各前記サンプルの重要度を決定し、前記パラメータの分布に対応するデータを算出し、
前記パラメータの分布に対応するデータを用いて、所定の処理に従い、前記パラメータの新たなサンプルを生成する。
第3の態様にかかるプログラムは、
観測対象に入力を与えた場合に観測される複数の観測情報と、前記観測対象をパラメータのサンプルに基づきシミュレーションするシミュレータが複数の前記サンプル及び前記入力を表す第1種類のデータに対して作成した第2種類のデータとの差異と、前記複数の観測情報における各観測情報の寄与度とに応じて、各前記サンプルの重要度を決定し、前記パラメータの分布に対応するデータを算出する対応データ算出ステップと、
前記パラメータの分布に対応するデータを用いて、所定の処理に従い、前記パラメータの新たなサンプルを生成する新規パラメータサンプル生成ステップと
をコンピュータに実行させる。
上述の態様によれば、効率的にパラメータを算出することができる情報処理装置等を提供することができる。
実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示すブロック図である。 実施形態に係る情報量規準算出装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態1にかかる情報量規準算出装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態1にかかる情報量規準算出装置の動作の一例を示すフローチャートである。 実施の形態2にかかる情報量規準算出装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態2にかかる情報量規準算出装置の動作の一例を示すフローチャートである。 その他の実施の形態にかかる情報処理装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
以下の各実施形態においては、理解しやすさのため数学的な用語を用いて説明するが、各用語は必ずしも数学的に定義されている値でなくてもよい。たとえば、距離は、ユークリッドノルムや、1ノルム等、数学的に定義することができる。しかし、距離は、そのような値に1を足したような値であってもよい。すなわち、以下の実施形態にて用いられる用語は、数学的に定義されている用語でなくてもよい。
<実施の形態1>
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理システム10の構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、情報処理システム10は、情報量規準算出装置100とシミュレータサーバ(シミュレータ)200とを備える。なお、情報量規準算出装置100は情報処理装置と称されることがある。
シミュレータサーバ200は、第1種類のデータの入力を受けて第2種類のデータを出力するシミュレータである。すなわち、シミュレータサーバ200は、パラメータθにより規定されるモデルに従って、第1種類のデータから、第2種類のデータを予測するシミュレーション処理を行なう。たとえば、シミュレータサーバ200は、パラメータθのサンプルに基づき、観測対象における処理(動作)をシミュレーションする処理を実行する。サンプルは、パラメータθの値を表す。したがって、複数のサンプルは、当該パラメータθの値として設定される複数の例(データ)を表している。
以下では、第1種類のデータをデータXと称し、第2種類のデータをデータYと称する。また、観測データの個数をn(nは正の整数)として、データXの観測データ(第1種類の観測データ)を観測データXと表記し、データYの観測データ(第2種類の観測データ)を観測データYと表記する。また、観測データXの要素をX、・・・、Xと表記し、観測データYの要素をY、・・・、Yと表記する。情報量規準算出装置100は、データX(iは、1≦i≦nの整数)とデータYとが一対一に対応付けられた観測データ(従って、X-Y平面にプロット可能な観測データ)を取得する。
以降においては、観測データを観測情報と表すこともある。また、観測データYを複数の観測情報と表すこともある。この場合に、また、各要素Y、・・・、Yを、それぞれ、観測情報と表すこともある。
観測データXおよびYは特定の種類のデータに限定されず、実測されたいろいろなデータとすることができる。観測データを得るための実測方法は特定の方法に限定されず、ユーザなど人による計数または測定、あるいはセンサを用いたセンシングなど、いろいろな方法を採用可能である。
例えば、観測データXの要素は、観測対象を構成している構成要素の状態を表すものであってもよい。観測データYの要素は、センサ等を用いて観測対象に関して観測された状態を表すものであってもよい。例えばユーザが、製造工場の生産性を分析したい場合、観測データXは、当該製造工場における各設備の稼働状況を表すものであってもよい。観測データYは、複数の設備によって構成されるラインにて製造される製品の個数を表すものであってもよい。また、観測データXは、製造工場において製品の原材料となる素材を表していてもよい。この場合に、観測データXによって表されている素材は、1つ以上の加工工程を経て製品に加工される。当該製品は、1種類の製品であるとは限らず、複数の製品(たとえば、製品A、製品B、副産物C)であってもよい。観測データYは、たとえば、製品Aの個数、製品Bの個数、及び、副産物Cの個数(または、生産量等)を表している。
観測対象、および、観測データは、上述した例に限定されず、たとえば、加工工場における設備であってもよいし、ある施設を建設する場合における建設システムであってもよい。
ここで、観測データXおよびYは、独立に同一の真の分布q(x,y)=q(x)q(y|x)に従って生じる。真のモデルq(y|x)を推測するための統計モデルは、p(y|x,θ)と表せる。q(y|x)は、事象xが生じたときに、事象yが生じる確率を表している。また、「q(x)q(y|x)」は、「q(x)×q(y|x)」を表している。以降においては、説明の便宜上、数学的な慣習に倣い、掛け算を表す演算子「×」を省略して表す。
シミュレータサーバ200が用いる回帰モデルr(x,θ)は、パラメータθの値の設定、および、変数xへのデータXの値の入力を受けて、データYの値を出力する。たとえば、シミュレータサーバ200は、データX(xの値)に対して、パラメータθのサンプルを含む演算を施すことにより、データYの値を出力する。なお、モデルには、必ずしも微分可能な関数が用いられなくてもよい。シミュレータサーバ200は、観測対象における処理又は動作をシミュレーションする。
たとえば、観測対象が製造工場である場合に、シミュレータサーバ200は、データXの値に対して、パラメータθが表す値に従った演算を施すことによってデータYを算出することによって、製造工場における各プロセスをシミュレーションする。この場合に、パラメータθは、たとえば、各プロセスにおける入出力間の関係性を表している。パラメータθは、プロセスにおける状態を表しているともいうことができる。パラメータθは、1つであるとは限らず、複数であってもよい。すなわち、回帰モデルr(x,θ)は、シミュレータサーバ200が実行している全体の処理を、符号rを用いて総称的に表しているということもできる。
ところで、モデルの良さを評価する規準として、WBIC(Widely Applicable Bayesian Information Criterion)が知られている。例えば、複数のモデルの中から適切なモデルを選択する際に、各モデルのWBICを算出することにより、どのモデルが適切であるかを調べることができる。WBICは、ベイズ自由エネルギー(Bayes free energy)を用いた情報量規準の一種である。統計モデルが特異モデル(singular model)である場合、WBICは、ベイズ自由エネルギー事象を漸近的に近似し、統計モデルが正則モデル(regular model)である場合、BIC(Bayesian Information Criterion)に一致する。ベイズ自由エネルギーは、以下の式(1)で定義される。なお、π(θ)は、パラメータθについての事前分布である。
<式(1)>
Figure 0007198439000001
ここで、ベイズの統計的推論における表記について定義する。マイナス対数尤度関数(minus log likelihood function)L(θ)は以下の式(2)のように定義される。
<式(2)>
Figure 0007198439000002
回帰問題がガウスノイズを伴う回帰関数でモデル化される場合、統計モデル(尤度関数)p(y|x,θ)は、以下の式(3)のように表される。統計モデルp(y|x,θ)は、回帰モデルr(x,θ)についての統計的な性質を示すモデルである。ただし、この回帰モデルr(x,θ)は、必ずしも、数学的な式を用いて明示的に表されているとは限らず、たとえば、xと、θとを入力として、r(x,θ)を出力とするシミュレーション等の処理を表していてもよい。一般的に、回帰モデルでは、与えられたデータに合うように数式の係数が決められる。しかし、本実施形態における回帰モデルr(x,θ)は、そのような数式が与えられていない場合であってもよい。すなわち、本実施形態における回帰モデルr(x,θ)は、入力x及びθと、出力r(x,θ)とが関連付けされた情報を表していればよい。
<式(3)>
Figure 0007198439000003
ここで、σ(ただし、σ>0)は、ガウスノイズの標準偏差である。すなわち、σはガウスノイズを伴う回帰関数で定義されるモデルにおける当該ガウスノイズの標準偏差である。また、r(x,θ)は、シミュレータサーバ200が、回帰モデルによって表す処理に従い算出する値である。dはXの次元数(すなわち、上述した観測データの個数)である。expは、ネイピア数を底とする指数関数を表す。||は、ノルムを算出することを表す。πは、円周率を表す。
WBICは、以下の式(4)のように定義される。ここで、
Figure 0007198439000004
は、θの事後分布の期待値である。β(ただし、β>0)は、逆温度と呼ばれるパラメータである。
<式(4)>
Figure 0007198439000005
任意の積分可能な関数G(θ)に対し、θの事後分布の期待値は、以下の式(5)のように表すことができる。
<式(5)>
Figure 0007198439000006
したがって、式(5)において、G(θ)に、nL(θ)を代入した上で、式(5)の右辺を計算すれば、WBICを算出可能である。しかしながら、尤度関数p(y|x,θ)が解析的に数式として表現できない場合、すなわち尤度関数p(y|x,θ)が微分できない場合、式(5)の右辺は算出できない。
ところで、以下の式(6)に示されるWBICの漸近的な特性が知られている。
<式(6)>
Figure 0007198439000007
式(6)、統計モデルが特異モデルであるか正則モデルであるかにかかわらず、成り立つ。なお、
Figure 0007198439000008
は、ランダウの記号である。したがって、nが十分大きければ、ラウダウの記号で示される項は、無視することができる。つまり、ベイズ自由エネルギーは、WBICで近似される。
式(6)が成り立つことを説明する。まず、以下の式(7)で表される関数F(β)を定義する。
<式(7)>
Figure 0007198439000009
(β)を上記のように定義すると、ベイズ自由エネルギーは以下の式(8)のように表すことができる。
<式(8)>
Figure 0007198439000010
したがって、式(7)は、逆温度を含むようにベイズ自由エネルギーの定義式を拡張した数式である。
また、F(β)をβについて微分することにより得られる関数F’(β)は、以下の式(9)のように表すことができる。
<式(9)>
Figure 0007198439000011
したがって、式(4)及び式(9)から、F’(β)=WBICが成り立つことがわかる。また、WBICの定義式を漸近展開した式として、以下の式(10)が知られている。
<式(10)>
Figure 0007198439000012
なお、式(10)において、β=β/log nである。ただし、βは、正定数である。また、λは、実対数閾値(RLCT:real log canonical threshold)である。そして、θは、統計モデルの真のパラメータ、すなわち、q(y|x)=p(y|x,θ)を満たすパラメータである。
一方、ベイズ自由エネルギーの定義式を漸近展開した式として、以下の式(11)が知られている。
<式(11)>
Figure 0007198439000013
よって、これらの式から、式(6)が成り立つことが示される。
また、式(7)の定義と式(6)とから、以下の式(12)が成り立つ。なお、式(12)において、β=1/log nである。
<式(12)>
Figure 0007198439000014
次に、WBICの算出について説明する。
上述の通り、尤度関数p(y|x,θ)が解析的に数式として表現できない場合、すなわち尤度関数p(y|x,θ)が微分できない場合、式(5)の右辺は算出できない。そのような場合には、第2種類のデータを予測するモデルのパラメータθの事後分布に従うサンプルデータを用いて、以下の式(13)を計算することによりWBICを算出できることが知られている。なお、式(13)において、事後分布に従うサンプルデータは、
Figure 0007198439000015
と表されている。また、jは、1≦j≦mを満たす整数であり、mは、事後分布に従うサンプルデータの数である。
<式(13)>
Figure 0007198439000016
一般的に事後分布は不明である。このため、事後分布に従うサンプルを取得する所定の技術を利用することが求められる。事後分布に従うサンプルを取得する代表的な方法として、メトロポリス・ヘイスティングスアルゴリズムなどのMCMC(Markov Chain Monte Carlo method:マルコフ連鎖モンテカルロ法)を用いた方法が知られている。この方法では、MCMCによりパラメータθの事後分布p(θ|X,Y)∝exp(-βnL(θ)+logπ(θ))に従う、パラメータθのm個のサンプルデータを取得する。「∝」は、比例関係を表している。
しかしながら、MCMCを用いたサンプルの取得の場合、m個のθのサンプルデータを得るために、その数倍のシミュレーション(すなわち、モデルによる第2種類のデータの予測)を行なわなければならない。このため、多くの計算コストを要することとなる。
これに対し、本実施の形態では、カーネルABC(Kernel Approximate Bayesian Computation)及び所定の処理(カーネルハーディング(Kernel Herding)等)を用いてパラメータθのサンプルデータを取得する。
カーネルABCは、カーネル平均を算出することにより、事後分布を推定するアルゴリズムである。カーネルABCでは、m個のサンプルデータに基づきシミュレーションを行い、m個のパラメータのサンプルデータの重み(重要度)を、観測対象に対して観測された観測データに基づき決定することで事後分布が得られる。たとえば、シミュレーション結果が観測データに類似しているほど、当該シミュレーション結果に用いられたパラメータを重視する重みを算出する。逆に、シミュレーション結果が観測データに類似していないほど、当該シミュレーション結果に用いられたパラメータを軽視する重みを算出する。
カーネルハーディング(所定の処理の一例)は、事後分布を示すカーネル平均から事後分布に従ったサンプルを取得するアルゴリズムである。カーネルハーディングは、求めたカーネル平均に最も近くなる場合のサンプルを逐次的に決めていく。本実施形態においては、カーネルABC、及び、カーネルハーディングにおける処理によって、m個のサンプルに対して、新たにm個のサンプルが算出されるため、サンプルの値を調整しているともいうことができる。
カーネルハーディングは、サンプルを逐次的に決めていく方法であるが、事後分布(本実施形態では、推定された事後分布)に従ったサンプルを取得する所定の処理は、カーネルハーディングに限定されない。すなわち、所定の処理は、事後分布(本実施形態では、推定された事後分布)に従ったサンプルを作成する方法であればよい。
カーネルABC及び上記所定の処理(例えばカーネルハーディング)を用いてパラメータθのサンプルデータを取得する場合、m個のθのサンプルデータを得るために、m回のシミュレーション(すなわち、モデルによる第2種類のデータの予測)を行なえばよい。このため、計算コストを抑制することができる。特に、本実施の形態では、逆温度βが含まれる事後分布に従ったパラメータθのサンプルデータをカーネルABC及びカーネルハーディングを用いて取得し、そのサンプルデータに基づいてWBICを算出する情報量規準算出装置100について示す。
逆温度βは、事後分布を推定する処理において、各サンプルに基づき算出される分布が当該推定される分布に与える影響を平準化するレベルを表している値を表しているということもできる。この場合に、逆温度βが高い値であるほど、平準化するレベルは低い。言い換えると、逆温度βが高い値であるほど、推定される分布は、個々の分布の影響を受けやすくなる。これに対して、逆温度βが低い値であるほど、平準化するレベルは高い。言い換えると、逆温度βが低い値であるほど、推定される分布は、一部の分布の影響を受けにくくなる。
以下、情報量規準算出装置100について具体的に説明する。
図2は、情報量規準算出装置100のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。情報量規準算出装置100は、入出力インタフェース101、メモリ102、及びプロセッサ103を含む。
入出力インタフェース101は、データの入出力を行うインタフェースである。例えば、入出力インタフェース101は、他の装置と通信するために使用される。この場合、例えば、入出力インタフェース101は、シミュレータサーバ200と通信するために使用される。入出力インタフェース101は、観測データX又は観測データYを出力するセンサ装置などの外部装置と通信するために使用されてもよい。また、入出力インタフェース101は、さらに、キーボード及びマウスなどの入力デバイスと接続するインタフェースを含んでもよい。この場合、入出力インタフェース101は、ユーザの操作により入力されたデータを取得する。また、入出力インタフェース101は、さらに、ディスプレイと接続するインタフェースを含んでもよい。この場合、例えば、入出力インタフェース101を介して、ディスプレイに、情報量規準算出装置100の演算結果などが表示される。
メモリ102は、例えば、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの組み合わせによって構成される。メモリ102は、情報量規準算出装置100の処理に用いられる各種データの他、プロセッサ103により実行される、1以上の命令を含むソフトウェア(コンピュータプログラム)などを格納するために使用される。
プロセッサ103は、メモリ102からソフトウェア(コンピュータプログラム)を読み出して実行することで、後述する図3に示される各構成の処理を行う。プロセッサ103は、例えば、マイクロプロセッサ、MPU(Micro Processor Unit)、又はCPU(Central Processing Unit)などであってもよい。プロセッサ103は、複数のプロセッサを含んでもよい。
また、上述したプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
図3は、情報量規準算出装置100の機能構成の一例を示すブロック図である。情報量規準算出装置100は、第1のパラメータサンプル生成部110と、第2種類サンプルデータ取得部112と、カーネル平均算出部114と、第2のパラメータサンプル生成部116と、情報量規準算出部118とを有する。なお、第1のパラメータサンプル生成部110は、事前パラメータサンプル生成部とも称され、カーネル平均算出部114は対応データ算出部とも称され、第2のパラメータサンプル生成部116は、新規パラメータサンプル生成部とも称される。
第1のパラメータサンプル生成部110は、第1種類のデータ(データX)の入力を受けて第2種類のデータ(データY)を出力する回帰モデルr(x,θ)のパラメータθの事前分布π(θ)に基づいて、パラメータθのサンプルデータを生成する。事前分布π(θ)は、たとえば、一様分布である。一様分布である場合には、θの値が定義されている定義域からランダムにサンプルデータが選ばれる。ある程度事後分布に近いと推定される分布が得られている場合には、当該分布を事前分布π(θ)に設定してもよい。この場合には、当該定義域から、事前分布π(θ)に従いサンプルデータが選ばれる。事前分布π(θ)は、上述した例に限定されず、また、陽に与えられているとも限らない。事前分布π(θ)が陽に与えられていない場合には、事前分布π(θ)を、たとえば、一様分布に設定する。また、後述するように、事前分布π(θ)をユーザが設定してもよい。
すなわち、第1のパラメータサンプル生成部110が生成するサンプルデータの数をm(mは正の整数)とし、jを1≦j≦mの整数とすると、パラメータθのサンプルデータは、以下の式(14)のように表される。ここで、dθは、パラメータの次元数(すなわち、パラメータθの種類の個数)を示す。すなわち、式(14)は、dθ種類のパラメータを含むセットが、m個であること表す。Rは、実数を示す。
式(14)に示されるように、パラメータθのサンプルデータは、dθ次元の実数として示され、事前分布π(θ)に従う。なお、事前分布π(θ)は、予めメモリ102に記憶されている。事前分布π(θ)は、例えば、ユーザが、シミュレーション対象に関して有する知識に応じた精度で予め設定されている。
<式(14)>
Figure 0007198439000017
第2種類サンプルデータ取得部112は、第1のパラメータサンプル生成部110が生成したパラメータθを受け取り、受け取ったm個のパラメータθを第1種類のデータの観測データ(観測データX)と供にシミュレータサーバ200に入力する。シミュレータサーバ200には、当該m個のパラメータθと、第1種類のデータの観測データ(観測データX)とが入力される。
シミュレータサーバ200は、入力された当該m個のパラメータθのそれぞれに関して、第1種類のデータの観測データ(観測データX)に基づき、シミュレーション計算を実行する。すなわち、シミュレータサーバ200は、入力した当該m個のパラメータθに応じて、観測対象に関するm種類のシミュレーション計算を実行する。シミュレータサーバ200は、m種類のシミュレーション計算を実行することによって、m種類のシミュレーション結果(
Figure 0007198439000018
)を算出する。
第2種類サンプルデータ取得部112は、シミュレータサーバ200からm種類のシミュレーション結果を、第2種類のサンプルデータとして取得する。上述した処理を数学的に表せば、以下のように表すことができる。
第2種類サンプルデータ取得部112は、パラメータのサンプルデータ毎に、n個(観測データXの要素数と同数)の要素を有する、式(15)のように表されるサンプルデータを、モデル(シミュレータサーバ200)から取得する。
<式(15)>
Figure 0007198439000019
式(15)に示されるように、第2種類サンプルデータ取得部112が取得するサンプルデータは、n次元の実数として示され、回帰モデルr(x,θ)の尤度関数p(y|θ)に、パラメータのサンプルデータを入力した分布に従う。
カーネル平均算出部114は、カーネルABCに従い、パラメータの事後分布を示すカーネル平均を推定する。すなわち、カーネル平均算出部114は、パラメータのサンプルデータと第2種類のサンプルデータとに基づいて、パラメータの事後分布を示すカーネル平均を算出する。特に、カーネル平均算出部114は、逆温度が含まれるカーネル関数を用いてカーネル平均を算出する。
ここで、カーネルABCについて説明する。式(14)で示されるサンプルデータと、式(15)で示されるサンプルデータを用いて、カーネルABCでは、以下の式(16)で示されるカーネル平均を算出する。カーネル平均は、事後分布をカーネル平均埋め込み(Kernel Mean Embeddings)により再生核ヒルベルト空間(Reproducing Kernel Hilbert Space;RKHS)上で表現したものに該当する。カーネル平均は、パラメータの分布(事後分布)に対応するデータの一例である。
<式(16)>
Figure 0007198439000020
ここで、重みwは、以下の式(17)のように示される。Hは、再生核ヒルベルト空間を示す。すなわち、重み(重要度)wが大きな値であるほど、サンプル
Figure 0007198439000021
に関するカーネルが平均に与える影響が強いことを表す。重みwが小さな値であるほど、サンプル
Figure 0007198439000022
に関するカーネルが平均に与える影響が弱いことを表す。
<式(17)>
Figure 0007198439000023
なお、上付きのTは、行列またはベクトルの転置を示す。また、Iは、単位行列を示し、δ(ただし、δ>0)は、正則化定数(regularization constant)である。また,ベクトルk(Y)及びグラム行列(Gramm Matrix)Gは、実数の要素からなるデータベクトルYに対するカーネルkにより、以下の式(18)、式(19)のように示される。k(Y)は、観測データYと、当該観測データYに対応する式(15)のサンプルデータの近さ(ノルム)、すなわち類似度を算出する関数である。言い換えると、式(18)により、観測データ(観測データX)に対してシミュレータサーバ200が出力したm種類のシミュレーション結果のそれぞれと、当該観測データに対して観測対象が実際に出力した観測データとの類似度が算出される。カーネル平均は、算出された類似度を用いて各パラメータの重みを決定し、式(16)に示す処理に従い算出される重み付き平均である。
<式(18)>
Figure 0007198439000024
<式(19)>
Figure 0007198439000025
式(18)は、観測対象に入力を与えた場合に観測される複数の観測情報と、シミュレータサーバ200が複数のサンプル及び入力を表す第1種類のデータに対して作成した第2種類のデータとの差異を算出しているともいえる。また、式(16)は、m種類のシミュレーション結果のうち、観測対象に関して実際に観測された観測データに対して類似しているデータに対しては、大きい重みを算出する処理を表しているということもできる。同様に、m種類のシミュレーション結果のうち、観測対象に関して実際に観測された観測データに対して類似していないデータに対しては、小さい重みを算出する処理を表しているということもできる。すなわち、式(18)を用いて算出される式(17)は、シミュレーション結果と、観測データとが類似している程度に応じた重みを算出する処理を表しているということもできる。これは、共変量シフトを用いた処理であるともいうことができる。
共変量シフト(Covariate Shift)に対するカーネルABCでは、訓練データセット{X,Y}が従う分布q(x)は、テスト又は予測用のデータセットが従う分布q(x)と異なるが、真の関数関係p(y|x)は同じである。すなわち、共変量シフトは、与えられたxに対してyを算出する処理自体は、複数のxに対しても一定であるものの、入力である分布が、訓練時とテスト時とでは異なっていることを表している。ここで、確率密度q(x)及びq(x)が既知、もしくはそれらの比q(x)/q(x)が既知であるとする。この場合に、当該比が1に近いほど、訓練時のq(x)と、テスト時のq(x)とは同じような確率で生じることを表す。当該比が1よりも大きな値であるほど、テスト時よりも訓練時の確率が高いことを表す。また、当該比が1よりも小さな値であるほど、訓練時よりもテスト時の確率が高いことを表す。すなわち、当該比は、データxが訓練時の分布と、テスト時の分布とのいずれに近いかを表す指標である。当該指標は、比に限定されず、たとえば両分布の差といった、訓練時の分布と、テスト時の分布との差異を表す指標であればよい。確率密度q(x)及びq(x)が既知、もしくはそれらの比q(x)/q(x)が既知である場合、上記式(18)及び式(19)の右辺におけるカーネル関数kは、以下の式(20)のように表すことができる。式(20)は逆温度が訓練データ(観測データ)に依存しているか否かという点での違いを除き、後述する式(25)に対応している。
<式(20)>
Figure 0007198439000026
なお、式(20)の左辺における(Y,Y’)は、カーネル関数が、n次元ベクトル(要素数がnである(すなわち、n個の要素を含む)データセット)で表された第2種類のデータについての2変数関数であることを示している。すなわち、左辺におけるYは、2変数関数における第1の変数を示し、左辺におけるY’は、2変数関数における第2の変数を示している。そして、右辺のYは、第1の変数として2変数関数に入力されたn次元ベクトルのi番目の要素を示している。また、右辺のY’は、第2の変数として2変数関数に入力されたn次元ベクトルのi番目の要素を示している。
式(20)において、σは第2種類のデータについてのガウスノイズの標準偏差である。より、詳細には、式(20)において、σは、式(20)を算出するために用いられる第2種類のデータの観測データ全体からなる分布の標準偏差である。特に、式(20)におけるσの意味としては、第2種類の観測データの分布と第2種類のサンプルデータの分布の類似度を測るためのスケールを示す値ということができる。また、nは第2種類のデータのデータ数であり、βは逆温度であり、Y及びY’は第2種類のデータの値である。すなわち、式(20)においては、第2種類のデータセットに含まれている要素(たとえば、観測データの種類)ごとにβなる逆温度にて重み付けされている。言い換えると、当該逆温度であるβを適切に設定することによって、第2種類のデータの種類ごとに優先度をつけることが可能である。
式(20)において、βは、訓練データ(観測データ){X,Y}に依存した逆温度である。すなわち、データ毎に逆温度の値が相互に異なるよう設定することができる。すなわち、観測データの種類(すなわち、Yに含まれている要素)ごとに、逆温度βを設定することができる。たとえば、重要度が高い観測データの種類に関しては逆温度に、より大きな値を設定し、重要度が低い観測データに対しては逆温度に小さな値を設定する。したがって、βは、観測データの種類(すなわち、Yに含まれている要素)の重要度を表す寄与度とも表すことができる。つまり、逆温度は、複数の観測情報における各観測情報の寄与度といえる。
本実施の形態では、訓練データ(観測データ){X,Y}に依存しない一定の逆温度について、カーネル平均を算出する。具体的には、カーネル平均算出部114は以下の式(21)で示されるカーネル平均を算出する。
<式(21)>
Figure 0007198439000027
ここで、重み
Figure 0007198439000028
は、以下の式(22)のように示される。
<式(22)>
Figure 0007198439000029
ベクトル
Figure 0007198439000030
及びグラム行列
Figure 0007198439000031
は、実数の要素からなるデータベクトルYに対するカーネル
Figure 0007198439000032
により、以下の式(23)、式(24)のように示される。
<式(23)>
Figure 0007198439000033
<式(24)>
Figure 0007198439000034
ここで、式(23)及び式(24)における右辺のカーネル関数
Figure 0007198439000035
は、以下の式(25)のように表すことができる。
<式(25)>
Figure 0007198439000036
なお、式(25)の左辺における(Y,Y’)は、カーネル関数が、n次元ベクトル(要素数がnである(すなわち、n個の要素を含む)データセット)で表された第2種類のデータについての2変数関数であることを示している。すなわち、左辺におけるYは、2変数関数における第1の変数を示し、左辺におけるY’は、2変数関数における第2の変数を示している。そして、右辺のYは、第1の変数として2変数関数に入力されたn次元ベクトルのi番目の要素を示している。また、右辺のY’は、第2の変数として2変数関数に入力されたn次元ベクトルのi番目の要素を示している。
式(20)に示された処理と、式(25)に示された処理とを比較すると、式(20)においては、第2種類のデータセットに含まれている要素(たとえば、観測データの種類)ごとにβなる逆温度にて重み付けされている。これに対して、式(25)においては、第2種類のデータセットに含まれている要素(たとえば、観測データの種類)に、一定の逆温度にて重み付けされている。すなわち、式(25)に示された処理においては、第2種類のデータセットに含まれている要素の寄与度が一定であることを表している。この例において寄与度は一定であるとしたが、数学的に定義される一定に限定されず、略一定であればよい。略一定は、たとえば、平均値aに、平均0標準偏差sのノイズを加えることによって算出されるような値を表している。この場合に、標準偏差sは、たとえば、aの大きさの0%乃至10%程度の値である。
式(25)において、σは第2種類のデータについてのガウスノイズの標準偏差である。より、詳細には、式(25)において、σは、式(25)を算出するために用いられる第2種類のデータの観測データ全体からなる分布の標準偏差である。特に、式(25)におけるσの意味としては、第2種類の観測データの分布と第2種類のサンプルデータの分布の類似度を測るためのスケールを示す値ということができる。また、nは第2種類のデータのデータ数であり、βは逆温度であり、Y及びY’は第2種類のデータの値である。ここで、βは、観測データに依存しない定数である。
第2のパラメータサンプル生成部116は、カーネル平均算出部114が算出したカーネル平均に基づいて、逆温度を用いて定義される事後分布に従ったパラメータのサンプルデータを生成する。ここで、逆温度を用いて定義される事後分布とは、事前分布と、逆温度により制御される尤度関数とにより、ベイズの定理に基づいて定義される事後分布である。したがって、事後分布は、exp(-βnL(θ)+logπ(θ))に従う分布である。
具体的には、第2のパラメータサンプル生成部116は、カーネルハーディングを用いて、事後分布に従ったパラメータのサンプルデータを生成する。カーネルハーディングでは、以下の式(26)及び式(27)に示す更新式により、事後分布に従うm個のサンプルデータθ,・・・,θを生成する。
<式(26)>
Figure 0007198439000037
<式(27)>
Figure 0007198439000038
ここで、j=0,・・・,m-1である。また、argmaxθ(θ)は、h(θ)の値を最大にするθの値を示す。hは、式(27)により逐次的に示される。hの初期値h及びμには、式(21)に示された処理に従い算出されたカーネル平均の値が使われる。すなわち、第2のパラメータサンプル生成部116は、カーネル平均算出部114が算出したカーネル平均を用いて、カーネルハーディング等の所定の処理により、当該カーネル平均を表すのに適したm個のサンプルデータθ,・・・,θを生成する。言い換えると、情報量規準算出装置100は、事前分布に従ったm個のサンプルデータに対して、推定された事後分布に従ったm個のサンプルデータを算出する処理を実行する。したがって、情報量規準算出装置100における処理は、m個のサンプルデータの値を調整している処理であるともいうことができる。
情報量規準算出部118は、第2のパラメータサンプル生成部116により生成されたパラメータのサンプルデータに基づいて、モデルについてのWBICを算出する。具体的には、情報量規準算出部118は、第2のパラメータサンプル生成部116により生成されたパラメータのサンプルデータと式(13)を用いて、WBICを算出する。
次に、情報量規準算出装置100の動作についてフローチャートに基づいて説明する。図4は、情報量規準算出装置100の動作の一例を示すフローチャートである。以下、図4に沿って、動作を説明する。
ステップS100において、第1のパラメータサンプル生成部110が、事前分布π(θ)に基づいて、パラメータθのサンプルデータを生成する。第1のパラメータサンプル生成部110が生成したサンプルデータは、シミュレータサーバ200に入力される。本実施の形態では、生成したサンプルデータは、一例として、第2種類サンプルデータ取得部112によりシミュレータサーバ200に入力される。
次に、ステップS101において、第2種類サンプルデータ取得部112が、ステップS100で生成されたサンプルデータがパラメータとして設定されたモデルに従いシミュレータサーバ200によって算出された第2種類のサンプルデータを取得する。すなわち、第2種類サンプルデータ取得部112は、予め取得されている訓練データセット{X,Y}のうち、第1種類のデータであるXをモデルに入力し、モデルからの出力を取得する。訓練データセット{X,Y}は、第1種類のデータであるXと第2種類のデータであるYとが関連付けされた情報である。この場合に、第2種類のデータであるYは、たとえば、第1種類のデータであるXに対して観測対象が実際に処理(動作)を施すことによって、観測対象に関して観測された情報を表す。
上述したように、シミュレータサーバ200は、パラメータθが表す値に従った演算をデータXの値に対して施すことによってデータYを算出する。これによって、観測対象における処理(動作)をシミュレーションする。この場合に、パラメータθは、たとえば、各処理(動作)における入出力間の関係性を表している。
ステップS101では、シミュレータサーバ200は、観測対象に対して与えられた入力を表す第1種類のデータであるXを入力として受け付け、入力されたパラメータθに従った処理を第1種類のデータであるXに対して施すことによって当該観測対象をシミュレーションする。この結果、シミュレータサーバ200は、当該シミュレーションした結果を表すシミュレーション結果(
Figure 0007198439000039
)を作成する。
シミュレータサーバ200における処理は、あらかじめ実行されていてもよい。この場合に、第2種類サンプルデータ取得部112は、パラメータθのサンプルデータと、当該サンプルデータが設定された場合に算出されたシミュレーション結果とが関連付けされた情報を読み取る。
次に、ステップS102において、カーネル平均算出部114は、カーネルABCにより、ステップS100及びステップS101で得られたサンプルデータを用いて、パラメータの事後分布を示すカーネル平均を算出する。なお、この事後分布は、上述の通り、逆温度を用いて定義される事後分布である。カーネル平均算出部114は、式(25)で示される逆温度が含まれるカーネル関数を用いてカーネル平均を算出する。言い換えると、カーネル平均算出部114は、第2種類のデータについての観測データとサンプルデータとの差異と、各観測データの寄与度とに応じて、パラメータの各サンプルの重要度を決定することにより、パラメータの分布に対応するデータを算出する。
次に、ステップS103において、第2のパラメータサンプル生成部116が、ステップS102で算出されたカーネル平均に基づいて、逆温度を用いて定義される事後分布に従ったパラメータのサンプルデータを生成する。
次に、ステップS104において、情報量規準算出部118が、ステップS103で生成されたパラメータのサンプルデータに基づいて、式(13)を用いて、モデルについてのWBICを算出する。
以上、実施の形態1について説明した。本実施の形態では、逆温度を用いて定義される事後分布に対応するカーネル平均をカーネル平均算出部114が算出する。このため、逆温度の値として1以外の値が設定される場合であっても、カーネルABC及びカーネルハーディング等の手法を用いて、事後分布のサンプルデータを取得することができる。カーネルABC及びカーネルハーディング等の手法を用いた方法では、第2種類サンプルデータ取得部112は、パラメータのサンプルデータ毎に、式(15)のように表されるサンプルデータをモデル(シミュレータサーバ200)から取得するだけでよい。すなわち、MCMCを用いた方法により事後分布のサンプルデータを取得する場合に比べて、シミュレーションの実行回数を抑制することができる。すなわち、本実施の形態によれば、効率的にパラメータを算出することができる。また、このため、効率的にWBICを算出することができる。
なお、図4に示したフローチャートでは、ステップS103にて生成したサンプルデータをWBICの算出にのみ用いているが、シミュレータサーバ200によるシミュレーションに用いてもよい。すなわち、情報量規準算出装置100は、ステップS103にて生成したサンプルデータ(すなわち、パラメータθのサンプルデータ)をシミュレータサーバ200に入力してもよい。この場合に、シミュレータサーバ200は、m個の当該サンプルデータを受け取り、受け取った当該サンプルデータに基づき、観測対象に関するシミュレーション計算を実行する。具体的には、シミュレータサーバ200は、所与の第1種類のデータであるXに対して、当該サンプルデータに従ったm種類のシミュレーション処理を実行する。この結果、シミュレータサーバ200は、所与の第1種類のデータであるXに対してm種類のシミュレーション結果を算出する。m種類のシミュレーション結果は、必ずしも相互に異なっているとは限らず、同じ結果を含んでいてもよい。
その後、情報量規準算出装置100は、m種類のシミュレーション結果を受け取る。そして、情報量規準算出装置100は、m種類のシミュレーション結果を総合したシミュレーション結果を算出する。たとえば、情報量規準算出装置100は、m種類のシミュレーション結果の平均を算出する。すなわち、情報量規準算出装置100は、所与の第1種類のデータであるXに対するシミュレーション結果を算出する。情報量規準算出装置100は、たとえば、m種類のシミュレーション結果の重み付き平均を算出することによって、所与の第1種類のデータであるXに対するシミュレーション結果を算出してもよい。
情報量規準算出装置100は、図4を参照しながら上述した処理を実行することによって、シミュレータサーバ200が算出するシミュレーション結果と、観測情報Yとが合う(適合する)ように、パラメータθのサンプルデータを算出する。算出されたサンプルデータは、事後分布に従ったデータであるので、情報量規準算出装置100が算出する上述したシミュレーション結果は、事後分布に従ったサンプルデータに従ったシミュレーション結果である。言い換えると、情報量規準算出装置100は、シミュレータサーバ200によって作成されるシミュレーション結果に基づき、観測情報に合うようなシミュレーション結果を算出することができる。よって、シミュレータサーバ200に対して与えるパラメータθのサンプルデータに関して、観測情報に合うような値を作成することによって、情報量規準算出装置100は、当該観測情報に適合したシミュレーション結果を算出することができる。
<実施の形態2>
次に、実施の形態2について説明する。カーネルABCの特性により、実施の形態1で示したWBICの算出方法は、MCMC法を用いたWBICの算出とは異なる結果となることがある。これは、以下のような理由によるものと考えられる。
カーネルABCアルゴリズムの実用上の制約は、データYとY’の類似度を測るためのカーネルk(Y,Y’)の幅であるハイパーパラメータσとして、調整された値を用いる必要があるということである。区間[0,1]の全ての領域に対するk(Y,Y’)の分布を示すためには、式(25)の正確な計算が求められる。調整されたハイパーパラメータσよりもσがはるかに小さい場合、k(Y,Y’)の値の分布は、小さな値(例えば、0.1未満)にまとまってしまい、式(25)の計算結果が不正確になってしまうこともある。この理由は、データの類似度を測るためのスケールがデータYのスケールに比較して小さすぎることにある。
一方、σは、式(3)においては、ガウスノイズの標準偏差のハイパーパラメータである。そして、nL(θ)は、このハイパーパラメータを用いて計算される。しかしながら、上述したハイパーパラメータσは、ガウスノイズの真の標準偏差値σよりも大きいことがある。σとσの差に起因して、カーネルABCを用いて算出するWBICの値は、MCMC法などのように尤度関数を直接利用して算出するWBICの値と異なってしまう。
つまり、WBICを算出する場合に、式(25)において、σの具体的な値として、σではなく、σが用いられるため、実施の形態1では正確なWBICの値を算出できない恐れがある。ここで、モデルは、ガウスノイズを伴う回帰関数によりモデル化されているとする。σは、回帰関数に対する当該ガウスノイズの標準偏差の値と言うことができる。また、σは、第2種類の観測データの分布と第2種類のサンプルデータの分布の類似度を測るためのスケールを示す値と言うことができる。
本実施の形態では、実施の形態1で示したWBICの算出方法よりも正確にWBICを算出する方法について示す。なお、本実施の形態において、ガウスノイズの標準偏差σは既知であるとする。すなわち、以下で述べる補正を行なう前に、ガウスノイズの標準偏差σは、公知の方法により推定されており、既知である。
以下の説明では、モデルのハイパーパラメータσを明示的に表現するために、式(7)をF(β)ではなく、F(β,σ)と表すこととする。また、β、σは、変数を意味している。βなどのように、βに下付き文字が付与されている符号は、具体的な定数を示している。同様に、σなどのように、σに下付き文字が付与されている符号は、具体的な定数を示している。本実施の形態の目的は、WBIC=F(1,σ)=F’(β,σ)を、F(1,σ)=F’(β,σ)から算出することである。なぜならば、実施の形態1の情報量規準算出装置100では、WBICとして、F’(β,σ)を算出しているからである。
実施の形態2では、情報処理システム10において、情報量規準算出装置100の代わりに情報量規準算出装置300が用いられる。図5は、実施の形態2にかかる情報量規準算出装置300の機能構成の一例を示すブロック図である。情報量規準算出装置300は、補正部120をさらに有する点で、実施の形態1にかかる情報量規準算出装置100と異なる。なお、情報量規準算出装置300も、情報量規準算出装置100と同様、図2に示すようなハードウェア構成を備えており、プロセッサ103が、メモリ102からソフトウェアを読み出して実行することで、図5に示される各構成の処理を行う。
補正部120は、情報量規準算出部118が算出したWBICを補正する。補正部120は、式(7)と式(3)とから導かれる関係式において、異なるσが異なる逆温度βにより表されることを用いて、補正を行なう。異なるσ及びβ間のF(β,σ)の関係は、以下の式(28)により表される。
<式(28)>
Figure 0007198439000040
なお、式(28)において、C及びβは以下の式(29)及び式(30)に示されるように定義されている。
<式(29)>
Figure 0007198439000041
<式(30)>
Figure 0007198439000042
式(28)は、式(7)おける逆温度の値を1とし且つ標準偏差の値をσとした場合のWBICと、式(7)における逆温度の値を1以外の所定の値βとし且つ標準偏差の値をσとした場合のWBICとの関係を示している。なお、式(7)は、上述の通り、逆温度を含むようにベイズ自由エネルギーの定義式を拡張した数式である。補正部120は、式(28)で示される関係を用いて、情報量規準算出部118が算出したWBICを補正する。
具体的には、補正部120は、以下に説明する2つの補正方法のいずれかにより、補正を行なう。ここで、2つの補正方法を説明するために、F(β,σ)、すなわち式(7)の数式について漸近展開された数式を示す。以下の式(31)は、F(β,σ)について漸近展開された数式である。
<式(31)>
Figure 0007198439000043
<第1の補正方法>
この場合、補正部120は、式(31)に異なるβの値を設定した2つの数式から得られる、実対数閾値λを除外して表された関係と、式(28)で示される関係とを用いることで、情報量規準算出部118が算出したWBICを補正する。実対数閾値λが除外された関係を用いているため、第1の方法では、一般的に計算が困難である実対数閾値λの計算をすることなく、補正することができる。
2つの数式は、具体的には、逆温度β=1が設定された数式(以下の式(32))と、逆温度β=β(ただし、βは1以外の定数)が設定された数式(以下の式(33))である。1及びβは、βに相当する。なお、いずれの式においても、σ=σである。実対数閾値λを除外して表された関係を示す関係式は、式(32)及び式(33)からなる連立方程式において、実対数閾値λの項を削除することで得られる。
<式(32)>
Figure 0007198439000044
<式(33)>
Figure 0007198439000045
ここで、エントロピー(マイナス対数尤度関数)L(θ)が、
Figure 0007198439000046
(ただし、
Figure 0007198439000047
は、事後分布に従ったパラメータのサンプルデータから算出される平均(事後平均:posterior mean)である)によって、十分に近似できる場合、以下の式(34)が成り立つ。なお、式(34)は、実対数閾値λを除外して表された関係を示す関係式と、式(28)で示される関係式により得られる。
<式(34)>
Figure 0007198439000048
式(34)において、上記σに相当するσは、カーネルの幅についてのハイパーパラメータである。また、β=σ /σ である(式(30)参照)。ここで、F(1,σ)は、情報量規準算出部118が算出したWBICに相当する。したがって、補正部120は、式(34)を演算することにより、情報量規準算出部118が算出した補正前のWBICから、補正後のWBICを生成する。言い換えれば、補正部120は、推定された事後分布に従うパラメータセットに関して、第1種類のデータ(すなわち、観測対象に対する入力)と、第1種類のデータの場合に観測対象に関して観測された観測情報とについての尤度(尤もらしさの程度)ともいえるマイナス対数尤度関数L(θ)を算出する。そして、補正部120は、算出した尤度と、上記の幅の比とを用いて補正量を算出する。そして、補正部120は、情報量規準算出部118が算出した補正前のWBICに、当該補正量を加える補正を行なう。
<第2の補正方法>
(θ)の近似による算出が可能である場合、補正部120は上述した第1の補正方法により補正を行なえばよい。しかしながら、L(θ)の近似による算出ができない場合、第1の補正方法は用いることができない。この場合、補正部120は、第2の補正方法により補正を行なえばよい。
第2の補正方法では、補正部120は、式(31)に異なるβの値を設定した3つの数式から得られる、実対数閾値及びエントロピーを除外して表された関係と、式(28)で示される関係とを用いることで、情報量規準算出部118が算出したWBICを補正する。実対数閾値のみならず、エントロピーが除外された関係を用いているため、第2の補正方法では、L(θ)の近似による算出ができない場合であっても、補正することができる。
3つの数式は、具体的には、逆温度β=1が設定された数式(以下の式(35))と、逆温度β=βが設定された数式(以下の式(36))と、逆温度β=βが設定された数式(以下の式(37))とである。1、β1、及びβは、βに相当する。なお、いずれの式においても、σ=σである。
なお、βは1以外の定数であり、βはβ以外かつ1以外の定数である。具体的には、β=σ /σ であり、β=σ /σ である。ただし、σ≠σである。
<式(35)>
Figure 0007198439000049
<式(36)>
Figure 0007198439000050
<式(37)>
Figure 0007198439000051
式(35)、式(36)、及び式(37)からなる連立方程式において、実対数閾値λの項及びエントロピーL(θ)の項を削除することで、実対数閾値及びエントロピーを除外して表された関係を示す関係式として、以下の式(38)が得られる。
<式(38)>
Figure 0007198439000052
よって、補正部120は、補正後のWBICであるF(1,σ)を算出できる。なぜならば、F(β,σ)の値は、F(1,σ)の値として算出可能であり、F(β,σ)の値は、F(1,σ)の値として算出可能であるからである(式(28)参照)。すなわち、F(β,σ)及びF(β,σ)は、情報量規準算出部118によって算出される2つの補正前のWBICである。具体的には、一方は、カーネル平均算出部114が式(25)のσとしてσを用いた場合に算出されるWBICであり、他方は、カーネル平均算出部114が式(25)のσとしてσを用いて算出されるWBICである。よって、補正部120は、式(38)を演算することにより、情報量規準算出部118が算出したWBICから、補正後のWBICを生成する。言い換えると、式(38)には、情報量規準算出部118が、2つの異なる寄与度(逆温度)に対して、それぞれ、WBICを算出し、補正部120が、情報量規準算出部118によって算出されたWBICに関して、当該寄与度(逆温度)に従った加重平均を算出する処理が記載されているとも言える。
次に、情報量規準算出装置300の動作についてフローチャートに基づいて説明する。図6は、情報量規準算出装置300の動作の一例を示すフローチャートである。以下、図6に沿って、動作を説明する。図6に示したフローチャートは、ステップS105がステップS104の後に追加されている点で、図4に示したフローチャートと異なる。以下、図4に示したフローチャートと異なる点について説明する。
本実施の形態では、ステップS104の後、処理はステップS105へ移行する。ステップS105では、補正部120が、上述した第1の補正方法又は第2の補正方法に従って、ステップS104で算出された補正前のWBICを補正する。
ただし、第2の補正方法により補正が行なわれる場合には、ステップS102において、2種類のカーネル平均が算出される。一方は、カーネル平均算出部114が式(25)のσとしてσを用いることにより算出されるカーネル平均であり、他方は、カーネル平均算出部114が式(25)のσとしてσを用いることにより算出されるカーネル平均である。また、第2の補正方法により補正が行なわれる場合には、ステップS103において、2種類のカーネル平均のそれぞれに対し、パラメータのサンプルデータが生成される。また、第2の補正方法により補正が行なわれる場合には、ステップS104において、ステップS103で生成された2セットのサンプルデータを用いて、2つのWBICを算出する。
以上、実施の形態2について説明した。本実施の形態では、補正部120によりWBICの補正が行なわれる。したがって、より正確なWBICの値を得ることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。たとえば、次のような情報処理装置1も実施の形態の一つである。図7は、情報処理装置1の構成を示すブロック図である。情報処理装置1は、対応データ算出部2と、新規パラメータサンプル生成部3とを有する。
対応データ算出部2は、観測対象に入力(X)を与えた場合に観測される複数の観測情報(Y)と、第2種類のデータ(
Figure 0007198439000053
)との差異と、当該複数の観測情報における各観測情報の寄与度(β)とに応じて、パラメータの各サンプルの重要度を決定する。なお、第2種類のデータとは、観測対象をパラメータのサンプルに基づきシミュレーションするシミュレータが複数のサンプル及び前記入力を表す第1種類のデータに対して作成したデータである。そして、対応データ算出部2は、パラメータの分布に対応するデータを算出する。
新規パラメータサンプル生成部3は、対応データ算出部2が算出したパラメータの分布に対応するデータを用いて、所定の処理(たとえば、カーネルハーディングなど)に従い、パラメータの新たなサンプルを生成する。
このような構成によれば、情報処理装置1は、効率的にパラメータを算出することができる。
また、上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
観測対象に入力を与えた場合に観測される複数の観測情報と、前記観測対象をパラメータのサンプルに基づきシミュレーションするシミュレータが複数の前記サンプル及び前記入力を表す第1種類のデータに対して作成した第2種類のデータとの差異と、前記複数の観測情報における各観測情報の寄与度とに応じて、各前記サンプルの重要度を決定し、前記パラメータの分布に対応するデータを算出する対応データ算出手段と、
前記パラメータの分布に対応するデータを用いて、所定の処理に従い、前記パラメータの新たなサンプルを生成する新規パラメータサンプル生成手段と
を備える情報処理装置。
(付記2)
前記新規パラメータサンプル生成手段により生成された前記パラメータのサンプルに基づいて、前記シミュレータにおけるモデルについてのWBIC(Widely Applicable Bayesian Information Criterion)を算出する情報量規準算出手段を
さらに備える付記1に記載の情報処理装置。
(付記3)
前記各観測情報の寄与度は、一定、または、略一定である
付記2に記載の情報処理装置。
(付記4)
前記パラメータの事前分布に従う前記複数のサンプルを生成する事前パラメータサンプル生成手段と、
前記事前パラメータサンプル生成手段によって生成された前記複数のサンプルに基づき、前記シミュレータが作成した前記第2種類のデータを取得する第2種類サンプルデータ取得手段と
をさらに備える付記1乃至付記3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(付記5)
前記パラメータの分布に対応するデータは、カーネル平均であり、
前記対応データ算出手段は、前記寄与度を逆温度として含むカーネル関数を用いて、前記カーネル平均を算出し、
前記新規パラメータサンプル生成手段は、前記対応データ算出手段によって算出された前記カーネル平均を用いて前記サンプルを生成する
付記1乃至付記3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(付記6)
前記対応データ算出手段は、下記の式で示される前記カーネル関数を用いたカーネルABC(Kernel Approximate Bayesian Computation)により、前記カーネル平均を算出する
付記5に記載の情報処理装置。
ただし、下記の式において、σは前記第2種類のデータについてのガウスノイズの標準偏差であり、nは前記第2種類のデータの要素数であり、βは前記逆温度であり、Y及びY’は前記第2種類のデータの値である。
Figure 0007198439000054
(付記7)
逆温度を含むようにベイズ自由エネルギーの定義式を拡張した数式である第1の数式における前記逆温度の値を1とし且つ標準偏差の値を第1の標準偏差値とした場合のWBICと、前記第1の数式における前記逆温度の値を1以外の所定の値とし且つ標準偏差の値を第2の標準偏差値とした場合のWBICとの関係である第1の関係を用いて、前記情報量規準算出手段が算出した前記WBICを補正する補正手段をさらに有し、
前記モデルは、ガウスノイズを伴う回帰関数によりモデル化されており、
前記第1の標準偏差値は、前記観測情報の分布と前記第2種類のデータの分布の類似度を測るためのスケールを示す値であり、
前記第2の標準偏差値は、前記回帰関数に対する前記ガウスノイズの標準偏差の値である
付記2に記載の情報処理装置。
(付記8)
前記補正手段は、前記第1の数式について漸近展開された数式である第2の数式に異なる逆温度の値を設定した2つの数式から得られる、実対数閾値を除外して表された関係である第2の関係と、前記第1の関係とを用いることで、前記情報量規準算出手段が算出した前記WBICを補正する
付記7に記載の情報処理装置。
(付記9)
前記補正手段は、前記第1の数式について漸近展開された数式である第2の数式に異なる逆温度の値を設定した3つの数式から得られる、実対数閾値及びエントロピーを除外して表された関係である第3の関係と、前記第1の関係とを用いることで、前記情報量規準算出手段が算出した前記WBICを補正する
付記7に記載の情報処理装置。
(付記10)
前記入力と、前記入力を与えた場合の前記観測情報とを用いて、前記新規パラメータサンプル生成手段によって算出された前記新たなサンプルに関する尤度を算出し、算出した前記尤度に基づき前記WBICを補正する補正手段
をさらに有する付記3に記載の情報処理装置。
(付記11)
前記WBICを補正する補正手段
をさらに有し、
前記情報量規準算出手段は、2つの異なる寄与度に対して、それぞれ、前記WBICを算出し
前記補正手段は、前記情報量規準算出手段によって算出された前記WBICに関して、前記寄与度に従った加重平均を算出する
付記3に記載の情報処理装置。
(付記12)
付記1乃至付記11のいずれか1項に記載の情報処理装置と
前記シミュレータと
を備え、
前記シミュレータは、前記新規パラメータサンプル生成手段が生成した前記サンプルに基づき処理を実行する
情報処理システム。
(付記13)
情報処理装置によって、
観測対象に入力を与えた場合に観測される複数の観測情報と、前記観測対象をパラメータのサンプルに基づきシミュレーションするシミュレータが複数の前記サンプル及び前記入力を表す第1種類のデータに対して作成した第2種類のデータとの差異と、前記複数の観測情報における各観測情報の寄与度とに応じて、各前記サンプルの重要度を決定し、前記パラメータの分布に対応するデータを算出し、
前記パラメータの分布に対応するデータを用いて、所定の処理に従い、前記パラメータの新たなサンプルを生成する
情報処理方法。
(付記14)
観測対象に入力を与えた場合に観測される複数の観測情報と、前記観測対象をパラメータのサンプルに基づきシミュレーションするシミュレータが複数の前記サンプル及び前記入力を表す第1種類のデータに対して作成した第2種類のデータとの差異と、前記複数の観測情報における各観測情報の寄与度とに応じて、各前記サンプルの重要度を決定し、前記パラメータの分布に対応するデータを算出する対応データ算出ステップと、
前記パラメータの分布に対応するデータを用いて、所定の処理に従い、前記パラメータの新たなサンプルを生成する新規パラメータサンプル生成ステップと
をコンピュータに実行させる
プログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体。
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記によって限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2018年10月3日に出願された日本出願特願2018-188190を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
1 情報処理装置
2 対応データ算出部
3 新規パラメータサンプル生成部
10 情報処理システム
100 情報量規準算出装置
101 入出力インタフェース
102 メモリ
103 プロセッサ
110 第1のパラメータサンプル生成部
112 第2種類サンプルデータ取得部
114 カーネル平均算出部
116 第2のパラメータサンプル生成部
118 情報量規準算出部
120 補正部
200 シミュレータサーバ
300 情報量規準算出装置

Claims (8)

  1. 第1種類のデータの入力を受けて第2種類のデータを出力するモデルのパラメータの事前分布に基づいて、前記パラメータのサンプルを生成する事前パラメータサンプル生成手段と、
    前記事前パラメータサンプル生成手段により生成された前記パラメータのサンプルが設定された前記モデルに前記第1種類のデータの観測データが入力されることにより予測される前記第2種類のデータの予測値を、前記パラメータのサンプルそれぞれに対して取得する第2種類サンプルデータ取得手段と、
    逆温度が含まれるカーネル関数と前記パラメータのサンプルと前記第2種類のデータの予測値とを用いて、カーネルABC(Kernel Approximate Bayesian Computation)により、前記パラメータの事後分布を示すカーネル平均を算出する対応データ算出手段と、
    前記カーネル平均を用いて、カーネルハーディングにより、前記パラメータの新たなサンプルを生成する新規パラメータサンプル生成手段と
    を備える情報処理装置。
  2. 前記新規パラメータサンプル生成手段により生成された前記パラメータのサンプルに基づいて、前記モデルについてのWBIC(Widely Applicable Bayesian Information Criterion)を算出する情報量規準算出手段を
    さらに備える請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記逆温度は、前記第2種類のデータに対して、一定、または、略一定である
    請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記対応データ算出手段は、下記の式で示される前記カーネル関数を用いたカーネルABC(Kernel Approximate Bayesian Computation)により、前記カーネル平均を算出する
    請求項に記載の情報処理装置。
    ただし、下記の式において、σは前記第2種類のデータについてのガウスノイズの標準偏差であり、nは前記第2種類のデータの要素数であり、βは前記逆温度であり、Y及びY’は前記第2種類のデータの値である。
    Figure 0007198439000055
  5. 逆温度を含むようにベイズ自由エネルギーの定義式を拡張した数式である第1の数式における前記逆温度の値を1とし且つ標準偏差の値を第1の標準偏差値とした場合のWBICと、前記第1の数式における前記逆温度の値を1以外の所定の値とし且つ標準偏差の値を第2の標準偏差値とした場合のWBICとの関係である第1の関係を用いて、前記情報量規準算出手段が算出した前記WBICを補正する補正手段をさらに有し、
    前記モデルは、ガウスノイズを伴う回帰関数によりモデル化されており、
    前記第1の標準偏差値は、前記第2種類のデータの観測データの分布と前記第2種類のデータの予測値の分布の類似度を測るためのスケールを示す値であり、
    前記第2の標準偏差値は、前記回帰関数に対する前記ガウスノイズの標準偏差の値である
    請求項2に記載の情報処理装置。
  6. 請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の情報処理装置と
    前記モデルにしたがったシミュレーション処理を行なうシミュレータと
    を備え、
    前記シミュレータは、前記新規パラメータサンプル生成手段が生成した前記サンプルに基づき処理を実行する
    情報処理システム。
  7. 情報処理装置によって、
    第1種類のデータの入力を受けて第2種類のデータを出力するモデルのパラメータの事前分布に基づいて、前記パラメータのサンプルを生成し、
    生成された前記パラメータのサンプルが設定された前記モデルに前記第1種類のデータの観測データが入力されることにより予測される前記第2種類のデータの予測値を、前記パラメータのサンプルそれぞれに対して取得し、
    逆温度が含まれるカーネル関数と前記パラメータのサンプルと前記第2種類のデータの予測値とを用いて、カーネルABC(Kernel Approximate Bayesian Computation)により、前記パラメータの事後分布を示すカーネル平均を算出し、
    前記カーネル平均を用いて、カーネルハーディングにより、前記パラメータの新たなサンプルを生成する
    情報処理方法。
  8. 第1種類のデータの入力を受けて第2種類のデータを出力するモデルのパラメータの事前分布に基づいて、前記パラメータのサンプルを生成する事前パラメータサンプル生成ステップと、
    前記事前パラメータサンプル生成ステップで生成された前記パラメータのサンプルが設定された前記モデルに前記第1種類のデータの観測データが入力されることにより予測される前記第2種類のデータの予測値を、前記パラメータのサンプルそれぞれに対して取得する第2種類サンプルデータ取得ステップと、
    逆温度が含まれるカーネル関数と前記パラメータのサンプルと前記第2種類のデータの予測値とを用いて、カーネルABC(Kernel Approximate Bayesian Computation)により、前記パラメータの事後分布を示すカーネル平均を算出する対応データ算出ステップと、
    前記カーネル平均を用いて、カーネルハーディングにより、前記パラメータの新たなサンプルを生成する新規パラメータサンプル生成ステップと
    をコンピュータに実行させる
    プログラム。
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木佐森慶一、ほか4名,機械学習とシミュレーションの融合,計算工学,日本,一般社団法人日本計算工学会,2017年04月30日,第22巻,第2号,p.11-15

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