JP7183938B2 - 検査用シール - Google Patents
検査用シール Download PDFInfo
- Publication number
- JP7183938B2 JP7183938B2 JP2019084622A JP2019084622A JP7183938B2 JP 7183938 B2 JP7183938 B2 JP 7183938B2 JP 2019084622 A JP2019084622 A JP 2019084622A JP 2019084622 A JP2019084622 A JP 2019084622A JP 7183938 B2 JP7183938 B2 JP 7183938B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seal
- inspection
- test example
- grid
- grid lines
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
本発明は、画像診断の精度を向上可能にした検査用シールを提供することを目的とする。
図1から図3を参照して、検査用シールの構成を説明する。
検査用シールは、シール本体を備えている。シール本体は、乳房でのスキャンに用いられる指標の表示が可能に、かつ、乳房の形状に追従した変形が可能に構成されている。シール本体は、乳房に貼り付けられる。シール本体において、2GHzのマイクロ波に対する透過率が70%以上である。以下では、図1を参照して検査用シールの第1例における構成を説明し、図2を参照して検査用シールの第2例における構成を説明する。その後に、図3を参照して、検査用シールの第1例および検査用シールの第2例に共通する構成を説明する。
透過率T=(測定強度μm/基準強度μ0)×100
基準強度μ0は、2GHzのマイクロ波を発振する発信機と、マイクロ波の受信機とを接触させた状態で測定したマイクロ波の強度(mW/cm2)である。測定強度μmは、基準強度μ0を測定したときと同一の発信機と受信機との間にシール本体10Aを挟んだ状態で測定したマイクロ波の強度(mW/cm2)である。
図3が示すように、座標グリッド12は、複数のグリッド線12Aを含んでいる。各グリッド線12Aは、スキャン方向DSに沿って延び、かつ、複数のグリッド線12Aは、スキャン方向DSと直交する配列方向DAに沿って並んでいる。本実施形態において、紙面の左右方向がスキャン方向DSである。スキャン方向DSは、検査実施者がプローブを用いて検査対象をスキャンする方向である。また、本実施形態において、配列方向DAは、紙面の上下方向である。配列方向DAにおいて、第1の色の第1グリッド線12A1と、第1の色とは異なる第2の色の第2グリッド線12A2とが交互に並んでいる。
図4から図6を参照して、検査用シール10の使用方法を説明する。図4を参照して、検査用シール10の第1例における使用方法を説明し、図5を参照して、検査用シール10の第2例における使用方法を説明する。
表1を参照して試験例を説明する。
[試験例1]
7μmの厚さを有したアルミニウム箔((株)UACJ製、1N30)を試験例1の検査用シールとして準備した。
試験例1において用いたアルミニウム箔を2枚重ねることによって、14μmの厚さを有したアルミニウム箔を試験例2の検査用シールとして準備した。
シール本体として、ポリフッ化ビニリデン樹脂(アルケマ社製、Kynar FLEX2500)(Kynarは登録商標)を用いて、押出成形によって、80μmの厚さを有したポリフッ化ビニリデン樹脂(PVDF)フィルムを形成した。これにより、試験例3の検査用シールを得た。
試験例3と同様の成形方法によって形成したPVDFフィルムを2枚重ねることで、160μmの厚さを有したPVDFフィルムを形成した。これにより、試験例4の検査用シールを得た。
試験例3と同様の成形方法によって形成したPVDFフィルムを4枚重ねることで、320μmの厚さを有したPVDFフィルムを形成した。これにより、試験例5の検査用シールを得た。
75μmの厚さを有したエチレン‐酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)フィルム((株)タツノ化学製、ミデア)(ミデアは登録商標)を試験例6の検査用シールとして準備した。
試験例6において用いたEVAフィルムを2枚重ねることによって、150μmの厚さを有したEVAフィルムを形成した。これにより、試験例7の検査用シールを得た。
250μmの厚さを有したEVAフィルム((株)タツノ化学製、ミデア)を試験例8の検査用シールとして準備した。
40μmの厚さを有した二軸延伸ポリプロピレン樹脂(OPP)フィルム(フタムラ化学(株)製、FOR-MP)を試験例9の検査用シールとして準備した。
試験例9において用いたOPPフィルムを2枚重ねることによって、80μmの厚さを有したOPPフィルムを形成した。これにより、試験例10の検査用シールを得た。
試験例9において用いたOPPフィルムを3枚重ねることによって、120μmの厚さを有したOPPフィルムを形成した。これにより、試験例11の検査用シールを得た。
水性ウレタン樹脂(三井化学(株)製、タケラックWS-6021)(タケラックは登録商標)を用いた溶融キャスト製膜によって、15μmの厚さを有したポリウレタン(PU)フィルムを形成した。これにより、試験例12の検査用シールを得た。
試験例12と同様の製膜方法によって形成したPUフィルムを2枚重ねることで、30μmの厚さを有したPUフィルムを形成した。これにより、試験例13の検査用シールを得た。
試験例12と同様の製膜方法によって形成したPUフィルムを4枚重ねることで、60μmの厚さを有したPUフィルムを形成した。これにより、試験例14の検査用シールを得た。
試験例12と同様の製膜方法によって形成したPUフィルムを6枚重ねることで、90μmの厚さを有したPUフィルムを形成した。これにより、試験例15の検査用シールを得た。
試験例12と同様の製膜方法によって形成したPUフィルムを8枚重ねることで、120μmの厚さを有したPUフィルムを形成した。これにより、試験例16の検査用シールを得た。
12μmの厚さを有したポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)フィルム(東レ(株)製、ルミラーS10)(ルミラーは登録商標)を試験例17の検査用シールとして準備した。
25μmの厚さを有したPETフィルム(東レ(株)製、ルミラーS10)を試験例18の検査用シールとして準備した。
75μmの厚さを有したPETフィルム(東レ(株)製、ルミラーS10)を試験例19の検査用シールとして準備した。
試験例19において用いたPETフィルムを2枚重ねることによって、150μmの厚さを有したPETフィルムを形成した。これにより、試験例20の検査用シールを得た。
250μmの厚さを有したエラストマーメッシュフィルム(明和グラビア(株)製)を試験例21の検査用フィルムとして準備した。
[基準強度μ0の測定]
2GHzのマイクロ波を発振する発信機と、マイクロ波を受信する受信機((株)エムケー・サイエンティフィック、DT-2G)を準備した。発信機に受信機の受信部を接触させた状態で、30秒間マイクロ波の強度を測定した。30秒間の測定における最大値をマイクロ波の強度とした。同一の測定を三回行い、各回におけるマイクロ波強度の平均値を基準強度μ0とした算出した。基準強度μ0は、1.85mW/cm2であった。
受信機(同上)の全体を各試験例の検査用シールによって包んだ状態で、発信機と受信機の受信部とを接触させることによって、各試験例について測定強度μmを測定した。測定強度μmの測定は、基準強度μ0と同一の方法によって行った。
各試験例の検査用シールについて、測定強度μmの測定結果は、以下の表1に示す通りであった。
表1が示すように、試験例1の測定強度μmが0.00mW/cm2であり、試験例2の測定強度μmが0.00mW/cm2であり、試験例3の測定強度μmが1.43mW/cm2であることが認められた。また、試験例4の測定強度μmが1.39mW/cm2であり、試験例5の測定強度μmが0.82mW/cm2であり、試験例6の測定強度μmが1.61mW/cm2であることが認められた。また、試験例7の測定強度μmが1.28mW/cm2であり、試験例8の測定強度μmが1.23mW/cm2であり、試験例9の測定強度μmが1.54mW/cm2であることが認められた。
(1)シール本体10A,10Bに表示された指標が当該指標に基づいてスキャンを行うように検査実施者を促すことを可能にするため、検査対象に対するスキャンの精度を高めることが可能である。しかも、シール本体10A,10Bは、2GHzのマイクロ波に対して70%以上の透過率を有するため、プローブから発振されたマイクロ波の減衰を抑えることも可能である。これにより、スキャンの結果として得られる画像の精度が高められ、結果として、画像診断の精度が高められる。
(3)シール本体10A,10Bが座標グリッド12を有するため、シール本体10A,10Bに指標を表示させるための処理や器具が不要である。
(5)検査用シールの使用時に、乳房Bの特定の位置に標識16が示す座標を重ねることができる。
上述した検査用シールは、以下のように変更して実施することができる。
[シール本体]
・シール本体10A,10Bのなかで、座標グリッド12以外の部分における全光線透過率が30%未満であってもよい。この場合であっても、シール本体10A,10Bにおけるマイクロ波の透過率が70%以上であれば、上述した(1)に準じた効果を得ることは可能である。また、座標グリッド12における全光線透過率が30%以上であってもよい。この場合には、座標グリッド12を介して乳房Bの表面における状態を把握することが可能である。
・全てのグリッド線12Aは、同一の色を有してもよい。この場合であっても、グリッド線12Aは、プローブによるスキャンの方向を案内することは可能である。
・標識16は省略されてもよい。この場合であっても、シール本体10A,10Bが座標グリッド12を有していれば、乳房Bに対する座標グリッド12の位置を調整することによって、乳頭部の周方向における全体がスキャンされるように、乳房Bに対してシール本体10A,10Bを貼り付けることは可能である。
・ベースフィルム11の厚さは30μmよりも厚くてもよいし、5μmよりも薄くてもよい。この場合であっても、シール本体10A,10Bにおけるマイクロ波の透過率が70%以上であれば、上述した(1)に準じた効果を得ることは可能である。
・粘着層15を形成するための粘着剤は、ウレタン系粘着剤以外の粘着剤でもよい。例えば、粘着層15を形成するための粘着剤は、アクリル系粘着剤でもよい。
・検査用シール10において、セパレートフィルム13は省略されてもよい。この場合であっても、シール本体10A,10Bが指標を表示することが可能であり、かつ、シール本体10A,10Bにおけるマイクロ波の透過率が70%以上であれば、上述した(1)に準じた効果を得ることは可能である。
・検査用シール10において、保護フィルム14は省略されてもよい。この場合であっても、シール本体10A,10Bが指標を表示することが可能であり、かつ、シール本体10A,10Bにおけるマイクロ波の透過率が70%以上であれば、上述した(1)に準じた効果を得ることは可能である。
・検査対象は、乳房に限らず人体における他の部位でもよい。すなわち、検査用シール10は、マンモグラフィーに限らず他の画像診断に用いられてもよい。
Claims (7)
- マイクロ波を用いた画像診断に用いられる検査用シールであって、
検査対象でのスキャンに用いられる指標の表示が可能に、かつ、検査対象の形状に追従した変形が可能に構成され、前記検査対象に貼り付けられるシール本体を備え、
前記シール本体は、ポリフッ化ビニリデン樹脂フィルム、またはポリウレタンフィルムを備え、前記シール本体での2GHzのマイクロ波に対する透過率が70%以上であるような厚さを有する
検査用シール。 - マイクロ波を用いた画像診断に用いられる検査用シールであって、
検査対象でのスキャンに用いられる指標の表示が可能に、かつ、検査対象の形状に追従した変形が可能に構成され、前記検査対象に貼り付けられるシール本体であって、前記シール本体での2GHzのマイクロ波に対する透過率が70%以上である前記シール本体を備え、
前記指標は、座標グリッドを備え、
前記座標グリッドは、スキャン方向に沿って延び、かつ、前記スキャン方向と直交する方向に沿って並ぶ複数のグリッド線を含み、
前記複数のグリッド線は、第1の色を有する第1グリッド線と、前記第1の色とは異なる第2の色を有する第2グリッド線とを含み、前記スキャン方向と直交する方向に沿って、前記第1グリッド線と前記第2グリッド線とが交互に並ぶ
検査用シール。 - 前記シール本体は、JIS K7361-1:1997に規定される全光線透過率が30%以上である部分を含む
請求項1または2に記載の検査用シール。 - 前記指標は、座標グリッドを備える
請求項1に記載の検査用シール。 - 前記座標グリッドは、スキャン方向に沿って延び、かつ、前記スキャン方向と直交する方向に沿って並ぶ複数のグリッド線を含み、
前記複数のグリッド線は、第1の色を有する第1グリッド線と、前記第1の色とは異なる第2の色を有する第2グリッド線とを含み、前記スキャン方向と直交する方向に沿って、前記第1グリッド線と前記第2グリッド線とが交互に並ぶ
請求項4に記載の検査用シール。 - 前記座標グリッドにおいて所定の座標を示す標識をさらに備える
請求項2、4、5のいずれか一項に記載の検査用シール。 - 前記シール本体は、
前記指標を表示することが可能なベースフィルムと、
前記ベースフィルムに積層され、前記検査対象に貼り付けられる粘着層と、を備える
請求項1から6のいずれか一項に記載の検査用シール。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019084622A JP7183938B2 (ja) | 2019-04-25 | 2019-04-25 | 検査用シール |
EP19862669.9A EP3854314A4 (en) | 2018-09-20 | 2019-09-20 | TEST CLOSURE |
PCT/JP2019/037040 WO2020059861A1 (ja) | 2018-09-20 | 2019-09-20 | 検査用シール |
CN201980060864.3A CN112996438A (zh) | 2018-09-20 | 2019-09-20 | 检查用贴片 |
US17/196,565 US20210186652A1 (en) | 2018-09-20 | 2021-03-09 | Examination marker |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019084622A JP7183938B2 (ja) | 2019-04-25 | 2019-04-25 | 検査用シール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020178930A JP2020178930A (ja) | 2020-11-05 |
JP7183938B2 true JP7183938B2 (ja) | 2022-12-06 |
Family
ID=73022816
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019084622A Active JP7183938B2 (ja) | 2018-09-20 | 2019-04-25 | 検査用シール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7183938B2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006130865A (ja) | 2004-11-09 | 2006-05-25 | Three M Innovative Properties Co | インクジェット用画像記録媒体 |
WO2017057524A1 (ja) | 2015-09-29 | 2017-04-06 | 国立大学法人神戸大学 | 画像化方法および画像化装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5662110A (en) * | 1996-04-03 | 1997-09-02 | Microwave Medical Systems, Inc. | Microwave detection apparatus for locating cancerous tumors particularly breast tumors |
-
2019
- 2019-04-25 JP JP2019084622A patent/JP7183938B2/ja active Active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006130865A (ja) | 2004-11-09 | 2006-05-25 | Three M Innovative Properties Co | インクジェット用画像記録媒体 |
WO2017057524A1 (ja) | 2015-09-29 | 2017-04-06 | 国立大学法人神戸大学 | 画像化方法および画像化装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020178930A (ja) | 2020-11-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20210186652A1 (en) | Examination marker | |
EP1069395B1 (en) | Pressure-sensitive adhesive sheet for radiography | |
US20110098539A1 (en) | Skin and wound assessment tool | |
CN108291972A (zh) | 具有拼接的图像传感器的方法和设备 | |
US20210330417A1 (en) | Adhesive examination marker | |
US20100061521A1 (en) | Transparent film for attaching markers or symbols to medical devices or body surface areas of patients | |
JP7183938B2 (ja) | 検査用シール | |
JP7107200B2 (ja) | 検査用シール | |
CN108852510B (zh) | 一种数据处理方法及装置 | |
CN201977943U (zh) | 结合透视用于手术切口定位的工具 | |
US20230068581A1 (en) | Marker, method for manufacturing marker, and detection target | |
JP7107201B2 (ja) | 検査用シール | |
WO2022230999A1 (ja) | 検査用シール、および、検査用シールセット | |
JP7351162B2 (ja) | 検査用シール | |
US20230314915A1 (en) | Imaging device cover, imaging device, and imaging method | |
US20220287795A1 (en) | Adhesive supplementary marker and adhesive examination marker set | |
CN205073038U (zh) | 一种用于病灶定位的贴膜 | |
US20170148171A1 (en) | Patient Body Contour Delineation Aid | |
JP2020174936A (ja) | 検査用シール | |
JP2021023610A (ja) | 検査用シール | |
CN117241729A (zh) | 检查用贴片以及检查用贴片组件 | |
JP3875690B2 (ja) | 微小動物計数用シート | |
JPS59111642A (ja) | X線撮影フイルム収納用包装体 | |
CN102631188A (zh) | 一种用于病灶定位的贴膜 | |
CN113288457A (zh) | x射线定位贴 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220323 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220823 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20221011 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20221025 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20221107 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7183938 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |