JP7198235B2 - 昇降機故障復旧支援システム及び昇降機故障復旧支援方法 - Google Patents
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Description
なお、昇降機自身が発報するエラーコードは、例えば、かごドアの開閉不良、停止位置ずれ等の故障により発生した現象である故障状態を示すエラー情報であり、基本的には故障した機器を直接示すものではない。
本願は、上記課題を解決する部を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、昇降機の監視センタで、監視している昇降機の故障を示すエラー情報を受信した際に、監視作業者または保守員に故障の発生を通知して、保守員の復旧作業を支援する昇降機故障復旧支援システムであって、監視している昇降機の正常時及び異常時の稼働データを蓄積する稼働データ蓄積部と、監視している昇降機の保全履歴を蓄積する保全履歴蓄積部と、エラー情報を発報した昇降機の稼働データを取得する故障状態情報取得部と、故障状態情報取得部がエラー情報を取得した昇降機と類似した故障履歴を検索する類似故障履歴検索部と、類似故障履歴検索部が検索した故障履歴に基づいて、故障原因機器の候補を抽出する故障原因機器候補抽出部と、稼働データ蓄積部が蓄積した稼働データと、保全履歴蓄積部が蓄積した保全履歴との少なくともいずれか一方に基づいて、故障原因機器候補抽出部が抽出した故障原因機器候補の故障発生確率を補正する確率補正処理部と、類似故障履歴検索部が検索した類似した故障履歴を、確率補正処理部が補正した確率で最適化し、最適化した故障原因機器候補の情報を通知する順序最適化部と、を備える。そして、障原因機器候補抽出部が抽出した候補の原因機器が複数の機器である場合に、確率補正処理部での故障原因機器の候補の故障発生確率の補正を行って、順序最適化部で最適化した故障原因機器候補の情報の通知を行い、故障原因機器候補抽出部が抽出した候補の原因機器が1つの機器である場合に、確率補正処理部での補正と順序最適化部での最適化とを行わずに、故障原因機器候補の情報の通知を行う。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
図1は、本例の昇降機故障復旧支援システムの全体の構成を示す。
本例の昇降機故障復旧支援システムは、ビルなどに設置された昇降機(エレベーター)1と、昇降機1から離れた場所に設置された監視センタ2と、保守員4が携帯する携帯端末5とによって構成されている。監視センタ2は、通信回線6を介して、昇降機1や携帯端末5と通信を行うことができる。また、昇降機1が設置されたビルの住人又は管理人3が所有する携帯端末7から、通信回線6を介して監視センタ2に通報などを行うこともできる。
なお、図1では説明を簡単にするために昇降機1は1台のみを示すが、実際には監視センタ2は、複数(多数)の昇降機1を監視する。
故障状態情報取得部212は、通信部211が受信した情報の内の、故障状態情報を取得する(故障状態情報取得処理)。故障状態情報には、昇降機1の通信部211から送信される情報の他に、住人又は管理人3の携帯端末7から送信される情報や、保守員4が所持する携帯端末5から送信される情報などが含まれる。
昇降機情報蓄積部213は、保全対象の全ての昇降機1の識別データや型式、機器仕様などの情報を蓄積するデータベースである。いずれかの昇降機1から識別データが送信されたとき、昇降機情報蓄積部213は、受信した識別データをキーにして、蓄積した情報から該当する昇降機1の仕様情報を抽出することができる。
類似故障履歴検索部215は、通信部211が昇降機1の異常発報を受信したときに、昇降機1の型式などの識別データとエラーコードをもとに、故障履歴蓄積部214から類似した故障履歴を検索して抽出する(類似故障履歴検索処理)。
稼働データ蓄積部218は、通信部211が受信した故障当該号機を含む保全対象の全ての昇降機1の稼働データを、計測日時を含む時系列付で記録する稼働データ蓄積処理を行うデータベースである。稼働データ蓄積部218は、稼働データを記録する際に、故障履歴蓄積部214と連携し、稼働データに関連する機器毎に、故障発生時の稼働データには故障フラグ、それ以外の稼働データには正常フラグを付与して蓄積する。
保全履歴蓄積部220は、昇降機毎の点検機器、機器の交換履歴を記録するデータベースであり、この保全履歴蓄積部220に保全履歴が蓄積される(保全履歴蓄積処理)。
調査機器順序最適化部217は、故障原因機器候補抽出部216が導出した機器別の確率について、稼働データ原因確率補正処理部219が算出した確率補正値と保全履歴原因確率補正処理部221が算出した確率補正値をもとに確率を再計算する。そして、調査機器順序最適化部217は、再計算の結果から、確率の高い順に調査順序を最適化する。
調査機器順序最適化部217で調査順序が得られたとき、通信部211は、調査順序の情報を保守員4が携帯する携帯端末5に送信する。また、監視センタ2が備える表示装置207(図2)が、調査機器順序最適化部217で得られた調査順序の情報を表示し、監視作業者が保守員4に調査順序を連絡してもよい。
図2は、監視センタ2をコンピュータ装置で構成した場合のハードウェア構成例を示す。
監視センタ2として機能するコンピュータ装置は、バスにそれぞれ接続されたCPU(Central Processing Unit:中央処理ユニット)201と、ROM(Read Only Memory)202と、RAM(Random Access Memory)203を備える。さらに、コンピュータ装置は、不揮発性ストレージ204と、ネットワークインタフェース205と、入力装置206と、表示装置207を備える。
入力装置206は、監視センタ2を操作する監視作業者が入力操作するキーボードやマウスなどで構成される。
表示装置207には、エレベーターの監視状況や、故障発生時の故障原因機器の候補などが表示される。監視作業者は、この表示装置207の表示内容を確認して、監視作業を実行する。
図3は、本例の昇降機故障復旧支援システムによる昇降機故障時の復旧支援処理の流れを示すフローチャートである。
まず、昇降機1で故障が発生すると、制御盤11と連携している通信部12は、昇降機1を識別する識別データと、エラーコードとを含む故障状態情報を異常発報する。監視センタ2の通信部211は、この異常発報を受信したか否かを判断する(ステップS1)。
このステップS1で異常発報を受信したと判断した場合(ステップS1のYES)、故障状態情報取得部212は、受信データから昇降機1の識別データとエラーコードとを含む故障状態情報を取得する(ステップS2)。
このステップS3で呼出しがないと判断したとき(ステップS3のNO)、監視センタ2の通信部211は、ステップS1の異常発報の受信判断に戻る。
そして、ステップS3で呼出しがあると判断したとき(ステップS3のYES)、監視センタ2では、携帯端末7から入手した情報をもとに、監視作業者が昇降機識別データおよび不具合情報などの故障状態を入力する(ステップS4)。あるいは、保守員4が故障した昇降機1が設置された現地に行き、昇降機1の状態を確認して、携帯端末5で故障状態を入力する。
そして、類似故障履歴検索部215は、昇降機1の型式ならびに、エラーコード、不具合事象などの故障状態を検索条件として、故障履歴蓄積部214が蓄積した履歴の中に、今回の故障と類似する故障があるか否かを判断する(ステップS6)。
このステップS6で、故障履歴蓄積部214が蓄積した履歴の中に、今回の故障と類似する過去の故障履歴があると判断した場合は(ステップS6のYES)、故障履歴蓄積部214が蓄積した類似故障群の情報を抽出し、抽出した故障履歴を故障原因機器別に集計する(ステップS7)。
その後、監視センタ2は、昇降機1の故障が復旧したか否かを判断し(ステップS16)、故障が復旧しないと判断した場合には(ステップS16のNO)、ステップS15での保守員4の作業が終了するまで待機する。
そして、ステップS16で、故障が復旧したと判断した場合(ステップS16のYES)には、保守員4が故障状態、故障原因、対策内容を携帯端末5に入力する。携帯端末5に入力された故障状態、故障原因、対策内容の情報は、監視センタ2に送信され、監視センタ2の故障履歴蓄積部214に格納され(ステップS17)、異常発生時の処理が終了する。
図4は、本例の昇降機故障復旧支援システムで行われる、故障発生から原因機器候補の確率の算出までの処理の概要を示す図である。
図4に基づいて説明すると、監視センタ2の故障状態情報取得部212が取得する故障状態情報は、住人又は管理人3の携帯端末7からの通報、昇降機1のエラーコード発報、保守員4の携帯端末5から送信される現地故障状態のいずれかである。
また、昇降機1のエラーコードが発報された際には、故障状態情報取得部212が、「〇ビル△号機、識別No.・・・・、機種:・・・、状態:3階で停止、エラーコードB01検出(加速度異常)」などの情報を取得する。
また、保守員4の携帯端末5から現地故障状態が送信された際には、故障状態情報取得部212が、「〇ビル△号機、識別No.・・・・、機種:・・・、到着時状態:3階で停止、エラーコードB01検出(加速度異常)、建屋電源:正常」などの情報を取得する。
類似故障履歴検索部215が類似故障を検索すると、故障原因機器候補抽出部216は、調査項目毎に原因候補機器と確率を求める処理を行う。ここでの原因候補機器と、それぞれが故障の原因機器である確率は、600件の候補の内で、故障履歴で実際に各候補機器が原因になった件数から求められる。例えば、エンコーダが故障原因機器である事例は600件の内の150件であり、確率25%になる。
稼働データ原因確率補正処理部219は、故障復旧対象の昇降機1における故障発生時の稼働データ10を入力とし、稼働データ蓄積部218に蓄積された稼働データを元に作成した機器別異常モデルにより、故障原因の確率を補正する補正値を出力する処理を行う。
ここでの故障復旧対象の昇降機1における故障発生時の稼働データ10は、例えばドア開指令してからドア開が完了するまでのドア開時間、ブレーキの吸引/釈放時間、荷重検出値などの、昇降機1が備える各機器の稼働データを示す。これらの稼働データは、故障した機器の種類によって特徴が異なる。例えば、時系列の傾きやばらつきに特徴が発生する。
例えば、ドア開の稼働データは、ドアシュー301、ドアシル302、ドアスイッチ303、ドアモータ304が関連する機器で、機器故障時のデータ(ドア開の稼働データに変化有)と機器が正常時のデータ(ドア開の稼働データに変化小)とに分類して蓄積される。
そして、稼働データ原因確率補正処理部219は、故障発生時の稼働データ10を入力として、作成された各機器別の異常モデルとの類似度を算出する。ここで、稼働データ原因確率補正処理部219は、異常モデルと稼働データ10の類似度が高いものは、故障の確率が高いとして、確率補正係数を1よりも高い値にする。
例えば、図5の例では、ドア開データについて、ドアシューを補正係数2.0とし、ドアスイッチを補正係数1.2とし、ドアモータを補正係数1.5とし、稼働データ原因確率補正処理部219は、事故発生確率に補正係数を乗算した値に補正する。
例えば、図5の例では、ドア開データについて、ドアシルを補正係数0.3とし、稼働データ原因確率補正処理部219は、事故発生確率に補正係数を乗算した値に補正する。
図6に示す稼働データ10(図6の最上段のデータ)は、故障復旧対象の当該号機の昇降機1の稼働データにおけるドア開データの変化を示した一例である。図6では、当該号機の稼働データ10として、初期値から現在までの経過月ごとの故障復旧対象の昇降機1のドア開時間の変化を、各階(1階、2階、3階など)で示している。また、ドア開時間が、故障予兆検出判定値を示している。
また、かごドアのシルが異常であった際の稼働データの変化は、当該号機の稼働データ10の稼働データの変化と大きく異なっている。このため、かごドアのシルの場合は、低い確率補正係数(係数値0.3)を出力する。
保全履歴原因確率補正処理部221は、故障が発生した当該号機の直近の所定期間内の作業実績を保全履歴蓄積部220から抽出する。直近の所定期間は、例えば1年以内とする。
保全履歴蓄積部220には、保全作業した機器の大分類と、保全結果及び機器の交換実績が登録される。
例えば、ブレーキ、乗り場ドア、かごドアなどの保全作業を行う分類項目ごとに、点検結果が、良好、是正済、是正要などの保全結果が登録される。また、分類項目ごとに、保全作業時に部品交換を行ったか否かの情報が、部品名とともに登録される。
例えば、保全履歴原因確率補正処理部221は、当該号機に対して、直近のブレーキ点検の結果、良好であったため、ブレーキ関連機器が故障である確率は低いと判断し、ブレーキ故障に関連した機器は、故障が発生する確率の補正値を1よりも低い値(例えば0.4)に設定する。また、保全履歴原因確率補正処理部221は、乗り場ドアについても、直近の点検で部品交換をしたため、乗り場ドアに関連した機器は、故障が発生する確率の補正値を1よりも低い値に設定する。
これに対して、かごドアの例では、直近の点検の結果、要是正で、是正処置が未完であるため、保全履歴原因確率補正処理部221は、かごドアに関連した機器に対して、故障が発生する確率の補正値を1よりも高い値(例えば1.5)に設定する。
調査機器順序最適化部217は、稼働データ原因確率補正処理部219で得た確率補正係数と、保全履歴原因確率補正処理部221で得た確率補正係数を取得する。
調査機器順序最適化部217は、これら2つの確率補正係数を乗算して、事例から求まる確率を補正した確率補正後の値を算出する。
また、保全履歴に基づいて原因機器の調査順序を補正するため、この点からも効率的な原因調査が可能となる。
なお、本発明は、上述した実施の形態例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。
例えば、図8の例では、稼働データ原因確率補正処理部219で得た確率補正係数と、保全履歴原因確率補正処理部221で得た確率補正係数を積算するようにしたが、各補正係数を加算するようにしてもよい。また、機器ごとの該当故障に関する重要度別に関数を決めるようにしてもよい。
このように難易度が非常に高い一部の特定の保全作業が行われた場合にも、適切な確率の補正が可能になる。
これに対して、調査機器順序最適化部217は、稼働データ原因確率補正処理部219で得た確率補正係数のみで確率を補正するようにしてもよい。あるいは、調査機器順序最適化部217は、保全履歴原因確率補正処理部221で得た確率補正係数のみで確率を補正するようにしてもよい。
さらに、上述した実施の形態例において、本発明の主旨を変えない範囲内で、装置又はシステム構成の変更や、一部の処理手順の省略や入れ替えを行ってもよい。
また、誘導処理を行うプログラム等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、光ディスク等の記録媒体に置くことができる。
Claims (9)
- 昇降機の監視センタで、監視している昇降機の故障を示すエラー情報を受信した際に、
監視作業者または保守員に故障の発生を通知して、前記保守員の復旧作業を支援する昇降機故障復旧支援システムであって、
監視している昇降機の正常時及び異常時の稼働データを蓄積する稼働データ蓄積部と、
監視している昇降機の保全履歴を蓄積する保全履歴蓄積部と、
前記エラー情報を発報した昇降機の稼働データを取得する故障状態情報取得部と、
前記故障状態情報取得部が前記エラー情報を取得した昇降機と類似した故障履歴を検索する類似故障履歴検索部と、
前記類似故障履歴検索部が検索した故障履歴に基づいて、故障原因機器の候補を抽出する故障原因機器候補抽出部と、
前記稼働データ蓄積部に蓄積された稼働データと、前記保全履歴蓄積部が蓄積した保全履歴との少なくともいずれか一方に基づいて、前記故障原因機器候補抽出部が抽出した故障原因機器の候補の故障発生確率を補正する確率補正処理部と、
前記類似故障履歴検索部が検索した類似した故障履歴を、前記確率補正処理部が補正した確率で最適化し、最適化した故障原因機器候補の情報を通知する順序最適化部と、を備え、
前記故障原因機器候補抽出部が抽出した候補の原因機器が複数の機器である場合に、前記確率補正処理部での故障原因機器の候補の故障発生確率の補正を行って、前記順序最適化部で最適化した故障原因機器候補の情報の通知を行い、
前記故障原因機器候補抽出部が抽出した候補の原因機器が1つの機器である場合に、前記確率補正処理部での補正と前記順序最適化部での最適化とを行わずに、故障原因機器候補の情報の通知を行う
昇降機故障復旧支援システム。 - 前記確率補正処理部が、前記稼働データ蓄積部に蓄積された稼働データに基づいて故障原因機器候補の故障発生確率を補正する際に、
エラー情報を発報した昇降機の稼働データと類似度が高い稼働データを有する昇降機での故障原因機器を、故障発生確率を高くし、
エラー情報を発報した昇降機の稼働データと類似度が低い稼働データを有する昇降機での故障原因機器を、故障発生確率を低くする
請求項1に記載の昇降機故障復旧支援システム。 - 前記稼働データ蓄積部に蓄積される稼働データは、昇降機のドアの開時間または閉時間のデータであり、
昇降機のドア故障の発生が前記エラー情報として発報されたとき、昇降機のドアの開時間または閉時間の変化が類似した稼働データを持つ昇降機で故障が発生した原因機器を、故障発生確率が高い機器とする
請求項2に記載の昇降機故障復旧支援システム。 - 前記稼働データ蓄積部に蓄積される稼働データは、昇降機のブレーキ動作時間のデータであり、
昇降機のブレーキ故障の発生が前記エラー情報として発報されたとき、昇降機のブレーキ動作時間の変化が類似した稼働データを持つ昇降機で故障が発生した原因機器を、故障発生確率が高い機器とする
請求項2に記載の昇降機故障復旧支援システム。 - 前記確率補正処理部は、
前記保全履歴蓄積部に蓄積された保全履歴に基づいて故障原因機器候補の故障発生確率を補正する際に、
エラー情報を発報した昇降機に部品交換または部品整備の保全履歴がない故障原因機器を、故障発生確率を高くし、
エラー情報を発報した昇降機に部品交換または部品整備の保全履歴がある故障原因機器を、故障発生確率を低くする
請求項1に記載の昇降機故障復旧支援システム。 - 部品交換または部品整備の保全履歴がある故障原因機器の内で、特定の故障原因機器については、故障発生確率を高くする
請求項5に記載の昇降機故障復旧支援システム。 - 前記順序最適化部で得られた故障原因機器候補の情報を、前記保守員が所持する端末に送信する通信部を備え、
前記端末は、前記通信部から送信された前記故障原因機器候補の情報を表示する
請求項1に記載の昇降機故障復旧支援システム。 - 前記監視センタは、前記順序最適化部で得られた故障原因機器候補の情報を表示する表示部を備える
請求項1に記載の昇降機故障復旧支援システム。 - 昇降機の監視センタで、監視している昇降機の故障を示すエラー情報を受信した際に、
監視作業者または保守員に故障の発生を通知して、前記保守員の復旧作業を支援する昇降機故障復旧支援方法であって、
監視している昇降機の正常時及び異常時の稼働データを蓄積する稼働データ蓄積処理と、
監視している昇降機の保全履歴を蓄積する保全履歴蓄積処理と、
前記エラー情報を発報した昇降機の稼働データを取得する故障状態情報取得処理と、
前記故障状態情報取得処理で前記エラー情報を取得した昇降機と類似した故障履歴を検索する類似故障履歴検索処理と、
前記類似故障履歴検索処理で検索した故障履歴に基づいて、故障原因機器の候補を抽出する故障原因機器候補抽出処理と、
前記稼働データ蓄積処理で蓄積した稼働データと、前記保全履歴蓄積処理で蓄積された保全履歴との少なくともいずれか一方に基づいて、前記故障原因機器候補抽出処理で抽出された故障原因機器候補の故障発生確率を補正する確率補正処理と、
前記類似故障履歴検索処理で検索された類似した故障履歴を、前記確率補正処理で補正された確率で最適化し、最適化した故障原因機器候補の情報を通知する順序最適化処理と、を含み、
前記故障原因機器候補抽出処理で抽出した候補の原因機器が複数の機器である場合に、前記確率補正処理での故障原因機器の候補の故障発生確率の補正を行って、前記順序最適化処理での最適化した故障原因機器候補の情報の通知を行い、
前記故障原因機器候補抽出処理で抽出した候補の原因機器が1つの場合に、前記確率補正処理での補正と、前記順序最適化処理による最適化とを行わずに、故障原因機器候補の情報の通知を行う
昇降機故障復旧支援方法。
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