JP7183078B2 - 作業車両 - Google Patents

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本発明は、作業車両に関する。
従来、特許文献1に開示された作業車両が知られている。
特許文献1に開示された作業車両は、車体の周辺の障害物を探査して検出する障害物探査器と、障害物探査器からの情報に関する処理を行う装置(探査情報処理装置)と、当該装置の処理に基づいて車体の動作を制御する装置(接触回避制御部)とを備えている。
特開2018-114925号公報
特許文献1に開示の作業車両にあっては、障害物探査器からの情報に関する処理を行う装置と、当該装置の処理に基づいて車体の動作を制御する装置とが別々の位置に配置されているため、車体への組み付け作業に時間を要すると共に、配線が複雑化するという問題がある。
そこで、本発明は、前記問題点に鑑み、障害物検出器からの情報に関する処理を行う装置と、当該装置の処理に基づいて車体の動作を制御する装置を備えた作業車両において、これら装置の組み付け作業の短縮及び配線の容易化を可能とすることを目的とする。
本発明の一態様に係る作業車両は、車体と、前記車体に搭載されたキャビンと、前記車体の周辺の障害物を検出する障害物検出器と、前記障害物検出器からの検出情報に関する処理を行う検出情報処理装置と、前記検出情報処理装置の処理に基づいて前記車体の動作を制御する監視制御装置と、前記車体の周囲を撮影するカメラと、前記カメラが撮影した画像を処理する画像処理装置と、前記キャビンのルーフ内の前部に設けられた収納空間に配置され、前記収納空間内に前記検出情報処理装置前記監視制御装置及び前記画像処理装置を支持する支持体と、を備え、前記ルーフは、開口部を有するインナルーフと、前記インナルーフとの間で前記収納空間を形成するアウタルーフと、前記開口部を閉鎖する第1位置と前記開口部を開放する第2位置とに移動可能な可動板を有し、前記支持体は、前記開口部の上方において、前記検出情報処理装置、前記画像処理装置及び前記監視制御装置を前記車体の幅方向に並んだ状態で支持している
また、本発明の一態様に係る作業車両は、車体と、前記車体に搭載されたキャビンと、前記車体の周辺の障害物を検出する障害物検出器と、前記障害物検出器からの検出情報に関する処理を行う検出情報処理装置と、前記検出情報処理装置の処理に基づいて前記車体の動作を制御する監視制御装置と、前記キャビンのルーフ内の前部に設けられた収納空間に配置され、前記収納空間内に前記検出情報処理装置及び前記監視制御装置を支持する支持体と、を備え、前記検出情報処理装置は、複数の検出情報処理装置を含み、前記複数の検出情報処理装置は、前記車体の幅方向に並び且つ前後方向にずれて配置され、前記複数の検出情報処理装置は、それぞれ取付部を有しており、前記幅方向に隣り合う一方の検出情報処理装置の取付部と他方の検出情報処理装置の取付部は、前記幅方向の位置が重なるように前後方向にずれて前記支持体に取り付けられている
また、前記支持体は、前記開口部を跨って前記車体の幅方向の一方側から他方側に延びている。
また、測位衛星及び基地局からの信号を受信して前記車体の位置を検出する位置検出装置を備え、前記位置検出装置は、前記ルーフの前方であって且つ前記検出情報処理装置、前記画像処理装置及び前記監視制御装置の前方に配置されている。
また、前記検出情報処理装置は、複数の検出情報処理装置を含み、前記複数の検出情報処理装置は、前記車体の幅方向に並び且つ前後方向にずれて配置されている。
また、前記キャビンは、前記ルーフを支持するアッパフレームを有し、前記アッパフレームは、前記ルーフの前部を支持するフロントアッパフレームと、前記ルーフの後部を支持するリヤアッパフレームと、前記ルーフの前記幅方向の一方側を支持する第1サイドアッパフレームと、前記ルーフの前記幅方向の他方側を支持する第2サイドアッパフレームと、前記第1サイドアッパフレームと前記第2サイドアッパフレームとを連結する連結フレームと、前記連結フレームの前記一方側を前記フロントアッパフレームと連結する第1補強フレームと、前記連結フレームの前記他方側を前記フロントアッパフレームと連結する第2補強フレームと、を有し、前記支持体は、前記第1補強フレームと前記第2補強フレームとにわたって設けられている。
上記の構成によれば、キャビンのルーフ内の前部に設けられた収納空間に配置された支持体に、障害物検出器からの検出情報に関する処理を行う装置(検出情報処理装置)及び当該装置の処理に基づいて車体の動作を制御する装置(監視制御装置)を支持することができるため、これらの装置を集約して支持体と共にルーフ内の前部に組み付けることが可能となり、組み付け作業の短縮と配線の容易化を図ることができる。
作業車両の側面図である。 作業車両の平面図である。 作業車両の一部構成及び制御系ブロック図を示す構成図である。 キャビンフレームを正面側からみた斜視図である。 キャビンフレームを背面側からみた斜視図である。 キャビンフレームの前部側のアウタルーフを省略した平面図である。 ルーフ、運転席及びハンドルの位置関係を示す一部を断面で示した側面図である。 ルーフの内部構造を示す側面断面図である。 ルーフの内部構造を示す正面断面図である。 可動板が開口部を閉鎖する第1位置にある状態を示す側面断面図である。 可動板が開口部を開放する第2位置にある状態を示す側面断面図である。 可動板が開口部を閉鎖する第1位置にある状態を示す平面図である。 可動板が開口部を開放する第2位置にある状態を示す平面図である。 インナルーフの左前部を示す斜視図であって、可動板及びガイド機構を示している。 障害物検出器、コンビネーションランプ、ワークランプの取り付け構造を示す斜視図である。 障害物検出器、コンビネーションランプ、ワークランプの取り付け構造を示す背面断面図である。 障害物検出器、コンビネーションランプ、ワークランプの取り付け構造を示す側面断面図である。 取付ブラケットの分解斜視図である。 取付ブラケットのフロントピラーへの取り付け構造を示す斜視図である。 障害物検出器、コンビネーションランプ、ワークランプの取り付け構造の別の実施形態を示す斜視図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態に係る作業車両1の全体構成を示す概略側面図である。図2は、作業車両1の概略平面図である。本実施形態では、作業車両1としてトラクタが例示されている。
本実施形態においては、図1、図2の矢印A1方向(トラクタ1の前進方向)を前方、図1、図2の矢印A2方向(トラクタ1の後進方向)を後方、図1、図2の矢印A3方向を前後方向として説明する。したがって、図1の手前側が左方(図2の矢印B1方向)であり、図1の奥側が右方(図2の矢印B2方向)である。また、前後方向A3に直交する水平方向をトラクタ1(作業車両)の幅方向である車幅方向(図2の矢印B3方向)として説明する。トラクタ1における車幅方向B3の中央部から右部、或いは、左部へ向かう方向を車幅方向外方として説明する。言い換えれば、車幅方向外方とは、車幅方向B3であってトラクタ1の幅方向の中心から離れる方向のことである。車幅方向外方とは反対の方向を車幅方向内方として説明する。言い換えれば、車幅方向内方とは、車幅方向B3であってトラクタ1の幅方向の中心に近づく方向である。
<トラクタの全体構成>
図1、図2に示すように、トラクタ1は、車体5を有し、車体5は、原動機6と、伝動ケース7とを有する。原動機6は、ディーゼルエンジンである。原動機6は、ガソリンエンジンや電動モータであってもよいし、エンジン及び電動モータを有するハイブリッド型であってもよい。原動機6は、トラクタ1の前部に位置し、ボンネット8によって覆われている。
伝動ケース7は、例えば、フライホイールを収容するフライホイールハウジングと、フライホイールを介して伝達される原動機6の動力を断続可能に伝達するクラッチを収容するクラッチハウジングと、クラッチを介して伝達される動力を変速する変速装置を収容するミッションケース等とを直結して構成される。
図1、図2に示すように、車体5は、例えば、複数の車輪2,3を含む車輪型の走行装置4によって走行可能に支持されている。複数の車輪2,3は、車体5の前部の左側及び右側に設けた前輪2(2L,2R)と、車体5の後部の左側及び右側に設けた後輪3(3L,3R)とを含む。
図1に示すように、トラクタ1は、車体5の後部に搭載されたキャビン9を有する。キャビン9の室内の後部には、オペレータが着座する運転席10が設けられている。運転席10の前方には、前輪2(2L,2R)を操向操作するハンドル(ステアリングホイール)11が設けられている。キャビン9の前面には、フロントガラス12が設けられている。キャビン9の後部には、リヤガラスが設けられている。キャビン9の側面(左側面及び右側面)には、オペレータが乗り降りする乗降口13及び該乗降口13を開閉する乗降ドア14が設けられている。乗降ドア14の後方には、リヤサイドガラス15が設けられている。また、キャビン9は、上部に、天井部を形成するルーフ16を有する。キャビン9の下方には、オペレータがキャビン9に乗り降りする際に足をかける乗降ステップ17が配置されている。乗降ステップ17は、左及び右の各乗降ドア14の下方に設けられている。
ここで、図3を参照して、トラクタ1の走行系の概略構成及び制御系の概略構成を説明する。
図3に示すように、トラクタ1は、操舵装置18を備えている。操舵装置18は、オペレータの操作によって車体5の操舵を行う手動操舵と、オペレータの操作によらずに自動的に車体5の操舵を行う自動操舵とを行うことが可能な装置である。操舵装置18は、ハンドル11と、ハンドル11の回転に伴って回転する回転軸(操舵軸)19とを有している。また、操舵装置18は、ハンドル11の操舵を補助する補助機構(パワーステアリング機構)20を有する。詳しくは、補助機構20は、油圧ポンプ21と、油圧ポンプ21から吐出した作動油が供給される制御弁22と、制御弁22により作動するステアリングシリンダ23とを含む。制御弁22は、例えば、スプール等の移動によって切り換え可能な3位置切換弁であり、回転軸19の操舵方向(回転方向)に対応して切り換わる。また、制御弁22は、制御信号に基づいて作動する電磁弁でもある。ステアリングシリンダ23は、前輪2の向きを変えるアーム(ナックルアーム)24に接続されている。
オペレータがハンドル11を把持して一方向又は他方向に操作すると、当該ハンドル11の回転方向に対応して制御弁22の切換位置及び開度が切り換わると共に、当該制御弁22の切換位置及び開度に応じてステアリングシリンダ23のピストンロッドが左又は右に移動する。これによって、前輪2の操向方向(操舵方向)を変更することができる。つまり、車体5は、ハンドル11の手動操舵によって、進行方向を左又は右に変更することができる。なお、上述した操舵装置18は一例であり、上述した構成に限定されない。
図3に示すように、トラクタ1は、制御装置26を備えている。制御装置26は、CPU(中央演算装置: Central Processing Unit)及びEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)などを有するマイクロプロセッサを備えている。
制御装置26は、トラクタ1の様々な制御を行う。制御装置26には、トラクタ1の駆動状態等を検出する状態検出装置27が接続されている。状態検出装置27は、例えば、走行系の状態を検出する装置等であって、例えば、クランクセンサ、カムセンサ、エンジン回転センサ、アクセルセンサ、車速センサ、操舵角センサ、後述する位置検出装置等の状態を検出する。なお、状態検出装置27は、走行系の状態以外に、昇降レバー検出センサ、PTO回転検出センサ等であってもよい。制御装置26は、トラクタ1における走行系の制御、作業系の制御を行う。制御装置26は、例えば、状態検出装置27が検出した検出状態に基づいて原動機6(エンジン)の回転数、車速、操舵装置18の操舵角等を制御する。また、状態検出装置27は、該状態検出装置27が検出した検出状態に基づいて、トラクタ1に装着される作業装置(例えば、耕耘機等の対地作業装置)を昇降する昇降装置の昇降、PTO回転数等の制御を行う。
制御装置26には、変速装置60、前後進切換装置61、PTOクラッチ62、ブレーキ装置63が接続されている。制御装置26と、変速装置60、前後進切換装置61、PTOクラッチ62、ブレーキ装置63とは、CAN(Controller Area Network)等の車内LAN又は通信線を介して接続されている。これにより、制御装置26は、変速装置60、前後進切換装置61、PTOクラッチ62、ブレーキ装置63の動作を制御することができる。
制御装置26には、車体5(トラクタ1)の位置を検出する位置検出装置30が接続されている。制御装置26は、位置検出装置30で検出された位置を取得可能である。位置検出装置30は、衛星測位システム(測位衛星)によって、自己の位置(緯度、経度を含む測位情報)を検出する装置である。即ち、位置検出装置30は、測位衛星から送信された受信信号(測位衛星の位置、送信時刻、補正情報等)を受信し、受信信号に基づいて位置(例えば、緯度、経度)を検出する。
また、位置検出装置30は、全地球航法衛星システム(GNSS:Global Navigation Satellite System)の一例である周知のGPS(Global Positioning System)を利用して車体5の位置及び方位を求める。本実施形態においては、移動体の測位に適したRTK-GPSが採用されている。
図3に示すように、位置検出装置30は、受信機31と、無線機32と、慣性計測装置(IMU:Inertial Measurement Unit)33とを有している。
受信機31は、アンテナ等を有していて測位衛星から送信された受信信号を受信する。
無線機32は、アンテナ32Aを有していて既知位置に設置された基地局(基準局)と通信する。基地局は、測位衛星からの電波を受信して得た測位データ(補正情報)を位置検出装置30に送信する。位置検出装置30は、測位衛星から送信された電波(信号)と、基地局から送信された測位データ(信号)とを受信し、測位衛星からの電波を受信して得た測位データと、基地局からの測位データとに基づいて、自己の位置(緯度、経度)を検出する。
慣性計測装置33は、加速度を検出する加速度センサ、角速度を検出するジャイロセンサ等を有している。この慣性計測装置33によって、車体5のロール角、ピッチ角、ヨー角等を検出することができる。
制御装置26は、トラクタ1(車体5)の自動走行の制御(自動走行制御)が可能である。制御装置26は、自動走行モードと、手動走行モードとに切り換え可能である。
自動走行モードである場合、制御装置26は、少なくとも車体5の走行位置(位置検出装置30で検出された位置)と、予め設定された走行ルート(走行経路)が一致するように、制御弁22の切換位置及び開度を設定する。詳しくは、自動走行モードである場合、制御装置26は、車体5の走行位置と、走行ルートで示された位置(走行予定位置)とを比較し、走行位置と走行予定位置とが一致している場合は、操舵装置18におけるハンドル11の操舵角及び操舵方向(前輪2の操舵角及び操舵方向)を変更せずに保持する(制御弁22の開度及び切換位置を変更せずに維持する)。また、制御装置26は、走行位置と走行予定位置とが一致していない場合は、当該走行位置と走行予定位置との偏差(ズレ量)が零となるように、操舵装置18におけるハンドル11の操舵角及び/又は操舵方向を変更する(制御弁22の開度及び/又は切換位置を変更する)。
なお、上述した実施形態では、制御装置26は、自動走行制御において、走行位置と走行予定位置との偏差に基づいて操舵装置18の操舵角を変更しているが、これに限定されることはない。例えば、走行ルートの方位とトラクタ1(車体5)の進行方向(走行方向)の方位(車体5の方位)とが異なる場合、制御装置26は、車体5の方位が走行ルートの方位に一致するように操舵角を設定してもよい。また、制御装置26は、自動走行制御において、偏差(位置偏差)に基づいて求めた操舵角と、方位偏差に基づいて求めた操舵角とに基づいて、自動走行制御における最終の操舵角を設定してもよい。上述した実施形態における自動走行制御における操舵角の設定は一例であり、限定されない。
制御装置26には、通信アンテナ34と送信機35とが接続されている。通信アンテナ34は、トラクタ1を離れた位置から遠隔操作する遠隔操作具との間で、自動走行の開始指令及び停止指令(一旦停止を含む)などの各種の情報を無線通信する。送信機35は、例えば、モバイルやパソコンなどの無線通信端末等との間で構築される無線通信ネットワークを介して各種の信号を送信する無線通信装置である。
<障害物検出ユニット等>
図3に示すように、トラクタ1は、走行の障害となる障害物を検出する障害物検出ユニット36を備えている。障害物検出ユニット36は、音波(超音波)によって車体5の周辺の障害物を検出する1つ以上のソナー(障害物検出器)を含むソナーユニット37と、光波によって車体5の周辺の障害物を検出する1つ以上のレーザスキャナ(障害物検出器)を含むレーザユニット38とを有する。また、障害物検出ユニット36は、車体5の周辺を撮影する1つ以上のカメラ(撮影機)を含むカメラユニット39を有していてもよい。
ソナーは、例えば、トラクタ1の前部、後部、左側部及び右側部に2つずつ設けられており、車体5付近のほぼ全周領域にわたって近距離に存在する障害物を検出する。レーザスキャナは、例えば、トラクタ1の前部に2つ、後部に1つ設けられており、車体5の前方及び後方において近距離から遠距離にわたって存在する障害物を検出する。カメラは、キャビン9の上部の前部、後部、左側部及び右側部に1つずつ設けられており、車体5の全周辺領域を撮影する。
なお、障害物検出器は、ソナー、レーザスキャナ以外のセンサ(測距センサ)であってもよい。
また、制御装置26には、複数台の検出情報処理装置40と、画像処理装置41と、監視制御装置(監視ECUという)42とが接続されている。
複数台の検出情報処理装置40は、本実施形態では、3台(第1処理装置40A,第2処理装置40B,第3処理装置40C)設けられている。検出情報処理装置40には、ソナーユニット37が接続されており、各ソナーは、障害物を検出した情報を検出情報処理装置40に送信する。検出情報処理装置40は、ソナー(障害物検出器)からの検出情報に関する処理を行う。具体的には、検出情報処理装置40は、ソナーが検出した情報を取得し、各ソナーからの検出情報に基づいて車体5に対する至近距離内に障害物が接近したか否かの判別処理を行う。また、各検出情報処理装置40は、各ソナーにおける超音波の発信から受信までの時間に基づいて、車体5に対する至近距離内に障害物が接近したか否かの判別処理を行い、この判別結果を制御装置26に出力する。
レーザユニット38は、制御装置26に接続されている。レーザスキャナは、レーザの照射から受光までの時間に基づいて車体5に対する近距離において障害物が接近しているか否かなどを判別し、判別結果を制御装置26に出力する。
画像処理装置41には、カメラユニット39が接続されており、カメラが撮影した画像を処理し、その結果を制御装置26に出力する。
監視ECU42は、CPU、電気回路、電子回路等で構成されていて、制御装置26から障害物の検出結果を取得し、その障害物の検出結果に基づいて自動走行を制御する。例えば、障害物検出ユニット36が障害物を検出していない場合は自動走行を継続して行い、障害物検出ユニット36が障害物を検出した場合に自動走行を停止する。より具体的には、障害物検出ユニット36が障害物を検出した場合に、監視ECU42は、障害物とトラクタ1との距離が予め定められた距離以下である場合に、トラクタ1を停止することで自動走行を停止する。
上述したように、監視ECU42は、検出情報処理装置40の処理(判別)に基づいてトラクタ1(車体5)の動作を制御する。具体的には、監視ECU42は、検出情報処理装置40の判別に基づいて、トラクタ1(車体5)が障害物との衝突を回避する動作を行うための制御を実行する。
ここで、障害物検出ユニット36が障害物を検出した場合(車体5に障害物が接近した状態にあると判別した場合)に監視ECU42が実行する制御について、より詳しく説明する。
この場合、監視ECU42は、当該監視ECU42に接続された制御装置26を介して、変速装置60、前後進切換装置61、PTOクラッチ62、ブレーキ装置63の動作を制御する。具体的には、監視ECU42は、変速装置60を減速側に作動させて車速を低下させる。また、監視ECU42は、前後進切換装置61を中立状態に切り換えるとともに、ブレーキ装置63を作動させる。これにより、トラクタ1の自動走行が停止される。さらに、監視ECU42は、PTOクラッチ62をオフ状態に切り換えて、トラクタ1のPTO軸から作業装置への動力伝達を遮断する。これにより、作業装置の駆動が停止される。
<キャビンフレームの構造等>
図4、図5に示すように、キャビン9は、該キャビン9の骨組みを構成するキャビンフレーム45を有する。キャビンフレーム45は、フロントピラー46と、センタピラー(クォータピラー)47と、リヤピラー48と、アッパフレーム49とを有する。
フロントピラー46は、乗降ステップ17の上方(乗降ステップ17よりも高い位置)にあり、キャビン9の前部に位置する。フロントピラー46は、第1フロントピラー46L及び第2フロントピラー46Rを含む。第1フロントピラー46Lは、キャビンフレーム45(キャビン9)の前部の車幅方向B3の一方側(左側)に位置する。第2フロントピラー46Rは、キャビンフレーム45(キャビン9)の前部の車幅方向B3の他方側(右側)に位置する。即ち、キャビン9は、前部にフロントピラー46を有する。第1フロントピラー46Lと第2フロントピラー46Rとの間にフロントガラス12が設けられる。
センタピラー47は、第1センタピラー47L及び第2センタピラー47Rを含む。第1センタピラー47Lは、キャビンフレーム45の一側面(左側面)の前後方向中途部に位置する。第2センタピラー47Rは、キャビンフレーム45の他側面(右側面)の前後方向中途部に位置する。第1フロントピラー46Lと第1センタピラー47Lとの間、第2フロントピラー46Rと第2センタピラー47Rとの間にそれぞれ乗降ドア14が設けられる。
リヤピラー48は、第1リヤピラー48L及び第2リヤピラー48Rを含む。第1リヤピラー48Lは、キャビンフレーム45の背面の一方側に位置する。第2リヤピラー48Rは、キャビンフレーム45の背面の他方側に位置する。第1リヤピラー48Lと第2リヤピラー48Rとの間にリヤガラスが設けられる。第1センタピラー47Lと第1リヤピラー48Lとの間及び第2センタピラー47Rと第2リヤピラー48Rとの間にリヤサイドガラス15が設けられる。
アッパフレーム49には、ルーフ16が取り付けられる。これにより、ルーフ16は、アッパフレーム49上に支持される。アッパフレーム49は、フロントアッパフレーム49Aと、第1サイドアッパフレーム49Lと、第2サイドアッパフレーム49Rと、リヤアッパフレーム49Bとを有する。
フロントアッパフレーム49Aは、第1フロントピラー46Lと第2フロントピラー46Rの上部同士を連結する。第1サイドアッパフレーム49Lは、第1フロントピラー46Lと第1センタピラー47Lの上部同士を連結する。第2サイドアッパフレーム49Rは、第2フロントピラー46Rと第2センタピラー47Rの上部同士を連結する。リヤアッパフレーム49Bは、第1センタピラー47Lと第2センタピラー47Rの上部同士及び第1リヤピラー48Lと第2リヤピラー48Rの上部同士を連結する。
フロントアッパフレーム49Aは、ルーフ16の前部を支持する。リヤアッパフレーム49Bは、ルーフ16の後部を支持する。第1サイドアッパフレーム49Lは、ルーフ16の車幅方向(車体5の幅方向)の一方側である左側を支持する。第2サイドアッパフレーム49Rは、ルーフ16の車幅方向の他方側である右側を支持する。
図4に示すように、アッパフレーム49は、前部に、第1サイドアッパフレーム49Lと第2サイドアッパフレーム49Rとにわたって設けられた連結フレーム50を有する。連結フレーム50は、一方側が第1補強フレーム51Lによってフロントアッパフレーム49Aに連結され、他方側が第2補強フレーム51Rによってフロントアッパフレーム49Aに連結されている。アッパフレーム49は、後部に、リヤアッパフレーム49Bの左と右の前端部間に架設された架設フレーム52を有する。
第1フロントピラー46Lと第2フロントピラー46Rの下部同士は、フレーム部材54によって連結されている。第1フロントピラー46Lと第1センタピラー47Lの下部同士は、フレーム部材55L及びフレーム部材56Lによって連結されている。第2フロントピラー46Rと第2センタピラー47Rの下部同士は、フレーム部材55R及びフレーム部材56Rによって連結されている。第1センタピラー47Lと第2センタピラー47Rの下部同士は、フレーム部材57によって連結されている。
図5、図6に示すように、第1補強フレーム51Lと第2補強フレーム51Rとにわたって取付フレーム53が設けられている。この取付フレーム53に、横並びで集中配置された検出情報処理装置40(第1処理装置40A,第2処理装置40B,第3処理装置40C)、画像処理装置41及び監視ECU42が取り付けられている。第1処理装置40A,第2処理装置40B,第3処理装置40Cは、それぞれ板状の取付部401を有している。各取付部401は、平面視にて三角形状である。取付部401は、ボルト等の取付具によって取付フレーム53に取り付けられている。これによって、第1処理装置40A,第2処理装置40B,第3処理装置40Cが、取付フレーム53に取り付けられている。
取付フレーム53は、検出情報処理装置40、画像処理装置41及び監視ECU42を、後述する収納空間S3内に支持する支持体として機能する。以下、取付フレーム53を支持体53ということがある。
取付フレーム(支持体)53は、車幅方向の一方側(左側)が第1補強フレーム51Lに取り付けられ、車幅方向の他方側(右側)が第2補強フレーム51Rに取り付けられている。取付フレーム(支持体)53は、ボルト及びナット等の取付具69によって、第1補強フレーム51L及び第2補強フレーム51Rに対して着脱可能に取り付けられている。
上述したように、検出情報処理装置40(第1処理装置40A,第2処理装置40B,第3処理装置40C)、画像処理装置41及び監視ECU42は、取付フレーム(支持体)53に取り付けられている。これによって、検出情報処理装置40、画像処理装置41及び監視ECU42を集約して取付フレーム(支持体)53と共にキャビン9に組み付けることが可能となる。これにより、組み付け作業の時間を短縮することができる。また、装置(検出情報処理装置40(第1処理装置40A,第2処理装置40B,第3処理装置40C)、画像処理装置41及び監視ECU42)間の配線のレイアウトを簡素化して配線の容易化を図ることができる。
図6に示すように、検出情報処理装置40(第1処理装置40A,第2処理装置40B,第3処理装置40C)、画像処理装置41及び監視ECU42は、車幅方向に並んで配置されている。本実施形態の場合、車幅方向の一方側(左側)から他方側(右側)に向けて、監視ECU42、画像処理装置41、検出情報処理装置40の順に並んで配置されている。複数(3台)の検出情報処理装置40は、車幅方向に並び且つ前後方向にずれて配置されている。これにより、第1処理装置40A,第2処理装置40B,第3処理装置40Cの取付部401同士の干渉が回避されるため、第1処理装置40A,第2処理装置40B,第3処理装置40Cを車幅方向に接近させて配置することができる。そのため、複数の検出情報処理装置40を車幅方向に並べて配置しても、当該複数の検出情報処理装置40の車幅方向における占有スペースを小さくすることができる。
本実施形態のように、検出情報処理装置40が3台以上である場合、3台以上の検出情報処理装置40は、車幅方向の一方側から他方側に向かうにつれて前方から後方(又は後方から前方)に移行するように並んで配置される。つまり、3台以上の検出情報処理装置40は、平面視において、斜め方向(前後方向及び車幅方向に対して傾斜した方向)に直線状に並んで配置される。
監視ECU42は、平面視において斜め方向を向いて配置されている。具体的には、監視ECU42は、当該監視ECU42の前端部から後端部に向かうにつれて車幅方向の一方側(左側)から他方側(右側)に移行するように配置されている。これにより、監視ECU42に接続される配線の配策を容易に行うことができる。
フロントアッパフレーム49Aの車幅方向B3の中央部の前方には、位置検出装置30が配置されている。位置検出装置30は、ルーフ16の前方であって、且つ検出情報処理装置40、画像処理装置41及び監視ECU42の前方に配置されている。位置検出装置30は、検出情報処理装置40、画像処理装置41及び監視ECU42のうち、画像処理装置41に最も近い位置に配置されている。位置検出装置30の一側方(左側)には、送信機35が配置されている。送信機35の一側方(左側)には、通信アンテナ34が配置されている。位置検出装置30、送信機35及び通信アンテナ34は、ルーフ16の前方において、車幅方向に並んで配置されている。位置検出装置30、送信機35及び通信アンテナ34は、第1フロントピラー46Lの上部から第2フロントピラー46Rの上部にわたって設けられた支持フレーム58に取り付けられている。支持フレーム58の一端側は、第1フロントピラー46Lに取り付けられ、他端側は、第2フロントピラー46Rに取り付けられている。
<ルーフ構造>
図7~図9に示すように、ルーフ16は、インナルーフ16Aと、アウタルーフ16Bと、可動板16Cとを有している。
インナルーフ16Aは、ルーフ16の下部に配置されている。インナルーフ16Aの前部は、フロントアッパフレーム49Aの下部に取り付けられている。インナルーフ16Aの後部は、リヤアッパフレーム49Bの下部に取り付けられている。インナルーフ16Aの左部は、第1サイドアッパフレーム49Lの下部に取り付けられている。インナルーフ16Aの右部は、第2サイドアッパフレーム49Rの下部に取り付けられている。
図6~図13に示すように、インナルーフ16Aは、前部に開口部65を有している。図6、図12、図13に示すように、開口部65は、平面視にて、前後方向に比べて車幅方向が長い矩形状に形成されている。開口部65の車幅方向の長さは、ルーフ16の前端部の車幅方向の長さの半分よりも長い。図7に示すように、開口部65は、ハンドル11の上方に配置されており、前後方向において運転席10よりも前方に位置している。開口部65は、キャビン9の内部に面しており、キャビン9の内部からアクセス可能である。
アウタルーフ16Bは、インナルーフ16Aの上部を覆うように配置されている。アウタルーフ16Bは、上部材16B1と下部材16B2とから構成されている。上部材16B1は、アウタルーフ16Bの上面を構成している。下部材16B2は、アウタルーフ16Bの下面を構成している。上部材16B1と下部材16B2とは、溶接やボルト止め等の手段によって一体化されている。上部材16B1と下部材16B2との間には、空間S1が形成されている。
図7、図8に示すように、下部材16B2の前部には、上方に向けて隆起した隆起部66が形成されている。隆起部66は、開口部65の上方に設けられている。隆起部66は、上部材16B1に向けて隆起しており、下部材16B2の他の部位に比べて上部材16B1に接近している。これにより、ルーフ16の前部では、ルーフ16の後部に比べて上部材16B1と下部材16B2との間の空間S1が小さくなっている。
図8、図9に示すように、隆起部66は、前後方向に比べて車幅方向に長く延びている。隆起部66の車幅方向の長さは、開口部65の車幅方向の長さよりも長く形成されている。隆起部66の前後方向の長さは、開口部65の前後方向の長さと略同じに形成されている。
アウタルーフ16Bの前部は、フロントアッパフレーム49Aの上部に取り付けられている。アウタルーフ16Bの後部は、リヤアッパフレーム49Bの上部に取り付けられている。アウタルーフ16Bの左部は、第1サイドアッパフレーム49Lの上部に取り付けられている。アウタルーフ16Bの右部は、第2サイドアッパフレーム49Rの上部に取り付けられている。
図7~図9に示すように、アウタルーフ16Bは、インナルーフ16Aとの間で空間S2を形成している。空間S2は、アウタルーフ16Bの下部材16B2の下方であって且つインナルーフ16Aの上方に形成されている。
アウタルーフ16Bとインナルーフ16Aとの間の空間S2の前部は、検出情報処理装置40、画像処理装置41及び監視ECU42を収納する収納空間S3を形成している。収納空間S3は、ルーフ16内の前部に設けられている。収納空間S3は、開口部65の上方に位置している。開口部65の上方には隆起部66が形成されているため、収納空間S3は、空間S2の他の部分(後部や前後方向中途部)に比べて上方に拡大された空間となっている。つまり、開口部65の上方に収納空間S3が形成されている。
図8、図9に示すように、収納空間S3の車幅方向の長さは、開口部65の車幅方向の長さよりも長く形成されている。収納空間S3の前後方向の長さは、開口部65の前後方向の長さと略同じに形成されている。収納空間S3は、開口部65と上下方向に重なる位置に形成されている。そのため、開口部65が可動板16により閉鎖されていない状態(図11参照)では、開口部65から収納空間S3にアクセスすることが可能である。
図12~図14に示すように、インナルーフ16Aの上面には、可動板16Cをスライド移動可能に支持するガイド機構70が設けられている。ガイド機構70は、可動板16Cを前後方向にスライド移動させるときに当該スライド移動を案内する。
ガイド機構70は、第1ガイド部材71Lと第2ガイド部材71Rとを有している。第1ガイド部材71Lは、インナルーフ16Aの車幅方向の一方側(左側)に設けられている。第2ガイド部材71Rは、インナルーフ16Aの車幅方向の他方側(右側)に設けられている。第1ガイド部材71L及び第2ガイド部材71Rは、それぞれ棒状の部材を折り曲げて構成されている。
第1ガイド部材71Lは、第1レール部71La、第1前端部71Lb、第1後端部71Lcを有している。第1レール部71Laは、前後方向に延びている。第1前端部71Lbは、第1レール部71Laの前端から屈曲して車幅方向外方側(左側)に延びている。第1後端部71Lcは、第1レール部71Laの後端から屈曲して車幅方向外方側(左側)に延びている。第1前端部71Lb及び第1後端部71Lcは、インナルーフ16Aの上面に固定されている。これにより、第1ガイド部材71Lは、前後方向の位置が固定されている。
第2ガイド部材71Rは、第2レール部71Ra、第2前端部71Rb、第2後端部71Rcを有している。第2レール部71Raは、第1レール部71Laと平行に前後方向に延びている。第2前端部71Rbは、第2レール部71Raの前端から屈曲して車幅方向外方側(右側)に延びている。第2後端部71Rcは、第2レール部71Raの後端から屈曲して車幅方向外方側(右側)に延びている。第2前端部71Rb及び第2後端部71Rcは、インナルーフ16Aの上面に固定されている。これにより、第2ガイド部材71Rは、インナルーフ16Aに対する前後方向の位置が固定されている。
可動板16Cは、開口部65を上方から覆うことができる大きさ及び形状を有する板である。図12、図13に示すように、平面視にて前後方向に比べて車幅方向が長い矩形状に形成されている。可動板16Cは、ガイド機構70に支持される支持部(第1支持部72L、第2支持部72R)を有している。第1支持部72Lは、可動板16Cの左縁に設けられており、第1ガイド部材71Lの第1レール部71Laに支持される。第2支持部72Rは、可動板16Cの右縁に設けられており、第2ガイド部材71Rの第2レール部71Raに支持される。
第1支持部72Lと第2支持部72Rの構成は同様であるため、以下、代表して第1支持部72Lの構成について説明する。
図14に示すように、第1支持部72Lは、上支持部72Laと下支持部72Lbとを有している。上支持部72Laは、第1レール部71Laの上部に当接している。下支持部72Lbは、第1レール部71Laの下部に当接している。第1レール部71Laは、上支持部72Laと下支持部72Lbによって上側と下側から挟まれて支持されている。上支持部72Laと下支持部72Lbとは、前後方向に交互に並んで配置されている。本実施形態の場合、2つの上支持部72Laと2つの下支持部72Lbとが、前方から後方に向けて、上支持部72La、下支持部72Lb、上支持部72La、下支持部72Lbの順に並んで配置されている。
上述した構成によって、第1支持部72Lは、第1レール部71Laに対して、上下方向には移動不可であるが第1レール部71Laに沿って前後方向に移動可能に支持されている。第2支持部72Rは、第1支持部72Lと同様の構造であって、第2レール部71Raに対して、上下方向には移動不可であるが第2レール部71Raに沿って前後方向に移動可能に支持されている。
これにより、可動板16Cは、第1レール部71La及び第2レール部71Raに沿って前後方向に移動可能となっている。可動板16Cは、前後方向に移動可能であることによって、開口部65を閉鎖する第1位置(図10、図12参照)と、開口部65を開放する第2位置(図11、図13参照)とに移動可能となる。
図12~図14に示すように、インナルーフ16Aの前部の上面には、下向きに突出する上突出部67が設けられている。図12に示すように、上突出部67は、可動板16Cを前方に移動させたときに、可動板16Cの前端部が当たることで、可動板16Cの前方への移動を阻止する。これにより、可動板16Cの前端位置(第1位置)が定められる。
図12、図13に示すように、可動板16Cの前部の下面には、下向きに突出する下突出部68が設けられている。図13に示すように、下突出部68は、可動板16Cを後方に移動させたときに、開口部65の後縁部65aに当たることで、可動板16Cの後方への移動を阻止する。これにより、可動板16Cの後端位置(第2位置)が定められる。
可動板16Cを第1位置(図12参照)と第2位置(図13参照)との間で前後方向に移動させる操作は、キャビン9の内部から開口部65に手を入れて手動で行うことができる。但し、モータ等の駆動源の動力を利用して可動板16Cを移動させる構成を採用してもよい。
図6~図11に示すように、検出情報処理装置40、画像処理装置41及び監視ECU42は、収納空間S3に配置されている。これにより、検出情報処理装置40、画像処理装置41及び監視ECU42は、ルーフ16内部の前部に配置されている。
検出情報処理装置40、画像処理装置41及び監視ECU42は、開口部65の上方に配置されている。図6に示すように、検出情報処理装置40、画像処理装置41及び監視ECU42は、平面視において、開口部65とオーバラップしている。図8に示すように、検出情報処理装置40、画像処理装置41及び監視ECU42は、可動板16Cが第1位置(閉鎖位置)にあるとき、可動板16Cの上方に位置する。
図6に示すように、取付フレーム(支持体)53は、開口部65の上方において、検出情報処理装置40、画像処理装置41及び監視ECU42を支持している。取付フレーム(支持体)53は、取付フレーム(支持体)53は、開口部65を跨って車幅方向の一方側から他方側に延びている。言い換えれば、取付フレーム(支持体)53は、開口部65の上方において、開口部65を車幅方向に横断するように延びている。これにより、取付フレーム(支持体)53に支持された検出情報処理装置40、画像処理装置41及び監視ECU42は、開口部65の上方において車幅方向に並んで配置されている。つまり、取付フレーム(支持体)53は、開口部65の上方において、検出情報処理装置40、画像処理装置41及び監視ECU42を車幅方向に並んだ状態で支持している。
図11、図13に示すように、可動板16Cを第2位置に移動させることによって、開口部65がキャビン9の内部に向けて開放されるため、キャビン9の内部から開口部65を介して収納空間S3にアクセスし、収納空間S3に配置された検出情報処理装置40、画像処理装置41及び監視ECU42にアクセスすることができる。そのため、検出情報処理装置40、画像処理装置41及び監視ECU42に対するメンテナンス等の作業を容易に行うことが可能となる。
ルーフ16は、可動板16Cを第1位置(閉鎖位置)でロックするロック機構(図示略)を有している。可動板16Cは、通常時は第1位置(閉鎖位置)でロックされており、ロックを解除しないと移動することができない。ロックの解除は、メンテナンス担当者のみが行うことができる。
<コンビネーションランプ、ワークランプ>
図1、図2、図5、図15に示すように、トラクタ1は、車体5の周辺で点灯するランプを備えており、当該ランプはコンビネーションランプ80及びワークランプ81を含む。
コンビネーションランプ80は、複数のランプを組み合わせてユニット化したものである。本実施形態では、コンビネーションランプ80は、トラクタ1の前部に設けられるフロントコンビネーションランプである。また、コンビネーションランプ80を構成する複数のランプは、例えば、ポジションランプ、ウインカーランプ、ハザードランプである。
ポジションランプは、停車中に自車の存在と車幅を周りに知らせるために使用するランプであり、車幅灯、スモールランプ或いはクリアランスランプとも称される。ウインカーランプは、トラクタ1が曲がる方向を示す方向指示器である。ハザードランプは、後続車両に注意を促すなどの目的で、左及び右のウインカーランプを同時に点滅する点滅表示灯である。
コンビネーションランプ80を構成する複数のランプは、ポジションランプ、ウインカーランプ、ハザードランプのうちの2以上を含んでいればよく、ポジションランプ、ウインカーランプ、ハザードランプを全て含んでいてもよい。本実施形態では、コンビネーションランプ80を構成する複数のランプは、ポジションランプとウインカーランプとを含む。
ワークランプ81は、夕暮れ時や夜間等において作業をする際などにおいて、車体5の周辺を照らすランプであり、作業灯とも称される。ワークランプ81は、車体5の前方を照らす前照灯82及び/又は車体5の側方(車幅方向外方)を照らす側方照射灯83を含む。本実施形態では、ワークランプ81は、前照灯82と側方照射灯83とを含む。
<障害物検出器、コンビネーションランプ、ワークランプの配置>
図1、図2、図15等に示すように、障害物検出器84、コンビネーションランプ80、ワークランプ81は、取付ブラケット85を介して車体5側に取り付けられている。取付ブラケット85は、フロントピラー46に取り付けられている。障害物検出器84は、ソナーユニット37を構成するソナーのうち、トラクタ1の左側部及び右側部に設けられたソナーである。
図1、図2に示すように、障害物検出器84は、キャビン9の左前方及び右前方に配置されている。キャビン9の左前方に配置された障害物検出器84と、キャビン9の右前方に配置された障害物検出器84とは、トラクタ1の車幅方向の中心線を挟んで対称位置にある。
障害物検出器84は、車体5の車幅方向外方であって且つ前輪2と後輪3との間に配置されている。より詳しくは、障害物検出器84は、ボンネット8の車幅方向外方であって且つ前輪2と後輪3との間に配置されている。本実施形態の場合、キャビン9の左前方に配置された障害物検出器84は、前後方向において、左側の乗降ステップ17の前方であって且つ左側の前輪2Lの後方に配置されている。キャビン9の右前方に配置された障害物検出器84は、前後方向において、右側の乗降ステップ17の前方であって且つ右側の前輪2Rの後方に配置されている。
また、図1に示すように、障害物検出器84は、ボンネット8の上端部よりも下方であって且つキャビン9の下端部よりも上方に配置されている。
上述した位置に、障害物検出器84を配置することによって、運転席10から見えにくい位置にある障害物を確実に検出することができる。
図1、図2に示すように、コンビネーションランプ80及びワークランプ81は、キャビン9の左前方及び右前方に配置されている。キャビン9の左前方に配置されたコンビネーションランプ80及びワークランプ81と、キャビン9の右前方に配置されたコンビネーションランプ80及びワークランプ81とは、トラクタ1の車幅方向の中心線を挟んで対称位置にある。
コンビネーションランプ80及びワークランプ81は、車体5の車幅方向外方であって且つ前輪2と後輪3との間に配置されている。より詳しくは、コンビネーションランプ80及びワークランプ81は、ボンネット8の車幅方向外方であって且つ前輪2と後輪3との間に配置されている。本実施形態の場合、キャビン9の左前方に配置されたコンビネーションランプ80及びワークランプ81は、前後方向において、左側の乗降ステップ17の前方であって且つ左側の前輪2Lの後方に配置されている。キャビン9の右前方に配置されたコンビネーションランプ80及びワークランプ81は、前後方向において、右側の乗降ステップ17の前方であって且つ右側の前輪2Rの後方に配置されている。
また、図1に示すように、コンビネーションランプ80及びワークランプ81は、ボンネット8の上端部よりも下方であって且つキャビン9の下端部よりも上方に配置されている。
上述した位置にコンビネーションランプ80及びワークランプ81を配置することによって、ボンネット8の車幅方向外方であって且つ前輪3と後輪4との間(乗降ステップ17の周辺等)を確実に照らすことができる。
<取付ブラケットの構成>
障害物検出器84、コンビネーションランプ80、ワークランプ81を車体5側に取り付ける取付ブラケット85は、取付ブラケット85Lと取付ブラケット85Rとを含む。取付ブラケット85Lは、車体5の左側に取り付けられている。取付ブラケット85Rは、車体5の右側に取り付けられている。
取付ブラケット85は、取付体86を有している。取付体86は、検出器取付部87とランプ取付部とを含む。ランプ取付部は、第1ランプ取付部88と第2ランプ取付部89とを含む。検出器取付部87には、障害物検出器84が取り付けられる。第1ランプ取付部88には、コンビネーションランプ80が取り付けられる。第2ランプ取付部89には、ワークランプ81が取り付けられる。
第1ランプ取付部88は、取付体86の前部に設けられている。第2ランプ取付部89は、上取付部89Aと下取付部89Bとを含む。上取付部89Aは、取付体86の上部に設けられている。下取付部89Bは、取付体86の下部に設けられている。上取付部89Aには、前照灯82又は側方照射灯83の一方が取り付けられる。下取付部89Bには、前照灯82又は側方照射灯83の他方が取り付けられる。本実施形態の場合、上取付部89Aには前照灯82が取り付けられ、下取付部89Bには側方照射灯83が取り付けられている。
取付ブラケット85Lの取付体86の上取付部89Aに取り付けられた前照灯82は、車体5の左前方を照射することができる。取付ブラケット85Rの取付体86の上取付部89Aに取り付けられた前照灯82は、車体5の右前方を照射することができる。取付ブラケット85Lの取付体86の下取付部89Bに取り付けられた側方照射灯83は、車体5の左方を照射することができる。取付ブラケット85Rの取付体86の下取付部89Bに取り付けられた側方照射灯83は、車体5の右方を照射することができる。これにより、側方照射灯83は、左側及び右側の乗降ステップ17の周辺を照射することができる。
図15、図19に示すように、取付ブラケット85は、ブラケット基部90とブラケットアーム91とを有している。ブラケット基部90は、フロントピラー46に取り付けられている。取付ブラケット85Lのブラケット基部90は、第1フロントピラー46Lに取り付けられている。取付ブラケット85Rのブラケット基部90は、第2フロントピラー46Rに取り付けられている。
図19に示すように、ブラケット基部90は、受け部材92を介してフロントピラー46に取り付けられる。受け部材92は、溶接等の固定手段によってフロントピラー46に固定されている。受け部材92は、第1板部921と第2板部922と第3板部923とを有している。第1板部921は、フロントピラー46の車幅方向外方側に固定されている。第2板部922は、上下方向に互いに隔てられた第2板部922aと第2板部922bとを含む。第2板部922aは、第1板部921の上部から車幅方向内方側に延びている。第2板部922bは、第1板部921の下部から車幅方向内方側に延びている。第3板部923は、上下方向に互いに隔てられた第3板部923aと第3板部923bとを含む。第3板部923aは、第2板部922aの車幅方向内方側の端部から後方に延びている。第3板部923bは、第2板部922bの車幅方向内方側の端部から後方に延びている。第1板部921の後部及び第2板部922の後部は、フロントピラー46に当接している。第2板部922とフロントピラー46との間には空間が形成されている。この空間は、後述するナットN2が配置される空間である。
図19に示すように、ブラケット基部90は、第1基板901と第2基板902と第3基板903とを有している。第1基板901は、一方の面が車幅方向外方側を向き、他方の面が車幅方向内方側を向いて配置されている。第1基板901は、第1板部921の車幅方向外方側に配置され、第1板部921に取り付けられる。具体的には、第1基板901は、当該第1基板901に形成された取付穴901a及び第1板部921に形成された取付穴921aにボルトBL1を挿通し、当該ボルトBL1にナットN1を螺合することにより、第1板部921に取り付けられる。第2基板902は、第1基板901の前端部から車幅方向内方側に延びている。第2基板902は、一方の面が前方側を向き、他方の面が後方側を向いて配置されている。第2基板902は、第2板部922の前方側に配置され、第2板部922に取り付けられる。具体的には、第2基板902は、当該第2基板902に形成された取付穴902a及び第2板部922に形成された取付穴922cにボルトBL2を挿通し、当該ボルトBL2にナットN2を螺合することにより、第2板部922に取り付けられる。第2基板902の一方の面(前面)には、ブラケットアーム91が固定されている。第3基板903は、第2基板902の車幅方向内方側の端部から後方に延びている。第3基板903は、一方の面が車幅方向外方側を向き、他方の面が車幅方向内方側を向いて配置されている。第3基板903は、第3板部923の後方側に配置され、第3板部923に当接する。
図2、図5に示すように、ブラケットアーム91は、キャビン9の左前部及び右前部から前方に延びた後、屈曲して車幅方向外方に向けて延びている。図15に示すように、ブラケットアーム91は、ブラケット基部90から前方側に延びると共に、取付体86を支持している。ブラケットアーム91は、一端部91aがブラケット基部90に固定されており、他端部91bが取付体86に固定されている。
取付体86は、ブラケットアーム91に固定されたブラケット部材93を有している。図18に示すように、ブラケット部材93は、後壁部93a、上壁部93b、下壁部93c、上前壁部93d、下前壁部93eを有している。後壁部93a、上壁部93b、下壁部93c、上前壁部93d、下前壁部93eは、板材を折り曲げることにより一体に形成されている。
後壁部93aは、ブラケット部材93の後部に位置している。後壁部93aは、一方の面が前方側を向き且つ他方の面が後方側を向いて上下方向に延びている。上壁部93bは、後壁部93aの上部から前方に延びている。下壁部93cは、後壁部93aの下部から前方に延びている。上壁部93bと下壁部93cとは平行に配置されている。上前壁部93dは、上壁部93bの前部から下方に延びている。下前壁部93eは、下壁部93cの前部から上方に延びている。上前壁部93d及び下前壁部93eは、後壁部93aと平行に配置されている。上前壁部93dの下端と下前壁部93eの上端とは離間している。
図17、図18に示すように、ブラケット部材93は、さらに連結壁部93fを有している。連結壁部93fは、後壁部93aと下前壁部93eとを連結している。連結壁部93fには、ブラケットアーム91の他端部91bが固定されている。ブラケットアーム91は、ブラケット部材93の車幅方向内方に配置されており、連結壁部93fに固定された他端部91bから車幅方向外方に延びた後、屈曲して後方に延びている。
図15、図17、図18に示すように、第1ランプ取付部88は、上前壁部93d及び下前壁部93eに設けられている。上前壁部93dの第1ランプ取付部88には、コンビネーションランプ80の上部が取り付けられる。下前壁部93eの第1ランプ取付部88には、コンビネーションランプ80の下部が取り付けられる。第1ランプ取付部88は、上前壁部93d及び下前壁部93eの前面と、上前壁部93d及び下前壁部93eに形成された第1取付穴93gとを含む。図17に示すように、コンビネーションランプ80は、第1取付穴93gに挿通されるボルトBL3及び当該ボルトBL3に螺合されるナットN3によって、上前壁部93d及び下前壁部93eの前面に取り付けられる。
図15~図18に示すように、上取付部89Aは、上壁部93bに設けられている。図15~図17に示すように、前照灯82は、上ブラケット94を介して上壁部93bの上取付部89Aに取り付けられる。上取付部89Aは、上壁部93bの上面と、上壁部93bに形成された第2取付穴93hとを含む。図16、図17に示すように、上ブラケット94は、第2取付穴93hに挿通されるボルトBL4及び当該ボルトBL4に螺合されるナットN4によって、上壁部93bの上面に取り付けられる。
尚、図16に示す断面は、後壁部93aと上前壁部93d及び下前壁部93eとの間を、後壁部93aと平行な面で切断して前方を見た断面である。図17に示す断面は、後述するカバー部材100の第1側壁100bと第2側壁100cとの間を、第1側壁100bと平行な面で切断して第2側壁100c側を見た断面である。
図15~図17に示すように、上ブラケット94は、基部94aと軸受部94bとを有している。基部94aは、ボルトBL4及びナットN4によって、上壁部93bの上面に取り付けられる。軸受部94bは、基部94aの左部及び右部から夫々上方に延びている。軸受部94bには、前照灯82の下部を支持する第1枢軸(ボルト)96が取り付けられている。第1枢軸96は、車幅方向に延びており、前照灯82の下部を回動可能に支持している。これにより、前照灯82は、第1枢軸96回りに回動することができる。前照灯82を第1枢軸96回りに回動させることによって、前照灯82の照射方向を変更(調整)することができる。
図15~図18に示すように、下取付部89Bは、下壁部93cに設けられている。図15~図17に示すように、側方照射灯83は、下ブラケット95を介して下壁部93cの下取付部89Bに取り付けられる。下取付部89Bは、下壁部93cの下面と、下壁部93cに形成された第3取付穴93iとを含む。図16、図17に示すように、下ブラケット95は、第3取付穴93iに挿通されるボルトBL5及び当該ボルトBL5に螺合されるナットN5によって、下壁部93cの下面に取り付けられる。
図15~図17に示すように、下ブラケット95は、基部95aと軸受部95bとを有している。基部95aは、ボルトBL5及びナットN5によって、下壁部93cの下面に取り付けられる。軸受部95bは、基部95aの前部及び後部から夫々下方に延びている。軸受部95bには、前照灯82の下部を支持する第2枢軸(ボルト)97が取り付けられている。第2枢軸97は、前後方向に延びており、側方照射灯83の下部を回動可能に支持している。これにより、側方照射灯83は、第2枢軸97回りに回動することができる。側方照射灯83を第2枢軸97回りに回動させることによって、側方照射灯83の照射方向を変更(調整)することができる。
図16、図18に示すように、ブラケット部材93は、取付プレート98を有している。取付プレート98は、後壁部の上下中途部から前方に突出している。取付プレート98は、上下方向において、上前壁部93dと下前壁部93eとの間であって、下前壁部93e寄りの位置に配置されている。取付プレート98には、検出器取付部87が取り付けられる。
図16、図18に示すように、検出器取付部87は、取付基部87aと傾斜壁87bと検出器ステー87cとを有している。取付基部87aは、取付プレート98に取り付けられる。具体的には、取付基部87aは、当該取付基部87aに形成された第4取付穴87d及び取付プレート98に形成された第5取付穴98aにボルトBL6を挿通し、当該ボルトBL6にナットN6を螺合することにより、取付プレート98に取り付けられる。傾斜壁87bは、取付基部87aから車幅方向外方に向かうにつれて上方に移行する傾斜状に設けられている。取付基部87aと傾斜壁87bとは、1枚の板を折り曲げることにより形成されている。
図15、図16、図18に示すように、傾斜壁87bは、障害物検出器84の発信部が配置される発信用開穴87eを有している。障害物検出器84から発信される音波は、発信用開穴87eを通って車幅方向外方且つ下方に向かう。これにより、障害物検出器84は、車体5の側方且つ下方にある障害物を検出することができる。
検出器ステー87cは、傾斜壁87bの上面側に固定されている。検出器ステー87cには、障害物検出器84を取り付けるための第6取付穴87fが形成されている。障害物検出器84は、第6取付穴87fに挿通されるボルトBL7及び当該ボルトBL7に螺合されるナットN7によって検出器ステー87cに取り付けられる。
図15、図16に示すように、検出器取付部87には、収容部材99が取り付けられる。収容部材99は、当該収容部材99と傾斜壁87bとによって形成される空間内に、障害物検出器84を収容する。図15、図16、図18に示すように、収容部材99は、第1壁99a、第2壁99b、第3壁99c、取付板99dを有している。第1壁99aは、車幅方向外方に向かうにつれて下方に移行する傾斜状に設けられている。第2壁99bは、第1壁99aの前部から車幅方向外方に延びている。第3壁99cは、第1壁99aの後部から車幅方向外方に延びている。取付板99dは、第3壁99cの車幅方向内方側から第3壁99cの車幅方向内方側に向けて延びている。取付板99dには、第7取付穴99eが形成されている。この第7取付穴99eと傾斜壁87bに形成された第8取付穴87gにボルトBL8を挿通し、当該ボルトBL8にナット(袋ナット)N8を螺合することによって、検出器取付部87の傾斜壁87bに対して収容部材99が取り付けられる。
図15~図18に示すように、取付体86は、カバー部材100を有している。カバー部材100は、背壁100aと第1側壁100bと第2側壁100cとを有している。背壁100aは、ブラケット部材93の後壁部93aの背面側に取り付けられる。具体的には、背壁100aは、当該背壁100aに形成された第9取付穴100f及び後壁部93aに形成された第10取付穴93jにボルトBL9を挿通し、当該ボルトBL9にナット(袋ナット)N9を螺合することにより、後壁部93aに取り付けられる。
後壁部93a及び背壁100aには、それぞれ配線等を挿通するための挿通孔93k及び挿通孔100gが形成されている。挿通孔93kと挿通孔100gとは重ねて配置され、筒状の締結具(ハトメ具)79により締結されている。
第1側壁100bは、背壁100aの車幅方向外方の端部から前方に延びている。第2側壁100cは、背壁100aの車幅方向内方の端部から前方に延びている。第1側壁100bは、第1切欠き部100dを有している。第1切欠き部100dは、前方に開口していて、障害物検出器84を取り付けた状態で検出器取付部87が前方側から挿入可能である。検出器取付部87の傾斜壁87b及び収容部材99は、第1切欠き部100dから車幅方向外方に向けて突出している。この第1切欠き部100dから突出した部分は三角柱状を呈している。第2側壁100cは、第2切欠き部100eを有している。第2切欠き部100eは、前方に開口していて、ブラケットアーム91が前方側から挿入可能である。ブラケットアーム91は、第2切欠き部100eを通って延びる。
図20は、障害物検出器84、コンビネーションランプ80、ワークランプ81の取り付け構造の別の実施形態(第二実施形態)を示す斜視図である。以下、第二実施形態の取り付け構造が上述した実施形態(第一実施形態)の取り付け構造と異なる点について説明する。
第二実施形態の取り付け構造は、取付ブラケット85の構成が第一実施形態と異なっている。具体的には、第一実施形態では、取付ブラケット85はブラケット基部90にパイプ状のブラケットアーム91が接続されている構成であったが、第二実施形態の取付ブラケット85は、ブラケット基部90とブラケットアーム91が一体物の筒状体101として構成されている。言い換えれば、第二実施形態の取付ブラケット85は、ブラケット基部90とブラケットアーム91を有する筒状体101である。
筒状体101は、四角筒状に構成されている。筒状体101は、平面視にてL字状に屈曲されている。筒状体101は、障害物検出器84、コンビネーションランプ80、ワークランプ81に接続されるハーネス(配線)を挿通可能な断面積をもつ内部空間を有している。
筒状体101の一端側(ブラケット基部90)は、フロントピラー46に固定された受け部材92に取り付けられている。筒状体101の他端側(ブラケットアーム91)は、ブラケット部材93に固定されている。受け部材92及びフロントピラー46には、障害物検出器84、コンビネーションランプ80、ワークランプ81に接続されるハーネス(配線)を挿通可能な穴が形成されている、これにより、ハーネスをフロントピラー46の内部を通して配策することができる。
筒状体101の他端部は、カバー部材100の第2側壁100cに形成された第2切欠き部100eを通ってブラケット部材93の連結壁部93f(図18参照)に接続されている。筒状体101の断面積は、ブラケットアーム91の断面積よりも大きいため、第2切欠き部100eは第一実施形態に比べて広い幅で切り欠かれている。
筒状体101は、第1部材101aと第2部材101bとを有している。第1部材101aは、受け部材92に対してボルト等の取付具或いは溶接等によって取り付けられる。
第2部材101bは、第1部材101aに対して着脱可能に取り付けられる。第1部材101aは、切欠き部102a及び突起体103aを有している。第2部材101bは、切欠き部102b及び突起体103bを有している。
切欠き部102aは、第1部材101aの上面(筒状体101の上面)を構成する上板を切り欠いて構成されている。切欠き部102bは、第2部材101bの側面(筒状体101の側面)を構成する側板を切り欠いて構成されている。切欠き部102aは、車幅方向内方から外方に向けて延びている。切欠き部102bは、車幅方向外方から内方に向けて延びている。
突起体103aは、第1部材101aの側面から前方に向けて棒状に突出している。突起体103aは、切欠き部102bに挿入可能である。突起体103bは、第2部材101bの上面から上方に向けて棒状に突出している。突起体103bは、切欠き部102aに挿入可能である。突起体103aを切欠き部102bに挿入し、突起体103bを切欠き部102aに挿入することによって、第2部材101bが第1部材101aに対して取り付けられる。また、第2部材101bを第1部材101aから取り外すことによって、筒状体101の内部空間が開放される。
<効果>
以下、上述した実施形態に係る作業車両(トラクタ)1の効果について説明する。
作業車両(トラクタ)1は、車体5と、車体5に搭載されたキャビン9と、車体5の周辺の障害物を検出する障害物検出器84と、障害物検出器84からの検出情報に関する処理を行う検出情報処理装置40と、検出情報処理装置40の処理に基づいて車体5の動作を制御する監視制御装置42と、キャビン9のルーフ16内の前部に設けられた収納空間S3に配置され、収納空間S3内に検出情報処理装置40及び監視制御装置42を支持する支持体53と、を備えている。
この構成によれば、キャビン9のルーフ16内の前部に設けられた収納空間S3に配置された支持体53に、障害物検出器84からの検出情報に関する処理を行う装置(検出情報処理装置40)及び当該装置の処理に基づいて車体5の動作を制御する装置(監視制御装置42)を支持することができるため、これらの装置40,42を集約して支持体53と共にキャビン9のルーフ16内の前部に組み付けることが可能となり、組み付け作業の短縮と配線の容易化を図ることができる。
また、作業車両1は、車体5の周囲を撮影するカメラと、カメラが撮影した画像を処理する画像処理装置41と、を備え、支持体53は、収納空間S3内に画像処理装置41を支持している。
この構成によれば、検出情報処理装置40、監視制御装置42及び画像処理装置41を集約して支持体53と共にキャビン9に組み付けることが可能となり、更なる組み付け作業の短縮と配線の容易化を図ることができる。
また、ルーフ16は、開口部65を有するインナルーフ16Aと、インナルーフ16Aとの間で収納空間S3を形成するアウタルーフ16Bと、開口部65を閉鎖する第1位置と開口部65を開放する第2位置とに移動可能な可動板16Cを有し、支持体53は、開口部65の上方において、検出情報処理装置40、監視制御装置42及び画像処理装置41を車体5の幅方向に並んだ状態で支持している。
この構成によれば、検出情報処理装置40、画像処理装置41及び監視制御装置42が、前後方向に占めるスペースを小さくすることができる。そのため、検出情報処理装置40、画像処理装置41及び監視制御装置42を、収納空間S3の前部に集約して配置することが可能となる。また、可動板16Cを第2位置に移動して開口部65を開放することによって、キャビン9の内部から開口部45を介して検出情報処理装置40、画像処理装置41及び監視制御装置42に簡単にアクセスすることができる。そのため、検出情報処理装置40、画像処理装置41及び監視制御装置42に対するメンテナンス等の作業を容易に行うことができる。
また、支持体53は、開口部45を跨って車体5の幅方向の一方側から他方側に延びている。
この構成によれば、支持体53を容易に且つ確実に開口部45の上方に配置して取り付けることができる。また、開口部45から支持体53に支持された検出情報処理装置40、画像処理装置41及び監視制御装置42へのアクセスが容易となる。
また、測位衛星及び基地局からの信号を受信して車体5の位置を検出する位置検出装置30を備え、位置検出装置30は、ルーフ16の前方であって且つ検出情報処理装置40、画像処理装置41及び監視制御装置42の前方に配置されている。
この構成によれば、検出情報処理装置40、監視制御装置42及び画像処理装置41と、位置検出装置30とを前後方向に接近させて配置することができる。そのため、検出情報処理装置40、監視制御装置42、画像処理装置41及び位置検出装置30が、ルーフ16の前部付近に集約して配置され、配線やメンテナンスの容易化を図ることができる。
また、検出情報処理装置40は、複数の検出情報処理装置40A,40B,40Cを含み、複数の検出情報処理装置40A,40B,40Cは、車体5の幅方向に並び且つ前後方向にずれて配置されている。
この構成によれば、複数の検出情報処理装置40A,40B,40Cを車体の幅方向(車幅方向)に接近して配置することができるため、複数の検出情報処理装置40A,40B,40Cの車幅方向における占有スペースを小さくすることが可能となる。これにより、複数の検出情報処理装置40A,40B,40Cを監視制御装置42及び画像処理装置41と車幅方向に並べて配置することが可能となり、検出情報処理装置40A,40B,40Cを監視制御装置42及び画像処理装置41をルーフ16の前部に集約して配置することができる。
また、キャビン9は、ルーフ16を支持するアッパフレーム49を有し、アッパフレーム49は、ルーフ16の前部を支持するフロントアッパフレーム49Aと、ルーフ16の後部を支持するリヤアッパフレーム49Bと、ルーフ16の前記幅方向の一方側を支持する第1サイドアッパフレーム49Lと、ルーフ16の前記幅方向の他方側を支持する第2サイドアッパフレーム49Rと、第1サイドアッパフレーム49Lと第2サイドアッパフレーム49Rとを連結する連結フレーム50と、連結フレーム50の前記一方側をフロントアッパフレーム49Aと連結する第1補強フレーム51Lと、連結フレーム50の前記他方側をフロントアッパフレーム49Aと連結する第2補強フレーム51Rと、を有し、支持体53は、第1補強フレーム51Lと第2補強フレーム51Rとにわたって設けられている。
この構成によれば、支持体53が、フロントアッパフレーム49A、連結フレーム50、第1補強フレーム51L及び第2補強フレーム51Rにより構成される矩形フレームに対して支持される。これにより、支持体53がアッパフレーム49に対して強固に且つ確実に支持されるため、収納空間S3内に検出情報処理装置40、画像処理装置41及び監視制御装置42を安定して支持することができる。
また、作業車両(トラクタ)1は、車体5と、車体5の周辺の障害物を検出する障害物検出器84と、車体5の周辺で点灯するランプ80,81と、車体5側に取り付けられる取付ブラケット85と、を備え、取付ブラケット85は、障害物検出器84が取り付けられる検出器取付部87と、コンビネーションランプ80が取り付けられるランプ取付部88,89とを含む取付体86を有している。
この構成によれば、取付体86に、検出器取付部87とランプ取付部88,89とが設けられているため、1つの取付体86に対して、障害物検出器84とランプ81を集約的に取り付けることができ、これら機器の取り付けの容易化、取付に関するコスト抑制を図ることができる。
また、作業車両1は、車体5に搭載されたキャビン9と、キャビン9の下方に配置された乗降ステップ17と、乗降ステップ17の上方であって且つキャビン9の前部に位置するフロントピラー46と、を備え、取付ブラケット85は、フロントピラー46に取り付けられている。
この構成によれば、障害物検出器84及びランプ80,81を取付ブラケット85を介してフロントピラー46に取り付けることができる。これにより、障害物検出器84及びランプ80,81を乗降ステップ17の上方に配置することができ、キャビン9への乗り降りの安全を確保することができる。
また、障害物検出器84は、車体5の車幅方向外方であって且つ前輪2と後輪3との間の障害物を検出する。
この構成によれば、車体5の車幅方向外方であって且つ前輪2と後輪3との間に存在する障害物に対する車体5の接近や接触を回避することができる。前輪2と後輪3との間に乗降ステップ17が配置されている場合、乗降ステップ17の障害物への接近や接触を回避することができ、キャビン9への乗り降りの安全が確保される。
また、ランプは、複数のランプを組み合わせたコンビネーションランプ80と、車体5の周辺を照らすワークランプ81とを含み、ランプ取付部は、コンビネーションランプ80が取り付けられる第1ランプ取付部88と、ワークランプ81が取り付けられる第2ランプ取付部89とを含む。
この構成によれば、1つの取付体86に対して、障害物検出器84、コンビネーションランプ80、ワークランプ81を集約的に取り付けることができ、これら機器の取り付けの容易化、取付に関するコスト抑制を図ることができる。
また、検出器取付部87は、取付体86の車幅方向外方側に設けられていて、障害物検出器84が車体5の車幅方向外方の障害物を検出するように取り付けられ、第1ランプ取付部88は取付体86の前部に設けられ、ワークランプ81は、車体5の前方を照らす前照灯82と、車体5の車幅方向外方を照らす側方照射灯83とを含み、第2ランプ取付部89は、取付体86の上部に設けられ且つ前照灯82又は側方照射灯83の一方が取り付けられる上取付部89Aと、取付体86の下部に設けられ且つ前照灯82又は側方照射灯83の他方が取り付けられる下取付部89Bとを含む。
この構成によれば、取付体86の車幅方向外方側に障害物検出器84を取り付け、取付体86の上部と下部に前照灯82と側方照射灯83とを振り分けて取り付けることができる。これにより、取付体86に対して、障害物検出器84、前照灯82及び側方照射灯83を集約して且つ適切な方向を向けて取り付けることが可能となる。
また、取付ブラケット85は、フロントピラー46に取り付けられるブラケット基部90と、ブラケット基部90から前方側に延びると共に取付体86を支持するブラケットアーム91とを有し、取付体86は、ブラケットアーム91に固定されたブラケット部材93を有し、ブラケット部材93は、後壁部93aと、後壁部93aの上部から前方に延びる上壁部93bと、後壁部93aの下部から前方に延びる下壁部93cと、上壁部93bの前部から下方に延びる上前壁部93dと、下壁部93cの前部から上方に延びる下前壁部93eとを有し、第1ランプ取付部88は、上前壁部93d及び下前壁部93eに設けられ、上取付部89Aは上壁部93bに設けられ、下取付部89Bは下壁部93cに設けられている。
この構成によれば、取付ブラケット85をフロントピラー46に対して確実に取り付けることができる。また、第1ランプ取付部88、上取付部89A及び下取付部89Bを互いに接近した位置に配置することができ、取付ブラケット85をコンパクト化することが可能となる。
また、障害物検出器84は、音波を発信する発信部84aを有していて音波によって障害物を検出するソナーによって構成され、ブラケット部材93は、後壁部93aの上下中途部から前方に突出する取付プレート98を有し、検出器取付部87は、取付プレート98に取り付けられる取付基部87aと、取付基部87aから車幅方向外方に向かうにつれて上方に移行する傾斜状の傾斜壁87bと、傾斜壁87bの上面側に固定されていて障害物検出器84が取り付けられる検出器ステー87cとを有し、傾斜壁87bは、発信部84aが配置される発信用開穴87eを有する。
この構成によれば、音波によって障害物を検出するソナーによって構成される障害物検出器84を、発信部84aが車幅方向外方の斜め下方に向いて発信用開穴87eから露出するように取り付けることができる。そのため、ソナーによって構成される障害物検出器84によって、車幅方向外方の斜め下方に存在する障害物を確実に検知することができる。
また、ブラケット部材93は、後壁部93aと下前壁部93eとを連結する連結壁部93fを有し、ブラケットアーム91は、ブラケット部材93の車幅方向内方に配置されていて、連結壁部93fに固定され、取付体86は、後壁部93aの背面側に取り付けられる背壁100aと、背壁100aの車幅方向外方の端部から前方に延びる第1側壁100bと、背壁100aの車幅方向内方の端部から前方に延びる第2側壁100bとを含むカバー部材100を有し、第1側壁100bは、前方に開口していて障害物検出器84を取り付けた状態で検出器取付部87が前方側から挿入可能な第1切欠き部100dを有し、第2側壁100bは、前方に開口していてブラケットアーム91が前方側から挿入可能な第2切欠き部100eを有する。
この構成によれば、カバー部材100に対して、ブラケットアーム91及び障害物検出器84を取り付けた状態のブラケット部材93を前方から挿入して組み付けることができるため、組み付け作業を効率良く行うことができる。また、検出器取付部87及びブラケットアーム91の配置を阻害することなく、カバー部材100によってブラケット部材93を補強して、取付ブラケット85の剛性を高めることができる。
また、コンビネーションランプ80を構成する複数のランプは、車幅を周りに知らせるためのポジションランプと、車体5が曲がる方向を示すウインカーランプとを含む。
この構成によれば、ポジションランプ及びウインカーランプを障害物検出器84及びワークランプ82と共に、1つの取付体86に対して集約的に取り付けることができ、これら機器の取り付けの容易化、取付に関するコスト抑制を図ることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 作業車両(トラクタ)
5 車体
9 キャビン
16 ルーフ
16A インナルーフ
16B アウタルーフ
16C 可動板
30 位置検出装置
40 検出情報処理装置
40A 検出情報処理装置
40B 検出情報処理装置
40C 検出情報処理装置
41 画像処理装置
42 監視制御装置
49 アッパフレーム
49A フロントアッパフレーム
49B リヤアッパフレーム
49L 第1サイドアッパフレーム
49R 第2サイドアッパフレーム
50 連結フレーム
51L 第1補強フレーム
51R 第2補強フレーム
53 支持体
65 開口部
84 障害物検出器(ソナー)
S3 収納空間

Claims (6)

  1. 車体と、
    前記車体に搭載されたキャビンと、
    前記車体の周辺の障害物を検出する障害物検出器と、
    前記障害物検出器からの検出情報に関する処理を行う検出情報処理装置と、
    前記検出情報処理装置の処理に基づいて前記車体の動作を制御する監視制御装置と、
    前記車体の周囲を撮影するカメラと、
    前記カメラが撮影した画像を処理する画像処理装置と、
    前記キャビンのルーフ内の前部に設けられた収納空間に配置され、前記収納空間内に前記検出情報処理装置前記監視制御装置及び前記画像処理装置を支持する支持体と、
    を備え
    前記ルーフは、開口部を有するインナルーフと、前記インナルーフとの間で前記収納空間を形成するアウタルーフと、前記開口部を閉鎖する第1位置と前記開口部を開放する第2位置とに移動可能な可動板を有し、
    前記支持体は、前記開口部の上方において、前記検出情報処理装置、前記画像処理装置及び前記監視制御装置を前記車体の幅方向に並んだ状態で支持している作業車両。
  2. 車体と、
    前記車体に搭載されたキャビンと、
    前記車体の周辺の障害物を検出する障害物検出器と、
    前記障害物検出器からの検出情報に関する処理を行う検出情報処理装置と、
    前記検出情報処理装置の処理に基づいて前記車体の動作を制御する監視制御装置と、
    前記キャビンのルーフ内の前部に設けられた収納空間に配置され、前記収納空間内に前記検出情報処理装置及び前記監視制御装置を支持する支持体と、
    を備え
    前記検出情報処理装置は、複数の検出情報処理装置を含み、
    前記複数の検出情報処理装置は、前記車体の幅方向に並び且つ前後方向にずれて配置され、
    前記複数の検出情報処理装置は、それぞれ取付部を有しており、
    前記幅方向に隣り合う一方の検出情報処理装置の取付部と他方の検出情報処理装置の取付部は、前記幅方向の位置が重なるように前後方向にずれて前記支持体に取り付けられている作業車両。
  3. 前記支持体は、前記開口部を跨って前記車体の幅方向の一方側から他方側に延びている請求項に記載の作業車両。
  4. 測位衛星及び基地局からの信号を受信して前記車体の位置を検出する位置検出装置を備え、
    前記位置検出装置は、前記ルーフの前方であって且つ前記検出情報処理装置、前記画像処理装置及び前記監視制御装置の前方に配置されている請求項1又は3に記載の作業車両。
  5. 前記検出情報処理装置は、複数の検出情報処理装置を含み、
    前記複数の検出情報処理装置は、前記車体の幅方向に並び且つ前後方向にずれて配置されている請求項1,3,4のいずれか1項に記載の作業車両。
  6. 前記キャビンは、前記ルーフを支持するアッパフレームを有し、
    前記アッパフレームは、前記ルーフの前部を支持するフロントアッパフレームと、前記ルーフの後部を支持するリヤアッパフレームと、前記ルーフの前記幅方向の一方側を支持する第1サイドアッパフレームと、前記ルーフの前記幅方向の他方側を支持する第2サイドアッパフレームと、前記第1サイドアッパフレームと前記第2サイドアッパフレームとを連結する連結フレームと、前記連結フレームの前記一方側を前記フロントアッパフレームと連結する第1補強フレームと、前記連結フレームの前記他方側を前記フロントアッパフレームと連結する第2補強フレームと、を有し、
    前記支持体は、前記第1補強フレームと前記第2補強フレームとにわたって設けられている請求項1~のいずれか1項に記載の作業車両。
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