JP7183826B2 - 空気圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、AC電源及びバッテリにより駆動可能な空気圧縮機において、本体の運搬時に不用意に動作することを防止することにある。
建築現場などでは、圧縮空気の圧力で釘やネジを木材等に打ち込む携帯型の空気工具が使用されている。このような空気工具の動力源となる圧縮空気は多くの場合、作業を行う建築現場に設けられた仮設電源からの電力により駆動する空気圧縮機(コンプレッサ)により供給される。仮設電源は電力会社から供給される商用電源であることが多い。このような空気圧縮機として、例えば特許文献1には、双胴形の空気タンクを備える空気圧縮機が開示されている。
屋外に設置された仮設電源からの電力を使用する場合には、延長コードなどを用いて空気圧縮機に電力を供給する。このような場合には電力線の電圧降下が大きくなって、空気圧縮機本体に供給される時点の電圧が低下する場合がある。電圧が低下すると空気圧縮機の運転性能が低下する。特許文献1では、モータを駆動するためのバッテリを備えた携帯型の空気圧縮機が開示されている。
特開2012-177356号公報
作業現場等で使える空気圧縮機は、複数台の空気工具を接続することが多く、大量の圧縮空気を必要とされるため、その消費電力が1.0kw以上の高出力モータを使用することが多い。そのような高出力モータをバッテリだけで駆動可能に構成することは、稼働可能時間が短くて作業現場での使用用途を考えると現実的ではない。また、バッテリを大型化したり装着可能なバッテリの数を増やすことも考え得るが、その場合は作業現場までの空気圧縮機の運搬に支障が生ずる。
本発明は上記背景に鑑みてなされたもので、その目的は、AC電源及びバッテリにより駆動可能な空気圧縮機において、本体運搬時の不用意な起動を防止することにある。
本発明の他の目的は、AC電源のプラグがコンセントに接続されていない状態では、バッテリ駆動を制限するようにした空気圧縮機を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、商用AC電源とバッテリを併用する空気圧縮機において、複数の動作モードを提供して、使用状況に応じた最適な稼働を可能とし、バッテリへの過負荷防止とバッテリによる作業時間確保を図ることができる空気圧縮機を提供することにある。
本願において開示される発明のうち代表的な特徴を説明すれば次のとおりである。
本発明の一つの特徴によれば、モータと、モータにより駆動される圧縮機構と、圧縮機構により圧縮された空気を貯留するタンクと、モータの回転を制御する制御部と、モータに商用電源を供給する電源コードとバッテリを備えた空気圧縮機であって、制御部は、電源コードのコンセントへの接続状況を検出し、電源コードがコンセントに接続されている時にのみバッテリによる圧縮機構の単独運転を許容し、電源コードがコンセントに接続されていない時にはバッテリによる圧縮機構の単独運転を禁止するように構成した。この構成によりバッテリの単体駆動が可能な環境を制限してバッテリへの過負荷防止を図ることができる。
本発明の他の特徴によれば、電源コードは多芯式であってアース線と複数の電力線を含み、電源コードの先端にコンセントに差し込まれるプラグが設けられ、プラグには、電力線にそれぞれ接続される端子とアース線が接続されるアース端子又はアース接続部が含まる。制御部は、電力線間の電圧とアース線の接地抵抗を監視し、電力線とアース線間の抵抗値を測定することによって、プラグがコンセントに差し込まれているか否かを判定することができる。
本発明のさらに他の特徴によれば、制御部にはマイコンが含まれ、マイコンは商用電源及びバッテリの双方から電力を得ることによって、いずれか一方の電力供給で動作可能とした。また、バッテリの電圧を検出する電池電圧検出部と、バッテリの充電部を設け、商用電源の供給時にバッテリの電圧が所定の閾値以下の場合は、モータの停止時に充電部によるバッテリの充電を行うようにした。空気圧縮機のモータは、間欠運転をさせることがほとんどであるので、モータの停止時という電力消費が少ないときにバッテリを積極的に充電することによって、バッテリを常に満充電に近い状態に保つことが可能になり、バッテリ駆動時の作業時間を確保することが可能となる。
本発明のさらに他の特徴によれば、バッテリからモータへの給電モードとして3つのモードを設けた。(1)駆動時は常にバッテリから給電しアシストするハイパワーモードと、(2)商用電源による運転を優先して外部電源の電圧降下した場合にのみバッテリから給電しアシストするアシストモードと、(3)バッテリからの給電は行わずに充電を優先する充電モードである。これらいずれかのモードは、作業者が入力パネルから設定可能である。アシストモードにおける“電圧降下した場合”には、電圧がゼロになった外部電源喪失の状態も含まれ、外部電源喪失時には商用電力無しでバッテリによるモータの駆動を行う。ここで用いるバッテリは、電動工具等で広く使われている着脱可能ないわゆるパック式のものを用いて、空気圧縮機に複数個装着可能とした。そのため、空気圧縮機には複数個のバッテリ装着部を設けて、さらに、バッテリ毎に給電モードを設定可能とした。
本発明によれば、AC電源の電圧低下の際に、バッテリを用いて電圧降下分を補償するようにしたので、電源状態に関わらずに安定した空気圧縮運転を行うことができる。また、バッテリ非装着時は従来と同様に使用できる上に、バッテリ装着時においても特別な操作は必要ないので、使いやすい空気圧縮機を実現できる。さらに、モータの停止時にはバッテリを充電することができて、しかもAC電源が遮断された際にも、バッテリの電力によって運転を継続できる。
本発明の実施例に係る空気圧縮機1の側面図である(カバーを取り外した状態)。 本実施例の空気圧縮機1のA-A部の断面図である。 本実施例の空気圧縮機1の電気系統を示すブロック図である。 本実施例の空気圧縮機1の商用電源からの配線図である。 本実施例の空気圧縮機の制御手順を示すフローチャートである。 本発明の第二の実施例に係る空気圧縮機1の側面図である(カバーを取り外した状態)。 図6の空気圧縮機1の操作パネル70を示す上面図である。 本発明の第二の実施例に係る空気圧縮機1Aの動作モードとバッテリ150の使用用途の関係を示す表である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。以下の図において、同一の部分には同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略する。また、本明細書においては、前後左右、上下の方向は図中に示す方向であるとして説明する。
図1は本発明の実施例に係る空気圧縮機1の側面図であって、合成樹脂製のカバー(図示せず)を取り外した状態を示す図である。空気圧縮機1は、圧縮空気の圧力により、釘やネジを木材等に打ち込む空気工具に圧縮空気を供給する圧縮空気供給源として利用される。空気圧縮機1は、図示しないフレームと、フレームによって連結された互いに平行な2つの空気タンク10を有する。一対の空気タンク10は、金属製のパイプからなる接続配管25を介して互いに連通される。これにより、一対の空気タンク10の内部圧力は同じに保たれる。それぞれの空気タンク10の両端部下側には脚部13が取り付けられ、床や地面に安定して載置できる。尚、空気タンク10の大きさや数は任意であり、空気タンクを1つとしても良い。空気タンク10の上側には、外気を吸引して圧縮するための圧縮空気生成部30が設けられる。圧縮空気生成部30のほぼ全体は図示しない合成樹脂製のカバーによって覆われるので、通常の使用時には圧縮空気生成部30が外部から見えないような状態とされる。空気タンク10の後方側端付近には、上方に延びるハンドル部14が設けられ、作業者は空気圧縮機1の移動の際にはハンドル部14を把持しながら行う。
空気圧縮機1は、電気モータ44(符号は後述の図2参照)により作動する。モータ44の回転軸は左右方向に延びるように配置され、回転軸45に対して前後方向に往復移動可能なピストン33a、33b(符号は後述の図2参照)を有する圧縮空気生成部30を駆動する。圧縮空気生成部30によって生成された高圧の空気は、金属パイプによる吐出配管27を介して空気タンク10の内部に貯められる。回転軸45の一端部、即ち右側端部には、冷却ファン47が取り付けられる。空気タンク10に貯められた圧縮空気を外部に供給するために、空気タンク10の前側端部の上方付近に、圧縮空気の取り出し口であるエアソケット28が設けられる。エアソケット28から外部に排出される調節された圧縮空気は、図示しないエアホース29を介して釘打機201等の空気工具に供給される。ここではエアソケット28は1つだけ図示しているが、高圧用のエアソケットと低圧用のエアソケットの2種類を設けるようにしても良い。
電源コード50は、商用の交流電力を供給する多芯のもので、先端には図示しないコンセントに装着する為のプラグ52が設けられる。プラグ52は合成樹脂製の“3P電源プラグ”と呼ばれるものであって先端に金属端子53a、53bが突出するように設けられる。平行に配置される金属端子53a、53bの近傍であって、金属端子53a、53bの並び方向と直交する方向には、可倒式のアース端子54が設けられる。接地極たるアース端子54は、商用AC電源の三端子コンセントのアース端子口に挿入される。尚、商用AC電源のコンセントには、アース端子口を有しない二端子のものもある。その場合はアース端子54を折り曲げてコンセントに差し込み、プラグ52から分岐するアース線55の先端に設けられるクリップ56をアース線に接続する。プラグ52の形状は任意であって、可倒式3Pプラグだけでなく、固定式の3Pプラグとして、3Pプラグを2Pに変換するアース付アダプタを用いるようにしても良い。
バッテリ150は、空気圧縮機1に設けられたバッテリ取付部(図では見えない)に装着される。本実施例の空気圧縮機1にはバッテリ取付部が1つ設けられ、1つのバッテリ150を取りつけることができる。バッテリ150は商用交流電力(メイン電源)を補助することにより出力増大を図るか、出力低下を補うか、又は、一時的にメイン電源を置き換えるために持いられる。バッテリ150としては、電動工具で広く用いられている36V等の高電圧のバッテリパックを用いると良い。本実施例の空気圧縮機1には1つのバッテリ装着部が設けられるが、2つ以上のバッテリ150を装着できるように構成しても良い。尚、空気圧縮機1の動作にはバッテリ150の装着は必須では無いので、バッテリ150を装着しないままでも空気圧縮機1は従来通り動作する。
図2は図1のA-A部の断面図であって、圧縮空気生成部30の水平断面を示す。圧縮空気生成部30は、内部に配置される2つのピストン33a、33bをモータ44により駆動して圧縮空気を生成する。圧縮空気生成部30には回転方向に180度の位相をずらして2つのシリンダ32a、32bが固定され、それぞれのシリンダ32a、32b内でピストン33a、33bが軸方向に往復動する。本実施例に係る空気圧縮機1は、レシプロ型の空気圧縮機である。ピストン33a、33bを往復動させるために、クランクケース31には2つのクランク34a、34bが180度位相をずらした状態で回転軸(クランク軸)32に接続される。クランク34a、34bからはそれぞれコンロッド35a、35bによってピストン33a、33bが保持される。そして、モータ44を駆動することで回転軸45が回転し、回転軸45の回転運動が、一対のクランク34a、34bとコンロッド35a,35bからなる運動変換機構により、ピストン33a、33bの往復運動に変換される。シリンダ32a、32bの内部であって、ピストン33a、33bの外側の空間(上室)は、空気を吸入及び圧縮するための圧縮空間となる。
シリンダ32aの上室には図示しないフィルタを介して外気が導入される。ピストン33aは外気を圧縮し、ピストン33bは、接続配管25を介してシリンダ32aから吐出された空気を導入し、ピストン33bは一次圧縮された外気(空気)をさらに圧縮する(二次圧縮)。即ち、ピストン33aは1段目の低圧用のピストンであり、ピストン33bは2段目の高圧用のピストンである。また、シリンダ32aは1段目の低圧用の第一圧縮室を画定し、シリンダ32bは2段目の高圧用の第二圧縮室を画定する。このように、本実施の形態に係る空気圧縮機1は、空気を2段階で圧縮するものであり、4.0~4.5[MPa]程度の圧縮空気を生成する。
モータ44はブラシレスDCモータであり、筒状のステータ(固定子)44bと、ステータ44bの径方向内側に回転自在に設けられたロータ(回転子)44aと、ロータ44aの回転中心に固定された回転軸45を有する。モータ44の一方側(クランクケース31とは反対側)には、ロータ44aの回転位置を検出するホール素子等よりなる位置センサ44cを搭載するための回路基板46が設けられる。モータ44は、クランクケース31に固定される。
回転軸45は、クランクケース31側から延在してロータ44aを貫通して、冷却ファン47部まで突出する。回転軸45はクランクケース31を貫通し、クランクケース31に設けた軸受36a、36bにより回転自在に支持される。回転軸45のクランクケース31とは反対側の端部には、冷却ファン47が固定される。冷却ファン47は回転軸45と一体に回転することによりモータ44やシリンダ32a、32b等を冷却するための冷却風を生成する。
ここで、回転軸45が回転してピストン33aがシリンダ32aの上室を圧縮する方向に移動した場合に、他方のピストン33bはシリンダ32bの上室を膨張させる方向に移動する。これとは逆に、ピストン33bがシリンダ32bの上室を圧縮する方向に移動した場合に、ピストン33aはシリンダ32aの上室を膨張させる方向に移動する。各シリンダ32a、32bのそれぞれには、シリンダヘッド37a、37bが設けられる。シリンダヘッド37a、37bの内側には、バッファ室38a、38bがそれぞれ設けられる。また、各32a、32bの上室と各バッファ室38a、38bとの間には、それぞれ吐出弁39a、39bが設けられる。吐出弁39a、39bはそれぞれ一方向にのみ空気を流し、逆方向への流れを阻止する逆止弁である。そして、ピストン33aがシリンダ32aの上室を圧縮する方向に移動して、上室内の空気の圧力が所定圧力よりも高くなると、シリンダ32aの上室とバッファ室38aとの間にある吐出弁39aが開かれる。すると、ピストン33aによって圧縮された空気は、バッファ室38aとシリンダ32bとを連通する金属製の接続配管25を介して、吸気管41bに連通してシリンダ32b側の上室に圧送される。
その後、ピストン33bがシリンダ32bの上室を圧縮する方向に移動して、上室内の空気の圧力が所定圧力よりも高くなると、シリンダ32bの上室とバッファ室38bとの間にある吐出弁39bが開かれる。すると、ピストン33bによって圧縮された空気は、吐出配管27(図1参照)を通って排出され、空気タンク10に圧送されて貯留される。
図3は空気圧縮機1のブロック回路図である。モータ44はブラシレスDCモータであって、その回転は制御回路60によって制御される。制御回路60の内部には、主電源回路と、インバータ回路と、空気圧縮機1の全体の制御を行うマイコンと、充電回路と、マイコンの動作用電源を供給する副電源回路が含まれる。モータ44にはロータ44aの回転位置を検出するための3つのホールIC44c(図2参照)が設けられ、ホールIC44cの出力は制御回路60のマイコンに出力される。マイコンはロータ44aの回転位置に応じて図示しないFET等のスイッチング素子を有するインバータ回路を制御してモータ44に励磁電流を供給する。
空気圧縮機1の電源はAC電源100とバッテリ150の二電源方式であって、電源コード50を介して供給される商用AC電源100が主電源となる。供給される商用AC電源100は、図示しないブリッジダイオードを介して整流され、図示しない平滑回路を経てインバータ回路(図示せず)に出力される。平滑回路とインバータ回路の間には、制御回路60の動作用の低電圧電源回路が設けられ、5V又は3.3Vのマイコン動作用の電源が生成される。バッテリ150は、副電源となるもので、制御回路60に含まれるインバータ回路(図示せず)に接続される。制御回路60の主電源回路にはブリッジダイオード等の整流回路が含まれる。商用AC電源100の電力はブリッジダイオードによって整流された上でインバータ回路に供給される。インバータ回路はモータ44の三相励磁電流を生成するための回路であり、6つのFET等の半導体スイッチング素子を含んで構成される。バッテリ150の出力は、図示しないリレースイッチ等によってインバータ回路に出力可能である。また、バッテリ150の出力を用いない場合は、リレースイッチによってインバータ回路との接続が遮断される。制御回路60の主電源回路にはバッテリ150の充電装置も含まれる。充電装置はモータ44の停止時に、バッテリ150を充電することが可能であり、その充電制御は制御回路60に含まれるマイコン(図示せず)によって制御される。
マイコンは、作業者によって設定された動作モード(ハイパワーモード、アシストモード、オートモード、充電モードのいずれか)で動作し、モータ44の駆動を制御することにより圧縮空気生成部30における空気の圧縮動作を制御する。動作モードは4つ設けられ、ハイパワーモードでは、駆動時は常にバッテリ150から給電し、主電源たる商用AC電源100に加えて印加することによりモータ44の出力を増大させる。アシストモードは、商用AC電源100による運転を優先し、作業現場の電源事情により電圧降下した場合(例えば80V程度に低下)のみバッテリから給電して、モータ44の出力が低下しないようにアシストする。オートモードは、マイコンが空気消費量を監視して、空気消費量に応じてハイパワーモード、アシストモード、充電モードを自動制御するモードである。充電モードは、バッテリ150からモータ44への給電は行わずに、専らバッテリ150の充電動作を優先させるモードである。電源コード50のプラグ52が図示しないコンセントに接続されて商用AC電源100が供給されると、制御回路60のブリッジダイオードの出力側に電源が供給されるので、マイコンが起動する。この際、後述する電源スイッチ71がオンにされると後述する図5のフローチャートの制御が実行され、空気圧縮機1の動作モードが設定される。
モータ44が回転すると圧縮空気生成部(圧縮機)30が動作する。圧縮空気生成部30は、低圧側の第一圧縮室32aで圧縮された空気をさらに圧縮する高圧側の第二圧縮室32bの二段構成である。第一圧縮室32aにはフィルタ22を介して吸引された外気が、吸気弁40aを介して吸引される。吸気弁40aは逆止弁であるので、第一圧縮室32a内においてピストン33aが圧縮方向に移動する際には閉鎖され、その代わりに吐出弁39aが開放されるので、圧縮された空気が接続配管25を介して、第二圧縮室32bに送られる。第一圧縮室32aのピストン33aと第二圧縮室32bのピストン33bの位相は180度ずれているため、第一圧縮室32aのピストン33aが圧縮側に移動する際に、第二圧縮室32bのピストン33bは吸入側に移動する。従って、接続配管25に第一圧縮室32aから空気が流入すると、吸気弁40bが開放されて第二圧縮室32bに空気が流入する。第二圧縮室32bの容積は第一圧縮室32aよりも小さく形成されるため、第二圧縮室32bでピストン33bによって空気がさらに圧縮される。第二圧縮室32bで圧縮された空気は吐出弁39bから吐出され、連結配管26を介して、空気タンク10に送られる。空気タンク10には圧力センサ11が設けられ、制御回路60のマイコンは圧力センサ11の出力を得ることによって空気タンク10内の空気の圧力を検知し、規定の圧力に到達したらモータ44を停止される。また、釘打機201等の空気工具の使用によって空気タンク10内の空気の圧力が規定の下限値にまで減少したら、モータ44を起動して圧縮空気生成部30を再び稼働させて空気タンク10内の空気の圧力を上昇させる。
空気タンク10に貯留される高圧空気は、規定の圧力値に調整された上でエアソケット28から出力される。エアソケット28にはエアホース29の一端が接続され、エアホース29の先端に接続される釘打機201等の空気工具を稼働させる。
図4は本実施例の空気圧縮機1の商用電源からの配線図である。商用電源100は単相2線式100Vであって、非接地側電線101と接地側電線102の間に交流100Vの電圧(線間電圧VAC)が供給される。接地側電線102は、接地線104によって大地に接続され、対地電圧Vがゼロになる。制御回路60にはさらにバッテリ150からの電圧も供給され商用AC電源100からの電力、及び/又は、バッテリ150からの電力を用いてモータ44が駆動される。
配電施設のコンセントには、非接地側電線101が接続される非接地極101a、接地側電線102が接続される接地極102aが設けられ、それらは金属端子53a、53bにそれぞれ接続される。また、非接地極101aと接地極102aの対向方向と直交方向に離れた位置には、アース極103aが設けられる。非接地極101aには金属端子53aが接続され、接地極102aには金属端子53bが接続され、アース極103aにはアース端子54が接続される。
電源コード50によって電力が供給されると、制御回路60には供給された交流を整流回路(図示せず)へ変換するとともに、図示しない電圧測定回路とマイコンによって線間電圧VACを測定する。つまり、電源コード50の通常ホット側となる非接地線51aと、通常コールド側となる接地線51bの間の線間電圧VACを測定して、マイコンは定格通りの電圧が供給されているか否かを判別する。また、制御回路60中には抵抗測定回路が設けられ、アース線51cと接地線51bとの間の線間抵抗(接地抵抗R)と、アース線51cと非接地線51aの線間抵抗Rが図示しないマイコンによって測定される。
図4に示す接続状態でプラグ52(図1参照)がコンセントに装着されている際には、線間電圧VACは商用電源の電圧(日本では100V)が測定され、抵抗Rはゼロ近く(例えば、100Ω以下)となる。一方、プラグ52(図1参照)がコンセントから取り外されて、プラグ52の電極が開放状態にあるときには、抵抗R及び抵抗Rは無限大になる。尚、プラグ52(図1参照)がコンセントに装着されているものの、商用AC電源100がなんらかの理由で供給できていない、即ち、非接地側電線101と接地側電線102の間に電気が流れていない場合は、線間電圧VACはゼロとなる。
本実施例の空気圧縮機1は、本体運搬時に運転させないようにするため、商用AC電源100のコンセントに、電源コード50のプラグ52が装着されている場合にのみバッテリ150からの給電によるモータ44の運転を許容する構成とする。電源コード50の接続状態は、電源電圧(線間電圧VAC)及び接地抵抗Rを監視することで判断できる。ここでは、下記のように状態a~状態cの3つの場合が判別できる。
状態a:電源電圧VACが所定の値(例えば10V)以上であれば、AC電源に
接続されていると判断し、バッテリによる給電を可能とする。
尚、いずれかのACラインと接地線の抵抗値が所定の値以下にならない場合、
非接地警告を表示してもよい。
状態b:線間電圧VACが0且つ、いずれかのACラインと接地線との接地抵抗R
又は線間抵抗Rが所定の値(例えば100Ω)以下の場合、AC電源に
接続されている(ブレーカが遮断されている)と判断し、バッテリによる
給電を可能とする。
状態c:線間電圧VACが0且つ、各ACラインと接地線の接地抵抗R及び線間抵抗
が所定の値以上の場合、AC電源に接続されていないと判断し、バッテリ
による給電を不可とする。
次に、図5のフローチャートを用いて本実施例の空気圧縮機1の制御手順を説明する。図5に示す一連の手順は、制御回路60にあらかじめ格納されたプログラムをマイコンが実行することによってソフトウェア的に行う。図5の手順はマイコンが起動したら実行される。最初にマイコンは、バッテリ150が装着されているか否かを判定する(ステップ81)。バッテリ150が装着されているか否かは、例えば、バッテリ150との接続用の正極端子と負極端子の間の電圧を測定することで容易に判別できる。ステップ81で、バッテリ150が装着されていない時は、バッテリ150が装着不可の従来から用いられている空気圧縮機と同じような通常運転を行う“通常運転モード”とする(ステップ90)。“通常運転モード”における空気圧縮機の動作は公知であるので、詳しい説明は省略する。
ステップ81においてバッテリ150が装着されているときは、マイコンは図4に示した線間電圧VACと、抵抗R、抵抗Rを測定する(ステップ82)。次にマイコンは、測定された線間電圧VACが定格電圧の下限値、例えば定格100V±10Vの場合は、90V以上であるかを判定する(ステップ83)。線間電圧VACが定格下限値以上ある場合は、バッテリ150を用いなくても空気圧縮機1の稼働が可能であるが、本実施例ではバッテリ150を出力増大のための、いわゆるパワーアシストに用いることが可能なので、そのようなパワーアシストモードが作業者によって設定されているか否かを判定する(ステップ84)。
ステップ84において、パワーアシストモードが選択されているときは、バッテリによる電力増強を行い、AC電源とバッテリの双方の電力を用いて圧縮空気生成部30を駆動する(ステップ92)。また、ステップ84において、パワーアシストモードが選択されていないときは、従来の空気圧縮機と同様に、AC電源だけを用いて圧縮空気生成部30を駆動する(ステップ91)。その際、モータ44が停止している時にはバッテリ150を充電するように制御する。このように構成すれば専用の外部充電器を用いずに空気圧縮機1を用いてバッテリ150を充電することが可能となる。
ステップ83において、測定された線間電圧VACが定格電圧の下限値90V未満であるかを判定したらステップ85、86に進む。本実施例では、線間電圧VACが定格電圧の下限値未満の状態には大きく分けて2つの状態があり、一つは電圧が低下している場合、もう一つは電圧自体がゼロの場合である。前者は、作業現場等で仮設の電源から長い延長コードを用いて電源を供給する場合に起こりやすい事象で有る。後者の場合は、ヒューズが飛んでしまったり、発電機からの電圧供給の場合に発電機が止まったような状態である。ステップ85によって、AC電圧がゼロでは無い場合はステップ92に移行し、パワーアシストモードに移行する。尚、作業者によってパワーアシスト無しの通常運転モードが選択されている場合は、警告音を出しながらパワーアシストモードで運転するように構成してもよい。
ステップ85においてAC電圧がゼロの場合は、電源コード50が正しく接続されているかどうかを判定する(ステップ86)。ここで、電源コード50がコンセントに接続されている場合、即ち、アース端子54が適正に接続されている状態では、バッテリ150による単独運転を許可する(ステップ93)。電源コード50がコンセントに接続されていない場合、即ち、アース端子54が適正に接続されていない状態では、バッテリ150による単独運転を禁止する(ステップ94)。尚、電源コード50がコンセントに接続されているものの、コンセント側のアース端子54がきちんと接地されていない場合、例えば3P式のプラグ52に、3Pから2Pへの変換アダプタを介して2端子のコンセントに接続して、変換アダプタのアース線を非接続としたような場合は、ステップ94に移行してバッテリ150による単独運転を阻止する。尚、圧縮空気生成部30のモータ44は連続駆動では無くて間欠駆動をする。つまり、モータ44が回転して空気タンク10が規定の圧力に到達するとモータ44の回転が停止する。このモータ44の停止中には電源に余裕ができるので、その時にバッテリ150を充電するように構成すれば、ステップ92におけるパワーアシストを行う際にも、バッテリ150の充電が可能である。
図5において、バッテリ150が装着されておらず、商用AC電源100も接続されていない場合は、制御回路60のマイコンが起動しないので図5のフローの手順が実行されない。また、ステップ81において、最初にバッテリ150が装着されているかを判定するが、この判定は商用AC電源100によってマイコンが起動している状態であることが前提である。従って、本実施例では、商用AC電源100が非接続(電源コード50のプラグ52がコンセントに非装着)の場合であって、バッテリ150だけ装着されているような場合には、空気圧縮機1の起動を許可しないように構成できる。この結果、車で移動中の場合などの商用AC電源100が非接続状態においては、空気圧縮機1を起動してしまう虞を完全に排除できる。
以上、第一の実施例によれば、空気圧縮機にバッテリを装着可能として出力増大を図ると共に、商用AC電源100の電圧低下時におけるバッテリによる電圧補償を行うので、不安定な電源環境下においても空気圧縮機を用いた作業を安定して行うことができる。特に、ブレーカが落ちたりして商用AC電源100が遮断されたような場合であっても、所定の条件下、即ち電源コード50がコンセントに装着されておりアース端子が接続されている場合は、バッテリ150によって空気圧縮機が単独で運転できるように構成したので、たいへん使いやすい空気圧縮機を実現できた。また、バッテリ150のみで駆動するには、バッテリ150への負荷が大きくなってしまうので、バッテリ150の寿命が短くなることを回避することが出来る。
図6は本発明の第二の実施例に係る空気圧縮機1Aの右側面図であって、カバーを取り外した状態を示す。基本的な構成は図1及び図2で示した空気圧縮機1と同じであるが、バッテリ150A、150Bが2つ装着できるように構成される点が異なる。バッテリ150Aは、右側の空気タンク10の右側側面に、上から下方向にスライドさせて装着されるように配置される。しがしながらバッテリ150A、150Bの装着位置や装着方向は任意で有り、図示しない上側のカバーの内側または外側の容易にアクセスできる場所に設ければ良い。バッテリ150A、150Bを取り外すには、それぞれのラッチボタンを押しながらバッテリ150A、150Bを上方に移動させる。バッテリ150A、150Bは双方とも装着するだけで無く、いずれか一方だけを装着するようにしても良い。また、バッテリ150A、150Bを装着しなくても、空気圧縮機1Aは商用AC電源100によって動作する。
図7は空気圧縮機1Aの操作パネル70を示す上面図である。操作パネル70は図示しないカバーの上面等に設けられるものであって、スイッチ等の作業者による入力手段と、作業者に対して情報を表示する出力手段を配置する。操作パネル70内に左側上部には、電源スイッチ(メインスイッチ)71が設けられる。電源ケーブル50のプラグ52がコンセントに接続されて、AC電源が供給されている状態、即ち、内部のマイコンが起動している状態においてソフトタッチ式の電源スイッチ71を押すことによって空気圧縮機1Aが運転状態になり、マイコンはモータ44を起動する。電源表示LED71aは、電源スイッチ71がオンの時に所定の色で点灯し、オフの時に消灯する。ここでは、モータ44が通常運転中には“緑色”に点灯し、回転制限状態でモータ44が運転中の場合は“黄色”に点灯する。尚、図5のステップ94のように、何らかの理由によって運転が阻止される場合は“赤色”の点滅とすると良い。
電池状態ランプ72a、72bはバッテリ150A、150Bの装着の有無と、使用状況を表示する。バッテリ150A、150Bが装着されていない場合は、装着される側のランプが消灯する。また、装着されたバッテリは、充電中の時には“緑色の点滅”とし、充電が完了したら“緑色の点灯”とする。バッテリが使用中である場合、例えばアシストモードによってモータ44への電力供給中は電池状態ランプ72a、72bを“オレンジ色の点滅”とする。このように電池状態ランプ72a、72bを点灯色や点灯形態を変化させることによって作業者はバッテリの状態を一目で理解することができる。尚、電池状態ランプ72a、72bの点灯色や点灯形態はあくまで一例であるので、その他の色や形態で表示しても良いし、液晶表示装置を用いてそれらを文字やイメージにて表現しても良い。
運転モードスイッチ73はソフトタッチ式のスイッチで構成され、押す回数によって複数の運転モード、即ち、“通常運転モード”、“パワーアシストモード”、“バッテリ充電優先モード”、“バッテリ充電専用モード”を選択する。運転モード切替ランプ74は、選択された運転モードに対応する色にて点灯する。尚、運転モード切替ランプ74による表示に変えて、液晶表示装置を用いて運転モードを文字または図形にて表示するようにしても良い。
点検警報表示ランプ76は、圧縮空気生成部30のオーバーホール時期が近づくと点灯することによって、作業者に点検を促すために設けられる。圧力表示パネル75は、数字やアルファベット等を表示し得る7セグメントLEDであって、空気タンク10の内部の圧力(単位MPa)を数値にて示す。尚、圧力表示パネル75を液晶表示パネルとして、空気タンク10の圧力やバッテリ150Aと150Bの動作モードをそれぞれ表示しても良い。例えば、下記のように表示できる。
空気タンク内圧力、4.4MPa
バッテリA:パワーアシストモード
バッテリB:充電優先モード
第二の実施例ではバッテリ150Aの使用モードとバッテリ150Bの使用モードを別々に設定できるようにした。このように設定することによって、バッテリB側のバッテリ装着部をバッテリの外部充電器の代わりとして使用することが可能となる。尚、圧力表示パネル75の形態は任意であり、液晶表示パネルを用いる代わりに、他の公知の入出力装置を用いるようにしても良い。
図8は空気圧縮機1の動作モード161とバッテリ150A、150Bの設定内容162、163の組合せの変形例を示す表である。図7の例では運転モードスイッチ73として、“通常運転モード”、“パワーアシストモード”、“バッテリ充電優先モード”、“バッテリ充電専用モード”を個別に選択するようにした。しかしながら、バッテリを装着しない従来の空気圧縮機を使用する作業者にとっては新たなモード名称はなじみにくい。そこで、本実施例では従来の空気圧縮機と同様に“ハイパワーモード”、“ノーマルモード”を設けたのに加えて“チャージモード”を設けた。“ハイパワーモード”では、2つのバッテリ150A、150Bを常にパワーアシスト用に用いることにより、実質的なモータ44の出力向上を図る。但し、ハイパワーモードであっても、モータ44が停止中等の電力が余っているときは、バッテリバッテリ150A、150Bを充電するように構成しても良い。
“ノーマルモード”は、バッテリ150Aからの電力をパワーアシストに用い、バッテリ150B側を充電専用とするようにした。このように構成することによって、バッテリ150B側をバッテリの充電専用として用いることができる。“チャージモード”では、空気圧縮機1Aを専らバッテリの充電器として用いるためのモードで有り、双方のバッテリ150A、150Bを充電専用として用いる。このように動作モードの設定に合わせて、バッテリの動作モードを自動的に設定できるようにしたので、簡単で使いやすい新規な空気圧縮機1Aを実現できた。また、着脱可能なバッテリの数を複数とすることによって、ハイパワーモードの際の出力向上を図り、バッテリ単独駆動による空気圧縮機1の稼働時間を延ばすことができた。
以上、本発明を実施例に基づいて説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。例えば、図8の動作モード161の種類と各バッテリの動作モード162、163は、個別に手動で設定できるように構成しても良いし、空気圧縮機の使用状況に合わせてマイコンが自動でバッテリ毎の用途を設定するようにしても良い。
1、1A 空気圧縮機 10 空気タンク 11 圧力センサ
13 脚部 14 ハンドル部 22 フィルタ 25 接続配管
26 連結配管 27 吐出配管 28 エアソケット
29 エアホース 30 圧縮空気生成部 31 クランクケース
32a、32b シリンダ 33a、33b ピストン
34a、34b クランク 35a、35b コンロッド
36a、36b 軸受 37a、37b シリンダヘッド
38a、38b バッファ室 39a、39b 吐出弁
40a、40b 吸気弁 41b 吸気管 42a 吐出管
44 モータ 44a ロータ 44b ステータ
44c 位置センサ(ホールIC) 45 回転軸 46 回路基板
47 冷却ファン 50 電源コード 51a 非接地線
51b 接地線 51c アース線 52 プラグ
53a、53b 金属端子 54 アース端子 55 アース線
56 クリップ 60 制御回路 70 操作パネル
71 電源スイッチ 71a 電源表示LED
72a、72b 電池状態ランプ 73 運転モードスイッチ
74 運転モード切替ランプ 75 圧力表示パネル
76 点検警報表示ランプ 100 商用AC電源 101 非接地側電線
101a 非接地極 102 接地側電線 102a 接地極
103 アース線 103a アース極 104 接地線
150、150A、150B バッテリ 161 動作モード
162、163 (動作モードの)設定内容 201 釘打機(空気工具)

Claims (11)

  1. モータと、
    前記モータにより駆動される圧縮機構と、
    前記圧縮機構により圧縮された空気を貯留するタンクと、
    前記モータの回転を制御する制御部と、
    前記モータに商用電源を供給する電源コードとバッテリを備えた空気圧縮機であって、
    前記制御部は、前記電源コードのコンセントへの接続状況を検出して、前記電源コードが前記コンセントに接続されている時にのみ、前記バッテリによる前記圧縮機構の単独運転を許容し、
    前記電源コードが前記コンセントに接続されていない時には、前記バッテリによる前記圧縮機構の単独運転を禁止することを特徴とする空気圧縮機。
  2. 前記電源コードは多芯式であってアース線と複数の電力線を含み、
    前記電源コードの先端に前記コンセントに差し込まれるプラグが設けられ、
    前記プラグには、前記電力線にそれぞれ接続される端子と前記アース線が接続されるアース端子又はアース接続部が含まれ、
    前記制御部は、前記電力線間の電圧と前記アース線の接地抵抗を監視することによって、前記プラグが前記コンセントに差し込まれているか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の空気圧縮機。
  3. 前記プラグが前記コンセントに差し込まれているか否かは、前記電力線と前記アース線間の抵抗値を測定することにより判定することを特徴とする請求項2に記載の空気圧縮機。
  4. 前記制御部にはマイコンが含まれ、
    前記マイコンは前記商用電源及び前記バッテリの双方から電力を得ることによって、いずれか一方の電力供給で動作可能であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の空気圧縮機。
  5. 前記バッテリの電圧を検出する電池電圧検出部と、前記バッテリの充電部を設け、
    前記商用電源の供給時に前記バッテリの電圧が所定の閾値以下の場合は、前記モータの停止時に前記充電部による前記バッテリの充電を行うことを特徴とする請求項4に記載の空気圧縮機。
  6. 前記バッテリから前記モータへの給電モードとして、
    駆動時は常に前記バッテリから給電しアシストするハイパワーモードと、
    前記商用電源による運転を優先して外部電源の電圧降下した場合にのみ前記バッテリから給電しアシストするアシストモードと、
    前記バッテリからの給電は行わずに充電を優先する充電モードと、を設け、
    いずれかのモードを設定可能としたことを特徴とする請求項5に記載の空気圧縮機。
  7. 前記バッテリが複数装着可能であって、前記バッテリ毎に前記給電モードを設定可能としたことを特徴とする請求項6に記載の空気圧縮機。
  8. 前記外部電源の電圧降下した場合には、電圧がゼロになった外部電源喪失の状態も含まれ、前記外部電源喪失時には前記商用電力無しで前記バッテリによる前記モータの駆動を行うことを特徴とする請求項7に記載の空気圧縮機。
  9. モータと、
    前記モータにより駆動される圧縮機構と、
    前記圧縮機構により圧縮された空気を貯留するタンクと、
    前記モータの回転を制御する制御部と、
    前記モータに電力を供給する外部電源及びバッテリを備えた空気圧縮機であって、
    前記外部電源は電源コードを介して供給され、
    前記制御部は、接続された前記電源コードからの電源供給が行われていない場合に、前記バッテリだけでの前記空気圧縮機の単独起動を許容し、前記電源コードからの電源供給が行われている場合に、前記バッテリだけでの前記空気圧縮機の単独起動を禁止し、前記バッテリによる前記モータの駆動のアシスト動作を開始させる、ことを特徴とする空気圧縮機。
  10. 前記バッテリの電圧を監視する電圧検出器と、前記バッテリの充電器を有し、
    前記制御部は、前記バッテリの電圧が所定の閾値以下の時は前記モータの停止時に前記充電器による前記バッテリの充電を行うことを特徴とする請求項9に記載の空気圧縮機。
  11. 前記バッテリは、電動工具用電池パックであることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の空気圧縮機。
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