JP7177744B2 - 切削装置及びその切削制御方法 - Google Patents
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刃物台から突出した工具の先端部に刃先部が設けられ、前記刃先部が前記工具の突出方向と交差する方向へ向いており、前記刃先部が被加工物に押し当てられることにより前記被加工物を切削加工する切削装置であって、
前記工具を前記被加工物に押し当てて切削加工する場合における前記先端部の撓み量を、予め設定された目標撓み量とするための目標切削動力を設定する目標切削動力設定手段と、
前記工具を用いて切削加工が行われるごとに測定された切削動力のピーク値と前記目標切削動力とに基づいて、次回の切削動力のピーク値が前記目標切削動力となるように、取り代及び送り量のうち少なくとも一方の設定を調整する調整手段と、
前記調整手段により調整された設定値に基づいて、前記工具による切削加工時の押し当て動作を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
前記目標切削動力設定手段は、前記目標撓み量を、背分力F(N)と撓み量μ(mm)との関係を前記工具について示す関係式(1)「μ=kF」(kは係数)に代入して求めた目標背分力を、背分力Fと切削動力P(KW)との関係を示す関係式(2)「F=α×60,000×P/V」(αは背分力換算係数、V(m/min)は切削速度)に代入して目標切削動力を算出することを特徴とする。
前記関係式(1)の係数kは、前記刃物台に設置された前記工具の前記先端部に切削加工時の背分力を想定した力を加え、その時の撓み量を測定することにより求められることを特徴とする。
刃物台から突出した工具の先端部に刃先部が設けられ、前記刃先部が前記工具の突出方向と交差する方向へ向いており、前記刃先部が被加工物に押し当てられることにより前記被加工物を切削加工する切削装置の切削制御方法であって、
前記刃物台に設置された前記工具の前記先端部に切削加工時の背分力を想定した力を加え、その時の前記先端部の撓み量を測定することにより、背分力F(N)と撓み量μ(mm)との関係を前記工具について示す関係式(1)「μ=kF」(kは係数)を求め、
予め設定された目標撓み量を前記関係式(1)に代入して目標背分力を求め、
前記目標背分力を、背分力Fと切削動力P(KW)との関係を示す関係式(2)「F=α×60,000×P/V」(αは背分力換算係数、V(m/min)は切削速度)に代入して目標切削動力を算出し、
前記工具を用いて切削加工が行われるごとに測定された切削動力のピーク値と前記目標切削動力の値とに基づいて、次回の切削動力のピーク値が前記目標切削動力の値となるように、取り代及び送り量のうち少なくとも一方の設定を調整し、
その調整された設定値に基づいて、前記工具による切削加工時の押し当て動作を制御することを特徴とする。
前記目標撓み量は、切削加工が連続切削である場合は、許容される公差からその「1/N」(Nは2以上の自然数)に設定し、切削加工が断続切削である場合は、許容される真円度からその「1/N」(Nは2以上の自然数)に設定することを特徴とする。
上記式(1)の係数kは、図2に示すように、刃物台23に設置された工具21について、最初の切削加工を行う前、つまり、切削加工を一度も実施していない状態で、撓み量μを計測することで求められる。撓み量μの計測作業では、切削加工時の背分力Fを想定し、刃先部25が設けられた先端部に対してその切込み方向(工具21の突出方向と交差する方向)へ力を付与し、その時の工具21の撓み量μを測定する。測定点数は任意(例えば、図3のように5点)であり、測定点数ごとに異なる力F(N)を付与し、その都度、撓み量μ(mm)を測定する。作業者は、付与した力Fの数値と測定された撓み量μの数値とを、制御部41に接続された入力部43を用いて入力する。これらの数値が入力されると、制御部41は、図3に示す力-撓み線図を作成し、これに基づいて式(1)の係数kを求める。
次のステップS13では、予め設定された取り代ap及び送り量fの初期設定値に基づいて刃物台駆動部26を制御し、初品の被加工物Wに対する切削加工を実施する。
初品の切削加工時に測定された切削動力Pのデータからピーク値を抽出し、そのピーク値が目標切削動力Paとなるように、取り代apや送り量fの設定値を調整する。なお、目標切削電力Paとの比較対象となる切削動力Pの値として、測定された切削動力Pのピーク値が用いられる。これは、上記式(2)より、切削動力Pと背分力Fとは比例関係にあるため、切削動力Pのピーク値では、工具21の刃先部25が最も大きい背分力Fを受けて撓み量(揺動量)μが最も大きくなっているからである。
Claims (5)
- 刃物台から突出した工具の先端部に刃先部が設けられ、前記刃先部が前記工具の突出方向と交差する方向へ向いており、前記刃先部を被加工物に押し当てることにより、切削加工として前記被加工物の仕上げ加工を行う切削装置であって、
前記工具を前記被加工物に押し当てて仕上げ加工する場合における前記先端部の撓み量を、予め設定された目標撓み量とするための目標切削動力を設定する目標切削動力設定手段と、
前記工具を用いて仕上げ加工が行われるごとに測定された切削動力のピーク値と前記目標切削動力とに基づいて、次回の仕上げ加工時における切削動力のピーク値が前記目標切削動力となるように、取り代及び送り量のうち少なくとも一方の設定を調整する調整手段と、
前記調整手段により調整された設定値に基づいて、前記工具による次回の仕上げ加工時の押し当て動作を制御する制御手段と、
を備え、
前記測定された切削動力のピーク値及び前記目標切削動力に基づく前記調整手段による調整と、前記調整手段により調整された設定値に基づく前記制御手段による前記押し当て動作の制御とを、前記工具の交換が実施されるまで繰り返し実施することを特徴とする切削装置。 - 刃物台から突出した工具の先端部に刃先部が設けられ、前記刃先部が前記工具の突出方向と交差する方向へ向いており、前記刃先部が被加工物に押し当てられることにより前記被加工物を切削加工する切削装置であって、
前記工具を前記被加工物に押し当てて切削加工する場合における前記先端部の撓み量を、予め設定された目標撓み量とするための目標切削動力を設定する目標切削動力設定手段と、
前記工具を用いて切削加工が行われるごとに測定された切削動力のピーク値と前記目標切削動力とに基づいて、次回の切削動力のピーク値が前記目標切削動力となるように、取り代及び送り量のうち少なくとも一方の設定を調整する調整手段と、
前記調整手段により調整された設定値に基づいて、前記工具による切削加工時の押し当て動作を制御する制御手段と、
を備え、
前記目標切削動力設定手段は、前記目標撓み量を、背分力F(N)と撓み量μ(mm)との関係を前記工具について示す関係式(1)「μ=kF」(kは係数)に代入して求めた目標背分力を、背分力Fと切削動力P(KW)との関係を示す関係式(2)「F=α×60,000×P/V」(αは背分力換算係数、V(m/min)は切削速度)に代入して目標切削動力を算出することを特徴とする切削装置。 - 前記関係式(1)の係数kは、前記刃物台に設置された前記工具の前記先端部に切削加工時の背分力を想定した力を加え、その時の撓み量を測定することにより求められることを特徴とする請求項2に記載の切削装置。
- 刃物台から突出した工具の先端部に刃先部が設けられ、前記刃先部が前記工具の突出方向と交差する方向へ向いており、前記刃先部が被加工物に押し当てられることにより前記被加工物を切削加工する切削装置の切削制御方法であって、
前記刃物台に設置された前記工具の前記先端部に切削加工時の背分力を想定した力を加え、その時の前記先端部の撓み量を測定することにより、背分力F(N)と撓み量μ(mm)との関係を前記工具について示す関係式(1)「μ=kF」(kは係数)を求め、
予め設定された目標撓み量を前記関係式(1)に代入して目標背分力を求め、
前記目標背分力を、背分力Fと切削動力P(KW)との関係を示す関係式(2)「F=α×60,000×P/V」(αは背分力換算係数、V(m/min)は切削速度)に代入して目標切削動力を算出し、
前記工具を用いて切削加工が行われるごとに測定された切削動力のピーク値と前記目標切削動力の値とに基づいて、次回の切削動力のピーク値が前記目標切削動力の値となるように、取り代及び送り量のうち少なくとも一方の設定を調整し、
その調整された設定値に基づいて、前記工具による切削加工時の押し当て動作を制御することを特徴とする切削制御方法。 - 前記目標撓み量は、切削加工が連続切削である場合は、許容される公差からその「1/N」(Nは2以上の自然数)に設定し、切削加工が断続切削である場合は、許容される真円度からその「1/N」(Nは2以上の自然数)に設定することを特徴とする請求項4に記載の切削制御方法。
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