JP7174797B2 - コネクションラベリングを使用するクラウドベースのマルチテナント環境に対するサポート - Google Patents
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Description
本特許文献の開示の一部には、著作権保護の対象となるものが含まれている。著作権者は、この特許文献または特許開示の何者かによる複製が、特許商標庁の特許ファイルまたは記録にある限り、それに対して異議を唱えないが、そうでなければ、いかなる場合もすべての著作権を留保する。
本願は、2013年4月26日に出願され「SYSTEM AND METHOD FOR CONNECTION LABELING FOR USE WITH CONNECTION POOLS(コネクションプールに対して使用されるコネクシ
ョンラベリングのためのシステムおよび方法)」と題された米国仮特許出願第61/816,610号(代理人整理番号ORACL-05448US0)、2013年6月6日に出願され「SYSTEM AND METHOD FOR CONNECTION LABELING FOR USE WITH CONNECTION POOLS」と題された米国特許出願第13/912,086号(代理人整理番号ORACL-0
5448US1)、2013年4月26日に出願され「SUPPORT FOR CLOUD-BASED MULTI-TENANT ENVIRONMENTS USING CONNECTION LABELING(コネクションラベリングを使用する
クラウドベースのマルチテナント環境に対するサポート)」と題された米国仮特許出願第61/816,623号(代理人整理番号ORACL-05449US0)、および、2013年6月6日に出願され「SUPPORT FOR CLOUD-BASED MULTI-TENANT ENVIRONMENTS USING CONNECTION LABELING」と題された米国特許出願第13/912,098号(代理人
整理番号ORACL-05449US1)に基づく優先権の利益を主張し、上記出願各々を本明細書に引用により援用する。
本発明の実施形態は、概してコネクションプールに関し、具体的には、コネクションラベリングを使用するクラウドベースのマルチテナント環境に対するサポートを含む、コネクションプールに対して使用されるコネクションラベリングのためのシステムおよび方法に関する。
一般的に説明すると、コネクションプールは、データベースコネクションオブジェクトのキャッシュである。コネクションオブジェクトは、ソフトウェアアプリケーションがデータベースに接続するために使用することができる物理的なデータベースコネクションを意味する。実行時において、アプリケーションはプールにコネクションを要求することができる。この要求を満たすことができるコネクションがプールに含まれている場合、プールはそのコネクションをアプリケーションに返す。コネクションが見つからない場合は、新たなコネクションを作成してアプリケーションに返すことができる。アプリケーションは、このコネクションを用いてデータベースにアクセスし作業を実行してからコネクションをプールに返す。そうすればこのコネクションは後のコネクション要求に対して使用できるようになる。
ェクトを再利用できるようにし、オブジェクトを作成しなければならない回数を減らす。
クラウド環境等のマルチテナント環境またはFusion Applicationsのマルチテナント環
境に関しては、コネクションのタイプは非常に複雑である場合がある。なぜなら、複数のテナントに対応する必要があるとともに、たとえば異なるテナントからデータベースへのそれぞれのアクセス間のセキュリティを管理する必要があるからである。こういった複雑なコネクションは、高コストコネクションとみなされる。高コストコネクションを扱う手法は、システムパフォーマンス、および/またはクラウド環境内で機能するアプリケーションのパフォーマンスの改善に役立ち得る。
ある実施形態に従い、コネクションプールを含むシステムについて説明する。このシステムは、高コストコネクションを識別し、コネクションの総数が特定のしきい値未満の場合はこれら高コストコネクションを使用して要求を満たすことのないようにすることができる。ある実施形態に従うと、このシステムは、コネクションプールを介してデータベースにアクセスできるようにするクラウドベースのまたはマルチテナントクラウド環境に対して使用することができる、または、この環境に対するサポートを提供することができる。
図1は、ある実施形態に従う、コネクションプールに対して使用されるコネクションラベリングのためのシステムを示す。図1に示されるように、Fusion Applications環境等
のアプリケーションサーバ/データベース環境100は、データベース102に対するアクセスを含むまたは提供することができる。図1にさらに示されるように、このシステムはまた、現在使用中のコネクション108およびアイドル状態のコネクション110を含むコネクションプール106におけるオブジェクトの作成および使用を制御する105。
ことができる。特定のラベルを特定のコネクション状態に関連付けることにより、アプリケーションは、既に初期化されているコネクションをプールから取出すことができるとともに再初期化の時間とコストを避けることができる。コネクションラベリングによってユーザ定義のキーまたは値が意味付けされることはなく、ユーザ定義のキーおよび値の意味は、アプリケーションによってのみ定義される。
(赤)要求132を行なえばよい。これに応じて、コネクションプールロジックは、ここではX134(赤)として示される新たな(赤)コネクションを作成するか、または、既存のアイドルコネクションを、(青または緑)から、ここではE135(赤)として示される(赤)に転用する。
できる。構成情報は、このアプリケーションに関して、コネクションの転用に関連するコスト、ならびに、高コストコネクションおよびしきい値等のその他の構成情報を規定している。
Threshold: 10 //しきい値:10
getConnection(Red)
IF perfect match (Red) //完全一致(赤)?
THEN return it //そうであれば、これを返す
ELSE find cheapest connection
//そうでなければ、最もコストの低いコネクションを見つけ出す
IF cheapest connection’s cost < High-Cost
//最もコストの低いコネクションのコスト<高コスト?
THEN repurpose this connection //そうであれば、このコネクションを転用
ELSE IF sum connections < Threshold
//そうでなければ、コネクションの総数<しきい値?
THEN create new connection and apply label
//そうであれば、新たなコネクションを作成しラベルを付与
ELSE sum conn ≧ Threshold THEN repurpose cheapest connection
//そうでなければ、コネクションの総数≧しきい値であれば、
//最もコストの低いコネクションを転用
上記例を用いた場合、ある実施形態に従うと、特定のアプリケーションは、高コストを70、しきい値を10と定義してもよい。
ベリングのプロセスを示すフローチャートである。図5に示されるように、ある実施形態に従うと、ステップ152において、システムは、データベースへのコネクションの要求(たとえばgetConnection(赤))を受ける。
ある実施形態に従うと、コネクションプールに対して使用されるコネクションラベリングのためのシステムおよび方法は、コネクションラベリングを使用するクラウドベースのマルチテナント環境に対するサポートを含み得る。ある実施形態に従うと、このタイプの環境は「サービスとしてのアプリケーション」(Application as a Service)(AaaS)環境とみなすことができる。
境100を含み得る。環境100は、クラウドベース環境170内の複数のテナントまたはテナントアプリケーション172、174、176が使用する、データベース102に対するアクセスを含むまたは提供する。図6にさらに示されるように、このシステムはまた、コネクションプール106におけるオブジェクトの作成を制御するコネクションプールロジック104を含む。
ルを有するコネクションを要求することができる。特定のラベルを特定のコネクション状態に関連付けることにより、アプリケーションは、既に初期化されているコネクションをプールから取出すことができるとともに再初期化の時間とコストを避けることができる。ここでも、コネクションラベリングによってユーザ定義のキーまたは値が意味付けされることはなく、ユーザ定義のキーおよび値の意味は、アプリケーションによってのみ定義される。
い。これに応じて、コネクションプールロジックは、新たな(赤)コネクションを作成するか、または、既存のアイドルコネクションを(青または緑)から(赤)に転用する。
コールバック(構成コールバック)を用いて「SET CONTAINER」を指定すなわちコンテナ
を設定し特定のコネクションをあるテナントから別のテナントに転用することをサポートし、これは、特定のデータベースコネクション上のテナントを切換えるという効果を有する。
うにソフトウェアアプリケーションが構成される。
以下は、さまざまな実施形態に従う、Oracle UCP環境においてコネクションプールに対しコネクションラベリングを如何にして使用できるかを示す例である。他の実施形態に従い、たとえばWebLogicサーバコネクションプールまたはその他の種類のコネクションプールに対して使用される機能を提供することができる。
CL)は、高コストコネクションを識別するためのメカニズムを提供する。ある実施形態に従うと、CLは、少なくとも離散値をサポートしなければならず、ある範囲の値をサポートし得る。CLは、再利用高コストコネクションしきい値の構成パラメータ(minpoolsize、maxpoolsizeと同様)を提供し得る。利用できる最小コストのコネクションが高コストコネクションであった場合、このシステムは、現在のプールサイズを、再利用高コストコネクションしきい値に対してテストするとともに、最小プールサイズに対してテストすることができる。現在のプールサイズ<最小プールサイズ、または、現在のプールサイズ<しきい値であれば、システムは新たなコネクションを返す。そうではなく、(現在のプールサイズ>=しきい値)であれば、システムは、最小コストの高コストコネクションを返す。利用できるコネクションがないときは、現在の動作を保ち(すなわち最大プールサイズを条件として新たなコネクションを返し、>=最大プールサイズであれば、タイムアウト等を条件として、コネクションが利用できるようになるのを待つ)。
満たすために新たな物理コネクションを使用することをプールに強制する。プールは、ラベルが付与されたコネクションとラベルがないコネクションを区別する。コネクションラベリングが起動されると、プールは常に、ラベルが付与されているプール内のコネクションを先ずチェックし、要求を満たすために利用できるラベル付きのコネクションを見つけ出すことができない場合のみ、ラベルのないコネクションから利用できるものを見つけ出そうとする。これに失敗したときは、プールにまだ成長の余地があれば、新たな物理コネクションを作成しようとする。
新たなUCPプールのプロパティとしてConnectionLabelingHighCost(UCPデータソースPoolxxxDataSource上でも利用可能)を追加する。設定値が0よりも大きいとき、コ
スト値がこのプロパティ値以上であるコネクションは、「高コスト」コネクションとみなされる。デフォルト値はInteger.MAX_VALUEである。たとえば、プロパティ値が5に設定
されている場合、ラベリングコールバックからの計算されたコスト値が5以上であるコネクションは、高コストコネクションとみなされる。
き、これは、プール内のコネクションの総数のしきい値を指定し、このしきい値よりも大きい場合、コネクションラベリングはプール内の高コストコネクションを再利用して要求を満たすことができる。このしきい値よりも小さい場合、コネクションラベリングは、利用できる低コストのコネクションを使用するか、または新たな物理コネクションを作成して、要求を満たす。たとえばこのプロパティ値が20に設定されている場合、利用できる低コストのコネクションがなくコネクションの総数が20に達すると、コネクションラベリングは高コストコネクションを再利用する。HighCostConnectionReuseThresholdのデフォルト値は0である。コネクションラベリングのコールバックは、このプロパティの実施と同時に登録されねばならない。有効なコネクションラベリングのコールバック登録は、コネクションラベリングを起動し続ける。プーリング(pooling)ロジックは、コスト-
選択の繰返し後に、最小コスト結果がConnectionLabelingHighCost以上のとき、新たなしきい値をチェックする。この新たなしきい値がチェックされる時点におけるコネクションの総数は、アクティブなコネクション作成要求の数を説明する(プールはこの情報を抽出するためのコードを既に有している)。このチェックは、MinPoolSizeおよびMaxPoolSize双方を説明するものでなければならない。なお、コスト値としてInteger.MAX_VALUEを有
する、ラベル付けされたコネクションは、新たなしきい値に達した後であっても再利用されない。このことは、新たなしきい値およびConnectionLabelingHighCostが設定されていないときの既存のコネクションラベリングの動作と一致する。
。これにより、しきい値を下回った場合に、既存のUCPコードが高コストコネクションを再利用して要求を満たすのを効果的に禁止する。コールバック実装は、プールサイズをしきい値に対して動的にチェックすることができる。
、命令および/またはデータを格納するのに適した任意の種類の媒体もしくはデバイスを含み得るものの、これらに限定されない。
Claims (13)
- コネクションプールに対して使用されるコネクションラベリングのための方法であって、
プロセッサとデータベースとを含むコンピュータにおいて、クラウドベース環境内の複数のテナントアプリケーションによる使用のために、前記データベースへのアクセスを含むまたは提供するマルチテナントクラウド環境を提供することと、
コネクションプールを提供することとを含み、前記コネクションプールは、前記複数のテナントアプリケーションが前記データベースへのアクセスを要求するために使用する複数のコネクションを提供する複数のコネクションオブジェクトを含み、前記複数のコネクションの各々は、前記複数のテナントアプリケーションのうちの1つ以上のテナントアプリケーションの構成情報に従ってラベル付けされており、
テナントアプリケーションから、特定のラベルとのコネクションを求める要求を受けることと、
前記コネクションプールにおける各アイドルコネクションについて、当該アイドルコネクションを前記特定のラベルに関連付けられた状態に再構成するためのコストを計算することと、
コネクションプールロジックを用いて、各アイドルコネクションに関連付けられた前記計算されたコストを、判断基準として予め定義された高コスト値と比較することにより、前記複数のアイドルコネクションのうちの1つ以上のアイドルコネクションから、最も低コストのコネクションを特定することと、
前記コネクションプールにおけるアクティブなコネクションとアイドルコネクションとの総数が、前記テナントアプリケーションによって定められたしきい値未満であるか否かを判断することと、
前記総数が前記しきい値未満であることに基づいて、新たなコネクションを生成すること、または、前記総数が前記しきい値以上であることに基づいて、前記特定された低コストコネクションを、前記テナントアプリケーションからの要求を満たすために転用すること、とを含む、方法。 - 前記複数のテナントアプリケーションのうちの各テナントアプリケーションは、前記テナントアプリケーションが前記データベースに接続するために使用するラベル付けされたコネクションタイプに関連付けられており、
前記ラベル付けされたコネクションがあるときに、前記コネクションプールロジックは、前記要求を与えたテナントアプリケーションに、前記コネクションを返す、請求項1に記載の方法。 - 前記コネクションプールは、前記テナントアプリケーションが構成コールバックを用いて特定のコネクションを前記テナントアプリケーションから前記複数のテナントアプリケーションのうちの別のテナントアプリケーションに転用することに対するサポートを含み、これは特定のコネクションに対しテナントアプリケーションを切換えるという効果を有する、請求項1または2に記載の方法。
- 前記コネクションプールロジックはさらに、
前記受けた要求について、既存の一致コネクションがあるか否かを判断することと、
既存の一致コネクションがあれば、前記既存の一致コネクションを返すこととを含むステップを実行する、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。 - 各アイドルコネクションを前記特定のラベルに関連付けられた状態に構成するためのコストは、推定値である、請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
- 前記転用されるコネクションは、前記コネクションプールにおいて最もコストが低いと特定された高コストコネクションである、請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
- 前記状態は前記特定のラベルによって定められる、請求項1~6のいずれか1項に記載の方法。
- コネクションプールと共に使用されるコネクションラベリングのための方法であって、
プロセッサとデータベースとを含むコンピュータにおいて、ソフトウェアアプリケーションが前記データベースへのアクセスを要求するために使用できるコネクションを提供する複数のコネクションオブジェクトを含むコネクションプールを提供することを含み、
各アプリケーションは、特定のラベルを特定のコネクション状態に関連付けて、かつ、当該アプリケーションについて、一つの状態から他の状態へコネクションを再利用することに関連付けられたコストを規定する構成情報に関連付けられており、それにより、各コネクションが当該アプリケーションによって規定される構成情報に従って当該アプリケーションによる使用のためにラベル付けされ、
前記方法はさらに、
ラベル付けされたコネクションについてアプリケーションからの要求を受信すると当該アプリケーションによる使用のためのコネクションを生成または再利用するか否かを決定する時に使用するために、高コストコネクションを識別するための処理を実行して、かつ、コネクションの総数が前記構成情報に含まれる閾値以下であるときに要求に応えるために新たなコネクションを作成するコネクションプールロジックを用いることを含む、方法。 - 前記コネクションプールロジックは、アクティブなコネクションとアイドルコネクションとの総数が特定の閾値以下であると判断されたときに、特定のタイプの高コストコネクションを使用する要求は、既存のコネクションが再利用されるよりはむしろ、新たな高コストコネクションを前記コネクションプールロジックに作成させる、請求項8に記載の方法。
- 前記コネクションプールは、データベースへのアクセスを提供するユニバーサルコネクションプール(UCP)である、請求項8または9に記載の方法。
- 前記コネクションプールロジックは、受信した要求について、既存の一致するコネクションが存在するか否かを判断する処理を実行し、もし、既存の一致するコネクションが存在する場合には、当該既存の一致するコネクションを返し、そうでなければ、一致しない最も低コストのコネクションを探して、当該一致しない最も低コストのコネクションが高コスト値以下であるか否かを判断し、そうであれば、前記一致しない最も低コストのコネクションを前記要求と共に使用するために再利用し、そうでなければ、全てのコネクションの合計が閾値より少ない場合は前記要求と共に使用するための新たなコネクションを生成して、前記新たなコネクションを返し、全てのコネクションの合計が前記閾値以上である場合は前記要求と共に使用するために前記最も低コストのコネクションを再利用する、請求項8~10のいずれかに記載の方法。
- 請求項1~11のいずれかに記載の方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
- コネクションプールに対して使用されるコネクションラベリングのためのシステムであって、
請求項12に記載のプログラムを格納したメモリと、
前記プログラムを実行するためのプロセッサとを備える、システム。
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