JP7195289B2 - 作業機械 - Google Patents
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Description
また、本発明の作業機械は、複数の被駆動部材を互いに回動軸を介して連結し、前記各被駆動部材をアクチュエータの駆動により回動可能として多関節型の作業装置を構成し、前記作業装置を車体に設けてなる作業機械において、前記各被駆動部材の内の何れか一つを重心位置の推定対象として定め、前記推定対象の被駆動部材を駆動するアクチュエータの負荷を検出する負荷検出装置と、前記推定対象の被駆動部材の前記回動軸を中心とした回動角を検出する回動角検出装置と、前記回動軸を中心として前記推定対象の被駆動部材を回動させる重心位置推定動作の実行中において、前記負荷検出装置により検出された負荷に基づき、前記アクチュエータの推力により前記回動軸を中心として発生するモーメントを演算し、前記重心位置推定動作の実行中において、前記モーメント、及び予め判明している前記推定対象の被駆動部材の重量に基づき、前記回動軸から前記推定対象の重心位置までの水平方向の距離をアーム長として演算し、前記重心位置推定動作の実行中において、前記回動角検出装置により検出される回動角、及び前記アーム長に基づき、前記回動軸を中心とした角度及び前記回動軸からの距離として、前記推定対象の被駆動部材の重心位置を推定するパラメータ演算部とを備え、前記パラメータ演算部が、前記重心位置推定動作の実行中において、前記アーム長と前記回動角検出装置により検出された回動角との複数の測定点に基づき、アーム長と回動角との関係を表す余弦波を推定し、余弦波から求めたアーム長の最大値を、前記重心位置を表す前記回動軸からの距離とし、余弦波から求めた前記アーム長の最大値と対応する回動角を、前記重心位置を表す前記回動軸を中心とした角度とすることを特徴とする。
また、本発明の作業機械は、複数の被駆動部材を互いに回動軸を介して連結し、前記各被駆動部材をアクチュエータの駆動により回動可能として多関節型の作業装置を構成し、前記作業装置を車体に設けてなる作業機械において、前記各被駆動部材の内の何れか一つを重心位置の推定対象として定め、前記推定対象の被駆動部材を駆動するアクチュエータの負荷を検出する負荷検出装置と、前記推定対象の被駆動部材の前記回動軸を中心とした回動角を検出する回動角検出装置と、前記回動軸を中心として前記推定対象の被駆動部材を回動させる重心位置推定動作の実行中において、前記負荷検出装置により検出された負荷に基づき、前記アクチュエータの推力により前記回動軸を中心として発生するモーメントを演算し、前記重心位置推定動作の実行中において、前記モーメント、及び予め判明している前記推定対象の被駆動部材の重量に基づき、前記回動軸から前記推定対象の重心位置までの水平方向の距離をアーム長として演算し、前記重心位置推定動作の実行中において、前記回動角検出装置により検出される回動角、及び前記アーム長に基づき、前記回動軸を中心とした角度及び前記回動軸からの距離として、前記推定対象の被駆動部材の重心位置を推定するパラメータ演算部とを備え、前記パラメータ演算部が、前記重心位置推定動作の実行中において、前記アーム長の最大値を、前記重心位置を表す前記回動軸からの距離とし、前記アーム長の最大値が演算されたときに前記回動角検出装置により検出された回動角を、前記重心位置を表す前記回動軸を中心とした角度とし、前記パラメータ演算部により推定された重心位置に基づき前記作業機械のZMPを演算し、前記ZMPと前記作業機械の地表に対する接地点から求めた多角形との比較に基づき、前記作業機械の姿勢の安定度を判定する車体安定性演算部と、前記パラメータ演算部により推定された重心位置を記憶するパラメータ記憶部とをさらに備え、前記車体安定性演算部が、前記作業機械の作業が開始されたときに、前記作業機械の前回の作業時に前記パラメータ記憶部に記憶された重心位置を読み出して前記作業機械のZMPの推定処理を実行することを特徴とする。
また、本発明の作業機械は、複数の被駆動部材を互いに回動軸を介して連結し、前記各被駆動部材をアクチュエータの駆動により回動可能として多関節型の作業装置を構成し、前記作業装置を車体に設けてなる作業機械において、前記各被駆動部材の内の何れか一つを重心位置の推定対象として定め、前記推定対象の被駆動部材を駆動するアクチュエータの負荷を検出する負荷検出装置と、前記推定対象の被駆動部材の前記回動軸を中心とした回動角を検出する回動角検出装置と、前記回動軸を中心として前記推定対象の被駆動部材を回動させる重心位置推定動作の実行中において、前記負荷検出装置により検出された負荷に基づき、前記アクチュエータの推力により前記回動軸を中心として発生するモーメントを演算し、前記重心位置推定動作の実行中において、前記モーメント、及び予め判明している前記推定対象の被駆動部材の重量に基づき、前記回動軸から前記推定対象の重心位置までの水平方向の距離をアーム長として演算し、前記重心位置推定動作の実行中において、前記回動角検出装置により検出される回動角、及び前記アーム長に基づき、前記回動軸を中心とした角度及び前記回動軸からの距離として、前記推定対象の被駆動部材の重心位置を推定するパラメータ演算部とを備え、前記パラメータ演算部は、前記重心位置推定動作の実行中において、前記アーム長の最大値を、前記重心位置を表す前記回動軸からの距離とし、前記アーム長の最大値が演算されたときに前記回動角検出装置により検出された回動角を、前記重心位置を表す前記回動軸を中心とした角度とし、前記パラメータ演算部により推定された重心位置に基づき前記作業機械のZMPを演算し、前記ZMPと前記作業機械の地表に対する接地点から求めた多角形との比較に基づき、前記作業機械の姿勢の安定度を判定する車体安定性演算部をさらに備え、前記車体安定性演算部が、さらに前記作業機械の姿勢が不安定になっていると判定されたときに、前記作業機械のアクチュエータを安定方向に駆動制御することを特徴とする。
以上の知見に基づき本実施形態では、被駆動部材としてフロント作業装置のバケットの重心位置を推定対象としており、以下に第1及び第2実施形態として説明する。
<基本構成>
図1は実施形態に係る油圧ショベルの構成図、図2は角度センサによる油圧ショベルの各部の角度検出状態を示す説明図である。
図1に示すように、油圧ショベル1は、車体2と多関節型のフロント作業装置3とにより構成されている。車体2は、走行左油圧モータ4l及び走行右油圧モータ4rにより走行する下部走行体5と、下部走行体5の上に取り付けられ、旋回油圧モータ6により旋回する上部旋回体7とからなる。
図3は油圧ショベル1の油圧回路の構成を制御コントローラと共に示す油圧回路図である。
図1~3に示すように、上部旋回体7に設けられた運転室21内には、油圧ショベル1の制御を司る制御コントローラ20が設置されている。制御コントローラ20には、走行左油圧モータ4l(下部走行体5)を操作するための走行左レバー22aを有する左モータ操作装置22と、走行右油圧モータ4r(下部走行体5)を操作するための走行右レバー23aを有する右モータ操作装置23と、アームシリンダ12(アーム9)及び旋回油圧モータ6(上部旋回体7)を操作するための操作左レバー24aを有するアーム・旋回操作装置24と、ブームシリンダ11(ブーム8)及びバケットシリンダ13(バケット10)を操作するための操作右レバー25aを有するブーム・バケット操作装置25とが接続されている。
図5は油圧ショベル1の制御コントローラ20を中心としたシステム構成を示す制御ブロック図である。
制御コントローラ20は、入力部53と、プロセッサである中央処理装置(CPU)54と、記憶装置であるリードオンリーメモリ(ROM)55及びランダムアクセスメモリ(RAM)56と、出力部57とを有している。入力部53は、姿勢検出装置19を構成する各センサ14~18からの検出信号、操作装置26を構成する各操作装置22~25からの操作信号、及び負荷検出装置41を構成する各センサ38a,38b~40a,40bからの検出信号をそれぞれ入力し、CPU54が演算可能なように変換する。
制御コントローラ20は、電磁比例弁制御部60と、表示制御部61と、パラメータ設定部62、車体安定性演算部63とを備えている。パラメータ設定部62はパラメータ演算部62aとパラメータ記憶部62bとを備えている。
電磁比例弁制御部60は、操作装置26がレバー操作されたときに、操作量及び操作方向に応じた制御信号を電磁比例弁44a,44b~46a,46bに出力する。
パラメータ記憶部62bは、さらに、入力装置64で入力されたパラメータについても記憶するように備えられている。
図7はパラメータ演算部62aで実施される制御フローを示すフローチャート、図8は入力装置の入力画面を示す図である。
図7の制御フローは、図8で示す入力装置64の入力画面で、バケット10の重心位置を演算するために必要なパラメータである重量、寸法A、角度Bを入力した後、パラメータ演算モードへ移行する移行ボタン64aをタップすることで実施される。
S410では、重心位置推定動作が完了したかどうかを判定する。判定基準は、オペレータの操作が終了していること、及び次のS420で演算するための測定データの測定が完了したことである。S410の判定がNO(否定)のときにはS400へ戻り、再度測定を実施する。S410の判定がYES(肯定)になるとS420へ進む。
S430では、演算結果であるバケット10の重心位置をパラメータ記憶部62bへ記憶し、パラメータ演算モードを終了する。
次いで、図7のS420で実行されるバケット10の重心位置の演算手順について説明する。
図10はバケット10周りのモーメントの釣り合いを示す説明図である。ブーム8及びアーム9を連結するアームピン9aと、アーム9及びバケット10を連結するバケットピン10aとを結ぶ直線LをX軸とし、X軸に垂直な鉛直方向をZ軸とし、バケットピン10aの軸線を原点Oとして定める。
ここで、Tcは、図11に基づき後述する手順で取得でき、Fwは、図8で入力される項目の重量値から演算できる。すなわち、これらの結果からLwを演算することができる。
図11にTcの演算方法について示す。Tcは、バケットシリンダ13の推力Fbによって生じる点CまわりのモーメントTbと、姿勢検出装置19から取得されるバケット10の回動角度γを変数とするリンクの変換比R(γ)を乗算して求められる。
原点Oからバケット重心位置までの距離をLcog(本発明の回動軸からの距離に相当)、原点Oとバケット爪先とを結ぶ線分と、原点Oとバケット重心位置とを結ぶ線分のなす角をθcog(本発明の回動軸を中心とした角度に相当)とすると、次式(10)のような関係式が成り立つ。
式(4)より、バケット10の姿勢を変えながらγ及びLwを測定すると、図13に記載のような余弦波の関係が得られる。この回動角度γを検出するバケット角度センサ16が本発明の回動角検出装置に相当する。この余弦波の特性から、特徴点としてLwが最大となるγ’を探すことで重心位置を決めるパラメータであるLcogとθcogを演算できる。
また、パラメータ演算部62aで演算されたバケット10の重心位置をパラメータ記憶部62bに記憶するため、次回以降の作業時にはパラメータ記憶部62bに記憶されたバケット10の重心位置を読み出してZMP等の演算処理に利用することができる。よって、重心位置の演算処理のために必要なパラメータ入力や重心位置推定動作等を実行することなく、作業を開始することができる。
次に、第2実施形態について図14,15を用いて説明する。なお、図1~5に基づき説明した構成については第1実施形態と同様であるため、同一の部材番号を付して説明を省略し、相違点を重点的に述べる。
第1実施形態と異なり、パラメータ演算部62aは電磁比例弁44a,44b~46a,46bを制御できるように構成されており、パラメータ演算部62aの出力が電磁比例弁制御部60に入力される。さらに車体安定性演算部63は油圧アクチュエータ4l,4r,6,11~13の動作を制限可能なように、その出力が電磁比例弁制御部60に入力されるようになっている。車体2の姿勢が不安定になっていると推測されたときには、パラメータ演算部62aにより油圧アクチュエータ4l,4r,6,11~13の動作が制限されて、車体2の安定化が図られる。
S500では、重心位置を演算するための重心位置推定動作の開始指示入力待ち状態となる。動作開始指示の入力手段としては、図8の入力画面にタップできるボタンを追加する(不図示)。これは一例であり、動作開始指示の入力手段は、特定のレバー操作を入力する等でもよい。
S520では、重心位置推定動作を開始して、バケットシリンダ13を伸長駆動するため電磁比例弁46aを駆動させる。
S520で動作が完了すると、S530に進み、重心位置を演算する。
S540では、演算結果をパラメータ記憶部62bへ記憶する。
第1実施形態と同様に、上式(4)が成り立つ。
この式(4)を加法定理を用いて分解し、行列表記すると
そして、重心位置推定動作では図13に示されたLw及びγからなる特性線の全てを測定する必要はなく、仮に測定点の中にLwが最大となるγ’が含まれなくても、推定した余弦波からLwの最大値及びγ’を求めることができる。
さらに、車体安定性演算の結果から油圧アクチュエータ4l,4r,6,11~13の動作を制限する構成としているため、車体2の姿勢が不安定なときには油圧アクチュエータ4l,4r,6,11~13の動作が制限され、より安定した作業を行うことができる。
ここで、Lwを演算するためには、次式(11)で示すように、γではなく、X軸とAEがなす角φを用いなければならない。
φはX軸に対するバケット10の回動角度なので、図2に示すように、車体2(上部旋回体7)のピッチ方向の傾き角θ、ブーム角α、アーム角β、バケット角γを用いて、次式(12)のように求められる。このφを用いることでLwを求めることができる。
図17はアーム9が図9の姿勢のときのバケット10の回動に応じた重心位置の移動範囲例を示す説明図であり、図18はアーム9が図9の姿勢から約90°車体方向に回動したときのバケット10の回動に応じた重心位置の移動範囲例を示す説明図である。
第1実施形態では、Lwの最大値を求めることで重心位置を演算している。Lwの最大値は、バケット10の回動に伴って重心位置がX軸の正側で交わる点であり、図17の例では、Lwが最大となる点(バケット10の重心位置がX軸の正側で交わる点)がバケット重心位置の移動範囲に含まれるため、演算可能である。
また上記各実施形態では、バケット10の重心位置を演算する際に、測定回数について記述しなかったが、測定誤差の影響を小さくするために複数回測定し、その結果を用いて重心位置を演算してもよい。
2 車体
3 フロント作業装置
10 被駆動部材(バケット)
10a バケットピン(回動軸)
13 バケットシリンダ(アクチュエータ)
40a,40b 圧力センサ(負荷検出装置)
16 バケット角度センサ(回動角検出装置)
62a パラメータ演算部
61 表示制御部(ガイダンス実行部)
58 表示装置(ガイダンス実行部)
60 電磁比例弁制御部
63 車体安定性演算部
63 パラメータ記憶部
Claims (7)
- 複数の被駆動部材を互いに回動軸を介して連結し、前記各被駆動部材をアクチュエータの駆動により回動可能として多関節型の作業装置を構成し、前記作業装置を車体に設けてなる作業機械において、
前記各被駆動部材の内の何れか一つを重心位置の推定対象として定め、前記推定対象の被駆動部材を駆動するアクチュエータの負荷を検出する負荷検出装置と、
前記推定対象の被駆動部材の前記回動軸を中心とした回動角を検出する回動角検出装置と、
前記回動軸を中心として前記推定対象の被駆動部材を回動させる重心位置推定動作の実行中において、前記負荷検出装置により検出された負荷に基づき、前記アクチュエータの推力により前記回動軸を中心として発生するモーメントを演算し、前記重心位置推定動作の実行中において、前記モーメント、及び予め判明している前記推定対象の被駆動部材の重量に基づき、前記回動軸から前記推定対象の重心位置までの水平方向の距離をアーム長として演算し、前記重心位置推定動作の実行中において、前記回動角検出装置により検出される回動角、及び前記アーム長に基づき、前記回動軸を中心とした角度及び前記回動軸からの距離として、前記推定対象の被駆動部材の重心位置を推定するパラメータ演算部と
を備え、
前記パラメータ演算部は、前記重心位置推定動作の実行中において、前記アーム長の最大値を、前記重心位置を表す前記回動軸からの距離とし、前記アーム長の最大値が演算されたときに前記回動角検出装置により検出された回動角を、前記重心位置を表す前記回動軸を中心とした角度とする
ことを特徴とする作業機械。 - 複数の被駆動部材を互いに回動軸を介して連結し、前記各被駆動部材をアクチュエータの駆動により回動可能として多関節型の作業装置を構成し、前記作業装置を車体に設けてなる作業機械において、
前記各被駆動部材の内の何れか一つを重心位置の推定対象として定め、前記推定対象の被駆動部材を駆動するアクチュエータの負荷を検出する負荷検出装置と、
前記推定対象の被駆動部材の前記回動軸を中心とした回動角を検出する回動角検出装置と、
前記回動軸を中心として前記推定対象の被駆動部材を回動させる重心位置推定動作の実行中において、前記負荷検出装置により検出された負荷に基づき、前記アクチュエータの推力により前記回動軸を中心として発生するモーメントを演算し、前記重心位置推定動作の実行中において、前記モーメント、及び予め判明している前記推定対象の被駆動部材の重量に基づき、前記回動軸から前記推定対象の重心位置までの水平方向の距離をアーム長として演算し、前記重心位置推定動作の実行中において、前記回動角検出装置により検出される回動角、及び前記アーム長に基づき、前記回動軸を中心とした角度及び前記回動軸からの距離として、前記推定対象の被駆動部材の重心位置を推定するパラメータ演算部と
を備え、
前記パラメータ演算部は、前記重心位置推定動作の実行中において、前記アーム長と前記回動角検出装置により検出された回動角との複数の測定点に基づき、アーム長と回動角との関係を表す余弦波を推定し、余弦波から求めたアーム長の最大値を、前記重心位置を表す前記回動軸からの距離とし、余弦波から求めた前記アーム長の最大値と対応する回動角を、前記重心位置を表す前記回動軸を中心とした角度とする
ことを特徴とする作業機械。 - 前記重心位置推定動作を前記作業機械のオペレータにガイダンスするガイダンス実行部をさらに備えた
ことを特徴とする請求項1または2に記載の作業機械。 - 前記パラメータ演算部は、さらに前記アクチュエータを駆動制御して前記重心位置推定動作を実行する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の作業機械。 - 前記パラメータ演算部により推定された重心位置に基づき前記作業機械のZMPを演算し、前記ZMPと前記作業機械の地表に対する接地点から求めた多角形との比較に基づき、前記作業機械の姿勢の安定度を判定する車体安定性演算部をさらに備えた
ことを特徴とする請求項1または2に記載の作業機械。 - 複数の被駆動部材を互いに回動軸を介して連結し、前記各被駆動部材をアクチュエータの駆動により回動可能として多関節型の作業装置を構成し、前記作業装置を車体に設けてなる作業機械において、
前記各被駆動部材の内の何れか一つを重心位置の推定対象として定め、前記推定対象の被駆動部材を駆動するアクチュエータの負荷を検出する負荷検出装置と、
前記推定対象の被駆動部材の前記回動軸を中心とした回動角を検出する回動角検出装置と、
前記回動軸を中心として前記推定対象の被駆動部材を回動させる重心位置推定動作の実行中において、前記負荷検出装置により検出された負荷に基づき、前記アクチュエータの推力により前記回動軸を中心として発生するモーメントを演算し、前記重心位置推定動作の実行中において、前記モーメント、及び予め判明している前記推定対象の被駆動部材の重量に基づき、前記回動軸から前記推定対象の重心位置までの水平方向の距離をアーム長として演算し、前記重心位置推定動作の実行中において、前記回動角検出装置により検出される回動角、及び前記アーム長に基づき、前記回動軸を中心とした角度及び前記回動軸からの距離として、前記推定対象の被駆動部材の重心位置を推定するパラメータ演算部と
を備え、
前記パラメータ演算部は、前記重心位置推定動作の実行中において、前記アーム長の最大値を、前記重心位置を表す前記回動軸からの距離とし、前記アーム長の最大値が演算されたときに前記回動角検出装置により検出された回動角を、前記重心位置を表す前記回動軸を中心とした角度とし、
前記パラメータ演算部により推定された重心位置に基づき前記作業機械のZMPを演算し、前記ZMPと前記作業機械の地表に対する接地点から求めた多角形との比較に基づき、前記作業機械の姿勢の安定度を判定する車体安定性演算部と、
前記パラメータ演算部により推定された重心位置を記憶するパラメータ記憶部とをさらに備え、
前記車体安定性演算部は、前記作業機械の作業が開始されたときに、前記作業機械の前回の作業時に前記パラメータ記憶部に記憶された重心位置を読み出して前記作業機械のZMPの推定処理を実行する
ことを特徴とする作業機械。 - 複数の被駆動部材を互いに回動軸を介して連結し、前記各被駆動部材をアクチュエータの駆動により回動可能として多関節型の作業装置を構成し、前記作業装置を車体に設けてなる作業機械において、
前記各被駆動部材の内の何れか一つを重心位置の推定対象として定め、前記推定対象の被駆動部材を駆動するアクチュエータの負荷を検出する負荷検出装置と、
前記推定対象の被駆動部材の前記回動軸を中心とした回動角を検出する回動角検出装置と、
前記回動軸を中心として前記推定対象の被駆動部材を回動させる重心位置推定動作の実行中において、前記負荷検出装置により検出された負荷に基づき、前記アクチュエータの推力により前記回動軸を中心として発生するモーメントを演算し、前記重心位置推定動作の実行中において、前記モーメント、及び予め判明している前記推定対象の被駆動部材の重量に基づき、前記回動軸から前記推定対象の重心位置までの水平方向の距離をアーム長として演算し、前記重心位置推定動作の実行中において、前記回動角検出装置により検出される回動角、及び前記アーム長に基づき、前記回動軸を中心とした角度及び前記回動軸からの距離として、前記推定対象の被駆動部材の重心位置を推定するパラメータ演算部と
を備え、
前記パラメータ演算部は、前記重心位置推定動作の実行中において、前記アーム長の最大値を、前記重心位置を表す前記回動軸からの距離とし、前記アーム長の最大値が演算されたときに前記回動角検出装置により検出された回動角を、前記重心位置を表す前記回動軸を中心とした角度とし、
前記パラメータ演算部により推定された重心位置に基づき前記作業機械のZMPを演算し、前記ZMPと前記作業機械の地表に対する接地点から求めた多角形との比較に基づき、前記作業機械の姿勢の安定度を判定する車体安定性演算部をさらに備え、
前記車体安定性演算部は、さらに前記作業機械の姿勢が不安定になっていると判定されたときに、前記作業機械のアクチュエータを安定方向に駆動制御する
ことを特徴とする作業機械。
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