本発明に係る遊技機1を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
[遊技機1の構成]
図1(A)は、本実施形態に係る遊技機の主な内部構成の一例を示す図であり、図1(B)は、本実施形態に係る遊技機の正面図である。遊技機1は、たとえば、スロットマシンやパチンコ遊技機である。
図1(A)に示すように、遊技機1は、遊技の進行を制御するメイン制御部41と、演出を制御するサブ制御部91とを備える。メイン制御部41は、遊技の進行に係る各種データを記憶するRAM41cを備える。メイン制御部41は、RAM41cの所定の記憶領域に、遊技用価値を記憶する。また、メイン制御部41には、操作部7が接続されている。
メイン制御部41は、遊技の進行に応じて、各種コマンドを出力する。サブ制御部91は、メイン制御部41から出力されたコマンドの制御情報に基づいて演出の制御を行う。サブ制御部91は、演出に係る各種データを記憶するRAM91cを備える。
サブ制御部91には、画像を表示する液晶表示器51、点灯または点滅を行うLED52、および音を出力するスピーカ53が接続されている。演出は、液晶表示器51、LED52およびスピーカ53を用いて行われる。また、サブ制御部91には、演出に用いられる演出用ボタン56が接続されている。
図1(B)は、遊技機の正面図である。遊技機1は、遊技用価値を用いて、遊技者による操作部7の操作により、遊技を行うことが可能となる。
遊技機1がスロットマシンである場合には、操作部7は、賭数を設定可能な賭数設定ボタン、リールを回転開始するためのスタートスイッチ、リールを停止させるためのストップスイッチなどである。また、遊技用価値は、メダルやクレジットである。リールの停止により導出された図柄に応じて遊技用価値が付与される。
遊技機1がパチンコ遊技機である場合には、操作部7は、遊技球(遊技媒体)を発射するための打球操作ハンドルである。また、遊技用価値は、遊技球である。入賞口への遊技球の入賞により賞球が発生する(遊技用価値が付与される)。
[通常状態および有利状態]
メイン制御部41は、通常状態および有利状態を含む状態に制御可能である。通常状態は、たとえば、遊技機1の設計として、遊技用価値の増加が望めない状態、または遊技の滞在率が有利状態よりも多い状態である。有利状態は、通常状態よりも遊技者にとって有利な状態である。有利状態は、たとえば、通常状態よりも遊技者の手持ちの遊技用価値が増えやすい状態、通常状態よりも遊技者の手持ちの遊技用価値が減りにくい状態、または通常状態よりも遊技者の手持ちの遊技用価値が増えやすい状態に移行しやすい状態である。なお、有利状態は、通常状態よりも遊技者にとって有利な状態であれば、いずれの状態であってもよい。
有利状態は、たとえば、スロットマシンにおいては、小役の当選確率が向上するボーナス、あるいは、遊技者にとって有利な操作手順を報知してナビが行われるATなどである。また、パチンコ遊技機においては、遊技者にとって有利なラウンド遊技を所定回数実行可能となる大当り遊技状態である。
パチンコ遊技機においては、遊技球が始動入賞口へ入賞すると、抽選により大当りを発生させるか否かが決定される。始動入賞口への遊技球の入賞に基づき、液晶表示器51では演出図柄の変動表示が行われる。大当りになったときは、変動表示の結果として大当り図柄が導出表示される。大当りになった後には、大当り遊技状態に制御される。
メイン制御部41は、特定条件が成立したときに、遊技者にとって有利な特典を付与するか否かを決定するための抽選を実行する。本実施の形態においては、特典の付与の決定を「有利決定」とも称する。たとえば、特典は、スロットマシンにおいては、ボーナス当選やAT当選であり、パチンコ遊技機においては、大当りの発生である。特定条件は、スロットマシンにおいては、スタートスイッチの操作が行われた際に実行される内部抽選において、所定役(例えば、チェリー)に当選することで成立する。特定条件は、パチンコ遊技機においては、遊技球が始動入賞口へ入賞することで成立する。
通常状態または有利状態においては、通常状態または有利状態の演出として、遊技画像が液晶表示器51に表示される。遊技画像は、遊技者が遊技を行っていることが外部から認識可能な画像である。通常状態においては、通常演出が実行される。液晶表示器51には、通常状態を示す道と太陽の背景画像(「通常背景」とも称する)とともにキャラクタが歩いていることを示す遊技画像が表示される。有利状態においては、有利状態演出が実行される。液晶表示器51には、有利状態を示す山と月の背景画像(「有利状態背景」とも称する)とともにキャラクタが歩いていることを示す遊技画像が表示される。
[各種演出の概要]
まず、本実施の形態に係る遊技機1において、サブ制御部91によって実行される各種演出について説明する。サブ制御部91は、メイン制御部41からのコマンドに基づき遊技の状態を把握し、RAM91cに記憶された演出データを用いて各種演出を実行する。
(所定演出)
サブ制御部91は、後述する第1期間に制御されたときに、所定演出を実行する。所定演出は、第1期間においてチャンス演出を実行する演出である。チャンス演出として、液晶表示器51には、文字画像「チャンス」を含む画像が表示される。これにより、有利決定が行われている可能性が示唆される。
チャンス演出の実行タイミングおよび実行回数は、有利決定が行われたときに抽選により決定するようにしてもよい。また、第1期間において実行される所定演出には、報知制御によって有利決定が行われたことが報知される(結果報知が行われる)割合が異なる複数種類の所定演出がある。複数種類の所定演出には、所定演出(弱)と所定演出(弱)とが含まれる。所定演出(強)の実行が決定されたときは、所定演出(弱)の実行が決定されたときよりも、チャンス演出の実行回数が多くなるように決定される。
(特定演出)
サブ制御部91は、後述する第2期間に制御されたときに、特定演出を実行する。特定演出は、有利決定が行われているか否か(特典が付与されるか否か)を示唆する演出である。特定演出は、連続性を有する内容により構成される演出である。
本実施の形態においては、連続演出の一例としてバトル演出を実行する。バトル演出においては、味方キャラクタと敵キャラクタとがバトルを繰り広げる演出画像が液晶表示器51に表示される。そして、複数ゲームに亘って一連のバトルを行い、最終的に味方キャラクタが敵キャラクタに勝利するか敗北するかが液晶表示器51に表示される。スロットマシンにおいては、複数ゲーム(たとえば、4ゲーム)に亘ってバトル演出を実行するようにしてもよい。
第2期間において実行される特定演出には、報知制御によって有利決定が行われたことが報知される(結果報知が行われる)割合が異なる複数種類の特定演出がある。複数種類の特定演出には、特定演出(弱)と特定演出(弱)とが含まれる。特定演出(弱)はバトル演出Aであり、特定演出(強)はバトル演出Bである。
(結果報知)
特定演出の実行が終了すると、結果報知が行われる。結果報知においては、有利決定が行われた場合に、報知制御によって有利決定が行われたことが報知される。有利決定が行われなかった場合に、報知制御によって有利決定が行われなかったことが報知される。
本実施の形態においては、バトル演出において最終的に味方キャラクタが敵キャラクタに勝利した場合は、「WIN」の文字画像が液晶表示器51に表示される。これにより、有利決定が行われたことが遊技者に報知される。一方、バトル演出において最終的に味方キャラクタが敵キャラクタに敗北した場合は、「LOSE」の文字画像が液晶表示器51に表示される。これにより、有利決定が行われたことが遊技者に報知される。
[報知制御]
上述のように、メイン制御部41は、遊技者にとって有利な有利決定を行うか否か(特典の付与の決定を行うか否か)を決定する。また、サブ制御部91は、報知制御を実行可能である。報知制御は、有利決定に基づく報知を行う制御である。サブ制御部91は、報知制御において上述の結果報知を行う。
サブ制御部91は、有利決定が行われたときに、報知制御を行うことを決定する。また、有利決定が行われなかった場合であっても、報知制御を実行可能である。この場合、サブ制御部91は、上述の特定条件が成立したときにおいて、抽選により報知制御を行うか否かを決定するようにしてもよい。有利決定が行われた場合は、結果報知において有利決定が行われたことが報知される。一方、有利決定が行われなかった場合は、結果報知において有利決定が行われなかったことが報知される。
有利決定が行われてから、有利決定が行われたことが報知されるまでの期間(結果報知が行われるまでの期間)には、第1期間と、第2期間とが含まれる。第1期間は、当該期間の前の通常状態と同じ態様で通常演出が実行される期間である。第2期間は、第1期間の後に、特定演出が実行される期間である。有利決定が行われなかった場合に、報知制御が実行される場合には、第1期間のみに制御してもよく、第1期間および第2期間に制御してもよい。
遊技機1がパチンコ遊技機である場合、たとえば、第1期間は、通常のリーチ演出(ノーマルリーチ演出)の実行期間である。また、第2期間は、通常のリーチ演出からスーパーリーチ演出に発展し、スーパーリーチ演出が実行される期間である。この場合、特定演出は、スーパーリーチ演出である。パチンコ遊技機では、表示結果が大当りとなる割合(大当り期待度)が異なる複数種類のリーチ演出が実行となる。リーチ演出には、大当り期待度が異なる複数種類のノーマルリーチと、ノーマルリーチよりも大当り信頼度の高く、大当り期待度が異なる複数種類のスーパーリーチとがある。
また、サブ制御部91は、特別報知を行う。特別報知においては、有利決定が行われた場合に、結果報知が行われる前に有利決定が行われたことが報知される。つまり、特別報知によって、結果報知により有利決定が行われたことが報知される前に、有利決定が行われたことが報知されることになる。ただし、報知制御の実行中に特別報知が行われた場合であっても、報知制御は継続して行われる。そして、報知制御によって有利決定が行われたことが報知される。
有利決定が行われてから、結果報知までの第1期間や第2期間においては、所定演出および特定演出が実行される。また、第1期間や第2期間においては、予め定められたシナリオに基づいて期待度の異なる所定演出や期待度の異なる特定演出の組合わせによって各種実行パターンによる演出が実行され、最終的に有利決定が行われたことを報知する結果報知がなされる。このため、第1期間や第2期間において、結果報知がされる前に特別報知によって先に有利決定が行われたことが報知された場合、特別報知の実行タイミングによっては、所定演出および特定演出による演出の効果を損ねてしまうことになりかねない。たとえば、期待度の高い演出の実行中に特別報知が実行されることで、演出の効果を損ねることが想定される。このため、本実施の形態においては、特別報知の実行タイミングを調整し、これにより遊技の興趣の向上を図ろうとするものである。
サブ制御部91は、実行中の報知制御に基づいて、複数のタイミングのうちのいずれかのタイミングで特別報知を実行可能である。サブ制御部91は、有利決定が行われたときに、抽選により特別報知を行うか否かを決定する。特別報知を行うことが決定された場合には、抽選により特別報知の実行タイミングを決定する。
特別報知の実行タイミングは、パチンコ遊技機においては、リーチ演出を開始してから所定時間が経過したタイミングであってもよく、スロットマシンにおいては、スタートスイッチが操作されたタイミングであってもよく、ストップスイッチが操作されたタイミングであってもよい。
このように、実行中の前記報知制御に基づいて、複数のタイミングのうちのいずれかのタイミングで特別報知を行うため、報知制御の展開に合わせた特別報知を行うことができる。これにより、特別報知の実行時における遊技の興趣を向上させることができる。
また、後述するように、特別報知の実行タイミングとしては、期間A1~A3におけるタイミングのうちのいずれかが選択される。また、特別報知の実行タイミングは、後述する報知制御が実行パターンA~Eのいずれで実行されるかに応じて、期間A1~A3のうちのいずれにおけるタイミングが選択されるかの割合が異なる。
また、サブ制御部91は、特別報知の実行タイミングとして、移行タイミングを移行タイミングとは異なるタイミングよりも高い割合で選択する。移行タイミングとは、第1期間から第2期間の移行に関するタイミングである。移行タイミングは、期間A1におけるタイミングである。移行タイミングば、後述する発展報知の開始タイミングまたはタイトル報知の開始タイミングである。移行タイミングとは異なるタイミングとは、期間A2におけるタイミング、期間A3におけるタイミングである。
このように、特別報知の実行タイミングとして、移行タイミングを移行タイミングとは異なるタイミングよりも高い割合で選択する第1期間から第2期間への移行時における遊技者の期待感を高めるこことができる。これにより、特別報知の実行時における遊技の興趣を向上させることができる。
[報知制御を説明するためのタイミングチャート]
図2は、報知制御を説明するためのタイミングチャートである。図2のタイミングチャートにおいて、横軸はタイミングtを示す。t1以前において、通常状態に制御されているとする。
t1において、メイン制御部41は、遊技者にとって有利な有利決定(特典の付与)を行ったとする。有利決定が行われたとき、サブ制御部91は、さらに、抽選により特別報知を行うか否かを決定する。特別報知を行うことが決定されると、サブ制御部91は、さらに、抽選により特別報知を行うタイミングを決定する。
有利決定が行われたことで、報知制御の実行が開始される。それとともに、第1期間に移行する。第1期間においては、所定演出が実行可能である。t2において、第1期間が終了する際には、後述する発展報知が行われる。発展報知の終了とともに第1期間が終了し、t3において、第2期間に移行する。第2期間においては、特定演出が実行される。特定演出としては、バトル演出Aまたはバトル演出Bが実行される。
特定演出が開始されるt3において、後述する特定演出のタイトル報知が行われる。タイトル報知は、t4に終了する。そして、特定演出が終了するとともに第2期間が終了し、t5において、結果報知が行われる。結果報知においては、特定演出の結果として有利決定が行われたことが報知される。結果報知が終了すると、t6において、有利状態に制御される。有利決定が行われてから結果報知が終了するまでの期間(t1~t5)が、報知制御が実行される期間(以下、「報知制御実行期間」と称する)である。
特別報知の実行タイミングは、実行中の報知制御に基づいて、複数のタイミングのうちのいずれかのタイミングから選択される。特別報知の実行タイミングとして、期間A1におけるタイミング(移行タイミング)が、期間A1,A2におけるタイミングよりも高い割合で選択される。期間A1におけるタイミングは、発展報知の開始タイミングまたはタイトル報知の開始タイミングである。
図2の例では、特別報知の実行タイミングとして、発展報知の開始タイミング(期間A1におけるタイミング)が選択されている。t3において、発展報知が開始するとともに、特別報知が開始する。特別報知においては、スピーカ53からは特別報知音が出力される。
[演出の一例]
図3は、演出の一例を説明するための図である。この例では、図3(a)においては通常状態に制御されており、有利決定が行われることにより第1期間へ移行し(図3(b)~(d)が第1期間)、第1期間の終了後に第2期間に移行し(図3(e1)~(g)が第2期間)、図3(h)において結果報知が行われ、図3(i)において有利状態に制御される例について説明する。図3(e1)~(g)においては、連続演出Aが実行されている。
現在、通常状態に制御されているものとする。通常状態においては、通常演出が実行される。図3(a)に示すように、液晶表示器51には、通常状態を示す道と太陽の背景画像(通常背景)とともにキャラクタが歩いていることを示す画像が表示される。
次に、上述の所定条件が成立すると、有利決定が行われるか否かの抽選が行われる。抽選により有利決定が行われた(特典の付与が決定された)場合、第1期間に移行する。図3(b)に示すように、第1期間においては、図3(a)と同様に、液晶表示器51には、通常状態を示す道と太陽の背景画像とともにキャラクタが歩いていることを示す画像が表示される。
また、第1期間においては、所定演出が実行される。図3(b)においては、所定演出として、液晶表示器51には、文字画像「チャンス」を含む画像が表示されている。これにより、有利決定が行われている可能性が示唆される。
第1期間中においては、図3(c)に示すように、継続的に通常演出が実行される。第1期間が終了するときには、発展報知が行われる。図3(d)に示すように、発展報知により、液晶表示器51には、文字画像「発展」を含む画像が表示される。これにより、バトル演出に発展することが示唆される。
発展報知が終了すると、第1期間が終了するとともに、第2期間に移行する。図3(e1)に示すように、第2期間においては、特定演出が実行される。この例では、特定演出として、バトル演出Aが実行されている。液晶表示器51には、コロッセオで味方キャラクタ(画面左側のキャラクタ)と敵キャラクタ(画面右側のキャラクタ)とが対峙する画像が表示される。
バトル演出Aの開始時においては、バトル演出Aのタイトル報知が行われる。バトル演出Aのタイトル報知として、バトル演出Aのタイトルを特定可能な画像が表示される。具体的には、液晶表示器51には、文字画像「バトル演出A」を含む画像が表示される。
有利決定が行われた際の抽選により、特別報知の実行タイミングとして、タイトル報知の開始タイミングが選択された場合には、図3(e2)に示すように、タイトル報知の開始とともに、特別報知が実行される。
具体的には、特別報知として、スピーカ53から特別報知音「キュイーン!」が出力される。さらに、液晶表示器51の右下には、キャラクタ画像が小さく表示されるとともに、LED52が虹色で点灯する(以下、「レインボー点灯する」とも称する)。これにより、結果報知がされる前に有利決定が行われたことが報知される。タイトル報知の詳細については、図11を用いて後述する。なお、特別報知としては、特別報知音の出力のみを行うものであってもよい。
バトル演出が進行すると、図3(f)に示すように、味方キャラクタと敵キャラクタとがバトルを繰り広げる画像が液晶表示器51に表示される。この例では、味方キャラクタが優勢である画像が液晶表示器51に表示されている。
バトル演出がさらに進行すると、図3(g)に示すように、さらに味方キャラクタと敵キャラクタとがバトルを繰り広げる画像が液晶表示器51に表示される。この例では、味方キャラクタが劣勢である画像が液晶表示器51に表示されている。
そして、最終的に味方キャラクタが敵キャラクタに勝利したとする。これにより、バトル演出Aは終了するとともに、第2期間が終了する。次に、図3(h)に示すように、結報知が行われる。結果報知において、味方キャラクタが敵キャラクタに勝利したことにより、液晶表示器51には「WIN」の文字画像が表示される。これにより、有利決定が行われていることが報知される。
図3(i)に示すように、結果報知が終了すると、有利状態に制御される。液晶表示器51には、有利状態を示す山と月の背景画像とともにキャラクタが歩いていることを示す画像が表示される。また、液晶表示器51には、文字画像「有利状態」を含む画像が表示されることで、有利状態のタイトル報知が行われている。
第1期間または第2期間においては、特別演出、高期待度示唆演出、低期待度示唆演出を実行可能である。詳細は、図7を用いて説明する。
[実行パターンと各期間の選択割合との関係]
図4は、実行パターンと各期間の選択割合との関係を説明するための表である。図4に示すように、報知制御の実行パターンには、実行パターンA~Eが含まれる。報知制御の実行パターンは、報知制御が行われる際に実行可能な所定演出、特別演出および特定演出について、どのような組合せで実行するかを規定するものである。報知制御において、有利決定が行われたときに、抽選により報知制御の実行パターンが決定される。そして、決定された実行パターンにより、報知制御が行われる。
特別演出は、第1期間から第2期間に移行するタイミングで実行可能な演出である。具体的に第1期間から第2期間に移行するタイミングとは、第1期間において発展演出が終了した後のタイミングである。特別演出の終了後には特定演出が実行される。特別演出については、図6を用いて後述する。
実行パターンAは、報知制御において、所定演出(弱)を実行した後に、特定演出(弱)を実行する実行パターンである。実行パターンBは、報知制御において、所定演出(弱)を実行した後に、特定演出(強)を実行する実行パターンである。実行パターンCは、報知制御において、所定演出(強)を実行した後に、特定演出(弱)を実行する実行パターンである。実行パターンDは、報知制御において、所定演出(強)を実行した後に、特定演出(強)を実行する実行パターンである。なお、実行パターンA~Dにおいては、特別演出は実行されない。実行パターンEは、報知制御において、所定演出(強)を実行すした後に、特別演出を実行し、さらにその後に特定演出(強)を実行する実行パターンである。
また、抽選により特別報知が行われることが決定された場合、いずれの実行タイミングで特別報知を行うかは、各実行パターンごとに異なる。実行パターンAにより報知制御を行う場合は、特別報知の実行タイミングとして、期間A1におけるタイミングが選択される割合はX11であり、期間A2におけるタイミングが選択される割合はX12であり、期間A3におけるタイミングが選択される割合はX13である。
実行パターンBにより報知制御を行う場合は、特別報知の実行タイミングとして、期間A1におけるタイミングが選択される割合はX21であり、期間A2におけるタイミングが選択される割合はX22であり、期間A3におけるタイミングが選択される割合は23である。実行パターンCにより報知制御を行う場合は、特別報知の実行タイミングとして、期間A1におけるタイミングが選択される割合はX31であり、期間A2におけるタイミングが選択される割合はX32であり、期間A3におけるタイミングが選択される割合は33である。
実行パターンDにより報知制御を行う場合は、特別報知の実行タイミングとして、期間A1におけるタイミングが選択される割合はX41であり、期間A2におけるタイミングが選択される割合はX42であり、期間A3におけるタイミングが選択される割合は43である。実行パターンEにより報知制御を行う場合は、特別報知の実行タイミングとして、期間A1におけるタイミングが選択される割合はX51であり、期間A2におけるタイミングが選択される割合はX52であり、期間A3におけるタイミングが選択される割合は53である。
ここで、期間A1~A3におけるタイミングが選択される割合を全て加算すると1(100%)になる。具体的には、X13=1-X11-X12であり、X23=1-X21-X22であり、X33=1-X31-X32であり、X43=1-X41-X42であり、X53=1-X51-X52である。
また、実行パターンA~Eにおいては、期間A1におけるタイミングが選択される割合は、期間A2,A3におけるタイミングが選択される割合よりも大きい。具体的には、X11>X12+X13であり、X21>X22+X23であり、X31>X32+X33であり、X41>X42+X43であり、X51>X52+X53である。
また、期間A1におけるタイミングが選択される割合は、実行パターンE、実行パターンD、実行パターンB、実行パターンC、実行パターンAの順に大きい。具体的には、X51>X41>X21>X31>X11である。
また、期間A2におけるタイミングが選択される割合は、実行パターンA、実行パターンC、実行パターンB、実行パターンD、実行パターンEの順に大きい。具体的には、X12>X32>X22>X42>X52である。
本実施の形態においては、所定演出(弱)と所定演出(強)とでは、報知制御によって有利決定が行われたことが報知される割合が異なる。具体的には、所定演出(強)が実行されたときは、所定演出(弱)が実行されたときよりも、有利決定が行われている割合が高い(期待度が高い)。また、所定演出(強)の実行が決定されたときは、所定演出(弱)の実行が決定されたときよりも、チャンス演出の実行回数が多くなる。これにより、所定演出(強)が実行されたときは、所定演出(弱)が実行されたときよりも、期待度が高いことが遊技者に示唆される。
また、本実施の形態においては、有利決定が行われておりかつ結果報知が行われていない状況を「有利状況」と称する。有利状況には、有利決定が行われておりかつバトル演出Aが実行される実行パターンCと、有利決定が行われておりかつバトル演出Bが実行される実行パターンDとが含まれる。
実行パターンC,Dにおいては、所定演出として所定演出(強)が実行され、特別演出は実行されない。すなわち、実行パターンCと実行パターンDとでは、特定演出以外の実行条件は同じである。上述のように、特別報知の実行タイミングとして、実行パターンCと実行パターンDとで異なる割合で期間A1におけるタイミングが選択される(X41>X31)。
また、特定演出(弱)と特定演出(強)とでは、報知制御によって有利決定が行われたことが報知される割合が異なる。具体的には、特定演出(強)が実行されたときは、特定演出(弱)が実行されたときよりも、有利決定が行われている割合が高い。
また、有利状況には、有利決定が行われておりかつ特別演出が実行される実行パターンEと、有利決定がされておりかつ特別演出が実行されない実行パターンDとが含まれる。実行パターンD,Eにおいては、所定演出として所定演出(強)が実行され、特定演出として特定演出(強)が実行される。すなわち、実行パターンDと実行パターンEとでは、特別演出以外の実行条件は同じである。上述のように、特別報知の実行タイミングとして、実行パターンEと実行パターンDとで異なる割合で期間A1におけるタイミングが選択される。具体的には、X51>X41となっている。
特別報知の実行タイミングとして、第1期間において実行される所定演出と第2期間において実行される特定演出との組合せ(実行パターンA~E)に応じて、異なる割合で期間A1におけるタイミングが選択される。上述のように、期間A1におけるタイミングが選択される割合は、実行パターンE、実行パターンD、実行パターンB、実行パターンC、実行パターンAの順に大きい。具体的には、X51>X41>X21>X31>X11となっている。
特別報知の実行タイミングとして、第1期間において実行される所定演出と第2期間において実行される特定演出との組合せ(実行パターンA~E)に応じて、異なる割合で期間A1におけるタイミングよりも前の期間A2におけるタイミングが選択される。上述のように、期間A2におけるタイミングが選択される割合は、実行パターンA、実行パターンC、実行パターンB、実行パターンD、実行パターンEの順に大きい。具体的には、X12>X32>X22>X42>X52となっている。
[実行パターンごとの演出の一例]
図5は、実行パターンA,Bによる演出の一例を説明するための図である。図5(a1)~(a4)は、実行パターンAにより報知制御が行われる場合の演出の一例を示すものであり、図5(b1)~(b4)は、実行パターンBにより報知制御が行われる場合の演出の一例を説明するものである。
まず、実行パターンAにより報知制御が行われる場合について説明する。ここでは、抽選により有利決定が行われて、実行パターンAによる報知制御が行われているものとする。これにより、報知制御において、所定演出(弱)が実行された後に、バトル演出A(特定演出(弱))が実行される。
また、特別報知の実行タイミングとして、期間A3におけるタイミングが選択されたとする。期間A3におけるタイミングは、たとえば、スロットマシンにおいては、バトル演出Aの実行中の所定ゲーム目(たとえば、2ゲーム目)を開始するためのスタートスイッチの操作が行われたタイミングである。パチンコ遊技機においては、スーパーリーチ演出を開始してから所定時間が経過したタイミングである。
図5(a1)の状況は、図3(c)の状況と同様であり、第1期間に制御されている。ここでは、所定演出(弱)が実行されている。図5(a1)に示すように、液晶表示器51には、通常背景とともにキャラクタが歩いていることを示す画像が表示されている。
図5(a2)の状況は、図3(d)の状況と同様である。図5(a2)に示すように、発展報知が行われる。そして、発展報知が終了すると、第1期間が終了するとともに、第2期間に移行する。図3(a3)に示すように、第2期間においては、バトル演出Aが実行される。また、バトル演出Aの開始時において、バトル演出Aのタイトル報知が行われる。
さらにバトル演出Aが進行し、特別報知の実行タイミングとなったとする。このとき、図5(a4)に示すように、味方キャラクタと敵キャラクタとがバトルを繰り広げる画像が液晶表示器51に表示される。それとともに、特別報知が行われる。特別報知として、スピーカ53から特別報知音「キュイーン!」が出力され、液晶表示器51の右下にはキャラクタ画像が小さく表示され、さらにLED52が虹色で点灯(図示なし)する。これにより、結果報知がされる前に有利決定が行われたことが報知される。これ以降の演出の流れは、図3を用いて説明したものと同様である。
次に、実行パターンBにより報知制御が行われる場合について説明する。ここでは、抽選により有利決定が行われて、実行パターンBによる報知制御が行われているものとする。これにより、報知制御において、所定演出(弱)が実行された後に、バトル演出B(特定演出(強))が実行される。
また、特別報知の実行タイミングとして、期間A2におけるタイミングが選択されたとする。期間A2におけるタイミングは、たとえば、スロットマシンにおいては、所定演出(弱)の実行中の所定ゲーム目(たとえば、1ゲーム目)を開始するためのスタートスイッチの操作が行われたタイミングである。パチンコ遊技機においては、ノーマルリーチ演出を開始してから所定時間が経過したタイミングである。
図5(b1)の状況は、図5(a1)の状況と同様であり、第1期間に制御されている。ここでは、所定演出(弱)が実行される。さらにこのとき、期間A2における特別報知の実行タイミングとなったとする。図5(b1)に示すように、液晶表示器51には、通常背景とともにキャラクタが歩いていることを示す画像が表示されている。
それとともに、特別報知が行われる。特別報知として、スピーカ53から特別報知音「キュイーン!」が出力され、液晶表示器51の右下にはキャラクタ画像が小さく表示され、さらにLED52が虹色で点灯(図示なし)する。これにより、結果報知がされる前に有利決定が行われたことが報知される。
図5(b2)の状況は、図5(a2)の状況と同様である。図5(b2)に示すように、発展報知が行われる。そして、発展報知が終了すると、第1期間が終了するとともに、第2期間に移行する。図5(b3)に示すように、第2期間においては、バトル演出B(特定演出(強))が実行される。また、バトル演出Bの開始時において、バトル演出Bのタイトル報知が行われる。
さらにバトル演出Bが進行すると、図5(b4)に示すように、味方キャラクタと敵キャラクタとがバトルを繰り広げる画像が液晶表示器51に表示される。これ以降の演出の流れは、図3を用いて説明したものと同様である。
図6は、実行パターンC~Eによる演出の一例を説明するための図である。図6(a1)~(a4)は、実行パターンCにより報知制御が行われる場合の演出の一例を示すものであり、図6(b1)~(b4)は、実行パターンDにより報知制御が行われる場合の演出の一例を示すものであり、図6(c1)~(c5)は、実行パターンEにより報知制御が行われる場合の演出の一例を説明するものである。
まず、実行パターンCにより報知制御が行われる場合について説明する。ここでは、抽選により有利決定が行われて、実行パターンCによる報知制御が行われているものとする。これにより、報知制御において、所定演出(強)が実行された後に、バトル演出A(特定演出(弱))が実行される。また、特別報知の実行タイミングとして、期間A3におけるタイミングが選択されたとする。
図6(a1)の状況は、図5(a1)の状況と同様であり、第1期間に制御されている。ここでは、所定演出(強)が実行可能となる。図6(a2)の状況は、図5(a2)の状況と同様である。図5(a2)に示すように、発展報知が行われる。そして、発展報知が終了すると、第1期間が終了するとともに、第2期間に移行する。図6(a3)に示すように、第2期間においては、バトル演出Aが実行される。また、バトル演出Aの開始時において、バトル演出Aのタイトル報知が行われる。
さらにバトル演出Aが進行し、期間A3における特別報知の実行タイミングとなったとする。このとき、図6(a4)に示すように、味方キャラクタと敵キャラクタとがバトルを繰り広げる画像が液晶表示器51に表示されるとともに、特別報知が実行される。これにより、結果報知がされる前に有利決定が行われたことが報知される。これ以降の演出の流れは、図3を用いて説明したものと同様である。
次に、実行パターンDにより報知制御が行われる場合について説明する。ここでは、抽選により有利決定が行われて、実行パターンDによる報知制御が行われているものとする。これにより、報知制御において、所定演出(強)が実行された後に、バトル演出B(特定演出(強))が実行される。また、特別報知の実行タイミングとして、期間A1におけるタイミングが選択されたとする。
期間A1におけるタイミングとしては、たとえば、発展演出の開始タイミングまたはバトル演出(バトル演出A,B)の開始タイミングである。本例においては、期間A3におけるタイミングとして、発展演出の開始タイミングが選択されたとする。
図6(b1)の状況は、図6(a1)の状況と同様であり、第1期間に制御されている。そして、発展報知の開始タイミングとなったとき、図6(a2)に示すように、発展報知が行われるともに、特別報知が行われる。これにより、結果報知がされる前に有利決定が行われたことが報知される。これ以降の演出の流れは、図5(b3),(b4)と同様であるため、説明を省略する。
次に、実行パターンEにより報知制御が行われる場合について説明する。ここでは、抽選により有利決定が行われて、実行パターンEによる報知制御が行われているものとする。これにより、報知制御において、所定演出(強)が実行された後に、特別演出が実行され、その後、バトル演出B(特定演出(強))が実行される。また、特別報知の実行タイミングとして、期間A1におけるタイミングが選択されたとする。本例においては、期間A3におけるタイミングとして、バトル演出Bのタイトル報知の開始タイミングが選択されたとする。
図6(c1),(c2)の状況は、図6(a1),(a2)の状況と同じなので説明を省略する。発展報知が終了すると、特別演出が実行される。特別演出においては、次にバトル演出Bが実行されることを示唆する示唆画像が表示される。示唆画像としては、文字画像「NEXT」が表示されるとともに、バトル演出Bにおいて表示される味方キャラクタと敵キャラクタと対峙する画像が液晶表示器51に表示される。これにより、次にバトル演出Bが実行されることが遊技者に示唆される。
そして、特別演出の実行後、図6(c4)に示すように、バトル演出が開始するとともに、バトル演出Bのタイトル報知が行われる。本例においては、特別報知の実行タイミングは、バトル演出Bのタイトル報知の開始タイミングである。このため、タイトル報知の開始とともに、特別報知が行われる。これ以降の演出の流れは、図5(b4)と同様であるため、説明を省略する。
[報知制御が行われる場合に実行される演出]
図7は、報知制御が行われる場合に実行される演出について説明するためのタイミングチャートである。通常状態において有利決定が行われてから結果報知が行われて有利状態に制御されるまでの流れは、図2を用いた説明と同様である。
通常状態において有利決定が行われると第1期間に移行し(t1)、第1期間において発展報知が行われた(t4)後に、第2期間に移行するとともに特定演出のタイトル報知が行われ(t5)、第2期間の終了とともに結果報知が行われた(t9)後に、有利状態に制御される(t10)。t1~t10が報知制御実行期間である。
また、図2を用いて説明したように、特別報知の実行タイミングとして、期間A1におけるタイミング(t4~t6)が、期間A1,A2におけるタイミング(t1~t4、t6~t9)よりも高い割合で選択される。
本実施の形態において、サブ制御部91は、報知制御実行期間において、高期待度示唆演出、低期待度示唆演出および特別演出が実行可能である。有利決定が行われた際に、これらの演出の実行可否が抽選により決定される。
高期待度示唆演出は、有利決定が行われている可能性が高いことを示唆する演出である。ここで、有利決定が行われている可能性が高いとは、後述の低期待度示唆演出よりも有利決定が行われている可能性が高いことを意味する。先に説明したように、特別報知においては、スピーカ53に特別報知音「キュイーン」が出力される。これに対して、高期待度示唆演出は、スピーカ53に特定示唆音「大チャンス」が出力される演出である。これにより、有利決定が行われている可能性が高いことが示唆される。
高期待度示唆演出は、特定タイミングで実行される。特定タイミングは、有利決定が行われてから報知制御によって当該有利決定が行われたことが報知されるまでのタイミング(第1期間や第2期間におけるタイミング)である。特定タイミングは、高期待度示唆演出の実行が決定されたときに、抽選により決定されるようにしてもよい。
特定タイミングとしては、たとえば、スロットマシンにおいては、第1期間や第2期間においてスタートスイッチの操作がされたタイミングであってもよい。パチンコ遊技機においては、第1期間や第2期間においてノーマルリーチ演出またはスーパーリーチ演出の開始から所定時間経過後のタイミングであってもよい。
有利状況には、有利決定が行われておりかつ高期待度示唆演出が実行される第1状況と、有利決定が行われておりかつ高期待度示唆演出が実行されない第2状況とが含まれる。図7に示すように、第1状況においては、特別報知の実行タイミングとして、特定タイミングとは異なる期間B1,B2におけるタイミングが選択され、第2状況においては、特別報知の実行タイミングとして、特定タイミングを含むタイミングである第1期間や第2期間におけるタイミングのうちのいずれかが選択される。
たとえば、抽選により特別報知の実行タイミングを決定する場合には、図4に示した表に基づき決定を行うことになるが、高期待度示唆演出が実行される場合には、期間B1,B2におけるタイミング以外のタイミングを除外して、期間B1,B2におけるタイミングの中から実行タイミングを決定することになる。
また、第2状況において、高期待度示唆演出を実行するタイミングで低期待度示唆演出が実行可能である。すなわち、低期待度示唆演出は、第1期間や第2期間におけるタイミングのうちのいずれかが選択される。その際、第1期間や第2期間において、高期待度示唆演出および低期待度示唆演出のうちいずれか一方のみを実行可能とするようにしてもよい。なお、第1期間または第2期間において、高期待度示唆演出および低期待度示唆演出の双方を実行可能にするようにしてもよく、これらの演出を複数回実行可能にしてもよい。
サブ制御部91は、特別演出制御を実行することによって、特別演出の実行を制御する処理を行う。特別演出制御とは、報知制御において、特定事象を生じさせた後に第1事象が生じた場合は有利決定が行われていることが確定せず、特定事象を生じさせた後に第2事象が生じた場合は有利決定が行われていることが確定する制御である。
具体的には図9を用いて説明するが、本実施の形態において、特別演出制御は、報知制御において、第1演出が実行された後に非確定演出が実行された場合は有利決定が行われていることが確定せず、第1演出が実行された後に確定演出が実行された場合は有利決定が行われていることが確定する制御である。
特別演出制御は、特別タイミングで実行される。特別タイミングは、特別演出を実行するタイミングである。特別タイミングは、たとえば、第1期間や第2期間におけるタイミングである。
また、有利状況には、第1特別状況と第2特別状況とが含まれる。第1特別状況は、有利決定が行われておりかつ有利決定が行われていることが確定する(すなわち、確定演出が実行される)特別演出制御が実行される状況である。第2特別状況は、有利決定がされておりかつ有利決定が行われていることが確定しない(すなわち、非確定演出が実行される)特別演出制御が実行される状況である。
第1特別状況においては、特別報知の実行タイミングとして、特別タイミングとは異なる、当該特別タイミング以降の期間Dにおけるタイミングが選択される。第2特別状況においては、特別報知の実行タイミングとして、特別タイミングを含む期間Cにおけるタイミングのうちのいずれかが選択される。
なお、上記のようにするものに限らず、変形例として、第1特別状況においては、特別報知の実行タイミングとして、特別タイミングとは異なる期間E1,E2におけるタイミングが選択されるようにしてもよい。この場合、第2特別状況においては、特別報知の実行タイミングとして、特別タイミングを含む、当該特別タイミング以前の期間E3におけるタイミングのうちのいずれかが選択されるようにしてもよい。
また、遊技機1がスロットマシンである場合には、第2特別状況においては、特別報知の実行タイミングとして、有利決定が行われたゲームにおけるタイミングを、当該タイミング以外のタイミングよりも高い割合で選択するようにしてもよい。
[高期待度示唆演出および低期待度示唆演出の一例]
図8は、高期待度示唆演出および低期待度示唆演出の一例を説明するための図である。図8(a1)~(a4)は、高期待度示唆演出の一例を説明するものであり、図8(b1)~(b3)は、低期待度示唆演出の一例を説明するものである。
まず、高期待度示唆演出が実行される場合について説明する。図8(a1)の状況は、図3(f)の状況と同じである。有利決定が行われ、現在、第2期間に制御されている。そして、図8(a1)に示すように、バトル演出Aが実行されている。
そして、特定タイミングよりも前のタイミングにおいて、遊技者による演出用ボタン56の操作を促す演出が実行される。具体的には、図8(a2)に示すように、文字画像「PUSH」を含む画像が表示される。遊技者が演出ボタン56を操作すると、高期待度示唆演出が実行される。すなわち、高期待度示唆演出を実行するタイミング(特定タイミング)は、遊技者による演出ボタン56の操作タイミングである。
図8(a3)に示すように、高期待度示唆演出が実行されると、画面上には、文字画像「大チャンス」および女の子のキャラクタ画像を含む高期待度示唆画像が表示される。高期待度示唆演出において、液晶表示器51の表示領域の全域に高期待度示唆画像の表示が行われる。同時に、スピーカ53からは特定示唆音「大チャンス」が出力される。これにより、有利決定が行われている可能性が高いことが示唆される。
高期待度示唆演出においては、たとえば、高期待度示唆画像が液晶表示器51の上部からフェードインし、液晶表示器51の下部に向けて高期待度示唆画像が徐々に降下していく表示が行われる。さらに、高期待度示唆画像は徐々に降下していき、高期待度示唆画像が完全に表示されると、バトル演出Aの演出画像は全て視認不能となる。
図8(a4)に示すように、高期待度示唆演出の実行が終了すると、高期待度示唆画像は消去され、再び、図8(a1)と同様のバトル演出Aの演出画像が表示される。これ以降の演出の流れは、図3を用いて説明したものと同様である。
次に、低期待度示唆演出が実行される場合について説明する。図8(b1)の状況は、図8(a1)の状況と同じである。そして、特定タイミングになると、低期待度示唆演出が実行される。図8(b2)に示すように、低期待度示唆演出が実行されると、画面上には、文字画像「チャンス」含む低期待度示唆画像が表示される。
低期待度示唆演出においては、高期待度示唆演出とは異なり、低期待度示唆画像は液晶表示器51の表示領域の全域に表示されない。つまり、バトル演出Aの演出画像の全てが視認不能とはならない。また、スピーカ53から低期待度示唆演出の演出音は出力されない。
また、高期待度示唆演出が実行されたときは、低期待度示唆演出が実行されたときよりも有利決定が行われている割合が高く(期待度が高く)なり、低期待度示唆演出が実行されたときは低期待度示唆演出または高期待度示唆演出が実行されないときよりも有利決定が行われている割合が高くなるように、抽選により高期待度示唆演出や低期待度示唆演出の実行可否が決定される。
図8(b3)に示すように、低期待度示唆演出の実行が終了すると、低期待度示唆画像は消去され、再び、図8(b1)と同様のバトル演出Aの演出画像が全て視認可能となる。これ以降の演出の流れは、図3を用いて説明したものと同様である。
[特別演出の一例]
図9は、特別演出の一例を説明するための図である。特別演出制御は、特定事象として第1演出を実行し、第1事象として第1演出の実行後に非確定演出を実行し、第2事象として第1演出の実行後に確定演出を実行する制御である。
図9(a)の状況は、図3(a)の状況と同じである。有利決定が行われ、現在、第1期間に制御されている。そして、特別タイミングになったとき、特別演出が実行される。このとき、図9(b)に示すように、第1演出が実行される。第1演出において、液晶表示器51には、宝箱の画像が表示される。そして、宝箱が開いて宝箱の中から「チャンス」の文字が付された雲が出現するようなアニメーションが表示される。
その後、非確定演出が実行される場合は図9(c1)の状況に遷移し、確定演出が実行される場合は図9(c2)の状況に遷移する。
確定演出が実行されたときは非確定演出が実行されたときよりも有利決定が行われている割合が高く(期待度が高く)なり、非確定演出が実行されたときは確定演出または非確定演出が実行されないときよりも有利決定が行われている割合が高くなるように、抽選により確定演出や非確定演出の実行可否が決定される。
また、確定演出は有利決定が行われたときのみに実行が決定されるが、非確定演出は有利決定が行われたか否かにかかわらず実行が決定される。すなわち、確定演出が実行された場合は有利決定が行われたことが確定するが、非確定演出が実行された場合は有利決定が行われたことが確定しない。
非確定演出が実行される場合は、図9(c1)に示すように、雲に付された文字が「チャンス」から「大チャンス」へと変化するようなアニメーションが表示される。非確定演出の実行により、有利決定が行われた可能性が示唆される。その後、非確定演出が終了することで特別演出は終了する。これにより、再び、図3(a)の状態に戻り、元の画像が表示される。
確定演出が実行される場合は、図9(c2)に示すように、雲に付された「チャンス」の文字が女の子のキャラクタ画像へと変化するようなアニメーションが表示される。確定演出の実行により、有利決定が行われたことが確定する。これにより、再び、図3(a)の状態に戻り、元の画像が表示される。
[報知制御が行われる際に出力される音]
次に、報知制御が行われる際に出力される音について説明する。図10は、報知制御が行われる際に出力される音について説明するためのタイミングチャートである。通常状態において有利決定が行われてから結果報知が行われて有利状態に制御されるまでの流れは、図2を用いた説明と同様である。
通常状態において有利決定が行われると第1期間に移行し(t1)、第1期間が終了すると第2期間に移行し(t2)、第2期間の終了とともに結果報知が行われた(t6)後に、有利状態に制御される(t7)。
スピーカ53からは、たとえば、最低音量(本実施の形態においては、音量0(消音状態))から最大音量(本実施の形態においては、音量10)の範囲で音が出力される。通常状態(t1以前)においては、スピーカ53は、通常状態において出力される各種の演出音を所定音量で出力する。本実施の形態においては、所定音量は音量10である。
通常状態(t1以前)においては、スピーカ53は、通常状態において出力される各種の演出音(「通常状態音」とも称する)を音量10で出力する。第1期間(t1~t2)においては、スピーカ53は、第1期間において出力される各種の演出音(「所定演出音」とも称する)を原則として音量10で出力する。
第2期間(t2~t6)や結果報知時(t6~t7)においては、スピーカ53は、第2期間や結果報知時(特定演出実行時)において出力される各種の演出音(「特定演出音」とも称する)を原則として音量10で出力する。有利状態(t6~t7)においては、スピーカ53は、有利状態において出力される各種の演出音(「有利状態演出音」とも称する)を音量10で出力する。
一方で、特別報知が実行される場合には、特定演出音や特定演出音は、音量は10から2に低下する。この例では、第2期間への移行タイミング(t2、特定演出のタイトル報知の開始タイミング)で、特別報知の実行が開始するとする。以下、具体的に説明する。
t2~t3に示すように、スピーカ53は、特別報知が開始されてから特定期間が経過するまで特別報知音を出力する。特別報知音の出力が開始すると、スピーカ53によって出力される音(所定演出音や特定演出音)の音量は10から特定音量に低下する。本実施の形態においては、特定音量は音量2である。ただし、スピーカ53によって出力される所定演出音や特定演出音には、特別報知音は含まれないものとする。
そして、特別報知音の出力が開始してから特定期間が経過し、特定期間の後の所定期間が経過するまで、報知制御の実行中にスピーカ53によって出力される特定演出音の音量は10から2に低下した状態を継続する。t2~t4に示すように、スピーカ53は音量が2の状態を維持している。このようにすることで、特別報知音の出力をより目立たせることができる。これにより、特別報知の実行時における遊技の興趣を向上させることができる。
ここで、特定音量は、たとえば、音量0(消音状態)であってもよい。しかし、特定音量が音量0であるか音量0よりも大きい音量であるかにかかわらず、特定演出音を出力するための制御は継続する。
所定期間の経過後は、報知制御の実行中にスピーカ53によって出力される特定演出音の音量は、段階的に元の音量に戻る。t4において音量2であった音量は、徐々に上がっていき、最終的には、t5において音量10に戻っている。
また、特別報知が行われた後、特別報知関連演出が実行される。特別報知関連演出において、特別報知を行った旨の報知が行われる。特別報知関連演出については、図11を用いて詳細に説明する。特別報知関連演出は、特別報知が行われた後、少なくとも所定期間が経過するまで継続して行われる。本実施の形態においては、特別報知が行われた後、報知制御が終了するまで、特別報知関連演出が継続して行われる。
[特別報知の一例]
図11は、特別報知の一例を説明するための図である。図11(a)~(g)の状態は、図3における図3(d)~(i)の状態において、特別報知の実行タイミングがタイトル報知の開始タイミングであるケースについて説明するものである。このため、図3と重複する箇所については説明を省略する。
図11(a)の状況は、図3(d)の状況と同じである。第1期間において発展報知が行われると、図11(a)に示すように、文字画像「発展」を含む画像が表示される。このとき、LED52は消灯状態である。スピーカ53からは所定演出音が音量10で出力されている。
発展報知が終了すると、第1期間が終了するとともに、第2期間に移行する。このとき、図11(b)に示すように、特定演出として、バトル演出Aの実行が開始される。バトル演出Aの開始時においては、バトル演出Aのタイトル報知が行われる。
本例においては、特別報知の実行タイミングは、タイトル報知の開始タイミングである。特別報知として、スピーカ53から特別報知音「キュイーン!」が出力される。さらに、液晶表示器51の右下には、キャラクタ画像が小さく表示されるとともに、LED52が虹色で点灯する。これにより、結果報知がされる前に有利決定が行われたことが報知される。
第1期間から第2期間へ移行することにより、報知制御の実行中にスピーカ53によって出力される音は、所定演出音から特定演出音に変わる。特別報知音の出力が開始すると、特定演出音は音量2で出力される(図示なし)。特別報知音は、特定期間が経過するまで出力される。
特定期間が経過すると、特別報知音の出力が停止するとともに、特別報知は終了する。特別報知が終了すると、図11(c)に示すように、特別報知関連演出が開始する。特別報知関連演出は、特別報知を行った旨の報知を行う演出である。
本実施の形態においては、液晶表示器51の右下にキャラクタ画像を小さく表示するとともに、LED52を虹色で点灯(レインボー点灯)させることで特別報知関連演出が実行される。このため、特別報知の終了とともに、液晶表示器51におけるキャラクタ画像の表示は終了することなく、そのまま表示を継続することになる。また、特別報知の終了とともに、LED52は消灯することなく、虹色での点灯は継続する。このとき、特定演出音は音量2での出力を継続する。
図11(d)に示すように、バトル演出Aが進行すると、味方キャラクタと敵キャラクタとがバトルを繰り広げる画像が液晶表示器51に表示される。このとき、キャラクタ画像の表示やLED52の虹色での点灯は継続している。また、特定演出音は音量2での出力を継続している。
所定期間が経過すると、特定演出音の音量は、音量2から徐々に上がっていき最終的には、図11(e)に示すように、音量10に戻る。遊技機1がスロットマシンである場合、所定期間は、少なくとも特別報知が行われたゲームが終了するまでの期間である。このとき、キャラクタ画像の表示やLED52の虹色での点灯は継続している。
図11(f)に示すように、結果報知が行われる。これにより、有利決定が行われたことが報知される。このとき、キャラクタ画像の表示やLED52の虹色での点灯は継続している。
結果報知が終了すると、図11(g)に示すように、有利状態に制御される。有利状態においては、有利状態演出音が音量10で出力される。また、結果報知が終了することで、報知制御は終了する。報知制御の終了により、特別報知関連演出は終了する。特別報知関連演出が終了することで、キャラクタ画像の表示が終了するとともに、LED52は消灯する。
[主な効果]
次に、前述した実施の形態により得られる主な効果を説明する。
(1-1) 遊技を行う遊技機(たとえば、スロットマシンやパチンコ遊技機で例示される遊技機1)において、
遊技者にとって有利な有利決定(たとえば、図2に示す有利決定、特典の付与を決定)を行うか否かを決定する有利決定手段(たとえば、メイン制御部41が特典を付与する処理)と、
前記有利決定手段による決定に基づく報知制御(たとえば、図2に示す報知制御)を行う報知制御手段(たとえば、サブ制御部91が報知制御を行う処理)と、
前記有利決定手段によって前記有利決定が行われた場合に、前記報知制御によって当該有利決定が行われたことが報知(たとえば、結果報知)される前に当該有利決定が行われたことを報知する特別報知(たとえば、図2、図3に示す特別報知)を行う特別報知手段(たとえば、サブ制御部91が特別報知を行う処理)とを備え、
前記報知制御手段は、前記報知制御の実行中に前記特別報知が行われても、当該報知制御を継続して行うとともに、当該報知制御によって前記有利決定が行われたことを報知し(たとえば、図2,図3)、
前記特別報知手段は、実行中の前記報知制御に基づいて、複数のタイミングのうちのいずれかのタイミングで前記特別報知を行う(たとえば、図4~6に示すように、報知制御が実行パターンA~Eのいずれで実行されるかに応じて、所定演出中のタイミング、特定演出中のタイミング、発展報知中のタイミング、タイトル報知中のタイミングのうちのいずれかのタイミングで特別報知が行われる)。
具体的には、図2に示すように、遊技者にとって有利な有利決定を行うか否かが決定され、当該決定に基づく報知制御が行われる。有利決定が行われた場合に、報知制御によって当該有利決定が行われたことが報知(結果報知)される前に当該有利決定が行われたことが報知する特別報知が行われる。図2,図3に示すように、報知制御の実行中に特別報知が行われても、当該報知制御が継続して行われるとともに、当該報知制御によって前記有利決定が行われたことが報知される。図4~6に示すように、報知制御が実行パターンA~Eのいずれで実行されるかに応じて、期間A2の所定演出実行中におけるタイミング、期間A3の特定演出実行中におけるタイミング、期間A1の発展報知実行中におけるタイミング、期間A1のタイトル報知実行中のタイミングのうちのいずれかのタイミングで特別報知が行われる。このように、報知制御がどのような実行パターンで行われるかに応じて特別制御の実行タイミングが異なるため、報知制御の展開に合わせた特別報知を行うことができる。これにより、特別報知の実行時における遊技の興趣を向上させることができる。
(1-2) 前記有利決定手段によって前記有利決定が行われてから、前記報知制御によって当該有利決定が行われたことが報知されるまでの期間には、当該期間の前の通常状態と同じ態様で通常演出(たとえば、図3(a)~(d))が実行される第1期間と、当該第1期間の後に特定演出(たとえば、バトル演出A,B)が実行される第2期間とが含まれ(たとえば、図2,図3)、
前記特別報知手段は、前記特別報知の実行タイミングとして、前記第1期間から前記第2期間の移行に関する移行タイミング(たとえば、期間A1の発展報知の開始タイミングやタイトル報知の開始タイミング)を、当該移行タイミングとは異なるタイミング(たとえば、期間A2の所定演出実行中におけるタイミング、期間A3の特定演出実行中におけるタイミング)よりも高い割合で、選択する(たとえば、図2に示すように、特別報知の実行タイミングとして、期間A1におけるタイミングが期間A2,3におけるタイミングよりも高い割合で選択される)。
具体的には、図2,図3示すように、有利決定が行われてから、当該有利決定が行われたことが報知されるまでの期間には、当該期間の前の通常状態と同じ態様で通常演出が実行される第1期間と、当該第1期間の後に特定演出(バトル演出A,B)が実行される第2期間とが含まれる。図2に示すように、特別報知の実行タイミングとして、第1期間から第2期間の移行に関する移行タイミング(期間A1におけるタイミング)が、期間A2,3におけるタイミングよりも高い割合で選択されることで、第1期間から第2期間への移行時における遊技者の期待感を高めるこことができる。これにより、特別報知の実行時における遊技の興趣を向上させることができる。
(1-3) 前記第2期間において実行される前記特定演出には、第1特定演出(たとえば、バトル演出A)と、前記報知制御によって前記有利決定が行われたことが報知される割合が前記第1特定演出とは異なる第2特定演出(たとえば、バトル演出B)とが含まれ、
前記有利決定手段によって前記有利決定が行われている有利状況には、前記有利決定が行われておりかつ前記第1特定演出が実行される第1有利状況(たとえば、実行パターンC)と、前記有利決定が行われておりかつ前記第2特定演出が実行される第2有利状況(たとえば、実行パターンD)とが含まれ、
前記特別報知手段は、前記特別報知の実行タイミングとして、前記第1有利状況と前記第2有利状況とで異なる割合で前記移行タイミングを選択する(たとえば、図4、X41>X31)。
具体的には、図4に示すように、第2期間において実行される特定演出には、バトル演出Aと、報知制御によって有利決定が行われたことが報知される割合がバトル演出Aとは異なるバトル演出Bとが含まれ、有利決定が行われている有利状況には、有利決定が行われておりかつバトル演出Aが実行される実行パターンCと、有利決定が行われておりかつバトル演出Bが実行される実行パターンDとが含まれ、特別報知の実行タイミングとして、実行パターンCと実行パターンDとで異なる割合で期間A1におけるタイミングが選択される(X41>X31)。このように、実行される特定演出に合わせて特別報知を行うことができるため、遊技の興趣を向上させることができる。
(1-4) 前記第1期間から前記第2期間に移行するタイミングで特別演出(たとえば、図4,図9に示す特別演出)が実行可能であり、
前記有利状況には、前記有利決定が行われておりかつ前記特別演出が実行される特別演出実行状況(たとえば、実行パターンE)と、前記有利決定がされておりかつ前記特別演出が実行されない特別演出非実行状況(たとえば、実行パターンD)とが含まれ、
前記特別報知手段は、前記特別報知の実行タイミングとして、前記特別演出実行状況と前記特別演出非実行状況とで異なる割合で前記移行タイミングを選択する(たとえば、図4、X51>X41)。
具体的には、図4,図9に示すように、第1期間から第2期間に移行するタイミングで特別演出が実行可能である。図4に示すように、有利状況には、有利決定が行われておりかつ特別演出が実行される実行パターンEと、有利決定がされておりかつ特別演出が実行されない実行パターンDとが含まれ、特別報知の実行タイミングとして、実行パターンEと実行パターンDとで異なる割合で期間A1におけるタイミングが選択される(X51>X41)。このように、特別演出が実行されるか否かに応じた特別報知を行うことができるため、遊技の興趣を向上させることができる。
(1-5) 前記第1期間において所定演出が実行され、
前記第1期間において実行される前記所定演出には、前記報知制御によって前記有利決定が行われたことが報知される割合が異なる複数種類の前記所定演出(たとえば、所定演出(弱)、所定演出(強))があり、
前記第2期間において実行される前記特定演出には、前記報知制御によって前記有利決定が行われたことが報知される割合が異なる複数種類の前記特定演出(たとえば、特定演出(弱)、特定演出(強))があり、
前記特別報知手段は、前記特別報知の実行タイミングとして、前記第1期間において実行される前記所定演出と前記第2期間において実行される前記特定演出との組合せ(たとえば、実行パターンA~D)に応じて、異なる割合で前記移行タイミングを選択する(図4、X41>X21>X31>X11)。
具体的には、図4に示すように、第1期間において所定演出が実行され、第1期間において実行される所定演出には、報知制御によって有利決定が行われたことが報知される割合が異なる所定演出(弱)と所定演出(強)とがあり、第2期間において実行される特定演出には、報知制御によって有利決定が行われたことが報知される割合が異なる特定演出(弱)と特定演出(強)があり、特別報知の実行タイミングとして、第1期間において実行される所定演出と第2期間において実行される特定演出との組合せ(たとえば、実行パターンA~D)に応じて、異なる割合で期間A1におけるタイミングが選択される(たとえば、X41>X21>X31>X11)。このように、所定演出と特定演出との組合せに合わせて特別報知を行うことができるため、遊技の興趣を向上させることができる。
(1-6) 前記第1期間において所定演出が実行され、
前記第1期間において実行される前記所定演出には、前記報知制御によって前記有利決定が行われたことが報知される割合が異なる複数種類の前記所定演出があり(たとえば、所定演出(弱)、所定演出(強))、
前記第2期間において実行される前記特定演出には、前記報知制御によって前記有利決定が行われたことが報知される割合が異なる複数種類の前記特定演出があり(たとえば、特定演出(弱)、特定演出(強))、
前記特別報知手段は、前記特別報知の実行タイミングとして、前記第1期間において実行される前記所定演出と前記第2期間において実行される前記特定演出との組合せ(たとえば、実行パターンA~D)に応じて、異なる割合で前記移行タイミングよりも前のタイミングを選択する(たとえば、図4、X12>X32>X22>X42)。
具体的には、図4に示すように、第1期間において実行される所定演出には、報知制御によって前記有利決定が行われたことが報知される割合が異なる所定演出(弱)と所定演出(強)とがあり、第2期間において実行される特定演出には、報知制御によって有利決定が行われたことが報知される割合が異なる特定演出(弱)と特定演出(強)とがあり、特別報知の実行タイミングとして、第1期間において実行される所定演出と第2期間において実行される特定演出との組合せ(実行パターンA~D)に応じて、異なる割合で期間A1におけるタイミングよりも前の期間A2におけるタイミングが選択される(X12>X32>X22>X42)。このように、所定演出と特定演出との組合せに合わせて特別報知を行うことができるため、遊技の興趣を向上させることができる。
(1-7) 前記有利決定手段によって前記有利決定が行われてから前記報知制御によって当該有利決定が行われたことが報知されるまでの特定タイミング(たとえば、図7のt7に示す高期待度示唆演出を実行するタイミング)で、前記有利決定が行われている可能性が高いことを示唆する高期待度示唆演出(たとえば、図7,図8に示す高期待度示唆演出)が実行可能であり、
前記有利状況には、前記有利決定が行われておりかつ前記高期待度示唆演出が実行される第1状況(たとえば、図7,図8)と、前記有利決定が行われておりかつ前記高期待度示唆演出が実行されない第2状況(たとえば、図2,図3)とが含まれ、
前記特別報知手段は、
前記第1状況においては、前記特別報知の実行タイミングとして、前記特定タイミングとは異なるタイミング(たとえば、期間B1,B2におけるタイミング)を選択し、
前記第2状況においては、前記特別報知の実行タイミングとして、前記特定タイミングを含むタイミング(たとえば、期間A1,A2,A3におけるタイミング)のうちのいずれかを選択する。
具体的には、図7のt7、図8に示すように、有利決定が行われてから報知制御によって当該有利決定が行われたことが報知されるまでの特定タイミング(高期待度示唆演出を実行するタイミング)で、有利決定が行われている可能性が高いことを示唆する高期待度示唆演出が実行可能である。有利状況には、有利決定が行われておりかつ高期待度示唆演出が実行される第1状況(図7,図8)と、有利決定が行われておりかつ高期待度示唆演出が実行されない第2状況(図2,図3)とが含まれる。図7に示すように、第1状況においては、特別報知の実行タイミングとして、特定タイミングとは異なる期間B1,B2におけるタイミングが選択され、第2状況においては、特別報知の実行タイミングとして、特定タイミングを含むタイミングである期間A1,A2,A3におけるタイミングのうちのいずれかが選択される。このように、特別報知により高期待度示唆演出の実行を妨げられることないため、高期待度示唆演出に対する注目を高めることができる。
(1-8) 前記第2状況において、前記特定タイミングで前記高期待度示唆演出とは異なる低期待度示唆演出(たとえば、図7,図8に示す低期待度示唆演出)が実行可能である。
具体的には、図7,図8に示すように、第2状況において、高期待度示唆演出を実行するタイミングで低期待度示唆演出が実行可能であるため、期待度示唆演出を実行するための処理の複雑化を防止することができる。
(1-9) 音を出力する音出力手段(たとえば、スピーカ53)をさらに備え、
前記特別報知において前記音出力手段に特別音(たとえば、図2,図3に示す特別報知音「キュイーン」)が出力され、
前記高期待度示唆演出は、前記音出力手段に特定示唆音(たとえば、図7,図8に示す特定示唆音「大チャンス」)が出力される演出である。
具体的には、図2,図3に示すように、特別報知においてスピーカ53に特別報知音「キュイーン」が出力される。図7,図8に示すように、高期待度示唆演出は、スピーカ53に特定示唆音「大チャンス」が出力される演出である。また、特別報知と高期待度示唆演出とが同時に実行されることがないため、特定示唆音と特別報知音との重複を防止することができる。
(1-10) 表示を行う表示手段(たとえば、液晶表示器51)をさらに備え、
前記高期待度示唆演出は、前記表示手段の表示領域の全域に特定表示(たとえば、図8(a2)に示す高期待度示唆画像の表示)が行われる演出である。
具体的には、図8(a2)に示すように、高期待度示唆演出は、液晶表示器51の表示領域の全域に高期待度示唆画像の表示が行われる演出である。また、特別報知と高期待度示唆演出とが同時に実行されることがないため、表示に対する注目を妨げられることがない。
(1-11) 前記特定タイミングは、遊技者の操作(たとえば、遊技者による演出ボタン56の操作)に応じたタイミング(たとえば、図8(a1),(a2)に示す演出ボタン56の操作タイミング)である。
具体的には、図8(a1),(a2)に示すように、高期待度示唆演出を実行するタイミングは、遊技者による演出ボタン56の操作タイミングである。また、特別報知と高期待度示唆演出とが同時に実行されることがないため、演出ボタン56の操作によって遊技者の注目が集まるタイミングで演出の内容が分かりにくくなることを防止することができる。
(1-12) 前記特別報知は、前記有利決定手段によって前記有利決定が行われたことが確定する報知であり(たとえば、図3(h),(i))、
前記報知制御において、特定事象(たとえば、図9(b)に示す第1演出)を生じさせた後に第1事象(たとえば、図9(c1)に示す非確定演出)が生じた場合は前記有利決定手段によって前記有利決定が行われていることが確定せず、前記特定事象を生じさせた後に第2事象(たとえば、図9(c2)に示す確定演出)が生じた場合は前記有利決定が行われていることが確定する特別演出制御(たとえば、特別演出の実行を制御する処理)をさらに実行可能であり、
前記特別演出制御は、前記有利決定手段によって前記有利決定が行われてから前記報知制御によって当該有利決定が行われたことが報知されるまでの特別タイミング(たとえば、図7のt2に示す特別演出を実行するタイミング)で実行され、
前記有利状況には、前記有利決定が行われておりかつ前記有利決定が行われていることが確定する前記特別演出制御が実行される第1特別状況(たとえば、図7,図9に示す確定演出が実行される状況)と、前記有利決定がされておりかつ前記有利決定が行われていることが確定しない前記特別演出制御が実行される第2特別状況(たとえば、図7,図9に示す非確定演出が実行される状況)とが含まれ、
前記特別報知手段は、
前記第1特別状況においては、前記特別報知の実行タイミングとして、前記特別タイミングとは異なる、当該特別タイミング以降のタイミング(たとえば、図7、期間Dにおけるタイミング)を選択し、
前記第2特別状況においては、前記特別報知の実行タイミングとして、前記特別タイミングを含むタイミング(たとえば、図7、期間Cにおけるタイミング)のうちのいずれかを選択する。
具体的には、図3(h),(i)に示すように、特別報知は、有利決定が行われたことが確定する報知である。図9に示すように、報知制御において、第1演出(図9(b))が実行された後に非確定演出(図9(c1))が実行された場合は有利決定が行われていることが確定せず、第1演出が実行された後に確定演出(図9(c2))が実行された場合は有利決定が行われていることが確定する特別演出制御(特別演出の実行を制御する処理)を実行可能である。図7のt2に示すように、特別演出制御は、有利決定が行われてから報知制御によって当該有利決定が行われたことが報知されるまでの特別タイミング(特別演出を実行するタイミング)で実行される。図7,図9に示すように、有利状況には、有利決定が行われておりかつ有利決定が行われていることが確定する特別演出制御が実行される第1特別状況(確定演出が実行される状況)と、有利決定がされておりかつ有利決定が行われていることが確定しない特別演出制御が実行される第2特別状況(非確定演出が実行される状況)とが含まれる。図7に示すように、第1特別状況においては、特別報知の実行タイミングとして、特別タイミングとは異なる、当該特別タイミング以降の期間Dにおけるタイミングが選択され、第2特別状況においては、特別報知の実行タイミングとして、特別タイミングを含む期間Cにおけるタイミングのうちのいずれかが選択される。このように、第1特別状況においては、特別報知の実行タイミングとして、特別タイミングとは異なる、当該特別タイミング以降の期間Dにおけるタイミングが選択されるため、特別演出制御の実行に対する遊技者の注目を集めることができる。
(1-13) 前記特別報知は、前記有利決定手段によって前記有利決定が行われたことが確定する報知であり(たとえば、図11(f),(g))、
前記報知制御において、特定事象(たとえば、図9(b)に示す第1演出)を生じさせた後に第1事象(たとえば、図9(c1)に示す非確定演出)が生じた場合は前記有利決定手段によって前記有利決定が行われていることが確定せず、前記特定事象を生じさせた後に第2事象(たとえば、図9(c2)に示す確定演出)が生じた場合は前記有利決定が行われていることが確定する特別演出制御(たとえば、特別演出の実行を制御する処理)をさらに実行可能であり、
前記特別演出制御は、前記有利決定手段によって前記有利決定が行われてから前記報知制御によって当該有利決定が行われたことが報知されるまでの特別タイミング(たとえば、図7のt2に示す特別演出を実行するタイミング)で実行され、
前記有利状況には、前記有利決定が行われておりかつ前記有利決定が行われていることが確定する前記特別演出制御が実行される第1特別状況(たとえば、図7,図9に示す確定演出が実行される状況)と、前記有利決定がされておりかつ前記有利決定が行われていることが確定しない前記特別演出制御が実行される第2特別状況(たとえば、図7,図9に示す非確定演出が実行される状況)とが含まれ、
前記特別報知手段は、
前記第1特別状況においては、前記特別報知の実行タイミングとして、前記特別タイミングとは異なるタイミング(たとえば、図7、期間E1,E2におけるタイミング)を選択し、
前記第2特別状況においては、前記特別報知の実行タイミングとして、前記特別タイミングを含む、当該特別タイミング以前のタイミング(たとえば、図7、期間E3におけるタイミング)のうちのいずれかを選択する。
具体的には、図11(f),(g)に示すように、特別報知は、有利決定が行われたことが確定する報知である。図9に示すように、報知制御において、第1演出(図9(b))が実行された後に非確定演出(図9(c1))が実行された場合は有利決定が行われていることが確定せず、第1演出が実行された後に確定演出(図9(c2))が実行された場合は有利決定が行われていることが確定する特別演出制御(特別演出の実行を制御する処理)を実行可能である。図7のt2に示すように、特別演出制御は、有利決定が行われてから報知制御によって当該有利決定が行われたことが報知されるまでの特別タイミング(特別演出を実行するタイミング)で実行される。図7,図9に示すように、有利状況には、有利決定が行われておりかつ有利決定が行われていることが確定する特別演出制御が実行される第1特別状況(確定演出が実行される状況)と、有利決定がされておりかつ有利決定が行われていることが確定しない特別演出制御が実行される第2特別状況(非確定演出が実行される状況)とが含まれる。図7に示すように、第1特別状況においては、特別報知の実行タイミングとして、特別タイミングとは異なる期間E1,E2におけるタイミングが選択される。このように、第1特別状況において特別報知が行われることで安心して演出を楽しむことができる。また。第2特別状況においては、特別報知の実行タイミングとして、特別タイミングを含む、当該特別タイミング以前の期間E3におけるタイミングのうちのいずれかが選択される。このように、第2特別状況において特別報知が行われない場合でも特別演出制御への期待感を持続することができる。
(1-14) 前記特別報知手段は、前記第2特別状況においては、前記特別報知の実行タイミングとして、前記有利決定手段によって前記有利決定が行われた単位遊技(たとえば、有利決定が行われたゲーム)におけるタイミングを、当該タイミング以外のタイミングよりも高い割合で、選択する(たとえば、図7)。
具体的には、図7に示すように、第2特別状況においては、特別報知の実行タイミングとして、有利決定が行われたゲームにおけるタイミングを当該タイミング以外のタイミングよりも高い割合で選択することで、いち早く有利決定が行われたことを把握することができる。
(1-15) 前記特別演出制御は、前記特定事象として第1所定演出(たとえば、図9(b)に示す第1演出)を実行し、前記第1事象として前記第1所定演出の実行後に第2所定演出(たとえば、図9(c1)に示す非確定演出)を実行し、前記第2事象として前記第1所定演出の実行後に第3所定演出(たとえば、図9(c2)に示す確定演出)を実行する制御である。
具体的には、図9に示すように、特別演出制御は、特定事象として第1演出(図9(b))を実行し、第1事象として第1演出の実行後に非確定演出(図9(c1))を実行し、第2事象として第1演出の実行後に確定演出(図9(c2))を実行する制御であるため、有利決定が行われているときと有利決定が行われていないときとのいずれにも実行され得る演出に対して、遊技者の注目が損なわれることを防止することできる。
(2-1) 遊技を行う遊技機(たとえば、スロットマシンやパチンコ遊技機で例示される遊技機1)において、
遊技者にとって有利な有利決定(たとえば、図2に示す有利決定、特典の付与を決定)を行うか否かを決定する有利決定手段(たとえば、メイン制御部41が特典を付与する処理)と、
前記有利決定手段による決定に基づく報知制御(図2に示す報知制御)を行う報知制御手段(たとえば、サブ制御部91が報知制御を行う処理)と、
前記有利決定手段によって前記有利決定が行われた場合に、前記報知制御によって当該有利決定が行われたことが報知(たとえば、結果報知)される前に当該有利決定が行われたことを報知する特別報知(たとえば、図2、図3に示す特別報知)を行う特別報知手段(たとえば、サブ制御部91が特別報知を行う処理)とを備え、
前記報知制御手段は、前記報知制御の実行中に前記特別報知が行われても、当該報知制御を継続して行うとともに、当該報知制御によって前記有利決定が行われたことを報知し(たとえば、図2,図3)、
前記特別報知手段は、実行中の前記報知制御に基づいて、複数のタイミングのうちのいずれかのタイミングで前記特別報知を行う(たとえば、図4~6に示すように、報知制御が実行パターンA~Eのいずれで実行されるかに応じて、所定演出中のタイミング、特定演出中のタイミング、発展報知中のタイミング、タイトル報知中のタイミングのうちのいずれかのタイミングで特別報知が行われる)。
具体的には、図2に示すように、遊技者にとって有利な有利決定を行うか否かが決定され、当該決定に基づく報知制御が行われる。有利決定が行われた場合に、報知制御によって当該有利決定が行われたことが報知(結果報知)される前に当該有利決定が行われたことが報知する特別報知が行われる。図2,図3に示すように、報知制御の実行中に特別報知が行われても、当該報知制御を継続して行われるとともに、当該報知制御によって前記有利決定が行われたことが報知される。図4~6に示すように、報知制御が実行パターンA~Eのいずれで実行されるかに応じて、期間A2の所定演出実行中におけるタイミング、期間A3の特定演出実行中におけるタイミング、期間A1の発展報知実行中におけるタイミング、期間A1のタイトル報知実行中のタイミングのうちのいずれかのタイミングで特別報知が行われる。このように、報知制御がどのような実行パターンで行われるかに応じて特別制御の実行タイミングが異なるため、報知制御の展開に合わせた特別報知を行うことができる。これにより、特別報知の実行時における遊技の興趣を向上させることができる。
(2-2) 音を出力する音出力手段(たとえば、スピーカ53)をさらに備え、
前記音出力手段は、前記特別報知が開始されてから特定期間が経過するまで特別音(たとえば、特別報知音)を出力し(たとえば、図10,図11)、
前記特別音の出力が開始してから前記特定期間が経過し、当該特定期間の後の所定期間が経過するまで、前記報知制御の実行中に前記音出力手段によって出力される音の音量が低下する(たとえば、図10に示すように、特別報知音の出力が開始してから特定期間が経過し、当該特定期間の後の所定期間が経過するまで、報知制御の実行中にスピーカ53によって出力される音の音量が10から2に低下する)。
具体的には、図10,図11に示すように、スピーカ53は、特別報知が開始されてから特定期間が経過するまで特別報知音を出力する。図10に示すように、特別報知音の出力が開始してから特定期間が経過し、当該特定期間の後の所定期間が経過するまで、報知制御の実行中にスピーカ53によって出力される音の音量が10から2に低下するため、特別報知音の出力をより目立たせることができる。これにより、特別報知の実行時における遊技の興趣を向上させることができる。
(2-3) 前記所定期間は、少なくとも前記特別報知が行われた遊技単位(たとえば、ゲーム)が終了するまでの期間である(たとえば、図11(c),(d))。
具体的には、図11(c),(d)に示すように、所定期間は、少なくとも特別報知が行われたゲームが終了するまでの期間であるため、特別報知音の出力をより目立たせることができる。これにより、特別報知の実行時における遊技の興趣を向上させることができる。
(2-4) 前記報知制御の実行中に前記音出力手段によって出力される音の音量が低下する前記所定期間においても、前記音出力手段に音を出力させるための制御は継続する(たとえば、図10のt3~t4に示すように、所定期間においても、音量2で音が出力されてスピーカ53に音を出力させるための制御は継続する)。
具体的には、図10のt3~t4に示すように、所定期間においても、音量2で音が出力されてスピーカ53に音を出力させるための制御は継続するため、音を出力するための制御が複雑化することを防止することができる。
(2-5) 前記所定期間の経過後、前記報知制御の実行中に前記音出力手段によって出力される音の音量は、段階的に元の音量に戻る(たとえば、図10のt4~t5)。
具体的には、図10のt4~t5に示すように、所定期間の経過後、報知制御の実行中にスピーカ53によって出力される音の音量は、段階的に元の音量に戻る。これにより、自然な形で、報知制御の実行中にスピーカ53によって出力される音の音量を復帰させることができるため、遊技者に違和感を覚えさせるようなことがない。
(2-6) 前記特別報知が行われた後、少なくとも前記所定期間が経過するまで、前記特別報知を行った旨の報知(たとえば、特別報知関連演出)が継続して行われる(たとえば、図10のt3~t4、図11(c),(d))。
具体的には、図10のt3~t4、図11(c),(d)に示すように、特別報知が行われた後、少なくとも所定期間が経過するまで、特別報知を行った旨の報知(特別報知関連演出)が継続して行われる。これにより、特別報知が行われた後に、その余韻を生じさせることができるため、特別音の出力があったことをより目立たせることがっできる。
(2-7) 前記特別報知が行われた後、前記報知制御が終了するまで、前記特別報知を行った旨の報知が継続して行われる(たとえば、図10のt3~t7、図11(c)~(f))。
具体的には、図10のt3~t7、図11(c)~(f)に示すように、特別報知が行われた後、報知制御が終了するまで、特別報知関連演出が継続して行われる。このように、報知制御の展開に合わせて特別報知を行うことで、遊技の興趣を向上させることができる。
[変形例]
以上、本発明における主な実施の形態を説明してきたが、本発明は、上記の実施の形態に限られず、種々の変形、応用が可能である。以下、本発明に適用可能な上記の実施の形態の変形例について説明する。
[特別演出の一例について]
図12は、変形例における遊技機の正面図および変形例における特別演出の一例を説明するための図である。図12(a)は、変形例における遊技機の正面図である。図12(a)で説明する遊技機はスロットマシンである。スロットマシンは、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、可変表示部を変動表示した後、可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能である。
図1(B)を用いて説明した遊技機の正面図においては、操作部7は、賭数設定ボタン、スタートスイッチ、ストップスイッチとして説明した。図12(a)で図示する遊技機においては、操作部7は、賭数設定ボタン、スタートスイッチである。また、図12(a)で図示する遊技機は、ストップスイッチ8L,8C,8Rを備えるものである。
さらに、図12(a)で図示する遊技機は、液晶表示器51の下方は、透視窓が形成されている。遊技者は、この透視窓を介してスロットマシンの内部に並設されているリール2L,2C,2Rを視認可能である。各リール2L,2C,2Rには、各々が識別可能な複数種類の識別情報である図柄が所定の順序で配列されている。
ゲームが開始可能な状態でスタートスイッチ(操作部7)が操作されると、リール2L,2C,2Rが回転する。このとき、メイン制御部41によって内部抽選が行われる。内部抽選は、導出を許容する図柄組合せ(表示結果)を決定する処理である。内部抽選によって図柄組合せの導出が許容されることを、当該図柄組合せに対応する役に当選したともいう。ストップスイッチ8L,8C,8Rが操作されると、操作されたストップスイッチに対応するリールの回転が停止する。これにより、透視窓3に図柄組合せが導出表示される。入賞ライン上において、当選役の図柄組合せと一致する図柄組合せが停止した場合、当該当選役に対応する入賞が発生する。
入賞が発生可能な役としては、ボーナス、小役、および再遊技役が設けられている。小役は、入賞することによって、メダルが付与される役である。再遊技役(リプレイ)は、入賞することによって、遊技者所有のメダルを消費することなく次の遊技が開始可能となる役である。たとえば、小役には、ベル含まれる。ベル図柄組合せ「ベル-ベル-ベル」が導出されることで、ベル入賞が発生する。また、リプレイ図柄組合せ「リプレイ-リプレイ-リプレイ」が導出されることで、リプレイ入賞が発生する。
次に、変形例における特別演出の一例を説明する。図12(b)~(d2)は、変形例における特別演出の一例を説明するための図である。図9の例においては、特別演出制御は、特定事象として第1演出を実行し、第1事象として第1演出の実行後に非確定演出を実行し、第2事象として第1演出の実行後に確定演出を実行する制御として説明した。
しかし、これに限らず、特別演出制御は、特定事象としてリプレイ入賞図柄組合せの導出を示唆し、第1事象としてリプレイ入賞図柄組合せの導出を示唆した後にリプレイ入賞図柄組合せを導出させ、第2事象としてリプレイ入賞図柄組合せの導出を示唆した後にベル入賞図柄組合せを導出させる制御であってもよい。特別演出制御は、リプレイまたはベルに当選したときに、抽選により実行が決定される。
図12(b)の状況は、図9(a)の状況と同じである。有利決定が行われ、現在、第1期間に制御されている。図12(b)に示すように、リール2L,2C,2Rには、図柄組合せが導出されている。
スタートスイッチ(操作部7)を操作したときの内部抽選により、リプレイに当選したとする。このとき、抽選により特別演出の実行が決定されたとする。図12(c)に示すように、リールが回転を開始するとともに、第1演出が実行される。第1演出において、リプレイ入賞図柄組合せの導出の示唆が行われる。
具体的には、リプレイ入賞図柄を連想させる示唆画像が表示される。リプレイ図柄は、青色で丸い図柄である。液晶表示器51には、示唆画像として青色で丸い画像が表示されている。本変形例においては、特別タイミングはスタートスイッチ(操作部7)の操作である。
ストップスイッチ8L,8C,8Rが操作されると、図12(d1)に示すように、リプレイ図柄組合せが導出される。それとともに、非確定演出が実行される。非確定演出において、文字画像「チャンス」を含む画像表示される。非確定演出の実行により、有利決定が行われた可能性が示唆される。その後、非確定演出が終了することで特別演出は終了する。これにより、再び、図12(b)の状態に戻り、元の画像が表示される。
一方、図12(b)の状況において、スタートスイッチ(操作部7)を操作したときの内部抽選により、ベルに当選したとする。このとき、抽選により特別演出の実行が決定されたとする。図12(c)に示すように、リールが回転を開始するとともに、第1演出が実行される。第1演出において、リプレイ入賞図柄組合せの導出の示唆が行われる。
ストップスイッチ8L,8C,8Rが操作されると、図12(d2)に示すように、ベル図柄組合せが導出される。それとともに、確定演出が実行される。確定演出において、女の子のキャラクタ画像を含む画像が表示される。確定演出の実行により、有利決定が行われたことが確定する。その後、確定演出が終了することで特別演出は終了する。これにより、再び、図12(b)の状態に戻り、元の画像が表示される。
前記遊技機は、
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、
前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能であって、
前記特別演出制御は、前記特定事象として特定表示結果(たとえば、リプレイ入賞図柄組合せ)の導出を示唆し(たとえば、図12(c)に示すリプレイ示唆)、前記第1事象として前記特定表示結果の導出を示唆した後に前記特定表示結果を導出させ(たとえば、図12(d1))、前記第2事象として前記特定表示結果の導出を示唆した後に前記特定表示結果と異なる表示結果(たとえば、ベル入賞図柄組合せ)を導出させる(たとえば、図12(d2))制御である。
具体的には、図12に示すように、特別演出制御は、特定事象としてリプレイ入賞図柄組合せの導出を示唆し(図12(c)のリプレイ示唆)、第1事象としてリプレイ入賞図柄組合せの導出を示唆した後にリプレイ入賞図柄組合せを導出させ(図12(d1))、第2事象としてリプレイ入賞図柄組合せの導出を示唆した後にベル入賞図柄組合せを導出させる(図12(d2))制御であるため、導出される図柄組合せとの関係で有利者に有利決定が行われたことが報知される演出に対して、遊技者の注目が損なわれることを防止することできる。
[特定タイミングについて]
本実施の形態においては、高期待度示唆演出を実行するタイミング(特定タイミング)は、遊技者による演出ボタン56の操作タイミングである。しかし、遊技機1がスロットマシンである場合、これに限らず、特定タイミングは、スタートスイッチやストップスイッチの操作タイミングであってもよい。
[特別報知および特別報知関連演出について]
本実施の形態においては、特別報知として、スピーカ53から特別報知音を出力させ、液晶表示器51にキャラクタ画像を表示させ、LED52が虹色で点灯させるようにした。また、特別報知関連演出として、液晶表示器51にキャラクタ画像を表示させ、LED52が虹色で点灯させるようにした。しかし、これに限らず、特別報知として、スピーカ53から特別報知音を出力させるものであってもよい。また、これに加えて、液晶表示器51にキャラクタ画像を表示させるもの、または、LED52が虹色で点灯させるものであってもよい。また、特別報知関連演出として、液晶表示器51にキャラクタ画像を表示させるもの、または、LED52が虹色で点灯させるものであってもよい。また、特別報知と特別報知関連演出とで、異なる内容の報知を行うものであってもよい。
なお、上述した本実施の形態および変形例における各種構成、各種処理、各種処理のタイミングなどは、適宜組合せることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。