JP7173973B2 - 電磁石アセンブリの製造方法 - Google Patents

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Description

下記の説明は電磁石アセンブリの製造方法に関し、例えば、マグネトロンスパッタリング装置用電磁石アセンブリの製造方法に関する。
スパッタリング装置は、例えば、半導体、FPD(LCD、OLEDなど)又は太陽電池を製造するとき基板上に薄膜を蒸着する装置である。また、スパッタリング装置は、ロールツーロール(roll to roll)装置にも使用することができる。
スパッタリング装置のうちの1つであるマグネトロンスパッタリング(Magnetron sputtering)装置は、大面積の基板上に薄膜を蒸着するためにインライン又はクラスタシステムを用いる。インライン及びクラスタシステムは、ロードチャンバーとアンロードチャンバーとの間に複数の処理チャンバーが設けられ、ロードチャンバーにロードされた基板が複数の処理チャンバーを通過しながら連続的な工程を行う。このようなインライン及びクラスタシステムでスパッタリング装置は、少なくとも1つの処理チャンバー内に設けられ、磁石ユニットが一定の離隔を置いて設けられる。
ところが、磁石ユニットによる固定的な磁場が存在するため、ターゲットの表面の侵食は、電場及び磁場によるプラズマ密度によって決定される。特に、磁石ユニットの縁部、すなわち、長手方向の少なくとも一端部に近い領域にグラウンド電位が印加されるため、基板の縁部のプラズマ密度が他の領域に比べて大きく、それによりターゲットの縁部が他の領域に比べてスパッタリング速度が速くなる。したがって、基板上に蒸着される薄膜の厚さ分布が均一ではなく、膜質分布が低下するという問題があり、プラズマの密度差によるターゲットの特定部分の過度な侵食によるターゲットの効率減少といった問題を発生する。
このような問題を解決するために、縁部の厚さが中央部の厚さよりも厚いターゲットを用いる方法がある。このようなターゲットを製造するためには、平面ターゲットの中央部を研磨して厚さを薄くするなど、追加的な工程を用いて平面ターゲットを必ず加工する必要がある。しかし、これは平面ターゲットを加工することによって材料の損失が発生し、追加的な工程によりコストが発生するといった問題がある。また、ターゲットを加工する過程でターゲットが損傷するなどの問題も生じる恐れがある。
問題を解決するための異なる方法として、シャント(shunt)などを用いてターゲットの表面の磁場強度を調整する方法、距離調整手段を用いて磁石とターゲットとの間の距離を調整する方法、又は、磁石の縁部位置にZ軸モータを追加する方法などが挙げられる。しかし、このような方法は全て製造コストが増加し、手作業で磁場強度を調整しなければならず、磁場強度の調整が局所的に行われないために、数回の繰り返し作業が求められ、作業時間が多くかかるなどの問題がある。
更なる方法として、永久磁石及びそれに取り巻かれる導線によって形成されるコイルを用いて局所的に磁場を調整する構造を提供することができる。この場合、強い磁場を発生させるためには、導線を多く巻いてコイルを通過する電流の量を増加させて磁場を増加させることができるが、このような方法は、製品の大きさに限定される分野では使用し難い問題がある。また、導線に通過する電流を増加させて電流の量を増加させる方法を用いることができるが、多くの電流量により発生する熱を解消しなければならない問題がある。例えば、高い熱によって永久磁石の磁性が減少したり、永久磁石が付着した鉄板が曲がる問題などが発生する恐れがある。このような問題を解決するために、水、油、又は空気のような流体を冷媒として用いるが、水の高電流電磁石で発生し得る感電の危険性があり、油は、真空環境で動作する装置を汚染させる問題を引き起し、空気の場合は、熱容量が小さくて十分な熱を排出させることが難しいという問題がある。また、熱電素子又はヒートパイプなどの放熱構造体を用いて熱を除去できるが、この場合、構成が複雑になって全体装置の体積及び製造コストが増加する問題があり、また、形状が一定でないコイルと放熱構造体との間でほとんど線接触又は点接触が行われるため、接触面積の限界を克服できない問題がある。
前述した背景技術は、発明者が本発明の導出過程で保有したり習得したものであって、必ず本発明の出願前に一般公衆に公開された公知技術とはいえない。
一実施形態の目的は、熱を効率よく放出させながら、高い磁力を有し得る電磁石アセンブリの製造方法を提供することにある。
一実施形態の目的は、局所的に磁場を調整することのできるマグネトロンスパッタリング装置用電磁石アセンブリの製造方法を提供することにある。
一実施形態によれば、電磁石アセンブリの製造方法は、突出部及び前記突出部を取り囲む枠部を含むフレームを備えるステップと、前記突出部の外周面に前記突出部を囲むようにコイルを配置させるステップと、常温及び常圧で固体状態を有する熱伝導物質を加熱させて液体状態に変化させるステップと、前記液体状態の熱伝導物質を前記突出部と前記枠部との間の空間に充填させるステップと、前記充填させるステップの後に行われ、前記コイルの中央に永久磁石を配置させるステップとを含む。
前記電磁石アセンブリの製造方法は、前記充填させるステップの後及び前記永久磁石を配置させるステップの前に行われ、前記液体状態の熱伝導物質が固体状態になるように冷却させることによって熱伝導媒介体を生成するステップをさらに含み得る。
前記熱伝導媒介体が占めている体積は、前記永久磁石と前記枠部との間の空間の1/2以下であり得る。
前記熱伝導物質は、溶融点が100度~400度である低融点の金属であり得る。
前記熱伝導物質は、インジウム、鉛、及びプラスチック系の熱伝導媒介体のいずれか1つ以上からなり得る。
前記枠部は、非磁性の放熱材料で形成され得る。
前記永久磁石は、ネオジウム及びフェライトのいずれか1つ以上の材質から形成され得る。
前記電磁石アセンブリの製造方法は、前記充填させるステップの前又は前記充填させるステップと同時に行われ、前記フレームを加熱させるステップをさらに含み得る。
前記コイルを配置させるステップは、予め備えられたコイルを前記突出部の外周面に挟むステップを含み得る。
前記突出部の内部には、前記永久磁石を収容するための永久磁石収容空間が形成され得る。
前記フレームは、アルミニウム又は銅材質を用いて一体に形成され得る。
前記フレームは、前記枠部を含む枠フレームと、前記突出部を含み、前記枠フレームから分離可能なモールド用フレームを含み得る。
前記フレームを備えるステップは、前記枠フレームに前記モールド用フレームを結合するステップを含み、前記電磁石アセンブリの製造方法は、前記充填させるステップの後及び前記永久磁石を配置させるステップの前に行われる、前記モールド用フレームを前記枠フレームから除去するステップをさらに含み得る。
前記電磁石アセンブリは、前記コイルから発生する熱を吸収して外部に放出する冷媒を案内するための冷媒流路を含み得る。
一実施形態に係る電磁石アセンブリの製造方法は、突出部及び前記突出部を取り囲む枠部を含むフレームを備えるステップと、前記突出部を外周面に前記突出部を囲むようにコイルを配置させるステップと、常温及び常圧で固体状態を有する熱伝導物質を200度以下の温度で加熱させて液体状態に変化させるステップと、前記液体状態の熱伝導物質を前記突出部と前記枠部との間の空間に充填させるステップと、前記コイルの中央にフェライト材質の永久磁石を配置させるステップとを含む。
一実施形態に係るマグネトロンスパッタリング装置用電磁石アセンブリの製造方法は、複数の突出部及び前記複数の突出部を取り囲む枠部を含むフレームを備えるステップと、前記複数の突出部のそれぞれに複数のコイルをそれぞれ配置させるステップと、常温及び常圧で固体状態を有する熱伝導物質を加熱させて液体状態に変化させるステップと、前記液体状態の熱伝導物質を前記複数の突出部と前記枠部との間の空間に充填させるステップと、前記充填させるステップの後に行われ、前記複数のコイルのそれぞれの中央に複数の永久磁石をそれぞれ配置させるステップとを含む。
前記複数の永久磁石をそれぞれ配置させるステップは、前記複数の永久磁石のうち少なくとも一部の隣接する2つの永久磁石が極性が互いに反対になるよう配置させるステップを含み得る。
前記マグネトロンスパッタリング装置用電磁石アセンブリは、前記隣接する2つの永久磁石が付着され、前記隣接する2つの永久磁石の間に磁気力線が効率よく形成されるようにする伝導体を含み得る。
前記複数の永久磁石のうち両側の枠部に位置する永久磁石の大きさは、中央に位置する永久磁石の大きさよりも小さくてもよい。
前記複数のコイルのうち両側の枠部に位置するコイルの巻取り数は、中央に位置するコイルの巻取り数よりも少なくてもよい。
一実施形態によれば、冷却手段を形成する過程で永久磁石に熱が加えられないため、熱によって永久磁石の磁力が減少する問題を防止できるとともに、電磁石を効率よく冷却させることができる。
一実施形態によれば、マグネトロンスパッタリング装置用電磁石の各部分で発生する磁場の強度を相違にすることができるため、ターゲットの局所的な過度侵食を防止することができ、結果的に、ターゲットの寿命を延長させることでスパッタリング装置のメンテナンスの費用を節減することができる。
一実施形態に係るマグネトロンスパッタリング装置の概念図である。 一実施形態に係る電磁石アセンブリの斜視図である。 一実施形態に係る電磁石アセンブリの分解斜視図である。 一実施形態に係る電磁石アセンブリの製造方法を示すフローチャートである。 一実施形態に係る電磁石アセンブリの製造方法を示すフローチャートである。 一実施形態に係る電磁石アセンブリの製造方法を示す図である。 一実施形態に係る電磁石アセンブリの製造方法を示す図である。 一実施形態に係る電磁石アセンブリの製造方法を示す図である。 一実施形態に係る電磁石アセンブリの製造方法を示すフローチャートである。 一実施形態に係る電磁石アセンブリの製造方法を示すフローチャートである。
以下、添付する図面を参照しながら実施形態を詳細に説明する。しかし、実施形態には様々な変更が加えられ、特許出願の権利範囲がこのような実施形態によって制限されたり限定されることはない。実施形態に対する全ての変更、均等物ないし代替物が権利範囲に含まれるものとして理解されなければならない。
本明細書で用いた用語は、単に特定の実施形態を説明するために用いられるものであって、本発明を限定しようとする意図はない。単数の表現は、文脈上、明白に異なる意味をもたない限り複数の表現を含む。本明細書において、「含む」又は「有する」等の用語は明細書上に記載した特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品又はこれらを組み合わせたものが存在することを示すものであって、1つ又はそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部品、又はこれを組み合わせたものなどの存在又は付加の可能性を予め排除しないものとして理解しなければならない。
異なる定義がされない限り、技術的であるか又は科学的な用語を含むここで用いる全ての用語は、本実施形態が属する技術分野で通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。一般的に用いられる予め定義された用語は、関連技術の文脈上で有する意味と一致する意味を有するものと解釈すべきであって、本明細書で明白に定義しない限り、理想的又は過度に形式的な意味として解釈されることはない。
また、添付図面を参照して説明することにおいて、図面符号に関係なく同じ構成要素は同じ参照符号を付与し、これに対する重複する説明は省略する。実施形態の説明において関連する公知技術に対する具体的な説明が実施形態の要旨を不要に曖昧にすると判断される場合、その詳細な説明は省略する。
図1は、一実施形態に係るマグネトロンスパッタリング装置の概念図である。
図1を参照すると、一実施形態に係るマグネトロンスパッタリング装置1は、真空状態のチャンバー内にガスを注入してプラズマを生成させ、イオン化されたガス粒子を蒸着しようとするターゲット物質を含むターゲットTに衝突させた後、衝突によってスパッタリングされた粒子を基板などの対象体Oに蒸着させる技術を用いる。マグネトロンスパッタリング装置1は、相対的に低温で薄膜を製造し、電場によって加速されたイオンが基板に緻密に蒸着して蒸着速度が速いという長所を有する。
マグネトロンスパッタリング装置1は、ターゲットTに磁気力線を形成するために電磁石アセンブリ11を含む。電磁石アセンブリ11は、対象体Oに対向してターゲットTの後方に配置される。すなわち、ターゲットTの前方(図1を基準として右側)に対象体Oが配置され、ターゲットTの後方(図1を基準として左側)に電磁石アセンブリ11が配置される。
電磁石アセンブリ11は、磁場を生成するための磁場生成部Mと、磁場生成部Mで発生する熱を吸収し、外部に排出する冷媒を案内するための冷媒流入ラインL_in及び冷媒吐出ラインL_outを含む。電磁石アセンブリ11について以下で例示的に説明する。一方、以下で記載される電磁石アセンブリ11は、マグネトロンスパッタリング装置用電磁石アセンブリにのみ限定されることはないことを明らかにする。
図2は、一実施形態に係る電磁石アセンブリの斜視図であり、図3は、一実施形態に係る電磁石アセンブリの分解斜視図である。
図2及び図3を参照すると、一実施形態に係る電磁石アセンブリ21は、磁場生成部M、放熱体213、熱伝導媒介体214、及び冷却プレート215を含む。
磁場生成部Mは、永久磁石211及び永久磁石211の周辺を取り囲むように配置されるコイル212を含む。理解の便宜のために、コイル212に電源を印加する外部電源については省略したことを明らかにする。このような構造によると、コイル212の巻き取り回数を相違にしたり、コイル212に印加される電流又は電圧の大きさを制御することにより、磁場生成部Mで生成される磁場の大きさを調整することができる。また、永久磁石211によると、特定の値の磁場を発生させるために、コイル212に印加される電流又は電圧を過度に増加させる必要がないため、エネルギーを節約することができる。言い換えれば、コイル212に印加される電流又は電圧のレベルを低くすることで、コイル212によって発生する熱を減少させることができ、その結果、コイル212で発生する熱を外部に放出させるための冷却手段の冷却量を減らすことで設備を簡素化し、冷却のために消耗されるエネルギーを節約することで全体の電磁石アセンブリ21のエネルギー効率を向上させることができる。
永久磁石211は、例えば、ネオジウム(Nd)又はフェライト(ferrite)から形成されてもよい。
一方、永久磁石は、高温の環境内で動作する場合、磁性が減少するという問題がある。特に、ネオジウム磁石の場合、通常、流通する磁石のうち極めて優れる磁気的な特性を有しているため、強い磁場を作ることは効率であるが、熱に弱い短所があり、略80度以上の温度で永久的に磁性が減少する問題があり、コイル212によって生じる熱が十分に放出されるように設計する必要がある。図4、図9、及び図10を参照して後述する電磁石アセンブリ21の製造方法によると、このような問題を解消することができる。
一方、永久磁石211は、必ずネオジウム又はフェライトで形成される必要はなく、他の物質を用いて形成されてもよい。また、永久磁石211は、例えば、ネオジウム及びフェライトのいずれか1つ以上の材質から形成されてもよい。
コイル212は、例えば、絶縁物質でコーティングされた導線からなることで、コイル212に流れる電流が熱伝導媒介体214を介して外部に伝えられることを防止する。
放熱体213は、磁場生成部Mで発生する熱を外部に放出するための構造物であって、磁場生成部Mの少なくとも一側を支持する。例えば、放熱体213は、ボビン(bobbin)2132と、ボビン2132を囲む形状の枠部2131と、枠部2131とボビン2132との間に形成されてコイル212を収容するためのコイル収容空間2133と、ボビン2132の内部に形成されて永久磁石211を収容する永久磁石収容空間2134を含む。枠部2131は、例えば、熱伝導性の高い非磁性の放熱材料、例えば、アルミニウム又は銅などで形成されてもよい。例えば、枠部2131及びボビン2132を含む放熱体213は、一体に形成されてもよい。
一方、図4及び図5を参照して後述するように、放熱体213及びボビン2132はそれぞれ「フレーム」及び「突出部」と称してもよい。
また、一方、図6~図10を参照して後述するように、臨時的なボビンとして働く突出部3162を含むモールド用フレーム316を利用すると、放熱体213でボビン2132が省略され得ることを明らかにする。
熱伝導媒介体214は、コイル212と枠部2131との間に空いている空間を埋める。導線を数回繰り返し巻き取ることによって製造されるコイル212の製造特性上、コイル212の形状を予め作られたコイル収容空間2133に正確に合わせて製造したり、予め作られたコイル212の形状に合わせてコイル収容空間2133を形成することは現実的に難しい。また、コイル212の形状が一定でないため、コイル212及び枠部2131を正確に面接触し難く、両者との間に複数の部分で線接触又は点接触されることにより、コイル212及び枠部2131の間には互いに離隔して空いている空間が形成された。熱伝導媒介体214は、このような空いている空間を埋める熱伝導性の高い物質から形成され、コイル212から放出される熱を枠部2131などに効率よく伝達することで、外部に放出されるようにする。例えば、熱伝導媒介体214を形成している熱伝導物質として、溶融点が100度~400度である低融点の金属が使用されてもよい。例えば、熱伝導物質は、インジウム(In)、鉛(Pb)、及びプラスチック系の熱伝導媒介体のいずれか1つ以上に形成されてもよい。
熱伝導媒介体214は、コイル収容空間2133にコイル212が挿入された状態で、液体状態の熱伝導物質をコイル収容空間2133に充填させ、これを冷却することにより形成されることができる。
熱伝導媒介体214が占めている体積は、例えば、永久磁石211及び枠部2131の間の空間の1/2未満であってもよい。熱伝導媒介体214が占めている体積は、例えば、コイル収容空間2133の1/2未満であってもよい。このような構造によると、熱伝導性の優れた値高い熱伝導物質の使用を減らすことによって、熱伝導媒介体214の製造時間及び製造コストを節減させることができる。例えば、比較的に安いアルミニウムなどの材質からなる枠部2131を主な放熱手段として活用し、アルミニウムに比べて価格が略100倍程度高いインジウムで形成された熱伝導媒介体214を補助的な放熱手段として活用することにより、全体の電磁石アセンブリ21の製造時間及び製造単価を画期的に減らすことができる。
冷却プレート215は、放熱体213の一面に配置されてもよい。冷却プレート215は、冷媒流入ラインL_in及び冷媒吐出ラインL_outにそれぞれ連通して冷媒を案内する冷媒流路2151を含む。冷媒流路2151に流れる冷媒は、コイル212で発生してコイル212から熱伝導媒介体214又は枠部2131などを介して伝えられる熱を吸収し、外部に放出させる。一方、冷却プレート215及び放熱体213は、一体に形成されてもよいことを明らかにする。
一方、マグネトロンスパッタリング装置用電磁石アセンブリ21の放熱体213は、複数のボビン2132と、複数のボビン2132を取り囲む枠部2131を含む。同様に、磁場生成部Mは、複数のボビン2132のそれぞれに配置される複数のコイル212と、複数のコイル212のそれぞれの中央に配置される複数の永久磁石211を含む。
例えば、図1及び図2に示すように、複数の永久磁石211のうち少なくとも一部の隣接する2つの永久磁石211は、極性が互いに反対になるよう配置される。また、マグネトロンスパッタリング装置用電磁石アセンブリ21は、隣接する2つの永久磁石211が付着する伝導体を含む。前記伝導体は、隣接する2つの永久磁石211の間に磁気力線が効率よく形成されるようにブリッジ(bridge)として機能するため、磁場生成部Mの効率を向上させることができる。前記伝導体は、例えば、放熱体213の底面であるか、放熱体213の下部に配置される冷却プレート213であるか、放熱体213及び冷却プレート213の間に追加的に配置される別途の伝導体であってもよい。言い換えれば、放熱体213の下部又は冷却プレート213の上部は、伝導性物質から形成される。
マグネトロンスパッタリング装置1(図1参照)において、ターゲットTの枠部分が迅速に消耗する傾向を考慮して、磁場生成部Mのうち枠に位置する部分の磁場の大きさは、中央に位置する部分の磁場の大きさよりも小さく形成する。例えば、複数の永久磁石211のうち、両側の枠部に位置する永久磁石211の大きさは、中央に位置する永久磁石211の大きさよりも小さくてもよい。異なる例として、複数のコイル212のうち、両側の枠部に位置するコイル212の巻取り数は、中央に位置するコイル212の巻取り数よりも少なくてもよい。このような構造によると、ターゲットTの全領域が均一に消耗することができるため、ターゲットTのライフサイクルを増大させることで、結果的に、マグネトロンスパッタリング装置1のメンテナンスの費用を削減させることができる。
図4は、一実施形態に係る電磁石アセンブリの製造方法を示すフローチャートである。
図2~図4を参照すれば、一実施形態に係る電磁石アセンブリ21の製造方法は、フレームを備えるステップS110、コイルを配置するステップS120、フレームを加熱するステップS130、熱伝導物質を加熱するステップS140、熱伝導物質を充填するステップS150、及び冷却するステップS160、永久磁石を配置するステップS170を含む。一方、反対となる記載がない限り、電磁石アセンブリ21の製造方法において、各ステップの実行順序は制限されず、一部のステップが省略され得ることを明らかにする。
ステップS110は、突出部2132及び枠部2131を含むフレーム213を備えるステップであり、フレーム213は、例えば、アルミニウム又は銅などの材質を用いて一体に形成されてもよい。ここで、フレーム213及び突出部2132は、それぞれ図2及び図3を参照して前述した放熱体213及びボビン2132であると理解される。
ステップS120は、突出部2132の外周面に突出部2132を囲むようにコイル212を配置するステップであり、例えば、突出部2132の外周面に導線を巻くことによりコイル212を形成するステップを含む。異なる例として、予め備えられたコイル212を突出部2132の外周面に挟むステップを含んでもよい。
ステップS130は、フレーム213を加熱するステップであり、ステップS150以前又はステップS150と同時に実行されてもよい。例えば、フレーム213は、150度以上の温度で加熱されてもよい。このような方法によると、ステップS150を行う過程で、突出部2132及び枠部2131の間の空間のうち、コイル212が位置していない空いている空間で熱伝導物質が十分に流入されるよう、熱伝導物質の流動性を確保することができる。したがって、ステップS160の過程で生成する熱伝導媒介体214の熱伝導を効率よく向上させることができる。
ステップS140は、常温及び常圧で固体状態を有する熱伝導物質を加熱して液体状態に変化するステップであり、ステップS150以前に実行されてもよい。例えば、熱伝導物質として、低融点の金属を用いることができ、この場合にステップS140の実行時間及び実行に必要なエネルギーを減らし得る。
ステップS150は、ステップS140で生成された液体状態の熱伝導物質をフレーム213のうち、突出部2132及び枠部2131の間の空間に充填するステップである。ステップS150を介してコイル212及び枠部2131の間の熱伝導効率は向上される。
ステップS170は、コイル212の中央に永久磁石211を配置するステップであり、ステップS150の後に実行されてもよい。このような方法によると、加熱した状態の高い温度の熱伝導物質から放出される熱により、永久磁石211の磁性が減少する問題を防止できる。
ステップS160は、ステップS150を介してフレーム213に充填された液体状態の熱伝導物質が固体状態になるように冷却するステップであり、例えば、ステップS170の前に実行されてもよい。このような過程を介して、永久磁石211の磁性が減少される問題をより効率よく防止できる。
以下、表1を通じて、図2ないし図4に開示された製造方法に基づいて製造された実施形態に係る電磁石アセンブリ21の性能測定の結果と、他の比較例に係る電磁石アセンブリの性能測定の結果とを比較することにする。まず、他の比較例の構成及び測定方法について説明する。理解の容易性のために、実施形態の図面符号を用いて説明し、説明の省略された構成は、実施形態に係る構成と実質的に同一なものと見なす。
第1比較例~第3比較例、及び実施形態に係る電磁石アセンブリ21は、同じ大きさ、個数、及び形状の永久磁石211及びコイル212で製造され、永久磁石211として、ネオジウム(Nd)材質の磁石が使用された。各例の全ては、磁場生成部Mの下側に水を冷媒として用いた冷却プレート215を設けた状態で性能を測定した。各例の詳細な条件及び測定方法は下記のとおりである。
<第1比較例>
第1比較例に係る電磁石アセンブリは、放熱体213及び熱伝導媒介体214を備えることなく、磁場生成部Mは、エポキシモールディング液を介して冷却プレート215に固定された構造を有する。測定された温度は、コイル212でないエポキシモールディング構造物の表面温度であって、実際のコイル212の温度は測定された温度よりも高いと予想される。
<第2比較例>
第2比較例に係る電磁石アセンブリは、熱伝導媒介体214として液体状態でない酸化マグネシウム(MgO)パウダーを充填したものであって、磁場生成部Mは、エポキシモールディング液を介して冷却プレート215に固定された構造を有する。測定された温度は、コイル212でないエポキシモールディング構造物の表面温度であって、実際のコイル212の温度は、測定された温度よりも高いと予想される。
<第3比較例>
第3比較例に係る電磁石アセンブリは、熱伝導媒介体214を使用することなく、コイル212及び枠部2131の間の空いている空間に空気を強制流動させることで、冷却プレート215の以外に追加的な冷却手段をさらに備えたものである。測定された温度は、コイル212の表面温度である。
<実施形態>
実施形態に係る電磁石アセンブリ21は、図2に開示される構造として、図4に示す製造方法により製造されたものであり、熱伝導媒介体214としてはインジウム(In)を使用した。測定された温度は、コイル212の表面温度である。
Figure 0007173973000001
前記表1に示すように、実施形態に係る電磁石アセンブリ21は、第1比較例及び第2比較例に係る電磁石アセンブリに比べて、磁性減少量及び温度変化量が著しく小さいことが確認される。
さらに、追加的な空冷手段にいたるまで備えた第3比較例と比較するとき、類似するか、より良いレベルの冷却性能を有し、磁場生成部Mの磁場減少の影響もさらに小さいことが確認される。
図5は、一実施形態に係る電磁石アセンブリの製造方法を示すフローチャートである。
図2、図3及び図5を参照すれば、一実施形態に係る電磁石アセンブリ21の製造方法は、フレームを備えるステップS210、コイルを配置するステップS220、フレームを加熱するステップS230、熱伝導物質を加熱するステップS240、熱伝導物質を充填するステップS250、及び冷却するステップS260、永久磁石を配置するステップS270を含む。一方、反対となる記載がない限り、電磁石アセンブリ21の製造方法において、各ステップの実行順序は制限されず、一部のステップが省略され得ることを明らかにする。
図4を参照して説明した実施形態とは異なって、永久磁石を配置するステップS270は、ステップS210の後及びステップS230の前に実行されてもよい。この場合、ステップS230及びステップS250を行う過程で、永久磁石211の磁性が減少することを減らすために、永久磁石211は、比較的に高い温度である略200度まで磁気の減少傾向の低いフェライト材質の永久磁石211を使用する。
また、ステップS240において、熱伝導物質は、200度以下の温度で加熱することによって、フェライト材質の永久磁石211の磁性が減少する問題を減らすことができる。ステップS240で加熱する熱伝導物質として、溶融点が200度以下である低融点の金属が使用されてもよい。例えば、熱伝導物質は、インジウム(In)、鉛(Pb)、及びプラスチック系の熱伝導媒介体のいずれか1つ以上で形成されてもよい。
図6~図8は、一実施形態に係る電磁石アセンブリの製造方法を示す図であり、図9及び図10は、一実施形態に係る電磁石アセンブリの製造方法を示すフローチャートである。
図6~図10を参照すると、一実施形態に係る電磁石アセンブリ31の製造方法は、フレームを備えるステップS310、コイルを配置するステップS320、フレームを加熱するステップS330、熱伝導物質を加熱するステップS340、熱伝導物質を充填するステップS350、及び冷却するステップS360、モールド用フレームを除去するステップS380、支持フレームを結合するステップS390、及び永久磁石を配置するステップS370を含む。一方、反対となる記載がない限り、電磁石アセンブリ31の製造方法において、各ステップの実行順序は制限されず、一部のステップが省略され得ることを明らかにする。
ステップS310は、突出部3162及び突出部3162を囲むように突出形成された枠部3131を含むフレーム313a、316を備えるステップである。ステップS310は、例えば、図10に示すように、枠フレーム313aを備えるステップS312と、モールド用フレーム316を備えるステップS314と、枠フレーム313aにモールド用フレーム316を結合するステップS316を含む。
フレーム313a、316は、互いに分離可能な枠フレーム313a及びモールド用フレーム316を含み、枠部3131及び突出部3162は、それぞれ枠フレーム313a及びモールド用フレーム316に形成される。
枠フレーム313aは、枠部3131及び上下方向に貫通形成される収容空間3135を含む。枠フレーム313aは、ステップS390で結合される支持フレーム313b(図8参照)と共に、電磁石アセンブリ31の放熱体313を構成する。
モールド用フレーム316は、ステップS310~ステップS360まで臨時的に用いられる補助構造物として、枠フレーム313aに結合又は分離可能であり、収容空間3135の下側を囲むカバープレート3161と、収容空間3135に挿入される突出部3162を含む。突出部3162は、コイル312を臨時的に巻取りするためのボビンとして機能する。
ステップS316を介して、図7に示すように、枠部3131及び突出部3162の間にはコイル312を収容するコイル収容空間3133が形成される。
ステップS320は、突出部3162の外周面に突出部3162を囲むようにコイル312を配置するステップであり、コイル312をステップS316を介して形成されたコイル収容空間3133に配置させる。ステップS320は、ステップS316の後に行われてもよいが、これとは異なって、ステップS314及びステップS316の間に行われたり、ステップS316と同時に行われてもよいことは勿論である。例えば、突出部3162の外周面に導線を巻取りすることでコイル312を形成する場合、ステップS320をステップ314及びステップS316の間で行うことが作業空間の面で有利である。
ステップS380は、モールド用フレーム316を枠フレーム313aから分離するステップであり、ステップS360を介して熱伝導物質が固体状態になることで熱伝導媒介体314が形成された後行われてもよい。ステップS360を介して枠フレーム313a及びコイル312は、熱伝導媒介体314によって互いに固定され、ステップS380を介して突出部3162が取り抜かれたコイル312の中央には空いている空間が形成される。前記空いている空間は、永久磁石収容空間3134であるものと理解される。
ステップS390は、枠フレーム313aに支持フレーム313bを結合させるステップであり、ステップS380の後に行われてもよい。支持フレーム313bは、枠フレーム313aと共に放熱体313を形成する。支持フレーム313bは、永久磁石収容空間3134の下側をカバーすることで、ステップS370を介して配置される永久磁石311を支持する。支持フレーム313bは、例えば、伝導体で形成されるものであって、隣接する2つの永久磁石311の間に磁気力線が効率よく形成されるブリッジ(bridge)として機能する。支持フレーム313bの下側には、例えば、図3に示すような冷却プレート215が配置されてもよい。一方、支持フレーム313b及び冷却プレート215は一体に形成されてもよい。
このような方法によると、加熱した熱伝導物質の熱が永久磁石311の磁性を減少させる問題を防止する。また、1つのモールドを用いて放熱体を一回に製造する方式に比較して、相対的にモールド型の形状が簡単になるため、製造工程上で有利な側面がある。また、図8に示すように、放熱体313でボビンが省略されてもよいため、製造された電磁石アセンブリ31の空間の効率性が向上し、構成がコンパクトになる。
上述したように、実施形態がたとえ限定された実施形態と図面によって説明されていても、当技術分野で通常の知識を有する者であれば、前記の記載から様々な修正及び変形が可能である。例えば、説明された技術が説明された方法と異なる順序で実行されたり、及び/又は説明された構成要素が説明された方法と異なる形態に結合又は組合わされたり、他の構成要素又は均等物によって置き換えられても適切な結果を達成することができる。

Claims (15)

  1. 突出部と、前記突出部を取り囲む枠部と、前記突出部の外周面と前記枠部との間に前記突出部を囲むように形成されたコイル収容空間と、前記突出部の内部に形成された永久磁石収容空間とを含む、非磁性の放熱材料で形成されたフレームを備えるステップと、
    前記コイル収容空間にコイルを配置させるステップと、
    常温及び常圧で固体状態を有する熱伝導物質を加熱させて液体状態に変化させるステップと、
    前記液体状態の熱伝導物質を前記コイル収容空間に充填させるステップと、
    前記充填させるステップの後に行われ、前記液体状態の熱伝導物質が固体状態になるように冷却させることによって熱伝導媒介体を生成するステップと、
    前記永久磁石収容空間に永久磁石を配置させることによって、前記永久磁石を前記フレームに支持させるステップと、
    を含む電磁石アセンブリの製造方法。
  2. 前記熱伝導媒介体が占めている体積は、前記永久磁石と前記枠部との間の空間の1/2以下である、請求項に記載の電磁石アセンブリの製造方法。
  3. 前記熱伝導物質は、溶融点が100度~400度である低融点の金属である、請求項1に記載の電磁石アセンブリの製造方法。
  4. 前記熱伝導物質は、インジウム、鉛、及びプラスチック系の熱伝導媒介体のいずれか1つ以上からなる、請求項1に記載の電磁石アセンブリの製造方法。
  5. 前記永久磁石は、ネオジウム及びフェライトのいずれか1つ以上の材質から形成される、請求項1に記載の電磁石アセンブリの製造方法。
  6. 前記電磁石アセンブリの製造方法は、前記充填させるステップの前又は前記充填させるステップと同時に行われ、前記フレームを加熱させるステップをさらに含む、請求項1に記載の電磁石アセンブリの製造方法。
  7. 前記コイルを配置させるステップは、予め備えられたコイルを前記突出部の外周面に挟むステップを含む、請求項1に記載の電磁石アセンブリの製造方法。
  8. 前記フレームは、アルミニウム又は銅材質を用いて一体に形成される、請求項に記載の電磁石アセンブリの製造方法。
  9. 前記電磁石アセンブリは、前記コイルから発生する熱を吸収して外部に放出する冷媒を案内するための冷媒流路を含む、請求項1に記載の電磁石アセンブリの製造方法。
  10. 突出部と、前記突出部を取り囲む枠部と、前記突出部の外周面と前記枠部との間に前記突出部を囲むように形成されたコイル収容空間と、前記突出部の内部に形成された永久磁石収容空間とを含む、非磁性の放熱材料で形成されたフレームを備えるステップと、
    前記コイル収容空間にコイルを配置させるステップと、
    常温及び常圧で固体状態を有する熱伝導物質を200度以下の温度で加熱させて液体状態に変化させるステップと、
    前記液体状態の熱伝導物質を前記コイル収容空間に充填させるステップと、
    前記永久磁石収容空間にフェライト材質の永久磁石を配置させることによって、前記永久磁石を前記フレームに支持させるステップと、
    を含む電磁石アセンブリの製造方法。
  11. 複数の突出部と、前記複数の突出部を取り囲む枠部と、前記複数の突出部の外周面と前記枠部との間に前記複数の突出部をそれぞれ囲むように形成された複数のコイル収容空間と、前記複数の突出部の内部にそれぞれ形成された複数の永久磁石収容空間とを含む、非磁性の放熱材料で形成されたフレームを備えるステップと、
    前記複数のコイル収容空間に複数のコイルをそれぞれ配置させるステップと、
    常温及び常圧で固体状態を有する熱伝導物質を加熱させて液体状態に変化させるステップと、
    前記液体状態の熱伝導物質を前記複数のコイル収容空間に充填させるステップと、
    前記充填させるステップの後に行われ、前記液体状態の熱伝導物質が固体状態になるように冷却させることによって熱伝導媒介体を生成するステップと、
    前記複数の永久磁石収容空間に複数の永久磁石をそれぞれ配置させることによって、前記複数の永久磁石を前記フレームに支持させるステップと、
    を含むマグネトロンスパッタリング装置用電磁石アセンブリの製造方法。
  12. 前記複数の永久磁石をそれぞれ配置させるステップは、前記複数の永久磁石のうち少なくとも一部の隣接する2つの永久磁石が極性が互いに反対になるよう配置させるステップを含む、請求項11に記載のマグネトロンスパッタリング装置用電磁石アセンブリの製造方法。
  13. 前記マグネトロンスパッタリング装置用電磁石アセンブリは、前記隣接する2つの永久磁石が付着され、前記隣接する2つの永久磁石の間に磁気力線が効率よく形成されるようにする伝導体を含む、請求項12に記載のマグネトロンスパッタリング装置用電磁石アセンブリの製造方法。
  14. 前記複数の永久磁石のうち両側の枠部に位置する永久磁石の大きさは、中央に位置する永久磁石の大きさよりも小さい、請求項11に記載のマグネトロンスパッタリング装置用電磁石アセンブリの製造方法。
  15. 前記複数のコイルのうち両側の枠部に位置するコイルの巻取り数は、中央に位置するコイルの巻取り数よりも少ない、請求項11に記載のマグネトロンスパッタリング装置用電磁石アセンブリの製造方法。
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