JP7181348B2 - 電気機械変換器を設けられる電力供給デバイスを備えるウェアラブル物体、特に時計ブレスレット - Google Patents

電気機械変換器を設けられる電力供給デバイスを備えるウェアラブル物体、特に時計ブレスレット Download PDF

Info

Publication number
JP7181348B2
JP7181348B2 JP2021102164A JP2021102164A JP7181348B2 JP 7181348 B2 JP7181348 B2 JP 7181348B2 JP 2021102164 A JP2021102164 A JP 2021102164A JP 2021102164 A JP2021102164 A JP 2021102164A JP 7181348 B2 JP7181348 B2 JP 7181348B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
permanent magnet
rotor
mechanical resonator
wearable object
inertial mass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021102164A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022021304A (ja
Inventor
ミラン・キャリッチ
マティアス・インボーデン
ジャン-ピエール・ミニョー
アラン・ジョルノ
フランソワ・ゲイシャ
Original Assignee
ザ・スウォッチ・グループ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ザ・スウォッチ・グループ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・リミテッド filed Critical ザ・スウォッチ・グループ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・リミテッド
Publication of JP2022021304A publication Critical patent/JP2022021304A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7181348B2 publication Critical patent/JP7181348B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04CELECTROMECHANICAL CLOCKS OR WATCHES
    • G04C10/00Arrangements of electric power supplies in time pieces
    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04CELECTROMECHANICAL CLOCKS OR WATCHES
    • G04C3/00Electromechanical clocks or watches independent of other time-pieces and in which the movement is maintained by electric means
    • G04C3/08Electromechanical clocks or watches independent of other time-pieces and in which the movement is maintained by electric means wherein movement is regulated by a mechanical oscillator other than a pendulum or balance, e.g. by a tuning fork, e.g. electrostatically
    • G04C3/10Electromechanical clocks or watches independent of other time-pieces and in which the movement is maintained by electric means wherein movement is regulated by a mechanical oscillator other than a pendulum or balance, e.g. by a tuning fork, e.g. electrostatically driven by electromagnetic means
    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04CELECTROMECHANICAL CLOCKS OR WATCHES
    • G04C3/00Electromechanical clocks or watches independent of other time-pieces and in which the movement is maintained by electric means
    • G04C3/04Electromechanical clocks or watches independent of other time-pieces and in which the movement is maintained by electric means wherein movement is regulated by a balance
    • G04C3/06Electromechanical clocks or watches independent of other time-pieces and in which the movement is maintained by electric means wherein movement is regulated by a balance using electromagnetic coupling between electric power source and balance
    • G04C3/064Electromechanical clocks or watches independent of other time-pieces and in which the movement is maintained by electric means wherein movement is regulated by a balance using electromagnetic coupling between electric power source and balance the balance controlling indirectly, i.e. without mechanical connection, contacts, e.g. by magnetic or optic means
    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04CELECTROMECHANICAL CLOCKS OR WATCHES
    • G04C3/00Electromechanical clocks or watches independent of other time-pieces and in which the movement is maintained by electric means
    • G04C3/08Electromechanical clocks or watches independent of other time-pieces and in which the movement is maintained by electric means wherein movement is regulated by a mechanical oscillator other than a pendulum or balance, e.g. by a tuning fork, e.g. electrostatically
    • G04C3/10Electromechanical clocks or watches independent of other time-pieces and in which the movement is maintained by electric means wherein movement is regulated by a mechanical oscillator other than a pendulum or balance, e.g. by a tuning fork, e.g. electrostatically driven by electromagnetic means
    • G04C3/101Electromechanical clocks or watches independent of other time-pieces and in which the movement is maintained by electric means wherein movement is regulated by a mechanical oscillator other than a pendulum or balance, e.g. by a tuning fork, e.g. electrostatically driven by electromagnetic means constructional details
    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04CELECTROMECHANICAL CLOCKS OR WATCHES
    • G04C3/00Electromechanical clocks or watches independent of other time-pieces and in which the movement is maintained by electric means
    • G04C3/14Electromechanical clocks or watches independent of other time-pieces and in which the movement is maintained by electric means incorporating a stepping motor

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Electromechanical Clocks (AREA)

Description

本発明は、電子ユニット、および、少なくともこの電子ユニットに給電するための電力供給ユニットを組み込む、ウェアラブル物体、特に、時計などの手首に接して着用可能な物体に関係する。より詳しくは、本発明は、自律的ウェアラブル電子デバイスと呼ばれるウェアラブル電子デバイスであって、内部機械デバイスから、特に、内部機械エネルギー源(例えば、ロータにより自動巻きで、または手動で、そのゼンマイが巻かれる香箱)と関連付けられる発電機からエネルギーを取り出す電力供給ユニット、または、ウェアラブル電子デバイスの、もしくは、この電子デバイスを帯するユーザの環境からエネルギーを受け取る少なくとも1つのセンサを設けられる、ウェアラブル電子デバイスに関係する。かくして、本発明は、自律的電子デバイスに組み込まれるエネルギー・ハーベスタに関するものである。
手首の運動は、腕時計に動力を供するために使用され得る機械エネルギーの源である。これは、自動巻き機械式時計において非常に長い年月の間使用されてきた。より近時において、当業者は、ロータの機械エネルギーを使用して、電気機械式または電子タイプの腕時計の少なくとも1つの電子ユニットに電力供給することを考え付いた。この目的のために、様々なタイプの電気機械変換器が提案されてきた。特に、電磁誘導の使用は、成功したものであることが判明している。電子ユニットを有する自律的時計の2つの知られているタイプの論及を行うことができる。第1のタイプは、Asulabの名義の特許出願EP822470において特に説明されている。そのタイプは、時計ムーブメントの輪列に組み込まれる電気機械発電機を備え、2つの機能、すなわち、その回転数を調整する機能、および、調整電子回路に給電することができるための電気機械変換器機能を有する電気機械式時計である。第2のタイプは、KINETRONの名義の特許出願EP1239349およびWO9204662において特に説明されている。個別の実施形態が、ETA SA Swiss Watch Manufacturerの名義の特許出願EP1085383において説明されている。この第2のタイプにおいて、ロータは、電子タイプ時計に組み込まれるアキュムレータ(accumulator)に電力供給する電気機械発電機を駆動するためにのみ使用される。電気機械式時計ムーブメントの事例において、針は、アキュムレータにより給電される、電気モータ、特にステッピング・モータにより駆動される。
上で論及された実施形態は、特に、輪列においての摩擦に起因するエネルギー損失のために、それらの実施形態の効率を制限する要因を有する。加えて、十分に高い電圧を得るために、香箱がパルスにより、蓄積された機械エネルギーを返すことを可能とする、可動性の少なくとも1つの中間増倍器、および/または、1つの複雑なデバイスが必要である。
時計内で運動エネルギーをハーベストするための別の手法は、その周辺部分内に磁石を備え付けられたロータを、ロータ磁石が上方を通過するPCBに接して埋め込まれた固定されたコイルとともに実現することである。ロータが駆動されるとき、電圧が、次いで、磁束の変動に起因してコイルにおいて誘導される。この手法の欠点は、ロータが(典型的には、1旋回/sから5旋回/sの間の平均回転速度を伴って)相対的に低速で回転し、そのことが、発生させられる低い誘導される電圧のために、エネルギー変換の効率を制限するという事実から生起する。
EP822470 EP1239349 WO9204662 EP1085383 EP3206089
本発明の目標は、電子ユニットと、特に、何らかの可能な電圧ブースタの前に相対的に高い電圧を提供することにより、良好な効率を有する電気機械変換器を備える電力供給ユニットとを設けられるウェアラブル・デバイスを提供することである。
かくして、本発明は、ウェアラブル物体であって、電子ユニット、ならびに、
- そのウェアラブル物体が受けることができる運動により回転させられる能力があるロータであって、少なくとも第1の永久磁石を帯する、ロータと、
- 機械共振器であって、支持体に接して装着され、この機械共振器に固有の共振振動数において、揺動(oscillation)の軸の周囲で揺動する能力がある慣性質量体を設けられる、機械共振器と、
- 少なくとも第2の永久磁石、および、少なくとも1つのコイルにより形成される電磁システムであって、それぞれ、その少なくとも第2の永久磁石は、慣性質量体により帯され、かくして、この慣性質量体を部分的に形成し、その少なくとも1つのコイルは、前記支持体、または、この支持体と一体の要素により帯され、それらの少なくとも第2の永久磁石、および、少なくとも1つのコイルは、機械共振器が静止しているときに、第2の永久磁石により発生させられる磁束の少なくとも一部分がコイルを通過し、以て、機械共振器が揺動しているときに、誘導される電圧(UInd)がこのコイルにおいて発生させられるように配置構成される、電磁システムと
を備える電気機械変換器により形成される電力供給ユニットを備える、ウェアラブル物体に関係する。
電気機械変換器は、前記少なくとも1つの第1の永久磁石、および、前記少なくとも1つの第2の永久磁石が、慣性質量体に、瞬間的または一時的に、機械共振器を励振させることを可能とする磁力トルクを付与することを、この機械共振器の、実質的にその機械共振器の共振振動数においての、少なくとも1つの揺動を発生させるために行うように、ロータの回転駆動の間に、磁気的に相互作用することができるように配置構成される。
有利な変形例において、共振振動数は、実質的には、10ヘルツ以上であり(FRes≧10Hz)、好ましくは、15ヘルツから30ヘルツの間である(15Hz≦FRes≦30Hz)。
主な実施形態において、前記少なくとも1つの第1の永久磁石、および、前記少なくとも1つの第2の永久磁石は、機械共振器の揺動の軸に直交する同じ一般平面(general plane)内に存在し、それらの第1の永久磁石および第2の永久磁石の磁気相互作用が反発の様態であるように配置構成される。
好まれる変形例において、機械共振器が静止しているときに、前記第2の永久磁石の中心、および、前記コイルの中心は、機械共振器の揺動の軸に対するものとして、前記第2の永久磁石の中心と、前記コイルの中心との間に、角度オフセットを有し、その角度オフセットは、非ゼロであり、好ましくは、実質的には、第2の永久磁石とコイルとの間の相対的角度位置による、前記少なくとも1つの第2の永久磁石により発生させられ、コイルを通過する磁束の曲線の変曲点においての、第2の永久磁石の中心の角度位置取りに対応する。
本発明を、非制限的な例として与えられる、添付される図面を使用して、下記でより詳細に説明する。
ロータを伴わない、本発明によるウェアラブル物体の第1の実施形態の第1の変形例を示す図である。 部分的に切断されたのみである、本発明によるウェアラブル物体の第1の実施形態の第1の変形例を示す図である。 本発明によるウェアラブル物体の第1の実施形態の第1の変形例を示す図である。 第1の実施形態の第2の変形例を示す図である。 設けられる総体的な磁気システムのみを示す、第1の実施形態の第2の変形例を示す図である。 本発明によるウェアラブル物体の第2の実施形態を示す図である。 本発明によるウェアラブル物体の第2の実施形態を示す図である。 機械共振器を部分的に示すのみである、本発明によるウェアラブル物体の第2の実施形態を示す図である。 回転するロータの、および、この回転するロータにより始動させられる機械共振器の瞬時位置の連続による、第2の実施形態の電気機械変換器の動作を示す図である。 回転するロータの、および、この回転するロータにより始動させられる機械共振器の瞬時位置の連続による、第2の実施形態の電気機械変換器の動作を示す図である。 回転するロータの、および、この回転するロータにより始動させられる機械共振器の瞬時位置の連続による、第2の実施形態の電気機械変換器の動作を示す図である。 回転するロータの、および、この回転するロータにより始動させられる機械共振器の瞬時位置の連続による、第2の実施形態の電気機械変換器の動作を示す図である。 回転するロータの、および、この回転するロータにより始動させられる機械共振器の瞬時位置の連続による、第2の実施形態の電気機械変換器の動作を示す図である。 回転するロータの、および、この回転するロータにより始動させられる機械共振器の瞬時位置の連続による、第2の実施形態の電気機械変換器の動作を示す図である。 本発明によるウェアラブル物体の第3の実施形態を示す図である。 本発明によるウェアラブル物体の第3の実施形態を示す図である。 本発明によるウェアラブル物体の第3の実施形態を示す図である。 第3の実施形態の機械共振器、ロータ、および電磁システムの斜視分解図である。 組み立てられた図6のこれらの部分を示す図である。 回転するロータの、および、この回転するロータにより始動させられる機械共振器の瞬時位置の連続による、第3の実施形態の電気機械変換器の動作を示す図である。 回転するロータの、および、この回転するロータにより始動させられる機械共振器の瞬時位置の連続による、第3の実施形態の電気機械変換器の動作を示す図である。 回転するロータの、および、この回転するロータにより始動させられる機械共振器の瞬時位置の連続による、第3の実施形態の電気機械変換器の動作を示す図である。 回転するロータの、および、この回転するロータにより始動させられる機械共振器の瞬時位置の連続による、第3の実施形態の電気機械変換器の動作を示す図である。 回転するロータの、および、この回転するロータにより始動させられる機械共振器の瞬時位置の連続による、第3の実施形態の電気機械変換器の動作を示す図である。 回転するロータの、および、この回転するロータにより始動させられる機械共振器の瞬時位置の連続による、第3の実施形態の電気機械変換器の動作を示す図である。 回転するロータの、および、この回転するロータにより始動させられる機械共振器の瞬時位置の連続による、第3の実施形態の電気機械変換器の動作を示す図である。 回転するロータの、および、この回転するロータにより始動させられる機械共振器の瞬時位置の連続による、第3の実施形態の電気機械変換器の動作を示す図である。 本発明によるウェアラブル物体を形成する電磁システムのコイルを、このウェアラブル物体に組み込まれる電気エネルギー・アキュムレータに接続する電子回路の代替的実施形態の電気線図である。
図1A乃至1C、2Aおよび2Bを参照して、本発明によるウェアラブル物体の第1の実施形態の2つの変形例を下記で説明する。このウェアラブル物体は、電子ユニット(時計ムーブメント4に組み込まれる)と、電力供給ユニットとを備える腕時計2である。時計ムーブメントを時計ケースに接続するフィッティング・サークル(fitting circle)、および、ケースの裏部は、図面において示されていないということに留意されたい。電力供給ユニットは、ロータ8からの機械エネルギーを、電子ユニットに給電する電気アキュムレータに貯蔵される電気エネルギーへと変換する電気機械変換器6により形成される。ロータは、時計が、特にその時計がユーザの手首に接して着用されるときに、受けることがある運動により回転させられる能力がある。
電気機械変換器6は、
- ロータ8であって、少なくとも第1の永久磁石、特に、そのロータの回転の軸14に対するものとして直径方向に対置させられた2つの磁石10を帯する(示される第1の変形例の事例)、ロータ8と、
- 機械共振器12であって、支持体(時計ムーブメント4)に接して装着され、この機械共振器に固有の共振振動数FResにおいて、ロータ8の回転の軸と一致する揺動の軸14の周囲で揺動する能力がある、リングの形状での慣性質量体16を設けられる、機械共振器12と、
- 慣性質量体16により帯され、その慣性質量体を部分的に形成する、特に6つの磁石20(示される2つの変形例の事例)による、少なくとも第2の永久磁石20、および、時計ムーブメント4と一体のPCB22により帯される、少なくとも1つのコイル24により形成される電磁システムであって、コイルの数は、示される2つの変形例の事例において、慣性質量体により帯される磁石20の数に等しい、電磁システムと
を備える。
一般的には、前記少なくとも1つの第2の永久磁石20、および、前記少なくとも1つのコイル24は、機械共振器12が静止しているときに、前記第2の永久磁石により発生させられる磁束の少なくとも一部分がコイルを通過し、以て、機械共振器が揺動しているときに、誘導される電圧(UInd)がこのコイルにおいて発生させられるように配置構成される。
電気機械変換器6は、前記少なくとも1つの第1の永久磁石、および、前記少なくとも1つの第2の永久磁石が、慣性質量体に、瞬間的または一時的に、機械共振器を励振させることを可能とする磁力トルクを付与することを、この機械共振器の、実質的にその機械共振器の共振振動数においての、少なくとも1つの揺動を発生させるために行うように、ロータの回転駆動の間に、磁気的に相互作用することができるように配置構成される。
本文において、使用されるすべての磁石は永久磁石であり、以て、それらの永久磁石は、さらには各々「磁石」と呼ばれることになるということに留意されたい。「揺動」は、揺動の少なくとも1つの周期の間の、およびそれゆえに、少なくとも2つの振動(vibration)を有する、揺動的運動を意味する。機械共振器の、その機械共振器の揺動の振幅を規定する2つの極角度値の間の、各々の運動が「振動」と呼ばれる。好まれる変形例において、第1の磁石10の少なくとも1つの対、および、第2の磁石20の少なくとも1つの対が、図4A乃至4Fを参照して本明細書において以降で詳細に説明されるように、慣性質量体に、機械共振器を始動/励振させるために使用される磁力トルクを付与するために、磁気的に相互作用することが可能にされる。
第1の変形例において、磁石20およびコイル24は、機械共振器12が静止しているときに、これらの磁石およびこれらのコイルが、それぞれ、揺動の軸14に対するものとして、機械共振器の一般平面内の軸方向の射影において、半径方向にそろえられるように配置構成される。好ましくは、機械共振器の静止位置において、各々の磁石20、および、対応するコイル24は、軸方向にそろえられる。第2の好まれる変形例において、機械共振器が静止しているときに、各々の第2の磁石20の中心、および、それぞれのコイル24の中心は、その各々の第2の磁石の中心と、そのそれぞれのコイルの中心との間に、機械共振器の揺動の軸に対するものとして、非ゼロ角度オフセットを有する。特に、設けられる角度オフセットは、各々の第2の磁石の中心の角度位置取りであって、近似的には、この第2の磁石により発生させられ、それぞれのコイルを通過する磁束の曲線であって、機械共振器の揺動の軸に対するものとしての、この第2の磁石とこのコイルとの間の相対的角度位置による、磁束の曲線の変曲点においての、各々の第2の磁石の中心の角度位置取りに対応する。この好まれる変形例は、特に、機械共振器の、その機械共振器の各々の励振の後の揺動の振幅が、例えば、磁石20の中心において半角の程度で、相対的に小さいとき、コイルの各々において生み出される誘導される電圧を有意に増大することを可能とする。一続きの測定またはシミュレーションを使用して、当業者は、最も大である誘導される電圧UIndを得るために、一方では、コイルの、および、第2の磁石20の、特徴および寸法を、ならびに他方では、これらの第2の磁石と、それぞれのコイルとの間の最適な角度オフセットを決定して、各々のコイルにおいての磁束の変動を最適化することを、この変動が、慣性質量体が最大速度を有するときに、すなわち、機械共振器が、その機械共振器の中立位置(静止位置)を通過するときに最大であるように行うことができることになる。
機械共振器12は、可撓性ブレード26を伴う共振器であり、これらの可撓性ブレードは、慣性質量体16を帯し、この慣性質量体を形成するリングを、機械共振器の支持体に固定される中心要素28に接続し、すなわち、それは、時計ムーブメントと一体である。概略的には、示される変形例において、中心要素は、中心ねじにより、ロータ8の固定された中心部分の突出部分と、中心ねじに向けられるナットとの間で固定されて維持される。この変形例は、単純化された例として与えられる。当業者は、特に中心要素28の良好な安定性を確実にするように、機械共振器を時計ムーブメントに固定するための様々な手段をどのように設計すべきかを知っているものである。この中心要素は、ロータ8の中心部分とは無関係に、時計ムーブメント4に、または、その時計ムーブメントと一体の別の支持体に接続され得るということが留意されることになる。
ロータ8は、自動巻き機械式ムーブメントの巻き上げ質量体と同様であるということが留意されることになる。ロータの回転部分は、ボール・ベアリングの手段により、固定された中心部分に接して装着される。かくして、この第1の実施形態は、時計ムーブメントが機械式タイプのものであり、ロータ8が、したがって、後で解説されるように、機械共振器を始動させる、およびさらには、同時に機械式ムーブメントの香箱を巻き上げるために使用される能がある事例においての相乗作用を可能とする利点を有する。後者の事例において、本発明による電力供給ユニットにより給電される電子ユニットは、現在の時間を表示することの機能以外の機能を有する。例えば、その電子ユニットは、光または電磁波による通信のためのユニット、センサおよび検知される信号を処理するためのそのセンサの電子ユニット、機械式ムーブメントに組み込まれるテンプ輪ばね(balance spring)の平均振動数の電子調整のためのユニット、追加的なデジタル・ディスプレイ、その他である。ロータおよび機械共振器は、それらのそれぞれの中心軸が、時計ムーブメントの中心に存在する様態で配置構成されるということがさらには留意されることになる。しかしながら、変形例において、これらの機構は、時計ムーブメントの中心軸に対するものとして、中心を外れて配置構成される。
電気機械変換器6は、時計ケース32の裏部の側に、およびそれゆえに、ここではアナログ時間ディスプレイを伴う電気機械式ムーブメントであるムーブメント4に対するものとして、文字板34と反対の側に、時計ムーブメント4の後部において配置構成される。かくして、このムーブメントは、モータ、特にステップド・モータ(stepped motor)を備える。
第1の実施形態は、特に、ロータ8が、様々な変形例によれば、固定された中心要素28に、または、時計ムーブメント4に直接的に、または、任意選択で内部デバイスに、のいずれかで固定される中心部分に接して、自由に回転するように装着されるという事実により特徴付けられ、その内部デバイスは、この中心要素またはこの時計ムーブメントと一体であり、ロータに対するものとして慣性質量体16の他方の側に、すなわち、時計2の事例においてアナログ・ディスプレイの側に存在するものである。ロータは、時計が受けることがある運動の間、そのロータの回転を助長するための不均衡を有するように構成される。第1の変形例において、ロータは、近似的に200°の角度にわたって広がり、内向きに側方で開口する2つの内部空洞内に2つの磁石10を帯する周辺部分を有し、これらの2つの磁石は、機械共振器の慣性質量体16に向かって、ロータの周辺部分から外に現れる。
第1の実施形態において、後で説明される他の実施形態においてのように、第1の磁石10および第2の磁石20は、一致する、機械共振器12の揺動の軸、および、ロータ8の回転の軸を規定する、中心軸14に直交する同じ一般平面内に存在する。この特徴は、機械共振器の慣性質量体上の、および、結果的にはさらにはロータ上の、軸方向の力の出現を防止することの目的を有する。次いで、第1の磁石10および第2の磁石20は、それらの磁石の磁気相互作用が反発の様態であるように配置構成される。有利な変形例において、それらの磁石はすべて、中心軸14に実質的に平行な磁化軸を有する。半径方向の磁化軸による変形例が可能であるということに留意されたい。最終的には、偶数の第1の磁石10、およびさらには、偶数の第2の磁石20が可能にされ、第1の磁石の各々の対、および、第2の磁石の各々の対が、中心軸14に対するものとして直径方向に対置させられて配置構成されるということが留意されることになる。この特徴は、機械共振器の慣性質量体上の、および、それゆえにさらにはロータ上の、総体的な半径方向の力の発現を防止することを目標とする。これらの様々な特徴のおかげで、一方では、可撓性ブレード26に軸方向に応力を加えることになる、機械共振器12の慣性質量体16上の軸方向の磁力の発現、および他方では、これらの可撓性ブレードに半径方向に応力を加えることになる、総体的な半径方向の磁力の発現が回避される。そうでない場合、慣性質量体は、軸方向または半径方向に変位させられる、さもなければ、中心軸14に直交する軸の周囲の回転を受けることがあり、そのことは、本発明による電気機械変換器6の適正な動作に対して有害であることになる。第1の磁石10と第2の磁石20との間でもたらされる磁気相互作用は、本質的には、機械共振器12の慣性質量体16上の磁力トルクを発生させることを可能としなければならない。
示されない変形例において、コイル24の両方の側に、第1の慣性質量体16、および、その第1の慣性質量体と同様である第2の慣性質量体を配置構成することにより、慣性質量体を2倍にすることが可能にされる。かくして、各々の第2の磁石20は、ここでは、第2の磁石の対であって、同じ極性を有し、これらの2つの磁石の間に、好ましくはそれらの磁石の各々から同じ距離において存在するコイル24と軸方向にそろえられる、第2の磁石の対により置換される。磁石の各々の対の2つの磁石は、磁気的に互いに引き付けるので、必要ではないにしても、第2の磁石の対の各々の2つの磁石が高剛性で組み立てられることは有利である。この変形例において、第1の磁石10は、有利には、コイル24が存在する一般平面内に存在する。示されない別の変形例において、ロータにより帯される第1の磁石10は、同じ極性の第1の磁石の対が、示される2つの変形例の各々の第1の磁石10を置換するように、2倍にされる。この最後の変形例は、第2の磁石との第1の磁石の対の軸方向の配置構成を可能とするということ、すなわち、第1の磁石および第2の磁石は、軸方向の磁力が慣性質量体に及ぼされることなく、機械共振器の揺動の軸、および、ロータの回転の軸を規定する、中心軸において実質的に同じ半径を有するということが留意されることになる。ここで説明される、示されない、2つの変形例を組み合わせる変形例において、第1の磁石の対、および、第2の磁石の対が存する。第1の事例において、磁石のすべてのこれらの対が、それぞれコイル24の一般平面の両方の側に存在する、2つの一般平面内に存在する。第2の事例において、第2の磁石の対との、第1の磁石の対の軸方向の配置構成が可能にされる。
有利な変形例において、共振振動数FResは、実質的には、10ヘルツ以上である(FRes≧10Hz)。好まれる変形例において、共振振動数FResは、15ヘルツから30ヘルツの間から成り立つ(15Hz≦FRes≦30Hz)。ロータは、一般的には、1Hzの大きさの程度の振動数(すなわち、1から5旋回毎秒)において回転するが、機械共振器は、相対的に高い振動数において揺動し、ロータの運動エネルギーを揺動機械エネルギーへと、好ましくは磁気反発の様態の磁石-磁石結合によって転換する。各々のコイルは機械共振器の磁石と関連付けられるので、各々のコイルにおいて発生させられる正弦波状のパルスの数は、機械共振器が自由に揺動する限りにおいて、共振振動数FResの2倍に等しい。ロータが、通常の速度の所定の範囲の中の実質的に一定の速度において回転する際に、機械共振器が、近似的に継続的に始動させられたままであるように、電気機械変換器を配置構成することにより、大きい数の正弦波状の誘導される電圧パルスが、ロータの各々の旋回によって得られ得るものであり、そのことにより、ロータの運動エネルギーのある決まった部分を、電力供給電気アキュムレータに取り込まれる電気エネルギーへと効率的に変換する。
図2Aおよび2Bは、第1の実施形態による腕時計2Aの第2の代替的実施形態を示す。機械共振器は、第1の変形例のものと同一である。この第2の変形例は、ロータ8Aが、6つの磁石10、すなわち、慣性質量体16により帯される磁石20の数と同じ数を帯するという事実により、第1の変形例とは異なる。6つの磁石10は、ロータの周辺部分38に沿って規則的に分布させられるので、この周辺部分は、完全な旋回(360°)にわたって広がる。周辺部分は、かくして、機械共振器の慣性質量体16を側方で包囲する環状部分を形成する。ロータの不均衡を保つために、3つの開口部36が、ロータ・プレート内に機械加工で作られる。慣性質量体の6つの磁石が一様に分布させられるということを所与のものとして、各々の磁石10は、磁石20との同一の磁気結合を有し、以て、磁石10の各々と磁石20との間で発生させられる力トルクは、加算によって大きくなる。図2Bは、本発明によって提供される総体的な磁気システム、すなわち、ロータにより帯され、機械共振器を始動させるために使用される磁石10、機械共振器の揺動する慣性質量体16により帯される磁石20、および、機械共振器が、その機械共振器の静止位置を通過するときに、磁石20の正面にあるように、PCB22に接して装着されるコイル24を示す。
特定の変形例において、機械共振器の可撓性ブレード26は、圧電材料から作製され、各々は、2つの電極によって覆われ、それらの電極によって、電流が、機械共振器が始動させられるときに発生させられ、この電流は、さらには、時計2または2Aの電力供給ユニット内に備えられるアキュムレータに提供される。
本発明による電気機械変換器6Aを備える時計42の第2の実施形態が、図3A乃至3Cにおいて示される。この第2の実施形態は、実質的には、ロータ44の配置構成により、および、機械共振器12Aの配置構成により、第1の実施形態とは異なる。機械共振器は、慣性質量体46と、時計ムーブメント4の突出部分4Aに接して装着される共振構造48とを備える。慣性質量体は、第1の実施形態において提供されるものと同様であり、規則的に分布させられる4つの磁石20を帯する外方リングと、中心部分と、外方リングをこの中心部分に接続する半径方向のアームとから形成される車を規定する。中心部分は、慣性質量体のものより低い一般平面内に存在する、可撓性ブレードを伴う共振構造48の揺動部分に堅く接続される。共振構造は、特許出願EP3206089において説明されているタイプのものである。2つの個別の変形例によれば、慣性質量体の半径方向のアームは、それぞれ、高剛性および半剛性である。半剛性変形例は、特に時計が受けることがある衝撃からの、慣性質量体の突然の加速を吸収することを可能とする。4つのコイル24は、第1の実施形態の文脈において解説された有利な変形例によれば、機械共振器12Aが、その機械共振器の角度静止位置にあるときに、4つの対応する磁石20との角度オフセットを有するように、PCB22に接して配置構成される。
ロータ44は、ボール・ベアリング50の手段により、ウェアラブル物体の固定された構造に接して、有利には、示される変形例においてのように、時計のケース32の中間部分に接して、または好ましくは、時計ムーブメント4のケーシング・リングに接して、自由に回転するように装着される。共振構造48が下に存在するロータの中心区域を空けるために、ボール・ベアリング50の内部リング51が、有利には、ロータにより形成され、または、このロータと一体であり、一方で、このベアリングの外方リング52が、前記固定された構造により形成され、または、この固定された構造と一体である。示される変形例において、内方リング51のベアリングの経路は、ロータ44の外方側方表面により形成される。好ましくは、示される変形例においてのように、ボール・ベアリング50は、ロータ44の周辺に存在する。
示される特定の変形例において、ロータ44は、4つの磁石10Aを帯する環状部分により形成され、それは、機械共振器の慣性質量体46と、および、ボール・ベアリング50と同じ一般平面内に配置構成される。かくして、ロータおよび機械共振器は、有利には、時計42のケース32の、この時計においての本発明による電気機械変換器の配置構成により発生させられる、厚さの増大を制限するために同一面である。加えて、ボール・ベアリングと同一面であるこのアセンブリが、さらにはここでは可能にされる。変形例において、ボール・ベアリングは、時計ムーブメント4の側に、ロータの環状部分の下に配置構成される。ロータの磁石10Aは、機械共振器12Aの慣性質量体46の磁石20の数と同じ数のものである。磁石10Aおよび20は、有利には、同じ一般平面内に配置構成される。示される変形例において、これらの磁石は、ロータの、および、慣性質量体の、環状部分のそれぞれの開口部に挿入され、以て、それらの磁石は、この環状部分およびこの慣性質量体が広がる一般平面内に配置構成される。上記で説明された第1の実施形態においてのように、磁石10Aおよび20は、軸方向の磁化軸、および、反発的磁気相互作用を有する。磁石10Aおよび20は、それぞれ、直径方向に対置させられた対をなして配置構成される。かくして、慣性質量体は、磁石10Aおよび20が配置構成される一般平面内の磁力トルクのみを受ける(換言すれば、この磁気トルクのベクトルは、機械共振器12Aの揺動の軸14と一致して、軸方向である)。ロータ44の環状部分は、不均衡を発生させることを可能とする2つの開口部を有するということがさらには留意されることになる。
図4A乃至4Fを参照して、第2の実施形態の電気機械変換器の動作、および、より詳しくは、ロータ44による機械共振器12Aの始動を、より精確に説明する。これらの図において、ロータは、単に磁石10Aにより表される。ここで論考される個別の例において、ロータは、1旋回毎秒(1Hz)の実質的に継続的な速度において、反時計回りの方向において回転することが予期される。第1の実施形態の電気機械変換器は、第2の実施形態の電気機械変換器と同様に動作するということに留意されたい。
図4Aにおいて、ロータは、実質的に止まっており、機械共振器12Aは、その機械共振器の静止位置において停止されている。電気機械変換器のこの初期位置から、ロータは、そのロータの磁石10Aとともに、例えば時計42のユーザの腕の突然の運動から結果的に生じる初期加速の後、実質的に一定の速度において、反時計回りの方向において回転する。図4Bにおいて、ロータの4つの磁石10Aは、機械共振器の4つの磁石20に接近している。磁気相互作用が、各々の磁石10Aと、対応する磁石20との間で生じる。磁気反発力FRMが、次いで、磁石20の各々に及ぼされ、第1の強い磁気結合が生じる。4つの力FRMの半径方向の成分は、直径方向に対置させられた磁石の対により、互いに打ち消し合い、一方で、これらの力FRMの接線方向の成分は、加算によって大きくなり、機械共振器の慣性質量体46に付与される磁力トルクを発生させ、この磁力トルクは、慣性質量体46を回転させ、以て、この慣性質量体により帯される磁石20は、図4B乃至4Fにおいて、磁石20の角度静止位置、およびさらには、電気機械変換器6Aの4つのコイル24の各々の角度位置を指示する、点線での円により可視にされるような、機械共振器の静止位置から離れる角度変位を受けるということが留意されることになる。磁気反発力FRMは、磁石10Aがそれぞれの磁石20に、よりいっそう近く動くにつれて、強度においてさらに増大するが、増大するのは主として半径方向の成分であり、以て、慣性質量体に作用する磁力トルクは、図4Cにおいて示される、磁石10Aおよび磁石20の相対的角度位置に対して最大を通り過ぎる。
機械共振器の弾性戻しトルクが磁力トルクに等しくなると、および、後者が、磁力トルクが増大し続ける場合において磁力トルクより強く増大する限りにおいて、図4Dにおいて示されるように、ロータの方向と反対の方向において慣性質量体を駆動する機械共振器の弾性戻しトルクのおかげで、機械共振器の揺動が始まる。ロータと、機械共振器の慣性質量体との間の磁気結合において注目すべきであることは、その磁気結合が、共振振動数においての揺動を次いで可能とするために、慣性質量体がその静止位置から別のところに動かされることを可能とする、慣性質量体の初期運動を発生させる、ロータの回転の方向においての初期磁力トルクを及ぼすのみではなく、この磁気結合は、次いで、磁石10Aが、前記初期運動の間にそれらの磁石10Aが実質的に結合される、対応する磁石20を角度的に超過すると直ちに、反対の方向の磁力トルクを及ぼし、その反対の方向の磁力トルクは、エネルギーを慣性質量体に、上で論及された角度超過の後に続く、その慣性質量体の揺動の第1の振動において与え、その反対の方向の磁力トルクは、共振振動数FResにおいての慣性質量体の揺動を増幅することを可能とするという事実からのものである。図4Eおよび4Fは、図4Dにおいて示される第1の振動の後に続く2つの振動の間の、電気機械変換器の2つの瞬時位置を示す。かくして、相対的に高い共振振動数FRes、例えば、論考される例においては20Hzを所与のものとして、いくつかの振動が、ロータの磁石10Aが慣性質量体の磁石20と再び強く結合される前に、実質的にこの共振振動数において出現し得るものであり、各々の磁石10Aは、次いで、この新しい強い磁気結合の間に、慣性質量体の(ロータの回転の方向においての)後に続く磁石20と実質的に磁気的に結合される。
新しい強い磁気結合は、様々な磁気相互作用変動を発生させ、かくして、様々なシナリオのもとで機械共振器に作用することができる。これらの様々なシナリオは、特に、機械共振器が、新しい強い磁気結合の開始において、ロータと同じ回転の方向において回転するという、または逆に、ロータの、および、機械共振器の、それぞれの回転が、次いで、反対の方向においてのものであるという事実に依存する。第1の事例において、新しい強い磁気結合は、主として、第1の強い磁気トルクの間に発生させられた第1の揺動を維持するために使用されることになる。第2の事例において、第1に、新しい強い磁気結合は、慣性質量体を減速させ、それゆえに、第1の揺動を実質的に減衰させ、次いで第2に、主として、ロータの磁石が慣性質量体の磁石を角度的に超過した後に介入する、ロータの方向と反対の方向においての磁力トルクにより、第2の揺動を発生させる。共振振動数は相対的に高いという事実に起因して、第2の事例は顕著であるということが留意されることになる。その上、第1の事例が一部の状況において顕著であり得る場合でも、慣性質量体は、しばしば、機械共振器の揺動的運動において時間位相シフトを発生させる、(他の角度位置においてさらには可能であるので、必ずしも静止位置においてではない、および特に、揺動する機械共振器の極角度位置に近い)停止の、または、ほぼ不動の短い時間を経る。かくして、持続させられる揺動と、揺動の連続との間の区別は明確ではない。機械共振器が、その静止位置において、ある決まった時間間隔の間停止するとき、このことは、2つの連続的揺動に関するものであり、反対の事例において、このことは、したがって、しばしば時間位相シフトの持ち込みを伴う、進行中の揺動を維持することに関するものである。いずれの事例においても、実質的に共振振動数FResにおいての複数の連続的瞬間的揺動は、連続的な強い磁気結合の間に認められ得る。
主な変形例において、電気機械変換器は、ロータにより慣性質量体に付与される磁力トルクが、機械共振器の2つの近接する磁石20の間の中心においての角度より大である角度距離にわたるロータの回転駆動の間に、共振振動数FResにおいての、および、実質的に最小振幅以上の振幅を伴う、複数の連続的瞬間的揺動を発生させることを可能とするように配置構成され、その最小振幅に対して、機械共振器と関連付けられる磁気システムの各々のコイルにおいて誘導される電圧は、あらかじめ決定されたしきい値電圧に実質的に等しく、この複数の連続的瞬間的揺動は、複数の連続的瞬間的揺動をそれぞれ発生させることを可能とする、ロータによる機械共振器の慣性質量体の複数のそれぞれの瞬間的回転駆動の後に続いて出現する。
例えば、各々のコイル24は、4mmの直径、0.4mmの高さ、2300旋回、および、2.6kΩの抵抗を有する。各々のコイルは、機械共振器のそれぞれの磁石20の0.1から0.2mm下の軸方向の距離において固定されて配置構成され、それらの磁石は、強い残留磁化を伴って選択され、コイルの直径と近似的に同一の直径を有する。機械共振器であって、20Hzに近似的に等しい共振振動数FResを有する、および、その機械共振器が、通常の角振動数を伴って回転するロータにより始動させられるときに、7°から10°の間の平均振幅を有する、機械共振器を選択することにより、機械共振器と関連付けられる、ここで説明される磁気システムは、インピーダンスにおいて適合させられる負荷上での、コイルあたり2μWの程度の平均電力、および、コイルあたり100mVの程度の平均の誘導される電圧を発生させることができる。より高い性能が可能であるということに留意されたい。
図9は、本発明によるウェアラブル物体に組み込まれる電気エネルギー・アキュムレータ98に、電磁システムの、24*と参照番号を付けられたコイルを接続する、電気機械変換器の電子回路の代替的実施形態の電気線図である。一般的には偶数の、および、並列に、または直列に接続される、すべてのコイルは、このアセンブリが、誘導される電圧UIndを提供する、整流器94に接続される。誘導される電圧信号は、次いで、アキュムレータ98の再充電電圧URecを発生させるために、(任意選択である)平滑化フィルタ95および電圧ブースタ96に提供される。アキュムレータは、電力供給電圧UAlを、考察されるウェアラブル物体に組み込まれる負荷100に提供する。他の特定の電子ユニットが、特に、有用な範囲の中の電力供給電圧UAlの値を保証するために、および、この電圧の、ある度合の安定性を確実にするために設けられ得る。スイッチSwが、要求を基に、および/または、他の電気パラメータ、特にアキュムレータ98の電圧レベルに依存して、負荷の電力供給を始動させる、または始動させないことができるように設けられる。
図5A乃至8Hを参照して、本発明による電気機械変換器6Bを設けられる腕時計62の第3の実施形態を、さらには説明する。上記ですでに説明されたものと同様のいくつかの要素を、ここでは再び詳細には説明しない。機械共振器12Bは、すでに説明された機械共振器12Aと本質的に同一であるということが留意されることになる。その機械共振器12Bの動作は、同様である。慣性質量体16Bの外部輪郭のみが、この第3の実施形態の特定の特色とのつながりにおいて異なり、その第3の実施形態は、本質的には、機械共振器12Bを始動させるためのより大である効率を可能とするロータ64の配置構成により、および、機械共振器の中心に存在する共振構造48が在ることを所与のものとして、ロータをケース32Aに直接的に固定することにより、先の実施形態とは異なる。ケースの裏部へのロータのこの固定は、第2の実施形態の文脈において提案されるシステムに対する代替物、さらにはここでは変形例として提供され得るシステムを組成する。
時計ムーブメント4は、4つのコイル24を帯するPCB22の開口部に挿入される、その時計ムーブメントの後部突出部分4A上で、共振構造48を支え、その共振構造の部分48Aが、この後部突出部分に固定される。共振構造は、揺動部分48Bをさらに備え、その揺動部分は、同じ一般平面内に存在し、この揺動部分に対する、および、慣性質量体16Bに対する揺動の軸を規定する、可撓性ブレード・システムにより、固定された部分48Aに接続され、その慣性質量体は、この慣性質量体の中心要素18内に配置構成される対応する孔に挿入されるヒゲ持ちによって後者に固定される。慣性質量体16Bは、その周辺部分内に4つの円形磁石20を帯し、それらの磁石は、4つのそれぞれの突出部分の孔に挿入され、それらの突出部分の間に、慣性質量体の外側の空間に接して側方で開口し、慣性質量体16Bが内接させられる幾何学的円の半径に対応する半径まで半径方向に広がる、4つの自由角度区域78が設けられる。ロータ64は、3つの部分、固定された中心部分71、より大きくて重い周辺部分を有するハーフ・ディスク70、および、この周辺部分に高剛性で固定される環状構造72から形成される。ハーフ・ディスク70は、ボール・ベアリングの手段により、中心部分71に接して自由に回転するように装着される。
第3の実施形態に対して示される変形例において、中心部分71が、ねじ68によりケース32Aの裏部66に固定されることが可能にされる。他の固定手段、特に、溶接または接着が考えられ得る。かくして、ロータ64は、裏部66の内方側に装着されることが、このアセンブリをケースの中間部分とともに組み立てる前に行われる。この第3の実施形態の主な特徴によれば、環状構造72は、4つの磁石10Bを、それらの磁石が半径方向の弾性運動を受けることを可能とするように帯し、そのことは、これらの磁石が、慣性質量体の磁石20によりそれぞれ占有される角度区域内に行き着くときに、退避することができるためのものであり、これらの占有される角度区域は、自由角度区域78を分離するものである。さらに言えば、図8A乃至8Hを使用して、後でより詳細に解説される理由のために、磁石10Bは、それらの磁石が何らの半径方向の弾性力もかけられない中立位置において、それらの磁石が、自由角度区域78内に少なくとも部分的に入り込むように配置構成される。しかしながら、磁石10Bは、下記で説明されるこの第3の実施形態に対して用意される動作を可能とするために、中心軸においての半径であって、機械共振器の磁石20のこの中心軸においての半径より大である、半径を有する。
示される有利な変形例において、円柱形磁石10Bは、それぞれの可撓性ブレード74の自由端部に固定されるリングに挿入される。各々の可撓性ブレード74は、慣性質量体の揺動の軸と一致する、ロータ64の回転の軸を中心とされる、円形の弧形状の長手方向の軸を有する。かくして、各々の可撓性ブレードは、半径方向の方向において、大である可撓性を、ただし、角度/接線方向の方向において、相対的に大である剛性を有する。可撓性ブレードは、有利には、さらには、製造公差を所与のものとして、ある決まった軸方向の磁力を発生させることがある、磁石10Bと20との間の相互作用の間、機械共振器の磁石20の一般平面内にとどまるのに十分な軸方向の剛性を有するように、それらの可撓性ブレードの幅より大である高さを有する。空洞76が、ロータが回転させられるときに、磁石10B、および、可撓性ブレード74に固定するためのリングから形成される各々の第1のアセンブリが、磁石20、および、この磁石を固定するために使用される慣性質量体の突出部分から形成される各々の第2のアセンブリを避けるのに十分な距離にわたる、半径方向の運動を受けることを可能とするために、環状構造内に設けられる。
一般的には、慣性質量体の各々の磁石は、この慣性質量体から突出するように配置構成され、以て、慣性質量体は、第1および第2の自由角度区域を、それぞれこの磁石の両方の側に有し、それらの自由角度区域内で、ロータの各々の磁石は動くことができる。次いで、ロータの各々の磁石は、ロータのこの磁石が、慣性質量体と関わる磁石の付近に存在するときに、慣性質量体の磁石との磁気反発の様態の相互作用により発生させられる、半径方向の磁力の作用のもとで、機械共振器の揺動の軸に対するものとしての、半径方向の弾性運動を受けることができるように配置構成される。好ましくは、ロータの各々の第1の磁石の、ロータの回転の軸に対するものとしての、その磁石の中心において考察される、最小機械エネルギー位置は、慣性質量体の第2の磁石の間に存在する自由角度区域に対応する、慣性質量体の揺動の軸と一致するロータの回転の軸に対するものとしての、半径方向の位置の所定の範囲内に存在する、この第1の磁石の半径方向の位置に対応する。ロータの各々の第1の磁石の半径方向の弾性運動は、この第1の磁石が、その第1の磁石が機械共振器の第2の磁石の角度位置を通過するときに、この第2の磁石に関係する第1の自由角度区域から第2の自由角度区域に転ずることができるのに十分に退避することができるように可能にされる。有利な変形例において、ロータの各々の第1の磁石は、対応する弾性ブレードの端部に固定され、その弾性ブレードは、機械共振器の揺動の軸に対するものとしての、主として接線方向の長手方向の軸、および、本質的には半径方向の方向においての弾性変形に対する耐久力(capacity)を有するように配置構成される。
好まれる変形例において、半径方向の磁力の作用のもとでの、ロータの第1の磁石の各々の半径方向の弾性運動は、第2の磁石の角度位置を通る第1の磁石の通過の間の、ロータと、機械共振器の慣性質量体との間の衝撃を回避するのに十分な振幅を伴って可能にされる。加えて、慣性質量体からの第2の磁石により占有される角度区域を分離する自由角度区域78は、ロータの第1の磁石が、第2の磁石のそれぞれの角度位置のそばの、これらの第1の磁石の通過の後に続いて、この通過の後に続く共振振動数FResにおいての慣性質量体の揺動的運動を妨害しないように、慣性質量体に寄りかからないように設けられる。
磁石10Bおよび20が配置構成される一般平面においてのロータの断面、ならびに、機械共振器12Bに対する4つの磁石20(それらの磁石のうちの1つは、可変角度位置βを有する)のみを示す、図8A乃至8Hを参照して、電気機械変換器6Bの、その動作の間の瞬時状態の連続を説明する。ロータ64が、時計回りの方向において、実質的に一定の速度において回転する、個別の事例が考察される。図8Aにおいて、それぞれの可撓性ブレード74により帯される、ロータの磁石10B(それらの磁石のうちの1つは、角度位置αを有する)は、機械共振器の磁石20に十分に接近しており(ロータの磁石と、機械共振器の対応する磁石との間の可変角度距離θ)、以て、それらの磁石の間の磁気反発力FRMは、有意であり、慣性質量体16B(ここでは単に4つの磁石20により表される)を回転させるのに十分である。すでに図8Aにおいて、本発明の第3の実施形態においてのロータおよび機械共振器の個別の配置構成の利益が理解される。力FRMは、本質的には接線方向であり、そのことは、実質的にすべてのこの力FRMが、慣性質量体に付与される磁力トルクに関与するという結果を生む。そのロータの回転を継続することにより、ロータは、慣性質量体を力FRMによって駆動し、その力の強度は、第1の磁石10Bと、対応する第2の磁石20との間の距離の低減を所与のものとして増大する。先に説明された自由角度区域78が在ること、および、ロータの各々の磁石10Bに対する予期される中立の半径方向の位置のおかげで、力FRMの強度が急激に増大する一方で、力FRMは、図8Bにおいて示されるスナップショットの相対的位置において、実質的に接線方向のままである。かくして、相対的に高い強度の磁気トルクが、機械共振器の慣性質量体に付与される。
ロータが時計回りの方向において回転し続ける際、力FRMの半径方向の成分は、相対的に大きくなる値を有し、この半径方向の成分は、各々の磁石10Bに作用し、以て、各々の磁石10Bは、その磁石を帯する可撓性ブレードのおかげで、外向きに半径方向の弾性運動を受け始める。磁石10Bは、図8Cのスナップショットにおいて示されるように、これらの磁石が慣性質量体の磁石20のそれぞれの角度位置を通過する際に退避するように、それらの磁石10Bの円形軌道からそれる。ロータの磁石10Bが、磁気反発力の半径方向の成分(さらには「半径方向の磁力」と呼ばれる)の作用のもとで、機械共振器の磁石20を避ける一方で、慣性質量体は、接線方向の力(接線方向の磁力、および、機械共振器の弾性戻し力)の平衡の位置に達し、かくして、図8Cのスナップショットに対応する極角度位置(ゼロ角速度を伴う)にある。かくして、機械共振器は、回転するロータにより励振/始動させられ、その機械共振器は、実質的にその機械共振器の共振振動数FResにおいて揺動することを、この揺動に対する初期振幅を決定する、この極角度位置から開始する。
図8Dにおいて、磁石10Bおよび20が実質的に半径方向にそろえられる一方で、慣性質量体は、ロータのものと反対の回転の方向において、第1のサイクルを開始している。次いで、各々の磁石10Bは、その磁石が機械共振器のこの始動/励振の間に瞬間的に関連付けられる、磁石20を通り越したので、それらの磁石の間の磁気反発力は、瞬間的に慣性質量体を、その慣性質量体の第1の振動の反時計回りの方向において駆動し、そのことは、それでもなお、追加的なエネルギーをこの慣性質量体に提供し、機械共振器の始動/励振に関与する。図8Eは、第1の振動の終了の瞬時を示す。共振振動数FResは相対的に高いことが予期されるので、次の振動において、慣性質量体の磁石20は、再び極角度位置においての慣性質量体を示す図8Fにおいて確かめられるように、時計回りの方向において回転し、ロータ磁石10Bに再び接近するが、これらのロータ磁石10Bは、時計回りの方向において、ただし、慣性質量体の磁石20の平均速度より低速の速度において回転し続ける。磁気反発力FRMは、機械共振器を減速させ、かくして、この第2の振動に対するその機械共振器の振幅を低減するということに留意されたい。しかしながら、磁力は保存力であるので、制動エネルギーの大部分は、次の振動の間に機械共振器に戻される。図8Gは、実質的には、この次の振動の終了の瞬時を示す。次いで、特定の考察される事例において、機械共振器は、強い磁気結合が、再びロータと、機械共振器の慣性質量体との間で、後者の揺動運動を維持する、または、機械共振器の新しい揺動を発生させるように出現する、図8Bの状況と同様の状況に再びなる前に、揺動の2から3の周期の間、なおも自由に揺動する。図8Hは、さらには、図8Gのスナップショットの後に続く振動の終了においてのスナップショットを示し、これらの2つの図は、機械共振器の自由揺動の角度区域を指示する。すでに解説されたように、慣性質量体の磁石20がロータの磁石10Bに接近するとき、慣性質量体は、一般的には磁気制動を受け、その磁気制動は、機械共振器の磁石のそれぞれの角度位置を通る、ロータ磁石の通過の間、進行中の揺動を一時的に停止することができる。かくして、機械共振器の連続的揺動は、実質的には、回転するロータにより、磁力FRMによって、その磁力がロータの回転の方向と反対の方向において作用するときに、すなわち、ロータの磁石10Bが、退避しながら、慣性質量体の磁石20を通り越した後に、すなわち、図8Dにおいて与えられる瞬時状態による時間間隔において、発生させられるということが認められる。
磁石10B、および、その磁石を帯する可撓性ブレード74から形成される、各々の弾性構造の半径方向の弾性定数は、半径方向の磁力が磁石10Bを、磁石20の角度位置を通るこれらの磁石10Bの通過の間に、慣性質量体により、特に、磁石20、および、それらの磁石のそれぞれのストラップにより通り抜けをされる円形区域から外に変位させるのに足りるだけ、その弾性定数が小さいように選択されるが、この半径方向の弾性定数は、しかしながら、各々の上で論及された弾性構造の半径方向の揺動振動数が、機械共振器の共振振動数FResより高くなるのに足りるだけ大きいということが予期される。例えば、共振振動数FResが20Hzに等しいならば、ロータの各々の弾性構造の半径方向の揺動振動数は、少なくともFResの2倍に等しい、ただし好ましくは、FResより4から5倍大である、特に、約100Hzに等しいということが有利である。このことは、ロータの各々の弾性構造の機械的応答が、機械共振器の機械的応答より高速であるということを確実にする。かくして、ロータの磁石10Bは、提供されるシステムの動作を妨害することになる衝突を回避するように、これらの磁石の、磁石20の角度位置を通る通過の間に十分に迅速に変位させられる。
2 腕時計、時計
2A 腕時計、時計
4 時計ムーブメント、ムーブメント
4A 突出部分、後部突出部分
6 電気機械変換器
6A 電気機械変換器
6B 電気機械変換器
8 ロータ
8A ロータ
10 磁石、第1の磁石
10A 磁石
10B 磁石、ロータ磁石
12 機械共振器
12A 機械共振器
12B 機械共振器
14 回転の軸、揺動の軸、中心軸
16 慣性質量体、第1の慣性質量体
16B 慣性質量体
18 中心要素
20 第2の永久磁石、磁石、第2の磁石
22 PCB
24 コイル
24* コイル
26 可撓性ブレード
28 中心要素
32 時計ケース、ケース
32A ケース
34 文字板
36 開口部
38 周辺部分
42 時計
44 ロータ
46 慣性質量体
48 共振構造
48A 部分、固定された部分
48B 揺動部分
50 ボール・ベアリング
51 内部リング、内方リング
52 外方リング
62 腕時計
64 ロータ
66 裏部
68 ねじ
70 ハーフ・ディスク
71 中心部分
72 環状構造
74 可撓性ブレード
76 空洞
78 自由角度区域
94 整流器
95 平滑化フィルタ
96 電圧ブースタ
98 電気エネルギー・アキュムレータ、アキュムレータ
100 負荷
Res 共振振動数
RM 磁気反発力、力、磁力
Sw スイッチ
Al 電力供給電圧
Ind 誘導される電圧
Rec 再充電電圧
α 角度位置
β 可変角度位置
θ 可変角度距離

Claims (22)

  1. 電子ユニットと、電気機械変換器(6;6A;6B)により形成される電力供給ユニットとを備えるウェアラブル物体(2;2A;42;62)であって、前記電気機械変換器は、
    - 前記ウェアラブル物体が受けることができる運動により回転させられる能力があるロータ(8;8A;44;64)であって、少なくとも1つの第1の永久磁石(10;10A;10B)を帯する、ロータ(8;8A;44;64)と、
    - 機械共振器(12;12A;12B)であって、支持体(4)に接して装着され、前記機械共振器に固有の共振振動数(FRes)において、揺動の軸(14)の周囲で揺動する能力がある慣性質量体(16;46;16B)を設けられる、機械共振器(12;12A;12B)と、
    - 少なくとも1つの第2の永久磁石(20)、および、少なくとも1つのコイル(24)により形成される電磁システムであって、前記少なくとも1つの第2の永久磁石、および、前記少なくとも1つのコイルは、それぞれ、前記慣性質量体により、および、前記支持体、または、前記支持体と一体の要素により帯され、前記機械共振器が静止しているときに、前記少なくとも1つの第2の永久磁石により発生させられる磁束の少なくとも一部分が前記コイルを通過し、以て、前記機械共振器が揺動しているときに、誘導される電圧(UInd)が前記コイルにおいて発生させられるように配置構成される、電磁システムと
    を備え、
    前記電気機械変換器は、前記少なくとも1つの第1の永久磁石、および、前記少なくとも1つの第2の永久磁石が、前記慣性質量体に、瞬間的または一時的に、前記機械共振器を励振させることを可能とする磁力トルクを付与することを、前記機械共振器の、実質的に前記機械共振器の共振振動数においての、少なくとも1つの揺動を発生させるために行うように、前記ロータの回転駆動の間に、磁気的に相互作用することができるように配置構成される、ウェアラブル物体(2;2A;42;62)。
  2. 前記電気機械変換器(6;6A;6B)は、前記慣性質量体(16;46;16B)に付与される前記磁力トルクが、前記ロータの前記回転駆動の間に、前記共振振動数においての、および、実質的に最小振幅以上の振幅を伴う、複数の連続的瞬間的揺動を発生させることを可能とするように配置構成され、前記最小振幅に対して、前記誘導される電圧は、あらかじめ決定されたしきい値電圧に実質的に等しく、前記複数の連続的瞬間的揺動は、それぞれ、前記回転するロータによる前記機械共振器の複数の連続的励振の後に続いて出現する、請求項1に記載のウェアラブル物体。
  3. 前記機械共振器が静止しているときに、前記少なくとも1つの第2の永久磁石(20)の中心、および、前記コイル(24)の中心は、前記揺動の軸(14)に対するものとして、前記少なくとも1つの第2の永久磁石の前記中心と、前記コイルの前記中心との間に、非ゼロ角度オフセットを有し、好ましくは、前記少なくとも1つの第2の永久磁石の前記中心の角度位置取りに対応する角度オフセットであって、実質的には、前記少なくとも1つの第2の永久磁石により発生させられ、前記コイルを通過する前記磁束の曲線であって、前記揺動の軸に対するものとしての、前記少なくとも1つの第2の永久磁石と前記コイルとの間の相対的角度位置による、前記磁束の曲線の変曲点においての、前記少なくとも1つの第2の永久磁石の前記中心の角度位置取りに対応する角度オフセットを有する、請求項1または2に記載のウェアラブル物体。
  4. 前記機械共振器(12;12A;12B)は、可撓性ブレード(26;48)を伴う共振器である、請求項1から3のいずれか一項に記載のウェアラブル物体。
  5. 前記可撓性ブレードは、圧電材料から作製され、各々は、2つの電極によって覆われ、前記電極によって、電流が、前記機械共振器が始動させられるときに発生させられ、前記電流は、前記電力供給ユニット内に備えられるアキュムレータに提供される、請求項4に記載のウェアラブル物体。
  6. 前記少なくとも1つの第1の永久磁石(10;10A;10B)、および、前記少なくとも1つの第2の永久磁石(20)は、前記少なくとも1つの第1の永久磁石および前記少なくとも1つの第2の永久磁石の磁気相互作用が反発の様態であるように配置構成される、請求項1から5のいずれか一項に記載のウェアラブル物体。
  7. 前記少なくとも1つの第1の永久磁石(10;10A;10B)、および、前記少なくとも1つの第2の永久磁石(20)は、前記機械共振器の前記揺動の軸に直交する同じ一般平面内に存在する、請求項6に記載のウェアラブル物体。
  8. 前記少なくとも1つの第1の永久磁石(10;10A;10B)、および、前記少なくとも1つの第2の永久磁石(20)は、前記揺動の軸(14)に実質的に平行な磁化軸を有する、請求項7に記載のウェアラブル物体。
  9. 前記共振振動数は、実質的には、10ヘルツ以上である(FRes≧10Hz))、請求項1から8のいずれか一項に記載のウェアラブル物体。
  10. 前記共振振動数は、実質的には、15ヘルツから30ヘルツの間である(15Hz≦FRes≦30Hz)、請求項1から8のいずれか一項に記載のウェアラブル物体。
  11. 前記機械共振器(12)の前記慣性質量体(16)は、前記少なくとも1つの第2の永久磁石(20)を支持するリングにより形成される、請求項1から10のいずれか一項に記載のウェアラブル物体。
  12. 前記可撓性ブレード(26)は、前記リングを、前記機械共振器の前記支持体(4)に固定される中心要素(28)に接続し、前記ロータ(8)は、前記中心要素に、前記支持体に、または、内部デバイスに固定される中心部分に接して、自由に回転するように装着され、前記内部デバイスは、前記中心要素と、または、前記支持体と一体であり、前記ロータに対するものとして前記慣性質量体(16)の他方の側に存在する、請求項4に従属する請求項11に記載のウェアラブル物体(2;2A)。
  13. 前記ロータは、ボールまたはローラ・ベアリング(50)の手段により、前記ウェアラブル物体(42)の固定された構造(32)に接して、自由に回転するように装着され、前記ベアリングの内方リング(51)は、前記ロータ(44)により形成され、または、前記ロータと一体であり、一方で、前記ベアリングの外方リング(52)は、前記固定された構造により形成され、または、前記固定された構造(32)と一体である、請求項1から11のいずれか一項に記載のウェアラブル物体(42)。
  14. 前記内方リング(51)の前記ベアリングの経路は、前記ロータ(44)の外方側方表面により形成され、前記ベアリング(50)は、前記ロータの周辺に配置構成される、請求項13に記載のウェアラブル物体。
  15. 前記ロータ(64)は、前記電気機械変換器(6B)が収容されるケース(32A)の裏部(66)に接して、自由に回転するように装着される、請求項1から11のいずれか一項に記載のウェアラブル物体(62)。
  16. 前記少なくとも1つの第2の永久磁石(20)は、前記慣性質量体(16B)から突出するように配置構成され、以て、前記慣性質量体は、第1および第2の自由角度区域(78)を、それぞれ前記少なくとも1つの第2の永久磁石の両方の側に有し、前記自由角度区域内で、前記ロータ(64)の前記少なくとも1つの第1の永久磁石(10B)は動くことができ、前記少なくとも1つの第1の永久磁石は、前記少なくとも1つの第1の永久磁石が、前記少なくとも1つの第2の永久磁石の付近に存在するときに、前記少なくとも1つの第2の永久磁石との前記磁気相互作用により発生させられる、半径方向の磁力の作用のもとで、前記揺動の軸に対するものとしての、半径方向の弾性運動を受けることができるように配置構成され、前記ロータに対するものとしての、前記少なくとも1つの第1の永久磁石の最小機械エネルギー位置は、前記第1および第2の自由角度区域に対応する、前記揺動の軸に対するものとしての、半径方向の位置の所定の範囲内に存在する、前記少なくとも1つの第1の永久磁石の半径方向の位置に対応し、前記半径方向の弾性運動は、前記少なくとも1つの第1の永久磁石が、前記少なくとも1つの第1の永久磁石が前記少なくとも1つの第2の永久磁石の角度位置を通過するときに、前記第1の自由角度区域から前記第2の自由角度区域に転ずることができるのに十分に退避することができるように可能にされる、請求項7または請求項7に従属する請求項8から15のいずれか一項に記載のウェアラブル物体(62)。
  17. 前記少なくとも1つの第1の永久磁石(10B)は、それぞれ少なくとも1つの対応する弾性ブレード(74)の端部に固定され、前記弾性ブレードは、前記揺動の軸に対するものとしての、主として接線方向の長手方向の軸、およびかくして、本質的には半径方向の方向においての弾性変形に対する耐久力を有するように配置構成される、請求項16に記載のウェアラブル物体。
  18. 前記半径方向の磁力の前記作用のもとでの、前記半径方向の弾性運動は、前記少なくとも1つの第2の永久磁石(20)の前記角度位置を通る前記少なくとも1つの第1の永久磁石(10B)の前記通過の間の、前記ロータ(64)と、前記機械共振器(12B)の前記慣性質量体(16B)との間の衝撃を回避するのに十分な振幅を伴って可能にされる、請求項16または17に記載のウェアラブル物体。
  19. 前記ロータは、前記機械共振器の前記慣性質量体を側方で包囲する環状部分を有する、請求項1から18のいずれか一項に記載のウェアラブル物体。
  20. 前記ロータは、前記ウェアラブル物体が受けることがある前記運動の間、前記ロータの回転を助長するための不均衡を有するように構成される、請求項1から19のいずれか一項に記載のウェアラブル物体。
  21. 前記ウェアラブル物体は、ユーザの手首に接して着用可能である、請求項1から20のいずれか一項に記載のウェアラブル物体。
  22. 前記ウェアラブル物体は、腕時計である、請求項1から20のいずれか一項に記載のウェアラブル物体。
JP2021102164A 2020-07-21 2021-06-21 電気機械変換器を設けられる電力供給デバイスを備えるウェアラブル物体、特に時計ブレスレット Active JP7181348B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP20187004.5 2020-07-21
EP20187004.5A EP3944027A1 (fr) 2020-07-21 2020-07-21 Objet portable, notamment montre bracelet, comprenant un dispositif d'alimentation muni d'un convertisseur electromecanique

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022021304A JP2022021304A (ja) 2022-02-02
JP7181348B2 true JP7181348B2 (ja) 2022-11-30

Family

ID=71741606

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021102164A Active JP7181348B2 (ja) 2020-07-21 2021-06-21 電気機械変換器を設けられる電力供給デバイスを備えるウェアラブル物体、特に時計ブレスレット

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP3944027A1 (ja)
JP (1) JP7181348B2 (ja)
CN (1) CN113960912B (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002345208A (ja) 1999-03-08 2002-11-29 Seiko Epson Corp 発電機の起動装置および計時装置
JP2017142246A (ja) 2016-02-10 2017-08-17 ザ・スウォッチ・グループ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・リミテッド 計時器用共振機構

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR1583646A (ja) * 1968-01-17 1969-11-21
CH1708570A4 (fr) * 1969-12-29 1975-10-15 Mcshan Clarence Hunter Dispositif électromagnétique, notamment moteur synchrone, pour appareil horométrique
JPS4725077U (ja) * 1971-04-12 1972-11-21
NL9001976A (nl) 1990-09-07 1992-04-01 Kinetron Bv Generator.
FR2752070B1 (fr) * 1996-08-01 1998-09-18 Asulab Sa Piece d'horlogerie electronique comportant une generatrice entrainee par un barillet a ressort
CH689469A5 (fr) * 1996-12-18 1999-04-30 Patek Philippe Sa Convertisseur d'énergie mécano-électrique et pièce d'horlogerie comportant un tel convertisseur d'énergie.
ATE421717T1 (de) 1999-09-17 2009-02-15 Eta Sa Mft Horlogere Suisse Stossfeste vorrichtung für einen durch eine schwungmasse angetriebenen generator
WO2001065320A1 (fr) * 2000-02-29 2001-09-07 Seiko Instruments Inc. Piece d'horlogerie mecanique a element de detection de posture et element de detection optique de la rotation du balancier annulaire regle
CN1357117A (zh) * 2000-02-29 2002-07-03 精工电子有限公司 具备姿势检测部和静电容量式检测部的机械钟表
NL1017551C2 (nl) 2001-03-09 2002-09-10 Kinetron Bv Elektrisch voedingsspanningssysteem voor het omzetten van kinetische energie in elektrische energie ten behoeve van miniatuurinrichtingen.
ATE363676T1 (de) * 2003-10-01 2007-06-15 Asulab Sa Uhr mit einem mechanischen uhrwerk, das mit einem elektronischen regulator gekoppelt ist
EP1521141B1 (fr) * 2003-10-01 2007-05-30 Asulab S.A. Pièce d'horlogerie ayant un mouvement mécanique associé à un régulateur électronique
JP2013005708A (ja) * 2011-06-12 2013-01-07 Hokkaido Tokushu Shiryo Kk 発電装置
EP3130966B1 (fr) * 2015-08-11 2018-08-01 ETA SA Manufacture Horlogère Suisse Mouvement d'horlogerie mecanique muni d'un systeme de retroaction du mouvement
EP3502796B1 (fr) * 2017-12-20 2020-05-20 The Swatch Group Research and Development Ltd Piece d'horlogerie comprenant un oscillateur mecanique associe a un systeme de regulation
EP3629104B1 (fr) * 2018-09-27 2021-05-12 The Swatch Group Research and Development Ltd Piece d'horlogerie mécanique comportant un dispositif electronique de regulation de la précision de marche de la pièce d'horlogerie

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002345208A (ja) 1999-03-08 2002-11-29 Seiko Epson Corp 発電機の起動装置および計時装置
JP2017142246A (ja) 2016-02-10 2017-08-17 ザ・スウォッチ・グループ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・リミテッド 計時器用共振機構

Also Published As

Publication number Publication date
CN113960912A (zh) 2022-01-21
CN113960912B (zh) 2023-03-28
EP3944027A1 (fr) 2022-01-26
JP2022021304A (ja) 2022-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4722445B2 (ja) 電子調整器と連結した機械式ムーブメントを有する時計
RU2356079C2 (ru) Регулирующий элемент для наручных часов и часовой механизм, который содержит один такой регулирующий элемент
JP4630621B2 (ja) 電子調整器と連結した機械式ムーブメントを有する時計
JP5260546B2 (ja) 電動歯ブラシのブラシ要素を駆動する為の駆動装置
US8588034B2 (en) Governor for a timepiece wheel set or strike wheel set
JP3170965B2 (ja) 発電機および携帯用機器
RU2629168C1 (ru) Механизм синхронизации часов
JP2001141839A (ja) 振動おもりを備える発電器のための耐衝撃装置
JP7181348B2 (ja) 電気機械変換器を設けられる電力供給デバイスを備えるウェアラブル物体、特に時計ブレスレット
US7298066B2 (en) Drive apparatus for piezoelectric actuator, drive method for piezoelectric actuator, electronic device, control program for drive apparatus for piezoelectric actuator, and recording medium
KR100485882B1 (ko) 진동소자 및 진동파구동장치
JP3832270B2 (ja) 偏心錘付時計
JP4199967B2 (ja) 圧電モータ
US20220026854A1 (en) Wearable object, in particular watch bracelet, comprising a power supply device provided with an electromechanical converter
JP3539187B2 (ja) 発電装置及び電子機器
JP6166847B2 (ja) 磁気的及び/又は静電気的な共振器
JP2018159598A (ja) 調速機、電子制御式機械時計、電子機器
JP2003117488A (ja) 軸方向駆動の振動体
JPH07218657A (ja) 電子腕時計
JP3721740B2 (ja) 動力伝達機構および電子時計
EP1048990B1 (en) Electronically controlled mechanical timepiece
JP2769151B2 (ja) 超音波モータ
KR101487339B1 (ko) 압전소자를 이용한 시계
JP2002357760A (ja) カメラ用レンズ駆動装置
CH717674A2 (fr) Objet portable, notamment montre bracelet, comprenant un dispositif d'alimentation muni d'un convertisseur électromécanique.

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220527

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220628

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220818

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221115

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221117

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7181348

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150