JP7182905B2 - 止水壁構造体の構築方法、止水壁構造体の解体方法および止水壁構造体 - Google Patents

止水壁構造体の構築方法、止水壁構造体の解体方法および止水壁構造体 Download PDF

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本発明は、中空セグメントにより構築された止水壁構造体の構築方法、止水壁構造体の解体方法および止水壁構造体に関する。
従来、河川などの水中に構築された橋脚、河川、港湾および海岸沿いに構築された護岸等の構造体を補強・補修する場合、構造体の周りや、構造体の補強・補修する箇所付近にドライな作業空間を確保するために締切り工により止水壁を構築する必要がある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2011-58172号公報
ところで、図14に示すように、橋脚の周囲に止水壁cwを構築するためには、止水壁cwの壁部を構成する鋼板製のセグメントプレートspが用いられる。これらのセグメントプレートspは、台船に積載されており、水上における橋脚部分に設置された吊り機械cmにより吊り上げられて、水中に吊り降ろされる。水中に降ろされたセグメントプレートspを水中において潜水作業者(以下、「潜水士」という。)が互いに連結したり固定したりすることにより、止水壁cwは組み立てられる。
このような止水壁cwの構築には、吊り機械cmのような大型の機械が必要になる上、構築作業の大部分を水中において潜水士が行われなければならない。潜水士による水中作業は、橋脚blの全周に亘って、かつ、高さ方向において止水壁cwが水面から出るまで続けなければならず、水中作業を行う潜水士への作業負担が大きかった。
また、橋脚blの補強・補修後には止水壁cwを解体しなければならないが、解体作業においても、潜水士によるセグメントプレートsp同士の連結解除等の水中作業、および吊り機械cmによる水中からのセグメントプレートspの引上げ作業等があり、解体作業における作業負担も大きかった。
このように、止水壁cwの構築およびその解体作業は、負担が大きく、止水壁cwの補強・補修作業のコストが大きくなっていた。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、構築および解体作業における作業負担を減じると共に少ない作業設備により構築および解体することができる止水壁構造体の構築方法、解体方法および止水壁構造体を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る、壁面により内部空間が画成された中空セグメントを横方向および縦方向に連結して、少なくとも一部が水没した構造物との間に止水された空間を確保する止水壁構造体の構築方法によれば、前記中空セグメントを水面に浮かせて横方向に互いに連結して連結体を形成する工程(A)と、前記工程(A)において形成された前記連結体に前記中空セグメントを積み重ねて連結して他の連結体を形成する工程(B)と、水中にある少なくとも一の前記連結体を形成する前記中空セグメントの前記内部空間内に液体を注入する工程(C)と、を備えることを特徴とする。
また、前記工程(A)および(B)を繰り返して所定の高さまで前記連結体を積み重ねた後、前記工程(C)において、最下位の前記連結体を形成する前記中空セグメントの前記内部空間内に液体を注入することが好ましい。
また、積み重ねられた全ての前記中空セグメントの前記内部空間内に液体を注入する工程(D)を備えることが好ましい。
さらに、上記課題を解決するために、本発明に係る解体方法によれば、前記液体によって満たされた前記中空セグメントの前記内部空間内に空気を供給する工程(E)と、水上に浮上した前記連結体において、前記中空セグメント同士の連結を解除して当該中空セグメントを除去する工程(F)と、を備えることを特徴とする。
さらに、上記課題を解決するために、本発明に係る、少なくとも一部が水没した構造物との間に止水された空間を確保するように構築された止水壁構造体によれば、外壁を形成する外側プレート、内壁を形成する内側プレートおよび前記外側プレートと前記内側プレートとの間の空間を覆う壁部を有し、前記外側プレート、内側プレートおよび前記壁部によって外部に対して閉じられた内部空間が画成された複数の中空セグメントを備え、前記中空セグメントは、横方向に複数連結されて連結体を構成し、当該連結体は、複数積み重ねられており、前記連結体のうち、水面下にある少なくとも一部の前記連結体を形成する前記中空セグメントの前記内部空間は、液体によって満たされていることを特徴とする。
また、前記中空セグメントの前記内部空間は、少なくとも1つの仕切壁により分割されており、前記仕切壁には分割された前記内部空間同士を繋ぐ孔が形成されていることが好ましい。
また、前記複数の中空セグメントのうち少なくとも1つの前記中空セグメントの前記外側プレートおよび前記内側プレートの少なくとも一方には、外部と前記内部空間との間で流体を通流させる通流部が設けられていることが好ましい。
また、前記通流部に取り付けられて、外部と前記内部空間との間で前記流体を通流させる管部材を有することが好ましい。
また、前記壁部には、横方向および縦方向に隣接する前記中空セグメントの前記内部空間同士を繋ぐ孔が形成されていることが好ましい。
また、前記構造物を平面視矩形状に取り囲んで構築されていることが好ましい。
また、全ての前記中空セグメントの前記内部空間が水により満たされていることが好ましい。
本発明によれば、構築および解体作業における作業負担を減じると共に少ない作業設備により構築および解体することができる。
本発明の実施の形態に係る止水壁構造体の概略図である。 止水壁構造体を構築する中空セグメントの構成を説明するための図である。 止水壁構造体を構築する他の中空セグメントの構成を説明するための図である。 止水壁構造体の図2および図3の中空セグメントに管部材が取り付けられた状態を示す図である。 止水壁構造体の平面概略図である。 止水壁構造体の構築・解体方法を説明するための図である。 止水壁構造体の構築・解体方法を説明するための図である。 止水壁構造体の構築・解体方法を説明するための図である。 止水壁構造体の構築・解体方法を説明するための図である。 止水壁構造体の構築・解体方法を説明するための図である。 変形例に係る中空セグメントの構成を示す図である。 変形例に係る他の中空セグメントの構成を示す図である。 止水壁構造体の図11および図12の中空セグメントに管部材が取り付けられた状態を示す図である。 従来の止水壁の構築方法について説明するための図である。
本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に示す実施の形態は一例であり、本発明の範囲において、種々の実施の形態をとりうる。
図1は、本実施の形態に係る止水壁構造体の概略図である。図2は、中空セグメントを内部が見える状態にして示す透視斜視図であり、(a)は中空セグメントの直方セグメントの斜視図であり、(b)は中空セグメントの連結セグメントの斜視図である。図3は、他の中空セグメントを内部が見える状態にして示す透視斜視図であり、(a)は他の中空セグメントの直方セグメントの斜視図であり、(b)は他の中空セグメントの連結セグメントの斜視図である。図4は、図2および図3の中空セグメントに管部材が取り付けられた状態の止水壁構造体を示す斜視図である。
<止水壁構造体>
止水壁構造体100は、例えば、図1に示すように、河川や海等の水中に立設された橋脚blの補強・補修を行う際に、橋脚blの周囲に作業空間wsを形成するために橋脚blを取り囲んで形成されている。止水壁構造体100は、複数の環状構造体(連結体)1を当該止水壁構造体100に対して高さ方向hに積み重ねて互いに連結して筒状に組み立てたものである。
[環状構造体]
環状構造体1は、高さ方向hにおいて止水壁構造体100の最下段に位置する環状構造体1Aと、当該環状構造体1Aに高さ方向hにおいて積み重ねて連結されていく環状構造体1Bとを有する。
環状構造体1Aは、中空セグメント10Aを横方向lに連結して平面視矩形状になるように構成されている。環状構造体1Bは、中空セグメント10Bを横方向lに連結して平面視矩形状になるように構成されている。
中空セグメント10Aには、略直方体状の直方セグメント2と、この直方セグメント2を互いに直角をなすようにコーナ部Cにおいて連結する連結セグメント4とがある。中空セグメント10Bには、略直方体状の直方セグメント6と、この直方セグメント6を互いに直角をなすようにコーナ部Cにおいて連結する連結セグメント8とがある。
なお、説明の便宜上、直方セグメント2,6および連結セグメント4,8の長さ方向(横方向)を「l」、高さ方向(縦方向)を「h」、幅方向(厚さ方向)を「w」とする。
図2(a)に示すように、中空セグメント10Aの直方セグメント2は、壁面により内部空間S1が画成されている。直方セグメント2は、止水壁構造体100の外壁を形成する3枚の外側プレート21と、止水壁構造体100の内壁を形成する3枚の内側プレート22と、当該外側プレート21および当該内側プレート22の間の空間を覆う壁部とを有する。
壁部は、直方セグメント2をその高さ方向hにおいて上側から覆う上側プレート23と、下側から覆う下側プレート24と、直方セグメント2を長さ方向lにおいて側方から覆う2枚の側方プレート25とを有する。
直方セグメント2は、外側プレート21、内側プレート22、上側プレート23、下側プレート24、および側方プレート25により中空の内部空間S1が画成されて箱状に形成されている。直方セグメント2は、さらに、内部空間S1を高さ方向hに対して垂直に仕切る2枚の仕切プレート(仕切壁)26を有する。直方セグメント2は、3つの内部空間S1に等分に分割されつつも、各内部空間S1は、互いに繋がっている。
外側プレート21は、平面視矩形状に構成されており、例えば、鋼板を波形状に湾曲させて形成した波状部を有する直線状の鋼矢板により形成された、いわゆるライナープレートである。波状部は、高さ方向hに沿って厚さ方向wに起伏して形成されている。
外側プレート21は、それぞれ高さ方向hに沿って配置されている。
各内側プレート22は、各外側プレート21に対して平行に対向して配置されている。内側プレート22は、平面視矩形状に構成されており、例えば、鋼板を波形状に湾曲させて形成した波状部を有する直線状の鋼矢板により形成された、いわゆるライナープレートである。波状部は、高さ方向hに沿って厚さ方向wに起伏して形成されている。
高さ方向hにおいて最上位に配置された内側プレート22には、直方セグメント2の外部と直方セグメント2の内部空間S1との間で空気等の流体を通流させる通流部が形成されている。通流部は、内側プレート22に形成された通流口(図示せず。)と、当該通流口に取り付けられた、外部から内部空間S1へ空気を供給するための、例えば、ホース等の管部材T1(図4参照。)が接続される接続部材V1と、を有する。接続部材V1は、給気・排気の弁機能を有する公知の弁部材が使用される。
接続部材V1を開くと、外部と内部空間S1とは連通され、外部から内部空間S1への空気の供給が可能になると共に、内部空間S1から外部への空気の排出(排気)が可能になる。接続部材V1を閉じると、外部と内部空間S1との連通は遮断され、外部から内部空間S1への空気の供給は防がれる。
高さ方向hにおいて最下位に配置された内側プレート22には、直方セグメント2の外部と直方セグメント2の内部空間S1との間で水(液体)等の流体を通流させる通流部が形成されている。通流部は、内側プレート22に形成された通流口(図示せず。)と、当該通流口に取り付けられた、外部から内部空間S1へ水を供給するための、例えば、ホース等の管部材T2(図4参照。)が接続される接続部材V2と、を有する。接続部材V2は、給水・排水の弁機能を有する公知の弁部材が使用される。
接続部材V2を開けば外部と内部空間S1とは連通され、外部から内部空間S1への水の注入が可能になると共に、内部空間S1から外部への水の排出(排水)が可能になる。接続部材V2を閉じれば外部と内部空間S1との連通は遮断され、外部から内部空間S1への水の流出入は防がれる。
上側プレート23は、平面視矩形状の鋼板により形成されており、外側プレート21と内側プレート22との間の空間を高さ方向hにおいて上側から覆っている。上側プレート23は、長さ方向lにおいて外側プレート21および内側プレート22に沿って延在しており、幅方向wにおいて外側プレート21および内側プレート22から所定の長さだけ突出している。上側プレート23は、長さ方向lに沿って外側プレート21および内側プレート22と溶接されている。
外側プレート21および内側プレート22から幅方向wに所定の長さだけ突出した上側プレート23の突出部分には、長さ方向lに沿って複数の貫通孔23aが等間隔に形成されている。貫通孔23aは、直方セグメント2と、当該直方セグメント2に重ねられる後述する直方セグメント6または連結セグメント8とを連結するためのボルト(図示せず。)が挿通される。
突出部分の貫通孔23aが形成されていない部分、例えば、隣り合う貫通孔23aの間には、足場27を取り付けるために取付孔(図示せず。)が形成されていてもよい。
下側プレート24は、平面視矩形状の鋼板により形成されており、外側プレート21と内側プレート22との間の空間を高さ方向hにおいて下側から覆っている。下側プレート24は、長さ方向lにおいて外側プレート21および内側プレート22に沿って延在しており、幅方向wに外側プレート21および内側プレート22から所定の長さだけ突出している。下側プレート24は、長さ方向lに沿って外側プレート21および内側プレート22と溶接されている。
外側プレート21および内側プレート22から幅方向wに所定の長さだけ突出した下側プレート24の突出部分には、長さ方向lに沿って複数の貫通孔24aが等間隔に形成されている。貫通孔24aは、直方セグメント2に止水プレート(図示せず。)を連結するためのボルト(図示せず。)が挿通される。
突出部分の貫通孔24aが形成されていない部分、例えば、隣り合う貫通孔24aの間には、足場27を取り付けるために取付孔(図示せず)が形成されていてもよい。
側方プレート25は、平面視矩形状の鋼板により形成されており、外側プレート21と内側プレート22との間の空間を側方(横方向l側)から覆っている。側方プレート25は、高さ方向hにおいて外側プレート21および内側プレート22に沿って延在しており、外側プレート21および内側プレート22から幅方向wに所定の長さだけ突出している。側方プレート25は、高さ方向hに沿って外側プレート21および内側プレート22と溶接されている。
外側プレート21および内側プレート22から幅方向wに所定の長さだけ突出した側方プレート25の部分には、高さ方向hに沿って複数の貫通孔25aが等間隔に形成されている。貫通孔25aは、直方セグメント2と、当該直方セグメント2に横方向lに隣接する直方セグメント2および連結セグメント4とを連結するためのボルト(図示せず。)が挿通される。
仕切プレート26は、平面視矩形の鋼板により形成されている。仕切プレート26は、高さ方向hにおいて隣接した、互いに対向する一対の外側プレート21および内側プレート22の間に設けられている。直方セグメント2は、2枚の仕切プレート26により、内部空間S1が三等分されている。
仕切プレート26は、長さ方向lにおいて外側プレート21および内側プレート22に沿って延在しており、外側プレート21および内側プレート22から幅方向wに所定の長さだけ突出した突出部分を有する。仕切プレート26は、長さ方向lに沿って外側プレート21および内側プレート22と溶接されており、かつ幅方向wに沿って側方プレート25と溶接されている。
仕切プレート26には、分割された内部空間S1同士を繋ぐ(連通させる)ための貫通孔26aが形成されている。なお、貫通孔26aが形成されている位置および数は、特に限定されない。
仕切プレート26の突出部分には、足場27を取り付けるために2つの取付孔(図示せず。)が形成されていてもよい。
図2(b)に示すように、連結セグメント4は、互いに直交する位置関係にある直方セグメント2同士を連結する平面視L字状のものである。連結セグメント4は、壁面により内部空間S2が画成されている。連結セグメント4は、止水壁構造体100の外壁を形成する6枚の外側プレート41と、止水壁構造体100の内壁を形成する6枚の内側プレート42と、当該外側プレート41および当該内側プレート42の間の空間を覆う壁部とを有する。
壁部は、連結セグメント4をその高さ方向hにおいて上側から覆う平面視L字状の上側プレート43と、下側から覆う平面視L字状の下側プレート44と、連結セグメント4を側方から覆う2枚の側方プレート45とを有する。
連結セグメント4は、外側プレート41、内側プレート42、上側プレート43、下側プレート44および側方プレート45により中空の内部空間S2が画成されて平面視L字の箱状に形成されている。連結セグメント4は、さらに、内部空間S2を高さ方向hに対して垂直に仕切る2枚の仕切プレート(仕切壁)46を有する。連結セグメント4は、3つの内部空間S2に等分に分割されつつも、各内部空間S2は、互いに繋がっている。
外側プレート41には3枚の第1プレート47と3枚の第2プレート48とがあり、第1プレート47および第2プレート48は、互いに連結部材を介し、互いに直角をなすように連結されている。第1プレート47は、第2プレート48に対して長尺に構成されている。
各第1プレート47は、平面視矩形状に構成されており、例えば、鋼板を波形状に湾曲させて形成した波状部を有する直線状の鋼矢板により形成された、いわゆるライナープレートである。波状部は、高さ方向hに沿って幅方向wに起伏して形成されている。
各第1プレート47は、それぞれ高さ方向hに沿って配置されている。
各第2プレート48は、平面視矩形状に構成されており、例えば、鋼板を波形状に湾曲させて形成した波状部を有する直線状の鋼矢板により形成された、いわゆるライナープレートである。波状部は、高さ方向hに沿って幅方向wに起伏して形成されている。
各第2プレート48は、それぞれ高さ方向hに沿って配置されている。
各内側プレート42は、各外側プレート41に対して平行に対向して配置されている。内側プレート42には、3枚の第1プレート49と3枚の第2プレート50とがあり、第1プレート49および第2プレート50は、連結部材を介して互いに直角をなすように連結されている。第1プレート49は、第2プレート50に対して長尺に構成されている。
各第1プレート49は、平面視矩形状に構成されており、例えば、鋼板を波形状に湾曲させて形成した波状部を有する直線状の鋼矢板により形成された、いわゆるライナープレートである。波状部は、高さ方向hに沿って幅方向wに起伏して形成されている。
各第1プレート49は、それぞれ高さ方向hに沿って配置されている。
各第2プレート50は、平面視矩形状に構成されており、例えば、鋼板を波形状に湾曲させて形成した波状部を有する直線状の鋼矢板により形成された、いわゆるライナープレートである。波状部は、高さ方向hに沿って幅方向wに起伏して形成されている。
各第2プレート50は、それぞれ高さ方向hに沿って配置されている。
高さ方向hにおいて最上位に配置された第1プレート49には、連結セグメント4の外部と連結セグメント4の内部空間S2との間で空気等の流体を通流させる通流部が形成されている。通流部は、第1プレート49に形成された通流口(図示せず。)と、当該通流口に取り付けられた、外部から内部空間S2へ空気を供給するための、例えば、ホース等の管部材T1が接続される接続部材V1と、を有する。接続部材V1は、給気・排気の弁機能を有する公知の弁部材が使用される。
接続部材V1を開くと、外部と内部空間S2とは連通され、外部から内部空間S2への空気の供給が可能になると共に、内部空間S2から外部への空気の排出(排気)が可能になる。接続部材V1を閉じると、外部と内部空間S2との連通は遮断され、外部から内部空間S2への空気の供給は防がれる。
なお、接続部材V1は、第1プレート49ではなく、第2プレート50に設けられていてもよい。
高さ方向hにおいて最下位に配置された第1プレート49には、連結セグメント4の外部と連結セグメント4の内部空間S2との間で水(液体)等の流体を通流させる通流部が形成されている。通流部は、第1プレート49に形成された通流口(図示せず。)と、当該通流口に取り付けられた、外部から内部空間S2へ水を供給するための、例えば、ホース等の管部材T2が接続される接続部材V2と、を有する。接続部材V2は、給水・排水の弁機能を有する公知の弁部材が使用される。
接続部材V2を開くと、外部と内部空間S2とは連通され、外部から内部空間S2への水の注入が可能になると共に、内部空間S2から外部への水の排出(排水)が可能になる。接続部材V2を閉じると、外部と内部空間S2との連通は遮断され、外部から内部空間S2への水の流出入は防がれる。
なお、接続部材V2は、第1プレート49ではなく、第2プレート50に設けられていてもよい。
上側プレート43は、平面視L字状の鋼板により形成されており、外側プレート41と内側プレート42との間の空間を高さ方向hにおいて上側から覆っている。上側プレート43は、外側プレート41の第1プレート47および第2プレート48と、内側プレート42の第1プレート49および第2プレート50とに沿って延在しており、外側プレート41および内側プレート42から幅方向wに所定の長さだけ突出している。上側プレート43は、最上位に設けられた外側プレート41および内側プレート42と溶接されている。
外側プレート41および内側プレート42から幅方向wに所定の長さだけ突出した上側プレート43の突出部分には、長さ方向lに沿って複数の貫通孔43aが等間隔に形成されている。貫通孔43aは、連結セグメント4と、当該連結セグメント4に重ねられる後述する直方セグメント6および連結セグメント8とを連結するためのボルト(図示せず。)が挿通される。
突出部分の貫通孔43aが形成されていない部分、例えば、隣り合う貫通孔43aの間には、足場27を取り付けるために取付孔(図示せず。)が形成されていてもよい。
下側プレート44は、平面視L字状の鋼板により形成されており、外側プレート41と内側プレート42との間の空間を高さ方向hにおいて下側から覆っている。下側プレート24は、外側プレート41の第1プレート47、第2プレート48、内側プレート42の第1プレート49および第2プレート50に沿って延在しており、外側プレート41および内側プレート42から幅方向wに所定の長さだけ突出している。下側プレート44は、最下位に設けられた外側プレート41および内側プレート42と溶接されている。
外側プレート41および内側プレート42から幅方向wに所定の長さだけ突出した下側プレート44の突出部分には、長さ方向lに沿って複数の貫通孔44aが等間隔に形成されている。貫通孔44aには、連結セグメント4に止水プレート(図示せず。)を連結するためのボルト(図示せず。)が挿通される。
突出部分の貫通孔44aが形成されていな部分、例えば、隣り合う貫通孔44aの間には、足場27を取り付けるために取付孔(図示せず。)が形成されていてもよい。
側方プレート45は、平面視矩形状の鋼板により形成されており、外側プレート41と内側プレート42との間の空間を側方から覆っている。側方プレート45は、高さ方向hにおいて外側プレート41および内側プレート42に沿って延在しており、外側プレート41および内側プレート42から幅方向wに所定の長さだけ突出している。側方プレート45は、高さ方向hに沿って外側プレート41および内側プレート42と溶接されている。
外側プレート41および内側プレート42から幅方向wに所定の長さだけ突出した側方プレート45の突出部分には、高さ方向hに沿って複数の貫通孔45aが等間隔に形成されている。貫通孔45aは、長さ方向lに隣接して連結される直方セグメント2を連結するためのボルト(図示せず。)が挿通される。
仕切プレート46は、平面視L字形状の鋼板により形成されている。仕切プレート46は、高さ方向hにおいて隣接した、互いに対向する一対の外側プレート41および内側プレート42の間に設けられている。連結セグメント4は、2枚の仕切プレート46により、内部空間S2が三等分されている。
仕切プレート46は、長さ方向lに沿って外側プレート41の第1プレート47および第2プレート48、ならびに内側プレート42の第1プレート49および第2プレート50に沿って延在しており、外側プレート41および内側プレート42から幅方向wに所定の長さだけ突出した突出部分を有する。仕切プレート46は、長さ方向lに沿って外側プレート41および内側プレート42と溶接されており、かつ幅方向wに沿って側方プレート45と溶接されている。
仕切プレート46には、分割された内部空間S2同士を繋ぐ(連通させる)ための貫通孔46aが形成されている。なお、貫通孔46aが形成されている位置および数は、特に限定されない。
仕切プレート46の突出部分には、足場27を取り付けるために取付孔(図示せず。)が形成されていてもよい。
図3(a)に示すように、中空セグメント10Bの直方セグメント6は、壁面により内部空間S3が画成されている。直方セグメント6は、止水壁構造体100の外壁を形成する2枚の外側プレート61と、止水壁構造体100の内壁を形成する2枚の内側プレート62と、当該外側プレート61および当該内側プレート62の間の空間を覆う壁部とを有する。
壁部は、直方セグメント6をその高さ方向hにおいて上側から覆う上側プレート63と、下側から覆う下側プレート64と、直方セグメント6を長さ方向lにおいて側方から覆う2枚の側方プレート65とを有する。
直方セグメント6は、外側プレート61、内側プレート62、上側プレート63、下側プレート64、および側方プレート65により中空の内部空間S3が画成されて箱状に形成されている。直方セグメント6は、さらに、内部空間S3を高さ方向hに対して垂直に仕切る1枚の仕切プレート(仕切壁)66を有する。直方セグメント6は、2つの内部空間S3に等分に分割されつつも、各内部空間S3は、互いに繋がっている。
外側プレート61は、平面視矩形状に構成されており、例えば、鋼板を波形状に湾曲させて形成した波状部を有する直線状の鋼矢板により形成された、いわゆるライナープレートである。波状部は、高さ方向hに沿って厚さ方向wに起伏して形成されている。
外側プレート61は、それぞれ高さ方向hに沿って配置されている。
各内側プレート62は、各外側プレート61に対して平行に対向して配置されている。内側プレート62は、平面視矩形状に構成されており、例えば、鋼板を波形状に湾曲させて形成した波状部を有する直線状の鋼矢板により形成された、いわゆるライナープレートである。波状部は、高さ方向hに沿って厚さ方向wに起伏して形成されている。
内側プレート62は、それぞれ高さ方向hに沿って配置されている。
高さ方向hにおいて最上位に配置された内側プレート62は、接続部材V1を有し、高さ方向hにおいて最下位に配置された内側プレート62は、接続部材V2を有する。各接続部材V1,V2は、直方セグメント2における接続部材V1,V2と同じ機能を有する。内側プレート62は、直方セグメント2の内側プレート22と同じ構成を有する。
上側プレート63は、平面視矩形状の鋼板により形成されており、外側プレート61と内側プレート62との間の空間を高さ方向hにおいて上側から覆っている。
外側プレート61および内側プレート62から幅方向wに所定の長さだけ突出した上側プレート63の突出部分に形成された貫通孔63aには、直方セグメント6と、当該直方セグメント6に重ねられる直方セグメント6または連結セグメント8とを連結するためのボルト(図示せず。)が挿通される。
隣り合う貫通孔63aの間には、足場27を取り付けるために取付孔(図示せず。)が形成されてもよい。上側プレート63は、直方セグメント2の上側プレート23と同じ構成を有する。
下側プレート64は、平面視矩形状の鋼板により形成されており、外側プレート61と内側プレート62との間の空間を高さ方向hにおいて下側から覆っている。
外側プレート61および内側プレート62から幅方向wに所定の長さだけ突出した下側プレート64の突出部分に形成された貫通孔64aには、直方セグメント6と、当該直方セグメント6の下側の直方セグメント2,6または連結セグメント4,8とを連結するためのボルト(図示せず。)が挿通される。
隣り合う貫通孔64aの間には、足場27を取り付けるために取付孔(図示せず。)が形成されていてもよい。下側プレート64は、直方セグメント2の下側プレート24と同じ構成を有する。
側方プレート65は、平面視矩形状の鋼板により形成されており、外側プレート61と内側プレート62との間の空間を側方(横方向l側)から覆っている。
外側プレート61および内側プレート62から幅方向wに所定の長さだけ突出した側方プレート65の突出部分に形成された貫通孔65aには、直方セグメント6と、当該直方セグメント6に横方向lに隣接する直方セグメント6および連結セグメント8とを連結するためのボルト(図示せず。)が挿通される。側方プレート65は、直方セグメント2の側方プレート25と同じ構成を有する。
仕切プレート66は、平面視矩形の鋼板により形成されている。仕切プレート66は、高さ方向hにおいて隣接した、互いに対向する一対の外側プレート61および内側プレート62の間に設けられている。直方セグメント6は、1枚の仕切プレート66により、内部空間S3が二等分されている。仕切プレート66には、分割された内部空間S3同士を繋ぐ(連通させる)ための貫通孔66aが形成されている。なお、貫通孔66aが形成されている位置および数は、特に限定されない。
外側プレート21および内側プレート22から幅方向wに所定の長さだけ突出した仕切プレート66の突出部分には、足場27を取り付けるために取付孔(図示せず。)が形成されていてもよい。仕切プレート66は、直方セグメント2の仕切プレート26と同じ構成を有する。
図3(b)に示すように、連結セグメント8は、互いに直交する位置関係にある直方セグメント6同士を連結する平面視L字状のものである。連結セグメント8は、壁面により内部空間S4が画成されている。連結セグメント8は、止水壁構造体100の外壁を形成する4枚の外側プレート81と、止水壁構造体100の内壁を形成する4枚の内側プレート82と、当該外側プレート81および当該内側プレート82の間の空間を覆う壁部とを有する。
壁部は、連結セグメント8をその高さ方向hにおいて上側から覆う平面視L字状の上側プレート83と、下側から覆う平面視L字状の下側プレート84と、連結セグメント8を側方から覆う2枚の側方プレート85とを有する。
連結セグメント8は、外側プレート81、内側プレート82、上側プレート83、下側プレート84および側方プレート85により中空の内部空間S4が画成されて箱状に形成されている。連結セグメント8は、さらに、内部空間S4を高さ方向hに対して垂直に仕切る1枚の仕切プレート(仕切壁)86を有する。連結セグメント8は、2つの内部空間S4が等分に分割されつつも、各内部空間S4は、互いに繋がっている。
外側プレート81には2枚の第1プレート87と2枚の第2プレート88とがあり、第1プレート87および第2プレート88は、互いに連結部材を介し、互いに直角をなすように連結されている。第1プレート87は、第2プレート88に対して長尺に構成されている。
各第1プレート87および第2プレート88は、平面視矩形状に構成されており、例えば、鋼板を波形状に湾曲させて形成した波状部を有する直線状の鋼矢板により形成された、いわゆるライナープレートである。波状部は、高さ方向hに沿って幅方向wに起伏して形成されている。外側プレート81は、連結セグメント4の外側プレート41と同じ構成を有する。外側プレート81は、連結セグメント4の外側プレート41と同じ構成を有する。
内側プレート82は、2枚の第1プレート89と2枚の第2プレート90とがあり、第1プレート89および第2プレート90は、連結部材を介して互いに直角をなすように連結されている。第1プレート89は、第2プレート90に対して長尺に構成されている。
各第1プレート89および第2プレート90は、平面視矩形状に構成されており、例えば、鋼板を波形状に湾曲させて形成した波状部を有する直線状の鋼矢板により形成された、いわゆるライナープレートである。波状部は、高さ方向hに沿って幅方向wに起伏して形成されている。
各内側プレート82は、各外側プレート81に対して平行に対向して配置されている。内側プレート82は、高さ方向hにおいて上側に配置された第1プレート89に接続部材V1を有し、高さ方向hにおいて下側に配置された第1プレート89は、接続部材V2を有する。各接続部材V1,V2は、連結セグメント4における接続部材V1,V2と同じ機能を有する。内側プレート82は、連結セグメント4の内側プレート42と同じ構成を有する。
なお、接続部材V1および接続部材V2は、第1プレート89ではなく、第2プレート90に設けられていてもよい。
上側プレート83は、平面視L字形状の鋼板により形成されており、外側プレート81と内側プレート82との間の空間を高さ方向hにおいて上側から覆っている。
外側プレート81および内側プレート82から幅方向wに所定の長さだけ突出した上側プレート83の突出部分に形成された貫通孔83aには、連結セグメント8と、当該連結セグメント8に重ねられる直方セグメント6または連結セグメント8とを連結するためのボルト(図示せず。)が挿通される。
突出部分の貫通孔83aが形成されていない部分、例えば、隣り合う貫通孔83aの間には、足場27を取り付けるために取付孔(図示せず。)が形成されていてもよい。上側プレート83は、連結セグメント4の上側プレート43と同じ構成を有する。
下側プレート84は、平面視L字形状の鋼板により形成されており、外側プレート81と内側プレート82との間の空間を高さ方向hにおいて下側から覆っている。
外側プレート81および内側プレート82から幅方向wに所定の長さだけ突出した下側プレート84の突出部分に形成された貫通孔84aには、連結セグメント8と、当該連結セグメント8の下側の直方セグメント2,6または連結セグメント4,8とを連結するためのボルト(図示せず。)が挿通される。
突出部分の貫通孔84aが形成されていない部分、例えば、隣り合う貫通孔84aの間には、足場27を取り付けるために取付孔(図示せず。)が形成されていてもよい。下側プレート84は、連結セグメント4の下側プレート44と同じ構成を有する。
側方プレート85は、平面視矩形状の鋼板により形成されており、外側プレート81と内側プレート82との間の空間を側方(横方向l側)から覆っている。
外側プレート81および内側プレート82から幅方向wに所定の長さだけ突出した側方プレート85の突出部分に形成された貫通孔85aには、連結セグメント8と、当該連結セグメント8に横方向lに隣接する直方セグメント6とを連結するためのボルト(図示せず。)が挿通される。側方プレート85は、連結セグメント4の側方プレート45と同じ構成を有する。
仕切プレート86は、平面視L字形状の鋼板により形成されている。仕切プレート86は、高さ方向hにおいて隣接した、互いに対向する一対の外側プレート81および内側プレート82の間に設けられている。連結セグメント8は、1枚の仕切プレート86により、内部空間S4が二等分されている。仕切プレート86には、分割された内部空間S4同士を繋ぐ(連通させる)ための貫通孔86aが形成されている。なお、貫通孔86aが形成されている位置および数は、特に限定されない。
外側プレート81および内側プレート82から幅方向wに所定の長さだけ突出した仕切プレート86の突出部分には、足場27を取り付けるために取付孔(図示せず。)が形成されていてもよい。仕切プレート86は、連結セグメント4の仕切プレート46と同じ構成を有する。
図4に示すように、直方セグメント2,6および連結セグメント4,8を互いに長さ方向lに連結させて環状構造体1A,1Bが形成された状態において、環状構造体1A,1Bの周方向に沿って2つの管部材T1,T2が設けられる。
管部材T1は、通流部のそれぞれに取り付けられた接続部材V1に着脱自在に連結される複数の連結部T1aと、外部に通じかつ吸排気を可能にする少なくとも1つの給排部T1bとを有している。
管部材T2は、通流部のそれぞれに取り付けられた接続部材V2に着脱自在に連結される複数の連結部T2aと、外部に通じかつ給排水を可能にする少なくとも1つの給排部T2bとを有している。
高さ方向hにおいて隣り合って上下に重ねられる直方セグメント2,6の側方プレート25,65および連結セグメント4,8の側方プレート45,85は、環状構造体1A,1Bの周方向においてずれた位置にある。つまり、上下に隣接する直方セグメント2,6および連結セグメント4,8は、互いに千鳥状に配置されている。
<止水壁構造体の構築・解体方法>
次に、図5乃至図10を用いて、本発明の実施の形態に係る止水壁構造体100の構築・解体方法について説明する。図5は、本発明の実施の形態に係る止水壁構造体の平面概略図である。図6乃至図10は、本発明の実施の形態に係る止水壁構造体の構築・解体方法を説明するための図である。
例えば、河川や海等の水中に立設された橋脚blの補強・補修を行う際には、一時的に橋脚blの周囲にドライな作業空間wsを確保する必要がある。作業空間wsを確保する仮設工法を、一般的に水中締切または仮締切と呼び、本発明では特に締切工法と呼ばれている。止水壁構造体100は、締切工法において使用される。
一般に、締切工法により形成される止水壁構造体100は、河川や海等の設備環境によっても異なるが、周囲の水による静水圧、水の流れによる流水圧、波による波圧等に対する十分な強度および止水性能が必要とされている。
図5に示すように、止水壁構造体100の構築前に、橋脚blに対して所定の間隔をあけて橋脚blの周囲に鋼製の縦枠9を水底部に打ち込む。次いで、縦枠9と橋脚blとの間に切梁91を設置する。
次いで、中空セグメント10A,10Bを積載した台船から、まず、直方セグメント2および連結セグメント4を水面wl上に降ろす。直方セグメント2および連結セグメント4の各内部空間S1,S2は、外部に対して密に構成されている。つまり、直方セグメント2および連結セグメント4を水面wl上に降ろしても、直方セグメント2および連結セグメント4は、図6(a)に示すように、完全に水没することなく浮かんだ状態を維持する。
なお、最初に水面wl上に降ろす直方セグメント2および連結セグメント4は、それ自体の浮力により水面wlから一部浮き出た状態を維持するので、足場27は取り付けられていなくてもよい。足場27は、直方セグメント2および連結セグメント4に対して着脱自在である。
水面wl上に降ろした直方セグメント2および連結セグメント4を、橋脚blを囲むようにして横方向lに互いに連結して環状構造体1Aを構築する(工程(A)、(B))。具体的には、作業者が水面wl上に浮かんでいる複数の直方セグメント2および連結セグメント4の側方プレート25,45同士を互いの貫通孔25a,45aが整合するように当接させ、貫通孔25a,45aにボルトを挿通しナットをボルトに締結することにより、横方向lにおいて互いに隣接する直方セグメント2および連結セグメント4を連結する。
ここで、環状構造体1Aの直方セグメント2および連結セグメント4の内側プレート22,42に設けられた各通流部の接続部材V1に管部材T1を接続し、各通流部の接続部材V2に管部材T2を接続する。なお、管部材T1,T2の図示は、図面を見やすくするために、図6乃至図10においては省略した。
次いで、図6(b)に示すように、水面wl上に浮いた状態にある環状構造体1Aの上に、直方セグメント6および連結セグメント8を積み重ねて環状構造体1Aに連結しつつ、横方向lに連結して環状構造体1Bを構築する(工程(A)、(B))。
環状構造体1Aに対する直方セグメント6および連結セグメント8の連結は、直方セグメント2および連結セグメント4の上側プレート23,43における貫通孔23a,43aと、直方セグメント6および連結セグメント8の下側プレート64,84における貫通孔64a,84aとを整合させ、ボルトを挿通してナットを取り付けることにより行う。
ここで、環状構造体1A上への直方セグメント6および連結セグメント8は、直方セグメント6および連結セグメント8の重量により環状構造体1Aが傾かないように、環状構造体1A上で対向する位置に設置していくことが好ましい。
環状構造体1Aに連結された直方セグメント6および連結セグメント8は、隣り合う直方セグメント6および連結セグメント8と、それぞれの側方プレート65,85の貫通孔65a,85aが整合している。互いに整合した貫通孔65a,85aにボルトを挿通しナットをボルトに締結することにより、横方向lに隣接する直方セグメント6および連結セグメント8は、互いに連結されて環状構造体1Bが構築される。これにより、環状構造体1Aに対して環状構造体1Bが連結される。
ここで、直方セグメント6および連結セグメント8の内側プレート62,82に設けられた各接続部材V1にも管部材T1を接続し、各接続部材V2にも管部材T2を接続する。
次いで、図7(a)に示すように、構築された環状構造体1Bの上に、別の環状構造体1Bを構築していく。環状構造体1Bを複数段にわたって積み重ねると、環状構造体1Aおよび環状構造体1Bは、その内部空間S1~S4内の存在する空気により浮遊した状態になる。この状態において一部の環状構造体1Bは、水面wl上から所定の高さに達する。「所定の高さ」とは、例えば、積み重ねられた環状構造体1Bにより水面wl上に作業スペース(環状構造体1を積み重ねるスペース)が確保できない高さ、または構築作業が高所作業となる高さである。
作業スペースを確保すべく、図7(b)に示すように、環状構造体1Aにおける直方セグメント2および連結セグメント4の接続部材V2に接続された管部材T2の給排部T2bを通じて、直方セグメント2および連結セグメント4内に外部から水waを注入する(工程(C))。
直方セグメント2の仕切プレート26により分割された内部空間S1同士は、貫通孔26aにより互いに繋がれ、連結セグメント4の仕切プレート46により分割された内部空間S2同士は、貫通孔46aにより互いに繋がれているので、各直方セグメント2および連結セグメント4の内部空間S1,S2は水waにより満たされる。内部空間S1,S2にあった空気は、管部材T1の給排部T1bを通じて外部に排出される。
環状構造体1Aは、直方セグメント2および連結セグメント4の自重および水waの重量により水中に沈む。環状構造体1Aの沈降に伴い、重ねて連結された環状構造体1Bも沈降し、水面wl上にある環状構造体1Bが水中に沈む。かくして、水面wl上における作業スペースが新たに形成される。
再度、作業スペースが確保できない高さまで環状構造体1Bが積み重ねられた場合には、図8(a)に示すように、下側に配置されている環状構造体1Bから順に注水して、作業スペースを再度形成する。この作業を、環状構造体1Aの下側プレート24,44に取り付けられた止水プレートが水底または橋脚blのフーチングに到達するまで繰り返す。
最終的に、図8(b)に示すように、内部空間S3,S4が水waで満たされていない全ての直方セグメント6および連結セグメント8に注水する(工程(D))。これにより、止水壁構造体100は、全体としてその内部が水waにより満たされている。
止水壁構造体100の構築後、橋脚blの周囲に間隔を介して取り囲むように形成された止水壁構造体100の内側空間の水waをポンプ等で排水することにより、橋脚blの周囲に乾燥したドライ空間の作業空間wsを提供する。かくして、止水壁構造体100が構築される。
作業空間wsが確保された後、高さ方向hにおいて隣接する足場27間に、止水壁構造体100の周方向における所定の位置で階段27lを設置する。これにより、異なる高さ位置に設置されている足場27への移動が可能になる。
なお、管部材T1,T2は、ドライ空間の作業空間wsが確保された場合、止水壁構造体100に取り付けられたままであってもよく、また、作業空間wsを確保するため水waをポンプ等により排水する過程において、各接続部材V1,V2から適宜取り外してもよい。
止水壁構造体100において内壁側には、構築時に取り付けた足場27が取り付けられたままになっているので、作業員は、当該足場27を使ってドライ空間として確保された作業空間wsを、上下左右に自由に移動しながら、橋脚blの補修作業を実施する。
作業空間wsを活用して、橋脚blの補強・補修作業が終了した後、止水壁構造体100を解体する。作業空間wsに水waを入れた後、止水壁構造体100の上から順に環状構造体1Bに除去していく。管部材T1,T2が取り外されている場合には、各接続部材V1,V2に管部材T1,T2を取り付ける。
まず、図9(a)に示すように、環状構造体1Bの直方セグメント6および連結セグメント8の各内部空間S3,S4内に、管部材T1の給排部T1bを介して外部から空気を送り込み、内部空間S3,S4内の水waを管部材T2(または通流部)を介して外部に排水する(工程(E))。なお、各内部空間S3,S4が管部材T1の給排部T1bを介して外部と連通されていれば、管部材T2(または通流部)を介して内部空間S3,S4内の水waを吸引して外部に排水するようにしてもよい。
この工程(E)を所定の回数、繰り返すことにより、互いに連結された環状構造体1Aおよび環状構造体1Bが浮上し始める。
次いで、図9(b)に示すように、水面wl上に浮き上がってきた環状構造体1Bにおける直方セグメント6および連結セグメント8の連結状態を解除して、直方セグメント6および連結セグメント8をそれぞれ除去する(工程(F))。直方セグメント6および連結セグメント8を除去することにより、水中から別の環状構造体1Bが水面wl上に浮き上がってくる。工程(F)を繰り返し行い、環状構造体1Bが浮き上がってこなくなった場合には、再度、環状構造体1Bに空気を注入して、内部空間S3,S4内の水waを外部に排水する(工程(E))。
最終的に、図10(a)、(b)に示すように、環状構造体1Aを形成する直方セグメント2および連結セグメント4の内部空間S1,S2から水waを排出して、環状構造体1Aを浮き上がらせ、水面wl上にて直方セグメント2および連結セグメント4を、互いの連結状態を解除した後、撤去することで止水壁構造体100の解体が終了する。
以上のような止水壁構造体100によれば、作業者は、水面wl上で、複数の直方セグメント2,6および連結セグメント4,8を、横方向lに互いに連結することにより矩形の環状構造体1A,1Bを形成しつつ互いに重ねながら構築することができる。さらに、止水壁構造体100の構築・解体に際し、構築された環状構造体1A,1Bの浮き沈みを、水または空気等の流体の注入、排出により適切に調節することができる。
環状構造体1A,1Bの連結および解体は、水面wl上において実施することができ、従来のように潜水士による水中における連結・解体作業は必要なくなると共に、橋脚blに大規模な足場、直方セグメント2,6および連結セグメント4,8を吊り下げる吊り機械等を仮設する必要がなくなる。
さらに、水面wlからの作業高さを常に低い位置に抑えて環状構造体1A,1B同士の連結(および解体)を水面wl上、具体的には水面wlから低い位置において実施することができる。つまり、環状構造体1A,1B毎に重ねながら、当該環状構造体1A,1Bの浮き沈みを調節して止水壁構造体100を水面wl上にて構築することにより、高所での構築作業を回避することができると共に、水面上における限られた作業空間を有効に活用して構築作業を行うことができる。かくして、従来、水中において潜水士が行っていた連結作業を水上において行うことができるので、止水壁構造体100の構築作業の負担を減じることができ、止水壁構造体100の構築および解体作業における作業負担および作業コストを減じることができる。
止水壁構造体100を構築する各環状構造体1A,1Bの各直方セグメント2,6および連結セグメント4,8には、その内部空間S1~S4と外部との間で空気や液体等の流体を通流させる通流部(接続部材V1,V2)が設けられている。そして、各環状構造体1A,1Bには、給排気用の共通の管部材T1と、給排水用の共通の管部材T2が通流部に取り付けられているので、環状構造体1A,1Bの浮き沈みを適切に調節することができる。
また、管部材T1,T2を止水壁構造体100の内壁側に設けることにより、管部材T1,T2に対する水の流れの影響を排除することができる。
止水壁構造体100は、箱状の中空セグメント10A(直方セグメント2および連結セグメント4),10B(直方セグメント6および連結セグメント8)を用いて構築されているので、例えば、ライナープレートにより構築された従来の止水壁と比べて、静水圧、流水圧、波圧等に対する強度が向上している。これにより、止水壁構造体100を内側から支える切梁91の数を減らすことができ、作業空間wsを広く確保することができる。
また、止水壁構造体100は、平面視矩形の環状構造体1A,1Bを用いて構築されているので、平面視円形、楕円形等の円形の環状構造体に比べて橋脚blとの間の作業空間wsを大きく確保することができる。
また、止水壁構造体100を構築する全ての環状構造体1A,1Bは、各中空セグメント10A,10Bの内部空間S1~S4が水により満たされているので、止水壁構造体100の強度および安定性を容易に増大させることができる。
<その他>
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、本発明の範囲を超えない範囲で適宜変更が可能である。例えば、図11乃至図13を用いて、変形例に係る中空セグメントおよび当該中空セグメントにより構築された止水壁構造体を説明する。図11は、変形例に係る中空セグメントを内部が見える状態にして示す透視斜視図であり、(a)は中空セグメントの直方セグメントの斜視図であり、(b)は中空セグメントの連結セグメントの斜視図である。図12は、他の中空セグメントを内部が見える状態にして示す透視斜視図であり、(a)は他の中空セグメントの直方セグメントの斜視図であり、(b)は他の中空セグメントの連結セグメントの斜視図である。図13は、図11および図12の中空セグメントに管部材が取り付けられた状態の止水壁構造体を示す斜視図である。
例えば、上記実施の形態において、接続部材V1,V2は、直方セグメント2,6および連結セグメント4,8の内側プレート22,42,62,82に形成されていた。しかし、図11および図12に示す直方セグメント2A,6Aおよび連結セグメント4A,8Aのように、外側プレート21,41,61,81に接続部材V1,V2が形成されていてもよい。
管部材T1,T2を止水壁構造体100の外壁側に設けることにより、作業空間wsを広く確保することができる。
なお、図11および図12に示す直方セグメント2A,6Aおよび連結セグメント4A,8Aは、接続部材V1,V2の設置位置が、直方セグメント2,6および連結セグメント4,8と異なるだけであり、その他の構成は同じである。
また、管部材T1,T2は、例えば、接続部材V1,V2を外側プレート21,41,61,81および内側プレート22,42,62,82に設けることにより、内壁または外壁の両方に取り付けられるようにしてもよい。
また、上記の実施の形態においては、管部材T1,T2を介して各中空セグメント10A,10Bにおける内部空間S1~S4に水waを供給したが、水wa以外の液体であってもよい。具体的には、液体が注入された中空セグメント2,4;6,8全体としての見かけの比重が、止水壁構造体100が構築される水または海水等の比重よりも大きくなる液体であればよい。
また、上記の実施の形態においては、各中空セグメント10A,10Bにおける内部空間S1~S4は、仕切プレート26,46,66,86により複数段に区切られて形成されているが、各中空セグメント10A,10Bの静水圧、流水圧、波圧等に対する強度が十分であれば、仕切プレート26,46,66,86を設けなくてもよい。
また、直方セグメント2,6および連結セグメント4,8における外側プレート21,41,61,81および内側プレート22,42,62,82は1枚であってもよく、この場合、仕切プレート26,46,66,86は設けられていない。中空セグメント10A,10Bの高さ方向hにおける寸法は、外側プレート21,41,61,81および内側プレート22,42,62,82の枚数により適宜変更される。
また、上記実施の形態においては、各環状構造体1A,1Bにそれぞれ管部材T1,T2が設けられていたが、各直方セグメント2,6および連結セグメント4,8における各通流部(接続部材V1,V2)それぞれに直接、管部材T1,T2の給排部T1b,T2bを取り付けてもよい。
また、上記実施の形態においては、各直方セグメント2,6および連結セグメント4,8における内部空間S1~S4は互いに独立していた。しかし、例えば、横方向lに連結された各直方セグメント2,6および連結セグメント4,8の内部空間S1~S4同士を、側方プレート25,45,65,85に貫通孔を形成して互いに連通させ、また、高さ方向に連結された各直方セグメント2,6および連結セグメント4,8の内部空間S1~S4同士を、上側プレート23,43,63,83および下側プレート24,44,64,84に貫通孔を形成して互いに連通させてもよい。
この場合、通流部は、環状構造体1A,1Bの周方向において、例えば、互いに対向する位置の直方セグメント2,6および連結セグメント4,8に設けられていればよい。これにより、内部空間S1~S4への注水時に、環状構造体1A,1Bが一方の側に過度に傾くことを防ぐことができる。
また、上記の実施の形態においては記載していないが、各直方セグメント2,6および連結セグメント4,8同士の連結部分には、止水を目的としてパッキン部材(図示せず。)が設けられている。つまり、各直方セグメント2,6および連結セグメント4,8においては、上側プレート23,43、下側プレート24,44および側方プレート25,45の壁面にパッキン部材が取り付けられている。
また、上記の実施の形態においては、止水壁構造体100は、平面視矩形状の環状構造体1A,1Bにより平面視矩形状に形成されていたが、止水壁構造体100の平面視形状は、これに限られず、例えば、三角形又は五角形以上の平面視多角形状であってもよい。この場合、各直方セグメント2,6および連結セグメント4,8を、止水壁構造体100の平面視形状に応じて適宜設計変更すればよい。
また、上記の実施の形態においては、止水壁構造体100は環状構造体1A,1Bにより形成されていたが、例えば、岸壁構造物において一部を補修等する場合、環状構造体1A,1Bを岸壁構造物に対して平面視U字状、C字状に形成してもよい。
1,1A,1B 環状構造体(連結体)
10A,10B 中空セグメント
2,6 直方セグメント
21,61 外側プレート
22,62 内側プレート
26,66 仕切プレート(仕切壁)
4,8 連結セグメント
41,81 外側プレート
42,82 内側プレート
46,86 仕切プレート(仕切壁)
100 止水壁構造体
S1~S4 内部空間
T1,T2 管部材
V1,V2 接続部材
wl 水面
ws 作業空間(止水された空間)

Claims (11)

  1. 壁面により外部に対して閉じられた内部空間が画成された中空セグメントを横方向および縦方向に連結して、少なくとも一部が水没した構造物との間に止水された空間を確保する止水壁構造体の構築方法であって、
    前記中空セグメントを水面に浮かせて横方向に互いに連結して連結体を形成する工程(A)と、
    前記工程(A)において形成された前記連結体に前記中空セグメントを積み重ねて連結して他の連結体を形成する工程(B)と、
    前記積み重ねられた連結体のうち水中にある少なくとも一の前記連結体を形成する前記中空セグメントの壁面に形成された通流部を通じて該中空セグメントの前記内部空間内に液体を注入する工程(C)と、
    を備える
    ことを特徴とする止水壁構造体の構築方法。
  2. 所定の高さまで前記連結体を積み重ねた後、前記工程(C)において、最下位の前記連結体を形成する前記中空セグメントの前記内部空間内に液体を注入することを特徴とする請求項1に記載の止水壁構造体の構築方法。
  3. 積み重ねられた全ての前記中空セグメントの前記内部空間内に液体を注入する工程(D)を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の止水壁構造体の構築方法。
  4. 前記工程(B)において、先に形成された前記連結体上で対向する位置に前記中空セグメントを設置しながら前記他の連結体を形成することを特徴とする請求項1から3までのいずれか一項に記載の構築方法。
  5. 前記請求項1から4までのいずれか一項に記載の方法により構築された止水壁構造体の解体方法であって、
    前記液体によって満たされた前記中空セグメントの前記内部空間内に空気を供給する工程(E)と、
    水上に浮上した前記連結体において、前記中空セグメント同士の連結を解除して当該中空セグメントを除去する工程(F)と、
    を備える
    ことを特徴とする止水壁構造体の解体方法。
  6. 少なくとも一部が水没した構造物との間に止水された空間を確保するように構築された止水壁構造体であって、
    外壁を形成する外側プレート、内壁を形成する内側プレートおよび前記外側プレートと前記内側プレートとの間の空間を覆う壁部を有し、前記外側プレート、内側プレートおよび前記壁部によって外部に対して閉じられた内部空間が画成された複数の中空セグメントを備え、
    前記中空セグメントは、横方向に複数連結されて連結体を構成し、当該連結体は、複数積み重ねられており、
    前記連結体のうち、水面下にある少なくとも一部の前記連結体を形成する前記中空セグメントの前記内部空間は、液体によって満たされており、
    前記複数の中空セグメントは、外部から前記内部空間へ空気を供給するとともに前記内部空間から外部へ空気を排出する用に供される一の通流部と、該一の通流部に対して下側で外部から前記内部空間へ液体を供給するとともに前記内部空間から外部へ液体を排出する用に供される他の通流部とが前記外側プレートおよび前記内側プレートの少なくとも一方に設けられた中空セグメントを含み、
    前記壁部には、横方向および縦方向に隣接する前記中空セグメントの前記内部空間同士を繋ぐ孔が形成されている
    ことを特徴とする止水壁構造体。
  7. 前記一の通流部及び前記他の通流部は、前記複数の中空セグメントのうち前記連結体の周方向において、互いに対向する位置にある中空セグメントに設けられていることを特徴とする請求項に記載の止水壁構造体。
  8. 前記中空セグメントの前記内部空間は、少なくとも1つの仕切壁により分割されており、前記仕切壁には分割された前記内部空間同士を繋ぐ孔が形成されていることを特徴とする請求項6又は7に記載の止水壁構造体。
  9. 前記一の通流部に取り付けられて、外部と前記内部空間との間で前記空気を通流させる管部材と、前記他の通流部に取付けられて、外部と前記内部空間との間で前記液体を通流させる管部材と、を有することを特徴とする請求項6からまでのいずれか一項に記載の止水壁構造体。
  10. 前記構造物を平面視矩形状に取り囲んで構築されていることを特徴とする請求項6からまでのいずれか一項に記載の止水壁構造体。
  11. 全ての前記中空セグメントの前記内部空間が水により満たされていることを特徴とする請求項6から10までのいずれか一項に記載の止水壁構造体。
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