JP7195575B2 - ブラインド用ラダーテープの製造方法およびブラインド用ラダーテープ - Google Patents

ブラインド用ラダーテープの製造方法およびブラインド用ラダーテープ Download PDF

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Description

本発明は、横型ブラインドのスラットを支持するラダーテープに関するものである。
一般的に、横型ブラインドは、複数のスラットがラダーコード、或いはラダーテープに支持され、各スラットの傾きをラダーコード、或いはラダーテープにより変えることで室内への採光量を調整するもので、最近では教室や会議室においてプロジェクターなどが頻繁に使用される傾向にあることから、横型ブラインドの需要が増えている。
また上記横型ブラインドに使用されているラダーコードは、左右の垂直コードにスラットを支持する水平の支持コードが梯子状に連結したものであるが、遮光時においてブラインド昇降用の昇降コードを挿通するスラットの孔からの漏光を防ぐことと、耐久性を得る目的で左右の垂直コードを細幅織物としたラダーテープが主力となっている。
そして、上記ラダーテープの製造方法としては種々の方法が提案されており、例えば<特許文献1>では前述したラダーコードとテープを準備し、ラダーコードの左右の垂直コードをテープの幅方向の中央に位置する経糸に沿わして縫着させたラダーテープが提案されており、使用するラダーコードとテープは従来の編織物製造技術などで比較的容易に得ることができ、また、横型ブラインドを遮光した際のスラットの孔からの漏光を防ぐことができる。しかしながら、テープに形態が不安定なラダーコードをテープの経糸に沿って正確に縫着させるには手間が掛かる上、熟練を要することから製造コストが高くなるという問題点がある。
一方、<特許文献2>では、二つのテープ織物を間隔空けて並行に別々に製織しつつ、テープ織物を製織する緯糸とは別にスラット規制糸となる緯糸が一方のテープ織物と他方のテープ織物との間を所定間隔で往復させることによって、スラット規制糸を設ける方法も提案されている。
しかしながら、<特許文献2>の方法では、スラット規制糸は二つの織物の緯糸として部分的に織り込まれているため、スラット規制糸に外力が加わった際にスラット規制糸が幅方向に引き込まれ、テープの端部が乱れて見苦しくなる問題や、規制糸が剛直な素材であると規制糸は直角に曲げられた反発力によりテープに傾きが生じ易いこと、更にはスラット規制用糸の織り込み部と次の織り込み部間の遊び糸を製織後に切断除去作業が必要となる。
また上記問題点に対して、二重織物組織で上下に二つのテープ織物の製織において、そのテープ織物の幅方向の中央部に経糸としてスラット規制用の糸を配置し、下側テープ織物に少し織り込んだ後、上下のテープ織物の間に所定の長さ挿入(遊び)させて上側テープ織物に少し織り込んで下側テープ織物へと折り返す製織動作を繰り返し、上側テープ織物から下側テープ織物へ折り返した部分のスラット規制用糸を切断除去することによって、上下のテープ織物間に挿入された部分のスラット規制用糸をラダーテープの水平方向のスラット規制糸とする方法も考えられる。
具体的に説明すると、図5に示すように、スラット支持用の糸3を織物幅方向の略中央部に配列し、下側テープ織物2bの経糸として所定長さ製織後、二つのテープ織物2aと2bの間で織物組織させず所定長さ挿入させて上側テープ織物2aの経糸として所定長さ製織、次いで下側テープ織物2bの経糸として所定長さ製織することを繰り返してラダーテープ用の二重織物を製造し、更に得られた二重織物のスラット支持糸3の遊び部17の切断作業を行って、二つのテープ織物2aを左、または織物2bを右にずらすことでラダーテープとすることができる。
しかしながら、上記の方法では、上側テープ織物に織り込んで下側テープ織物へと折り返す遊び糸を切断する作業が必要なだけでなく、スラット支持用の糸3の遊び部17の切断作業は狭い空間でスラット支持糸となる部分を傷つけないように切断する必要がある。また切断後のスラット規制糸に過多な負荷が生じるとスラット規制糸がテープ織物から抜け出す懸念があるため、抜け防止処置が必要となる。
特開平10-169338号公報 特開平11-173039号公報
本発明は、横型ブラインドのラダーテープ製造において、縫着作業やスラット規制用糸の遊び糸の切断除去作業を不要とする効率的な製造方法、および耐久性を有したラダーテープを提供することにある。
本発明者が上記技術的課題を解決するために採用した手段を、添付図面を参照して説明すれば、次のとおりである。
即ち、本発明のブラインド用ラダーテープの製造は、所定の間隔で対向する二つのテープ織物間にスラット支持糸が梯子状に掛け渡されたブラインド用ラダーテープの製造において、以下工程を含む方法を採用した点に特徴がある。
(1)二重織物組織により二つのテープ織物を上下に並べて製織すると共に、少なくとも1本のスラット支持糸を一方のテープ織物の経糸として所定長さ織り込んだ後、その一方のテープ織物上にループを形成した直後にスラット支持糸を他方のテープ織物に移行させる第一ステップと、前記スラット支持糸を前記他方のテープ織物の経糸として所定長さ織り込んだ後、スラット支持糸を前記一方のテープ織物に移行させた直後にその一方のテープ織物上にループを形成する第二ステップとから成る織成動作を繰り返して前記一方のテープ織物上に所定間隔でループが形成された二重織物を製織する工程。
(2)製織された二重織物の各テープ織物を引き離し、前記一方のテープ織物上に形成されたスラット支持糸のループをテープ織物間に梯子状になるように引き込んで掛け渡し部を形成する引き離し工程。
また本発明では、上記二重織物を製織する工程において、スラット支持糸をテープの幅方向に所定間隔を空けて複数配置し、更にこれら異なるスラット支持糸のループを、テープの長さ方向の位置をズラして形成することで、これらスラット支持糸の間にスラットを挿入して取り付けることができる。
一方、本発明では、所定の間隔で対向する一対のテープ織物間にスラット支持糸が梯子
状に掛け渡されたブラインド用ラダーテープにおいて、前記テープ織物を、テープの長さ
方向の経糸と幅方向の緯糸とから構成すると共に、少なくとも1本のスラット支持糸を連
続糸の状態で経糸として各テープ織物に交互に織り込んで、一対のテープ織物間を梯子状
に掛け渡し、前記スラット支持糸をテープの幅方向に所定間隔を空けて複数掛け渡され、掛け渡された前記スラット支持糸のうち2本一組の掛け渡し部を、テープの長さ方向の位置を互いにズラして設けることで、これらスラット支持糸の掛け渡し部間にスラットを挿入可能とし、各掛け渡し部に対するテープ長手方向及び幅方向の交点位置の少なくとも一方には他のスラット支持糸を配置しないように構成することができる。
また本発明では、上記構成に代えて、前記テープ織物を、テープの長さ方向の経糸と幅方向の緯糸とから構成すると共に、前記スラット支持糸を、各テープ織物の経糸としてテープ織物間を掛け渡すように交互に織り込み、更に前記スラット支持糸に、各テープ織物と一体になった織り込み部と、テープ織物間に露出した掛け渡し部とを形成すると共に、テープの長さ方向に並ぶ二以上の掛け渡し部を、連続する同一のスラット支持糸によって形成し、前記スラット支持糸をテープの幅方向に所定間隔を空けて複数掛け渡され、掛け渡された前記スラット支持糸のうち2本一組の掛け渡し部を、テープの長さ方向の位置を互いにズラして設けることで、これらスラット支持糸の掛け渡し部間にスラットを挿入可能とし、各掛け渡し部に対するテープ長手方向及び幅方向の交点位置の少なくとも一方には他のスラット支持糸を配置しないようにすることもできる。
また本発明では、ブラインド用ラダーテープにスラットを安定して配置できるように、上記スラット支持糸をテープ織物の幅方向に所定間隔を空けて複数配置することもできる。
また上記のように複数のスラット支持糸を配置する場合には、スラット支持糸において、異なるスラット支持糸の掛け渡し部を、テープの長さ方向の位置をズラして設けて、これらスラット支持糸の掛け渡し部間にスラットを挿入可能とすることもできる。
また上記の構成を採用する場合には、スラットを間に挿入するための異なるスラット支持糸の掛け渡し部を2本を一組としてテープの長さ方向に所定間隔で配置するのが好ましい。
本発明の製造方法では、二重織物組織により上下に二つのテープ織物を製織すると同時に、少なくとも1本のスラット支持用の糸が上側テープ織物の経糸として所定長さ織り込んだ後に上側テープ織物上でループを形成し、次いで、前記スラット支持用の糸が下側テープ織物の経糸として所定長さ織り込んだ後、上側テープ織物上にループを形成する織成動作を繰り返してテープ織物の片面に所定間隔で複数のループ形成したテープ織物を製織後、二つのテープ織物を引き離して表面に形成されたループを二つのテープ織物間に引き込んで、スラット支持糸とすることにより、スラット支持糸は二つのテープ織物間をコの字型に折り返しを繰り返しながら各スラット支持糸を形成するので反対側への遊びの折り返し部がなく、製織後にスラット支持糸の各遊び部を切断除去する作業を必要としないので製造コストが安価となる。
本発明のラダーテープは、スラット支持用の糸を経糸として、かつ、連続糸の状態でスラット支持糸を形成しているので、スラット支持糸が抜ける心配がなく、またスラット支持糸に張力が及んでも、テープ織物の幅方向に作用しないのでテープ織物の幅が乱れる心配もない。
また本発明のラダーテープは、スラット支持糸によるループ形成位置やループの長さを自由に選択可能であるから、スラット支持糸を配置するピッチや、二つのラダーテープ間距離を自在に調節でき、種々の規格の横型ブラインドに適応可能となる。
本発明の実施形態であるラダーテープの斜視図である。 本発明の製造方法を説明するためのラダーテープの断面概略図である。 本発明の製造方法を説明するためのラダーテープの断面概略図である。 本発明の製造方法を説明するための織機の製織部の概略図である。 従来のラダーテープの製造方法を説明するためのラダーテープの断面概略図である。
『第一実施形態』
本発明を実施するための形態を、図1に基づいて説明すると次のとおりである。なお図中、符号1で指示するものは、ラダーテープであり、また符号2で指示するものは、二重テープ織物である。符号3で指示するものは、スラット支持糸である。
「ブラインド用ラダーテープの構成及び使用方法」
[1]ラダーテープの基本構成について
本実施形態では、ブラインド用ラダーテープ1を、図1に示すように所定間隔で対向配置された一対のテープ織物(第一テープ織物2a及び第二テープ織物2b)から成る二重テープ織物2と、一対のテープ織物間に梯子状に架け渡されたスラット支持糸3とから構成している。また第一テープ織物2aと第二テープ織物2bは、テープの長さ方向の経糸と幅方向の緯糸とから構成して、少なくとも1本のスラット支持糸3を連続糸の状態で経糸として各テープ織物に交互に織り込んでテープ織物間に梯子状に掛け渡している。
言い換えると、本実施形態では、上記スラット支持糸3を、第一テープ織物2aと第二テープ織物2bの経糸としてテープ織物間を掛け渡すように交互に織り込んで、スラット支持糸3に各テープ織物と一体になった織り込み部Wと、テープ織物間に露出した掛け渡し部Tとを形成すると共に、テープの長さ方向に並ぶ二以上の掛け渡し部T・T…を、連続する同一のスラット支持糸3によって形成している。
[2]ラダーテープの使用方法について
そして、上記のようにラダーテープ1を構成したことにより、上下に垂らした複数のラダーテープ1を横方向に並べ、各ラダーテープ1のスラット支持糸3上にスラットを水平方向に取り付けることでブラインドを構成できる(図示せず)。また一方のテープ織物(例えば、第一テープ織物2a)を下方に、また他方のテープ織物(例えば、第二テープ織物2b)を上方にずらすことで、スラット支持糸3上に水平状態に取り付けられた各スラットを垂直に近い状態まで傾けることで遮光が可能となる。
[3]二重テープ織物について
次に上記ラダーテープ1の各構成要素について説明する。まず上記二重テープ織物2に関しては、本実施形態では、第一テープ織物2a及び第二テープ織物2bに、それぞれ糸繊度が50~1200dtex程度の合成繊維または天然繊維からなる経糸と緯糸を使用した10~80mm程度の幅の細幅織物を使用しているが、経糸や緯糸の材料や寸法については適宜変更できる。また本実施形態では、第一テープ織物2a及び第二テープ織物2bに同じ幅の細幅織物を使用しているが、幅が異なる細幅織物を使用することもできる。また第一テープ織物2a及び第二テープ織物2bの間隔(スラット支持糸3の掛け渡し部Tの長さ)は、取り付けるスラットの幅と一致させるのが好ましい。
[4]スラット支持糸について
[4-1]スラット支持糸の本数
また上記スラット支持糸3に関しては、本実施形態では、図1に示すように二重テープ織物2の幅方向に所定間隔を空けて第一スラット支持糸3a及び第二スラット支持糸3bを二本設けている。また第一スラット支持糸3aと第二スラット支持糸3bの掛け渡し部Tは、テープの長さ方向の位置(上下位置)を若干ズラして設け、近接する第一スラット支持糸3aと第二スラット支持糸3bの上下の掛け渡し部T・Tの間にスラットを挿入して取り付けを行えるようにしている。
[4-2]複数のスラット支持糸の位置と間隔
なお本実施形態では、上記第一スラット支持糸3aと第二スラット支持糸3bを、図1に示すように二重テープ織物2の幅方向の中央部に近接して並べて配置しているが、二重テープ織物2の幅方向の両端部に間隔を空けて配置することもできる。また三本以上のスラット支持糸3を設ける場合には、二重テープ織物2の幅方向の両端部と中央部に配置することもできる。
[4-3]掛け渡し部の間隔
また本実施形態では、上記のようにスラットを間に挿入するための異なるスラット支持糸3(第一スラット支持糸3a及び第二スラット支持糸3b)の掛け渡し部T・Tを2本一組としてテープの長さ方向に所定間隔で配置しているが、スラット支持糸3を二重テープ織物2の幅方向に三本以上配置する場合には、3本以上の架け渡し部Tを一組とすることもできる。また同じスラットを取り付ける架け渡し部T・Tの組と、別のスラットを取り付ける架け渡し部T・Tの組との間隔はスラットの幅と同等、或いは僅か短くすることで確実な遮光が可能となる。
[4-4]スラット支持糸の材料
また本実施形態では、上記スラット支持糸3に、トータル繊度が50~3000dtexの合成繊維または天然繊維を使用しているが、スラットを支持するためにある程度の強度と耐摩耗性が必要なことから、トータル繊度が500~2000dtexの合成繊維からなる撚糸であることが好ましい。また上記スラット支持糸3には、編物や織物、組み物からなる紐体を採用することもでき、また天然皮革や合成皮革、不織布をスリットした帯状体を採用することもできる。
[4-5]スラット支持糸の機能
また上記スラット支持糸3については、第一テープ織物2aの幅方向の中央部の経糸として所定の長さ織り込み、更に第二テープ織物2bに移行させて織り込んだ後、第一テープ織物2aに戻って織り込む動作を繰り返すことで、二つのテープ織物間に梯子状の掛け渡し部T・T…を形成している。これによりスラット支持糸3は、途中で切断されることなく連続した状態となり、しかも、二重テープ織物2の経糸方向に織り込まれた状態となるため、スラット支持糸3に外力が作用しても抜ける心配がなく、また二重テープ織物2の幅方向にも作用しないので二重テープ織物2の端部が乱れることもない。
「ブラインド用ラダーテープの製造方法」
[1]二重テープ織物の製織工程
次に上記ラダーテープ1の製造方法について図2~図4に基いて説明する。第一ステップとして、図2に示すように、二重織物組織により二つのテープ織物(第一テープ織物2aと第二テープ織物2b)を上下に並べて製織すると共に、少なくとも1本のスラット支持糸(本実施形態では2本)を一方のテープ織物(第一テープ織物2a)の経糸として所定長さ織り込んだ後、その一方のテープ織物(第一テープ織物2a)上に第一ループ4aを形成した直後にスラット支持糸2を他方のテープ織物(第二テープ織物2b)に移行させる。
第二ステップとして、上記スラット支持糸2を他方のテープ織物(第二テープ織物2b)の経糸として所定長さ織り込んだ後、スラット支持糸2を再度、一方のテープ織物(第一テープ織物2a)に移行させた直後、その一方のテープ織物(第一テープ織物2a)上に第二ループ4bを形成する。そして、上記第一ステップと第二ステップとから成る織成動作を繰り返すことで一方のテープ織物(第一テープ織物2a)上に所定間隔で第一ループ4aと第二ループ4bが形成された二重織物2を製織する。
[2]二重テープ織物の引き離し工程
そして、二重テープ織物を製織した後は、図3に示すように、製織された二重織物の各テープ織物(第一テープ織物2aと第二テープ織物2b)を矢印方向に引き離し、一方のテープ織物(第一テープ織物2a)上に形成されたスラット支持糸3の第一ループ4aと第二ループ4bをテープ織物間に梯子状になるように引き込んで掛け渡し部T・Tを形成する。これによって、図1に示すブラインド用ラダーテープを効率的に製造することが可能となる。
[3]ループの大きさ及びループの間隔
なお上記一方のテープ織物(第一テープ織物2a)の表面上に形成する第一ループ4a及び第二ループ4bの大きさ(糸長)については、本製造方法ではラダーテープ1に取り付けるスラットの幅に合わせて決定しているが、適宜変更できる。また各ループの大きさは、均等であるのが好ましいが部分的に大きさを変更することもできる。また第一ループ4aと第二ループ4bの間隔に関しては、本製造方法ではスラットの幅に等しくなるようにしているが、スラットの幅よりも僅かに短くすることもできる。また各ループの間隔は、均等であるのが好ましいが部分的に大きさを変更することもできる。
[4]ループの形成方法
また上記ループ形成方法について説明すると、本製造方法では、まず図4(イ)に示すようにスラット支持糸3を、テープ織物の幅方向の中央部で上下のテープ織物(第一テープ織物2aと第二テープ織物2b)の製織用の綜絖14と別の綜絖15に挿通し、この綜絖15だけを他の綜絖14よりも最上昇位置を高くした状態で、最上昇時(最大開口時)にループ形成バー13をスラット支持糸3と他の経糸16の間に挿通している。
そして、上記ループ形成バー13を挿通すると同時に、図4(ロ)に示すようにループ形成バー13を織前方向に引き込んだ後、図4(ハ)に示すように綜絖15を下降させて第一テープ織物2a(または第二テープ織物2b)内に所定の長さ織り込むことで第一ループ4a(または第二ループ4b)を形成している。なお第一ループ4aと第二ループ4aの糸の長さはループ形成バー13を織前方向に引き込む量によって調整できる。勿論、これ以外の方法によってループを形成することもできる。
[5]ループの形成方法の変更例
なお本製造方法では、上記第一ループ4aと第二ループ4bを、上側のテープ織物(第一テープ織物2a)の上面側に設けているが、製造装置の構成に応じて下側のテープ織物(第二テープ織物2b)の下面側に設けることもできる。また本製造方法では、上記スラット支持糸3を上下のテープ織物(第一テープ織物2aと第二テープ織物2b)の幅方向の中央部に織り込んでループを形成しているが、目的とするラダーテープの構成に応じて幅方向の両端部にループを形成することもできる。
[6]スラット支持糸の本数及び配置
また本製造方法では、上記スラット支持糸3を二重テープ織物2の幅方向の中央部に所定間隔を空けて二本配置し、これら異なるスラット支持糸3のループを、テープの長さ方向の位置を若干ズラして形成している(図示せず)。なおスラット支持糸3の本数は、スラットの上面と下面の両面を支えるために2本配列しているが1本でもよく、また上下のテープ織物(第一テープ織物2aと第二テープ織物2b)の幅方向に3本以上のスラット支持糸3を配列することもできる。
本発明のラダーテープの製造方法はスラット支持糸用の糸を二重織物の表面にループを形成し、そのループを二重織物の間に引き込んで二つのテープ織物間にスラット支持糸用の糸を梯子状に配置させる技術であるから、ループの数やループの大きさを変化させる等の工夫によりこれまでない意匠性や機能性を備えたテープ織物を実現できる。
1 ラダーテープ
2 二重テープ織物
2a 第一テープ織物
2b 第二テープ織物
3 スラット支持糸
3a 第一スラット支持糸
3b 第二スラット支持糸
4a 第一ループ
4b 第二ループ
11 筬
12 緯糸
13 ループ形成バー
14 綜絖
15 綜絖(スラット支持糸挿通)
16 経糸
17 スラット支持糸の遊び部
W 織込み部
T 掛け渡し部

Claims (6)

  1. 所定の間隔で対向する一対のテープ織物間にスラット支持糸を梯子状に掛け渡したブラインド用ラダーテープの製造方法において、以下の工程を含むことを特徴とするブラインド用ラダーテープの製造方法。
    (1)二重織物組織により二つのテープ織物を上下に並べて製織すると共に、少なくとも1本のスラット支持糸を一方のテープ織物の経糸として所定長さ織り込んだ後、その一方のテープ織物上にループを形成した直後にスラット支持糸を他方のテープ織物に移行させる第一ステップと、前記スラット支持糸を前記他方のテープ織物の経糸として所定長さ織り込んだ後、スラット支持糸を前記一方のテープ織物に移行させた直後にその一方のテープ織物上にループを形成する第二ステップとから成る織成動作を繰り返して前記一方のテープ織物上に所定間隔でループが形成された二重織物を製織する工程
    (2)製織された二重織物の各テープ織物を引き離し、前記一方のテープ織物上に形成されたスラット支持糸のループをテープ織物間に梯子状になるように引き込んで掛け渡し部を形成する引き離し工程
  2. 前記二重織物を製織する工程において、スラット支持糸をテープの幅方向に所定間隔を空けて複数配置し、更にこれら異なるスラット支持糸のループを、テープの長さ方向の位置をズラして形成することを特徴とする請求項1記載のラダーテープの製造方法。
  3. 所定の間隔で対向する一対のテープ織物間にスラット支持糸が梯子状に掛け渡されたブラインド用ラダーテープであって、
    前記テープ織物が、テープの長さ方向の経糸と幅方向の緯糸とから構成されると共に、少なくとも1本のスラット支持糸が連続糸の状態で経糸として各テープ織物に交互に織り込まれて、一対のテープ織物間を梯子状に掛け渡され、
    前記スラット支持糸がテープの幅方向に所定間隔を空けて複数掛け渡されており、
    掛け渡された前記スラット支持糸のうち2本一組の掛け渡し部が、テープの長さ方向の位置を互いにズラして設けられていることで、これらスラット支持糸の掛け渡し部間にスラットが挿入可能となっており、
    各掛け渡し部に対するテープ長手方向及び幅方向の交点位置には他のスラット支持糸が配置されていないことを特徴とするブラインド用ラダーテープ。
  4. 所定の間隔で対向する一対のテープ織物間にスラット支持糸が梯子状に掛け渡されたブラインド用ラダーテープであって、
    前記テープ織物が、テープの長さ方向の経糸と幅方向の緯糸とから構成されると共に、前記スラット支持糸が、各テープ織物の経糸としてテープ織物間を掛け渡すように交互に織り込まれており、更に前記スラット支持糸は、各テープ織物と一体になった織り込み部と、テープ織物間に露出した掛け渡し部とを備えると共に、テープの長さ方向に並ぶ二以上の掛け渡し部が、連続する同一のスラット支持糸によって形成され、
    前記スラット支持糸がテープの幅方向に所定間隔を空けて複数掛け渡されており、
    掛け渡された前記スラット支持糸のうち2本一組の掛け渡し部が、テープの長さ方向の位置を互いにズラして設けられていることで、これらスラット支持糸の掛け渡し部間にスラットが挿入可能となっており、
    各掛け渡し部に対するテープ長手方向及び幅方向の交点位置には他のスラット支持糸が配置されていないことを特徴とするラダーテープ。
  5. 前記一組のスラット支持糸の掛け渡し部が、テープの長さ方向に所定間隔で配置されていることを特徴とする請求項3または4に記載のラダーテープ。
  6. 所定の間隔で対向する一対のテープ織物間にスラット支持糸を梯子状に掛け渡したブラインド用ラダーテープに用いる二重テープ織物において、
    テープ織物が上下に並べて配置されるとともに、
    スラット支持糸は一方のテープ織物の経糸として所定長さ織り込まれ、
    前記一方のテープ織物の表面上には織り込まれた前記スラット支持糸の一部によりループが形成され、
    一方のテープ織物の前記ループの端部は他方のテープ織物に移行され、
    前記他方のテープ織物に移行されたスラット支持糸は他方のテープ織物の経糸として所定長さ織り込まれ、
    他方のテープ織物に織り込まれた前記スラット支持糸の一部は前記一方のテープ織物に移行され、
    前記一方のテープ織物の表面上には移行された前記スラット支持糸の一部により他のループが形成され、
    前記ループ及び前記他のループの組み合わせが連続することで、前記一方のテープ織物に所定間隔でループが形成されて構成されており、
    一方のテープ織物と他方のテープ織物とを引き離す際に前記一方のテープ織物上に形成されたスラット支持糸のループをテープ織物間に梯子状になるように引き込んで掛け渡し部を形成可能とすることを特徴とする、二重テープ織物。
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