JP7187493B2 - 非侵襲的な上腕血圧測定 - Google Patents

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Description

本発明は、患者の上腕に巻き付けられたカフを用いて非侵襲的に収縮期及び拡張期の上腕血圧を測定することに関係がある。特に、本発明は、上腕カフ体積波形を再較正して、その極大値及び極小値が、カテーテルを使用する場合などのように非侵襲的に患者の上腕の収縮期及び拡張期血圧の値を正確に推定するために使用され得るようにすることを対象とする。
動脈圧は、循環系の状態の臨床的に重要な指標であり、動脈及び心臓の負荷を反映し、心血管系イベント及び疾患の早期の独立した予測マーカである。しかし、動脈内血圧を正確に測定するには、動脈内に圧力センサを備えたカテーテルを挿入する侵襲的な手順が必要である。結果として、末梢上腕動脈での圧力を推定するための非侵襲的な方法が開発された。
上腕動脈における圧力を推定するための初期の非侵襲的方法の1つは、上腕動脈が閉塞する(すなわち、血流がなくなる)まで、患者の上腕及び上腕動脈に巻き付けられたカフを膨らませることを要する聴診法(auscultatory method)である。その後、カフは徐々に収縮し、血液が、聴診器で検出できるほど“ドクドクした”音で流れ始める。最初の“ドクドク”音は、カフ圧が患者の収縮期圧(心駆出中の最大圧)に等しいときに起こるはずであり、最後の“ドクドク”音は、カフ圧が患者の拡張期圧(心臓充満中の最小圧)に等しいときに起こるはずである。
何十年もの間、聴診法が臨床的高血圧診断のために使用され、非侵襲的血圧測定のための標準となった。しかし、測定された血圧値の正確さは、オペレータによる心音の急速な検出に依存し、更には、オペレータがカフをしぼませる速度にも依存していた。聴診法の精度はオペレータに依存するために、自動化された方法が、カフの膨張又は収縮中に上腕カフによって計測される振動性脈動を検出することに基づき確立された。脈拍振動の高さは、カフ圧が収縮期圧から収縮期圧未満に低下すると増大し、振動の高さは、カフ圧が拡張期圧より上から拡張期以下に低下すると減少する。この概念に基づき、現在の“オシロメトリック”(oscillometric)デバイスは、種々のアルゴリズムを適用して、収縮期及び拡張期圧に関連した振動高さを検出する。
オシロメトリックカフデバイスは、当該技術においてしばしば非侵襲型血圧デバイス又はNIBPデバイスと呼ばれる。臨床使用に受け入れられるよう、NIBPデバイスは、非侵襲型自動血圧デバイスのための米国国家標準に基づく標準聴診法と同等であると示す必要がある。ANSI/AAMI/ISO 81060-2:2009,“Noninvasive sphygmomanometers- Part 2: Clinical validation of automated measurement type”,Section 5.2.4.1.2 Part a- Criterion 1,page 20(非特許文献1)を参照されたい(試験中の全ての被験者の測定の平均誤差は、“8mmHg以下の標準偏差で5.0mmHg以下でなければならない”ことが述べられている。)。それに応じて、如何なるオシロメトリックカフデバイスも、収縮期及び拡張期圧についての聴診法との平均差が5mmHg以下であり且つ標準偏差が8mmHgである場合に、バリデーション要件に合格することができる。これは、承認されたオシロメトリックデバイスが、いくつかのデータ点について20mHgを超える標準聴診法との差を登録する可能性があることを意味する。
オシロメトリック自動血圧デバイスは、長年にわたって臨床診療において標準であり、心血管リスクを評価するために医学研究でも使用されてきた。非侵襲的血圧測定(Non-Invasive Blood Pressure)(NIBP)測定は心血管疾患のリスクがある一般集団の割合を特定するが、大規模な集団は、たとえ彼らがリスクを抱えている可能性があるとしても、NIBPによってリスクがあると特定されない。その主な理由は、異なるデバイスが収縮期及び拡張期圧を検出するための異なる適切なアルゴリズムを有することにより、測定された血圧が異なるNIBPデバイスの間で変動するからである。更には、侵襲性血圧値と比較した場合に、NIBPデバイスは、収縮期圧を過小評価し、拡張期圧を過大評価することが示されている。Sharman et al,“Validation of non-invasive central blood pressure devices: Artery Society task force consensus statement on protocol standardization”,European Journal of Hypertension 2017(非特許文献2)、Cloud et al,“Estimation of central aortic pressure by SphygmoCor requires intra-arterial peripheral”,Clinical Science (2003) 105,219-225(非特許文献3)、Shoji et al,“Invasive validation of a novel brachial cuff-based oscillometric device (SphygmoCorXCEL) for measuring central blood pressure”,Journal of Hypertension 2016,34(非特許文献4)を参照されたい。従って、上腕血圧を侵襲的に測定することはゴールドスタンダードであるから、侵襲性血圧をより厳密に推定し且つカフNIBPデバイスに固有のエラーを克服する非侵襲的測定は、血圧測定の分野及びその臨床的な重要性を大幅に改善することになる。
本発明の一般的な目的は、上腕の収縮期及び拡張期血圧を測定する非侵襲的方法であって、その侵襲的同等物をより正確に推定し、その結果、上腕の収縮期及び拡張期測定をより臨床的に適切なものとする方法を提供することである。本発明は、動脈波形の心血管特徴に基づき、カフにより測定された上腕脈波形に線形及び/又は非線形モデルを適用する。より具体的には、本発明は、最初に非侵襲性収縮期及び拡張期血圧を測定し、更には、心血管特徴が保たれている、忠実度が高い上腕体積変位波形も測定するために、非侵襲的カフを用いて上腕の収縮期及び拡張期血圧値を推定する。波形の1つ以上の心血管特徴についての決定されたパラメータ値に基づき、波形は、曲線の極大点が侵襲性上腕収縮期血圧の正確な推定を提供し、曲線の極小点が侵襲性上腕拡張期血圧の正確な推定を提供するように、再較正される。
本発明の一態様において、本発明は、非侵襲的に患者の上腕の収縮期及び拡張期血圧を測定する方法に関する。第1ステップで、方法は、膨張式上腕カフと、チューブと、圧力制御システムを備えた圧力ポンプと、上腕カフ内の圧力のアナログ信号を供給する圧力センサとを備えた上腕カフデバイスの使用を含む。カフは、患者の上腕に巻き付けられ、その後に、上腕カフデバイスは、患者の収縮期血圧及び拡張期血圧の最初の非侵襲的測定を行うようオシロメトリックモードにおいて使用される。それらの最初の測定は、患者の上腕の体積変位波形を最初に較正するために使用される。患者の上腕カフ体積変位波形を測定するよう、上腕カフは、患者の上腕の周りで一定圧に膨らませられる。上腕カフは一定圧に保たれ、圧力センサからのアナログ信号が患者の上腕カフ体積波形として記録される。アナログ信号又はその対応するデジタル信号は、患者の波形の心血管特徴が保たれている上腕カフ体積変位波形を生成するために、適切なバンドパスフィルタ、ローパスフィルタとハイパスフィルタとの組み合わせ、又は他の適切なフィルタに通される必要がある。そのような波形は、例えば、図4に示されている。重要なことには、上腕カフ体積変位波形は、識別可能な第1収縮期ピーク、第2収縮期ピーク、及び拡張期の開始を示す切痕(incisura)を少なくとも有するはずである。波形特徴を保つために必要な具体的なフィルタリングは、上腕カフのタイプ及びモデルに依存する。方法の次のステップでは、最初に、記録された上腕カフ体積変位波形が、オシロメトリックモードでカフにより測定された患者の上腕収縮期血圧及び拡張期血圧を用いて較正される。線形及び/又は非線形モデリングに基づく式/複数の式を用いて、較正されたカフ波形は、次いで、再較正された波形に変換され、その極大及び極小は、患者の侵襲性収縮期及び拡張期血圧に夫々対応する。データは、この方法が、患者の収縮期及び拡張期上腕血圧を、一貫して、侵襲的に測定された収縮期及び拡張期圧の3mmHg内で推定可能であることを示す。
本発明の一例となる実施形態で、複数の再較正式が供給され、どの再較正式を使用すべきかの選択は、最初に較正された体積変位波形の心血管特徴に関する1つ以上のパラメータの検出又は計算に基づく。再較正式の選択は、決定木を用いて、あるいは、サポートベクターマシン、線形及び非線形回帰、ニューラルネットワーク、などのような、波形特徴を適切な再較正式に相関させる他のアルゴリズムを用いて、行われ得る。
本発明の一例となる実施形態によれば、5つの異なる再較正式が決定木に基づき選択される。実験によれば、再較正式のうちの2つは、増大係数(augmentation index)(AIx)が28未満である場合に適用することができる。この場合に、1つの再較正式は、駆出時間(ejection duration)(ED)が300以上である場合に使用され、もう1つは、駆出時間(ED)が300未満である場合に使用される。増大係数(AIx)が28以上であり且つ心拍(heart rate)(HR)が60未満である場合には、第3の再較正式が使用される。増大係数(AIx)が28以上であり且つ心拍(HR)が60よりも大きい場合には、収縮期の間の曲線下面積(AUC)によって割られた拡張期の間の曲線下面積(AUC)の比が100未満であるならば第4の再較正式が使用され、比が100以上であるならば第5の再較正式が使用される。これらの値を例であり、具体的なカフデバイス、初期波形を記録するときのカフの膨張圧、及び再較正式のマッピング特性に依存する。
例となる実施形態における再較正式の形は、線形及び非線形成分の組み合わせであり、5つの特定された状況の夫々について、出力波形の極大値が侵襲的に測定された上腕収縮期血圧のデータに一致し且つ出力波形の極小値が侵襲的に測定された上腕拡張期血圧のデータに一致するところの推定波形が再較正式の出力から得られるように、係数が選択される。本発明者は、一般化された線形伝達関数では、カフにより測定されたNIBPを一般集団についてのその侵襲性の対応物に確実に且つ正確にマッピングすることができないことを発見した。本発明者はまた、例えば、デバイスにより測定された非侵襲データを同時に収集された侵襲データと比較することによって、再較正される具体的なNIBPデバイスのための再較正式及び選択基準を決定することが最良であることも発見した。本発明の例となる実施形態では、再較正式の形は、シグモイド関数などの非線形成分を含む。また、望ましくは、式の係数及び定数のための値のいくつかの組は、決定木選択基準に関する特定のデータ群に従って、様々な再較正式について独立して決定される。機械学習技術が、決定木基準を特定するために使用可能であり、それにより、各々のデータ群のための再較正式は、極大値及び極小値が侵襲的に測定された上腕収縮期及び拡張期圧の正確な推定となる確実に正確な再較正された波形をもたらす。
本発明の他の例となる実施形態では、上腕カフ体積変位波形以外の非末梢波形が、本発明での使用のために測定、較正及び再較正され得る。例えば、非侵襲型センサが、患者の生の(raw)末梢波形を表すデータを記録するために使用され得る。例えば、トノメーターが、患者の生の橈骨動脈圧波形を測定及び記録するために使用される。次いで、生の末梢波形は、上腕カフ体積波形とともに使用されたのと同様な方法により較正及び再較正され得る。通常は、再較正式の形は、上腕カフ体積波形が使用される場合に使用されるものと同じ又は同様であるが、係数及び定数は、基礎をなすデータに応じて異なる可能性があり、適切な再較正式を選択するためのパラメータも、基礎をなすデータに応じて異なる可能性がある。
本発明の他の態様では、本発明は、上記の方法を実装可能なシステムに関する。システムは、必然的に、カフ、圧力チューブ、圧力制御デバイス、及びロー(raw)アナログ信号を出力する圧力センサを備える上腕カフデバイスと、アナログ又はデジタルフィルタと、デジタル信号プロセッサ又は他の計算手段とを含む。
他の実施形態では、収集されたデータを通じて、心血管関連特徴を含むNIBP較正された上腕カフ波形(又は他のNIBP較正された末梢波形)は、サポートベクターマシン、ランダムフォレスト、k近傍分類、又はブースティングのような機械学習アルゴリズムを用いて、波形特徴並びに期待される侵襲性SP及びDPに基づき分類され得る。これらのアルゴリズムは、波形をその特徴に基づきカテゴリに分ける式を提供し、各カテゴリは、値のSIP及びIDP範囲を表す。収集されたデータが、入力としての波形特徴並びに侵襲性SP及びDPを用いてニューラルネットワークを学習させるために使用され得るように、他の実施形態は、ニューラルネットワークのような他の機械学習法を使用する。これらの実施形態の利点は、それらが特定の再較正式を必要とせず、心血管関連特徴を含むNIBP較正された上腕カフ波形(又は他のNIBP較正された末梢波形)から侵襲性SP及びDPを推定するために単一の一般的な方法を使用する点である。
本発明の他の特徴及び利点は、図面及びその以下の説明を閲覧することで当業者に明らかになる。
上腕カフ計測によって測定された非侵襲性収縮期及び拡張期血圧(NISP/NIDP)と、上腕の侵襲的に測定された収縮期及び拡張期血圧(ISP/IDP)との間の差を表す。 非侵襲性上腕カフ体積変位波形を記録し、上腕カフデバイスを用いてNISP及びNIDPを測定し、波形の再較正後に上腕のISP及びIDPを推定する本発明の実施を説明する概略図である。 異なる波形形状を有する上腕脈拍波形のための非侵襲性-侵襲性血圧波形再較正式の例となる形を示す。 最初に較正された(NISP/NIDP)上腕カフ体積変位波形の特定の心血管特徴を図示及び定義する。 どの非侵襲性-侵襲性血圧再較正式が使用されるべきかを決定する最初に較正された(NISP/NIDP)上腕カフ脈拍波形特徴に基づく決定木を例示する。 左のプロットが、NIBPと侵襲性上腕収縮期血圧(SP)との間の差に対する平均のプロットであり、右のプロットが、再較正されたSPと侵襲性上腕SPとの間の差に対する平均のプロットである。左のテキストボックスは、NIBPと侵襲性上腕SPとの間の平均差、標準偏差、最大差及び最小差を示し、右のテキストボックスは、再較正されたSPと侵襲性上腕SPとの間の平均差、標準偏差、最大差及び最小差を示す。 左のプロットが、NIBPと侵襲性上腕拡張期血圧(DP)との間の差に対する平均のプロットであり、右のプロットが、再較正されたDPと侵襲性上腕DPとの間の差に対する平均のプロットである。左のテキストボックスは、NIBPと侵襲性上腕DPとの間の平均差、標準偏差、最大差及び最小差を示し、右のテキストボックスは、再較正されたDPと侵襲性上腕DPとの間の平均差、標準偏差、最大差及び最小差を示す。 トノメーターにより非侵襲性橈骨動脈圧波形を記録し、上腕カフデバイスを用いてNISP及びNIDPを測定し、非侵襲性橈骨動脈圧波形の再較正後に上腕のISP及びIDPを推定する本発明の実施を説明する概略図である。
図1を参照すると、上述されたように、侵襲性上腕動脈血圧値と非侵襲性上腕動脈血圧値との間には著しい差が存在し得る。図1は、上腕動脈103における患者の収縮期及び拡張期血圧を非侵襲的に測定することを目的として患者101の上腕102に巻き付けられた上腕カフ2を表す。非侵襲的に測定される収縮期血圧は、図1ではNISPと示され、非侵襲的に測定される拡張期血圧は、NIDPと示される。図1はまた、上腕動脈103における患者の収縮期及び拡張期血圧を侵襲的に(例えば、患者の腕102及び上腕動脈103に挿入されるカテーテルを備えた圧力センサを用いて)測定することも表す。侵襲的に測定される収縮期血圧は、図1ではISPと示され、侵襲的に測定される拡張期血圧は、IDPと示される。上述されたように、侵襲的に測定されるISP及びIDPは、臨床及び研究解析のためのゴールドスタンダードであると考えられ、今日の、膨張式カフを使用したオシロメトリックシステムは、通常は、収縮期上腕血圧を過小評価し(すなわち、NISP<ISP)、拡張期上腕血圧を過大評価する(すなわち、NIDP>IDP)。本発明の目的は、侵襲的測定と非侵襲的測定との間で一般的な差を低減又は除去することである。
図2は、本発明の一例となる実施形態に従って構成されたシステム100を表す。図2のシステム100は、従来の上腕カフ“オシロメトリック”血圧デバイスと同じか又は類似した非侵襲型血圧ユニット1(NIBPユニット1)を含む。NIBPユニット1は、例えば、カフ2と、圧力チューブと、空気圧コントロールと、カフ2の圧力を感知し、アナログ信号を出力する圧力センサとを含む。NIBPユニット1はまた、当該技術で一般的であるように、NISP及びNIDPを決定するようオシロメトリックモードで作動する制御アルゴリムも含む。カフ2が患者の上腕102(上腕動脈103を含む。)に巻き付けられた状態で、NIBPユニット1はオシロメトリック上腕血圧測定を実行し、非侵襲性上腕収縮期血圧(NISP)及び非侵襲性上腕拡張期血圧(NIDP)の値が得られる。次いで、カフ2が一定圧(NIDPを下回るか、NIDPからNISPの間にあるか、又はNISPを上回る。)で膨らませている間、NIBPユニット1は生(ロー;raw)のカフ波形3を記録する。膨張したカフの圧力は、記録される波形の形状に影響を及ぼすので、NISP及びNIDPに関して膨張されるカフは、後述される再較正式を決定するために収集されるデータのためのカフの膨張と一致することが重要である。例えば、試験集団についてNIDP未満で膨張されたカフにより収集されたデータに基づき再較正式が決定される場合に、生波形3は、患者のNIDP未満で膨張されたカフにより収集されるべきである。この実施形態では、膨張したカフの圧力は、ボーダーライン効果を回避するために、患者のDPと比較して10%差以上を有することが望ましい。同じ考えは、試験集団についてNIDPからNISPの間で膨張されたカフにより収集されたデータに基づき再較正式が決定される場合には、DP及びSPの両方に対して、あるいは、試験集団についてNISP超で膨張されたカフにより収集されたデータに基づき再較正式が決定される場合には、SPに対して適用される。いくつかの適用において、捕捉される波形の十分な分解能を確保するために、膨張したカフの圧力をNIDPからNISPの間に保つことが必要であり得る。
生のカフ波形3は、心血管関連特徴5が保たれている事前較正された上腕カフ波形を生成するよう、ハイパスフィルタ及びローパスフィルタ、又はバンドパスフィルタ4を通じて処理される。この波形5は上腕カフ体積変位波形であり、患者の上腕動脈圧波形に存在する心血管特徴を含み保持するが、波形5の振幅は較正される必要がある。生のカフ波形3のフィルタリングは、特定のカフデバイス、NISP又はNIDPに対するカフ圧、及び使用されるNIBPユニット1に依存するが、例となる実施形態におけるフィルタリングは、30から40Hzの間のカットオフ周波数を有するローパスフィルタを使用し、0.7から1Hzの間の通過周波数を有するハイパスフィルタは、最下部(foot)、第1収縮期ピーク、第2収縮期ピーク、及び切痕(incisura)を含む心血管特徴がデータにおいて保たれている生波形を捕捉するのに適していることが分かっている。ローパスフィルタの目的は、生理的機能に関連する体積、圧力又はフロー信号周波数を保ち、電源ノイズなどの環境干渉に関するノイズを取り除くことである。ローパスフィルタのカットオフ周波数の選択は、圧力、体積、フロー波形における全ての生理的特徴が信号スペクトルの25Hz内にあるという事実に基づく(W. Nichols and M. O'Rourke,“McDonald's Blood Flow in Arteries: Theoretical, Experimental and Clinical Principles”,5thEditionのFigure 26.21を参照。)。ハイパスフィルタの目的は、腕の動き、呼吸効果、又は圧力に応じたチューブ及びカフの反応の結果としてのアーチファクトノイズに関する低周波を除去することである。信号のベースラインドリフトを引き起こし、信号形状を弱める可能性があるそのような低周波アーチファクトは、通常は1kHz未満であり、これがハイパスフィルタの通過周波数である。-3dBの阻止帯域リップル又は通過帯域リップルを有するチェビシェフ型フィルタとして実装され得る両方のフィルタは、0.7から40Hzの間の全ての周波数を通過させる1つのバンドパスフィルタにまとめられ得る。
図2におけるNIBPユニット1後の動作は、望ましくは、デジタル信号プロセッサ又は他の計算デバイスにおいて実装される。しかし、ブロック4に関して説明される電子フィルタは、アナログ又はデジタルであることができ、ブロック4の後又はブロック4の前にアナログ-デジタル変換が行われる。
図2のブロック6は、事前較正された波形5(特徴が保たれている。)と、NISP値及びNIDP値との両方が、事前較正された上腕カフ波形5を較正して、波形5の極大値及び極小値が夫々NISP及びNIDPと等しくなるようにするアルゴリズム(例えば、ソフトウェアコード)に入力されることを表す。この最初の較正は、図2において参照番号10によって示されるように、特徴が保たれているNIBP較正された上腕カフ波形をもたらす。本発明によれば、NIDP及びNIMPによる較正などのように、事前較正された上腕カフ波形5を平均圧力(NIMP)を用いて較正することが可能である。そのような条件の下で、較正された波形5は、NIBP較正された波形5と見なされるべきである。これに該当する場合に、同じ較正は、図3に関して説明されるように再較正式を確立するときに行われるべきである。その上、ブロック6に表されるソフトウェアはまた、NISP/NIDP較正された上腕カフ波形10の心血管関連特徴のパラメータ値も決定する。この例となる実施形態で使用される具体的な心血管特徴は、図4に関して説明される。
依然として図2を参照して、ブロック6からの決定された特徴パラメータは、選択アルゴリズムであるブロック7に対する入力である。ブロック7は、NIDB/NISP較正された波形10を非侵襲性上腕血圧の代わりに侵襲性上腕血圧に関して再較正するためにどの再較正式fi(x)(参照番号8)が使用されるべきかを決定する。選択アルゴリズム7及び再較正式8の例は、夫々図5及び図3に示されており、以下で更に詳細に説明される。図2のブロック9は、選択された再較正式8が、再較正された波形11を生成するよう、最初に較正された(NIDP/NISP)上腕カフ波形10に作用することを示す。波形11において、極大値及び極小値は、夫々、侵襲性上腕収縮期血圧(ISP)及び侵襲性上腕拡張期血圧(IDP)の正確な推定を与える。
NISP及びNIDPを供給する上腕カフNIBP測定とともに侵襲性上腕動脈血圧のデータは、非侵襲性-侵襲性血圧再較正式8を計算するために使用された。より具体的には、データは、一般集団の代表を提供するように、広範な上腕SP、DP(88から216mmHgまでのSP範囲、及び40から93mmHgまでのDP範囲)及び心拍(毎分41から102拍)により150人の患者から収集された。収集されたデータには、侵襲的に測定された上腕血圧波形データ(測定ごとに、適切に試験された周波数応答を備えた液体充てんカテーテルを使用。)と、同時に収集されたNIBP測定SP及びDPと、フィルタ処理されたNIBP上腕波形データとが含まれていた。カフは、フィルタ処理されたNIBP上腕波形を収集するよう患者のNIDPの10%で膨らまされた。図3を参照すると、図3に示されるように、提案される再較正式13の係数を確立するために、システム同定の方法が使用された。例となる実施形態では、線形成分及び非線形成分から成る非線形シグモイド関数がシステム同定方法で使用される。一般に、非侵襲的に収集されたデータ12は、NIBP較正された上腕カフ波形を表すよう、(ブロック4のように)フィルタをかけられ、(ブロック6のように)NIBP較正され、そして、提案される再較正式13に入力される。必然的にその極大値及び極小値がISP及びIDPに夫々等しい、上腕動脈についての侵襲的に収集されたデータ14は、提案される再較正式13の出力である。収集されたデータから既知の入力12及び出力14が与えられると、未知の係数を有する再較正式13が提案される。次いで、式の出力と、侵襲性血圧測定について収集されたデータとの間の差が、最小になるように、係数が推定される。再較正式は、理論的には、線形若しくは非線形、又は両方のタイプの組み合わせであることができるが、非線形成分を使用する方が正確な結果を得られることが分かっている。本発明の例となる実施形態では、提案される形は、線形及び非線形成分を有し、次のように表現され得る:

y(t)=(X×P)+(a×f(X×B+C))+d [1]

ここで、
y(t)は、時間tでの出力波形であり、
、B、Cは、夫々の再較正式iについての係数行列であり、
、dは、夫々の再較正式iについてのスカラー(定数)である。
更に、式[1]中のベクトルXは、遅延された入力値及び出力値のベクトルであり、次のように表現され得る:

X=[u(t) u(t-1)・・・u(t-na) y(t-1)・・・y(t-nb)] [2]

ここで、
u(t)は、時間tでの入力波形であり、
u(t-1)は、時間t-1での入力波形であり、
u(t-na)は、時間t-naでの入力波形であり、
y(t-1)は、時間t-1での出力波形であり、
y(t-nb)は、時間t-nbでの出力波形であり、
na、nbは、夫々入力信号及び出力信号についての遅延点の数である。
式[1]中、f()は、非線形関数であり、本例では、次のように表されるシグモイド関数である:

f(z)=1/(e-z+1)
どのように式が作用するかを説明するよう、na及びnbは1に等しいと仮定し、その場合に、式[1]中のベクトルXは

X=[u(t) u(t-1) y(t-1)] [3]

になる。従って、
Figure 0007187493000001
よって、式[3]から[6]を式[1]に代入すると、結果は、
Figure 0007187493000002
になる。
システム同定方法の目標は、推定される出力と、収集された侵襲性データ14との間の差が最小になるように、係数行列P、B、C及び定数a、dを推定することである。
例となる実施形態において、一般集団のサンプリングについて収集された侵襲性データに対してシステム同定方法を適用することは、一般集団に対して実装され得る5つの異なる再較正式8(図2を参照)をもたらした。すなわち、図3の提案される再較正式13の最終的な形は、システム100においてプログラミングされ、上腕カフを用いて上腕SP及びDPを検出するために実際に使用される再較正式8に対応する。提案される再較正式13の最終的な形は、入力12及び出力14の波形の異なるグルーピングについて決定される。グルーピングは、システム同定方法を適用することによって決定される波形特徴パラメータに基づく。例となる実施形態では、選択アルゴリズム7は、波形特徴に基づきどの再較正式8が使用されるべきかを決定する決定木である(図2を参照)。
図4は、この例となる実施形態において選択アルゴリズム7への入力として使用される上腕波形心血管関連特徴のいくつかを記載する。心血管関連特徴及び他は、例えば、これをもって本願に援用される“Method for ascertaining the pressure pulse and related parameters in the ascending aorta from the contour of the pressure pulse in the peripheral arteries”と題されたMichael O'Rourkeの米国特許第5265011号に記載されているthrough derivative法、又はウェーブレット解析のような時間若しくは周波数における他の適切な数学的手法を用いて、検出又は計算され得る。選択アルゴリズムによって使用され得る特徴の例には、例えば、図4に記載されるNISP、NIDP、AIx、AUCs/AUCd、P1、P2、T1、T2及びEDがある。平均圧力、心拍、心周期、及び収縮期立ち上がり(systolic upstroke)の傾きのような、やはりNIBP較正波形から検出され得る他の特徴も、アルゴリズムへの入力として使用され得る。
NISP/NIDPからISP/IDPへ再較正するための適切な再較正式8を、記録されたNIBP較正波形特性に基づき選択する決定木選択アルゴリズム7を較正するために、パラメータ及びパラメータの閾値が、決定木アルゴリズムを教育して木の閾値及び構造を決定することによって決定され得る。しかし、再較正式及び選択アルゴリズム、又は再較正変換のための他の適切なアルゴリズムは、サポートベクターマシン、線形及び非線形回帰、並びにニューラルネットワークなどの他のタイプの機械学習を用いて開発され得る。いずれにしても、全体的な目的は、心血管特徴が保たれているNIBP較正されたカフ波形を表すデータが入力となり、出力波形の極大値及び極小値が既知の母集団データに基づき夫々ISP及びIDPを厳密に推定するところのアルゴリズムを提供することである。
図5は、選択アルゴリズム7の動作を説明する。試験及び解析に基づき今日までに開発された選択アルゴリズム7は、図5に示されるアルゴリズムよりもいくらか複雑である。図5の実例となる選択アルゴリズムは、検出又は計算された波形特徴又はパラメータに基づき適切な再較正式8(NISP/NIDPからISP/IDP)を決定するために使用される決定木の形をとる。再較正式8は、図5においてEq1、Eq2、Eq3、Eq4及びEq5と標記されている。図5のブロック16は、NIBP較正されたカフ波形10からパルス波形特徴15が検出されることを表す。述べられているように、適切な特徴検出方法には、derivative法又は時間若しくは周波数領域における他の数学的手法がある。波形特徴15に関して検出又は計算された値が決定木17への入力である。決定木17は、この例では、図2の選択アルゴリズム7として働く。決定木17は、検出又は計算された波形特徴の値に従って、どの再較正式Eq1、Eq2、Eq3、Eq4又はEq5を使用すべきかを決定する。説明のために、図5では、1乃至5個の、NISP/NIDPからISP/IDPへの再較正式(Eq1、Eq2、Eq3、Eq4又はEq5)は、AIx、ED、心拍(HR)、及びAUCsに対するAUCdのパーセンテージ比に基づき選択され得る。述べられているように、決定木17の波形パラメータ値と、決定木17の閾値とは、試験及びデータ解析に基づいており、説明のために開示されている。他の例は、決定木の更なる枝とともに更なる波形特徴を使用してもよい。また、サポートベクターマシン、線形及び非線形回帰、並びにニューラルネットワークなどの、波形特徴を適切なNISP/NIDP-ISP/IDP再較正式と相関させる他のアルゴリズムも、選択アルゴリズムとして使用され得る。
当業者に明らかなように、具体的なカフデバイス及びNIBPユニットのための再較正及び選択アルゴリズムを開発することが最も望ましい。ただし、1つのカフデバイス及びNIBPユニットでの使用のために開発されたアルゴリズムは、異なるモデルが同様の特性有する限りにおいて、他のカフデバイス及びNIBPユニットについての検出されたSP及びDPの精度を改善する可能性がある。
結果:入力が波形特徴であり、出力が再較正式(Eq1、Eq2、Eq3、Eq4及びEq5)である決定木を供給するために、収集されたデータのサブセットを使用する。例えば、AIxが28未満であり、NIDPが77未満であり、EDが330未満であり、AIxが14以上である場合に、Eq1が再較正式として選択される決定木が示されている。Aixが28未満であり、NIDPが77未満であり、EDが330未満であり、AIxが14未満である場合に、Eq2が再較正式として選択される。AIxが28以上であり、NIDPが85以上であり、AUCsに対するAUCdのパーセンテージ比が100以上であり、HRが60未満であり、EDが300以上である場合に、Eq3が再較正式として選択される。AIxが28以上であり、NIDPが85以上であり、HRが60以上であり、AUCsに対するAUCdのパーセンテージ比が100未満である場合に、Eq4が再較正式として選択される。AIxが28以上であり、NIDPが85以上であり、HRが60以上であり、AUCsに対するAUCdのパーセンテージ比が100以上である場合に、Eq5が再較正式として選択される。
決定された決定木を試験データ(N=110)に適用する場合に、結果及びプロットは図6に示されている。図6Aの左側のグラフは、NIBPと侵襲性上腕収縮期血圧(SP)との間の差に対する平均のプロットを示す。決定木によって波形特徴に基づき決定された再較正式を適用した後、図6Aの右側のグラフは、再較正されたSPと侵襲性上腕SPとの間の差の大幅な有意な減少を示し、再較正の正確さを表す。差の平均及び標準偏差は、-11±15mHgから0±4mmHgに大幅に減少した。
図6Bの左側のグラフは、NIBPと侵襲性上腕拡張期血圧(DP)との間の差に対する平均のプロットを示す。決定木によって波形特徴に基づき決定された再較正式を適用した後、図6Bの右側のグラフは、再較正されたDPと侵襲性上腕DPとの間の差の大幅な有意な減少を示し、再較正の正確さを表す。差の平均及び標準偏差は、10±6mHgから0±3mmHgに大幅に減少した。
数学的モデルの洗練度に応じて、本発明によれば、波形特徴を考慮し、NIBP較正カフ波形を再較正して、上腕ISP及びIDPに対応する極大値及び極小値を求める単一の再較正式又は式の組を開発することが可能になる。
他の実施形態では、収集されたデータを通じて、心血管関連特徴を含むNIBP較正された上腕カフ波形は、サポートベクターマシン、ランダムフォレスト、k近傍分類、又はブースティングのような機械学習アルゴリズムを用いて、波形特徴並びに期待される侵襲性SP及びDPに基づき分類され得る。これらのアルゴリズムは、波形をその特徴に基づきカテゴリに分ける式を提供し、各カテゴリは、値のSIP及びIDP範囲を表す。収集されたデータが、入力としての波形特徴並びに侵襲性SP及びDPを用いてニューラルネットワークを学習させるために使用され得るように、他の実施形態は、ニューラルネットワークのような他の機械学習法を使用する。これらの実施形態の利点は、それらが特定の再較正式を必要とせず、心血管関連特徴を含むNIBP較正された上腕カフ波形から侵襲性SP及びDPを推定するために単一の一般的な方法を使用する点である。
図7は、本発明の他の例となる実施形態に従って較正されたシステム200を表す。このシステム200は、生のカフ波形を測定するためにカフを使用するのではなく、生の橈骨動脈圧波形203を測定するためにトノメーター202を使用する点を除いて、図2に示されたシステム100と同様である。同様の参照番号が、同様のコンポーネントを表すために図2で見られたように図7で使用される。図7のシステム200は、従来の上腕カフ“オシロメトリック”血圧デバイスと同じか又は類似した非侵襲型血圧ユニット1(NIBPユニット1)を含む。NIBPユニット1は、例えば、カフ2と、圧力チューブと、空気圧コントロールと、カフ2の圧力を感知する圧力センサとを含む。NIBPユニット1はまた、当該技術で一般的であるように、NISP及びNIDPを決定するようオシロメトリックモードで作動する制御アルゴリムも含む。カフ2が患者の上腕(上腕動脈を含む。)に巻き付けられた状態で、NIBPユニット1はオシロメトリック上腕血圧測定を実行し、非侵襲性上腕収縮期血圧(NISP)及び非侵襲性上腕拡張期血圧(NIDP)の値が得られる。次いで、トノメーター202が、生波形203を捕捉するために使用される。光学センサなどの他のセンサも、生の末梢波形を収集するために使用可能である。生の末梢波形203は、低周波及び高周波ノイズを除去し、心血管関連特徴205が保たれている事前較正された末梢波形を生成するよう、ハイパスフィルタ及びローパスフィルタ、又はバンドパスフィルタ204を通じて処理される。この波形205は、患者の末梢血圧波形に存在する心血管特徴を含み保持するが、波形205の振幅は較正される必要がある。
図7におけるNIBPユニット1後の動作は、望ましくは、デジタル信号プロセッサ又は他の計算デバイスにおいて実装される。しかし、ブロック204に関して説明される電子フィルタは、アナログ又はデジタルであることができ、ブロック204の後又はブロック204の前にアナログ-デジタル変換が行われる。
図7のブロック206は、事前較正された波形205(特徴が保たれている。)と、NISP値及びNIDP値との両方が、事前較正された末梢血圧波形205を較正して、波形205の極大値及び極小値が夫々NISP及びNIDPと等しくなるようにするアルゴリズム(例えば、ソフトウェアコード)に入力されることを表す。この最初の較正は、図7において参照番号210によって示されるように、特徴が保たれているNIBP較正された末梢血圧波形をもたらす。本発明によれば、NIDP及びNIMPによる較正などのように、事前較正された波形205を平均圧力(NIMP)を用いて較正することが可能である。そのような条件の下で、較正された波形205は、NIBP較正された波形205と見なされるべきである。これに該当する場合に、同じ較正は、図3に関して説明されるように再較正式を確立するときに行われるべきである。その上、ブロック206に表されるソフトウェアはまた、NISP/NIDP較正された末梢血圧波形210の心血管関連特徴のパラメータ値も決定する。この例となる実施形態で使用される心血管特徴は、図4に関して説明されたのと同じである。
依然として図7を参照して、ブロック206からの決定された特徴パラメータは、選択アルゴリズムであるブロック207に対する入力である。ブロック207は、NIDB/NISP較正された波形210を非侵襲性上腕血圧の代わりに侵襲性上腕血圧に関して再較正するためにどの再較正式fi(x)(参照番号208)が使用されるべきかを決定する。選択アルゴリズム207及び再較正式208は、図3及び図5で記載された形をとってよいが、再較正式及び選択基準のための係数及び定数値は、カフ波形の代わりに末梢血圧波形についてのデータに合わせられる必要がある。図2のブロック209は、選択された再較正式208が、再較正された波形211を生成するよう、最初に較正された(NIDP/NISP)末梢血圧210に作用することを示す。波形211において、極大値及び極小値は、夫々、侵襲性上腕収縮期血圧(ISP)及び侵襲性上腕拡張期血圧(IDP)の正確な推定を与える。
上記の説明では、特定の用語が、簡潔さ、明りょうさ、及び理解のために使用されてきた。そのような用語は便宜的に使用され、広く解釈されるよう意図されるので、それらから不必要な限定が先行技術の要件を超えて推測されるべきではない。本明細書で記載される種々の構成、システム、及び方法ステップは、単独で、又は他の構成、システム、及び方法ステップと組み合わせて、使用されてもよい。様々な均等、代替、及び変更が添付の特許請求の範囲の適用範囲内で可能であると予期されるべきである。添付の特許請求の範囲における夫々の限定は、「~する手段」又は「~するステップ」との語が各々の限定において明示的に列挙されている場合に限り、米国特許法第112条第6段落に基づき解釈されるよう意図される。

Claims (11)

  1. 非侵襲的に患者の侵襲的に等価な収縮期及び拡張期の上腕血圧を測定する方法であって、
    膨張式カフと、チューブと、圧力制御システムを備えた圧力ポンプと、前記膨張式カフにおいて圧力を測定する圧力センサとを備えた上腕カフデバイスを設けるステップと、
    前記患者の収縮期血圧及び拡張期血圧の測定を行うよう、前記膨張式カフが前記患者の上腕に巻かれた状態で、オシロメトリックモードにおいて前記上腕カフデバイスを使用するステップと、
    前記患者の末梢の非侵襲的波形を表すデータを記録するステップと、
    前記患者の心血管波形特徴が保たれている事前較正された末梢波形を表すデータを得るよう、前記末梢の非侵襲的波形を表すデータにフィルタをかけるステップと、
    前記事前較正された末梢波形を較正して前記患者のNIBP較正された末梢波形を得るよう、オシロメトリックモードで前記上腕カフデバイスにより測定された前記患者の収縮期上腕圧及び拡張期上腕圧の測定を使用するステップと、
    前記患者の前記NIBP較正された末梢波形の心血管特徴に関連する1つ以上のパラメータの値を決定するステップと、
    予め一般集団から収集されたデータのグループについて決定される複数の再較正式を供給するステップであり、前記収集されたデータは、前記一般集団の侵襲的に測定された上腕圧波形データと、該侵襲的に測定された上腕圧波形データと同時に記録された前記一般集団の末梢の非侵襲的波形と、該一般集団の末梢の非侵襲的波形に基づき取得されたNIBP較正された末梢波形データとを含み、前記データのグループは、前記一般集団の前記NIBP較正された末梢波形データの心血管特徴に関連する前記1つ以上のパラメータの値に従ってグループ分けされ、前記複数の再較正式の夫々は、前記データのグループの夫々について、侵襲的に測定された上腕圧波形データと、該侵襲的に測定された上腕圧波形データと同時に記録された前記一般集団の末梢の非侵襲的波形に基づいたNIBP較正された末梢波形データとの間の比較に基づき、決定される、前記供給するステップと、
    前記患者の前記NIBP較正された末梢波形の前記心血管特徴に関連する前記1つ以上のパラメータの前記決定された値に基づいて前記複数の再較正式の1つを選択するステップと、
    再較正された末梢波形を生成するよう、前記選択された再較正式を用いて、前記患者の前記NIBP較正された末梢波形を再較正するステップと、
    前記再較正された末梢波形の極小及び極大値を夫々、前記患者の侵襲的に等価な上腕の拡張期及び収縮期の血圧の推定値とするステップと
    を有し、
    前記患者の前記NIBP較正された末梢波形の前記心血管特徴に関連する前記1つ以上のパラメータの前記決定された値は、増大係数(AIx)と、駆出時間(ED)と、心拍(HR)と、収縮期の間の曲線下面積(AUC)によって割られた拡張期の間の曲線下面積(AUC)の比とを含む、
    方法。
  2. 前記患者の前記末梢の非侵襲的波形を表すデータを記録するステップは、前記患者の上腕の周りの前記膨張式カフを一定圧まで膨らませ、前記患者の生の上腕カフ体積変位波形を表すデータを記録している間前記膨張式カフを前記一定圧に保つことによって、行われる、
    請求項1に記載の方法。
  3. 前記患者の前記末梢の非侵襲的波形を表すデータを記録するステップは、前記患者の生の末梢波形を表すデータを記録しながら、前記患者の腕の手首で非侵襲的な橈骨動脈圧波形を測定するよう、トノメーターを用いて行われる、
    請求項1に記載の方法。
  4. 前記患者の前記末梢の非侵襲的波形を表すデータを記録するステップは、前記患者の前記末梢の非侵襲的波形を測定するよう、光学センサを用いて行われる、
    請求項1に記載の方法。
  5. 非侵襲的に患者の侵襲的に等価な収縮期及び拡張期の上腕血圧を測定する方法であって、
    膨張式カフと、チューブと、圧力制御システムを備えた圧力ポンプと、前記膨張式カフにおいて圧力を測定する圧力センサとを備えた上腕カフデバイスを設けるステップと、
    前記患者の収縮期血圧及び拡張期血圧の測定を行うよう、前記膨張式カフが前記患者の上腕に巻かれた状態で、オシロメトリックモードにおいて前記上腕カフデバイスを使用するステップと、
    前記患者の上腕の周りの前記膨張式カフを一定圧まで膨らませ、前記患者の生の上腕カフ体積変位波形を表すデータを記録している間前記膨張式カフを前記一定圧に保つステップと、
    前記患者の心血管波形特徴が保たれている事前較正された上腕カフ体積変位波形を表すデータを得るよう、前記生の上腕カフ体積変位波形を表すデータにフィルタをかけるステップと、
    前記事前較正された上腕カフ体積変位波形を較正して前記患者のNIBP較正された上腕カフ体積変位波形を得るよう、オシロメトリックモードで前記上腕カフデバイスにより測定された前記患者の収縮期上腕圧及び拡張期上腕圧の測定を使用するステップと、
    前記患者の前記NIBP較正された上腕カフ体積変位波形の心血管特徴に関連する1つ以上のパラメータの値を決定するステップと、
    予め一般集団から収集されたデータのグループについて決定される複数の再較正式を供給するステップであり、前記収集されたデータは、前記一般集団の侵襲的に測定された上腕圧波形データと、該侵襲的に測定された上腕圧波形データと同時に記録された前記一般集団の上腕カフ波形データと、該一般集団の上腕カフ波形データに基づき取得されたNIBP較正された上腕カフ波形データとを含み、前記データのグループは、前記一般集団の前記NIBP較正された上腕カフ波形データの心血管特徴に関連する前記1つ以上のパラメータの値に従ってグループ分けされ、前記複数の再較正式の夫々は、前記データのグループの夫々について、侵襲的に測定された上腕圧波形データと、該侵襲的に測定された上腕圧波形と同時に記録された前記一般集団の上腕カフ波形データに基づいたNIBP較正された上腕カフ波形データとの間の比較に基づき、決定される、前記供給するステップと、
    前記患者の前記NIBP較正された上腕カフ体積変位波形の前記心血管特徴に関連する前記1つ以上のパラメータの前記決定された値に基づいて前記複数の再較正式の1つを選択するステップと、
    再較正された上腕カフ波形を生成するよう、前記選択された再較正式を用いて、前記患者の前記NIBP較正された上腕カフ体積変位波形を再較正するステップと、
    前記再較正された上腕カフ波形の極大値前記患者の侵襲的な上腕収縮期血圧の推定値とし、前記再較正された上腕カフ波形の極小値前記患者の侵襲的な上腕拡張期血圧の推定値とするステップと
    を有し、
    前記患者の前記NIBP較正された上腕カフ体積変位波形の前記心血管特徴に関連する前記1つ以上のパラメータの前記決定された値は、増大係数(AIx)と、駆出時間(ED)と、心拍(HR)と、収縮期の間の曲線下面積(AUC)によって割られた拡張期の間の曲線下面積(AUC)の比とを含む、
    方法。
  6. 前記再較正式は、前記心血管特徴に関連する前記1つ以上のパラメータの前記決定された値に基づき、決定木を用いて選択される、
    請求項1又は5に記載の方法。
  7. 前記複数の再較正式は、線形成分、非線形成分、又は線形成分と非線形成分との組み合わせを含む、
    請求項1又は5に記載の方法。
  8. 前記患者の生の上腕カフ体積波形を表すデータを記録している間前記患者の上腕の周りで前記膨張式カフが膨らませられる前記一定圧は、前記患者の測定される拡張期上腕圧以上である、
    請求項2又は5に記載の方法。
  9. 前記患者の生の上腕カフ体積波形を表すデータを記録している間前記患者の上腕の周りで前記膨張式カフが膨らませられる前記一定圧は、前記患者の測定される拡張期上腕圧以下である、
    請求項2又は5に記載の方法。
  10. 前記複数の再較正式の夫々は、
    y(t)=([u(t) u(t-1)・・・u(t-na) y(t-1)・・・y(t-nb)]×P)+(a×f([u(t) u(t-1)・・・u(t-na) y(t-1)・・・y(t-nb)]×B+C))+d
    の形をとり、
    y(t)は、時間tでの出力波形であり、
    は、再較正式iについての係数のna+nb+1×1行列であり、
    は、再較正式iについての係数のna+nb+1×na+nb+1正方行列であり、
    は、再較正式iについての係数のna+nb+1×1行列であり、
    na、nbは、夫々入力信号及び出力信号についての遅延点の数であり、
    、dは、再較正式iについてのスカラー(定数)であり、
    u(t)は、時間tでの入力波形であり、
    u(t-1)は、時間t-1での入力波形であり、
    u(t-na)は、時間t-naでの入力波形であり、
    y(t-1)は、時間t-1での出力波形であり、
    y(t-nb)は、時間t-nbでの出力波形であり、
    f()は、f(z)=1/(e-z+1)と表される非線形シグモイド関数であり、z=[u(t) u(t-1)・・・u(t-na) y(t-1)・・・y(t-nb)]×B+Cである、
    請求項7に記載の方法。
  11. 前記増大係数(AIx)がAIx閾値よりも小さく且つ前記駆出時間(ED)がED閾値よりも小さい場合に、第1再較正式が選択され、
    前記増大係数(AIx)がAIx閾値よりも小さく且つ前記駆出時間(ED)がED閾値以上である場合に、第2再較正式が選択され、
    前記増大係数(AIx)がAIx閾値以上であり且つ前記心拍(HR)がHR閾値よりも小さい場合に、第3再較正式が選択され、
    前記増大係数(AIx)がAIx閾値以上であり且つ前記心拍(HR)がHR閾値以上であり且つ前記収縮期の間の曲線下面積(AUC)によって割られた前記拡張期の間の曲線下面積(AUC)の前記比がAUC閾値よりも小さい場合に、第4再較正式が選択され、
    前記増大係数(AIx)がAIx閾値以上であり且つ前記心拍(HR)がHR閾値以上であり且つ、前記収縮期の間の曲線下面積(AUC)によって割られた前記拡張期の間の曲線下面積(AUC)の前記比がAUC閾値以上である場合に、第5再較正式が選択される、
    請求項1乃至10のうちいずれか一項に記載の方法。
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