JP7189552B2 - 食肉検査システム - Google Patents

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特許法第30条第2項適用 掲載年月日は平成30年12月25日で、掲載アドレスは(http://www.kk-mic.jp/solution/products/solution/shokunikukensa.html)である。
本発明は、食肉処理施設において、と畜された牛豚等の食肉、食鳥処理された食鳥肉の検査業務を、正確かつスピーディーに処理するための食肉検査システムに関する。
食肉処理施設において、食肉衛生検査(食肉検査)は、食肉・食鳥肉の安全確保を図るため、「と畜場法」や「食鳥処理の事業の規制及び食鳥検査に関する法律」に基づいて、一頭、一羽ごとに、獣医師の資格をもつ専門の検査員により行われている。
食肉検査は、牛豚を例にして、搬入された牛豚の受付後、生体検査に始まり、解体後の頭部検査、内臓・枝肉検査が行われ、これらの検査に合格すると、予冷庫に入庫される。頭部検査、内臓・枝肉検査で保留となった部位は、別のラインに送られ、精密検査(微生物検査・病理検査・理化学検査)が行われ、精密検査に合格すると、通常のラインに戻され、枝肉の計量と予冷庫への入庫が行われる。精密検査で廃棄処分と診断されたものは廃棄ラインに送られるようになっている。
食肉処理に関しては、食鳥肉に関する処理方法(特許文献1、2)、豚や牛などの食肉に関する処理システム(特許文献3、4)が提案されている。
特開2001-258467号公報 特開2004-97204号公報 特開2010-239936号公報 特開2017-136092号公報
しかしながら、食肉検査は、検査する部位(生体・内臓・枝肉など)や検査する疾病の種類(肺炎・肝炎・心膜炎など)が多岐にわたるため、生体の搬入後、ラインに沿って流れる個々の検査を短時間に確実に行おうとする場合、検査員の負担が非常に大きかった。また、食肉処理場によっては、検査員が検査記録簿に記入し、事務所で検査記録簿を元にコンピュータに入力しており、検査業務が効率的とは言えず、また、検査データの入力ミスを防ぐ必要もあった。
本発明は、前記課題に鑑みてなされたもので、食肉処理施設において、と畜された牛豚等の食肉、食鳥処理された食鳥肉の検査業務を、正確かつスピーディーに処理するための食肉検査システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る食肉検査システムは、
管理サーバと、食肉処理施設内の解体・検査ラインに設けられた複数の検査ポイントに設置された検査用端末と、各検査ポイントに設置されたタグ読取装置が、ネットワークで接続され、
タグ読取装置は、と畜順または食鳥処理順に従って解体・検査ラインに沿って解体部位を搬送するトロリーに取付けられた電子タグのタグ情報を検査ポイントごとに読み取り、管理サーバに送信するようになっており、
管理サーバは、受付後の生体に関する生体情報と、当該生体の解体および検査に用いる合札番号を登録するとともに、タグ読取装置から送信されるタグ情報を、と畜順または食鳥処理順に従って、当該生体の合札番号に紐付けて登録し、
各検査用端末は、各検査ポイントのタグ読取装置から読み取られたタグ情報に基づき、紐付けられた合札番号を表示するとともに、表示した合札番号の生体に係る解体部位に関する疾病の種類および/または廃棄部位の選択を含めた検査所見を入力可能とされ、
管理サーバは、各検査ポイントの検査用端末から送信される検査所見情報を生体ごとに合札番号と紐付けて登録することを第1の特徴とする。
本発明に係る食肉検査システムは、
各検査用端末が、各検査ポイントのタグ読取装置から読み取られたタグ情報に基づき、紐付けられた合札番号を表示するとき、と畜順または食鳥処理順に従い直前に検査された1または複数の合札番号の生体に係る解体部位について、合札番号とともに検査所見情報を表示することを第2の特徴とする。
本発明に係る食肉検査システムは、
各検査用端末が、表示された合札番号の生体に係る解体部位について、検査保留および/または検査異常なしの所見を入力可能であることを第3の特徴とする。
本発明に係る食肉検査システムは、
各検査用端末が、表示された合札番号の生体に係る解体部位について、検査所見の入力欄として、枝肉に関連する疾病の種類および/または廃棄部位の選択欄と、内臓に関連する疾病の種類および/または廃棄部位の選択欄を切り替え可能であることを第4の特徴とする。
本発明に係る食肉検査システムは、
管理サーバと、食肉処理施設内の生体検査ポイントに設置された検査用端末が、ネットワークで接続されており、
前記検査用端末は、検査対象の生体の合札番号を表示し、表示した合札番号の生体に関連する所見および診断病名を選択して入力可能であり、
管理サーバは、生体検査ポイントの検査用端末から送信される検査所見情報を生体ごとに合札番号と紐付けて登録することを第5の特徴とする。
本発明に係る食肉検査システムは、
各検査用端末が、表示された合札番号の生体および/または当該生体に係る解体部位について、複数の検査用端末から得られた検査所見情報を表示可能であることを第6の特徴とする。
本発明に係る食肉検査システムは、
各検査用端末が、表示された合札番号の生体に係る解体部位について、検査所見の入力欄として、枝肉または内臓に関連する疾病の種類および/または廃棄部位の選択欄を備えており、疾病の種類の選択と廃棄部位の選択が予め紐付けされていることを第7の特徴とする。
本発明に係る食肉検査システムは、
各検査用端末が、表示された合札番号の生体に係る解体部位について、検査所見の入力後に、枝肉または内臓に関連する疾病の種類の選択と廃棄部位の選択について、関連性の有無をチェック可能であることを第8の特徴とする。
以上説明したように、本発明に係る食肉検査システムによると、食肉処理施設において、管理サーバと各検査ポイントに設置された検査用端末と各検査ポイントに設置されたタグ読取装置をネットワークで接続し、と畜された牛豚等の食肉、食鳥処理された食鳥肉の検査業務を、正確かつスピーディーに処理できるという効果を奏する。
本発明における食肉検査システムの全体構成図、 食肉処理施設における解体・検査の流れを示すフロー図、 管理サーバの構成例を示す図、 食肉処理施設における解体・検査ラインの一部を示す図、 生体検査における検査用端末の画面を示す図、 内臓・枝肉検査における検査用端末の画面を示す図、 内臓・枝肉検査における検査用端末の画面を示す図である。
本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明に係る食肉検査システムのネットワーク構成例を示している。
図1に示すように、本発明に係る食肉検査システムSは、食肉処理施設において、事務室に設置された管理サーバ10と、と畜・検査ライン(解体・検査ライン)上の複数の検査ポイントP~Pに設置された検査用端末20~20と、検査ポイントP~Pに設置されたタグ読取装置30~30と、検査ポイントP~P間に設置されたライン用端末40が、ネットワーク50で接続されている。上記検査ポイントP~Pは、図2に示すと畜・検査ライン上の生体検査、頭部検査、内臓・枝肉検査、最終確認検査にそれぞれ対応している。
食肉検査は、図2を参照すると、受付後の生体検査、解体後の頭部検査、内臓および枝肉検査、精密検査、最終確認検査が行われる。各検査の詳細は後述する。これらは例示であり、他の検査(BSE検査など)も追加的に行われる場合がある。
図1のネットワークの各機器について説明すると、管理サーバ10は、図3に示すように、通信部11、データベース12、合札番号発行部13、タグ番号紐付部14、演算部15、出力部16を備えている。通信部11は、各検査用端末20、各読取装置30、ライン用端末40との間でデータの通信を行う。データベース12は、生体受付、と畜(解体)、検査に関する情報を登録する。合札番号発行部13は、受付後の生体ごとにと畜~検査~出荷を管理するための合札番号を発行する。タグ番号紐付部14は、後述するトロリーに付けられたIDタグのタグ番号を生体ごとの合札番号と紐付けする。演算部15は、各データを演算処理する。出力部16は、各データから検査記録、日報、月報などの情報を出力する。
データベース12は、受付管理情報登録部12A、生体情報登録部12B、マスター情報登録部12C、検査所見情報登録部12Dを備えている。
受付管理情報登録部12Aは、合札番号発行部13により受付後の生体ごとに発行される合札番号と、生体検査により決定されると畜順番(と畜番号)と、と畜順番に従いタグ番号紐付部14により合札番号に紐付けられる後述のタグ番号がそれぞれ登録される。生体情報登録部12Bには、受付けた生体の生体情報(品種、性別、月齢、生産者、産地、個体識別番号など)が合札番号に紐付けられる(関連付けられる)形で登録される。マスター情報登録部12Cには、検査所見として生体検査における健康状態、頭部検査や内臓・枝肉検査における疾病の種類、廃棄部位などのマスターデータが登録される。検査所見データ登録部12Dには、検査員による各生体や頭部、内臓・枝肉に関する検査所見が合札番号に紐付けられる形で登録される。
検査用端末20は、各検査ポイントP~Pに設置されて検査員が検査業務に用いるもので、図4を参照して、天井に沿うレール1に沿ってトロリー2に架けられた枝肉Mが内臓・枝肉検査用の検査ポイントを低速で通過するとき、トロリー2に取付けられたIDタグ3のタグ番号をタグ読取装置30が読取り、タグ番号に紐づけられた生体の合札番号を画面に表示させ、合札番号に対応する生体の枝肉Mについて、検査員が検査用端末20から検査所見を入力し、管理サーバ10に送信することができるようになっている。
図5に示す検査用端末20は、生体検査用で表示欄と入力欄を備えている。図5に示すように画面の左上に合札番号表示欄A、中央上に「選択中/通過中」切替表示欄B、右上に生体情報表示欄C、中央に健康状態選択欄D、左端に確認欄E、右端に所見結果実行欄Fが配置されている。図5に示す端末20の例は、本日のと畜予定の最初の生体に発行された合札番号(0001)と左記番号を選択中であることを示す「選択中」の表示がなされている。
合札番号表示欄Aには、選択中の合札番号の直前の検査済生体(1頭または複数頭)の合札番号と、と畜順番と、各検査所見を表示させることができるようになっている。合札番号表示欄Aにおける検査所見の表示部には、同じ合札番号で複数の検査用端末20~20から得られた検査所見情報を表示させることが可能である。
図6に示す検査用端末20は、内臓・枝肉検査用で、図示例では合札番号表示欄Aと「選択中/通過中」切替表示欄Bに、と畜順番が表示されている。と畜順番は、ライン用端末40から生体検査後のと畜順にと畜番号が振られる。通過順にカウンターで読み取り、カウンターからライン用端末40に通過順を送信するようにしている。
図6に示す検査用端末20は、左に疾病種類選択欄G、中央に廃棄部位選択欄H、右端に所見結果実行欄Iが配置されている。疾病種類選択欄Gには赤物・白物・枝肉の選択タグG1が上部に設けられ、内臓(赤物・白物)と枝肉の疾病種類の選択項目を切り替えることができる。また、廃棄部位選択欄Hは、内臓(赤物・白物)と枝肉の切替に連動して廃棄部位を切替できるようになっている。疾病種類選択欄Gと廃棄部位選択欄Hは選択項目を予め紐付けすることができる。すなわち、疾病種類選択欄Gの一項目を選択すると、これに連動して廃棄部位選択欄Hの関連項目を予め選択するように設定し、また、予め関連項目を選択するように設定した後に検査員が再選択できるように設定できる。疾病種類選択欄Gと廃棄部位選択欄Hは選択項目の表示を適宜設定できる。
最終確認検査用の検査用端末20は、図6に示す画面と基本的には同一であり、頭部検査用の検査用端末20は、図示しないが、頭部の検査に対応した表示と入力画面に設定されている。
タグ読取装置30は、図4に示すように、検査ポイントP~Pをトロリー2が低速で通過するとき、トロリー2に取付けられたIDタグ3のタグ番号を読み取るもので、読み取ったタグ番号は管理サーバ10に送信されるようになっている。管理サーバ10に送信されたタグ番号は、トロリー2に架けられた枝肉Mに対応する生体の合札番号と紐付けて(関連付けて)登録されるようになっている。
タグ番号と合札番号の紐付け方法について詳述すると、レール1に沿って多数のトロリー2が縦列に並んでおり、各トロリー2には異なるタグ番号(No.1、No.2、No.3・・・)をもつIDタグ3がそれぞれ取り付けられている。1番目にと畜された枝肉を架けたトロリー2がタグ読取装置20を通過すると、当該トロリー2に取付けられたIDタグ3のタグ番号(No.1)が読み取られ、当該タグ番号が管理サーバ10に送信され、タグ番号紐付部14が、当該タグ番号を、と畜順が1番目の生体の合札番号(0001)に紐付け、データベース12にタグ番号を登録するようになっている。
次いで、2番目にと畜された枝肉を架けたトロリー2がタグ読取装置20を通過すると、当該トロリー2に取付けられたIDタグ3のタグ番号(No.2)が読み取られ、当該タグ番号が管理サーバ10に送信され、タグ番号紐付部14が、当該タグ番号を、と畜順が2番目の生体の合札番号(0002)に紐付け、データベース12にタグ番号が登録される。ここで、合札番号とと畜順番は必ずしも一致せず、合札番号(0003)の生体が生体検査でと畜の対象から外された場合、と畜順番が3番目の生体は、生体検査で合格した次の合札番号(0004)の生体となり、3番目にと畜された枝肉を架けたトロリー2のタグ3のタグ番号(No.3)が、と畜順に従い、合札番号(0004)の生体と紐づけされる。
このように、1番目~n番目にと畜された枝肉を架けたトロリー2が順次タグ読取装置20を通過すると、当該トロリー2に取付けられたIDタグ3のタグ番号(No.1~No.n)が順次読み取られ、当該タグ番号が管理サーバ10に順次送信され、と畜順(1番目~n番目)の生体の合札番号に紐付けてデータベース12にタグ番号が登録されるように設定されている。
以上のようにして、各検査ポイントP~Pの検査用端末20では、タグ読取装置30で読み取ったタグ番号に基づき、検査ポイントP~Pに到着した枝肉の合札番号を表示させながら、検査所見を入力することができ、また、同じ合札番号の枝肉と頭部、内臓は同期してラインを流れるので、タグ読取装置30で読み取ったタグ番号に基づき、頭部検査、内臓検査を行うことができる。
次に、上記構成の食肉検査管理システムSを用いて、図2などを参照しながら、食肉検査の流れを以下に説明する。
最初に、トラックで運ばれた牛豚などの生体が搬入され(S1)、搬入された生体を受付ける(S2)。受付けた生体に対し、合札番号(0001、0002・・・)を発行し、かつ、生体情報を作成する。各情報はデータベース12に登録される。
次いで、受付けた生体を、順次、最初の検査ポイントPである生体検査に送り、検査員により生体検査が行われる(S3)。検査員は、生体について、図5に示す検査用端末20に表示された合札番号と生体情報を確認しながら、生体検査の所見を選択し、入力および実行する。健康状態に異常が認められない場合は一般畜棟解体ラインに送られ、異常が認められると病畜棟に送られる。一般畜棟解体ラインに送られた生体は、通過順に、ライン用端末40によって、当日のと畜順番(1、2、3・・・)が発行され、管理サーバ10に送信され、当日に発行される合札番号と紐付けて、データベース12に登録される。
次いで、一般畜棟解体ラインに送られた生体は、頭部切断され(S4)、トロリーに枝肉が架け替えられ(S5)、頭部、内臓と一緒に、次の検査ポイントP、Pに送られ、それぞれ検査員により頭部検査、内臓・枝肉検査が行われる(S6、S7)。
検査ポイントP、Pには、それぞれ直前に読取装置20が設置されており、図4に示すようにトロリー2に架けられた枝肉Mが各読取装置20を通過すると、トロリー2に取付けられたIDタグ3のタグ番号を読み取り、管理サーバ10に送信する。1番目にと畜された枝肉Mを架けたトロリー2が最初のタグ読取装置20を通過すると、当該トロリー2に取付けられたIDタグ3のタグ番号を読み取り、管理サーバ10に送信する。
管理サーバ10は、受信したタグ番号を、合札番号と関連付けて通過時間とともにデータベース12に登録し、各検査用端末20、20に受信したタグ番号に関連付けられた合札番号と、と畜順番と、生体情報を送信し、検査用端末20に表示させる(図6参照)。
検査員は、検査ポイントPにおいて、最初の生体について合札番号(0001)に対応する頭部について、検査用端末20から検査所見を入力でき、また、次の検査ポイントPにおいて、合札番号(0001)に対応する内臓・枝肉について、検査用端末10から検査所見を入力できる。検査ポイントP、Pの各検査員が検査用端末20から検査所見を入力し、処理実行すると、検査所見データが管理サーバ10に送信され、データベース12に登録される。
次いで、検査ポイントPで内臓・枝肉検査に合格すると、次の検査ポイントPに送られ、検査員により最終確認検査が行われる(S8)。ここでも、直前に読取装置30がトロリーに取付けられたIDタグを読み取り、IDタグのタグ番号に基づき、検査用端末20に合札番号(0001)と、と畜順番(1)が表示されるので、検査員は、表示された合札番号とと畜順番を確認し、検査ポイントP~Pにおける検査所見内容を最終確認し、必要に応じて検査所見の修正を行うことができる。
次いで、最終確認検査に合格すると、トロリーごと枝肉が計量され(S9)、予冷室に入庫される(S10)。内蔵・枝肉検査や最終確認検査で検査保留となった枝肉は、保留区分に分けられ、精密検査される(S11)。精密検査は、病理検査・微生物検査・理化学検査が行われる。精密検査で異常が認められ、不合格となった枝肉は、廃棄される(S12)。
なお、生体検査(S3)で異常が認められ、病畜棟に送られると、病畜検査が行われ(S13)、保留庫に保管される(S14)。
次いで、次の合札番号(0002)の生体が最初の検査ポイントPである生体検査に送られると、検査用端末20には合札番号(0002)の表示に加え、直前の合札番号(0001)の検査所見が表示される。検査員は同じ生産者や同じ生産地から搬入される生体(トラックで数頭ないし十数頭まとめて搬入される場合が多い)の健康状態の傾向を把握することができる。
合札番号(0002)の頭部・内臓・枝肉が次の検査ポイントP~Pに送られると、各検査用端末20に直前の合札番号(0001)の検査所見が表示されるので、検査員はここでも同じ生産者や同じ生産地から搬入された生体の頭部・内臓・枝肉に関する疾病の有無や疾病の傾向、廃棄部位の傾向を把握することができる。
図7の検査用端末20には、合札番号表示欄Aに、選択中の合札番号(0004)に加え、直前の合札番号(0002)(0001)の検査所見がと畜順番とともに表示されている。生体によってはと畜順が前後する場合があり、図7の例では、合札番号(0003)の生体が生体検査の前工程で合札番号(0004)の後方に戻されている。このような場合でも、IDタグのタグ番号をと畜順番と関連付けることで、IDタグのタグ番号を合札番号と関連付けすることができ、検査業務を正確に行える。
また、上記検査用端末20および図示しない管理用端末から、検査所見の入力後に、入力された枝肉または内臓に関連する疾病の種類の選択と廃棄部位の選択について、関連性があるかどうかチェックできるように設定することが可能である。例えば入力した疾病の種類が肺炎である、廃棄部位が心臓であると、関連性がなく、当日の検査所見について、関連性のない検査所見一覧をリストとして抽出し、入力のやり直しが可能である。
以上の食肉検査システムSにおいて、図示しなかったが、図5および6に示す検査用端末20を病畜検査用に設置し、また、IDタグと読取装置30を用いて、病畜検査を合札番号と関連付けて管理できるようにすることができる。同様に、精密検査用に検査用端末20を設置し、ネットワーク50で管理サーバ10と接続し、管理することができる。
本システムSを用いた食肉検査方法によると、管理サーバ10と、各検査ポイントに設置した検査用端末20と、生体検査後の各検査ポイントに設置した読取装置30と、と畜順番を発行するためのライン用端末40をネットワーク50で接続し、トロリーに架け替えた枝肉を管理するIDタグのタグ番号と、当該枝肉の生体の合札番号を紐付けることにより、生体ごとに生体検査から頭部・内臓・枝肉検査までを一括管理し、次から次へと流れる食肉の検査業務を正確にかつスピーディに行うことができる。
以上の食肉検査システムSは、牛豚等の食肉検査業務についての説明であるが、食鳥処理された食鳥肉の検査業務に適用できるのは勿論である。
かくして、本発明に係る食肉検査システムによると、食肉処理場において、と畜された牛豚等の食肉、食鳥処理された食鳥肉の検査業務を正確かつスピーディに処理できるシステムを提供することができる。
本発明に係る食肉検査システムは、食肉処理場において、と畜された牛豚等の食肉、食鳥処理された食鳥肉の検査業務を行うためのシステムとして利用可能である。
1 レール
2 トロリー
3 IDタグ
10 管理サーバ
11 通信部
12 データベース
12A 受付登録部
12B 生体情報登録部
12C マスター情報登録部
12D 検査所見データ登録部
13 合札番号発行部
14 タグ番号紐付部
15 演算部
16 出力部
20 検査用端末
30 読取装置
40 ライン用端末
50 ネットワーク
M 枝肉
~P 検査ポイント
S 食肉検査システム

Claims (8)

  1. 管理サーバと、食肉処理施設内の解体・検査ラインに設けられた複数の検査ポイントに設置された検査用端末と、各検査ポイントに設置されたタグ読取装置が、ネットワークで接続され、
    タグ読取装置は、と畜順または食鳥処理順に従って解体・検査ラインに沿って解体部位を搬送するトロリーに取付けられた電子タグのタグ情報を検査ポイントごとに読み取り、管理サーバに送信するようになっており、
    管理サーバは、受付後の生体に関する生体情報と、当該生体の解体および検査に用いる合札番号を登録するとともに、タグ読取装置から送信されるタグ情報を、と畜順または食鳥処理順に従って、当該生体の合札番号に紐付けて登録し、
    各検査用端末は、各検査ポイントのタグ読取装置から読み取られたタグ情報に基づき、紐付けられた合札番号を表示するとともに、表示した合札番号の生体に係る解体部位に関する疾病の種類および/または廃棄部位の選択を含めた検査所見を入力可能とされ、
    管理サーバは、各検査ポイントの検査用端末から送信される検査所見情報を生体ごとに合札番号と紐付けて登録する、
    ことを特徴とする食肉検査システム。
  2. 各検査用端末が、各検査ポイントのタグ読取装置から読み取られたタグ情報に基づき、紐付けられた合札番号を表示するとき、と畜順または食鳥処理順に従い直前に検査された1または複数の合札番号の生体に係る解体部位について、合札番号とともに検査所見情報を表示することを特徴とする請求項1記載の食肉検査システム。
  3. 各検査用端末が、表示された合札番号の生体に係る解体部位について、検査保留および/または検査異常なしの所見を入力可能であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の食肉検査システム。
  4. 各検査用端末が、表示された合札番号の生体に係る解体部位について、検査所見の入力欄として、枝肉に関連する疾病の種類および/または廃棄部位の選択欄と、内臓に関連する疾病の種類および/または廃棄部位の選択欄を切り替え可能であることを特徴とする請求項1ないし請求項3記載の食肉検査システム。
  5. 管理サーバと、食肉処理施設内の生体検査ポイントに設置された検査用端末が、ネットワークで接続されており、
    前記検査用端末は、検査対象の生体の合札番号を表示し、表示した合札番号の生体に関連する所見および診断病名を選択して入力可能であり、
    管理サーバは、生体検査ポイントの検査用端末から送信される検査所見情報を生体ごとに合札番号と紐付けて登録する、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項4記載の食肉検査システム。
  6. 各検査用端末が、表示された合札番号の生体および/または当該生体に係る解体部位について、複数の検査用端末から得られた検査所見情報を表示可能である、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項5記載の食肉検査システム。
  7. 各検査用端末が、表示された合札番号の生体に係る解体部位について、検査所見の入力欄として、枝肉または内臓に関連する疾病の種類および/または廃棄部位の選択欄を備えており、疾病の種類の選択と廃棄部位の選択が予め紐付けされている、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項5記載の食肉検査システム。
  8. 各検査用端末が、表示された合札番号の生体に係る解体部位について、検査所見の入力後に、枝肉または内臓に関連する疾病の種類の選択と廃棄部位の選択について、関連性の有無をチェック可能である、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項7記載の食肉検査システム。
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