要求事項として、本発明の詳細な例示的実施形態がここで開示され、実施され得る特定の実施形態は例証および説明のために示されている。本開示は、選択された特定の用語に制限されることを意図しておらず、各特定の要素は、同様の方法で作用する全ての専門的な同義語を含むことが理解されよう。しかし、本発明に従った技術、方法、システム、および運営体制(operating structure)は、多種多様な形式およびモードで具現化され得、その一部は、開示する実施形態におけるものとは全く異なり得る。そのため、本明細書で開示する特定の構造、機能的および段階的な詳細は代表に過ぎず、さらにそれに関して、開示を目的として最善の実施形態を提供して、本発明の範囲を定義する本明細書におけるクレームに対する基礎を提供すると見なされる。実施形態はここにおいて、当業者がそれらを実施できるようにするために十分詳細に記述され、論理的、機械的、および他の変更が実施形態の範囲から逸脱することなく行われ得ることが理解されよう。以下の詳細な説明はそれ故、制限する意味で解釈してはならない。
本発明の例示的な実施形態は、入札者が適正な価格で商品/サービスを取得するか、または売却でき、同時にベンダーが購入するか、または商品/サービスに対して公正な対価を徴収するのを可能にする、持続可能なバランスの取れたシステムおよび方法を使用して、入札者がベンダーのオークション対象を得るために争う封入入札オンラインオークションをベンダーおよび1人以上の入札者(すなわち、オークションのタイプに応じて、入札者-買い手または入札者-売り手)に対して提供する。
一般に、用語「入札者」および「ベンダー」は本明細書では、商品/サービスを一時的または永続的に取得または提供しようと努めている、任意の個人、顧客、買い手、売り手、実体、またはそのグループを含み得る。
用語「オークション参加者」は本明細書では、本明細書で説明する任意のオークションと関連付けられているか、または直接関与している、任意の個人、顧客、買い手、売り手、またはそのグループを含み得る。
用語「非オークション参加者」は本明細書では、オークションに直接関与していない、任意の当事者(例えば、個人、実体、グループなど)を含み得る。
用語「手数料」は本明細書では、従来の輸送料もしくは郵送料、オークションサイトに対してその使用のために支払う手数料、または通常の事業運営目的に関連した任意の税金もしくは手数料を指していない。代わりに、本明細書で説明する用語「手数料」およびそれに対する他の言及は、入札が提出される時か、または入札が提出された後のいずれかに、1つ以上の恩恵(例えば、入札者がオークションを落札した場合に、入札者がオークション対象を購入するために負うか、またはオークション対象を売り手として提供する権利がある金額における変更、落札者が決定された後に入札者に対する割戻金など)を受け得る特定のタイプの入札者としてオークションに参加することの対価として支払われ得る金額を指す。かかる恩恵はオークションの結果、受け取った特定の入札、その金額、および特定のオークションに対する所定の規則によって決まる。それに応じて、本システムは、封入入札オークションに入札者として参加するのを許可されることに対する対価として機能する手数料(本明細書では「価格保護手数料」、「保護手数料」、または「参加手数料」とも呼ばれる)を1人以上の当事者(例えば、入札者、落札者、1人以上の他のオークション参加者、提示された「価格保護ポリシー」に参加することを選んだ落札者、非オークション参加者など)から徴収し得、それは、ある実施形態では、各入札者に自身が、例えば、商品/サービスを著しく過大評価するか、または過小評価するのを保護する選択肢を提供する。ある実施形態では、手数料は要求されない可能性がある。他の実施形態では、手数料は、入札者の入札の提出前もしくは提出後に支払われ得るか、または後日の支払いに対する誓約書の形で与えられ得る。手数料は、1人以上のオークション参加者、例えば、入札者、買い手、売り手、第3者、ベンダー、広告主(広告を表示する対価として手数料の少なくとも一部を支払うことができる)など、によって支払われ得る。手数料はまた、広告を見た入札者がオークションを落札したという条件に基づき広告主によって支払われることもできる。手数料は、前述のとおり任意数の方法で(例えば、本明細書で説明するように、オークション参加者、または割当て手数料の一部もしくは全部を受け取る慈善事業など、オークションに直接参加していない非オークション参加者に対して)割り当てられ得る。さらに他の実施形態では、手数料は、非金銭的商品、サービス、または、ホテルのルームサービス、特定のサービスなどの、価値がある何かであり得る。本明細書で使用する手数料および計算は、オークション参加者の間でリスクのバランスを取るのに役立つ。
用語「競り上げ封入入札オークション」または「封入入札競り上げオークション」は本明細書では、オークション対象を競売にかけている人または実体(例えば、ベンダー)がオークション対象の売り手であり、かつ入札者(複数可)は、オークション対象に対して支払う用意がある入札額によってオークションを落札しようと試みる買い手である、封入入札オンラインオークションを指す。オークション対象は、商品および/またはサービスであり得る。かかる入札者-買い手は、所定の規則に基づく所定のランキングまたは指定されたランキング(例えば、最高入札、2番目に高い入札、3番目に高い入札、など)に基づいて自分の入札が落札として特定される場合に、競り上げ封入入札オークションを落札する。落札ランクは、所定の規則に基づいて指定できるか、またはシステムによる既定によって確立できる。例えば、所定の規則は、オークションの開始時または開始前に、最高または最低の入札額をオークションの落札者に対応するランクであると指定し得る。
用語「逆封入入札オークション」または「封入入札逆オークション」は本明細書では、オークション対象を競売にかけている人または実体(例えば、ベンダー)が商品またはサービス(オークション対象)を購入することを望む買い手であり、かつ入札者(複数可)は、商品および/またはサービスであり得る、オークションにかけられている対象を提供する用意がある入札額によってオークションを落札しようと試みる売り手である、封入入札オンラインオークションを指す。かかる入札者-売り手は、所定の規則に基づく所定のランキングまたは指定されたランキング(例えば、最低入札、2番目に低い入札、3番目に低い入札、など)に基づいて自分の入札が落札として特定される場合に、逆封入入札オークションを落札する。
用語「ランキング」、「ランク」、および「指定されたランキング」は本明細書では、オークション対象に対して受け取った封入入札の、オークション対象に対して受け取った封入入札の全部と比較した、特定のランキングを指す。例として、「第1」のランキングは、オークションがそれぞれ、競り上げ封入入札オークションまたは逆封入入札オークションであるかどうかに応じて受け取った最高入札または最低入札を意味し得る。本明細書で説明する競り上げ封入入札オークションでは、第1、第2、第3などのランキングは、それぞれ、その金額が最も高い、2番目に高い、および3番目に高い入札を指す。同様に、本明細書で説明する逆封入入札オークションでは、第1、第2、第3などのランキングは、それぞれ、その金額が最も低い、2番目に低い、および3番目に低い入札を指す。
用語「落札ランク」は本明細書では、落札のランクを指し、オークションに対する規則の1つ以上のセットで事前に決定され得る。用語「指定されたランク」は本明細書では、受け取った入札の指定された入札のランクを指す。指定された入札ランクは、支払いの計算を目的とした単一の入札ランクを指し得る。指定された入札ランクは、所定の規則に基づいて指定されるか、システムによって確立される入札ランクを指し、オークション対象に対する支払いの計算に関連する。ある実施形態では、指定された入札の金額は、落札と関連付けられた支払い額の計算を実行するために、落札額と併せて使用される。
用語「再計算された入札額」、「再計算された落札額」、「再計算された金額」、「最終的な再計算額」、および「支払い額」は本明細書では、所定の規則に従って計算が行われた後に、落札と関連付けられた金額を指す。ある実施形態では、用語「支払い額」も本明細書では、手数料の有無にかかわらず、再計算された入札額を指すために使用される。
本明細書で開示される様々な例および式は、競り上げ封入入札オークションおよび逆封入入札オークションの両方において適用され得ること、これら特定の例および図面で例示される実施形態は、例示および説明目的で提供されること、ならびに本明細書で開示する様々な式は、その順列と共に、本明細書で開示する競り上げ封入入札オンラインオークションおよび封入入札逆オンラインオークションの両方に対して使用され得ることが理解されるであろう。
本明細書で説明する競り上げ封入入札オンラインオークションの好ましい実施形態では、落札者-買い手が自分の入札価格よりも少なく支払う可能性は、落札と指定された入札との間の差の値を使用する事前に設定された規則によって決定される計算に起因し、そうでなければ「勝者の悔恨」または「勝者の呪い」と関連付けられる問題を軽減するのに役立ち、同時に、入札が提出される前または後に支払われる手数料の割り当てを通して、公平性も促進し、さらなる入札者の参加を促す。かかる事前に設定された規則は、結果を予測する不確実性および略不可能性を取り入れることにより、不適切な入札者も阻止し、不適切な入札者はそうでなければ、不適切に共謀し、かつ/または結果を自身の有利になるように変えようとし得る。本質的に、手数料を支払うことを誓約する入札者は潜在的に、それと関連付けられた恩恵を享受し得る。本発明はさらに、リスクを軽減して、入札者/ベンダーの利益のバランスを取るのを支援する。代替として、本システムは、入札者またはベンダーいずれかの利益を最適化するのを支援し、様々なインセンティブを通して入札者を引き付けるように構成でき、それは、彼/彼女がオークションのタイプに応じてオークション対象を購入または売却する義務がある価格に関してベンダーに対するリスクを減らすことができる。
前述のとおり、従来技術において知られている従来のオークションは、オークションにかけられている品目の所有権の移転を暗示する。本発明は、従来のオークションを含むが、それに制限されない。本発明の例示的な実施形態はまた、オークションにかけられている対象に対する占有権を、実際の所有権の移転の有無にかかわらず、ある当事者から別の当事者に移転するのも可能にする。オークションにかけられている対象は、有形または無形であり得、商品、スキル、サービス、空間、金融資産などの、価値を有し得る何でも含み得る。本明細書で提示するシステムおよび方法は、コンピュータ、モバイル機器、タブレット、および同様のものを含むが、それらに制限されない、広範囲の電子装置上で使用できる。
入札者およびベンダーは本明細書では、個人、事業者、非営利組織、慈善事業、政府機関などを含み得る。本システムは、入札者の本当のIDを開示することなく、ベンダーおよび入札者の情報、オークションにかけられている有形および/または無形の対象に関する情報を含む1つ以上データベース、ならびに特定の期間内の成功した取引のデータベースを維持するための手段を統合する。データベースは、以前にオークションにかけられた対象の価格に関して潜在的な入札者およびベンダーに対する基準点として機能し、それは入札者およびベンダーが十分な知識および経験に欠ける場合に特に有用であり得る。
オンラインオークションに参加したい本システムのユーザーは、システムにアカウントを登録し得、それは、オークションの開始前に、ベンダーおよび入札者の両方に対して事前に設定された関連する規則のユーザー同意を含む。アカウントの登録は、個人を識別できる情報および有効な金融情報を含む。これは、名前、住所、電子メール、電話番号、および有効な金融情報を含み得るが、それらに制限されない。ユーザー情報は、システムより電子メールまたは電話を通して検証され得る。本システムの例示的な実施形態は、ユーザーが1つのアカウントだけをユーザー名と共に電子メールおよび/または電話番号によって登録するのを許可する。
かかるアカウントは、オークションのためにオークションにかけられている対象に入札するか、またはリストするために使用できる。複数のアカウントを作成する不正を防ぐために、本システムは、アカウントを登録するために、本名、本当の住所および本当の金融情報を要求できる。システムのユーザーは、デビットカード、クレジットカード、ペイパル(商標登録)などの非オークション参加者支払いシステムおよび/または銀行口座詳細などの金融情報を含めることを要求され得る。入札者は、自分が提出する封入入札の金額を支払うために自分の口座に十分なお金を有することを確認するために、金融情報が必要とされる。買い手の財政的能力を確認することによる支払いの検証は、オークションが終了した後、債務不履行または遅延支払いを回避する。これは、遅延支払い、真の意図がなく純粋に楽しみのために入札する入札者、支払いのために十分なお金を持っていない入札者、およびオークションの終了後に不払いによって取引を取り消す買い手などの、問題を回避する。ある実施形態では、本システムは、入札者に、自分が持っていると確認されている金額に対してだけ入札を提出することを促進するように構成でき、それにより取引の取り消しを防いで、支払いのできない入札者がオークションの終了後に入札が誤っていた、偶発的であった、などと主張または断言するのを防ぐのに役立つ。
例示的な実施形態は、ベンダーがオンラインオークションプラットフォームを通してオークションのために提示したオークションにかけられる対象をリストするのを可能にする。ベンダーは、オークションにかけられる対象の、書面による説明、写真、ビデオなどを含み得るが、それらに制限されない、詳細に関する紹介を提出することによりオンラインオークションに対して自身のオークションにかけられる対象を登録し得る。不実表示または不正を回避するために欠陥も開示され得る。ベンダーのIDまたはユーザー名はオークションリストと共に開示され、オークションの終わりに取引が完了した後、フィードバックを提供する際に開示される。オークションにかけられる資産がオンラインオークションプラットフォームに正式にリストされる前に、本システムは、リストされる各オークション対象に対してインデックス番号を発行し、オークションの開始時間に対するタイムスタンプも発行する。本システムは、ベンダーによって事前に設定されたとおり、オークションの時間分の終わりまで、オークションを追跡する。ある実施形態では、ベンダーは、一旦、オークションが終結して適切な支払いが行われると、オークション対象が引き渡されるか、または実行される準備が整っていることを確認することによって、二重確認を提供し得る。例えば、オークションにかけられる品目が商品である場合、それらは、自然災害、戦争など、ベンダーの制御を超えた特殊事情がない限り、落札者に引き渡される。追加として、ベンダーは、オークションにかけられる対象に対して自分が設定する開始価格またはリザーブプライスが本当に、開始価格またはリザーブプライスとして受け入れる用意がある価格であることを確認し得る。これは、オークションの終了後に、ベンダーが資産を見つけることができない場合に言い訳をして取引を取り消すか、または開始価格もしくはリザーブプライスを設定している間に間違えたと主張するのを防ぐ。ベンダーがシステムと確認したが、その後、オークションの終了後に取引を取り消す場合、ベンダーのアカウントは、最初は1か月など、ある期間、一時停止され得るか、または、それが二度目に起こると、ある特定の状況および不可抗力を除いて、ベンダーのアカウントは永久的に一時停止され得る。
入札する場合、オークションの通常は目に見える態様、例えば、入札者のユーザー名および他の入札者識別情報は示されない。代わりに、入札者は、システムによってランダムに生成されたID番号を使用して入札した順番にリストされ、そのID番号は、オークションが終了した後でさえ、入札者自身を除いて他の入札者はアクセスできない。一旦、オークションが終了すると、ベンダーだけが落札者の本当のIDを見ることができる。他の入札者は、他の入札者の入札額だけを、彼らの本当のIDを見ることなく、見ることができる。各封入入札に対する入札時間は、オークションにおける入札を追跡するために表示されるタイムスタンプを有する。ユーザーがどこにいるかに関係なく、ユーザーは、オークションのために残っている適用可能な残り時間を見ることができる。ある実施形態では、識別不能な各入札者に一致するランダムに生成された番号は、同じ入札者との過去のやり取りに基づく、入札者の識別の公開開示および他者が潜在的に感情的にオークションに入札する可能性を排除する。感情的な入札は、真の価格を反映していない歪められた価格となり得る。加えて、ランダムな入札者IDは、それらのIDに基づいて、入札者、彼らの以前の入札行為および利益を識別することが不可能であるので、「サクラ入札」、「共謀」を防ぐか、または減らし得る。
オークション内での封入入札に対する入札プロセスは、オークションをリストするか、または入札を提出する場合に公正および完全性を可能にする。ある実施形態では、ベンダーは自分のユーザー名を開示して潜在的な入札者に知られる必要がある。追加として、入札者は、ランダムに生成されたID番号を使用する場合、識別不能であるので、感情的な入札または頻繁にサクラ入札する不適切な入札者などは、起こらない。しかし、本システムはそれでも、特定のID番号が入札するのを、その特定の入札者が以前の取引で問題を引き起こしたので、ベンダーがブロックすることを選択した場合には、ブロックするのを可能にし得る。ベンダーがブロックしたいID番号を示すと、システムはそのID番号をそれぞれの入札者と照合してその入札者がそのオークション内で入札するのをブロックすることが可能である。
秘密の本当のID番号に加えて、ある実施形態では、オークション中、入札額は他の入札者に示されない。入札者は従って、自分の予想を反映する現実的な金額で、支払う能力がある金額を入札できる。ある実施形態では、入札者は、まず、自分の入札額が正確であることを確認し、自分の入札額を提出した後に、入札額を任意の適用される送料、保険などと共に支払う能力を持つことを確認することにより、二重確認を与え得る。これは、入札する際に金額に関する潜在的な入札者の間違いに関連した相違または議論を回避するのに役立つであろう。確認を受けるこの方法は、支払う意思のない入札に対して潜在的な費用が課されるので、前述した不適切な入札者の一部または全部を含み得る、不適切な入札者に対して幾分かのリスクをもたらし得る。従って、本発明のシステムおよび方法は、完全性をシステムに組み込む。ある実施形態では、落札者は追加として、オークションの終了後ある期間内に、封入落札額を支払うことを要求され得る。本発明の例示的な実施形態では、入札者から確認を得た後に落札を取り消すのを困難にするので、サクラ入札者などの不適切な入札者は、排除されないとしても、実質的に数が減少するであろう。入札と関連付けられた適用可能な手数料を通してお金を失うリスクを組み込むことにより、不適切な入札者は、入札するのを阻まれる。
ある実施形態では、入札者は1つの有効な入札額だけを有することを認められる。追加として、ある実施形態では、入札者は、オークションの終了前に自分の入札を撤回し得る。さらに、撤回され、かつ/または変更された入札は、封印されたままにされ得、そのため他の入札者はその撤回または変更された入札のIDおよび/または金額を知らない。撤回または変更された入札を秘密に保つことにより、システムは入札者がこれらの撤回および変更された入札を基準として使用するのを防ぎ、不実表示または不正も排除できる。本発明の例示的な実施形態は、ベンダーが、オークションのプロセスから受け取ることを期待する真の価格を検討して、オークションにかけられる対象が値すると自分が正直に信じる価格をリストするのを可能にする。かかる方法は、本物であって、金額を支払う能力があるユーザーに、騙されていると懸念することなく、封入入札を提出するように促し、ひょっとしたらオークションを落札すると励ます。土壇場で入札する入札者は、必ずしもオークションの終わりにおける実際の落札者ではない。追加として、以下でさらに説明するように、本発明の実施形態では、不適切な入札者を、入札する金額の再計算に関する固有のリスクを通して阻むことによって、かつ/または、ある実施形態では、入札額と関連付けられた手数料の支払いを要求することによって、減らすか、もしくは実質的に防ぐ。
従来技術では、オークションがリザーブプライスを持つことは一般的である。リザーブプライスは典型的には、ベンダーが資産に対して受け取る意思がある隠された最低価格である。リザーブプライスオークションでは、一旦、入札額がリザーブプライスを満足するか、または上回ると、ベンダーは資産を売却する義務を負うだけである。この概念の不都合な点は、入札者は隠された価格を見ることがなく、隠されたリザーブプライスの額について推測するままにされることであり、それは、入札者がリザーブプライスに達することができないので、しばしば失敗したオークションという結果になる。本発明の例示的な実施形態は、ベンダーが、全てベンダーの自由裁量で、公開されたリザーブプライス、条件付き隠されたリザーブプライス、または全くリザーブプライスなしのいずれかを設定するのを可能にするという点において、従来技術のこの観点から外れる。公開リザーブプライスは、ベンダーが、売り手として、競り上げ封入入札オークションが成功するために受け入れる最低価格(またはベンダーが、買い手として、逆封入入札オークションが成功するために受け入れる最高価格)である。公開リザーブプライスは、入札者に対して開示される。ベンダーが、公開リザーブプライスを設定することを選択する場合、公開リザーブプライスは、オークションの開始前に入札者に開示されて、ベンダーによって受け入れられる価格を入札者に知らせる。逆封入入札オークションでは、公開リザーブプライスを上回る全ての入札はシステムによって拒否され得る。競り上げ封入入札オークションでは、公開リザーブプライスを下回る全ての入札はシステムによって拒否され得る。公開リザーブプライスは、入札者がベンダーによって事前に設定されたリザーブプライスを知っているので、事前に定義された状況によって早期終結が認可されない限り、早期終結を認めない。本発明の例示的な実施形態によれば、条件付き隠されたリザーブプライスは、第1に、入札者の1人が、ベンダーによって設定されたリザーブプライスに達するか、もしくは上回る(例えば、競り上げ封入入札オークションにおいて)と、ベンダーはオークションを早期に終了するか、もしくはオークションの終了まで継続するのを可能にする場合、および/または、第2に、本システムは、たとえベンダーによって設定された条件付き隠されたリザーブプライスに入札が達しなくても、提出された最高入札額を落札と見なして、入札が受理されるのを可能にする場合である。リザーブプライスに対して2つのカテゴリを提供するこの方法は、オークションが成功裏に完結するのを可能にし、それにより入札者の熟考された入札額が、ベンダーによって設定された開示されていない隠されたリザーブプライスに達しないためにオークションが失敗する可能性を低下させるので、従来技術よりも効率的で、透明性がある。本システムは、入札者の1人が、オークションのタイプに応じて、最低または最高の条件付きリザーブ額に達すると、ベンダーがオークションを早期に終了するか、またはオークションを継続するのを可能にし得る。
封入第2価格方法は、従来技術によって使用される一入札増分増額の有無にかかわらず、落札者がオークションを落札するために人為的に高い入札額を潜在的に提出し得るので、他の全ての本物の入札者から落札を奪い得るために不完全である。従来技術では、封入第2最高入札額が、落札者が支払う基準価格として確立されている。最高封入価格は、2番目に高い封入入札者の入札額よりも一入札増分多い可能性がある。一入札増分は、現在の最高入札がオークションを落とすために入札者によって引き上げられ得る額である。オークションが、例えば、$0.5、$1、または$10など、オークションにおける資産の開始または現在の価格に応じて事前に設定された入札増分のテーブルを有する場合、入札増分は、オークションの規則によって規定された事前に決定された額である。しかし、支払われる最終落札額は大抵、最終落札額に実質的に関連していないので、一入札増分アプローチは効果的ではない。落札者が、2番目に高い落札価格よりも一増分値多く支払う必要があり得るだけという事実は、不適切な入札者が、オークションを落札する目的のみで、人為的に高い入札額を提出するようにし向け得る。かかる不適切な入札者は、自分が入札する金額を支払う責任を負う必要がなく、従って、自分の人為的に高い入札額の財政結果に直面するのを恐れていない。
本発明の実施形態は、これらの欠陥を解決することを意図する。例えば、競り上げ封入入札オークションのある実施形態では、落札者は、落札の全額または落札の一定の割合に2番目に高い入札額を加えた額のいずれかを支払う責任を負う。落札額は落札者が支払う金額に直接関連し得るので、入札者が人為的に高い入札を出す可能性は低い。
本発明の例示的な実施形態は、コンピューティングシステムを通して入札者を、入札カテゴリ1入札者および入札カテゴリ2入札者などの、2つのカテゴリに分類する方法を提供し得る。入札カテゴリ1落札者は、提出された封入入札額を支払うように要求され得る。入札カテゴリ2入札者は、カテゴリ2入札者の入札と関連付けられた支払い額を、その入札が落札であれば、入札よりも少ない額に減らす可能性を有する、「価格保護ポリシー」を購入することを誓約し得る。入札者は、自分自身の経験もしくは好みに基づいて、オークション戦略を考慮して、または入札者によってランダムに選択されたとおり、入札カテゴリ1または入札カテゴリ2入札者のいずれかとして、自ら決定するか、自身を分類する選択肢が与えられ得る。2つのカテゴリに基づき、入札カテゴリの名前は、入札カテゴリAおよびB、「経験者」および「未経験者」または入札者の2つの異なるカテゴリを識別する任意の他の名前など、柔軟にできる。本発明の例示的な実施形態は、入札者を入札カテゴリ1および入札カテゴリ2入札者に分類する。入札カテゴリ1入札者は落札した入札額に対して責任を負い、他方、入札カテゴリ2入札者は、ある条件下で、「価格保護ポリシー」を購入して割引価格を支払うという潜在的な恩恵を享受することが可能であり得る。例示的な実施形態は、入札者が、入札カテゴリ2入札者であることを示す場合、潜在的により低い落札額に入札するために、提出された入札額の一定の割合(例えば、3%または5%)で「価格保護ポリシー」を提示し得る。ある実施形態では、入札者は、異なるオークションで入札している間にカテゴリを変える可能性があり得る。1つのオークション対象に対して入札している場合に入札カテゴリ1入札者であることを確認する入札者は、そのオークション中に、または別のオークションで別のオークション対象に対して入札している場合に自身を入札カテゴリ2入札者として識別し得る。その結果、自分自身の経験、好みに基づき、またはオークション戦略を考慮して、または入札者によってランダムに選択されたとおりに、入札額を確認する入札カテゴリ1入札者は、自信をもって入札すべきであり、オークションの終了後に自身が落札者である場合、支払い義務に関して後悔はない。同様に、「価格保護手数料」を支払うことを誓約する入札カテゴリ2入札者は、オークションの終了後に自身が落札者である場合、潜在的な割引を得る可能性をもつ入札に安心感を覚え得る。他の実施形態では、本明細書で説明するシステムおよび方法は、落札者が、落札価格または指定された入札、ならびに手数料および調整の少なくとも1つに基づいて支払い額の計算を受ける資格がある入札者の単一のカテゴリだけと共に利用され得る。
本発明の例示的な実施形態は、「勝者の悔恨」などの前述した従来技術の様々な欠陥を、「価格保護ポリシー」および「価格保護計算式」を使用することにより解決する。本発明の例示的な実施形態によれば、入札カテゴリ2の落札者によって支払われる落札最終価格は、「価格保護手数料」、2番目に高い入札額、および落札額と指定された入札額(例えば、2番目に高い入札額、3番目に高い入札額など)との間の差の所定の割合の額の合計によって計算される。入札者は、入札を開始する前に、自分がどの入札カテゴリに属しているかを確認する必要があり、オークションの終了前に自分の入札カテゴリを変更し得る。入札者は次いで、自分が属する入札カテゴリに従って提出した入札額に対して責任を負う。入札カテゴリ1入札者は、提出した全入札額に対して責任を負い、他方、入札カテゴリ2入札者は、価格保護ポリシーに起因して割り引かれた落札額を支払う可能性を有する。
ある実施形態では、落札の最終額は、価格保護計算式に従って再計算され得、ある実施形態では、入札カテゴリ2落札者によって支払われる落札最終価格は、価格保護手数料、2番目に高い入札額、および落札額と2番目に高い入札額との間の差の所定の割合の額の合計によって計算される。異なるビジネス戦略に応じて、本システムは、ベンダーが価格保護ポリシーに対して誰が手数料を与えられるかを決定する選択肢を提供し得る。本システムを通してベンダーによって事前に設定されるとおり、価格保護ポリシーに対して支払われる手数料は、完全にベンダーに与えられ得、完全に2番目に高い入札者に与えられ、価格保護ポリシー手数料の額は事前に決定された割合によって2番目に高い全入札者の間で分割されるか、またはベンダーと2番目に高い入札者(複数可)との間で分割され得る。現実問題として、ベンダーが、オークションにかけられる対象が多数の入札者を引き付けることを確信している場合、彼/彼女は価格保護手数料の全額を保持することを選択し得る。他方、ベンダーが、オークションにかけられる対象に関してオークションに参加するもっと多くの入札者を引き付けたい場合、彼/彼女は全価格保護手数料を2番目に高い入札者(複数可)に与えることを決定し得る。それ故、入札者がポリシーを購入したので、たとえベンダーが元の落札より少ない額しか受け取らなくても、ベンダーはそれでも、再計算された落札額に加えて価格保護手数料額の一部を受け取る選択肢を有する。追加として、入札カテゴリ2入札者は、オークションにかけられた対象に対して払い過ぎることを心配する必要なく入札し得、それは、最終的にオークションへの参加を促すであろう。さらに、オークションにかけられた対象に対して入札している入札者が1人しかおらず、その入札者が自身を入札カテゴリ2入札者として識別する場合、価格保護手数料の全額はベンダーに行き得、ベンダーの開始価格は2番目に高い入札額と見なされ得る。
しかし、以下でさらに説明するように、価格保護ポリシーの購入は、必ずしも入札者が支払う落札額を下げるわけではないので、価格保護ポリシーの購入に伴うリスクの要素がある。例えば、落札額と2番目に高い入札額との間に大きな差(例えば、2つの間の大きな入札価格差)がある場合、ポリシーを購入している入札カテゴリ2入札者は、自分の入札額を実質的に下げてもらえる見込みがある。しかし、落札額と2番目に高い入札額との間に小さいか、名ばかりの差しかない場合、ポリシーを購入している入札カテゴリ2入札者は、落札者が支払う最終価格は元々提出された入札額よりも高いので、さらなる費用を負担する(または損失を被る)ことになり得る。価格保護ポリシーの購入と関連付けられたこの潜在的な損失は、入札者がシステムを悪用するのを防ぐ。潜在的な損失が伴わなければ、全ての入札者は、落札額より少なく支払うために価格保護ポリシーを購入するであろう。
本発明の例示的な実施形態によれば、入札者-買い手がオークションにかけられた商品/サービスに対して封入入札競り上げオークションで支払う義務がある再計算された最終価格もしくは支払い額、または入札者-売り手が封入入札逆オークションで提供する義務があるものに対する金額を決定するために、多数の計算式が採用され得る。
本明細書で説明する本発明の様々な方法の例示的な実施形態を例証するために、第1の式を使用した競り上げ封入入札オンラインオークションの11の例、24の式に関連した24の例、および図1A~図11の記述が以下で説明される。カテゴリ2入札者が落札した場合に商品/サービスに対して買い手が支払う必要がある最終的な再計算された価格を計算するために、競り上げ封入入札オークションのクローズ後に以下の価格保護計算式が使用され得、以下の式によって表され得る:
RP1=[BD]+[PPCT×(BW-BD)]+[PPP×(BW)] 式1
式中、RP1は再計算された価格または支払い額であり、BWは落札額であり、PPCTは所定の割合であり、BDは落札額BWに対して指定された入札(例えば、2番目に高い入札)額であり、PPPは価格保護手数料割合である。
例1
1人の入札者(入札者1)は自分が入札カテゴリ2入札者であることを確認し、$100の入札を提出して価格保護手数料を支払い、それは5%(すなわち、$5.00)に事前に設定されている可能性がある。追加として、落札に対する第1のランキングが最高入札と事前に設定されており、指定された入札に対する第2のランキングが2番目に高い入札と事前に設定されており、20%の所定の割合が事前に設定されている。別の入札者(入札者2)は自分が入札カテゴリ1入札者であることを確認して、$50の入札を提出し、それは、オークションのクローズ時に2番目に高い入札額である。さらに別の入札者、例えば、入札者3は、自分が入札カテゴリ1入札者であることを確認して、$40の入札を提出する。オークションの終了時に、入札者1が落札者であり、カテゴリ2入札者であるので、支払い額を決定するために、落札額の再計算を受ける権利がある。再計算された落札額は本方法の計算式に従って計算され、入札者1は、指定された入札額(ここでは、2番目に高い入札額)+[20%×(落札額-指定された入札額)]を支払う。それ故、入札者1は、$50+[20%×($100-$50)]を支払うことになり、それは$60である。オークションにかけられた品目に対する入札者1の総費用(または支払い額)は、$60+$5.00価格保護手数料で総計$65になる。入札者1は従って、総計$65を支払い、入札者1が元々$100で落札した入札を提出した場合、それによってオークションを落札して$35を節約する。
例2
この例に対して前述と同じ状況が適用されると仮定するが、入札者1は$101を入札して$5.05の価格保護手数料を支払うことを除く。入札者2は$100を入札し、それは指定された入札額(すなわち、2番目に高い入札額)である。入札者1は、オークションの終了時に落札者であり、$100+[20%×($101-$100)]を支払うことになり、それは$100.20である。オークションにかけられた対象に対する入札者1の総費用(または支払い額)は、$100.20+$5.05価格保護手数料で最終総計$105.25になる。入札者1は今回、オークションを落札するが、入札者1が元々提出した$101入札よりも$4.25多く支払い、それ故、価格保護ポリシーを購入したために損失を被る。
例3
さらに再び、入札者1が$100を入札して$5.00の価格保護手数料を支払う、例1からの同じ状況が適用されると仮定する。しかし、入札者2は$80を入札する。入札者1は、オークションの終了時に落札者であり、$80+[20%×($100-$80)]を支払うことになり、それは$84である。オークションにかけられた対象に対する入札者1の総費用は今回、$84+$5.00価格保護手数料であり、最終総計$89になる。入札者1は今回、オークションを落札して、自分の元々の入札に対して$11を節約するが、それは例1に比べて大幅な割引ではない。
従って、本発明では入札者に、自分が入札する全額(カテゴリ1)、または指定された入札額(例えば、この事例では、2番目に高い入札額)+落札額と指定された入札額との間の差の所定の割合+、ある実施形態では、価格保護手数料の合計のいずれかを支払うことを要求するので、本発明の例示的な実施形態は、入札者が、自分が入札する価格を支払うことなくオークションを落札するために人為的に高い額を入札するのを防ぐことが理解されるであろう。入札額が高ければ、それだけ多くのお金を入札者は支払う必要があるので、入札者は従って、人為的に高い入札を行うのを阻まれる。ある実施形態では、本システムは、各カテゴリ2入札者が価格保護手数料を前もって支払うことを要求し得、カテゴリ2入札者がオークションを落札しない場合には価格保護手数料を払い戻す。これは、本物ではない入札者をさらに阻むであろう。本発明の例示的な実施形態は、落札者が支払うべきもののより現実的な価格も反映する。入札者は入札カテゴリ2入札者として入札する選択肢を有していて、潜在的に最終落札額再計算を受ける権利があるので、落札した入札者は、オークション対象に対して払い過ぎたと信じる可能性も低いであろう。従って、「勝者の呪い」は、全ての入札者に対して、特にカテゴリ2入札者に対して、実質的に減らされ得る。
例2に関して前述し、例4~11に関して以下でさらに説明するように、価格保護ポリシーの購入は、入札者がベンダーに負う最終支払い額を必ずしも下げるとは限らない。例えば、落札額と指定された入札額との間に大きな差がある場合、ポリシーを購入している入札カテゴリ2入札者は、落札額に関して自分の支払い額が実質的に下がる可能性が高い。しかし、落札額と2番目に高い入札額との間に小さいか、名ばかりの差しかない場合、ポリシーを購入している入札カテゴリ2入札者は、オークションにかけられている対象に対して落札額に近いか、落札額か、またはそれ以上のお金を支払うことになり得る。価格保護ポリシーと関連付けられたこの潜在的な損失は、入札者がシステムを悪用するのを防いで、ベンダーに対する利益を最適化するのに役立つ。価格保護手数料を加算した後に伴う潜在的な利益がなければ、落札額に関して支払うことを要求される金額を下げるために価格保護ポリシーを購入する入札者はいないであろう。ある実施形態では、本明細書で説明するシステムおよび方法は、2つの入札カテゴリを含む必要はなく、本明細書で説明する再計算の1つを利用するオークションを単に提示し得ることが理解されるであろう。
例4
例4は、それぞれ$10、$100および$101の入札を提出している3人の入札者で実施されるオークションを示し、ベンダーは、入札の提出前またはオークションの開始時に、最高入札をBWとし、BDを2番目に高い入札とし、PPCTを20%とし、かつPPPを10%とすることを選択した。オークションのクローズ(例えば、オークションに対して買い手によって事前に決定された期間の満了)時に、落札/落札者がカテゴリ2入札/入札者である場合、RPは、$101のBW、$100のBD、20%のPPCT、および10%のPPPで、式1を使用して決定されるとおり、次のように計算される:RP=$100+[20%×($101-$100)]+[10%×($101)]=$100+$0.20+$10.10=$110.30。再計算された価格はここでは、$110.30であり、そのためたとえ落札額が$101であっても、落札者は、商品および/またはサービスに対して、実際に入札した$101の代わりに、$110.30を支払う義務がある。落札者がカテゴリ2入札者であることを選択していなければ、オークションにかけられた商品/サービスに対して実際の入札額$100を支払う必要だけがあっただろう。それ故、カテゴリ2入札者であることの選択にはある程度のリスクがあることが理解されるであろう。
例5
例5は、それぞれ$30、$50および$75の入札を提出している3人の入札者で実施されるオークションを示し、ベンダーは、入札の提出前に、最高入札をBWとし、BDを2番目に高い入札とし、PPCTを15%とし、かつPPPを10%とすることを選択した。それ故、オークションがクローズすると、落札/落札者がカテゴリ2入札/入札者である場合、RPは、$75のBW、$50のBD、15%のPPCT、および10%のPPPで、式1を使用して決定されるとおり、次のように計算される:RP=$50+[15%×($75-$50)]+[10%×($75)]=$50+$3.75+$7.50=$61.25。再計算された価格はここでは、$61.25であり、それは提出した実際の落札($75)よりも少なく、それにより、落札者が、カテゴリ2入札者として、実際に提出した落札よりも低い最終的な再計算された価格を受けることが可能であることを示す。
例6
例6は、それぞれ$30、$50および$75の入札を提出している3人の入札者で実施されるオークションを示し、ベンダーは、入札の提出前に、最高入札をBWとし、BDを2番目に高い入札とし、PPCTを10%とし、かつPPPを30%とすることを選択した。それ故、オークションがクローズすると、落札/落札者がカテゴリ2入札/入札者である場合、RPは、$75のBW、$50のBD、10%のPPCT、および30%のPPPで、式1を使用して決定されるとおり、次のように計算される:RP=$50+[10%×($75-$50)]+[30%×($75)]=$50+$2.50+$22.50=$75。再計算された価格はここでは、$75であり、それは実際の入札$75に等しい。この事例では、落札者は、提出した自分の実際の入札と同じ額を実際に支払うであろう。
例7
例7は、それぞれ$50、$100および$150の入札を提出している3人の入札者で実施されるオークションを示す。このオークションでは、ベンダーは、入札の提出前に、2番目に高い入札を落札BWとし、BDを3番目に高い入札とし、PPCTを20%とし、かつPPPを5%とすることを選択した。オークションのクローズ時に、落札/落札者がカテゴリ2入札/入札者である場合、RPは、$100のBW、$50のBD、20%のPPCT、および5%のPPPで、式1を使用して決定されるとおり、次のように計算される:RP=$50+[20%×($100-$50)]+[5%×($100)]=$50+$10+$5=$65。再計算された価格はここでは$65であり、そのためたとえ落札(この事例では、2番目に高い入札)が$100であっても、落札者-買い手は、商品および/またはサービスに対して、実際に入札した$100の代わりに、$65を支払う義務がある。
例8
例8は、公開リザーブプライスがベンダーによって設定されるオークションである。この例では、オークションは、それぞれ$10、$100、および$101の入札を提出している3人の入札者で実施される。入札する前に、ベンダーは、$10の公開リザーブプライスを開示することを選択して、最高入札をBWとし、BDを2番目に高い入札とし、PPCTを10%とし、かつPPPを10%とすることを選択した。リザーブプライスが全入札者に対して公開されているので、オークション対象に対して受け取った入札はリザーブプライスに等しいか、またはそれを上回る。公開リザーブプライスを下回る入札価格または額は、無効と見なされて拒絶される。このオークションのクローズ時に、落札/落札者がカテゴリ2入札/入札者である場合、RPは、$101のBW、$100のBD、10%のPPCT、および10%のPPPで、式1を使用して決定されるとおり、次のように計算される:RP=$100+[10%×($101-$100)]+[10%×($101)]=$100+$0.10+$10.10=$110.20。再計算された価格はここでは$110.20であり、それを入札者-買い手は支払う義務がある。公開リザーブプライスをもつオークションは、有効な入札がないためにオークションが失敗する可能性を低くし得る。
例9
例9は、隠された(すなわち、閉じられているか、または見えない)リザーブプライスがベンダーによって設定されるオークションを示す。この例では、オークションは、それぞれ$10、$90、および$110の入札を提出している3人の入札者で実施される。入札する前に、ベンダーは、$105の隠されたリザーブプライス(全入札者に対して知られていない)を設定することを選択して、最高入札をBWとし、BDを2番目に高い入札とし、PPCTを10%とし、かつPPPを10%とすることを選択した。この例では、$110入札だけが$105リザーブプライスを上回って収まっていて、$90および$10入札は、$105リザーブプライスに達していないか、または上回っていないために、システムによって失敗した入札と見なされ得る。最高入札として、$110入札が落札と見なされ、一実施形態では、$105のリザーブプライスが、RPを計算する目的でBDと見なされ得る。オークションがクローズすると、RPはここでは、$110のBW、BDは$105リザーブプライス、10%のPPCT、および10%のPPPで、次のように計算される:RP=$105+[10%×($110-$105)]+[10%×($110)]=$105+$0.50+$11=$116.50。買い手は、商品/サービスに対して$116.50の金額の再計算された価格を支払う義務があり、それは落札額よりも多い。
代替として、リザーブプライスを下回っているが、落札に対して2番目に高い入札である、受け取った入札は、リザーブプライスではなく、再計算のためのBDとして使用され得る。このシナリオでは、RPは、$110のBW、$90のBD、10%のPPCT、および10%のPPPで、次のように計算される:RP=$90+[10%×($110-$90)]+[10%×($110)]=$90+$2+$11=$103。このシナリオでは、RPは$103であり、それは$105のリザーブプライスを下回っている。ある実施形態では、本システムは、(i)失敗したオークションを宣言して、オークションを再開する、(ii)たとえ$105のリザーブプライスを下回っていても、$103をオークション対象に対して受理する機会をベンダーに提示する、かつ/または(iii)たとえ$103の再計算された価格を上回っていても、$105のリザーブプライスをオークション対象に対して支払うことを落札者に依頼または要求するように構成され得る。かかる実施形態では、ベンダーは、買い手によって支払われた価格保護手数料の全額を得る権利があり得る。言い換えれば、ベンダーによって受け取られる額は、価格保護手数料が完全にベンダーに割り当てられない限り、買い手によって支払われる額と同じではない。価格保護手数料の割り当ては、図5Cに関して以下でさらに説明される。
例10
例10は、それぞれ$100(カテゴリ2)、$150(カテゴリ2)、および$150(カテゴリ1)の入札を提出している3人の入札者で実施されるオークションを示す。このオークションでは、ベンダーは、入札の提出前に、最高入札をBWとし、BDを2番目に高い入札とし、PPCTおよびPPPを各々10%とすることを選択した。好ましい実施形態では、再計算された価格は、カテゴリ2入札者がカテゴリ1入札者との同順位を決すると判断されて、どちらの入札者がオークションを落札するかを決定できる。RPは、$150のBW、$100のBD、10%のPPCT、および10%のPPPで、式1を使用して決定されるとおり、次のように計算される:RP=$100+[10%×($150-$100)]+[10%×($150)]=$100+$5+$15=$120。RPはここでは$120であり、それは実際の入札$150よりも少なく、それ故、$120のRPは最高額ではないので、落札者はカテゴリ1の$150入札者であろう。$150を入札したカテゴリ1入札者が落札する。RPが$150を上回るように計算されれば、カテゴリ2の$150入札者が落札して、再計算された額に対してオークション対象を得る権利が与えられていたであろう。他の実施形態では、最高入札に対して同順位の全入札者は、彼らが属しているカテゴリに関係なく、入札を再提出するように求められ得、再提出された入札の中で最高入札が次いで落札として選択できる。代替として、本システムは、落札を同額入札のグループから最初に提出された入札であると決定できる。
例11
例11は、それぞれ$100、$150、および$150の入札を提出している3人のカテゴリ2入札者で実施されるオークションを示す。このオークションでは、ベンダーは、入札の提出前に、最高入札をBWとし、BDを2番目に高い入札とすることを選択した。ベンダーは追加として、PPCTおよびPPPは相関すると決定しており、各カテゴリ2入札者によって自分のそれぞれの入札を提出する前に個々に選択される。$150を入札した第1のカテゴリ2入札者B2-1は、買い手によって設定された所定の規則に従い20%のPPCTに相関する、5%のPPPを選択した。$150を入札した第2のカテゴリ2入札者B2-2は、所定の規則に従い10%のPPCTに相関する、10%のPPPを選択した。カテゴリ2入札である2つの最高入札があるので、好ましい実施形態によれば、どちらがBWであるかを決定するために再計算された価格が、最高のカテゴリ2入札の各々に対して決定できる。第1の入札B2-1に対する、RP-1は、$150のBW、$100のBD、20%のPPCT、および5%のPPPで、式1を使用して決定されるとおり、次のように計算される:RP-1=$100+[20%×($150-$100)]+[5%×($150)]=$100+$10+$7.50=$117.50。B2-1に対する再計算された価格はここでは、$117.50である。第2の入札B2-2に対するRP-2は、$150のBW、$100のBD、10%のPPCT、および10%のPPPで、式1を使用して決定されるとおり、次のように計算される:RP-2=$100+[10%×($150-$100)]+[10%×($150)]=$100+$5+$15=$120。B2-2に対するRP-2はここでは、$120である。この例では、落札者は、$150を入札した、第2のカテゴリ入札B2-2($120>$117.50)であり、オークション対象を$120に対して得る権利が与えられるであろう。同じ額の複数の入札を潜在的に減らすために、入札は、金額の後に2つの小数空間を付けた金額(例えば、$25.78)で提出することを要求され得る。
同じ価格を入札した2人の最高入札者が同じ入札カテゴリ(例えば、2人の入札カテゴリ1入札者または2人の入札カテゴリ2入札者のいずれか)の場合には、入札者は、システムにより事前に決定された一定期間内に再度、再入札し得る。しかし、同じ価格を入札した2人の最高入札者が2つの異なるカテゴリ(例えば、一方が入札カテゴリ1入札者で他方が入札カテゴリ2入札者)の場合、両方の入札者に対する最終価格が計算され得、最高最終価格の入札者がこの状況で落札者であると決定され得る。この状況で最高最終価格に基づいて落札者を決定することは、最も多く支払う人が落札者となる点において公正を保つ。
前述の例では、数または割合は変動し得るが、本明細書で開示する原理は本発明の範囲内であることが理解されるであろう。カテゴリ2入札者が落札者である場合、所定の割合および価格保護手数料割合の両方に対する割合は、ベンダーによって事前に設定できる。しかし、他の実施形態では、入札者が自分自身の割合を選択することが可能であり得るか、またはシステムが、これらの割合の一方もしくは両方を自動的に事前に設定するように構成され得る。さらに他の実施形態では、所定の割合および価格保護手数料割合は、上で例証したように、一方を設定すると自動的に他方が設定されるように、所定の規則に従って相関し得る。
例えば、ベンダーが、商品/サービスを探し求めて封入入札オンラインオークションを設定する場合、ベンダー、入札者、システム、または非オークション参加者は所定の割合(PPCT)を62%に、価格保護手数料割合(PPP)を8%に設定し得る。逆に、ベンダーが対応する割合を使用したい場合、所定の割合は、パターンもしくは価格保護手数料割合に対する1つ以上の所定の相関に従い得るか、またはその逆も同様である(すなわち、PPCTが増加するにつれてPPPが増加するか、またはPPCTが減少するにつれてPPPが増加するか、またはPPCTが増加するにつれてPPPが減少するか、またはPPCTが減少するにつれてPPPが減少するように)。同様に、PPCTは、パターンまたは落札と次の最低入札との間の差(D)に対する相関に従い得る(すなわち、Dが増加するにつれてPPCTが減少するか、またはDが減少するにつれてPPCTが減少するか、またはDが減少するにつれてPPCTが増加するか、またはDが増加するにつれてPPCTが増加するように)。ベンダーが対応する割合を使用することを決定する場合、ベンダー、入札者、またはシステムは、価格保護手数料割合に対して一定数を設定し得、それが所定の割合に直接対応する。例えば、ベンダーが価格保護手数料割合を1%に設定すると、所定の割合は自動的に10%に設定され得る。同様に、買い手が価格保護手数料割合を2%に設定すると、所定の割合は自動的に9%に設定され得る、など。かかる相関した割合を用いる実施形態では、所定の割合は、価格保護手数料割合の増加の関数として減少するように相関し得る。このように、入札者-売り手は、落札した場合には、彼/彼女の入札のより高い割合を支払うことに同意するので、彼/彼女は、落札と2番目に高い入札との間の差のより低い所定の割合PPCTの使用を通して、潜在的な再計算を改善できる。
オンライン封入入札オークションでは、本発明の例示的な実施形態に従い、入札者(例えば、買い手)が、オークションにかけられた商品/サービスに対して封入入札オークションで支払う義務がある再計算された最終価格を決定するために多数の計算式が採用され得る。これらの例示的な実施形態では、再計算された価格の額はRP#として指定され、落札額はBWとして指定され、所定の割合はPPCTとして指定され、落札額に対して指定された入札額はBDとして指定され、かつ価格保護手数料割合はPPPとして指定される。以下は、本発明に従った様々な価格保護計算式を例示するいくつかの実施形態を提示する。本発明のある例示的な実施形態では、式1~6および12~24によって示されるように、ベンダーは、落札BWが指定された入札額BD(すなわち、再計算目的で使用するために選択された非落札)よりも高くなるように選択し、ある代替実施形態では、式7~18によって示されるように、ベンダーは、指定された入札額BDが落札BWよりも高くなるように選択する。
封入入札競り上げオークション(BW>BD)(式1~6)
式1
例1~11で前述したとおり、本発明の好ましい実施形態では、オークションのクローズ後、カテゴリ2入札者がオークションを落札した場合に入札者-買い手が商品/サービスに対して支払う必要がある最終的な再計算された価格を計算するために、以下の価格保護計算式が使用され得、それは式:
RPI=[BD]+[PPCT×(BW-BD)]+[PPP×(BW)] 式1
によって表され得る。
例として、封入入札オークションは、それぞれ$800、$900、および$1000の入札を提出している3人の入札者で実施され得、この場合、ベンダーは、入札の提出前に、最高入札をBWとし、2番目に高い入札をBDとし、10%をPPCTとし、かつ5%をPPPとすることを選択した。オークションのクローズ時に、落札者がカテゴリ2入札者である場合、RP1は、BW=$1000、BD=$900、PPCT=10%、およびPPP=5%で、式1を使用して、次のように計算される:RP1=$900+[10%×($1000-$900)]+[5%×($1000)]=$900+$10+$50=$960。再計算された価格はここでは$960であり、それは、提出された実際の落札$1000よりも少なく、それにより、落札者は、カテゴリ2入札者として(すなわち、価格保護ポリシーを選択することにより)、自分が実際に提出した落札価格よりも低い最終的な再計算された価格を支払う必要だけがあり得ることを示す。言うまでもなく、それにより落札者が、自分の落札額よりも高い額を支払う義務を負うことになり得るシナリオもあり、それは、価格保護ポリシーの購入と関連付けられたリスク要素があることを示す。
式2
第1の代替実施形態では、カテゴリ2入札者-買い手の価格保護プランは、価格保護手数料が、価格保護計算式に従った再計算とは別の取引になるような方法で作用する。実際、価格保護ポリシーに対する手数料は、入札者-買い手によって支払われることさえなく、むしろ任意の数の第3者またはシステム自身によって支払われ得る。オークションのクローズ後、落札者がカテゴリ2入札者-買い手である場合、入札者-買い手がオークションにかけられた商品/サービスに対して支払う必要がある最終的な再計算された価格を計算するために、代替計算式が使用され得る。この代替方法は、価格保護ポリシーに対する価格保護手数料を、オークションを落札すると入札者-買い手が支払う義務がある再計算された価格から切り離し、以下の式によって表され得る:
RP2=[BD]+[PPCT×(BW-BD)] 式2
例として、封入入札オークションは、それぞれ$800、$900、および$1000の入札を提出している3人の入札者で実施され得、この場合、ベンダーは、入札の提出前に、最高入札をBWとし、2番目に高い入札をBDとし、かつ50%をPPCTとすることを選択した。このシナリオでは、PPPは、RP2を決定するために関連がなく、オークションのクローズ時に、落札/落札者がカテゴリ2入札/入札者である場合、RP2は、BW=$1000、BD=$900、およびPPCT=10%で、式2を使用して、次のように計算される:RP2=$900+[10%×($1000-$900)]=$900+$10=$910。再計算された価格はここでは$910であり、それは、提出された実際の落札価格よりも少なく、それによりこの場合もやはり、落札者は、カテゴリ2入札者として(すなわち、価格保護ポリシーを選択することにより)、自分が実際に提出した落札価格よりも低い最終的な再計算された価格を支払う必要だけがあり得ることを示す。言うまでもなく、それにより落札者が、自分の落札額よりも高い額を支払う義務を負うことになり得るシナリオもあり、それは、価格保護ポリシーの購入と関連付けられたリスク要素があることを示す。また、価格保護手数料は、入札者を引き付けるインセンティブとして買い手以外の1人以上の当事者(すなわち、第3者、システム、売り手など)による別個の取引として、または広告材料をレビューし、かつ/もしくは広告主のウェブサイト、製品などのレビューを提供することを入札者に求めることに対する支払いもしくは対価として、(全部または一部において)提供され得る。このように、落札者は、関連しているか、または関係のない製品、サービス、もしくはウェブサイトに対して非オークション参加者が必要とすることを落札者が行う見返りに、全部または一部において、別個の取引で価格保護手数料を支払うという非オークション参加者の申し出を受け入れることにより、オークションにかけられた対象に対する自分の正味費用さらに減らすことができる。
式3
第2の代替実施形態では、カテゴリ2入札者-買い手の価格保護プランは、入札者-買い手がオークションにかけられた対象に対して支払う必要がある再計算された価格が指定された入札額と価格保護手数料の合計になるような方法で作用し得る。すなわち、オークションのクローズ後、落札者がカテゴリ2入札者-買い手である場合、入札者-買い手がオークションにかけられた商品/サービスに対して支払う必要がある最終的な再計算された価格を計算するために、さらに別の代替計算式が使用され得る。この代替方法は、オークションを落札すると入札者-買い手が支払う義務がある再計算された価格を計算する際に、価格保護手数料と指定された入札額だけを使用し、以下の式によって表され得る:
RP3=[BD]+[PPP×(BW)] 式3
例として、封入入札オークションは、それぞれ$800、$900、および$1000の入札を提出している3人の入札者で実施され得、この場合、ベンダーは、入札の提出前に、最高入札をBWとし、2番目に高い入札をBDとし、かつ5%をPPPとすることを選択した。この実施形態では、PPCTは、RP3を決定するために関連がなく、オークションのクローズ時に、落札/落札者がカテゴリ2入札/入札者である場合、RP3は、BW=$1000、BD=$900、およびPPP=5%で、式3を使用して、次のように計算される:RP3=$900+[5%×($1000)]=$900+$50=$950。再計算された価格はここではちょうど$950であり、それは、さらに同様に提出された実際の入札よりも少なく、それにより今度もまた、落札者は、カテゴリ2入札者として(すなわち、価格保護ポリシーを選択することにより)、自分が実際に提出した落札価格よりも低い最終的な再計算された価格を支払う必要だけがあり得ることを示す。しかし、指定された入札BDが、落札に値が比較的近く、かつ価格保護手数料割合が比較的高い場合、入札者は落札額よりも大幅に多く支払う義務があり得ることが理解されるであろう。
式4
第3の代替実施形態では、カテゴリ2入札者-買い手の価格保護プランは、入札者-買い手がオークションにかけられた対象に対して支払う必要がある再計算された価格が、落札額と価格保護手数料の合計から落札額と指定された入札額との間の差の所定の割合を引いたものになるような方法で作用し得る。すなわち、オークションのクローズ後、落札者がカテゴリ2入札者-買い手である場合、入札者-買い手がオークションにかけられた商品/サービスに対して支払う必要がある最終的な再計算された価格を計算するために、さらに別の代替計算式が使用され得る。この代替方法は、再計算された価格を計算する際に、所定の割合、価格保護手数料および指定された入札額を使用し、以下の式によって表され得る:
RP4=[BW]-[PPCT×(BW-BD)]+[PPP×(BW)] 式4
例として、封入入札オークションは、それぞれ$800、$900、および$1000の入札を提出している3人の入札者で実施され得、この場合、ベンダーは、入札の提出前に、最高入札をBWとし、2番目に高い入札をBDとし、10%をPPCTとし、かつ5%をPPPとすることを選択した。オークションのクローズ時に、落札/落札者がカテゴリ2入札/入札者である場合、RP4は、BW=$1000、BD=$900、PPCT=10%、およびPPP=5%で、式4を使用して、次のように計算される:RP4=$1000-[10%×($1000-$900)]+[5%×($1000)]=$1000-$10+$50=$1040。再計算された価格はここでは$1040であり、それは、提出された実際の入札額よりも大きく、それによりこの場合もやはり、落札者は、カテゴリ2入札者として(すなわち、価格保護ポリシーを選択することにより)、自分が実際に提出した落札価格よりも大きい最終的な再計算された価格を支払う義務があり得ることを示す。
式5
第4の代替実施形態では、カテゴリ2入札者-買い手の価格保護プランは、入札者-買い手がオークションにかけられた対象に対して支払う必要がある再計算された価格が、落札額から、落札額と指定された入札額との間の差の所定の割合を引いたものになるような方法で作用し得る。すなわち、オークションのクローズ後、落札者がカテゴリ2入札者-買い手である場合、入札者-買い手がオークションにかけられた商品/サービスに対して支払う必要がある最終的な再計算された価格を計算するために、さらに別の代替計算式が使用され得る。この代替方法は、再計算された価格を計算する際に、価格保護手数料および落札額を使用し、以下の式によって表され得:
RP5=[BW]-[PPCT×(BW-BD)] 式5
この場合、1人以上の第3者が価格保護手数料の少なくとも一部に寄与する。
例として、封入入札オークションは、それぞれ$800、$900、および$1000の入札を提出している3人の入札者で実施され得、この場合、ベンダーは、入札の提出前に、最高入札をBWとし、2番目に高い入札をBDとし、かつ10%をPPCTとすることを選択した。この実施形態では、PPPは、RP5を決定するために関連がなく、オークションのクローズ時に、落札/落札者がカテゴリ2入札/入札者である場合、RP5は、BW=$1000、BD=$900、およびPPCT=10%で、式5を使用して、次のように計算される:RP5=$1000-[10%×($1000-$900)]=$1000-$10=$990。再計算された価格はここでは$990であり、それは、提出された実際の落札額よりも少ない。それに応じて、再度、落札者は、カテゴリ2入札者として(すなわち、価格保護ポリシーを選択することにより)、自分が実際に提出した落札価格よりも低い最終的な再計算された価格を支払う必要だけがあり得ることを示す。この実施形態では、入札者-買い手はまた、オークション対象に対する自分の実際の落札価格よりも多く支払う義務を負うことは決してない。かかる実施形態では、価格保護手数料は、落札額の割引として機能し、また、入札者を引き付けるためのインセンティブとして、または広告材料をレビューし、かつ/もしくは広告主のウェブサイト、製品などのレビューを提供することを落札者に求めることに対する支払いもしくは対価として、非オークション参加者によって支払うことができることが理解されるであろう。このように、落札者は、関連しているか、または関係のない製品、サービス、もしくはウェブサイトに対して非オークション参加者が必要とすることを落札者が行う見返りに、全部または一部において、別個の取引で価格保護手数料を支払うという非オークション参加者の申し出を受け入れることにより、オークションにかけられた対象に対する自分の正味費用をさらに減らすことができる。
式6
第5の代替実施形態では、カテゴリ2入札者-買い手の価格保護プランは、入札者-買い手がオークションにかけられた対象に対して支払う必要がある再計算された価格が、落札額+価格保護手数料になるような方法で作用し得、以下の式によって表され得る:
RP6=[BW]+[PPP×(BW)] 式6
RP5に対する例で前に詳述したように、PPCTおよびBDは、RP6を決定するために関連がなく、オークションのクローズ時に、落札/落札者がカテゴリ2入札/入札者である場合、RP6は、BW=$1000、およびPPP=5%で、式6を使用して、次のように計算される:RP6=$1000+[5%×($1000)]=$1000+$50=$1050。再計算された価格はここでは$1050であり、それは、提出された実際の入札よりも大きい。その結果、落札者は、カテゴリ2入札者として(すなわち、価格保護ポリシーを選択することにより)、自分が実際に提出した落札価格よりも高い最終的な再計算された価格を支払う必要があり得ることを示す。この実施形態では、入札者-買い手は、価格保護手数料割合を知っており、再計算は自分の入札の価格だけに基づくので、オークションで競うだけでなく、自分に対する総費用が正確にいくらになるかも前もって知ることの利益を得るために、価格保護手数料を支払う。かかる実施形態では、価格保護手数料は同様に、非オークション参加者によって(例えば、ある上限まで)支払われるか、またはオークション対象の売り手によってさらに多くの入札者を引き付けるためにプロモーションとして支払うことができることが理解されるであろう。非オークション参加者が価格保護手数料を支払う場合、非オークション参加者を保護するために好ましくはこの金額に上限が設けられる。売り手が価格保護手数料を支払う場合、売り手は最終的に価格保護手数料を差し引いて落札額を受け取るので、上限は任意選択であり得る。
封入入札競り上げオークション(BD>BW)(式7~12-潜在的な先買権)
式7
本発明の第6の代替実施形態では、以下の価格保護計算式は、オークションのクローズ後に、カテゴリ2入札者がオークションを落札した場合に、入札者-買い手がオークションにかけられた商品/サービスに対して支払う必要がある最終的な再計算された価格を計算するために使用され、それは式:
RP7=[BD]-[PPCT×(BD-BW)]+[PPP×(BW)] 式7
によって表され得る。
例として、封入入札オークションは、それぞれ$800、$900、および$1000の入札を提出している3人の入札者で実施され得、この場合、ベンダーは、入札の提出前に、2番目に高い入札をBWとし、最高入札をBDとし、10%をPPCTとし、かつ5%をPPPとすることを選択した。オークションのクローズ時に、落札者がカテゴリ2入札者である場合、RP7は、BW=$900、BD=$1000、PPCT=10%、およびPPP=5%で、式7を使用して、次のように計算される:RP7=$1000-[10%×($1000-$900)]+[5%×($900)]=$1,000-$10+$45 = $1,035。再計算された価格はここでは$1,035であり、それは、提出された実際の落札額$900よりも大きい。その結果、この実施形態では、指定された入札は落札額よりも高いランクで、その2つの間の差の一定の割合だけが指定された入札額から差し引かれ、価格保護手数料がそれに加算されるので、再計算された価格は、落札額よりも常に高いことが理解されるであろう。この実施形態では、入札者-買い手は、一定の費用がかかるが、2番目に高い入札者として自分がオークションを落札できるオークションで競う利益を得るために、価格保護手数料を支払う。かかる実施形態では、価格保護手数料は同様に、非オークション参加者によって(例えば、ある上限まで)支払われるか、またはオークション対象の売り手によってさらに多くの入札者を引き付けるためにプロモーションとして支払うことができることが理解されるであろう。さらに、かかる実施形態では、再計算された価格は落札額よりも常に高いので、落札者は先買権(first refusal)の選択肢を与えられ得ることが企図される。言い換えれば、落札者は、落札を受け入れて、再計算された価格に対してオークション対象を購入するか、または落札を拒否して、再計算された価格でのオークション対象を拒絶する選択肢を与えられ得、拒絶した場合、最高入札を入札した入札者がオークションの落札者であると宣言されて、オークション対象を指定された入札額で購入する義務を負う。他の実施形態では、落札者が落札を拒絶した場合、指定された入札の入札者は、落札額ではなく、落札者によって拒絶された再計算された価格でオークション対象を購入する権利があり得る。
式8
第7の代替実施形態では、カテゴリ2入札者-買い手の価格保護プランは、価格保護手数料が、価格保護計算式に従った再計算とは別の取引になり、かつ入札者-買い手が、オークションにかけられた対象に対して支払う必要がある再計算された価格が、指定された入札額から、落札額と指定された入札額との間の差の所定の割合を差し引くことによって計算されるような方法で作用する。実際、価格保護ポリシーに対する手数料は、入札者-買い手によって支払われることさえなく、むしろ任意の数の第3者またはシステム自身によって支払われ得る。オークションのクローズ後、落札者がカテゴリ2入札者-買い手である場合、入札者-買い手がオークションにかけられた商品/サービスに対して支払う必要がある最終的な再計算された価格を計算するために、代替計算式が使用され得る。この代替方法は、価格保護ポリシーに対する価格保護手数料を、オークションを落札すると入札者-買い手が支払う義務がある再計算された価格から切り離し、以下の式によって表され得る:
RP8=[BD]- [PPCT×(BD-BW)] 式8
例として、封入入札オークションは、それぞれ$800、$900、および$1000の入札を提出している3人の入札者で実施され得、この場合、ベンダーは、入札の提出前に、2番目に高い入札をBWとし、最高入札をBDとし、10%をPPCTとすることを選択した。このシナリオでは、PPPは、RP8を決定するために関連がなく、オークションのクローズ時に、落札/落札者がカテゴリ2入札/入札者である場合、RP8は、BW=$900、BD=$1000、およびPPCT=10%で、式8を使用して、次のように計算される:RP8=$1000-[10%×($1000-$900)]=$1000-$10= $990。再計算された価格はここでは$990であり、それは、提出された実際の入札額よりも大きく、それによりこの場合もやはり、落札者は、カテゴリ2入札者として(すなわち、価格保護ポリシーを選択することにより)、自分が実際に提出した落札価格よりも高い最終的な再計算された価格を支払う必要があることを示す。この実施形態では、再計算された価格は同様に、落札額よりも常に高いことが理解されるであろう。価格保護手数料は、買い手以外の1人以上の当事者(すなわち、第3者、システムなど)によって入札者を引き付けるためのインセンティブとして、または広告材料をレビューし、かつ/もしくは広告主のウェブサイト、製品などのレビューを提供することを入札者に求めることに対する支払いもしくは対価として、別個の取引として(全部または一部において)提供され得る。式7と同様、落札者は先買権を与えられ得る。
式9
第8の代替実施形態では、カテゴリ2入札者-買い手の価格保護プランは、入札者-買い手がオークションにかけられた対象に対して支払う必要がある再計算された価格が、価格保護手数料を指定された入札額に加算することによって計算されるような方法で作用し得る。すなわち、オークションのクローズ後、落札者がカテゴリ2入札者-買い手である場合、入札者-買い手がオークションにかけられた商品/サービスに対して支払う必要がある最終的な再計算された価格を計算するために、さらに別の代替計算式が使用され得る。この代替方法は、オークションを落札すると入札者-買い手が支払う義務がある再計算された価格を計算する際に、価格保護手数料および指定された入札額だけを使用し、以下の式によって表され得る:
RP9=[BD]+[PPP×(BW)] 式9
例として、封入入札オークションは、それぞれ$800、$900、および$1000の入札を提出している3人の入札者で実施され得、この場合、ベンダーは、入札の提出前に、2番目に高い入札をBWとし、最高入札をBDとし、かつ5%をPPPとすることを選択した。この実施形態では、PPCTは、RP9を決定するために関連がなく、オークションのクローズ時に、落札/落札者がカテゴリ2入札/入札者である場合、RP9は、BW=$900、BD=$1000、およびPPP=5%で、式15を使用して、次のように計算される:RP9=$1000+[5%×($900)]=$1000+$45= $1,045。再計算された価格はここでは$1,045であり、それはこの場合もやはり、提出された実際の入札よりも大きい。かかる実施形態では、落札者は常に、自分の落札額よりも多く支払うが、2番目に高い入札でオークションを落札するという利益を得ることができ、前述のとおり潜在的に先買権の選択肢を与えられ得ることが理解されるであろう。
式10
第9の代替実施形態では、カテゴリ2入札者-買い手の価格保護プランは、入札者-買い手がオークションにかけられた対象に対して支払う必要がある再計算された価格が、指定された入札額と落札額との間の差の所定の割合を、落札額と価格保護手数料に加算することによって計算されるような方法で作用し得る。すなわち、オークションのクローズ後、落札者がカテゴリ2入札者-買い手である場合、入札者-買い手がオークションにかけられた商品/サービスに対して支払う必要がある最終的な再計算された価格を計算するために、さらに別の代替計算式が使用され得る。この代替方法は、再計算された価格を計算する際に、所定の割合、価格保護手数料、落札額、および指定された入札額を使用し、以下の式によって表され得る:
RPIO=[BW]+[PPCT×(BD-BW)]+[PPP×(BW)] 式10
例として、封入入札オークションは、それぞれ$800、$900、および$1000の入札を提出している3人の入札者で実施され得、この場合、ベンダーは、入札の提出前に、2番目に高い入札をBWとし、最高入札をBDとし、10%をPPCTとし、かつ5%をPPPとすることを選択した。オークションのクローズ時に、落札/落札者がカテゴリ2入札/入札者である場合、RP10は、BW=$900、BD=$1000、PPCT=10%、およびPPP=5%で、式16を使用して、次のように計算される:RP10=$900+[10%*($1000-$900)]+[5%×($900)]=$900+$10+$45= $955。再計算された価格はここでは$955であり、それは、提出された実際の入札よりも大きい。この実施形態では、落札者は同様に、常に自分の落札額よりも多く支払うが、2番目に高い入札でオークションを落札するという利益を得ることができ、前述のとおり潜在的に先買権の選択肢を与えられ得る。
式11
第10の代替実施形態では、カテゴリ2入札者-買い手の価格保護プランは、入札者-買い手がオークションにかけられた対象に対して支払う必要がある再計算された価格が、落札額に、指定された入札額と落札額との間の差の所定の割合を加えたものになるような方法で作用し得る。すなわち、オークションのクローズ後、落札者がカテゴリ2入札者-買い手である場合、入札者-買い手がオークションにかけられた商品/サービスに対して支払う必要がある最終的な再計算された価格を計算するために、さらに別の代替計算式が使用され得る。この代替方法は、再計算された価格を計算する際に、指定された入札額と落札額との間の差の所定の割合および落札額を使用し、以下の式によって表され得:
RP11=[BW]+[PPCT×(BD-BW)] 式11
この場合、1人以上の第3者が価格保護手数料の少なくとも一部に寄与する。
例として、封入入札オークションは、それぞれ$800、$900、および$1000の入札を提出している3人の入札者で実施され得、この場合、ベンダーは、入札の提出前に、2番目に高い入札をBWとし、最高入札をBDとし、10%をPPCTとすることを選択した。オークションのクローズ時に、落札/落札者がカテゴリ2入札/入札者である場合、RP11は、BW=$900、およびPPCT=10%で、式11を使用して、次のように計算される:RP11=$900+[10%×($1000-$900)]=$900+$10=$910。再計算された価格はここでは$910であり、それは、提出された実際の入札よりも大きい。この実施形態では、落札者は同様に、常に自分の落札額よりも多く支払うが、2番目に高い入札でオークションを落札するという利益を得ることができ、前述のとおり潜在的に先買権の選択肢を与えられ得る。
式12
第11の代替実施形態では、カテゴリ2入札者-買い手の価格保護プランは、入札者-買い手がオークションにかけられた対象に対して支払う必要がある再計算された価格が、落札額+価格保護手数料になるような方法で作用し得、同様に以下の式によって表され得る:
RP12=[BW]+[PPP×(BW)] 式12
例として、封入入札オークションは、それぞれ$800、$900、および$1000の入札を提出している3人の入札者で実施され得、この場合、ベンダーは、入札の提出前に、2番目に高い入札をBWとし、かつ5%をPPPとすることを選択した。この実施形態では、PPCTおよびBDは、RP12を決定するために関連がなく、オークションのクローズ時に、落札/落札者がカテゴリ2入札/入札者である場合、RP12は、BW=$900、およびPPP=5%で、式12を使用して、次のように計算される:RP12=$900+[5%×($900)]=$900+$45= $945。再計算された価格はここでは$945であり、それは、提出された実際の入札よりも大きい。かかる実施形態では、価格保護手数料は、全部または一部において、落札価格に組み込むことができ、同様に、式5に関して前述したように、非オークション参加者によって支払うことができるか、またはさらに多くの入札者を引き付けるためにオークション対象の売り手によってプロモーションとして支払われ得ることが理解されるであろう。かかる実施形態では、落札者は同様に、常に自分の落札額よりも多く支払うが、2番目に高い入札でオークションを落札するという利益を得ることができ、前述のとおり潜在的に先買権の選択肢を与えられ得る。
オンライン封入入札逆オークションでは、本発明の例示的な実施形態に従い、入札者(例えば、売り手)が、オークションにかけられた商品/サービスを提供する義務を負うのと引き換えに、オークションにかけられた商品/サービスに対して受け取る再計算された最終価格を決定するために多数の計算式が採用され得る。これらの例示的な実施形態では、再計算された価格の額はRP#として指定され、落札額はBWとして指定され、所定の割合はPPCTとして指定され、落札額に対して指定された入札額はBDとして指定され、かつ価格保護手数料割合はPPPとして指定される。以下は、本発明に従った様々な価格保護計算式を例示するいくつかの実施形態を提示する。
封入入札逆オークション(BD>BW)(式13~18)
式13
本発明の第12の代替実施形態では、以下の価格保護計算式は、封入入札逆オークションのクローズ後、カテゴリ2入札者が落札した場合に、オークションにかけられた商品/サービスに対して買い手が入札者-売り手に支払う必要がある最終的な再計算された価格を計算するために使用され得、それは式:
RP13=[BW]+[PPCT×(BD-BW)]-[PPP×(BW)] 式13
によって表され得る。
例として、封入入札逆オークションは、それぞれ$800、$900、および$1000の入札を提出している3人の入札者で実施され得、この場合、買い手は、入札の提出前に、最低入札をBWとし、2番目に低い入札をBDとし、10%をPPCTとし、かつ5%をPPPとすることを選択した。逆オークションのクローズ時に、落札者がカテゴリ2入札者である場合、RP13は、BW=$800、BD=$900、PPCT=10%、およびPPP=5%で、式13を使用して、次のように計算される:RP7=$800+[10%×($900-$800)]-[5%×($800)]=$800+$10-$40 = $770。再計算された価格はここでは$770であり、それは、提出された実際の落札よりも少なく、それにより、落札者-売り手は、カテゴリ2入札者として(すなわち、価格保護ポリシーを選択することにより)、オークションにかけられた商品/サービスに対して、自分が実際に提出した落札価格よりも低い最終的な再計算された価格を受け取ることを示す。これは、価格保護ポリシーの購入と関連付けられたリスク要素があることを示す。
式14
第13の代替実施形態では、カテゴリ2入札者-売り手の価格保護プランは、価格保護手数料が、価格保護計算式に従った再計算とは別の取引になるような方法で作用する。実際、価格保護ポリシーに対する手数料は、入札者-売り手によって支払われることさえなく、むしろ任意の数の第3者もしくはシステム自身により、前述のように非オークション参加者広告主もしくはシステムの要求を実行することに対する対価として、または単にもっと多くの入札者を逆オークションに引き付ける手段として、支払われ得る。逆オークションのクローズ後、落札者がカテゴリ2入札者-売り手である場合、入札者-売り手がオークションにかけられた商品/サービスをその価格で提供する必要がある最終的な再計算された価格を計算するために、代替計算式が使用され得る。この代替方法は、価格保護ポリシーに対する価格保護手数料を、オークションを落札すると入札者-売り手がオークションにかけられた対象をその価格で提供する義務がある再計算された価格から切り離し、以下の式によって表され得る:
RP14=[BW]+[PPCT×(BD-BW)] 式14
例として、封入入札逆オークションは、それぞれ$800、$900、および$1000の入札を提出している3人の入札者で実施され得、この場合、買い手は、入札の提出前に、最低入札をBWとし、2番目に低い入札をBDとし、10%をPPCTとすることを選択した。逆オークションのクローズ時に、落札者がカテゴリ2入札者である場合、RP14は、BW=$800、BD=$900、およびPPCT=10%で、式14を使用して、次のように計算される:RP14=$800+[10%×($900-$800)]=$800+$10= $810。再計算された価格はここでは$810であり、それは、提出された実際の落札$800よりも大きく、それにより、落札者は、カテゴリ2入札者として(すなわち、価格保護ポリシーを選択することにより)、オークションにかけられた商品/サービスに対して、自分が実際に提出した落札価格よりも高い最終的な再計算された価格を受け取り得ることを示す。
式15
第14の代替実施形態では、カテゴリ2入札者-売り手の価格保護プランは、価格保護計算式に従って、価格保護手数料が落札額から差し引かれるような方法で作用する。逆オークションのクローズ後、落札者がカテゴリ2入札者-売り手である場合、入札者-売り手がオークションにかけられた商品/サービスをその価格で提供する必要がある最終的な再計算された価格を計算するために、代替計算式が使用され得る。この代替方法は、入札者-売り手がオークションにかけられた商品/サービスの提供に対して受け取る最終的な額を価格保護手数料の額だけ減らし、以下の式によって表され得:
RP15=[BW]-[PPP×(BW)] 式15
この場合、非オークション参加者が価格保護手数料の少なくとも一部に寄与し得る。
例として、封入入札逆オークションは、それぞれ$800、$900、および$1000の入札を提出している3人の入札者で実施され得、この場合、買い手は、入札の提出前に、最低入札をBWとし、かつ5%をPPPとすることを選択した。逆オークションのクローズ時に、落札者がカテゴリ2入札者である場合、RP15は、BW=$800、およびPPP=5%で、式15を使用して、次のように計算される:RP15=$800-[5%×($800)]=$800-$40= $760。再計算された価格はここでは$760であり、それは、提出された実際の落札$800よりも低く、それにより、落札者は、カテゴリ2入札者として(すなわち、価格保護ポリシーを選択することにより)、オークションにかけられた商品/サービスに対して、自分が実際に提出した落札価格よりも低い最終的な再計算された価格を受け取り得ることを示す。この実施形態では、価格保護手数料の恩恵は、オークション対象を掲載する買い手に対してであること、および非オークション参加者またはシステムは好ましくは、価格保護ポリシーに対する支払いの提供者であることが理解されるであろう。言い換えれば、この実施形態では、価格保護手数料は、買い手に対して差引き額をもたらし、それは、落札が十分に低くない(例えば、市場価格を上回って高すぎる)場合に、買い手がオークション対象に対して多く払い過ぎる必要がないように保護するのに役立つ。入札者-売り手は、オークションに参加するために価格保護手数料を支払い得、自分が逆オークションで受け取ることになる総再計算額を前もって知るであろう。買い手が落札として最低入札以外の(例えば、2番目に低い、3番目に低い、など)入札を選択したならば、価格保護手数料は同様に、買い手がオークション対象に対して多く払い過ぎる必要がないように保護するであろう。
式16
第15の代替実施形態では、カテゴリ2入札者-売り手の価格保護プランは、価格保護計算式に従い、落札と指定された入札との間の差の所定の割合および価格保護手数料が指定された入札から差し引かれるような方法で作用する。逆オークションのクローズ後、落札者がカテゴリ2入札者-売り手である場合、入札者-売り手がオークションにかけられた商品/サービスをその価格で提供する必要がある最終的な再計算された価格を計算するために、代替計算式が使用され得る。この代替方法は、入札者-売り手がオークションにかけられた商品/サービスの提供に対して受け取る最終的な額を、落札と指定された入札との間の差の所定の割合の額だけ減らし、以下の式によって表され得る:
RP16=[BD]-[PPCT×(BD-BW)]-[PPP×(BW)] 式16
例として、オークションは、それぞれ$800、$900、および$1000の入札を提出している3人の入札者で実施され得、この場合、買い手は、入札の提出前に、最低入札をBWとし、BDを2番目に低い入札とし、PPCTを10%とし、かつPPPを5%とすることを選択した。逆オークションのクローズ時に、落札者がカテゴリ2入札者である場合、RP16は、$800のBW、$900のBD、10%のPPCT、および5%のPPPで、式16を使用して、次のように計算される:RP16=$900-[10%×($900-$800)]-[5%×($800)]=$900-$10-$40= $850。再計算された価格はここでは$850であり、それは、提出された実際の落札$800よりも大きく、それにより、落札者は、カテゴリ2入札者として(すなわち、価格保護ポリシーを選択することにより)、オークションにかけられた商品/サービスに対して、自分が実際に提出した落札価格よりも高い最終的な再計算された価格を受け取り得ることを示す。
式17
第16の代替実施形態では、カテゴリ2入札者-売り手の価格保護プランは、価格保護手数料が、価格保護計算式に従った再計算とは別の取引になるような方法で作用する。実際、価格保護ポリシーに対する手数料は、入札者-売り手によって支払われることさえなく、むしろ任意の数の第3者および/またはシステム自身によって支払われ得る。逆オークションのクローズ後、落札者がカテゴリ2入札者-売り手である場合、入札者-売り手がオークションにかけられた商品/サービスをその価格で提供する必要がある最終的な再計算された価格を計算するために、代替計算式が使用され得る。この代替方法は、価格保護ポリシーに対する価格保護手数料を、オークションを落札すると入札者-売り手がオークションにかけられた対象をその価格で提供する義務がある再計算された価格から切り離し、以下の式によって表され得る:
RP17=[BD]-[PPCT×(BD-BW)] 式17
例として、封入入札逆オークションは、それぞれ$800、$900、および$1000の入札を提出している3人の入札者で実施され得、この場合、買い手は、入札の提出前に、最低入札をBWとし、2番目に低い入札をBDとし、かつ10%をPPCTとすることを選択した。逆オークションのクローズ時に、落札者がカテゴリ2入札者である場合、RP17は、BW=$800、BD=$900、およびPPCT=10%で、式17を使用して、次のように計算される:RP17=$900-[10%×($900-$800)]=$900-$10= $890。再計算された価格はここでは$890であり、それは、提出された実際の落札$800よりも多く、それにより、落札者は、カテゴリ2入札者として(すなわち、価格保護ポリシーを選択することにより)、オークションにかけられた商品/サービスに対して、自分が実際に提出した落札価格よりも高い最終的な再計算された価格を受け取ることを示す。この実施形態では、売り手は常に、自分が入札した価格に等しいか、またはそれより高い再計算された価格を得る権利があることが理解されるであろう。かかる実施形態は、入札者-売り手に恩恵をもたらし、買い手にとって魅力的で、もっと多くの売り手を逆オークションに引き付けるために使用し得る。
式18
第17の代替実施形態では、カテゴリ2入札者-売り手の価格保護プランは、価格保護計算式に従い、価格保護手数料が指定された入札額から差し引かれるような方法で作用する。逆オークションのクローズ後、落札者がカテゴリ2入札者-売り手である場合、入札者-売り手がオークションにかけられた商品/サービスをその価格で提供する必要がある最終的な再計算された価格を計算するために、代替計算式が使用され得る。この代替方法は、入札者-売り手がオークションにかけられた商品/サービスの提供に対して受け取る最終的な額を潜在的に増やし、以下の式によって表され得る:
RP18=[BD]-[PPP×(BW)] 式18
この場合、1人以上の第3者、システム、および/または買い手が任意選択として価格保護手数料の少なくとも一部に寄与できる。
例として、封入入札逆オークションは、それぞれ$800、$900、および$1000の入札を提出している3人の入札者で実施され得、この場合、買い手は、入札の提出前に、最低入札をBWとし、2番目に低い入札をBDとし、かつ5%をPPPとすることを選択した。逆オークションのクローズ時に、落札者がカテゴリ2入札者である場合、RP18は、BW=$800、BD=$900、およびPPP=5%で、式18を使用して、次のように計算される:RP18=$900-[5%×($800)]=$900-$40= $860。再計算された価格はここでは$860であり、それは、提出された実際の落札$800よりも大きく、それにより、落札者は、カテゴリ2入札者として(すなわち、価格保護ポリシーを選択することにより)、オークションにかけられた商品/サービスに対して、自分が実際に提出した落札価格よりも、さらに高い指定された入札額-価格保護手数料までの増加額だけ、大きい最終的な再計算された価格を受け取ることを示す。かかる実施形態では、落札価格と指定された入札価格との間の入札価格差が小さく、かつ/または価格保護手数料割合が大きい場合、再計算された価格は入札者-売り手の利益とはならない可能性があることが理解されるであろう。
封入入札逆オークション(BW>BD)(式19~24-潜在的な先買権)
式19
本発明の第18の代替実施形態では、以下の価格保護計算式は、封入入札逆オークションのクローズ後に、カテゴリ2入札者が落札した場合に、買い手がオークションにかけられた商品/サービスに対して入札者-売り手に支払う必要がある最終的な再計算された価格を計算するために使用され得、それは式:
RP19=[BD]+[PPCT×(BW-BD)]-[PPP×(BW)] 式19
によって表され得る。
例として、封入入札逆オークションは、それぞれ$800、$900、および$1000の入札を提出している3人の入札者で実施され得、この場合、買い手は、入札の提出前に、2番目に低い入札をBWとし、最低入札をBDとし、10%をPPCTとし、かつ5%をPPPとすることを選択した。逆オークションのクローズ時に、落札者がカテゴリ2入札者である場合、RP19は、BD=$800、BW=$900、PPCT=10%、およびPPP=5%で、式19を使用して、次のように計算される:RP19=$800+[10%×($900-$800)]-[5%×($900)]=$800+$10-$45= $765。再計算された価格はここでは$765であり、それは、提出された実際の落札$900よりも少なく、それにより、落札者は、カテゴリ2入札者として(すなわち、価格保護ポリシーを選択することにより)、オークションにかけられた商品/サービスに対して、自分が実際に提出した落札価格よりも少ない最終的な再計算された価格を受け取ることを示す。かかる実施形態では、落札者は常に、自分の落札額よりも少ない額を受け取るが、2番目に低い入札でオークションを落札するという利益を得ることができ、前述のとおり潜在的に先買権の選択肢を与えられ得ることが理解されるであろう。先買権の選択肢が落札者に与えられて、落札者がオークションを落札するという自分の権利を辞退した場合、指定された入札の入札者が逆オークションの落札者を宣言され得、オークション対象をその額で(例えば、所定の規則に応じて、指定された入札の額または落札者によって辞退された再計算された価格の額で)提供する義務を負い得る。
式20
第19の代替実施形態では、カテゴリ2入札者-売り手の価格保護プランは、価格保護手数料が、価格保護計算式に従った再計算とは別の取引になるような方法で作用する。実際、価格保護ポリシーに対する手数料は、入札者-売り手によって支払われることさえなく、むしろ任意の数の第3者もしくはシステム自身により、前述のように広告主もしくはシステムなどの第3者の要求を実行することに対する対価として、または単にもっと多くの入札者を逆オークションに引き付ける手段として、支払われ得る。オークションのクローズ後、落札者がカテゴリ2入札者-売り手である場合、入札者-売り手がオークションにかけられた商品/サービスをその価格で提供する必要がある最終的な再計算された価格を計算するために、代替計算式が使用され得る。この代替方法は、価格保護ポリシーに対する価格保護手数料を、オークションを落札すると入札者-売り手がオークションにかけられた対象をその価格で提供する義務がある再計算された価格から切り離し、以下の式によって表され得る:
RP20=[BD]+[PPCT×(BW-BD)] 式20
例として、封入入札逆オークションは、それぞれ$800、$900、および$1000の入札を提出している3人の入札者で実施され得、この場合、買い手は、入札の提出前に、2番目に低い入札をBWとし、最低入札をBDとし、かつ10%をPPCTとすることを選択した。逆オークションのクローズ時に、落札者がカテゴリ2入札者である場合、RP20は、BW=$900、BD=$800、およびPPCT=10%で、式20を使用して、次のように計算される:RP20=$800+[10%×($900-$800)]=$800+$10= $810。再計算された価格はここでは$810であり、それは、提出された実際の落札$900よりも少なく、それにより、落札者は、カテゴリ2入札者として(すなわち、価格保護ポリシーを選択することにより)、オークションにかけられた商品/サービスに対して、自分が実際に提出した落札価格よりも低い最終的な再計算された価格を受け取ることを示す。かかる実施形態では、落札者は常に、自分の落札額よりも少ない額を受け取るが、2番目に低い入札でオークションを落札するという利益を得ることができ、前述のとおり潜在的に先買権の選択肢を与えられ得ることが理解されるであろう。先買権の選択肢が落札者に与えられて、落札者がオークションを落札するという自分の権利を辞退した場合、指定された入札の入札者が逆オークションの落札者を宣言され得、オークション対象をその額で(例えば、所定の規則に応じて、指定された入札の額または落札者によって辞退された再計算された価格の額で)提供する義務を負い得る。
式21
第20の代替実施形態では、カテゴリ2入札者-売り手の価格保護プランは、価格保護計算式に従い、価格保護手数料が、指定された入札額から差し引かれるような方法で作用する。オークションのクローズ後、落札者がカテゴリ2入札者-売り手である場合、入札者-売り手がオークションにかけられた商品/サービスをその価格で提供する必要がある最終的な再計算された価格を計算するために、代替計算式が使用され得る。この代替方法は、入札者-売り手がオークションにかけられた商品/サービスの提供に対して受け取る最終的な額を価格保護手数料の額だけ減らし、以下の式によって表され得る:
RP21=[BD]-[PPP×(BW)] 式21
この場合、非オークション参加者が価格保護手数料の少なくとも一部に寄与する。
例として、封入入札逆オークションは、それぞれ$800、$900、および$1000の入札を提出している3人の入札者で実施され得、この場合、買い手は、入札の提出前に、2番目に低い入札をBWとし、最低入札をBDとし、かつ5%をPPPとすることを選択した。逆オークションのクローズ時に、落札者がカテゴリ2入札者である場合、RP9は、BW=$900、BD=$800、およびPPP=5%で、式21を使用して、次のように計算される:RP21=$800-[5%×($900)]=$800-$45= $755。再計算された価格はここでは$755であり、それは、提出された実際の落札$900よりも少なく、それにより、落札者は、カテゴリ2入札者として(すなわち、価格保護ポリシーを選択することにより)、オークションにかけられた商品/サービスに対して、自分が実際に提出した落札価格よりも低い最終的な再計算された価格を受け取ることを示す。この実施形態では、価格保護手数料の恩恵は、オークション対象を掲載する買い手に対してであること、および非オークション参加者またはシステムは好ましくは、価格保護ポリシーに対する支払いの提供者であることが理解されるであろう。かかる実施形態では、落札者は常に、自分の落札額よりも少ない額を受け取るが、2番目に低い入札でオークションを落札するという利益を得ることができ、前述のとおり潜在的に先買権の選択肢を与えられ得ることが理解されるであろう。先買権の選択肢が落札者に与えられて、落札者がオークションを落札するという自分の権利を辞退した場合、指定された入札の入札者が逆オークションの落札者を宣言され得、オークション対象をその額で(例えば、所定の規則に応じて、指定された入札の額または落札者によって辞退された再計算された価格の額で)提供する義務を負い得る。
式22
第21の代替実施形態では、カテゴリ2入札者-売り手の価格保護プランは、価格保護計算式に従い、価格保護手数料および、落札と指定された入札との間の差の所定の割合が落札額から差し引かれるような方法で作用する。オークションのクローズ後、落札者がカテゴリ2入札者-売り手である場合、入札者-売り手がオークションにかけられた商品/サービスをその価格で提供する必要がある最終的な再計算された価格を計算するために、代替計算式が使用され得る。この代替方法は、入札者-売り手がオークションにかけられた商品/サービスの提供に対して受け取る最終的な額を、落札と指定された入札との間の差の所定の割合の額だけ減らし、以下の式によって表され得:
RP22=[BW]-[PPCT×(BW-BD)]-[PPP×(BW)] 式22
この場合、BWは封入入札の最低額にできず、買い手は価格保護手数料の少なくとも一部を支払う。
例として、オークションは、それぞれ$800、$900、および$1000の入札を提出している3人の入札者で実施され得、この場合、買い手は、入札の提出前に、2番目に低い入札をBWとし、BDを最低入札とし、PPCTを10%とし、かつPPPを5%とすることを選択した。逆オークションのクローズ時に、落札者がカテゴリ2入札者である場合、RP22は、$900のBW、$800のBD、10%のPPCT、および5%のPPPで、式22を使用して、次のように計算される:RP22=$900-[10%×($900-$800)]-[5%×($900)]=$900-$10-$45= $845。再計算された価格はここでは$845であり、それは、提出された実際の落札$900よりも少なく、それにより、落札者は、カテゴリ2入札者として(すなわち、価格保護ポリシーを選択することにより)、オークションにかけられた商品/サービスに対して、自分が実際に提出した落札価格よりも低い最終的な再計算された価格を受け取ることを示し、それは、価格保護ポリシーの購入と関連付けられたリスク要素があることを示す。かかる実施形態では、落札者は常に、自分の落札額よりも少ない額を受け取るが、2番目に低い入札でオークションを落札するという利益を得ることができ、前述のとおり潜在的に先買権の選択肢を与えられ得ることが理解されるであろう。先買権の選択肢が落札者に与えられて、落札者がオークションを落札するという自分の権利を辞退した場合、指定された入札の入札者が逆オークションの落札者を宣言され得、オークション対象をその額で(例えば、所定の規則に応じて、指定された入札の額または落札者によって辞退された再計算された価格の額で)提供する義務を負い得る。
式23
第21の代替実施形態では、カテゴリ2入札者-売り手の価格保護プランは、価格保護手数料が、価格保護計算式に従った再計算とは別の取引になるような方法で作用する。実際、価格保護ポリシーに対する手数料は、入札者-売り手によって支払われることさえなく、むしろ任意の数の第3者および/もしくはシステム自身によって支払われ得る。オークションのクローズ後、落札者がカテゴリ2入札者-売り手である場合、入札者-売り手がオークションにかけられた商品/サービスをその価格で提供する必要がある最終的な再計算された価格を計算するために、代替計算式が使用され得る。この代替方法は、価格保護ポリシーに対する価格保護手数料を、オークションを落札すると入札者-売り手がオークションにかけられた対象をその価格で提供する義務がある再計算された価格から切り離し、以下の式によって表され得:
RP23=[BW]-[PPCT×(BW-BD)] 式23
この場合、BWは封入入札の最低価格にできない。
例として、封入入札逆オークションは、それぞれ$800、$900、および$1000の入札を提出している3人の入札者で実施され得、この場合、買い手は、入札の提出前に、2番目に低い入札をBWとし、最低入札をBDとし、かつ10%をPPCTとすることを選択した。逆オークションのクローズ時に、落札者がカテゴリ2入札者である場合、RP23は、BW=$900、BD=$800、およびPPCT=10%で、式23を使用して、次のように計算される:RP23=$900-[10%×($900-$800)]=$900-$10= $890。再計算された価格はここでは$890であり、それは、提出された実際の落札$900よりも少なく、それにより、落札者は、カテゴリ2入札者として(すなわち、価格保護ポリシーを選択することにより)、オークションにかけられた商品/サービスに対して、自分が実際に提出した落札価格よりも低いが、それでも最低入札よりは高い最終的な再計算された価格を受け取る。このように、入札者-売り手は、最低入札ではなく、2番目に低い入札でオークションを落札できるという利益を得るが、それに対して代価を支払う(例えば、オークション対象を自分の落札額よりも$10少ない価格で提供する必要によって)。かかる実施形態では、落札者は常に、自分の落札額よりも少ない額を受け取るが、2番目に低い入札でオークションを落札するという利益を得ることができ、前述のとおり潜在的に先買権の選択肢を与えられ得ることが理解されるであろう。先買権の選択肢が落札者に与えられて、落札者がオークションを落札するという自分の権利を辞退した場合、指定された入札の入札者が逆オークションの落札者を宣言され得、オークション対象をその額で(例えば、所定の規則に応じて、指定された入札の額または落札者によって辞退された再計算された価格の額で)提供する義務を負い得る。
式24
第23の代替実施形態では、カテゴリ2入札者-売り手の価格保護プランは、価格保護計算式に従って、価格保護手数料が落札額から差し引かれるような方法で作用する。逆オークションのクローズ後、落札者がカテゴリ2入札者-売り手である場合、入札者-売り手がオークションにかけられた商品/サービスをその価格で提供する必要がある最終的な再計算された価格を計算するために、代替計算式が使用され得る。この代替方法は、以下の式によって表され得:
RP24=[BW]-[PPP×(BW)] 式24
この場合、1人以上の第3者、システム、および/または買い手が価格保護手数料の少なくとも一部に寄与する。
例として、封入入札逆オークションは、それぞれ$800、$900、および$1000の入札を提出している3人の入札者で実施され得、この場合、買い手は、入札の提出前に、2番目に低い入札をBWとし、最低入札をBDとし、かつ5%をPPPとすることを選択した。逆オークションのクローズ時に、落札者がカテゴリ2入札者である場合、RP24は、BW=$900、BD=$800、およびPPP=5%で、式24を使用して、次のように計算される:RP24=$900-[5%×($900)]=$900-$45= $855。再計算された価格はここでは$855であり、それは、提出された実際の落札$900よりも少なく、それにより、落札者は、カテゴリ2入札者として(すなわち、価格保護ポリシーを選択することにより)、オークションにかけられた商品/サービスに対して、自分が実際に提出した落札価格よりも低い最終的な再計算された価格を受け取ることを示す。かかる実施形態では、落札者は常に、自分の落札額よりも少ない額を受け取るが、2番目に低い入札でオークションを落札するという利益を得ることができ、前述のとおり潜在的に先買権の選択肢を与えられ得ることが理解されるであろう。先買権の選択肢が落札者に与えられて、落札者がオークションを落札するという自分の権利を辞退した場合、指定された入札の入札者が逆オークションの落札者を宣言され得、オークション対象をその額で(例えば、所定の規則に応じて、指定された入札の額または落札者によって辞退された再計算された価格の額で)提供する義務を負い得る。
入札者およびベンダーが取引を完了した後、オークションサービスをより良く改善するために相互にフィードバックを提供することは両方の当事者にとって有用である。通常、これは格付けおよび/またはコメントを通して行われる。オークションの終了後、双方は、該当する場合、支払いおよびオークションにかけられた対象の引き渡しを通して取引を完了する。本システムの例示的な実施形態は、ベンダーおよび入札者が相互に格付けをして、取引に関連したフィードバックを提供するのを可能にする。本システムは、両方の当事者に、否定的な格付け/レビューを提出する前に、連絡を取り合う機会を提供する。これは、当事者間のより良いコミュニケーションならびに、問題および懸念事項を解決して、否定的なレビューの可能性を低下させるための機会を提供する。
通知は、ベンダーコンピューティング装置および/または入札者コンピューティング装置の両方に、成功裏に提出された入札、オークションに対する関連時間分、却下された入札、オークション落札、オークション結果など、を含むが、それらに制限されない、様々な出来事を彼らに警告する必要がある場合、システムによりサーバーを通して、電子メール、インスタントメッセージ、音声メッセージなどを通して送信され得る。本システムは、少なくとも一面的または多面的マッチングオークション市場を促進するためのプラットフォームを提供するために使用され得、そこで入札者は、1つまたは複数のベンダーから同時に入札し得、ベンダーは1人または複数の入札者を募り、各取引は手数料または歩合と引き換えに容易にされる。
本システムは、取引の1つ以上のリスク要素と関連付けられた費用を判断するための手段も含み、本手段は、入札者の情報を利用して、最高入札および2番目に高い入札額、入札カテゴリ2ユーザーに対する価格保護ポリシーの費用、ならびに落札者が支払う必要がある最終的な金額を識別する。加えて、本システムまたはプラットフォームは、オークションサービスの提供に対して一定の割合のサービス料を請求し得る。本発明は、オンラインオークションにおいてデータ検証モジュールも利用し得る。これは、システムを通して少なくとも4つの主なデータセットを検証する、すなわち、(i)入札者およびベンダーを識別する、(ii)オークションに対して提出されたデータが正確であることを確認する、(iii)落札者を検証する、および(iv)取引の完了を検証する、など。
本発明の例示的な実施形態の別の態様は、ID検証に関する。オンラインオークションで生じる問題の1つは、取引が完全に匿名であるという事実に起因した情報の非対称性の問題である。匿名性の問題を解決するために、本システムはベンダーおよび入札者が、自分の身元を信用情報会社によって確認してもらうためにわずかな手数料を支払うことにより「ID検証される」ようになるのを可能にし得る。それを行うことは、ユーザーの相手方、入札者およびベンダーは、彼らの身元が分かっているので、確認されているとユーザーを安心させ得、問題が生じたなら、ユーザーを突き止めることができるというさらなる保証がある。一旦、オークションに提出されたデータが正しいことが検証されると、入札が受け取られて保護される。開札に対して設定された時間の前に受信した全ての入札は安全に保たれる。入札は、売り手または管理人によって開かれることも見られることもなく、制限付きアクセスの電子入札ボックス内にとどまる。入札が撤回された場合、それはオークションが終了するまで入札ボックス内に残っている。入札が開かれる前、身元に関する情報および受信した入札数はオークションの管理人だけが利用できる。開札時間はオークションの前にベンダーによって事前に設定される。本システムは、入札の正確さを検証する。全ての入札は受け入れ可能な数値フォーマットで提出するものとする。入札は、入札における置換、追加、削除、または変更の可能性をなくすような方法で本システムによって検証される。また、全ての入札は、データベース104内に記録され得る。全ての入札が完了し、入札検証が完了するとすぐに入札システムによってそれらの正確さに関して認証される。入札品目が多すぎて全ての入札の完全な記録を保証できない場合、個々の入札に対する要約入力により品目番号および入札価格に制限され得る。入札は表示のために利用可能であるものとし、入札者の本当のIDはコード化/符号化される。
開札された後、全ての入札を拒絶してオークションを取り消すやむを得ない事情がない限り、本発明の例示的な実施形態に従い、最高の応答入札を提出した信頼できるその入札者に対して裁定が行われ得る。オークションを開く前の変更を予期して、全ての予想される入札者にオークションにかけられる品目の結果として生じた変更または取り消しを通知するためにあらゆる努力がなされるものとする。これは入札者が自分の入札を変更または撤回するのを許可して、入札価格の不必要な露出を防ぐ。一般規則として、オークションは、開札後、取り消して再度募るべきではなく、当初の入札募集に関して裁定が行われるべきであり、追加量は新しい取得として処理されるべきである。(i)仕様が修正されている、(ii)オークションの主催者が制御できない事情により、オークションにかけられた対象の価値がもう得られない、(iii)入札が受信されていない、または(iv)別の理由で取消しが公益のために明らかである、ことが判断されている場合、裁定前であるが開札後、入札の募集は取り消されて、全ての入札は拒絶され得る。取引完了の検証は、例えば、オークション対象およびその支払いが交換されていることを含む、取引が双方の当事者によって成功裏に完了したことを、システムに確認することを落札者およびオークション主催者に要求することによって達成され得る。
もし、開札後に、入札者の受容期間を超えて裁定を送らせ得る管理上の困難に直面した場合、全ての入札を拒絶する通知が全入札者に提供されるべきである。システムが全ての入札を拒絶する必要性を決定する場合、システムは各入札者に全ての入札は拒絶されていることを通知して、かかる処置に対する理由を述べるものとする。システムによって受信された入札が、入札募集の必要不可欠な条件に対する適合性が確認できない程度まで判読できない場合、システムは、入札が非遵守のために拒絶されることを入札者に通知するように構成できる。システムは、全ての入札に間違いがないかを調べ、間違いが識別される場合、それらの入札が受理される前に間違いを訂正するように入札者に通知するようにも構成できる。間違いには、小数点の明らかな付け間違い等を含み得るが、それに制限されない。
ここで図1A~図4を参照すると、ベンダーコンピューティング装置108/114における複数のベンダーの少なくとも1人および入札者コンピューティング装置106/110/112における複数の登録された入札者の少なくとも1人と通信ネットワーク(例えば、インターネット100)を通して通信するサーバー102が示されている。サーバー102は、オークション対象に対するオークションリクエストをベンダーコンピューティング装置(例えば、108、114)から受信し、オークションリクエストは、少なくとも1人の登録されたベンダーからベンダーコンピューティング装置へ入力された少なくともオークションにかけられる対象の記述およびオークションの期間を有し、サーバーは、入札者コンピューティング装置106/110/112における複数の登録された入札者へのオークションリクエストに基づいてオークションを提示する。少なくとも1つの封入入札は、オークションの期間中に入札者コンピューティング装置106/110/112を経由して受信されて、サーバー102に伝達され得、少なくとも1つの封入入札は、オークションにかけられた対象に対する入札額を含み、ランダムな入札者ID 202が、オークションの期間中に入札者コンピューティング装置106/110/112内で受信された少なくとも1つの封入入札の各々に対してサーバー102によって割り当てられ得る。少なくとも1つの封入入札の各々に対するデータレコード210がサーバー内に格納される。データレコード210は、少なくともオークション対象ID 200、ランダムな入札者ID 202、実際の入札者ID 204、タイムスタンプ206、入札額208、および他の情報209を含む。サーバー102は、複数の登録されたベンダーの少なくとも1人および複数の登録された入札者の少なくとも1人と通信ネットワーク(例えば、インターネット100)を通して通信する。システムは、オークション期間の終わりに、少なくとも1つの封入入札の各々に対するデータレコード210に従って落札を決定する。サーバーはデータベース104を有し得る。好ましい実施形態では、各入札に割り当てられたIDはランダムであるが、ある実施形態では、封入入札および/またはその入札者に割り当てられた入札者IDはランダムでない可能性があり、代わりに、以前に割り当てられた同じIDであり得る。ランダムなIDの割当ては、入札者の間での任意の以前の個人的なやり取り、または彼らによって以前に集められた任意の個人的知識によって生じる感情的な決断を避けるのに役立つことが理解されるであろう。
図3に示すように、入札者コンピューティング装置300は、時間および/または、少なくとも1つの封入入札の各々に対するタイムスタンプ206を自動的に識別してサーバー102に伝達する日付情報302を提供する内部クロック機能を有し得る。タイムスタンプは、提出された入札の時間およびシーケンスを判断するために使用される。各入札者コンピューティング装置300は、ディスプレイ304も有し得、当技術分野で周知の任意のコンピューティング装置、例えば、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータまたは任意の他のコンピューティング装置など、であり得る。同様に、ベンダーコンピューティング装置は、ディスプレイ402を有するパーソナルコンピュータなどの、ユーザー装置400であり得、その例が図4に示されている。ユーザー装置400は、当技術分野で周知の任意のコンピューティング装置、例えば、パーソナルデスクトップコンピュータ、ラップトップ、タブレット、スマートTV、ゲーム機、車載コンピュータもしくはナビゲーションシステム、または任意の他のコンピューティング装置などであり得る。
図1Bに示すように、データベース104は、有形のオークション対象に関する詳細情報116、無形のオークション対象に関する詳細情報118、オークション対象の特質に基づいて分割される取引データ122を含むが、それらに制限されない、入札プロセスに関連したデータを含む。データベースは、以前の取引(例えば、以前の成功した取引を落札価格と共に)120、入札データ124(例えば、入札履歴、価格、タイムスタンプ)、ユーザーデータ126(例えば、ユーザープロファイル、金融情報、オークション履歴、封入落札者ID情報)、および他の取引データ128も含む。データベースは、履歴取引およびオークション対象の価格に関する参照など、関連情報を取得するために、ベンダーコンピューティング装置108または入札者コンピューティング装置106に接続されて、それらからベンダーおよび入札者によって問い合わされ得る。データベース内の履歴取引は、入札者が、自分が入札しようと意図する資産に関して十分な知識および経験を欠いている場合、またはベンダーがオークション内でリザーブプライスをリストするための基準が必要な場合に、少なくとも1つの以前にオークションにかけられた対象の価格に関して、複数の登録された入札者または複数の登録されたベンダーの少なくとも1人に価格参照を提供し得る。データベースは、落札者の実際の入札者IDを開示することなく、少なくとも1つの以前にオークションにかけられた対象の価格に関して、複数の登録された入札者または複数の登録されたベンダーの少なくとも1人によって検索のために問い合わせることができる。少なくとも1つの封入入札の各々は、オークションの期間中、サーバー内に安全に格納され得る。オークションの終了時、入札額およびタイムスタンプが複数の入札者に対して表示される。実際の入札者IDは表示されない。
本システムは、データベースの1つ以上を維持するための手段を有し得る。かかるデータベースは、本当のID(実際の入札者IDとも呼ばれる)を開示することなく落札者およびベンダーの情報、有形および/または無形のオークション対象に関する情報、ならびに特定の期間内の成功した取引のデータベースを含み得るが、それらに制限されない。
図5Aに示されるように、本発明の例示的な実施形態は、入札者が、オークションに対して入札を提出する前に、システムで登録する(ステップ500)のを可能にする。登録後、ユーザーアカウントが検証される(ステップ502)。オークションを始めるために、登録された入札者は、入札するオークション対象を選択し得(ステップ503)、次いで、経験、好みに基づき、オークション戦略を考慮して、または入札者によってランダムに選択されたとおりに等、入札カテゴリを選択し得る(ステップ504)。入札カテゴリ2入札者となることを選択する(ステップ506)入札者は、自分の落札に対する価格保護ポリシーを購入するために手数料を支払うことを誓約し得る(Yes、ステップ508)。入札カテゴリ2入札者が価格保護ポリシーを購入するために手数料を支払うことを誓約しない場合(No、ステップ508)、システムは、入札は入札カテゴリ2入札者として拒絶されることを入札者に忠告する(ステップ510)。システムは、入札カテゴリ1入札者となるように変更するためのリクエストを入札者に送信する(ステップ512)。入札者がyesを選択して入札カテゴリ1入札者に変更する場合(Yes、ステップ512)、入札者は、システムに提出する入札額を入力する(ステップ518)ことにより、オークションで入札カテゴリ1入札者として入札を始め得る。入札者がnoを選択する場合(No、ステップ512)、入札者のオークションに入札する能力は終了する(ステップ514)。
入札カテゴリ1入札者となることを選択する(ステップ516)入札者は、入札額を入力する(ステップ518)ことによって入札を開始し得る。入札者は、入札カテゴリ1であるか、入札カテゴリ2入札者であるかに関係なく、次いで入札額が正確であることを確認し、入力した入札額および関連費用を支払うための入札者の財力を確認するようにも促され得、それは入札者の二重確認である(ステップ520)。入札者が、入札額または支払い財力のいずれかを確認しない場合(No、ステップ520)、入札者はシステムにより、入札は拒絶されて入札は作成されないことを通知され得る(ステップ522)。入札者は、入札額を変更し、入札額および支払い財力を確認することにより継続する(Yes、ステップ524)ことを選択し得る(ステップ528)。入札者が依然として入札額および支払い財力を確認しないことを選択する場合(No、ステップ524)、入札者は入札から除外される(ステップ526)。入札者が、入札額および提出した入札額を支払う財力を確認する場合(ステップ528)、入札額が受理され、システムはランダムなID番号および入札タイムスタンプを割り当て(ステップ538)、その入札をシステム内に入力する(ステップ540)。ある実施形態では、かかる二重確認は任意選択であり得るか、または要求されないことが理解されるであろう。
一旦、入札が二重確認される(ステップ520)と、本システムは提出された入札額が、ベンダーによって設定された開始価格より低いかどうかを問い合わせることができる(ステップ530)。入札額が、ベンダーによって設定された開始価格より低い場合(Yes、ステップ530)、システムはその入札を自動的に拒絶して(ステップ532)入札者が入札額をベンダーによって設定された開始価格より低くない(少なくとも同じ高さ)値に変更できるようにする(ステップ534)。入札者が自分の入札額を変更するのを拒否する場合、システムはその入札の最終拒絶を行う(ステップ536)。入札者が入札額を変更する場合、システムは再度、提出された入札額が、ベンダーによって設定された開始価格より低いかどうかを問い合わせる(ステップ530)。提出された入札額が開始価格より高い(低くない)場合(No、ステップ530)、システムは提出された入札額を受理し(ステップ538)それを入札システム内でオークションに対して入力して(ステップ540)、入札者のIDは封印される。全ての受理された入札額は封印されるので、入札者および入札額にはランダムな識別番号およびその入札がシステムによりオークション内で受理された時間を示すタイムスタンプが割り当てられる(ステップ538)。
図5Bに示すように、ある実施形態では、システムが入札を受理して、ランダムなID番号および入札タイムスタンプを割り当てた後(ステップ538)、入札を入力し(ステップ540)、入札者は、オークションが終了する前に提出した入札額を変更するのを許可される(ステップ542)。しかし、全ての入札者は、1つの有効な入札だけを提出するのを許可される。入札者が自分の提出した入札を変更しない場合(No、ステップ542)、システムは提出された入札が唯一の有効な入札であると判断する。入札者が自分の提出した入札を変更することを決定する場合(Yes、ステップ542)、入札者は以前の入札を変更して新しい入札額を再入力し、それをシステムに対して提出し得る(ステップ548)。入札者が入札をもう変更しない場合、システムは再入力されて提出された入札が唯一の有効な入札であると判断する。一旦、オークション時間が満了すると(Yes、ステップ546)、オークションは終了して、落札者が決定される(ステップ550)。好ましい実施形態では、入札者が新しい入札を提出するか、そうでなければ入札を再提出する場合、その入札者によって以前に提出された入札は置き換えられる。このように、各入札者は、オークション対象に対して1つの保留中の有効な入札だけを有し得る。代替として、オークションに対する所定の規則に応じて、システムは、直近の入札だけを有効な入札とすると判断し得るか、または、最高入札を有効な入札として代替として選択し得る。入札者が入札をもう変更しない場合、システムは再提出された入札がその入札者による唯一の有効な入札であると判断する。
代替実施形態では、システムは、オークションのクローズ前に、入札者が自分の入札を、上げて、下げて、入札を再提出して、入札カテゴリを変更して、および/または入札額を変更することにより、変更するのを可能にするように構成され得る。入札者は、オークションがクローズする前に、自分の入札を撤回するのも許可され得る。撤回および/または変更された入札は封印されたままにされ得、そのため他の入札者はそれらを知らない。撤回および/または変更された入札を秘密のままにすることにより、システムは入札者が、撤回および/または変更された入札を基準点として使用するのを防ぐことができ、不実表示または不正も排除または削減できる。システムは、オークションがクローズするか、またはオークションのための時間枠の満了で終了する(ステップ546)まで、入札者が既存の入札を変更したい(ステップ542)という入札者コンピューティング装置106/110/112からの指標について、オークションを継続的に監視し得る。この時点でオークションはクローズするか、または終了する(Yes、ステップ546)。
一旦、オークションが終了すると、入札額はオークションの参加者に開示され得、システムはそのオークションに対する落札者を決定する(ステップ550)。入札者がオークションを落札し、入札カテゴリ1入札者である場合(カテゴリ1、ステップ552)、落札者は、オークションに対して提出された正確な入札額に加えて、送料など、もしあれば、関連費用を支払う(ステップ556)。入札者がオークションを落札し、入札カテゴリ2入札者である場合(カテゴリ2、ステップ552)、落札者は、価格保護計算式を適用した後に決定される再計算された価格に加えて、もしあれば、関連費用を支払う(ステップ558)。入札者は落札しなかったとシステムが決定する場合、その入札者はオークションに負けて、入札者による支払いは行われない。入札者がオークションを落札して最終価格を支払った後、ベンダーはオークションにかけられた対象を落札者に引き渡す(ステップ560)。オークションにかけられた対象が落札者に引き渡された後、当事者は、システムを通して相互に格付けをし得(ステップ562)、かかる格付けはデータベース104に格納され得る。一旦、格付けが受信されるか、または当事者が相互に格付けするのを拒否した後、プロセスは完了する。
図5Cに示すように、入札カテゴリ2入札者が落札した後、価格保護計算式を適用することにより最終価格が決定される。カテゴリ2入札者がオークションを落札する場合、落札者はオークション対象(例えば、商品、サービスまたは両方)に対する最終的な再計算された価格をベンダーに支払う義務を負い(ステップ558)、最終的な再計算された価格は価格保護計算式を適用することによって決定される(ステップ568)。好ましい実施形態では、価格保護計算式は、価格保護手数料、指定された入札額(例えば、ある実施形態では、2番目に高い入札額)、および落札額と指定された入札額との間の差の所定の割合の額、の合計として計算される(ステップ568)。ある実施形態では、指定された入札額は、異なる事前に割り当てられたランキング(例えば、3番目に高い入札額、4番目に高い入札額など)に対応し得る。言い換えれば、ベンダー、システム、および/または非オークション参加者は、前述のとおり2つの事前に設定されたランキング、第1は落札のランキングに対応し、第2は計算式において調整額を計算するために落札と併せて使用される指定された入札のランキングに対応する、を有するオークションに対する事前に設定された規則に同意し得る。システムは次いで、誰が価格保護手数料を受け取るかを決定し(ステップ570)、それも規則の1つ以上として事前に設定でき、ベンダー、システム、および/または非オークション参加者によって同意される。システムは好ましくは、各入札者がオークションの全ての事前設定された規則にアクセスできるようにして、確認およびそれに対する同意を要求するように構成されることが理解されるであろう。
システム、ベンダー、または非オークション参加者は、少なくとも落札者によって提出された価格保護手数料を割り当てるための所定の規則の1つ以上のセットを確立し得る。ベンダーまたはシステムは、オークション参加者のいずれか1人を含むが、それに制限されない、価格保護手数料(複数可)の割当ておよび分配に関して、自分が望む規則または複数の規則は何でも事前に設定できる。例えば、全価格保護手数料が、ベンダーに(ステップ572)または2番目に高い入札者に(ステップ574)、落札者を除くカテゴリ2入札者の間で(ステップ575)、ベンダーおよび入札者(複数可)に(ステップ582)、システム、ベンダー、落札者、および/または非落札者に、彼らがカテゴリ1またはカテゴリ2入札者であるかどうかにかかわらず、割り当てられ得ることを指示する規則が確立され得る。例えば、ベンダーは、少しの価格保護手数料も最高入札者に割り当てることを望まず、その全部を、例えば、2番目または3番目に高い入札者に割り当てることを望むことを決定し得る。
システムは次いで、価格保護手数料が支払われるべき入札者の数も判断でき、さらに、2番目に高い入札者の数を判断できる(ステップ576)。2番目に高い入札者が1人だけの場合(Yes、ステップ576)、価格保護手数料の全額が唯一の2番目に高い入札者に割り当てられる(ステップ578)。2番目に高い入札者が数人いる場合(例えば、2人以上のカテゴリ2入札者が同額を入札し、その同額が落札に対して2番目に高い額の場合)(No、ステップ576)、価格保護手数料の全額は全ての2番目に高い入札者の間で、例えば、事前に決定された割合で、分割される(ステップ580)。別の選択肢は、価格保護手数料がベンダーと2番目に高い入札者との間で、ベンダー、システム、または非オークション参加者によって事前に決定され得る所定の割当て割合で、分割される(ステップ582)。この場合、価格保護手数料のある所定の部分がベンダーに割り当てられ得(ステップ584)、他方、価格保護手数料の残りの部分が2番目に高い入札者の1人以上に割り当てられ得る。次のステップでは、システムは、2番目に高い入札者が1人だけであるかどうかを判断する(ステップ588)。システムが、2番目に高い入札者が1人だけであると判断する場合(Yes、ステップ588)、価格保護手数料の残りの部分はその唯一の2番目に高い入札者に割り当てられる(ステップ592)。入札者が1人だけで、ベンダーによって事前に設定された開始価格が2番目に高い価格と見なされる状況などで、授与されるべき2番目に高い入札者がいないとシステムが判断する場合、価格保護手数料の残りの部分はベンダーに割り当てられ得るか、または一部もしくは全部において、単一の入札者に返され得る。2番目に高い入札者が2人以上いる場合(No、ステップ588)、価格保護手数料の残りの部分は、所定の規則に従い、2番目に高い全入札者の間で分割される(ステップ594)か、または落札しなかった残りの全入札者の間で分割され得る。価格保護手数料の割当ては従って、所定の規則に基づき、ベンダー、システム、または非オークション参加者によってカスタマイズ可能であり得る。
代替として、落札者によって支払われる価格保護手数料は、全部または一部において、オークションを落札しなかった全カテゴリ2入札者の間で、均等に分割され得る(ステップ575)。さらに他の実施形態では、システムが、オンラインオークション用のソフトウェアアプリケーションを開発したか、ホストしたか、または他の方法で提供した実体であり得る場合、価格保護手数料は、システムまたは非オークション参加者に完全にまたは部分的に割り当てられ得る。また、非オークション参加者は、システムの管理会社もしくは代理店を含み得るか、またはベンダーの代理人、買い手の代理人、ウェブサイト管理者、オークションハウス会社、オークションサイトの外部投資家、もしくはオークションで既得権を有している他者をさらに含み得る。かかる実施形態では、システムまたは非オークション参加者は、所与のオークションから価格保護手数料の全部または一部を徴収し得る。
好ましい実施形態では、落札者だけが価格保護手数料を支払い、手数料は、他の入札者-買い手の1人以上に分配される。他の実施形態では、価格保護手数料は、落札者であるか否かに関係なく、全てのカテゴリ2入札者による支払いを要求され得、徴収される総価格保護手数料は、所定の規則の1つ以上に基づき分割できる。かかる実施形態は、カテゴリ2入札者となる権利、および従って、オークション対象に対してベンダーに支払われる割引価格(例えば、2番目に高いか、または他の指定された入札額に基づく、自分の落札額を下回る額)でオークション対象を落札する可能性、に対する対価としての価格保護手数料を企図する。かかる「有料制(pay to play)」実施形態は、全てのカテゴリ2入札者からの支払いを要求するおかげで、ベンダー、システム、または非オークション参加者に対する総収入を潜在的に増加でき、追加として、不適切な入札者を阻むのに役立ち得ることが理解されるであろう。これらの支払いは、オークションの前、オークション中、またはオークションのクローズ後に要求され得る。価格保護手数料に関して、オークション規則でカテゴリ2を「有料制」または「報酬制(get paid to play)」として提示するかどうかに関係なく、システムは所定の規則に基づいて価格保護手数料を割り当てることが理解されるであろう。代替として、ある実施形態では、上位2人または3人の入札者だけが価格保護手数料を支払い、オークションのクローズ時に、各々、価格保護手数料の割当ての一部を受け取る権利がある。さらに他の実施形態では、システムまたは非オークション参加者は、さらなる入札者を引き付けるために、保護手数料またはその一部を支払うことを申し出得る。かかる状況では、システムは次いで好ましくは、オークションのクローズ時に、保護手数料の額の割当ての大部分を受け取るであろう。
オークション対象は多数の入札者を引き付けるであろうことをベンダーが確信している場合、ベンダーは、支払われた価格保護手数料の全額を保持することを選択し得る。他方、ベンダーがもっと多くの入札者を引き付けてオークション対象に対するオークションに加わることを望む場合、ベンダーは、全価格保護手数料を2番目に高い入札者(複数可)に、または参加している入札者の全員もしくは一部に与えることを決定し得る。オークションにかけられた対象に対して1人の入札者しか入札しておらず、その入札者が自身をカテゴリ2入札者として識別する場合、唯一の入札がカテゴリ2入札でリザーブプライスを上回っていれば、ベンダーのリザーブプライスが再計算の目的で2番目に高い入札額と見なされることができる。
分配/割当て規則は、ベンダー、既定でシステムにより、もしくは非オークション参加者により、例えば、所定のスケール、相関、もしくは割合の対応する配列に従って、事前に設定され得るか、またはオークションの終了後にベンダーによって決定され得る。割当て規則は所定の割合を含み得、それにより割当て額の第1の部分が落札者、1人以上の非落札者、システム、または非オークション参加者の1人以上の間で分割され、割当て額の第2の部分は、先着順で「容易に手に入る」可能性があるプールまたは福引きに回される。価格保護手数料の割当て額は、落札者に対する入札者のランキング(例えば、2番目に高い、3番目に高い、4番目に高い、など)にも基づき得、2番目に高い入札者が価格保護手数料の最も高い割合を受け取り、3番目に高い入札者が価格保護手数料のより少ない割合を受け取り、4番目に高い入札者は価格保護手数料のさらに少ない割合を受け取る、など。他の実施形態では、その入札が、再計算で使用される指定された入札に対応する入札者は、価格保護手数料の一部、大部分、または全部を得る権利があり得る。代替として、落札者は、価格保護手数料の全部または一部を得る権利があり得る。一実施形態では、全てのカテゴリ2入札者が価格保護手数料を前もって支払う場合、落札者は、システムに対して自分が既に支払っているものの「割戻金」を受け取り得る。落札者だけが価格保護手数料を支払う場合、落札者が支払うべき価格保護手数料の額は、一旦、オークションが終了すると、ベンダーによって事前に設定された割当て規則に応じて減額され得る。さらに別の実施形態では、システムは、あるオークション参加者(例えば、全ての本物ではない入札者、その入札が落札者よりも低い所定の額である入札者、その入札額が落札額の所定の割合よりも少ない入札者、その入札額が所定の一定額よりも少ない全ての入札者、最低入札者の所定の割合など)が、割当て額の部分を受け取るのを除外する所定の規則を含み得る。
他の実施形態では、オークションの所定の規則は、特定のオークションにおける価格保護手数料の少なくとも一部(たとえば、特定のオークションにおける、カテゴリ2落札者またはすべてのカテゴリ2入札者によって支払われた価格保護手数料の一部)の、非参加の登録されたユーザー(例えば、特定のオークションに参加しなかったシステムのユーザー)を含む、システムの任意のユーザーまたは登録者への割当てを可能にし得る。個々の非参加者ユーザーが特定のオークションから徴収できる得られる部分の割合は、例えば、システムによるユーザーの総ランキングに基づくことができる。ユーザーの総ランキングは、例えば、ユーザーがシステムを通して以前に参加したことがある(ベンダーとして、または入札者として)オークションの総数、ユーザーが以前に価格保護手数料を支払ったことがある(例えば、全てのカテゴリ2入札者が価格保護手数料を支払うことを要求されたある「有料制」オークションにおいて、落札したカテゴリ2入札者として、または落札しなかったカテゴリ2入札者として)オークションの総数、非参加者ユーザーが以前に支払った価格保護手数料の総額、以前に提出した入札の総数、ユーザーがシステムを通して行った行為の総数(例えば、オンラインまたはシステムとのやり取りに費やした総時間)、非参加者ユーザーが、システムを通して実施されたオークションで買い手として商品もしくはサービスに対して支払った総額、および/またはシステムの他のユーザーによる経時的なユーザーの格付け(例えば、ステップ562)に基づくことができる。これらの要因の1つ以上には、ユーザーの総ランキングを計算する際に、特定の重みづけを割り当てることができる。1人以上のユーザーがランキングで同点の場合、システムは、支払いを要求する第1の同点のユーザーなど、優先度を決定するために追加の基準を使用できる。かかるデータはデータベース104内に格納でき、ユーザーが1つ以上のオークションに参加すると動的に更新できる。好ましくは、システムは、検証のために画面上に表示されたランダムに割り当てられた文字の入力を定期的に促すことにより、ユーザーに自分がコンピュータではないことを検証することを要求する。
封入入札オンラインオークションの完了時に、システムにログインした非参加者ユーザーは、彼らが参加しなかった1つ以上の他のオークションが終了していること、および1つ以上の価格保護手数料の一部が先着順で「容易に手に入る」という通知(例えば、テキスト、電子メール、またはポップアップ画面)が与えられ得る。この情報を伝達するために標識が画面上の記号としてユーザーに表示され得る。非参加者ユーザーは、特定のオークションに関して画面上の徴収ボタン(collection button)を単にクリックすることにより、またはシステムに対する通知の任意の他の手段により、価格保護手数料の自分の取り分を徴収するための一定の期間を与えられ得る。システムにログインしている最高ランキングの非参加者ユーザーは、特定のオークションの特定の所定の規則によって割り当てられた価格保護手数料の任意の得られる取り分を徴収するために第1の優先度が与えられ得、それは、例えば、一定の期間内に支払いを選択する非参加者ユーザーの第1の数がそれを受け取ることを示し得る。その期間が満了すると、非参加者の高ランキングユーザーが得られた残りの取り分が次いで、もっと低いランキングの非参加者ユーザーが得られるようにされ得るか、または単に特定のオークションに戻されて、ここでの参加者(例えば、ベンダー、入札者(複数可)、システム管理者など)に対する追加の所定の割当て規則に従って割り当てられるか、全てのカテゴリ2入札者(特定のオークションまたは一般)に割り当てられ得る。
特定のオークションにおける価格保護手数料の取り分が、システムの新しく登録されたユーザーに、または封入入札オンラインオークションにカテゴリ2入札者として参加するか、もしくは参加したことがある新しく登録されたユーザーにだけ、割り当てられ得る。特定のオークションのカテゴリ2入札者は、価格保護手数料の自分の個々の取り分を受け取る優先権を与えられ得るが、特定の時間枠内に徴収することを望むことをシステムに通知しない限り、保証されない。代替として、特定のオークションに対する価格保護手数料の全部または少なくとも一部の受取人は、慈善事業または他の非オークション参加者であり得る。かかる非オークション参加者が慈善事業である場合、入札者によるかかる支払いは、適用可能な国税および地方税法に応じて課税控除対象である得る。
ある実施形態では、価格保護手数料は、落札したカテゴリ2入札者の入札の額に関係なく、および/または各カテゴリ2入札者の入札額(特に、各カテゴリ2入札者が価格保護手数料を支払うことを要求されるオークションで競うための支払い)に関係なく、価格保護手数料は一定であり得る。各カテゴリ2入札者は、自分の入札額に関係なく、単に、例えば、$5、$10、$20、または$50を支払うことを要求され得る。一定額の価格保護手数料は、ベンダーまたはシステムによって設定され得、オークションにかけられた対象のベンダーの、システムの、または入札者の知覚市場価格と相関することもあれば、相関しないこともある。他の実施形態では、価格保護手数料は、一定額およびカテゴリ2入札者の入札の割合の一方または組合せであり得る(例えば、入札の割合から決定された手数料の額に、一定額が加算されるか、または差し引かれ得る)。例えば、価格保護手数料は、($10+[10%×(落札額)])または([10%×(落札額)]-$10)であり得る。この額がゼロ未満に計算される場合、価格保護手数料は単にゼロに設定できる。システムは、本明細書で説明される入札者のランキング、以前の価格保護手数料支払いなどに基づき、特定のオークションによって設定された価格保護手数料の一定額を個別化して、変更し得る。
落札したカテゴリ2入札者によって、または複数のカテゴリ2入札者によって支払われた価格保護手数料が所定の閾値よりも少ない場合、システムおよび/またはベンダーは、カテゴリ2および/またはカテゴリ1入札者に追加の資金を割り当てて、もっと多くの入札者をシステムに引き付け、かつ/または既存のユーザーを保つことができる。かかる追加の資金源は、例えば、全てのユーザーのシステム登録手数料、オークション対象をリストするためのベンダー手数料、自己負担費用、広告主からの手数料などであり得る。システムのユーザーであるベンダー、またはシステムを利用して封入入札オンラインオークションを実施したい非オークション参加者は、本明細書で説明するオークションプロセスを通して、追加の入札者をオークション対象への入札に引き付けるためにプロモーションを実施し得る。ベンダーまたは非オークション参加者は、オークション中またはオークションの終了時に分配のために資金を割り当て得(例えば、もしあれば、価格保護手数料に追加して)、資金の割当ては、事前に設定されたシステム構成および特定のオークションの所定の規則(複数可)に応じて、価格保護手数料規則に基づくこともあればそうでないこともある。非オークション参加者は、例えば、システムの管理者もしくは代理人、または商品および/もしくはサービスを提供するためにシステムを通してオークションを利用したい広告主もしくは広告会社であり得る。
別の実施形態では、デビットモジュールは、マネタイゼーション事象(例えば、オークションのユーザーが広告を見る、など)の各発生時に所定の値を広告主の口座から引き落とすように構成され得る。ここで、システムは、1つ以上の広告主によって後援された複数の広告から1つの広告を選択するように構成され得る。システムは次いで、封入入札が入札者によって提供される時に追加の額を支払う誓約を伴う(すなわち、カテゴリ2入札者)場合、少なくとも1人の入札者に対して広告の表示を促進する。システムは入札者による広告のレビューを検証し、広告が特定の入札者によってレビューされたことの確認に関連して、検証情報をデータベース内に格納する。広告をレビューしている入札者の状態は次いで、検証情報に基づいて更新され得る。広告の広告主からの支払い額は、入札者が広告をレビューしたことが検証されると、カテゴリ2入札者の代わりに、価格保護手数料の加算金の少なくとも一部の支払いに適用され得る。入札者が、前述のように価格保護手数料および所定の割合に対応する相関割合を選択するのをシステムによって可能にされる、ある実施形態では、広告主は、価格保護手数料の一部を支払うことに同意する追加の対価として、入札者が特定の相関割合選択肢を選ぶことを要求し得る。広告主は、カバーする価格保護手数料の額に上限も課し得、かつ/または割合に関係なく単に均一の手数料の額をカバーすることを申し出得る。
マネタイゼーション事象例は、広告されている製品またはサービスに関する追加情報と関連付けられたコンピュータリンクとのオークションユーザーのやり取りと関連し、かつ/またはそれを含み得る。他の例は、製品もしくはサービスと関連付けられた広告をクリックしているオークションユーザー、および/または広告されている製品と関連付けられたカスタマイズされたブランド世界へのオークションユーザーの立ち入りを含み得る。システムは、オークションユーザーが広告を見る期間に基づいて異なる額が引き落とされるように設定され得、それは、システムによって検証され得る(例えば、オークションユーザーに自身のユーザー情報を提供するように要求することにより、ユーザーに広告に関する質問に答えるように要求することにより、など)。他のマネタイゼーション事象は、割増金対話事象(premium interaction event)および/またはさらなる情報もしくは購入のための特定の製品またはサービスのオークションユーザーの選択を含み得る。さらに他のマネタイゼーション事象は、小売業者の購入提案と関連付けられたコンピュータリンクとのやり取りにより、広告に示された製品またはサービスの購入を開始するオークションユーザーを含み得る。小売業者の購入提案は、(i)価格を指定した「すぐに買う(buy it now)」提案、および/または(ii)割引を提供する電子クーポンの提供、を含み得る。かかる実施形態では、マネタイゼーション事象に対して広告主によって提供される資金は、全部または一部において、保護手数料プールに寄与するために使用され得る。非落札者が保護手数料の割当ての部分を受け取らないかもしれないある実施形態では、かかる非落札者は、先着順で「容易に手に入る」可能性があるプールまたは福引きに参加する能力を目的として、1つ以上の広告をレビューする機会を提示され得る。
本明細書で開示する実施形態は、システムカスタマイゼーションならびにユーザー参加の奨励および増加を可能にすることを目的とすること、ならびに事前に設定されたシステム構成は特定の封入入札オンラインオークションの1つ以上の所定の規則と併せて、割当てが公平か不公平かに関係なく、価格保護手数料の割当てを指示することが理解されるであろう。追加として、全てのカテゴリ2入札者に価格保護手数料を支払うことを要求する「有料制」オークションは、たとえ参加している入札者がオークションを落札しなくても(それ故、自分の価格保護手数料を失う)、彼らが支払う価格保護手数料は、自分の総ランキング、従って、彼らが参加していない他のオークションにおいて価格保護手数料の取り分を徴収するための自分の優先度、および彼らが得る資格がある割合を高める。
ある実施形態では、落札者によりオークション対象に対してベンダーに支払われる正味金額は、落札者が価格保護手数料を全額支払い、ベンダーはこの価格保護手数料の一部、全部を受け取るか、または全く受け取らないので、落札者が最終的にオークションを使用して支払う義務がある正味金額とは異なり得る。例として、落札したカテゴリ2入札者の再計算された額が、価格保護手数料$2を含む、$10である場合に、$2が残りの入札者に回るとき、ベンダーは、オークション対象に対して落札者から$8を受け取り、ベンダーは、$2の取り分を受け取らず、その$2は他のオークション参加者(例えば、他の入札者)および/または第3者に割り当てられる。ベンダーは従って、オークション対象に対して正味$8を受け取る。しかし、落札者は$10の正味金額(すなわち、ベンダーに支払われる$8に加えて、1人以上の他のオークション参加者および/または第3者に支払われる$2の価格保護手数料)を支払う。落札者が、価格保護手数料の50%を「割戻金」として受け取る場合、落札者はそれでもオークション対象に対して当初は$10(再計算された額)を支払い、価格保護手数料の戻し$1を受け取る。このシナリオでは、入札者買い手は正味$9を支払い、他方、ベンダーは$8に加えて価格保護手数料の取り分を、ベンダーにいくらか割り当てられる場合、得る。入札者-買い手が価格保護手数料の戻しの100%を受け取る場合、入札者-買い手は当初はオークション対象に対して$10(再計算された額)を支払い、価格保護手数料の戻し$2を受け取る。ここで、買い手は$8の正味金額を支払い、ベンダーは$8の金額を得る。前述の取引は、1つの取引または別個の取引にできる。ベンダーがオークション対象に対して得る金額は、買い手が価格保護手数料の100%を受け取る場合、買い手がオークション対象に対して支払う金額に等しいことが理解されるであろう。
価格保護手数料の割当ては、入札者-買い手が支払う結果としての正味金額がリザーブプライスに等しいかそれを上回るか否かに基づき得る。再計算された額がリザーブプライスよりも少ない場合、入札者-買い手は価格保護手数料の一定の割合を割戻金として受け取る権利があり得、それは、彼/彼女が、リザーブプライスに達するか、または上回る正味金額を支払うのを可能にする。このように、入札者-買い手はリザーブプライスよりも大きい正味金額を支払わず、ベンダーはそれでも再計算された額を入札者-買い手から受け取る。価格保護手数料はまた、再計算された額の価格を、それがリザーブプライスに等しいか、またはそれを上回るように、変更する動的な計算式に従っても割り当てられ得る。本明細書で説明するある実施形態では、競り上げ封入入札オークションまたは逆封入入札オークションにおける入札者またはベンダーは、割戻金または手数料割当てを何らかの理由で拒否する選択肢が与えられ得る。
カテゴリ2入札者に対する最終的な再計算された価格の計算中に使用される所定の割合(すなわち、落札額と2番目に高い入札額との間の差に適用される割合、以後「所定の割合」)および価格保護手数料割合(すなわち、落札額に適用される割合)は各々、オークションの開始前に買い手によって、およびベンダーが選択する任意の割合額に対して、システム内で事前に決定されて事前に設定できる。代替として、オークションハウス、システム、または非オークション参加者は、既定によりこれらの割合を確立し得る。どちらにしても、全てのオークション規則は好ましくは、オークションの開始時に提示される。
ある実施形態によれば、所定の割合および価格保護手数料割合は相関され得る。価格保護手数料割合と所定の割合との間の例示的な相関は、直接的または間接的な関係、直線または非直線関係のいずれか、などを含み得る。好ましくは、価格保護手数料割合の増加は、所定の割合における減少と関連付けられる。入札者が価格保護手数料を多く支払う意思があれば、落札した場合、2番目に高い入札からの潜在的な上方調整がそれだけ少なくなることが望まれる。他の実施形態では、所定の割合が価格保護手数料の増加につれて増加する、所定の割合が価格保護手数料の減少につれて増加する、所定の割合が価格保護手数料の増加につれて減少する、または所定の割合が価格保護手数料の減少につれて減少するように、割合は相関し得る。
例えば、0.5%の価格保護手数料が50%の所定の割合に相関し、3%の価格保護手数料が40%の所定の割合に相関し、9%の価格保護手数料が30%の所定の割合に相関する、などのように、所定の割合は相関し得る。いくつかの実施形態では、システムは、入札者-買い手が特定の所定の割合を選択するのを可能にし得る。一旦、所定の割合が選択されると、システムは、適切な相関価格保護手数料割合を自動的に割り当て得、それは、入札者によって選択された所定の割合の相関係数(例えば、4分の1、5分の1、など)を含み得る。逆に、入札者-買い手が特定の価格保護手数料割合を選択する場合、システムは自動的に所定の割合を割り当て、それは、相関係数、入札者によって選択された価格保護手数料割合を含み得る。好ましい実施形態では、より高い価格保護手数料割合は、より低い所定の割合に対応するが、逆相関も使用され得るか、または2つの間に相関関係がない可能性があることが理解されるであろう。
さらに別の代替実施形態では、例えば、50%~5%に変動し得る、所定の割合は、1%~13.5%に変動し得る、価格保護手数料割合における各増分的増加に対して5%だけ減少するように設定され得る。具体的には、1%、2.5%、および3%の初期値の価格保護手数料割合は、それぞれ、50%、35%、および30%の所定の割合に対応する。3%を上回って、価格保護手数料割合における1.5%の各増分的増加は、それぞれ、10%および5%の値まで下がる所定の割合における減少に対応する。他の相関および/または事前に設定された相関値が本発明に従って利用され得ることが理解されるであろう。
さらに他の実施形態では、調整のための価格保護手数料割合および所定の割合は、それぞれ、1%と90%、2%と80%、3%と70%、4%と60%、5%と50%、6%と40%、7%と30%、8%と20%、もしくは9%と10%として相関し得るか、またはそれぞれ、5%と50%、8%と40%、10%と30%、もしくは15%と25%として相関し得る。他の手数料割合相関も利用され得る。
さらなる実施形態では、事前に設定された規則は、落札価格と指定された入札価格との間の差の関数として落札者が得る権利がある所定の割合を定義し得る。例として、落札が$100で、指定された入札が$10である場合、所定の割合は次いで10%(すなわち、入札価格差が高いので、割合は低い)に設定され、正味調整について[10%×($110-$10)]=$10である。落札が$60で、指定された入札が$10である場合、所定の割合は次いで20%(すなわち、10%の代わりに)に設定され、正味調整について[20%×($60-$10)]=$10である。このように、所定の割合は、落札と指定された入札との間の隔たり(または差)に比例して直線的に増加(または減少)するか、または何らかの他の方法で相関し得る。これらの規則は、オークションに先立ってベンダーにより事前に設定され得るか、または既定の設定としてシステムにより設定され得る。任意選択として、所定の割合は、差の増加に従って増加し得るか、差の減少に従って増加し得るか、差の増加に従って減少し得るか、または差の減少に従って減少し得る。
さらに他の実施形態では、価格保護手数料割合は、カテゴリ2落札者の入札額の再計算において指定された入札として選択された特定の入札と関連し得る。例えば、ベンダーが第1のランキングとして最高入札を落札とすることを選択する場合、ベンダーは、どの価格保護手数料割合が選択されているかに応じて、第2のランキングの選択を入札者にまかせ得る。例えば、カテゴリ2入札者が5%の価格保護手数料割合を選択する場合、この選択は、そのカテゴリ2入札者が落札した場合に、2番目に高い入札が再計算のために指定された入札として使用されるのに対応し得る。カテゴリ2入札者が10%の価格保護手数料割合を選択する場合、この選択は、そのカテゴリ2入札者が落札した場合に、4番目に高い入札が再計算のために指定された入札として使用されるのに対応し得る。かかる実施形態では、ベンダーは、オークション対象をかかる低い入札に対して売却する義務を負うというリスクを低減するために、調整のために大きい所定の割合を事前に設定し得ることが理解されるであろう。例えば、入札者が30%の価格保護手数料割合を支払い、例えば、再計算で使用される指定された入札として4番目に高い入札を使用する権利がある場合、使用される所定の割合は50%であり得る。さらに他の実施形態では、所定の割合は、再計算のために使用される指定された入札と相関し得る。
好ましくは、相関する所定の割合および価格保護手数料割合値を利用する封入入札オンラインオークションでは、入札が行われる前に、適用可能な割合を全ての入札者に開示する。かかる相関割合の利用は、封入入札オンラインオークションにおいてもっと多くの入札者による参加を奨励し、入札者がより低い入札を提出する動機をもたらし、落札の一定の割合を払い戻す義務と引き換えに、入札者に対するより大きな潜在的利益を可能にすることが理解されるであろう。
図6Aに示すように、本発明の例示的な実施形態は、ベンダーがシステムでアカウントを登録する(ステップ600)のを可能にする。アカウントの詳細を設定する前に、ベンダーは、システムによる検証を受け得(ステップ602)、それは、例として、身元確認、信用履歴確認、オークション履歴のレビュー、経歴照会、彼/彼女が、所望の商品/サービスを受け取った際に適切な支払いができ、支払いをする意思があることの二重確認、などを含み得る。システムによる検証が完了した後、ベンダーは、オークションリクエストを掲載し得る(ステップ604)。オークションのセットアッププロセスを開始するとき、ベンダーは、(求められる商品(複数可)および/またはサービス(複数可))を説明している、書面による記述、写真、ビデオなど共にオークション対象の説明/紹介、オークションの期間に対する所望の時間枠を入力し、事前承認された入札者があれば指定する(ステップ606)ように促され得る。この説明/紹介は、ベンダーがオークション対象に関して有する、任意の要件、好み、および/または前提条件、例えば、商品(複数可)および/またはサービス(複数可)の引渡しおよび/または完了のために必要な時間枠、要求される製品またはサービスの総数、必要とされる品質(例えば、品質に関して特定業界において任意の適用可能な標準または基準材料の指定、例示的な写真、寸法の言及など)など、を含み得る。ベンダーは、入札者自身の任意の要件および誰が入札する資格があるかも示し得る。かかる要件は、例えば、特定の言語の堪能さ、先行経験レベル、設備要件、ライセンス、スキルレベル、市民権、地理的な位置など、を含み得る。システムは、オークションが始まる前に、ベンダーと入札者との間で質疑応答を可能にするように構成され得、かかる質疑応答を、コンピューティング装置を介して、全てのオークション参加者に開示し得る。ベンダーは、オークション対象の要件に関して混乱を明確にするか、または回避するために必要なオークション対象詳細を提供すべきである。システムは、ベンダーがオークションに対して時間枠を事前に設定し、オークションを、その終了またはクローズまで追跡するのを可能にできる。
次のステップで、ベンダーは次いで、オークションに対する所定の規則、例えば、価格保護手数料、所定の割合、リザーブプライスの設定、価格保護手数料を誰が受け取るかの決定など、を確立できる(ステップ608)。ベンダーは次いで、オークションが、所有権の1つ以上の移転を伴う商品/サービスを伴うかどうかを指定し得る(ステップ610)。オークションが所有権の移転を伴う場合(Yes、ステップ610)、ベンダーはオークション対象をオークションで売却することを意図する(ステップ612)。オークションが所有権の移転を伴わない場合(No、ステップ610)、ベンダーはオークションにおいてオークション対象に対する指定期間の占有権を共有することを意図する(ステップ614)。
図6Bに示すように、一旦、ベンダーが、所有権の移転があるか(例えば、ステップ612で売却するか、またはステップ614で占有権を共有する)を決定すると、ベンダーは、自由裁量によりリザーブプライスを設定し得る(ステップ616)。リザーブプライスは好ましくは、最低価格であり、入札者から隠されて(またはクローズされて)、オークションにかけられる商品/サービス(すなわち、オークション対象)に対してベンダーが受け取る用意がある最少額を表す。リザーブプライスオークションでは、ベンダーは、落札額がリザーブプライスか、またはそれを上回る場合にだけ、商品/サービスを売却する義務がある。隠されたリザーブプライスの不都合な点は、入札者-買い手はリザーブプライスに対して低すぎる価格を入札し得るので、失敗するオークションがさらに頻繁に起こり得ることであることが理解されるであろう。隠されたリザーブプライスの設定は好ましくは、ベンダーの自由裁量であるが、例えば、求められている商品/サービスに対する公正な市場価格を自動的に判断することにより、システムによって自動的に事前に設定され得る。これらの実施形態では、入札者は、ベンダーがオークション対象に対して受け取る用意がある最少額を知らない。かかる実施形態は、入札額がリザーブプライスより高いか、低いかであり得ることを意味する隠されたリザーブプライスに関係なく、入札者に、開始オークション価格から競り上げることを奨励するという点において、ボトムアップ入札アプローチを提供する。代替実施形態では、リザーブプライスは、ベンダーの自由裁量により条件付きで隠され得る。本明細書で企図される条件付き隠されたリザーブプライスオークションは、少なくとも1つの入札がリザーブプライスであるか、またはそれを上回るとすぐに、システムは、ベンダーが任意選択としてオークションを早期に終了できるようにするものである。システムは代替として、たとえ入札が、ベンダーによって設定された条件付き隠されたリザーブプライス以上でなくても、入札がベンダーによって受理されるのを可能にできる。
代替として、ベンダーは、公開リザーブプライスを使用することを選択し得、それは、オークション中に入札者が見えるリザーブプライスである。かかる実施形態では、入札者は、ベンダーがオークション対象に対して受け取る用意がある最少額を知っており、入札者に対して既知のリザーブプライスから競り上げるか、またはオークションに全く参加しないことを要求するという点でボトムアップ入札アプローチを提示する。かかる公開リザーブオークションは、あまり知識のないベンダーが、特定の商品/サービスに対して市場価格よりも遥かに低いリザーブプライスを設定する状況で、知識の豊富な入札者の利益になり得る。それ故、公開対隠されたリザーブオークションをもつことは、ベンダーおよび入札者にとって良い点と悪い点の両方があることが理解されるであろう。公開リザーブオークションをもつことは、たとえ1つの入札しかない場合でさえ、オークションが失敗しないことを確実にし得るが、知識の豊富な入札者があまり知識のないベンダーの弱みにつけ込むという可能性を残す。入札者に対して、公開リザーブオークションは、彼らが、ベンダーが受理し得る額であるとわかっている入札を提示するのを可能にする。システムは、たとえベンダーによって設定された隠されたリザーブプライスを入札が上回っていても、それらが受理されるのを可能にし得ることも企図される。
好ましい実施形態では、リザーブプライスは、たとえ1つの入札だけがそれを上回って受理されていても、再計算のために使用されない。例えば、落札がリザーブプライスを上回っていて、2番目に高い入札がリザーブプライスを下回っている場合、再計算は好ましくは、依然として落札および2番目に高い入札に基づく。しかし、リザーブプライスは、落札がそれを上回っていて、他の入札は受理されていない場合、再計算のために、2番目に高い入札(または、所定の規則に応じて、3番目に高い、4番目に高いなどの、指定された入札)として使用され得る。
ベンダーがリザーブプライスを設定しないことを選択する場合(No、ステップ616)、ベンダーは、$1.00などの、任意の名目開始価格、オークションの開始時間および終了時間を含む時間枠を設定し得る(ステップ618)。システムは、異なるリスティングを識別するために固有のインデックス番号を備えたかかるリスティングに対してタイムスタンプを発行する(ステップ618)。システムは次いで、オークションが終わるまで(ステップ660)、開始価格よりも低いはずがない入札の受理を開始する(ステップ658)。オークションの終了後、システムは予備的な落札額を選択するために全ての入札を処理する(ステップ662)。他方、ベンダーがリザーブプライスを設定することを選択する場合(Yes、ステップ616)、ベンダーは、条件付き隠されたリザーブプライス(ステップ620)または公開リザーブプライス(ステップ638)のどちらかを選択し得る。ベンダーが公開リザーブプライス選択肢を選択する場合(ステップ638)、システムは、入札者がオークションで入札を始める前に、入札者にリザーブプライスを通知する(ステップ640)。オークションはタイムスタンプおよび時間枠から始まり(ステップ642)、システムは入札者から入札を受信する(ステップ644)。入札がリザーブプライスを下回る場合(ステップ646)、入札はシステムによって拒絶されて(ステップ648)、取引は発生しない(ステップ650)。入札がリザーブプライスに等しいか、または上回る場合(ステップ652)、入札はシステムによって受理される(ステップ654)。どちらの場合も、事前に定義された状況によって早期終結が認可されない限り、ベンダーによる早期終結は許可されない(ステップ656)。ベンダーが条件付きリザーブプライスを設定することを選択する場合(ステップ620)、リザーブプライスは入札者に開示されない(ステップ622)。ベンダーは開始価格を設定し(ステップ624)、システムは、オークションが時間枠およびタイムスタンプから始まるときに、ベンダーによるオークションの早期終結の可能性に関して入札者に通知する(ステップ626)。システムは入札者からの入札の受理を開始する。システムは、入札額がリザーブプライスを上回っていたかどうかを問い合わせる(ステップ630)。リザーブプライスを上回っていた場合(Yes、ステップ630)、オークションはベンダーによって事前に設定されたとおりに早期終結する(ステップ628)。システムはベンダーに、リザーブプライスが満足されてベンダーはオークションを終結させることを選択し得ることを通知する。ベンダーは、リザーブプライスが満足されるとすぐに、オークションが自動的に終結されるシステムも設定し得る。入札がリザーブプライスを満足しない場合(No、ステップ630)、システムはそれでもかかる入札を入札者からシステム内に受理する(ステップ632)。入札がリザーブプライスを下回る場合(ステップ634)、システムは入札者から入札を受理し続ける。オークションが終了するまで(ステップ660)入札がシステムによって受理された後(ステップ636)、システムは予備的な落札額を選択するために全ての入札を処理する(ステップ662)。前述にかかわらず、システムは好ましくは、オークションが終了して落札を選択する前に、リザーブプライスを上回る複数の入札を受理するように構成される。
ある代替実施形態では、システムは、入札者が、ベンダーのリザーブプライスとは無関係に、カテゴリ2入札者として、自分自身のリザーブプライスを提出するのを可能にするように構成され得る。例えば、かかる実施形態では、入札者は、入札者のリザーブプライスがある競り上げ封入入札オークションにおいて封入入札を出し得る。入札者の入札が落札として特定される場合に、後に計算される支払い額がその入札者のリザーブプライスを上回ると、システムは入札者にオークションをオプトアウトする選択肢を与えて、その入札者をオークションから自動的に追い出すか、またはその入札者に計算された支払い額を落札者として支払う選択肢を与えるように構成され得る。かかる実施形態では、所定の規則に基づいて入札者がオプトアウトするか、または自動的に追い出される場合、その入札者の入札なしでの入札のランキングに基づいて、新しい落札者が特定され得、新しい計算が生じ得る。同様に、ある実施形態では、入札者は、入札者リザーブプライス(入札者がオークション対象をその価格で提供する用意がある最低価格)のある逆オークションにおいて封入入札を出し得る。
ここで図6Cを参照すると、入札がシステムによって受理されてオークションが終了した後(ステップ660)、システムは予備的な落札額を選択する(ステップ662)。予備的な落札額は、自ら決定した入札カテゴリに応じて調整され得るので、変更される可能性がある(ステップ664)。落札者が入札カテゴリ1入札者である場合(ステップ666)、ベンダーは落札者から全落札額を受け取り(ステップ668)、オークションは完了する(ステップ684)。落札者が入札カテゴリ2入札者である場合(ステップ670)、システムは、価格保護計算式を使用して最終価格を計算する(ステップ672)。ある実施形態では、価格保護計算式(ステップ674)は、価格保護手数料の所定の取り分(ステップ676)、指定された入札額(例えば、2番目に高い入札額)(ステップ678)、および落札額と指定された(例えば、2番目に高い)入札額との間の差の所定の割合(ステップ680)の合計を含む。従って、ベンダーは、前述の合計(ステップ682)から、ベンダー以外の誰かに分配される価格保護手数料の任意の取り分を差し引いた額を得ることができる。その後、オークションが完了し(ステップ684)、落札者は、カテゴリ1入札者として最終的な落札額(もしあれば、任意の適用可能な追加手数料を加えて)、またはカテゴリ2入札者として最終的な再計算された額のいずれかを支払う(ステップ686)。ベンダーはオークションにかけられた対象を引き渡して(ステップ688)、両当事者は相互に格付けし得る(ステップ690)。
図7に示すように、オークションが終了した後、システムは最高入札額で落札者を決定する(ステップ700)。システムは同一の入札額があるかを判断する(ステップ702)。同一の入札額がない場合(No、ステップ702)、システムは最高入札を選択する(ステップ704)。2つ以上の同一入札額がある場合(Yes、ステップ702)、システムは少なくとも1つのカテゴリ2入札があるかどうかを判断する(ステップ706)。少なくとも1つのカテゴリ2入札がない(例えば、同一の最高入札額はカテゴリ1入札だけの入札である)場合(No、ステップ706)、システムは入札者に、所定の時間枠内に入札を再提出するように促す(ステップ708)。入札者が入札を再提出すると(Yes、ステップ708)、最高の再提出された入札が落札する(ステップ710)。入札者が所定の時間枠内に入札を再提出しない場合(No、ステップ708)、元の入札を以前のラウンドで最初に提出した入札者が落札する(ステップ712)。同一額の入札者に少なくとも1人のカテゴリ2入札者が含まれる(例えば、1人のカテゴリ1入札者および1人のカテゴリ2入札者が両方とも最高入札額を入札する)場合(Yes、ステップ706)、システムは、カテゴリ2入札に対して最終的な再計算された額を計算する(ステップ716)。最終計算に応じてその入札が最高落札額の入札者が落札する(ステップ718)。落札者は次いで、落札額(カテゴリ1入札者が落札者の場合)または最終的な再計算された額(カテゴリ2入札者が落札者の場合)を支払う(ステップ720)。
本明細書で説明する方法は、コンピューティング装置および/またはコンピュータシステム上で実行でき、一般に、メモリ装置、データ入力および出力回路(IO)ならびにコンピュータデータネットワーク通信回路に動作可能に接続された中央処理装置(CPU)から構成される。CPUによって実行されるコンピュータコードは、データ通信回路によって受信されたデータを取り、それをメモリ装置内に格納できる。加えて、CPUはI/O回路からデータを取り、それをメモリ装置内に格納できる。さらに、CPUはメモリ装置からデータを取り、それをIO回路またはデータ通信回路を通して出力できる。メモリ内に格納されたデータはさらにまた、メモリ装置から回収されて、本明細書で説明する方法でCPUによりさらに処理もしくは修正されて、同じメモリ装置または、データネットワーク回路を用いることを含む、CPUに動作可能に接続された異なるメモリ装置に戻され得る。メモリ装置は任意の種類のデータ記憶回路または磁気記憶もしくは光学装置にでき、ハードディスク、光ディスクもしくはソリッドステートメモリを含む。本発明との使用に適し得る周知のコンピューティングシステム、環境、および/または構成の例は、パーソナルコンピュータ、サーバーコンピュータ、ハンドヘルド、ラップトップもしくはモバイルコンピュータまたは携帯電話およびPDAなどの通信装置、マルチプロセッサシステム、マイクロプロセッサベースシステム、セットトップボックス、プログラム可能家庭用電化製品、ネットワークPC、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ、前述のシステムもしくは装置のいずれかを含む分散コンピューティング環境など、を含むが、それらに制限されない。
次に図8Aを参照すると、本発明の例示的な実施形態に従い、逆オークションにおける入札プロセスを入札者の側から図示する流れ図が示されている。図のように、入札者は最初にシステムでアカウントを登録し(ステップ800)、それは逆オークションに対して入札を提出するのを許可される前に検証される(ステップ802)。登録している入札者は、逆オークションの開始前に、買い手および入札者の両方に対して事前に設定された関連規則を概説する1つ以上のユーザー同意書に署名するか、または他の方法で同意するように要求され得る。登録中、本明細書で開示するシステムは、ユーザーが、例えば、名前、住所、電子メール、電話番号、銀行情報などを含む、個人を特定できる情報および有効な金融情報を提供することを要求できる。ユーザーアカウントは、電子メール、テキスト、および/またはシステム管理者による電話を通して、システムによって検証できる。本明細書で開示するシステムは、ユーザーが、オークションにかけられた対象/サービスに対して入札するか、またはリクエストをリストするために、1つのユーザー名を用いて電子メール、テキスト、および/または電話により1つのアカウントだけを登録するのを可能にし得る。アカウントは、入札するか、または逆オークションのリストを作成するために使用し得る。
オークションを開始するために、登録された入札者は、入札するオークション対象を選択して(ステップ803)、入札カテゴリを選択し得る(ステップ804)。好ましくは、入札者は、経験、好みに基づき、特定の逆オークション戦略を考慮して、または単にランダムに、入札カテゴリ(例えば、カテゴリ1またはカテゴリ2)を選択するように促される。カテゴリ1落札者(ステップ816)は、提出された封入カテゴリ1入札額に対してオークション対象(すなわち、商品/サービス)を提供するように要求され、保護手数料を支払う誓約とは関連付けられていない。カテゴリ2入札者となることを選択する(ステップ806)入札者は、自分の入札が落札と見なされる場合に、価格保護ポリシーを購入するために手数料を支払うことを誓約するか、または手数料を入札アカウントから保証金として支払うが、その後その額を支払うことを誓約するように促され、その額は封印されて保証金と一緒に秘密にしておかれる(ステップ808)。かかるカテゴリ2入札者が落札を提出した場合、彼/彼女は、自分が得る権利がある(例えば、カテゴリ2入札者によって提出された落札額よりも潜在的に高い、再計算された落札額に対して、オークション対象を提供する)最終落札額が増加する可能性があり、単にオークションに参加するための何かを潜在的に取り戻す。価格保護ポリシーは、買い手、システムまたは非オークション参加者によって設定された、提出された入札額の一定の割合(例えば、3%、5%など)に対応できる。入札者は、カテゴリ2入札者として参加するのを許可されるのと引き換えに、もし自分が落札者であれば、この価格保護割合手数料を支払うことに同意する。代替として、入札者は、自分がオークションを落札するかどうかに関係なく、この手数料を支払うことを要求され得る。
カテゴリ2を選択しようと試みている入札者が価格保護ポリシーを購入する手数料を支払うことを誓約しない場合、システムは入札者に、彼/彼女がカテゴリ2入札者として拒絶されることを通知および/もしくは告知し(ステップ810)、かつ/または入札者にカテゴリ1入札者となる選択肢を提供する(ステップ812)。入札者がカテゴリ1入札者となることを選択する場合、入札者は、システムに提出する入札額を入力する(ステップ818)ことによって逆オークションへのカテゴリ1入札者としての入札を開始し得る。入札者がカテゴリ1入札者となることに同意しない場合、入札者は逆オークションでの入札を許可されない(ステップ814)。システムは、入札者に対するカテゴリを選択し、かつ/または入札者の単一のカテゴリだけ(例えば、カテゴリ2入札者)を許可するように構成できる。
本明細書では、「落札額」は、オークションの落札者によって提出された最終入札の額である。用語「再計算された落札額」(すなわち、「再計算された価格」、「再計算された最終価格」、「再計算された額」、「最終的な再計算された額」など)は、本明細書で説明する計算式を落札額に適用することによって計算された額である。また、これら2つの入札カテゴリに割り当てられる特定の名前は、便宜上であり、代替として、例えば、入札カテゴリAおよびBまたは「経験のある」および「未経験の」入札カテゴリと呼ばれ得る。好ましい実施形態では、本明細書で説明するシステムおよび方法は、入札者が、同じか、または異なる逆オークションで入札する際に、自分が属するカテゴリを変更するのを可能にできる。1つのオークションにかけられた対象を供給するために入札する際に自身がカテゴリ1入札者になりたいことを確認する入札者は、その逆オークション中に、または別の逆オークションで別のオークションにかけられた対象を供給するために入札する際に、自分をカテゴリ2入札者と識別し得る。
最初にカテゴリ1入札者(ステップ816)となることを選択する(ステップ804)入札者は、入札額を入力する(ステップ818)ことによって入札を開始し得る。同様に、最初にカテゴリ2入札者(ステップ806)となることを選択して(ステップ804)、価格保護ポリシーを購入することに同意する(ステップ808)入札者は、入札額を入力する(ステップ818)ことによって入札を開始し得る。入札者は、カテゴリ1またはカテゴリ2入札者であるかどうかに関係なく、次いで好ましくは、入札額が正確で、入札額に対してオークション対象を提供する入札者の能力を確認する(ステップ820)二重確認を提供する。入札者が入札額または入札額に対してオークション対象を提供する能力のいずれかを確認しない場合(No、ステップ820)、入札者は、入札が作成されていないか、または許可されないことをシステムによって通知される(ステップ822)。入札者が、入札額を変更し、その入札額およびその入札額でオークション対象を提供する能力を確認する(ステップ828)ことにより継続することを選択し得る(Yes、ステップ824)。入札者が依然として確認しないことを選択する場合(No、ステップ824)、入札者は入札から除外される(ステップ826)。入札者が確認する場合(ステップ828)または(ステップ820)、入札額が受理されて、入札者はランダムなID番号を割り当てられ、システムはその入札に対するタイムスタンプを記録する(ステップ830)。入札は次いで、システムに入力されてデータベース内に格納される(ステップ832)。開始/リザーブプロセスは、図5Aに関して前述したものと同様、この逆オークション方法で任意選択として利用され得ることが理解されるであろう。
二重確認は、オークションに対するより良い実施を目的として機能するためにシステムによって提供されるが、オークションはそれでも二重確認なしで進められ得る。一旦、入札が二重確認されてシステムのデータベース内に格納されると、システムは提出された入札額を受理でき、それを入札システム内の逆オークションに対して入力して(ステップ832)、入札者のIDを封印する。入札者は、彼らが入札した順番に、システムによってランダムに生成された匿名ID番号を使用してリストまたは表示され得る。入札者の身元ならびにそれぞれの入札および入札額は、たとえ逆オークションのクローズ後でさえ、他の入札者(潜在的に、入札者の匿名のランダムに生成されたID番号を除いて)がアクセスすることはできない。すなわち、受理された入札額は封印され、各入札者および入札額にはランダムな識別番号が割り当てられて、入札の状態を追跡するためにタイムスタンプで識別され、それがシステムによっていつ受理されたかを示す(ステップ830)。ユーザーは、彼らがどこにいるかに関係なく、逆オークションに対する適用可能な残り時間を見るのを許可され得る。しかし、システムは、買い手が落札者の実際の識別を見るのを可能にし得る。他の実施形態では、システムは、オークションが終了した後、入札者の実際の識別を見るか見ないかにかかわらず、全ての入札者が、他の入札者の入札または金額を見るのを可能にするように構成できる。
ここで図8Bを参照すると、図8Aに示される入札プロセスの続きを図示する流れ図が示されている。図のように、入札がシステムに入力された後(ステップ832)、入札者は、逆オークションがクローズまたは終了する前に、提出された入札額を変更し得る(ステップ842)。しかし、好ましい実施形態では、全ての入札者は1つの最終的な有効な入札だけを提出するのを許可される。入札者が、自分の提出した入札を変更しない場合(No、ステップ842)、システムは、提出された入札をその入札者に対する有効な入札と判断する。入札者が、自分の提出した入札を変更することを決定する場合(Yes、ステップ842)、入札者は新しい入札額を入力し、それをシステムに対して提出し得る(ステップ848)。好ましい実施形態では、入札者が新しい入札を提出するか、そうでなければ入札を再提出する場合、その入札者によって以前に提出された入札は置き換えられる。このように、各入札者は、オークション対象に対して1つの保留中の有効な入札だけを有し得る。代替実施形態では、オークションに対する所定の規則に応じて、システムは、直近の入札だけを有効な入札と判断し得るか、または、最低入札を有効な入札として代替として選択し得る。入札者が入札をもう変更しない場合、システムは再入力されて提出された入札がその入札者による唯一の有効な入札であると判断する。
代替実施形態では、システムは、逆オークションのクローズ前に、入札者が自分の入札を、上げて、下げて、入札を再提出して、入札カテゴリを変更して、および/または入札額を変更することにより、変更するのを可能にするように構成され得る。入札者は、逆オークションがクローズする前に、自分の入札を撤回するのも許可され得る。撤回および/または変更された入札は封印されたままにされ得、そのため他の入札者はそれらを知らない。撤回および/または変更された入札を秘密のままにすることにより、システムは入札者が、撤回および/または変更された入札を基準点として使用するのを防ぐことができ、不実表示または不正も排除または削減できる。システムは、オークションがクローズまたは終了する(ステップ846)まで、入札者が既存の入札を変更したい(ステップ842)という入札者コンピューティング装置106/110/112からの指標について、オークションを継続的に監視し得る。逆オークションのための時間枠が満了すると、逆オークションはクローズまたは終了する(ステップ846)。
システムは、プログラムモジュールなどの、コンピュータ実行可能命令を使用して、匿名の封入入札オンライン逆オークションの第1の表現を、逆オークション中に、リモート入札者コンピューティング装置106/110/112の少なくとも1つに送信するように構成できる。第1の表現は好ましくは、入札額を含まないが、例えば、逆オークションの状態(例えば、入札/入札者にランダムに割り当てられたID番号、その数、そのタイミング、および/または逆オークションで残っている時間など)に関連する1つ以上の異なる(または匿名の)識別子を含むことができる。第1の表現がリモート入札者コンピューティング装置によって受信されると、第1の表現に関連した情報の少なくとも一部のそれらへの表示をトリガーするか、または引き起こし得る。
一旦、逆オークションがクローズすると、システムは、オークションに対する所定の規則に基づいて落札額を決定し(ステップ850)、入札額は逆オークションの参加者に開示され得る。入札額は代替として、落札額を除いて、買い手に開示されない可能性がある。システムは次に、どの入札者が、逆オークションを落札するかどうかを判断する(ステップ852)。入札者が逆オークションを落札し、カテゴリ1入札者である場合(ステップ852、カテゴリ1)、落札者は、提出した入札額に対してオークション対象を買い手に提供する義務を負い、それに同意する(ステップ856)。入札者が逆オークションを落札し、カテゴリ2入札者である場合(ステップ852、カテゴリ2)、落札者は、図9Cに関連して以下でさらに説明されるように、価格保護計算式を適用し、もしあれば、関連費用を加えた後に決定される再計算された最終価格に対してオークション対象を買い手に提供する義務を負い、それに同意する(ステップ858)。システムは、取引が、買い手と落札者-売り手との間で一定の期間内(例えば、逆オークションの終了から10日以内)に行われることを要求するように構成され得る。
落札したカテゴリ2入札者がオークションにかけられた対象を買い手に提供した後、買い手は落札者に最終的な再計算された落札額を支払う(ステップ860)。買い手は、落札者がオークションにかけられた対象を提供する前に落札者に支払う義務を負い得る。他の実施形態では、買い手は、オークションにかけられた対象を受け取った後にだけ、落札者に支払う義務を負い得る。支払いは、当事者の特定の合意、特定の逆オークション、および/またはユーザー同意に応じて、取引中に一部または全額において交換され得る。一旦、オークションにかけられた対象が受け取られて支払いが行われると、当事者は、システムを通して相互に格付けをする選択肢を与えられ得(ステップ862)、かかる格付けはデータベース104に格納され得る。一旦、格付けが受信されるか、または当事者が相互に格付けするのを拒否した後、プロセスは完了する。
システムは、プログラムモジュールなどの、コンピュータ実行可能命令を使用して、匿名の封入入札オンライン逆オークションの第2の表現を、オークション中に後ほど、または一旦、全ての入札が受信されてオークションが終了すると、入札者コンピューティング装置106/110/112の1つ以上に送信するようにも構成できる。第2の表現は、割り当てられた識別子に対応する落札したカテゴリ2入札者と関連付けられた少なくとも落札額を含むことができる。第2の表現がリモートコンピューティング装置によって受信されると、この第2の表現に関連した情報の少なくとも一部の少なくとも1つのリモートコンピューティング装置への表示をトリガーするか、または引き起こすことができる。第2の表現は、追加または代替として、逆オークションの第2の(例えば、後の、または終わりの)状態に関連する異なる識別子、入札/入札者にランダムに割り当てられたID番号、その数、そのタイミングなど、の1つ以上を含み得る。第1もしくは第2の表現に関連した情報または画像データが、ビットマップ表現、または画像データを表示するために任意の他の既知の技術を使用して、表示され得る。
図8Cは、本発明の例示的な逆オークション実施形態に従った、価格保護手数料の分配の例示的なプロセスを図示する流れ図を示す。図に示すように、カテゴリ2入札者によって支払われた価格保護手数料は様々な方法で分割されるか、または割り当てられ得る。カテゴリ2入札者が逆オークションを落札する場合、落札者はオークション対象(例えば、商品、サービスまたは両方)を最終的な再計算された価格に対して提供する義務を負い、それに同意し(ステップ858)、最終的な再計算された価格は価格保護計算式を適用することによって決定される(ステップ868)。好ましく例示的な実施形態では、価格保護計算式は、図9Cに関して以下で説明されるように、落札および、落札と次に低い入札との間の差の所定の割合の合計から価格保護手数料を差し引いて(ステップ868)、最終的な再計算された落札額を計算する。代替として、買い手の事前設定、既定のシステム設定、または非オークション参加者に基づく任意の他の指定された入札が、差の計算において使用され得る(例えば、落札に関して、次に低い入札だけでなく、3番目、4番目、5番目などに低い入札)。他の実施形態では、価格保護計算式は、価格保護手数料を差し引くことを含まず、落札および、落札と次に低い入札との間の差の所定の割合の合計を含む。価格保護手数料は、落札額の所定の割合であり得、一旦、落札が選択されて、最終的な再計算された価格が計算されると、システムは、落札したカテゴリ2入札者によって支払われる価格保護手数料の受取人を決定し得る(ステップ870)。
システム、買い手、または非オークション参加者は、落札者によって提出された価格保護手数料を割り当てるための所定の規則の1つ以上のセットを確立し得る。買い手またはシステムは、オークション参加者のいずれか1人を含むが、それに制限されない、価格保護手数料(複数可)の割当ておよび分配に関して、自分が望む規則は何でも事前に設定できる。例えば、全価格保護手数料が、完全に買い手に(ステップ872)、完全に次に低い入札者もしくは複数の入札者に(ステップ874)、落札者を除くカテゴリ2入札者の間で(ステップ875)、買い手および入札者(複数可)に(ステップ882)、システム、買い手、落札者、および非落札者に、彼らがカテゴリ1またはカテゴリ2入札者であるかどうかにかかわらず、割り当てられ得ることを指示する規則が確立され得る。例えば、買い手は、少しの価格保護手数料も最高入札者に割り当てることを望まず、その全部を、例えば、2番目または3番目に低い入札者に割り当てることを望むことを決定し得る。システムは、価格保護手数料が支払われるべき次に低い入札者の数も判断できる。次に低い入札者が1人だけの場合(Yes、ステップ876)、価格保護手数料の全額が唯一の次に低い入札者に割り当てられ得る(ステップ878)。次に低い入札者が数人いる場合(例えば、2人以上のカテゴリ2入札者が同額を入札し、その同額が落札に対して次に低い額の場合)(No、ステップ876)、価格保護手数料の全額は、同一入札の次に低い入札者全員の間で、買い手、システム、または非オークション参加者によって事前に決定され得る割当て割合により、分割できる(ステップ880)。
代替として、落札者によって支払われる価格保護手数料は、全部または一部において、逆オークションを落札しなかった全カテゴリ2入札者の間で、均等になど、分割され得る(ステップ875)。さらに他の実施形態では、システムが、オンライン逆オークション用のソフトウェアアプリケーションを開発したか、ホストしたか、または他の方法で提供した実体であり得る場合、価格保護手数料は、システムまたは非オークション参加者に完全にまたは部分的に割り当てられ得る。また、非オークション参加者は、システムの管理会社もしくは代理店を含み得るか、または買い手の代理人、売り手の代理人、ウェブサイト管理者、オークションハウス会社、オークションサイトの外部投資家、もしくはオークションで既得権を有している他者をさらに含み得る。かかる実施形態では、システムまたは非オークション参加者は、所与のオークションから価格保護手数料の全部または一部を徴収し得る。
別の実施形態では、価格保護手数料は、買い手と入札者(複数可)との間で、(例えば、買い手、システム、または非オークション参加者によって)事前に決定され得る割当て割合により分割できる(ステップ882)。例えば、価格保護手数料のある部分が買い手に割り当てられ得(ステップ884)、他方、価格保護手数料の残りの部分は、次に低い入札者が1人だけの場合(Yes、ステップ886)、次に低い入札者に割り当てられ得る(ステップ890)。1人の入札者だけが逆オークションに入札したので、2番目に低い入札者がいない場合、1人の入札者によって支払われた価格保護手数料の全額を買い手が保持し得るか、またはその一部もしくは全部を1人の入札者に返却し得る。次に低い同一入札額の入札者が複数いる場合、価格保護手数料は、次に低い全入札者の間で分割できる(ステップ894)か、または落札しなかった残りの全入札者の間で分割され得る。価格保護手数料の割当ては、所定の規則に基づき、買い手、システム、売り手、または非オークション参加者によってカスタマイズ可能であり得る。
次に図9Aを参照すると、本発明の例示的な実施形態に従った、入札プロセスを買い手の側から図示する流れ図が示されている。図に示すように、買い手がシステムでアカウントを登録し得る(ステップ900)。逆オークションの詳細を設定する前に、買い手は、アカウント検証を受け得(ステップ902)、それは、身元確認、信用履歴確認、オークション履歴のレビュー、経歴照会、彼/彼女が、所望の商品/サービスを受け取った際に適切な支払いができ、支払いをする意思があることの二重確認、などを含み得る。システムによる検証が完了した後、買い手は、逆オークションリクエストを掲載し得る(ステップ904)。逆オークションのセットアッププロセスを開始するとき、買い手は、(求められる商品(複数可)および/またはサービス(複数可))を説明している、書面による記述、写真、ビデオなど共にオークション対象の説明/紹介、逆オークションに対する所望の時間枠(たとえば、開始から終了まで)、事前承認された入札者がいるかどうか、などを入力するように促され得る(ステップ906)。この説明/紹介は、買い手がオークション対象に関して有する、対応すべき任意の要件、好み、および/または前提条件、例えば、商品(複数可)および/またはサービス(複数可)の引渡しおよび/または完了のために必要な時間枠、要求される製品またはサービスの総数、必要とされる品質(例えば、品質に関して特定業界において任意の適用可能な標準または基準材料の指定、例示的な写真、寸法の言及など)など、を含み得る。買い手は、入札者自身の任意の要件および誰が入札する資格があるかも示し得る。かかる要件は、例えば、特定の言語の堪能さ、先行経験レベル、設備要件、ライセンス、スキルレベル、市民権、地理的な位置など、を含み得る。システムは、逆オークションが始まる前に、買い手と入札者との間で質疑応答を可能にするように構成され得、かかる質疑応答を、コンピューティング装置を介して、全てのオークション参加者に開示し得る。買い手は、オークション対象の要件に関して明確にするか、または混乱を回避するために必要なオークション対象詳細を提供すべきである。システムは、買い手が逆オークションに対して時間枠を事前に設定し、逆オークションを、その終了またはクローズまで追跡するのを可能にできる。
買い手は次いで、オークションに対する所定の規則、例えば、価格保護手数料、所定の割合、リザーブプライスの設定、価格保護手数料を誰が受け取るかの決定など、を確立できる(ステップ908)。買い手は、逆オークションが、所有権の1つ以上の移転を伴う商品/サービスを伴うかどうかも指定できる(ステップ910)。逆オークションが所有権の移転を伴う場合(Yes、ステップ910)、買い手はオークション対象の占有権を共有するのではなく、購入することを意図する(ステップ912)。オークションが所有権の移転を伴わない場合(No、ステップ910)、買い手は、オークション対象に対する占有権を指定の期間、共有することを意図する(ステップ914)。
図9Bに示すように、一旦、買い手が、オークション対象が所有権の移転を伴うかどうかを決定する(ステップ910、912、914)と、買い手はリザーブプライスを設定するように促され得る(ステップ916)。リザーブプライスは好ましくは、買い手がオークション対象に対して支払う用意がある最高価格である。一実施形態では、リザーブプライスは買い手によって事前に設定されて、潜在的または実際の入札者に対して開示されない。他の実施形態では、リザーブプライスは、逆オークションの前、逆オークションの間、または逆オークションの終了後に入札者に開示され得る。リザーブプライスは、買い手により自身の自由裁量で設定される。好ましい実施形態では、落札の最終額の場合。
リザーブプライスは好ましくは、最高価格であり、入札者から隠されて(またはクローズされて)、買い手が、オークションにかけられる商品/サービス(すなわち、オークション対象)に対して支払う用意がある最大額を表す。リザーブプライス逆オークションでは、買い手は、落札額がリザーブプライスか、またはそれを下回る場合にだけ、商品/サービスを購入する義務がある。隠されたリザーブプライスの不都合な点は、入札者-売り手はリザーブプライスに対して高すぎる価格を入札し得るので、失敗する逆オークションがさらに頻繁に起こり得ることであることが理解されるであろう。隠されたリザーブプライスの設定は好ましくは、買い手の自由裁量であるが、例えば、求められている商品/サービスに対する公正な市場価格を自動的に判断することにより、システムによって自動的に事前に設定され得る。これらの実施形態では、入札者は、買い手がオークション対象に対して支払う用意がある最大額を知らない。かかる実施形態は、入札額がリザーブプライスより高いか、低いかであり得ることを意味する隠されたリザーブプライスに関係なく、入札者に、開始オークション価格から競り上げることを奨励するという点において、ボトムアップ入札アプローチを提供できる。代替実施形態では、リザーブプライスは、買い手の自由裁量によって条件付きで隠され得る。本明細書で企図される条件付き隠されたリザーブプライスオークションは、少なくとも1つの入札がリザーブプライスであるか、またはそれを下回るとすぐに、システムは、買い手が任意選択として逆オークションを早期に終了できるようにするものである。システムは代替として、たとえ入札が、買い手によって設定された条件付き隠されたリザーブプライス以下でなくても、入札が買い手によって受理されるのを可能にできる。
代替として、買い手は、公開リザーブプライスを使用することを選択し得、それは、逆オークション中に入札者が見えるリザーブプライスである。これらの実施形態では、入札者は、買い手がオークション対象に対して支払う用意がある最大額を知っており、入札者に対して既知のリザーブプライスから競り下げるか、またはオークションに全く参加しないことを要求するという点でトップダウン入札アプローチを提示する。かかる公開リザーブオークションは、あまり知識のない買い手が、特定の商品/サービスに対して市場価格よりも遥かに高いリザーブプライスを設定する状況で、知識の豊富な入札者の利益になり得る。それ故、公開対隠されたリザーブオークションをもつことは、買い手および入札者にとって良い点と悪い点の両方があることが理解されるであろう。公開リザーブオークションをもつことは、たとえ1人の入札者しかいない場合でさえ、オークションが失敗しないことを確実にし得るが、知識の豊富な入札者があまり知識のない買い手の弱みにつけ込む可能性を残す。入札者に対して、公開リザーブオークションは、彼らが、買い手が受理し得る額であると分かっている入札を提示するのを可能にする。システムは、たとえ買い手によって設定された隠されたリザーブプライスを入札が上回っていても、それらが受理されるのを可能にし得ることも企図される。
好ましい実施形態では、リザーブプライスは、たとえ1つの入札だけがそれを下回って受信さていても、再計算のために使用されない。例えば、落札がリザーブプライスを下回っていて、2番目に低い入札がリザーブプライスを上回っている場合、再計算は好ましくは、依然として落札および次に低い入札に基づく。しかし、リザーブプライスは、落札がそれを下回っていて、落札よりも大きい他の入札が受信されていない場合、再計算のために、次に低い入札として使用され得る。
買い手は、オークションに対する開始価格を入力するようにも促され得る。開始価格は、逆オークションの入札を開始するための手段として機能する事前に設定された額である。それは、入札者-売り手に公開されており(または、見える)、買い手がオークションにかけられた対象に対して支払う用意がある最大額を表し得る。名目価格は、オークションで入札を開始するための開始価格として使用され得る。買い手は低い価格を望むので、開始価格は、オークション対象の買い手の実際の知覚価値とは何の関係もなく、落札は、開始価格を上回るか、下回るか、または等しい可能性がある。
買い手がリザーブプライスを設定しないことを選択する場合(No、ステップ916)、買い手は、開始時間および終了時間を含む、逆オンラインに対する時間枠ならびにオークションに対する任意の他のパラメータを設定するように促され得る(ステップ918)。システムは、異なるリスティングを識別するために固有のインデックス番号を備えた逆オークションのリスティングに対してタイムスタンプを記録できる。一旦、時間枠が始まると、システムは次いで、時間枠が終了して逆オークションがクローズするまで(ステップ960)入札を受理する(ステップ958)。システムは、オークションの時間枠中に受信した入札に対してタイムスタンプを記録する(ステップ929)。一旦、逆オークションがクローズすると、システムは受理した入札の全てを処理して、オークションが終了し(ステップ960)、システムは落札を決定する(ステップ962)。
買い手がリザーブプライスを実際に設定する場合(Yes、ステップ916)、買い手は、データベース内に格納されるリザーブプライスを入力するように促され得(ステップ920)、それは、好ましい実施形態では、混乱を回避するために、たとえオークションの開始時に入札者が隠されたリザーブプライスの存在を知らされても、リザーブ額は入札者に開示されない(ステップ922)。システムは次いで、時間枠を設定して逆オークションを開始してオークション開始に対するタイムスタンプを記録し(ステップ923)、入札者からの入札の受理を開始して(ステップ928)、オークションの時間枠の間に受信した入札に対するタイムスタンプを記録する(ステップ929)。逆オンラインリクエストがオンラインオークションプラットフォーム内で正式にリストされる前に、システムは各リストされる逆オークションリクエストまたはオークションにかけられる対象に対してインデックス番号を発行でき、逆オークションの開始時間に対応するタイムスタンプを発行または記録できる。オークションのクローズ時に全ての入札がリザーブプライスを上回っている場合、逆オークションは買い手によって事前に設定された条件に応じて潜在的に終結する。システムは、逆オークションがクローズまたは終了するまで、入札者から入札を受理し続ける(ステップ960)。一旦、逆オークションがクローズすると、システムは、落札を選択または決定するために受信した全ての入札を処理して(ステップ962)、落札がリザーブプライスを上回っているかどうかをチェックする。
図9Cに示すように、一旦、入札がシステムによって受理されてオークションがクローズまたは終了すると(ステップ960、図9B)、システムは落札を選択または決定する(ステップ962)。逆オークションで選択された落札は好ましくは、受信した最低入札であるが、オークションに先立ちランキングの形で買い手によって事前に設定できる(例えば、落札は、2番目に低い入札、または3番目に低い入札など、として設定され得る)。システム、買い手、または非オークション参加者は、オークションの開始前に、所定の規則のセットに基づいて、封入入札の入札がそれに対応して落札として選択されるランキング(すなわち、落札は、最低入札、2番目に低い入札、3番目に低い入札、4番目に低い入札、5番目に低い入札、または任意の他の指定されたランキングに対応する)を確立し得る。例えば、買い手は、落札するために最低入札以外の入札を望み、これを自分がシステムに提出するオークションリクエスト内に示すことができる。前述のように、落札は、それがカテゴリ1入札またはカテゴリ2入札であるかに応じて変更される。それ故、システムは、落札がカテゴリ1またはカテゴリ2入札であるかどうかを判断する(ステップ964)。落札が入札カテゴリ1入札である場合(ステップ966)、入札者-売り手はオークション対象を落札額に対して買い手に提供する権利があり(ステップ968)、逆オークションは完了する(ステップ984)。他の実施形態では、1つ以上の封入入札の入札がそれに対応して落札として選択されるランキングは、既定でシステムによって確立できる。
落札者が入札カテゴリ2入札者であると判断される場合(ステップ964、970)、システムは、価格保護計算式を使用して最終的な再計算された価格を計算する(ステップ972)。価格保護計算式計算(ステップ974)は、(i)最低入札額(最低入札は逆オークションにおいて落札として事前に設定されたランクであると仮定する)(落札)(ステップ978)、および(ii)落札額と次に低い入札額との間の差の所定の割合(ステップ980)の合計から価格保護手数料(ステップ976)を差し引くことによって実行される。好ましい実施形態における価格保護手数料は、落札額の一定の割合である。このように、落札したカテゴリ2入札者-売り手は、オークション対象を、自分の最低落札および、自分の最低落札と次に低い入札との間の差の一定の割合の合計から、自分の最低落札の一定の割合を差し引いた額に等しい額に対して提供する権利がある(ステップ982)。
一旦、逆オークションが完了すると(ステップ984)、落札したカテゴリ2入札者は、オークション対象を、もしあれば、適用可能な追加手数料の有無にかかわらず、落札額に対して(落札者がカテゴリ1入札者-売り手である場合)、または最終的な再計算された額に対して(落札者がカテゴリ2入札者売り手である場合)提供する(ステップ986)。買い手は次いで、オークション対象に対して支払い(ステップ988)、それは、入札者-売り手がオークション対象を提供する前、または後に行うことができる。任意選択として、両当事者は次いで、相互に格付けをし得(ステップ990)、取引全体が終了する。
逆オークションでは、逆オークションのクローズ時に、2つ以上の同一落札がある可能性がある。図10を参照すると、同一または異なるカテゴリの2人以上の入札者から2つ以上の同一の最低落札がある場合に最終落札者を決定するプロセスを図示する流れ図が示されている。図のように、好ましい実施形態では、逆オークションのクローズ後、システムは最低入札額を特定して(ステップ1000)、この最低入札額で2つ以上の同一の入札があるかを判断する(ステップ1002)。同一の最低入札額がない場合(No、ステップ1002)、システムは最低入札を落札として選択する(ステップ1004)。しかし、逆オークションに先立って、買い手が異なるランキング(例えば、2番目に低い、3番目に低い、など)を落札として望む場合、買い手はこの設定を逆オークションに先立って入力でき、システムは適切な落札を選択できる。
落札額に対して2つ以上の同一入札がある場合(Yes、ステップ1002)、システムは、落札額に対する2つ以上の同一入札の少なくとも1つがカテゴリ2入札であるかを判断できる(ステップ1006)。例えば、最低入札額に対する2つ以上の同一入札が同一カテゴリの入札者からである(Yes、ステップ1006)か、または再計算後も同じ入札額のままである場合、システムは入札者に、所定の時間枠内に入札を再提出するように促すことができる(ステップ1008)。入札者が入札を再提出すると(Yes、ステップ1008)、最低の再提出された入札が逆オークションを落札する(ステップ1010)。入札者が再度、同一の入札を再提出した場合、プロセスは、最低の再提出された入札を決定するまで、何度も繰り返すことができる。代替として、システムは、オークションを取り消すか、または初回の入札を最初に提出した入札者を落札として決定する前に許可される再提出の最大回数を決定し得る。
入札者が所定の時間枠内に入札を再提出しないことを選択する場合(No、ステップ1008)、元の入札を以前のラウンドで最初に提出した入札者が落札する(ステップ1012)。同一額に対する入札が異なるカテゴリである場合(No、ステップ1006)、システムはカテゴリ2入札(複数可)に対して最終的な再計算された価格を計算できる(ステップ1016)。この実施形態では、全ての最終的な再計算の後にその入札が最低である入札者が逆オークションを落札する(ステップ1018)。代替実施形態では、潜在的な落札のカテゴリ2入札の最終的な再計算された価格と、カテゴリ1入札の最低のものとの比較を行って、最終的な落札を決定し得る。一旦、落札、ひいては落札者が選択されると、落札者はオークション対象を買い手に提供でき、買い手は、落札者に落札の最終額を支払う義務を負う(ステップ1020)。カテゴリ1入札は再計算を受けない。
本発明のさらに別の例示的な実施形態では、売り手(競り上げ封入入札オンラインオークションにおけるオークション対象の提供者)または買い手(逆封入入札オンラインオークションにおけるオークション対象の要求者)がそれにより潜在的なオークション参加者の「お気に入りリスト」および/またはブラックリストを作成して維持するための選択肢が提供される、封入入札オンラインオークションまたは逆オークションが提供され得る。「お気に入りリスト」は、その人と良好な関係が確立されている個人または個人のグループのリストである。用語「お気に入り」は本明細書では、幅広く解釈されることを意図し、オークションを通したオークション対象の提供において優先される人を指す。「お気に入りリスト」の概念は代替として、例えば、「友だち」、「上位」、「優先」、またはかかるリストの概念を定義するためにオークションにおいて使用される任意の他の単語として、参照され得ることが当業者によって理解される。特定の用語に関係なく、最優先としての意図は、オークション環境における買い手-売り手の良好な関係という概念を示すことである。「お気に入り」とは対照的に、「ブラックリスト」は本明細書では、個人または個人のグループが将来、オークションハウスまたはオークション対象にアクセスするのを防ぐことができるリストを指す。この概念を説明するために他の用語、例えば、「ブロックリスト」、「禁止リスト」、「嫌いリスト(dislike list)」または同様のもの、が使用され得ることが当業者によって理解されるであろう。特定の用語に関係なく、意図は、個人または個人のグループが特定のオークション対象のためにオークションに参加するか、またはオークションサイトもしくはオークションにアクセスする概念を示すことである。
ブラックリストおよびお気に入りリストの機能は、オークション主催者が、カテゴリ、位置、名前、領域、地理的位置などに基づいて、オークション対象を1人以上の人々もしくは人々のグループに対して公開するか、またはブロックするのを可能にし得る。オークション主催者が、ユーザーまたはユーザーのグループを自分のブラックリストに追加したいことを示す場合、システムは、オークション主催者に理由(複数可)を入力するように促し得る。ブラックリストに載ったユーザーを除外することは、オークションの効率を改善し得、不適切な入札行為の発生を最小限に抑え得ることが理解されるであろう。ブラックリストは、ユーザーが不適切な入札行為または将来のオークションに参加する機会を失うリスクに関与しないためのインセンティブツールとして機能することも理解されるであろう。また、オークション主催者は、自分のお気に入りリストからのユーザーを別のオークション主催者に対して照会し得る。データベース104は、特定の個人、個人のグループ、例えば、通り、郵便番号、町、市、区、郡、州、もしくは任意の他の地域を定義する特徴などの場所、または名前、または任意の他の定義する特性に関連する、ブラックリストもしくはお気に入りリスト情報のいくつかのデータカテゴリまたはグループ化を含み得る。
ユーザーは、オークションを主催したか、または参加した後、お気に入りリストおよび/またはブラックリストに追加を行い得る。例えば、オークション主催者は、そのユーザーに満足したかどうかに関して問い合わされ得る。オークション主催者がユーザーに満足しなかった場合、オークション主催者はそのユーザーをオークション主催者のブラックリストに追加でき、その場合、ユーザーは将来、オークションまたはオークション対象にアクセスするのを妨げられる。オークション主催者がユーザーに満足している場合、オークション主催者はユーザーに、オークション主催者のお気に入りリストへのユーザーの追加を許可するように求めることができる。かかる実施形態では、この要求を受け入れるか否かを決定するのはユーザー次第であり得る。ユーザーが要求を拒否する場合、ユーザーはお気に入りリストに追加されない。ユーザーがこの要求を受け入れる場合、ユーザーはお気に入りリストに追加される。オークション主催者は、各オークションの終了時にユーザーに満足したかどうかに関して問い合わされ得る。オークション主催者がそのユーザーに満足していない場合、そのユーザーをお気に入りリストから除外することを選択し得る。代替として、オークション主催者は、特定のユーザーまたはユーザーのグループがお気に入りリストに載るべきか否かを特定するために所定のパラメータを設定し得る。
オークション主催者は、自分のブラックリストからのユーザーを他のオークション主催者に対しても照会し得る。参照するオークション主催者は、ブラックリストに載っているユーザーの個々のユーザー、ユーザーのグループ、または全リストを他のオークション主催者に照会することもできる。照会するオークション主催者は、個々のユーザー、ユーザーのグループ、または全お気に入りリストを1人または幾人かの他のオークション主催者に照会することができる。オークション主催者は、1つ以上の事前に設定された理由またはお気に入りのユーザーもしくは複数のユーザーを自分が照会している理由を記述する注記を含め得る。システムは、(i)特定の入札者を主催者ブラックリストに載せることを要求している主催者、(ii)主催者を特定の入札者ブラックリストに載せることを要求している特定の入札者、または(iii)主催者によって事前に設定された少なくとも1つの属性、に応答して、特定のブラックリストに載っている入札者が、オークション対象を見るか、オークション対象にアクセスするか、またはオークション対象に対して入札を提出するのを除外し得る。事前に設定された属性は、それぞれの入札者と関連付けられたそれぞれのリモートコンピューティング装置の位置であり得る。それぞれのリモートコンピューティング装置の位置はGPS技術を使用して検証され得る。
システムは、オークション主催者に、ユーザーを自身の事前に設定したブラックリストに追加する選択肢を与えるように構成され得る。一旦、ユーザーがブラックリストに追加されると、そのユーザーはオークション対象に入札するのを妨げられるか、またはオークションで入手できるオークション対象を見るのさえ妨げられ得るか、またはオークション対象を探している場合にオークションサイト全体にアクセスするのさえ妨げられ得る。対立(confrontation)を回避するために、システムは、ブラックリストに載っているユーザーがあるオークションもしくはオークションサイトにアクセスするのを許可しないか、または単にかかるユーザーがオークション対象に入札できないように構成できる。ユーザーがブラックリストに載っている場合、これはそのブラックリストに載っている同じユーザーがお気に入りリストに追加されるのを妨げる。言い換えれば、ブラックリストに載っているユーザーは、1人のオークション主催者のブラックリストとお気に入りリストの両方に同時に載ることはできない。「ブラックリスト」は好ましくは本質的に、不適切な入札行為に関与したことがあり得る「難しい」ユーザーに対するものである。しかし、ユーザーは任意の理由でブラックリストに載せられ得ることが理解されるであろう。
本発明のさらに別の例示的な実施形態では、オークション対象の1つ以上の価格評価が採用され得る。システムの任意のユーザーは、入札がオークション対象の公正で適正な価格である理由を添えた実際の入札の提出を通して、または実際の入札を提出することなく理由を提示することによってのいずれかで、公正で適正な評価を提供することにより価格評価者としての役割を果たし得る。例えば、ある分野、主題における認定、またはある商品もしくはサービスを評価する長年の経験を有している、専門家の価格評価者も活用され得る。かかるユーザーおよび/または専門家の評価に対する対価として、システムは価格保護手数料の一部もしくは別の源からの資金を使用して、オークションのクローズ後に、その評価が落札に最も近いか、もしくは落札となった入札の提出に対する理由として挙げられたか、またはその両方の評価者に支払われ得る。オンラインオークション中、全ての入札者はオークション対象の評価およびまたはその評価に対する理由を見ることが可能であり得る。他の実施形態では、入札者は評価を見ない可能性がある。
オークション対象を評価するユーザーには、彼らの評価の信頼性を示すために格付けまたはランキングが割り当てられ得る。これらのランキングは、特定の評価に関連したクラウドソーシングおよび/または個々のフィードバックの結果であり得る。ユーザーからのフィードバックは、肯定的、中立、または否定的なフィードバックを含み得る。肯定的および否定的なフィードバックは、それぞれ、オークション対象の評価者の評価の評価に基づき、事前に設定された肯定的/否定的な理由の形で提供され得る。評価は、オークション参加者および非参加者を同様に含む、いずれかの誰かによって提供され得る。中立のフィードバックまたはフィードバックなしは、評価者の信用スコアまたはランキングに影響を及ぼさない可能性がある。代替として、否定的なフィードバックは、評価者を匿名で、または公然と、格付けするために事前に設定された否定的な理由によって提供され得る。否定的なフィードバックが提供された後のある時期に評価者に通知がもたらされて、否定的なフィードバックおよび/または理由を受信したことを彼らに通知し得る。
否定的なフィードバックに基づいて、評価者の信用スコアまたはランキングは低下させられ得る。肯定的なフィードバックに基づいて、評価者のランキングは上昇させられ得る。ユーザーの提供するクラウドソーシングフィードバックは、評価者によって提供される情報の格付けに関して自身の信頼性を高めるように(例えば、信用で)報いられ得る。かかる信用は、的確で正確なフィードバックが提供された回数、ユーザーがフィードバックを提供した回数、ユーザーが実際の入札を提出した回数に基づき得、一定の期間、および同様のものに制限され得る。
本システムは、オークション対象に関する、価値を含む、信頼できる情報を提供するために、評価者にインセンティブを与えるための格付けシステムを提供し得る。それ故、報告された情報は、システム管理者または他のユーザーによってレビューおよび/または格付けを受け得る。格付けシステムは、ユーザーがシステムに入力する全てのコメント、提案、および考えを格付けするために実装され得る。格付けシステムは、最も肯定的から最も否定的までの格付けの数に従い最上位から最下位にコメントをリストし得る。ユーザーは、不正確な可能性のある情報を、不正確さを説明する適切な証拠とともにシステム管理者に報告するのが認められ得る。それに応じて、システム管理者は、従業員および/またはユーザーに不正確といわれている情報を調査することを要求して報告された情報の質を検証する事例を公開し得る。調査を支援した可能性があるユーザーに報酬が提供され得る。
データベース104は1人以上のユーザーからのデータをクラウドソースする少なくとも1つの方法を組み込んでいるので、本システムは、情報報告のためのインセンティブ方法を利用し得る。クラウドソーシングは、参加を奨励されている多くの人々の参加に依存する。基本的に、評価者または評価者の投稿に関する情報を投稿して共有するユーザーは、システムから信用を得る可能性があり、格付けの所定の閾値数でユーザーは1つ以上の報酬を獲得し得る。この方法を用いると、ユーザーは、不正確な情報を効率的、有益性をもって、正確に報告するユーザーの積極的な努力に基づいて報われ得る。システム管理者は、受信した肯定的な格付けの総計に従って報酬のタイプおよび/または額を設定し得る。報酬は、ユーザーに、オンラインオークションにおける不正確な、または不正な入札行為に関してさえシステムに連絡するように奨励し得る。クラウドソーシング情報を提供するために積極的に参加するユーザーは、見返りの期待を放棄することに同意し得る。インセンティブは、1人以上のユーザーからの積極的な参加およびオークションに対する正確で誠実な情報の両方を獲得するのに役立つ。統計的な分析は、大規模なグループのデータに依存し、かつ現在の状況のリアルタイムまたはリアルタイムに近いデータを、とりわけ特定のオークション対象に関連するある情報の内情に通じているユーザーから継続的に取得することは重要であるので、積極的な参加は重要である。
報告された情報は、通知を出すために、システム管理者および他のユーザーによるレビューおよび/または格付けを受け得る。格付けシステムは、オークション対象の言及された価格に対する理由、オークション対象に関連した特定の詳細、オークション対象に関連してユーザーが有する他の考えまたはコメントなど、を含むが、それらに制限されない、全ての評価関連データを格付けするように実装され得る。格付けシステムは、最も肯定的から最も否定的までの格付けの数に従い最上位から最下位までコメントをリストし得る。最も肯定的格付けの理由およびまたは推薦が、他のユーザーが見るために最上位にリストされて表示され得る。これらの理由は、システムの他のユーザーに警告するために使用される通知にも組み込まれ得る。ユーザーは、不正確な可能性のある情報を、不正確さを説明する適切な証拠とともにシステム管理者に報告するのが認められ得る。
格付けは、格付けが所定の数に達するまで継続して収集され得、それらは、否定的な格付けまたは肯定的な格付けに対するものであり得る。格付け(肯定的または否定的)がかかる所定の数に達すると、データベース104は、提出における有効な情報を反映するために修正または更新され得る。所定の数に達しない場合、システムは、ユーザーからの格付けの収集を継続し得る。任意選択として、格付けの所定の数は、固定数(例えば、10、25、または35の格付けまたは提出など)にできるか、または格付けの総数の一定の割合(例えば、25%、10%、または1%など)に基づき得る。所定の数は、オークション対象の価値、オークション参加者の数、評価者の数などに基づいて異なり得る。例えば、より大勢のオークション参加者は、評価情報を共有および格付けする、より多数のユーザーを意味し得る。一旦、1人のユーザーの提出が肯定的な格付けの所定の数に達すると、その提出に対して責任のあるユーザーは報酬を受け取り得ることが可能である。代替として、提出されたデータが本当に正確であることをさらに良好に確実にするために、システムは、ユーザーによって提出されたデータを含む通知が、報酬が支給される前にさらに格付けされるのを可能にし得る。
次に、ユーザーは評価を否定的に格付けし得る(すなわち、かかる評価によって伝達される理由および/または推薦が、一部または全部において、不正確、不正などであった)。この場合、ユーザーは、その評価の不正確さの任意の証拠と共に新しい理由および/または推薦を提供し得る。評価者によって言及された理由は、他の証拠によって立証されるものと実際に異なっているので、ユーザーはかかる評価に対して否定的な格付けを提供し得る。次に、新しい理由および/または推薦は追加のユーザーによって格付けを受け、プロセスは継続される。システムは、否定的な格付けも収集し、かつ/またはソートし得る。一旦、かかる否定的な格付けの数が所定の数に達すると、その評価からの情報は、評価の一部だけ、または全部が、所定の回数、否定的に格付けされたかどうかに応じて、一部または全部において取り除かれ得る。一旦、そのユーザーによって提出された新しい理由および/または推薦が肯定的な格付けの所定の数に達すると、データベース内のデータが更新、訂正、補足、または他の方法で修正され得る。評価に対する否定的な格付けの数が所定の数に達しない場合、システムは否定的な格付けの収集および/またはソートを継続し得る。ユーザーによって提供される全ての情報は、何が正確または不正確であるかを判断するために、さらなる格付けを受け得る。
本システムは、肯定的または否定的な格付けを示すためにユーザーにクリック可能なアイコン(例えば、肯定的な格付けに対するチェックマークまたは否定的な格付けに対する「X」)を提示し得る。システムがある評価に関する情報(またはそれに対する理由)を有していないような状況では、ユーザーは、不明情報の一部または全部を提出する選択肢が提供され得る。この選択肢は、所与の位置に関する任意の不明情報を入力する場所を示唆するか、またはそうでなければユーザーをそこに導くことが可能なアイコンの形であり得る。ユーザーは次いで、かかる評価を正確または不正確として格付けるために格付けページに向け直され得るか、または通知内に含まれる情報の一部が不正確であり得ることを示し得る。代替として、安全性のため、ユーザーが評価を後に格付けできるように、例えば、格付けページへのリンクを有する電子メールがユーザーに送信され得る。かかるアイコンをクリックした後、ユーザーは次いで、例えば、かかる評価に関する情報をユーザーが有している場合、その評価に関する理由を入力するための異なる表示に連れて行かれ得る。ユーザーが情報を提出したい場合、ユーザーは理由ドロップダウンメニューから1つ以上の理由を選択するか、または1つ以上の理由をフリーテキストフィールドに入力し得る。ユーザーによって提供された理由は、それらが肯定的な格付けの一定の所定数に達する場合、データベース104をそれに応じて、動的に更新、訂正、補足、または別の方法で修正し得る。
本発明のさらに別の実施形態は、図11に示すように、入札者が本システムを利用しようと試み得る不正な入札行為または任意の他のタイプの挙動を最小限にするか、または排除するのをさらに支援するために、統合されたオンライン(すなわち、ライブ)の公開オークションおよびオンラインの封入入札オークションを可能にするオークションプラットフォームを提供する。このシステムおよび方法は、逆オークションに対しても使用され得る。好ましくは、オンライン封入入札オークションはオンラインオークションプラットフォームを利用し、他方、オフライン公開オークションはオンサイトでライブ開催することができる。好ましくは、売り手(または逆オークションでは買い手)は、オークションを開始する前に、使用することを望むオークションの組合せ(例えば、どちらか、または両方)を指定し、フォーマットが全ての潜在的な入札者に開示される。かかる統合オークションでは、オークション全体がクローズして落札者が決定されるために、オンラインおよびオフラインフォーマットの両方がオークション対象に関して完了され得る。
好ましい実施形態では、オークション対象に対する封入入札オンラインオークションがまず、起こり、その後に同じオークション対象に対するライブの公開オークションが続く。オークションの第1の部分では、入札者は、入札者の入札額が全ての他者から隠される封入入札フォーマットで自分の入札を提示する。指定されたオンラインオークション時間が終了した後、オンライン封入入札オークションはクローズして、さらなる封入入札は行われない。次に、オンラインオークションがクローズすると、同じオークション対象に対するライブまたはオンサイトオークションが始まる。オンラインオークションからの入札を知らないまま、入札者はライブの公開オークションに参加して、各入札者は、既存の公開の高い入札に、さらに高い額を入札することによって、競り勝とうとする。オークションのこのフェーズの間、全ての入札は全ての入札者に開示される。ライブの公開オークションがクローズすると(すなわち、競売人の自由裁量で)、オークション対象に対するオークション全体が完了すると考えられて、オンラインおよびライブオークションの各々からの最高入札が比較され、所定の規則に基づいて落札者を決定する。好ましくは、2つのオークションの間で最高入札額が決定される。任意選択として、オークションの封入入札オンライン部分は、オークションのライブ公開部分と重なり合うか、または同時に行われ得る。
代替として、オークション対象に対するオフラインの(またはライブの)公開オークションがまず、起こり、その後に同じオークション対象に対する封入入札オンラインオークションが続く。オークションの第1の部分では、入札者はライブの公開オークションに参加して、各入札者は、既存の公開の高い入札を、さらに高い額を入札することによって、競り勝とうする。オークションのこのフェーズの間、全ての入札は全ての入札者に開示される。ライブの公開オークションがクローズすると(すなわち、競売人の自由裁量で)、暫定的な落札者が最後の最高入札者によって決定される。次に、同じオークション対象に対する封入入札オンラインオークションが始まり、この場合、入札者は、ライブの公開オークションが終わった最高入札額を既に知りながら、入札者の入札額が全ての他者から隠される封入入札フォーマットで自分の入札を提示する。指定されたオンラインオークション時間が終了した後、オンライン封入入札オークションはクローズして、さらなる封入入札は行われない。封入入札オンラインオークションがクローズすると、オークション対象に対するオークション全体が完了すると考えられて、オンラインおよびライブオークションの各々からの最高入札が比較され、所定の規則に基づいて落札者を決定する。好ましくは、2つのオークションの間の最高入札額。言うまでもなく、本発明に従い、任意の数のオークションクローズ時間が使用される(すなわち、オフラインオークションが最初にクローズする、オンラインオークションが最初にクローズする、両方のオークションが同時に(ランダムに、または所定の時間に)クローズする、両方のオークションが、オークション主催者または競売人の自由裁量でクローズする、など)ことが理解されるであろう。
特に、図11を参照すると、本発明に従って統合されたオンライン/オフラインオークションのためのシステムおよび方法の代替実施形態が示されている。統合されたオフライン/オンラインオークションは好ましくは、オンライン封入入札オークションとして開始され、その後にオフライン公開オークションが続く。この実施形態では、図11に例示されるように、任意選択として、正規もしくは競り上げ封入入札オークションまたは逆オークションのいずれかであり得る、統合されたオフライン/オンラインオークションは、オークション主催者(すなわち、オークション対象の買い手または売り手のいずれか)によって開始される(ステップ1102)。オークション主催者は次いで、入札が行われる順序(すなわち、オンラインもしくはオフライン入札が最初に開始されるかどうか、または両方が同時に開始されるかどうか)およびオークションの部分(すなわち、オンラインとオフラインの両方)がクローズされるタイミングを決定する(ステップ1104)。一旦、規則が確立されると、第1の実施形態では、オンライン競り上げ封入入札オークション部分が開始されて、オンライン入札者が自分の封入入札を提出するのを許可される(ステップ1106)。指定されたクローズ時間に、オンライン競り上げ封入入札オークション部分がクローズする(ステップ1108)。次に、オフライン公開オークション部分が始まる(ステップ1110)。任意選択として、オフライン公開オークションの入札者は、オンライン封入入札オークションからの落札額を知らされることもあれば、知らされないこともある。一旦、さらなるオフライン入札者がいなくなれば、オフライン公開オークション部分がクローズして(ステップ1112)、システムは落札者を決定し、オークション主催者によって確立された規則の所定のセットに基づいて、本明細書で開示する1つ以上の計算式を使用して落札額の再計算を実行する(ステップ1128)。
統合されたオンライン/オフラインオークションの第2の実施形態では、統合されたライブおよびオンラインオークションは、オンライン封入入札オークションが後に続くオフラインの公開入札オークションを含み得る。この場合も同様に、統合されたオンライン/オフラインオークション(正規の競り上げ封入入札オークションまたは逆オークションのいずれか)は、オークション主催者によって開始され(ステップ1102)、オークション主催者は次いで、入札が行われる順序(ここでは、オフライン入札が最初に開始される)およびオークションの部分がクローズされるタイミングを決定する(ステップ1104)。この実施形態では、オフライン公開オークション部分が開始されて、公開入札が始まる(ステップ1114)。一旦、さらなるオフライン入札者がいなくなれば、オフライン公開オークション部分がクローズして、公開オークション部分からの落札がアナウンスされる(ステップ1116)。オンライン封入入札オークション部分が次いで始まる(ステップ1118)。任意選択として、オンライン封入入札オークション部分は、公開オークション部分のクローズ前に始まり得る。指定されたクローズ時間に、オンライン封入入札オークション部分がクローズする(ステップ1120)。システムは次いで、オークション主催者によって確立された規則の所定のセットに基づいて、本明細書で開示する1つ以上の計算式を使用して落札者を決定する(ステップ1128)。
統合されたオンライン/オフラインオークションの第3の実施形態では、統合されたオンラインおよびオフラインオークションは、同時に実行される。この場合も同様に、統合されたオンライン/オフラインオークション(正規のオークションまたは逆オークションのいずれか)は、オークション主催者によって開始され(ステップ1102)、オークション主催者は次いで、入札が行われる順序(ここでは、オフライン入札が最初に開始される)およびオークションの部分がクローズされるタイミングを決定する(ステップ1104)。この実施形態では、オンラインおよびオフライン公開オークション部分の両方が開始されて、公開および封入入札が始まる(ステップ1122)。さらなるオフライン入札者がいなくなった時点で、オフライン公開オークション部分がクローズし、事前に設定された規則に従い、オンライン封入入札オークション部分も好ましくはクローズする(ステップ1124)。任意選択として、事前に設定された規則は、オンライン封入入札オークションが、オフライン公開オークション部分のクローズ前もしくはクローズ後の所定の時間にクローズし得るか、または競売人の自由裁量でクローズし得るようなものであり得る。システムは次いで、オークション主催者によって確立された規則の所定のセットに従い、本明細書で開示する1つ以上の計算式に基づいて、落札者を決定する(ステップ1128)。図11の実施形態では、落札額の再計算は、代替の所定の規則に応じて、ステップ1128の前に生じ得ることが理解されるであろう。
ある実施形態では、リザーブプライスは、ベンダーによって設定され得るか、または統合されたオークションの第1の部/部分から生成され得る。例えば、統合されたオークション(例えば、オフライン公開オークション、その後オフライン封入入札、オフライン封入入札、その後オンライン公開入札、または封入入札オンライン、その後封入入札オフライン)では、統合されたオークションの第1の部分に対する落札が、統合されたオークションの次の部分に対するリザーブプライスとして使用され得る。その落札が、オークションの次の部分に対するリザーブプライスを設定するために使用される入札者は、非最終落札者または条件付き落札者(例えば、どの他の入札者も条件付き落札者の入札または統合されたオークションの後続部分(複数可)で再計算された最終価格を打ち負かすことができない場合に落札者)として特定され得る。かかる実施形態は、本明細書で説明するように、競り上げオンライン封入入札または封入入札オンライン逆オークションを含む統合されたオークション部分に対して使用され得る。オンラインオークション部分がクローズすると、同じオークション対象に対するライブまたはオンサイトオークションが始まり得る。統合されたオークションがクローズすると、最高入札の入札者または所定の指定された落札ランクの入札者(例えば、オークションの両方の部分からの入札を考慮して)が次いで、競り上げ封入入札オークションにおける落札者として特定され得る。一方、逆オークションでは、最低入札者または所定の指定された落札ランクの入札者が落札者を宣言され得る。ある実施形態では、統合されたオークションの第1の部分に起因するリザーブプライスは、入札者に伝えられ得る。他の実施形態では、結果として生じたリザーブプライスは、全ての入札者から隠され得るか、またはその入札がそれを決定するために使用された入札者を除いて、全ての入札者から隠され得る。
本明細書で説明する統合されたオンライン/オフライン/封入/公開オークション実施形態では、手数料は、前述のとおり、任意の方法で割り当てられ得る。複数のオークション部分は、連続して(例えば、次々に)、同時に、または交互に実行され得ること、および任意の数のオークション部分が利用され得ることが理解されるであろう。所定の規則に基づいて落札者を決定するために、オークションの全ての部分からの結果が比較され得る。前述の例では、オフライン公開オークションからの最高価格が、それに続く封入入札競り上げオークションに対して前述した12の方程式の1つに基づいて再計算された最終価格と比較され得る。より高い価格が、統合されたオークションに対するオークション対象の最終価格と見なされ得る。
ある実施形態では、統合されたオークションの2つの部分が同時に起こる場合、オークションの終了時間は一定の時刻に設定され得るか、または所定の終了時間はない可能性がある(例えば、オークションは、ベンダーがそれを終わらせることを決定した時および/またはリザーブプライスに達した場合に、終了し得る)。任意選択として、統合されたオークションの部分は、入札者が継続することをもう望まなくなるまで、1つのオークション対象に対して数回、繰り返されるか、または交互に行われ得る。統合されたオークションの他の実施形態では、入札者は、封入入札部分の間にいつでも、または新しいオークション部分に先立って封入入札部分の終わりに最高入札ではない場合、オークションをやめる選択肢を与えられ得る。統合されたライブおよび封入入札オークションに関して前述した実施形態では、カテゴリ1およびカテゴリ2入札者の両方が参加するのを許可され得る。追加として、正規の競り上げ封入入札オークションにおけるカテゴリ2入札者に対する同じ規則が、オークションの組合せでも適用される。すなわち、カテゴリ1およびカテゴリ2入札者からの全ての提出された入札は、それらが比較され得る前に収集され、カテゴリ2入札が落札である場合、それは本明細書で説明する価格保護計算式の1つを使用して最終価格を計算するために再計算を受ける。代替として、一旦、再計算された額がカテゴリ2入札者に対して決定されると、落札者は、その再計算された額を最高カテゴリ1入札と比較することによって決定されて、最高落札額を決定する。追加として、ある実施形態では、公開オークションにおける入札者は、もしあれば、どの公開オークション参加者がオークションの封入入札部分にも参加したかを知ることができない可能性がある。本明細書で説明する全ての実施形態は、従来のカテゴリ1入札なしで、単一のカテゴリ(例えば、本明細書で説明するようなカテゴリ2)で実現され得ることが理解されるであろう。
本明細書で前述した機能の全部または一部を実装するコンピュータプログラム論理は、ソースコード形式、コンピュータ実行可能形式、および様々な中間形式(例えば、アセンブラ、コンパイラ、リンカ、またはロケータによって生成された形式)を含むが、それらに決して制限されない、様々な形式で具現化され得る。ソースコードは、様々なオペレーティングシステムまたは動作環境で使用するために様々なプログラミング言語(例えば、オブジェクトコード、アセンブリ言語、またはFORTRAN、C、C++、JAVA(登録商標)、もしくはHTMLなどの高水準言語)のいずれかで実装された一連のコンピュータプログラム命令を含み得る。ソースコードは様々なデータ構造および通信メッセージを定義および使用し得る。ソースコードは、コンピュータ実行可能形式(例えば、インタープリタを介して)であり得るか、またはソースコードは、コンピュータ実行可能形式に(例えば、トランスレータ、アセンブラ、またはコンパイラを介して)変換され得る。
本発明は、コンピュータによって実行される、プログラムモジュールなどの、コンピュータ実行可能命令の一般的文脈で記述され得る。一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するか、または特定の抽象データ型を実装する、ルーチン、プログラム、オブジェクト、構成要素、データ構造などを含む。コンピュータプログラムおよびデータは、半導体メモリ装置(例えば、RAM、ROM、PROM、EEPROM、またはフラッシュ-プログラマブルRAM)、磁気メモリ装置(例えば、ディスケットまたは固定ハードディスク)、光学メモリ装置(例えば、CD-ROMまたはDVD)、PCカード(例えば、PCMCIAカード)、または他のメモリ装置などの、有形的記憶媒体内に、任意の形式(例えば、ソースコード形式、コンピュータ実行可能形式、または中間形式)で永続的または一時的のいずれかで固定され得る。コンピュータプログラムおよびデータは、アナログ技術、デジタル技術、光技術、無線技術、ネットワーキング技術、およびインターネットワーキング技術を含むが、それらの決して制限されない、様々な通信技術のいずれかを使用してコンピュータに伝送可能な信号内に任意の形式で固定され得る。コンピュータプログラムおよびデータは、添付の印刷または電子文書を備えた取外し可能記憶媒体(例えば、シュリンクラップされたソフトウェアまたは磁気テープ)として任意の形式で配信されるか、コンピュータシステムと共に(例えば、システムROMまたは固定ディスク上に)予めロードされるか、またはサーバーもしくは電子掲示板から通信システム(例えば、インターネットまたはワールドワイドウェブ)を介して配信され得る。本発明のソフトウェア構成要素のいずれかは、所望であれば、ROM(読取り専用メモリ)形式で実装され得ることが理解されるであろう。ソフトウェア構成要素は、一般に、所望であれば、従来の技術を使用して、ハードウェアで実装され得る。
本発明は、タスクが、通信ネットワークを通してリンクされているリモート処理装置によって実行される、分散コンピューティング環境でも実施され得る。分散コンピューティング環境では、プログラムモジュールが、メモリ記憶装置を含む、ローカルおよびリモートコンピュータ記憶媒体の両方に配置され得る。当業者は、本発明は、例えば、インターネットを含む、データネットワークを使用してリンクされている1つ以上のコンピュータプロセッサ上で実行され得ることを認識するであろう。別の実施形態では、プロセスの異なるステップが、プロセスステップを一緒に実行するために動作するような方法で、データネットワークによって接続された、地理的に分離された1つ以上のコンピュータおよび記憶装置によって実行できる。一実施形態では、ユーザーのコンピュータは、ユーザーのコンピュータに1つ以上のデータパケットのストリームを、データネットワークを通じて、本明細書でサーバーと呼ばれる、第2のコンピュータに送信させるアプリケーションを実行できる。サーバーは次いで、データベースが格納される1つ以上の大規模データストレージ装置に接続され得る。
サーバーは、データベースクエリー情報を抽出するために、送信されたパケットを受信し、その送信されたデータパケットを解釈するプログラムを実行できる。サーバーは次いで、クエリーの所望の結果を導出するために大規模ストレージ装置にアクセスすることにより本発明の残りのステップを実行できる。代替として、サーバーは、クエリー情報を、大規模ストレージ装置に接続されている別のコンピュータに送信でき、そのコンピュータは本発明を実行して所望の結果を導出できる。結果は次いで、ユーザーのコンピュータに適切にアドレス指定された1つ以上のデータパケットの別のストリームによってユーザーのコンピュータに送信して戻すことができる。
本発明の例示的な実施形態は、入札者およびベンダーに対する利益を最大限にするために、封入入札がオンラインおよびライブオークションの両方で使用され得るライブオークションでも適用可能であり得る。ライブオークションでは、人々は、物理的に存在するか、または通話システムを通して代理人によって入札し、競売人および/または他の関係者が資産をオークションにかけるプロセスを実施し得、入札者は入札に積極的に参加し得る。ライブの封入入札オークションにおける入札者は、自分の封入入札を提出する前に、2つの異なるカテゴリ、例えば、入札カテゴリ1または入札カテゴリ2入札者、の間で自ら決定し得る。入札カテゴリ2入札者となることを自ら決定した入札者は、密封された方法で、例えば、封のされた封筒で小切手を提出するか、または保証金を支払うことにより、価格保護ポリシーを購入することを誓約し得る。入札者は、各入札にランダムなID番号を自動的に、または手動で割り当て得る機械を通して自分の封入入札を提出することを要求され得、時計マシンがタイムスタンプを発行し得る。入札カテゴリは、封筒預かり箱(envelope deposit box)などの、ベンダーまたは競売人によって指定された場所に封筒を提出する前に、封入入札額と一緒に記録されるであろう。ライブの封入入札オークションにおける関連規則が、オークションの開始前に、ベンダーおよび入札者の両方に対して事前に設定され得る。
本発明の説明した実施形態は、例示であることを意図し、多数の変形および修正が当業者には明らかであろう。全てのかかる変形および修正は、添付のクレームで定義されるとおり、本発明の範囲内であることを意図する。本発明は詳細に説明されているが、同様に例示であって例に過ぎず、制限として解釈されるべきでないことが明らかに理解される。明確にするために、別々の実施形態の文脈で説明される、本発明の様々な特徴は、単一の実施形態に組み合わせても提供され得ることが理解される。逆に、簡潔にするために、単一の実施形態の文脈で説明される、本発明の様々な特徴は、別々に、または任意の適切な組合せでも提供され得る。本明細書で説明する特定の実施形態は、本発明の例示的で詳細な開示を提供することだけを意図しており、制限することを意図していないことが理解される。
本発明の範囲内に含まれる、前述の開示された装置および方法の修正は当業者には容易に明らかであろう。それに応じて、本発明はその例示的な実施形態に関連して開示されているが、他の実施形態は、以下のクレームによって定義されるとおり、本発明の精神および範囲内に含まれ得ることが理解される。