JP7177538B2 - 新生児写真の生成方法 - Google Patents

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Description

本発明は新生児の写真の生成方法に関する。
新生児を写真に収め、画像に残すことは、経産婦の妊娠および出産、子供の成長の記録、あるいは思い出作りの方法として非常に有効に働く。このような写真は一般にニューボーンフォトと呼ばれて広く撮影が行われている。
ここにおいて、新生児を任意の体勢にして撮影することは難しくあるため、専用の機材に新生児を載置して撮影する方法がよくとられている。そのための道具として例えば特許文献1や特許文献2に記載の物がある。
また、妊婦の妊娠・出産の記録として、妊婦の臨月の腹の様子を残すことが、マタニティフォトと呼ばれて広く撮影が行われている。
中国特許出願公開第111772422号明細書 登録実用新案第3226107号公報
ところで、妊娠、出産および子供の成長の記録を効果的に残すためには、妊婦と新生児の写真を同時に残すことが好ましいが、臨月の状態において新生児は妊婦の腹の中にいるため、そのまま撮影することは原理的に不可能である。
そこで発明者は、臨月の妊婦の腹の写真と胎児姿勢とした新生児とをそれぞれ別日に撮影し、それらを利用してあたかも妊婦の腹の中に胎児がいるような画像を生成することによって、新生児と妊婦を効果的に記録する手段を見出した。
本発明は、あたかも妊婦の腹の中に胎児がいるように見せるための画像を生成するための手段を提供し、また合成した画像を提供することで妊娠・出産の記録を残すことを目的とする。
なお、本発明において胎児姿勢とは、背中を丸めた体勢のことを言い、好ましくは、この体勢のまま横向きに寝た状態で、膝を軽く胸に引き寄せた姿勢であるとよい。
上記した課題を解決する本願発明は、妊婦の腹部を映した腹部写真と、背中を丸める胎児姿勢とした新生児を映した新生児写真と、を使用し、前記新生児写真の所定の部分を切り取る切り取り工程と、前記新生児写真を前記腹部写真の上に配置する配置工程と、を含む写真の生成方法である。
このような構成にすることによって、あたかも妊婦の腹の中に胎児がいるように見せるための画像を生成することができる。
本発明の好ましい形態では、前記配置工程は、前記新生児の背を、前記腹部写真における背景と前記腹部の境界に沿わせて配置する。
このような構成にすることによって、前記新生児を実際の胎児の配置に近づけた画像を生成することができるため、より胎児に見せやすくすることができる。
本発明の好ましい形態では、前記新生児写真に透過処理を行う透過工程を含む。
このような構成にすることによって、前記腹部写真と前記新生児写真とを融合させたるようになり、母体と胎児とが一体となったような画像を得ることができる。
本発明の好ましい形態では、前記新生児写真を前記腹部写真の上に配置した状態で、前記腹部よりも背景側にはみ出す前記新生児写真の部分を切り取る切除工程を含む。
このような構成にすることによって、前記腹部写真からはみ出した前記新生児写真を適切に調整可能となり、胎児のように見せる画像をより簡単に形成することができる。
本発明の好ましい形態では、前記新生児写真は、前記新生児を撮影する新生児撮影手段と、前記新生児及び姿勢保持手段を収容する容器と、を備え、前記姿勢保持手段は、前記新生児及び前記容器の内周面に当接されることによって、前記新生児を前記胎児姿勢に保持する新生児撮影システムによって撮影される。
このような構成にすることによって、前記新生児を胎児姿勢で簡単に保持することができるため、前記新生児を胎児のようにポージングさせた状態での撮影が容易になる。
本発明の好ましい形態では、前記新生児撮影システムは、前記新生児を胎児姿勢の状態で姿勢を固定することで鎮静させる鎮静手段を含む。
このような構成によって、前記新生児を寝かしつけ、安静を保った状態で撮影をすることができる。
本発明の好ましい形態では、前記鎮静手段は、前記新生児を緊縛して固定する帯布であって、前記帯布は、前記新生児の肩を当接して保持する肩当接部と、前記肩当接部から延設して設けられ、前記新生児の身体側面部を囲って前記肩当接部の上面に当接する包囲部と、を有する。
このような構成によって、前記新生児を簡単に巻き付けて緊縛することができるとともに、胎児姿勢を保った状態で簡単に解くことができるため、安静状態からスムーズに撮影に移行することができる。
本発明の好ましい形態では、前記腹部写真は、前記腹部を撮影する腹部撮影手段と、前記腹部撮影手段から見て、前記腹部の後方から前記腹部を照らす輪郭光源を含む腹部撮影システムによって撮影される。
このような構成によって、前記腹部の輪郭及び丸みを強調した写真の撮影をすることができるため、前記配置工程において、新生児の配置を行いやすくすることができるため、画像の生成を行いやすくなる。
本発明は、妊婦の腹部を映した腹部写真と、背中を丸める胎児姿勢とした新生児を映した新生児写真と、を使用し、前記新生児写真の所定の部分を切り取る切り取り工程と、前記新生児写真を前記腹部写真の上に配置する配置工程と、を含む写真の生成方法によって得られる画像である。
このような構成にすることによって、あたかも妊婦の腹の中に胎児がいるように見せるための画像を提供することができる。
本発明の好ましい形態では、前記主光と前記副光を同時に前記新生児に照射し、前記主光は、前記副光よりも高い位置から照射される。
このような構成にすることによって、前記新生児の身体全体に光を照射することができ、新生児の腹側を際立たせた画像を撮影することができるようになる。
上記の方法によって、新生児をあたかも胎児であるかのような画像を生成することができる。また、当該画像を提供することで、妊娠・出産の記録を残すことができる。
本発明の実施形態に係る、新生児撮影システムの模式図である。 本発明の実施形態に係る、新生児撮影システムの説明図である。 本発明の実施形態に係る、新生児撮影システムの姿勢保持手段の配置図である。 本発明の実施形態に係る、新生児撮影システムの新生児の上面図である。 本発明の実施形態に係る、新生児撮影システムの照明装置の配置の模式図である。 本発明の実施形態に係る、新生児撮影システムの姿勢保持手段の配置の変更例である。 本発明の実施形態に係る、新生児撮影システムのくるみ工程に関する説明図である。 本発明の実施形態に係る、新生児撮影システムのくるみ工程に関する説明図である。 本発明を用いて、実際に撮影された新生児の写真である。 本発明の実施形態に係る、腹部撮影システムの模式図である。 本発明の実施形態に係る、新生児写真の模式図である。 本発明の実施形態に係る、配置工程に係る説明図である。 本発明の実施形態に係る、切り取り工程に係る説明図である。 本発明の実施形態に係る、透過工程及びぼかし工程に係る説明図である。 本発明を用いて、実際に生成された新生児をあたかも胎児であるかのように合成した画像である。
以下、図面を用いて、本発明の実施形態に係る画像の生成方法について説明する。
なお、以下に示す実施形態は本発明の一例であり、本発明を以下の実施形態に限定するものではない。また、これらの図において、符号Bは新生児撮影システム、符号Sは腹部撮影システムを表す。さらに、画像の合成に要する工程を合成工程Mとし、合成工程Mの結果得られた画像を画像Xとする。
本発明に係る画像の生成方法は新生児撮影システムBによって撮影され、背中を丸める胎児姿勢とした新生児B1を映した新生児写真BXと、腹部撮影システムSによって撮影され、妊婦の腹部S1を映した腹部写真SXと、を合成工程Mによって合成する方法である。
合成工程Mは、新生児写真BXを任意の形状に切り取る切り取り工程M1と、腹部写真SXに映る腹部S1と背景の境界部分と新生児写真BXに映る新生児B1の背中部分が沿うように配置する配置工程M2と、新生児写真BXを配置した状態で画像を調整する調整工程M3と、新生児写真BXに透過処理を施す透過工程M4と、を含む。
以下に、図1~9を用いて新生児撮影システムBについて詳述する。
画像Xの作成にあたっては、背中を丸めた胎児姿勢をとった新生児B1を撮影する必要がある。そのため、本実施形態では新生児B1を胎児姿勢のまま保持する新生児撮影システムBを設ける。
図1は、本実施形態における新生児B1の撮影方法の模式図を表し、図2は、本実施形態における新生児B1の撮影方法の説明図を表している。
図1及び図2に示すように、本実施形態における新生児撮影システムBは、新生児B1を撮影する撮影手段BCと、新生児B1に当接される姿勢保持手段B2と、新生児B1及び姿勢保持手段B2を収容する容器B3と、新生児B1と姿勢保持手段B2及び容器B3との間に設けられる背景布B4と、からなる。
本実施形態において、新生児B1は寝かしつけられた状態で、横向きに容器B3の内部に載置される。なお、新生児B1は生後二週間以内であることが好ましい。
図3は、背景布B4を取り払った本発明の実施形態の上面図を表し、図4は、背景布B4を、新生児B1と姿勢保持手段B2との間に設けた状態を表す本発明の実施形態の上面図を表している。
姿勢保持手段B2は、柔軟性の高いクッション様の緩衝作用を持つ部材であり、図3に示すように、新生児B1と、容器B3と、に当接されることで新生児B1の姿勢を制御する。
また、姿勢保持手段B2は、前頭部の位置を保持する前頭部保持部材B21と、後頭部の位置を保持する後頭部保持部材B22と、臀部の位置を保持する臀部保持部材B23と、脚部の位置を保持する脚部保持部材B24と、からなり、いずれも容器B3および背景布B4から独立した部材であり、容器B3の内部を自由に移動できる。
本実施形態に係る発明では、姿勢保持手段B2の配置によって、前述した胎児姿勢を新生児B1にとらせる。
なお、姿勢保持手段B2の数、大きさ、設置場所は、上に制限されず、新生児B1に取らせたい姿勢によって任意に変更することができる。
また、姿勢保持手段B2とは別に、新生児B1と容器B3との間に緩衝部材を設けることもできる。
容器B3は新生児B1と、姿勢保持手段B2と、を同時に収容することができる程度の大きさを持つ、縁のある容器であり、上面視した際に略円形であることが好ましい。
容器B3には、例えば料理用のボウルを用いることが考えられる。
背景布B4は柔軟性を持つ平面状の布材であって、姿勢保持手段B2及び容器B3を覆い隠すのに十分な大きさを持つ。
なお、背景布B4は黒色にすることが好ましい。これによって光の反射を抑え、姿勢保持手段B2によって形成される凹凸が、撮影される新生児B1の画像に写り込むのを防ぐことができる。また、合成するにあたっても適することとなる。
また、背景布B4には、新生児B1を傷つけないように、レーヨンやポリエステル等の柔らかな素材を用いることが好ましい。
図5は、本発明の実施形態に係る、照明装置B5の配置に係る模式図である。
なお、図5における破線の矢印は、光が照射される様子とその方向を示している。
本実施形態に係る照明装置B5および照明は、主光源B51から照射される主光B511と、副光源B52から照射される副光B521と、によって構成されている。
主光B511は、主光源B51から新生児B1の腹側に向けて照射され、新生児B1の顔面から脚部にかけての身体を照らす作用を持つ。
特に、主光B511は、主光源B51を新生児B1の顔面よりも高い位置に設置し、新生児B1に向けて照射することが好ましく、これにより新生児B1の顔面に適切に光を当て、出生時の顔を記録することができる。
また、主光源B51には、グリッド付きソフトボックス等を取り付けることによって、光に直進性をもたせることが好ましい。これにより新生児B1の周辺に光が分散されにくくなり、背景布B4等の、新生児B1周辺の物品が見えにくくなる。
副光B521は、副光源B52から照射される、新生児B1を背面から照らし、胎児姿勢特有の背中の丸まりを際立たせる光である。
新生児B1の正面は主光B511で照らすため、副光B521は新生児B1の背面のみを照らすようにすることが好ましい。そのために、副光源B52を主光源B51よりも低い位置に設置し、新生児B1の背面全体を照らすように副光B521を照射するのがよい。
さらに好ましくは、副光源B52を新生児B1と略同一の高さに設置してから、新生児B1に向けて副光B521を照射する。
新生児B1を効果的に撮影するためには、副光B521を、主光B511よりも弱く、幅の広い光とすることが好ましい。
したがって、副光源B52は、デフューザーや和紙など、光を一部遮る部材によって覆うとよい。
なお、主光B511や副光B521は、純粋な白色光に限られない。
例えば赤色や黄色を多く含む光を用いることによれば、より胎内に近い環境を演出し、新生児B1をより胎児のように撮影することができる。
また、主光源B51や副光源B52の配置や数は、これに限られない。
以下、図1~図7を用いて、新生児撮影システムBを使用して新生児写真BXを撮影する方法について説明を行う。本発明は、新生児B1を撮影する目的をもつ撮影者によって実施される。なお、撮影者は一人に限られず、複数人で協力して行うことが望ましい。
まず、撮影者は、容器B3に、姿勢保持手段B2としての緩衝部材を収容し、その上に背景布B4を覆いかぶせる。
次に、撮影者は、新生児B1を寝かしつけ、背景布B4の上に横向きに載置する。
次に、撮影者は、背景布B4の上から姿勢保持手段B2を動かし、新生児B1に、図4に示すような胎児姿勢を取らせる。
上記操作を詳述すると、撮影者は、新生児B1の前頭部に前頭部保持部材B21が当接されるように動かし、新生児B1の後頭部に後頭部保持部材B22が当接されるように動かす。これにより、新生児B1の頭部が、前頭部保持部材B21と後頭部保持部材B22とによって挟み込まれるように保持される。
また、撮影者は、後頭部保持部材B22と、臀部保持部材B23と、を動かすことによって、新生児B1の後頭部と臀部に圧を加え、新生児B1の背骨を背側へ曲げた状態で保持する。
このとき、新生児B1の背中を容器B3の縁に沿うようにして配置することが望ましく、これによって胎児姿勢における背中が丸まった姿勢を保持しやすくなる。
特に、容器B3が略半円球形状である場合は、新生児B1と当接する容器B3の水平断面が略円形状となるため、簡便に背中が丸まった姿勢を保持することができる。
また、撮影者は、新生児B1の一方の脚において、膝を胸部まで持ち上げ、脛に他方の足を組ませた状態とし、新生児B1の体勢が、この状態で保持されるように脚部保持部材B24を動かす。
ここで、図6に示すように、新生児B1の一方の脚を容器B3の外側に向け、その状態を二つの脚部保持部材B24によって挟み込まれるように保持することもできる。これによると、新生児B1が母体の腹を蹴る様子を再現することができる。
次に、撮影者は、主光源B51及び副光源B52を用いて、主光B511を新生児B1の腹側に、副光B521を新生児B1の背側に照射することで適切な陰影をつける。
最後に、撮影者は、撮影手段BCを用いて、新生児B1を上部から撮影する。
上記の操作を行うことによって、図7のように、新生児を胎児のように見せる画像を撮影することができる。
また、前記姿勢保持手段は、前記容器内部において移動自在に設けられる。
このような構成にすることによって、前記新生児の姿勢の調整を容易に行うことができるようになる。
また、前記姿勢保持手段と、前記新生児と、の間には、前記姿勢保持手段を覆う背景布が設けられる。
このような構成にすることによって、前記姿勢保持手段が背景布に覆われ、撮影した際に画像に前記姿勢保持手段等の、前記新生児以外の物品が写り込むことがなくなる。
また、前記姿勢保持手段には、緩衝作用を有する。
このような構成にすることによって、撮影時に前記新生児にかかる負担を抑えることができるようになる。
また、前記新生児の腹側に、主光を照射する主光源を備える。
このような構成にすることによって、前記新生児の顔面が照らされるため、新生児の顔をはっきりと写した画像を撮影することが可能になる。
また、前記新生児の背側に、副光を照射する副光源を備える。
このような構成にすることによって、胎児姿勢における背中の輪郭を、明瞭に画像に収めることができるようになる。
また、前記主光と前記副光を同時に前記新生児に照射し、前記主光は、前記副光よりも高い位置から照射される。
このような構成にすることによって、前記新生児の身体全体に光を照射することができ、新生児の腹側を際立たせた画像を撮影することができるようになる。
なお、新生児撮影システムBにおいては、新生児B1を落ち着かせたうえでポージングをさせることが肝要であるが、新生児B1は裸での撮影となるため外気との直接的な接触に違和感を覚え、機嫌が悪くなることが多い。
そこで、新生児B1を新生児撮影システムBに乗せ置く前に、鎮静手段B6によって新生児B1を落ち着かせ、撮影の際はすぐに準備をできるようにすることが好ましい。
本実施形態において、鎮静手段B6は、背景布B4と同色の帯状の布材であって、幅は新生児B1の身長と略同一で、長さは新生児B1の身長の3~5倍程度が想定される。
鎮静手段B6は、新生児B1の背中と当接する背当接部B61と、背当接部B61の下方において新生児B1の臀部を固定する臀部当接部B62と、背当接部B61の側面両方向に設けられ新生児B1の肩を挟んで固定する肩当接部B63と、新生児B1の身体の側面を包囲する包囲部B64とを有する。
そして、鎮静手段B6は、それぞれの部分が協働して、いわゆるおくるみとして新生児B1を胎児姿勢で緊縛して固定する。これにより鎮静手段B6の内側の閉そく感及び温度が胎内の環境に近くなり、新生児B1を落ち着かせた状態で撮影することができるようになる。
以下に、図7及び図8を用いて、鎮静手段B6の使用方法について詳述する。
まず、撮影者は、鎮静手段B6を広げ、図7(a)のように背当接部B61に新生児B1を乗せ置き、臀部当接部B62を折り返すことで臀部当接部B62と新生児B1の臀部を当接させ、図7(b)の状態にする。
次に、撮影者は、肩当接部B63を新生児B1の両肩を挟むように折りこみ、図7(c)に示すような状態にする。そして、撮影者は、包囲部B64を新生児B1の身体の側面に巻き付ける。このとき、撮影者は包囲部B64の布地を、臀部当接部B62、肩当接部B63に沿わせるように巻き付けることで新生児B1を胎児姿勢にするとともに、新生児B1の手先及び足先が布地に被覆されないように注意する。
次に、撮影者は、新生児B1が落ち着くのを待ち、新生児撮影システムBに鎮静手段B6ごと載置する。
最後に、撮影者は新生児B1から包囲部B64と、肩当接部B63、臀部当接部B62の順に取り外し、背当接部B61を新生児B1の下に敷いた状態でそのまま撮影に移行する。これにより、新生児B1を胎児姿勢の状態から動かすことなく撮影できる。
なお、鎮静手段B6が背景布B4と同色(黒色)であることによって、新生児B1を鎮静手段B6の上に載置したまま撮影できる。
上記方法で撮影した新生児写真BXを図9に示す。
以下、図10を用いて本実施形態に係る腹部撮影システムSについて説明を行う。
図8は本実施形態に係る腹部撮影システムSの模式図を表しており、被写体である腹部S1は、ヘソS11と、ヘソS11を通って腹部S1を縦方向に二分割する正中線S12が含まれる。なお、紙面手前方向には、紙面奥方向に向けてカメラ等の腹部撮影手段SCが設けられることが想定される。
腹の中に胎児がいるように見せるための腹部写真SXを撮影する腹部撮影システムSにおいては、腹部S1の輪郭や腹部の丸みを鮮明に映すようにすることが好ましい。そのためには、腹部照明S2を適切に配置する必要がある。
腹部照明S2は、輪郭光源S21と、斜光源S22と、正面光源S23とによって構成されており、それぞれ輪郭光S211、斜光S221、正面光S231を照射する。
輪郭光源S21は、輪郭を強調するための輪郭光S211を照射する。輪郭光源S21は、腹部撮影手段SCから見て腹部S1の奥方向に設けられ、輪郭光S211は、直線的な光を腹部S1の輪郭付近を照らすことによって正中線S12を境とした陰影をつける。好ましくは、輪郭光源S21は、ヘソS11からみて4~5時方向に設けられる。
斜光源S22は、腹部S1の丸みを強調するための斜光S221を照射する。斜光源S22は、被写体である妊婦の頭部よりも上方に設けられ、斜光S221は、腹部撮影手段SCからみた腹部S1の手前方向上部を斜め上から照らす。
正面光源S23は、腹部S1の全体を照らすための正面光S231を照射する。正面光源S23は、腹部S1の略正面方向における頭部付近に設けられ、腹部S1の略正面に向けて正面光S231を照射する。
撮影者は、上記の腹部照明S2をすべて照射した状態で、腹部写真SXを撮影する。
以下、図11~図14を用いて妊産婦の腹部にあたかも胎児がいるような画像Xの生成方法について詳述する。画像の生成には、前述の手段によって撮影した新生児写真BXと、腹部写真SXとを用いる。
画像の合成工程Mには、新生児写真BXを任意の形状に切り取る切り取り工程M1と、新生児写真BXを腹部写真SX上に配置する配置工程M2と、腹部写真SXと新生児写真BXの融合性を高める調整工程M3と、新生児写真BXに透過処理を施す透過工程M4と、が含まれる。
切り取り工程M1は、図11に示すように、新生児写真BXを切り取り線BX1に沿って切り取る工程である。ここにおいて、切り取り線BX1は、新生児B1の写像全体を取り囲むように設けられる。
配置工程M2は、図12に示すように、新生児写真BXを腹部写真SXの上に配置する工程である。この際、新生児B1の頭部を下方向に向けるようにし、かつ、腹部写真SXにおける腹部S1と背景の境界部分と、新生児写真BXにおける新生児の背中部分が沿うように配置する。
また、配置工程M2を行う際には、新生児写真に透過処理を行うことによって、腹部S1の境界と新生児B1の背が沿うことを確認することが好ましい。
なお、本発明は妊娠・出産の記録を残す目的で行われるため、実際の新生児が逆子であった場合は上下逆転させた状態で配置する、新生児が双子であった場合はそれぞれの新生児を腹部に沿わせるように配置するなどして、出産の記録と対応させて配置工程M2の方法は適宜変更してもよい。
調整工程M3は、腹部写真SXの上に新生児写真BXを配置した状態で、新生児写真BXの切り取りや配置の具合を調整する工程であって、背景ぼかし工程M31と、切除工程M32とを含む。
背景ぼかし工程M31は、腹部S1以外の部分をぼかすことによって、腹部S1及び新生児写真BXを際立たせる。好ましくは、腹部S1と背景の境界に沿う円を仮定し、その円の外側をぼかすようにする。これにより、腹部S1の丸みを際立たせることができる。
切除工程M32は、新生児写真BXが腹部S1上に配置された状態において、新生児写真BXの腹部S1からはみ出る部分など所定の部分を切り取る工程であり、切り取り工程M1の調整を行う工程である。
本実施形態における所定の部分とは、新生児写真BXと腹部写真SXの衣類が重なる部分や、新生児写真BXにおける正中線S12よりも奥側の部分であり、切り取る線を図13において切除線BX2として表している。
これらの部分を新生児写真から切り取ることによって、正中線に沿って腹部S1の断面を撮影しているような画像に加工することができる。特に、親子を繋ぐ重要部分であるヘソS11が新生児写真BXによって隠れないようにすることが好ましい。また、新生児写真BXと妊婦の手とが重なる部分がある場合には、そこにおいても新生児写真BXを切り取ることが好ましい。
また、切除工程M32では、図13の切除線BX2のように、新生児写真BXを新生児B1の腹側部分を、輪郭に沿って切り取る。ここにおいて、輪郭とは新生児B1の最外周のことを指し、身体に取り囲まれている部分や馬蹄状に切り込んでいる部分は切除を行わない。
透過工程M4は、新生児写真BXに透過処理を施すことによって、腹部S1との境界を曖昧にして融合性を高める。好ましくは、腹部写真SXの質感が確認できるまで透過処理を続けるとよい。
本発明の実施方法について、以下に詳述する。なお、実施は以下に述べる順番で行うことが好ましいが、順番は限定されず、任意に入れ替えて実施してもよい。
まず、撮影者は、加工がしやすい形状に新生児写真BXを切り取り(切り取り工程M1)、腹部写真SXの腹部S1の上に、腹部S1の境界と新生児B1の背が沿うように配置する(配置工程M2)。
次に、撮影者は、新生児写真BXを腹部写真SXの上に配置した状態で、腹部S1の周辺にぼかしを加え、新生児写真BXにおいて、腹部S1からはみ出す部分や、正中線S12の奥側、新生児B1の輪郭線に沿って切除する(調整工程M3)。
最後に、撮影者は、新生児写真BXを、下方にある腹部写真SXの腹部S1の質感が透けて見える程度まで透過処理(透過工程M4)を行い、画像Xを完成させる。
上記工程によって妊産婦の腹部にあたかも胎児がいるような画像を得ることができる。図15に実際に生成された画像を示す。
なお、画像の加工の実施にあたっては、画像加工ソフトウェアによって行ってもよく、実際の写真を切り貼りすることによって行われてもよい。
B 新生児撮影システム
B1 新生児
B2 姿勢保持手段
B21 前頭部保持部材
B22 後頭部保持部材
B23 臀部保持部材
B24 脚部保持部材
B3 容器
B4 背景布
B51 主光源
B511 主光
B52 副光源
B521 副光
B6 鎮静手段
B61 背当接部
B62 臀部当接部
B63 肩当接部
B64 包囲部
BC 撮影手段
BX 新生児写真
BX1 切り取り線
BX2 切除線
S 腹部撮影システム
S1 腹部
S11 ヘソ
S12 正中線
S2 腹部照明
S21 輪郭光源
S22 斜光源
S23 正面光源
SX 腹部写真

Claims (9)

  1. 背中を丸める胎児姿勢とした新生児を映した新生児写真と、妊婦の腹部を映した腹部写真と、を使用し、
    前記新生児写真の所定の部分を切り取る切り取り工程と、
    前記新生児写真を前記腹部写真の上に配置する配置工程と、を含む写真の生成方法。
  2. 前記配置工程は、前記新生児の背を、前記腹部写真における背景と前記腹部の境界に沿わせて配置する請求項1に記載の写真の生成方法。
  3. 前記新生児写真に透過処理を行う透過工程を含む、請求項1又は2に記載の写真の生成方法。
  4. 前記新生児写真を前記腹部写真の上に配置した状態で、前記腹部よりも背景側にはみ出す前記新生児写真の部分を切り取る切除工程を含む請求項1~3の何れかに記載の写真の生成方法。
  5. 前記新生児写真は、
    前記新生児を撮影する新生児撮影手段と、
    前記新生児及び姿勢保持手段を収容する容器と、を備え、
    前記姿勢保持手段は、前記新生児及び前記容器の内周面に当接されることによって、前記新生児を前記胎児姿勢に保持する新生児撮影システムによって撮影される請求項1~4の何れかに記載の写真の生成方法。
  6. 前記新生児撮影システムは、前記新生児を前記胎児姿勢の状態で姿勢を固定することで鎮静させる鎮静手段を含む請求項5に記載の写真の生成方法。
  7. 前記鎮静手段は、前記新生児を緊縛して固定する帯布であって、
    前記帯布は、前記新生児の肩を当接して保持する肩当接部と、前記肩当接部から延設して設けられ、前記新生児の身体側面部を囲って前記肩当接部の上面に当接する包囲部と、を有する請求項6に記載の写真の生成方法。
  8. 前記腹部写真は、
    前記腹部を撮影する腹部撮影手段と、
    前記腹部撮影手段から見て、前記腹部の後方から前記腹部を照らす輪郭光源を含む腹部撮影システムによって撮影される請求項1~7の何れかに記載の写真の生成方法。
  9. 請求項1~8の何れかに記載の写真の生成方法によって得られる画像。
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