JP7174897B2 - 電力システム - Google Patents

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Description

本開示は、電力システムに関する。
種々の発電システムが提案されている。発電システムの例として、太陽光発電パネルを用いて発電する太陽光発電システムが挙げられる。発電システムの別の例として、燃料電池を用いて発電する燃料電池発電システムが挙げられる。
発電システムでは、電力変換が行われることがある。特許文献1には、電力変換により、太陽光発電システムおよび燃料電池発電システムの出力電力を所定電圧に変更することが記載されている。
また、最大電力点追従制御により、太陽光発電システムの電力を取り出すことが知られている。最大電力点追従制御は、MPPT制御とも称される。MPPT制御によれば、太陽光発電システムから取り出される電力が最大化される。具体的には、太陽光発電システムに直流電力変換装置を接続し、直流電力変換装置にMPPT制御を実行させることができる。
特開2017-117673号公報
太陽光発電システムのMPPT制御を実行可能な電力システムを構成する場合、太陽光発電システムのMPPT制御を実行できるように直流電力変換装置が設計される。本開示は、このように設計された直流電力変換装置を用いてMPPT制御を実行することにより燃料電池発電システムから直流電力変換装置に電力を取り出し、さらに、当該取り出される電力を調整するのに適した電力システムを提供する。
本開示は、
出力電圧が所定範囲内にあるときに出力電力が最大になる太陽光発電システムに対して、MPPT制御を実行できるように設計された直流電力変換装置と、
燃料電池発電システムであって、該燃料電池発電システムで生成された直流電力は前記直流電力変換装置に供給される燃料電池発電システムと、
前記燃料電池発電システムと前記直流電力変換装置とを接続する経路上に設けられた特性変換回路であって、電流センサと、可変出力電源と、を含む特性変換回路と、を備え、
前記電流センサは、前記特性変換回路の出力電流の検出を行い、前記検出の結果を表すセンサ出力を出力し、
前記電流センサは、前記特性変換回路の出力電流が大きくなるほど前記センサ出力を大きく出力し、
前記可変出力電源は、可変出力を出力し、
前記特性変換回路において、
前記センサ出力が大きくなるほど前記特性変換回路の出力電力を大きくする第1フィードバック制御を実行する第1回路と、前記センサ出力が大きくなるほど前記特性変換回路の出力電力を小さくする第2フィードバック制御を、前記第1回路と協働して実行する第2回路と、が設けられ、
前記特性変換回路において、
(a)前記特性変換回路の出力電圧が前記所定範囲内のある値であるときに前記特性変換回路の出力電力が最大となる出力電圧-出力電力特性と、前記特性変換回路の出力電圧が前記ある値を跨ぐ領域において前記特性変換回路の出力電圧が大きくなるほど前記特性変換回路の出力電流が小さくなる出力電圧-出力電流特性がもたらされ、
(b)前記第1フィードバック制御と前記第2フィードバック制御とが切り替わるときの前記特性変換回路の出力電流を切替電流と定義したとき、前記特性変換回路の出力電流が前記切替電流であるときに前記特性変換回路の出力電力が最大となる出力電流-出力電力特性がもたらされるように、
前記センサ出力が相対的に小さいときに前記第1フィードバック制御が実行されるとともに前記センサ出力が相対的に大きいときに前記第2フィードバック制御が実行され、
前記切替電流は、前記検出の誤差に依存するとともに、前記可変出力を変化させると変化する、電力システムを提供する。
本開示に係る電力システムは、太陽光発電システムのMPPT制御を実行できるように設計された直流電力変換装置を含む。本開示に係る電力システムは、その直流電力変換装置を用いてMPPT制御を実行することにより、燃料電池発電システムから直流電力変換装置に電力を取り出すのに適している。さらに、本開示に係る電力システムは、当該取り出される電力を調整するのに適している。
系統連系時における電力システムのブロック図 停電時における電力システムのブロック図 特性変換回路で得られるV-P特性を説明するための図 比較形態のV-P特性を説明するための図 特性変換回路の出力特性を説明するための図 特性変換回路の第1の例を示す図 第1シャントレギュレータの説明図 電流センサの説明図 電流センサの個体ばらつきによる影響の説明図 可変電圧による切替電流の調整についての説明図 特性変換回路の第1の具体例を示す図
(本開示の基礎となった知見)
太陽光発電システムのMPPT制御を実行できるように設計された直流電力変換装置があるとする。その直流電力変換装置を用いてMPPT制御を実行することにより、燃料電池発電システムから直流電力変換装置に電力を取り出すことを考える。そのような電力の取り出しは、燃料電池発電システムの出力特性を変換することによって実現可能である。本発明者の検討によれば、電流センサを含む特性変換回路によって、そのような変換を行うことができる。そして、燃料電池発電システムから特性変換回路を介して直流電力変換装置へと電力が供給される電力システムを構成できる。
また、上記のようにして燃料電池発電システムから直流電力変換装置へと電力を供給する場合、特性変換回路の出力電圧-出力電力特性における動作点は、MPPT制御により調整される。MPPT制御は、動作点を最大電力点に調整する制御として知られている。しかし、MPPT制御が太陽光発電システム用に構成されている場合、そのMPPT制御では特性変換回路の出力電圧-出力電力特性における動作点は最大電力点からずれた点に調整されることがある。このずれは、燃料電池発電システムから直流電力変換装置へと取り出される電力を小さくする。このずれに起因する取り出し電力の減少幅を抑える技術には、採用の価値がある。
また、上記の特性変換回路で用いられる電流センサの個体ばらつきを完全にゼロにするのは容易ではなく、個体ばらつきに由来する誤差が電流センサの検出結果に生じるのを完全に回避するのは容易ではない。このため、上記のような電力システムを量産すると、電力システムごとに特性変換回路の出力電力の最大値がばらつくおそれがある。出力電力の最大値にばらつきがあることは、MPPT制御により特性変換回路から電力を取り出すと、取り出される電力にばらつきが生じることを意味する。
また、別の観点から、燃料電池発電システムから取り出せる電力を状況に応じて調整できれば、便利である。
以下、図面を参照しながら実施形態を詳細に説明する。ただし、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するための提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
また、実施形態では、第1、第2、第3・・・という序数詞を用いることがある。ある要素に序数詞が付されている場合に、より若番の同種類の要素が存在することは必須ではない。必要に応じて序数詞の番号を変更することができる。
実施形態では、特性変換回路の出力電流、出力電圧および出力電力の組み合わせを、特性変換回路の動作点と称することがある。特性変換回路の出力電力が最大となるときの動作点を、最大電力点と称することがある。特性変換回路の最大電力点における出力電力を、特性変換回路の最大電力と称することがある。
(実施形態)
図1および図2は、本実施形態に係る電力システム300のブロック図である。具体的には、図1は、系統連系時の電力の流れの例を示している。図2は、停電時の電力の流れの例を示している。これらの図において、実線は、電力が電路を流れていることを表す。点線は、電力が電路を流れていないことを表す。また、VAC1およびVAC2は、交流電圧を表す。交流電圧VAC1の実効値は、交流電圧VAC2の実効値よりも小さい。交流電圧VAC1の実効値は、例えば100Vである。交流電圧VAC2の実効値は、例えば200Vである。この例では、交流電圧VAC1の電路または経路は、単相2線式の2本の電線により実現されている。また、交流電圧VAC2の電路または経路は、単相3線式の3本の電線のうちの2本の非接地線路により実現されている。
電力システム300は、系統電源200と連系する。電力システム300には、系統電源200から電力が供給され得る。また、電力システム300は、系統電源200に電力を逆潮流させ得る。電力システム300は、パワーステーション10と、燃料電池発電システム40と、基板60と、太陽光発電システム31および32と、蓄電装置25と、電力切替ユニット28と、第1分電盤80と、第2分電盤90と、負荷251,252および253と、コンセント260と、を有する。以下では、第1分電盤80を主分電盤80と称することがある。また、第2分電盤90を自立分電盤90と称することがある。
[パワーステーション10]
パワーステーション10は、直流電力変換装置20と、第1DCバス11と、第4DCDCコンバータ12と、第1インバータ13と、を有する。
直流電力変換装置20は、出力電圧が所定範囲内にあるときに出力電力が最大になる太陽光発電システム対して最大電力点追従制御を実行できるように設計されている。太陽光発電システムは、太陽光発電パネルを用いて発電するシステムである。以下では、最大電力点追従制御を、MPPT制御と称することがある。
直流電力変換装置20には、太陽光発電システム31および32ならびに燃料電池発電システム40から直流電力が入力される。直流電力変換装置20から出力された直流電力は、第1DCバス11に供給される。
具体的には、直流電力変換装置20は、第1DCDCコンバータ21と、第2DCDCコンバータ22と、第3DCDCコンバータ23と、を有する。第1DCDCコンバータ21には、燃料電池発電システム40から直流電力が入力される。第2DCDCコンバータ22には、第1太陽光発電システム31から直流電力が入力される。第3DCDCコンバータ23には、第2太陽光発電システム32から直流電力が入力される。これらのDCDCコンバータ21,22および23から出力された直流電力は、第1DCバス11に供給される。
第4DCDCコンバータ12は、第1DCバス11から入力された直流電力を、電圧の異なる直流電力に変換する。第4DCDCコンバータ12で変換された直流電力は、蓄電装置25に供給される。また、第4DCDCコンバータ12は、蓄電装置25から入力された電力を、電圧の異なる直流電力に変換し、第1DCバス11に供給する。つまり、第4DCDCコンバータ12は、双方向DCDCコンバータである。第4DCDCコンバータ12は、蓄電装置25の端子電圧が定格範囲となるように動作する。
第1インバータ13は、直流電力を交流電力に変換する。具体的には、第1インバータ13は、第1DCバス11から入力された直流電力を、電圧VAC1または電圧VAC2の交流電力に変換する。第1インバータ13で電圧VAC1の交流電力が得られる場合、その電力は電力切替ユニット28に供給される。第1インバータ13で電圧VAC2の交流電力が得られる場合、その電力は、主分電盤80に供給される。
第1インバータ13は、系統電源200から主分電盤80を介して入力された電圧VAC2の交流電力を、直流電力に変換することもできる。こうして得られた直流電力は、第1DCバス11および第4DCDCコンバータ12を介して蓄電装置25に供給される。
[太陽光発電システム31および32]
本実施形態では、電力システム300は、出力電圧が所定範囲内にあるときに出力電力が最大になる太陽光発電システムを少なくとも1つ備える。当該少なくとも1つの太陽光発電システムで生成された直流電力は、直流電力変換装置20に供給される。
具体的に、太陽光発電システム31および32は、出力電圧が所定範囲内にあるときに出力電力が最大になる太陽光発電システムに該当する。第1太陽光発電システム31は、少なくとも1つの太陽光発電パネル36を有する。第1太陽光発電システム31は、該少なくとも1つの太陽光発電パネル36を用いて発電する。第2太陽光発電システム32は、少なくとも1つの太陽光発電パネル37を有する。第2太陽光発電システム32は、該少なくとも1つの太陽光発電パネル37を用いて発電する。太陽光発電システム31および32で生成された直流電力は、直流電力変換装置20に供給される。
[燃料電池発電システム40]
燃料電池発電システム40は、燃料電池41を用いて発電するシステムである。燃料電池発電システム40で生成された直流電力は、直流電力変換装置20に供給され得る。燃料電池発電システム40で生成された交流電力は、主分電盤80に供給され得る。
燃料電池発電システム40は、燃料電池41と、第5DCDCコンバータ42と、第2DCバス43と、第2インバータ44と、第6DCDCコンバータ45と、ヒーター46と、貯湯ユニット47と、制御器51と、低圧電源52と、補機用電源55と、を有する。補機用電源55を、D1電源55と称することがある。
燃料電池41は、直流電力を発電する。具体的には、燃料電池41はスタックを含む。そして、スタックが、酸素および水素から直流電力を生成する。
第5DCDCコンバータ42は、燃料電池41で生成された直流電力を、電圧の異なる直流電力に変換する。この例では、第5DCDCコンバータ42は、燃料電池41で生成された直流電力を昇圧する。昇圧された直流電力は、第2DCバス43に供給される。
第2インバータ44は、第2DCバス43から入力された直流電力を、電圧VAC2の交流電力に変換する。第2インバータ44で得られた交流電力は、主分電盤80に供給される。
第6DCDCコンバータ45は、第2DCバス43から入力された直流電力を、電圧の異なる直流電力に変換する。この例では、第6DCDCコンバータ45は、第2DCバス43から入力された直流電力を降圧する。
ヒーター46は、第6DCDCコンバータ45で変換された直流電力を用いて、水を温める。温められた水(以下、湯と称することがある)は、貯湯ユニット47に貯められる。
仮に、燃料電池41の発電電力が第2インバータ44の出力先の要求負荷よりも大きいときに、燃料電池発電システム40が燃料電池41の発電電力の全てを第2インバータ44から出力したとする。その場合、第2インバータ44から出力された電力のうち要求負荷を超える分(以下、余剰電力と称することがある)が系統電源200に逆潮流されてしまう。逆潮流を避けるために、この例では、余剰電力に所定マージンを加えた電力がゼロよりも大きい場合、その電力を、第2DCバス43から第6DCDCコンバータ45を介してヒーター46に供給する。つまり、第6DCDCコンバータ45は、余剰電力用である。また、ヒーター46は、水を温めつつ、逆潮流を防止する。
制御器51は、DCDCコンバータ42および45と、第2インバータ44と、後述の保護リレー62とを制御する。本実施形態では、制御器51は、マイクロコントロールユニット(MCU)である。低圧電源52は、制御器51と、保護リレー62と、後述の特性変換回路100とに、制御用の電力を供給する。D1電源55は、ポンプ、ブロワ、弁などの、燃料電池発電システム40の補機を動かすのに用いられる。
[基板60]
基板60は、燃料電池発電システム40とパワーステーション10とを接続する経路上に設けられている。基板60には、燃料電池発電システム40から、具体的には第2DCバス43から、直流電力が供給される。基板60は、特性変換回路100と、LCフィルタ61と、保護リレー62と、を有する。
上述の説明から明らかであるように、特性変換回路100は、燃料電池発電システム40と直流電力変換装置20とを接続する経路上、詳細には直流電力の経路上、に設けられている。
図3Aおよび図4に、特性変換回路100の出力特性を示す。図5に特性変換回路100の第1の例を示す。
図5に示すように、特性変換回路100は、電圧電流制御回路160と、電流センサ128と、可変出力電源123と、を含む。
電圧電流制御回路160は、DCDCコンバータである。電圧電流制御回路160は、燃料電池発電システム40と電流センサ128の間に設けられている。具体的には、電圧電流制御回路160は、第2DCバス43と電流センサ128の間に設けられている。
電流センサ128は、特性変換回路100の出力電流の検出を行う。電流センサ128は、その検出の結果を表すセンサ出力を出力する。電流センサ128は、特性変換回路100の出力電流が大きくなるほどセンサ出力を大きく出力する。つまり、センサ出力は、特性変換回路100の出力電流が大きくなるほど大きくなる。本実施形態では、センサ出力は、第1センサ電圧V1である。電流センサ128は、第1センサ電圧V1を出力するセンサ出力部128aを含む。
可変出力電源123は、可変出力を出力する。本実施形態では、可変出力は、可変電圧V4である。可変出力電源123は、例えば、制御器51のデジタル-アナログポートである。
特性変換回路100において、第1回路110と、第2回路120と、が設けられている。第1回路110は、センサ出力が大きくなるほど特性変換回路100の出力電力を大きくする第1フィードバック制御を実行する。第2回路120は、センサ出力が大きくなるほど特性変換回路100の出力電力を小さくする第2フィードバック制御を、第1回路110と協働して実行する。特性変換回路100において、フィードバック電流供給部130も設けられている。
具体的には、第1回路110は、上記第1フィードバック制御を、電圧電流制御回路160および電流センサ128と協働して実行する。第2回路120は、第2フィードバック制御を、第1回路110および電圧電流制御回路160と協働して実行する。
特性変換回路100の(a)の出力電圧-出力電力特性は、図3Aに示すような、特性変換回路100の出力電圧が所定範囲内の値であるときに特性変換回路100の出力電力が最大となる出力電圧-出力電力特性である。また、(a)の出力電圧-出力電流特性は、図3Aおよび図4に示すような、特性変換回路100の出力電圧がある値を跨ぐ領域において特性変換回路100の出力電圧が大きくなるほど特性変換回路100の出力電流が小さくなる出力電圧-出力電流特性である。ここで、特性変換回路100の出力電圧が上記ある値を跨ぐ領域は、特性変換回路100の出力電圧が上記ある値より小さい第1の値から上記ある値より大きい第2の値までの領域である。
上述のとおり、直流電力変換装置20は、出力電圧が所定範囲内にあるときに出力電力が最大になる太陽光発電システムのMPPT制御を実行できるように設計されている。本実施形態では、特性変換回路100は、出力電圧がその所定範囲内の値であるときに出力電力が最大となる上記(a)の出力電圧-出力電力特性を有する。また、本実施形態では、特性変換回路100は、出力電圧がある値を跨ぐ領域において特性変換回路100の出力電圧が大きくなるほど特性変換回路100の出力電流が小さくなる出力電圧-出力電流特性を有する。燃料電池発電システムの出力電圧-出力電力特性は、MPPT制御による電力の取り出しに必ずしも適していない。しかし、上記(a)の出力電圧-出力電力特性、および、出力電圧-出力電流特性を有する特性変換回路100は、直流電力変換装置20を用いてMPPT制御を実行することにより燃料電池発電システム40から直流電力変換装置20に電力を取り出すことを可能にする。
また、特性変換回路100によれば、MPPT制御に基づいて燃料電池発電システム40から直流電力変換装置20に大きな電力を取り出し易い。以下、この点について、図3Aおよび図3Bを参照しながら説明する。
上述のように、特性変換回路100の出力電圧が上記ある値を跨ぐ領域において特性変換回路100の出力電圧が大きくなるほど特性変換回路100の出力電流が小さくなる出力電圧-出力電流特性をもたらす。この出力電圧-出力電流特性により、図3Aに示すように、特性変換回路100の出力電圧-出力電力特性のグラフは、上記ある値を跨ぐ領域において、出力電圧に対して出力電力が上に凸の曲線状となる。
仮に、特性変換回路100の出力電圧-出力電力特性のグラフが。図3Bに示すような、出力電圧に対して出力電力が上に凸の直線状であったとする。この場合において、MPPT制御を実行したものの、動作点が最大電力点からずれた点に調整されたとする。具体的には、特性変換回路100の出力電圧が、最大電力点の出力電圧Vtargetからずれた電圧Vrealに調整されたとする。この場合、特性変換回路100の出力電力は、動作点が最大電力点に調整された場合に比べ、減少する。図3Bでは、この減少幅をδPBと記載する。
一方、図3Aの例においても、特性変換回路100の出力電圧が最大電力点の出力電圧Vtargetからずれた電圧Vrealに調整されると、特性変換回路100の出力電力は、動作点が最大電力点に調整された場合と比べ、減少する。図3Aでは、この減少幅をδPAと記載する。
上述のように、特性変換回路100の出力電圧-出力電力特性のグラフが直線状である場合も曲線状である場合も、動作点が最大電力点からずれると、特性変換回路100の出力電力は減少する。しかし、その減少幅は異なる。具体的には、図3Aの場合の減少幅δPAは、図3Bの減少幅δPBよりも小さい。このように、出力電圧-出力電力特性のグラフが上に凸の曲線状であることは、上記のずれに起因する出力電力の減少幅を抑え、燃料電池発電システム40から直流電力変換装置20へと取り出される電力の減少幅を抑える観点から有利である。
現実のMPPT制御には、山登り法の他、取り出し電圧を予め定められた電圧に制御するものもあり、そのような制御では動作点を最大電力点に高い精度で一致させることは必ずしも容易ではない。山登り法でも、制御の分解能によっては安定的に最大電力を取り出せない場合もあり得る。このため、出力電圧- 出力電力特性のグラフが上に凸の曲線状であることは、MPPT制御の方式および分解能に起因する出力電力の減少幅を抑えることができる点で、現実にメリットがある。
また、ユーザーが、ある業者から特性変換回路100を購入し、別の業者からMPPT制御を行う直流電力変換装置20を購入することもあり得る。その場合、特性変換回路100は、特性変換回路100の設計者からみて不明な性能を有する直流電力変換装置20に接続されることになる。この場合は、特性変換制御とMPPT制御とが完全には適合していないことが原因で、動作点が最大電力点からずれた点に調整されることがあり得る。このことからも、出力電圧-出力電力特性のグラフが上に凸の曲線状であることは、現実にメリットがあると言える。また、出力電圧-出力電力特性のグラフが凸の曲線状であることは、特性変換回路100のコンパティビリティを高め、採用可能な直流電力変換装置20の制約を小さくするとも言える。
また、(b)の出力電流-出力電力特性は、図3Aおよび図4に示すような、特性変換回路100の出力電流が切替電流iswであるときに特性変換回路100の出力電力が最大となる出力電圧-出力電力特性である。ここで、切替電流iswは、第1フィードバック制御と第2フィードバック制御とが切り替わるときの特性変換回路100の出力電流である。
切替電流iswは、電流センサによる特性変換回路100の出力電流の検出の誤差に依存するとともに、可変出力を変化させると変化する。
電流センサ128に個体ばらつきがあると、電流センサ128の検出に誤差が生じ得る。つまり、センサ出力に誤差が生じ得る。誤差を有するセンサ出力が特性変換回路100における制御に用いられると、切替電流iswが目標値(以下、目標電流と称することがある)からずれるおそれがある。切替電流iswがずれると、図3Aおよび図4に示す最大電力点が目標点からずれるおそれがある。最大電力点がずれると、特性変換回路100の最大電力が目標値(以下、目標電力と称することがある)からずれるおそれがある。
この点、本実施形態によれば、可変出力を変化させることにより、切替電流iswを調整できる。これにより、切替電流iswの目標電流からのずれを小さくし、最大電力点の目標点からのずれを小さくし、最大電力の目標電力からのずれを小さくすることができる。また、可変出力を調整して切替電流iswを調整することにより、状況に応じて特性変換回路100の最大電力を調整することも可能である。例えば、直流電力変換装置20に接続された太陽光発電システムの発電電力が小さい場合には上記最大電力を大きくし、太陽光発電システムの発電電力が大きい場合には上記最大電力を小さくすることができる。また、燃料電池発電システム40の最大出力電力は、例えば燃料電池41のスタックの経年劣化等によって、低下する場合がある。そのような場合に、特性変換回路100から出力される最大電力を低下させることによって、該最大電力を燃料電池発電システム40が供給可能な範囲内に収めることができる。
最大電力の目標電力からのずれを小さくすることにより、MPPT制御により特性変換回路100から電力を取り出すときに、取り出される電力の目標電力からのずれを小さくすることができる。状況に応じて特性変換回路100の最大電力を調整することにより、MPPT制御により特性変換回路100から電力を取り出すときに、取り出される電力を状況に応じた値に調整することができる。例えば、直流電力変換装置20に接続された太陽光発電システムの発電電力が小さい場合には取り出される電力を大きくし、太陽光発電システムの発電電力が大きい場合には上記取り出される電力を小さくすることができる。また、燃料電池発電システム40の最大出力電力が低下した場合に、上記取り出される電力を小さくすることができる。
典型的には、特性変換回路100出力電圧-出力電力特性は、出力電圧に対して出力電力が単一ピークを有する特性である。上記(a)の出力電圧-出力電力特性、および、出力電圧-出力電流特性は、そのような特性を示している。
特性変換回路100の出力特性について、さらに説明する。
図3Aにおいて、実線は、特性変換回路100の出力電圧と特性変換回路100の出力電力との関係すなわち出力電圧-出力電力特性を表す。破線は、特性変換回路100の出力電圧と特性変換回路100の出力電流との関係すなわち出力電圧-出力電流特性を表す。
図3Aから理解されるように、本実施形態では、第1フィードバック制御と第2フィードバック制御により、特性変換回路100は、特性変換回路100の出力電圧が上記ある値よりも大きく開放電圧よりも小さい領域において、特性変換回路100の出力電圧が大きくなるほど特性変換回路100の出力電流が小さくなる出力電圧-出力電流特性をもたらす。また、特性変換回路100の出力電圧が0よりも大きく上記ある値よりも小さい領域において、特性変換回路100の出力電圧が大きくなるほど特性変換回路100の出力電流が小さくなる出力電圧-出力電流特性をもたらす。ここで、開放電圧は、特性変換回路100の出力電流がゼロであるときの特性変換回路100の出力電圧である。
これらのフィードバック制御が相俟って、特性変換回路100の出力電圧-出力電流特性は、図3Aおよび図4の破線に示すものとなる。結果として、特性変換回路100の出力電圧-出力電力特性は、図3Aの実線に示すような、単一ピークを有する上に凸のものとなる。
上述のように、特性変換回路100の上に凸である出力電圧-出力電力特性は、直流電力変換装置20によるMPPT制御を可能にする。特性変換回路100のMPPT制御は、直流電力変換装置20によって実行され得る。
この例の電力変換装置20では、第1DCDCコンバータ21は、MPPT制御によって、特性変換回路100の出力電圧を変化させる。第2DCDCコンバータ22は、MPPT制御によって、第1太陽光発電システム31の出力電圧を変化させる。第3DCDCコンバータ23は、MPPT制御によって、第2太陽光発電システム32の出力電圧を変化させる。このように、この例では、太陽光発電システム31および32ならびに特性変換回路100を個別にMPPT制御するマルチストリング型の直流電力変換装置20が実現されている。ただし、直流電力変換装置は、これらを一括してMPPT制御する集中型のものであってもよい。
特性変換回路100の構成について、さらに説明する。
図5に示すように、第1回路110は、第1抵抗121と、第2抵抗122と、第6抵抗400と、電流センサ128と、第1シャントレギュレータ125と、を有する。第2回路120は、電流センサ128と、第6抵抗400と、センサ電圧調整回路120aと、電圧電流変換回路120bと、を有する。電流センサ128および第6抵抗400は、第1回路110および第2回路120によって共有されている。フィードバック電流供給部130は、電流供給電源131と、第3抵抗132と、を有する。本実施形態では、電流供給電源131は、定電圧源である。
電圧電流制御回路160は、電流供給電源131から流出する電流が小さいほど、電圧電流制御回路160の入力電圧に対する出力電圧の比率を大きくする。このように、特性変換回路100は、電流供給電源131から流出する電流に応じて上記比率が調整されるようになっている。
第1回路110の電流センサ128が出力する第1センサ電圧V1について、数式を用いつつさらに説明する。
図7に、本実施形態の電流センサ128を示す。電流センサ128は、シャント抵抗128rと、電流センスアンプ128sと、を含む。シャント抵抗128rの抵抗値は、Rsenceである。シャント抵抗128rに電流Iloadが流れると、シャント抵抗128rに電圧Rsence*Iloadがかかる。電流センスアンプ128sは、電圧Rsence*IloadにゲインGを乗じた電圧と、バイアス電圧Vbiasと、の合計電圧を、第1センサ電圧V1として出力する。
つまり、本実施形態の電流センサ128が生成する第1センサ電圧V1は、(数1)で与えられる。ただし、電流センサ128としてホール素子方式の電流センサ等の他の電流センサを用い、その電流センサの出力を第1センサ電圧V1として用いてもよい。なお、電流Iloadは、特性変換回路100の出力電流に対応する。「*」は、乗算を表す記号である。
Figure 0007174897000001
図6を参照して、本実施形態の第1シャントレギュレータ125についてさらに説明する。第1シャントレギュレータ125は、第1参照電圧端子125aと、第1カソード125Kと、第1アノード125Aと、第1基準電圧源125sと、第1オペアンプ125оと、第1トランジスタ125tと、を含む。第1オペアンプ125оは、非反転増幅端子125оaと、反転増幅端子125оbと、出力端子125оcと、を含む。第1トランジスタ125tは、カソード側端子125taと、アノード側端子125tbと、制御端子125tcと、を含む。非反転増幅端子125оaには、第1参照電圧端子125aに入力された電圧が供給される。反転増幅端子125оbの電圧は、第1基準電圧源125sによって、第1アノード125Aの電圧よりも第1基準電圧Vs1だけ高い電圧に設定されている。第1参照電圧端子125aに第1基準電圧Vs1よりも大きい電圧が入力されることによって非反転増幅端子125оaの電圧が反転増幅端子125оbよりも電圧が大きくなると、出力端子125оcから制御端子125tcに電流が流れ、第1カソード125Kからカソード側端子125taおよびアノード側端子125tbをこの順に介して第1アノード125Aへと第1電流i1が流れる。図6の例では、第1トランジスタ125tは、バイポーラトランジスタであり、具体的にはNPNトランジスタである。カソード側端子125taは、コレクタである。アノード側端子125tbは、エミッタである。制御端子125tcは、ベースである。なお、この説明では、出力端子125оcと制御端子125tcの間で流れる電流、具体的にはベース電流、は十分に小さいものとして無視している。
図6を用いた上述記の説明から、第1シャントレギュレータ125により、第1参照電圧Vref1は、一定の第1基準電圧Vs1に追従する。
また、第1接続点p1に現れる電圧を、第1参照電圧Vref1と称することがある。第1参照電圧Vref1が、第1シャントレギュレータ125の第1参照電圧端子125aに入力される。第1参照電圧端子125aに入力される第1参照電圧Vref1が大きいほど、電流供給電源131、第3抵抗132、第1シャントレギュレータ125および基準電位をこの順に流れる電流i1は、大きくなる。図6において、電流i1は、第1シャントレギュレータ125を図示下向きに流れる電流である。以下、電流i1を、第1電流i1と称することがある。
図5に示した第1回路110において、特性変換回路100の出力電圧Voutは、以下の(数2)で与えられる。ここで、R121は第1抵抗121の抵抗値であり、R122は第2抵抗122の抵抗値であり、R400は第6抵抗400の抵抗値である。
Figure 0007174897000002
(数2)から理解されるように、特性変換回路100の出力電流が大きくなり第1センサ電圧V1が大きくなると、出力電圧Voutは小さくなる。このように、第1センサ電圧V1は、出力電圧Voutを調整するように作用する。
すなわち、第1回路110による第1フィードバック制御において、第1センサ電圧V1が大きくなると、電流センサ128から第6抵抗400および接続点psをこの順に介して第1接続点p1に流れる電流が大きくなる。第1シャントレギュレータ125により、第1参照電圧Vref1は、一定の第1基準電圧Vs1に追従する。この追従を実現するために、第2抵抗122には、一定の電流が流れる。このことは、第6抵抗400を第1接続点p1に向かって流れる上記電流が大きくなると、第1抵抗121を第1接続点p1に向かって流れる電流が小さくなることを意味する。この電流が小さくなるということは、第1抵抗121で生じる電圧が小さくなることを意味する。
図5を参照した説明を踏まえて、第1回路110の動作を以下のように説明できる。特性変換回路100の出力電流が大きくなると、第1接続点p1の電圧が第1参照電圧Vref1に追従した状態で第1抵抗121で生じる電圧が小さくなる。その結果、特性変換回路100の出力電圧Voutが小さくなる。このようにして、第1フィードバック制御により、図3Aおよび図4に示すような、特性変換回路100の出力電圧が大きくなるほど特性変換回路100の出力電流が小さくなる出力電圧-出力電流特性が得られる。
また、第1フィードバック制御により、特性変換回路100の開放電圧が制御される。ここで、開放電圧は、特性変換回路100の出力電流がゼロであるときの特性変換回路100の出力である。特性変換回路100の出力電流がゼロなので、(数1)においてIloadがゼロになり、V1はバイアス電圧Vbiasに等しくなる。したがって、(数2)で規定される開放電圧に設定される。このように、本実施形態では、第1シャントレギュレータ125と電圧電流制御回路160の働きにより、電圧電流制御回路160の出力電圧Voutが(数2)によって決まる電圧になるように第1電流i1が制御されることにより、開放電圧が規定値に設定される。
図5に戻って、第2回路120のセンサ電圧調整回路120aは、可変出力電源123と、入力抵抗R1と、帰還抵抗R2と、センサ電圧調整オペアンプ124と、を含む。
上述のとおり、電流センサ128は、第1センサ電圧V1を出力する。可変出力電源123は、可変電圧V4を出力する。センサ電圧調整回路120aは、第1センサ電圧V1および可変電圧V4に応じて変化する第2センサ電圧V2を生成する。
電流センサ128に個体ばらつきがあると、第1センサ電圧V1に誤差が生じ得る。誤差を有する第1センサ電圧V1が特性変換回路100における制御に用いられると、切替電流iswが目標電流からずれ、最大電力点が目標点からずれ、特性変換回路100の最大電力が目標電力からずれるおそれがある。この点、本実施形態によれば、第1センサ電圧V1および可変電圧V4が反映された第2センサ電圧V2を生成できる。適切に設定された可変電圧V4が反映された第2センサ電圧V2を特性変換回路100における制御に用いることにより、切替電流iswの目標電流からのずれを小さくし、最大電力点の目標点からのずれを小さくし、最大電力の目標電力からのずれを小さくすることができる。また、可変電圧V4を調整して切替電流iswを調整することにより、状況に応じて特性変換回路100の最大電力を調整することも可能である。
具体的には、センサ電圧調整オペアンプ124は、センサ入力端子124aと、可変電圧入力端子124bと、第2センサ電圧出力端子124cと、を含む。センサ入力端子124aは、入力抵抗R1を介してセンサ出力部128aに接続されている。可変電圧入力端子124bには、可変電圧V4が入力される。第2センサ電圧出力端子124cは、帰還抵抗R2を介してセンサ入力端子124aに接続されている。センサ電圧調整オペアンプ124は、センサ入力端子124aおよび可変電圧入力端子124bの電圧差に基づいて第2センサ電圧V2を生成し、第2センサ電圧出力端子124cから第2センサ電圧V2を出力する。
具体的には、センサ入力端子124aは、反転増幅端子である。可変電圧入力端子124bは、非反転増幅端子である。
第2回路120の電圧電流変換回路120bは、電圧供給電源129と、介在抵抗R3と、トランジスタ駆動オペアンプ126と、調整電流出力トランジスタ127と、を含む。電圧供給電源129は、閾値電圧V3を出力する。本実施形態では、電圧供給電源129は、定電圧源である。
電圧電流変換回路120bでは、第1センサ電圧V1が大きくなることによって第2センサ電圧V2が閾値電圧V3を跨いで変化したときに調整電流i3が流れ始める。調整電流i3が流れ始めたときに、第1フィードバック制御から第2フィードバック制御に切り替わる。電流が流れ始めるタイミングで制御が切り替えられる特性変換回路100は、設計し易い。
具体的には、トランジスタ駆動オペアンプ126は、電源入力端子126aと、第2センサ電圧入力端子126bと、制御電圧出力端子126cと、を含む。電源入力端子126aは、介在抵抗R3を介して電圧供給電源129に接続されている。第2センサ電圧入力端子126bには、第2センサ電圧V2が入力される。トランジスタ駆動オペアンプ126は、電源入力端子126aおよび第2センサ電圧入力端子126bの電圧差に基づいて制御電圧Vcを生成し、制御電圧出力端子126cから制御電圧Vcを出力する。
具体的には、電源入力端子126aは、反転増幅端子である。第2センサ電圧入力端子126bは、非反転増幅端子である。
調整電流出力トランジスタ127は、制御端子127cと、第1端子127aと、第2端子127bと、を含む。制御端子127cには、制御電圧Vcが入力される。第1端子127aは、介在抵抗R3を介して電圧供給電源129に接続されている。第2端子127bは、調整電流i3を出力する。
図5の例では、調整電流出力トランジスタ127は、バイポーラトランジスタであり、具体的にはPNPトランジスタである。制御端子127cは、ベースである。第1端子127aは、エミッタである。第2端子127bは、コレクタである。
第2回路120の第1センサ電圧V1、第2センサ電圧V2、調整電流i3および出力電圧Voutについて、数式を用いつつさらに説明する。
センサ電圧調整回路120aでは、センサ電圧調整オペアンプ124を用いた差分増幅により、第2センサ電圧V2が生成される。第2センサ電圧V2は、以下の(数3)で与えられる。ここで、R1は、入力抵抗R1の抵抗値である。R2は、帰還抵抗R2の抵抗値である。
Figure 0007174897000003
電圧電流変換回路120bでは、トランジスタ駆動オペアンプ126は、V2<V3のときには、バーチャルショートにより電源入力端子126aの電圧が第2センサ電圧入力端子126bの電圧に追従するように、調整電流出力トランジスタ127を駆動させる。具体的には、トランジスタ駆動オペアンプ126は、V2<V3のときには、電源入力端子126aの電圧が第2センサ電圧V2となり、閾値電圧V3と第2センサ電圧V2との電圧差V3-V2が介在抵抗R3にかかり、かつ、介在抵抗R3から第1端子127aへと電流(V3-V2)/R3が流れるように、制御端子127cを駆動する。より具体的には、この駆動時に、制御電圧出力端子126cと制御端子127cの間で電流が流れる。ここで、R3は、介在抵抗R3の抵抗値である。V2<V3のときには、調整電流i3は、以下の(数4)で与えられる。V2≧V3のときには、調整電流i3は、以下の(数5)で与えられる。なお、(数4)では、制御電圧出力端子126cと制御端子127cの間で流れる電流、図5の例ではベース電流、は十分に小さいものとして無視している。
Figure 0007174897000004
Figure 0007174897000005
図5の例では、トランジスタ駆動オペアンプ126は、調整電流出力トランジスタ127の端子127c-127a間電圧の温度による変化により調整電流i3が変化することを抑制している。具体的には、仮に、トランジスタ127の制御端子127cに第2センサ電圧V2が直接供給されると、第1端子127aの電圧は、第2センサ電圧V2に端子127c-127a間電圧を足し合わせた値となるため、端子127c-127a間電圧の影響を受けることになる。これに対し、本実施形態では、オペアンプ126の端子126aおよび126bがバーチャルショートしているため、第1端子127aの電圧と第2センサ電圧V2とは実質的に同一となり、調整電流i3は端子127c-127a間電圧の影響を実質的に受けなくなる。先に述べた通り、具体的には、制御端子127cは、ベースである。第1端子127aは、エミッタである。第2端子127bは、コレクタである。端子127c-127a間電圧は、ベース-エミッタ間電圧である。
図6を用いた上述の説明から理解されるように、第1シャントレギュレータ125により、第1参照電圧Vref1は、一定の第1基準電圧Vs1に追従する。出力電圧Voutは、以下の(数6)で与えられる。ここで、(数2)と同様に、R121は、第1抵抗121の抵抗値である。R122は、第2抵抗122の抵抗値であり、R400は第6抵抗400の抵抗値である。(数6)は、電流センサ128からのセンサ出力(第1センサ電圧V1)が大きくなるほど、また、調整電流i3が大きくなるほど特性変換回路100の出力電圧Voutが小さくなることを示している。
Figure 0007174897000006
(数6)、および、図4から理解されるように、調整電流i3が流れると、出力電圧Voutは小さくなる。このように、調整電流i3は、出力電圧Voutを調整するように作用する。調整電流i3を、出力電圧調整電流i3と称することができる。また、第2回路120を、調整回路と称することができる。
本実施形態では、燃料電池発電システム40の出力特性の変換を、第1回路110および第2回路120を用いて行う。ソフトウエアが担い得る役割を回路で担うことは、制御構成の簡易化、コスト等の観点から有利であることが多い。また、このことにより、ソフトウエアの設計を回避でき、ソフトウエアでバグが生じるリスクを回避できる。
また、回路を用いて特性変換を行う方式は、燃料電池発電システムと相性がよい。具体的には、燃料電池発電システムの出力電圧および出力電力は、風力発電システム等とは異なり、一定に維持し易い。一具体例では、燃料電池発電システムの出力電圧および出力電力は、定格発電において一定に維持される。このため、特性変換回路に接続される発電システムが燃料電池発電システムである場合、特性変換の特性を発電システムの出力電圧および/または出力電力に応じて変更する必要性が低く、回路を用いて特性変換を行う方式を採用し易い。
[電流センサ128の個体ばらつきとその抑制]
上述のとおり、電流センサ128には、個体ばらつきがあることがある。図8および図9を参照しつつ、個体ばらつきの影響について、詳細に説明する。
本実施形態では、電流センサ128は、図7に示した構成を有する。電流センサ128の抵抗値Rsenceは、理想的には基準値である。しかし、抵抗値Rsenceには、公差の範囲の誤差があり得る。本実施形態では、電流センサ128は、シャント抵抗128rの抵抗値が基準値よりも大きいときには、シャント抵抗128rの抵抗値が基準値であるときに比べ、大きい第1センサ電圧V1を出力するように構成されている。
図8において、横軸は、特性変換回路100の出力電流を示す。「特性変換回路の出力電圧(0)」は、シャント抵抗128rの抵抗値Rsenceが基準値にあるときの、特性変換回路100の出力電圧を示す。「特性変換回路の出力電圧(+)」は、抵抗値Rsenceが基準値よりも大きいときの、同出力電圧を示す。「特性変換回路の出力電圧(-)」は、抵抗値Rsenceが基準値よりも小さいときの、同出力電圧を示す。「調整電流i3(0)」は、シャント抵抗128rの抵抗値Rsenceが基準値にあるときの、調整電流i3を示す。「調整電流i3(+)」は、抵抗値Rsenceが基準値よりも大きいときの、調整電流i3を示す。「調整電流i3(-)」は、抵抗値Rsenceが基準値よりも小さいときの、調整電流i3を示す。「特性変換回路の出力電力(0)」は、抵抗値Rsenceが基準値にあるときの、特性変換回路100の出力電力を示す。「特性変換回路の出力電力(+)」は、抵抗値Rsenceが基準値よりも大きいときの、同出力電力を示す。「特性変換回路の出力電力(-)」は、抵抗値Rsenceが基準値よりも小さいときの、同出力電力を示す。「切替電流isw(0)」は、抵抗値Rsenceが基準値にあるときの、切替電流iswを示す。「切替電流isw(+)」は、抵抗値Rsenceが基準値よりも大きいときの、切替電流iswを示す。「切替電流isw(-)」は、抵抗値Rsenceが基準値よりも小さいときの、切替電流iswを示す。上述のとおり、切替電流iswは、第1フィードバック制御と第2フィードバック制御とが切り替わるときの特性変換回路100の出力電流である。
抵抗値Rsenceが基準値であるとき、最大電力点は、目標点にある。この状況は、図3Aおよび図4に示したとおりである。
抵抗値Rsenceが基準値にあるとき、切替電流iswは、目標電流に一致する。「切替電流isw(0)」が、目標電流に対応する。抵抗値Rsenceが基準値よりも大きいと、抵抗値Rsenceが基準値にあるときに比べ、切替電流iswは小さい。反対に、抵抗値Rsenceが基準値よりも小さいと、抵抗値Rsenceが基準値にあるときに比べ、切替電流iswは大きい。
抵抗値Rsenceが基準値にあるとき、特性変換回路100の最大電力は、目標電力に一致する。特性変換回路100の出力電流が「切替電流isw(0)」であるときの「特性変換回路の出力電力(0)」が、目標電力に対応する。抵抗値Rsenceが基準値よりも大きいと、抵抗値Rsenceが基準値にあるときに比べ、最大電力は小さい。反対に、抵抗値Rsenceが基準値よりも小さいと、抵抗値Rsenceが基準値にあるときに比べ、最大電力は大きい。
[可変電圧V4の調整の仕方の例]
図7に示されているように、シャント抵抗128rの抵抗値Rsenceの個体ばらつきは、特性変換回路100の最大電力点のばらつきをもたらす。最大電力点のばらつきは、切替電流iswおよび最大電力のばらつきをもたらす。
この点、本実施形態では、可変電圧V4を調整することにより、特性変換回路100の切替電流iswを調整し、最大電力を調整することができる。
例えば、抵抗値Rsenceが基準値よりも小さい場合には、抵抗値Rsenceが基準値にある場合に比べて可変電圧V4を小さくして切替電流iswを調整することで、最大電力を目標電力に近づけることができる。
反対に、抵抗値Rsenceが基準値よりも大きい場合には、抵抗値Rsenceが基準値にある場合に比べて可変電圧V4を大きくして切替電流iswを調整することで、最大電力を目標電力に近づけることができる。
ここで、(数3)から理解されるように、可変電圧V4を大きくすると、第2センサ電圧V2は大きくなる。反対に、可変電圧V4を小さくすると、第2センサ電圧V2は小さくなる。
第2センサ電圧V2を大きくすると、特性変換回路100の出力電流がより大きいときに調整電流i3が流れ始めるようになる。反対に、第2センサ電圧V2を小さくすると、特性変換回路100の出力電流がより小さいときに調整電流i3が流れ始めるようになる。可変電圧V4を調整して第2センサ電圧V2を調整することにより、切替電流iswを調整できることを示している。この調整により、最大電力が調整される。
次に、可変電圧V4の調整が、調整電流i3および最大電力を変化させ得ることについて、図9を参照しながらさらに説明する。
可変電圧V4の調整にあたっては、一例として、特性変換回路100の出力に出力電力を測定するための電力計、および、負荷としての電子負荷装置を接続する。
図9(a)に示すように、特性変換回路100を動作させ、電力負荷装置により特性変換回路100からの出力電流を徐々に増加させ、特性変換回路100の出力が目標値(最大電力点)になるように調整する。次に、可変電圧V4を徐々に下げ、切替電流iswを小さくすることで、特性変換回路100の出力電圧を最大電力点(目標値)に調整する。
図9の(b)に、調整電流i3aおよび切替電流iswaを示す。電流i3aは、可変電圧V4および第2センサ電圧V2の調整後の調整電流i3である。電流iswaは、このときの切替電流iswである。
可変電圧V4の調整により、切替電流iswを調整することにより、最大電力点を抵抗値Rsenceが基準値にあるときの値に近づけることができる。
また、(数1)、(数3)、および、(数4)から、抵抗値Rsenceと調整電流i3の関係は(数7)で与えられる。
Figure 0007174897000007
(数7)より、図8に示したように、抵抗値Rsenceが大きいと調整電流i3の傾きが大きくなり、反対に抵抗値Rsenceが小さいと調整電流i3の傾きが小さくなる。
また、電流センサ128が図7に示す構成を有する場合、バイアス電圧Vbiasの個体ばらつきもまた、特性変換回路100の最大電力点のばらつきをもたらし得る。電流センサ128がホール素子方式の電流センサ等の他のセンサである場合も、電流センサ128の個体ばらつきに由来する誤差が、特性変換回路100の最大電力点のばらつきをもたらし得る。しかし、これらの場合も、シャント抵抗128rの抵抗値Rsenceにばらつきがある場合と同様、可変電圧V4の調整により、特性変換回路100の最大電力点を目標点に近づけ、切替電流iswおよび最大電力を目標電流および目標電力に近づけることができる。
[状況に応じた特性変換回路100の最大電力の調整]
可変出力の調整により、状況に応じて特性変換回路100の最大電力を調整することも可能である。一例では、直流電力変換装置20に接続された太陽光発電システムの発電状況に応じて、可変出力が調整される。以下、そのような例について、説明する。
本実施形態の電力システム300は、制御器51を備えている。本実施形態では、具体的には、燃料電池発電システム40は、制御器51を含んでいる。ただし、制御器51は、燃料電池発電システム40に含まれていなくてもよい。
一具体例では、制御器51は、少なくとも1つの太陽光発電システムの発電出力に応じて、可変出力を変化させる。このようにすれば、太陽光発電システムの発電出力に応じて特性変換回路100の出力電力を調整できる。
発電出力は、例えば、発電電圧、発電電力、発電電流等である。少なくとも1つの太陽光発電システムの発電出力は、少なくとも1つの太陽光発電システムに含まれた1つの太陽光発電システムの発電出力であってもよく、少なくとも1つの太陽光発電システムに含まれた複数の太陽光発電システムの発電出力により定まる値であってもよく、少なくとも1つの太陽光発電システムに含まれた全ての太陽光発電システムの発電出力により定まる値であってもよい。複数のまたは全ての太陽光発電システムの発電出力により定まる値は、合計値または平均値であり得る。具体的には、少なくとも1つの太陽光発電システムの発電出力は、太陽光発電システム31および32の一方の発電出力であってもよく、太陽光発電システム31および32の発電出力の合計値あるいは平均値であってもよい。
一具体例では、発電出力は、少なくとも1つの太陽光発電システムの発電電圧である。制御器51は、(a)発電電圧が閾値発電電圧を跨いで大きくなったときに、切替電流iswが小さくなるように可変出力を変化させる、または、(b)発電電圧が大きいほど、切替電流iswが小さくなるように可変出力を変化させる。典型的には、太陽光発電システムの発電電圧が大きい場合、太陽光発電システムの発電電力は大きい。この具体例では、そのような場合に、切替電流iswが小さくなるように可変出力を変化させる。このようにすれば、特性変換回路100の最大電力が小さくなる。このようにすれば、MPPT制御により特性変換回路100から直流電力変換装置20に取り出される電力が小さくなる。以上の理由で、この具体例によれば、過不足のない電力を直流電力変換装置20に供給できる。
一具体例では、制御器51は、発電出力を表す制御信号を用いて、可変出力を変化させる。このようにすれば、発電出力に応じた可変出力の調整を容易に実行できる。制御信号は、例えば、直流電力変換装置20によって生成される。あるいは、電力システム300は、発電出力を表す制御信号を生成する出力センサを備えていてもよい。
図1および図2に戻って、特性変換回路100の出力電力は、LCフィルタ61および保護リレー62を介して、直流電力変換装置20に、具体的には第1DCDCコンバータ21に、供給される。
[蓄電装置25]
上述のように、蓄電装置25には、第4DCDCコンバータ12から電力が供給される。また、蓄電装置25は、第4DCDCコンバータ12に電力を供給する。
蓄電装置25は、例えば、リチウム電池である。ただし、蓄電装置25として、リチウム電池以外の電池を用いてもよい。蓄電装置25として、キャパシタを用いてもよい。
[主分電盤80]
主分電盤80は、連系ブレーカー81と、主幹ブレーカー82と、二次連系ブレーカー83と、第1分岐部85と、を有する。第1分岐部85は、複数の分岐ブレーカーを含む。この例では、第1分岐部85は、分岐ブレーカー85a,85bおよび85cを含む。
主幹ブレーカー82は、上流側電路88により、系統電源200と接続されている。上流側電路88は、主幹ブレーカー82を介して下流側電路89に接続されている。
下流側電路89には、二次連系ブレーカー83が接続されている。二次連系ブレーカー83は、主幹ブレーカー82と第2インバータ44とを接続する経路上に設けられている。二次連系ブレーカー83は、第1分岐部85と電気的に接続されている。
下流側電路89には、第1分岐部85も接続されている。第1分岐部85の分岐ブレーカー85aは、主幹ブレーカー82と電力切替ユニット28の系統電力入力部28aとを接続する経路上に設けられている。分岐ブレーカー85bは、主幹ブレーカー82と第2負荷252とを接続する経路上に設けられている。分岐ブレーカー85cは、主幹ブレーカー82と第3負荷253とを接続する経路上に設けられている。
上流側電路88には、第2接続点p2がある。連系ブレーカー81は、第2接続点p2と第1インバータ13とを接続する経路上に設けられている。
この例では、系統電源200から第2接続点p2を介して主幹ブレーカー82に電圧VAC2の交流電力が供給され得る。系統電源200から第2接続点p2および連系ブレーカー81をこの順に介して第1インバータ13に電圧VAC2の交流電力が供給され得る。第1インバータ13から連系ブレーカー81および第2接続点p2をこの順に介して系統電源200に電圧VAC2の交流電力が逆潮流され得る。第1インバータ13から連系ブレーカー81および第2接続点p2をこの順に介して主幹ブレーカー82に電圧VAC2の交流電力が供給され得る。二次連系ブレーカー83には、第2インバータ44から電圧VAC2の交流電力が供給され得る。分岐ブレーカー85aから電力切替ユニット28に電圧VAC1の交流電力が供給され得る。分岐ブレーカー85bから第2負荷252に電圧VAC1の交流電力が供給され得る。分岐ブレーカー85cから第3負荷253に電圧VAC2の交流電力が供給され得る。
[電力切替ユニット28]
電力切替ユニット28は、複数の入力部と、電力出力部28cと、を有する。複数の入力部は、系統電力入力部28aおよび自立電力入力部28bを含む。電力切替ユニット28は、複数の入力部のいずれを電力出力部28cに接続するかを切り替える。この例では、電力切替ユニット28は、系統電力入力部28aおよび自立電力入力部28bのいずれを電力出力部28cに接続するかを切り替える。この例では、こうして、電力切替ユニット28は、第1インバータ13と分岐ブレーカー85aとのいずれかを、選択的に、自立分電盤90に、具体的には主幹ブレーカー92に、接続する。
[自立分電盤90]
自立分電盤90は、主幹ブレーカー92と、第2分岐部95を有する。第2分岐部95は、複数の分岐ブレーカーを含む。この例では、第2分岐部95は、分岐ブレーカー95a,95bおよび95cを含む。
主幹ブレーカー92は、上流側電路98により、電力切替ユニット28と接続されている。上流側電路98は、主幹ブレーカー92を介して下流側電路99に接続されている。
下流側電路99には、第2分岐部95が接続されている。第2分岐部95の分岐ブレーカー95aは、主幹ブレーカー92とD1電源55とを接続する経路上に設けられている。分岐ブレーカー95bは、主幹ブレーカー92と貯湯ユニット47とを接続する経路上に設けられている。分岐ブレーカー95cは、主幹ブレーカー92と第1負荷251とを接続する経路上に設けられている。
この例では、電力切替ユニット28から主幹ブレーカー92を介して下流側電路99に電圧VAC1の交流電力が供給され得る。分岐ブレーカー95aからD1電源55に電圧VAC1の交流電力が供給され得る。分岐ブレーカー95bから貯湯ユニット47に電圧VAC1の交流電力が供給され得る。分岐ブレーカー95cからコンセント260を介して第1負荷251に電圧VAC1の交流電力が供給され得る。
[系統連系時の電力システム300の動作]
図1に示すように、系統連系時には、制御器51からの解列指令に基づき、保護リレー62が開状態となっている。ここで、開状態は、自身を電流が流れることを禁止する状態を指す。また、電力切替ユニット28では、系統電力入力部28aと電力出力部28cとが接続されている。こうして、電力切替ユニット28は、分岐ブレーカー85aと自立分電盤90とを接続している。
燃料電池41で発電された電力は、第5DCDCコンバータ42を経由して第2DCバス43に供給される。第2DCバス43に供給された電力の一部または全部は、第2インバータ44を経由して二次連系ブレーカー83に供給される。
二次連系ブレーカー83に供給された電力の一部は、分岐ブレーカー85aと電力切替ユニット28とをこの順に経由して、主幹ブレーカー92に供給される。主幹ブレーカー92に供給された電力の一部は、分岐ブレーカー95aを経由して、D1電源55に供給される。主幹ブレーカー92に供給された電力の別の一部は、分岐ブレーカー95bを経由して、貯湯ユニット47に供給される。主幹ブレーカー92に供給された電力のさらに別の一部は、分岐ブレーカー95cとコンセント260とをこの順に経由して、第1負荷251に供給される。
二次連系ブレーカー83に供給された電力の別の一部は、分岐ブレーカー85bを経由して、第2負荷252に供給される。二次連系ブレーカー83に供給された電力のさらに別の一部は、分岐ブレーカー85cを経由して、第3負荷253に供給される。
余剰電力に所定マージンを加えた電力がゼロよりも大きい場合、その電力は、第2DCバス43から第6DCDCコンバータ45を経由してヒーター46に供給される。
直流電力変換装置20は、具体的には第2DCDCコンバータ22は、MPPT制御により、第1太陽光発電システム31から電力を取り出し、取り出した電力を第1DCバス11に供給する。直流電力変換装置20は、具体的には第3DCDCコンバータ23は、MPPT制御により、第2太陽光発電システム32から電力を取り出し、取り出した電力を第1DCバス11に供給する。
蓄電装置25が満充電状態にない場合、第1DCバス11に供給された電力の一部が蓄電装置25に供給され、該電力の残部が第1インバータ13に供給される。蓄電装置25が満充電状態にある場合、第1DCバス11に供給された電力の全部が第1インバータ13に供給される。第1インバータ13に供給された電力は、連系ブレーカー81に供給される。
上記の説明から理解されるように、この例の電力システム300は、第2インバータ44から二次連系ブレーカー83へと供給される電力が、少なくとも上記マージンの分だけ、負荷251~253、D1電源55および貯湯ユニット47の合計要求負荷に対して不足するように構成されている。この不足分に相当する電力が、連系ブレーカー81から主幹ブレーカー82を経由して下流側電路89へと供給され、第2インバータ44から二次連系ブレーカー83へと供給された電力とともに、第1分岐部85に供給される。連系ブレーカー81に供給された電力の残部は、系統電源200に逆潮流される。
太陽光発電システム31および32での発電が不十分な場合、上記の不足分の電力が、系統電源200から主幹ブレーカー82を経由して下流側電路89へと供給され、第2インバータ44から二次連系ブレーカー83へと供給された電力とともに、第1分岐部85に供給される。また、蓄電装置25が満充電状態でなくかつ太陽光発電システム31および32での発電が蓄電装置25を充電するのに不十分な場合、系統電源200から、第1インバータ13、第1DCバス11および第4DCDCコンバータ12を経由して、蓄電装置25に電力が供給される。
[停電時の電力システム300の動作]
図2に示すように、停電時には、制御器51からの並列指令に基づき、保護リレー62が閉状態となっている。ここで、閉状態は、自身を電流が流れることを許可する状態を指す。また、電力切替ユニット28は、第1インバータ13と自立分電盤90とを接続している。
燃料電池41で発電された電力は、DCDCコンバータ42を経由して第2DCバス43に供給される。第2DCバス43に供給された直流電力の一部または全部は、特性変換回路100に供給される。直流電力変換装置20は、具体的には第1DCDCコンバータ21は、MPPT制御により特性変換回路100から(厳密にはLCフィルタ61を介して)電力を取り出し、取り出した電力を第1DCバス11に供給する。
また、直流電力変換装置20は、系統連系時と同様に、太陽光発電システム31および32から電力を取り出し、取り出した電力を第1DCバス11に供給する。
直流電力変換装置20によって太陽光発電システム31および32ならびに特性変換回路100から取り出された合計電力が第1負荷251、D1電源55および貯湯ユニット47の要求負荷よりも小さい場合、不足分に相当する電力が、蓄電装置25から第4DCDCコンバータ12を経由して第1DCバス11にさらに供給される。取り出された電力が要求負荷よりも大きい場合、過剰分の電力が第4DCDCコンバータ12を介して蓄電装置25に充電され、この充電を行っても過剰分の電力が余る場合は、第2DCバス43の電力の一部が第6DCDCコンバータ45を介してヒーター46に供給される。
このようにして、上記要求負荷に追従させられたあるいは近づけられた電力が、第1DCバス11から第1インバータ13および電力切替ユニット28を経由して主幹ブレーカー92に供給される。主幹ブレーカー92に供給された電力は、系統連系時と同様に、D1電源55、貯湯ユニット47および第1負荷251に供給される。
[電力システム300における機器の接続の仕方による利点]
この例では、電力システム300は、蓄電装置25を備える。太陽光発電システム31および32と、直流電力変換装置20と、蓄電装置25と、はこの順に接続されている。また、燃料電池発電システム40と、特性変換回路100と、直流電力変換装置20と、蓄電装置25と、はこの順に接続されている。このため、太陽光発電システム31および32からのみならず、燃料電池発電システム40からも、蓄電装置25を充電することができる。
この例では、電力システム300は、蓄電装置25と、直流電力を交流電力に変換するインバータ13と、コンセント260と、を備える。太陽光発電システム31および32と、直流電力変換装置20と、インバータ13と、コンセント260と、はこの順に接続されている。燃料電池発電システム40と、特性変換回路100と、直流電力変換装置20と、インバータ13と、コンセント260と、はこの順に接続されている。蓄電装置25と、インバータ13と、コンセント260と、はこの順に接続されている。このため、この例では、太陽光発電システム31および32ならびに蓄電装置25から電力供給されるコンセント260に、燃料電池発電システム40からも電力供給できる。このことは、以下の理由で、停電時に便利である。すなわち、夜、雨天時などには、太陽光発電システム31および32は発電できない。仮にコンセント260に燃料電池発電システム40から電力を供給できないとすると、夜、雨天時などに停電が続く場合において、コンセント260から電力を取り出し可能な期間は蓄電装置25のみに基づく限られたものとなる。これに対し、この例では、コンセント260に燃料電池発電システム40から電力を供給できるため、上記期間を延ばすことができる。夜、雨天時などに停電が続く場合において、別のコンセントへの差し替えなしで1つのコンセントから長時間電力を取り出せることは、ユーザーにとって便利である。
また、この例では、コンセント260に対する上記接続と同様の接続が、貯湯ユニット47にもなされている。このため、夜、雨天時などに停電が続く場合において、貯湯ユニット47へとその動作に必要な電力を長時間供給することができる。
この例では、電力システム300は、蓄電装置25から燃料電池発電システム40に(具体的には、D1電源55に)電力を供給することができるように構成されている。具体的には、コンセント260に対する上記接続と同様の接続が、D1電源55にもなされている。このようにすれば、停電時に燃料電池発電システム40を起動させるための専用電源を省略することができる。専用電源は、典型的には、燃料電池発電システム40の補機に電力を供給するための電源である。
[特性変換回路の具体例]
以下、特性変換回路100の具体例である特性変換回路100Xについて、図10を参照しながら説明する。以下では、図5を参照して既に説明した要素については、同一符号を付し、その説明を省略することがある。
特性変換回路100Xは、LLCコンバータを構成している。このLLCコンバータは、電流供給電源131から流出する電流が大きいほど高い発振周波数が規定され、発振周波数が高いほど特性変換回路100Xの入力電圧に対する出力電圧の比率が小さくなるように構成されている。
具体的には、特性変換回路100Xは、第1回路110と、第2回路120と、フィードバック電流供給部130Xと、電流共振制御部140と、電圧電流制御回路160Xと、を有する。
フィードバック電流供給部130Xは、電流供給電源131および第3抵抗132に加え、第1発光ダイオード135を有する。第1発光ダイオード135には、電流供給電源131から流出した電流が流れる。
電流共振制御部140は、第4抵抗141と、第1コンデンサ142と、第5抵抗143と、第1フォトトランジスタ145と、制御IC146と、を有する。第4抵抗141と、第1コンデンサ142と、第5抵抗143および第1フォトトランジスタ145の組み合わせとは、互いに並列に接続されている。第1フォトトランジスタ145は、第1発光ダイオード135と協働して、第1フォトカプラ150を構成している。制御IC146は、定電流源147と、フィードバック端子148と、ハイサイドドライバ出力端子149aと、ローサイドドライバ出力端子149bと、を有する。
電流共振制御部140では、第1コンデンサ142に電荷が充電される期間(以下、充電期間と称することがある)と、第1コンデンサ142から電荷が放電される期間(以下、放電期間と称することがある)とが、交互に訪れる。放電期間と充電期間とは、フィードバック端子148の電圧に基づいて切り替わる。
具体的には、充電期間において、定電流源147からフィードバック端子148を介して第1コンデンサ142に電荷が充電されていく。充電が進むにつれて、フィードバック端子148の電圧が上昇していく。フィードバック端子148の電圧が第1の電圧に達すると、放電期間に切り替わる。放電期間においては、定電流源147から第1コンデンサ142への電荷の充電は停止される。放電期間においては、第1コンデンサ142に充電された電荷は、第4抵抗141を介して放電される。放電期間においては、電荷が第5抵抗143および第1フォトトランジスタ145を介してさらに放電される。放電が進むにつれて、フィードバック端子148の電圧が低下していく。フィードバック端子148の電圧が第2の電圧に達すると、充電期間に切り替わる。
第1発光ダイオード135を流れる電流が大きいほど、第1フォトトランジスタ145に大きい電流が流れ、放電期間における第5抵抗143および第1フォトトランジスタ145を介した電荷の放電が速くなり、放電期間が短くなり、充放電周波数が高くなる。充放電周波数は、上記の発振周波数に対応する。
ある放電期間において、ハイサイドドライバ出力端子149aから駆動信号が出力される。次の放電期間において、ローサイドドライバ出力端子149bから駆動信号が出力される。次の放電期間において、ハイサイドドライバ出力端子149aから駆動信号が出力される。次の放電期間において、ローサイドドライバ出力端子149bから駆動信号が出力される。これが繰り返され、ドライバ出力端子149aおよび149bから、互いに逆位相の駆動パルス信号が出力される。これらの駆動パルス信号の周波数は、上記の充放電周波数が高くなるほど高くなる。なお、充電期間は、両ドライバ出力端子149aおよび149bのいずれからも駆動信号が出力されないデッドタイムとなる。
電圧電流制御回路160Xは、第2コンデンサ161と、第1スイッチング素子162aと、第2スイッチング素子162bと、第3コンデンサ163aと、第4コンデンサ163bと、第5コンデンサ164と、トランス165と、第1ダイオード166aと、第2ダイオード166bと、第6コンデンサ167と、を有する。
スイッチング素子162aおよび162bは、直列に接続されることにより、直列回路を構成している。この直列回路には、第2コンデンサ161が並列接続されている。第1スイッチング素子162aには第3コンデンサ163aが並列接続されている。第2スイッチング素子162bには第4コンデンサ163bが並列接続されている。
この例では、スイッチング素子162aおよび162bは、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)である。また、第5コンデンサ164は、共振コンデンサである。
トランス165は、1次側の巻線である第1巻線165aと、2次側の巻線である第2巻線165bおよび第3巻線165cと、を有する。
第1巻線165aの一端には、第1スイッチング素子162aの電流流出端子と、第2スイッチング素子162bの電流流入端子と、が接続されている。第1巻線165aの他端と第2スイッチング素子162bの電流流出端子との間には、第5コンデンサ164が接続されている。なお、この例では、電流流出端子はソース端子である。電流流入端子は、ドレイン端子である。
第2巻線165bの一端には、第1ダイオード166aのアノードが接続されている。第1ダイオード166aのカソードには、第6コンデンサ167の一端と、第2ダイオード166bのカソードと、が接続されている。第2巻線165bの他端には、第6コンデンサ167の他端と、基準電位とが接続されている。
第3巻線165cの一端には、第6コンデンサ167の他端と、基準電位とが接続されている。第3巻線165cの他端には、第2ダイオード166bのアノードが接続されている。
第1スイッチング素子162aの制御端子には、ハイサイドドライバ出力端子149aから駆動パルス信号が供給される。第2スイッチング素子162bの制御端子には、ローサイドドライバ出力端子149bから駆動パルス信号が供給される。これにより、スイッチング素子162aおよび162bは、互いに逆位相の駆動パルス信号が供給されることによって、交互にオンオフする。なお、この例では、制御端子は、ゲート端子である。
スイッチング素子162aおよび162bに供給される駆動パルス信号の周波数が高いほど、LLC共振に基づき、電圧電流制御回路160Xの入力電圧に対する出力電圧の比率が小さくなる。
なお、図5の特性変換回路100の具体例は、図10の特性変換回路100Xには限られない。例えば、電流供給電源131から流出する電流が大きいほど小さいデューティ比が規定され、そのデューティ比に基づいて動作するDCDCコンバータを特性変換回路内に構成することもできる。
本開示に、その他の種々の変更を適用することもできる。例えば、電力システムにおける太陽光発電システムの数は、1つであってもよく、3つ以上であってもよい。電力システムは、太陽光発電システムを有していなくてもよい。直流電力変換装置、第1インバータ等は、パワーステーションに組み込まれていなくてもよい。電力システムは、蓄電装置、貯湯ユニットなどの図示した一部の要素を有していないくてもよい。また、発電部と負荷の接続経路は、図示したものに限られない。例えば、コンセント260を省略して第1負荷251に電力を供給することも可能である。
[効果]
上記で説明したように、説明本開示の第1態様に係る電力システムは、
出力電圧が所定範囲内にあるときに出力電力が最大になる太陽光発電システムに対して、MPPT制御を実行できるように設計された直流電力変換装置と、
燃料電池発電システムであって、該燃料電池発電システムで生成された直流電力は前記直流電力変換装置に供給される燃料電池発電システムと、
前記燃料電池発電システムと前記直流電力変換装置とを接続する経路上に設けられた特性変換回路であって、電流センサと、可変出力電源と、を含む特性変換回路と、を備え、
前記電流センサは、前記特性変換回路の出力電流の検出を行い、前記検出の結果を表すセンサ出力を出力し、
前記電流センサは、前記特性変換回路の出力電流が大きくなるほど前記センサ出力を大きく出力し、
前記可変出力電源は、可変出力を出力し、
前記特性変換回路において、
前記センサ出力が大きくなるほど前記特性変換回路の出力電力を大きくする第1フィードバック制御を実行する第1回路と、前記センサ出力が大きくなるほど前記特性変換回路の出力電力を小さくする第2フィードバック制御を、前記第1回路と協働して実行する第2回路と、が設けられ、
前記特性変換回路において、
(a)前記特性変換回路の出力電圧が前記所定範囲内のある値であるときに前記特性変換回路の出力電力が最大となる出力電圧-出力電力特性と、前記特性変換回路の出力電圧が前記ある値を跨ぐ領域において前記特性変換回路の出力電圧が大きくなるほど前記特性変換回路の出力電流が小さくなる出力電圧-出力電流特性がもたらされ、
(b)前記第1フィードバック制御と前記第2フィードバック制御とが切り替わるときの前記特性変換回路の出力電流を切替電流と定義したとき、前記特性変換回路の出力電流が前記切替電流であるときに前記特性変換回路の出力電力が最大となる出力電流-出力電力特性がもたらされるように、
前記センサ出力が相対的に小さいときに前記第1フィードバック制御が実行されるとともに前記センサ出力が相対的に大きいときに前記第2フィードバック制御が実行され、
前記切替電流は、前記検出の誤差に依存するとともに、前記可変出力を変化させると変化する。
第1態様に係る電力システムは、太陽光発電システムのMPPT制御を実行できるように設計された直流電力変換装置を含む。第1態様に係る電力システムは、その直流電力変換装置を用いてMPPT制御を実行することにより、燃料電池発電システムから直流電力変換装置に電力を取り出すのに適している。さらに、第1態様に係る電力システムは、当該取り出される電力を調整するのに適している。
本開示の第2態様において、例えば、第1態様に係る電力システムでは、
前記特性変換回路の出力電流がゼロであるときの前記特性変換回路の出力電圧を開放電圧と定義したとき、前記第1フィードバック制御により、前記開放電圧が制御されてもよい。
第2態様は、直流電力変換装置に耐電圧を超える電圧が供給されるのを防止するのに適している。
本開示の第3態様において、例えば、第1態様または第2態様に係る電力システムでは、
前記センサ出力は、第1センサ電圧であってもよく、
前記可変出力は、可変電圧であってもよく、
前記第2回路は、前記第1センサ電圧および前記可変電圧に応じて変化する第2センサ電圧を生成するセンサ電圧調整回路を含んでいてもよい。
第3態様によれば、可変電圧を第2センサ電圧に反映させることができる。可変電圧が反映された第2センサ電圧を特性変換回路における制御に用いることにより、切替電流の目標値からのずれを小さくし、出力電力の最大値の目標値からのずれを小さくすることができる。また、可変電圧を調整して切替電流を調整することにより、状況に応じて特性変換回路の出力電力の最大値を調整することも可能である。
本開示の第4態様において、例えば、第3態様に係る電力システムでは、
前記電流センサは、前記第1センサ電圧を出力するセンサ出力部を含んでいてもよく、
前記センサ電圧調整回路は、
入力抵抗と、
帰還抵抗と、
前記入力抵抗を介して前記センサ出力部に接続されたセンサ入力端子と、前記可変電圧が入力される可変電圧入力端子と、前記帰還抵抗を介して前記センサ入力端子に接続された第2センサ電圧出力端子と、を含むセンサ電圧調整オペアンプであって、前記センサ入力端子および前記可変電圧入力端子の電圧差に基づいて前記第2センサ電圧を生成して前記第2センサ電圧出力端子から出力するセンサ電圧調整オペアンプと、を含んでいてもよい。
第4態様のセンサ電圧調整回路の構成は、第1センサ電圧および可変電圧が反映された第2センサ電圧を生成する構成の一具体例である。
本開示の第5態様において、例えば、第3態様または第4態様に係る電力システムでは、
前記第2回路は、前記第1センサ電圧が大きくなることによって前記第2センサ電圧が閾値電圧を跨いで変化したときに調整電流が流れ始める電圧電流変換回路を含んでいてもよく、
前記調整電流が流れ始めたときに、前記第1フィードバック制御から前記第2フィードバック制御に切り替わってもよい。
第5態様では、調整電流が流れ始めるタイミングで、第1フィードバック制御から第2フィードバック制御に切り替わる。電流が流れ始めるタイミングで制御が切り替えられる特性変換回路は、設計し易い。
本開示の第6態様において、例えば、第5態様に係る電力システムでは、
前記電圧電流変換回路は、
前記閾値電圧を出力する電圧供給電源と、
介在抵抗と、
前記介在抵抗を介して前記電圧供給電源に接続された電源入力端子と、前記第2センサ電圧が入力される第2センサ電圧入力端子と、制御電圧出力端子と、を含むトランジスタ駆動オペアンプであって、前記電源入力端子および前記第2センサ電圧入力端子の電圧差に基づいて制御電圧を生成して前記制御電圧出力端子から出力するトランジスタ駆動オペアンプと、
前記制御電圧が入力される制御端子と、前記介在抵抗を介して前記電圧供給電源に接続された第1端子と、前記調整電流を出力する第2端子と、を含む調整電流出力トランジスタと、を含んでいてもよい。
第6態様の電圧電流変換回路の構成は、調整電流を生成する構成の一具体例である。
本開示の第7態様において、例えば、第1から第6態様のいずれか1つに係る電力システムは、
出力電圧が前記所定範囲内にあるときに出力電力が最大になる太陽光発電システムを少なくとも1つさらに備えていてもよく、
前記少なくとも1つの太陽光発電システムで生成された直流電力は、前記直流電力変換装置に供給されてもよい。
第7態様によれば、太陽光発電システムで発電された直流電力を直流電力変換装置に供給できる。
本開示の第8態様において、例えば、第7態様に係る電力システムは、
制御器をさらに備えていてもよく、
前記制御器は、前記少なくとも1つの太陽光発電システムの発電出力に応じて、前記可変出力を変化させてもよい。
第8態様によれば、少なくとも1つの太陽光発電システムの発電出力に応じて特性変換回路の出力電力を調整できる。
本開示の第9態様において、例えば、第8態様に係る電力システムは、
前記発電出力は、発電電圧であってもよく、
前記制御器は、
(a)前記発電電圧が閾値発電電圧を跨いで大きくなったときに、前記切替電流が小さくなるように前記可変出力を変化させてもよく、または、
(b)前記発電電圧が大きいほど、前記切替電流が小さくなるように前記可変出力を変化させてもよい。
第9態様は、過不足のない電力を直流電力変換装置に供給するのに適している。
本開示の第10態様において、例えば、第8態様または第9態様に係る電力システムでは、
前記制御器は、前記発電出力を表す制御信号を用いて、前記可変出力を変化させてもよい。
第10態様の制御信号によれば、発電出力に応じた可変出力の調整を容易に実行できる。
本開示の第11態様において、例えば、第7から第10態様のいずれか1つに係る電力システムでは、
前記少なくとも1つの太陽光発電システムは、第1太陽光発電システムを含んでいてもよく、
前記直流電力変換装置は、第1DCDCコンバータおよび第2DCDCコンバータを含んでいてもよく、
前記第1DCDCコンバータは、MPPT制御によって、前記特性変換回路の出力電力を変化させてもよく、
前記第2DCDCコンバータは、MPPT制御によって、前記第1太陽光発電システムの出力電力を変化させてもよい。
第11態様によれば、太陽光発電システムおよび特性変換回路を個別にMPPT制御するマルチストリング型の直流電力変換装置を実現できる。
本開示の第12態様において、例えば、第7から第11態様のいずれか1つに係る電力システムでは、
蓄電装置をさらに備えていてもよく、
前記少なくとも1つの太陽光発電システムと、前記直流電力変換装置と、前記蓄電装置と、はこの順に接続されていてもよく、
前記燃料電池発電システムと、前記特性変換回路と、前記直流電力変換装置と、前記蓄電装置と、はこの順に接続されていてもよい。
第12態様によれば、太陽光発電システムからのみならず、燃料電池発電システムからも、蓄電装置を充電することができる。
本開示の第13態様において、例えば、第7から第12態様のいずれか1つに係る電力システムは、
蓄電装置と、
直流電力を交流電力に変換するインバータと、
コンセントと、を備えていてもよく、
前記少なくとも1つの太陽光発電システムと、前記直流電力変換装置と、前記インバータと、前記コンセントと、はこの順に接続されていてもよく、
前記燃料電池発電システムと、前記特性変換回路と、前記直流電力変換装置と、前記インバータと、前記コンセントと、はこの順に接続されていてもよく、
前記蓄電装置と、前記インバータと、前記コンセントと、はこの順に接続されていてもよい。
第13態様によれば、太陽光発電システムおよび蓄電装置から電力供給されるコンセントに、燃料電池発電システムからも電力供給できる。
本開示の第14態様において、例えば、第12態様または第13態様に係る電力システムは、
前記蓄電装置から前記燃料電池発電システムに電力を供給することができるように構成されていてもよい。
第14態様によれば、停電時に、蓄電装置の電力により、燃料電池発電システムを起動させることができる。第14態様によれば、停電時に燃料電池発電システムを起動させるための専用電源を省略することができる。
本開示に係る技術は、例えば、太陽光発電システム用に設計された直流電力変換装置と、燃料電池発電システムと、を有する電力システムに利用可能である。
10 パワーステーション
11,43 DCバス
12,21,22,23,42,45 DCDCコンバータ
13,44 インバータ
20 直流電力変換装置
25 蓄電装置
28 電力切替ユニット
28a 系統電力入力部
28b 自立電力入力部
28c 電力出力部
31,32 太陽光発電システム
36,37 太陽光発電パネル
40 燃料電池発電システム
41 燃料電池
46 ヒーター
47 貯湯ユニット
51 制御器
52 低圧電源
55 D1電源
60 基板
61 LCフィルタ
62 保護リレー
80,90 分電盤
81,82,83,85a,85b,85c,92,95a,95b,95c ブレーカー
85,95 分岐部
88,89,98,99 電路
100,100X 特性変換回路
110,120 回路
121,122,132,141,143,400,R1,R2,R3 抵抗
125 第1シャントレギュレータ
125A 第1アノード
125K 第1カソード
125a 第1参照電圧端子
124,125о,126 オペアンプ
125t,127 トランジスタ
120a センサ電圧調整回路
120b 電圧電流変換回路
123 可変出力電源
128 電流センサ
128a センサ出力部
128r シャント抵抗
128s 電流センスアンプ
129,131 電源
130,130X フィードバック電流供給部
135 発光ダイオード
140 電流共振制御部
142,161,163a,163b,164,167 コンデンサ
145 フォトトランジスタ
146 制御IC
147 定電流源
148,149a,149b 端子
150 フォトカプラ
160,160X 電圧電流制御回路
162a,162b スイッチング素子
165 トランス
165a,165b,165c 巻線
166a,166b ダイオード
200 系統電源
251,252,253 負荷
260 コンセント
300 電力システム
p1,p2 接続点

Claims (14)

  1. 出力電圧が所定範囲内にあるときに出力電力が最大になる太陽光発電システムに対して、MPPT制御を実行できるように設計された直流電力変換装置と、
    燃料電池発電システムであって、該燃料電池発電システムで生成された直流電力は前記直流電力変換装置に供給される燃料電池発電システムと、
    前記燃料電池発電システムと前記直流電力変換装置とを接続する経路上に設けられた特性変換回路であって、電流センサと、可変出力電源と、を含む特性変換回路と、を備え、
    前記電流センサは、前記特性変換回路の出力電流の検出を行い、前記検出の結果を表すセンサ出力を出力し、
    前記電流センサは、前記特性変換回路の出力電流が大きくなるほど前記センサ出力を大きく出力し、
    前記可変出力電源は、可変出力を出力し、
    前記特性変換回路において、
    前記センサ出力が大きくなるほど前記特性変換回路の出力電力を大きくする第1フィードバック制御を実行する第1回路と、前記センサ出力が大きくなるほど前記特性変換回路の出力電力を小さくする第2フィードバック制御を、前記第1回路と協働して実行する第2回路と、が設けられ、
    前記特性変換回路において、
    (a)前記特性変換回路の出力電圧が前記所定範囲内のある値であるときに前記特性変換回路の出力電力が最大となる出力電圧-出力電力特性と、前記特性変換回路の出力電圧が前記ある値を跨ぐ領域において前記特性変換回路の出力電圧が大きくなるほど前記特性変換回路の出力電流が小さくなる出力電圧-出力電流特性がもたらされ、
    (b)前記第1フィードバック制御と前記第2フィードバック制御とが切り替わるときの前記特性変換回路の出力電流を切替電流と定義したとき、前記特性変換回路の出力電流が前記切替電流であるときに前記特性変換回路の出力電力が最大となる出力電流-出力電力特性がもたらされるように、
    前記センサ出力が相対的に小さいときに前記第1フィードバック制御が実行されるとともに前記センサ出力が相対的に大きいときに前記第2フィードバック制御が実行され、
    前記切替電流は、前記検出の誤差に依存するとともに、前記可変出力を変化させると変化する、電力システム。
  2. 前記特性変換回路の出力電流がゼロであるときの前記特性変換回路の出力電圧を開放電圧と定義したとき、前記第1フィードバック制御により、前記開放電圧が制御される、請求項1に記載の電力システム。
  3. 前記センサ出力は、第1センサ電圧であり、
    前記可変出力は、可変電圧であり、
    前記第2回路は、前記第1センサ電圧および前記可変電圧に応じて変化する第2センサ電圧を生成するセンサ電圧調整回路を含む、請求項1または2に記載の電力システム。
  4. 前記電流センサは、前記第1センサ電圧を出力するセンサ出力部を含み、
    前記センサ電圧調整回路は、
    入力抵抗と、
    帰還抵抗と、
    前記入力抵抗を介して前記センサ出力部に接続されたセンサ入力端子と、前記可変電圧が入力される可変電圧入力端子と、前記帰還抵抗を介して前記センサ入力端子に接続された第2センサ電圧出力端子と、を含むセンサ電圧調整オペアンプであって、前記センサ入力端子および前記可変電圧入力端子の電圧差に基づいて前記第2センサ電圧を生成して前記第2センサ電圧出力端子から出力するセンサ電圧調整オペアンプと、を含む、請求項3に記載の電力システム。
  5. 前記第2回路は、前記第1センサ電圧が大きくなることによって前記第2センサ電圧が閾値電圧を跨いで変化したときに調整電流が流れ始める電圧電流変換回路を含み、
    前記調整電流が流れ始めたときに、前記第1フィードバック制御から前記第2フィードバック制御に切り替わる、請求項3または4に記載の電力システム。
  6. 前記電圧電流変換回路は、
    前記閾値電圧を出力する電圧供給電源と、
    介在抵抗と、
    前記介在抵抗を介して前記電圧供給電源に接続された電源入力端子と、前記第2センサ電圧が入力される第2センサ電圧入力端子と、制御電圧出力端子と、を含むトランジスタ駆動オペアンプであって、前記電源入力端子および前記第2センサ電圧入力端子の電圧差に基づいて制御電圧を生成して前記制御電圧出力端子から出力するトランジスタ駆動オペアンプと、
    前記制御電圧が入力される制御端子と、前記介在抵抗を介して前記電圧供給電源に接続された第1端子と、前記調整電流を出力する第2端子と、を含む調整電流出力トランジスタと、を含む、請求項5に記載の電力システム。
  7. 出力電圧が前記所定範囲内にあるときに出力電力が最大になる太陽光発電システムを少なくとも1つさらに備え、
    前記少なくとも1つの太陽光発電システムで生成された直流電力は、前記直流電力変換装置に供給される、請求項1から6のいずれか一項に記載の電力システム。
  8. 制御器をさらに備え、
    前記制御器は、前記少なくとも1つの太陽光発電システムの発電出力に応じて、前記可変出力を変化させる、請求項7に記載の電力システム。
  9. 前記発電出力は、発電電圧であり、
    前記制御器は、
    (a)前記発電電圧が閾値発電電圧を跨いで大きくなったときに、前記切替電流が小さくなるように前記可変出力を変化させる、または、
    (b)前記発電電圧が大きいほど、前記切替電流が小さくなるように前記可変出力を変化させる、請求項8に記載の電力システム。
  10. 前記制御器は、前記発電出力を表す制御信号を用いて、前記可変出力を変化させる、請求項8または9に記載の電力システム。
  11. 前記少なくとも1つの太陽光発電システムは、第1太陽光発電システムを含み、
    前記直流電力変換装置は、第1DCDCコンバータおよび第2DCDCコンバータを含み、
    前記第1DCDCコンバータは、MPPT制御によって、前記特性変換回路の出力電力を変化させ、
    前記第2DCDCコンバータは、MPPT制御によって、前記第1太陽光発電システムの出力電力を変化させる、請求項9から10のいずれか一項に記載の電力システム。
  12. 蓄電装置をさらに備え、
    前記少なくとも1つの太陽光発電システムと、前記直流電力変換装置と、前記蓄電装置と、はこの順に接続され、
    前記燃料電池発電システムと、前記特性変換回路と、前記直流電力変換装置と、前記蓄電装置と、はこの順に接続されている、請求項7から11のいずれか一項に記載の電力システム。
  13. 蓄電装置と、
    直流電力を交流電力に変換するインバータと、
    コンセントと、を備え、
    前記少なくとも1つの太陽光発電システムと、前記直流電力変換装置と、前記インバータと、前記コンセントと、はこの順に接続され、
    前記燃料電池発電システムと、前記特性変換回路と、前記直流電力変換装置と、前記インバータと、前記コンセントと、はこの順に接続され、
    前記蓄電装置と、前記インバータと、前記コンセントと、はこの順に接続されている、請求項7から12のいずれか一項に記載の電力システム。
  14. 前記蓄電装置から前記燃料電池発電システムに電力を供給することができるように構成されている、請求項12または13に記載の電力システム。
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