JP7189928B2 - 流体の通電加熱のシステム及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、流体を通電加熱するシステム、およびこのシステムを用いて流体を通電加熱する方法に関する。
電気加熱の方法はよく知られている。電気加熱システム及び方法は、抵抗加熱、アーク加熱、誘導加熱、誘電加熱、赤外線加熱、外部加熱、レーザ加熱、及びこれらの組合せに細分することができる。
通電加熱の場合、2つの電極により電気ポテンシャルが液体に印加されて当該液体中に電流(電子流)が生じる。液体中を流れる電子が当該液体の原子核と衝突し、自身の運動エネルギーを受け渡す。これにより、原子核の運動エネルギー(温度)が増加するので、液体の温度も増加する。
流体系の通電加熱(すなわち、ジュール加熱)は、既に確立された方法である。例えば特許文献1には、加熱対象の導電性流体中に電極が浸漬されて、この電気回路内での当該流体の抵抗を利用して熱を生成するという流体加熱器が記載されている。電気エネルギーは、一対の電気接点によって段階的に且つ断続的に供給される。これらの接点のうちの一方は、加熱器内の通常水面から水中へと大幅に潜り込んだ箇所に固定されており、かつ、電極の一つと電気的に接続されている。他方の接点は、1つめの接点と接触中の水の水面よりも下になる位置と、加熱器のハウジング内の液体の液面よりも上方に保たれている空気ポケット又は別の非導電性気体のポケット内の第2の位置との間で移動可能とされている。
今日の通電加熱用途では、主に下記の難しい問題が生じる。第一に、大きな変圧損失を伴うことなく流体の通電加熱用の十分なエネルギーを供給するため、典型的には商用電源電圧が電極へと直接印加される。しかし、この場合には、処理対象の流体が(アースに接続された)接地状態の物体に接触すると漏れ電流が発生する。これにより、装置の漏電ブレーカー又は漏電遮断器がトリガされ得るか、あるいは、それらが無い場合には人間に対しての致命的な電気ショックとなり得る。第二に、十分な加熱性能を有する小さくてコンパクトな通電加熱装置を実現するには、高電力密度の構成が必要となる。このような設計を実現するには、流体に高いエネルギーをかける必要があるものの、高いエネルギーは電極を腐食させて流体を変質させることから、商用電源電圧を用いたときには味の劣化や危険な副生成物の形成が発生する。第三に、印加される加熱電力に対して、流体を所望の出口温度に到達させるような制御が行われる。最後に、通電加熱過程にとって最も重量なパラメータは、流体の導電率である。しかし、この物性は、流体の温度および当該流体の具体的な組成に依存する。このため、同じ種類の流体であっても導電率には大きなばらつきがある。例えば、水道水の導電率は、地理学的な場所が変わるだけで10分の1にもなる。実用的な通電加熱装置を構築するには、そのようなばらつきに対処できるものでなければならない。
今日の通電加熱用途のほとんどが食品加工産業であり、かつ、大規模なものが見受けられる。この産業環境では、低電力密度の大型の機械が用いられたり、処理対象の流体に人間が触れないものとされたりしている。さらに、加工される食品は予め判明しているのが普通であり、機械はその特定の用途に合わせて構築されている。そのため、前述した問題は、産業用途では問題とならない。
しかし、通電加熱をより小規模な非産業用途に用いる場合には、上記の問題を考慮する必要がある。今日、これらの問題は以下のようにして対処されている。
(漏れ電流)
装置から漏れ電流が流出するのを阻止又は抑制するために、様々な方法が提案されている。例えば特許文献2には、装置の入口と出口に配置された接地電極が記載されている。これらの電極は、装置に流入する液体と装置から流出する液体とを確実に接地電位とすることで電気ショックを防ぐように電気的接地に接続されている。この方法の短所は、接地電流を確実に抑えるためにそれらの接地電極を加熱電極から十分に離して設置しなければならないという点である。電気的規則に確実に準拠するため、装置が大型化する。特許文献3では、電極の代わりに、出口チューブ及び入口チューブ(好ましくは、金属製)をアースストラップで電気的接地に接続することが提案されているが、同様の短所を有している。
特許文献4には、液体を加熱電極から機械的に絶縁することで、流れ出る液体と当該加熱電極との接続を遮断して電気ショックや漏れ電流を防止するという別のアプローチが記載されている。例えば、出口にある2つの追加の収容部が、交互に開閉する2つのバルブによって絶縁されていることで、電気的に中性な水を送達する。提案されているその他の概念は、高速で開閉するインラインバルブからなるものであり、これによって電気的に中性な水を送達する。これらの方法の短所は、断続的な流れを発生させるという点と、追加の機械部品が必要になるという点である。
(流体の変質および腐食)
流体の変質や電極の腐食を減らすため、特許文献4には、流体及び電極中の電流密度を適宜小さく抑えるということが提案されている。これは、加熱電極の導通面積を十分に広く維持することによって達成される。同特許には、電極間に印加される電圧を、電圧供給部と当該電極との間に配置されたトランスによって2倍に昇圧するという2つめのアプローチも記載されている。加わる電流は加熱電力と印加電圧との割合に比例することから、これにより、同じ倍率だけ電流密度が減少する。導通電極の面積を可能な限り広くするという要件は、比較的大型な装置に繋がる。記載のとおり電圧トランスを用いる場合には、大型で高価なトランスが必要となる。
(加熱電力の制御および導電率の対処)
加熱電力の制御、および流体の導電率のばらつきに対する対処は、ほぼ同じ方法で行われる。特許文献2及び特許文献5には、個別に通電されることで活性導通面積を制御することが可能な複数の電極を備えるという共通の概念が提案されている。活性導通面積を増やすことにより、低下した導電率を補償してこれまでと同じ加熱電力を維持したり、導電率が同じままの場合にはそれによって加熱電力を上げたりすることができる。逆に、活性導通面積を減らすことにより、増加した導電率を補償したり印加加熱電力を下げたりすることができる。
特許文献4には、さらに、加熱電力を制御したり導電率の変化に対抗したりする別の手段として、電圧を上げることによって導電率の低下の補償や加熱電力の増加を行う(その逆も然り)可変電圧供給部を、商用電源と電極との間に設けるということが提案されている。商用電源電圧を電源として直接使用することができる場合には、複数の電極を使用するのが経済的な方法である。しかし、この構成には広いスペースが必要となる。電圧変換器を追加で使用すれば必要な電極の数を減らせるが、高価な電圧変換器が増えることになる。
まとめると、前述した問題に対処するには、電流密度を小さく抑えるのに且つ導電率のばらつきの発生に対処するのに十分に大きい通電加熱ベースの瞬間液体加熱器を構築するか、あるいは、大型で高価な部品を追加で使用する必要がある。
つまり、流体を電気的に加熱するための既知の方法及び装置の短所は、大型の構造、高コスト、ならびに当該方法及び装置に結び付いた加熱過程のエネルギー強度である。
米国特許第3053964号明細書 米国特許出願公開第2011/0236004号明細書 欧州特許第1417444号明細書 米国特許第6522834号明細書 国際公開第2009/100486号
したがって、本発明の目的の一つは、通電加熱の原理に基づく瞬間水加熱器などの加熱システムに高電力密度を付与すること、つまり、よりコンパクトで且つより経済的なものにすることであった。
この目的は、請求項1に記載されているとおり流体を通電加熱するシステム、および請求項20に記載されているとおり当該システムを用いて流体を通電加熱する方法によって解決される。
つまり、流体を通電加熱するシステムであって、
-前記流体を収容する少なくとも1つのチャンバと、
-少なくとも1つの電極をそれぞれ含む、少なくとも2つのユニットであって、前記少なくとも1つの電極の各々が、少なくとも1つのガルバニック絶縁手段と対応付けられている、少なくとも2つのユニットと、
を備え、前記2つのユニットの各々における前記電極が、前記チャンバにおいて互いに離間して配置されており、前記ガルバニック絶縁手段が、前記チャンバ外に配置されており、
-当該少なくとも2つの電極ユニットに電気的に接続された、少なくとも2つの電極ユニットを動作させる少なくとも1つの周波数インバータが設けられているシステムが提供される。
本発明のシステムの基礎をなす思想は、リアクタンス電気素子(コンデンサやコイルやトランス)の特性をガルバニック絶縁手段として利用するというものである。前記インバータは、商用電源電圧の50~60Hzの周波数を200kHz超ないし3MHz以下のより高い周波数へと変換するのに用いられる。前記リアクタンス素子は、液体をガルバニック絶縁し、かつ、発揮される加熱性能を調節するのに使用される。これは、前記インバータの周波数を調整することによって実現される。加熱性能の調節に加えて、電気コンダクタンスの変化も考慮することができる。これには、(特許文献4で提案されているような)電圧変換が不要となり、かつ、広い動作範囲をカバーするにあたって電極の数を劇的に減らすことができるという利点である。また、前記リアクタンス素子のガルバニック絶縁により漏れ電流が十分に抑えられるため、液体を機械的に絶縁したり接地電極を使用したりする必要性がなくなる。さらに、腐食/電気分解は電流密度だけでなく印加される電圧/電流の周波数にも依存することから、液体中及び電極中の電流密度を増加させることが可能となる。このように、リアクタンス素子を使用する利点は、経済的に且つコンパクトに高エネルギー密度を構築できるということである。
本発明にかかるシステムは、周波数インバータを用いて当該周波数インバータにより商用電源電圧を複数の高周波部分にチョッピングすることで電圧の周波数を上げるとともに、例えばコンデンサ等の適切なガルバニック絶縁手段によって電極を分離又は分断させている、流体(水、ミルク、任意の他の適切な流体など)の電気加熱システムとしても説明することが可能である。また、このようなシステムであって異なる電極間距離を有するものを複数、カスケード配置する(すなわち、順次連続的に配置する)ことにより、加熱チャンバを通過する流体の導電率範囲として、より広い範囲をカバーすることも可能である。
各々の又は複数の電極が、一つのガルバニック絶縁手段と対応付けられて(例えば、接続されて)おり、それぞれ電極-ガルバニック絶縁手段ユニット(例えば、電極-コンデンサユニット等)を形成している。電極-ガルバニック絶縁手段ユニットは、さらに、少なくとも2つの電極-ガルバニック絶縁手段ユニットを動作させる周波数インバータ(すなわち、周波数チョッパー)に電気的に接続されている。
本発明の文脈では、周波数インバータが、入力電圧の振幅および/または周波数を変更することが可能で且つ出力電力を制御することが可能な素子として定義される。つまり、前記周波数インバータは、出力電圧の周波数や振幅を変えることにより電力出力を変化させる。
周波数インバータは、周波数コンバータとも称される。周波数インバータは、内部のパワー半導体のオン/オフ挙動によって商用電源電力(例えば、50Hz又は60Hz)を別の周波数電力に変換する電力変換器である。前記周波数インバータは、整流器(交流から直流へ)、フィルタ、インバータ(直流から交流へ)、検出部、制御回路が電力回路を制御するマイクロプロセッシングユニットなどで構成され得る。整流回路が交流電力を直流電力へと変換し、直流中間回路が整流回路の出力を平滑化した後、インバータ回路が直流電流を交流電流へと再び戻す。
本発明にかかるシステムは、ガルバニック絶縁と加熱対象の流体の電気分解の防止又は抑制とにより、高電力密度な装置の構築を可能にする。
商用電源電圧は、接地電位に対して常にリンクする。このため、例えば地面に立っている人間の場合等のように、接地電位にリンクした別の物体が商用電源電圧に接触すると、電流が発生する。商用電源電圧を接地電位から分離させて接触時の電流を阻止するには、典型的にガルバニック絶縁が利用される。現在、典型的に用いられるガルバニック絶縁手段は、電力網周波数(net frequency)で動作するものになると高価で、大きく、高重量となるため、今日の通電加熱システムには採用されていない。
本発明にかかるシステムは、それよりも遥かに高い周波数で動作する周波数インバータを使用するため、経済的で且つコンパクトなガルバニック絶縁手段を使用することが可能となる。結果として得られるシステムは、今日の加熱システムとは違って、よりコンパクトで且つ経済的であり、しかも、ガルバニック絶縁されている。
前述したように、流体と接触した電極に対して電圧が一定の極性のまま印加されると、電気分解によって分子の分離が引き起こされる。この作用は、流体中のエネルギー流が増加すると高速で生じる。この過程に対抗するには、電圧の極性を反転させるという可能性がある。国にもよるが50~60Hzの周波数の商用電源電圧の場合には、電気分解を避けるために流体中のエネルギー密度を十分に小さくする必要がある。しかし、このような低い周波数の電圧であると、必要なエネルギーを流体に伝達させるには、複数の電極や広い電極面積の使用が必要となる。対照的に、必要量のエネルギーを伝達させるのに本発明では、電力網周波数をより高い周波数へと増大させる又はチョッピングすることで、複数の電極や広い電極面積の使用を回避している。
前記加熱器(特には、加熱チャンバ)の寸法は、加熱対象の流体と最大性能とに合わせて適合化される。各々の液体は相異なる導電率値σを有しており、当該導電率値σにより、加熱チャンバ内の流体の平均抵抗Rを式1に従って求めることができる。抵抗Rは、電極間平均距離dと電極面積Aとに依存する。
Figure 0007189928000001
発揮される加熱性能PHeatは、液体中を流れる電流の実効値Iと、抵抗Rまたは電圧Uの印加実効値とを用いて求めることができる。
Figure 0007189928000002
加熱チャンバの入口と出口との間での液体(質量流量m、比熱容量C)の温度変化は、発揮される加熱性能に基づいて算出することができる。
Figure 0007189928000003
出力温度Toutは、入力電流Iを測定する電流センサ、および加熱チャンバ前後にあって入力温度Tin、出力温度Toutを測定する温度センサを用いて調節され得る。
Figure 0007189928000004
使用者や他の装置を漏れ電流から保護するために、リアクタンス性の結合素子(すなわち、ガルバニック絶縁手段)によって漏れ電流が制限される。
さらなる実施形態として、各ユニットにおける少なくとも1つの電極が少なくとも1つのガルバニック絶縁手段(例えば、コンデンサ等)と対応付けられた実施形態、あるいは、各ユニットにおける複数の電極が共通の一つのガルバニック絶縁手段(例えば、トランス等)と対応付けられた実施形態が提供される。
つまり、本発明のシステムの一実施形態では、少なくとも1つのガルバニック絶縁手段が、少なくとも1つのコンデンサまたは少なくとも1つの絶縁トランスである。コンデンサが使われた場合、当該コンデンサは安全コンデンサ(クラスX又はクラスYコンデンサとも称される)とされ得る。トランスがガルバニック絶縁及び電力制御に使われた場合、当該トランスの電圧比は、特許文献4に記載されているような1:2の比を有する倍電圧器とは違って1:1の電圧比とされるのが好ましく、空間利用が最適なものになる。
(ガルバニック絶縁手段としてのコンデンサ)
以下では、整流済みの商用電源電圧を供給電圧にして静電容量Cのコンデンサを用いた場合のシステムの機能について説明する。
加熱性能PHeatは、式(5)を用いて算出することができる。
Figure 0007189928000005
(式中、Rは流体の抵抗であり、Unetは商用電源電圧であり、fはパルス周波数であり、Xcは容量性リアクタンスであり、Ceq=C/2は直列に接続された2つのコンデンサの等価静電容量である。)
流れ得る最大漏れ電流は、式(6)を用いて求めることができる。
Figure 0007189928000006
(式中、fnetは電力網周波数であり、Cはカップリングコンデンサの静電容量である。)
式(6)によれば、加熱性能PHeatは、パルス周波数を変えて容量性リアクタンスXcを用いて電流を制御することによって変化させることができる。これにより、導電率値σの変化に応答したり加熱性能自体を変更したりすることができる。特定の安全コンデンサ(クラスX又はクラスYコンデンサ)を使用するのが有利である。
(ガルバニック絶縁手段としてのトランス)
以下で説明するように、整流済みの商用電源電圧を供給電圧にしてトランスを用いた場合にも、システムの機能は同様となる。実際に使用するトランスの挙動は、2つのインダクタL1,L2と理想トランスTとの等価回路(図2Hを参照のこと)によって完全に記述することができる。これらのコイルのインダクタンスは、そのトランスの構造及び形状により決まる。伝達比1:1であるとき、加熱性能は式(7)を用いて求めることができる。式中、Rは流体の抵抗である。
Figure 0007189928000007
トランスの漏れ電流は、その構造に関連した、通常無視できるほど十分に小さい寄生容量で発生する。式(7)によれば、加熱性能は、パルス周波数fを制御することで調整可能であり、また、流体の導電率の変化に対応させることも可能である。
リアクタンス素子を結合素子やガルバニック絶縁手段として使用した場合、伝達される加熱性能に制限が生じる。この挙動を改善するには、共振結合を形成するリアクタンス性のさらなる部品(又は追加の素子)を用いてその結合部を拡張することが可能である。
これらの追加の素子は、並列又は直列に配置され得て、かつ、下記の少なくとも1つであり得る:
-ガルバニック絶縁にコンデンサが使われた場合には、当該コンデンサに少なくとも1つの誘導性素子(例えば、コイル、トランス等)が対応付けられているのが好ましい。
-ガルバニック絶縁にトランスが使われた場合には、追加のコンデンサおよび/または誘導コイルを直列接続又は並列接続で使用することによって伝達挙動を最適化するのが好ましい。
つまり、前記システムの一実施形態では、リアクタンス性の複数の部品が、共振挙動を実現させてリアクタンス素子の伝達特性を向上させるように組み合わせられ得る。これには、前記インバータが流体のみを負荷抵抗として認識し、伝達効率を低下させるリアクタンス素子を負荷抵抗として全く認識しないという利点がある。これを実現するには、共振周波数付近でその共振結合が惹起される必要がある。
(コンデンサにインダクタを付けて用いた場合の共振結合)
コンデンサによる結合は、インダクタンスLを有する複数のコイルを直列に接続して共振結合とすることによって拡張することができる。共振結合による変換後の加熱性能は、式(8)を用いて求めることができる。式中、Leq=2Lは直列に接続された2つのコイルの等価インダクタンス値であり、Ceq=C/2は直列に接続された2つのコンデンサの等価静電容量である。
Figure 0007189928000008
パルス周波数をちょうど共振周波数fに選択することにより(式9を参照のこと)、リアクタンス素子のリアクタンスがX=ωLeq、X=1/ωCeqとなって互いに相殺し合い、加熱性能を式(10)によって求めることができるようになる。
Figure 0007189928000009
Figure 0007189928000010
最大漏れ電流は、式(11)を用いて求めることができる。
Figure 0007189928000011
式(10)によれば、共振結合が形成されることで、リアクタンス素子によって加熱性能が制限されることがなくなる。しかも、周波数fにより、加熱性能を導電率の変化に対応させるようにも当該加熱性能自体を制御するようにも操作することが可能となる。
(トランスをコンデンサと共に用いた場合の共振結合)
トランスを用いた結合の場合にも、加熱性能に制限が生じる(式(7)を参照のこと)。伝達率を改善するには、インバータとトランスとの間に、静電容量Cを有する追加のコンデンサが、共振結合を形成するように直列で配置され得る。トランスの伝達比が1:1である場合、加熱性能は式(12)に従って求めることができる。
Figure 0007189928000012
パルス周波数を式(13)に従って共振周波数に選択すると、
Figure 0007189928000013
リアクタンス素子が互いに相殺し合って、加熱性能が以下のように簡略化される。
Figure 0007189928000014
式(14)から、共振結合を生成することにより、リアクタンス素子によって加熱性能が制限されなくなることが分かる。しかも、加熱性能が、流体の導電率の変化に対応するように周波数fによって調整され得る。
さらなる他の実施形態では、前記システムが高い信頼度で動作する導電率範囲をなおいっそう拡げるために、複数の電極対を追加したり、例えば電気機械式リレーなどのスイッチ等で分割された分割電極対を追加したりすることが可能である。複数の電極対の場合には、一つ一つの電極対が絶縁部によって互いに電気的に絶縁されている。分割電極対の場合には、一方の電極のみが分割されており、他方の電極は分割されておらず途切れや欠けが無いものとされている。
例えば、2つめの同等の電極対もオンにすることにより、流体の抵抗Reffを半分にすることができる(式15を参照のこと)。これにより、流体の抵抗の動作範囲が過度に拡がりそうになった場合に、当該抵抗を元の動作範囲内に調節し直すことが可能となる。様々な電極面積Aや距離dを実現することにより、流体の抵抗をさらに分解することも可能である。
Figure 0007189928000015
他の実施形態では、パルス時間を短縮することによって加熱性能を調節及び制御することも可能である。これは、トリガパルスの駆動時間Tonを変化させることにより行うことができる。これにより、パルス周波数のパルスの時間T=1/fの総量は一定のままとなる。
パルスの全体は、4つの段階で構成される。まず、電圧が時間Tonのあいだ一方向に印加される。次に、待機時間T/2-Tonを経てから、電圧が再び時間Tonのあいだ反対方向に印加される。そして、総時間Tが経過するまでさらなる待機時間が設けられた後、新たなパルスが印加される。
本発明のシステムのさらなる他の実施形態では、冷却ユニットが、加熱システムの効率を最大限に高めるように設けられている。電子部品の当該冷却ユニットは、前記システムの特性を利用して効率を最適化する。
高性能・高周波数のときには、動作損失が生じて熱が発生し、部品が過熱することでシステム不良を引き起こす可能性があるので、電子部品の冷却が一般的に必要となる。これらの部品を冷却するには、当該部品が、熱を放散させるための広い面積を有する冷却体上に設置される。この熱は、典型的に、空気による対流又は強制対流によって放散される。強制対流の場合は、ファンによって空気が前記冷却体から放散されることで放熱が向上する。
また、冷却液を使用して放熱をなおいっそう向上させることも可能である。本発明のシステムの一実施形態では、加熱対象の低温の流体がまず前記冷却ユニットを通過することで予備加熱されてから加熱チャンバに進入するように、前記冷却ユニット又は冷却体が加熱チャンバの前方に配置されている。この原理は、電子部品の効果的な冷却と同時に、流体の予備加熱も可能にする。これにより、熱(電力損失)が環境中に放出されずに加熱対象の流体中へと放たれるので、前記システム全体の効率が向上する。
本発明にかかるシステムの一実施形態において、前記少なくとも1つのチャンバ(すなわち、加熱チャンバ)は、流体の少なくとも1つの入口と少なくとも1つの出口とをそれぞれ有する、収容体、容器、またはチューブである。流体は、前記チャンバ内を連続して流れるものであるのが好ましい。また、本発明のシステムは、滞留する又は流れない流体にも使用されてよい。ただし、これは、流体の過熱に繋がり得る。
前述したように、電流が流れることが可能な一定の導電率を有する流体であれば、どのような流体も本発明にかかるシステムにより加熱され得る。加熱対象の流体が導電性を有するものであるということが、本発明のシステムの適用の必要条件である。
前記システムのさらなる実施形態では、前記チャンバにおいて少なくとも1つの陽極および少なくとも1つの陰極が設けられており、陽極と陰極とが時間的に交互に切り替わる。電極対の数は、様々な数にされてよく、加熱対象の流体に依存する。電極の材料は、アルミニウムなどの任意の適切な導電性材料とされ得る。
好ましい他の実施形態では、前記少なくとも1つの周波数インバータが少なくとも1つのブリッジ回路を有し、当該少なくとも1つのブリッジ回路にはフルブリッジまたはハーフブリッジが指定され得る。
特に好ましくは、前記少なくとも1つの周波数変換器が、少なくとも2つのスイッチと少なくとも1つのセンタータップとの少なくとも1つのスイッチング配置構成を含む、少なくとも1つのブリッジ回路を有しており、前記少なくともセンタータップが、少なくとも1つの電極-ガルバニック絶縁手段ユニットに接続されている。
つまり、本発明の通電加熱システムの特定の一変形例では、各々の電極-ガルバニック絶縁手段ユニットが、2つの電子スイッチ間に位置した又は配置された一つのセンタータップに接続又は結合している。
前記少なくとも1つのスイッチング配置構成は、特にはフルブリッジの場合に、少なくとも4つのスイッチを有し得る。ハーフブリッジの場合には、2つのスイッチが設けられている。
前記電子スイッチは、FETスイッチまたはIGBTスイッチであり得る。4つの電子スイッチの場合には、2つのスイッチ間毎に一つのセンタータップが配置されている。
本発明の通電加熱システムのさらなる他の実施形態では、各々の電子スイッチが制御ユニットに接続されて且つ当該制御ユニットにより制御される。好ましくは、少なくとも1つの前記制御ユニットは、マイクロコントローラである。前記制御ユニットは、前記センタータップ及び前記電極-ガルバニック絶縁手段ユニットにおいて電圧の極性が変化するように前記電子スイッチを制御することができる。これにより、高い周波数の電圧が生成される。つまり、前記制御ユニットを制御し、その後、前記電気スイッチを制御することにより、周波数を変化させることができる。
本発明の通電加熱システムのさらなる実施形態では、少なくとも1つの電圧供給部が、前記少なくとも1つの周波数インバータに対して設けられている。
好ましくは、前記少なくとも1つの電圧供給部は、整流器、特にはダイオード整流器を有する。前記少なくとも1つの電圧供給部は、50~60Hzの周波数fnetを有する110~240Vの整流された電圧Unetを供給する。
本発明にかかるシステムは、
-少なくとも1つの電圧供給部によって電圧を前記少なくとも1つの周波数インバータに供給する過程と、
-前記少なくとも2つの電極-ガルバニック絶縁手段ユニットにおいて電圧の極性が交互に切り替わるように、前記少なくとも1つの周波数インバータを制御する過程と、
を備える、流体を通電加熱する方法で使用される。
具体的に述べると、前記少なくとも1つの電圧供給部により、電圧が前記少なくとも1つのブリッジ回路に供給される。前記スイッチング配置構成の前記電子スイッチは、2つの前記センタータップ(したがって、前記電極-ガルバニック絶縁手段ユニット)において電圧の極性が交互に切り替わるように前記少なくとも1つの制御ユニットにより制御される。ハーフブリッジの場合には、前記センタータップが少なくとも2つの異なる電位間で切り替えられる。
つまり、前記センタータップ及び前記電極-ガルバニック絶縁手段ユニットにおいて電圧の極性を変化させる又は交互に切り替えることで高い周波数の電圧を発生させることによって流体を加熱するという方法が提供される。
一実施形態では、少なくとも1つのブリッジ回路からなる前記周波数インバータに印加される電圧が、50~60Hzの周波数fnetを有する110~240Vの整流された電圧Unetである。
好ましくは、前記電極-ガルバニック絶縁手段ユニットに印加される電圧の極性は、3MHz以下のパルス周波数が達成されるように制御される。3MHz以下の周波数範囲内でのこのような極性の再形成(re-polarization)や極性変化により、流体の電気分解が阻止される。好ましい一実施形態では、約300kHzのパルス周波数が達成される。
ただし、印加される周波数は、加熱対象の流体と加熱システムの性能とに依存し、各流体および構造に対して個別に決められる。好ましくは、パルス周波数は、加熱性能を制御するように継続的に調節される。
以下では、本発明について、後述の例を用いて下記の図面を参照しながら詳細に説明する。
抵抗加熱器(通電加熱器)の基本的機能の概略図である。 本発明にかかるシステムの基本的機能の一般概略図である。 本発明にかかるシステムの第1の実施形態の概略図である。 本発明にかかるシステムの第2の実施形態の概略図である。 本発明にかかるシステムの第3の実施形態の概略図である。 本発明にかかるシステムの第4の実施形態の概略図である。 本発明にかかるシステムの第5の実施形態の概略図である。 本発明にかかるシステムの第6の実施形態の概略図である。 本発明にかかるシステムの第7の実施形態の概略図である。 本発明にかかるシステムの第8の実施形態の概略図である。 本発明にかかるシステムの第9の実施形態の概略図である。 冷却ユニットを備えた本発明にかかるシステムの一実施形態の概略図である。 図2Bのシステムを構成するフルブリッジの概略図である。 図2Cのシステムを構成するフルブリッジの概略図である。 図2Bのシステムを構成するハーフブリッジの概略図である。 電圧供給部の概略図である。 制御ユニットの概略図である。 本発明にかかるシステムにより生成及び印加されるパルス周波数の一例を示す図である。 ミルク加熱構成での本発明にかかるシステムの使用を示す図である。 ブースター用途での本発明にかかるシステムの使用を示す図である。 連続流加熱器構成での本発明にかかるシステムの使用を示す図である。
実施形態で説明するどの用途においても、汎用的な電圧源が使用できるものと理解されたい。
図1に、抵抗加熱器(通電加熱器)の基本原理を示す。加熱対象の流体が、加熱チャンバ1内を連続流として案内される。導電性の2つのプレート(チャンバ1に設けられた電極4a,4b)が、流体と接触する。その後、電極4a,4bに電圧が供給される。これにより、加熱対象の流体(例えば、水等)中に電流が発生する。流体は電気抵抗を示し、電力損失又は電力消費を引き起こす。この電力損失は、流体中で熱に変換される。つまり、流体は発熱体として機能し、当該流体中に熱が直接生成される。
図2Aに、本発明のシステムの基本原理を示す。商用電源電圧が周波数インバータ10によって複数の高周波部分にチョッピングされることにより、電圧の周波数が上げられる。電極4a,4bは、ガルバニック絶縁手段5によって分離又は分断されている。商用電源電圧を印加すると、流体がチャンバ1内を流れた後に当該流体が加熱されている。また、このようなシステムを複数、電極間距離を様々にしてカスケード配置する(すなわち、交互に配置する)ことにより、前記加熱チャンバを通過する流体の導電率範囲として、より広い範囲をカバーすることができる。
図2Bの実施形態では、ガルバニック絶縁手段5がコンデンサ5a,5bとして設けられている。電極4aとコンデンサ5aとが電極-コンデンサユニット6aを形成しており、電極4bとコンデンサ5bとが電極-コンデンサユニット6bを形成している。
また、ガルバニック絶縁手段5は、絶縁トランス5c(図2Cを参照のこと)として設けられてもよい。
コンデンサには、トランスに対して、より小さく、軽量かつ安価で、生じる電力損失が少ないという利点がある。しかし、短所としては、コンデンサのほうがトランスに比べて漏れ電流(すなわち、地絡の場合に流れる電流)が大きいという点が挙げられる。
図2Dに示す実施形態では、電極-コンデンサ経路に、追加の素子11が配置されている。追加の素子11は、容量性リアクタンスを補償して液体中へと変換される電力を増やすコイルであり得る。これにより、無効電力が抑えられる。
また、図2Eに示す実施形態によれば、追加の素子11が並列にも直列にも配置されてよい。
図2Fの実施形態には、コンデンサがコイルに接続されて共振結合するシステムが示されており、図2Gの実施形態には、トランスがインダクタ-コンデンサネットワークに接続されて共振結合するシステムが示されている。このようにして、伝達挙動を最適化することができる。
図2Hの実施形態には、実際のトランスの挙動を表すための、インダクタンスL1.L2を有する2つの誘導コイルと理想トランスTとを用いた等価回路図が示されている。これらのコイルのインダクタンスは、その実際のトランスの構造及び形状により決まる。クランプK1はインバータに接続されて、クランプK2は前記加熱チャンバの電極に接続される。
図2Iの実施形態では、複数の加熱チャンバを並列で動作させることが可能である。
図2Jの実施形態では、前記システムが高い信頼度で動作する導電率範囲をなおいっそう拡げるために、例えば電気機械式リレーなどのスイッチ等を用いて複数の電極対が前記システムに追加されている。
図2Kに、冷却ユニットを備えたシステムの一例を示す。ここでは、電気部品の排熱が、加熱対象の流体を予備加熱するのに利用される。これらの部品は冷却体12へと熱的に接続されている。そして、流れ込んでくる(incoming)流体によって冷却体12が冷却される。その後、予備加熱された流体が加熱チャンバ1内へと流入し、そこで当該流体が所望の最終温度へと加熱される。
図3A及び図3Bに、周波数インバータとしてのフルブリッジ配置構成を示す。ここでは、ガルバニック絶縁手段としてのコンデンサ5a,5b(図3A)またはガルバニック絶縁手段としての絶縁トランス5c(図3B)が電極4a,4bに各自接続されて、電極-コンデンサユニット6a,6bまたはトランス-電極対ユニットを形成している。
それぞれの電極-コンデンサユニット6a,6b(又はトランス-電極対ユニット)は、さらに、2つのスイッチ間毎に一つのセンタータップ7を有する、4つのスイッチ2を具備したスイッチング配置構成に接続されて且つ当該スイッチング配置構成により制御される。スイッチ2は、全スイッチに対して個別にS1,S2,S3,S4で接続された制御ユニット3(図6を参照のこと)により制御される。
上記回路への商用電源電圧は、電圧供給部8(図5を参照のこと)により供給される。この商用電源電圧は、ダイオード整流器の形態の整流器9を用いることで整流される。
図4に、周波数インバータとしてのハーフブリッジ配置構成を示す。このようなハーフブリッジ配置構成は、フルブリッジ配置構成とは違ってスイッチを2つしか具備していない。センタータップ7は、電圧の交互切替えや周波数チョッピングを行うように低電位、高電位の一方に配置される。
(実施例1)
本発明にかかる周波数インバータは、FET、例えばIGBT、その他などといった4つの電子スイッチ(S1,S2,S3,S4)を含むブリッジ回路で構成される(図3を参照のこと)。ブリッジ回路は、フルブリッジとしてもハーフブリッジとしても実現され得る。
2つのスイッチ間毎にセンタータップが存在し、すなわち、スイッチS1,S2間に一つのセンタータップ、スイッチS3,S4間に2つめのセンタータップが存在する。
50~60Hzの電力網周波数を有する110~240Vの商用電源電圧が回路に印加される。この商用電源電圧は、ダイオード整流器の形態の整流器を用いることで整流される。
それらの電子スイッチは、前記センタータップにおいて電圧の極性が交互に切り替わるようにマイクロコントローラによって制御される。これにより、商用電源電圧と同じ振幅でありながら周波数が増加した電圧が生成される。
その周波数は、前記マイクロコントローラを制御することによって変化させることができる。200kHz超、好ましくは300kHz超の周波数f(図6、図7)が通電加熱用に印加されて極性再形成を引き起こすことにより、電気分解を阻止する。ただし、印加される周波数は、液体と加熱器の性能とに依存し、新しいセットアップ毎に決定される必要がある。
電極およびコンデンサ(又はトランス)が、前記ブリッジ回路の前記センタータップに接続されている。電極は、例えばアルミニウム等の任意の適切な材料からなり得る。
(実施例2:コーヒーマシンへの通電加熱装置の適用)
最新のコーヒーマシンでは、必要な液体を加熱したりスチームを生成したりするのに様々な加熱メカニズムが利用されている。これらのメカニズムには、ガスボイラ、電気ボイラ、蒸気注入、異なる2つの温度の液体同士の混合などがある。
本発明にかかる通電加熱技術に基づく新しい連続流加熱装置により、水、ミルク、ミルクフォーム、シロップなどの各種液体を加熱するための新たな選択肢が利用可能となる。加えられるミルクから4種類のミルク(コールド/ホットミルク、コールド/ホットミルクフォーム)を単一のシステムで調製するには、ミルクをコールド状態でフォームすることが可能であるか又は図8に示すようにコールドミルクを単に送達するだけのミルク処理ユニットの後方に、前記通電加熱装置を採用することが可能である。
前記通電加熱装置は、必ずしもコーヒーマシン内に配置される必要はなく、前記ミルク処理ユニットの後方であれば何処に配置されてもよい。つまり、上記の構成によれば、2つのモジュール部をオンとオフの様々な組合せにすることで、4種類全てのミルク加工物を生成することができる。これにより、最新のソリューションで要求されるように加熱装置を迂回したり蒸気注入機構を用いたりする必要なく単純かつ簡略化された構成で、必要なミルク加工物を送達することができるという利点が生じる。
今日、コーヒー、茶水、スチーム、粉末物などの各種加工物をコーヒーマシンが送達するうえで必要とされる、様々な温度の水を供給するのに、ボイラ、流体加熱器、高温水と低温水の混合、またはこれらの調製方法の組合せが利用されている。
本発明にかかる通電加熱装置によれば、当該通電加熱装置を図9に示すように従来のボイラの後方のブースター段として使用したり図10に示すように自律型の連続流加熱器として使用したりすることにより、水の調製を簡略化することができる。
水を加熱するうえで今日のソリューションではなく前記通電加熱装置を使用する利点として、正確な出口温度を設定する能力、出口温度の瞬時変更、スタンドバイ状態の電力消費がない点、および加熱装置の規模が劇的に縮小したことによる保守の少なさが挙げられる。
また、前記通電加熱装置を用いた前述の構成は、水を過熱し、当該水が大気圧中に放出されたときに当該水が蒸気に変化することでスチームを生成するように使用されることも可能である。
なお、本発明は、実施の態様として以下の内容を含む。
[態様1]
流体を通電加熱するためのシステムであって、
-前記流体を収容する少なくとも1つのチャンバ(1)と、
-少なくとも1つの電極(4a,4b)をそれぞれ含む、少なくとも2つのユニット(6a,6b)であって、前記少なくとも1つの電極の各々が、少なくとも1つのガルバニック絶縁手段(5a,5b,5c)と対応付けられている、少なくとも2つのユニット(6a,6b)と、
を備え、前記2つのユニット(6a,6b)の各々における前記電極(4a,4b)が、前記チャンバ(1)において互いに離間して配置されており、前記ガルバニック絶縁手段(5a,5b,5c)が、前記チャンバ(1)外に配置されており、
-当該少なくとも2つの電極ユニット(6a,6b)に電気的に接続された、前記少なくとも2つの電極ユニット(6a,6b)を動作させる少なくとも1つの周波数インバータ(10)が設けられている、
システム。
[態様2]
態様1に記載のシステムにおいて、前記少なくとも1つのガルバニック絶縁手段(5a,5b,5c)が、少なくとも1つのコンデンサ(5a,5b)または少なくとも1つの絶縁トランス(5c)であることを特徴とする、システム。
[態様3]
態様2に記載のシステムにおいて、前記少なくとも1つのコンデンサ(5a,5b)が、安全コンデンサ(クラスX又はクラスYコンデンサとも称される)であることを特徴とする、システム。
[態様4]
態様1から3のいずれかに記載のシステムにおいて、前記電極-ガルバニック絶縁手段ユニットのうちの一つ又は各々に、追加の素子が設けられていることを特徴とする、システム。
[態様5]
態様4に記載のシステムにおいて、追加の素子として、少なくとも1つの追加のコンデンサが、好ましくは直列接続又は並列接続で、共振ネットワークを形成するように設けられていることを特徴とする、システム。
[態様6]
態様4に記載のシステムにおいて、追加の素子として、少なくとも1つのコイルが、直列接続又は並列接続で、共振ネットワークを形成するように設けられていることを特徴とする、システム。
[態様7]
態様4に記載のシステムにおいて、追加の素子として、スイッチング挙動を最適化するセンサが、受取り電力または前記流体の温度を測定するように設けられていることを特徴とする、システム。
[態様8]
態様1から7のいずれかに記載のシステムにおいて、複数の電極対が設けられていることを特徴とする、システム。
[態様9]
態様1から8のいずれかに記載のシステムにおいて、冷却ユニットが、当該加熱システムの効率を最大限に高めるように設けられていることを特徴とする、システム。
[態様10]
本発明にかかるシステムにおいて、前記少なくとも1つの周波数インバータ(10)が、少なくとも1つのブリッジ回路を有することを特徴とする、システム。
[態様11]
態様1から10のいずれかに記載のシステムにおいて、前記少なくとも1つの周波数コンバータ(10)が、少なくとも2つのスイッチ(2)と少なくとも1つのセンタータップ(7)との少なくとも1つのスイッチング配置構成を含む、少なくとも1つのブリッジ回路を有しており、前記少なくともセンタータップ(7)が、少なくとも1つの電極-ガルバニック絶縁手段ユニット(6a,6b)に接続されていることを特徴とする、システム。
[態様12]
態様11に記載のシステムにおいて、前記少なくとも1つのスイッチング配置構成が、特にはフルブリッジの場合に、少なくとも4つのスイッチ(2)を有することを特徴とする、システム。
[態様13]
態様11または12に記載のシステムにおいて、前記スイッチング配置構成の電子スイッチ(2)のそれぞれが、少なくとも1つの制御ユニット(3)に接続されていることを特徴とする、システム。
[態様14]
態様13に記載のシステムにおいて、前記少なくとも1つの制御ユニット(3)が、マイクロコントローラであることを特徴とする、システム。
[態様15]
態様1から14のいずれかに記載のシステムにおいて、
前記少なくとも1つの周波数インバータ(10)のための少なくとも1つの電圧供給部(8)、
を備えることを特徴とする、システム。
[態様16]
態様15に記載のシステムにおいて、前記少なくとも1つの電圧供給部(8)が、整流器(9)、特にはダイオード整流器を有することを特徴とする、システム。
[態様17]
態様1から16のいずれかに記載のシステムにおいて、前記少なくとも1つのチャンバ(1)が、前記流体の少なくとも1つの入口と少なくとも1つの出口とをそれぞれ有する、収容体、容器、またはチューブであることを特徴とする、システム。
[態様18]
態様1から17のいずれかに記載のシステムの、少なくとも1種の流体の通電加熱のための使用。
[態様19]
態様1から17のいずれかに記載のシステムの電子部品のための冷却ユニットにおいて、加熱対象の流体が冷却流体として使用されることを特徴とする、冷却ユニット。
[態様20]
態様1から17のいずれかに記載のシステムで流体を通電加熱する方法において、
-少なくとも1つの電圧供給部によって電圧を前記少なくとも1つの周波数インバータ(10)に供給する過程と、
-前記少なくとも2つの電極-ガルバニック絶縁手段ユニット(6a,6b)間で電圧の極性が交互に切り替わるように、前記少なくとも1つの周波数インバータを制御する過程と、
を備えることを特徴とする、方法。
[態様21]
態様20に記載の方法において、50~60Hzの周波数f net を有する110~240Vの整流された電圧U net が、前記少なくとも1つの周波数インバータ(10)に印加されることを特徴とする、方法。
[態様22]
態様20または21に記載の方法において、前記電圧の極性が、前記少なくとも1つの制御ユニット(3)により制御されることを特徴とする、方法。
[態様23]
態様20から22のいずれかに記載の方法において、前記電圧の極性は、3MHz以下のパルス周波数が達成されるように制御されることを特徴とする、方法。
[態様24]
態様20から23のいずれかに記載の方法において、パルス周波数が、加熱性能を制御するように継続的に調節されることを特徴とする、方法。

Claims (23)

  1. 流体を通電加熱するためのシステムであって、
    -前記流体を収容する少なくとも1つのチャンバ(1)と、
    -少なくとも1つの電極(4a,4b)をそれぞれ含む、少なくとも2つのユニット(6a,6b)であって、前記少なくとも1つの電極の各々が、少なくとも1つのガルバニック絶縁手段(5a,5b,5c)と対応付けられている、少なくとも2つのユニット(6a,6b)と、
    を備え、前記少なくとも2つのユニット(6a,6b)の各々における前記電極(4a,4b)が、前記チャンバ(1)において互いに離間して配置されており、前記ガルバニック絶縁手段(5a,5b,5c)が、前記チャンバ(1)外に配置されており、
    -当該少なくとも2つの電極ユニット(6a,6b)に電気的に接続された、前記少なくとも2つの電極ユニット(6a,6b)を動作させる少なくとも1つの周波数インバータ(10)であって、印加電圧の周波数を200kHz超の周波数へと変換するように構成された周波数インバータ(10)が設けられており
    -加熱対象の前記流体が冷却ユニットを通過することで予備加熱されてから前記チャンバに進入するように、前記冷却ユニットが前記チャンバの前方に配置されており、
    -前記システムが、パルス周波数を継続的に調節して加熱性能を制御するように構成されている、
    システム。
  2. 請求項1に記載のシステムにおいて、前記少なくとも1つのガルバニック絶縁手段(5a,5b,5c)が、少なくとも1つのコンデンサ(5a,5b)または少なくとも1つの絶縁トランス(5c)であることを特徴とする、システム。
  3. 請求項2に記載のシステムにおいて、前記少なくとも1つのコンデンサ(5a,5b)が、安全コンデンサであることを特徴とする、システム。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載のシステムにおいて、前記電極-ガルバニック絶縁手段ユニットのうちの一つ又は各々に、追加の素子が設けられていることを特徴とする、システム。
  5. 請求項4に記載のシステムにおいて、追加の素子として、少なくとも1つの追加のコンデンサが、共振ネットワークを形成するように設けられていることを特徴とする、システム。
  6. 請求項4に記載のシステムにおいて、追加の素子として、少なくとも1つのコイルが、直列接続又は並列接続で、共振ネットワークを形成するように設けられていることを特徴とする、システム。
  7. 請求項4に記載のシステムにおいて、追加の素子として、受取り電力または前記流体の温度を測定するセンサが、スイッチング挙動を最適化するように設けられていることを特徴とする、システム。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載のシステムにおいて、複数の電極対が設けられていることを特徴とする、システム。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載のシステムにおいて、前記冷却ユニットが、当該加熱システムの効率を最大限に高めるように設けられていることを特徴とする、システム。
  10. 請求項1から9のいずれか一項に記載のシステムにおいて、前記少なくとも1つの周波数インバータ(10)が、少なくとも1つのブリッジ回路を有することを特徴とする、システム。
  11. 請求項1から10のいずれか一項に記載のシステムにおいて、前記少なくとも1つの周波数インバータ(10)が、少なくとも2つのスイッチ(2)と少なくとも1つのセンタータップ(7)との少なくとも1つのスイッチング配置構成を含む、少なくとも1つのブリッジ回路を有しており、前記少なくともセンタータップ(7)が、少なくとも1つの電極-ガルバニック絶縁手段ユニット(6a,6b)に接続されていることを特徴とする、システム。
  12. 請求項11に記載のシステムにおいて、前記少なくとも1つのスイッチング配置構成が、少なくとも4つのスイッチ(2)を有することを特徴とする、システム。
  13. 請求項11または12に記載のシステムにおいて、前記スイッチング配置構成の電子スイッチ(2)のそれぞれが、少なくとも1つの制御ユニット(3)に接続されていることを特徴とする、システム。
  14. 請求項13に記載のシステムにおいて、前記少なくとも1つの制御ユニット(3)が、マイクロコントローラであることを特徴とする、システム。
  15. 請求項1から14のいずれか一項に記載のシステムにおいて、
    前記少なくとも1つの周波数インバータ(10)のための少なくとも1つの電圧供給部(8)、
    を備えることを特徴とする、システム。
  16. 請求項15に記載のシステムにおいて、前記少なくとも1つの電圧供給部(8)が、整流器(9)を有することを特徴とする、システム。
  17. 請求項1から16のいずれか一項に記載のシステムにおいて、前記少なくとも1つのチャンバ(1)が、前記流体の少なくとも1つの入口と少なくとも1つの出口とをそれぞれ有する、収容体、容器、またはチューブであることを特徴とする、システム。
  18. 請求項1から17のいずれか一項に記載のシステムの電子部品のための冷却ユニットにおいて、加熱対象の流体が冷却流体として使用されることを特徴とする、冷却ユニット。
  19. 請求項1から17のいずれか一項に記載のシステムで流体を通電加熱する方法において、
    -少なくとも1つの電圧供給部によって電圧を前記少なくとも1つの周波数インバータ(10)に供給する過程と、
    -前記少なくとも2つの電極-ガルバニック絶縁手段ユニット(6a,6b)間で電圧の極性が交互に切り替わるように、前記少なくとも1つの周波数インバータ(10)を制御する過程と、
    を備え
    前記少なくとも1つの周波数インバータ(10)によって、印加電圧の周波数が200kHz超の周波数へと変換されることを特徴とする、方法。
  20. 請求項19に記載の方法において、50~60Hzの周波数fnetを有する110~240Vの整流された電圧Unetが、前記少なくとも1つの周波数インバータ(10)に印加されることを特徴とする、方法。
  21. 請求項19または20に記載の方法において、前記電圧の極性が、前記少なくとも1つの制御ユニット(3)により制御されることを特徴とする、方法。
  22. 請求項19から21のいずれか一項に記載の方法において、前記電圧の極性は、3MHz以下のパルス周波数が達成されるように制御されることを特徴とする、方法。
  23. 請求項19から22のいずれか一項に記載の方法において、パルス周波数が、加熱性能を制御するように継続的に調節されることを特徴とする、方法。
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