JP7189425B2 - 栓体 - Google Patents

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Description

本発明は、栓体に関する。
過去に「容器本体と、前記容器本体の周側上部に着脱される肩カバーと、前記容器本体内に連通する飲料注出路が一体的に成形された飲み口と、前記飲み口を前記肩カバーに着脱可能に係止する係止部と、前記肩カバーに取り付けられた蓋とを備える飲料容器において、前記係止部が、前記飲み口の外側面に一体的に成形された第1の係止片と、前記肩カバーの内側面に一体的に成形され、前記第1の係止片と係り合って前記飲み口を前記肩カバーに止める第2の係止片とを備えることを特徴とする飲料容器。(例えば、特開2015-239832号公報参照。)」や、「前記栓体内に飲み口部材が着脱自在に該栓体と係合されることを特徴とする飲料用容器の栓体。(例えば、特開2014-218258号公報参照。)」が提案されている。
特開2014-218258号公報
本発明の課題は、飲み口または飲み口部材(以下まとめて「飲み口等」という。)や肩カバーまたは栓体(以下まとめて「肩カバー等」という。)の部品寸法にバラツキがある場合であっても、飲み口等を肩カバー等に安定して装着することができる栓体を提供することである。
本発明に係る栓体は、
基体(上述の「肩カバー等」に相当する。)と、
回動自在に前記基体に支持される蓋体と、
第1被支持部と、前記第1被支持部の配設側の反対側である前記蓋体の支持側に配設される第2被支持部とを有し、着脱可能に前記基体に支持される飲み口体(上述の「飲み口等」に相当する。)と、を備え、
前記第2被支持部は、爪部と、前記爪部から延びる弾性部とを有する係止部により着脱可能に前記基体に支持され、
前記係止部は、前記基体のうち前記蓋体の支持側に設けられ、
前記飲み口体の前記第2被支持部側の部位が上側から下側に向かって押圧されることで、前記飲み口体が前記基体から離脱する構成としている
上記構成によれば、基体や飲み口体の部品寸法のバラツキを弾性部により吸収することができる。このため、この栓体では、飲み口体を基体に安定して装着することができる。また、上記構成によれば、口との接触機会がほとんどない側の飲み口体部位の側に第2被支持部および係止部が設けられるため、飲料摂取中において意図しない飲み口体の脱離を抑制することができる。また、上記構成によれば、比較的シンプルな方法で基体から飲み口体を取り外すことができる。
本発明では、
前記係止部が、前記基体とは別体であり、前記基体を形成する材料よりも高弾性の材料により形成されていると好適である。
上記構成によれば、適切な材料で係止部を形成することができ、延いては安定した係止構造を形成することができる。
本発明では
記基体は、筒体であり、
前記第1被支持部は、偶数個設けられており、前記飲み口体が前記基体に装着されている状態において、前記蓋体の支持側からその反対側に向かって前記基体の筒軸を含むように延びる仮想面に対して対称になるように配設されていると好適である。
上記構成によれば、基体に対する飲み口体の片側の支持を従前のものよりもバランスよく安定化させることができる。
本発明では、
前記第1被支持部が、前記飲み口体が前記基体に装着されている状態において、前記基体の上側に位置していると好適である。
上記構成によれば、飲み口体の第1被支持部側の部位に上側から比較的大きな応力が加わった場合であっても、第1被支持部が基体の上壁部から外れることを防ぐことができる。
本発明の実施の形態に係る飲料容器の外観斜視図である。 本発明の実施の形態に係る栓体の外観斜視図である。 本発明の実施の形態に係る栓体の縦断面図である。 本発明の実施の形態に係る栓体において蓋体が開状態とされたときの外観斜視図である。 本発明の実施の形態に係る栓体において蓋体が開状態とされると共に飲み口体が取り外されたときの外観斜視図である。 本発明の実施の形態に係る栓カバーに対して係止爪片を装着した状態を栓カバーの裏側からみたときの外観斜視図である。 本発明の実施の形態に係る栓カバーに対する係止爪片の取付け態様を示す図である。 本発明の実施の形態に係る係止爪片の外観斜視図である。 本発明の実施の形態に係る飲み口体の前側外観斜視図である。 本発明の実施の形態に係る飲み口体の後側外観斜視図である。 本発明の実施の形態に係る飲み口体の側面図である。 本発明の実施の形態に係る栓体において飲み口体を栓カバーから取り外す際の手順を説明するための図である。 本発明の実施の形態に係る栓体において飲み口体を栓カバーから取り外す際の手順を説明するための図である。 本発明の実施の形態に係る栓体において飲み口体を栓カバーから取り外す際の手順を説明するための図である。 本発明の実施の形態の変形例(A)に係る栓体において蓋体が開状態とされたときの外観斜視図である。 本発明の実施の形態の変形例(A)に係る飲み口体の前側外観斜視図である。 本発明の実施の形態の変形例(A)に係る飲み口体の後側外観斜視図である。 本発明の実施の形態の変形例(A)に係る栓体において蓋体が開状態とされると共に飲み口体が取り外されたときの外観斜視図である。
<本発明の実施の形態に係る飲料容器の構成>
本発明の実施の形態に係る飲料容器10は、図1に示されるように真空二重容器VDCおよび栓体100から構成されている。なお、この飲料容器10は、栓体100が真空二重容器VDCに螺合されることによって組み立てられている。以下、真空二重容器VDCおよび栓体100それぞれについて詳述する。
(1)真空二重容器
真空二重容器VDCは、ステンレス鋼等の金属製の容器であって、主に、有底の内筒および有底の外筒から形成されている。具体的には、内筒と外筒との間に断熱空間が形成されるように内筒の開口端部と外筒の開口端部とが接合された後、断熱空間が真空状態とされることによって真空二重容器VDCが形成される。
内筒は、主に、内筒側壁部、内筒底壁部および先端壁部から形成されている。内筒側壁部は、略円筒形状を呈している。内筒底壁部は、中央部が開口側に向かって球面状に盛り上がっており、隅部が凹円弧状を呈している。そして、この内筒底壁部は、内筒側壁部の下側に位置している。先端壁部は略円筒形状を呈しており、真空二重容器VDCの開口を形成している。
外筒は、主に、外筒側壁部、外筒底壁部および雄ネジ部から形成されている。外筒側壁部は、内筒側壁部と同様に略円筒形状を呈している。外筒底壁部は、略円盤形状を呈しており、外筒側壁部の下端部分に接合されている。雄ネジ部は、外筒側壁部の上端部分の外周面に形成されている。
(2)栓体
栓体100は、図2~図4に示されるように、主に、栓本体110、飲み口体120および蓋体130から構成される。以下、これらの要素部品について詳述する。
(2-1)栓本体
栓本体110は、図3~図7に示されるように、主に、上壁部111、円筒壁部112、雌ネジ部113、係止爪片114および蓋体支持部115から構成されている。なお、この栓本体110において、上壁部111、円筒壁部112、雌ネジ部113および蓋体支持部115はポリプロピレン樹脂等の樹脂の一体成形品であるが、係止爪片114は、ポリオキシメチレン(ポリアセタール)等の弾性に富む樹脂材料から別途、成形されている。以下、各構成要素について詳述する。
(2-1-1)上壁部
上壁部111は、図5~図7に示されるように栓本体110の上壁を構成する略円盤状の部位であって、中央壁部111A、周縁壁部111Bおよび台座部111Cから構成されている。
中央壁部111Aは、図5~図7に示されるように略D字状の輪郭を有する壁部位であって、平面視において直線部側が蓋体支持部配設側を向くように形成されている。なお、以下、説明の便宜上、蓋体支持部配設側を背面側に設定する。この中央壁部111Aには、図5~図7に示されるように略D字状の飲み口体挿通口MO、略長方形状の爪受け部挿通口FOおよびリブ挿通口ROが形成されている。図5~図7に示されるように、飲み口体挿通口MOは、平面視において直線部側が背面側(蓋体支持部配設側)を向くように形成されている。図5~図7に示されるように、略長方形状の爪受け部挿通口FOは、飲み口体挿通口MOの正面側に位置し、飲み口体挿通口MOと連通している。図5~図7に示されるように、リブ挿通口ROは、飲み口体挿通口MOの左右に一対形成されており、平面視において飲み口体挿通口MOと連通している。図7に示されるように、中央壁部111Aにおいて飲み口体挿通口MOの直線部側には、飲み口体挿通口MOと隣り合うように略長方形状の係止爪片挿通口SOが形成されている。ここで、この係止爪片挿通口SOは、平面視において飲み口体挿通口MOとは連通していない。図7に示される通り、この係止爪片挿通口SOには、係止爪片114が挿通される。
周縁壁部111Bは、略円環状の壁部であって、中央壁部111Aを囲むように設けられており、図5および図7に示されるように中央壁部111Aと円筒壁部112とを繋いでいる。
台座部111Cは、図5に示されるように中央壁部111Aの正面側において爪受け部挿通口FOの左右両側に隣接して一対形成されている。これらの台座部111Cは、図5に示されるように、爪受け部挿通口FOの左右に隣接する飲み口体挿通口MOの縁から背面側に向かって延びている。図5に示されるように、これらの台座部111Cの上面は中央壁部111Aの上面よりも下側に位置している。すなわち、中央壁部111Aと台座部111Cとは段構造を形成しており、中央壁部111Aが上段となり、台座部111Cが下段となっている。
(2-1-2)円筒壁部
円筒壁部112は、図3~図7に示されるように略円筒形状を呈しており、上壁部111の周縁壁部111Bから下方に向かって延びている。図3、図6および図7に示されるように、この円筒壁部112の内周面には雌ネジ部113が形成されている。
(2-1-3)雌ネジ部
雌ネジ部113は、真空二重容器の雄ネジ部と螺合させるためのものであって、上述の通り、円筒壁部112の内周面に形成されている。
(2-1-4)係止爪片
係止爪片114は、嵌込部品であって、図8に示されるように、主に、ブロック部114a、主板バネ部114b、主爪部114c、副板バネ部114dおよび副爪部114eから構成されている。ブロック部114aは、主板バネ部114bおよび副板バネ部114dを支持する部位である。主板バネ部114bは、板バネ機能を有する部位であって、図8に示されるようにブロック部114aの長手方向中央部分から下方に向かって延びている。主爪部114cは、後述する飲み口体120の後側爪受け部124を係止するための部位であって、図8に示されるように主板バネ部114bの下端に設けられている。そして、この主爪部114cは、平面視において短手方向片側に向かって突起している。副板バネ部114dは、板バネ機能を有する部位であって、図8に示されるようにブロック部114aの長手方向両端部分から下方に向かって延びている。副爪部114eは、上壁部111、円筒壁部112、雌ネジ部113および蓋体支持部115などから成る一体成形品に係止爪片114を固定する役割を担う部位であって、図8に示されるように副板バネ部114dの下端に設けられている。そして、この副爪部114eは、図8に示されるように平面視において長手方向外側に向かって延びている。
そして、この係止爪片114は、図7に示されるように主爪部114cが正面側を向くようにして係止爪片挿通口SOに挿入され、副爪部114eによって係止爪片挿通口SOの両脇の上壁部111の中央壁部111Aに係合される(図6参照。)。
(2-1-5)蓋体支持部
蓋体支持部115は、図7に示されるように略円筒形状を呈する部位であって、その筒軸が左右方向に沿うようにして上壁部111の周縁壁部111Bの後方部位に配設されている。そして、この蓋体支持部115には、蓋体130の回動軸(図示せず)が挿通される。なお、このとき、回動軸の周囲にねじりバネ(図示せず)が配設され、このねじりバネにより蓋体130が開く方向に付勢される。
(2-2)飲み口体
飲み口体120は、図9~図11に示されるように、略円筒形状を呈する部材であって、主に、飲み口部121、爪受け部122、前側突起部123、後側爪受け部124、第1環状リブ125、第2円環リブ126、位置決めリブ127およびパッキン装着部(図示せず)から構成されている。なお、この飲み口体120の内部には、飲料通路が形成されている。すなわち、飲み口体120の下側の開口が飲料の流入口Mi(図9参照)となり、飲み口体120の上側の開口が飲料の流出口Mo(図10参照)となる。以下、上記構成要素について詳述する。
(2-2-1)飲み口部
飲み口部121は、図9および図10に示されるように、平面視において略D字状を呈すると共に側面視において正面側から背面側に向かうに従って下方に傾斜する側壁121aと、平面視において略D字状を呈すると共に椀状の底壁121bとから形成されている。そして、図9および図10に示されるように底壁121bの略中央部分には開口DOが形成されている。
(2-2-2)爪受け部
爪受け部122は、蓋体130の揺動爪133(後述)を受ける役割を担う部位であって、図9に示されるように正面側が開口した箱状を呈しており、飲み口部121の正面側に配設されている。この栓本体110に飲み口体120が装着されている状態において、この爪受け部122には、蓋体130の揺動爪133の爪部133aが係止される(図3参照)。
(2-2-3)前側突起部
前側突起部123は、図9に示されるように爪受け部122の底壁を挟んで一対形成されており、図4に示されるように栓本体110に飲み口体120が装着された状態において栓本体110の台座部111Cに乗り上げた状態となる。栓本体110に飲み口体120が装着された状態において、一対の前側突起部123は、前後方向に向かって栓本体110の円筒壁部112の筒軸を含むように延びる仮想面を挟むように位置している。
(2-2-4)後側爪受け部
後側爪受け部124は、図10および図11に示されるように飲み口部121の背面側に形成されている被係止リブであって、栓本体110に飲み口体120が装着された状態において係止爪片114の主爪部114cによって係止される。
(2-2-5)第1環状リブ
第1環状リブ125は、栓本体110に飲み口体120が装着された状態において、栓本体110の上壁部111の中央壁部111Aの内縁部の裏側の左右両側において下方に突起する一対の当接リブ群GR(図6参照)に当接する。なお、第1環状リブ125の下面は、図11に示されるように後側爪受け部124の下面と同一面上に位置している。この第1環状リブ125と前側突起部123との間にはO-リング(図示せず)が配設される。また、第1環状リブ125の上面から前側突起部123の下面までの高さ方向の距離HTは、上壁部111の厚みよりも長くなるように設計されている。
(2-2-6)第2円環リブ
第2円環リブ126は、下側パッキンPKの上端位置を規定するためのリブであって、略円環状を呈している。
(2-2-7)位置決めリブ
位置決めリブ127は、飲み口体120が栓本体110に装着された状態において飲み口体120の前後位置を安定させる役割を担う一対のリブであって、図9~図11に示されるように前側突起部123とほぼ同じ高さ位置において左右方向に延びている。これらの位置決めリブ127は、飲み口体120が栓本体110に装着されるとき栓本体110のリブ挿通口ROに挿通される。
(2-2-8)パッキン装着部
パッキン装着部は略円筒であり、図9に示されるようにこのパッキン装着部には下側パッキンPKが取り付けられる。
(2-3)蓋体
蓋体130は、図2~図4に示されるように、主に、蓋本体131、パッキン部材132、揺動爪133、操作機構134および蓋体側連結部135から構成されている。以下、各構成要素について詳述する。
(2-3-1)蓋本体
蓋本体131は、図2~図4に示されるように、主に、天壁部131Aおよび側壁部131Bから構成されている。天壁部131Aは、略円盤状を呈しており、側面視において背面側から正面側に向かうに従って上方に傾斜している(図3等参照)。また、この天壁部131Aの略中央位置には、図3に示されるように、パッキン部材132を取り付けるための円柱部131Cが形成されている。側壁部131Bは、図2および図3に示されるように、天壁部131Aの外縁から下方に向かって延びている。
(2-3-2)パッキン部材
パッキン部材132は、ゴム・エラストマー製部材であって、図3に示されるように蓋体130が閉状態とされているときに飲み口体120の飲料通路の流出口Moを閉塞するものである。そして、このパッキン部材132は、図3および図4に示されるように、主に、縁シール部132Aおよび円柱突起部132Bから形成されている。縁シール部132Aは、平面視において略D字状の平板部位であって、図3および図4に示されるように、蓋体130が閉状態とされているときに飲み口体120の上端面に当接し、そこにシール構造を形成する。円柱突起部132Bは、図3および図4に示されるように、縁シール部132Aの中央部分から下方に向かって延びており、蓋本体131の円柱部131Cの外側に嵌め込まれている。
(2-3-3)揺動爪
揺動爪133は、図3および図4に示されるように、主に、爪部133a、爪支持部133b、回動軸133c、バネ受け壁部133dおよび突起部133eから構成されている。爪部133aは、図3に示されるように、爪支持部133bの下端に設けられており、前方から後方に向かって延びている。爪支持部133bは、図3に示されるように回動軸133cから下方に向かって延びている。回動軸133cは、爪支持部133bの上端内側に形成されており、揺動爪133の支点となっている。バネ受け壁部133dは、図3に示されるように回動軸133cから上方に向かって延びている。突起部133eは、バネ受け壁部133dの背面から後方に向かって延びている。この突起部133eの外周側には、図3に示されるように第1コイルバネ134dが嵌め込まれている。そして、この揺動爪133は、図3に示されるように蓋本体131の側壁部131Bの正面側に配設されており、操作機構134の操作レバー134aを操作することによって回動軸133cを支点として前後方向に揺動可能となっている。具体的には、バネ受け壁部133dが第1コイルバネ134dの付勢力に逆らって前側から後側に移動されると爪部133aは後側から前側に移動し、第1コイルバネ134dの付勢力によってバネ受け壁部133dが後側から前側に押されると爪部133aは前側から後側に移動する。そして、この栓本体110に飲み口体120が装着されている状態では、揺動爪133は、飲み口体120の爪受け部122に係止される。
(2-3-4)操作機構
操作機構134は、図3に示されるように操作レバー134a、上下移動部材134b、ガイド部134c、第1コイルバネ134dおよび第2コイルバネ(図示せず)等から構成されている。図3に示されるように、蓋体130が閉状態である際、操作レバー134aは、第1コイルバネ134dに付勢された揺動爪133、および、第2コイルバネに付勢された上下移動部材134bによって上方前側に向かって付勢されている。上下移動部材134bは、操作レバー134aの直下に配設されており、第2コイルバネにより上方に向かって付勢されている。ガイド部134cは、上下移動部材134bが上下方向に沿って移動するように上下移動部材134bをガイドしている。第1コイルバネ134dは、図3に示されるように揺動爪133の突起部133eの外周に嵌め込まれており、揺動爪133のバネ受け壁部133dを前方に向かって付勢している。第2コイルバネは、上下移動部材134bを上方に向かって付勢している。
上記構成により、蓋体130が閉状態である際において(図3参照)、操作レバー134a、蓋本体131の天壁部131Aと対向しない位置まで押し下げられると、内側に移動することが可能となる。そして、このとき、操作レバー134aが第1コイルバネ134dの付勢力に逆らって内側に移動させられると、操作レバー134aが揺動爪133のバネ受け壁部133dを後方側に押し、揺動爪133の爪部133aが前方に移動して、同爪部133aの飲み口体120の爪受け部122に対する係止が解除される。なお、蓋体130を開状態から閉状態にするには、単純に蓋体130を栓本体110および飲み口体120に対して押し込めばよい。
(2-3-5)蓋体側連結部
蓋体側連結部135は、図2および図4に示されるように蓋本体131の後端に左右一対形成される部位であり、この蓋体側連結部135には、回動ピン(図示せず)が挿通される孔が形成されている。そして、この蓋体側連結部135は、回動ピン(図示せず)を介して栓本体110の蓋体支持部115に連結される。すなわち、この蓋体側連結部135は、栓本体110の蓋体支持部115および回動ピンと共にヒンジ構造を構成している。
<栓本体に対する飲み口体の着脱方法>
(1)栓本体から飲み口体を脱離する方法
ここでは、図12~図14を参照しながら栓本体110から飲み口体120を脱離する方法について説明する。
先ず、図12に示されるように、蓋体130を開いた状態で飲み口体120の後部を下方に向かって押す(図12の白抜き矢印参照。)。この結果、飲み口体120の後側爪受け部124が係止爪片114の主爪部114cから外れ、図13に示されるように飲み口体120の後部が前側下方に押し下げられると共に、飲み口体120の前側突起部123が栓本体110の台座部111Cから浮き上がった状態となる(図13の白抜き矢印参照。)。この状態で、飲み口体120を後方に引き出すと、飲み口体120が栓本体110から脱離する(図14の白抜き矢印参照。)。
(2)栓本体に対して飲み口体を装着する方法
飲み口体120を栓本体110に装着するには、上述の「栓本体から飲み口体を脱離する方法」と逆の過程を経ればよい。以下、図12~図14を参照しながら栓本体110に対して飲み口体120を装着する具体的方法について説明する。
具体的には、先ず、図14に示されるように、飲み口体120の前側突起部123が栓本体110の台座部111Cの上側にくるように、飲み口体120を栓本体110の後斜め下位置から栓本体110に対して移動させる(図14の黒塗り矢印参照。)。次に、図13に示されるように、飲み口体120の前側突起部123が栓本体110の台座部111Cの上側に位置する状態を保ちながら飲み口体120の下端後部を上方に押し上げる(図13の黒塗り矢印参照。)。その結果、飲み口体120の後側爪受け部124が係止爪片114の主爪部114cに係止され、飲み口体120が栓本体110に装着される(図4および図12参照。)。
<本発明の実施の形態に係る栓体の特徴>
(1)
本発明の実施の形態に係る栓体100では、飲み口体120が、一対の前側突起部123および後側爪受け部124bの計3箇所で栓本体110に支持されている。このため、この栓体100では、栓本体110に対する飲み口体120の正面側の支持を従前のものよりもバランスよく安定化させることができる。
(2)
本発明の実施の形態に係る栓体100では、飲み口体120の後側爪受け部124bが背面側の係止爪片114によって係止される。すなわち、この栓体100では、口との接触機会がほとんどない側の飲み口体120の部位側に係止構造が適用されている。したがって、この栓体100では、飲料摂取中において意図しない飲み口体120の脱離を抑制することができる。
(3)
本発明の実施の形態に係る栓体100では、飲み口体120が栓本体110に装着されている状態において、一対の前側突起部123が栓本体110の台座部111Cの上側に位置する状態となると共に、後側爪受け部124bが栓本体110の上壁部111の下側で係止爪片114の主爪部114cに係止される。このため、この栓体100では、飲み口体120の前側部位に上側から比較的大きな応力が加わった場合であっても、前側突起部123が栓本体110から外れることを防ぐことができると共に、口との接触機会がほとんどない側の飲み口体120の部位を上側から押すことによって飲み口体120を脱離させることができる。
(4)
本発明の実施の形態に係る栓体100では、係止爪片114の主爪部114cが主板バネ部114bに連結されており、飲み口体120の後側爪受け部124bが係止爪片114の主爪部114cにより係止される。このため、この栓体100では、栓本体110や飲み口体120の部品寸法のバラツキを主板バネ部114bにより吸収することができる。このため、この栓体100では、飲み口体120を栓本体110に安定して装着することができる。
(5)
本発明の実施の形態に係る栓体100では、栓本体110の上壁部111、円筒壁部112、雌ネジ部113および蓋体支持部115が樹脂の一体成形品とされ、が別体とされている。このため、この栓体100では、適切な材料で係止爪片114を形成することができ、延いては安定した係止構造を形成することができる。
<変形例>
(A)
先の実施の形態では本発明が栓体100に適用されたが、本発明は、図15~図18に示される栓体200に適用されてもよい。ところで、栓体200は、主に(i)栓本体210にロック機構付きの蓋体開閉レバーRLが設けられており、そのロック機構付きの蓋体開閉レバーにより、蓋体230に設けられる爪受け部233が係止される点、(ii)先の実施の形態に係る爪受け部122が飲み口体220に設けられない点の二点で先の実施の形態に係る栓体100と相違する。なお、(i)の相違点は本発明との関連性が極めて薄く、ロック機構付きの蓋体開閉レバーとして公知の多種多様なものが適用されてもかまわないため、この点についての説明は省略する。また、ロック機構付きの蓋体開閉レバーの代えて他の蓋体開閉機構が適用されてもかまわない。また、(ii)の相違点については、部位の一部が省略されたのみであるため、その詳細な説明を省略する。また、図15~図18に示される構成部品のうち栓体100の構成部品等と同一であるもの(構造的に同一のもののみならず機能的に同一であるものを含む。)については、その同一の構成部品等に対して先の実施の形態に係る栓体100に対して付された符号と同一の符号を付してその説明を省略する。
(B)
先の実施の形態では容器として真空二重容器VDCが採用されていたが、容器は特に限定されず、例えば、通常の単壁の容器であってもよい。また、先の実施の形態では容器の素材としてステンレス鋼が採用されていたが、容器の素材は、ステンレス鋼以外の合金、樹脂等であってもよい。
(C)
先の実施の形態に係る真空二重容器VDCでは、外側側壁部の上端部分の外周面に雄ネジ部が形成されていたが、代わりに内筒側壁部の上端部分の内周面に雌ネジ部が形成されてもよい。ただし、かかる場合、栓本体110の外周面に雄ネジ部を形成する必要がある。
(D)
先の実施の形態に係る栓体100では、飲み口体120に設ける被支持部として一対の前側突起部123および後側爪受け部124bが採用されたが、前側突起部123が2箇所以上存在していてもよく、後側爪受け部124bが1箇所以上存在していてもよい。ただし、かかる場合、前側突起部123の数は、後側爪受け部124bの数よりも多いことが好ましい。
(E)
先の実施の形態に係る栓体100では栓本体110の上壁部111、円筒壁部112、雌ネジ部113および蓋体支持部115は樹脂の一体成形品であり、係止爪片114は、別体であったが、円筒壁部112、雌ネジ部113、係止爪片114および蓋体支持部115が樹脂の一体成形品とされてもよい。
<備考>
なお、上記変形例(A)~(E)は各例単独で適用されてもよいし、2例を組わされて適用されてもよいし、4例全てを組み合わせて適用されてもよい。
100 :栓体
110 :栓本体
111C :台座部
114 :係止爪片
114b :主板バネ部
114c :主爪部
120 :飲み口体
123 :前側突起部
124 :後側爪受け部
130 :蓋体

Claims (4)

  1. 基体と、
    回動自在に前記基体に支持される蓋体と、
    第1被支持部と、前記第1被支持部の配設側の反対側である前記蓋体の支持側に配設される第2被支持部とを有し、着脱可能に前記基体に支持される飲み口体と、を備え、
    前記第2被支持部は、爪部と、前記爪部から延びる弾性部とを有する係止部により着脱可能に前記基体に支持され、
    前記係止部は、前記基体のうち前記蓋体の支持側に設けられ、
    前記飲み口体の前記第2被支持部側の部位が上側から下側に向かって押圧されることで、前記飲み口体が前記基体から離脱する構成としている
    栓体。
  2. 前記係止部は、前記基体とは別体であり、前記基体を形成する材料よりも高弾性の材料により形成されている請求項1に記載の栓体。
  3. 記基体は、筒体であり、
    前記第1被支持部は、偶数個設けられており、前記飲み口体が前記基体に装着されている状態において、前記蓋体の支持側からその反対側に向かって前記基体の筒軸を含むように延びる仮想面に対して対称になるように配設されている請求項1または2に記載の栓体。
  4. 前記第1被支持部は、前記飲み口体が前記基体に装着されている状態において、前記基体の上側に位置している請求項1から3のいずれか一項に記載の栓体。
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