JP7183078B2 - 作業車両 - Google Patents
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Description
特許文献1に開示された作業車両は、車体の周辺の障害物を探査して検出する障害物探査器と、障害物探査器からの情報に関する処理を行う装置(探査情報処理装置)と、当該装置の処理に基づいて車体の動作を制御する装置(接触回避制御部)とを備えている。
そこで、本発明は、前記問題点に鑑み、障害物検出器からの情報に関する処理を行う装置と、当該装置の処理に基づいて車体の動作を制御する装置を備えた作業車両において、これら装置の組み付け作業の短縮及び配線の容易化を可能とすることを目的とする。
また、測位衛星及び基地局からの信号を受信して前記車体の位置を検出する位置検出装置を備え、前記位置検出装置は、前記ルーフの前方であって且つ前記検出情報処理装置、前記画像処理装置及び前記監視制御装置の前方に配置されている。
また、前記キャビンは、前記ルーフを支持するアッパフレームを有し、前記アッパフレームは、前記ルーフの前部を支持するフロントアッパフレームと、前記ルーフの後部を支持するリヤアッパフレームと、前記ルーフの前記幅方向の一方側を支持する第1サイドアッパフレームと、前記ルーフの前記幅方向の他方側を支持する第2サイドアッパフレームと、前記第1サイドアッパフレームと前記第2サイドアッパフレームとを連結する連結フレームと、前記連結フレームの前記一方側を前記フロントアッパフレームと連結する第1補強フレームと、前記連結フレームの前記他方側を前記フロントアッパフレームと連結する第2補強フレームと、を有し、前記支持体は、前記第1補強フレームと前記第2補強フレームとにわたって設けられている。
図1は、本実施形態に係る作業車両1の全体構成を示す概略側面図である。図2は、作業車両1の概略平面図である。本実施形態では、作業車両1としてトラクタが例示されている。
本実施形態においては、図1、図2の矢印A1方向(トラクタ1の前進方向)を前方、図1、図2の矢印A2方向(トラクタ1の後進方向)を後方、図1、図2の矢印A3方向を前後方向として説明する。したがって、図1の手前側が左方(図2の矢印B1方向)であり、図1の奥側が右方(図2の矢印B2方向)である。また、前後方向A3に直交する水平方向をトラクタ1(作業車両)の幅方向である車幅方向(図2の矢印B3方向)として説明する。トラクタ1における車幅方向B3の中央部から右部、或いは、左部へ向かう方向を車幅方向外方として説明する。言い換えれば、車幅方向外方とは、車幅方向B3であってトラクタ1の幅方向の中心から離れる方向のことである。車幅方向外方とは反対の方向を車幅方向内方として説明する。言い換えれば、車幅方向内方とは、車幅方向B3であってトラクタ1の幅方向の中心に近づく方向である。
図1、図2に示すように、トラクタ1は、車体5を有し、車体5は、原動機6と、伝動ケース7とを有する。原動機6は、ディーゼルエンジンである。原動機6は、ガソリンエンジンや電動モータであってもよいし、エンジン及び電動モータを有するハイブリッド型であってもよい。原動機6は、トラクタ1の前部に位置し、ボンネット8によって覆われている。
伝動ケース7は、例えば、フライホイールを収容するフライホイールハウジングと、フライホイールを介して伝達される原動機6の動力を断続可能に伝達するクラッチを収容するクラッチハウジングと、クラッチを介して伝達される動力を変速する変速装置を収容するミッションケース等とを直結して構成される。
図1、図2に示すように、車体5は、例えば、複数の車輪2,3を含む車輪型の走行装置4によって走行可能に支持されている。複数の車輪2,3は、車体5の前部の左側及び右側に設けた前輪2(2L,2R)と、車体5の後部の左側及び右側に設けた後輪3(3L,3R)とを含む。
図3に示すように、トラクタ1は、操舵装置18を備えている。操舵装置18は、オペレータの操作によって車体5の操舵を行う手動操舵と、オペレータの操作によらずに自動的に車体5の操舵を行う自動操舵とを行うことが可能な装置である。操舵装置18は、ハンドル11と、ハンドル11の回転に伴って回転する回転軸(操舵軸)19とを有している。また、操舵装置18は、ハンドル11の操舵を補助する補助機構(パワーステアリング機構)20を有する。詳しくは、補助機構20は、油圧ポンプ21と、油圧ポンプ21から吐出した作動油が供給される制御弁22と、制御弁22により作動するステアリングシリンダ23とを含む。制御弁22は、例えば、スプール等の移動によって切り換え可能な3位置切換弁であり、回転軸19の操舵方向(回転方向)に対応して切り換わる。また、制御弁22は、制御信号に基づいて作動する電磁弁でもある。ステアリングシリンダ23は、前輪2の向きを変えるアーム(ナックルアーム)24に接続されている。
制御装置26は、トラクタ1の様々な制御を行う。制御装置26には、トラクタ1の駆動状態等を検出する状態検出装置27が接続されている。状態検出装置27は、例えば、走行系の状態を検出する装置等であって、例えば、クランクセンサ、カムセンサ、エンジン回転センサ、アクセルセンサ、車速センサ、操舵角センサ、後述する位置検出装置等の状態を検出する。なお、状態検出装置27は、走行系の状態以外に、昇降レバー検出センサ、PTO回転検出センサ等であってもよい。制御装置26は、トラクタ1における走行系の制御、作業系の制御を行う。制御装置26は、例えば、状態検出装置27が検出した検出状態に基づいて原動機6(エンジン)の回転数、車速、操舵装置18の操舵角等を制御する。また、状態検出装置27は、該状態検出装置27が検出した検出状態に基づいて、トラクタ1に装着される作業装置(例えば、耕耘機等の対地作業装置)を昇降する昇降装置の昇降、PTO回転数等の制御を行う。
図3に示すように、位置検出装置30は、受信機31と、無線機32と、慣性計測装置(IMU:Inertial Measurement Unit)33とを有している。
無線機32は、アンテナ32Aを有していて既知位置に設置された基地局(基準局)と通信する。基地局は、測位衛星からの電波を受信して得た測位データ(補正情報)を位置検出装置30に送信する。位置検出装置30は、測位衛星から送信された電波(信号)と、基地局から送信された測位データ(信号)とを受信し、測位衛星からの電波を受信して得た測位データと、基地局からの測位データとに基づいて、自己の位置(緯度、経度)を検出する。
制御装置26は、トラクタ1(車体5)の自動走行の制御(自動走行制御)が可能である。制御装置26は、自動走行モードと、手動走行モードとに切り換え可能である。
図3に示すように、トラクタ1は、走行の障害となる障害物を検出する障害物検出ユニット36を備えている。障害物検出ユニット36は、音波(超音波)によって車体5の周辺の障害物を検出する1つ以上のソナー(障害物検出器)を含むソナーユニット37と、光波によって車体5の周辺の障害物を検出する1つ以上のレーザスキャナ(障害物検出器)を含むレーザユニット38とを有する。また、障害物検出ユニット36は、車体5の周辺を撮影する1つ以上のカメラ(撮影機)を含むカメラユニット39を有していてもよい。
また、制御装置26には、複数台の検出情報処理装置40と、画像処理装置41と、監視制御装置(監視ECUという)42とが接続されている。
複数台の検出情報処理装置40は、本実施形態では、3台(第1処理装置40A,第2処理装置40B,第3処理装置40C)設けられている。検出情報処理装置40には、ソナーユニット37が接続されており、各ソナーは、障害物を検出した情報を検出情報処理装置40に送信する。検出情報処理装置40は、ソナー(障害物検出器)からの検出情報に関する処理を行う。具体的には、検出情報処理装置40は、ソナーが検出した情報を取得し、各ソナーからの検出情報に基づいて車体5に対する至近距離内に障害物が接近したか否かの判別処理を行う。また、各検出情報処理装置40は、各ソナーにおける超音波の発信から受信までの時間に基づいて、車体5に対する至近距離内に障害物が接近したか否かの判別処理を行い、この判別結果を制御装置26に出力する。
画像処理装置41には、カメラユニット39が接続されており、カメラが撮影した画像を処理し、その結果を制御装置26に出力する。
ここで、障害物検出ユニット36が障害物を検出した場合(車体5に障害物が接近した状態にあると判別した場合)に監視ECU42が実行する制御について、より詳しく説明する。
図4、図5に示すように、キャビン9は、該キャビン9の骨組みを構成するキャビンフレーム45を有する。キャビンフレーム45は、フロントピラー46と、センタピラー(クォータピラー)47と、リヤピラー48と、アッパフレーム49とを有する。
フロントピラー46は、乗降ステップ17の上方(乗降ステップ17よりも高い位置)にあり、キャビン9の前部に位置する。フロントピラー46は、第1フロントピラー46L及び第2フロントピラー46Rを含む。第1フロントピラー46Lは、キャビンフレーム45(キャビン9)の前部の車幅方向B3の一方側(左側)に位置する。第2フロントピラー46Rは、キャビンフレーム45(キャビン9)の前部の車幅方向B3の他方側(右側)に位置する。即ち、キャビン9は、前部にフロントピラー46を有する。第1フロントピラー46Lと第2フロントピラー46Rとの間にフロントガラス12が設けられる。
フロントアッパフレーム49Aは、第1フロントピラー46Lと第2フロントピラー46Rの上部同士を連結する。第1サイドアッパフレーム49Lは、第1フロントピラー46Lと第1センタピラー47Lの上部同士を連結する。第2サイドアッパフレーム49Rは、第2フロントピラー46Rと第2センタピラー47Rの上部同士を連結する。リヤアッパフレーム49Bは、第1センタピラー47Lと第2センタピラー47Rの上部同士及び第1リヤピラー48Lと第2リヤピラー48Rの上部同士を連結する。
図4に示すように、アッパフレーム49は、前部に、第1サイドアッパフレーム49Lと第2サイドアッパフレーム49Rとにわたって設けられた連結フレーム50を有する。連結フレーム50は、一方側が第1補強フレーム51Lによってフロントアッパフレーム49Aに連結され、他方側が第2補強フレーム51Rによってフロントアッパフレーム49Aに連結されている。アッパフレーム49は、後部に、リヤアッパフレーム49Bの左と右の前端部間に架設された架設フレーム52を有する。
取付フレーム(支持体)53は、車幅方向の一方側(左側)が第1補強フレーム51Lに取り付けられ、車幅方向の他方側(右側)が第2補強フレーム51Rに取り付けられている。取付フレーム(支持体)53は、ボルト及びナット等の取付具69によって、第1補強フレーム51L及び第2補強フレーム51Rに対して着脱可能に取り付けられている。
フロントアッパフレーム49Aの車幅方向B3の中央部の前方には、位置検出装置30が配置されている。位置検出装置30は、ルーフ16の前方であって、且つ検出情報処理装置40、画像処理装置41及び監視ECU42の前方に配置されている。位置検出装置30は、検出情報処理装置40、画像処理装置41及び監視ECU42のうち、画像処理装置41に最も近い位置に配置されている。位置検出装置30の一側方(左側)には、送信機35が配置されている。送信機35の一側方(左側)には、通信アンテナ34が配置されている。位置検出装置30、送信機35及び通信アンテナ34は、ルーフ16の前方において、車幅方向に並んで配置されている。位置検出装置30、送信機35及び通信アンテナ34は、第1フロントピラー46Lの上部から第2フロントピラー46Rの上部にわたって設けられた支持フレーム58に取り付けられている。支持フレーム58の一端側は、第1フロントピラー46Lに取り付けられ、他端側は、第2フロントピラー46Rに取り付けられている。
図7~図9に示すように、ルーフ16は、インナルーフ16Aと、アウタルーフ16Bと、可動板16Cとを有している。
インナルーフ16Aは、ルーフ16の下部に配置されている。インナルーフ16Aの前部は、フロントアッパフレーム49Aの下部に取り付けられている。インナルーフ16Aの後部は、リヤアッパフレーム49Bの下部に取り付けられている。インナルーフ16Aの左部は、第1サイドアッパフレーム49Lの下部に取り付けられている。インナルーフ16Aの右部は、第2サイドアッパフレーム49Rの下部に取り付けられている。
アウタルーフ16Bの前部は、フロントアッパフレーム49Aの上部に取り付けられている。アウタルーフ16Bの後部は、リヤアッパフレーム49Bの上部に取り付けられている。アウタルーフ16Bの左部は、第1サイドアッパフレーム49Lの上部に取り付けられている。アウタルーフ16Bの右部は、第2サイドアッパフレーム49Rの上部に取り付けられている。
アウタルーフ16Bとインナルーフ16Aとの間の空間S2の前部は、検出情報処理装置40、画像処理装置41及び監視ECU42を収納する収納空間S3を形成している。収納空間S3は、ルーフ16内の前部に設けられている。収納空間S3は、開口部65の上方に位置している。開口部65の上方には隆起部66が形成されているため、収納空間S3は、空間S2の他の部分(後部や前後方向中途部)に比べて上方に拡大された空間となっている。つまり、開口部65の上方に収納空間S3が形成されている。
ガイド機構70は、第1ガイド部材71Lと第2ガイド部材71Rとを有している。第1ガイド部材71Lは、インナルーフ16Aの車幅方向の一方側(左側)に設けられている。第2ガイド部材71Rは、インナルーフ16Aの車幅方向の他方側(右側)に設けられている。第1ガイド部材71L及び第2ガイド部材71Rは、それぞれ棒状の部材を折り曲げて構成されている。
図14に示すように、第1支持部72Lは、上支持部72Laと下支持部72Lbとを有している。上支持部72Laは、第1レール部71Laの上部に当接している。下支持部72Lbは、第1レール部71Laの下部に当接している。第1レール部71Laは、上支持部72Laと下支持部72Lbによって上側と下側から挟まれて支持されている。上支持部72Laと下支持部72Lbとは、前後方向に交互に並んで配置されている。本実施形態の場合、2つの上支持部72Laと2つの下支持部72Lbとが、前方から後方に向けて、上支持部72La、下支持部72Lb、上支持部72La、下支持部72Lbの順に並んで配置されている。
図12~図14に示すように、インナルーフ16Aの前部の上面には、下向きに突出する上突出部67が設けられている。図12に示すように、上突出部67は、可動板16Cを前方に移動させたときに、可動板16Cの前端部が当たることで、可動板16Cの前方への移動を阻止する。これにより、可動板16Cの前端位置(第1位置)が定められる。
可動板16Cを第1位置(図12参照)と第2位置(図13参照)との間で前後方向に移動させる操作は、キャビン9の内部から開口部65に手を入れて手動で行うことができる。但し、モータ等の駆動源の動力を利用して可動板16Cを移動させる構成を採用してもよい。
検出情報処理装置40、画像処理装置41及び監視ECU42は、開口部65の上方に配置されている。図6に示すように、検出情報処理装置40、画像処理装置41及び監視ECU42は、平面視において、開口部65とオーバラップしている。図8に示すように、検出情報処理装置40、画像処理装置41及び監視ECU42は、可動板16Cが第1位置(閉鎖位置)にあるとき、可動板16Cの上方に位置する。
ルーフ16は、可動板16Cを第1位置(閉鎖位置)でロックするロック機構(図示略)を有している。可動板16Cは、通常時は第1位置(閉鎖位置)でロックされており、ロックを解除しないと移動することができない。ロックの解除は、メンテナンス担当者のみが行うことができる。
図1、図2、図5、図15に示すように、トラクタ1は、車体5の周辺で点灯するランプを備えており、当該ランプはコンビネーションランプ80及びワークランプ81を含む。
コンビネーションランプ80は、複数のランプを組み合わせてユニット化したものである。本実施形態では、コンビネーションランプ80は、トラクタ1の前部に設けられるフロントコンビネーションランプである。また、コンビネーションランプ80を構成する複数のランプは、例えば、ポジションランプ、ウインカーランプ、ハザードランプである。
図1、図2、図15等に示すように、障害物検出器84、コンビネーションランプ80、ワークランプ81は、取付ブラケット85を介して車体5側に取り付けられている。取付ブラケット85は、フロントピラー46に取り付けられている。障害物検出器84は、ソナーユニット37を構成するソナーのうち、トラクタ1の左側部及び右側部に設けられたソナーである。
図1、図2に示すように、障害物検出器84は、キャビン9の左前方及び右前方に配置されている。キャビン9の左前方に配置された障害物検出器84と、キャビン9の右前方に配置された障害物検出器84とは、トラクタ1の車幅方向の中心線を挟んで対称位置にある。
上述した位置に、障害物検出器84を配置することによって、運転席10から見えにくい位置にある障害物を確実に検出することができる。
図1、図2に示すように、コンビネーションランプ80及びワークランプ81は、キャビン9の左前方及び右前方に配置されている。キャビン9の左前方に配置されたコンビネーションランプ80及びワークランプ81と、キャビン9の右前方に配置されたコンビネーションランプ80及びワークランプ81とは、トラクタ1の車幅方向の中心線を挟んで対称位置にある。
上述した位置にコンビネーションランプ80及びワークランプ81を配置することによって、ボンネット8の車幅方向外方であって且つ前輪3と後輪4との間(乗降ステップ17の周辺等)を確実に照らすことができる。
障害物検出器84、コンビネーションランプ80、ワークランプ81を車体5側に取り付ける取付ブラケット85は、取付ブラケット85Lと取付ブラケット85Rとを含む。取付ブラケット85Lは、車体5の左側に取り付けられている。取付ブラケット85Rは、車体5の右側に取り付けられている。
取付ブラケット85は、取付体86を有している。取付体86は、検出器取付部87とランプ取付部とを含む。ランプ取付部は、第1ランプ取付部88と第2ランプ取付部89とを含む。検出器取付部87には、障害物検出器84が取り付けられる。第1ランプ取付部88には、コンビネーションランプ80が取り付けられる。第2ランプ取付部89には、ワークランプ81が取り付けられる。
図15~図17に示すように、上ブラケット94は、基部94aと軸受部94bとを有している。基部94aは、ボルトBL4及びナットN4によって、上壁部93bの上面に取り付けられる。軸受部94bは、基部94aの左部及び右部から夫々上方に延びている。軸受部94bには、前照灯82の下部を支持する第1枢軸(ボルト)96が取り付けられている。第1枢軸96は、車幅方向に延びており、前照灯82の下部を回動可能に支持している。これにより、前照灯82は、第1枢軸96回りに回動することができる。前照灯82を第1枢軸96回りに回動させることによって、前照灯82の照射方向を変更(調整)することができる。
検出器ステー87cは、傾斜壁87bの上面側に固定されている。検出器ステー87cには、障害物検出器84を取り付けるための第6取付穴87fが形成されている。障害物検出器84は、第6取付穴87fに挿通されるボルトBL7及び当該ボルトBL7に螺合されるナットN7によって検出器ステー87cに取り付けられる。
第1側壁100bは、背壁100aの車幅方向外方の端部から前方に延びている。第2側壁100cは、背壁100aの車幅方向内方の端部から前方に延びている。第1側壁100bは、第1切欠き部100dを有している。第1切欠き部100dは、前方に開口していて、障害物検出器84を取り付けた状態で検出器取付部87が前方側から挿入可能である。検出器取付部87の傾斜壁87b及び収容部材99は、第1切欠き部100dから車幅方向外方に向けて突出している。この第1切欠き部100dから突出した部分は三角柱状を呈している。第2側壁100cは、第2切欠き部100eを有している。第2切欠き部100eは、前方に開口していて、ブラケットアーム91が前方側から挿入可能である。ブラケットアーム91は、第2切欠き部100eを通って延びる。
第二実施形態の取り付け構造は、取付ブラケット85の構成が第一実施形態と異なっている。具体的には、第一実施形態では、取付ブラケット85はブラケット基部90にパイプ状のブラケットアーム91が接続されている構成であったが、第二実施形態の取付ブラケット85は、ブラケット基部90とブラケットアーム91が一体物の筒状体101として構成されている。言い換えれば、第二実施形態の取付ブラケット85は、ブラケット基部90とブラケットアーム91を有する筒状体101である。
筒状体101の一端側(ブラケット基部90)は、フロントピラー46に固定された受け部材92に取り付けられている。筒状体101の他端側(ブラケットアーム91)は、ブラケット部材93に固定されている。受け部材92及びフロントピラー46には、障害物検出器84、コンビネーションランプ80、ワークランプ81に接続されるハーネス(配線)を挿通可能な穴が形成されている、これにより、ハーネスをフロントピラー46の内部を通して配策することができる。
筒状体101は、第1部材101aと第2部材101bとを有している。第1部材101aは、受け部材92に対してボルト等の取付具或いは溶接等によって取り付けられる。
切欠き部102aは、第1部材101aの上面(筒状体101の上面)を構成する上板を切り欠いて構成されている。切欠き部102bは、第2部材101bの側面(筒状体101の側面)を構成する側板を切り欠いて構成されている。切欠き部102aは、車幅方向内方から外方に向けて延びている。切欠き部102bは、車幅方向外方から内方に向けて延びている。
以下、上述した実施形態に係る作業車両(トラクタ)1の効果について説明する。
作業車両(トラクタ)1は、車体5と、車体5に搭載されたキャビン9と、車体5の周辺の障害物を検出する障害物検出器84と、障害物検出器84からの検出情報に関する処理を行う検出情報処理装置40と、検出情報処理装置40の処理に基づいて車体5の動作を制御する監視制御装置42と、キャビン9のルーフ16内の前部に設けられた収納空間S3に配置され、収納空間S3内に検出情報処理装置40及び監視制御装置42を支持する支持体53と、を備えている。
この構成によれば、検出情報処理装置40、監視制御装置42及び画像処理装置41を集約して支持体53と共にキャビン9に組み付けることが可能となり、更なる組み付け作業の短縮と配線の容易化を図ることができる。
この構成によれば、支持体53を容易に且つ確実に開口部45の上方に配置して取り付けることができる。また、開口部45から支持体53に支持された検出情報処理装置40、画像処理装置41及び監視制御装置42へのアクセスが容易となる。
この構成によれば、検出情報処理装置40、監視制御装置42及び画像処理装置41と、位置検出装置30とを前後方向に接近させて配置することができる。そのため、検出情報処理装置40、監視制御装置42、画像処理装置41及び位置検出装置30が、ルーフ16の前部付近に集約して配置され、配線やメンテナンスの容易化を図ることができる。
この構成によれば、複数の検出情報処理装置40A,40B,40Cを車体の幅方向(車幅方向)に接近して配置することができるため、複数の検出情報処理装置40A,40B,40Cの車幅方向における占有スペースを小さくすることが可能となる。これにより、複数の検出情報処理装置40A,40B,40Cを監視制御装置42及び画像処理装置41と車幅方向に並べて配置することが可能となり、検出情報処理装置40A,40B,40Cを監視制御装置42及び画像処理装置41をルーフ16の前部に集約して配置することができる。
また、作業車両1は、車体5に搭載されたキャビン9と、キャビン9の下方に配置された乗降ステップ17と、乗降ステップ17の上方であって且つキャビン9の前部に位置するフロントピラー46と、を備え、取付ブラケット85は、フロントピラー46に取り付けられている。
また、障害物検出器84は、車体5の車幅方向外方であって且つ前輪2と後輪3との間の障害物を検出する。
また、ランプは、複数のランプを組み合わせたコンビネーションランプ80と、車体5の周辺を照らすワークランプ81とを含み、ランプ取付部は、コンビネーションランプ80が取り付けられる第1ランプ取付部88と、ワークランプ81が取り付けられる第2ランプ取付部89とを含む。
また、検出器取付部87は、取付体86の車幅方向外方側に設けられていて、障害物検出器84が車体5の車幅方向外方の障害物を検出するように取り付けられ、第1ランプ取付部88は取付体86の前部に設けられ、ワークランプ81は、車体5の前方を照らす前照灯82と、車体5の車幅方向外方を照らす側方照射灯83とを含み、第2ランプ取付部89は、取付体86の上部に設けられ且つ前照灯82又は側方照射灯83の一方が取り付けられる上取付部89Aと、取付体86の下部に設けられ且つ前照灯82又は側方照射灯83の他方が取り付けられる下取付部89Bとを含む。
また、取付ブラケット85は、フロントピラー46に取り付けられるブラケット基部90と、ブラケット基部90から前方側に延びると共に取付体86を支持するブラケットアーム91とを有し、取付体86は、ブラケットアーム91に固定されたブラケット部材93を有し、ブラケット部材93は、後壁部93aと、後壁部93aの上部から前方に延びる上壁部93bと、後壁部93aの下部から前方に延びる下壁部93cと、上壁部93bの前部から下方に延びる上前壁部93dと、下壁部93cの前部から上方に延びる下前壁部93eとを有し、第1ランプ取付部88は、上前壁部93d及び下前壁部93eに設けられ、上取付部89Aは上壁部93bに設けられ、下取付部89Bは下壁部93cに設けられている。
また、障害物検出器84は、音波を発信する発信部84aを有していて音波によって障害物を検出するソナーによって構成され、ブラケット部材93は、後壁部93aの上下中途部から前方に突出する取付プレート98を有し、検出器取付部87は、取付プレート98に取り付けられる取付基部87aと、取付基部87aから車幅方向外方に向かうにつれて上方に移行する傾斜状の傾斜壁87bと、傾斜壁87bの上面側に固定されていて障害物検出器84が取り付けられる検出器ステー87cとを有し、傾斜壁87bは、発信部84aが配置される発信用開穴87eを有する。
この構成によれば、ポジションランプ及びウインカーランプを障害物検出器84及びワークランプ82と共に、1つの取付体86に対して集約的に取り付けることができ、これら機器の取り付けの容易化、取付に関するコスト抑制を図ることができる。
5 車体
9 キャビン
16 ルーフ
16A インナルーフ
16B アウタルーフ
16C 可動板
30 位置検出装置
40 検出情報処理装置
40A 検出情報処理装置
40B 検出情報処理装置
40C 検出情報処理装置
41 画像処理装置
42 監視制御装置
49 アッパフレーム
49A フロントアッパフレーム
49B リヤアッパフレーム
49L 第1サイドアッパフレーム
49R 第2サイドアッパフレーム
50 連結フレーム
51L 第1補強フレーム
51R 第2補強フレーム
53 支持体
65 開口部
84 障害物検出器(ソナー)
S3 収納空間
Claims (6)
- 車体と、
前記車体に搭載されたキャビンと、
前記車体の周辺の障害物を検出する障害物検出器と、
前記障害物検出器からの検出情報に関する処理を行う検出情報処理装置と、
前記検出情報処理装置の処理に基づいて前記車体の動作を制御する監視制御装置と、
前記車体の周囲を撮影するカメラと、
前記カメラが撮影した画像を処理する画像処理装置と、
前記キャビンのルーフ内の前部に設けられた収納空間に配置され、前記収納空間内に前記検出情報処理装置、前記監視制御装置及び前記画像処理装置を支持する支持体と、
を備え、
前記ルーフは、開口部を有するインナルーフと、前記インナルーフとの間で前記収納空間を形成するアウタルーフと、前記開口部を閉鎖する第1位置と前記開口部を開放する第2位置とに移動可能な可動板を有し、
前記支持体は、前記開口部の上方において、前記検出情報処理装置、前記画像処理装置及び前記監視制御装置を前記車体の幅方向に並んだ状態で支持している作業車両。 - 車体と、
前記車体に搭載されたキャビンと、
前記車体の周辺の障害物を検出する障害物検出器と、
前記障害物検出器からの検出情報に関する処理を行う検出情報処理装置と、
前記検出情報処理装置の処理に基づいて前記車体の動作を制御する監視制御装置と、
前記キャビンのルーフ内の前部に設けられた収納空間に配置され、前記収納空間内に前記検出情報処理装置及び前記監視制御装置を支持する支持体と、
を備え、
前記検出情報処理装置は、複数の検出情報処理装置を含み、
前記複数の検出情報処理装置は、前記車体の幅方向に並び且つ前後方向にずれて配置され、
前記複数の検出情報処理装置は、それぞれ取付部を有しており、
前記幅方向に隣り合う一方の検出情報処理装置の取付部と他方の検出情報処理装置の取付部は、前記幅方向の位置が重なるように前後方向にずれて前記支持体に取り付けられている作業車両。 - 前記支持体は、前記開口部を跨って前記車体の幅方向の一方側から他方側に延びている請求項1に記載の作業車両。
- 測位衛星及び基地局からの信号を受信して前記車体の位置を検出する位置検出装置を備え、
前記位置検出装置は、前記ルーフの前方であって且つ前記検出情報処理装置、前記画像処理装置及び前記監視制御装置の前方に配置されている請求項1又は3に記載の作業車両。 - 前記検出情報処理装置は、複数の検出情報処理装置を含み、
前記複数の検出情報処理装置は、前記車体の幅方向に並び且つ前後方向にずれて配置されている請求項1,3,4のいずれか1項に記載の作業車両。 - 前記キャビンは、前記ルーフを支持するアッパフレームを有し、
前記アッパフレームは、前記ルーフの前部を支持するフロントアッパフレームと、前記ルーフの後部を支持するリヤアッパフレームと、前記ルーフの前記幅方向の一方側を支持する第1サイドアッパフレームと、前記ルーフの前記幅方向の他方側を支持する第2サイドアッパフレームと、前記第1サイドアッパフレームと前記第2サイドアッパフレームとを連結する連結フレームと、前記連結フレームの前記一方側を前記フロントアッパフレームと連結する第1補強フレームと、前記連結フレームの前記他方側を前記フロントアッパフレームと連結する第2補強フレームと、を有し、
前記支持体は、前記第1補強フレームと前記第2補強フレームとにわたって設けられている請求項1~5のいずれか1項に記載の作業車両。
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