JP7189802B2 - 球面継手、加振装置及び振動試験機 - Google Patents
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Description
そこで、振動試験機においては球面継手構造のものが多く使用されている。球面継手構造のものにおいては、摺動性を良好に保ちながら、加振性能を損なわないように、外輪と内輪との接触面の剛性を高くするため、摺動面を静圧軸受式の構造とした静圧軸受式の球面継手とすることがある。この種従来技術としては、特許第3388973号公報(特許文献1)に記載のものなどがある。
本発明の他の目的は、加振装置の複数の球面継手に供給される油の排油構造を大幅に簡素化できる加振装置や振動試験機を得ることにある。
本実施例1の球面継手は静圧軸受式の球面継手(球面連結継手)であり、図1に示すように、球面継手20は、球形の内輪1とその周りに配設した球形の内面を持つ外輪2とを有し、前記内輪1には、外輪に設けられた開口部3を通して軸4が接続されており、外輪の内周面には、軸の中心線に垂直で前記内輪の中心を通る平面を挟んで対向する一対の円環状摺動部5(5a,5b)が設けられている。従って、球面継手20は複数方向に傾動自在な多自由度の継手構造となっている。
他の構成は図1に示す実施例1と同様である。
他の構成は実施例1と同様である。
また、本実施例の加振装置30は、例えば地震を模擬する三次元の振動試験機用の加振装置として好適である。
また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。更に、上記した実施例は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
5(5a,5b):円環状摺動部、6(6a,6b):給油溝、7:カバー、
8:円環状排油溜り、9:円形排油溜り、
10,17,18:通油路、
11:油ポンプ、12(12a,12b):給油配管、
13:排油路、14:排油出口、
15:ドレン配管、16:油タンク、
19(19a,19b):圧力センサ、
20,20A,20B:球面継手、
21:異常検出装置、
21a:データ取得装置、21b:記録装置、21c:比較装置、
30,30A,30B:加振装置、31:加振ロッド(軸)、
32:加振機、33:反力壁、
40:振動試験機、41:テーブル。
Claims (15)
- 軸を接続した内輪と、前記内輪を内包すると共に前記内輪と摺動する円環状摺動部を有し且つ前記内輪の軸が貫通する開口部を形成している外輪と、を備え、前記円環状摺動部に高圧の潤滑油が供給される球面継手において、
前記開口部は、カバーで覆われて外部と内部が遮断され、前記カバーと前記内輪との間に円環状排油溜りが形成され、
前記円環状排油溜りと前記内輪を挟んで反対側には前記外輪と前記内輪との間に円形排油溜りが形成され、
前記円環状排油溜りと前記円形排油溜りとを連通する通油路が前記内輪に形成され、
前記円形排油溜り或いは前記円環状排油溜りの何れか一方のみに排油出口が設けられ、前記通油路は前記円形排油溜り或いは前記円環状排油溜りの油を前記排油出口側に流す通路であることを特徴とする球面継手。 - 請求項1に記載の球面継手において、
前記円環状摺動部は、前記軸が前記外輪の中心軸と平行な状態で、前記軸の中心線に垂直で前記内輪の中心を通る平面を挟んで対向する一対の円環状摺動部を備え、
前記一対の円環状摺動部には、それぞれの円環状摺動部に高圧の潤滑油を供給する給油溝が設けられており、各給油溝に高圧の潤滑油が供給されることを特徴とする球面継手。 - 請求項1に記載の球面継手において、
前記円環状排油溜りと前記円形排油溜りとを連通する通油路は、前記内輪に複数本形成されていることを特徴とする球面継手。 - 請求項1に記載の球面継手において、
前記円環状排油溜りと前記円形排油溜りとを連通する通油路は、前記軸の中心線の延長上の前記内輪に形成され、且つ前記通油路と前記円環状排油溜りを連通する通油路を前記軸に形成していることを特徴とする球面継手。 - 請求項4に記載の球面継手において、
前記通油路と前記円環状排油溜りを連通する通油路は前記軸にT字形に形成され、前記軸の両側の前記円環状排油溜りと連通していることを特徴とする球面継手。 - 請求項2に記載の球面継手において、
前記各給油溝の圧力を検出する圧力センサと、
前記圧力センサで検出された圧力値に基づいて球面継手の異常の有無を判定する異常検出装置を備えていることを特徴とする球面継手。 - 請求項6に記載の球面継手において、
前記異常検出装置は、前記圧力センサで検出された圧力値と検出時の運転条件を取得するデータ取得装置と、このデータ取得装置で取得された圧力値と運転条件を記録する記録装置と、検出された圧力値を他の同様の運転条件での圧力値と比較して異常の有無を判定する比較装置とを備えることを特徴とする球面継手。 - 請求項1に記載の球面継手において、
前記排油出口は、前記円形排油溜り側の外輪に設けられており、この排油出口にはドレン配管が接続され、前記円形排油溜りに溜まった潤滑油を、前記ドレン配管を介して油タンクに回収することを特徴とする球面継手。 - 請求項2に記載の球面継手において、
前記各給油溝は、外輪の内周面に、前記円環状摺動部に沿って円環状に形成され、前記外輪の上部に供給された潤滑油を、円環状の前記給油溝を介して、内輪の上下方向中央部及び下部に供給するように構成していることを特徴とする球面継手。 - 請求項9に記載の球面継手において、
前記内輪の下部を潤滑した潤滑油を前記円形排油溜り側に排出する排油路を、前記外輪の下部に形成していることを特徴とする球面継手。 - 二つの球面継手と、これらの球面継手の内輪どうしを接続する加振ロッドと、前記球面継手の何れかに一方に接続された加振機により構成される加振装置であって、
前記球面継手は、前記加振ロッドに接続される内輪と、前記内輪を内包すると共に前記内輪と摺動する円環状摺動部を有し且つ前記内輪の軸が貫通する開口部を形成している外輪と、を備え、前記円環状摺動部に高圧の潤滑油が供給され、前記開口部は、カバーで覆われて外部と内部が遮断され、前記カバーと前記内輪との間に円環状排油溜りが形成され、前記円環状排油溜りと前記内輪を挟んで反対側には前記外輪と前記内輪との間に円形排油溜りが形成され、前記円環状排油溜りと前記円形排油溜りとを連通する通油路が前記内輪に形成され、
前記加振ロッドには、前記二つの球面継手の内輪に形成されている前記通油路を連通する通油路が形成され、
前記二つの球面継手の一方の球面継手における前記円環状排油溜りまたは前記円形排油溜りの何れか一方のみに排油出口が設けられ、前記内輪に形成された前記通油路は前記円形排油溜り或いは前記円環状排油溜りの油を前記排油出口側に流す通路であることを特徴とする加振装置。 - 請求項11に記載の加振装置において、
前記球面継手における前記円環状排油溜りと前記円形排油溜りとを連通する通油路は、前記加振ロッドの中心線の延長上の前記内輪に形成され、且つ内輪に形成された前記通油路と前記円環状排油溜りを連通する通油路を前記加振ロッドに形成していることを特徴とする加振装置。 - 請求項11に記載の加振装置において、
前記各球面継手における前記円環状摺動部は、前記加振ロッドが前記外輪の中心軸と平行な状態で、前記加振ロッドの中心線に垂直で前記内輪の中心を通る平面を挟んで対向する一対の円環状摺動部を備え、
前記一対の円環状摺動部には、それぞれの円環状摺動部に高圧の潤滑油を供給する給油溝が設けられており、各給油溝に高圧の潤滑油が供給され、更に
前記各給油溝の圧力を検出する圧力センサと、
前記圧力センサで検出された圧力値に基づいて球面継手の異常の有無を判定する異常検出装置を備えていることを特徴とする加振装置。 - 試験対象物を載置するテーブルと、このテーブルの両側に対向するように配置されて前記テーブルを加振する複数の加振装置を備える振動試験機において、
前記加振装置は請求項11~13の何れか一項に記載の加振装置であることを特徴とする振動試験機。 - 試験対象物を載置するテーブルと、このテーブルの両側に対向するように配置され、球面継手を介して前記テーブルを加振する複数の加振装置を備える振動試験機において、
前記球面継手は請求項1~10の何れか一項に記載の球面継手であり、
テーブルの両側に対向するように配置されている前記加振装置に発生させる力を同一とした状態で、前記球面継手における給油溝の圧力を圧力センサで検出し、前記圧力センサで検出された圧力値に基づいて球面継手の異常の有無を判定する異常検出装置を備え、前記異常検出装置では、前記圧力センサで検出された圧力値に基づいて球面継手の異常の有無を判定することを特徴とする振動試験機。
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