JP7193278B2 - 積層体 - Google Patents

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Description

本発明は、熱可塑性樹脂とリン含有化合物と無機フィラーとを含む積層体に関する。
熱可塑性樹脂は、耐久性、軽量性、及び成形加工性等に優れる。このため、熱可塑性樹脂は、建築分野、家電分野、及び輸送分野等の様々な分野で用いられている。
熱可塑性樹脂の代表的な用途としては、鉄道車両、航空機、船舶、及び自動車等の輸送機が挙げられる。これらの用途においては、一般的に、難燃性及び耐衝撃性が求められる。熱可塑性樹脂は、一般的に燃えやすく、また、衝撃に弱いため、熱可塑性樹脂の難燃性及び耐衝撃性を良好にするための検討が広く行われている。
例えば、下記の特許文献1には、(a)ポリエーテルイミド樹脂と、(b)芳香族ポリカーボネート樹脂と、(c)官能化ポリシロキサン重合体とを含む熱可塑性樹脂組成物が開示されている。
下記の特許文献2には、芳香族ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位を含むポリカーボネート樹脂(A)と、含フッ素有機スルホン酸アルカリ金属塩(B)と、アリール基含有ポリシラン(C)0.1~5質量部とを含むポリカーボネート樹脂組成物が開示されている。この組成物では、ポリカーボネート樹脂(A)100質量部に対して、含フッ素有機スルホン酸アルカリ金属塩(B)の含有量は0.01~1質量部であり、アリール基含有ポリシラン(C)の含有量は0.1~5質量部である。
特開平11-256035号公報 特開2016-117811号公報
特許文献1、2に記載の組成物により得られる成形体では、難燃性をある程度良好にすることができる。しかしながら、特許文献1、2に記載の組成物により得られる成形体では、耐衝撃性が不十分なことがある。
従来の成形体では、難燃性と耐衝撃性との双方を高めることは困難である。
本発明の目的は、難燃性に優れ、かつ耐衝撃性に優れる積層体を提供することである。
本発明の広い局面によれば、熱可塑性樹脂と、リン含有化合物と、無機フィラーとを含む第1の層と、熱可塑性樹脂と、リン含有化合物と、無機フィラーとを含む第2の層とを備え、前記第1の層の第1の表面に、前記第2の層が積層されており、前記第1の層中の前記熱可塑性樹脂が、芳香族ポリカーボネート樹脂を含み、前記第2の層中の前記熱可塑性樹脂が、芳香族ポリカーボネート樹脂を含み、ISO5660-1に準拠して測定される発熱速度を用いて、EN45545-2に準拠して平均最大発熱速度を算出したときに、該平均最大発熱速度が、90kW/m以下であり、前記第1の層を厚み1.5mmにした試験用第1の層と、前記第2の層を厚み1.5mmにした試験用第2の層とが積層された厚み3mmの板状体を得たときに、前記板状体のASTM D5420に準拠して測定される衝撃エネルギーが、200in-lb以上である、積層体が提供される。
本発明に係る積層体のある特定の局面では、前記第1の層の厚みの、積層体の厚みに対する比が、0.15以上0.85以下である。
本発明に係る積層体のある特定の局面では、前記第1の層中の前記熱可塑性樹脂が、ポリエーテルイミド樹脂、ポリサルホン樹脂、又はポリアリレート樹脂である第2の熱可塑性樹脂成分を含む。
本発明に係る積層体のある特定の局面では、前記第1の層中の前記熱可塑性樹脂100重量%中、前記第1の層中の前記第2の熱可塑性樹脂成分の含有量が、80重量%以下である。
本発明に係る積層体のある特定の局面では、前記第1の層中の前記熱可塑性樹脂100重量部に対して、前記第1の層中の前記リン含有化合物の含有量が、6重量部以上25重量部以下である。
本発明に係る積層体のある特定の局面では、前記第1の層中の前記無機フィラーが、タルク、マイカ、又はモンモリロナイトである。
本発明に係る積層体のある特定の局面では、前記第1の層中の前記熱可塑性樹脂100重量部に対して、前記第1の層中の前記無機フィラーの含有量が、10重量部以上30重量部以下である。
本発明に係る積層体のある特定の局面では、前記第2の層中の前記熱可塑性樹脂100重量部に対して、前記第2の層中の前記リン含有化合物の含有量が、6重量部以上25重量部以下である。
本発明に係る積層体のある特定の局面では、前記第2の層中の前記無機フィラーが、タルク、マイカ、又はモンモリロナイトである。
本発明に係る積層体のある特定の局面では、前記第2の層中の前記熱可塑性樹脂100重量部に対して、前記第2の層中の前記無機フィラーの含有量が、10重量部以上30重量部以下である。
本発明に係る積層体のある特定の局面では、前記積層体は、輸送機の内装材である。
本発明に係る積層体のある特定の局面では、前記積層体は、押出シート成形品である。
本発明に係る積層体は、熱可塑性樹脂と、リン含有化合物と、無機フィラーとを含む第1の層と、熱可塑性樹脂と、リン含有化合物と、無機フィラーとを含む第2の層とを備え、上記第1の層の第1の表面に、上記第2の層が積層されている。本発明に係る積層体では、上記第1の層中の熱可塑性樹脂が、芳香族ポリカーボネート樹脂を含み、上記第2の層中の熱可塑性樹脂が、芳香族ポリカーボネート樹脂を含む。本発明に係る積層体では、ISO5660-1に準拠して測定される発熱速度を用いて、EN45545-2に準拠して平均最大発熱速度を算出したときに、該平均最大発熱速度が、90kW/m以下である。本発明に係る積層体では、上記第1の層を厚み1.5mmにした試験用第1の層と、上記第2の層を厚み1.5mmにした試験用第2の層とが積層された厚み3mmの板状体を得たときに、上記板状体のASTM D5420に準拠して測定される衝撃エネルギーが、200in-lb以上である。本発明に係る積層体では、上記の構成が備えられているので、難燃性に優れ、かつ耐衝撃性に優れる。
図1は、本発明の一実施形態に係る積層体を模式的に示す断面図である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に係る積層体は、熱可塑性樹脂と、リン含有化合物と、無機フィラーとを含む第1の層と、熱可塑性樹脂と、リン含有化合物と、無機フィラーとを含む第2の層とを備え、上記第1の層の第1の表面に、上記第2の層が積層されている。
本発明に係る積層体では、上記第1の層中の熱可塑性樹脂が、芳香族ポリカーボネート樹脂を含み、上記第2の層中の熱可塑性樹脂が、芳香族ポリカーボネート樹脂を含む。
本発明に係る積層体では、ISO5660-1に準拠して測定される発熱速度を用いて、EN45545-2に準拠して平均最大発熱速度を算出したときに、該平均最大発熱速度が、90kW/m以下である。
本発明に係る積層体では、上記第1の層を厚み1.5mmにした試験用第1の層と、上記第2の層を厚み1.5mmにした試験用第2の層とが積層された厚み3mmの板状体を得たときに、上記板状体のASTM D5420に準拠して測定される衝撃エネルギーが、200in-lb以上である。
本発明に係る積層体では、上記の構成が備えられているので、難燃性に優れ、かつ耐衝撃性に優れる。
樹脂を含む成形体では、該成形体の難燃性を高めようとすると、耐衝撃性が低下することがある。また、樹脂を含む成形体では、該成形体の耐衝撃性を高めようとすると、難燃性が低下することがある。したがって、樹脂を含む成形体において、難燃性と耐衝撃性との双方を良好にすることは困難である。
本発明に係る積層体では、上記の構成が備えられているので、難燃性と耐衝撃性との双方を良好にすることができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る積層体を模式的に示す断面図である。
図1に示す積層体11は、第1の層1と、第2の層2とを備える。
第1の層1は、第1の表面1aと第2の表面1bとを有する。第1の表面1aと第2の表面1bとは、互いに対向している。
第1の層1の第1の表面1a側に、第2の層2が配置されている。第2の層2は、第1の層1の第1の表面1a上に直接積層されている。
本発明に係る積層体は、ISO5660-1に準拠して測定される発熱速度から、EN45545-2に準拠して求められる平均最大発熱速度が、90kW/m以下である。上記平均最大発熱速度が、90kW/mを超えると、積層体の難燃性が劣ることがある。
積層体の難燃性をより一層良好にする観点からは、上記積層体の上記平均最大発熱速度は、好ましくは85kW/m以下、より好ましくは80kW/m以下、更に好ましくは80kW/m未満である。難燃性をより一層良好にするために、上記積層体の上記平均最大発熱速度は低いほどよい。
上記発熱速度は、ISO5660-1に準拠して測定される。上記発熱速度は、具体的には、以下のように測定される。
上記第1の層を縦100mm×横100mm×厚み1.5mmにした第1の発熱速度測定用サンプルと、上記第2の層を縦100mm×横100mm×厚み1.5mmにした第2の発熱速度測定用サンプルとが積層された、縦100mm×横100mm×厚み3mmの発熱速度測定用サンプルを得る。得られた発熱測定用サンプルについて、コーンカロリーメータ試験装置を用いて、ヒーター輻射熱50kW/mの条件で測定を行い、発熱速度を測定する。
上記平均最大発熱速度は、ISO5660-1に準拠して測定される発熱速度を用いて、EN45545-2に準拠して算出される値である。上記平均最大発熱速度は、具体的には、以下のように求められる。
ISO5660-1に準拠して測定される発熱速度(q)と、発熱速度を測定する際の測定時間(T)とから、下記式により平均発熱速度を求める。
Figure 0007193278000001
nは、2秒毎の測定プロット数を意味する。nは、3以上の整数であることが好ましい。
上記式によって求められた平均発熱速度の最大値が、平均最大発熱速度である。
本発明に係る積層体では、上記第1の層を厚み1.5mmにした試験用第1の層と、上記第2の層を厚み1.5mmにした試験用第2の層とが積層された厚み3mmの板状体を得たときに、上記板状体のASTM D5420に準拠して測定される衝撃エネルギーが、200in-lb以上である。上記衝撃エネルギーが200in-lb未満であると、積層体の耐衝撃性が劣ることがある。
積層体の耐衝撃性を良好にする観点からは、上記板状体の上記衝撃エネルギーは、好ましくは250in-lb以上である。上記衝撃エネルギーは高いほどよい。
上記衝撃エネルギーは、ASTM D5420に準拠して測定される。上記衝撃エネルギーは、ASTM D5420のGE法に準拠して測定される。上記衝撃エネルギーは、具体的には、以下のように測定される。
衝撃試験機を用いて、上記板状体に衝撃を与える。上記板状体に衝撃を与える物体は、ピン先端形状GE型の物体であることが好ましい。また、上記板状体は、縦40mm以上、横40mm以上であることが好ましい。従って、上記板状体は、縦40mm以上×横40mm以上×厚み3mmであることが好ましい。上記衝撃エネルギーは、上記板状体に衝撃を与えた際に、上記板状体に亀裂が発生しない衝撃エネルギー(最大衝撃エネルギー)である。
本発明に係る積層体では、第1の層の厚みは1.5mmでなくてもよく、第2の層の厚みは1.5mmでなくてもよく、積層体の厚みは3mmでなくてもよい。また、本発明に係る積層体の縦、横の大きさは特に限定されない。上記発熱測定用サンプルは、発熱速度及び平均最大発熱速度を求めるために作製される。上記積層体の材料を用いて、3mmの厚みの発熱測定用サンプルを作製してもよい。上記積層体の厚みが3mmを超える場合に、積層体の第1の表面又は該第1の表面とは反対側の第2の表面とを切削等して、3mmの厚みの発熱測定用サンプルを作製してもよい。上記板状体は、衝撃エネルギーを測定するために作製される。上記積層体の材料を用いて、3mmの厚みの板状体を作製してもよい。上記積層体の厚みが3mmを超える場合に、積層体の第1の表面又は該第1の表面とは反対側の第2の表面とを切削等して、3mmの厚みの板状体を作製してもよい。
本発明に係る積層体では、第1の層と第2の層との組成が異なることが好ましい。本発明に係る積層体では、第1の層が第2の層と比べて難燃性に優れることが好ましく、第2の層が第1の層と比べて耐衝撃性に優れることが好ましい。すなわち、本発明に係る積層体では、第1の層が第2の層と比べて低い平均最大発熱速度を示すことが好ましく、第2の層が第1の層と比べて高い衝撃エネルギーを示すことが好ましい。この場合、積層体の難燃性及び耐衝撃性をより一層良好にできる。
上記積層体の厚みは、好ましくは1mm以上、より好ましくは1.5mm以上、好ましくは7mm以下、より好ましくは6mm以下である。上記積層体の厚みが上記下限以上であると、難燃性をより一層良好にすることができる。上記積層体の厚みが上記上限以下であると、耐衝撃性をより一層良好にすることができる。
上記第1の層の厚みの、上記積層体の厚みに対する比(第1の層の厚み/積層体の厚み)は、好ましくは0.15以上、より好ましくは0.20以上、更に好ましくは0.25以上、好ましくは0.85以下、より好ましくは0.80以下、更に好ましくは0.75以下である。上記比(第1の層の厚み/積層体の厚み)が上記下限以上であると、難燃性をより一層良好にすることができる。上記比(第1の層の厚み/積層体の厚み)が上記上限以下であると、耐衝撃性をより一層良好にすることができる。
上記第2の層の厚みの、上記積層体の厚みに対する比(第2の層の厚み/積層体の厚み)は、好ましくは0.75以上、より好ましくは0.80以上、更に好ましくは0.85以上、好ましくは0.25以下、より好ましくは0.20以下、更に好ましくは0.15以下である。上記比(第2の層の厚み/積層体の厚み)が上記下限以上であると、耐衝撃性をより一層良好にすることができる。上記比(第2の層の厚み/積層体の厚み)が上記上限以下であると、難燃性をより一層良好にすることができる。
本発明に係る積層体では、第1の層及び第2の層とは異なる層が配置されていてもよい。
第1の層及び第2の層とは異なる層としては、特に限定されず、熱可塑性樹脂層、繊維強化樹脂層、ガスバリア層、金属層、及び接着剤層等が挙げられ、これらの層を目的とする機能に応じて適宜選定して組み合わせることができる。
以下、本発明に係る積層体に含まれる成分の詳細などを説明する。
[熱可塑性樹脂]
本発明に係る積層体では、第1の層が熱可塑性樹脂を含む。本発明に係る積層体では、第2の層が熱可塑性樹脂を含む。上記第1の層及び上記第2の層に含まれる熱可塑性樹脂は1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されていてもよい。
本発明に係る積層体では、上記第1の層に含まれる熱可塑性樹脂と、上記第2の層に含まれる熱可塑性樹脂とは、同一であってもよく、異なっていてもよい。
本発明に係る積層体では、上記第1の層に含まれる熱可塑性樹脂が、芳香族ポリカーボネート樹脂を含む。本発明に係る積層体では、上記第2の層に含まれる熱可塑性樹脂が、芳香族ポリカーボネート樹脂を含む。上記第1の層及び上記第2の層に含まれる芳香族ポリカーボネート樹脂は1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されていてもよい。
積層体の難燃性及び耐衝撃性を良好にする観点からは、上記第1の層は1種又は2種以上の芳香族ポリカーボネート樹脂を含むことが好ましく、上記第2の層は1種の芳香族ポリカーボネート樹脂を含むことが好ましい。
上記芳香族ポリカーボネート樹脂は、下記式(1)で表される構造単位を有する芳香族ポリカーボネート樹脂であることが好ましい。
Figure 0007193278000002
上記式(1)中、R1及びR2はそれぞれ、水素原子、炭素数1以上20以下のアルキル基、炭素数1以上20以下のアルキル基に置換基が結合した基、又はアリール基を表す。上記式(1)中、R3及びR4はそれぞれ、水素原子、又はアルキル基を表す。
上記式(1)中のR3又はR4がアルキル基である場合に、該アルキル基の炭素数は、好ましくは1以上、好ましくは6以下、より好ましくは3以下、更に好ましくは2以下である。好ましいアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、tert-ブチル基、ペンチル基、及びヘプチル基等が挙げられる。
芳香族ポリカーボネート樹脂を得る際に、上記式(1)で表される構造単位を導入するための化合物としては、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールA)、2,2-ビス(4-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)プロパン、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)ペンタン、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-4-メチルペンタン、2,2-ビス(4-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)プロパン(ビスフェノールC)、2,2-ビス(4-ヒドロキシ-3-(1-メチルエチル)フェニル)プロパン、2,2-ビス(4-ヒドロキシ-3-tert-ブチルフェニル)プロパン、2,2-ビス(4-ヒドロキシ-3-(1-メチルプロピル)フェニル)プロパン、2,2-ビス(4-ヒドロキシ-3-シクロヘキシルフェニル)プロパン、2,2-ビス(4-ヒドロキシ-3-フェニルフェニル)プロパン、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)デカン、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン(ビスフェノールZ)、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-1-フェニルエタン、ビス(4-ヒドロキシフェニル)フェニルメタン、1,1-ビス(4-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)シクロヘキサン、1,1-ビス(4-ヒドロキシ-3,5-ジメチルフェニル)シクロヘキサン、1,1-ビス(4-ヒドロキシ-3-(1-メチルエチル)フェニル)シクロヘキサン、1,1-ビス(4-ヒドロキシ-3-tert-ブチルフェニル)シクロヘキサン、1,1-ビス(4-ヒドロキシ-3-(1-メチルプロピル)フェニル)シクロヘキサン、1,1-ビス(4-ヒドロキシ-3-シクロヘキシルフェニル)シクロヘキサン、1,1-ビス(4-ヒドロキシ-3-フェニルフェニル)シクロヘキサン、1,1-ビス(4-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)-1-フェニルエタン、1,1-ビス(4-ヒドロキシ-3、5-ジメチルフェニル)-1-フェニルエタン、1,1-ビス(4-ヒドロキシ-3-(1-メチルエチル)フェニル)-1-フェニルエタン、1,1-ビス(4-ヒドロキシ-3-tert-ブチルフェニル)-1-フェニルエタン、1,1-ビス(4-ヒドロキシ-3-(1-メチルプロピル)フェニル)-1-フェニルエタン、1,1-ビス(4-ヒドロキシ-3-シクロヘキシルフェニル)-1-フェニルエタン、1,1-ビス(4-ヒドロキシ-3-フェニルフェニル)-1-フェニルエタン、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)シクロペンタン、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)シクロオクタン、4,4’-(1,3-フェニレンジイソプロピリデン)ビスフェノール、4,4’-(1,4-フェニレンジイソプロピリデン)ビスフェノール、9,9-ビス(4-ヒドロキシフェニル)フルオレン、9,9-ビス(4-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)フルオレン、4,4’-ジヒドロキシベンゾフェノン、4,4’-ジヒドロキシフェニルエーテル、4,4’-ジヒドロキシビフェニル、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-3,3-5-トリメチルシクロヘキサン、及び1,1-ビス(4-ヒドロキシ-6-メチル-3-tert-ブチルフェニル)ブタン等が挙げられる。
積層体の難燃性及び耐衝撃性を良好にする観点からは、上記第1の層に含まれる芳香族ポリカーボネート樹脂を得る際に、上記式(1)で表される構造単位を導入するための化合物は、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールA)、2,2-ビス(4-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)プロパン(ビスフェノールC)、又は1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン(ビスフェノールZ)であることが好ましく、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールA)、又は2,2-ビス(4-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)プロパン(ビスフェノールC)であることがより好ましい。上記芳香族ポリカーボネート樹脂は、このような好ましい化合物に由来する構造単位を有することが好ましい。
積層体の難燃性及び耐衝撃性を良好にする観点からは、上記第2の層に含まれる芳香族ポリカーボネート樹脂を得る際に、上記式(1)で表される構造単位を導入するための化合物は、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールA)であることが好ましい。上記芳香族ポリカーボネート樹脂は、このような好ましい化合物に由来する構造単位を有することが好ましい。
ビスフェノールA型化合物に由来する構造単位を有する芳香族ポリカーボネート樹脂の市販品としては、三菱ガス化学社製「ユーピロンEシリーズ」等が挙げられる。
ビスフェノールZ型化合物に由来する構造単位を有する芳香族ポリカーボネート樹脂の市販品としては、帝人化成社製「パンライトシリーズ」、及び三菱ガス化学社製「ユーピロンZシリーズ」等が挙げられる。
積層体の難燃性及び耐衝撃性をより一層良好にする観点からは、上記第1の層100重量%中、上記第1の層中の上記熱可塑性樹脂の含有量は、好ましくは40重量%以上、より好ましくは50重量%以上、好ましくは90重量%以下、より好ましくは80重量%以下である。
積層体の難燃性及び耐衝撃性をより一層良好にする観点からは、上記第2の層100重量%中、上記第2の層中の上記熱可塑性樹脂の含有量は、好ましくは40重量%以上、より好ましくは50重量%以上、好ましくは90重量%以下、より好ましくは80重量%以下である。
積層体の難燃性及び耐衝撃性をより一層良好にする観点からは、上記第1の層中の熱可塑性樹脂100重量%中、上記第1の層中の上記芳香族ポリカーボネート樹脂の含有量は、好ましくは20重量%以上、より好ましくは40重量%以上、更に好ましくは50重量%以上、好ましくは90重量%以下、より好ましくは80重量%以下である。上記第1の層中の熱可塑性樹脂100重量%中、上記第1の層中の上記芳香族ポリカーボネート樹脂の含有量は100重量%(全量)であってもよい。
積層体の難燃性及び耐衝撃性をより一層良好にする観点からは、上記第2の層中の熱可塑性樹脂100重量%中、上記第2の層中の上記芳香族ポリカーボネート樹脂の含有量は、好ましくは40重量%以上、より好ましくは50重量%以上、好ましくは90重量%以下、より好ましくは80重量%以下である。上記第2の層中の熱可塑性樹脂100重量%中、上記第2の層中の上記芳香族ポリカーボネート樹脂の含有量は100重量%(全量)であってもよい。
上記芳香族ポリカーボネート樹脂の粘度平均分子量(Mv)は、好ましくは10000以上、より好ましくは15000以上、好ましくは50000以下、より好ましくは40000以下である。上記粘度平均分子量が上記下限以上及び上記上限以下であると、積層体の難燃性及び耐衝撃性をより一層良好にすることができる。
上記粘度平均分子量(Mv)は、下記式により算出することができる。
η=KMv
上記式中のηは、毛細管粘度計を用いて、芳香族ポリカーボネート樹脂の希釈溶液の流下時間を測定して求められる粘度ηを表す。上記式中のK、aは、芳香族ポリカーボネート樹脂の希釈溶液を調製する際に用いた溶媒の種類、及び温度によって定まる定数を表す。
上記芳香族ポリカーボネート樹脂は、分岐構造を有していてもよく、分岐構造を有していなくてもよい。
上記芳香族ポリカーボネート樹脂は、従来公知の方法で作製することができる。上記芳香族ポリカーボネート樹脂の作製方法としては、溶融重合法、及び相界面法等が挙げられる。
上記溶融重合法により、芳香族ポリカーボネート樹脂を作製する方法としては、ジフェノール化合物とジフェニルカーボネート化合物とを、溶融状態下でエステル交換反応を利用して反応させる方法が挙げられる。この方法では、例えば、ジフェノール化合物とジフェニルカーボネート化合物とを、撹拌機及び留出濃縮装置付きの反応器に入れ、該反応器を窒素ガス雰囲気下で所定の温度まで昇温することで、溶融状態とすることができる。なお、上記溶融重合法により、芳香族ポリカーボネート樹脂を作製する方法において、分岐剤、及び連鎖停止剤等を用いてもよい。
上記相界面法により、芳香族ポリカーボネート樹脂を作製する方法としては、ジフェノール化合物と、炭酸ハロゲン化物又は芳香族ジカルボン酸二ハロゲン化物と、必要に応じて分岐剤と、必要に応じて連鎖停止剤とを反応させる方法が挙げられる。この方法では、炭酸ハロゲン化物を用いてもよく、芳香族ジカルボン酸二ハロゲン化物を用いてもよく、炭酸ハロゲン化物と芳香族ジカルボン酸二ハロゲン化物とを用いてもよい。
上記ジフェノール化合物は、特に限定されない。上記ジフェノール化合物として、従来公知のジフェノール化合物を用いることができる。上記ジフェノール化合物は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されていてもよい。
上記ジフェニルカーボネート化合物は、特に限定されない。上記ジフェニルカーボネート化合物として、従来公知のジフェニルカーボネート化合物を用いることができる。上記ジフェニルカーボネート化合物は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されていてもよい。
上記炭酸ハロゲン化物は、特に限定されない。上記炭酸ハロゲン化物として、従来公知の炭酸ハロゲン化物を用いることができる。上記炭酸ハロゲン化物は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されていてもよい。
上記炭酸ハロゲン化物は、ホスゲンであることが好ましい。
上記芳香族ジカルボン酸二ハロゲン化物は、特に限定されない。上記芳香族ジカルボン酸二ハロゲン化物として、従来公知の芳香族ジカルボン酸二ハロゲン化物を用いることができる。上記芳香族ジカルボン酸二ハロゲン化物は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されていてもよい。
上記芳香族ジカルボン酸二ハロゲン化物は、ベンゼンジカルボン酸二ハロゲン化物であることが好ましい。
上記分岐剤は、特に限定されない。上記分岐剤として、従来公知の分岐剤を用いることができる。上記分岐剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されていてもよい。
上記分岐剤は、三官能性フェノール化合物、又は四官能性フェノール化合物であることが好ましく、トリフェノール、テトラフェノール、又は反応性が小さい少なくとも3個の官能基を有するフェノール化合物であることがより好ましく、1,1,1-トリス-(p-ヒドロキシフェニル)エタンであることが更に好ましい。これらの好ましい分岐剤を用いることにより、分岐構造を有する芳香族ポリカーボネート樹脂を良好に得ることができる。
上記分岐剤は、アミン官能基を有するフェノール化合物であってもよい。上記分岐剤がアミン官能基を有するフェノール化合物である場合、該アミン官能基が活性官能基として作用し、アミド結合を通じて、芳香族ポリカーボネート樹脂の分岐が生じる。
上記連鎖停止剤は、特に限定されない。上記連鎖停止剤として、従来公知の連鎖停止剤を用いることができる。上記連鎖停止剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されていてもよい。
芳香族ポリカーボネート樹脂を良好に得る観点からは、上記連鎖停止剤は、フェノール;p-クロロフェノール;p-tert-ブチルフェノール;2,4,6-トリブロモフェノール;DE-A 2 842 005に記載の4-(1,3-テトラメチルブチル)-フェノール、及びアルキル置換基中に8以上20以下の炭素原子を有するモノアルキルフェノール等の長鎖アルキルフェノール;又は3,5-ジ-tert-ブチルフェノール、p-イソオクチルフェノール、p-tert-オクチルフェノール、p-ドデシルフェノール、2-(3,5-ジメチルヘプチル)-フェノール、及び4-(3,5-ジメチルヘプチル)-フェノール等のアルキルフェノール等であることが好ましい。
芳香族ポリカーボネート樹脂を良好に得る観点からは、上記ジフェノール化合物100molに対して、上記連鎖停止剤の含有量は、好ましくは0.5mol以上、好ましくは10mol以下である。
積層体の難燃性及び耐衝撃性をより一層良好にする観点からは、上記第1の層中の熱可塑性樹脂は、ポリエーテルイミド樹脂、ポリサルホン樹脂、又はポリアリレート樹脂である第2の熱可塑性樹脂成分を含むことが好ましい。すなわち、上記第1の層中の熱可塑性樹脂は、芳香族ポリカーボネート樹脂と、第2の熱可塑性樹脂成分とを含むことが好ましい。上記第1の層中の熱可塑性樹脂は、上記第2の熱可塑性樹脂成分として、ポリエーテルイミド樹脂、ポリサルホン樹脂、及びポリアリレート樹脂のうちの1種のみを含んでいてもよく、2種以上を含んでいてもよい。
上記ポリエーテルイミド樹脂は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されていてもよい。
上記ポリエーテルイミド樹脂は、下記式(2)で表される構造単位を有するポリエーテルイミド樹脂であることが好ましい。
ポリエーテルイミド樹脂に含まれる下記式(2)で表される構造単位の数は、好ましくは2以上、より好ましくは10以上、好ましくは1000以下、より好ましくは500以下である。
Figure 0007193278000003
上記式(2)中、R1は、酸素原子、又は2つの芳香族環の3,3’、3,4’、4,3’又は4,4’の位置にて両端が結合している-O-R3-O-基を表す。上記式(2)中、R2は、置換基を有してもよい基を表す。
上記式(2)中、R2としては、炭素原子数が6以上20以下の芳香族炭化水素基、又は該芳香族炭化水素化合物のハロゲン化誘導体構造を有する基;炭素原子数が2以上20以下の直鎖構造又は分岐構造を有するアルキレン基;炭素原子数が3以上20以下の環状構造を有するアルキレン基等が挙げられる。
上記式(2)中、R1が、2つの芳香族環の3,3’、3,4’、4,3’又は4,4’の位置にて両端が結合している-O-R3-O-基を表す場合に、上記R3は、下記式(31)~(39)で表される構造を有することが好ましい。
Figure 0007193278000004
Figure 0007193278000005
Figure 0007193278000006
Figure 0007193278000007
Figure 0007193278000008
上記式(35)中、Xは、酸素原子、エステル基、カルボニル基、又は炭素数1以上8以下のアルキレン基を表す。上記炭素数1以上8以下のアルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基、ヘキシレン基、ヘプチレン基、及びオクチレン基等が挙げられる。
Figure 0007193278000009
Figure 0007193278000010
Figure 0007193278000011
Figure 0007193278000012
上記ポリエーテルイミド樹脂の市販品としては、SABIC イノベーティブプラスチックスジャパン社製「Ultem 1000-1000」(ガラス転移温度(Tg)211℃)、「Ultem 1010-1000」(ガラス転移温度(Tg)223℃)、及び「Ultem CRS5001-1000」(ガラス転移温度(Tg)235℃)等が挙げられる。
上記ポリサルホン樹脂としては、ポリフェニルサルホン樹脂、及びポリエーテルスルホン樹脂等が挙げられる。
上記ポリサルホン樹脂は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されていてもよい。
上記ポリサルホン樹脂は、ポリフェニルサルホン樹脂であることが好ましい。
上記ポリフェニルサルホン樹脂の市販品としては、ソルベイスペシャルティポリマーズ社製「レーデルRポリフェニレンサルホン」、及びBASF社製「ウルトラゾーンP」等が挙げられる。
上記ポリアリレート樹脂としては、ビスフェノールA/テレフタル酸型ポリアリレート、ビスフェノールS/テレフタル酸型ポリアリレート、ビフェニル/テレフタル酸型ポリアリレート、ビスフェノールA/ナフタレンジカルボン酸型ポリアリレート、及びこれらの共重合体等が挙げられる。
上記ポリアリレート樹脂は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されていてもよい。
上記ポリアリレート樹脂の市販品としては、ユニチカ社製「Uポリマー」、UCC社製「アーデル」、ソルベー社製「アリレフ」、バイエル社製「APE」、フッカー社製「デュレル」、鐘淵化学社製「NAP樹脂」、デュポン社製「アリロン」、及び住友化学社製「エコノール」等が挙げられる。
上記ポリエーテルイミド樹脂及び上記ポリサルホン樹脂は、該樹脂を含む樹脂層に難燃性を良好に付与することができる樹脂である。上記ポリエーテルイミド樹脂又は上記ポリサルホン樹脂を含む樹脂層では、該樹脂層が燃えた場合でも、該樹脂層の表面に良好にチャーが形成され、酸素の供給量を抑えることができる。しかしながら、上記ポリエーテルイミド樹脂又は上記ポリサルホン樹脂を含む樹脂層は、耐衝撃性が劣ることがある。本発明に係る積層体では、上記の構成が備えられているので、上記ポリエーテルイミド樹脂及び上記ポリサルホン樹脂が含まれていても、積層体の難燃性及び耐衝撃性を良好にすることができる。
積層体の難燃性及び耐衝撃性をより一層良好にする観点からは、上記第1の層中の熱可塑性樹脂100重量%中、上記第1の層中の上記第2の熱可塑性樹脂成分の含有量は、好ましくは10重量%以上、より好ましくは20重量%以上、好ましくは80重量%以下、より好ましくは60重量%以下、更に好ましくは50重量%以下である。
上記第2の層中の熱可塑性樹脂は、上記第2の熱可塑性樹脂成分を含んでいてもよい。積層体の難燃性をより一層良好にする観点からは、上記第2の層中の熱可塑性樹脂は、上記第2の熱可塑性樹脂成分を含むことが好ましい。積層体の耐衝撃性を更に一層良好にする観点からは、上記第2の層中の熱可塑性樹脂は、上記第2の熱可塑性樹脂成分を含まないことが好ましい。
上記第1の層及び上記第2の層が上記第2の熱可塑性樹脂成分を含む場合には、上記第2の層における熱可塑性樹脂100重量%中の上記第2の熱可塑性樹脂成分の含有量は、上記第1の層における熱可塑性樹脂100重量%中の上記第2の熱可塑性樹脂成分の含有量よりも少ないことが好ましい。上記第1の層中の上記第2の熱可塑性樹脂成分の含有量と上記第2の層中の上記第2の熱可塑性樹脂成分の含有量との関係が上記を満足すると、積層体の耐衝撃性をより一層良好にすることができる。
上記第1の層及び上記第2の層は、本発明の効果を阻害しない限り、上記芳香族ポリカーボネート樹脂、及び上記第2の熱可塑性樹脂成分の双方と異なる熱可塑性樹脂を含んでもよい。
[リン含有化合物]
本発明に係る積層体では、第1の層がリン含有化合物を含む。本発明に係る積層体では、第2の層がリン含有化合物を含む。
本発明に係る積層体では、上記第1の層及び上記第2の層がリン含有化合物を含むので、積層体の難燃性を良好にすることができる。上記第1の層及び上記第2の層がリン含有化合物を含まない場合、得られる積層体の難燃性が劣ることがある。
上記第1の層及び上記第2の層に含まれるリン含有化合物は1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されていてもよい。
本発明に係る積層体では、上記第1の層に含まれるリン含有化合物と、上記第2の層に含まれるリン含有化合物とは、同一であってもよく、異なっていてもよい。
上記リン含有化合物は、ハロゲン原子を有するリン含有化合物であってもよく、ハロゲン原子を有さないリン含有化合物であってもよく、ハロゲン原子を有さないリン含有化合物とハロゲン原子を有するリン含有化合物との混合物であってもよい。
上記リン含有化合物は、リン原子を含む化合物であればよく、レゾルシノール、ヒドロキノン、ビスフェノールA、及びジフェニルフェノール等から誘導される化合物でもよい。
上記リン含有化合物としては、リン酸モノマー、リン酸オリゴマー、ホスホン酸エステル、ホスホネートアミン、ホスファゼン、及びリン酸エステル等が挙げられる。
上記リン酸エステルとしては、トリブチルホスフェート、トリフェニルホスフェート、トリクレシルホスフェート、ジフェニルクレシルホスフェート、ジフェニルオクチルホスフェート、ジフェニル-2-エチルクレシルホスフェート、トリ-(イソプロピルフェニル)ホスフェート、レソルシノール架橋ジホスフェート、及びビスフェノールA架橋ジホスフェート等が挙げられる。上記リン酸エステルは、ビスフェノールAから誘導されるオリゴマーリン酸エステルであることが好ましい。
上記第1の層中の熱可塑性樹脂100重量部に対して、上記第1の層中のリン含有化合物の含有量は、好ましくは6重量部以上、より好ましくは7重量部以上、好ましくは25重量部以下、より好ましくは20重量部以下である。上記第1の層中のリン含有化合物の含有量が上記下限以上であると、積層体の難燃性をより一層良好にすることができる。上記第1の層中のリン含有化合物の含有量が上記上限以下であると、積層体の耐衝撃性をより一層良好にすることができる。
上記第2の層中の熱可塑性樹脂100重量部に対して、上記第2の層中のリン含有化合物の含有量は、好ましくは6重量部以上、より好ましくは7重量部以上、好ましくは25重量部以下、より好ましくは20重量部以下である。上記第2の層中のリン含有化合物の含有量が上記下限以上であると、積層体の難燃性をより一層良好にすることができる。上記第2の層中のリン含有化合物の含有量が上記上限以下であると、積層体の耐衝撃性をより一層良好にすることができる。
[無機フィラー]
本発明に係る積層体では、第1の層が無機フィラーを含む。本発明に係る積層体では、第2の層が無機フィラーを含む。
本発明に係る積層体では、上記第1の層及び上記第2の層が無機フィラーを含むので、積層体の難燃性及び耐衝撃性を良好にすることができる。上記第1の層及び上記第2の層が無機フィラーを含まない場合、得られる積層体の難燃性及び耐衝撃性が劣ることがある。
上記第1の層及び上記第2の層に含まれる無機フィラーは、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されていてもよい。
本発明に係る積層体では、上記第1の層に含まれる無機フィラーと、上記第2の層に含まれる無機フィラーとは、同一であってもよく、異なっていてもよい。
上記無機フィラーとしては、タルク、マイカ、モンモリロナイト、シリカ、珪藻土、アルミナ、酸化チタン、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化鉄、酸化錫、酸化アンチモン、フェライト類、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、塩基性炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸亜鉛、炭酸バリウム、ドーソナイト、ハイドロタルサイト、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、石膏繊維、ケイ酸カルシウム等のカリウム塩、粘度鉱物、ガラス繊維、ガラスビーズ、シリカ系バルン、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ケイ素、カーボンブラック、グラファイト、炭素繊維、炭素バルン、木炭粉末、金属粉、チタン酸カリウム、硫酸マグネシウム、チタン酸ジルコン酸鉛、アルミニウムボレート、硫化モリブデン、炭化ケイ素、ステンレス繊維、ホウ酸亜鉛、磁性粉、スラグ繊維、フライアッシュ、無機系リン化合物、シリカアルミナ繊維、アルミナ繊維、シリカ繊維、及びジルコニア繊維等が挙げられる。
積層体の難燃性及び耐衝撃性をより一層良好にする観点からは、上記第1の層中の無機フィラーは、タルク、マイカ、又はモンモリロナイトであることが好ましい。積層体の難燃性及び耐衝撃性をより一層良好にする観点からは、上記第2の層中の無機フィラーは、タルク、マイカ、又はモンモリロナイトであることが好ましい。
上記タルクは圧縮タルクであってもよい。上記タルクが圧縮タルクであると、樹脂組成物の加工が容易である。
上記無機フィラーは、シラン化等の表面処理がされていてもよい。上記無機フィラーがシラン化等の表面処理された無機フィラーである場合、上記芳香族ポリカーボネート樹脂との相溶性がより一層良好になる。
積層体の難燃性及び耐衝撃性をより一層良好にする観点からは、上記無機フィラーの体積平均粒子径(D50)は、好ましくは0.5μm以上、より好ましくは1μm以上、好ましくは10μm以下、より好ましくは6μm以下である。上記無機フィラーの体積平均粒子径(D50)が、上記上限以下であると、隣接する無機フィラー間の重心距離が小さく、無機フィラーの粒子数が多い積層体を得ることができる。隣接する無機フィラー間の重心距離が小さく、無機フィラーの粒子数が多い積層体は、難燃性及びガスバリア性により一層優れる。隣接する無機フィラー間の重心距離が小さく、無機フィラーの粒子数が多いと、積層体が燃えたとしても、無機フィラーの間隙に流入する酸素量を抑えることができ、また、燃焼時に発生する可燃性ガスの放出を抑えることができる。また、隣接する無機フィラー間の重心距離が小さく、無機フィラーの粒子数が多い積層体は、優れた耐衝撃性を有しやすい。
上記無機フィラーの体積平均粒子径は、体積基準で測定される平均径であり、50%となるメディアン径(D50)の値である。上記体積平均粒子径(D50)は、レーザー回折・散乱法、画像解析法、コールター法、及び遠心沈降法等により測定可能である。上記無機フィラーの体積平均粒子径(D50)は、レーザー回折・散乱法による測定により求めることが好ましい。
上記第1の層中の熱可塑性樹脂100重量部に対して、上記第1の層中の無機フィラーの含有量は、好ましくは10重量部以上、より好ましくは15重量部以上、好ましくは30重量部以下、より好ましくは25重量部以下である。上記第1の層中の無機フィラーの含有量が上記下限以上であると、積層体の難燃性をより一層良好にすることができる。上記第1の層中の無機フィラーの含有量が上記上限以下であると、積層体の耐衝撃性をより一層良好にすることができる。
上記第2の層中の熱可塑性樹脂100重量部に対して、上記第2の層中の無機フィラーの含有量は、好ましくは10重量部以上、より好ましくは15重量部以上、好ましくは30重量部以下、より好ましくは25重量部以下である。上記第2の層中の無機フィラーの含有量が上記下限以上であると、積層体の難燃性をより一層良好にすることができる。上記第2の層中の無機フィラーの含有量が上記上限以下であると、積層体の耐衝撃性をより一層良好にすることができる。
[他の成分]
上記積層体は、本発明の目的を阻害しない範囲で、他の成分を含んでいてもよい。
上記他の成分は、上記第1の層に含まれていてもよく、上記第2の層に含まれていてもよく、上記第1の層と上記第2の層との双方に含まれていてもよい。上記第1の層に含まれる上記他の成分と、上記第2の層に含まれる上記他の成分とは、同一であってもよく、異なっていてもよい。
上記他の成分としては、耐衝撃性改良剤、ドリップ防止剤、抗酸化剤、熱安定化剤、光安定化剤、UV吸収剤、着色剤、可塑剤、潤滑剤、離型剤、及び補強剤等が挙げられる。上記他の成分は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されていてもよい。
上記第1の層が上記他の成分を含む場合、該他の成分の含有量は特に限定されないが、例えば、上記第1の層中の熱可塑性樹脂100重量部に対して、上記他の成分の含有量は、好ましくは0.01重量部以上、より好ましくは0.1重量部以上、更に好ましくは0.5重量部以上、好ましくは10重量部以下、より好ましくは5重量部以下である。
上記第2の層が上記他の成分を含む場合、該他の成分の含有量は特に限定されないが、例えば、上記第2の層中の熱可塑性樹脂100重量部に対して、上記他の成分の含有量は、好ましくは0.01重量部以上、より好ましくは0.1重量部以上、更に好ましくは0.5重量部以上、好ましくは10重量部以下、より好ましくは5重量部以下である。
上記耐衝撃性改良剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されていてもよい。
上記耐衝撃性改良剤としては、天然ゴム、フッ素エラストマー、エチレン-プロピレンゴム(EPR)、エチレン-ブテンゴム、エチレン-プロピレン-ジエンモノマーゴム(EPDM)、アクリレートゴム、水素化ニトリルゴム(HNBR)、シリコーンエラストマー、シリコーン油、スチレン-ブタジエン-スチレン(SBS)、スチレン-ブタジエンゴム(SBR)、スチレン-エチレン-ブタジエン-スチレン(SEBS)、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン(ABS)、SAN、アクリロニトリル-エチレン-プロピレン-ジエン-スチレン(AES)、スチレン-イソプレン-スチレン(SIS)、メチルメタクリレート-ブタジエン-スチレン(MBS)、及び高ゴムグラフト(HRG)ABS等が挙げられる。
上記耐衝撃性改良剤の種類によっては、積層体の難燃性が劣ったり、積層体が燃焼した場合に、煙濃度及び煙毒性が高くなったりすることがある。積層体の難燃性及び耐衝撃性を良好にし、かつ積層体が燃焼した場合でも、煙濃度及び煙毒性を低く抑える観点からは、上記耐衝撃性改良剤は、シリコーンエラストマーであることが好ましい。
上記ドリップ防止剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されていてもよい。
上記ドリップ防止剤としては、フッ素化ポリマー等が挙げられる。
上記フッ素化ポリマーとしては、フッ素化アルファ-オレフィンモノマーを構造単位とするホモポリマー、及びフッ素化アルファ-オレフィンモノマーを構造単位に含むコポリマー等が挙げられる。上記フッ素化ポリマーは、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記フッ素化アルファ-オレフィンモノマーとは、少なくとも1つのフッ素原子を有する置換基を含むアルファ-オレフィンモノマーである。
上記フッ素化アルファ-オレフィンモノマーとしては、テトラフルオロエチレン(CF=CF)、CHF=CF、フッ化ビニリデン(CH=CF)、CH=CHF、クロロトリフルオロエチレン(CClF=CF)、CCl=CF、CClF=CClF、CHF=CCl、CH=CClF、CCl=CClF、ヘキサフルオロプロピレン(CF=CFCF)、CFCF=CHF、CFCH=CF、CFCH=CH、CFCF=CHF、CHFCH=CHF、及びCFCH=CH等が挙げられる。
上記フッ素化ポリマーとしては、ポリ(テトラフルオロエチレン)ホモポリマー(PTFE)、ポリ(ヘキサフルオロエチレン)、ポリ(テトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロエチレン)、及びポリ(テトラフルオロエチレン-エチレン-プロピレン)等が挙げられる。上記ポリ(テトラフルオロエチレン)ホモポリマー(PTFE)は、繊維形成性であってもよく、非繊維形成性であってもよい。
上記抗酸化剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記抗酸化剤としては、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリス(2,4-ジ-t-ブチルフェニル)ホスファイト、ビス(2,4-ジ-t-ブチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスファイト、ジステアリルペンタエリトリトールジホスファイト等のオルガノホスファイト;アルキル化モノフェノール;アルキル化ポリフェノール;テトラキス[メチレン(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシヒドロシンナメート)]メタン等のポリフェノールとジエンのアルキル化反応生成物;パラ-クレゾール又はジシクロペンタジエンのブチル化反応生成物;アルキル化ヒドロキノン;ヒドロキシル化チオジフェニルエーテル;アルキリデン-ビスフェノール;ベンジル化合物;ベータ-(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオン酸と一価又は多価アルコールのエステル;ベータ-(5-tert-ブチル-4-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)プロピオン酸と一価又は多価アルコールとのエステル;ジステアリルチオプロピオネート、ジラウリルチオプロピオネート、ジトリデシルチオジプロピオネート、オクタデシル-3-(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート、ペンタエリトリチル-テトラキス[3-(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート等のチオアルキル化合物又はチオアリール化合物のエステル;及びベータ-(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオン酸のアミド化合物等が挙げられる。
上記第1の層が上記抗酸化剤を含む場合、上記第1の層中の熱可塑性樹脂100重量部に対して、上記抗酸化剤の含有量は、好ましくは0.01重量部以上、好ましくは0.1重量部以下である。
上記第2の層が上記抗酸化剤を含む場合、上記第2の層中の熱可塑性樹脂100重量部に対して、上記抗酸化剤の含有量は、好ましくは0.01重量部以上、好ましくは0.1重量部以下である。
上記熱安定化剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記熱安定化剤としては、トリフェニルホスファイト、トリス-(2,6-ジメチルフェニル)ホスファイト、トリス-(モノ-ノニルフェニル)ホスファイトとトリス-(ジ-ノニルフェニル)ホスファイトとの混合物等のオルガノホスファイト;ジメチルベンゼンホスホネート等のホスホネート;及びトリメチルホスフェート等のホスフェート等が挙げられる。
上記第1の層が上記熱安定化剤を含む場合、上記第1の層中の熱可塑性樹脂100重量部に対して、上記熱安定化剤の含有量は、好ましくは0.01重量部以上、好ましくは0.1重量部以下である。
上記第2の層が上記熱安定化剤を含む場合、上記第2の層中の熱可塑性樹脂100重量部に対して、上記熱安定化剤の含有量は、好ましくは0.01重量部以上、好ましくは0.1重量部以下である。
上記光安定化剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記光安定化剤としては、2-(2-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2-(2-ヒドロキシ-5-tert-オクチルフェニル)-ベンゾトリアゾール等のベンゾトリアゾール;及び2-ヒドロキシ-4-n-オクトキシベンゾフェノン等が挙げられる。
上記第1の層が上記光安定化剤を含む場合、上記第1の層中の熱可塑性樹脂100重量部に対して、上記光安定化剤の含有量は、好ましくは0.01重量部以上、好ましくは5重量部以下である。
上記第2の層が上記光安定化剤を含む場合、上記第2の層中の熱可塑性樹脂100重量部に対して、上記光安定化剤の含有量は、好ましくは0.01重量部以上、好ましくは5重量部以下である。
上記UV吸収剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記UV吸収剤としては、ヒドロキシベンゾフェノン;ヒドロキシベンゾトリアゾール;ヒドロキシベンゾトリアジン;シアノアクリレート;オキサニリド;ベンゾオキサジノン;2-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)-フェノール;2-ヒドロキシ-4-n-オクチルオキシベンゾフェノン;2-[4,6-ビス(2,4-ジメチルフェニル)-1,3,5-トリアジン-2-イル]-5-(オクチルオキシ)-フェノール;2,2’-(1,4-フェニレン)ビス(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4-オン);1,3-ビス[(2-シアノ-3,3-ジフェニルアクリロイル)オキシ]-2,2-ビス[[(2-シアノ-3,3-ジフェニルアクリロイル)オキシ]メチル]プロパン;2,2’-(1,4-フェニレン)ビス(4H-3,1-ベンゾオキサジン-4-オン);1,3-ビス[(2-シアノ-3,3-ジフェニルアクリロイル)オキシ]-2,2-ビス[[(2-シアノ-3,3-ジフェニルアクリロイル)オキシ]メチル]プロパン;並びに酸化セリウム及び酸化亜鉛等の平均粒子径が100nm以下の無機物質等が挙げられる。
上記第1の層が上記UV吸収剤を含む場合、上記第1の層中の熱可塑性樹脂100重量部に対して、上記UV吸収剤の含有量は、好ましくは0.01重量部以上、好ましくは5重量部以下である。
上記第2の層が上記UV吸収剤を含む場合、上記第2の層中の熱可塑性樹脂100重量部に対して、上記UV吸収剤の含有量は、好ましくは0.01重量部以上、好ましくは5重量部以下である。
上記着色剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記着色剤としては、二酸化チタン、カーボンブラック、及び有機染料等が挙げられる。
上記可塑剤、上記潤滑剤、又は上記離型剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。可塑剤として用いられる化合物には、潤滑剤や雛形剤の性質をも有する化合物が多く、潤滑剤として用いられる化合物には、雛形剤や可塑剤の性質をも有する化合物が多く、雛形剤として用いられる化合物には、可塑剤や潤滑剤の性質をも有する化合物が多い。
上記可塑剤、潤滑剤、又は離型剤としては、ジオクチル-4,5-エポキシ-ヘキサヒドロフタレート等のフタル酸エステル;トリス-(オクトキシカルボニルエチル)イソシアヌレート;トリステアリン;ポリ-アルファ-オレフィン;エポキシ化大豆油;エステル;アルキルステアリルエステル等の脂肪酸エステル;メチルステアレート、ステアリルステアレート、ペンタエリトリトールテトラステアレート等のステアレート;ポリエチレングリコールポリマー、ポリプロピレングリコールポリマー、ポリ(エチレングリコール-co-プロピレングリコール)コポリマー等の親水性および疎水性の非イオン性界面活性剤とメチルステアレートとの混合物;メチルステアレートとポリエチレン-ポリプロピレングリコールコポリマーとの混合物;及び蜜ろう、モンタンワックス、パラフィンワックス等のワックス等が挙げられる。
上記第1の層が上記可塑剤、潤滑剤、又は離型剤を含む場合、上記第1の層中の熱可塑性樹脂100重量部に対して、上記可塑剤、潤滑剤、及び離型剤の各含有量は、好ましくは0.1重量部以上、好ましくは1重量部以下である。
上記第2の層が上記可塑剤、潤滑剤、又は離型剤を含む場合、上記第2の層中の熱可塑性樹脂100重量部に対して、上記可塑剤、潤滑剤、及び離型剤の各含有量は、好ましくは0.1重量部以上、好ましくは1重量部以下である。
上記補強剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記補強剤としては、ガラスファイバー等の繊維状の補強剤等が挙げられる。
上記第1の層が上記補強剤を含む場合、上記第1の層中の熱可塑性樹脂100重量部に対して、上記補強剤の含有量は、好ましくは1重量部以上、より好ましくは10重量部以上、好ましくは25重量部以下、より好ましくは20重量部以下である。
上記第2の層が上記補強剤を含む場合、上記第2の層中の熱可塑性樹脂100重量部に対して、上記補強剤の含有量は、好ましくは1重量部以上、より好ましくは10重量部以上、好ましくは25重量部以下、より好ましくは20重量部以下である。
耐衝撃性改良剤、ドリップ防止剤、抗酸化剤、熱安定化剤、光安定化剤、UV吸収剤、着色剤、可塑剤、潤滑剤、離型剤、及び補強剤等の各成分の相対量は、積層体の低煙濃度性、低煙毒性、及び延性等の機械的特性等に重要な影響を与える。積層体のある特性を向上させるために、ある成分を多く配合しても、他の特性が低下する可能性がある。
[積層体の他の詳細]
本発明に係る積層体は、難燃性及び耐衝撃性に優れるので、難燃性熱可塑性樹脂として好適に用いられる。
本発明に係る積層体は、難燃性及び耐衝撃性に優れるので、輸送機の内装材であることが好ましい。上記輸送機としては、鉄道車両、航空機、船舶、及び自動車等が挙げられる。上記積層体が輸送機の内装材である場合、上記第1の層を屋内側に配置し、かつ第2の層を屋外側に配置してもよく、上記第1の層を屋外側に配置し、かつ第2の層を屋内側に配置してもよい。輸送機に難燃性及び耐衝撃性を良好に付与する観点からは、上記第1の層を屋内側に配置し、かつ第2の層を屋外側に配置することが好ましい。この場合、輸送機内で火災等が発生した場合でも第1の層の表面に良好にチャーが形成され、酸素の供給量を抑えることができる。また、第2の層により衝撃を抑えることができる。
本発明に係る積層体は、成形体であることが好ましい。
本発明に係る積層体は、シート成形品であることが好ましく、押出シート成形品であることがより好ましい。
本発明に係る積層体の製造方法は、従来公知の方法で製造することができる。上記積層体は、例えば、熱可塑性樹脂、リン含有化合物、無機フィラー、及びその他の成分等を含む樹脂組成物を成形することにより製造することができる。上記積層体の成形方法としては、ブロー成形、熱成形、インフレーション成形、押出成形、射出成形、プレス成形、カレンダー成形、及び真空成形等が挙げられる。
積層体の寸法精度を高める観点からは、本発明に係る積層体は、押出成形、又はプレス成形により成形されることが好ましく、押出成形により成形されることがより好ましい。
上記押出成形により成形する方法としては、マルチマニホールドTダイ方式(MM方式)、及びフィードブロック方式(FB方式)等が挙げられる。
上記マルチマニホールドTダイ方式では、Tダイに複数の流入口(マルチマニホールド)を備える金型が設置されている装置を用いる。
上記フィードブロック方式では、各押出機からの樹脂組成物を層状にして積層しながらTダイに送り込むことができる装置を用いる。この装置は、各層を得るために各原料の配分を分ける構成と、各層を得るために拡幅平板化を行う構成と、各層を積層する構成とを供える。Tダイには、1つの流入口(シングルマニホールド)を備える金型が設置されていてもよく、複数の流入口(マルチマニホールド)を備える金型が設置されていてもよい。
上記マルチマニホールドTダイ方式、及び上記フィードブロック方式では、各原料タンクに各原料を投入する第1の工程と、各原料を混練しながら各原料タンクに接続されている各オートローダー内を通過させる第2の工程と、各オートローダーを通過した各原料を積層しながらTダイを通過させて積層体を得る第3の工程とを備えることが好ましい。
上記マルチマニホールドTダイ方式では、各オートローダーを通過した各原料は、加熱され、ダイグリップ前で積層されることが好ましい。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明する。本発明は以下の実施例のみに限定されない。
以下の材料を用意した。
(熱可塑性樹脂)
芳香族ポリカーボネート樹脂:
芳香族ポリカーボネート樹脂1(ビスフェノールA型化合物に由来する構造単位を有する芳香族ポリカーボネート樹脂、三菱ガス化学社製「ユーピロンEシリーズ」、粘度平均分子量20000)
芳香族ポリカーボネート樹脂2(ビスフェノールC型化合物に由来する構造単位を有する芳香族ポリカーボネート樹脂、粘度平均分子量33000)
上記芳香族ポリカーボネート樹脂2は、下記の合成例1に従い合成した。
(合成例1)
2,2-ビス(3-メチル-4-ヒドロキシフェニル)プロパン26.14モル(6.75kg)と、ジフェニルカーボネート26.79モル(5.74kg)とを、撹拌機及び留出凝縮装置付きのSUS製反応器(内容積10リットル)内に入れた。次いで、SUS製反応器内を窒素ガスに置換後、窒素ガス雰囲気下で220℃まで30分間かけて昇温した。次いで、SUS製反応器内の溶液を撹拌し、溶融状態下の溶液にエステル交換反応触媒として炭酸セシウム(CsCO)を、2,2-ビス(3-メチル-4-ヒドロキシフェニル)プロパン1モルに対して1.5×10-6モルとなるように加え、窒素ガス雰囲気下で、220℃で30分間、溶液を撹拌した。次いで、220℃に維持したままでSUS製反応器内の圧力を40分かけて100Torrに減圧した。次いで、溶液を100分間反応させ、フェノールを留出させた。次いで、SUS製反応器内を284℃まで60分間かけて昇温し、かつ3Torrまで減圧した。このようにして、留出理論量のほぼ全量に相当するフェノールを留出させた。次いで、同温度下でSUS製反応器内の圧力を1Torr未満に保ちつつ、さらに60分間反応させて重縮合反応を行った。次いで、溶融状態の反応液を2軸押出機に送入した後、炭酸セシウムに対して4倍モル量のp-トルエンスルホン酸ブチルを2軸押出機の第1供給口から供給した。反応液とp-トルエンスルホン酸ブチルとを混練した後、反応液を2軸押出機のダイを通してストランド状に押し出し、カッターで切断してカーボネート樹脂のペレットを得た。
第2の熱可塑性樹脂成分:
ポリエーテルイミド樹脂(SABIC イノベーティブプラスチックスジャパン社製「Ultem」)
ポリサルホン樹脂(ポリフェニルサルホン樹脂、ソルベイスペシャルティポリマーズ社製「Radel」)
ポリアリレート樹脂(ユニチカ社製「Uポリマー」)
(リン含有化合物)
リン酸オリゴマー(ICLジャパン社製「Fyrol Flex Sol DP」)
(無機フィラー)
タルク(イメリススペシャリティーズ社製「Jet Fine 3CA」、体積平均粒子径4.8μm)
マイカ(レプコ社製「XF」、体積平均粒子径3μm)
モンモリロナイト(ホージュン社製「エスベン」、体積平均粒子径1μm)
(耐衝撃性改良剤)
シリコーン・アクリルコアシェルゴム(三菱レイヨン社製「メタブレン SX-005」)
(実施例1)
下記の表1に示す配合成分を、下記の表1に示す配合量(重量部)で配合し、積層体を得た。具体的には、以下の方法により積層体を得た。
溶融温度270℃、圧力0.7バール(真空)、回転速度150rpmの条件下で、二軸押出機を用いて溶融押出しを行った。溶融押出しによって得られたサンプルを水冷式で冷却し、ペレタイザーを用いてペレット状に切断した後、約120℃で約5時間乾燥した。乾燥したペレットを、単軸押出機を用いて、溶融温度300℃の条件下でマルチマニホールド式2層金型(幅30mm×厚み3mm)を用いて、押出量20kg/時間の条件でシート状に共押出成形し、第1の層と第2の層とを備える積層体(成形体)を作製した。なお、マルチマニホールド式2層金型より下流側に幅40mmのSUS製3本ロールを用いて積層体の厚みを調整した。得られた積層体において、第1の層の厚みは1.5mmであり、第2の層の厚みは1.5mmであり、積層体の厚みは3.0mmであった。
(実施例2~11)
第1,第2の層の組成、並びに第1,第2の層の厚みを下記の表1,2に示すように設定したこと以外は、実施例1と同様にして、積層体(成形体)を作製した。
(比較例1)
下記の表3に示す配合成分を、下記の表3に示す配合量(重量部)で配合し、単層の成形体を得た。具体的には、以下の方法により単層の成形体を得た。
溶融温度270℃、圧力0.7バール(真空)、回転速度150rpmの条件下で、二軸押出機を用いて溶融押出しを行った。溶融押出しによって得られたサンプルを水冷式で冷却し、ペレタイザーを用いてペレット状に切断した後、約120℃で約5時間乾燥した。乾燥したペレットを、単軸押出機を用いて、溶融温度300℃の条件下で単層金型(幅30mm×厚み3mmの)を用いて、押出量20kg/時間の条件でシート状に単層押出成形し、単層の成形体を作製した。なお、単層金型より下流側に幅40mmのSUS製3本ロールを用いて単層の成形体の厚みを調整した。得られた単層の成形体の厚みは3.0mmであった。
(比較例2~9)
組成を下記の表3に示すように設定したこと以外は、比較例1と同様にして、単層の成形体を作製した。
(比較例10~14)
組成を下記の表4に示すように設定したこと以外は、実施例1と同様にして、積層体(成形体)を作製した。
(評価)
(1)平均最大発熱速度
第1,第2の層の厚みがそれぞれ1.5mm以上である場合には、得られた積層体を、縦100mm×横100mm×厚み3mm(第1の層の厚み1.5mm、第2の層の厚み1.5mm)に切り出し、発熱測定用サンプルを得た。また、第1の層又は第2の層の厚みが1.5mm未満である場合には、第1,第2の層と同じ組成を有する第1,第2の層(第1の層の厚み1.5mm、第2の層の厚み1.5mm)を形成し、該第1,第2の層が積層された縦100mm×横100mm×厚み3mmの発熱測定用サンプルを得た。
また、得られた単層の成形体を、縦100mm×横100mm×厚み3mmに切り出し、発熱測定用サンプルを得た。
得られた発熱測定用サンプルを、ISO5660-1に準拠して、ヒーター輻射熱50kW/m、測定時間20分の条件で測定を行い、発熱速度を測定した。測定した発熱速度から、EN45545-2に準拠して平均最大発熱速度を求めた。この評価では、上述した平均発熱速度の式におけるnは、600とした。
[平均最大発熱速度の判定基準]
○:80kW/m未満
△:80kW/m以上90kW/m以下
×:90kW/m超える
(2)衝撃エネルギー
第1,第2の層の厚みがそれぞれ1.5mm以上である場合には、得られた積層体を、縦45mm×横45mm×厚み3mm(第1の層の厚み1.5mm、第2の層の厚み1.5mm)に切り出し、板状体を得た。また、第1の層又は第2の層の厚みが1.5mm未満である場合には、第1,第2の層と同じ組成を有する第1,第2の層(第1の層の厚み1.5mm、第2の層の厚み1.5mm)を形成し、該第1,第2の層が積層された縦45mm×横45mm×厚み3mmの板状体を得た。
また、得られた単層の成形体を、縦45mm×横45mm×厚み3mmに切り出し、板状体を得た。
得られた板状体について、ASTM D 5420(GE法)に準拠して測定を行い、衝撃エネルギーを測定した。具体的には、BYK社製ガードナー衝撃試験機を用いて、重量16lb及びピン先端形状GE型の物体を用いて、上記板状体に衝撃を与え、該板状体に亀裂が発生しない衝撃エネルギー(最大衝撃エネルギー)を測定した。
[衝撃エネルギーの判定基準]
○:250in-lb以上
△:200in-lb以上250in-lb未満
×:200in-lb未満
積層体及び単層の成形体の構成、並びに結果を下記の表1~4に示す。
Figure 0007193278000013
Figure 0007193278000014
Figure 0007193278000015
Figure 0007193278000016
実施例1~11で得られた積層体では、特定の第1の層(特に難燃性に優れる)と特定の第2の層(特に耐衝撃性に優れる)との組み合わせによって、難燃性及び耐衝撃性に優れることが分かる。
これに対して、比較例1~9で得られた単層の成形体では、難燃性と耐衝撃性との双方を良好にすることは困難であることが分かる。また、比較例10~14で得られた積層体では、本発明に係る積層体の構成を満足せず、難燃性と耐衝撃性との双方を良好にすることは困難であることが分かる。
1…第1の層
1a…第1の表面
1b…第2の表面
2…第2の層
11…積層体

Claims (8)

  1. 熱可塑性樹脂と、リン含有化合物と、無機フィラーと、耐衝撃性改良剤とを含む第1の層と、
    熱可塑性樹脂と、リン含有化合物と、無機フィラーと、耐衝撃性改良剤とを含む第2の層とを備え、
    前記第1の層の第1の表面に、前記第2の層が積層されており、
    前記第1の層中の前記熱可塑性樹脂が、芳香族ポリカーボネート樹脂を含み、
    前記第2の層中の前記熱可塑性樹脂が、芳香族ポリカーボネート樹脂を含み、
    前記第1の層中の前記熱可塑性樹脂100重量部に対して、前記第1の層中の前記リン含有化合物の含有量が、6重量部以上25重量部以下であり、
    前記第1の層中の前記熱可塑性樹脂100重量部に対して、前記第1の層中の前記無機フィラーの含有量が、10重量部以上30重量部以下であり、
    前記第2の層中の前記熱可塑性樹脂100重量部に対して、前記第2の層中の前記リン含有化合物の含有量が、6重量部以上25重量部以下であり、
    前記第2の層中の前記熱可塑性樹脂100重量部に対して、前記第2の層中の前記無機フィラーの含有量が、10重量部以上30重量部以下であり、
    ISO5660-1に準拠して測定される発熱速度を用いて、EN45545-2に準拠して平均最大発熱速度を算出したときに、該平均最大発熱速度が、90kW/m以下であり、
    前記第1の層を厚み1.5mmにした試験用第1の層と、前記第2の層を厚み1.5mmにした試験用第2の層とが積層された厚み3mmの板状体を得たときに、前記板状体のASTM D5420に準拠して測定される衝撃エネルギーが、200in-lb以上である、積層体。
  2. 前記第1の層の厚みの、積層体の厚みに対する比が、0.15以上0.85以下である、請求項1に記載の積層体。
  3. 前記第1の層中の前記熱可塑性樹脂が、ポリエーテルイミド樹脂、ポリサルホン樹脂、又はポリアリレート樹脂である第2の熱可塑性樹脂成分を含む、請求項1又は2に記載の積層体。
  4. 前記第1の層中の前記熱可塑性樹脂100重量%中、前記第1の層中の前記第2の熱可塑性樹脂成分の含有量が、80重量%以下である、請求項3に記載の積層体。
  5. 前記第1の層中の前記無機フィラーが、タルク、マイカ、又はモンモリロナイトである、請求項1~のいずれか1項に記載の積層体。
  6. 前記第2の層中の前記無機フィラーが、タルク、マイカ、又はモンモリロナイトである、請求項1~のいずれか1項に記載の積層体。
  7. 輸送機の内装材である、請求項1~のいずれか1項に記載の積層体。
  8. 押出シート成形品である、請求項1~のいずれか1項に記載の積層体。
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