JP7180342B2 - ワークフローモデル生成システム、ワークフローモデル生成プログラム、ワークフローモデル生成方法。 - Google Patents

ワークフローモデル生成システム、ワークフローモデル生成プログラム、ワークフローモデル生成方法。 Download PDF

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Description

本発明は、通信メッセージを取り込んでワークフローモデルを自動的に生成するワークフローモデル生成システムに関し、特に、一の業務について自動生成された複数のワークフローモデルを統合して業務に関する適切なワークフローモデルを生成することに関する。
ワークフローモデルとは、端末を操作する複数ユーザーのそれぞれが行うべき作業項目や、それを担当する関係者、各作業項目の実行順序を示す。従来のワークフローモデル生成システムは、ユーザーによって予め選択されたメッセージの件名や受取人欄、差出人欄から、作業項目や関係者を示す文字列を抽出し、特許文献ワークフローモデルを自動的に生成する。
特許文献1は、メールデータの参照関係に基づいてメールフローを抽出し、ワークフローモデル(ワークフロー定義)として生成する方法を開示する。特許文献1では、ユーザーが選択したメールについて参照関係を辿り、最初に書かれたメールを検索する。その後、検索されたメールを初期集合として、集合に含まれるメールと参照関係を有するメールを集合に追加する操作を繰り返し、得られた集合とその参照関係からなるメールフローをワークフローモデルとしている。
特開2000-40104
特許文献1では、ユーザーが選択したメールの参照関係を辿ってワークフローモデルを生成している。しかしながら、膨大な数のメールの中から各メールの文面を理解してワークフローモデルを生成するために適切なメールを選択することはユーザーに大きな負担をもたらすという問題がある。また、ユーザーが選択したメールから自動生成されたワークフローモデルの中には業務上重要でない作業項目が含まれていたり、業務上重要な作業項目が抜け落ちていたりする可能性がある。
本発明の目的は、ワークフローモデル作成者に負担をもたらすことなく、業務に関して適切なワークフローモデルを生成することができるワークフローモデル生成システムを提供することである。
本発明の一態様のワークフローモデル生成システムは、複数ユーザーのユーザー間通信のための複数のメッセージを取り込み、取り込まれたメッセージに基づき、前記複数ユーザーによりなされる業務の作業手順を示すワークフローモデルを生成するワークフローモデル生成システムであって、前記複数のメッセージを、メッセージ内の文字列データが互いに類似する複数のメッセージからなるグループに分類する分類手段と、一のグループに属するメッセージのそれぞれがその内容によってどのタスクに分別されるかを判定する判定手段と、メッセージ間の参照関係に基づいてタスク間のフローを抽出し、判定されたタスクと、抽出されたフローからなるワークフローモデルを前記一のグループから複数生成する生成手段と、前記一のグループから生成された複数のワークフローモデルを比較し、前記業務に適した一以上の統合ワークフローモデルを生成する統合手段とを備えることを特徴とする。
前記統合手段は、前記一のグループから生成された複数のワークフローモデルのうち、タスク数が所定の基準を満たすワークフローモデルを、統合ワークフローモデルとしてもよい。
前記統合手段は、前記一のグループから生成された複数のワークフローモデルにおいて所定以上の割合で含まれるタスクを用いて統合ワークフローモデルを生成してもよい。
前記統合手段は、前記一のグループから生成された複数のワークフローモデルのうち、直近の第1期間において交信されたメッセージ群から生成された複数のワークフローモデルを統合して統合ワークフローモデルを生成してもよい。
前記統合手段は、更に、前記一のグループから生成された複数のワークフローモデルのうち、前記第1期間内の直近の第2期間において交信されたメッセージ群から生成された複数のワークフローモデルを統合して統合ワークフローモデルを生成してもよい。
前記統合手段は、前記第1期間内の統合ワークフローモデルと、前記第2期間内の統合ワークフローモデルとを比較し、2つの統合ワークフローが異なる場合、双方を正式な統合ワークフローモデルとして選定してもよい。
前記統合手段は、前記第1期間内の統合ワークフローモデルと、前記第2期間内の統合ワークフローモデルとを比較し、2つの統合ワークフローが異なる場合、ワークフローシステムのユーザーにいずれか一方を選択させ、ユーザーに選択された統合ワークフローモデルを正式な統合ワークフローモデルとして選定してもよい。
前記統合手段は、前記一のグループから生成された複数のワークフローモデルのうち、生成の基となったメッセージ群の交信タイミングが直近のものから順にN(Nは2以上の自然数)個のワークフローモデルを統合して統合ワークフローモデルを生成してもよい。
前記統合手段は、更に、前記一のグループから生成された複数のワークフローモデルのうち、生成の基となったメッセージ群の交信タイミングが直近のものから順にM(MはNより小さい自然数)個のワークフローモデルを統合して統合ワークフローモデルを生成してもよい。
前記統合手段は、前記N個のワークフローモデルを統合した統合ワークフローモデルと、前記M個のワークフローモデルを統合した統合ワークフローモデルとを比較し、2つの統合ワークフローが異なる場合、双方を正式な統合ワークフローモデルとして選定してもよい。
前記統合手段は、前記N個のワークフローモデルを統合した統合ワークフローモデルと、前記M個のワークフローモデルを統合した統合ワークフローモデルとを比較し、2つの統合ワークフローが異なる場合、ワークフローシステムのユーザーにいずれか一方を選択させ、ユーザーの選択した統合ワークフローモデルを正式な統合ワークフローモデルとして選定してもよい。
所定のスキャン周期が到来する毎に、前記分類手段におけるグループの生成、前記判定手段におけるタスクの判定、前記生成手段におけるワークフローモデルの生成、前記統合手段における統合ワークフローモデルの生成を行い、前記統合手段は、新たに作成した統合フローモデルと既存の統合ワークフローモデルと異なる場合に、前記新たに作成した統合ワークフローモデルを正式な統合ワークフローモデルとして選定してもよい。
前記複数のメッセージを蓄積するメッセージストレージに所定数のメッセージが蓄積される毎に、前記分類手段におけるグループの生成、前記判定手段におけるタスクの判定、前記生成手段におけるワークフローモデルの生成、前記統合手段における統合ワークフローモデルの生成を行い、前記統合手段は、新たに作成した統合フローモデルと既存の統合ワークフローモデルと異なる場合に、前記新たに作成した統合ワークフローモデルを正式な統合ワークフローモデルとして選定してもよい。
本発明の一態様のワークフローモデル生成プログラムは、複数ユーザーのユーザー間通信のための複数のメッセージを取り込み、取り込まれたメッセージに基づき、前記複数ユーザーによりなされる業務の作業手順を示すワークフローモデルを生成する処理コンピューターに実行させるワークフローモデル生成プログラムであって、前記複数のメッセージを、メッセージ内の文字列データが互いに類似する複数のメッセージからなるグループに分類する分類ステップと、一のグループに属するメッセージのそれぞれがその内容によってどのタスクに分別されるかを判定する判定ステップと、メッセージ間の参照関係に基づいてタスク間のフローを抽出し、判定されたタスクと、抽出されたフローからなるワークフローモデルを、前記一のグループから複数生成する生成ステップと、前記一のグループから生成された複数のワークフローモデルを比較し、前記業務に適した一以上の統合ワークフローモデルを生成する統合ステップとをコンピューターに実行させることを特徴とする。
本発明の一態様のワークフローモデル生成方法は、複数ユーザーのユーザー間通信のための複数のメッセージを取り込み、取り込まれたメッセージに基づき、前記複数ユーザーによりなされる業務の作業手順を示すワークフローモデルを生成するワークフローモデル生成方法であって、前記複数のメッセージを、メッセージ内の文字列データが互いに類似する複数のメッセージからなるグループに分類する分類ステップと、一のグループに属するメッセージのそれぞれがその内容によってどのタスクに分別されるかを判定する判定ステップと、メッセージ間の参照関係に基づいてタスク間のフローを抽出し、判定されたタスクと、抽出されたフローからなるワークフローモデルを、前記一のグループから複数生成する生成ステップと、前記一のグループから生成された複数のワークフローモデルを比較し、前記業務に適した一以上の統合ワークフローモデルを生成する統合ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の分類手段は、メッセージ内の文字列データが類似する複数のメッセージを1つのグループにまとめる。同じ業務に係るメールは、テンプレートを利用したりするなどして文面が類似することが多いので、業務ごとのグループにメッセージを分類することができる。
判定手段は、そうして分類されたグループに属するメッセージの内容からタスク(作業項目)を判定する。本明細書における「タスク」は、業務となるプロセスを進行させるにあたって、関係者に割り当てられる作業項目である。日常的なコミュニケーションをなすような多数のメッセージからタスクを判定するので、職場で進行している業務におけるタスクの見落としを少なくすることができる。
生成手段は、メッセージ間の参照関係に基づいてタスクの流れ(実行順序)を抽出し、タスクとタスク間の流れとを表すワークフローモデルを複数生成する。グループに分類されたすべてのメールの参照関係を辿ることにより、例えば、メールAの参照関係から生成されたワークフローモデルと、メールBの参照関係から生成されたワークフローモデルのように、一のグループ(業務)に対して複数のワークフローモデルを生成することができる。
統合手段は、同じグループから生成された複数のワークフローモデルを比較して統合ワークフローモデルを生成する。複数のワークフローモデルを比較することにより、複数のワークフローモデルに含まれるタスクの中で重要なタスクと重要でないタスクを判定し、重要なタスクからなる適切なワークフローモデルを生成できる可能性が高い。
ワークフローモデル生成システムの構成を示す。 ワークフローモデル生成サーバー1000の機能的な構成を示すブロック図である。 関係者アドレスリスト108の一例を示す。 メールストレージ109に蓄積されているメールのメールタイトル及び本文の一例を示す。 メールストレージ109に蓄積されているメールのヘッダ情報の一例を示す。 グルーピング部102によるグルーピングの結果、生成されたグループ情報の一例を示す。 タスク判定部104の機能的な構成の詳細を示すブロック図である。 (a)はタスクの集合のデータの一例を、(b)はフローの集合のデータの一例を、(c)はワークフローモデルのデータの一例を示す。(d)は、図形化されたワークフローモデルの一例を示す。 (a)はタスクの集合のデータの一例を、(b)はフローの集合のデータの一例を、(c)はワークフローモデルのデータの一例を示す。 ワークフローモデル生成サーバー1000の処理手順のメインとなるものを示すフローチャートである。 処理対象となるグループにおいて生成された複数のワークフローモデルの一例を示す。 ワークフローモデル統合部106の処理手順の一例を示すフローチャートである。 処理対象となるグループにおいて生成された複数のワークフローモデルの一例を示す。 ワークフローモデル統合部106の処理手順の一例を示すフローチャートである。 処理対象となるグループにおいて生成された複数のワークフローモデルの一例を示す。 ワークフローモデル統合部106の処理手順の一例を示すフローチャートである。 ワークフローモデル統合部106の処理手順の一例を示すフローチャートである。 ワークフローモデル統合部106の処理手順の一例を示すフローチャートである。 ディスプレイデバイス1007Dに表示される対話画面の一例を示す。 処理対象となるグループにおいて生成された複数のワークフローモデルの一例を示す。 ワークフローモデル統合部106の処理手順の一例を示すフローチャートである。 ワークフローモデル統合部106の処理手順の一例を示すフローチャートである。 ワークフローモデル統合部106の処理手順の一例を示すフローチャートである。 ワークフローモデル統合部106の処理手順の一例を示すフローチャートである。
[1]ワークフローモデル生成システムの全体構成
以下、図面を参照しながら、ワークフローモデル生成システムの実施形態を説明する。ワークフローモデル生成システムの構成を図1に示す。
ワークフローモデル生成システム1は、企業や官公庁の職場等に設置される構内システムであり、図1に 示すように、ワークフローモデル生成サーバー1000、ワークフローモデル管理サーバー5001、メールサーバー4001、端末3001、3002、3003を構内LAN2000に接続することで構成される。
図1は、ワークフローモデル生成システム1の構成の他、ワークフローモデル生成サーバー1000を構成するハードウェア要素を併せて示す。図1に示すように、ワークフローモデル生成サーバー1000は、ハードウェア要素として、組込メディアであるHDD1001と、HDD1001からのブートストラップを実行させるためのROM1002と、HDD1001から読み出されたプログラムを格納するRAM1003と、RAM1003に読み出されたプログラムを構成する命令コードをフェッチし、デコードして、実行するCPU1004と、構内LAN2000との物理的な接続を規定するネットワークインターフェイスカード(NIC)1005と、対話的な操作環境をユーザーに提供するI/Oデバイス1007(ディスプレイデバイス1007D、キャラクターデバイス1007C、ポインティングデバイス1007Pを有する)を含む。
HDD1001には、OS1009と、OS1009上で動作する複数のアプリケーション1010とがインストールされている。複数のアプリケーション1010の1つとして、HDD1001には、ワークフローモデル生成プログラムの具体例であるワークフローモデル生成ツール1011がインストールされている。ワークフローモデル生成サーバー1000は、ブートストラップによりOS1009を起動した後、OS1009上でワークフローモデル生成ツール1011を動作させることで、ワークフローモデルの生成機能を発揮する。
[2]ワークフローモデル生成サーバー1000の機能構成
ワークフローモデル生成ツール1011は、複数のプログラムモジュールから構成される。HDD1001から、ワークフローモデル生成ツール1011を構成するプログラムモジュールをロードすることで、ワークフローモデル生成サーバー1000は、図2に示すような機能的な構成をなす 。具体的にいうと、ワークフローモデル生成サーバー1000は、図2に示すように、メールスキャン部101、グルーピング部102、ワークフローモデル生成部103(タスク判定部104、フロー抽出部105、ワークフローモデル統合部106を含む)、ワークフローモデル登録部107、関係者アドレスリスト108、メールストレージ109、グループ情報ストレージ110、ワークフローモデルストレージ111により構成される。
(1)メールスキャン部101
メールスキャン部101は、図1のメールサーバー4001をアクセスして、メールボックス4001Bに蓄積された複数のメールのうち、関係者アドレスリスト108に掲載された複数メールアドレスを、差出人又は受取人とする全てのメールを取り込む。関係者アドレスリスト108は、図1に示す端末3001、3002、3003を操作するユーザーであって、事業所内の何等かの直接業務、間接業務に係る関係者のメールアドレスを示す。こうしたメールアドレスを差出人又は受取人とするメールを全て取り込み、メールストレージ109に格納することで、直接業務、間接業務に係る全てのメールがメールストレージ109に得られ、ワークフローモデル生成ツール1011による処理に供される。
図3に示すように、関係者AAA、BBB、CCCといったメールアドレスが、関係者アドレスリスト108に記載されている場合、メールスキャン部101は、これら関係者AAA、BBB、CCCのメールアドレスを、差出人又は受取人とするメールを、メールサーバー4001からメールストレージ109を取り込む。メールスキャン部101による取り込みで、メールストレージ109には、図4に示すようなメールM11~M12、M21~M22、M31~M34が格納される。また、メールストレージ109には、図5に示すような、各メールのヘッダ情報も格納される。図5において、Message-IDは、メールを一意に識別するID情報である。Referenceは、参照関係のあるメールのMessage-IDが格納される。Dateはメールの通信日時である。Fromはメールの送信元アドレスであり、Toはメールの送信先アドレスである。Referenceフィールドによりどのメールがどのメールに対する返信なのかを特定することが可能である。
(2)グルーピング部102
グルーピング部102は、メールストレージ109に蓄積されたメールを、文面のテキストが互いに類似する複数のメッセージからなるグループに分類する。
グルーピング部102は、例えば、tf-idfやword2vec等の特徴量計算方法を用いて、メールストレージ109に蓄積された各メールの特徴量を計算する。そしてグルーピング部102は、例えば、K-means法やウォード法などのアルゴリズムを用いて、計算された特徴量のクラスタリングを行う。
他のメールの一部または全部を引用したり、同一のテンプレートを基に作成したりすることで、テキストが互いに類似する2以上のメールは、こうしたクラスタリングにより同じグループ(クラスタ)に分類される。同じグループに分類される2以上のメールは、同じ業務に係るメールであると考えられる。グルーピング部102は、各グループに属するメールの情報(グループ情報)をグループ情報ストレージ110に書き込み、以降の処理に供する。
図6は、グループ情報ストレージ110に書き込まれたグループ情報の一例であり、グループ「G1」にM11、M12、M31、M32、M33、M34の6つのメールが分類され、グループ「G3」にM21、M22を含む複数のメールが分類されていることを示している。
(3)ワークフローモデル生成部103
ワークフローモデル生成部103は、グループ情報ストレージ110に記憶されているグループ情報のグループそれぞれに対してワークフローモデルを生成する。ワークフローモデル生成部103は、タスク判定部104によるメールテキストからのタスクを判定するタスク判定処理、フロー抽出部105によるメールの参照関係に基づくフロー抽出処理、ワークフローモデル統合部106によるワークフローモデル統合処理の順に処理を実行し、最終的に生成された統合ワークフローモデルをワークフローモデルストレージ111に書き込む。
(3-1)タスク判定部104
タスク判定部104は、メールストレージ109に蓄積されたメールのうち処理対象となったグループに属するメールそれぞれの内容に応じたタスクを判定する。
図7は、タスク判定部104の詳細な機能構成を示すブロック図である。 タスク判定部104は、単語ベクトル作成フェーズf1、文章学習フェーズf2、タスク判定フェーズf3といった3つのフェーズからなる文面処理を実行する。
単語ベクトル生成フェーズf1は、文書データを対象とした文節分解、単語ベクトルの生成を行う処理フェーズである。
文章学習フェーズf2は、メール文面と、タスク情報とのセットである学習データを生成する処理フェーズである。タスク情報は、同じセットに含まれるメール文面に、タスクが含まれているかどうかを示す。
タスク判定フェーズf3は、処理対象のグループに属するメール文面が、タスクを含むのかどうかの判定を行う処理フェーズである。
単語ベクトル作成フェーズf1、文章学習フェーズf2、タスク判定フェーズf3のそれぞれにおいて、処理対象となるべきデータは、処理対象ストレージ104-5から文節分解部104-2-1に供給される。処理対象ストレージ104-5が、文節分解部104-2-1に供給するデータは以下の通りである。単語ベクトル作成フェーズf1で処理対象となるデータは、メールデータベースに蓄積されたメール文面、公衆利用が可能なWebページ等から取得することができる公共文書の文書データである。文章学習フェーズf2で処理対象となるデータは、学習データに含まれるメール文面、タスク判定フェーズf3で処理対象となるデータは、処理対象となったグループに属するメール文面である。
単語ベクトル作成フェーズf1において単語ベクトルの作成に用いる公共文書としては、Wikipedia(登録商標)、twitter(登録商標)などのソーシャルメディアで利用可能となる文書を利用することができる。特にWikipedia(登録商標)に掲載された文書は、ビジネスライクなものに限定されており、業務用のメール文面に対して問題なく適用でき、また、サンプル数が多いとの利点が存在する。
(3-1-1)RNN104-1
RNN104-1は、多段接続されたLSTM(Long Short Term memory)104-1-1、104-1-2、104-1-3、・・・、104-1-nによって構成され、単語ベクトル作成フェーズf1で作成された単語ベクトル、文章学習フェーズf2で生成された学習データにおける単語ベクトルを保存する。また、文章学習フェーズf2で生成された学習データにおけるタスク情報に従い重み係数W1、W2、W3、・・・、Wnを生成して、当該重み係数に従い、入力語X1、X2、X3、・・・、Xnを出力語に変換する。
入力語X1、X2、X3、・・・、Xnは、処理対象となったグループのメール文面において形態素となる単語に、ベクトル埋込手法を適用することで、得られるM次元ベクトルである。それぞれの単語がM次元の次数を有し、ベクトル埋込手法により得られる単語ベクトルは、メールの文脈において周囲に位置する単語との関係から定まる独特のニュアンスを単語毎に表現する。
重み係数W1、W2、W3、・・・、Wnは、単語ベクトルと同じ次元数の多項式(M次元多項式)の係数であり、M次元空間において、あるタスクを包含するとされる単語ベクトルと、当該タスクを包含しないとされる単語ベクトルとを分離するための平面(超平面)を規定する。
文章学習フェーズf2で得た学習データにおいてタスクを包含するとされたメール文面の単語ベクトルや、単語ベクトル作成フェーズf1において作成された単語ベクトルのうち、同じタスクを包含するとされるものは、重み係数W1、W2、W3、・・・、Wnにより一様に分類される。
任意の時点tに対応するLSTM104-1-tの構成を、枠f11に引き出して示す。枠f11に示すようにLSTM104-1-tは、時点tの入力語Xtを格納するメモリ171、ベクトル演算部172を含み、入力語Xtと、直前(時刻t-1)のメモリユニットの出力語Ht-1とに重み係数W1、W2、W3、・・・、Wnを乗じて合計し、活性化関数に供するとの演算を実行する。
(3-1-2)文節分解部104-2-1、単語ベクトル作成部104-2-2
文節分解部104-2-1は、各フェーズにおいて、処理対象として与えられデータに対して形態素解析を施し、形態素である単語に分解する。
単語ベクトル作成部104-2-2は、各フェーズで処理対象とされたデータから、生成された単語を、単語ベクトルに変換する処理をRNN104-1に実行させる。
具体的にいうと、単語ベクトル作成フェーズf1においてメールデータベースや公共文書に含まれる単語を単語ベクトルに変換する。また文書学習フェーズf2において、生成された学習データに含まれるメール文を単語ベクトルに変換して、当該学習データに含まれるタスク情報に従い、RNN104-1の学習を行う。
(3-1-3)学習制御部104-3
学習制御部104-3は、文章学習フェーズf2の処理として、処理対象ストレージ104-5に格納されたメール文面のサンプル(以下、文面サンプルと呼ぶ)を表示し、表示されたメール文面のサンプルを対象とした、対話処理を実行する。具体的にいうと、学習制御部104-3は、文面サンプルが表示された際、表示された文面サンプルがメールの差出人が行うべきタスクを含むか、受取人が行うべきタスクを含むか、何れのタスクも含まないかの指定を受け付ける。このようにして受け付けた、タスク包含の有無に従い、文面サンプルの中から、差出人、受取人の何れかが行うべきタスクを抽出し、その抽出結果を示すタスク情報を生成する。単語の単語ベクトルを求める。こうして求めた単語ベクトルを一様に分類する重み係数を算出して、RNN104-1を構成する各LSTM104-1-1、104-1-2、104-1-3、・・・、104-1-nに設定する。
(3-1-4)変換制御部104-4
変換制御部104-4は、タスク判定フェーズf3において処理対象となったグループのメール文面を構成する複数の単語のそれぞれを、文面における順序で、LSTM104-1-1、104-1-2、104-1-3、・・・、104-1-nのそれぞれに設定して、LSTM104-1-1、104-1-2、104-1-3、・・・、104-1-nによる多段演算を、LSTM104-1-1、104-1-2、104-1-3、・・・、104-1-nに実行させる。そして、RNN104-1の最終段である、LSTM104-1-nの出力語の単語ベクトルが、学習制御部104-3により抽出された複数タスクのうち、どれに対応するかを判定して、当該出力語に対応するタスクを変換結果として出力する。
図6に示すように、グループ「G1」には、M11、M12、M31、M32、M33、M34の6通のメールが分類されている。タスク判定部104は、例えば、M11を「申請」タスクと判定し、M12を「承認」タスクと判定する。同様に、タスク判定部104は、例えば、M31、M32、M33、M34を「申請」タスク、「質問」タスク、「回答」タスク、「承認」タスクと判定する。
(3-2)フロー抽出部105
フロー抽出部105は、メール間の参照関係を利用して、タスク判定部104で判定された各タスク間のフローを抽出する。
具体的には、メールストレージ109に蓄積されているメールのヘッダ情報内のReferenceフィールドから、各メールがどのメールに対して返信されているのかを特定する。例えば、図5に示すヘッダ情報によると、M12はM11に対する返信メールであることが特定できる。同様に、M32はM31に対する返信メールであり、M33はM32に対する返信メールであり、M34はM33に対する返信メールであることが特定できる。
フロー抽出部105は、特定されたメール間の参照関係をタスク間のフローに変換する。M12はM11に対する返信メールであることから、M11に対応する「申請」タスクからM12に対応する「承認」タスクへのフローに変換される。そして、フロー抽出部105は、M11、M12から「申請」タスクの後に「承認」タスクを実行するというワークフローモデルを生成する。同様に、フロー抽出部105は、M31、M32、M33、M34から「申請」タスクの後に「質問」タスクを実行し、「質問」タスクの後に「回答」タスクを実行し、「回答」タスクの後に「承認」タスクを実行するというワークフローモデルを生成する。
フロー抽出部105では、1つのグループに対して複数のワークフローモデルが生成される。上述の例では、グループ「G1」のうち、M11、M12から生成されたワークフローモデルと、M31、M32、M33、M34から生成されたワークフローモデルの2つのワークフローモデルが生成される。
フロー抽出部105は、ワークフローモデルをタスクの集合とフローの集合として生成する。図8(a)は生成されたタスクの集合のデータの一例であり、図8(b)は生成されたフローの集合のデータの一例であり、図8(c)は生成されたワークフローモデルのデータの一例であり、図8(d)は生成されたワークフローモデルを図形化した一例である。
図8(a)において、「タスクID」は、ワークフローモデルに含まれるタスクを一意に識別するID情報である。「タスク名」はタスク判定部104で判定されたタスク名である。「担当者」はタスク判定の基となったメールの差出人を示す情報である。「日時」はタスク判定の基となったメールの通信日時である。
図8(b)において、「フローID」はワークフローモデルに含まれるフローを一意に識別するID情報である。「From」はフローの起点になるタスクのタスクIDである。「To」はフローの終点になるタスクのタスクIDである。
図8(c)において、「ワークフローモデルID」は生成されたワークフローモデルを一意に識別するID情報である。「タスクの集合」はワークフローモデルに含まれるタスクのタスクIDの集合である。「フローの集合」はワークフローモデルに含まれるフローのフローIDの集合である。「日時」は当該ワークフローモデルを生成する基となった業務を実施した時期を特定するものであり、例えば、ワークフローモデルに含まれるタスクの日時が最も新しいもの、または、最も古いものを用いる。
(3-3)ワークフローモデル統合部106
ワークフローモデル統合部106は、フロー抽出部105においてグループごとに複数生成されたワークフローモデルを統合して、グループごとに統合ワークフローモデルを生成する。
ワークフローモデル統合部106は、統合ワークフローモデルをタスクの集合とフローの集合として生成する。図9(a)は生成されたタスクの集合のデータの一例であり、図9(b)は生成されたフローの集合のデータの一例であり、図9(c)は生成された統合ワークフローモデルのデータの一例である。図9(a)、(b)、(c)における各項目は、図8(a)、(b)、(c)における各項目と同様である。
そして、ワークフローモデル統合部106は、生成した統合ワークフローモデルをワークフローモデルストレージ111に書き込む。
ワークフローモデル統合部106における統合ワークフローモデルを生成する処理の詳細については後述する。
(4)ワークフローモデル登録部107
ワークフローモデル登録部107は、構内LAN2000を介して、ワークフローモデルストレージ111に蓄積されたワークフローモデルを、図1に示すワークフローモデル管理サーバー5001に登録する。
以上が、ワークフローモデル生成サーバー1000の機能的要素の説明である。これら図2に示した機能的要素は、プログラムモジュールであるから、プログラムコードを用いて、所定の処理手順を記述することで作成することができる。具体的にいうと、ワークフローモデル統合部106は、後述する図12,14,16-18,21-24のフローチャートに示す処理手順を記述することで作成することができる。そうした記述に用いることができるプログラムコードとしては、算術演算、論理演算、レジスタ操作、メモリ操作のための命令コード等がある。
残りのプログラムモジュール(メールスキャン部101、グルーピング部102、タスク判定部104、フロー抽出部105、ワークフローモデル登録部107)については、機械翻訳分野、人口知能分野のプログラム開発のためにサードベンダー等から供給されるプログラムライブラリィやOS1009のプログラムライブラリィのAPI(Application Programing Interface)をコールする呼出コードを用いて作成することができる。
またメールストレージ109、グループ情報ストレージ110、ワークフローモデルストレージ111は、HDD1001のファイルシステム構造における一個のサブディレクトリとして実現される。
図1に戻って、ワークフローモデル生成システムの残りの構成要素(ワークフローモデル管理サーバー5001)について説明する。
ワークフローモデル管理サーバー5001は、ワークフローモデル生成サーバー1000からワークフローモデルの登録を受け付けて、ワークフローモデルの管理を行う。構内の端末3001、3002、3003からアクセスが要求された場合、ワークフローモデルの一覧表示、ワークフローモデルの詳細表示を含む表示画面を生成して、要求を発した端末3001、3002、3003に送信する。こうした表示画面が表示されることで、端末3001、3002、3003を操作する関係者は、ワークフローモデル管理サーバー5001にどのようなワークフローモデルが登録されているかを確認することができる。
[3]ワークフローモデル生成システムの動作
以上のように構成されたワークフローモデル生成システム1の動作について説明する。
(1)メイン動作
図10は、ワークフローモデル生成ツール1011の処理手順のメインとなるものを示すフローチャートである 。
ワークフローモデル生成ツール1011が起動すると、メールスキャン部101は関係者アドレスリスト108の内容に従い、メールボックス4001Bに蓄積したメールをメールストレージ109に取り込む(ステップS101)。
グルーピング部102は、メールストレージ109に蓄積されたメールのグルーピングを行い、グルーピング結果のグループ情報をグループ情報ストレージ110に書き込む(ステップS102)。
ワークフローモデル生成部103は、グループ情報ストレージ110に書き込まれたグループ情報における各グループを順番に処理対象のグループとして特定し、特定したグループについて以下のステップS103~S105の処理を行う。
タスク判定部104は、処理対象のグループに属する各メールを、メールの内容に対応するタスクに判定する(ステップS103)。
フロー抽出部105は、メール間の参照関係に基づいてタスク間の流れを抽出し、タスク判定部104で判定されたタスクと、抽出されたタスク間の流れとを表すワークフローモデルを複数生成する(ステップS104)。
ワークフローモデル統合部106は、フロー抽出部105で生成された複数のワークフローモデルを統合して統合ワークフローモデルを生成し、ワークフローモデルストレージ111に書き込む(ステップS105)。ワークフローモデル統合部106の動作の詳細は後述する。
ワークフローモデル登録部107は、構内LAN2000を介して、ワークフローモデルストレージ111に蓄積されたワークフローモデルを、図1に示すワークフローモデル管理サーバー5001に登録する(ステップS106)。
(2)ワークフローモデル統合部106の動作の詳細
ワークフローモデル統合部106が実行する複数のワークフローモデルを統合して統合ワークフローモデルを生成する処理について、いくつかの例を挙げて説明する。
(2-1)例1
統合ワークフローモデルを生成する一つの方法として、不要なタスクを削除して、必要最低限のタスクからなるワークフローモデルを統合ワークフローモデルとしてデータを生成することが考えられる。
図11に示すように、処理対象のグループに対して、ワークフローモデル1101、1102の2つのワークフローモデルが生成された場合について考える。簡単のため、各タスクの「日時」や「担当者」の情報は省略している。
ワークフローモデル統合部106は、例1では、各ワークフローモデルのタスク数を計算し、タスク数の最も少ないワークフローモデルを、必要最低限のタスクからなるワークフローモデルと判断し、統合ワークフローモデルを生成して、ワークフローモデルストレージ111に書き込む。
図12は、例1におけるワークフローモデル統合部106の動作を示すフローチャートである。
まず、ワークフローモデル統合部106は、各ワークフローモデルのタスク数を計算する(ステップS201)。図11の場合、ワークフローモデル1101のタスク数は2、ワークフローモデル1102のタスク数は4と計算される。
次に、ワークフローモデル統合部106は、最もタスク数の少ないワークフローモデルを特定する(ステップS202)。図11の場合、最もタスク数の少ないワークフローモデルとして、ワークフローモデル1101が特定される。
そして、ワークフローモデル統合部106は、最もタスク数の少ないワークフローモデルとして特定されたワークフローモデルを基に統合ワークフローモデルを生成し、生成されたデータをワークフローモデルストレージ111に書き込む(ステップS203)。図11の場合、ワークフローモデル1101から図9(a)、(b)、(c)に一例をしめすような統合ワークフローモデルが生成され、ワークフローモデルストレージ111に書き込まれる。なお、統合ワークフローモデルにおける各タスクの担当者は、最もタスク数の少ないワークフローモデルとして特定されたワークフローモデルにおける各タスクの担当者をそのまま用いる。
例1では、ワークフローモデル統合部106は、このようにして複数のワークフローモデルを統合して統合ワークフローモデルを生成する。例1では、ワークフローモデル統合部106は、不要なタスクを削除した必要最低限のタスクからなる統合ワークフローモデルを生成することができる。
(2-2)例2
複数のワークフローモデルを統合して統合ワークフローモデルを生成する一つの方法として、普段の業務で行われている作業手順に近いワークフローモデルを統合ワークフローモデルとして生成することが考えられる。
図13に示すように、処理対象のグループに対して、ワークフローモデル1301~1303の3つのワークフローモデルが生成された場合について考える。簡単のため、各タスクの「日時」や「担当者」の情報は省略している。
ワークフローモデル統合部106は、例2では、複数のワークフローモデルで共通しているタスクを特定し、タスクごとにグループ内の全ワークフローモデルに対する実施割合を計算する。そして、ワークフローモデル統合部106は、計算された実施割合が所定の条件を満たすタスクのみを用いて統合ワークフローモデルを生成し、ワークフローモデルストレージ111に書き込む。
図14は、例2におけるワークフローモデル統合部106の動作を示すフローチャートである。
まず、ワークフローモデル統合部106は、処理対象のグループのワークフローモデルに存在するタスクを特定する(ステップS301)。図13の場合、「申請」タスク及び「承認」タスクはワークフローモデル1301~1303に共通して存在し、「質問」タスク及び「回答」タスクはワークフローモデル1302のみに存在することが特定される。
ワークフローモデル統合部106は、タスクをすべて実行すると仮定した場合における順序を決定する(ステップS302)。順序は、各ワークフローモデルにおけるタスクの順序から抽出した条件と矛盾しないように決定する。図13の場合、ワークフローモデル1301から「申請」タスクは「承認」タスクよりも前に実行するとの条件1及び「承認」タスクは「申請タスク」よりも後に実行するとの条件2が抽出される。ワークフローモデル1302からは「申請」タスクは「質問」タスクよりも前に実行するとの条件3、「質問」タスクは「申請」タスクよりも後かつ「回答」タスクよりも前に実行するとの条件4、「回答」タスクは「質問」タスクよりも後かつ「承認」タスクよりも前に実行するとの条件5、「承認」タスクは「回答」タスクよりも後に実行するとの条件6が抽出される。ワークフローモデル1303から「申請」タスクは「承認」タスクよりも前に実行するとの条件7及び「承認」タスクは「申請タスク」よりも後に実行するとの条件8が抽出される。ワークフローモデル統合部106は、これら条件1~8を満たすように、「申請」、「質問」、「回答」、「承認」の順序でタスクを実行すると決定する。
ワークフローモデル統合部106は、処理対象のグループのワークフローモデルに存在するタスクについて、タスクごとの実施割合を計算する(ステップS303)。図13の場合、「申請」タスクは、ワークフローモデル1301~1303のすべてで実施されている。従って、「申請」タスクの実施割合は3/3と計算される。同様に、「質問」、「回答」、「承認」の実施割合はそれぞれ、1/3、1/3、3/3と計算される。
ワークフローモデル統合部106は、計算された実施割合が所定の条件を満たすタスクを、統合ワークフローモデルで使用するタスクとして採用する(ステップS304)。所定の条件は、例えば、実施割合が1/2以上であることである。図13の場合、各タスクの実施割合は、「申請」タスクが3/3、「質問」タスクが1/3、「回答」タスクが1/3、「承認」タスクが3/3である。従って、実施割合が1/2を超える「申請」タスク及び「承認」タスクを統合ワークフローモデルで使用するタスクとして採用する。
ワークフローモデル統合部106は、ステップS304で採用されたタスクを、ステップS302で決定された順序で並べて統合ワークフローモデルを生成し、ワークフローモデルストレージ111に書き込む。(ステップS305)。図13の場合、ワークフローモデル統合部106は、「申請」タスクの後に「承認」タスクを実行するという統合ワークフローモデルを生成し、ワークフローモデルストレージ111に書き込む。
例2では、ワークフローモデル統合部106は、このようにして複数のワークフローモデルを統合して統合ワークフローモデルを生成する。例2では、実施割合が所定の条件を満たすタスクのみを採用することで、過去の業務において例外的に実施されたようなタスクが排除された普段の業務で行われている作業手順に近い統合ワークフローモデルを生成することができる。
(2-3)例3
業務における作業手順が現在と過去とで異なっている場合における統合ワークフローモデルの生成処理について説明する。業務における作業手順が現在と過去とで異なっている場合について、例えば、業務の見直しにより作業手順が変更された場合や、現在は試験的に作業手順を変更して業務を行っている場合などが考えられる。
図15に示すように、処理対象のグループに対して、ワークフローモデル1501~1505の5つのワークフローモデルが生成された場合について考える。簡単のため、各タスクの「日時」や「担当者」の情報は省略している。
ワークフローモデル1501は、設定されている日時が6月のワークフローモデルであり、ワークフローモデル1502は、設定されている日時が7月のワークフローモデルであり、ワークフローモデル1503は、設定されている日時が8月のワークフローモデルであり、ワークフローモデル1504は、設定されている日時が9月のワークフローモデルであり、ワークフローモデル1505は、設定されている日時が10月のワークフローモデルである。なお、現在は10月末であるとする。
このような場合において、日時が直近の第1期間(例えば、直近の5か月間)のワークフローモデルを統合して生成した統合ワークフローモデルと、日時が第1期間よりも短い直近の第2期間(例えば、直近の2か月間)のワークフローモデルを統合して生成した統合ワークフローモデルでは、結果が異なることになる。
図15の場合、第1期間の5つのワークフローモデルに対して、例1の方法や例2の方法を用いて統合ワークフローモデルを生成すれば、どちらの方法でも「申請」タスクの後に「承認」タスクを実行するという統合ワークフローモデルが生成される。一方、第2期間の2つのワークフローモデルに対して、例1の方法や例2の方法を用いて統合ワークフローモデルを生成すれば、どちらの方法でも「申請」タスクの後に「質問」タスクを実行し、「質問」タスクの後に「回答」タスクを実行し、「回答」タスクの後に「承認」タスクを実行するという統合ワークフローモデルが生成される。
(2-3-1)例3-1
業務の見直しにより作業手順が変更された場合等では、過去の作業手順ではなく現在の作業手順を統合ワークフローモデルとして生成することが好ましい。
そこで、ワークフローモデル統合部106は、例3-1では、設定されている日時が第2期間内のワークフローモデルを統合して統合ワークフローモデルを生成し、ワークフローモデルストレージ111に書き込む。
図16は、現在の作業手順を統合ワークフローモデルとして生成するワークフローモデル統合部106の動作を示すフローチャートである。
ワークフローモデル統合部106は、処理対象のグループのワークフローモデルのうち設定されている日時が第2期間内のワークフローモデルを検索する(ステップS401)。
ワークフローモデル統合部106は、検索されたすべてのワークフローモデルに対して、上述の例1又は例2における方法により統合ワークフローモデルを生成する(ステップS402)。
ワークフローモデル統合部106は、生成された統合ワークフローモデルをワークフローモデルストレージ111に書き込む。(ステップS403)。
ワークフローモデル統合部106は、例3-1では、このようにして統合ワークフローモデルを生成する。
(2-3-2)例3-2
現在は試験的に作業手順を変更して業務を行っている場合等は、試験結果により現在の作業手順が採用されることもあり得るし過去の作業手順に戻すことも考えられる。従って、現在のワークフローモデルと過去のワークフローモデルの両方をワークフローモデル管理サーバー5001に登録することが有用であると考えられる。
そこで、ワークフローモデル統合部106は、例3-2では、設定されている日時が第1期間内のワークフローモデルを統合して第1の統合ワークフローモデルを生成し、設定されている日時が第2期間内のワークフローモデルを統合して第2の統合ワークフローモデルを生成し、両者が一致していれば一方を、相違していれば両方をワークフローモデルストレージ111に書き込む。
図17は、現在及び過去の作業手順の両方を統合ワークフローモデルとして生成するワークフローモデル統合部106の動作を示すフローチャートである。
ワークフローモデル統合部106は、処理対象のグループのワークフローモデルのうち設定されている日時が第1期間内のワークフローモデルを検索する(ステップS501)。
ワークフローモデル統合部106は、ステップS501検索されたすべてのワークフローモデルに対して、上述の例1又は例2における方法により第1の統合ワークフローモデルを生成する(ステップS502)。
ワークフローモデル統合部106は、処理対象のグループのワークフローモデルのうち設定されている日時が第2期間内のワークフローモデルを検索する(ステップS503)。
ワークフローモデル統合部106は、ステップS503検索されたすべてのワークフローモデルに対して、上述の例1又は例2における方法により第2の統合ワークフローモデルを生成する(ステップS504)。
ワークフローモデル統合部106は、第1の統合ワークフローモデルと第2の統合ワークフローモデルとを比較する(ステップS505)。
ワークフローモデル統合部106は、第1の統合ワークフローモデルと第2の統合ワークフローモデルとが一致していれば、一方(例えば、第2の統合ワークフローモデル)のみを相違していれば両方をワークフローモデルストレージ111に書き込む(ステップS506,S507)
ワークフローモデル統合部106は、例3-2では、このようにして統合ワークフローモデルを生成する。
(2-3-3)例3-3
業務における作業手順が現在と過去とで異なっている場合、ワークフローモデル管理サーバー5001に登録するワークフローモデルをユーザーが判断して選択した方が適切なワークフローモデルを登録することができる。
図18は、現在及び過去の作業手順が異なる場合にユーザーが選んだ統合ワークフローモデルを登録するワークフローモデル統合部106の動作を示すフローチャートである。
ワークフローモデル統合部106は、処理対象のグループのワークフローモデルのうち設定されている日時が第1期間内のワークフローモデルを検索する(ステップS601)。
ワークフローモデル統合部106は、ステップS601検索されたすべてのワークフローモデルに対して、上述の例1又は例2における方法により第1の統合ワークフローモデルを生成する(ステップS602)。
ワークフローモデル統合部106は、処理対象のグループのワークフローモデルのうち設定されている日時が第2期間内のワークフローモデルを検索する(ステップS603)。
ワークフローモデル統合部106は、ステップS603検索されたすべてのワークフローモデルに対して、上述の例1又は例2における方法により第2の統合ワークフローモデルを生成する(ステップS604)。
ワークフローモデル統合部106は、第1の統合ワークフローモデルと第2の統合ワークフローモデルとを比較する(ステップS605)。
ワークフローモデル統合部106は、第1の統合ワークフローモデルと第2の統合ワークフローモデルとが一致していれば、一方(例えば、第2の統合ワークフローモデル)のみをワークフローモデルストレージ111に書き込む(ステップS607)。
ワークフローモデル統合部106は、第1の統合ワークフローモデルと第2の統合ワークフローモデルとが相違していれば、ワークフローモデル管理サーバー5001に登録する統合ワークフローモデルをユーザーに選択させる(ステップS606)。ワークフローモデル統合部106は、例えば、ワークフローモデル生成サーバーの有するディスプレイデバイス1007Dに、第1の統合ワークフローモデルと第2の統合ワークフローモデルのいずれか一方を選択する対話画面を表示してワークフローモデル管理サーバー5001に登録する統合ワークフローモデルの指定をユーザーから受け付ける。
図19は、ステップS606で表示される対話画面の一例を示す。図19において、図形化された第1の統合ワークフローモデル1901が表示領域1903に、図形化された第2の統合ワークフローモデル1902が表示領域1904に表示されており、その下側に2択の選択入力を受け付けるボタン1905、1906が配置される。
ポインティングデバイス1007Pを介してユーザーの指定が受け付けられ、ユーザーの指定が第1の統合ワークフローモデルをワークフローモデル管理サーバー5001に登録するものであった場合、ワークフローモデル統合部106は、第1の統合ワークフローモデルをワークフローモデルストレージ111に書き込む(ステップS608)。
ユーザーの指定が受け付けられ、ユーザーの指定が第2の統合ワークフローモデルをワークフローモデル管理サーバー5001に登録するものであった場合、ワークフローモデル統合部106は、第2の統合ワークフローモデルをワークフローモデルストレージ111に書き込む(ステップS607)。
ワークフローモデル統合部106は、例3-3では、このようにして統合ワークフローモデルを生成する。
(2-4)例4
業務における作業手順が現在と過去とで異なっている場合における統合ワークフローモデルの生成処理について例3と異なる統合ワークフローモデルの生成方法について説明する。
図20に示すように、処理対象のグループに対して、ワークフローモデル2001~2005の5つのワークフローモデルが生成された場合について考える。簡単のため、各タスクの「日時」や「担当者」の情報は省略している。
ワークフローモデル2001は、設定されている日時が最も古いワークフローモデルであり、ワークフローモデル2002は、設定されている日時が2番目に古いワークフローモデルであり、ワークフローモデル2003は、設定されている日時が3番目に古いワークフローモデルであり、ワークフローモデル2004は、設定されている日時が4番目に古いワークフローモデルであり、ワークフローモデル2005は、設定されている日時が5番目に古いワークフローモデルである。なお、現在、ワークフローモデル2005が、通信日時が最も新しいワークフローモデルである。
このような場合において、通信日時が新しいものから順にN(例えば、N=5)個のワークフローモデルを統合して生成した統合ワークフローモデルと、通信日時が第1の所定回数よりも少ない第2のM(例えば、M=2)個のワークフローモデルを統合して生成した統合ワークフローモデルでは、結果が異なることになる。
図20の場合、設定されている日時が新しいものから順にN個のワークフローモデルに対して、例1の方法や例2の方法を用いて統合ワークフローモデルを生成すれば、どちらの方法でも「申請」タスクの後に「承認」タスクを実行するという統合ワークフローモデルが生成される。一方、通信日時が新しいものから順にM個のワークフローモデルに対して、例1の方法や例2の方法を用いて統合ワークフローモデルを生成すれば、どちらの方法でも「申請」タスクの後に「質問」タスクを実行し、「質問」タスクの後に「回答」タスクを実行し、「回答」タスクの後に「承認」タスクを実行するという統合ワークフローモデルが生成される。
(2-4-1)例4-1
業務の見直しにより作業手順が変更された場合等では、過去の作業手順ではなく現在の作業手順を統合ワークフローモデルとして生成することが好ましい。
そこで、ワークフローモデル統合部106は、例4-1では、設定されている日時が新しいものから順に第2の所定数個のメールから生成されたワークフローモデルを統合して統合ワークフローモデルを生成し、ワークフローモデルストレージ111に書き込む。
図21は、現在の作業手順を統合ワークフローモデルとして生成するワークフローモデル統合部106の動作を示すフローチャートである。
ワークフローモデル統合部106は、処理対象のグループのワークフローモデルのうち設定されている日時が新しいものから順にM個のワークフローモデルを検索する(ステップS701)。
ワークフローモデル統合部106は、検索されたすべてのワークフローモデルに対して、上述の例1又は例2における方法により統合ワークフローモデルを生成する(ステップS702)。
ワークフローモデル統合部106は、生成された統合ワークフローモデルをワークフローモデルストレージ111に書き込む。(ステップS703)。
ワークフローモデル統合部106は、例4-1では、このようにして統合ワークフローモデルを生成する。
(2-3-2)例4-2
現在は試験的に作業手順を変更して業務を行っている場合等は、試験結果により現在の作業手順が採用されることもあり得るし過去の作業手順に戻すことも考えられる。従って、現在のワークフローモデルと過去のワークフローモデルの両方をワークフローモデル管理サーバー5001に登録することが有用であると考えられる。
そこで、ワークフローモデル統合部106は、例4-2では、設定されている日時が新しいものから順にN数のワークフローモデルを統合して第1の統合ワークフローモデルを生成し、通信日時が新しいものから順にM個のワークフローモデルを統合して第2の統合ワークフローモデルを生成し、両者が一致していれば一方を、相違していれば両方をワークフローモデルストレージ111に書き込む。
図22は、現在及び過去の作業手順の両方を統合ワークフローモデルとして生成するワークフローモデル統合部106の動作を示すフローチャートである。
ワークフローモデル統合部106は、処理対象のグループのワークフローモデルのうち設定されている日時が新しいものから順にN個のワークフローモデルを検索する(ステップS801)。
ワークフローモデル統合部106は、ステップS801で検索されたすべてのワークフローモデルに対して、上述の例1又は例2における方法により第1の統合ワークフローモデルを生成する(ステップS802)。
ワークフローモデル統合部106は、処理対象のグループのワークフローモデルのうち設定されている日時が新しいものから順にM個のワークフローモデルを検索する(ステップS803)。
ワークフローモデル統合部106は、ステップS803で検索されたすべてのワークフローモデルに対して、上述の例1又は例2における方法により第2の統合ワークフローモデルを生成する(ステップS804)。
ワークフローモデル統合部106は、第1の統合ワークフローモデルと第2の統合ワークフローモデルとを比較する(ステップS805)。
ワークフローモデル統合部106は、第1の統合ワークフローモデルと第2の統合ワークフローモデルとが一致していれば、一方(例えば、第2の統合ワークフローモデル)のみを相違していれば両方をワークフローモデルストレージ111に書き込む(ステップS806,S807)
ワークフローモデル統合部106は、例4-2では、このようにして統合ワークフローモデルを生成する。
(2-3-3)例4-3
業務における作業手順が現在と過去とで異なっている場合、ワークフローモデル管理サーバー5001に登録するワークフローモデルをユーザーが判断して選択した方が適切なワークフローモデルを登録することができる。
図23は、現在及び過去の作業手順が異なる場合にユーザーが選んだ統合ワークフローモデルを登録するワークフローモデル統合部106の動作を示すフローチャートである。
ワークフローモデル統合部106は、処理対象のグループのワークフローモデルのうち設定されている日時が新しいものから順にN個のワークフローモデルを検索する(ステップS901)。
ワークフローモデル統合部106は、ステップS901検索されたすべてのワークフローモデルに対して、上述の例1又は例2における方法により第1の統合ワークフローモデルを生成する(ステップS902)。
ワークフローモデル統合部106は、処理対象のグループのワークフローモデルのうち設定されている日時が新しいものから順にM個のワークフローモデルを検索する(ステップS903)。
ワークフローモデル統合部106は、ステップS903検索されたすべてのワークフローモデルに対して、上述の例1又は例2における方法により第2の統合ワークフローモデルを生成する(ステップS904)。
ワークフローモデル統合部106は、第1の統合ワークフローモデルと第2の統合ワークフローモデルとを比較する(ステップS905)。
ワークフローモデル統合部106は、第1の統合ワークフローモデルと第2の統合ワークフローモデルとが一致していれば、一方(例えば、第2の統合ワークフローモデル)のみをワークフローモデルストレージ111に書き込む(ステップS907)。
ワークフローモデル統合部106は、第1の統合ワークフローモデルと第2の統合ワークフローモデルとが相違していれば、ワークフローモデル管理サーバー5001に登録する統合ワークフローモデルをユーザーに選択させる(ステップS906)。ワークフローモデル統合部106は、例えば、ワークフローモデル生成サーバーの有するディスプレイデバイス1007Dに、第1の統合ワークフローモデルと第2の統合ワークフローモデルのいずれか一方を選択する対話画面を表示してワークフローモデル管理サーバー5001に登録する統合ワークフローモデルの指定をユーザーから受け付ける。
ユーザーの指定が受け付けられ、ユーザーの指定が第1の統合ワークフローモデルをワークフローモデル管理サーバー5001に登録するものであった場合、ワークフローモデル統合部106は、第1の統合ワークフローモデルをワークフローモデルストレージ111に書き込む(ステップS908)。
ユーザーの指定が受け付けられ、ユーザーの指定が第2の統合ワークフローモデルをワークフローモデル管理サーバー5001に登録するものであった場合、ワークフローモデル統合部106は、第2の統合ワークフローモデルをワークフローモデルストレージ111に書き込む(ステップS907)。
ワークフローモデル統合部106は、例4-3では、このようにして統合ワークフローモデルを生成する。
(2-5)例5
業務における作業手順は、日々変化していく可能性がある。従って、ワークフローモデル管理サーバー5001で管理されるワークフローモデルも、日々変化していく業務の作業手順応じて更新されていくことが望ましい。
ワークフローモデル生成サーバー1000が図10で示したメイン動作を所定のスキャン周期(例えば1か月)が到来する毎に実行し、ワークフローモデル統合部106が、ステップS105における統合ワークフローモデルを生成する処理を図24に示す手順により実行することにより、ワークフローモデル管理サーバー5001で管理されるワークフローモデルを、日々変化していく業務の作業手順応じて更新することができる。
n回目のスキャン周期が到来したとき、ワークフローモデルストレージ111には、ワークフローモデル生成サーバー1000がn-1回目のスキャン周期までのメイン動作を実行した際に生成された統合ワークフローモデルが記憶されている。
図24に示すように、ワークフローモデル統合部106は、処理対象のグループに対してワークフローモデルストレージ111に書き込まれている統合ワークフローモデルを第1の統合ワークフローモデルとして取得する(ステップS1001)。
次に、ワークフローモデル統合部106は、処理対象のグループにおける、n回目のメイン動作においてフロー抽出部105で生成された複数のワークフローモデルに上述の例1~例4のいずれかの方法を適用して第2の統合ワークフローモデルを生成する(ステップS1002)。
ワークフローモデル統合部106は、ステップS1001で取得した第1の統合ワークフローモデルとステップS1002で生成した第2の統合ワークフローモデルとを比較する(ステップS1003)。
第1の統合ワークフローモデルと第2の統合ワークフローモデルが相違する場合、ワークフローモデル統合部106は、ワークフローモデルストレージ111に第2の統合ワークフローモデルを書き込む(ステップS1004)。
第1の統合ワークフローモデルと第2の統合ワークフローモデルが一致する場合、ワークフローモデル統合部106は、ワークフローモデルストレージ111に何も書き込まずに処理を終了する。
ワークフローモデル統合部106は、例5では、このようにして統合ワークフローモデルを生成する。
[4]変形例
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが本発明は上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり以下の変形例が考えられる。
(1)ワークフローモデル生成ツール1011は、ワークフローモデル生成サーバー1000に予めインストールされた、プリインストールタイプのアプリケーションとして開示したがこれに限らない。ワークフローモデル生成ツールのみを可搬型記録媒体に記録して、ソフトウェアパッケージとして販売してもよいし、アプリケーション配信サーバーにアップロードして、アプリケーション配信サーバーによる配信に供してもよい。
(2)メッセージは電子メールであるとして説明を進めたが、これに限らない。受取人や差出人を明示して送受信がなされ、また、他のメッセージの文面を引用した引用箇所を含み得るものであれば、他のメッセージであってもよい。
例えば、ソーシャルネットワークサービスにおいて、ユーザー間通信に用いられるメッセージや、BBSに掲示されるメッセージであってもよい。対話型アプリケーションのチャット機能においてユーザー間通信に用いられるメッセージであってもよい。メールサーバー4001が、送信メールサーバーと、受信メールサーバーとに分離している場合、職場の関係者を差出人とするメールは、送信メールサーバーから取り込み、職場の関係者を受取人とするメールは、受信メールサーバーから取り込んでもよい。
(3)ワークフローモデル生成サーバー1000、ワークフローモデル管理サーバー5001、メールサーバー4001は、事業所の構内に設置されるとしたが、そのいずれかまたはすべては社外に設置され、公衆回線網等を介して接続されていてもよい。
(4)上記実施形態に示したワークフローモデル生成サーバー1000を、画像形成装置と一体になった一体機として構成してもよい。画像形成装置には、プリンタ担体の機能を具備するものと、プリンタ、複写機、スキャナ、ファックスの機能を有する多機能複合機のものとがある。
(5)上記実施形態におけるワークフローモデル生成サーバー1000は、テキスト文字列で記述されたメールの文面を対象として、メールのグループ化を行ったがこれに限らない。メールの添付ファイルを構成する文字列を対象としてグループ化を行ってもよい。ワークフローモデル生成サーバー1000のグルーピング部102、ワークフローモデル生成部103は、メール本体を構成する画像データや、メールの添付ファイルの画像データに対して文字認識等を用いて抽出した文字列を対象として処理を行ってもよい。
(6)学習制御部104-3は、メールの署名の有無を判断して、その判断結果に従い、変換しようとするメール文面が、差出人の作業報告であるか否かの判断を実行してもよい。
RNN104-1において、LSTM104-1-1、104-1-2、104-1-3、・・・、104-1-nのそれぞれに、他のLSTMから取り込んだ出力を選択し、削除するためのゲート回路を設けてもよい。LSTM104-1-1、104-1-2、104-1-3、・・・、104-1-nの何れかにおいて、長期記憶された出力語を元に、出力語への変換のための演算を実行してもよい。これにより、文章のつながりを考慮した、文面変換を行うことができる。
(7)上記実施形態で示した数値例(例2における所定の条件、例3における第1期間、第2期間、例4におけるN、M、例5におけるスキャン周期)は、理解の容易化を図るための一例に過ぎない。適宜増減させてよいことはいうまでもない。
(8)フロー抽出部105におけるワークフローモデルの生成やワークフローモデル統合部106における統合ワークフローモデルの生成は、WorkFlow Management Coalitionの規則に従い、XPDL(XML Process Definition Language)の仕様記述言語を用いることが望ましい。しかし、これに限らず、他の規則に従い。他の仕様記述言語を用いて生成してもよい。
(9)例1では、最もタスク数の少ないワークフローモデルを統合ワークフローモデルとして採用するとしたが、タスク数が所定の基準を満たすワークフローモデル(例えば、タスク数が3より少ないワークフローモデルなど)を統合ワークフローモデルとして採用するとしてもよい。基準を満たすものが複数存在する場合は、そのすべてを統合ワークフローモデルとして採用してもいいし、日時が最も新しいものを優先するなどの優先順位を決めて統合ワークフローモデルとして採用してもいい。また、基準を満たすものが複数存在する場合は、例えば図19のような対話画面によりユーザーに選択させて統合ワークフローモデルとして採用するワークフローモデルを選んでもよい。
(10)例5では、ワークフローモデル生成サーバー1000が図10で示したメイン動作を所定のスキャン周期が到来する毎に実行するとしたが、メイン動作は、所定の基準を満たすたびに繰り返し実行するものであればよく、例えば、メールサーバー4001に所定数(例えば、1000通)のメールが蓄積される毎にメイン動作を実行するとしてもよい。
本発明は、事業所等でなされている様々な作業の可視化を可能にするので、OA機器産業や、企業の業態調査を行う調査業、業務改善を提言するカウンセリング業等、様々な業種の産業分野で利用される可能性がある。
1 ワークフローモデル生成システム
101 メールスキャン部
102 グルーピング手段
102 グルーピング部
103 ワークフローモデル生成部
104 タスク判定部
105 フロー抽出部
106 ワークフローモデル統合部
107 ワークフローモデル登録部
1000 ワークフローモデル生成サーバー
3001,3002,3003 端末
4001 メールサーバー
5001 ワークフローモデル管理サーバー

Claims (15)

  1. 複数ユーザーのユーザー間通信のための複数のメッセージを取り込み、取り込まれたメッセージに基づき、前記複数ユーザーによりなされる業務の作業手順を示すワークフローモデルを生成するワークフローモデル生成システムであって、
    前記複数のメッセージを、メッセージ内の文字列データが互いに類似する複数のメッセージからなるグループに分類する分類手段と、
    一のグループに属するメッセージのそれぞれがその内容によってどのタスクに分別されるかを判定する判定手段と、
    メッセージ間の参照関係に基づいてタスク間のフローを抽出し、判定されたタスクと、抽出されたフローからなるワークフローモデルを前記一のグループから複数生成する生成手段と、
    前記一のグループから生成された複数のワークフローモデルを比較し、前記業務に適した一以上の統合ワークフローモデルを生成する統合手段と
    を備えるワークフローモデル生成システム。
  2. 前記統合手段は、前記一のグループから生成された複数のワークフローモデルのうち、タスク数が所定の基準を満たすワークフローモデルを、統合ワークフローモデルとする
    請求項1に記載のワークフローモデル生成システム。
  3. 前記統合手段は、前記一のグループから生成された複数のワークフローモデルにおいて所定以上の割合で含まれるタスクを用いて統合ワークフローモデルを生成する
    請求項1に記載のワークフローモデル生成システム。
  4. 前記統合手段は、前記一のグループから生成された複数のワークフローモデルのうち、直近の第1期間において交信されたメッセージ群から生成された複数のワークフローモデルを統合して統合ワークフローモデルを生成する
    請求項1に記載のワークフローモデル生成システム。
  5. 前記統合手段は、更に、前記一のグループから生成された複数のワークフローモデルのうち、前記第1期間内の直近の第2期間において交信されたメッセージ群から生成された複数のワークフローモデルを統合して統合ワークフローモデルを生成する
    請求項4に記載のワークフローモデル生成システム。
  6. 前記統合手段は、前記第1期間内の統合ワークフローモデルと、前記第2期間内の統合ワークフローモデルとを比較し、2つの統合ワークフローが異なる場合、双方を正式な統合ワークフローモデルとして選定する
    請求項5に記載のワークフローモデル生成システム。
  7. 前記統合手段は、前記第1期間内の統合ワークフローモデルと、前記第2期間内の統合ワークフローモデルとを比較し、2つの統合ワークフローが異なる場合、ワークフローシステムのユーザーにいずれか一方を選択させ、ユーザーに選択された統合ワークフローモデルを正式な統合ワークフローモデルとして選定する
    請求項5に記載のワークフローモデル生成システム。
  8. 前記統合手段は、前記一のグループから生成された複数のワークフローモデルのうち、生成の基となったメッセージ群の交信タイミングが直近のものから順にN(Nは2以上の自然数)個のワークフローモデルを統合して統合ワークフローモデルを生成する
    請求項1に記載のワークフローモデル生成システム。
  9. 前記統合手段は、更に、前記一のグループから生成された複数のワークフローモデルのうち、生成の基となったメッセージ群の交信タイミングが直近のものから順にM(MはNより小さい自然数)個のワークフローモデルを統合して統合ワークフローモデルを生成する
    請求項8に記載のワークフローモデル生成システム。
  10. 前記統合手段は、前記N個のワークフローモデルを統合した統合ワークフローモデルと、前記M個のワークフローモデルを統合した統合ワークフローモデルとを比較し、2つの統合ワークフローが異なる場合、双方を正式な統合ワークフローモデルとして選定する
    請求項9に記載のワークフローモデル生成システム。
  11. 前記統合手段は、前記N個のワークフローモデルを統合した統合ワークフローモデルと、前記M個のワークフローモデルを統合した統合ワークフローモデルとを比較し、2つの統合ワークフローが異なる場合、ワークフローシステムのユーザーにいずれか一方を選択させ、ユーザーの選択した統合ワークフローモデルを正式な統合ワークフローモデルとして選定する
    請求項9に記載のワークフローモデル生成システム。
  12. 所定のスキャン周期が到来する毎に、前記分類手段におけるグループの生成、前記判定手段におけるタスクの判定、前記生成手段におけるワークフローモデルの生成、前記統合手段における統合ワークフローモデルの生成を行い、
    前記統合手段は、新たに作成した統合フローモデルと既存の統合ワークフローモデルと異なる場合に、前記新たに作成した統合ワークフローモデルを正式な統合ワークフローモデルとして選定する
    請求項1に記載のワークフローモデル生成システム。
  13. 前記複数のメッセージを蓄積するメッセージストレージに所定数のメッセージが蓄積される毎に、前記分類手段におけるグループの生成、前記判定手段におけるタスクの判定、前記生成手段におけるワークフローモデルの生成、前記統合手段における統合ワークフローモデルの生成を行い、
    前記統合手段は、新たに作成した統合フローモデルと既存の統合ワークフローモデルと異なる場合に、前記新たに作成した統合ワークフローモデルを正式な統合ワークフローモデルとして選定する
    請求項1に記載のワークフローモデル生成システム。
  14. 複数ユーザーのユーザー間通信のための複数のメッセージを取り込み、取り込まれたメッセージに基づき、前記複数ユーザーによりなされる業務の作業手順を示すワークフローモデルを生成する処理コンピューターに実行させるワークフローモデル生成プログラムであって、
    前記複数のメッセージを、メッセージ内の文字列データが互いに類似する複数のメッセージからなるグループに分類する分類ステップと、
    一のグループに属するメッセージのそれぞれがその内容によってどのタスクに分別されるかを判定する判定ステップと、
    メッセージ間の参照関係に基づいてタスク間のフローを抽出し、判定されたタスクと、抽出されたフローからなるワークフローモデルを、前記一のグループから複数生成する生成ステップと、
    前記一のグループから生成された複数のワークフローモデルを比較し、前記業務に適した一以上の統合ワークフローモデルを生成する統合ステップと
    をコンピューターに実行させるワークフローモデル生成プログラム。
  15. 複数ユーザーのユーザー間通信のための複数のメッセージを取り込み、取り込まれたメッセージに基づき、前記複数ユーザーによりなされる業務の作業手順を示すワークフローモデルを生成するワークフローモデル生成方法であって、
    前記複数のメッセージを、メッセージ内の文字列データが互いに類似する複数のメッセージからなるグループに分類する分類ステップと、
    一のグループに属するメッセージのそれぞれがその内容によってどのタスクに分別されるかを判定する判定ステップと、
    メッセージ間の参照関係に基づいてタスク間のフローを抽出し、判定されたタスクと、抽出されたフローからなるワークフローモデルを、前記一のグループから複数生成する生成ステップと、
    前記一のグループから生成された複数のワークフローモデルを比較し、前記業務に適した一以上の統合ワークフローモデルを生成する統合ステップと
    を含むことを特徴とするワークフローモデル生成方法。
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