JP3226107U - 可搬式撮影台 - Google Patents
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Abstract
【課題】狭い場所でも簡単に、綺麗な写真を撮影出来る環境を作ることが出来、軽く小さくコンパクトに折り畳んで持ち運びすることが可能な可搬式撮影台を提供する。【解決手段】撮影台は、枠体10が、8本のパイプ10aを直列に並べ、隣り合うパイプの一端を支柱10bで軸支し、支柱の周りに回動可能に連結して、折り畳み可能に構成される。装着用パイプ11が、枠体の両端に位置する2本のパイプ10a1を端部パイプとし、2本の端部パイプの他端のそれぞれに装着される。また壁面用パイプ12が、複数のパイプ12aをコの字状に着脱可能に構成し、枠体の中央に位置する2本のパイプ10a2の外側両端にそれぞれ軸支された2本の支柱10b1を壁面用支柱として、両端が、2本の壁面用支柱の上端にそれぞれ装着される。更に、クッション13と、シート14と、複数のクリップ15と、を備える。【選択図】図1
Description
本考案は、可搬式撮影台に関する。
従来、任意の場所で綺麗な写真撮影をすることが可能な可搬式の撮影台に関する技術が多数存在する。例えば、特開2002−258365号公報(特許文献1)には、写真撮影装置と、写真撮影用均一照明ユニットと、が開示されている。写真撮影装置は、撮影台と、照明光源と、を備えている。撮影台は、被写体を載置し、照明光源は、撮影台上に載置された被写体を照明する。写真撮影用均一照明ユニットは、写真撮影装置の撮影台上に設置され、被写体を均一に照明するために用いられ、一対の光拡散板と、一対の保持フレームと、一つのつっかい棒と、他の一つのつっかい棒と、板状のリンクとを有する。一対の光拡散板は、被写体への照明光を拡散させるためのものであり、一対の保持フレームは、各光拡散板を保持し左右に配置される。一つのつっかい棒は、一端部が一つの保持フレームの前端下部に枢支され、他端部が他方の保持フレームの前端下部に係合することができ、他の一つのつっかい棒は、一端部が一つの保持フレームの前端上部に枢支され、他端部が他方の保持フレームの前端上部に係合することができる。リンクは、中央部が垂直方向の軸の周りに折り曲げ自在に枢支され、かつ、両端部が各保持フレームの背面側に垂直方向の軸の周りに回動自在に枢支されている。一対の保持フレームは、相互間隔を広げたり、折りたたまれた上記板状のリンクとともに重なり合った状態に狭めたりすることができ、一対の保持フレームの相互間隔が広がった状態で、一対のつっかい棒により一対の保持フレームの前面側を連結することができる。これにより、使用時に、一対の保持フレームの相互間隔が広がった状態にされ、一対の保持フレームの前端上部と前端下部とがそれぞれつっかい棒で連結され、一対の保持フレームの後端部は板状のリンクで連結されているため、箱状に組み立てられた照明ユニットの剛性が高められるとしている。また、一対の保持フレームの前端上部と前端下部とを連結する一対のつっかい棒は、それぞれ一端部が一つの保持フレームに枢支され、他端部はもう一つの保持フレームに係合される構成であるから、簡単な構成であり、照明ユニット組み立て操作および折りたたみ操作が容易になるとしている。
又、実用新案登録第3111680号公報(特許文献2)には、写真撮影用の照明を設置する照明架台が開示されている。照明架台は、下面枠、上面枠、および、該下面枠と上面枠とを連結する支柱から構成されており、上面枠、下面枠、および、支柱は、端面に凹凸部を有する複数の部材を繋ぎ合わせて組み立てられ、上面枠を傾斜した位置で固定することにより、該上面枠に設置する照明の角度を調整できる。これにより、簡便な構造で、しかも、分解して容易に持ち運べる写真撮影用照明架台を提供することができるとしている。
又、特開2006−171088号公報(特許文献3)には、架台と、面光源と、係止腕と、バックシートと、載置体とを備える、近距離撮影用の撮影ライティング装置が開示されている。架台は、一対の支柱が立設され、面光源は、高さを調整して支柱間に支持され上方から被写体に向けて光を照射する。係止腕は、支柱に取り付けられ把持部の高さ及び被写体との間隔が調整され、バックシートは、把持部から垂下され被写体の背後に配置される。載置体は、被写体を載置して支柱間に支持され、高さの調整と共に載置面のスライドと傾斜をさせることが可能である。そして、撮影ライティング装置は、バックシートの垂下端が載置体に載置又は係止されたときに該載置体の操作でその形状と反射光の光量を変化させることができ、過度に遠近が強調された構図の修正を行うときには、載置体の操作で構図の一次的修正を行うと同時に、反射光の変化を誘引して修正に伴う陰影の変化を低減する。これにより、持ち運びが容易で、ロケ地等の電源事情にあまり影響されることがなく、省電力であり、被写体の大きさや高さ、その他の多様なライティングのニーズに自在に対応してフレキシブルにセッティングでき、如何なる場所にも簡単にミニスタジオを設営でき、ワンタッチもしくは簡単な操作だけで扱えるので操作性に優れ、撮影に際しても近距離撮影による遠近の構図と陰影の問題が同時に容易に解消されるとしている。
又、特開2019−12197号公報(特許文献3)には、被写体を載置する底板と、底板に載置される被写体の側方に位置する一対の側板と、を備えた可搬型撮影台が開示されている。可搬型撮影台は、底板に載置される被写体の後方にロール紙保持バーが配置され、底板に載置される被写体の上方に撮影機固定バーが配置され、底板の角度を変更できる。これにより、被写体の後方に配置されるロール紙保持バーに保持されるロール紙を底板まで引き出し、底板にロール紙を敷いて被写体を載置して上方から撮影でき、被写体に応じて底板の角度を変更できるので、撮影機と被写体とを正対させて撮影できるとしている。
近年、カメラマンが、顧客の元へ出向いて写真撮影を行う出張撮影サービスが登場してきている。出張撮影サービスのうち、例えば、マタニティフォトやニューボーンフォトの場合、撮影場所は、顧客の自宅や住居であることが多く、カメラマンは、リビングルームやダイニングルーム等の狭い場所で、綺麗な写真を撮影するための撮影環境を作る必要がある。
撮影環境は、例えば、カメラマンが、狭い平面の場所に、赤ちゃん等の被写体を置くことが可能な撮影台とクッションとを設置し、撮影台に背景となるシートを広げることで、作られる。
ここで、現在、市場に出回っている撮影台は、重く、大きく、折り畳めず、持ち運び出来ないという課題がある。例えば、顧客の自宅と駐車場とが離れた位置にある場合、カメラマンが、自分の車から撮影台とクッションとシートとを持って顧客の自宅に行く必要があり、カメラマンに大きな負担となる。
特許文献1に記載の技術では、折り畳めるものの、部品点数が多い。特許文献2に記載の技術では、折り畳めるものの、上面枠を必要とする。特許文献3に記載の技術では、載置面等の面材を必要とする。特許文献4に記載の技術では、底板や側板等の面材を必要とする。そのため、特許文献1−4に記載の技術では、部品点数が多く、装置全体として重く、大きくなるという課題がある。
そこで、本考案は、課題を解決するためになされたものであり、狭い場所でも、簡単に、綺麗な写真を撮影出来る撮影環境を作ることが出来るとともに、軽く、小さく、女性一人でもコンパクトに折り畳んで持ち運びすることが可能な可搬式撮影台を提供することを目的とする。
本考案者は、鋭意研究を重ねた結果、本考案に係る新規な可搬式撮影台を完成させた。即ち、本考案に係る可搬式撮影台は、枠体と、装着用パイプと、壁面用パイプと、クッションと、シートと、複数のクリップと、を備える。枠体は、8本のパイプを直列に並べ、隣り合うパイプの一端を支柱で軸支し、当該支柱の周りに回動可能に連結することで構成され、8本のパイプを折り畳み可能に構成している。装着用パイプは、前記枠体の両端に位置する2本のパイプを端部パイプとし、2本の前記端部パイプの他端のそれぞれに装着可能である。壁面用パイプは、複数のパイプをコの字状に着脱可能に構成され、前記枠体の中央に位置する2本のパイプの外側の両端のそれぞれに軸支された2本の支柱を壁面用支柱として、両端のそれぞれが、2本の前記壁面用支柱の上端のそれぞれに装着可能である。本考案に係る可搬式撮影台は、折り畳まれた前記枠体を広げて、前記枠体の支柱で立てて、前記枠体の2本の端部パイプの他端のそれぞれに、前記装着用パイプの両端のそれぞれを装着することで、前記枠体の囲いを形成し、前記枠体の囲いのうち、2本の前記壁面用支柱の上端のそれぞれに、コの字状に連結された前記壁面用パイプの両端のそれぞれを装着することで、前記壁面用パイプの背景壁面を形成し、前記枠体の囲いの中に前記クッションを設置し、前記枠体の囲いと、前記壁面用パイプの背景壁面と、前記クッションとのそれぞれの上面を前記シートで覆い、前記シートを前記枠体の囲いに前記複数のクリップのそれぞれで留めることで、撮影台を構成する。
本考案によれば、狭い場所でも、簡単に、綺麗な写真を撮影出来る撮影環境を作ることが出来るとともに、軽く、小さく、女性一人でもコンパクトに折り畳んで持ち運びすることが可能となる。
以下に、添付図面を参照して、本考案の実施形態について説明し、本考案の理解に供する。尚、以下の実施形態は、本考案を具体化した一例であって、本考案の技術的範囲を限定する性格のものではない。
本考案の実施形態に係る可搬式撮影台1は、図1に示すように、枠体10と、装着用パイプ11と、壁面用パイプ12と、クッション13と、シート14と、複数のクリップ15と、を備える。
枠体10は、8本のパイプ10aを直列に並べ、隣り合うパイプ10aの一端を支柱10bで軸支し、当該支柱10bの周りに回動可能に連結することで構成され、8本のパイプ10aを折り畳み可能に構成している。
装着用パイプ11は、枠体10の両端に位置する2本のパイプ10a1を端部パイプとし、2本の端部パイプ10a1の他端のそれぞれに装着可能である。
壁面用パイプ12は、複数のパイプ12aをコの字状に着脱可能に構成され、枠体10の中央に位置する2本のパイプ10a2の外側の両端のそれぞれに軸支された2本の支柱10b1を壁面用支柱として、両端のそれぞれが、2本の壁面用支柱10b1の上端のそれぞれに装着可能である。
そして、本考案の実施形態に係る可搬式撮影台1は、図2に示すように、折り畳まれた枠体10を広げて、枠体10の支柱10bで立てて、枠体10の2本の端部パイプ10a1の他端のそれぞれに、装着用パイプ11の両端のそれぞれを装着することで、枠体10の囲いを形成する。
次に、本考案の実施形態に係る可搬式撮影台1は、図3、図4に示すように、枠体10の囲いのうち、2本の壁面用支柱10b1の上端のそれぞれに、コの字状に連結された壁面用パイプ12の両端のそれぞれを装着することで、壁面用パイプ12の背景壁面を形成する。
更に、本考案の実施形態に係る可搬式撮影台1は、図5、図6に示すように、枠体10の囲いの中にクッション13を設置し、枠体10の囲いと、壁面用パイプ12の背景壁面と、クッション13とのそれぞれの上面をシート14で覆い、シート14を枠体10の囲いに複数のクリップ15のそれぞれで留めることで、撮影台を構成する。
これにより、狭い場所でも、簡単に、綺麗な写真を撮影出来る撮影環境を作ることが出来るとともに、軽く、小さく、女性一人でもコンパクトにして持ち運びすることが可能となる。
即ち、カメラマンが、折り畳まれた枠体10を、狭い平面の場所に広げて、枠体10の囲いを形成し、壁面用パイプ12の背景壁面を形成し、クッション13を置き、シート14で覆い、シート14をクリップ15で留めることで、綺麗な写真を撮影出来る背景を有する撮影台を簡単に構成することが可能となる。
ここで、カメラマンが、図7に示すように、クッション13の上のシート14に被写体(例えば、赤ちゃん)を設置すれば、赤ちゃんの周りにシート14の背景を構成することが出来る。シート14がクリップ15により枠体10の囲いに張られることで、シート14に皺が生じ難くなるため、シート14の背景が綺麗になる。そのため、背景の中に赤ちゃんの周りに存在する背景は、皺の無い綺麗な背景となり、全体として綺麗な写真を撮影することが可能となる。
又、コの字状の壁面用パイプ12を、2本のパイプ10a2の両端に存在する2本の壁面用支柱10b1に装着することで、背景壁面では、壁面用パイプ12と2本のパイプ10a2とで二段のパイプ構成となる。上述のように、枠体10全体は、折り曲げ可能な構成であることから、そのままシート14をクリップ15で留めたとしても、枠体10全体に剛性が弱く、シート14に張力を掛け難く、赤ちゃんの重量により、シート14が沈んで、シート14に皺が生じ易く、写真撮影用の背景として不適切となる。そこで、本考案の実施形態に係る可搬式撮影台1では、コの字状の壁面用パイプ12により、背景壁面を二段のパイプ構成にして、背景壁面はもちろん、背景壁面の両端に存在するパイプ10aも固定し、枠体10の一部の剛性を強める。これにより、枠体10の囲いに被せたシート14をクリップ15で留めると、枠体10の剛性により、シート14に張力を掛けた状態となり、シート14が弛むことが無く、シート14の皺の発生を防止し、写真撮影用の背景として適切なものとすることが出来る。
又、本考案の実施形態に係る可搬式撮影台1では、壁面用パイプ12の背景壁面を有するため、図8に示すように、壁面用パイプ12の背景壁面がシート14を適切に立ち上げることで、カメラマンが、立ち上がって写真撮影しても、しゃがんで写真撮影しても、背景中に赤ちゃんが存在する綺麗な写真を撮影することが可能となる。
又、背景壁面を設けることで、赤ちゃんの側面にシート14を立ち上げることになり、カメラマンがしゃがんで写真撮影したとしても、赤ちゃんの背景にシート14を背景として映し出すことが可能となる。又、背景壁面が存在することで、赤ちゃんのポーズも多様に設定して写真撮影することが可能である。
特に、顧客の自宅や住居のように生活品が溢れている狭い場所であっても、壁面用パイプ12の背景壁面により、生活品をシート14で隠した上で、シート14を背景とした赤ちゃんの写真を撮影することが出来るのである。
又、図8に示すように、シート14の背面に、例えば、壁面用パイプ12の背景壁面の下方付近に、ストロボ等の光源16を設けることで、赤ちゃんの背景から光を照射し、透け感がある綺麗な写真を撮影することが出来る。このような、背景からの光を作り出す(逆光のライティング)のは、一般的に難しいとされるが、本考案の実施形態に係る可搬式撮影台1では、枠体10をベースとしているため、枠体10の下方付近のどのような場所にでも光源16を設置することが出来るため、本考案の実施形態に係る可搬式撮影台1では、逆光のライティングを作り出す上で有利な構造となっている。
このように、本考案の実施形態に係る可搬式撮影台1では、ニューボーンフォト、出張撮影サービス等に適している。
又、枠体10が、8本のパイプ10aを連結して構成していることから、2本のパイプ10a毎に直線状に並べて一辺を構成すれば、平面視の枠体10の形状を略四角形にすることが可能となり、被写体の周りに背景を作成するのに丁度良い形状となる。尚、枠体10を6本のパイプで構成したり、10本のパイプで構成したりすると、平面視の枠体10の形状が六角形になったり円形になったりして、背景を作成するのに狭くなったり無駄に広がったりするため、好ましくない。
又、枠体10を8本のパイプ10aで構成した場合、2本のパイプ10aで一辺を構成することで、一辺の2本のパイプ10aを若干折り曲げることで、囲いの形状を柔軟に変更することが出来る。そのため、例えば、狭い場所であっても、枠体10の囲いを柔軟に変形させることが出来、どのような場所であっても、撮影台として設置可能となる。
又、枠体10は、折り畳み可能に最小限のパイプ10aを支柱10bで連結するように構成しているため、全体として軽量化し、小さく構成することが出来る。そして、壁面用パイプ12は、複数のパイプ12aをコの字状に着脱可能に構成しているため、複数のパイプ12aのそれぞれを外せば、全体として小さく構成することが出来る。そのため、図9に示すように、枠体10と壁面用パイプ12とをコンパクトにして、バッグ等の袋15に収納すれば、女性一人でも簡単に持ち運びすることが可能となる。又、枠体10と壁面用パイプ12は、袋15の他にスーツケース等のケースに収納することも可能である。このように、本考案の実施形態に係る可搬式撮影台1では、軽量化、小型化を実現し、力の弱い女性であっても、簡単に折り畳んで、コンパクトに持ち運びすることが可能となる。出張撮影サービスには最適である。
ここで、枠体10を構成するパイプ10aや支柱10bの種類に特に限定は無いが、例えば、ステンレス管、鋼管、アルミ管、樹脂管等を挙げることが出来る。又、パイプ10aの形状に特に限定は無いが、例えば、円柱、円筒、四角柱、四角筒等を挙げることが出来る。
又、枠体10の構成に特に限定は無いが、例えば、下記のように構成される。図1に示すように、枠体10の中央に位置する2本のパイプ10a2を、所定の長さを有する2本の第一のパイプとし、2本の第一のパイプ10a2の一端のそれぞれを相互に回動可能に連結する第一の支柱10bを設ける。次に、第一のパイプ10a2の長手方向の長さと第一の支柱10bの径方向の長さとを加算した値と同等の長さを有する2本の第二のパイプ10aを用意し、第一の支柱10bの長さよりも長く、2本の第一のパイプ10a2の他端のそれぞれと、2本の第二のパイプ10aの一端のそれぞれとを相互に回動可能に連結する2本の第二の支柱10bを設ける。そして、第二のパイプ10aの長手方向の長さと第二の支柱10bの径方向の長さとを加算した値と同等の長さを有する2本の第三のパイプ10aを用意し、第二の支柱10bの長さよりも長く、2本の第二のパイプ10aの他端のそれぞれと、2本の第三のパイプ10aの一端のそれぞれとを相互に回動可能に連結する2本の第三の支柱10bを設ける。最後に、第二のパイプ10aの長手方向の長さから第二の支柱10bの径方向の長さを減算した値と同等の長さを有する2本の第四のパイプを、枠体10の両端に位置する2本の端部パイプ10a1とし、第三の支柱10bの長さと同等の長さを有し、2本の第三のパイプ10aの他端のそれぞれと、2本の端部パイプ10a1の一端のそれぞれとを相互に回動可能に連結する2本の第四の支柱10bを設ける。これにより、各パイプ10a毎に支柱10bを介して折り曲げてコンパクトにすることが可能となる。尚、この構成は、あくまでも一例であって、他の構成でも構わない。
又、枠体10のサイズに特に限定は無いが、例えば、縦20cm〜30cmの範囲内であり、横40cm〜60cmの範囲内であり、奥行き3cm〜7cmの範囲内であると好ましい。又、これぐらいの枠体10のサイズであれば、総重量が1kg以下となる。これにより、女性でも簡単に持ち運びすることが出来る。
又、パイプ10aの長手方向の長さに特に限定は無いが、収納性や搬送性を考慮すると、例えば、40cm〜60cmの範囲内であると、袋やケースに収納し易くなり、好ましい。
又、支柱10bの底部の構成に特に限定は無いが、例えば、7本ある支柱10bのいずれか又は全部に、高さ調整用の螺子を設けても良い。これにより、枠体10の囲いを設置する場所が多少傾いていたとしても、支柱10bの高さ調整用の螺子で支柱10bの高さを調整することで、枠体10の囲いを水平に保ち、綺麗な写真撮影を行うことが出来る。
又、支柱10bの高さに特に限定は無いが、例えば、収納性や搬送性を考慮すると、例えば、10cm〜30cmの範囲内であると、袋やケースに収納し易くなり、好ましい。
又、装着用パイプ11の構成に特に限定は無いが、例えば、2本の端部パイプ10a1を円筒に構成し、装着用パイプ11を2本の端部パイプ10a1の他端の中に装着可能な円筒に構成することが出来る。これにより、枠体10の前側で、装着用パイプ11で2本の端部パイプ10a1を差し込むような構成とすることで、シート14に張力を掛けて引っ張ったとしても、2本の端部パイプ10a1の外側の支柱10bのそれぞれが内側に移動してこないように、装着用パイプ11が2本の端部パイプ10a1を内側から突っ張るため、シート14に皺が寄らずに、シート14をピンと張った状態にすることが可能であり、綺麗な背景を作り出すことが出来る。又、枠体10の囲いを形成した際に、枠体10全体を突っ張るような剛性を生じさせることが可能となり、シート14の皺の発生を防止することが可能となる。
又、装着用パイプ11は、例えば、図2に示すように、一方の端部パイプ10a1の他端の中に予め装着しておき、一方の端部パイプ10a1の他端から伸縮自在に構成しても良い。
又、壁面用パイプ12の構成に特に限定は無いが、例えば、図1に示すように、直線状であり、一端が、2本の壁面用支柱10b1の上端のそれぞれに装着可能な2本の支柱用パイプ12a1と、L字状であり、一端が、2本の支柱用パイプ12a1の他端のそれぞれに装着可能な2本のL字状パイプ12a2と、両端のそれぞれが、2本のL字状パイプ12a2の他端のそれぞれに装着可能な中央パイプ12a3と、を備える。これにより、壁面用パイプ12は、複数のパイプ12aを連結することで、コの字状に構成することが出来るとともに、各パイプ12aを外すことで、コンパクトにすることが可能となる。
ここで、2本のL字状パイプ12a2に装着された中央パイプ12a3は、伸縮自在に構成されると好ましい。これにより、図4、図5に示すように、2本の壁面用支柱10b1に囲まれた2本のパイプ10aを支柱10bを介して多少折り曲げたとしても、壁面用パイプ12を垂直に立てることが可能となり、枠体10の設置場所に応じて柔軟に枠体10の形状を変更することが可能となる。
又、壁面用パイプ12を装着する壁面用支柱10b1の構成に特に限定は無いが、例えば、図2、図3に示すように、壁面用支柱10b1を円筒に構成し、壁面用パイプ12の両端を2本の壁面用支柱10b1の上端の中に装着可能な円筒に構成することが出来る。これにより、簡単に壁面用パイプ12を壁面用支柱10b1に装着して、背景壁面を形成することが可能となる。
又、壁面用パイプ12の高さに特に限定は無いが、例えば、枠体10の支柱10bと同等の高さであると、約2倍の高さの背景壁面を形成することが出来るため、カメラマンが、立ったりしゃがんだりして写真撮影しても、背景中に赤ちゃんを入れた写真を得ることが可能となる。
又、クッション13の構成に特に限定は無いが、例えば、赤ちゃん等の被写体を載置可能で、内部に細かい粒子を充填したビーンクッション等を挙げることが出来る。又、クッション13の高さに特に限定は無いが、例えば、枠体10の支柱10bの高さと同等であると好ましい。これにより、枠体10の囲いとクッション13とのそれぞれの上面にシート14を被せた際に、シート14に皺を生じ難くして、写真撮影用の背景として適切とすることが可能となる。
ここで、クッション13は、市販のものでも良いが、本考案の実施形態に係る可搬式撮影台1用として、例えば、下記のような構成を挙げることが出来る。即ち、図10に示すように、クッション13の一方の側面に設けられ、表面が第一の面ファスナーで構成された第一のベルト13aと、第一のベルト13aの先端に設けられた円環状の把持部13bと、クッション13の他方の側面に設けられ、裏面が、第一の面ファスナーに着脱可能な第二の面ファスナーで構成された第二のベルト13cと、を備え、第二のベルト13cを第一のベルト13aに引き寄せて、把持部13bの中に第二のベルト13cの先端を通して、第二のベルト13cの裏面の第二の面ファスナーを第一のベルト13aの表面の第一の面ファスナーに付着させるよう構成しても良い。把持部13bは、第二のベルト13cを第一のベルト13aに強く引き寄せるために使用される。これにより、第二のベルト13cの第二の面ファスナーが第一のベルト13aの第一の面ファスナーに付着することで、クッション13の側面が収縮し、クッション13の高さを高めたり、クッション13の剛性を高めたりすることが可能となる。つまり、被写体や撮影台の設置環境に応じて、クッション13の高さや剛性を適宜調整することが可能となり、カメラマンが、被写体のボーズなどを適切に作ることが可能となる。
又、シート14の構成に特に限定は無いが、例えば、光拡散反射用シートやバックシート等を挙げることが出来る。シート14の材質に特に限定は無いが、例えば、布や紙、樹脂等を挙げることが出来る。又、シート14は、クリップ15により張力が掛けられることから、多少の伸縮性を有すると好ましい。
又、クリップ15の構成に特に限定は無く、枠体10の囲いに被せたシート14を把持することが出来るクリップ15であれば、どのようなクリップであっても構わない。
又、本考案の実施形態に係る可搬式撮影台1では、上述の構成の他に、更に、他の機能を追加しても構わない。
さて、本考案の実施形態に係る可搬式撮影台1の作用効果について説明する。例えば、カメラマンが、本考案の実施形態に係る可搬式撮影台1を実施例として用意した。実施例の重量は、1kg以下であり、縦30cm以下(例えば、縦21cm)であり、横60cm以下(例えば、横56cm)であり、奥行き7cm以下(例えば、奥行き5cm)である。これぐらいの重量と大きさであれば、女性でも簡単に持ち運び出来る。
この実施例を所定の撮影場所で展開すれば、縦100cm、横100cmぐらいの略四角形状の広さとなる。図11、図12に示すように、被写体をぬいぐるみにして、ぬいぐるみを、クッション13の上のシート14に置いて、シート14に張力を掛けて、シート14をクリップ15で留めて、立ち上がって写真を撮影した。すると、図13に示すように、ぬいぐるみの周りの背景は、シート14となり、且つ、皺が生じない綺麗な背景になっていることが理解される。
更に、カメラマンが、しゃがんで写真を撮影すると、図14に示すように、ぬいぐるみの側面の背景は、シート14となり、且つ、皺が生じない綺麗な背景になっていることが理解される。
又、図15に示すように、カメラマンが、枠体10の下方近傍(壁面用パイプ12の背景壁面の下方付近)に、ストロボ等の光源16を設けて、立ち上がって写真を撮影すると、図16に示すように、ぬいぐるみの背景から光を照射した綺麗な写真になることが理解される。更に、カメラマンが、しゃがんで写真を撮影すると、図17に示すように、ぬいぐるみの背景から光を照射し、透け感がある綺麗な写真になることが理解される。つまり、簡単に、逆光のライティングで写真撮影をすることが出来るのである。このように、本考案の実施形態に係る可搬式撮影台1では、背景が綺麗な写真を簡単に撮影することが出来る。
一方、比較のため、本考案の実施形態に係る可搬式撮影台1のうち、壁面用パイプ12を取り外し、枠体10の囲いと、クッション13のみの撮影台を比較例として用意し、図18に示すように、ぬいぐるみを、クッション13の上のシート14に置いて、シート14に張力を掛けて、シート14をクリップ15で留めて、立ち上がって写真を撮影した。すると、図19に示すように、ぬいぐるみの周りの背景は、シート14になるものの、枠体10の剛性が弱いためか、シート14の張力に枠体10が負けて、枠体10の支柱10bが内側に移動し、シート14に皺が生じてしまい、綺麗な背景にならないことが理解される。
更に、カメラマンが、しゃがんで写真を撮影すると、図20に示すように、ぬいぐるみの側面には、撮影場所の設置品が映し出されてしまい、雑多な背景になってしまうことが理解される。このように、単に枠体10の囲いの中にクッション13を置いて、シート14を被せて、クリップ15で留めたとしても、シート14に皺が生じたり、背景にある設置品が映し出されたりして、綺麗な写真を撮影することが出来ないことが理解される。
このように、本考案は、狭い場所でも、簡単に、綺麗な写真を撮影出来る撮影環境を作ることが出来るとともに、軽く、小さく、女性一人でもコンパクトに折り畳んで持ち運びすることが可能となる。
以上のように、本考案は、出張撮影サービスに限らず、狭い場所で綺麗な写真を撮影するための可搬式撮影台として有用であり、狭い場所でも簡単に撮影環境を作ることが出来るとともに、軽く、小さく、女性一人でもコンパクトに折り畳んで持ち運びすることが可能な可搬式撮影台として有効である。
1 可搬式撮影台
10 枠体
11 装着用パイプ
12 壁面用パイプ
13 クッション
14 シート
15 クリップ
10 枠体
11 装着用パイプ
12 壁面用パイプ
13 クッション
14 シート
15 クリップ
Claims (2)
- 8本のパイプを直列に並べ、隣り合うパイプの一端を支柱で軸支し、当該支柱の周りに回動可能に連結することで構成され、8本のパイプを折り畳み可能に構成した枠体と、
前記枠体の両端に位置する2本のパイプを端部パイプとし、2本の前記端部パイプの他端のそれぞれに装着可能な装着用パイプと、
複数のパイプをコの字状に着脱可能に構成され、前記枠体の中央に位置する2本のパイプの外側の両端のそれぞれに軸支された2本の支柱を壁面用支柱として、両端のそれぞれが、2本の前記壁面用支柱の上端のそれぞれに装着可能な壁面用パイプと、
クッションと、
シートと、
複数のクリップと、
を備え、
折り畳まれた前記枠体を広げて、前記枠体の支柱で立てて、前記枠体の2本の端部パイプの他端のそれぞれに、前記装着用パイプの両端のそれぞれを装着することで、前記枠体の囲いを形成し、
前記枠体の囲いのうち、2本の前記壁面用支柱の上端のそれぞれに、コの字状に連結された前記壁面用パイプの両端のそれぞれを装着することで、前記壁面用パイプの背景壁面を形成し、
前記枠体の囲いの中に前記クッションを設置し、前記枠体の囲いと、前記壁面用パイプの背景壁面と、前記クッションとのそれぞれの上面を前記シートで覆い、前記シートを前記枠体の囲いに前記複数のクリップのそれぞれで留めることで、撮影台を構成する、
可搬式撮影台。 - 前記クッションは、
前記クッションの一方の側面に設けられ、表面が第一の面ファスナーで構成された第一のベルトと、
前記第一のベルトの先端に設けられた円環状の把持部と、
前記クッションの他方の側面に設けられ、裏面が、前記第一の面ファスナーに着脱可能な第二の面ファスナーで構成された第二のベルトと、
を備え、
前記第二のベルトを前記第一のベルトに引き寄せて、前記把持部の中に前記第二のベルトの先端を通して、前記第二のベルトの裏面の第二の面ファスナーを前記第一のベルトの表面の第一の面ファスナーに付着させる、
請求項1に記載の可搬式撮影台。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020000527U JP3226107U (ja) | 2020-02-19 | 2020-02-19 | 可搬式撮影台 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020000527U JP3226107U (ja) | 2020-02-19 | 2020-02-19 | 可搬式撮影台 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3226107U true JP3226107U (ja) | 2020-04-30 |
Family
ID=70334265
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020000527U Expired - Fee Related JP3226107U (ja) | 2020-02-19 | 2020-02-19 | 可搬式撮影台 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3226107U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022078982A (ja) * | 2020-11-13 | 2022-05-25 | 崇仁 藤森 | 新生児撮影システム |
JP2022078981A (ja) * | 2020-11-13 | 2022-05-25 | 崇仁 藤森 | 新生児写真の生成方法 |
WO2023203271A1 (es) * | 2022-04-20 | 2023-10-26 | Inmaculada Hurtado Baro | Soporte plegable donde acomodar un bebé para la realización de fotografías |
-
2020
- 2020-02-19 JP JP2020000527U patent/JP3226107U/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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