JP7187841B2 - 常用兼駐車ブレーキ装置 - Google Patents
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Description
図1は、本実施形態のブレーキ装置10の制動状態における断面図であり、図2は、ブレーキ装置10の非制動状態(リトラクト状態)における断面図である。図1に例示されるブレーキ装置10は、車両用ブレーキであって、ECU11(electronic control unit)と、モータ20と、回転伝達機構30と、回転直動変換機構50を内蔵するキャリパ40と、を備えている。常用兼駐車ブレーキ装置10は、常用の液圧ブレーキとして作動することができるとともに、駐車用の電動ブレーキとしても作動することができる。キャリパ40は、液圧ブレーキの構成要素であり、ECU11、モータ20、回転伝達機構30、回転直動変換機構50、およびキャリパ40は、電動ブレーキの構成要素である。ブレーキ装置10は、電動ブレーキ機能による制動状態が駐車時に維持されるよう、構成されている。ただし、電動ブレーキは、走行時や一時停止時に作動してもよい。ECU11は、制御装置の一例である。
本実施形態では、直動部52は、ピストン43と一体に設けられている。言い換えると、直動部52は、ピストン43の一部である。よって、直動部52とピストン43とは、X方向およびX方向の反対方向に連動する。
すなわち、本実施形態の電動力伝達機構(30,50)は、第一液圧室R1の液圧によるピストン43のX方向又はこれと反対方向の移動に基づいて回転部51が直動部52と相対的に回転することで中心軸Ax方向に伸縮可能に構成されている。
図4に示すように、本変形例のブレーキ装置10は、制限機構として、ロック機構60に替えて、摩擦抵抗機構(摩擦クラッチ)60Aを備えている。摩擦抵抗機構60Aは、フランジ51bのX方向の反対方向の端面51b1と、シリンダ42に設けられ端面51b1と隙間をあけて軸方向に面した端面42cと、ワッシャ73と底壁42bとの間に介在し端面51b1と端面42cとが互いに離間する方向に回転部51およびシリンダ42を付勢するコイルスプリング63と、を有している。コイルスプリング63は、シャフト51aの周囲に隙間をあけて巻回されており、ワッシャ73(回転部51)および底壁42b(シリンダ42)に軸方向に離間する方向に弾性反発力を与えることが可能な圧縮ばねとして構成されている。このような構成においては、電動ブレーキによる制動状態において、パッド45からピストン43への閾値(設計値、設定値)を超えた負荷の入力により回転部51がX方向の反対方向へ移動し、フランジ51bの端面51b1とシリンダ42の端面42cとが当接する。この状態においては、端面51b1と端面42cとの摩擦抵抗により、回転部51の回転が制限されるため、直動部52およびピストン43のX方向の反対方向(第二方向)への移動が制限される。本変形例によれば、例えば、制限機構を比較的簡素な構成として実現することができる。
図5は、本実施形態のブレーキ装置10Aの非制動状態(リトラクト状態)における断面図、図6は、直動部52Aの一部の拡大図、また、図7は、ブレーキ装置10Aの電動ブレーキによる制動状態における断面図である。
本実施形態では、回転伝達機構30(図4参照)、回転直動変換機構50A、押圧部材43j、カップシール53及び開閉弁54によって、本発明の電動力伝達機構が構成される。
図10は、ブレーキ装置10Bの電動ブレーキによる制動状態における断面図である。図10に示されるように、本変形例では、上記第2実施形態の構成に、第二液圧室R2の液圧が閾値を超えた場合に当該第二液圧室R2の液圧を第一液圧室R1に逃がすリリーフ弁80が追加されている。リリーフ弁80は、弁座81と、弁体82と、コイルスプリング83と、を有している。コイルスプリング83は、弁体82をX方向に付勢し、弁体82は、弁座81にX方向に着座することにより、隔壁52hに設けられた貫通孔52jをX方向に覆う(閉状態)。第二液圧室R2内の液圧が過度に上昇して閾値を超えると、コイルスプリング83によるX方向への付勢力に抗って弁体82が弁座81からX方向の反対方向へ離れ、第一有底孔52cのブレーキ液が貫通孔52jを介して第二有底孔52dへ流出する。コイルスプリング83は、付勢部材の一例である。
Claims (6)
- シリンダにシリンダ軸線周りの回転が規制された状態で該軸線方向に移動可能に組付けられて、該シリンダ内に第一液圧室を形成するピストンと、
このピストンが前記第一液圧室に供給されるブレーキ液によって押し出されることにより押動されて被制動回転体に係合し、該被制動回転体を制動する制動部材と、
モータの回転運動を直線運動に変換し、この直線運動によって前記ピストンを介し前記制動部材を押し出し、前記被制動回転体を制動させる電動力伝達機構と、を備え、
前記電動力伝達機構が、前記第一液圧室の液圧による前記ピストンの移動に応じ前記シリンダ軸線方向に伸縮するよう構成されていることを特徴とする常用兼駐車ブレーキ装置。 - 前記電動力伝達機構は、
前記第一液圧室内にて前記ピストンに一体的に設けられて前記シリンダ軸線方向に延び、所定のリードを有する第一ねじ要素と、
前記モータからの回転運動を受け回転する回転運動伝達部に一体的に設けられ前記第一ねじ要素に螺合される第二ねじ要素と、を備えるとともに、
前記電動力伝達機構は、前記第一液圧室の液圧による前記ピストンの前記シリンダ軸線方向の移動に基づいて前記第二ねじ要素が前記第一ねじ要素と相対的に回転することで前記シリンダ軸線方向に伸縮可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の常用兼駐車ブレーキ装置。 - 前記第二ねじ要素と連動して回転するラチェット歯車と、
前記ラチェット歯車に対して移動可能に配置され、前記ラチェット歯車と噛み合うことで該ラチェット歯車の回転を規制可能なつめ部材と、
通電により前記つめ部材と前記ラチェット歯車とが噛み合った状態と噛み合わない状態とを切替可能なアクチュエータと、を備えたことを特徴とする請求項2に記載の常用兼駐車ブレーキ装置。 - 前記電動力伝達機構は、
前記第二ねじ要素と前記シリンダとの相対回転を制限する摩擦クラッチを備え、
前記モータの駆動により発生する前記電動力伝達機構に加わる前記シリンダ軸線方向の力制動反力が所定より大きい場合に、前記摩擦クラッチが前記シリンダと前記第二ねじ要素の相対回転を制限するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の常用兼駐車ブレーキ装置。 - 前記電動力伝達機構は、
前記第一液圧室内にて前記ピストンに一体的に設けられ前記シリンダ軸線方向に延び第二液圧室を区画する押圧部材と、
この押圧部材に前記シリンダ軸線周りの回転が規制された状態で該軸線方向に移動可能に組付けられて、前記第二液圧室を区画するピストン部と、
このピストン部に一体的に設けられ前記シリンダ軸線方向に延び、所定のリードを有する第一ねじ要素と、
前記モータからの回転運動を受け回転する回転運動伝達部に一体的に設けられ前記第一ねじ要素に螺合される第二ねじ要素と、
前記第一ねじ要素と前記第二ねじ要素との前記シリンダ軸線方向の相対位置関係により前記第一液圧室と前記第二液圧室とを繋ぐ液路を開閉する弁体と、を備え、
前記第一液圧室の液圧による前記ピストンの前記シリンダ軸線方向の移動に伴い前記押圧部材が移動して前記第二液圧室を拡大、又は縮小することにより、前記電動力伝達機構が伸縮可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の常用兼駐車ブレーキ装置。 - 前記第二液室のブレーキ液を逃がすリリーフ弁を備えた、請求項5に記載の常用兼駐車ブレーキ装置。
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018125565A JP7187841B2 (ja) | 2018-06-29 | 2018-06-29 | 常用兼駐車ブレーキ装置 |
Publications (2)
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ID=69098409
Family Applications (1)
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JP2018125565A Active JP7187841B2 (ja) | 2018-06-29 | 2018-06-29 | 常用兼駐車ブレーキ装置 |
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WO2017150682A1 (ja) | 2016-03-04 | 2017-09-08 | Ntn株式会社 | 電動ブレーキ装置 |
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