JP7176835B2 - 分散体、好ましくはエマルション、より好ましくはピッカリングエマルションの形態の組成物 - Google Patents
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Description
(a)連続相、
(b)連続相中の、成分(c)とは異なる、少なくとも1つの分散相、及び
(c)少なくとも1種の非水溶性粒子
を含み、
(c)非水溶性粒子が、少なくとも1つの弯曲部及び前記弯曲部の曲率の少なくとも1つの不連続点を有し、
組成物が、任意選択により、少なくとも1種の界面活性剤を、組成物の総質量に対して1質量%以下の量で含む、組成物によって実現することができる。
(a)連続相、
(b)連続相中の、成分(c)とは異なる、少なくとも1つの分散相、及び
(c)少なくとも1種の非水溶性粒子
を含み、
(c)非水溶性粒子は、少なくとも1つの弯曲部及び前記弯曲部の曲率の少なくとも1つの不連続点を有し、
組成物は、任意選択により、少なくとも1種の界面活性剤を、組成物の総質量に対して1質量%以下の量で含む。
(分散体の形態)
本発明による組成物は、(a)連続相及び(b)少なくとも1つの分散相を含む。(b)分散相は、(a)連続相中に存在する。(b)分散相は、以下に説明する(c)非水溶性粒子とは異なる。
用語「脂肪物質」は、常温(25℃)及び大気圧(760mmHg)において水に不溶性(溶解度が5質量%未満、好ましくは1質量%未満、更により好ましくは0.1質量%未満)である有機化合物を意味する。脂肪物質は、その構造の中に、連続した少なくとも2つのシロキサン基、又は少なくとも6個の炭素原子を含有する少なくとも1つの炭化水素系鎖を含有することができる。加えて、脂肪物質は、同じ温度及び圧力条件下で、有機溶媒、例えば、クロロホルム、エタノール、ベンゼン、又はデカメチルシクロペンタシロキサンに可溶性であってもよい。
- Croda Inc.社によってCrodesta F160、F140、F110、F90、F70及びSL40の名称で販売されている製品で、それぞれ、モノエステル73%並びにジエステル及びトリエステル27%から、モノエステル61%並びにジエステル、トリエステル及びテトラエステル39%から、モノエステル52%並びにジエステル、トリエステル及びテトラエステル48%から、モノエステル45%並びにジエステル、トリエステル及びテトラエステル55%から、モノエステル39%並びにジエステル、トリエステル及びテトラエステル61%から形成されたパルミトステアリン酸スクロース、並びにモノラウリン酸スクロースを示すもの、
- 例えば、参照番号B370で、モノエステル20%及びジ-、トリ-、ポリエステル80%から形成されたベヘン酸スクロースに相当する、Ryoto Sugar Estersの名称で販売されている製品、
- Goldschmidt社からTegosoft(登録商標)PSEの名称で販売されているスクロースのモノ-ジパルミト-ステアリン酸エステル。
- δdは、分子の衝突中に誘起される双極子の形成から生じるロンドン分散力を特徴づけ、
- δpは、永久双極子間のデバイ相互作用力、更に誘起双極子と永久双極子との間のケーソム相互作用力を特徴づけ、
- δhは、特定の相互作用力(例えば水素結合、酸/塩基、ドナー/アクセプター等)を特徴づけ、
- δaは、式δa=(δp 2+δh 2)1/2によって求められる。パラメータδp、δh、δd及びδaは、(J/cm3)1/2で表される。
(式中、fcorrは、リングのジオメトリ及び密度ρに依存するリングの補正係数である)
- 炭化水素系極性油、例えばフィトステアリルエステル、例えば、オレイン酸フィトステアリル、イソステアリン酸フィトステアリル、及びグルタミン酸ラウロイル/オクチルドデシル/フィトステアリル(Ajinomoto社、Eldew PS203)、グリセロールの脂肪酸エステルからなるトリグリセリド、特にC4~C36、特にC18~C36の範囲の鎖長を有し得る脂肪酸のトリグリセリド[これらの油は場合により直鎖状又は分枝状で飽和又は不飽和であり;これらの油は、特にヘプタン酸又はオクタン酸トリグリセリド、小麦胚芽油、ヒマワリ油、ブドウ種子油、ゴマ油(820.6g/mol)、トウモロコシ油、アプリコット油、ヒマシ油、シア脂、アボカド油、オリーブ油、ダイズ油、スイートアーモンド油、ヤシ油、ナタネ油、綿実油、ヘーゼルナッツ油、マカダミア油、ホホバ油、アルファルファ油、ケシ油、パンプキン油、骨髄油、クロフサスグリ油、月見草油、キビ油(millet oil)、大麦油、キノア油、ライ麦油、サフラワー油、ククイ油、パッションフラワー油、又はマスクローズ油;シアバター;或いはカプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、例えばStearineries Dubois社によって販売されているもの又はDynamit Nobel社によってMiglyol810(登録商標)、812(登録商標)及び818(登録商標)の名称で販売されているものでよい]、
- 10~40個の炭素原子を含有する合成エーテル、例えばジカプリリルエーテル、
- 式RCOOR'(式中、RCOOは2~40個の炭素原子を含むカルボン酸残基を表し、R'は1~40個の炭素原子を含む炭化水素系鎖を表す)の炭化水素系エステル、例えばオクタン酸セトステアリル、イソプロピルアルコールエステル、例えばミリスチン酸イソプロピル又はパルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸エチル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、ステアリン酸若しくはイソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソステアリル、ステアリン酸オクチル、アジピン酸ジイソプロピル、ヘプタン酸エステル、とりわけヘプタン酸イソステアリル、オクタン酸、デカン酸若しくはリシノール酸アルコール若しくはポリアルコール、例えばジオクタン酸プロピレングリコール、オクタン酸セチル、オクタン酸トリデシル、4-ジヘプタン酸及びパルミチン酸2-エチルヘキシル、安息香酸アルキル、ジヘプタン酸ポリエチレングリコール、2-ジエチルヘキサン酸プロピレングリコール、並びにこれらの混合物、安息香酸C12~C15アルコール、ラウリン酸ヘキシル、ネオペンタン酸エステル、例えばネオペンタン酸イソデシル、ネオペンタン酸イソトリデシル、ネオペンタン酸イソステアリル、及びネオペンタン酸2-オクチルドデシル、イソノナン酸エステル、例えばイソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、及びイソノナン酸オクチル、エルカ酸オレイル、ラウロイルサルコシン酸イソプロピル、セバシン酸ジイソプロピル、ステアリン酸イソセチル、ネオペンタン酸イソデシル、ベヘン酸イソステアリル、及びミリスチン酸ミリスチル、
- 不飽和脂肪酸二量体及び/又は三量体とジオールとの縮合により得られるポリエステル、例えば特許出願FR 0 853 634に記載のもの、特に、例えばジリノール酸と1,4-ブタンジオールとの縮合により得られるポリエステル。このポリマーに関しては、Biosynthis社によってViscoplast 14436H(INCI名:ジリノール酸/ブタンジオールコポリマー)の名称で販売されているポリマー、又は他にポリオールと二量体化二酸とのコポリマー及びそれらのエステル、例えばHailuscent ISDAを特に挙げることができる。
- ポリオールエステル及びペンタエリスリトールエステル、例えばテトラヒドロキシステアリン酸/テトライソステアリン酸ジペンタエリスリチル、
- 12~26個の炭素原子を含有する脂肪族アルコール、例えばオクチルドデカノール、2-ブチルオクタノール、2-ヘキシルデカノール、2-ウンデシルペンタデカノール、及びオレイルアルコール、
- C12~C22高級脂肪酸、例えばオレイン酸、リノール酸、及びリノレン酸、並びにこれらの混合物、
- 任意選択で一部が炭化水素系及び/又はシリコーン系のフッ素化油、
- 12~26個の炭素原子を含有する脂肪酸、例えばオレイン酸、
- 2つのアルキル鎖が場合により同一である又は異なる炭酸ジアルキル、例えばCognis社によってCetiol CC(登録商標)の名称で販売されている炭酸ジカプリリル、並びに
- 高分子量の、例えば400から10000g/molの間の、特定すると650から10000g/molの間の不揮発性油、例えば:
i)ビニルピロリドンコポリマー、例えばビニルピロリドン/1-ヘキサデセンコポリマー、ISP社によって販売され又は製造されているAntaron V-216(MW=7300g/mol)、
ii)エステル、例えば:
a)合計炭素数が35~70個の範囲である直鎖状脂肪酸エステル、例えばテトラペラルゴン酸ペンタエリスリチル(MW=697.05g/mol)、
b)ヒドロキシル化されているエステル、例えば、トリイソステアリン酸ポリグリセロール-2(MW=965.58g/mol)、
c)芳香族エステル、例えばトリメリト酸トリデシル(MW=757.19g/mol)、C12~C15安息香酸アルコール、安息香酸2-フェニルエチル、及びサリチル酸ブチルオクチル、
d)C24~C28分枝状脂肪酸又は脂肪族アルコールのエステル、例えば、特許出願EP-A-0 955 039に記載されているエステル、特に、クエン酸トリイソアラキジル(MW=1033.76g/mol)、テトライソノナン酸ペンタエリスリチル(MW=697.05g/mol)、トリイソステアリン酸グリセリル(MW=891.51g/mol)、トリス(2-デシル)テトラデカン酸グリセリル(MW=1143.98g/mol)、テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル(MW=1202.02g/mol)、テトライソステアリン酸ポリグリセリル-2(MW=1232.04g/mol)又はテトラキス(2-デシル)テトラデカン酸ペンタエリスリチル(MW=1538.66g/mol)、
e)二量体ジオールとモノカルボン酸若しくはジカルボン酸とのエステル及びポリエステル、例えば二量体ジオールと脂肪酸とのエステル及び二量体ジオールと二量体ジカルボン酸とのエステル、例えば日本精化株式会社によって販売され、参照によりその内容が本出願に組み込まれる特許出願US 2004-175 338に記載されたLusplan DD-DA5(登録商標)及びLusplan DD-DA7(登録商標)、
並びに
- これらの混合物。
本発明による組成物は、前述の成分(b)とは異なる(c)少なくとも1種の非水溶性粒子を含む。本発明の目的では、用語「非水溶性粒子」は、25℃での水への溶解度が、粒子の総質量に対して1質量%未満、好ましくは0.1質量%未満、より好ましくは0.01質量%未満であり、最も好ましくは溶解度がない粒子を意味する。
本発明の第1変形形態によれば、(c)非水溶性粒子は、少なくとも1つの凹部及び少なくとも1つの凸部を含んでよく、特に(c)非水溶性粒子は、中空半球の形状、すなわち「ボウル」タイプの形状を有し得る。
本発明による組成物中に存在し得る凹形粒子は、シリコーン粒子、特にシリコーン物質から形成された中空球状部である。
(a)少なくとも1種の加水分解触媒及び任意選択の少なくとも1種の界面活性剤の存在下、水性媒質に、式SiX4の化合物(III)及び式RSiY3の化合物(IV)[式中、X及びYは、互いに独立に、C1~C4アルコキシ基、C1~C4アルコキシ基を含むアルコキシエトキシ基、C2~C4アシルオキシ基、C1~C4アルキル基を含むN,N-ジアルキルアミノ基、ヒドロキシル基、ハロゲン原子又は水素原子を表し、Rは、ケイ素原子に直接結合している炭素原子を含む有機基を表す]を導入する工程と、
(b)工程(a)の結果得られる混合物を、30℃~85℃の間の温度で、少なくとも1種の重合触媒及び任意選択の少なくとも1種の界面活性剤を含有する水溶液と少なくとも2時間接触させる工程。
挙げることができるC1~C4アルコキシ基には、メトキシ基及びエトキシ基が含まれ、
C1~C4アルコキシ基を含有するアルコキシエトキシ基としては、メトキシエトキシ基及びブトキシエトキシ基を挙げることができ、
挙げることができるC2~C4アルコキシ基には、アセトキシ基及びプロピオキシ基が含まれ、
C1~C4アルキル基を含有するN,N-ジアルキルアミノ基としては、ジメチルアミノ基及びジエチルアミノ基を挙げることができ、
挙げることができるハロゲン原子には、塩素原子及び臭素原子が含まれる。
- エポキシ基を含有するシラン、例えば3-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3-グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、2-(3,4-エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3-グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、3-グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、2-グリシドキシエチルメチルジメトキシシラン、3-グリシドキシプロピルジメチルメトキシシラン及び2-グリシドキシエチルジメチルメトキシシラン、
- (メタ)アクリルオキシ基を含有するシラン、例えば3-メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン及び3-アクリルオキシプロピルトリメトキシシラン、
- アルケニル基を含有するシラン、例えばビニルトリメトキシシラン、アリルトリメトキシシラン及びイソプロペニルトリメトキシシラン、
- メルカプト基を含有するシラン、例えばメルカプトプロピルトリメトキシシラン及びメルカプトエチルトリメトキシシラン、
- アミノアルキル基を含有するシラン、例えば3-アミノプロピルトリメトキシシラン、3-(2-アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、N,N-ジメチルアミノプロピルトリメトキシシラン及びN,N-ジメチルアミノエチルトリメトキシシラン、
- ハロアルキル基を含有するシラン、例えば3-クロロプロピルトリメトキシシラン及びトリフルオロプロピルトリメトキシシラン、
- グリセロキシ基を含有するシラン、例えば3-グリセロキシプロピルトリメトキシシラン及びビス(3-グリセロキシプロピル)ジメトキシシラン、
- ウレイド基を含有するシラン、例えば3-ウレイドプロピルトリメトキシシラン、3-ウレイドプロピルメチルジメトキシシラン及び3-ウレイドプロピルジメチルメトキシシラン、
- シアノ基を含有するシラン、例えばシアノプロピルトリメトキシシラン、シアノプロピルメチルジメトキシシラン及びシアノプロピルジメチルメトキシシラン。
- 幅2.5μm、高さ1.2μm、厚さ150nmの、竹本油脂株式会社製の架橋オルガノシリコーンTak-1 10(メチルシラノール/シリケート架橋ポリマー)から形成されるボウル形の粒子(竹本油脂株式会社によってNLK-506の名称で販売されている粒子)、
- 幅0.8μm、高さ0.4μm、厚さ130nmの、竹本油脂株式会社製の架橋オルガノシリコーンTak-1 10(メチルシラノール/シリケート架橋ポリマー)から形成されるボウル形の粒子(竹本油脂株式会社によってNLK-515の名称で販売されている粒子)、
- 幅7μm、高さ3.5μm、厚さ200nmの、竹本油脂株式会社製の架橋オルガノシリコーンTak-1 10(メチルシラノール/シリケート架橋ポリマー)から形成されるボウル形の粒子(竹本油脂株式会社によってNLK-510の名称で販売されている粒子)。
本発明による組成物は、水を含むことができる。
本発明による組成物は、少なくとも1種の有機UVフィルターを含むことができる。2種以上の有機UVフィルターを使用する場合、それらは同一であっても異なっていてもよい。有機UVフィルターは、親油性又は油溶性有機UVフィルター、親水性又は水溶性有機UVフィルター、及びこれらの混合物から選択できる。
本発明による組成物は、少なくとも1種の親油性又は油溶性有機UVフィルターを含んでよい。2種以上の親油性又は油溶性有機UVフィルターを使用する場合、それらは、同じであっても異なっていてもよい。
- アントラニル酸化合物:Haarmann and Reimer社によって「Neo Heliopan MA」の商標名で市販されているアントラニル酸メンチル。
- ジベンゾイルメタン化合物:特にHoffmann-La Roche社によって「Parsol 1789」の商標名で市販されているブチルメトキシジベンゾイルメタン、及びイソプロピルジベンゾイルメタン。
- ケイヒ酸化合物:特にBASF社によって「Parsol MCX」の商標名で市販されているメトキシケイヒ酸エチルヘキシル;メトキシケイヒ酸イソプロピル;メトキシケイヒ酸イソプロポキシ;Haarmann and Reimer社によって「Neo Heliopan E 1000」の商標名で市販されているメトキシケイヒ酸イソアミル;シノキセート(4-メトキシケイヒ酸2-エトキシエチル);メトキシケイヒ酸DEA;メチルケイヒ酸ジイソプロピル;及びジメトキシケイヒ酸エチルヘキサン酸グリセリル。
- サリチル酸化合物:Rona/EM Industries社によって「Eusolex HMS」の商標名で市販されているホモサレート(サリチル酸ホモメンチル);Haarmann and Reimer社によって「Neo Heliopan OS」の商標名で市販されているサリチル酸エチルヘキシル;サリチル酸グリコール;サリチル酸ブチルオクチル;サリチル酸フェニル;Scher社によって「Dipsal」の商標名で市販されているサリチル酸ジプロピレングリコール;及びHaarmann and Reimer社によって「Neo Heliopan TS」の商標名で市販されているサリチル酸TEA。
- カンファー化合物、特にベンジリデンカンファー誘導体:Chimex社によって「Mexoryl SD」の商標名で製造されている3-ベンジリデンカンファー;Merck社によって「Eusolex 6300」の商標名で市販されている4-メチルベンジリデンカンファー;Chimex社によって「Mexoryl SL」の商標名で製造されているベンジリデンカンファースルホン酸;Chimex社によって「Mexoryl SO」の商標名で製造されているカンファーベンザルコニウムメトスルフェート;及びChimex社によって「Mexoryl SW」の商標名で製造されているポリアクリルアミドメチルベンジリデンカンファー。
- ベンゾフェノン化合物:BASF社によって「Uvinul 400」の商標名で市販されているベンゾフェノン-1(2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン);BASF社によって「Uvinul D50」の商標名で市販されているベンゾフェノン-2(テトラヒドロキシベンゾフェノン);BASF社によって「Uvinul M40」の商標名で市販されているベンゾフェノン-3(2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン)又はオキシベンゾン;BASF社によって「Uvinul MS40」の商標名で市販されているベンゾフェノン-4(ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸);ベンゾフェノン-5(ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム);Norquay社によって「Helisorb 11」の商標名で市販されているベンゾフェノン-6(ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン);American Cyanamid社によって「Spectra-Sorb UV-24」の商標名で市販されているベンゾフェノン-8;BASF社によって「Uvinul DS-49」の商標名で市販されているベンゾフェノン-9(ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノンジスルホン酸二ナトリウム);ベンゾフェノン-12、及び2-(4-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシベンゾイル)安息香酸n-ヘキシル(BASF社によるUVINUL A+)。
- β,β-ジフェニルアクリレート化合物:特にBASF社によって「Uvinul N539」の商標名で市販されているオクトクリレン;及び特にBASF社によって「Uvinul N35」の商標名で市販されているエトクリレン。
- トリアジン化合物:Sigma 3V社によって「Uvasorb HEB」の商標名で市販されているジエチルヘキシルブタミドトリアゾン;2,4,6-トリス(ジネオペンチル4'-アミノベンザルマロネート)-s-トリアジン、CIBA GEIGY社によって「TINOSORB S」の商標名で市販されているビス-エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、及びBASF社によって「UVINUL T150」の商標名で市販されているエチルヘキシルトリアゾン。
- ベンゾトリアゾール化合物、特にフェニルベンゾトリアゾール誘導体:分枝状及び直鎖状の2-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-6-ドデシル-4-メチルフェノ、及びUSP 5240975に記載のもの。
- ベンザルマロネート化合物:4'-メトキシベンザルマロン酸ジネオペンチル、及びベンザルマロネート官能基を含むポリオルガノシロキサン、例えば、Hoffmann-LaRoche社によって「Parsol SLX」の商標名で市販されているポリシリコーン-15。
- ベンゾイミダゾール化合物、特にフェニルベンゾイミダゾール誘導体。
- イミダゾリン化合物:ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリンプロピオン酸エチルヘキシル。
- ビスベンゾアゾリル化合物:EP-669,323及び米国特許第2,463,264号に記載されているような誘導体。
- パラアミノ安息香酸化合物:PABA(p-アミノ安息香酸)、エチルPABA、エチルジヒドロキシプロピルPABA、ペンチルジメチルPABA、特にISP社によって「Escalol 507」の商標名で市販されているエチルヘキシルジメチルPABA、グリセリルPABA、及びBASF社によって「Uvinul P25」の商標名で市販されているPEG-25 PABA。
- メチレンビス-(ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール)化合物、例えばFairmount Chemical社によって「Mixxim BB/200」の商標名で固体形態で市販されている2,2'-メチレンビス[6-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-メチル-フェノール]、BASF社によって「Tinosorb M」の商標名で、又はFairmount Chemical社によって「Mixxim BB/100」の商標名で水性分散体中の微粉化形態で市販されている2,2'-メチレンビス[6-(2H-ベンゾトリアゾール-2-イル)-4-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)フェノール]、並びに米国特許第5,237,071号、同第5,166,355号、GB-2,303,549、DE-197,26,184及びEP-893,119に記載されている誘導体、並びに
下記に示すような、Rhodia Chimie社によって「Silatrizole」の商標名で、又はL'Oreal社によって「Mexoryl XL」の商標名で市販されているドロメトリゾールトリシロキサン。
- 遮蔽ポリマー及び遮蔽シリコーン:WO 93/04665に記載のシリコーン。
- α-アルキルスチレン由来の二量体:DE-19855649に記載の二量体。
- 4,4-ジアリールブタジエン化合物:1,1-ジカルボキシ(2,2'-ジメチルプロピル)-4,4-ジフェニルブタジエン。
ブチルメトキシジベンゾイルメタン、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、ホモサレート、サリチル酸エチルヘキシル、オクトクリレン、ベンゾフェノン-3、ベンゾフェノン-4、ベンゾフェノン-5、2-(4-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシベンゾイル)安息香酸n-ヘキシル、1,1'-(1,4-ピペラジンジイル)ビス[1-[2-[4-(ジエチルアミノ)-2-ヒドロキシベンゾイル]フェニル]-メタノン、4-メチルベンジリデンカンファー、エチルヘキシルトリアゾン、ビス-エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン、2,4,6-トリス(ジネオペンチル4'-アミノベンザルマロネート)-s-トリアジン、2,4,6-トリス(ジイソブチル4'-アミノベンザルマロネート)-s-トリアジン、2,4-ビス-(n-ブチル4'-アミノベンザルマロネート)-6-[(3-{1,3,3,3-テトラメチル-1-[(トリメチルシリルオキシ]ジシロキサニル}プロピル)アミノ]-s-トリアジン、2,4,6-トリス-(ジフェニル)-トリアジン、2,4,6-トリス-(ターフェニル)-トリアジン、メチレンビス-ベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、ドロメトリゾールトリシロキサン、ポリシリコーン-15、4'-メトキシベンザルマロン酸ジネオペンチル、1,1-ジカルボキシ(2,2'-ジメチルプロピル)-4,4-ジフェニルブタジエン、2,4-ビス[5-1(ジメチルプロピル)ベンゾオキサゾール-2-イル-(4-フェニル)イミノ]-6-(2-エチルヘキシル)イミノ-1,3,5-トリアジン、カンファーベンジルコニウムメトスルフェート及びこれらの混合物。
本発明による組成物は、少なくとも1種の親水性又は水溶性有機UVフィルターを含んでもよい。2種以上の親水性又は水溶性有機UVフィルターを使用する場合、それらは同じでも異なっていてもよい。
テレフタリリデンジカンファースルホン酸及びその塩、例えばChimex社によって「Mexoryl SX」の名称で製造されているもの、
ビスベンゾオキサゾリル誘導体、例えば特許EP 669 323及びUS 2,463,264に記載されているもの、より特定するとHaarmann and Reimer社によって「Neo Heliopan AP」の商標名で販売されている化合物フェニルジベンゾイミダゾールテトラスルホン酸二ナトリウム及びその塩、
p-アミノ安息香酸(PABA)誘導体、例えばPABA、PABAグリセリル及びPABA PEG-25及びこれらの塩、例えばBASF社によって「Uvinul P25」の名称で販売されているもの、
フェニルベンゾイミダゾールスルホン酸及びその塩、例えば特にMerck社によって「Eusolex 232」の商標名で販売されているもの、
フェルラ酸及びその塩、
サリチル酸及びその塩、
メトキシケイヒ酸DEA及びその塩、
ベンジリデンカンファースルホン酸及びその塩、例えばChimex社によって「Mexoryl SL」の名称で製造されているもの、
カンファーベンザルコニウムメトスルフェート及びその塩、例えばChimex社によって「Mexoryl SO」の名称で製造されているもの、
ベンゾフェノン-4及びその塩、例えばBASF社によって「Uvinul MS40」の商標名で販売されているもの、
ベンゾフェノン-5及びその塩、
ベンゾフェノン-9及びその塩、
(+)-10-カンファースルホン酸及びその塩、
2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸及びその塩、並びに
フェニルジベンゾイミダゾールテトラスルホン酸二ナトリウム及びその塩。
本発明による組成物は、ピッカリングエマルションの形態であることが好ましい。
本発明による組成物はまた、以前から別のところで美白用組成物中又は着色用組成物中で公知である他の有効量の作用物質、例えば(c)の非水溶性粒子以外のフィラー及び顔料、酸及び塩基等のpH調整剤、EDTA及びエチドロン酸等の金属イオン封鎖剤、無機UV遮断剤、シリコーン油等の前述のもの以外のシリコーン、防腐剤、ビタミン又はプロビタミン、例えば、パンテノール、不透明化剤、香料、植物抽出物、陽イオン性ポリマー等を含んでもよい。
本発明による組成物は、上述の必須成分及び任意選択の成分を、従来の方法で混合することによって調製することができる。
(a)連続相の成分と、
(b)分散相の成分と、
少なくとも1つの弯曲部及び前記弯曲部の曲率の少なくとも1つの不連続点を有する(c)非水溶性粒子と、
任意選択の少なくとも1種の界面活性剤とを混合する工程であって、但し界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して1質量%以下であるとする工程を含む方法によって調製可能である。
本発明による組成物は、ケラチン物質のための美容処置法に使用される化粧用組成物であってよい。
(a)連続相、及び
(b)連続相中の、成分(c)とは異なる、少なくとも1つの分散相
を含む、
任意選択により、少なくとも1種の界面活性剤を、組成物の総質量に対して1質量%以下の量で含む、組成物
を製造するための、少なくとも1つの弯曲部及び前記弯曲部の曲率の少なくとも1つの不連続点を有する(c)の少なくとも1種の非水溶性粒子の使用であってよい。
表1に示す配合の組成物を、表1に示す成分を混合することによって調製した。表1に示す成分の量の数値は全て、活性原料として「質量%」に基づく。
実施例1~3及び比較例1~7による組成物について、安定性及び質感を次のように評価した。
(1)調製直後
実施例1~3及び比較例1~7による各組成物を、組成物の調製直後に、以下の基準に従って目視で評価した。
○:良好(W/O型ピッカリングエマルションが観察された。30分後に分離又は合体が観察されなかった。)
×:普通(一部で分離又は合体が観察された。)
××:不良(W/O型ピッカリングエマルションは観察されなかった。)
実施例1~3及び比較例1~7による各組成物を、5つの試料に分けた。各試料を透明なガラス瓶に満たし、4℃、25℃、40℃、45℃及び50℃の条件下で2ヶ月間保持した。2ヶ月後、各試料を、以下の基準に従って目視で評価した。
○:良好(全ての試料が、分離直後とほぼ同じであった。分離又は合体が観察されなかった。)
×:普通(一部で分離又は合体が観察された。)
××:不良(W/O型ピッカリングエマルションは観察されなかった。)
(1)皮膚親和性
5名の専門の判定士が、実施例1~3及び比較例1~7による各組成物の皮膚親和性を評価した。一人一人の判定士が、各組成物を手にとり、次いで自分の顔に塗布して皮膚親和性を評価し、1(不良)から5(良好)まで採点し、次いで採点の平均に基づいて、次の3つのカテゴリーに分類した。
○○:良好(5.0~3.5)
×:やや不良(3.5~2.0)
××:不良(1.9~1.0)
5名の専門の判定士が、実施例1~3及び比較例1~7による各組成物の非粘着性の感触を評価した。一人一人の判定士が、各組成物を手にとり、次いで自分の顔に塗布して粘着性の感触を評価し、1(不良)から5(良好)まで採点し、次いで採点の平均に基づいて、次の3つのカテゴリーに分類した。
○○:非粘着性の感触(5.0~3.5)
×:やや粘着性の感触(3.5~2.0)
××:粘着性の感触(1.9~1.0)
実施例1は、実施例2及び比較例1~5と対比可能である。
Claims (12)
- W/O型分散体の形態、好ましくはW/O型エマルションの形態、より好ましくはW/O型ピッカリングエマルションの形態の組成物であって、
(a)連続相、
(b)前記(a)連続相中の、成分(c)とは異なる、少なくとも1つの分散相、及び
(c)少なくとも1種の非水溶性粒子
を含み、
前記(a)連続相が極性油から選択される少なくとも1種の脂肪物質を含み、前記(b)分散相が水を含み、
前記(c)非水溶性粒子が、少なくとも1つの弯曲部及び前記弯曲部の曲率の少なくとも1つの不連続点を有し、
前記(c)非水溶性粒子が、メチルシラノール/シリケート架橋ポリマーを含み、
前記組成物が、任意選択により、少なくとも1種の界面活性剤を、前記組成物の総質量に対して1質量%以下の量で含む、組成物。 - 前記脂肪物質が、室温及び大気圧下で液体の形態である、請求項1に記載の組成物。
- 前記極性油が、安息香酸C12~C15アルコール、セバシン酸ジイソプロピル、ラウロイルサルコシン酸イソプロピル、炭酸ジカプリリル、安息香酸2-フェニルエチル、サリチル酸ブチルオクチル、ネオペンタン酸2-オクチルドデシル、ジカプリリルエーテル、ステアリン酸イソセチル、ネオペンタン酸イソデシル、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ベヘン酸イソステアリル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸オクチル、トリメリト酸トリデシル、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1又は2に記載の組成物。
- 前記脂肪物質の量が、前記組成物の総質量に対して、30質量%以上、好ましくは40質量%以上、より好ましくは45質量%以上である、請求項1から3のいずれか一項に記載の組成物。
- 前記(c)非水溶性粒子が、1つ又は複数の曲率を有する、請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。
- 前記(c)非水溶性粒子が、中空半球の形状を有する、請求項1から5のいずれか一項に記載の組成物。
- 前記(c)非水溶性粒子の量が、前記組成物の総質量に対して、0.01~20質量%、好ましくは0.1~10質量%、より好ましくは0.5~5質量%である、請求項1から6のいずれか一項に記載の組成物。
- 水の量が、前記組成物の総質量に対して、70質量%以下、好ましくは60質量%以下、より好ましくは50質量%以下である、請求項1から7のいずれか一項に記載の組成物。
- 少なくとも1種の有機UVフィルターを更に含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の組成物。
- 前記有機UVフィルターが、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、サリチル酸エチルヘキシル、ホモサレート、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、オクトクリレン、ベンゾフェノン-3、2-(4-ジエチルアミノ-2-ヒドロキシベンゾイル)安息香酸n-ヘキシル、4-メチルベンジリデンカンファー、ビス(エチルヘキシルオキシフェニル)メトキシフェニルトリアジン、エチルヘキシルトリアゾン、ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン、2,4,6-トリス(ジネオペンチル4'-アミノベンザルマロネート)-s-トリアジン、2,4,6-トリス(ジイソブチル4'-アミノベンザルマロネート)-s-トリアジン、2,4-ビス(ジネオペンチル4'-アミノベンザルマロネート)-6-(n-ブチル4'-アミノベンゾエート)-s-トリアジン、2,4,6-トリス(ビフェニル-4-イル)-1,3,5-トリアジン、2,4,6-トリス(ターフェニル)-1,3,5-トリアジン、ドロメトリゾールトリシロキサン、ポリシリコーン-15、1,1-ジカルボキシ(2,2'-ジメチルプロピル)-4,4-ジフェニルブタジエン、2,4-ビス[4-[5-(1,1-ジメチルプロピル)ベンゾオキサゾール-2-イル]フェニルイミノ]-6-[(2-エチルヘキシル)-イミノ]-1,3,5-トリアジン、テレフタリリデンジカンファースルホン酸、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項9に記載の組成物。
- 前記有機UVフィルターの量が、前記組成物の総質量に対して、50質量%以下、好ましくは40質量%以下、より好ましくは30質量%以下である、請求項9又は10に記載の組成物。
- ケラチン物質のための美容方法であって、請求項1から11のいずれか一項に記載の組成物を前記ケラチン物質上へ適用する工程を含む、方法。
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